【課題を解決するための手段】
【0015】
以下で使用される場合、語句「備える(comprise)」、「含む(include)」、「含む(contain)」、又は「有する(have)」、並びにこれらの文法的変形は、包括的に使用される。したがって、用語「AはBを備える(A comprises B)」は、AがBのみからなる場合、及び、Bに加えて、Aが1つ以上の更なる構成要素又は成分を含む場合の両方を指すことができる。
【0016】
本発明の第1の態様では、圧迫治療に使用するための圧迫デバイスの有効性を決定するための監視システムが開示される。本明細書で使用される場合、有効性という用語は概して、ユーザの身体又は身体部分に圧迫デバイスによって加えられた身体的影響を示す任意のパラメータ又はパラメータの組み合わせを指すことができる。一実施例として、圧迫デバイスによって加えられた圧力は、パラメータであってもよく、又は有効性を示すパラメータのセットの一部であってもよい。
【0017】
本明細書で更に使用される場合、圧迫治療という用語は概して、ユーザの肢部等の、ユーザの身体又は身体部分に圧力を加えることを含む任意のタイプの治療を指す。上述のように、圧迫治療は具体的に、慢性静脈不全(CVI)、並びに/又は脚及びくるぶしの慢性腫脹、潰瘍、及び/又は他の疾患等の、CVIに関係する任意の他のタイプの疾患を治療するために使用され得る。しかしながら、スポーツ又は事故によって誘発された損傷等の他のタイプの疾患又は損傷を、圧迫治療を用いて治療することができる。更に、圧迫治療は、血栓症を防ぐため等の、予防目的に使用され得る。したがって、概して、圧迫治療は、治療目的並びに予防目的のために使用され得る。
【0018】
本明細書で更に使用される場合、圧迫デバイスという用語は、ユーザの身体又は身体部分に圧力を加えるように適合された任意のデバイスを指す。人間又は動物であり得るユーザはまた、患者と称され得る。しかしながら、本発明は血栓症予防などの予防目的にも使用され得るので、ユーザは必ずしも損傷及び/又は疾患を患っている必要はない。更に詳細に後述されるように、圧迫デバイスは好ましくは、可撓性の包帯等の包帯、身体部分、具体的には肢部にかけられ得る可撓性のスリーブ等のスリーブ、身体若しくは身体部分に圧力を加えることができる衣類、又は身体及び/若しくは身体部分に圧力を加えることができる任意の他のタイプのデバイスのうちの1つ以上を含むことができる。好ましくは、圧迫デバイスは、少なくとも5cm
2、より好ましくは少なくとも50cm
2、より好ましくは少なくとも100cm
2、及び最も好ましくは少なくとも200cm
2である身体又は身体部分の領域にわたって圧力を加えることができる。
【0019】
本明細書で更に使用される場合、監視システムという用語は概して、1回又は数回、好ましくはある期間にわたって繰り返し有効性を決定することができる、1つの構成要素からなるデバイス又は複数の構成要素からなるデバイスを指す。
【0020】
監視システムは、圧迫デバイスによってユーザの身体部分に加えられた圧力を測定するための少なくとも1つの圧力センサを備える。監視システムは、ユーザの体位、方位、及び運動のうちの少なくとも1つについての少なくとも1つの姿勢情報を取得するための少なくとも1つの姿勢センサを更に備える。監視システムは、少なくとも1つの評価ユニットを有する少なくとも1つの測定デバイスを更に備える。姿勢情報は、好ましくは実際の又は現在の姿勢情報であり得る。測定デバイスは、少なくとも1つの圧力センサ及び少なくとも1つの姿勢センサと通信するように適合される。通信は、完全に若しくは部分的に通信回線に基づいて行われてもよく、かつ/又は完全若しくは部分的に無線通信であってもよい。以下で更に詳細に述べるように、RFID規格を用いることなどによって、少なくとも1つ測定デバイスは好ましくは、少なくとも1つの圧力センサ及び/又は少なくとも1つの姿勢センサと無線で通信するように適合される。
【0021】
評価ユニットは更に、圧力センサによって取得された少なくとも1つの圧力値を受信するように適合される。更に、評価ユニットは、姿勢センサによって取得された少なくとも1つの姿勢情報を受信するように適合される。少なくとも1つの評価ユニットが、姿勢情報を考慮に入れて、圧迫デバイスの有効性を示す少なくとも1つのキー数値Kを決定するために、少なくとも1つの圧力値と少なくとも1つの姿勢情報とを自動的に組み合わせるように適合される。
【0022】
監視システムは、圧迫治療に使用するための少なくとも1つの圧迫デバイスの有効性を決定するように適合され、1つ以上の圧迫デバイスの有効性が決定され得る。
【0023】
上述のように、監視システムは、少なくとも1つの圧迫デバイスによってユーザの身体部分に加えられた圧力を測定するための少なくとも1つの圧力センサを備える。本明細書で使用される場合、圧力センサという用語は概して、圧迫デバイスによって身体部分に加えられた圧力を示す信号及び/又は情報を提供することができる任意のデバイスを指し得る。このタイプの測定を実施することができる圧力センサの例が更に詳細に後述される。身体部分に加えられた圧力を測定するために、圧力センサは、包帯及び/又はスリーブと身体部分の表面との間等、圧迫デバイスと身体部分との間に位置し得る。加えて又は代替的に、少なくとも1つの圧力センサは、圧迫包帯の層の間等、圧迫デバイスのいくつかの層の間に圧力センサを位置させること等によって、圧迫デバイス自体に完全又は部分的に組み入れられ得る。更に、加えて又は代替的に、衣類の1つ以上の層及び/又は組織の1つ以上の層等、1つ以上の追加の層が圧力センサと患者の皮膚との間に介在してもよく、これは、必ずしも圧迫デバイス自体の一部である必要はない。したがって、組織の1つ以上の層を圧迫デバイスとユーザの皮膚との間に介在させることによって、患者に対する生体適合性及び/又は快適性が増加され得、及び/又は痛み若しくは更に損傷を誘発する危険性が減少され得る。再び、加えて又は代替的に、少なくとも1つの圧力センサは、完全又は部分的に圧迫デバイスの外側に位置し得る。一実施例として、圧力センサのブラダは、圧迫デバイスの下に及び/又はその中に位置し得、チューブ又はチューブのようなデバイスは、圧迫デバイスの外側に位置する圧力センサの測定部に圧力を流体的に伝達し得る。
【0024】
圧力センサは、圧力情報がユーザ及び/又はユーザに治療を行う医療従事者にとって関心対象であり得る1つ以上の位置及び領域に位置することができる。したがって、圧力センサの1つ以上の位置が選択されてもよく、及び/又は圧迫包帯の全長にわたって延在する圧力センサ等の、圧迫デバイスの延在領域にわたって延在する圧力センサが使用され得る。様々なオプションが可能である。
【0025】
更に上述のように、監視システムは、ユーザの体位、方位、及び運動のうちの少なくとも1つについての少なくとも1つの姿勢情報を取得するための少なくとも1つの姿勢センサを備える。したがって、本明細書で使用される場合、姿勢という用語は概して、ユーザの身体内で又はユーザの身体部分の内部で内部圧力を増大させる又は低減させること等による、圧迫治療に影響を与え得るユーザの身体の状態を指す。したがって、姿勢は概して、ユーザの全身又は身体部分の体位、方位、及び運動のうちの1つ以上の状態を指す。それに対応して、姿勢情報という用語は、ユーザの姿勢に関する任意の情報、好ましくは、現在の姿勢を指す。姿勢センサという用語は、任意の検知デバイスを指し、それは、それ自体で又は1つ以上の他のデバイスと組み合わされて、姿勢情報を示す少なくとも1つの姿勢情報及び/又は少なくとも1つの測定信号を提供することが可能である。
【0026】
上に示されるように、監視システムは、少なくとも1つの評価ユニットを有する少なくとも1つの測定デバイスを更に備える。更に詳細に後述されるように、測定デバイスは好ましくは、圧迫デバイスに若しくは圧迫デバイスを介してユーザの身体に、完全に若しくは部分的に取り付けられ得るか、又は代替的に、測定デバイスは圧迫デバイスと部分的に若しくは完全に一体化され得るか、又は代替的に、測定デバイスはユーザによって簡単かつ適切に持ち運ばれ得る。好都合には、測定デバイスは、1kg未満、好ましくは500g未満、又は更に200g未満の重量を有し得る。体積に関しては、ユーザによって持ち運ばれるために、測定デバイスは、好ましくは、500cm
3未満、好ましくは200cm
3未満、又は更に100cm
3未満の体積を有し得る。ユーザが測定デバイスを持ち運ぶか又は装着するかのいずれかの点から、低重量及び/又は小体積が望ましいことが理解されるであろう。
【0027】
少なくとも1つの測定デバイスが、少なくとも1つの圧力センサと通信する、好ましくは無線で通信するように、かつ少なくとも1つの圧力センサによって取得された少なくとも1つの圧力値を受信するように適合される。更に、少なくとも1つの測定デバイスが、少なくとも1つの姿勢センサと通信する、好ましくは無線で通信するように、かつ少なくとも1つの姿勢センサによって取得された少なくとも1つの姿勢情報を受信するように適合される。通信は概して、一方向の通信及び/又は両方向の通信であり得るか、又はそれらを含み得る。無線通信という用語は概して、電磁放射の交換、誘発、及び静電気の影響のうちの1つ以上を介する一方向又は両方向の通信を指す。電磁放射の交換は好ましくは、ラジオ信号の交換である。したがって、更に詳細に後述されるように、測定デバイスと評価ユニットとの間の無線通信の好ましい方法は、RFID規格に従う無線通信である。しかしながら、加えて又は代替的に、無線通信の他のタイプが利用可能である。
【0028】
したがって、測定デバイスは好ましくは、プラスチック材料、金属、及びセラミック材料のうちの1つ以上で作製された小型の筐体等の、小型の筐体を備え得る。所望であれば、ユーザの快適さのために、筐体は、発泡体又は別のタイプの軟質材料で覆われ得る。小型の筐体の内側に、評価ユニット、並びに任意選択で更に測定デバイスの要素が位置し得る。更に、測定デバイスは好都合には、少なくとも1つのインターフェースを備え得る。測定デバイスにコマンドを提供する及び/若しくは情報を提供するためにユーザが測定デバイスを操作することを可能にするため、並びに/又は測定デバイスがユーザに視覚情報、音響情報、及び触知情報のうちの1つ以上といった情報を提供することを可能にするため等に、測定デバイスは、1つ以上の一方向及び/又は両方向のユーザインターフェースを提供し得る。加えて又は代替的に、測定デバイスは、1つ以上の他のデバイスとのコマンド及び/又は情報の一方向又は両方向の交換のための1つ以上の電子インターフェースを有し得る。更に詳細に後述されるように、測定デバイスは好ましくは、特に手持ち式電話及び/若しくはスマートフォン並びに/又はタブレットPC等の1つ以上の移動通信デバイスと通信するための、1つ以上の高周波(RF)及び/又は赤外線インターフェースを有し得る。
【0029】
少なくとも1つの測定デバイス、少なくとも1つの圧力センサ、及び少なくとも1つの姿勢センサの設定に関して、様々な実施形態が利用可能である。したがって、少なくとも1つの圧力センサは、少なくとも1つの測定デバイスから空間的に分離される等、少なくとも1つの測定デバイスの外側に位置し得る。複数の圧力センサが使用される場合、これらの圧力センサのうちの1つ、これらの圧力センサのうちの複数、又は更にはこれらの圧力センサの全てが、少なくとも1つの測定デバイスから空間的に分離される等、少なくとも1つの測定デバイスの外側に位置し得る。加えて又は代替的に、少なくとも1つの圧力センサが、少なくとも1つの測定デバイスに完全に又は部分的に一体化され得る。したがって、少なくとも1つの圧力センサは、測定デバイスの筐体に完全に又は部分的に一体化され得る。一実施例として、圧力センサの流体充満(例えば、気体及び/又は液体充満)ブラダなどの検知部は、測定デバイスの外側に位置し得る一方で、圧力センサの測定部は、測定デバイスの内側に位置し得、ブラダ及び測定部が、少なくとも1つのチューブを介して接続され得る。他の実施形態が利用可能である。複数の圧力センサが提供される場合、これらの圧力センサのうちの1つ、これらの圧力センサのうちの複数、又は更にはこれらの圧力センサの全てが測定デバイスに一体化され得る。更には、少なくとも1つの圧力センサは、測定デバイスに完全に又は部分的に一体化され得る一方で、少なくとも1つの圧力センサは、測定デバイスから空間的に分離されて位置し得る。
【0030】
同様に、少なくとも1つの姿勢センサに関して、少なくとも1つの姿勢センサが、少なくとも1つの測定デバイスから空間的に分離される等、少なくとも1つの測定デバイスの外側に位置し得る。複数の姿勢センサが使用される場合、これらの姿勢センサのうちの1つ、姿勢センサのうちの複数、又は更にはこれらの姿勢センサの全ては、少なくとも1つの測定デバイスから空間的に分離される等、少なくとも1つの測定デバイスの外側に位置し得る。一実施例として、少なくとも1つの姿勢センサ及び/又は複数の姿勢センサのうちの少なくとも1つが、圧力が圧迫デバイスによって加えられる身体部分から分離されたユーザの異なる身体部分に位置し得る。したがって、一実施例として、圧迫デバイスは、ユーザのふくらはぎ上に作用し得、少なくとも1つの姿勢センサが、ユーザの大腿上に位置する。加えて、少なくとも1つの姿勢センサが、ユーザのふくらはぎ上に位置し得る。様々な実施形態が利用可能であり、以下に更に詳細に開示される。更に、加えて又は代替的に、少なくとも1つの姿勢センサは、少なくとも1つの測定デバイスに完全に又は部分的に一体化され得る。したがって、少なくとも1つの姿勢センサが、測定デバイスの筐体に完全に又は部分的に一体化され得る。複数の姿勢センサが提供される場合、これらの姿勢センサのうちの1つ、これらの姿勢センサのうちの複数、又は更にはこれらの姿勢センサの全てが、測定デバイスに一体化され得る。更には、少なくとも1つの姿勢センサは、測定デバイスに完全に又は部分的に一体化され得る一方で、少なくとも1つの姿勢センサは、測定デバイスから空間的に分離されて位置し得る。
【0031】
更に詳細に後述されるように、測定デバイスは好ましくは、圧迫デバイスに取り付けられ得る及び/又は圧迫デバイスに一体化され得る。したがって、測定デバイスは、圧迫デバイスに一体化されるように、及び/又は圧迫デバイスに、好ましくは圧迫デバイスの外面に取り付けられるように適合され得る。一実施例として、測定デバイスは、1つ以上のフック及び/又は1つ以上のベルクロ固定具等の、測定デバイスを圧迫デバイスに取り付けるための1つ以上の取り付け要素を備え得る。好ましくは、この取り付け及び/又は一体化は、測定デバイスが、ユーザによって依然として作動され得る、並びに/又は視覚信号及び/若しくは音響信号及び/若しくは触知信号等のうちの1つ以上の信号をユーザに更に提供し得るようにするためである。したがって、好ましくは、測定デバイスは、測定デバイスの少なくとも1つの表面が外側からユーザにアクセス可能であるように、圧迫デバイスに取り付けられ得る、及び/又は圧迫デバイスに一体化され得る。
【0032】
本明細書で使用される場合、評価ユニットという用語は概して、圧力センサによって提供される1つ以上の信号を評価することができる任意のデバイス又はデバイスの組み合わせを指す。圧力センサによって提供される信号は、1つ以上の電子信号であり得るか、又はそれらを含み得る。評価ユニットは、1つ以上のプロセッサ、具体的には1つ以上のマイクロプロセッサ等の1つ以上のデータ処理デバイス、及び/又は1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)等の1つ以上の集積回路を備えることができる。加えて、評価ユニットは、1つ以上の揮発性及び/又は不揮発性データ記憶デバイス等の、1つ以上のデータ記憶デバイスを備えることができる。
【0033】
少なくとも1つの評価ユニットが、測定デバイスの小型の筐体に一体化され得る。
【0034】
評価ユニットは、少なくとも1つの圧力センサによって取得された少なくとも1つの圧力値と、姿勢センサによって取得された少なくとも1つの姿勢情報とを受信するように適合される。したがって、評価ユニットは、圧力値を示す及び/又は姿勢情報を示す1つ以上の電子測定信号を受信し得る。そこでは、少なくとも1つの圧力センサによって取得された少なくとも1つの圧力値及び/又は少なくとも1つの姿勢センサによって取得された少なくとも1つの姿勢情報は、評価ユニットによって「未加工」(すなわち、いかなる修正も伴わない)データとして使用され得る。しかしながら、加えて又は代替的に、評価ユニットはまた、少なくとも1つのフィルタリング及び/又は平均化処理等、少なくとも1つの圧力値について及び/又は少なくとも1つの姿勢情報について1つ以上の事前処理演算を実施するように適合され得る。それによって、少なくとも1つの圧力値を含む事前処理されたデータ及び/又は少なくとも1つの姿勢情報を含む事前処理されたデータが生成され得る。したがって、更に詳細に後述されるように、10個の隣接値にわたる等、所定の個数の隣接値にわたる平均化が、滑らかな測定曲線を得るために実施され得る。以下において、両オプションが可能であることにより、少なくとも1つのキー数値を決定するための、未加工データの使用と事前処理されたデータの使用との間には差が生じないであろう。
【0035】
評価ユニットは、圧力値及び/又は姿勢情報を直接的に又は間接的に受信し得る。したがって、直接的な一方向又は両方向の情報の交換が、評価ユニットと圧力センサ及び/又は姿勢センサとの間で生じ得る。加えて又は代替的に、1つ以上の通信構成要素は、評価ユニットと圧力センサ及び/又は姿勢センサとの間に挿入され得る。したがって、測定デバイスは、情報及び/又はコマンドを少なくとも1つの圧力センサ及び/又は姿勢センサと、好ましくはRFIDを介して、一方向及び/又は両方向に交換するための1つ以上の通信構成要素を備え得る。評価ユニットは、少なくとも1つの圧力値及び/又は少なくとも1つの姿勢情報を処理し得、かつ/又は1つ以上のデータ記憶デバイス内に少なくとも1つの圧力値及び/又は少なくとも1つの姿勢情報を記憶し得る。
【0036】
評価ユニットは、姿勢情報を考慮に入れて、圧迫デバイスの有効性を示す少なくとも1つのキー数値Kを決定するために、圧力値と姿勢情報とを自動的に組み合わせるように適合される。この目的のため、評価ユニットは、姿勢情報及び圧力値を処理することによって、圧迫デバイスの有効性を示す少なくとも1つのキー数値Kを決定するための少なくとも1つのアルゴリズムを実施するために、少なくとも1つのコンピュータプログラム等の少なくとも1つのハードウェア及び/又はソフトウェアを備え得る。更に詳細に後述されるように、キー数値という用語は概して、圧迫デバイスの有効性の任意の尺度を指す。キー数値の例は、以下に更に詳細に挙げられる。
【0037】
監視システムは、少なくとも1つの表示・制御デバイスを更に備え得、表示・制御デバイスが、測定デバイスと通信するように適合される。通信は、完全に又は部分的に無線通信であり得る。加えて又は代替的に、有線通信が使用され得る。好ましくは、表示・制御デバイスは、測定デバイスと無線で通信するように適合される。本明細書で使用される場合、表示・制御デバイスという用語は概して、測定を開始するため、並びに/又は圧力値及び/若しくは姿勢情報等の測定値を要求するため等で、コマンドを測定デバイスに提供することが可能である任意のデバイスを指し得る。加えて又は代替的に、表示・制御デバイスは、情報を測定デバイスから受信して、情報をユーザに直接的又は間接的に表示することが可能である任意のデバイスを指し得る。したがって、表示・制御デバイスは、少なくとも1つの圧力値及び/又は少なくとも1つの姿勢情報に関する情報等の情報を測定デバイスから受信するように適合され得る。表示・制御デバイスは、この情報をユーザに直接的に表示し得、かつ/又は情報を処理する1つ以上の工程の後に、情報をユーザに表示し得る。したがって、表示・制御デバイスは、更に測定デバイスによって提供される情報を評価するように、適切なコンピュータプログラムによって適合される、1つ以上のプロセッサを備え得る。
【0038】
表示・制御デバイスは好ましくは、測定デバイスから分離したデバイスであり得る。したがって、測定デバイスは、圧迫デバイスに取り付けられ得、及び/又は圧迫デバイスに一体化され得、及び/又はユーザによって装着され得る一方、表示・制御デバイスは、ユーザによって手動でといったように、独立して好都合に扱われ得る。好ましくは、表示・制御デバイスは、手持ち式デバイスであり得る。したがって、表示・制御デバイスは好ましくは、好ましくは1kg未満、より好ましくは500g未満、又は更には300g未満の重量を有する小型デバイスであり得る。好ましくは、表示・制御デバイスは、1000cm
3未満、より好ましくは500cm
3未満、又は更には300cm
3未満の体積を有し得る。表示・制御デバイスは好ましくは、ユーザの情報を表示するためのマトリクスディスプレイ等のディスプレイを有し得る。情報は、数値的に、又は色(例えば、システムが良好であることを示す緑色、警告を示す黄色、潜在的な問題を示す赤色)等の他の標識によって表示され得る。
【0039】
好ましいオプションとして、表示・制御デバイスは、圧迫デバイスの有効性を監視する目的に加えて、1つ以上の追加の目的のために働き得る、標準デバイスであり得る。したがって、好ましくは、表示・制御デバイスは、移動通信デバイス、好ましくは手持ち式電話及び/又はスマートフォンであり得る。
【0040】
上述のように、表示・制御デバイスは、好ましくは無線で、測定デバイスと通信するように適合される。無線通信は好ましくは、赤外線放射及び/又は高周波放射等の、電磁放射を介して行われ得る。したがって、好ましくは、表示・制御デバイスは、ブルートゥース、赤外線、ラジオデータ伝送のうちの1つ以上を介して、測定デバイスと通信するように適合され得る。しかしながら、上述のように、加えて又は代替的に、USB規格を用いることによる通信等の、表示・制御デバイスと測定デバイスとの間の有線通信が用いられ得る。
【0041】
更なる好ましい実施形態は、好ましくは無線通信である、測定デバイスと圧力センサとの間の通信に言及する。上述のように、この通信は、任意の方向において一方向の通信及び/又は両方向の通信であり得る。最も好ましくは、上述のように、通信はRFIDを介して行われる。したがって、好ましくは、測定デバイスは、RFIDを介して、好ましくはISO/IEC規格15693−3に従って、圧力センサと通信するように適合され得る。そこでは、RFID通信はまた、エネルギーを圧力センサに提供するために使用され得る。したがって、一実施例として、エネルギーは、好ましくは無線方式で、測定デバイスによって圧力センサに供給され得る。結果として、圧力センサは好ましくは、それ自体のいかなる電池も有せず、いかなるそれ自体の蓄電池も有しない受動圧力センサであり得る。一方で、測定デバイスは好ましくは、少なくとも1つの電池及び/又は少なくとも1つの蓄電池等の少なくとも1つの電気エネルギーストレージを備え得る。
【0042】
測定デバイスがRFIDを介して通信するように適合される場合、無線RFID通信はまた、少なくとも1つの姿勢センサ及び/又は1つ以上の任意の温度センサ等の、1つ以上の追加のセンサと通信するために使用され得る。圧力センサとの通信と同様に、測定デバイスはまた、少なくとも1つの姿勢センサ及び/又は1つ以上の任意の温度センサ等の、1つ以上の追加のセンサにエネルギーを提供し得る。
【0043】
上で示されるように、監視システムは、少なくとも1つの圧力センサ及び少なくとも1つの姿勢センサに加えて、1つ以上の更なるセンサを更に含み得る。これらのセンサは、圧迫デバイス内の底全体等の様々な位置に、及び/又はユーザの身体表面上等の他の位置に配置され得る。更には、1つ以上のセンサは、測定デバイスに完全に又は部分的に一体化され得る。したがって、一実施例として、監視システムは、1つ以上の温度センサを備え得る。この場合、好ましくは、評価ユニットは、温度依存的影響に対して少なくとも1つの圧力値を訂正するように適合され得る。加えて又は代替的に、評価ユニットは、圧迫デバイスの有効性を示す少なくとも1つのキー数値Kを決定するとき、少なくとも1つの温度センサによって提供される温度を考慮に入れるように適合され得る。したがって、高温のため増加した血圧は、訂正され得る。加えて又は代替的に、圧迫デバイスの弾性特性又は剛性における既知の温度誘発された変化は、訂正され得る。更には、加えて又は代替的に、圧力センサの既知の温度依存性は、訂正され得る。
【0044】
監視システムは、少なくとも1つの圧力値及び/又は少なくとも1つの姿勢情報を使用することによって、1つ以上の処理を実施するように更に適合され得る。一般的に、姿勢情報は、ある期間にわたってユーザの活動プロファイル又は活動プロファイルの一部分を提供するように記憶され得る。それによって、特定の期間にわたる姿勢情報を追跡することによって、姿勢情報における特定の発展が決定され、評価され得る。
【0045】
一実施例として、評価ユニットは概して、ユーザが睡眠中であるかどうかを自動的に決定するように適合され得る。したがって、所定の期間にわたり姿勢情報の変化が検出されない場合、又は姿勢情報が、特定の期間にわたり不十分な量で変化するに過ぎない場合、評価ユニットは概して、ユーザが睡眠中又は安静中のいずれかであることを決定し得る。加えて又は代替的に、評価ユニットは、ユーザの水平定位及びユーザの静止が検出される場合、ユーザが睡眠中であるかどうかを決定するように適合され得る。身体温度及び/又は血圧等の追加のパラメータが、使用者が睡眠中であるかどうかを決定するために使用され得る。
【0046】
評価ユニットが、ユーザが睡眠中であると決定する場合、評価ユニットは、スリープモードに自動的に切り替わり得る。したがって、スリープモードは、減少した測定速度等によって、監視システムの評価ユニット及び/又は他の部分のための減少したエネルギー消費を含意し得る。したがって、スリープモードは、圧力値及び姿勢情報の取得の頻度の減少を含意し得る。評価ユニットは、ユーザの起床が検出される場合、正常モードに切り替わるように適合され得る。したがって、評価ユニットは、加速度センサ及び方位センサのうちの少なくとも1つによって提供される少なくとも1つの信号の信号変化を介してユーザの起床を検出するように適合され得る。
【0047】
評価ユニットは、睡眠に加えて又は代替的に、他のタイプの姿勢及び/又は活動を検出するように更に適合され得る。したがって、評価ユニットは、ユーザが歩行中であるかどうかを決定するように適合され得る。評価ユニットは、少なくとも1つの測定曲線の規則的な変化を識別することによって、ユーザが歩行中であるかどうかを決定するように適合され得る。一実施例として、歩行運動が、典型的には、圧力の規則的な変化を含意するため、測定曲線は、圧力値の測定曲線であり得る。加えて又は代替的に、歩行運動が、典型的には、加速度の規則的な変化を含意し得るため、測定曲線は、少なくとも1つの運動センサ及び/又は加速度センサによって取得された加速度値の測定曲線等の運動値の測定曲線であり得るか、又はそれを含意し得る。
【0048】
上述のように、姿勢は、ユーザの1つ以上の状態を備え得る。したがって、姿勢は、ユーザの全身及び/又はユーザの特定の身体部分若しくは身体部分の組み合わせを指し得る。姿勢を決定するために及び/又は少なくとも1つの姿勢情報を取得するために、1つ以上の姿勢センサが使用され得る。一実施例として、姿勢センサは、少なくとも1つの方位センサを備え得る。様々なタイプの方位センサは、当該技術分野において既知である。一実施例として、方位センサは、ジャイロスコープ、伏角計、角度測定センサ、及び傾斜センサのうちの少なくとも1つを備え得る。加えて又は代替的に、姿勢センサは、少なくとも1つの加速度センサを備え得る。更に、加えて又は代替的に、少なくとも1つの姿勢センサは、1つ以上の高度センサ及び/又は1つ以上の磁場センサを備え得る。一般的にかつ最も好ましくは、姿勢センサは、少なくとも1つのマイクロメカニカル姿勢センサを備え得る。
【0049】
更に好ましい実施形態は、測定デバイスに言及する。上述のように、監視デバイスは、一方向及び/又は両方向であり得る1つ以上のユーザインターフェースを備え得る。一実施例として、測定デバイスは、少なくとも1つの表示デバイスであり得る。表示デバイスは、特定の情報又は一般的な標識をユーザに提供するために、パッシブマトリクスディスプレイ及び/又はアクティブマトリクスディスプレイ等の少なくとも1つの分割式表示デバイス及び/又は英数表示デバイスを備え得る。加えて又は代替的に、表示デバイスは、光学、音響、及び触知インジケータデバイスのうちの1つ以上といった、1つ以上の他のタイプの表示デバイスを備え得る。
【0050】
具体的には、測定デバイスが、1つ以上の表示デバイスを備える場合、評価ユニットは、1つ以上の危機的状況が認識される場合、インジケータデバイスを介して警告出力を生成するように適合され得る。具体的には、以下の状況のうちの1つ以上が認識される場合、評価ユニットは、警告出力を生成するように適合され得る:
−圧迫デバイスが、効果的でないことが見出される状況、
−圧迫デバイスが、過圧力を加えることが見出される状況、
−外部過圧力が、圧迫デバイス上へ作用することが見出される状況。
【0051】
本明細書において、「効果的でない」という用語は、監視システムによって決定される1つ以上のキーパラメータが、1つ以上の所定の有効閾値未満又はそれを超える等、範囲外であることが見出されるという事実を指し得る。
【0052】
更には、加えて又は代替的に、特定のユーザ動作が必要であることが見出される場合、評価ユニットは、インジケータデバイスを介して命令出力を生成するように適合され得る。一実施例として、圧迫デバイスが無効化であることを認識べき場合、評価ユニットは、有効性を回復させるために圧迫デバイスを変更する及び/又は圧迫デバイスを修正する旨の命令を、ユーザに対して生成するように適合され得る。加えて又は代替的に、過圧力が検出される場合、圧迫デバイスを緩ませる及びユーザの身体又は身体部分に加えられた圧力を減少させる旨の命令が与えられ得る。
【0053】
評価ユニットは好ましくは、キー数値のリアルタイムの決定を実施するように適合され得る。本明細書で使用される場合、リアルタイムという用語は、キー数値の決定が少なくとも1つの圧力値及び/又は少なくとも1つの姿勢情報を取得した直後に行われるという事実を指し得る。好ましくは、キー数値の決定は、圧力値及び姿勢情報の取得後60秒以下の期間以内に、より好ましくは30秒以下の期間以内に行われる。姿勢情報の複数の圧力値及び/又は複数のユニットが取得される場合、上述の期間は、最後の圧力値及び/又は最後の姿勢情報が取得されたとき、開始し得る。
【0054】
上述のように、監視システムは、上述の少なくとも1つの圧力センサ及び少なくとも1つの姿勢センサに加えて、1つ以上の追加のセンサを備え得る。したがって、一実施例として、監視システムは加えて、少なくとも1つの周囲圧力センサを備え得、少なくとも1つの周囲圧力センサは、圧迫デバイスの外面から圧迫デバイス及び身体部分のうちの少なくとも1つに作用している少なくとも1つの周囲圧力を決定するように適合される。したがって、少なくとも1つの周囲圧力センサは、支持体上に寄り掛かっているユーザ自身の体重等によって、外側から圧迫デバイス及び/又は身体部分に加えられる追加の力及び/又は圧力を決定するように適合され得る。結果として、周囲圧力は、ユーザが支持体上に寄り掛かることによって、ユーザの体重に起因する圧力を圧迫デバイス上に加えていることが原因で、圧迫デバイス及び身体部分のうちの少なくとも1つに加えられる圧力であり得る。
【0055】
監視システムは、1つ以上の姿勢センサを備え得る。好ましくは、監視システムは、ユーザの身体の異なる領域に位置するように、複数の姿勢センサを備え得る。評価ユニットは、複数の姿勢センサからの姿勢情報を組み合わせることによって、ユーザの姿勢を自動的に決定するように適合され得る。ユーザの姿勢を決定するための異なる身体部分からの姿勢情報の様々なタイプの組み合わせの実施例が、以下に更に詳細に挙げられる。
【0056】
一実施例として、複数の姿勢センサは、少なくとも1つの大腿方位センサ及び少なくとも1つのふくらはぎ方位センサを備え得る。これは、安静位及び立位等のユーザの多くの姿勢が、大腿方位センサ及びふくらはぎ方位センサの組み合わせを用いることによって区別され得るという事実によるものである。したがって、大腿方位センサ及びふくらはぎ方位センサの両方が、実質的な垂直方位を示すとき、評価ユニットは、ユーザが直立姿勢にあるかどうかを自動的に決定するように適合され得る。
【0057】
本明細書で使用される場合、及び以下で使用される場合、定位に言及するとき、実質的にという用語は好ましくは、厳密に指名の定位が存在するという事実を指す。しかしながら、実質的にという用語は、30°以下の、好ましくは20°以下の許容差等の、定位に関する許容差を含み得る。結果として、実質的な垂直方位は垂直方位を指し、垂直方位から30°以下の偏差が許容され得る。
【0058】
監視システムは概して、少なくとも1つの運動センサを更に備え得る。上述の少なくとも1つの任意の大腿方位センサ及び少なくとも1つの任意のふくらはぎ方位センサと組み合わせて、評価ユニットは、直立姿勢が決定され、かつ運動センサが静止を示すとき、ユーザが立位にあるかどうかを自動的に決定するように適合され得る。
【0059】
上述のように、監視システムは、1つ以上の追加のセンサを更に備え得る。好ましい実施形態において、監視システムは、ユーザの足の下に位置決めされるように、かつユーザの体重によって加えられた力を取得するように適合される、少なくとも1つの足圧力センサを更に備え得る。足圧力センサはそれ自体で又は1つ以上の他の姿勢センサと組み合わされて、ユーザの姿勢を決定することができるため、足圧力センサはまた、上に定義される姿勢センサとして数えられ得る。
【0060】
厳密には、1つの足圧力センサが、一方の足の下に配置されるように提供され得る。しかしながら、好ましくは、少なくとも2つの足圧力センサが提供され、これらの足圧力センサのうちの少なくとも1つが、各足の下に配置される。少なくとも1つの足圧力センサによって提供される情報が、ユーザの姿勢を決定するために、評価ユニットによって評価され得る。したがって、高圧信号又は高力信号が足圧力センサによって生成される場合、立位及び/又は歩行体位が検出され得る。更には、少なくとも1つの足圧力センサが各足の下に提供される場合、評価ユニットは、足圧力センサによって提供される信号と比較するように適合され得る。したがって、信号における周期的変化、任意に、少なくとも2つの足圧力センサの信号の周期的変化における段階移動を検出することによって、歩行運動が検出され得る。更には、加えて又は代替的に、少なくとも1つの足圧力センサによって提供される少なくとも片方の足圧力信号はまた、評価ユニットによって、少なくとも1つの更なるセンサによって提供される少なくとも1つの更なる情報及び/又は信号と組み合わされ得る。したがって、ユーザの姿勢は、足圧力信号を、少なくとも1つの方位センサによって提供される少なくとも1つの定位信号及び/又は少なくとも1つの更なる姿勢センサによって提供される少なくとも1つの更なるセンサ信号と組み合わせることによって、より厳密に決定され得る。実施例が更に詳細に後述される。
【0061】
監視システムは、少なくとも1つの運動センサを更に備え得る。更に、運動センサは、姿勢センサとして数えられ得、かつ/又は複数の姿勢センサのうちの1つであり得る。運動センサは、ユーザ又はユーザの身体部分の運動に関する少なくとも1つの情報を取得するように適合され得る。したがって、運動センサは、1つ以上の加速度センサを備え得る。上述のように、評価ユニットは、運動センサが高加速度を検出する場合に、ユーザの睡眠段階の終わりを決定するように適合され得る。加えて又は代替的に、運動センサの信号の周期的変化が検出される場合、評価ユニットは、歩行運動等の、ユーザのある特定の運動を認識するように適合され得る。更に、評価ユニットは、ユーザの姿勢を決定するために、それ自体で及び/又は任意の他のセンサ信号と組み合わされて運動センサの信号を評価するように適合され得る。したがって、各脚のための1つの運動センサ等の複数の運動センサが提供され得る。後者の場合、運動センサが、段階移動を有する周期的な信号を提供する場合、歩行運動が検出され得る。更なる実施例が以下に提供される。
【0062】
評価ユニットは、ユーザが安静位にあるときの少なくとも1つの安静圧力p
restを取得するように更に適合され得る。本明細書で使用される場合、安静位という用語は概して、具体的には圧迫治療が適用される身体部分の筋肉が弛緩した状態で、ユーザが完全又は部分的にくつろぐことができる任意の直立していない体位を指す。更に詳細に後述されるように、安静位は好ましくは、脚が弛緩した屈曲位でユーザが長椅子又は肘掛け椅子の上に座る仰臥位であってもよい。少なくとも1つの安静圧力を取得するために、評価ユニットは、少なくとも1つの安静圧力p
restを示す少なくとも1つの情報を取得するために適切なプロセッサ、好ましくは、測定ルーチンを実施するための適切なソフトウェアを提供することができる。
【0063】
評価ユニットは、少なくとも1つの長期立位圧力p
standing,extendedを決定するように更に適合され得る。更に、評価ユニットは、少なくとも1つの長期立位圧力を決定するために適合されたプロセッサ上で動作することができる適切なソフトウェアを提供すること等によって、適切な測定ルーチンを提供することができる。
【0064】
本明細書で使用される場合、長期立位圧力という用語は、立位圧力p
standingの従来の測定から逸脱する以下の手順に対して取得される、ユーザが立位にあるときに取得された圧力を指す。本明細書で使用される場合、立位という用語は、ユーザが好ましくは、両脚に均等に重みを掛ける、ユーザの直立姿勢を指す。
【0065】
ユーザを立位に戻した後、所定の時点で圧力を単純に測定することによって通常測定される立位圧力p
standingとは対照的に、長期立位圧力は、以下の手順を用いて取得される:
−評価ユニットは、ユーザの立位への体位変化の後に、圧力値の測定曲線を取得し、
−測定曲線の勾配が、少なくとも1つの終点閾値と自動的に比較され、この比較の結果に応じて、体位変化によって誘発された測定曲線の変化の終点が自動的に検出され、終点時又は終点後に取得された圧力値が長期立位圧力p
standing,extendedに割り当てられる。
【0066】
本明細書で使用される場合、圧力値という用語は、特定の測定時間で特定の圧力を示す任意の項目又は情報量を指す。測定曲線という用語は、異なる時点で取得された複数の圧力値を指し、測定曲線は更に、測定時間及び特定の測定時間で取得された対応する圧力値の値の対を含むこと等によって、圧力値の測定時間を含むことができる。更に詳細に後述されるように、システム及び方法は、同一であるか、又は同一ではない場合がある複数の測定曲線を利用することができる。この測定曲線のうち、少なくとも1つの測定曲線が、長期立位圧力を決定するために使用され得る。更に、上述のように、測定曲線は、測定曲線の10個の隣接値等の測定曲線の複数の値にわたって平均化すること等によって、測定曲線を更に利用する前に1つ以上のフィルタリング及び/又は平均化アルゴリズムに供することができる。以下では、両オプションが可能であることにより、「未加工の」測定曲線の使用、すなわち、平均化及び/又はフィルタリングアルゴリズムを適用しない測定曲線の使用と、平均化及び/又はフィルタリングアルゴリズムを適用した後の測定曲線の使用との間に差分が生じない。
【0067】
長期立位圧力を決定するために使用される測定曲線の取得は、立位へのユーザの体位変化前、変更中、又は変更後に開始することができる。安静位から立位へ等、立位とは異なる概して任意の姿勢から立位への体位変化が生じ得る。
【0068】
本明細書で更に使用される場合、測定曲線の勾配という用語は概して、測定曲線の経時的な増加又は低減を示す曲線を指す。更に、この曲線は、10個の隣接値等の、曲線の複数の値にわたって平均化すること等によって、平均化及び/又はフィルタリングアルゴリズムに供することができる。以下では、両オプションが可能であることにより、「未加工の」勾配と平均化及び/又はフィルタリングアルゴリズムを適用した後の勾配との使用の差分が生じない。
【0069】
測定曲線の勾配は、当業者に既知の任意の手法で計算され得る。したがって、勾配は、測定曲線の第1の導関数を形成することによって、並びに/又は圧力値の低減及び/若しくは増加を、この低減又は増加を達成するのに必要とされる期間でそれぞれ割ることによって計算され、及び/又は導き出され得る。概して、測定曲線及び/又は測定曲線の勾配では、完全な曲線が使用され、又は任意の曲線がそれから得られてもよい。したがって、測定曲線は、圧力値の未加工の値を含むことができ、並びに/又は更に詳細に後述されるように、測定曲線をフィルタリング及び/若しくは平均化することによって生成された任意の曲線を含むことができる。したがって、圧力値は、特定の測定周波数で取得されてもよく、平均値は、10個の測定値等の、多くの圧力値にわたって形成されてもよい。
【0070】
本明細書で使用されるとき、自動的に望ましくは(automatically desirably)という用語は、評価ユニット自体がユーザ対話を必要とすることなくそれ自体によって特定の動作又は機能を実施するように適合される事実を指す。したがって、更に、ソフトウェアルーチンは、測定曲線の勾配を少なくとも1つの終点閾値と自動的に比較する評価ユニットのプロセッサ内に組み入れられ得る。終点閾値は、評価ユニットのデータストレージ内に記憶され得る。加えて又は代替的に、少なくとも1つの終点閾値は、終点閾値を手動で、又は少なくとも1つの電子インターフェースを介して、及び/若しくは少なくとも1つのヒューマンマシンインターフェースを介して挿入すること等、ユーザによって修正され得る。あるいは、評価ユニットは、終点閾値を単独で決定することができる。例えば、終点閾値は、現在又は以前の測定中に決定された騒音レベルに基づいて導き出され得るか、あるいは、これは、測定時間の特定の期間中にフィルタリングされた又はフィルタリングされていない測定された圧力値の変動の特定の分率であり得る。「比較する」という用語は、以下の条件のうちの1つ以上の評価が行われる事実を指す:測定曲線の勾配が終点閾値を超えるか、測定曲線の勾配が終点閾値以上であるか、測定曲線の勾配が終点閾値に等しいか、測定曲線の勾配が終点閾値以下であるか、測定曲線の勾配が終点閾値未満であるか。特定のタイプの条件が予め決められてもよい。この条件において、測定曲線の勾配全体が評価されかつ少なくとも1つの終点閾値と比較されてもよく、及び/又は測定曲線の勾配の特定の部分が少なくとも1つの終点閾値と比較されてもよい。したがって、典型的に、測定曲線の勾配の第1の区間は、測定曲線の勾配の初期の急激な変化を無視するために、測定曲線の勾配を終点閾値と比較するときに無視される。したがって、数ミリ秒又は更には数秒の時間窓は、測定曲線の勾配と終点閾値との比較を開始する前に無視され得る。例が更に詳細に後述される。測定曲線の勾配を少なくとも1つの終点閾値と比較する代わりに、測定曲線の勾配の絶対値は、測定曲線の勾配を少なくとも1つの終点閾値と比較するときに測定曲線の勾配の負号を無視するために、終点閾値と比較され得る。
【0071】
当該技術分野において、立位へのユーザの体位変化の後に所定の時点若しくは所定の期間、及び/又は療法士によって任意に決定された時点で典型的に取得される立位圧力p
standingとは対照的に、長期立位圧力は、精密かつ再現可能な測定を可能にする。したがって、この比較は、測定曲線の勾配が所定の終点閾値を下回る終点時又は終点後に長期立位圧力p
standing,extendedが取得されるように実施されてもよく、これは、変化の有意性を示すことができる。したがって、長期立位圧力は、体位変化の後の測定曲線が終点値を平均するか、又はそれに漸近的に近づく時点で測定されてもよく、これは、ほぼ一定である。したがって、監視システムは、長期立位圧力p
standing,extendedを決定することによって、従来の測定とは対照的に、測定の信頼性及び再現性の有意な増加を提供することが可能であり得る。任意性の非再現可能な構成要素を導入するユーザ対話及び/又は医療従事者の相互作用は、測定曲線の変化の終点を自動的に検出し、それ故に終点時又は終点後に取得された圧力値を使用し、長期立位圧力として測定曲線の変化の終点を示すことによって回避され得る。
【0072】
評価ユニットは更に、ユーザの体位変化の後に圧力値の測定曲線を自動的に取得するように適合され得る。したがって、一実施例として、経時的に圧力値を監視することによって、体位変化の開始が自動的に検出され、長期立位圧力を決定するための上述の測定ルーチンが開始する必要があることを示すことができる。
【0073】
更に、評価ユニットは、体位変化の前に少なくとも1回、安静圧力を取得するように適合され得る。したがって、安静圧力p
restは、長期立位圧力を決定するために上述の測定ルーチンを開始する前に1回又は数回、取得され得る。安静圧力は、後続の測定のためのベースラインとして使用され得る。
【0074】
上述のように、体位変化は好ましくは、安静位から立位へのユーザの体位変化であり得る。安静位は、座位及び/又は仰臥位であり得る。しかしながら、他のタイプの体位変化が可能である。
【0075】
更に上述のように、終点は好ましくは、測定曲線の勾配を少なくとも1つの終点閾値を含意する1つ以上の条件に供することによって自動的に検出され得る。好ましくは、少なくとも1つの終点閾値は、測定曲線の許容変化の上限を示し、それ未満では、測定曲線は、安定すると見なされ、及び/又はその漸近的終値に達したと見なされる。したがって、好ましくは、終点は、測定曲線の勾配が終点閾値以下であるときに自動的に検出される。
【0076】
終点閾値は、具体的には、この終点閾値が測定曲線の最大許容変化を示す場合、好ましくは、毎秒1mmHg(毎秒0.1kPa)以下、好ましくは毎秒0.2mmHg以下(毎秒0.03kPa)以下、より好ましくは毎秒0.05mmHg(毎秒0.007kPa)以下である経時的な測定曲線の変化であり得る。しかしながら、他のタイプの終点閾値が別の方法で、及び/又は追加として使用されてもよい。
【0077】
測定曲線及び/又は測定曲線の勾配は、少なくとも1つの平均化及び/又は少なくとも1つのフィルタリングアルゴリズムに供することができる。評価ユニットは、この平均化及び/又はフィルタリングアルゴリズムを実施するように適合され得る。したがって、好ましくは、評価ユニットは、測定曲線の勾配を終点閾値と比較する前に、測定曲線に対する平均化処理及びフィルタリング処理のうちの少なくとも1つを実施するように適合され得る。一実施例として、所定の個数の圧力値、好ましくは3〜20個の圧力値、より好ましくは5〜15個の圧力値、最も好ましくは10個の圧力値の中央値を生成する平均化処理が使用され得る。しかしながら、中央値を生成することに加えて又はその代わりに、幾何平均及び/又は算術平均値を生成する平均化処理等の他のタイプの平均化処理が使用され得る。
【0078】
上述のように、評価ユニットは概して、圧迫デバイスの有効性を示す少なくとも1つのキー数値Kを決定するように適合される。キー数値は特に、圧力センサによって提供される圧力値を使用することによって決定され得る。本明細書で使用される場合、キー数値という用語は概して、圧迫システムの有効性の任意の尺度を指し得る。したがって、少なくとも1つのキー数値は、ユーザの身体部分に圧迫デバイスによって加えられた圧力を示す1つ以上の情報等の、圧力値から直接的又は間接的に得られた1つ以上のタイプの情報を直接的又は間接的に含意することができる。加えて、少なくとも1つのキー数値は、圧迫治療及び/又は圧迫デバイスによってユーザの身体に加えられた圧力に直接的又は間接的に関連がある1つ以上の生理的パラメータ及び/又は身体機能を直接的又は間接的に示すことができる。圧力センサによって提供される圧力値を用いて直接的又は間接的に決定され得るキー数値の例がより詳細に後述される。
【0079】
概して、評価ユニットは、圧迫デバイスの有効性を自動的に決定するために、キー数値Kを、所定の有効性閾値、及び/又は監視システムのユーザによって提供され得る少なくとも1つの有効性閾値等の少なくとも1つの有効性閾値と比較するように適合され得る。
【0080】
圧迫システムの有効性を決定するために1つ以上のキー数値を使用するとき、好ましくは、複数の異なるキー数値が使用され得る。したがって、具体的には、評価ユニットは、少なくとも2つの異なるキー数値K
1及びK
2を決定するように適合され得る。評価ユニットは、少なくとも2つのキー数値K
1とK
2との組み合わせによって圧迫デバイスの有効性を自動的に決定するように適合され得る。したがって、キー数値K
1とK
2との組み合わせは概して、これらのキー数値及び/又はこれらのキー数値K
1、K
2から得られた1つ以上の数値の任意の組み合わせを含むことができる。具体的には、評価ユニットは、キー数値K
1及びK
2を用いて、少なくとも1つの多変量評価処理f(K
1、K
2)を実施するように適合されてもよく、評価処理は、圧迫デバイスの有効性に関する命令を生成するように適合される。一実施例として、K
1とK
2との線形結合、及び任意に、他のキー数値が使用されてもよい。
【0081】
少なくとも1つのキー数値は好ましくは、
−安静圧力p
rest、
−ユーザが立位にあるときの立位圧力p
standing、
−圧迫システムの適用直後のベースライン安静圧力p
standing,baseline、
−長期立位圧力p
standing,extended、
−安静圧力p
restを立位圧力p
standingから減算することによって決定される静剛性指数SSI、
−安静圧力p
restを長期立位圧力p
standing,extendedから減算することによって決定される長期静剛性指数ESSI、
−少なくとも2つの長期静剛性指数ESSI
1,ESSI
2間の差分ESSI
1−ESSI
2であって、長期静剛性指数ESSI
1が第1の安静圧力p
rest1を第1の長期立位圧力p
standing,extended 1から減算することによって決定され、長期静剛性指数ESSI
2が第2の安静圧力p
rest2を第2の長期立位圧力p
standing,extended 2から減算することによって決定される、
−少なくとも2つの静剛性指数SSI
1,SSI
2間の差分SSI
1−SSI
2であって、静剛性指数SSI
1が第1の安静圧力p
rest1を第1の立位圧力p
standing1から減算することによって決定され、静剛性指数SSI
2が第2の安静圧力p
rest2を第2の立位圧力p
standing2から減算することによって決定される、
−少なくとも2つの長期静剛性指数ESSI
1,ESSI
2の比率ESSI
1:ESSI
2であって、長期静剛性指数ESSI
1が第1の安静圧力p
rest1を第1の長期立位圧力p
standing,extended 1から減算することによって決定され、長期静剛性指数ESSI
2が第2の安静圧力p
rest2を第2の長期立位圧力p
standing,extended 2から減算することによって決定される、
−少なくとも2つの長期静剛性指数SSI
1,SSI
2の比率SSI
1:SSI
2であって、静剛性指数SSI
1が第1の安静圧力p
rest1を第1の立位圧力p
standing1から減算することによって決定され、静剛性指数SSI
2が第2の安静圧力p
rest2を第2の立位圧力p
standing2から減算することによって決定される、
−少なくとも2つの異なる時点で取得された少なくとも2つの安静圧力p
rest1,p
rest2間の差分、
−少なくとも2つの異なる時点で取得された少なくとも2つの安静圧力p
rest1,p
rest2,p間の比率、
−少なくとも2つの異なる時点で取得された少なくとも2つの長期立位圧力p
standing,extended 1,p
standing,extended 2間の差分、
−少なくとも2つの異なる時点で取得された少なくとも2つの立位圧力p
standing1,p
standing2間の差分、
−少なくとも2つの異なる時点で取得された少なくとも2つの長期立位圧力p
standing,extended1,p
standing,extended2間の比率、
−少なくとも2つの異なる時点で取得された少なくとも2つの立位圧力p
standing1,p
standing2間の比率、
−ユーザの定義された運動中、好ましくは歩行中に取得された圧力値の測定曲線の中央値又は平均振幅、
−ユーザの第1の定義された運動中(例えば、第1の歩行期間中)に取得された圧力値の第1の測定曲線の少なくとも1つの第1の中央値又は平均振幅(振幅
median1又は振幅
mean1)と、ユーザの第2の定義された運動中(例えば、第2の歩行期間)に取得された圧力値の第2の測定曲線の少なくとも1つの第2の中央値又は平均振幅(振幅
median2又は振幅
mean2)との間の比率、
−安静位から立位への姿勢の変更後に再充満する静脈のための再充満時間t
refill、
−安静位から立位への第1の体位変化後の静脈の再充満のための少なくとも1つの第1の再充満時間t
refill1と、安静位から立位への第1の体位変化後の静脈の再充満のための少なくとも1つの第2の再充満時間t
refill2との間の差分t
refill1〜t
refill2、
−安静位から立位への第1の体位変化後の静脈の再充満のための少なくとも1つの第1の再充満時間t
refill1と、安静位から立位への第1の体位変化後の静脈の再充満のための少なくとも1つの第2の再充満時間t
refill2との間の比率t
refill1:t
refill2、
−再充満曲線から生じるパラメータであって、再充満曲線が、安静位から立位への姿勢の変更後に取得された測定曲線であり、具体的には、パラメータが、再充満曲線の勾配及び再充満曲線の形状のうちの少なくとも1つを示す、からなる群から選択され得る。
【0082】
安静圧力、立位圧力、及び長期立位圧力は、詳細に上述された。ベースライン安静圧力p
standing,baselineは概して、圧迫システムの適用後、約30分未満の期間内等の、圧迫システムの適用直後に測定される安静圧力p
restであり、例えば、患者が自由に動き回り、又は少なくとも1回立ち上がった後、圧迫システム及び/又は圧力センサが落ち着くことを可能にする。典型的には、安静圧力は立位圧力より前に決定されるが、立位圧力が安静圧力より前に決定される順序に入れ替えることが可能であることが理解されるであろう。
【0083】
長期静剛性指数ESSIは、長期立位圧力p
standing,extendedを利用する新しいキー数値である。したがって、従来の静剛性指数SSIと比較すると、長期静剛性指数は、より信頼性の高いキー数値である。同様に、2つの異なる長期静剛性指数ESSI
1,ESSI
2間の差分は、従来の差分SSI
1−SSI
2より信頼性が高い。その上、同様に、ESSI
1:ESSI
2の比率は、SSI
1:SSI
2と比較して、より信頼性が高く、より再現可能であるキー数値である。しかしながら、従来のキー数値SSI、SSI
1、及びSSI
2が、追加的に又は代替的に使用され得る。
【0084】
静剛性指数SSIの従来の測定に関する更なる詳細は、上述のH.Partschらによる公表文献に説明されている。
【0085】
上述のように、キー数値の各々及び/又はキー数値の任意の組み合わせは、圧迫システムの有効性を自動的に決定すること等のために、少なくとも1つの有効性閾値と比較され得る。本発明内で使用され得る有効性閾値の例示的な実施形態は、更に詳細に後述される。
【0086】
評価ユニットは概して、少なくとも1つのキー数値を測定するために少なくとも1つの測定ルーチンを実施することをユーザに促すように適合され得る。したがって、監視システムは、ユーザに1つ以上の光信号及び/又は音響信号を提供して、特定の測定ルーチンを実施することが賢明であることを示し、及び/又は測定ルーチンを実施するためにユーザによって取られる特定の工程を示すことができる。したがって、詳細に後述されるように、評価ユニットは、1つ以上の表示デバイス及び/又はラウドスピーカ等の音響出力デバイスを提供して、ユーザとの相互作用を可能にし、測定ルーチンを実施するために取られる工程をユーザに示すことを可能にすることができる。
【0087】
評価ユニットは、キー数値が許容範囲外であることが検出される場合に、少なくとも1つの警告を生成するように更に適合され得る。したがって、キー数値のうちの1つ以上又はキー数値の任意の組み合わせは、それぞれのキー数値の許容範囲及び/又はキー数値の組み合わせを示す1つ以上の閾値と比較され得る。したがって、警告は、特定のキー数値が高過ぎるか、又は低過ぎることが検出される場合に生成され得る。少なくとも1つの許容閾値は、予め決められてもよく、及び/又は少なくとも1つのユーザ及び/又は医療従事者によって適合可能であるか、若しくは決定可能であり得る。少なくとも1つの警告は、表示デバイス上に提供される視覚的な標識及び/又は警告音等によって、ユーザに出力され得る音響警告、視覚警告、及び/又は触覚警告であってもよい。加えて又は代替的に、電子警告は、監視システムに接続される患者の監視システム等の別のデバイスに適切な警告信号を提供すること等によって生成されてもよい。したがって、監視システムは、患者の治療のための全身性医療システムに組み入れられてもよく、及び/又はその一部であってもよい。
【0088】
監視システムは、上述のように、好ましくは、ユーザに情報を提供することを可能にし、並びに/又はユーザがコマンド及び/若しくは情報を入力することを可能にする、1つ以上のユーザインターフェースを備えることができる。したがって、監視システムは、少なくとも1つの表示要素を備えることができ、評価ユニットは好ましくは、表示要素を介してユーザに命令を提供するように適合される。したがって、評価ユニットは、ユーザにどの体位を取るべきかの命令を提供するように適合され得る。加えて又は代替的に、表示要素は、1つ以上の圧力値及び/又は上述のキー数値のうちの1つ以上等の、特定の測定情報を出力するように適合されてもよい。
【0089】
監視システムは、少なくとも1つの測定ルーチンを通じてユーザを導くように更に適合され得る。加えて又は代替的に、監視システムは、ユーザが特定の姿勢を取ったことを自動的に検出し得、それに対応して、その姿勢に関係する特定のキー数値を決定し得る。したがって、姿勢情報を圧力値と組み合わせることによって、評価ユニットは、ユーザが立位を取ったことを自動的に決定し得、好ましくは任意の更なるユーザの相互作用を伴わずに、立位圧力及び/又は長期立位圧力を自動的に決定し得る。更には、姿勢情報を圧力値と組み合わせることによって、評価ユニットは、安静位(好ましくは、仰臥位)から立位への体位変化等のユーザの姿勢の変化を検出し得、好ましくは任意の更なるユーザの相互作用を伴わずに、立位圧力及び/又は長期立位圧力を自動的に決定し得る。更には、評価ユニットは、姿勢情報を評価することによって歩行運動を検出し得、歩行運動に関係する少なくとも1つのキー数値を自動的に決定し得る。様々な更なるオプションが利用可能である。
【0090】
上述のように、監視システム、好ましくは、測定デバイス及び/又は表示・制御デバイスは、測定ルーチンを実施するためにユーザにどの工程を取るべきかを示すために、ユーザに音響、視覚、及び/又は触覚命令を提供するように適合され得る。したがって、ユーザによって取られる体位に関する特定の命令が提供され得る。一実施例として、ユーザは、測定ルーチンで、安静位を少なくとも1回取ることができ、安静圧力p
restは、監視システムによって少なくとも1回取得される。更に、測定ルーチンで、ユーザは少なくとも1回、立位を取ることができ、立位では、立位圧力p
standing及び/又は長期立位圧力p
standing,extendedは、少なくとも1回、決定される。
【0091】
上述のように、安静位は好ましくは、仰臥位である。本明細書で使用される場合、仰向けという用語は、ユーザが背中で、好ましくは膝を曲げて、かつ長椅子又は肘掛け椅子によってそれぞれ、足を支えられて、長椅子又は肘掛け椅子上に横たわる仰臥位を指す。好ましくは、脚は、弛緩位にある。
【0092】
上述のように、監視システム、好ましくは評価ユニットは、圧力値の測定曲線を評価することによってユーザの少なくとも1つの所定のタイプの運動を認識するように更に適合され得る。圧力値の測定曲線は、長期立位圧力p
standing,extendedに使用される圧力値の測定曲線と同じであり得る。あるいは、異なる測定曲線が使用され得る。したがって、好ましくは、評価ユニットは、圧力値の測定曲線における圧力値の周期変化を認識することによってユーザの歩行運動を決定するように適合され得る。更に、評価ユニットは、ユーザの活動プロファイルを記憶するように適合され得る。したがって、本明細書で使用される場合、ユーザの活動プロファイルという用語は、歩行運動及び/又はスポーツによって決定又は生成される活動プロファイル等の、活動誘発された圧力値又は圧力値の変化を示す任意の量のデータを指す。評価ユニットは、圧力値の測定曲線を所定の参考パターンのセットと比較するためのパターン認識アルゴリズムを使用するように更に適合され得る。更に、圧力値の測定曲線は、長期立位圧力p
standing,extendedを決定するために上記に使用されるものと同じ圧力値の測定曲線、及び/又はユーザの少なくとも1つの所定のタイプの運動を認識するために上記に使用されるような圧力値の測定曲線であってもよい。加えて又は代替的に、圧力値の少なくとも1つの別個の測定曲線が使用されてもよい。本明細書で更に使用される場合、参考パターンという用語は、評価ユニットのデータストレージ内に記憶され得、及びユーザの特定のタイプの活動を示すことができ、並びに/又はユーザの特定の生理状態を示すことができる、測定曲線の特定の区間を指す。したがって、測定曲線を所定の参考パターンのセットと比較することによって、歩行運動及び/又は任意の他のタイプの所定の活動等の、特定の活動が検出され得る。加えて又は代替的に、圧力値の測定曲線を所定の参考パターンのセットと比較することによって、1つ以上の疾患が検出され得る。
【0093】
更に好ましい実施形態は、少なくとも1つの圧力センサのタイプに言及し得る。上述のように、圧力センサ自体は、少なくとも1つの検知要素及び/又は少なくとも1つの検知部を備えることができる。圧力センサは好ましくは、半導体圧力センサ、変形感応レジスタを有する圧力センサ、流体充満ブラダを有する圧力センサからなる群から選択され得る。一実施例として、少なくとも1つの圧力センサは、検知部として作用する少なくとも1つの流体充満ブラダを備え得、このブラダが、圧迫デバイス内又は圧迫デバイス下に位置し得、かつ少なくとも1つの測定部が、圧迫デバイスに取り付けられたパウチの中等の圧迫デバイスの外側に位置し、測定部及び検知部が、少なくとも1つのチューブを介して流体的に接続される。それによって、圧力は、検知部から測定部に伝達され得る。しかしながら、加えて又は代替的に、他の原理の測定及び/又は他のタイプの圧力センサが、追加的に又は代替的に適用可能である。
【0094】
更なる好ましい実施形態では、評価ユニットは、圧力センサによって提供された圧力値の測定曲線における動脈拍動を検出するように適合され得る。更に、圧力値の測定曲線は、異なる目的のために使用される上記に開示される測定曲線のうちの1つ以上と同一であり得る。更に、加えて又は代替的に、別個の測定曲線が動脈拍動を検出するために使用されてもよい。動脈拍動を検出するために、フーリエ変換等の測定曲線の周波数に基づく分析が実施され得る。加えて又は代替的に、フィルタリングアルゴリズムは、毎分30回の心拍数〜毎分200回の心拍数の範囲等の、動脈拍動の典型的な周波数範囲で測定曲線における周期的拍動をフィルタリングすること等によって使用され得る。評価ユニットは、動脈拍動の振幅が所定の安全閾値未満である場合に警告を生成するように更に適合され得る。したがって、更に、動脈拍動の振幅が所定の安全閾値未満である場合、音響警告及び/又は視覚警告及び/又は触覚警告及び/又は電子警告が生成され得る。警告は、ユーザ又は医療従事者に、その人が危機的状態にあること、及び/又は圧迫デバイスがユーザの身体部分に過度の圧力を加えていることを示すことができる。
【0095】
上述のように、評価ユニットは好ましくは、少なくとも1つのプロセッサを備えることができる。少なくとも1つのプロセッサは概して、マイクロプロセッサ及び/又は揮発性若しくは不揮発性データストレージを含む、任意のタイプのデータ評価デバイスを含むことができる。更に、1つ以上の電子インターフェース及び/又は1つ以上のユーザインターフェースが含まれ得る。
【0096】
本発明の更なる態様では、圧迫治療に使用するための圧迫システムが開示される。圧迫システムは、上記に開示される実施形態のうちの1つ以上によるか、又は更に詳細に下記に開示される実施形態のうちの1つ以上による少なくとも1つの監視システムを備える。圧迫システムは、ユーザの身体部分に圧力を加えるための少なくとも1つの圧迫デバイスを更に備える。
【0097】
上述のように、圧迫デバイスは好ましくは、圧迫包帯、圧迫スリーブ、圧迫衣類のうちの少なくとも1つを含む。加えて又は代替的に、他のタイプの圧迫デバイスが使用されてもよい。最も好ましくは、圧迫デバイスは、少なくとも1つの布、繊維、及び/又は繊維材料等の少なくとも1つの織物材料を含む。最も好ましくは、圧迫デバイスは、好ましくは特定の剛性を有する少なくとも1つの可撓性又は弾性材料を含む。
【0098】
更に、圧迫デバイスは好ましくは、受動的圧迫デバイスである。本明細書で使用される場合、受動的圧迫デバイスという用語は、適用前又は適用中に圧迫デバイスの所定の伸長及び/又は拡張と共に、その弾性又は可撓性特性によりユーザの身体部分に圧力を加えることができるデバイスを指す。したがって、受動的圧迫デバイスは好ましくは、油圧式又は電気式アクチュエータ等の任意のタイプのアクチュエータを含まない圧迫デバイスである。
【0099】
上述のように、少なくとも1つの身体部分は概して、ユーザの身体の任意の部分であってもよく、又はそれを含んでもよい。したがって、身体部分は好ましくは、ユーザの脚又はユーザの脚の一部、ユーザのふくらはぎ、ユーザの大腿、ユーザの腕又はユーザの前腕若しくは上腕等のユーザの腕の一部、ユーザのフィンガ若しくはフィンガディジット、ユーザのつま先、ユーザの足又はユーザの足の一部からなる群から選択され得る。加えて又は代替的に、圧迫及び圧力測定が適切であり得る圧迫治療に他の解剖学的領域が使用されてもよい。圧迫デバイスは、ユーザの大腿及びふくらはぎ、並びに/又は両方の大腿及び/若しくは両方のふくらはぎ等のユーザの単一の身体部分又は複数の身体部分に作用し得る。
【0100】
本発明の更なる態様では、圧迫治療に使用するための少なくとも1つの圧迫デバイスの有効性を決定するための方法が開示される。本方法は好ましくは、上記に列挙されるか、又は下記に更に詳細に列挙される実施形態のうちの1つ以上に開示される監視システム及び/又は圧迫システムを利用することができる。したがって、本方法の特定の実施形態では、監視システム及び/又は圧迫システムへの言及が行われ得る。しかしながら、他のタイプのデバイスが使用されてもよい。
【0101】
本方法では、少なくとも1つの圧力センサは、圧迫デバイスによってユーザの身体部分に加えられた圧力を測定するために使用される。更に、少なくとも1つの姿勢センサは、ユーザの少なくとも1つの姿勢情報を取得するために使用される。姿勢情報は、ユーザの体位、方位、及び運動のうちの少なくとも1つについての情報を含む。少なくとも1つの評価ユニットを有する少なくとも1つの測定デバイスが使用される。測定デバイスは、圧力センサと通信し、圧力センサによって取得された少なくとも1つの圧力値及び姿勢センサによって取得された少なくとも1つの姿勢情報を受信する。評価ユニットは、姿勢情報を考慮に入れて、圧迫デバイスの有効性を示す少なくとも1つのキー数値Kを決定するために、圧力値と姿勢情報とを自動的に組み合わせるように適合される。
【0102】
本方法は、好ましくは、ユーザが安静位にあるときの少なくとも1つの安静圧力p
restが取得されるように実施され得る。加えて又は代替的に、ユーザが立位にあるときの少なくとも1つの長期立位圧力p
standing,extendedは、以下の手順を用いて決定され得る。
−立位へのユーザの体位変化の後に圧力値の測定曲線が取得され、
−測定曲線の勾配が、少なくとも1つの終点閾値と自動的に比較され、この比較の結果に応じて、体位変化によって誘発された測定曲線の変化の終点が自動的に検出され、終点時又は終点後に取得された圧力値が長期立位圧力p
standing,extendedに割り当てられる。
【0103】
本方法は好ましくは、結果として得られたキー数値Kに基づいて少なくとも1つの動作を含意し得る。一実施例として、圧迫デバイスの有効性が所定の閾値未満であることが見出される場合、本方法は、圧迫デバイスが交換されるように実施され得る。本明細書で使用される場合、「交換する」という用語は概して、圧迫デバイスの部分的又は完全な除去、及び圧迫デバイスの新しい圧迫デバイスとの置き換えを指し得る。加えて又は代替的に、圧迫デバイスは、単に、圧迫包帯を解き、続いて圧迫包帯を新たに適用すること等によって、完全に又は部分的に再調整され得る。
【0104】
本方法の更なる詳細及び任意の実施形態では、上記又は下記の監視システム及び/又は圧迫システムの開示を参照することができる。したがって、更に、本方法は、上述のように、1つ以上のキー数値の決定を含意し得る。更に、キー数値のうちの1つ以上は、1つ以上の安全閾値等の、1つ以上の閾値と比較され得る。更に、警告は、身体部分に加えられた圧力が高過ぎる場合等の、キー数値のうちの1つ以上が高過ぎるか、低過ぎるか、又は範囲外であり得る場合に生じ得る。したがって、ベースライン圧力、安静圧力、立位圧力、長期立位圧力等の過剰な圧力に対する適切な警告が生成され得る。
【0105】
一実施例として、安静圧力p
restの正常範囲は、10〜70mmHg(1〜9kPa)、好ましくは20〜50mmHg(3〜7kPa)、最も好ましくは25〜35mmHg(3.3〜4.7kPa)であり得る。安静圧力が指名範囲の外側にある場合、警告が生成され得る。
【0106】
加えて又は代替的に、立位圧力p
standing及び/又は長期立位圧力p
standing,extendedは、1つ以上の限界値と比較され得る。したがって、これらの立位圧力又は長期立位圧力の許容範囲は、30〜120mmHg(4〜16kPa)、より好ましくは40〜100mmHg(5〜13kPa)、及び最も好ましくは45mmHg〜65mmHg(6.0kPa〜8.7kPa)であり得る。
【0107】
典型的に、ESSI測定を行うために必要とされる期間は、特定の患者の状態に依存する。例えば、重度の静脈不全を有する患者では、ESSIの測定は、短期間、例えば、30秒間まで、又は更にはより短時間で完了することができるが、健康な患者に対するESSI測定は、より長い期間、例えば、3分間まで必要とする。
【0108】
上述のように、本方法は好ましくは、上記に開示される実施形態のうちの1つ以上によるか、又は下記に更に詳細に開示される実施形態のうちの1つ以上による監視システムを使用することができる。したがって、評価ユニットが特定の動作を実施するように適合されることが開示される場合、本方法は、適切な方法工程を含意することができる。同様に、監視システム及び/又は圧迫システムは、本発明による方法を実施するように適合され得る。
【0109】
上述のように、本方法は好ましくは、少なくとも1つのキー数値Kが圧力センサによって提供された圧力値を用いて決定されるように実施され得る。少なくとも1つのキー数値は好ましくは、圧迫デバイスの有効性の尺度であり得る。上述のように、キー数値は好ましくは、1つ以上の所定の閾値等の1つ以上の閾値と比較され得る。最も好ましくは、圧迫デバイスは、所定のキー数値が範囲外であることが見出された場合等、圧迫デバイスの有効性が所定の閾値未満であることが見出された場合に交換され得る。
【0110】
上述の知見を要約すると、以下の実施形態が好ましい:
実施形態1:圧迫治療に使用するための少なくとも1つの圧迫デバイスの有効性を決定するための監視システムであって、
−圧迫デバイスによってユーザの身体部分に加えられた圧力を測定するための少なくとも1つの圧力センサと、
−ユーザの体位、方位、及び運動のうちの少なくとも1つについての少なくとも1つの姿勢情報を取得するための少なくとも1つの姿勢センサと、
−少なくとも1つの評価ユニットを有する少なくともつの測定デバイスであって、少なくとも1つの圧力センサ及び少なくとも1つの姿勢センサと通信するように適合され、少なくとも1つの評価ユニットが、少なくとも1つの圧力センサによって取得された少なくとも1つの圧力値を受信するように適合され、少なくとも1つの評価ユニットが、少なくとも1つの姿勢センサによって取得された少なくとも1つの姿勢情報を受信するように適合される、測定デバイスと、を備え、
少なくとも1つの評価ユニットが、少なくとも1つの姿勢情報を考慮に入れて、圧迫デバイスの有効性を示す少なくとも1つのキー数値Kを決定するために、少なくとも1つの圧力値と少なくとも1つの姿勢情報とを自動的に組み合わせるように適合される、監視システム。
【0111】
実施形態2:監視システムが少なくとも1つの表示・制御デバイスを更に備え、少なくとも1つの表示・制御デバイスが、少なくとも1つの測定デバイスと、好ましくは無線で通信するように適合される、実施形態1に記載の監視システム。
【0112】
実施形態3:少なくとも1つの表示・制御デバイスが、手持ち式デバイスである、実施形態2に記載の監視システム。
【0113】
実施形態4:少なくとも1つの表示・制御デバイスが、移動通信デバイス、好ましくはスマートフォンである、実施形態2又は3に記載の監視システム。
【0114】
実施形態5:少なくとも1つの表示・制御デバイスが、RFID、WLAN、ブルートゥース、ブルートゥーススマート、赤外線、及びラジオデータ伝送のうちの1つ以上を介して、少なくとも1つの測定デバイスと通信するように適合される、実施形態2〜4のいずれか1つに記載の監視システム。
【0115】
実施形態6:少なくとも1つの測定デバイスが、圧迫デバイスに一体化されるように適合される、かつ/又は好ましくは圧迫デバイスの外面上で、圧迫デバイスに取り付けられるように適合される、実施形態1〜5のいずれか1つに記載の監視システム。
【0116】
実施形態7:少なくとも1つの測定デバイスが、好ましくは、ISO/IEC規格15693−3に従って、RFIDを介して少なくとも1つの圧力センサと通信するように適合される、実施形態1〜6のいずれか1つに記載の監視システム。
【0117】
実施形態8:エネルギーが、少なくとも1つの測定デバイスによって、好ましくは無線で、少なくとも1つの圧力センサに供給される、実施形態7に記載の監視システム。
【0118】
実施形態9:少なくとも1つの圧力センサは、電池を有せず、かつ蓄電池を有しない、少なくとも1つの受動圧力センサを備える、実施形態8に記載の監視システム。
【0119】
実施形態10:測定デバイスが、少なくとも1つの電気エネルギーストレージを備える、実施形態1〜9のいずれか1つに記載の監視システム。
【0120】
実施形態11:監視システムが、少なくとも1つの温度センサを更に備える、実施形態1〜10のいずれか1つに記載の監視システム。
【0121】
実施形態12:少なくとも1つの評価ユニットが、温度依存的影響に対して少なくとも1つの圧力値を訂正するように適合される、実施形態11に記載の監視システム。
【0122】
実施形態13:少なくとも1つの評価ユニットが、ユーザが睡眠中であるかどうかを自動的に決定し、スリープモードに切り替えるように適合される、実施形態1〜12のいずれか1つに記載の監視システム。
【0123】
実施形態14:少なくとも1つの評価ユニットが、ユーザの水平定位及びユーザの静止が検出される場合にユーザが睡眠中であるかどうかを決定するように適合される、実施形態13に記載の監視システム。
【0124】
実施形態15:スリープモードが、圧力値及び姿勢情報の取得頻度が減少すること又は圧力値及び姿勢情報が取得されないこと含意する、実施形態13又は14に記載の監視システム。
【0125】
実施形態16:少なくとも1つの評価ユニットが、ユーザの起床が検出される場合に正常モードに戻すように切り替えるように適合される、実施形態13〜15のいずれか1つに記載の監視システム。
【0126】
実施形態17:少なくとも1つの評価ユニットが、加速度センサ及び方位センサのうちの少なくとも1つによって提供される少なくとも1つの信号における信号変化を介して、ユーザの起床を検出するように適合される、実施形態16に記載の監視システム。
【0127】
実施形態18:少なくとも1つの評価ユニットが、ユーザが歩行中であるかどうかを決定するように適合される、実施形態1〜17のいずれか1つに記載の監視システム。
【0128】
実施形態19:少なくとも1つの評価ユニットが、少なくとも1つの測定曲線における規則変化を識別することによってユーザが歩行中であるかどうかを決定するように適合される、実施形態18に記載の監視システム。
【0129】
実施形態20:少なくとも1つの姿勢センサが少なくとも1つの方位センサを備える、実施形態1〜19のいずれか1つに記載の監視システム。
【0130】
実施形態21:方位センサが、ジャイロスコープ、伏角計、高度計、磁場センサ、角度測定センサ、及び傾斜センサのうちの少なくとも1つを備える、実施形態20に記載の監視システム。
【0131】
実施形態22:少なくとも1つの姿勢センサが少なくとも1つの加速度センサを備える、実施形態1〜21のいずれか1つに記載の監視システム。
【0132】
実施形態23:少なくとも1つの姿勢センサが、少なくとも1つのマイクロメカニカル姿勢センサを備える、実施形態1〜22のいずれか1つに記載の監視システム。
【0133】
実施形態24:少なくとも1つの測定デバイスが、少なくとも1つの表示デバイスを備える、実施形態1〜23のいずれか1つに記載の監視システム。
【0134】
実施形態25:少なくとも1つの測定デバイスが、ユーザへの少なくとも1つの信号を生成するように、少なくとも1つのインジケータデバイスを備える、実施形態1〜24のいずれか1つに記載の監視システム。
【0135】
実施形態26:少なくとも1つのインジケータデバイスが、音響インジケータデバイス、触知インジケータデバイス、及び光インジケータデバイスのうちの少なくとも1つを備える、実施形態25に記載の監視システム。
【0136】
実施形態27:少なくとも1つの評価ユニットは、
−圧迫デバイスが、効果的でないことが見出される状況
−圧迫デバイスが、過圧力を加えることが見出される状況
−外部過圧力が、圧迫デバイスに作用することが見出される状況、のうちの少なくとも1つ以上が認識される場合に、少なくとも1つのインジケータデバイスを介して警告出力を生成するように適合される、実施形態25又は26に記載の監視システム。
【0137】
実施形態28:少なくとも1つの評価ユニットが、特定のユーザ動作が必要とされることが見出される場合に、少なくとも1つのインジケータデバイスを介して命令出力を生成するように適合される、実施形態25〜27のいずれか1つに記載の監視システム。
【0138】
実施形態29:少なくとも1つの評価ユニットが、キー数値のリアルタイムの決定を実施するように適合される、実施形態1〜28のいずれか1つに記載の監視システム。
【0139】
実施形態30:監視システムが、少なくとも1つの周囲圧力センサを更に含み、少なくとも1つの周囲圧力センサが、圧迫デバイスの外面から圧迫デバイス及び身体部分のうちの少なくとも1つに作用している少なくとも1つの周囲圧力を決定するように適合される、実施形態1〜29のいずれか1つに記載の監視システム。
【0140】
実施形態31:周囲圧力は、ユーザが支持体に寄り掛かることによってユーザの体重に起因する圧力を圧迫デバイスに加えていることが原因で圧迫デバイス及び身体部分のうちの少なくとも1つに加えられる圧力である、実施形態30に記載の監視システム。
【0141】
実施形態32:監視システムが、ユーザの身体の異なる領域に位置する複数の姿勢センサを備える、実施形態1〜31のいずれか1つに記載の監視システム。
【0142】
実施形態33:評価ユニットが、複数の姿勢センサからの姿勢情報と組み合わせることによって、現在の姿勢等のユーザの姿勢を自動的に決定するように適合される、実施形態32に記載の監視システム。
【0143】
実施形態34:複数の姿勢センサが、少なくとも1つの大腿方位センサ及び少なくとも1つのふくらはぎ方位センサを備える、実施形態32又は33に記載の監視システム。
【0144】
実施形態35:少なくとも1つの大腿方位センサ及び少なくとも1つのふくらはぎ方位センサの両方が、実質的な垂直方位を示すとき、少なくとも1つの評価ユニットが、ユーザが直立姿勢であるかどうかを自動的に決定するように適合される、実施形態34に記載の監視システム。
【0145】
実施形態36:監視システムが、少なくとも1つの運動センサを更に含み、直立姿勢が決定され、かつ少なくとも1つの運動センサが静止を示すとき、少なくとも1つの評価ユニットが、ユーザが立位であるかどうかを自動的に決定するように適合される、実施形態35に記載の監視システム。
【0146】
実施形態37:監視システムが、少なくとも1つの足圧力センサを更に含み、少なくとも1つの足圧力センサが、ユーザの少なくとも片方の足の下に位置決めされ、ユーザの体重によって加えられる少なくとも1つの力を取得するように適合される、実施形態1〜36のいずれか1つに記載の監視システム。
【0147】
実施形態38:監視システムが、少なくとも1つの運動センサを更に含み、少なくとも1つの運動センサが、ユーザ又はユーザの一部分の運動に関する少なくとも1つの情報を取得するように適合される、実施形態1〜37のいずれか1つに記載の監視システム。
【0148】
実施形態39:少なくとも1つの評価ユニットが、ユーザが安静位にあるときの少なくとも1つの安静圧力p
restを取得するように適合される、実施形態1〜38のいずれか1つに記載の監視システム。
【0149】
実施形態40:少なくとも1つの評価ユニットが、少なくとも1つの姿勢センサを使用することによって、ユーザが安静位にあるかどうかを認識し、安静圧力p
restを自動的に取得するように適合される、実施形態39に記載の監視システム。
【0150】
実施形態41:少なくとも1つの評価ユニットが、少なくとも1つの立位圧力p
standingを取得するように適合される、実施形態1〜40のいずれか1つに記載の監視システム。
【0151】
実施形態42:少なくとも1つの評価ユニットが、少なくとも1つの姿勢センサを使用することによって、ユーザが立位であるかどうかを認識し、立位圧力p
standingを自動的に取得するように適合される、実施形態41に記載の監視システム。
【0152】
実施形態43:少なくとも1つの評価ユニットが、ユーザが立位にある状態での少なくとも1つの長期立位圧力p
standing,extendedを、
−立位へのユーザの体位変化の後に、少なくとも1つの評価ユニットが圧力値の測定曲線を取得し、
−測定曲線の勾配が少なくとも1つの終点閾値と自動的に比較され、この比較の結果に応じて、体位変化によって誘発された測定曲線の変化の終点が自動的に検出され、終点時又は終点後に取得された圧力値が長期立位圧力p
standing,extendedに割り当てられる、手順を用いて決定するように適合される実施形態1〜42のいずれか1つに記載の監視システム。
【0153】
実施形態44:少なくとも1つの評価ユニットが、ユーザの体位変化の後に、圧力値の測定曲線を自動的に取得するように適合される、実施形態43に記載の監視システム。
【0154】
実施形態45:少なくとも1つの評価ユニットが、体位変化前に少なくとも1回、又は体位変化後に少なくとも1回、安静圧力p
restを取得するように適合される、実施形態43又は44に記載の監視システム。
【0155】
実施形態46:体位変化が、安静位から立位へのユーザの体位変化である、実施形態43〜45のいずれか1つに記載の監視システム。
【0156】
実施形態47:測定曲線の勾配が終点閾値以下であるときに、終点が自動的に検出される、実施形態43〜46のいずれか1つに記載の監視システム。
【0157】
実施形態48:終点閾値が、1mmHg/秒(0.1kPa/秒)以下、好ましくは、0.2mmHg/秒(0.03kPa/秒)以下、より好ましくは、0.05mmHg/秒(0.007kPa/秒)以下の測定曲線の変化である、実施形態43〜47のいずれか1つに記載の監視システム。
【0158】
実施形態49:少なくとも1つの評価ユニットが、測定曲線の勾配と終点閾値とを比較する前に、測定曲線に対する平均化処理及びフィルタリング処理のうちの少なくとも1つを実施するように適合される、実施形態43〜48のいずれか1つに記載の監視システム。
【0159】
実施形態50:所定の個数の圧力値、好ましくは3〜20個の圧力値、より好ましくは5〜15個の圧力値、最も好ましくは10個の圧力値の中央値を生成する平均化処理が使用される、実施形態49に記載の監視システム。
【0160】
実施形態51:少なくとも1つの評価ユニットが、圧迫デバイスの有効性を自動的に決定するために、キー数値Kと少なくとも1つの有効性閾値を比較するように適合される、実施形態1〜50のいずれか1つに記載の監視システム。
【0161】
実施形態52:少なくとも1つの評価ユニットが、少なくとも2つの異なるキー数値K
1及びK
2を決定するように適合され、評価ユニットが、少なくとも2つのキー数値K
1及びK
2の組み合わせによって圧迫デバイスの有効性を自動的に決定するように適合される、実施形態1〜51のいずれか1つに記載の監視システム。
【0162】
実施形態53:少なくとも1つの評価ユニットが、キー数値K
1及びK
2を用いて、少なくとも1つの多変量評価処理f(K
1、K
2)を実施するように適合され、評価処理が、圧迫デバイスの有効性に関する命令を生成するように適合される、実施形態52に記載の監視システム。
【0163】
実施形態54:少なくとも1つのキー数値が、
安静圧力p
rest、
−ユーザが立位にあるときの立位圧力p
standing、
−圧迫デバイス(112)の適用直後のベースライン安静圧力p
standing,baseline、
−長期立位圧力p
standing,extended、
−安静圧力p
restを立位圧力p
standingから減算することによって決定される静剛性指数SSI、
−安静圧力p
restを長期立位圧力p
standing,extendedから減算することによって決定される長期静剛性指数ESSI、
−少なくとも2つの長期静剛性指数ESSI
1,ESSI
2間の差分ESSI
1−ESSI
2であって、長期静剛性指数ESSI
1が第1の安静圧力p
rest1を第1の長期立位圧力p
standing,extended 1から減算することによって決定され、長期静剛性指数ESSI
2が第2の安静圧力p
rest2を第2の長期立位圧力p
standing,extended 2から減算することによって決定される、
−少なくとも2つの静剛性指数SSI
1,SSI
2間の差分SSI
1−SSI
2であって、静剛性指数SSI
1が第1の安静圧力p
rest1を第1の立位圧力p
standing1から減算することによって決定され、静剛性指数SSI
2が第2の安静圧力p
rest2を第2の立位圧力p
standing2から減算することによって決定される、
−少なくとも2つの長期静剛性指数ESSI
1,ESSI
2の比率ESSI
1:ESSI
2であって、長期静剛性指数ESSI
1が第1の安静圧力p
rest1を第1の長期立位圧力p
standing,extended 1から減算することによって決定され、長期静剛性指数ESSI
2が第2の安静圧力p
rest2を第2の長期立位圧力p
standing,extended 2から減算することによって決定される、
−少なくとも2つの長期静剛性指数SSI
1,SSI
2の比率SSI
1:SSI
2であって、静剛性指数SSI
1が第1の安静圧力p
rest1を第1の立位圧力p
standing1から減算することによって決定され、静剛性指数SSI
2が第2の安静圧力p
rest2を第2の立位圧力p
standing2から減算することによって決定される、
−少なくとも2つの異なる時点で取得された少なくとも2つの安静圧力p
rest1,p
rest2間の差分、
−少なくとも2つの異なる時点で取得された少なくとも2つの安静圧力p
rest1,p
rest2間の比率、
−少なくとも2つの異なる時点で取得された少なくとも2つの長期立位圧力p
standing,extended 1,p
standing,extended 2間の差分、
−少なくとも2つの異なる時点で取得された少なくとも2つの立位圧力p
standing1,p
standing2間の差分、
−少なくとも2つの異なる時点で取得された少なくとも2つの長期立位圧力p
standing,extended 1,p
standing,extended 2間の比率、
−少なくとも2つの異なる時点で取得された少なくとも2つの立位圧力p
standing1,p
standing2間の比率、
−ユーザの定義された運動中、好ましくは歩行中に取得された圧力値の測定曲線の中央値又は平均振幅、
−ユーザの第1の定義された運動中(例えば、第1の歩行期間中)に取得された圧力値の第1の測定曲線の少なくとも1つの第1の中央値又は平均振幅(Amplitude
median1又はAmplitude
mean1)と、ユーザの第2の定義された運動中(例えば、第2の歩行期間中)に取得された圧力値の第2の測定曲線の少なくとも1つの第2の中央値又は平均振幅(Amplitude
median2又はAmplitude
mean2)との間の比率、
−安静位から立位への姿勢の変更後に再充満する静脈のための再充満時間t
refill、
−安静位から立位への第1の体位変化後の静脈の再充満のための少なくとも1つの第1の再充満時間t
refill1と、安静位から立位への第1の体位変化後の静脈の再充満のための少なくとも1つの第2の再充満時間t
refill2との間の差分t
refill1〜t
refill2、
−安静位から立位への第1の体位変化後の静脈の再充満のための少なくとも1つの第1の再充満時間t
refill1と、安静位から立位への第1の体位変化後の静脈の再充満のための少なくとも1つの第2の再充満時間t
refill2との間の比率t
refill1:t
refill2、
−安静位から立位への体位変化後に取得される測定曲線である再充満曲線から生じるパラメータであって、具体的には、再充満曲線の勾配及び再充満曲線の形状のうちの少なくとも1つを示す、パラメータ、からなる群から選択される、実施形態1〜53のいずれか1つに記載の監視システム。
【0164】
実施形態55:少なくとも1つの評価ユニットが、少なくとも1つのキー数値を測定するために少なくとも1つの測定ルーチンを実施することをユーザに促すように適合される、実施形態1〜54のいずれか1つに記載の監視システム。
【0165】
実施形態56:少なくとも1つの評価ユニットが、少なくとも1つのキー数値が許容範囲外であることが検出される場合に警告を生成するように適合される、実施形態1〜55のいずれか1つに記載の監視システム。
【0166】
実施形態57:監視システムが、少なくとも1つの表示要素を備える、実施形態1〜56のいずれか1つに記載の監視システム。
【0167】
実施形態58:評価ユニットが、少なくとも1つの表示要素を介してユーザにどの体位を取るべきかの命令を提供するように適合される、実施形態57に記載の監視システム。
【0168】
実施形態59:監視システムが、少なくとも1つの測定ルーチンを通じてユーザを導くように適合される、実施形態1〜58のいずれか1つに記載の監視システム。
【0169】
実施形態60:少なくとも1つの評価ユニットが、圧力値の測定曲線を評価することによってユーザの少なくとも1つの所定のタイプの運動を認識するように適合される、実施形態1〜59のいずれか1つに記載の監視システム。
【0170】
実施形態61:少なくとも1つの評価ユニットが、圧力値の周期的変化を認識することによってユーザの歩行運動を決定するように適合される、実施形態1〜60のいずれか1つに記載の監視システム。
【0171】
実施形態62:少なくとも1つの評価ユニットが、ユーザの活動プロファイルを記憶するように適合される、実施形態1〜61のいずれか1つに記載の監視システム。
【0172】
実施形態63:少なくとも1つの評価ユニットが、圧力値の測定曲線を所定の参考パターンのセットと比較するためにパターン認識アルゴリズムを使用するように適合される、請求項1〜62のいずれか1つに記載の監視システム。
【0173】
実施形態64:少なくとも1つの圧力センサが、半導体圧力センサ、変形感応レジスタを有する圧力センサ、変形感応コンデンサを有する圧力センサ、変形感応導光板を有する圧力センサ、及び流体充満ブラダを有する圧力センサからなる群から選択される、実施形態1〜63のいずれか1つに記載の監視システム。
【0174】
実施形態65:少なくとも1つの評価ユニットが、少なくとも1つの圧力センサによって提供された圧力値の測定曲線における動脈拍動を検出するように適合される、実施形態1〜64のいずれか1つに記載の監視システム。
【0175】
実施形態66:少なくとも1つの評価ユニットが、動脈拍動の振幅が所定の安全閾値未満である場合に警告を生成するように更に適合される、実施形態65に記載の監視システム。
【0176】
実施形態67:少なくとも1つの評価ユニットが、少なくとも1つのプロセッサを備える、実施形態1〜66のいずれか1つに記載の監視システム。
【0177】
実施形態68:圧迫治療に使用するための圧迫システムであって、実施形態1〜67のいずれか1つに記載の少なくとも1つの監視システムを備え、ユーザの身体部分に圧力を加えるための少なくとも1つの圧迫デバイスを更に備える、圧迫システム。
【0178】
実施形態69:少なくとも1つの圧迫デバイスが、圧迫包帯、圧迫スリーブ、圧迫衣類のうちの少なくとも1つを備える、実施形態68に記載の圧迫システム。
【0179】
実施形態70:少なくとも1つの圧迫デバイスが、受動的圧迫デバイスである、実施形態68又は69に記載の圧迫システム。
【0180】
実施形態71:身体部分が、ユーザの脚若しくはユーザの脚の一部分、ユーザのふくらはぎ、ユーザの大腿、ユーザの腕若しくはユーザの腕の一部分、ユーザのフィンガ若しくはフィンガディジット、ユーザのつま先、ユーザの足若しくはユーザの足の一部分からなる群から選択される、実施形態68〜70のいずれか1つに記載の圧迫システム。
【0181】
実施形態72:圧迫治療に使用するための少なくとも1つの圧迫デバイスの有効性を決定する方法であって、少なくとも1つの圧力センサが、圧迫デバイスによってユーザの身体部分に加えられる圧力を測定するために使用され、更に少なくとも1つの姿勢センサが、ユーザの少なくとも1つの姿勢情報を取得するために使用され、姿勢情報が、ユーザの体位、方位、及び運動のうちの少なくとも1つについての情報を含み、少なくとも1つの評価ユニットを有する少なくとも1つの測定デバイスが使用され、少なくとも1つの測定デバイスが、少なくとも1つの圧力センサ及び少なくとも1つの姿勢センサと通信し、少なくとも1つの評価ユニットが、少なくとも1つの圧力センサによって取得された少なくとも1つの圧力値を受信し、少なくとも1つの評価ユニットが、少なくとも1つの姿勢センサによって取得された少なくとも1つの姿勢情報を更に受信し、少なくとも1つの評価ユニットが、少なくとも1つの姿勢情報を考慮に入れて、圧迫デバイスの有効性を示す少なくとも1つのキー数値Kを決定するために、少なくとも1つの圧力値と少なくとも1つの姿勢情報とを自動的に組み合わせる、方法。
【0182】
実施形態73:ユーザが安静位置にあるときの少なくとも1つの安静圧力p
restが取得される、実施形態72に記載の方法。
【0183】
実施形態74:更に、ユーザが立位にあるときの少なくとも1つの長期立位圧力p
standing,extendedが、
−立位へのユーザの体位変化後に圧力値の測定曲線が取得され、
−測定曲線の勾配が少なくとも1つの終点閾値と自動的に比較され、この比較の結果に応じて、姿勢変化によって誘発された測定曲線の変化の終点が自動的に検出され、終点時又は終点後に取得された圧力値が、長期立位圧力p
standing,extendedに割り当てられる、手順を用いて決定される、実施形態72又は73に記載の方法。
【0184】
実施形態75:方法が、監視システムに言及する実施形態1〜74のいずれか1つに記載の監視システムを使用する、実施形態72〜74のいずれか1つに記載の方法。
【0185】
実施形態76:圧迫デバイスが、圧迫デバイスの有効性が所定の閾値未満であると見出される場合に交換される、実施形態72〜75のいずれか1つに記載の方法。