(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記変化範囲部分指定手段は、前記グラフ表示制御手段により前記表示部に表示されたグラフ画像に対してユーザ操作に応じて丸囲みされた範囲で当該グラフ画像を変化させるのに要する前記係数値の変化範囲を一部の変化範囲として指定することも可能とされる、
ことを特徴とする請求項1に記載のグラフ表示制御装置。
前記変化範囲部分指定手段は、前記グラフ表示制御手段により前記表示部に表示されたグラフ画像に対してユーザ操作に応じて指定された位置とその指定時間またはその指定強度に応じて定まる範囲で当該グラフ画像を変化させるのに要する前記係数値の変化範囲を一部の変化範囲として指定することも可能とされる、
ことを特徴とする請求項1または4に記載のグラフ表示制御装置。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下図面により本発明の実施の形態について説明する。
【0014】
図1は、本発明のグラフ表示制御装置の実施形態に係るグラフ関数電卓10の外観構成を示す正面図である。
【0015】
このグラフ表示制御装置は、以下に説明する専用のグラフ関数電卓10として構成されるか、関数式に応じたグラフ表示機能を有するタブレット端末、携帯電話、携帯ゲーム機等として構成される。
【0016】
このグラフ関数電卓10は、入力された関数式とその関数式に応じたグラフ画像を表示させる機能を備えている。
【0017】
このグラフ関数電卓10の本体には、本体正面の下半分程度の範囲でキー入力部12が設けられ、上半分程度の範囲でタッチパネル表示部13が設けられる。
【0018】
前記キー入力部12には、数値・記号キー、関数・演算子キー、カーソルキーなどが備えられる。
【0019】
前記数値・記号キーは、数字,記号などの個々のキーを配列した数値・記号の入力用キー群からなる。
【0020】
前記関数・演算子キーは、演算式や関数式を入力する際に操作される各種の関数記号キーや、[+][−][×][÷][=]などの演算子キーからなる。
【0021】
また、前記タッチパネル表示部13は、カラー表示可能な液晶表示画面13dの上に、透明タッチパネル13tを重ねて構成される。
【0022】
このグラフ関数電卓10は、前記タッチパネル表示部13の下端に沿って表示されるメニューボタン[Menu]のタッチ操作に応じて、
図1に示すようなメインメニューMが表示され、このメインメニューMに表示された各種のアイコンを選択的にタッチ操作することで、タッチされたアイコンに応じた機能の動作モードになる。
【0023】
この実施形態では、[Graph & Table]アイコンGTにより起動されるグラフ機能の動作モード(グラフモード)について説明する。
【0024】
図2は、前記グラフ関数電卓10の回路構成を示すブロック図である。
【0025】
前記グラフ関数電卓10は、マイクロコンピュータであるCPU11を備えている。
【0026】
前記CPU11は、フラッシュROM等の記憶装置14に予め記憶された電卓制御プログラム14a、あるいはメモリカードなどの外部記録媒体17から記録媒体読取部16を介して前記記憶装置14に読み込まれた電卓制御プログラム14a、あるいは通信ネットワーク(インターネット)上のWebサーバ(プログラムサーバ)から通信制御部18を介して前記記憶装置14にダウンロードされた電卓制御プログラム14aに従い、RAM15を作業用のメモリとして回路各部の動作を制御し、電卓機能や関数グラフ描画機能など、グラフ関数電卓10に備えられた各種の機能を実行する。
【0027】
このCPU11には、
図1に示したキー入力部12、タッチパネル表示部13の他に、前記記憶装置14、RAM15、記録媒体読取部16、通信制御部18などが接続されている。
【0028】
前記RAM15は、前記CPU11の処理動作に必要な各種のデータを記憶する。このRAM15には、前記タッチパネル表示部13の画面上にカラー表示されるデータが展開される表示データ記憶領域15aの他、タッチ座標データ記憶領域15b、レンジデータ記憶領域15c、数式データ記憶領域15d、係数データ記憶領域15e、スライダパターンテーブル15f、微調整スライダパターンテーブル15g、グラフデータ記憶領域15hが設けられる。
【0029】
前記タッチ座標データ記憶領域15bには、前記タッチパネル表示部13により検出されたユーザ操作に応じたタッチ位置の座標データが記憶される。
【0030】
前記レンジデータ記憶領域15cには、前記グラフモードにおいてタッチパネル表示部13のグラフ画像エリアG(
図6〜
図11参照)に対して設定されるグラフ画像の表示範囲を示すX座標レンジ(Xmin〜Xmax)とY座標レンジ(Ymin〜Ymax)が記憶される。
【0031】
前記数式データ記憶領域15dには、前記キー入力部12の操作により入力された関数式y=f(x)に関するデータが、複数の関数式y1,y2,…毎に設定されるグラフ式エリアF(
図6〜
図11参照)上での表示色のデータと共に記憶される。本実施の形態においては、関数式y1の表示色は「青色」、y2の表示色は「赤色」、y3は「緑色」、y4は「桃色」、y5は「黒色」の5種類に設定され、y6以降はその5種類の表示色の繰り返しで設定される。
【0032】
前記係数データ記憶領域15eには、前記数式データ記憶領域15dに記憶された関数式y=f(x)に含まれる各項毎の係数に関するデータが、その係数の記号(例えば、a,b,c,…)、その係数に設定された数値のデータと共に記憶される。
【0033】
前記スライダパターンテーブル15fには、前記係数データ記憶領域15eに記憶された各係数a…の数値を、ユーザ操作に応じて指定するための操作表示体である係数スライダSL…(
図6〜
図11参照)のパターンに関するデータが、その表示色、可変最小値(Min)、可変最大値(Max)、現在値(Current)、変化量(Step)に関するデータと共に記憶される。ここで、前記係数スライダSLの各表示色は、該当する係数が含まれる前記関数式ynの表示色と同一色に設定され、その可変最小値(Min)“−10”、可変最大値(Max)“10”、現在値(Current)“1”、変化量(Step)“1”として初期設定される。
【0034】
なお、前記スライダパターンテーブル15fに記憶される係数値の変化量(Step)は、係数スライダSLの左ボタン[←]Bdまたは右ボタン[→]Buに対する1回のタッチ操作に応じた減少または増加の変化量であり、これとは別に、前記係数スライダSLのつまみTの移動可能範囲W(最小値(Min)〜最大値(Max))における1表示ドット分の移動幅に対応した変化量(Dot)も記憶される(
図6(A)参照)。つまり、前記係数スライダSLのつまみTの移動可能範囲Wに対応する表示ドット数が100表示ドットである場合、当該つまみTの1表示ドット分の移動幅に対応した係数値の変化量(Dot)は、前記初期設定された可変最小値(Min)“−10”〜可変最大値(Max)“10”からなる数値可変範囲“20”を100表示ドットで割った“0.2”となる。
【0035】
ここで、前記係数スライダSLの左ボタン[←]Bdまたは右ボタン[→]Buに対する1回のタッチ操作に応じた変化量(Step)をステップ単位、前記係数スライダSLのつまみTの移動範囲における1表示ドット分の移動幅に対応した変化量(Dot)をドット単位と定義する。
【0036】
前記微調整スライダパターンテーブル15gには、前記スライダパターンテーブル15fに記憶された係数スライダSLの数値可変範囲においてユーザ操作に応じて取得された微小範囲の最小値と最大値からなる数値可変範囲で、当該係数スライダSLにより指定された係数値をさらに微小に指定するための操作表示体である微調整スライダSLt(
図7〜
図11参照)のパターンに関するデータが、その表示色、可変最小値(Min)、可変最大値(Max)、現在値(Current)、変化量(Step)に関するデータと共に記憶される。ここで、前記微調整スライダSLtの表示色は、当該微調整範囲が含まれる前記係数スライダSLの表示色と同一色に設定される。
【0037】
前記グラフデータ記憶領域15hには、前記数式データ記憶領域15dに記憶された関数式y=f(x)と当該関数式y=f(x)に含まれる各項の係数の数値とに基づき生成されるグラフに関するデータが、前記複数の関数式y1,y2,…のそれぞれに応じたグラフ画像の描画位置を示すデータおよび当該各グラフ画像y1,y2,…の表示色を示すデータとして記憶される。ここで、前記グラフ画像y1,y2,…の各表示色は、該当する関数式ynの表示色と同一色に設定される。
【0038】
すなわち、前記数式データ記憶領域15dに記憶された関数式ynの表示色と、前記スライダパターンテーブル15fおよび微調整スライダパターンテーブル15gに記憶された当該関数式ynに含まれる係数の数値を変化させるための係数スライダSLおよび微調整スライダSLtの表示色と、前記グラフデータ記憶領域15hに記憶された当該係数スライダSLおよび微調整スライダSLtによって係数値が変化される前記関数式ynに応じたグラフ画像ynの表示色とは同一色になる。
【0039】
このように構成されたグラフ関数電卓10は、CPU11が前記電卓制御プログラム14aに記述された各種の処理の命令に従い回路各部の動作を制御し、ソフトウエアとハードウエアとが協働して動作することにより、以下の動作説明で述べる各種の機能を実現する。
【0040】
次に、前記構成のグラフ関数電卓10の動作について説明する。
【0041】
図3は、前記グラフ関数電卓10のグラフ描画処理(その1)を示すフローチャートである。
【0042】
図4は、前記グラフ関数電卓10のグラフ描画処理(その2)を示すフローチャートである。
【0043】
図5は、前記グラフ関数電卓10のグラフ描画処理に伴う微調整スライダ設定処理を示すフローチャートである。
【0044】
図6は、前記グラフ関数電卓10のグラフ描画処理に伴う第1実施形態のユーザ操作に応じた表示動作(その1)を示す図である。
【0045】
図7は、前記グラフ関数電卓10のグラフ描画処理に伴う第1実施形態のユーザ操作に応じた表示動作(その2)を示す図である。
【0046】
前記
図1で示したように、メニューボタン[Menu]のタッチ操作に応じてタッチパネル表示部13に表示されたメインメニューMにおいて、[Graph & Table]アイコンGTがタッチ操作されて選択されると、グラフモードが起動され、
図6(A)に示すように、タッチパネル表示部13の上半分の領域と下半分の領域とにそれぞれグラフ式エリアFとグラフ画像エリアGとが表示される(ステップS1(Yes))。
【0047】
前記グラフ式エリアFにおいて、式番号ynの位置がタッチ操作により指定され、キー入力部12の操作に応じて係数付きの関数式が入力されると(ステップS2)、入力された関数式は、前記数式データ記憶領域15dに記憶され、前記指定された式番号ynに応じて予め個別に設定されている表示色により表示される(ステップS3)。
【0048】
本実施形態では、入力された関数式y1=(1/2)・x
2が青色で表示され、関数式y2=x+aが赤色で表示され、また、各関数式y1,y2に応じたグラフ画像の線分の描画色を示す描画色マークm1,m2も同各関数式の表示色と同色で表示される。
【0049】
このように、任意の関数式y1,y2が入力されたグラフ式エリアFにおいて、当該関数式の先頭に位置させたチェックボックスBcがタッチされて指定され、グラフ画像の描画対象となる関数式y1,y2にチェックマークが付加される(ステップS4)。
【0050】
前記チェックマークが付加された関数式y1,y2について、その一方の一次関数式y2の係数aを変化させながら同関数式y2に応じたグラフ画像を変化させ、他方の二次関数式y1に応じたグラフ画像y1との接線となる特徴点を解析するために、
図6(A)に示すように、ダイナミックグラフモードの実行アイコンDyがタッチ操作されると(ステップS5(Yes))、前記一次関数式y2の係数aに対応付けた係数スライダSLのスライダパターンが設定され前記スライダパターンテーブル15fに記憶される(ステップS6)。
【0051】
具体的には、前記係数aを変化させるための初期値として、最小値(Min)“−10”、最大値(Max)“10”、変化量(Step)“1”、現在値(Current)“1”、に設定されると共に、その表示色が前記指定の関数式y2の表示色と同色である赤色に設定され、当該各設定データが前記スライダパターンテーブル15fに記憶される。
【0052】
すると、前記グラフ式エリアFに対して、前記係数スライダSLが前記設定された表示色(赤色)のバーが付けられて表示される(ステップS7)。
【0053】
ここで、前記係数スライダSLは、前記設定された係数値(最小値“−10”、最大値“10”、現在値“1”、変化量“1”)に応じた値で可変設定するための左ボタン[←]Bd、右ボタン[→]Buと、当該左右のボタンBd,Bu間に伸びる棒状の移動可能範囲Wにて現在値を示すつまみTとを有し、そのつまみTの位置を左右に移動させると、当該移動した位置に対応するドット単位の数値が係数の現在値として前記移動可能範囲W上の係数値エリアに表示される。
【0054】
すると、前記二次関数式y1=(1/2)・x
2に応じたグラフ画像y1のデータと、前記係数aの数値を前記設定された現在値“1”とした前記一次関数式y2=x+aに応じたグラフ画像y2のデータが、前記レンジデータ記憶領域15cに記憶されたXY座標レンジに従い前記グラフデータ記憶領域15gに描画される。そして、前記グラフ画像y1は、前記関数式y1=(1/2)・x
2と同じ表示色の青色でグラフ画像エリアGに表示され、また、前記グラフ画像y2は、前記関数式y2=x+aおよびその係数スライダSLと同じ表示色の赤色でグラフ画像エリアGに表示される(ステップS8)。
【0055】
ここで、
図6(A)(B)の矢印a,bに示すように、前記係数スライダSLのつまみTがペンPによりタッチされて7表示ドット分左の方向に移動され(ステップS12(Yes))、前記係数aの現在値“1”が“−0.4”に変更されると(ステップS14)、当該係数aを“−0.4”に変更した前記関数式y2=x+aのグラフ画像y2が再描画される(ステップS16)。
【0056】
一方、前記係数スライダSLの左ボタン[←]Bdまたは右ボタン[→]Buがペンタッチされると(ステップS9(Yes))、当該ペンタッチされたボタンBdまたはBuの方向およびそのタッチ回数に応じて、前記係数aの現在値“1”がステップ単位で増減変更され(ステップS11)、変更後の係数aの関数式y2=x+aに応じたグラフ画像y2が再描画される(ステップS16)。
【0057】
前記
図6(A)(B)で示したように、前記係数スライダSLのつまみTが左の方向に移動され、前記係数aの現在値がドット単位の変化量“0.2”で減少されて行くのに伴い、前記関数式y2に応じたグラフ画像y2がマイナス方向に平行移動されて行く状態で(ステップS12,S14,S16)、
図6(B)(C)に示すように、前記係数aの現在値が“−0.6”まで減少し当該関数式y2に応じたグラフ画像y2が前記関数式y1に応じたグラフ画像y1に対し正確に接線となる位置を過ぎてしまった場合に、前記係数スライダSLのつまみTをこれまでとは逆の右方向に移動させて前記
図6(B)で示したように現在値“−0.4”まで戻す。
【0058】
すると、前記係数スライダSLのつまみTの位置が、一方向に移動された後に他方向に移動されたと判断される(ステップS17(Yes))。
【0059】
ここで、前記つまみTの他方向への移動操作が停止して一定時間が経過したと判断されると(ステップS18(Yes))、前記係数スライダSLにより増減変更された係数値について、一方向に進んで戻った範囲(ここでは“−0.4”〜“−0.6”)が微調整スライダSTtの数値可変範囲(最小値“−0.6”、最大値“−0.4”)として取得される(ステップS19)。
【0060】
そして、
図5における微調整スライダ設定処理へ移行される(ステップSA)。
【0061】
この微調整スライダ設定処理では、前記係数スライダSLのユーザ操作に応じて取得された微調整スライダSTtの数値可変範囲(最小値“−0.6”、最大値“−0.4”)に基づいて、そのステップ単位の変化量(Step:0.02)が計算される(ステップA1)。
【0062】
すると、前記最小値(Min)“−0.6”、最大値(Max)“−0.4”、変化量(Step)“0.02”、現在値“−0.4”とした微調整スライダSTtの設定データが生成され、微調整スライダパターンテーブル15gに記憶されると共に、
図7(A)に示すように、前記元の係数スライダSLの下側に並べて当該微調整スライダSLtが追加表示される(ステップA2)。
【0063】
そして、前記微調整スライダSLtの数値変化範囲において、グラフ特徴点(他のグラフ画像と接する点、座標軸と接する点等)があるか否かが判断される(ステップA3)。
【0064】
ここで、前記微調整スライダSLtの数値変化範囲(−0.6〜−0.4)において、グラフ特徴点(ここでは前記グラフ画像y2がグラフ画像y1の接線となる点)となる数値(−0.5)が含まれると判断されると(ステップA3(Yes))、当該特徴点(接線)となる係数aの数値“−0.5”が前記微調整スライダパターンテーブル15gに記憶される。そして、
図7(A)に示すように、前記係数スライダSLおよび微調整スライダSLt上に、前記特徴点(接線)となる数値“−0.5”の位置を示す特徴位置マークg,gtが緑色で識別表示される(ステップA4)。
【0065】
こうして、前記
図7(A)で示した微調整スライダSLtにおいて、左ボタン[←]Bdtが1回ペンタッチされると(ステップS9(Yes))、
図7(B)に示すように、前記係数aの現在値がその変化量(Step)“0.02”に応じて減少された“−0.42”に変更されると共に、前記特徴位置マークgtには到達しないと判断される(ステップS10,S11)。
【0066】
すると、前記係数aを“−0.42”に変更した前記関数式y2=x+aのグラフ画像y2が再描画される(ステップS16)。
【0067】
さらに、前記同様に前記微調整スライダSLtの左ボタン[←]Bdtが繰り返しペンタッチされることで(ステップS9(Yes))、
図7(C)に示すように、前記係数aの現在値がその変化量(Step)“0.02”ずつ減少されて“−0.5”、つまり、前記特徴位置マークgtまで到達したと判断されると(ステップS10(Yes))、当該係数aの現在値が前記特徴位置マークgtに対応する数値“−0.5”に変更される(ステップS15)。
【0068】
そして、前記係数aを“−0.5”に変更した前記関数式y2=x+aのグラフ画像y2が、前記関数式y1=(1/2)・x2に応じたグラフ画像y1に対する正確な接線として再描画される(ステップS16)。
【0069】
これにより、前記係数スライダSLのユーザ操作により前記一次関数式y2に応じたグラフ画像y2を変化させ、前記二次関数式y1に応じたグラフ画像y1と接線となる位置を解析する際に、当該変化される一次のグラフ画像y2が前記二次のグラフ画像y1と接線となる位置を跨いで前後に変化した場合には、その前後の範囲に対応した係数aの最小値“−0.4”から最大値“0.6”を数値可変範囲とした微調整スライダSLtを表示させ、そのユーザ操作により簡単に前記一次のグラフ画像y2を前記二次のグラフ画像y1と接線となる位置に正確に変化させて表示させることができる。
【0070】
しかも、前記微調整スライダSLtには、前記係数aの数値変化に応じて前記一次のグラフ画像y2が前記二次のグラフ画像y1と接線となる特徴点に特徴位置マークgtを表示させ、当該数値変化がこの特徴位置マークgtに対応する特徴点に到達するか超えた場合には、その特徴点の数値に前記係数aの現在値を変更し前記一次のグラフ画像y2を再表示させるので、より正確かつ簡単に前記一次のグラフ画像y2を前記二次のグラフ画像y1と接線となる位置に合わせて変化させることができる。
【0071】
図8は、前記グラフ関数電卓10のグラフ描画処理に伴う第2実施形態のユーザ操作に応じた表示動作を示す図である。
【0072】
前記
図6(B)と同様、
図8(A)に示すように、前記関数式y2に含まれる係数aの係数スライダSLをユーザ操作して、当該係数aの現在値を“−0.4”に変化させた状態で、前記係数スライダSLのつまみTのある位置を中心にペンタッチP1により丸囲み操作c1がされたと判断されると(ステップS20(Yes))、その丸囲み操作c1により指定されたところの数値可変範囲(ここでは“−2.5”〜“2.5”)が微調整スライダSTtの数値可変範囲(最小値“−2.5”、最大値“2.5”)として取得される(ステップS21)。
【0073】
すると、
図5における微調整スライダ設定処理へ移行され(ステップSA)、前記係数スライダSLの丸囲み操作c1に応じて取得された微調整スライダSTtの数値可変範囲(最小値“−2.5”、最大値“2.5”)に基づいて、そのステップ単位の変化量(Step:0.5)が計算される(ステップA1)。
【0074】
すると、前記最小値(Min)“−2.5”、最大値(Max)“2.5”、変化量(Step)“0.5”、現在値“−0.4”とした微調整スライダSTtの設定データが生成され、微調整スライダパターンテーブル15gに記憶されると共に、
図8(A1)に示すように、前記元の係数スライダSLの下側に並べて当該微調整スライダSLtが追加表示される(ステップA2)。
【0075】
ここで、前記微調整スライダSLtの数値変化範囲(−2.5〜2.5)において、グラフ特徴点(ここでは前記グラフ画像y2がグラフ画像y1の接線となる点)となる数値(−0.5)が含まれると判断されると(ステップA3(Yes))、当該特徴点(接線)となる係数aの数値“−0.5”が前記微調整スライダパターンテーブル15gに記憶される。そして、
図8(A1)に示すように、前記係数スライダSLおよび微調整スライダSLt上に、前記特徴点(接線)となる数値“−0.5”の位置を示す特徴位置マークg,gtが緑色で識別表示される(ステップA4)。
【0076】
これにより、前記同様に前記係数スライダSLのユーザ操作により前記係数aの数値が前記特徴点に対応する位置に合わない場合には、当該係数スライダSLのつまみTを中心として丸囲み操作c1を行うことでも、その丸囲み操作c1に応じた数値可変範囲の微調整スライダSLtを生成して表示させることができる。よって、ユーザ操作により簡単に前記一次のグラフ画像y2を前記二次のグラフ画像y1と接線となる位置に正確に変化させて表示させることができる。
【0077】
また、前記
図6(B)と同様、
図8(A)で示したように、前記一次の関数式y2の係数aの現在値が“−0.4”に設定され、そのグラフ画像y2が前記二次のグラフ画像y1に対する接線として上手く合っていない状態で、当該グラフ画像y1に対しグラフ画像y2が接線となりそうな位置を中心にペンタッチP2により丸囲み操作c2がされたと判断されると(ステップS22(Yes))、前記係数aの現在値“−0.4”が増減変更され、前記丸囲み操作c2の指定範囲に接するグラフ画像y2a,y2bが点線によりグラフデータ記憶領域15hに描画されグラフ画像エリアGに表示される(ステップS23)。
【0078】
すると、前記丸囲み操作c2の指定範囲に接する点線のグラフ画像y2a,y2bの描画に伴う前記係数aの変化範囲(ここでは“−1.4”〜“0.1”)が微調整スライダSTtの数値可変範囲(最小値“−1.4”、最大値“0.1”)として取得される(ステップS25)。
【0079】
なお、前記係数aの現在値を増減変更させても、前記グラフ画像エリアGに対する丸囲み操作c2の指定範囲に接するグラフ画像を描画できない場合は(ステップS24(Yes))、エラーとして処理される。
【0080】
前記ステップS25において、微調整スライダSTtの数値可変範囲(最小値“−1.4”、最大値“0.1”)が取得されると、
図5における微調整スライダ設定処理へ移行され(ステップSA)、前記取得された数値可変範囲(最小値“−1.4”、最大値“0.1”)に基づいて、そのステップ単位の変化量(Step:0.15)が計算される(ステップA1)。
【0081】
すると、前記最小値(Min)“−1.4”、最大値(Max)“0.1”、変化量(Step)“0.15”、現在値“−0.4”とした微調整スライダSTtの設定データが生成され、微調整スライダパターンテーブル15gに記憶されると共に、
図8(A2)に示すように、前記元の係数スライダSLの下側に並べて当該微調整スライダSLtが追加表示される(ステップA2)。
【0082】
ここで、前記微調整スライダSLtの数値変化範囲(−1.4〜0.1)において、グラフ特徴点(ここでは前記グラフ画像y2がグラフ画像y1の接線となる点)となる数値(−0.5)が含まれると判断されると(ステップA3(Yes))、当該特徴点(接線)となる係数aの数値“−0.5”が前記微調整スライダパターンテーブル15gに記憶される。そして、
図8(A2)に示すように、前記係数スライダSLおよび微調整スライダSLt上に、前記特徴点(接線)となる数値“−0.5”の位置を示す特徴位置マークg,gtが緑色で識別表示される(ステップA4)。
【0083】
これにより、前記同様に前記係数スライダSLのユーザ操作により前記係数aの数値が前記特徴点に対応する位置に合わない場合には、前記グラフ画像エリアGに表示されたグラフ画像y1に対するグラフ画像y2の特徴点付近を中心とした丸囲み操作c2を行うことでも、その丸囲み操作c2に応じたグラフ画像y2a,y2bの変化範囲に応じた数値可変範囲の微調整スライダSLtを生成して表示させることができる。よって、ユーザ操作により簡単に前記一次のグラフ画像y2を前記二次のグラフ画像y1と接線となる位置に正確に変化させて表示させることができる。
【0084】
また、前記
図6(B)と同様、
図8(B)に示すように、前記関数式y2に含まれる係数aの係数スライダSLをユーザ操作して、当該係数aの現在値を“−0.4”に変化させた状態で、前記係数スライダSLのつまみTのある位置が一定時間ペンタッチP1されたと判断されると(ステップS26(Yes))、このペンタッチP1された位置を中心にそのタッチ時間(またはタッチ強さ(圧力))に応じたサイズの円Q1が表示される(ステップS27)。
【0085】
そして、前記ペンタッチP1に応じた円Q1により囲まれたところの数値可変範囲(ここでは“−2.5”〜“2.5”)が微調整スライダSTtの数値可変範囲(最小値“−2.5”、最大値“2.5”)として取得される(ステップS21)。
【0086】
すると、
図5における微調整スライダ設定処理へ移行され(ステップSA)、前記係数スライダSLのペンタッチP1に応じて取得された微調整スライダSTtの数値可変範囲(最小値“−2.5”、最大値“2.5”)に基づいて、そのステップ単位の変化量(Step:0.5)が計算される(ステップA1)。
【0087】
すると、前記最小値(Min)“−2.5”、最大値(Max)“2.5”、変化量(Step)“0.5”、現在値“−0.4”とした微調整スライダSTtの設定データが生成され、微調整スライダパターンテーブル15gに記憶されると共に、
図8(B1)に示すように、前記元の係数スライダSLの下側に並べて当該微調整スライダSLtが追加表示される(ステップA2)。
【0088】
この場合も前記同様に、前記微調整スライダSLtの数値変化範囲(−2.5〜2.5)において、グラフ特徴点(ここでは前記グラフ画像y2がグラフ画像y1の接線となる点)となる数値(−0.5)が含まれると判断されると(ステップA3(Yes))、当該特徴点(接線)となる係数aの数値“−0.5”の位置を示す特徴位置マークg,gtが緑色で識別表示される(ステップA4)。
【0089】
これにより、前記同様に前記係数スライダSLのユーザ操作により前記係数aの数値が前記特徴点に対応する位置に合わない場合には、当該係数スライダSLのつまみTの位置を一定時間以上ペンタッチP1して円Q1を表示させることでも、その円Q1に応じた数値可変範囲の微調整スライダSLtを生成して表示させることができる。よって、ユーザ操作により簡単に前記一次のグラフ画像y2を前記二次のグラフ画像y1と接線となる位置に正確に変化させて表示させることができる。
【0090】
また、前記
図6(B)と同様、
図8(B)で示したように、前記一次の関数式y2の係数aの現在値が“−0.4”に設定され、そのグラフ画像y2が前記二次のグラフ画像y1に対する接線として上手く合っていない状態で、当該グラフ画像y1に対しグラフ画像y2が接線となりそうな位置が一定時間以上ペンタッチP2されると(ステップS28(Yes))、このペンタッチP2された位置を中心にそのタッチ時間(またはタッチ強さ(圧力))に応じたサイズの円Q2が表示される(ステップS29)。
【0091】
すると、前記係数aの現在値“−0.4”が増減変更され、前記ペンタッチP2に応じて表示された円Q2に接するグラフ画像y2a,y2bが点線により描画されグラフ画像エリアGに表示される(ステップS23)。
【0092】
すると、前記円Q2に接する点線のグラフ画像y2a,y2bの描画に伴う前記係数aの変化範囲(ここでは“−0.9”〜“0.1”)が微調整スライダSTtの数値可変範囲(最小値“−0.9”、最大値“0.1”)として取得される(ステップS25)。
【0093】
すると、
図5における微調整スライダ設定処理へ移行され(ステップSA)、前記取得された数値可変範囲(最小値“−0.9”、最大値“0.1”)に基づいて、そのステップ単位の変化量(Step:0.1)が計算される(ステップA1)。
【0094】
すると、前記最小値(Min)“−0.9”、最大値(Max)“0.1”、変化量(Step)“0.1”、現在値“−0.4”とした微調整スライダSTtの設定データが生成され、微調整スライダパターンテーブル15gに記憶されると共に、
図8(B2)に示すように、前記元の係数スライダSLの下側に並べて当該微調整スライダSLtが追加表示される(ステップA2)。
【0095】
この場合も前記同様に、前記微調整スライダSLtの数値変化範囲(−0.9〜0.1)において、グラフ特徴点となる数値(−0.5)が含まれると判断されると(ステップA3(Yes))、当該特徴点(接線)となる係数aの数値“−0.5”の位置を示す特徴位置マークg,gtが緑色で識別表示される(ステップA4)。
【0096】
これにより、前記同様に前記係数スライダSLのユーザ操作により前記係数aの数値が前記特徴点に対応する位置に合わない場合には、前記グラフ画像エリアGに表示されたグラフ画像y1に対するグラフ画像y2の特徴点付近をペンタッチP2して当該ペンタッチP2に応じたサイズの円Q2を表示させることでも、その円Q2に応じたグラフ画像y2a,y2bの変化範囲に応じた数値可変範囲の微調整スライダSLtを生成して表示させることができる。よって、ユーザ操作により簡単に前記一次のグラフ画像y2を前記二次のグラフ画像y1と接線となる位置に正確に変化させて表示させることができる。
【0097】
図9は、前記グラフ関数電卓10のグラフ描画処理に伴う第3実施形態のユーザ操作に応じた表示動作(その1)を示す図である。
【0098】
図10は、前記グラフ関数電卓10のグラフ描画処理に伴う第3実施形態のユーザ操作に応じた表示動作(その2)を示す図である。
【0099】
図11は、前記グラフ関数電卓10のグラフ描画処理に伴う第3実施形態のユーザ操作に応じた表示動作(その3)を示す図である。
【0100】
この第3実施形態では、関数式y1=x
2に応じた二次曲線と座標(1,−1)を通る傾きaの直線y2=a・(x−1)−1とが接するときの係数aの値について、各グラフ画像y1,y2を表示させて学習する場合の動作について説明する。
【0101】
前記係数aの値は、a=2−2√2(=−0.828…),2+2√2(=4.828…)となる。√2を含む前記係数aの値は、前記係数スライダSLのステップ単位での数値変更操作やドット単位での数値変更操作では正確に合わせることができないので、以下に説明するように、微調整スライダSLtを表示させると共に、前記二次曲線y1に前記直線y2が接するときの係数aの数値の位置に特徴位置マークg1t,g2tを表示させ、そのグラフ特徴点を素早く且つ正確に解析できるようにする。
【0102】
まず、
図9(A)に示すように、グラフモードが起動され(ステップS1(Yes))、タッチパネル表示部13に表示されたグラフ式エリアFにおいて、式番号ynの位置がタッチ操作により指定され、キー入力部12の操作に応じて係数付きの関数式が入力されると(ステップS2)、入力された関数式は、前記数式データ記憶領域15dに記憶され、前記指定された式番号ynに応じて予め個別に設定されている表示色により表示される(ステップS3)。
【0103】
本実施形態では、入力された関数式y1=x
2が青色で表示され、同関数式y1に応じたグラフ画像の線分の描画色を示す描画色マークm1も同関数式y1の表示色と同色の青色で表示される。また、入力された関数式y2=a・(x−1)−1が赤色で表示され、同関数式y2に応じたグラフ画像の線分の描画色を示す描画色マークm2も同関数式y2の表示色と同色の赤色で表示される。
【0104】
このように、関数式y1,y2が入力されたグラフ式エリアFにおいて、当該関数式の先頭に位置させたチェックボックスBcがタッチされて指定され、グラフ画像の描画対象となる関数式y1,y2にチェックマークが付加される(ステップS4)。
【0105】
前記チェックマークが付加された関数式y1.y2について、当該関数式y2の係数aを変化させながら同関数式y2に応じたグラフ画像の変化を表示させるために、ダイナミックグラフモードの実行アイコンDyがタッチ操作されると(ステップS5(Yes))、同関数式y2の係数aに対応付けた係数スライダSLのスライダパターンが設定され前記スライダパターンテーブル15fに記憶される(ステップS6)。
【0106】
具体的には、前記係数aを変化させるための初期値として、現在値(Current)“1”、最小値(Min)“−10”、最大値(Max)“10”、変化量(Step)“1”に設定されると共に、その表示色が前記係数aを有する関数式y2の表示色と同色である赤色に設定され、当該各設定データが前記スライダパターンテーブル15fに記憶される。
【0107】
すると、前記スライダパターンテーブル15fに記憶された係数aのスライダパターンに応じて、その係数スライダSLが前記設定された表示色“赤”のバーが付けられてタッチパネル表示部13に表示される(ステップS7)。
【0108】
すると、前記二次関数式y1=x
2に応じたグラフ画像y1のデータと、前記係数aの数値を前記設定された現在値“1”とした前記一次関数式y2=a・(x−1)−1に応じたグラフ画像y2のデータが、前記レンジデータ記憶領域15cに記憶されたXY座標レンジに従い前記グラフデータ記憶領域15gに描画される。そして、前記グラフ画像y1は、前記関数式y1=x
2と同じ表示色の青色でグラフ画像エリアGに表示され、また、前記グラフ画像y2は、前記関数式a・(x−1)−1およびその係数スライダSLと同じ表示色の赤色でグラフ画像エリアGに表示される(ステップS8)。
【0109】
ここで、前記係数スライダSLの右ボタン[→]Buが5回ペンタッチされると(ステップS9(Yes))、当該ペンタッチされた右ボタンBuの方向およびそのタッチ回数に応じて、
図9(B)に示すように、前記係数aの現在値がステップ単位の変化量“1”で増加されて“6”に変更され(ステップS11)、変更後の係数a(=6)の関数式y2=a・(x−1)−1に応じたグラフ画像y2が再描画される(ステップS16)。
【0110】
前記
図9(A)(B)で示したように、前記係数スライダSLの右ボタン[→]Buが繰り返しタッチ操作され、前記係数aの現在値がステップ単位の変化量“1”で増加されて行くのに伴い、前記関数式y2に応じたグラフ画像y2の傾きがプラス方向に変化されて行く状態で(ステップS9,S11,S16)、同
図9(B)で示したように、前記係数aの現在値が“6”まで増加し当該関数式y2に応じたグラフ画像y2が前記関数式y1に応じたグラフ画像y1に対し正確に接線となる位置を行き過ぎてしまった場合に、これまでとは逆に、前記係数スライダSLの左ボタン[←]Bdを2回タッチ操作して前記現在値を“4”まで戻す。
【0111】
すると、前記係数スライダSLの現在値に応じて移動されるつまみTの位置が、一方向に移動された後に他方向に移動されたと判断される(ステップS17(Yes))。
【0112】
ここで、前記つまみTの他方向への移動が停止して一定時間が経過したと判断されると(ステップS18(Yes))、前記係数スライダSLにより増減変更された係数値について、一方向に進んで戻った範囲(ここでは“4”〜“6”)が微調整スライダSTtの数値可変範囲(最小値“4”、最大値“6”)として取得される(ステップS19)。
【0113】
そして、
図5における微調整スライダ設定処理へ移行される(ステップSA)。
【0114】
すると、この微調整スライダ設定処理では、前記係数スライダSLのユーザ操作に応じて取得された微調整スライダSTtの数値可変範囲(最小値“4”、最大値“6”)に基づいて、そのステップ単位の変化量(Step:0.2)が計算される(ステップA1)。
【0115】
すると、前記最小値(Min)“4”、最大値(Max)“6”、変化量(Step)“0.2”、現在値“4”とした微調整スライダSTtの設定データが生成され、微調整スライダパターンテーブル15gに記憶されると共に、
図9(C)に示すように、前記元の係数スライダSLの下側に並べて当該微調整スライダSLtが追加表示される(ステップA2)。
【0116】
そして、前記微調整スライダSLtの数値変化範囲において、グラフ特徴点(他のグラフ画像と接する点、座標軸と接する点等)があるか否かが判断される(ステップA3)。
【0117】
ここで、前記微調整スライダSLtの数値変化範囲(4〜6)において、グラフ特徴点(ここでは前記グラフ画像y2がグラフ画像y1の接線となる点)となる数値(2+2√2(=4.828…))が含まれると判断されると(ステップA3(Yes))、当該特徴点(接線)となる係数aの数値“4.828”が前記微調整スライダパターンテーブル15gに記憶される。そして、
図9(C)に示すように、前記係数スライダSLおよび微調整スライダSLt上に、前記特徴点(接線)となる数値“4.828”の位置を示す特徴位置マークg1,g1tが緑色で識別表示される(ステップA4)。
【0118】
こうして、前記
図9(C)で示した微調整スライダSLtにおいて、右ボタン[→]Buが繰り返しペンタッチされることで(ステップS9(Yes))、前記係数aの現在値“4”がその変化量(Step)“0.2”ずつ増加されて“5”となり、前記特徴位置マークg1tに対応した係数値“4.828”に到達したか超えてしまったと判断されると(ステップS10(Yes))、
図10(A)に示すように、つまみTtの位置が当該特徴位置マークg1tの位置で一旦停止されると共に、前記係数aの現在値が同特徴位置マークg1tに対応した数値“2+2√2(=4.828)”に変更されて表示される(ステップS15)。
【0119】
そして、前記係数aを“2+2√2(=4.828)”に変更した前記関数式y2=a・(x−1)−1のグラフ画像y2が、前記関数式y1=x2に応じたグラフ画像y1に対する正確な接線として再描画される(ステップS16)。
【0120】
これにより、前記係数スライダSLのユーザ操作により前記一次の関数式y2に応じたグラフ画像y2の傾きを変化させ、前記二次の関数式y1に応じたグラフ画像y1と接線となる位置を解析する際に、当該変化される一次のグラフ画像y2が前記二次のグラフ画像y1と接線となる位置を跨いで前後に変化した場合には、その前後の範囲に対応した係数aの最小値“4”から最大値“6”を数値可変範囲とした微調整スライダSLtを表示させる。またこれと共に、前記微調整スライダSLtによる係数aの数値可変範囲には、前記一次のグラフ画像y2が前記二次のグラフ画像y1と接線となる特徴点に特徴位置マークg1tを表示させ、当該微調整スライダSLtによる数値変化がこの特徴位置マークg1tに対応する特徴点に到達するか超えた場合には、その特徴点の数値に前記係数aの現在値を一旦変更して前記一次のグラフ画像y2を再表示させるので、より正確かつ簡単に前記一次のグラフ画像y2を前記二次のグラフ画像y1と接線となる位置に合わせて変化させることができる。
【0121】
またこの後、
図10(B)に示すように、一次の関数式y2に応じたグラフ画像y2の傾きをさらに変化させ、前記二次の関数式y1に応じたグラフ画像y1に対しもう一つの接線(特徴点)となる位置を解析したい場合に、当該グラフ画像y1上で予想されるもう一つの特徴点の付近がペンPにより丸囲み操作c2されたと判断されると(ステップS22(Yes))、前記係数aの現在値“2+2√2(=4.828)”が増減変更され、前記丸囲み操作c2の指定範囲に接するグラフ画像y2a,y2bが点線によりグラフデータ記憶領域15hに描画されグラフ画像エリアGに表示される(ステップS23)。
【0122】
すると、前記丸囲み操作c2の指定範囲に接する点線のグラフ画像y2a,y2bの描画に伴う前記係数aの変化範囲(ここでは“−1.25”〜“−0.75”)が微調整スライダSTtの数値可変範囲(最小値“−1.25”、最大値“−0.75”)として取得される(ステップS25)。
【0123】
すると、
図5における微調整スライダ設定処理へ移行され(ステップSA)、前記取得された数値可変範囲(最小値“−1.25”、最大値“−0.75”)に基づいて、そのステップ単位の変化量(Step:0.05)が計算される(ステップA1)。
【0124】
すると、前記最小値(Min)“−1.25”、最大値(Max)“0.75”、変化量(Step)“0.05”、現在値“−0.75”とした微調整スライダSTtの設定データが生成され、微調整スライダパターンテーブル15gに記憶されると共に、
図11(A)に示すように、前記元の係数スライダSLの下側に並べて当該微調整スライダSLtが追加表示される(ステップA2)。
【0125】
ここで、前記微調整スライダSLtの数値変化範囲(−1.25〜0.75)において、グラフ特徴点(ここでは前記グラフ画像y2がグラフ画像y1の接線となる点)となる数値(2−2√2(=−0.828…))が含まれると判断されると(ステップA3(Yes))、当該特徴点(接線)となる係数aの数値“−0.828”が前記微調整スライダパターンテーブル15gに記憶される。そして、
図11(A)に示すように、前記係数スライダSLおよび微調整スライダSLt上に、前記特徴点(接線)となる数値“−0.828”の位置を示す特徴位置マークg2,g2tが緑色で識別表示される(ステップA4)。
【0126】
こうして、前記
図11(A)で示した微調整スライダSLtにおいて、つまみTtがタッチされ左の方向に移動されることで(ステップS12(Yes))、前記係数aの現在値“−0.75”がそのドット単位の変化量(Dot)に従い減少されて行き、前記特徴位置マークg2tに対応した係数値“−0.828”に到達したか超えてしまったと判断されると(ステップS13(Yes))、
図11(B)に示すように、当該つまみTtの位置が当該特徴位置マークg2tの位置で一旦停止されると共に、前記係数aの現在値が同特徴位置マークg2tに対応した数値“2−2√2(=−0.828)”に変更されて表示される(ステップS15)。
【0127】
そして、前記係数aを“2−2√2(=−0.828)”に変更した前記関数式y2=a・(x−1)−1のグラフ画像y2が、前記関数式y1=x2に応じたグラフ画像y1に対する正確な接線として再描画される(ステップS16)。
【0128】
これにより、前記係数スライダSLのユーザ操作により前記一次の関数式y2に応じたグラフ画像y2の傾きを変化させ、前記二次の関数式y1に応じたグラフ画像y1と接線となる位置を解析する際に、前記グラフ画像エリアGに表示されたグラフ画像y1に対するグラフ画像y2の特徴点付近を中心とした丸囲み操作c2を行うことでも、その丸囲み操作c2に応じたグラフ画像y2a,y2bの変化範囲に応じた数値可変範囲の微調整スライダSLtを生成して表示させることができる。またこれと共に、前記微調整スライダSLtによる係数aの数値可変範囲には、前記一次のグラフ画像y2が前記二次のグラフ画像y1と接線となる特徴点に特徴位置マークg2tを表示させ、当該微調整スライダSLtによる数値変化がこの特徴位置マークg2tに対応する特徴点に到達するか超えた場合には、その特徴点の数値に前記係数aの現在値を一旦変更して前記一次のグラフ画像y2を再表示させるので、より正確かつ簡単に前記一次のグラフ画像y2を前記二次のグラフ画像y1と接線となる位置に合わせて変化させることができる。
【0129】
したがって、前記構成のグラフ関数電卓10のグラフ描画機能によれば、描画対象として指定された二次の関数式y1=x
2と一次の関数式y2=a・(x−1)−1に応じた各グラフ画像y1,y2を表示させると共に、当該一次の関数式y2に含まれる係数aの数値を係数スライダSLにより変化させ該当するグラフ画像y2の傾きを変化させて前記グラフ画像y1と接線となる位置(特徴点)を解析する。この際、前記係数スライダSLにより変化される係数aの数値が、例えば前記特徴点に対応する数値を一旦過ぎで戻った場合には、その前後した数値範囲(最小値〜最大値)に限定した微調整スライダSLtを追加表示させ、当該特徴点付近において前記係数aの数値を微調整して変化させることができる。
【0130】
このため、ユーザ操作により簡単に前記一次のグラフ画像y2を前記二次のグラフ画像y1と接線となる位置(特徴点)に正確に変化させて表示させることができる。
【0131】
また、前記構成のグラフ関数電卓10のグラフ描画機能によれば、前記係数スライダSLの数値可変範囲内で移動操作されるつまみTの位置を丸囲み操作c1した場合でも、当該丸囲み操作c1により指定された数値範囲(最小値〜最大値)に限定した微調整スライダSLtを追加表示させ、前記係数aの数値を微調整して変化させることができる。
【0132】
さらに、前記構成のグラフ関数電卓10のグラフ描画機能によれば、前記係数スライダSLの数値可変範囲内で移動操作されるつまみTの位置を一定時間タッチ操作した場合でも、当該タッチ操作の時間または強さ(圧力)に応じたサイズで表示される円Q1により指定された数値範囲(最小値〜最大値)に限定した微調整スライダSLtを追加表示させ、前記係数aの数値を微調整して変化させることができる。
【0133】
また、前記構成のグラフ関数電卓10のグラフ描画機能によれば、前記係数スライダSLによる係数aの数値操作によって変化されるグラフ画像y2上の所望の位置を丸囲み操作c2した場合には、当該係数aの数値を変化させて前記丸囲み操作c2により指定された範囲に接する点線のグラフ画像y2a,y2bを表示させると共に、各グラフ画像y2a,y2bに対応した係数aの数値範囲(最小値〜最大値)に限定した微調整スライダSLtを追加表示させ、前記係数aの数値を微調整して変化させることができる。
【0134】
さらに、前記構成のグラフ関数電卓10のグラフ描画機能によれば、前記係数スライダSLによる係数aの数値操作によって変化されるグラフ画像y2上の所望の位置を一定時間タッチ操作した場合でも、当該タッチ操作の時間または強さ(圧力)に応じたサイズで表示される円Q2により指定された範囲に接する点線のグラフ画像y2a,y2bを表示させると共に、各グラフ画像y2a,y2bに対応した係数aの数値範囲(最小値〜最大値)に限定した微調整スライダSLtを追加表示させ、前記係数aの数値を微調整して変化させることができる。
【0135】
しかも、前記構成のグラフ関数電卓10のグラフ描画機能によれば、前記微調整スライダSLtの係数aの数値可変範囲において、前記特徴点となる数値の位置が存在する場合には、当該特徴点となる数値の位置が特徴位置マークgtとして識別表示される。
【0136】
このため、前記微調整スライダSLtのつまみTtを移動操作して前記係数aの数値を前記特徴点となる数値に簡単に合わせることができるのは勿論、左右ボタン[←]Bd,BuやつまみTtによって前記係数aの数値を変化させた際に、当該変化途中の数値が前記特徴点となる数値の位置に到達するか超えた場合には、同変化途中の数値がその特徴点となる数値の位置で一旦停止され、前記グラフ画像y2がその特徴点を有する状態で再描画されるので、より正確かつ簡単に前記一次のグラフ画像y2を前記二次のグラフ画像y1と接線となる位置(特徴点)に合わせて変化させることができる。
【0137】
なお、前記各実施形態では、ユーザ任意の関数式に応じたグラフ画像を表示させる際に、その関数式に含まれる係数の数値を係数スライダSLおよびその微調整スライダSLtにより変化させ、各対応するグラフ画像を変化表示させるグラフ描画機能について説明した。これに限らず、図形描画機能によりユーザ任意の図形画像を表示させる際に、当該図形画像を変化させる辺の長さや角の大きさをユーザ操作に応じて変更可能なスライダSLおよびその微調整スライダSLtを前記同様に表示させ、当該図形画像の辺の長さや角の大きさを素早く且つ簡単に特定の値に変化させて表示させる構成としてもよい。
【0138】
また、前記各実施形態では、タッチパネル表示部13に対するユーザ操作によって前記グラフ描画機能や図形描画機能の各種の動作を実行するものとして説明したが、表示画面上で移動操作可能なポインタのユーザ操作によって前記同様の各種の動作を実行する構成としてもよい。
【0139】
さらに、前記各実施形態では、グラフ画像や図形画像を変化表示させるパラメータをユーザ操作に応じて変化させるための操作表示体として、スクロールバー状の数値可変範囲を有するスライダSLおよびその微調整スライダSLtを並列に表示させる構成としたが、これに限らず、例えば円周方向に数値可変範囲を有する円形のスライダおよびその微調整スライダを表示させる構成としてもよい。
【0140】
なお、前記各実施形態において記載したグラフ表示制御装置による各処理の手法、すなわち、
図3,
図4のフローチャートに示すグラフ描画処理、
図5のフローチャートに示す前記グラフ描画処理に伴う微調整スライダ設定処理等の各手法は、何れもコンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリカード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フロッピディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の外部記録装置の媒体に格納して配布することができる。そして、ユーザ入力可能な表示部を備えた電子機器のコンピュータ(制御装置)は、この外部記憶装置の媒体に記憶されたプログラムを記憶装置に読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、前記各実施形態において説明したグラフ描画機能を実現し、前述した手法による同様の処理を実行することができる。
【0141】
また、前記各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態として通信ネットワーク上を伝送させることができ、この通信ネットワークに接続されたコンピュータ装置(プログラムサーバ)から前記プログラムのデータをユーザ入力可能な表示部を備えた電子機器に取り込んで記憶装置に記憶させ、前述したグラフ描画機能を実現することもできる。
【0142】
本願発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、各実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が異なる形態にして組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。
【0143】
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
【0144】
[1]
係数を含む関数式を表示部に表示させる関数式表示制御手段と、
前記関数式表示制御手段により表示された関数式に含まれる係数の数値を予め設定された範囲で変化させる変化範囲を設定する係数値変化範囲設定手段と、
前記係数値変化範囲設定手段により設定された係数値の変化範囲において、当該係数の現在値を変更するための第1操作表示体を前記表示部に表示させて、当該第1操作表示体のユーザ操作に応じて現在値を変更する係数値変更手段と、
前記係数値変更手段により変更される係数の現在値に基づいて、前記関数式表示制御手段により表示された関数式に応じたグラフ画像を前記表示部に表示させるグラフ表示制御手段と、
前記係数値変化範囲設定手段により設定された係数値の変化範囲のうち一部の変化範囲をユーザ操作に応じて指定する変化範囲部分指定手段と、
この変化範囲部分指定手段により指定された前記係数値の一部の変化範囲において、当該係数の現在値を変更するための第2操作表示体を前記表示部に表示させて、当該第2操作表示体のユーザ操作に応じて現在値を変更する係数値小変更手段と、
前記係数値小変更手段により変更される係数の現在値に基づいて、前記グラフ表示制御手段により表示されたグラフ画像を再表示させるグラフ再表示制御手段と、
を備えたことを特徴とするグラフ表示制御装置。
【0145】
[2]
前記変化範囲部分指定手段は、前記係数値変更手段により変更された係数の現在値が一方向に増加または減少し他方向に減少または増加した場合にその増減範囲を一部の変化範囲として指定する、
ことを特徴とする[1]に記載のグラフ表示制御装置。
【0146】
[3]
前記変化範囲部分指定手段は、前記第1操作表示体表示制御手段により表示された第1操作表示体における係数値の変化範囲のうち、ユーザ操作に応じて丸囲みされた範囲を一部の変化範囲として指定する、
ことを特徴とする[1]に記載のグラフ表示制御装置。
【0147】
[4]
前記変化範囲部分指定手段は、前記第1操作表示体表示制御手段により表示された第1操作表示体における係数値の変化範囲のうち、ユーザ操作に応じて指定された位置とその指定時間またはその指定強度に応じて定まる範囲を一部の変化範囲として指定する、
ことを特徴とする[1]に記載のグラフ表示制御装置。
【0148】
[5]
前記変化範囲部分指定手段は、前記グラフ表示制御手段により前記表示部に表示されたグラフ画像に対してユーザ操作に応じて丸囲みされた範囲で当該グラフ画像を変化させるのに要する前記係数値の変化範囲を一部の変化範囲として指定する、
ことを特徴とする[1]に記載のグラフ表示制御装置。
【0149】
[6]
前記変化範囲部分指定手段は、前記グラフ表示制御手段により前記表示部に表示されたグラフ画像に対してユーザ操作に応じて指定された位置とその指定時間またはその指定強度に応じて定まる範囲で当該グラフ画像を変化させるのに要する前記係数値の変化範囲を一部の変化範囲として指定する、
ことを特徴とする[1]に記載のグラフ表示制御装置。
【0150】
[7]
前記係数値小変更手段は、前記第2操作表示体により変更可能な係数値の変化範囲に前記グラフ表示制御手段により表示されるグラフ画像が特徴点となるところの係数値が含まれる場合は、当該第2操作表示体のユーザ操作に伴い前記係数の現在値を前記特徴点となるところの係数値に変更する、
ことを特徴とする[1]ないし[6]の何れかに記載のグラフ表示制御装置。
【0151】
[8]
前記係数値小変更手段は、前記第2操作表示体により変更可能な係数値の変化範囲に前記グラフ表示制御手段により表示されるグラフ画像が特徴点となるところの係数値が含まれる場合は、当該第2操作表示体の前記特徴点となるところの係数値の位置にマークを表示させる特徴点マーク表示制御手段を有する、
ことを特徴とする[1]ないし[7]の何れかに記載のグラフ表示制御装置。
【0152】
[9]
[1]〜[8]の何れかに記載のグラフ表示制御装置と、
前記表示部とを備えることを特徴とする電子機器。
【0153】
[10]
表示部を備えた電子機器のコンピュータを制御するためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
係数を含む関数式を前記表示部に表示させる関数式表示制御手段、
前記関数式表示制御手段により表示された関数式に含まれる係数の数値を予め設定された範囲で変化させる変化範囲を設定する係数値変化範囲設定手段、
前記係数値変化範囲設定手段により設定された係数値の変化範囲において、当該係数の現在値を変更するための第1操作表示体を前記表示部に表示させて、当該第1操作表示体のユーザ操作に応じて現在値を変更する係数値変更手段、
この係数値変更手段により変更される係数の現在値に基づいて、前記関数式表示制御手段により表示された関数式に応じたグラフ画像を前記表示部に表示させるグラフ表示制御手段、
前記係数値変化範囲設定手段により設定された係数値の変化範囲のうち一部の変化範囲をユーザ操作に応じて指定する変化範囲部分指定手段、
この変化範囲部分指定手段により指定された前記係数値の一部の変化範囲において、当該係数の現在値を変更するための第2操作表示体を前記表示部に表示させて、当該第2操作表示体のユーザ操作に応じて現在値を変更する係数値小変更手段、
前記係数値小変更手段により変更される係数の現在値に基づいて、前記グラフ表示制御手段により表示されたグラフ画像を再表示させるグラフ再表示制御手段、
として機能させるためのコンピュータ読み込み可能なプログラム。