(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記背面板が、前記仕切り板に折部を介して連設され、該折部を折った前記背面板と前記仕切り板の間に、前記携帯端末の収納部が設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の3Dビューワ。
前記背面板が、前記天面板に折部を介して連設され、前記仕切り板と前記背面板の間に前記携帯端末の収納部が設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の3Dビューワ。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の3Dビューワの第1の実施形態を模式的に斜視で示した説明図である。
【
図2】本発明の3Dビューワの第1の実施形態を模式的に左側面で示した説明図である。
【
図3】本発明の3Dビューワの第1の実施形態のブランクを模式的に示した説明図である。
【
図4】本発明の3Dビューワの第1の実施形態の組み立てる段階を模式的に背面側から示した説明図である。
【
図5】本発明の3Dビューワの第1の実施形態で2つのレンズを前面板に保持させた状態を模式的に断面で示した説明図である。
【
図6】本発明の3Dビューワの第1の実施形態の組み立てる段階を模式的に背面側から天地を逆にして示した説明図である。
【
図7】
図6の組み立てる段階の本発明の3Dビューワの第1の実施形態を底面側から示した説明図である。
【
図8】本発明の3Dビューワの第1の実施形態の組み立てた状態を模式的に背面側から天地を逆にして示した説明図である。
【
図9】
図8の組み立てた状態の本発明の3Dビューワの第1の実施形態を底面側から示した説明図である。
【
図10】本発明の3Dビューワの第2の実施形態を模式的に斜視で示した説明図である。
【
図11】本発明の3Dビューワの第2の実施形態を模式的に左側面で示した説明図である。
【
図12】本発明の3Dビューワの第2の実施形態のブランクを模式的に示した説明図である。
【
図13】本発明の3Dビューワの第2の実施形態の組み立てる段階を模式的に背面側から示した説明図である。
【
図14】本発明の3Dビューワの第2の実施形態で2つのレンズを前面板に保持させた状態を模式的に断面で示した説明図である。
【
図15】本発明の3Dビューワの第2の実施形態の組み立てる段階を模式的に背面側から示した説明図である。
【
図16】
図15の組み立てる段階の本発明の3Dビューワの第2の実施形態を底面側から示した説明図である。
【
図17】本発明の3Dビューワの第3の実施形態を模式的に斜視で示した説明図である。
【
図18】本発明の3Dビューワの第3の実施形態を模式的に左側面で示した説明図である。
【
図19】本発明の3Dビューワの第3の実施形態のブランクを模式的に示した説明図である。
【
図20】本発明の3Dビューワの第3の実施形態の組み立てる段階を模式的に背面側から示した説明図である。
【
図21】本発明の3Dビューワの第3の実施形態に用いるレンズシートを模式的に示した説明図である。(a)正面図、(b)平面図である。
【
図22】本発明の3Dビューワの第3の実施形態の組み立てる段階を模式的に背面側から示した説明図である。
【
図23】本発明の3Dビューワの第3の実施形態でレンズシートを前面板に保持させた状態を模式的に断面で示した説明図である。
【
図24】本発明の3Dビューワの第3の実施形態の組み立てる段階を模式的に背面側から示した説明図である。
【
図25】
図24の組み立てる段階の本発明の3Dビューワの第3の実施形態を底面側から示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
<第1の実施形態>
以下、本発明を実施するための第1の実施形態につき説明する。
図1は、本発明の3Dビューワの第1の実施形態を模式的に斜視で示した説明図である。
図2は、本発明の3Dビューワの第1の実施形態を模式的に左側面で示した説明図である。
【0018】
第1の実施形態の3Dビューワ100は、
図1、
図2のように、前面板1、天面板2、背面板3、仕切り板4からなり、前面板1は、第1領域11と、第2領域12、第3領域13からなっていて、それぞれの間は2本の折罫からなる折部を介して連設され、折部を折って、第3領域13が間に挟まれるように重ねあわされている。それぞれの領域には、レンズ5、5に対応する位置に、貫通孔51、51、52、52、53、53が設けられている。
【0019】
2つのレンズ5、5は、第3領域13の貫通孔53、53に収納され、貫通孔51、51の外側の部分の第1領域11と、貫通孔52、52の外側の部分の第2領域12前後から押さえられ係止されている。
【0020】
前面板1の第1領域11は、天面板2に折部を介して連設されていて、略直角に折り曲げられている。また、天面板2には、第1領域11の折部と略直角の方向の折部を介して仕切り板4が連設されている。そして、仕切り板4に、背面板3が天面板2との折部と略直角の方向の折部を介して連設され、折り曲げられて、背面板3は前面板1と平行になっ
ている。
【0021】
そして、背面板3は間の折部より仕切り板4側に入り込んだ切り込みによって、仕切り板4側に伸びていて、折り曲げたときに、仕切り板4と背面板3の間に隙間が出来ている部分があり、この隙間が携帯端末の収納部6になり、携帯端末は背面板3に接して平行に収納することができる。
【0022】
また、前面板1の第1領域11の下端には、仕切り板固定部7が設けられ、仕切り板固定部7に設けられた仕切り板係止孔71で、仕切り板4の下端に設けられた仕切り板係止突起41を係止することによって、仕切り板4と前面板1を固定するとともに、前面板1の折り重ねられた第1領域11と、第2領域12、第3領域13を開かないように押さえている。
【0023】
また、背面板3の上部に天面板係止孔31が設けられ、天面板2の後端に突き出した天面板係止突起21を天面板係止孔31で係止して、天面板2と背面板3の上部を固定している。また、背面板3の下部は、天面板2に接続した仕切り板4に折部を介して接続しているのでこれらの係止によって、3Dビューワ100は、しっかりと組み立てられている。また、仕切り板4は、このような配置になっているので、2つのレンズ5、5を通したそれぞれの視線を仕切るようになっている。
【0024】
以下、本実施携帯の3Dビューワの組み立て方について説明する。
図3は、本発明の3Dビューワの第1の実施形態のブランクを模式的に示した説明図である。
図4は、本発明の3Dビューワの第1の実施形態の組み立てる段階を模式的に背面側から示した説明図である。
図5は、本発明の3Dビューワの第1の実施形態で2つのレンズを前面板に保持させた状態を模式的に断面で示した説明図である。
図6は、本発明の3Dビューワの第1の実施形態の組み立てる段階を模式的に背面側から天地を逆にして示した説明図である。
図7は、
図6の組み立てる段階の本発明の3Dビューワの第1の実施形態を底面側から示した説明図である。
図8は、本発明の3Dビューワの第1の実施形態の組み立てた状態を模式的に背面側から天地を逆にして示した説明図である。
図9は、
図8の組み立てた状態の本発明の3Dビューワの第1の実施形態を底面側から示した説明図である。
【0025】
本実施形態の3Dビューワ100は、その本体部分が厚紙からなっている。また、プラスチックシートなどからなっていてもよい。そして、本体部分に2つのレンズを取り付けて、組み立てられて形成されている。
【0026】
本体部分のブランクを
図3に示す(
図3は内面側から見た図である)。折部の折罫を一点鎖線で示す。折罫は押罫や、断続した切れ目、あるいは、押罫と断続した切れ目を組み合わせて設ける。
【0027】
図3のように、3Dビューワ100のブランク199は、上から、前面板1の第3領域13、第2領域12、第1領域11が2本の折罫からなる折部をそれぞれ介して連設されている。
【0028】
前面板1の第1領域11には2つ貫通孔51、51が設けられ、第2領域12には2つ貫通孔52、52が設けられ、第3領域13には貫通孔53、53が設けられている。貫
通孔51、51、52、52、53、53は、レンズに対応する位置に設けられている。
【0029】
前面板1の第1領域11の上端の左右中央部から、上に凸の切れ目が、第2領域12に入り込んで設けられ、仕切り板固定部7となっている。また、仕切り板固定部7には仕切り板係止孔71が設けられている。
【0030】
前面板1の第1領域11の下端の右側には天面板2が折罫からなる折部を介して設けられ、天面板2の左側には仕切り板4が折罫を介して設けられている。更に仕切り板4の下端の左側には、背面板3が折罫を介して下に連設されている。
【0031】
仕切り板4の左端の上部には、仕切り板係止突起41が左に飛び出している。この仕切り板係止突起41を前述の仕切り板係止孔71に差し込んで仕切り板4を前面板1に固定するようになっている。
【0032】
天面板2の下端には天面板係止突起21が設けられている。そして、背面板3の右寄りには天面板係止孔31が設けられていて、天面板2と仕切り板4の間の折部で折り、仕切り板4と背面板3の間の折部で折って、天面板係止突起21を天面板係止孔31に入れて、天面板2と背面板3を固定できるようにしている。
【0033】
このブランク199と2つのレンズ5、5から3Dビューワ100を組み立てるには、前面板1の第3領域13を間の折部で折って、第2領域12に重ね、貫通孔53、53にレンズ5、5をそれぞれ収納させる。
【0034】
そしてその状態で、
図4の背面図のように、第1領域11を第3領域13に重なるように折る。これによりレンズ5、5は、貫通孔53、53に収納された状態で、レンズ5、5より直径の短い貫通孔51、51の外側の部分の第1領域11と、レンズ5、5より直径の短い貫通孔52、52の外側の部分で押さえられ、
図5の断面図のように固定される。
【0035】
次に、
図6の背面図のように、天面板2を前面板1と略直角になるように折り、続いて、仕切り板4を天面板2と略直角になるように折る。そして、仕切り板固定部7を倒して、仕切り板4の仕切り板係止突起41を仕切り板固定部7の仕切り板係止孔71に嵌め込み、
図7の底面図のように、前面板1と仕切り板4を固定すると共に、重ね合わせた第1領域11と、第2領域12、第3領域13が開かないように固定する。
【0036】
次に、背面板3と仕切り板4の間の折部を折って、背面板3の天面板係止孔31に天面板2の天面板係止突起21を嵌め込んで係止して、
図8の天地を逆にした背面図、
図9の底面図のように、背面板3と天面板2を固定する。
【0037】
これにより、3Dビューワ100が組み立てられ、これの斜視図が
図1で、左側面図が
図2である。
【0038】
以上のように本実施形態の3Dビューワ100は、1枚のシートから抜き出した1枚のブランクと2つのレンズから、接着などをしないで、係止孔に係止突起を差し込んで係止するなどによって組み立てられ、簡便で安価に作ることができる。
【0039】
また、サービス品として、消費者などに提供する場合は、ブランクを抜き出さず、元の1枚のシートの余白部分を残して、ブランクの外形線などを完全に切断せず、切断可能な繋ぎ部を設けて提供し、使用する際に、繋ぎ部を切って、ブランクを抜き出し、組み立てて使用してもらうこともできる。
【0040】
<第2の実施形態>
以下本発明を実施するための第2の実施形態につき説明する。
図10は、本発明の3Dビューワの第2の実施形態を模式的に斜視で示した説明図である。
図11は、本発明の3Dビューワの第2の実施形態を模式的に左側面で示した説明図である。
【0041】
第2の実施形態の3Dビューワ200は、
図10、
図11のように、前面板201、天面板202、背面板203、仕切り板204からなり、前面板201は、第1領域211と、第2領域212、第3領域213からなっていて、それぞれの間は2本の折罫からなる折部を介して連設され、折部を折って、第3領域213が間に挟まれるように重ね合わされている。
【0042】
それぞれの領域には、レンズ205、205に対応する位置に、貫通孔251、251、252、252、253、253が設けられている。
【0043】
2つのレンズ205、205は、第3領域213の貫通孔253、253に収納され、貫通孔251、251の外側の部分の第1領域211と、貫通孔252、252の外側の部分の第2領域212で前後から押さえられ係止されている。
【0044】
前面板201の第1領域211は、天面板202に折罫からなる折部を介して連設されていて、略直角に折り曲げられている。また、天面板202には、第1領域211の折部と略直角の方向の折部を介して仕切り板204が連設されている。
【0045】
更に、天面板202には、背面板203が前面板201との折部と略平行な折部を介して連設され、折り曲げられて、背面板203は前面板201と平行になっている。
【0046】
そして、背面板203と仕切り板204の間に隙間が出来ている部分があり、この隙間が携帯端末の収納部206になり、携帯端末は背面板203に接して平行に収納することができる。
【0047】
また、前面板201の第1領域211の下端には、仕切り板固定部207が設けられ、仕切り板固定部207に設けられた仕切り板係止孔271で、仕切り板204の下端に設けられた仕切り板係止突起241を係止することによって、仕切り板204と前面板201を固定するとともに、前面板201の折り重ねられた第1領域211と、第2領域212、第3領域213を開かないように押さえている。これによって、3Dビューワ200は、しっかりと組み立てられている。また、仕切り板204は、このような配置になっているので、2つのレンズ205、205を通したそれぞれの視線を仕切るようになっている。
【0048】
以下、本実施携帯の3Dビューワの組み立て方について説明する。
図12は、本発明の3Dビューワの第2の実施形態のブランクを模式的に示した説明図である。
図13は、本発明の3Dビューワの第2の実施形態の組み立てる段階を模式的に背面側から示した説明図である。
図14は、本発明の3Dビューワの第2の実施形態で2つのレンズを前面板に保持させた状態を模式的に断面で示した説明図である。
図15は、本発明の3Dビューワの第2の実施形態の組み立てる段階を模式的に背面側から示した説明図である。
図16は、
図15の組み立てる段階の本発明の3Dビューワの第2の実施形態を底面側から示した説明図である。
【0049】
本実施形態の3Dビューワ200は、その本体部分が厚紙からなっている。また、プラスチックシートなどからなっていてもよい。そして、本体部分に2つのレンズを取り付けて、組み立てられて形成されている。
【0050】
本体部分のブランクを
図12に示す(
図12は内面側から見た図である)。折部の折罫を一点鎖線で示す。折罫は押罫や、断続した切れ目、あるいは、押罫と断続した切れ目を組み合わせて設ける。
【0051】
図12のように、3Dビューワ200のブランク299は、上から、前面板1の第3領域213、第2領域212、第1領域211が2本の折罫からなる折部をそれぞれ介して連設されている。
【0052】
前面板201の第1領域211には2つ貫通孔251、251が設けられ、第2領域212には2つ貫通孔252、252が設けられ、第3領域213には貫通孔253、253が設けられている。貫通孔251、251、252、252、253、253は、レンズに対応する位置に設けられている。
【0053】
前面板201の第1領域211の上端の左右中央部から、上に凸の切れ目が、第2領域212に入り込んで設けられ、仕切り板固定部207となっている。また、仕切り板固定部207には仕切り板係止孔271が設けられている。
【0054】
前面板201の第1領域211の下端の右側には天面板202が折罫からなる折部を介して設けられ、天面板202の左側には仕切り板204が折罫を介して設けられている。更に天面板202の下端には、背面板203が折罫を介して下に連設されている。
【0055】
仕切り板204の左端の上部には、仕切り板係止突起241が左に飛び出している。この仕切り板係止突起241を前述の仕切り板係止孔271に差し込んで仕切り板204を前面板201に固定するようになっている。
【0056】
このブランク299と2つのレンズ205、205から3Dビューワ200を組み立てるには、前面板201の第3領域213を間の折部で折って、第2領域212に重ね、第3領域213の貫通孔253、253にレンズ205、205をそれぞれ収納させる。
【0057】
そしてその状態で、
図13の背面図のように、第1領域211が第3領域213に重なるように折る。これによりレンズ205、205は、貫通孔253、253に収納された状態で、レンズ205、205より直径の短い貫通孔251、251の外側の部分の第1領域211と、レンズ205、205より直径の短い貫通孔252、252の外側の部分の第2領域212で押さえられ、
図14の断面図のように固定される。
【0058】
次に、
図15の背面図、
図16の底面図のように、天面板202を前面板201と略直角になるように折り、続いて、仕切り板204を天面板202と略直角になるように折る。そして、仕切り板固定部207を倒して、仕切り板204の仕切り板係止突起241を仕切り板固定部207の仕切り板係止孔271に嵌め込み、前面板201と仕切り板204を固定すると共に、重ね合わせた第1領域211と、第2領域212、第3領域213が開かないように固定する。
【0059】
次に、背面板203と天面板202の間の折部を略直角になるように折る。このとき、
仕切り板204と背面板203の間に隙間ができるように形成されていて、この隙間が携帯端末の収納部206になる。これにより、
図10の斜視図、
図11の左側面図のように、3Dビューワ200が組み立てられる。
【0060】
以上のように本実施形態の3Dビューワ200は、1枚のシートから抜き出した1枚のブランクと2つのレンズから、接着などをしないで、係止孔に係止突起を差し込んで係止するなどによって組み立てられ、簡便で安価に作ることができる。
【0061】
また、サービス品として、消費者などに提供する場合は、ブランクを抜き出さず、元の1枚のシートの余白部分を残して、ブランクの外形線などを完全に切断せず、切断可能な繋ぎ部を設けて提供し、使用する際に、繋ぎ部を切って、ブランクを抜き出し、組み立てて使用してもらうこともできる。
【0062】
<第3の実施形態>
以下本発明を実施するための第3の実施形態につき説明する。
図17は、本発明の3Dビューワの第3の実施形態を模式的に斜視で示した説明図である。
図18は、本発明の3Dビューワの第3の実施形態を模式的に左側面で示した説明図である。
【0063】
第3の実施形態の3Dビューワ300は、外観は第2の実施形態の3Dビューワ200に似ていて、
図17、
図18のように、前面板301、天面板302、背面板303、仕切り板304からなり、前面板301は、第1領域311と、第2領域312、第3領域313からなっていて、それぞれの間は2本の折罫からなる折部を介して連設されていて、第2の実施形態の3Dビューワ200と異なり、第2領域312が、第1領域311と第3領域313の間に挟まれるように重ね合わされている。
【0064】
本実施形態では、第2の実施形態の3Dビューワ200が2つのレンズを用いているのに対し、2つのレンズ305、305が設けられた1枚のレンズシート315を用いている。前面板301の第1領域311と第3領域313には、レンズ305、305に対応する位置に、貫通孔351、351と貫通孔353、353が設けられ、第2領域312には、レンズシート315が収まるように、1つの貫通孔352が設けられている。
【0065】
2つのレンズ305、305が設けられたレンズシート315は、第2領域312の貫通孔352に収納され、第1領域311と第3領域313で前後から押さえられ係止されている。
【0066】
前面板301の第1領域311は、天面板302に折罫からなる折部を介して連設されていて、略直角に折り曲げられている。また、天面板302には、第1領域311の折部と略直角の方向の折部を介して仕切り板304が連設されている。
【0067】
更に、天面板302には、背面板303が前面板301との折部と略平行な折部を介して連設され、折り曲げられて、背面板303は前面板301と平行になっている。
【0068】
そして、背面板303と仕切り板304の間に隙間が出来ている部分があり、この隙間が携帯端末の収納部306になり、携帯端末は背面板303に接して平行に収納することができる。
【0069】
また、前面板301の第1領域311の下端には、仕切り板固定部307が設けられ、仕切り板固定部307に設けられた仕切り板係止孔371で、仕切り板304の下端に設
けられた仕切り板係止突起341を係止することによって、仕切り板304と前面板301を固定するとともに、前面板301の折り重ねられた第1領域311と、第2領域312、第3領域313を開かないように押さえている。これによって、3Dビューワ300は、しっかりと組み立てられている。また、仕切り板304は、このような配置になっているので、2つのレンズ305、305を通したそれぞれの視線を仕切るようになっている。
【0070】
以下、本実施携帯の3Dビューワの組み立て方について説明する。
図19は、本発明の3Dビューワの第3の実施形態のブランクを模式的に示した説明図である。
図20は、本発明の3Dビューワの第3の実施形態の組み立てる段階を模式的に背面側から示した説明図である。
図21は、本発明の3Dビューワの第3の実施形態に用いるレンズシートを模式的に示した説明図である。(a)正面図、(b)平面図である。
図22は、本発明の3Dビューワの第3の実施形態の組み立てる段階を模式的に背面側から示した説明図である。
図23は、本発明の3Dビューワの第3の実施形態でレンズシートを前面板に保持させた状態を模式的に断面で示した説明図である。
図24は、本発明の3Dビューワの第3の実施形態の組み立てる段階を模式的に背面側から示した説明図である。
図25は、
図24の組み立てる段階の本発明の3Dビューワの第3の実施形態を底面側から示した説明図である。
【0071】
本実施形態の3Dビューワ300は、その本体部分が厚紙からなっている。また、プラスチックシートなどからなっていてもよい。そして、本体部分に2つのレンズを設けたレンズシートを取り付けて、組み立てられて形成されている。
【0072】
本体部分のブランクを
図19に示す(
図19は内面側から見た図である)。折部の折罫を一点鎖線で示す。折罫は押罫や、断続した切れ目、あるいは、押罫と断続した切れ目を組み合わせて設ける。
【0073】
図19のように、3Dビューワ300のブランク399は、上から、前面板1の第3領域313、第2領域312、第1領域311が2本の折罫からなる折部をそれぞれ介して連設されている。
【0074】
前面板301の第1領域311には2つ貫通孔351、351が設けられ、第2領域312には2つのレンズ305、305を設けたレンズシートが収まるように貫通孔352が設けられ、第3領域313には貫通孔353、353が設けられている。貫通孔251、251、253、253は、レンズに対応する位置に設けられている。
【0075】
前面板301の第1領域311の上端の左右中央部から、上に凸の切れ目が、第2領域312に入り込んで設けられ、仕切り板固定部307となっている。また、仕切り板固定部307には仕切り板係止孔371が設けられている。
【0076】
前面板301の第1領域311の下端の右側には天面板302が折罫からなる折部を介して設けられ、天面板302の左側には仕切り板304が折罫を介して設けられている。更に天面板302の下端には、背面板303が折罫を介して連設されている。
【0077】
仕切り板304の左端の上部には、仕切り板係止突起341が左に飛び出している。この仕切り板係止突起341を前述の仕切り板係止孔371に差し込んで仕切り板304を
前面板301に固定するようになっている。
【0078】
このブランク399と、2つのレンズ305、305を設けたレンズシート315とから3Dビューワ300を組み立てるには、ブランク399の前面板301の第1領域311と第2領域312の間の折部で折って、第1領域311に第2領域312を、
図20のように重ね合わせる。
【0079】
図21の(a)正面図、(b)平面図に示すレンズシート315は、透明なプラスチックで成型されていて、2つのレンズ305、305が形成されている。
図20の折ったブランク399の第2領域312の貫通孔352に、レンズ305、305が第1領域311の貫通孔351、351に位置するように、レンズシート315を収納させる。
【0080】
そしてその状態で、
図22の背面図のように、第2領域312と第3領域313の間の折部で折り返して、第2領域312に第3領域313を重ね合わせる。これによりレンズシート315は、第2領域312の貫通孔352に収納された状態で、第1領域311と第3領域313押さえられ、
図23の断面図のように固定される。
【0081】
次に、
図24の背面図、
図25の底面図のように、天面板302を前面板301と略直角になるように折り、続いて仕切り板304を天面板302と略直角になるように折る。そして、仕切り板固定部307を倒して、仕切り板304の仕切り板係止突起341を仕切り板固定部307の仕切り板係止孔371に嵌め込み、前面板301と仕切り板304を固定すると共に、重ね合わせた第1領域311と、第2領域312、第3領域313が開かないように固定する。
【0082】
次に、背面板303と天面板302の間の折部を略直角になるように折る。このとき、仕切り板304と背面板303の間に隙間ができるように形成されていて、この隙間が携帯端末の収納部306になる。これにより、
図17の斜視図、
図18の左側面図のように、3Dビューワ300が組み立てられる。
【0083】
以上のように本実施形態の3Dビューワ300は、1枚のシートから抜き出した1枚のブランク399と2つのレンズ305、305の設けられたレンズシート315から、接着などをしないでも、係止孔に係止突起を差し込んで係止するなどによって組み立てられ、簡便で安価に作ることができる。
【0084】
また、サービス品として、消費者などに提供する場合は、ブランクを抜き出さず、元の1枚のシートの余白部分を残して、ブランクの外形線などを完全に切断せず、切断可能な繋ぎ部を設けて提供し、使用する際に、繋ぎ部を切って、ブランクを抜き出し、組み立てて使用してもらうこともできる。
【0085】
以上のように、本発明の3Dビューワは、1枚のシート状部材のブランクと2つのレンズ、あるいは、2つのレンズが設けられたレンズシートから組み立てられ、簡便でかつ安価に作ることができ、スマホなどの携帯端末の画像表示部の3D画像を立体視することができる。尚、本発明の3Dビューワは、天面板を底面板になるように逆さまにして使用することもできる。
【0086】
また、本発明の3Dビューワは、第1の実施形態の3Dビューワのような、背面板が、仕切り板に折部を介して連設され、折部を折った背面板と仕切り板の間に、携帯端末の収納部が設けられた形状をしていて、2つのレンズ、あるいは、2つのレンズが設けられたレンズシートが、第2領域に設けられた貫通孔に収納され、第1領域と第3領域で前後から係止されているようにしてもよい。