(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明の実施形態に係る部品管理システムの要旨は、分解・組立自在な建設機械の各部品の情報をネットワークを介して管理する部品管理システムであって、各部品に設置される近距離無線タグと、近距離無線タグが記憶する部品IDを取得するタグリーダと、タグリーダが取得した部品IDをネットワークを介して送信する主事業所端末と、主事業所端末が送信した部品IDを受信して記憶すると共に部品IDに紐付けされた部品の名称データと位置データからなる基本情報を記憶する部品管理サーバと、部品管理サーバとネットワークを介して接続される副事業所端末と、からなり、少なくとも近距離無線タグまたはタグリーダまたは主事業所端末の何れか1つは部品が所在する位置データを有し、主事業所端末により位置データを部品IDと共にネットワークを介して部品管理サーバに送信することで、副事業所端末により各部品の所在を管理できるよう構成したことを特徴とする。すなわち、建設現場で使用される分解・組立可能な建設機械の部品の所在を明確にすることで建設現場に応じた部品収集作業を容易とし、しかも、漏れのない確実なメンテナンス管理を実現する建設機械の部品管理システムの提供を図ろうとするものである。
【0030】
ここで、建設機械とは、土木や建築の工事に使われる重機全般のうち、重機の部品を分解して運搬し現場で組立てが行われる重機、または、事前に現場に合わせて部品がセッテイングされた重機を現場に運搬して使用される重機等を対象としている。
【0031】
すなわち、前者であればクローラクレーンやデリック等であり、後者であれば油圧ショベルやバックホウ、ブルドーザ等であるが、特に後者においてはトラクタやコンバイン等の農業機械も対象とすることができる。
【0032】
以下に説明する実施形態では、建設機械を一般的に高層建築物の施工時に使用されるクローラクレーンとして説明しているが、これに限定されるものではない。
【0033】
また、タグリーダと主事業所端末は別個の装置であり主事業所端末は携帯型の端末として説明しているが、主事業所端末は据置型の情報処理装置であってもよく、更には、主事業所端末にタグリーダを内蔵したものであってもよい。
【0034】
また、タグリーダと主事業所端末との通信は有線であっても無線であってもよく、更には、USB(Universal Serial Bus)等の外部記憶機器によるデータのやり取りであってもよい。
【0035】
また、タグリーダは携帯型の端末として個々の部品に設置された近距離無線タグの情報を作業者により個別に取得するよう説明しているが、例えば、建設機械や分解された建設機械を積載した運搬車が通過可能な門型や左右支柱からなるゲートにタグリーダを設置し、運搬車等がゲートを通過する際に近距離無線タグの情報を一括して読み取るような構成であってもよい。
【0036】
また、特に明示しないが、副事業所端末で可能な操作は主事業所端末からも同様に可能であるものとする。
【0037】
更に、部品管理システムの利用においては、部品管理サーバにより稼働する専用のアプリケーションプログラムにより主事業所端末や副事業所端末が操作自在となるオンライン型として説明しているが、主事業所端末や副事業所端末に該システムを利用するための専用のアプリケーションプログラムを予めインストールしておくダウンロード型であってもよい。
【0038】
以下、本発明に係る部品管理システムの実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0039】
[第一実施形態]
本発明の第一実施形態に係る部品管理システム1は、
図1〜
図4に示すように、分解・組立自在な建設機械Kの各部品の情報をネットワークNを介して管理する部品管理システム1であって、各部品に設置される近距離無線タグ3と、近距離無線タグ3が記憶する部品IDを取得するタグリーダ7と、タグリーダ7が取得した部品IDをネットワークNを介して送信する主事業所端末20と、主事業所端末20が送信した部品IDを受信して記憶すると共に部品IDに紐付けされた部品の名称データと位置データからなる基本情報を記憶する部品管理サーバ37と、部品管理サーバ37とネットワークNを介して接続される副事業所端末52と、からなり、少なくとも近距離無線タグ3またはタグリーダ7または主事業所端末20の何れか1つは部品が所在する位置データを有し、主事業所端末20により位置データを部品IDと共にネットワークNを介して部品管理サーバ37に送信することで、副事業所端末52により各部品の所在を管理できるよう構成している。
【0040】
また、基本情報には建設機械K毎に付与される機種IDを含み、副事業所端末52から部品管理サーバ37に対して機種IDに関する情報を要求することで副事業所端末52が有する表示装置61に機種IDに紐付けされた部品IDと部品の所在を一覧表示させるよう構成している。なお、基本情報には、部品IDに紐付けされた部品の購入年月日、前回メンテンス年月日、次回メンテナンス予定年月日、コメント等の付随情報も記憶されている。
【0041】
ここで、
図1に示すように部品管理システム1のネットワーク構成は、インターネット回線等の電気通信ネットワーク(以下、ネットワークとする)Nに有線接続された部品管理サーバ37と副事業所端末52と、無線中継局35を介してネットワークNに無線接続される主事業所端末20とで構成している。
【0042】
また、主事業所端末20は携帯型の情報処理装置であり、タグリーダ7との間で無線通信によりデータの送受信を可能としている。
【0043】
タグリーダ7は、近距離無線タグ3に記憶された情報を無線により受信して取得するが、近距離無線タグ3に情報を書き込むライタとしての機能も備えている。
【0044】
また、本発明の実施形態に係る建設機械(以下、クローラクレーンとする)Kは、
図2に示すように分解・組立により長さが可変自在な長尺の支持部材Sを備えたクローラクレーンKであり、走行体としてのクローラ部Cを左右に備え、クローラ部Cの上部には内燃焼機関であるエンジン等の動力や操縦・操作機能を備えた本体部Hを配設している。
【0045】
本体部Hの前方上部には支持部材Sが前後傾倒自在となるよう支持部材Sの一方の端部側を支承して立設し、先端である他方の端部側にはワイヤーWと接続されたフック部Fを垂下させ、フック部Fと係合させた建築部材を所定高さに吊り上げることができるよう構成している。
【0046】
なお、長尺の支持部材Sは、
図3に示すようなブームやジブ(以下、ブームとする)Bと呼ばれる複数のラチス構造体により建設現場に合致した適正な長さに組立てられる。
【0047】
また、
図2に示すように、本体部Hの後方には、吊り上げる建築部材の重量によりクローラクレーンKが横転等しない充分な重さとなるよう計算され重置された複数のカウンタウェイトMを配設している。
【0048】
このような概略構成からなるクローラクレーンKは、左右のクローラ部C、本体部H、複数のブームB、フック部F、ワイヤーW、複数のカウンタウェイトM等、分解・組立可能な多くの部品で構成されており、これらは専用のトレーラ(図示せず)に積載され運搬される。
【0049】
上述のように、少なくともブームBは建設現場で建築部材を吊り上げるための適正な長さであることが必要であるため、現場に応じて運搬されるブームBの種類や数は変動することになる。
【0050】
そして、本実施形態に係る部品管理システム1は、例えば、
図3に示すブームBの一部に近距離無線タグ3を設置しているように、クローラクレーンKを構成する分解・組立可能で部品管理が必要な複数の部品に近距離無線タグ3を設置して部品管理を行うものである。
【0051】
なお、近距離無線タグ3は、クローラクレーンKを構成する大半の部品が無線通信に不利な金属製であり、しかも、屋外での過酷な環境で長期に渡り使用できることが望まれるため、例えば、周波数帯域にUHF帯を使用した高指向性金属対応タグ(型番:GIM7−5673ON トッパン・フォームズ株式会社製)等を用いることができる。
【0052】
また、近距離無線タグ3は蓄電池を有さないパッシブ型として説明しているが、これに限定されるものではなく、蓄電池を備えたアクティブ型であってもよい。
【0053】
以下、部品管理サーバ37により稼働する部品管理プログラム43により部品管理サーバ37と主・副事業所端末20,52との間を操作自在とするオンライン型のシステムとして説明する。
【0054】
図4は、本発明の実施形態に係る部品管理システム1のハードウェア構成図を示している。
【0055】
まず、近距離無線タグ3は、記憶装置と演算制御処理装置を内蔵したICチップ5と、ICチップ5と接続されたコイル状のアンテナ4と、で構成しており、記憶装置には部品IDが記憶されており、この近距離無線タグ3はクローラクレーンKの部品表面に設置される。
【0056】
なお、近距離無線タグ3がパッシブ型であれば、GPS(Global Positioning System)機能を内蔵させて部品が所在する位置データを定期的に取得し記憶したり、タグリーダ7や主事業所端末20、更には部品管理サーバ37に部品IDと共に自発的に送信するようにしてもよい。
【0057】
タグリーダ7は、それぞれ第一バス8で相互に接続された第一メモリ装置9、第一演算処理装置10、第一インターフェース装置11、第一補助記憶装置14、第一入力装置15、第一出力装置17を備える携帯型の情報処理装置である。
【0058】
第一メモリ装置9は、タグリーダ7の起動時に第一補助記憶装置14に記憶されたプログラムを読み出して記憶するRAM(Random Access Memory)等の記憶装置である。この第一メモリ装置9は、プログラム等の実行に必要なファイル、データ等も記憶する。第一演算処理装置10は、第一メモリ装置9に格納されたプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置である。第一インターフェース装置11は、外部ネットワーク等に接続するためのインターフェース装置であり、近距離無線タグ3と通信するためのコイル状のアンテナ12を備えると共に、主事業所端末20と無線通信するための無線LAN(Local Area Network)装置やBluetooth(米国ブルートゥース エスアイシー社の登録商標)等の第一近距離無線装置13を備えている。第一補助記憶装置14は、プログラムやファイル、データ等を記憶するHDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置である。第一入力装置15は、ユーザインターフェースを提供する入力装置(例えばキーボード16やタッチパネル)である。第一出力装置17は、ユーザインターフェースを提供する出力装置(例えば表示装置18)である。
【0059】
従って、第一インターフェース装置11の一部をなすアンテナ12により電磁誘導を利用して近距離無線タグ3が記憶する部品IDが受信されて第一補助記憶装置14や第一メモリ装置9に記憶され、同時に第一出力装置17をなす表示装置18に部品IDが表示され、第一近距離無線装置13により主事業所端末20に送信される。
【0060】
なお、タグリーダ7は、近距離無線タグ3のICチップ5にデータを記憶させるライト機能も備えているため、例えば、第一入力装置15をなすキーボード16により入力された情報を第一インターフェース装置11を介して近距離無線タグ3に送信することができる。
【0061】
また、タグリーダ7は、部品IDを主事業所端末20に送信する際、第一入力装置15をなすキーボード16により、部品の所在を示す位置データを入力して同時に送信するよう構成してもよく、更には、GPS機能を備えて部品IDを主事業所端末20に送信する際に部品の所在を示す位置データも同時に送信するよう構成してもよい。
【0062】
主事業所端末20は、それぞれ第二バス21で相互に接続された第二メモリ装置22、第二演算処理装置23、第二インターフェース装置24、第二補助記憶装置29、第二入力装置30、第二出力装置32を備えるスマートフォン等の携帯型の情報処理装置である。
【0063】
第二メモリ装置22は、主事業所端末20の起動時に第二補助記憶装置29に記憶されたプログラムを読み出して記憶するRAM等の記憶装置である。この第二メモリ装置22は、プログラム等の実行に必要なファイル、データ等も記憶する。第二演算処理装置23は、第二メモリ装置22に格納されたプログラムを実行するCPU等の演算処理装置である。第二インターフェース装置24は、外部ネットワーク等に接続するための無線通信装置25を備えたインターフェース装置であり、タグリーダ7と無線通信するための無線LAN装置やBluetooth等の第二近距離無線装置26やGPS装置27も備えている。第二補助記憶装置29は、プログラムやファイル、データ等を記憶するHDD等の記憶装置である。第二入力装置30は、ユーザインターフェースを提供する入力装置(例えばキーボードやタッチパネル31)である。第二出力装置32は、ユーザインターフェースを提供する出力装置(例えば表示装置33)である。
【0064】
従って、第二インターフェース装置24をなす第二近距離無線装置26によりタグリーダ7から送信された部品IDは第二補助記憶装置29や第二メモリ装置22に記憶されると共にGPS装置27により部品の位置データを取得し、同時に第二インターフェース装置24をなす無線通信装置25により無線中継局35(
図1参照)を介してネットワークNから部品IDと位置データが部品管理サーバ37に送信される。
【0065】
なお、上述した位置データは、GPS装置27が取得する数値データ28や、数値データ28から変換された事業所や建設現場の名称そのものであってもよい。
【0066】
部品管理サーバ37は、それぞれ第三バス38で相互に接続された第三メモリ装置39、第三演算処理装置40、第三インターフェース装置41、第三補助記憶装置42、第三入力装置48、第三出力装置49を備える据置型の情報処理装置である。
【0067】
第三メモリ装置39は、部品管理サーバ37の起動時に第三補助記憶装置42に記憶された部品管理プログラム43等のプログラムを読み出して記憶するRAM等の記憶装置である。この第三メモリ装置39は、部品管理プログラム43等の実行に必要なファイル、データ等も記憶する。第三演算処理装置40は、第三メモリ装置39に格納されたプログラムを実行するCPU等の演算処理装置である。第三インターフェース装置41は、外部ネットワーク等に接続するためのインターフェース装置である。第三補助記憶装置42は、部品管理プログラム43やファイル、データ等を記憶するHDD等の記憶装置である。第三入力装置48は、ユーザインターフェースを提供する入力装置(例えばキーボード、マウス)である。第三出力装置49は、ユーザインターフェースを提供する出力装置(例えば表示装置50)である。
【0068】
第三補助記憶装置42は、基本情報としてクローラクレーンK毎に付与される機種IDや近距離無線タグ3が設置された部品の部品IDに対応した部品の名称データ、及び部品の所在を示す位置データを記憶する基本情報データベース44と、これらを利用して実行される部品管理プログラム43と、を含んでいる。
【0069】
図5は、基本情報データベース44を示しており、機種ID及び機種IDを示す建設機械Kの名称(例えば、クローラクレーン 1号機)と、機種IDを付与されたクローラクレーンKの全ての部品が部品IDに紐付けされた部品の名称と共に記憶されており、更に、各部品の所在が位置データとして記憶されている。
【0070】
ここでは、各事業所について、位置データのJ001は鹿児島事業所を示し、J002は宮崎事業所を示し、J003は福岡事業所を示すよう紐付けされて記憶され、更に、予め登録された建設現場に部品が所在する場合は建設現場毎に固有の位置データ(例えば、G001は現場1を示す)が記憶されている。
【0071】
なお、位置データにはGPSによる数値データ28も記憶されており、例えば、登録されていない場所に所在するブーム5であればGPSによる数値データ28のみが記憶される。
【0072】
また、部品管理プログラム43は、上述した部品管理サーバ37の各種装置と協働して各装置の機能を実行可能に制御するものであると共に、主事業所端末20や副事業所端末52の第二メモリ装置22や第四メモリ装置54、第二補助記憶装置29や第四補助記憶装置57に一時的に記憶されるプログラムも含むものである。
【0073】
また、
図4に示すように、副事業所端末52は、それぞれ第四バス53で相互に接続された第四メモリ装置54、第四演算処理装置55、第四インターフェース装置56、第四補助記憶装置57、第四入力装置59、第四出力装置60を備える据置型の情報処理装置である。
【0074】
第四メモリ装置54は、部品管理サーバ37の起動時に第四補助記憶装置57に記憶された部品管理プログラム43等のプログラムを読み出して記憶するRAM等の記憶装置である。この第四メモリ装置54は、部品管理プログラム43等の実行に必要なファイル、データ等も記憶する。第四演算処理装置55は、第四メモリ装置54に格納されたプログラムを実行するCPU等の演算処理装置である。第四インターフェース装置56は、外部ネットワーク等に接続するためのインターフェース装置である。第四補助記憶装置57は、部品管理プログラム43やファイル、データ等を記憶するHDD等の記憶装置である。第四入力装置59は、ユーザインターフェースを提供する入力装置(例えばキーボード、マウス)である。第四出力装置60は、ユーザインターフェースを提供する出力装置(例えば表示装置61)である。
【0075】
第四補助記憶装置57は、部品管理サーバ37が記憶する基本情報データベース44のデータと同内容のデータを記憶する部品管理データベース58を含んでおり、基本情報データベース44のデータが更新された際は部品管理データベース58のデータも更新され、逆に部品管理データベース58のデータが更新された際は基本情報データベース44のデータも更新されるよう構成している。
【0076】
従って、副事業所端末52の第四インターフェース装置56によりネットワークNを介して部品管理サーバ37にアクセスすることで、部品管理サーバ37が記憶する基本情報データベース44のデータが第四メモリ装置54や第四補助記憶装置57にダウンロードされ、各クローラクレーンKが有する各々の全ての部品がどこに所在するのかを表示装置61により確認することができると共に、副事業所端末52でデータの追加や修正を行うこともできる。
【0077】
例えば、
図5は部品管理サーバ37においてブーム5の所在を示す位置データが不足した基本情報データベース44を示しているが、副事業所端末52の部品管理データベース58でも同様のデータが記憶されることから副事業所端末52で位置データの不足を把握でき、副事業所端末52により情報を追加入力(現場2:G002)することで、
図6に示すように部品管理データベース58に不足していた位置データを充足させ、しかも、基本情報データベース44にも反映させることができる。
【0078】
なお、副事業所端末52(主事業所端末20も同様)では、部品の所在を示す位置データを基に別途の地図データ(図示せず)を用いて部品の所在や事業所、建設現場等の場所をより分かり易く表示させるようにしてもよい。
【0079】
このように、部品管理サーバ37の第三演算処理装置40が主体となって各種装置と協働して各装置の機能を実行可能に制御すると共に、主事業所端末20や副事業所端末52とも協働する部品管理プログラム43は、
図7に示す流れにより実行される。
【0080】
まず、部品管理サーバ37は、主事業所端末20や副事業所端末52からアクセスがあった場合(ステップS101)、部品IDと位置データを受信(ステップS102,S103)すると基本情報データベース44の各種データを照会し(ステップS104)、主事業所端末20等から送信されたデータが新規データであるか否かを判断する(ステップS105)。
【0081】
新規データであった場合は、基本情報データベース44を書換え(ステップS106)、新たな基本情報データベース44のデータを主事業所端末20等に送信(ステップS107)し、部品管理プログラム43は一連の処理を終了して待機状態となり、また、新規データでなかった場合(ステップS105)は、部品管理プログラム43は一連の処理を終了し待機状態となる。
【0082】
また、主事業所端末20や副事業所端末52からアクセスがあり(ステップS101)、部品IDや位置データを受信しなかった場合(ステップS102,S103)でも、機種IDを受信(ステップS108)すれば、基本情報データベース44が記憶する機種IDに紐付けされたクローラクレーンKのすべての部品の名称データと位置データを主事業所端末20や副事業所端末52に送信(ステップS107)し、部品管理プログラム43は一連の処理を終了して待機状態となる。
【0083】
また、機種IDを受信(ステップS108)しなかった場合は、アクセスしてきた主事業所端末20や副事業所端末52が記憶するデータと部品管理サーバ37の基本情報データベース44の内容が同一か否かを判断(ステップS109)し、同一であれば、部品管理プログラム43は一連の処理を終了し待機状態となり、同一でなければ、基本情報データベース44のデータを主事業所端末20や副事業所端末52に送信(ステップS107)し、部品管理プログラム43は一連の処理を終了して待機状態となる。
【0084】
なお、部品管理サーバ37は、主事業所端末20や副事業所端末52からのアクセスの有無に関わらず常時待機状態を維持している(ステップS101)。
【0085】
以上のように、第一実施形態に係る部品管理プログラム43は実行される。
【0086】
以上、説明したように第一実施形態に係る部品管理システム1は、分解・組立自在なクローラクレーンKの各部品の情報をネットワークNを介して管理する部品管理システム1であって、各部品に設置される近距離無線タグ3と、近距離無線タグ3が記憶する部品IDを取得するタグリーダ7と、タグリーダ7が取得した部品IDをネットワークNを介して送信する主事業所端末20と、主事業所端末20が送信した部品IDを受信して記憶すると共に部品IDに紐付けされた部品の名称データと位置データからなる基本情報を記憶する部品管理サーバ37と、部品管理サーバ37とネットワークNを介して接続される副事業所端末52と、からなり、少なくとも近距離無線タグ3またはタグリーダ7または主事業所端末20の何れか1つは部品が所在する位置データを有し、主事業所端末20により位置データを部品IDと共にネットワークNを介して部品管理サーバ37に送信することで、副事業所端末52により各部品の所在を管理できるよう構成したことより、副事業所端末52を備えた複数の事業所で建設機械を次の現場や事業所に最短で運搬するための検討を容易に行うことができ、しかも、関係部署間での情報の共有化を図ることができる。
【0087】
また、メンテナンスや交換を必要とする部品があった際、その所在を容易に知ることができるため、クローラクレーンKの保守・管理計画の策定を漏れなくスムーズに行うことができる。
【0088】
また、基本情報にはクローラクレーンK毎に付与される機種IDを含み、副事業所端末52から部品管理サーバ37に対して機種IDに関する情報を要求することで副事業所端末52が有する表示装置61に機種IDに紐付けされた部品IDと部品の所在を一覧表示させるよう構成したことより、確認したいクローラクレーンKを構成する全ての部品の所在を容易に知ることができるので、副事業所端末52を備えた複数の事業所でクローラクレーンKを次の現場や事業所に運搬する際の作業計画の検討を漏れなく確実に行うことができる。
【0089】
更に、クローラクレーンK毎に使用が許可された各部品の情報を得ることができるので、複数の事業所を有し、複数のクローラクレーンKを所有していても、個々のクローラクレーンKに適合した専用の部品を使用しなければならないという法律上の規定(例えば、労働安全衛生法のクレーン等安全規則)に対して容易に管理を行うことができる。
【0090】
次に、本発明の実施形態に係る部品管理システム1の第二実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0091】
なお、第二実施形態に係る部品管理システム1は、上述した第一実施形態に係る部品管理システム1の構成を基礎とするものであるため、共通する構成については説明を適宜省略する。
【0092】
[第二実施形態]
本発明の第二実施形態に係る部品管理システム1は、
図4、
図8に示すように、基本情報には部品の運搬先情報45を含み、副事業所端末52から部品管理サーバ37に対して機種IDに紐付けされたクローラクレーンKまたは/及び部品IDに紐付けされた部品の運搬先情報45を送信することで部品管理サーバ37が運搬先情報45を記憶し、主事業所端末20から部品管理サーバ37に対して機種IDまたは/及び部品IDに関する情報を要求することで主事業所端末20が有する表示装置33にクローラクレーンKまたは/及び部品の運搬先を表示させるよう構成している。
【0093】
図8は、第一実施形態に係る部品管理サーバ37の第三補助記憶装置42が記憶する基本情報データベース44に運搬先情報45が追加されたものであり、主事業所端末20の第二補助記憶装置29と副事業所端末52の第四補助記憶装置57にも同様のデータが記憶される。
【0094】
ここでは、副事業所端末52を用いて、例えば、本体部、左右クローラ部、ブーム1、ブーム4、5を鹿児島事業所に運搬するよう副事業所端末52の表示装置61を視認しながらキーボードにより運搬先情報45を入力し、部品管理サーバ37に送信することで基本情報データベース44の内容が更新され運搬先情報45が追加される。
【0095】
また、主事業所端末20から部品管理サーバ37にアクセスするとこで運搬先情報45を含む基本情報データベース44の内容を閲覧することが可能となる。
【0096】
また、運搬先情報45は、上述の第一実施形態に係る基本情報データベース44で説明した位置データと同様に事業所名や現場名、GPSの数値データ28等、何れの内容を入力してもよい。
【0097】
なお、副事業所端末52(主事業所端末20も同様)では、運搬先情報45を基に別途の地図データ(図示せず)を用いて運搬先や部品の所在、事業所や建設現場等の場所をより分かり易く表示させるようにしてもよい。
【0098】
このように、部品管理サーバ37の第三演算処理装置40が主体となって各種装置と協働して各装置の機能を実行可能に制御すると共に、主事業所端末20や副事業所端末52とも協働する第二実施形態に係る部品管理プログラム43は、第一実施形態に係る部品管理プログラム43に運搬先情報45が追加されたものとなり、同様に
図7に示す流れにより説明することができる。
【0099】
まず、部品管理サーバ37は、副事業所端末52からアクセスがあった場合(ステップS101)、部品IDと運搬先情報45を受信(ステップS102,S103)すると基本情報データベース44の各種データを照会し(ステップS104)、副事業所端末52から送信されたデータが新規データであるか否かを判断する(ステップS105)。
【0100】
新規データであった場合は、基本情報データベース44を書換え(ステップS106)、新たな基本情報データベース44のデータを副事業所端末52に送信(ステップS107)し、部品管理プログラム43は一連の処理を終了して待機状態となり、また、新規データでなかった場合(ステップS105)は、部品管理プログラム43は一連の処理を終了し待機状態となる。
【0101】
また、主事業所端末20や副事業所端末52からアクセスがあり(ステップS101)、部品IDや運搬先情報45を受信しなかった場合(ステップS102,S103)でも、機種IDを受信(ステップS108)すれば、基本情報データベース44が記憶する機種IDに紐付けされたクローラクレーンKのすべての部品の名称データと位置データと運搬先情報45を主事業所端末20や副事業所端末52に送信(ステップS107)し、部品管理プログラム43は一連の処理を終了して待機状態となる。
【0102】
また、機種IDを受信(ステップS108)しなかった場合は、アクセスしてきた主事業所端末20や副事業所端末52が記憶するデータと部品管理サーバ37の基本情報データベース44の内容が同一か否かを判断(ステップS109)し、同一であれば、部品管理プログラム43は一連の処理を終了し待機状態となり、同一でなければ、基本情報データベース44のデータを主事業所端末20や副事業所端末52に送信(ステップS107)し、部品管理プログラム43は一連の処理を終了して待機状態となる。
【0103】
なお、部品管理サーバ37は、主事業所端末20や副事業所端末52からのアクセスの有無に関わらず常時待機状態を維持している(ステップS101)。
【0104】
以上のように、第二実施形態に係る部品管理プログラム43は実行される。
【0105】
以上、説明したように第二実施形態に係る部品管理システム1は、基本情報には部品の運搬先情報45を含み、副事業所端末52から部品管理サーバ37に対して機種IDに紐付けされたクローラクレーンKまたは/及び部品IDに紐付けされた部品の運搬先情報45を送信することで部品管理サーバ37が運搬先情報45を記憶し、主事業所端末20から部品管理サーバ37に対して機種IDまたは/及び部品IDに関する情報を要求することで主事業所端末20が有する表示装置33にクローラクレーンKまたは/及び部品の運搬先を表示させるよう構成したことより、作業者が建設現場や事業所においてクローラクレーンKやその部品の運搬先を容易に認識できるので、関係部署に問い合わせる手間を削減でき、しかも、確実に把握して運搬することができる。
【0106】
また、メンテナンスや交換を必要とする部品があったとしても、これらを考慮した上で運搬先を決定することができるので最適な運搬計画を容易に策定することができる。
【0107】
更に、クローラクレーンK毎に使用が許可された各部品の情報を得ることができるので、複数の事業所を有し、複数のクローラクレーンKを所有していても、個々のクローラクレーンKに適合した専用の部品を使用しなければならないという法律上の規定(例えば、労働安全衛生法のクレーン等安全規則)に対して容易に管理を行うことができる。
【0108】
次に、本発明の実施形態に係る部品管理システム1の第三実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0109】
なお、第三実施形態に係る部品管理システム1は、上述した第一実施形態に係る部品管理システム1の構成を基礎とするものであるため、共通する構成については説明を適宜省略する。
【0110】
[第三実施形態]
本発明の第三実施形態に係る部品管理システム1は、
図4に示すように、部品管理サーバ37は、機種ID毎に紐付けされたクローラクレーンK毎の固有の性能値からなるスペックデータを記憶すると共に、副事業所端末52から送信される建設現場で対峙する対象物の情報を受信することで建設現場で必要な部品を算出し、副事業所端末52が有する表示装置61に機種IDに紐付けされた建設現場で必要な部品IDと部品の所在を一覧表示させるよう構成している。
【0111】
また、部品管理サーバ37は、副事業所端末52から送信される予定された建設現場や事業所の現場位置データを記憶すると共に、建設現場や事業所に最短で到着し得るクローラクレーンKを算出し、副事業所端末52が有する表示装置61に算出したクローラクレーンKの機種IDを表示させるよう構成している。
【0112】
ここで、部品管理サーバ37は、第三補助記憶装置42に
図9に示すような機種ID毎のスペックデータからなるスペックデータベース46を含んでいる。
【0113】
スペックデータは、例えば、可変可能なクローラクレーンKの支持部材Sの長さや支持部材Sの傾斜角度に対応する吊り上げ可能な建築部材の重量や作業半径等のデータで構成されており、少なくとも建設現場で吊り上げる建築部材の最大荷重を知ることができれば必要な支持部材Sの長さを算出することができ、支持部材Sを構成するブームBの種類や数を導出することができる。
【0114】
なお、スペックデータベース46には、支持部材Sの長さや建築部材の重量に応じた最適なブームBの組合せやその他部品の導出を可能とするための図示しない別途のスペックデータも記憶されている。
【0115】
図10は、副事業所端末52から入力して部品管理サーバ37に送信する建築部材の入力項目であり、例えば、最大重量と最大外形を入力する。なお、最大外形は吊り上げた建築部材がクローラクレーンKと干渉したり支持部材Sの長さについて重量面ではなく外形面から検討するために必要な項目としている。
【0116】
従って、部品管理サーバ37により、第三演算処理装置40が建築部材の最大重量や最大外形のデータとスペックデータとを参照し、
図11に示すような機種IDに紐付けされた建設現場で必要な部品を算出することができる。なお、図中では不要な部品を網掛け表示している。
【0117】
副事業所端末52では、この部品管理サーバ37により算出されたデータを表示装置61に一覧表示させることで、同時に表示される部品の所在を示す位置データを参照しながら次に予定される建設現場で必要な部品の運搬計画を容易に策定等することができるようになる。
【0118】
また、このように部品管理サーバ37により算出されたデータは主事業所端末20でも閲覧できるようにしてもよい。
【0119】
なお、副事業所端末52(主事業所端末20も同様)では、別途の地図データ(図示せず)を用いて部品の所在や事業所、建設現場等の場所をより分かり易く表示させるようにしてもよい。
【0120】
このように、部品管理サーバ37の第三演算処理装置40が主体となって各種装置と協働して各装置の機能を実行可能に制御すると共に、主事業所端末20や副事業所端末52とも協働する第三実施形態に係る部品管理プログラム43の1つ目は、
図12に示す流れにより実行される。
【0121】
まず、部品管理サーバ37は、副事業所端末52からアクセスがあった場合(ステップS110)、対象物の情報を受信(ステップS111)すると、スペックデータベース46と基本情報データベース44の各種データを照会し(ステップS112,S113,S114)、対象物の情報に適応したクローラクレーンK毎に必要な部品を算出する。
【0122】
この際、機種IDを受信していなかった場合(ステップS115)は、算出された全てのクローラクレーンKに必要な部品等のデータを副事業所端末52に送信(ステップS116)し、部品管理プログラム43は一連の処理を終了して待機状態となり、また、機種IDを受信していた場合(ステップS115)は、指定された機種IDのクローラクレーンKに必要な部品等のデータを副事業所端末52に送信(ステップS117)し、部品管理プログラム43は一連の処理を終了して待機状態となる。
【0123】
また、主事業所端末20や副事業所端末52からアクセスがあり(ステップS110)、対象物の情報を受信しなかった場合(ステップS111)は、アクセスしてきた主事業所端末20や副事業所端末52が記憶するデータと部品管理サーバ37の基本情報データベース44の内容が同一か否かを判断(ステップS118)し、同一であれば、部品管理プログラム43は一連の処理を終了し待機状態となり、同一でなければ、基本情報データベース44のデータを主事業所端末20や副事業所端末52に送信(ステップS119)し、部品管理プログラム43は一連の処理を終了して待機状態となる。
【0124】
なお、部品管理サーバ37は、主事業所端末20や副事業所端末52からのアクセスの有無に関わらず常時待機状態を維持している(ステップS110)。
【0125】
以上のように、第三実施形態に係る部品管理プログラム43の1つ目は実行される。
【0126】
また、
図13は、副事業所端末52から入力して部品管理サーバ37に送信する現場位置データの入力項目を示しており、例えば、他の事業所に所在するクローラクレーンKを鹿児島事業所に収集したい場合は事業所の入力欄に「鹿児島」と入力する。
【0127】
また、例えば、収集したい場所が登録された現場であれば、現場の入力欄に「現場1」等と入力する。
【0128】
何れの場合も事業所や現場と紐付けされたGPSの数値データが自動的に入力されるが、未登録の現場等にクローラクレーンKを収集したい場合は、GPSデータの入力欄に収集場所の数値データを入力する。
【0129】
入力された現場位置データは、部品管理サーバ37に送信され、部品管理サーバ37の第三補助記憶装置42の現場位置データベース47に記憶されると共に、基本情報データベース44の各種データを用いて第三演算処理装置40が建設現場や事業所に最短で到着し得るクローラクレーンKを算出し、副事業所端末52に送信する。
【0130】
副事業所端末52では、
図14に示すように建設現場等に最短で到着し得るクローラクレーンKの機種ID及び機種名を表示装置61で確認することができる。なお、ここでは到着し得るクローラクレーンKを順位付けして表示している。
【0131】
また、このように部品管理サーバ37により算出されたデータは主事業所端末20でも閲覧できるようにしてもよい。
【0132】
なお、副事業所端末52(主事業所端末20も同様)では、現場位置データに基づいて別途の地図データ(図示せず)を用いて、予定された建設現場や事業所等の場所や、部品の所在をより分かり易く表示させるようにしてもよい。
【0133】
このように、部品管理サーバ37の第三演算処理装置40が主体となって各種装置と協働して各装置の機能を実行可能に制御すると共に、主事業所端末20や副事業所端末52とも協働する第三実施形態に係る部品管理プログラム43の2つ目は、
図15に示す流れにより実行される。
【0134】
まず、部品管理サーバ37は、副事業所端末52からアクセスがあった場合(ステップS120)、現場位置データを受信(ステップS121)すると、現場位置データベース47と基本情報データベース44の各種データを照会し(ステップS122,S123,S124)、建設現場や事業所に最短で到着し得るクローラクレーンを算出する。
【0135】
そして、算出された全てのクローラクレーンKの機種IDを最短順に並べたデータを副事業所端末52に送信(ステップS125)し、部品管理プログラム43は一連の処理を終了して待機状態となる。
【0136】
また、主事業所端末20や副事業所端末52からアクセスがあり(ステップS120)、現場位置データを受信しなかった場合(ステップS121)は、アクセスしてきた主事業所端末20や副事業所端末52が記憶するデータと部品管理サーバ37の基本情報データベース44の内容が同一か否かを判断(ステップS126)し、同一であれば、部品管理プログラム43は一連の処理を終了し待機状態となり、同一でなければ、基本情報データベース44のデータを主事業所端末20や副事業所端末52に送信(ステップS127)し、部品管理プログラム43は一連の処理を終了して待機状態となる。
【0137】
なお、部品管理サーバ37は、主事業所端末20や副事業所端末52からのアクセスの有無に関わらず常時待機状態を維持している(ステップS120)。
【0138】
以上のように、第三実施形態に係る部品管理プログラム43の2つ目は実行される。
【0139】
以上、説明したように第三実施形態に係る部品管理システム1は、部品管理サーバ37は、機種ID毎に紐付けされたクローラクレーンK毎の固有の性能値からなるスペックデータを記憶すると共に、副事業所端末52から送信される建設現場で対峙する対象物の情報を受信することで建設現場で必要な部品を算出し、副事業所端末52が有する表示装置61に機種IDに紐付けされた建設現場で必要な部品IDと部品の所在を一覧表示させるよう構成したことより、建設現場に応じてクローラクレーンKが備えるべき部品を検討する手間を削減でき、しかも、必要な部品の所在を容易に認識することができるので部品収集期間等を考慮した施工計画を容易に策定することができる。
【0140】
また、部品管理サーバ37は、副事業所端末52から送信される予定された建設現場や事業所の現場位置データを記憶すると共に、建設現場や事業所に最短で到着し得るクローラクレーンKを算出し、副事業所端末52が有する表示装置61に算出したクローラクレーンKの機種IDを表示させるよう構成したことより、複数のクローラクレーンKと複数の事業所を有し、しかも、複数の建設現場でクローラクレーンKが稼働していても、現場や関係部署に問い合わせることなく容易に運搬計画を策定することができる。
【0141】
更に、クローラクレーンK毎に使用が許可された各部品の情報を得ることができるので、複数の事業所を有し、複数のクローラクレーンKを所有していても、個々のクローラクレーンKに適合した専用の部品を使用しなければならないという法律上の規定(例えば、労働安全衛生法のクレーン等安全規則)に対して容易に管理を行うことができる。
【0142】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【課題】建設現場で使用される分解・組立可能なクローラクレーン等の部品の所在を明確にすることで建設現場に応じた部品収集作業を容易とする建設機械の部品管理システムを提供する。
【解決手段】本発明に係る部品管理システム1は、分解・組立自在な建設機械Kの各部品の情報をネットワークNを介して管理する部品管理システム1であって、近距離無線タグ3と、タグリーダ7と、主事業所端末20と、部品管理サーバ37と、副事業所端末52と、からなり、少なくとも近距離無線タグ3またはタグリーダ7または主事業所端末20の何れか1つは部品が所在する位置データを有し、主事業所端末20により位置データを部品IDと共にネットワークNを介して部品管理サーバ37に送信することで、副事業所端末52により各部品の所在を管理できるよう構成したことを特徴とする。