(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記フェルール受け部及び前記フェルール押圧部は、一方に設けられたピンと、他方に設けられたガイド溝との係合により、互いに取り付けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のカラム取付装置。
前記ガイド溝には、前記フェルール受け部側への前記フェルール押圧部の押圧方向に対して傾斜した方向に延び、前記ピンをガイドする傾斜溝部が含まれることを特徴とする請求項5に記載のカラム取付装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記のようなねじ式のカラム取付装置では、フェルールをかしめてカラムに取り付ける作業と、フェルール受け部にフェルール押圧部をねじ込んでフェルールを固定する作業とを別々に行う必要があるため、カラムの取付作業が煩雑になるという問題があった。
【0008】
また、フェルールをかしめてカラムに取り付ける際には、フェルールに対するカラムの位置決めを正確に行った上で、フェルールをかしめる必要がある。フェルールに対するカラムの位置決めには、例えばフェルールからのカラムの突出量を物差しで測ったり、カラムの先端部を切断したりする作業が必要であるため、作業が煩雑である。
【0009】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、カラムの取付作業をより容易に行うことができるカラム取付装置及びカラム位置決め具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係るカラム取付装置は、カラムを取付位置に取り付けるためのカラム取付装置であって、フェルールと、フェルール受け部と、フェルール押圧部とを備える。前記フェルールは、前記カラムが挿通され、一端部側がかしめられることにより前記カラムに取り付けられる。前記フェルール受け部は、前記フェルールの一端部側を
収容凹部内に収容して受ける。前記フェルール押圧部は、前記フェルール受け部に取り付けられ、前記フェルールを他端部側から前記フェルール受け部側に押圧することにより、
前記収容凹部内に収容された前記フェルールの一端部側を段差部に密着させ、前記フェルールを
前記段差部においてかしめると同時に、前記フェルール受け部との間に前記フェルールを挟み込んで固定する。
【0011】
このような構成によれば、フェルール押圧部をフェルール受け部に取り付ける作業を行うだけで、フェルールをかしめてカラムに取り付けると同時に、フェルール受け部とフェルール押圧部との間にフェルールを挟み込んで固定することができる。これにより、作業の回数を減らすことができるため、カラムの取付作業をより容易に行うことができる。
【0012】
前記フェルール押圧部は、前記カラムを保持するカラム保持部を有することが好ましい。
【0013】
このような構成によれば、カラム保持部によりカラムを保持した状態で、フェルールに対するカラムの位置決めを行った後、フェルール押圧部をフェルール受け部に取り付ける作業を行うことができる。これにより、フェルールに対するカラムの位置決めを正確に行った上で、そのままフェルールをかしめてカラムに取り付けると同時に、フェルール受け部とフェルール押圧部との間にフェルールを挟み込んで固定することができる。したがって、カラムの位置決め作業から取付作業まで円滑に行うことができるため、カラムの取付作業をより容易に行うことができる。
【0014】
前記カラム保持部は、前記カラムを挟持する弾性体により構成されていることが好ましい。
【0015】
このような構成によれば、カラムを弾性体により挟持した状態で、フェルールに対するカラムの位置決めを行うことができる。これにより、カラムを適度な力で挟持することができるため、位置決め作業時にカラムの位置を調整しやすい上、位置決め後にカラムがずれるのを防止することができる。
【0016】
前記フェルール受け部は、前記フェルールの一端部側に接触し、前記フェルールの種類に応じて着脱されるアダプタを有することが好ましい。
【0017】
このような構成によれば、アダプタを着脱することにより、フェルールの種類に応じて適切な位置でフェルールの一端部側にフェルール受け部を接触させ、当該フェルールをかしめると同時に、フェルール受け部とフェルール押圧部との間にフェルールを固定することができる。これにより、複数種類のフェルールを適用可能なカラム取付装置を提供することができる。
【0018】
前記フェルール受け部及び前記フェルール押圧部は、少なくとも一方に設けられたカムが回転されることにより、互いに取り付けられてもよい。
【0019】
このような構成によれば、カムの回転により、フェルール受け部及びフェルール押圧部を互いに取り付けて、フェルール受け部とフェルール押圧部との間にフェルールを挟み込んで固定することができる。そのため、フェルール押圧部を何周も回転させてフェルール受け部にねじ込むような構成としなくても、カムを回転させるだけで、フェルール受け部にフェルール押圧部をワンタッチで取り付けることができる。したがって、カラムの取付作業をより容易に行うことができる。このとき、カムを回転させることにより、フェルールをフェルール受け部側に対して徐々に押圧することができるため、カムの表面形状を適切に設定することにより、取付時の操作性を向上することができる。
【0020】
また、カムを回転させることにより、ねじ式のカラム取付装置と比べて、フェルールをフェルール受け部側に比較的大きな力で押圧することができる。したがって、フェルール押圧部をフェルール受け部に取り付ける作業を行うだけで、フェルールを十分な押圧力でかしめると同時に、フェルール受け部とフェルール押圧部との間にフェルールを固定することができる。したがって、カラムの取付作業をより確実に行うことができる。
【0021】
前記フェルール受け部及び前記フェルール押圧部は、一方に設けられたピンと、他方に設けられたガイド溝との係合により、互いに取り付けられてもよい。
【0022】
このような構成によれば、ピンとガイド溝との係合により、フェルール受け部及びフェルール押圧部を互いに取り付けて、フェルール受け部とフェルール押圧部との間にフェルールを挟み込んで固定することができる。そのため、フェルール押圧部を何周も回転させてフェルール受け部にねじ込むような構成としなくても、ガイド溝に沿ってピンをガイドさせるだけで、フェルール受け部にフェルール押圧部をワンタッチで取り付けることができる。したがって、カラムの取付作業をより容易に行うことができる。
【0023】
また、ピンとガイド溝との係合により、ねじ式のカラム取付装置と比べて、フェルールをフェルール受け部側に比較的大きな力で押圧することができる。したがって、フェルール押圧部をフェルール受け部に取り付ける作業を行うだけで、フェルールを十分な押圧力でかしめると同時に、フェルール受け部とフェルール押圧部との間にフェルールを固定することができる。したがって、カラムの取付作業をより確実に行うことができる。
【0024】
前記ガイド溝には、前記フェルール受け部側への前記フェルール押圧部の押圧方向に対して傾斜した方向に延び、前記ピンをガイドする傾斜溝部が含まれていてもよい。
【0025】
このような構成によれば、フェルール押圧部の押圧方向に対して傾斜した方向に延びる傾斜溝部に沿ってピンをガイドさせるだけで、フェルール受け部にフェルール押圧部をワンタッチで取り付けることができる。このとき、傾斜溝部に沿ってピンをガイドさせることにより、フェルールをフェルール受け部側に対して徐々に押圧することができるため、傾斜溝部の傾斜角度を適切に設定することにより、取付時の操作性を向上することができる。
【0026】
前記ガイド溝には、前記傾斜溝部に沿ってガイドされる前記ピンを係止する係止溝部が含まれていてもよい。
【0027】
このような構成によれば、傾斜溝部に沿ってピンをガイドさせることにより、フェルールをフェルール受け部側に対して徐々に押圧した後、ピンを係止溝部に係止させることにより、フェルールを固定することができる。したがって、作業者にとっては、ピンが係止溝部に係止される際にクリック感が得られるため、取付時の操作性を向上することができる。
【0028】
前記フェルール押圧部は、前記フェルールを前記フェルール受け部側に付勢する付勢部材を含むことが好ましい。
【0029】
このような構成によれば、フェルール受け部にフェルール押圧部をワンタッチで取り付けることができるような構成であっても、付勢部材の付勢力によって、フェルールを十分な押圧力でかしめると同時に、フェルール受け部とフェルール押圧部との間にフェルールを固定することができる。したがって、カラムの取付作業をより確実に行うことができる。
【0030】
本発明に係るカラム位置決め具は、前記カラム取付装置に用いられるカラム位置決め具であって、前記フェルールに挿通されたカラムが挿入される本体を備える。前記本体には、前記カラムが挿入される複数のカラム挿入口と、前記複数のカラム挿入口に対応付けて設けられた複数のカラム当接面とが形成されている。前記複数のカラム当接面は、対応する前記カラム挿入口からそれぞれ異なる距離で離間し、前記カラム挿入口から挿入される前記カラムの先端が突き当てられる。
【0031】
このような構成によれば、いずれかのカラム挿入口を選択してカラムを挿入し、そのカラム挿入口に対応するカラム当接面にカラムの先端を突き当てることにより、フェルールからのカラムの突出量を当該カラム挿入口に対応する突出量に設定することができる。したがって、フェルールに対するカラムの位置決めを正確に行うことができるとともに、カラムの先端部を切断する必要がないため、カラムの取付作業をより容易に行うことができる。
【0032】
前記本体の少なくとも一部が透明又は半透明に形成されることにより、前記複数のカラム当接面を外部から視認可能であることが好ましい。
【0033】
このような構成によれば、カラム当接面にカラムの先端が突き当てられているか否かを外部から確認することができるため、フェルールに対するカラムの位置決めを正確かつ確実に行うことができる。
【発明の効果】
【0034】
本発明によれば、作業の回数を減らすことができるため、カラムの取付作業をより容易に行うことができる。
【発明を実施するための形態】
【0036】
図1は、本発明の第1実施形態に係るカラム取付装置1が適用されたガスクロマトグラフの構成例を示す概略図である。このガスクロマトグラフは、試料とともにキャリアガスをカラム2内に供給することにより分析を行うためのものであり、上記カラム取付装置1及びカラム2以外に、カラムオーブン3、試料導入部4及び検出器5などを備えている。
【0037】
カラム2は、例えばキャピラリカラムからなり、分析中はカラムオーブン3内で加熱される。キャリアガスは、試料導入部4からカラム2内に試料とともに供給される。各試料成分は、カラム2を通過する過程で分離され、検出器5により検出される。検出器5は、例えば水素炎イオン化検出器(FID)などの各種検出器により構成することができる。
【0038】
試料導入部4は、キャリアガス供給路6から供給されるキャリアガスとともに試料をカラム2内に導入するためのものであり、例えば内部に試料気化室7が形成されている。この試料気化室7には、試料注入口8から液体試料が注入され、試料気化室7内で気化された試料が、キャリアガスとともにカラム2内に導入されるようになっている。
【0039】
カラム取付装置1は、カラム2の一端部を試料導入部4に接続するとともに、カラム2の他端部を検出器5に接続する。本実施形態では、カラム2の一端部を試料導入部4に接続するカラム取付装置1と、カラム2の他端部を検出器5に接続するカラム取付装置1が、同一の構成について説明するが、それぞれ異なる構成からなるものであってもよい。
【0040】
図2は、カラム取付装置1の構成例を示す斜視図である。
図3は、
図2のカラム取付装置1の側面図である。
図4は、
図3のカラム取付装置1のI−I断面図である。カラム取付装置1は、試料導入部4や検出器5などの取付位置にカラム2を取り付けるための装置であって、フェルール10、フェルール受け部20及びフェルール押圧部30を備えている。
【0041】
フェルール10は、一端部側が先細り形状に形成された筒状の部材であり、内部にカラム2が挿通される。フェルール10としては、例えば金属製のものが用いられるが、これに限らず、樹脂製などであってもよい。
【0042】
フェルール受け部20は、フェルール10の一端部側を受ける。当該フェルール受け部20には、例えば受け側本体21、カム22及びレバー23が備えられている。受け側本体21は、内部に貫通孔211が形成された円筒状の部材であり、一端部が取付位置に固定されるとともに、他端部にフェルール10が押圧される。受け側本体21は、例えば取付ナット91を用いて、取付部(取付位置)9に固定される。
【0043】
受け側本体21の他端面には、フェルール10を収容するため収容凹部212が形成されている。収容凹部212は、フェルール10の他端部側の外径よりも若干大きい内径を有しており、先細りした一端部側から収容凹部212内に挿入されるフェルール10が、他端部側まで収容凹部212内に収容された状態で位置決めされる。
【0044】
収容凹部212は、その底部が窄められることにより、段差部213を介して貫通孔211に連通している。この段差部213には、収容凹部212内に収容されたフェルール10の一端部側が密着し、フェルール受け部20に対するフェルール押圧部30の取付時の押圧力によって、段差部213におけるフェルール10との気密性を確保することができる。本実施形態では、段差部213が湾曲面で形成されることにより、取付時の押圧力が分散され、カラム2に対して過度な押圧力が作用するのを防止することができる。
【0045】
本実施形態では、カム22の回転により、フェルール押圧部30がフェルール受け部20に取り付けられるような構成となっている。カム22は、フェルール受け部20の受け側本体21に対して回転可能に取り付けられている。受け側本体21の外周面には、当該受け側本体21の径方向に向かって突出する円柱状の1対の軸部214が形成されており、当該1対の軸部214に対して1対のカム22が回転可能に取り付けられている。
【0046】
カム22は、例えば偏心カムからなり、中心に対して偏心した位置で回転可能に取り付けられている。1対のカム22には、例えば共通のレバー23が連結されており、当該レバー23を操作することにより、1対のカム22を回転させることができる。
【0047】
フェルール押圧部30は、フェルール受け部20に取り付けられることにより、フェルール10を他端部側からフェルール受け部20側に押圧する。フェルール押圧部30には、例えば押圧側本体31、カラム保持部32及び固定具33が備えられている。押圧側本体31は、フェルール受け部20よりも大径の円筒状の部材であり、内部にカラム保持部32及び固定具33が収容されている。
【0048】
押圧側本体31は、例えばニッケル基の超合金などにより形成された耐熱性の高い部材である。押圧側本体31内には、当該押圧側本体31の内面から突出する壁面により、フェルール台311が形成されている。押圧側本体31の一端部側には、フェルール受け部20が挿入される。一方、押圧側本体31の他端部側には、カラム保持部32及び固定具33が収容されている。
【0049】
フェルール台311には、フェルール10を押圧するための押圧面312が形成されている。押圧面312は、フェルール受け部20及びフェルール押圧部30の軸線方向(カラム2の挿通方向)に対して直交する平坦面であり、その中央部にカラム2を挿通させるための貫通孔313が形成されている。貫通孔313は、押圧面312側とは反対側に向かって拡がるように円錐状に形成されることにより、フェルール台311内にカラム2を挿通させやすい形状となっている。
【0050】
押圧側本体31には、カム22をガイドするための1対のガイド溝34が形成されている。各ガイド溝34は、各カム22の外径とほぼ同一の幅を有しており、各ガイド溝34に沿って各カム22をガイドさせながらフェルール押圧部30をフェルール受け部20内に押し込むことにより、フェルール受け部20にフェルール押圧部30が係止される。
【0051】
ガイド溝34は、例えば導入溝部341及び係止溝部342を有している。ガイド溝34は、押圧側本体31の一端部の端面に形成された切欠きにより構成され、導入溝部341及び係止溝部342が、この順序で連通している。導入溝部341は、押圧側本体31の一端部の端面から、当該押圧側本体31の軸線方向に対して平行に延びている。係止溝部342は、導入溝部341に対して直交する方向、すなわちフェルール受け部20側へのフェルール押圧部30の押圧方向Dに対して直交する方向に延びている。
【0052】
フェルール受け部20に対してフェルール押圧部30を取り付ける際に、フェルール押圧部30をフェルール受け部20側に押し込んだときには、カム22が導入溝部341に沿ってガイド溝34内に導入される。その後、フェルール押圧部30を回転させることにより、係止溝部342に沿ってカム22がガイドされ、カム22が係止溝部342に係止された状態となる。
【0053】
カム22が係止溝部342に係止された状態では、まだフェルール受け部20に対するフェルール押圧部30の取付は完了していない。この状態から軸部214を中心にカム22が回転されることにより、係止溝部342に対して押圧方向Dに押圧力が作用し、フェルール押圧部30がフェルール受け部20側にさらに押し込まれる。これにより、フェルール押圧部30がフェルール受け部20に取り付けられ、フェルール受け部20とフェルール押圧部30との間にフェルール10が挟み込まれて固定される。
【0054】
本実施形態では、フェルール受け部20に対してフェルール押圧部30を取り付ける際に、フェルール10が他端部側からフェルール受け部20側に押圧されることにより、フェルール10がかしめられると同時に、フェルール受け部20とフェルール押圧部30との間にフェルール10が挟み込まれて固定される。ここで、かしめとは、加圧によりフェルール10を塑性変形させてカラム2に取り付ける作業であり、フェルール10は、カラム2が内部に挿通された状態で一端部側が段差部213においてかしめられることにより、カラム2に取り付けられる。
【0055】
このように、本実施形態では、フェルール押圧部30をフェルール受け部20に取り付ける作業を行うだけで、フェルール10をかしめてカラム2に取り付けると同時に、フェルール受け部20とフェルール押圧部30との間にフェルール10を挟み込んで固定することができる。これにより、作業の回数を減らすことができるため、カラム2の取付作業をより容易に行うことができる。
【0056】
特に、本実施形態では、カム22の回転により、フェルール受け部20及びフェルール押圧部30を互いに取り付けて、フェルール受け部20とフェルール押圧部30との間にフェルール10を挟み込んで固定することができる。そのため、フェルール押圧部を何周も回転させてフェルール受け部にねじ込むような構成としなくても、カム22を回転させるだけで、フェルール受け部20にフェルール押圧部30をワンタッチで取り付けることができる。したがって、カラム2の取付作業をより容易に行うことができる。このとき、カム22を回転させることにより、フェルール10をフェルール受け部20側に対して徐々に押圧することができるため、カム22の表面形状を適切に設定することにより、取付時の操作性を向上することができる。
【0057】
また、カム22を回転させることにより、ねじ式のカラム取付装置と比べて、フェルール10をフェルール受け部20側に比較的大きな力で押圧することができる。したがって、フェルール押圧部30をフェルール受け部20に取り付ける作業を行うだけで、フェルール10を十分な押圧力でかしめると同時に、フェルール受け部20とフェルール押圧部30との間にフェルール10を固定することができる。したがって、カラム2の取付作業をより確実に行うことができる。
【0058】
1対のカム22には、上述の通り、共通のレバー23が連結されている。作業者は、フェルール押圧部30の押圧側本体31を把持して、カム22を係止溝部342に係止させた後、レバー23を操作することにより、1対のカム22を回転させることができる。このように、1つのレバー23を操作するだけで、1対のカム22を同時に回転させることができるため、取付時の操作性を向上することができる。
【0059】
ただし、フェルール受け部20に1対のカム22が設けられた構成に限らず、カム22が1つだけ設けられた構成であってもよいし、3つ以上のカム22が設けられた構成であってもよい。また、フェルール受け部20ではなく、フェルール押圧部30にカム22が設けられた構成であってもよいし、フェルール受け部20及びフェルール押圧部30の両方にカム22が設けられた構成であってもよい。
【0060】
カラム保持部32は、例えば互いに対向するように配置された1対の板ばね321により構成されている。各板ばね321は、一端部が押圧側本体31の内面に固定されるとともに、中央部が弾性力に抗して湾曲された状態で、他端部が押圧側本体31の端部において固定具33に当接している。固定具33は、例えばC形止め輪により構成されている。
【0061】
これにより、互いに対向する1対の板ばね321の中央部同士が当接し、その間にカラム2を挟んで保持することができるようになっている。したがって、カラム保持部32によりカラム2を保持した状態で、フェルール10に対するカラム2の位置決めを行った後、フェルール押圧部30をフェルール受け部20に取り付ける作業を行うことができる。
【0062】
すなわち、カラム2が挿通されたフェルール10を押圧面312に当接させた状態で、カラム保持部32により挟持されているカラム2を軸線方向にスライドさせ、最適な位置でカラム2が保持された状態とすることにより、フェルール10に対するカラム2の位置決めを行うことができる。このように、フェルール10に対するカラム2の位置決めを正確に行った上で、そのままフェルール10をかしめてカラム2に取り付けると同時に、フェルール受け部20とフェルール押圧部30との間にフェルール10を挟み込んで固定することができる。したがって、カラム2の位置決め作業から取付作業まで円滑に行うことができるため、カラム2の取付作業をより容易に行うことができる。
【0063】
特に、本実施形態では、カラム2を挟持する1対の板ばね321によりカラム保持部32が構成されているため、カラム2を適度な力で挟持することができる。したがって、位置決め作業時にカラム2の位置を調整しやすい上、位置決め後にカラム2がずれるのを防止することができる。ただし、カラム保持部32は、1対の板ばね321に限らず、ゴムなどの他の弾性体により構成されていてもよいし、弾性体以外の部材により構成されていてもよい。
【0064】
図5は、本発明の第2実施形態に係るカラム取付装置100の構成例を示す断面図である。第2実施形態に係るカラム取付装置100は、第1実施形態のカラム取付装置1と同様に、フェルール10、フェルール受け部20及びフェルール押圧部30を備えている。
【0065】
上記第1実施形態では、フェルール受け部20の受け側本体21に形成された段差部213に、フェルール10の一端部側が直接接触するような構成となっている。これに対して、第2実施形態では、フェルール受け部20が、受け側本体21の収容凹部212内に収容されるアダプタ24を有しており、当該アダプタ24にフェルール10の一端部側が接触するような構成となっている。第2実施形態において、第1実施形態と同様の構成については、図に同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0066】
アダプタ24は、例えば収容凹部212の内径よりも若干小さい外径を有する円筒状の部材であり、一端部に円錐面241が形成されることにより、一端部側が先細り形状となっている。収容凹部212の底部には、アダプタ24の円錐面241に対応する角度で傾斜する傾斜面215が形成されており、収容凹部212内に収容されたアダプタ24は、その円錐面241が傾斜面215に当接する。
【0067】
アダプタ24の他端部には、当該アダプタ24内への入口を構成する段差部242が形成されている。この段差部242には、収容凹部212内に収容されたフェルール10の一端部側が密着し、フェルール受け部20に対するフェルール押圧部30の取付時の押圧力によって、段差部242におけるフェルール10との気密性を確保することができる。本実施形態では、段差部242が湾曲面で形成されることにより、取付時の押圧力が分散され、カラム2に対して過度な押圧力が作用するのを防止することができる。
【0068】
アダプタ24は、フェルール10の種類に応じて着脱される。すなわち、フェルール10は、外径が異なるカラム2ごとに設けられており、各フェルール10の形状に対応するアダプタ24が収容凹部212内に収容される。各アダプタ24は、対応するフェルール10の形状に応じて、例えば内径及び段差部242の形状が異なる一方で、外径及び円錐面241の形状は同一である。
【0069】
このように、アダプタ24を着脱することにより、フェルール10の種類に応じて適切な位置でフェルール10の一端部側にフェルール受け部20(アダプタ24の段差部242)を接触させ、当該フェルール10をかしめると同時に、フェルール受け部20とフェルール押圧部30との間にフェルール10を固定することができる。これにより、複数種類のフェルール10を適用可能なカラム取付装置1を提供することができる。
【0070】
アダプタ24の円錐面241の傾斜角度は、大きすぎると気密性が低下する一方で、小さすぎると傾斜面215と貫通孔211との境界部にアダプタ24が挟まって外れにくくなるため、適切な角度に設定することが好ましい。ただし、アダプタ24の形状は、
図5に示すような形状に限らず、他の任意の形状を採用することができる。
【0071】
図6は、本発明の第3実施形態に係るカラム取付装置200の構成例を示す断面図である。第3実施形態に係るカラム取付装置200は、第2実施形態のカラム取付装置100と同様に、フェルール10、フェルール受け部20及びフェルール押圧部30を備えている。
【0072】
上記第2実施形態では、押圧側本体31の内面から突出する壁面によりフェルール台311が形成された構成となっている。これに対して、第3実施形態では、フェルール台35が押圧側本体31とは別部材により構成され、押圧側本体31内で軸線方向に変位可能に配置されている。また、フェルール押圧部30には、上記フェルール台35の他に、付勢部材36及び固定具37などが備えられている。第3実施形態において、第2実施形態と同様の構成については、図に同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0073】
フェルール台35には、フェルール10を押圧するための押圧面351が形成されている。押圧面351は、フェルール受け部20及びフェルール押圧部30の軸線方向(カラム2の挿通方向)に対して直交する平坦面であり、その中央部にカラム2を挿通させるための貫通孔352が形成されている。貫通孔352は、押圧面351側とは反対側に向かって拡がるように円錐状に形成されることにより、フェルール台35内にカラム2を挿通させやすい形状となっている。
【0074】
付勢部材36は、例えば皿ばねにより構成され、フェルール受け部20及びフェルール押圧部30の軸線方向に沿って複数の皿ばねが重ねて配置されている。押圧側本体31内には、カラム保持部32を挟んで固定具33とは反対側に、別の固定具37が固定されている。当該固定具37は、例えばC形止め輪により構成され、付勢部材36の一端側に位置する皿ばねに当接している。一方、付勢部材36の他端側に位置する皿ばねは、フェルール台35の裏面(押圧面351側とは反対側の面)に当接している。
【0075】
本実施形態では、フェルール受け部20にフェルール押圧部30をワンタッチで取り付けることができるような構成であっても、付勢部材36の付勢力によって、フェルール10を十分な押圧力でかしめると同時に、フェルール受け部20とフェルール押圧部30との間にフェルール10を固定することができる。したがって、カラム2の取付作業をより確実に行うことができる。
【0076】
なお、本実施形態では、フェルール受け部20に対してフェルール押圧部30を取り付ける際に、フェルール10を同時にかしめる必要があるため、皿ばねに例示されるような比較的付勢力が大きい付勢部材36を用いることが好ましい。ただし、付勢部材36は、皿ばねに限らず、ゴムなどの他の弾性体により構成されていてもよいし、弾性体以外の部材により構成されていてもよい。
【0077】
また、本実施形態では、カラム取付装置200が、第2実施形態に係るカラム取付装置100と同様にアダプタ24を備えた構成について説明した。しかし、このような構成に限らず、カラム取付装置200は、第1実施形態に係るカラム取付装置1のようにアダプタ24を備えていない構成であってもよい。
【0078】
図7は、本発明の第4実施形態に係るカラム取付装置300の構成例を示す正面図である。また、
図8は、
図7のカラム取付装置300のII−II断面図である。第4実施形態に係るカラム取付装置300は、第3実施形態のカラム取付装置200と同様に、フェルール10、フェルール受け部20及びフェルール押圧部30を備えている。
【0079】
上記第3実施形態では、カム22が回転されることにより、フェルール受け部20とフェルール押圧部30とが互いに取り付けられるような構成となっている。これに対して、第4実施形態では、フェルール受け部20の受け側本体21に設けられたピン216と、フェルール押圧部30の押圧側本体31に設けられたガイド溝314との係合により、フェルール受け部20とフェルール押圧部30とが互いに取り付けられるような構成となっている。第4実施形態において、第3実施形態と同様の構成については、図に同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0080】
受け側本体21の他端部(取付部9側とは反対側)の外周面には、受け側本体21の径方向に向かって突出する円柱状の1対のピン216が形成されている。これらの1対のピン216は、受け側本体21の中心軸線を挟んで両側に対称配置されている。ただし、ピン216は、受け側本体21に直接形成された構成に限らず、受け側本体21に取り付けられた別部材に形成されていてもよい。
【0081】
押圧側本体31には、フェルール受け部20の受け側本体21に形成されている1対のピン216をガイドするための1対のガイド溝314が形成されている。各ガイド溝314は、各ピン216の外径とほぼ同一の幅を有しており、各ガイド溝314に沿って各ピン216をガイドさせながらフェルール押圧部30をフェルール受け部20側に押し込むことにより、フェルール受け部20及びフェルール押圧部30が互いに取り付けられる。
【0082】
ただし、互いに係合するピン216及びガイド溝314は、1対に限らず、1つずつ設けられた構成であってもよいし、それぞれ3つ以上設けられた構成であってもよい。また、ピン216がフェルール押圧部30側に設けられ、ガイド溝314がフェルール受け部20側に設けられていてもよい。
【0083】
フェルール受け部20に対してフェルール押圧部30を取り付ける際には、フェルール台35の押圧面351上にフェルール10を配置した状態で、フェルール押圧部30をフェルール受け部20に近づけ、フェルール10を収容凹部212内に位置決めする。この状態から、付勢部材36の付勢力に抗してフェルール押圧部30をフェルール受け部20側に押し込み、ピン216とガイド溝314とを係合させることにより、フェルール10が他端部側からフェルール受け部20側に押圧される。これにより、フェルール10がかしめられると同時に、フェルール受け部20とフェルール押圧部30との間にフェルール10が挟み込まれて固定される。
【0084】
本実施形態では、ピン216とガイド溝314との係合により、フェルール受け部20及びフェルール押圧部30を互いに取り付けて、フェルール受け部20とフェルール押圧部30との間にフェルール10を挟み込んで固定することができる。そのため、フェルール押圧部を何周も回転させてフェルール受け部にねじ込むような構成としなくても、ガイド溝314に沿ってピン216をガイドさせるだけで、フェルール受け部20にフェルール押圧部30をワンタッチで取り付けることができる。したがって、カラム2の取付作業をより容易に行うことができる。
【0085】
また、ピン216とガイド溝314との係合により、ねじ式のカラム取付装置と比べて、フェルール10をフェルール受け部20側に比較的大きな力で押圧することができる。したがって、フェルール押圧部30をフェルール受け部20に取り付ける作業を行うだけで、フェルール10を十分な押圧力でかしめると同時に、フェルール受け部20とフェルール押圧部30との間にフェルール10を固定することができる。したがって、カラム2の取付作業をより確実に行うことができる。
【0086】
図7に示すように、この例では、押圧側本体31に形成されたガイド溝314が、導入溝部315、傾斜溝部316及び係止溝部317を有している。ガイド溝314は、押圧側本体31の一端部の端面に形成された切欠きにより構成され、導入溝部315、傾斜溝部316及び係止溝部317が、この順序で連通している。
【0087】
導入溝部315は、押圧側本体31の一端部の端面から、当該押圧側本体31の軸線方向に対して平行に延びている。傾斜溝部316は、導入溝部315に対して傾斜した方向、すなわちフェルール受け部20側へのフェルール押圧部30の押圧方向Dに対して傾斜した方向に延びている。
【0088】
係止溝部317は、傾斜溝部316における導入溝部315側とは反対側の端部に形成され、傾斜溝部316に沿ってガイドされるピン216を係止させることにより、付勢部材36の付勢力によってピン216がガイド溝314から抜け落ちるのを防止する。この例では、係止溝部317が、傾斜溝部316との境界部からフェルール押圧部30の押圧方向Dに窪んだ形状とされることにより、ピン216が上記境界部に引っ掛かって係止溝部317から抜け落ちない構成となっている。
【0089】
フェルール受け部20に対してフェルール押圧部30を取り付ける際に、付勢部材36の付勢力に抗してフェルール押圧部30をフェルール受け部20側に押し込んだときには、ピン216が導入溝部315に沿ってガイド溝314内に導入される。その後、傾斜溝部316に沿ってピン216がガイドされるように、フェルール押圧部30を回転させながら押し込むことにより、フェルール10がフェルール受け部20側に押圧される。そして、ピン216が係止溝部317に係止されるまでフェルール押圧部30を押し込めば、フェルール10がかしめられると同時に、フェルール受け部20とフェルール押圧部30との間にフェルール10が挟み込まれて固定される。
【0090】
本実施形態では、フェルール押圧部30の押圧方向Dに対して傾斜した方向に延びる傾斜溝部316に沿ってピン216をガイドさせるだけで、フェルール受け部20にフェルール押圧部30をワンタッチで取り付けることができる。このとき、傾斜溝部316に沿ってピン216をガイドさせることにより、フェルール10をフェルール受け部20側に対して徐々に押圧することができるため、傾斜溝部316の傾斜角度を適切に設定することにより、取付時の操作性を向上することができる。
【0091】
また、傾斜溝部316に沿ってピン216をガイドさせることにより、フェルール10をフェルール受け部20側に対して徐々に押圧した後、ピン216を係止溝部317に係止させることにより、フェルール10を固定することができる。したがって、作業者にとっては、ピン216が係止溝部317に係止される際にクリック感が得られるため、取付時の操作性を向上することができる。
【0092】
ただし、ガイド溝314の形状は、
図7のような形状に限らず、他の任意の形状を採用することができる。すなわち、導入溝部315、傾斜溝部316及び係止溝部317の形状は、
図7のような形状に限られるものではない。また、ガイド溝314は、導入溝部315、傾斜溝部316及び係止溝部317を備えた構成に限らず、これらの少なくとも1つを備えていない構成であってもよいし、他の溝部を備えた構成であってもよい。
【0093】
また、本実施形態では、カラム取付装置300が、第3実施形態に係るカラム取付装置200と同様にアダプタ24を備えた構成について説明した。しかし、このような構成に限らず、カラム取付装置300は、第1実施形態に係るカラム取付装置1のようにアダプタ24を備えていない構成であってもよい。
【0094】
図9は、本発明の一実施形態に係るカラム位置決め具1000の構成例を示す平面図である。
図10は、
図9のカラム位置決め具1000の正面図である。
図11は、
図10のカラム位置決め具1000のIII−III断面図である。このカラム位置決め具1000は、上述のカラム取付装置1,100,200,300に用いられ、フェルール押圧部30のカラム保持部32により保持されたカラム2の位置決めを行うためのものである。
【0095】
カラム位置決め具1000には、カラム2を挿入して位置決めするための本体1001が備えられている。本体1001には、複数のカラム挿入口1002が形成されている。
図11に示すように、各カラム挿入口1002には、フェルール10に挿通されたカラム2が先端から挿入される。各カラム挿入口1002における挿入方向手前側には、フェルール10の先端部を収容するための収容凹部1003が形成されている。これにより、いずれかの収容凹部1003にフェルール10の先端部を押し当てて位置決めした状態で、当該フェルール10に挿通されたカラム2を、当該収容凹部1003に対応するカラム挿入口1002に挿入することができる。
【0096】
本体1001内には、各カラム挿入口1002から真っ直ぐに延びる複数のカラム挿通孔1004が形成されている。各カラム挿通孔1004の底面は、各カラム挿入口1002から挿入されるカラム2の先端が突き当てられるカラム当接面1005を構成している。各カラム当接面1005は、各カラム挿入口1002に対応しており、カラム挿入口1002とカラム当接面1005とを連通する各カラム挿通孔1004の長さが異なることにより、各カラム当接面1005と対応する各カラム挿入口1002とがそれぞれ異なる距離で離間している。
【0097】
したがって、いずれかのカラム挿入口1002を選択してカラム2を挿入し、そのカラム挿入口1002に対応するカラム当接面1005にカラム2の先端を突き当てることにより、フェルール10からのカラム2の突出量を当該カラム挿入口1002に対応する突出量(各カラム挿通孔1004の長さに応じた突出量)に設定することができる。これにより、フェルール10に対するカラム2の位置決めを正確に行うことができるとともに、カラム2の先端部を切断する必要がないため、カラム2の取付作業をより容易に行うことができる。
【0098】
本体1001における各収容凹部1003の周囲には、例えば凹部からなる逃げ部1006が形成されている。これらの逃げ部1006は、フェルール押圧部30の押圧面312にフェルール10を当接させた状態で、フェルール押圧部30と一緒にフェルール10が収容凹部1003に対して位置決めされた場合に、フェルール押圧部30の押圧側本体31が、カラム位置決め具1000の本体1001に接触するのを防止するためのものである。
【0099】
本実施形態では、本体1001が透明に形成されることにより、複数のカラム当接面1005が外部から視認可能となっている。これにより、カラム当接面1005にカラム2の先端が突き当てられているか否かを外部から確認することができるため、フェルール10に対するカラム2の位置決めを正確かつ確実に行うことができる。
【0100】
図9に示すように、カラム2の突出量や、カラム2の取付位置に関する情報(例えば検出器5の名前など)が、各カラム挿入口1002に対応付けて本体1001に記載されていてもよい。この場合、フェルール10に対するカラム2の位置決めをより正確かつより確実に行うことができる。
【0101】
また、例えば樹脂材料を用いて本体1001を形成すれば、安価な射出成型品でカラム位置決め具1000を構成することができる。この場合、本体1001が汚れたときには、カラム位置決め具1000を廃棄して新品に交換すればよいため、メンテナンスの手間を省くことができる。
【0102】
ただし、本体1001は、透明に限らず、半透明であってもよい。また、各カラム当接面1005が外部から視認可能であれば、本体1001の全体が透明又は半透明に形成された構成に限らず、本体1001の一部のみが透明又は半透明に形成された構成であってもよい。
【0103】
この例では、各カラム挿通孔1004が本体1001内を直線状に延びているが、これに限られるものではない。すなわち、カラム挿入口1002からカラム当接面1005までのカラム2の経路は、直線状に限らず、曲線状や螺旋状などの任意の形状とすることができる。また、複数のカラム挿通孔1004は、互いに平行になるように横方向に並べて配置された構成に限らず、本体1001内の任意の位置に配置することができる。
【0104】
以上の実施形態では、カラム取付装置1,100,200,300及びカラム位置決め具1000の具体的構成について説明した。しかし、本発明は、上記のような構成に限らず、例えば他の部材を備えた構成や、上記部材の一部を備えていないような構成にも適用可能である。