特許第6319600号(P6319600)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6319600デジタルフォレンジックで大容量動画証拠物に対する高速検索装置及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6319600
(24)【登録日】2018年4月13日
(45)【発行日】2018年5月9日
(54)【発明の名称】デジタルフォレンジックで大容量動画証拠物に対する高速検索装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 17/30 20060101AFI20180423BHJP
   H04N 5/76 20060101ALI20180423BHJP
【FI】
   G06F17/30 210A
   G06F17/30 170D
   H04N5/76
【請求項の数】6
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2016-223931(P2016-223931)
(22)【出願日】2016年11月17日
(65)【公開番号】特開2017-102916(P2017-102916A)
(43)【公開日】2017年6月8日
【審査請求日】2016年11月22日
(31)【優先権主張番号】10-2015-0168850
(32)【優先日】2015年11月30日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】516346791
【氏名又は名称】クロニクス カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ナム,スン リ
【審査官】 齊藤 貴孝
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−061217(JP,A)
【文献】 特開平05−081347(JP,A)
【文献】 特開2008−271016(JP,A)
【文献】 特開2012−205097(JP,A)
【文献】 特開2015−207945(JP,A)
【文献】 特開平11−039343(JP,A)
【文献】 特開2008−022200(JP,A)
【文献】 特開2015−126510(JP,A)
【文献】 特開2001−216332(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 17/30
H04N 5/76
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者から検索対象動画証拠物の検索領域情報と少なくとも一つの代表イメージ抽出方法の入力を受けて検索/復元エンジン部200に提供して、前記検索/復元エンジン部200で抽出した代表イメージを表示する使用者インターフェース部100と、及び
前記使用者インターフェース部100で入力された検索領域情報と代表イメージの抽出情報によって前記検索対象動画証拠物で前記入力された検索領域のフレーム情報を分析して代表フレーム情報を抽出して、前記抽出された代表フレーム情報をイメージで復元して前記使用者インターフェース部100に出力する検索/復元エンジン部200を含み、
前記使用者インターフェース部100は、使用者から検索対象動画証拠物で検索領域を選択し、前記選択された検索領域で代表イメージの抽出方法を選択する選択部110と、及び、前記検索/復元エンジン部200で抽出した代表イメージ情報を表示する表示部120を含み、
前記選択部110は、検索対象動画証拠物の全体領域または使用者が設定した任意の特定領域のうちで何れか一つを検索範囲で設定し、
前記選択部110は、前記設定された検索範囲で空間的分割を代表フレーム検出方法で設定し、
前記空間的分割は、検索対象になる大容量動画証拠物の物理的な記憶空間を使用者が設定した任意の記憶容量単位で分割して選択された一定記憶容量ごとに代表フレームイメージを検出することを特徴とする、デジタルフォレンジックで大容量動画証拠物に対する高速検索装置。
【請求項2】
前記検索/復元エンジン部200は前記使用者インターフェース部100で入力された検索領域と代表イメージの抽出方法によって前記検索対象動画証拠物で前記入力された検索領域のフレーム情報を分析して代表フレーム情報を抽出する検索部210と、及び
前記検索部210で抽出された代表フレーム情報をイメージで復元する復元部220を含むことを特徴とする請求項1に記載のデジタルフォレンジックで大容量動画証拠物に対する高速検索装置。
【請求項3】
前記検索部210は入力された検索領域と代表イメージの抽出方法によって前記検索対象動画証拠物が記憶された物理的な空間で空間的分割を通じて代表フレーム情報を抽出することを特徴とする請求項に記載のデジタルフォレンジックで大容量動画証拠物に対する高速検索装置。
【請求項4】
a)使用者インターフェース部100が使用者から検索対象動画証拠物の検索領域を設定する段階と、
b)前記使用者インターフェース部100が使用者から前記設定された検索領域で少なくとも一つの代表イメージ抽出方法の入力を受けて設定する段階と、
c)検索/復元エンジン部200が前記設定された検索領域で前記設定された代表イメージの抽出方法によって代表フレーム情報を検索する段階と、及び
d)前記検索/復元エンジン部200が検索された代表フレーム情報でイメージ情報を復元し、使用者インターフェースの表示部120に表示する段階と、を含み、
前記c)段階は、空間的分割を通じて代表フレーム情報を検索し、分割された特定大きさの空間で一番目に検索されたフレームを代表フレームで検索し、
前記空間的分割は、
前記検索/復元エンジン部200が検索対象になる大容量動画証拠物の物理的な記憶空間を対象空間にして検索し、前記検索を通じて最初検出された動画フレーム情報を記憶する段階と、
前記検索/復元エンジン部200が前記対象空間を一定容量によって飛ばしながら検索し、前記検索を通じて検出された代表フレーム情報を記憶する段階と、及び、
前記対象空間の全体検索が完了するまで前記一定記憶容量ごとに代表フレーム情報を検出する段階を含む、ことを特徴とする、デジタルフォレンジックで大容量動画証拠物に対する高速検索方法。
【請求項5】
前記a)段階は前記検索対象動画証拠物の全体領域または使用者が設定する任意の特定領域のうちで少なくとも一つを検索領域で設定することを特徴とする請求項に記載のデジタルフォレンジックで大容量動画証拠物に対する高速検索方法。
【請求項6】
前記b)段階は、代表イメージ抽出方法で検索対象動画証拠物が記憶された物理的な空間で空間的分割を分割方法で設定することを特徴とする請求項に記載のデジタルフォレンジックで大容量動画証拠物に対する高速検索方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタルフォレンジックで大容量動画証拠物に対する高速検索装置及び方法に関する発明であり、より詳細には、検索対象領域を任意の範囲程度分割して代表フレームイメージを検出して証拠イメージがあるものとして推定される領域を追加繰り返して段階的に検出することで、大容量の動画で速かに所望の証拠フレームイメージを検索するデジタルフォレンジックで大容量動画証拠物に対する高速検索装置及び方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在ますます増加している各種犯罪事件と事故らにおいて、証拠資料で使用することができるCCTV、ブラックボックス及びスマートフォンなどに対する証拠物収集と分析に対する必要性がますます増加している。
【0003】
しかし、記憶媒体の大容量化によって録画することができる時間とその容量も共に増加している。
【0004】
特に、証拠資料でたくさん活用されているCCTVの録画映像は、解像度と記憶媒体の容量によって最小数日から最大数ヶ月までのデータを録画することができる。
【0005】
このような大容量の動画は基本的に数百万枚以上のキーフレームイメージ情報を盛っているし、詳細フレームイメージまで考慮する場合分析しなければならない映像のフレームの個数は数倍〜数十倍以上増えるようになる。
【0006】
動画に関連されるフォレンジック(Forensic)分析のための環境では事件に関連されるフレームイメージを早くて正確に捜し出さなければならない。
【0007】
しかし、数百万枚に達するフレームイメージを人が一つずつ確認する方法では効率的な検出をするのに相当な困難と多い時間を消耗するようになる。
【0008】
また、動画の場合は非常に類似なフレームイメージらが連続的に構成されているために不必要なイメージ検索作業が多くなる問題点がある。
【0009】
既存の方法らは完全な動画を全部確認するか、または直接動画フレームと、フレームイメージをすべて復旧して確認する方法を使用するしかなかったし、これにより所要される時間が非常に長くなることで重要な事件らのデジタル証拠物分析作業に多い時間が所要されて、これにより事件解決が遅くなるしかない問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】韓国登録特許第10-1139724号公報
【特許文献2】韓国登録特許第10-1486235号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
このような問題点を解決するために、本発明は検索対象領域を任意の範囲程度分割して代表フレームイメージを検出して証拠イメージがあるもので推定される領域を追加繰り返して段階的に検出することで、大容量の動画で速かに所望の証拠フレームイメージを検索するデジタルフォレンジックで大容量動画証拠物に対する高速検索装置及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記した目的を達成するために本発明は、デジタルフォレンジックで大容量動画証拠物に対する高速検索装置として、使用者から検索対象動画証拠物の検索領域情報と少なくとも一つの代表イメージ抽出方法の入力を受けて検索/復元エンジン部に提供し、前記検索/復元エンジン部で抽出した代表イメージを表示する使用者インターフェース部と、及び前記使用者インターフェース部で入力された検索領域情報と代表イメージの抽出情報によって前記検索対象動画証拠物で前記入力された検索領域のフレーム情報を分析して代表フレーム情報を抽出して、前記抽出された代表フレーム情報をイメージで復元して前記使用者インターフェース部に出力する検索/復元エンジン部と、を含む。
【0013】
また、本発明による前記使用者インターフェース部は使用者から検索対象動画証拠物で検索領域を選択し、前記選択された検索領域で代表イメージの抽出方法を選択する選択部と、及び前記検索/復元エンジン部で抽出した代表イメージ情報を表示する表示部を含むことを特徴とする。
【0014】
また、本発明による前記選択部は検索対象動画証拠物の全体領域または使用者が設定した任意の特定領域のうちで何れか一つを検索範囲で設定することを特徴とする。
【0015】
また、本発明による前記選択部は前記設定された検索範囲で比率的分割、空間的分割及び検出個数分割のうちで少なくとも一つの方法を代表フレーム検出方法で設定することを特徴とする。
【0016】
また、本発明による前記比率的分割は、検索対象になる大容量動画証拠物の物理的な空間を使用者が設定した任意の百分率単位で分割して選択された一定比率ごとに代表フレームイメージを検出することを特徴とする。
【0017】
また、本発明による前記空間的分割は検索対象になる大容量動画証拠物の物理的な記憶空間を使用者が設定した任意の記憶容量単位で分割して選択された一定記憶容量ごとに代表フレームイメージを検出することを特徴とする。
【0018】
また、本発明による前記検出個数分割は、検索対象になる大容量動画証拠物の検索時、使用者が設定した任意のフレーム単位ごとに代表フレームイメージを検出することを特徴とする。
【0019】
また、本発明による前記検索/復元エンジン部は、前記使用者インターフェース部で入力された検索領域と代表イメージの抽出方法によって前記検索対象動画証拠物で前記入力された検索領域のフレーム情報を分析して代表フレーム情報を抽出する検索部と、及び前記検索部で抽出された代表フレーム情報をイメージで復元する復元部と、を含むことを特徴とする。
【0020】
また、本発明による前記検索部は入力された検索領域と代表イメージの抽出方法によって前記検索対象動画証拠物が記憶された物理的な空間で比率的分割、空間的分割及び検出個数分割のうちで少なくとも一つの分割方法を通じて代表フレーム情報を抽出することを特徴とする。
【0021】
また、本発明はデジタルフォレンジックで大容量動画証拠物に対する高速検索方法として、a)使用者インターフェース部が使用者から検索対象動画証拠物の検索領域を設定する段階と、b)前記使用者インターフェース部が使用者から前記設定された検索領域で少なくとも一つ以上の代表イメージ抽出方法の入力を受けて設定する段階と、c)検索/復元エンジン部が前記設定された検索領域で前記設定された代表イメージの抽出方法によって代表フレーム情報を検索する段階と、及びd)前記検索/復元エンジン部が検索された代表フレーム情報でイメージ情報を復元し、使用者インターフェースの表示部に表示する段階と、を含む。
【0022】
また、本発明による前記a)段階は、前記検索対象動画証拠物の全体領域または使用者が設定する任意の特定領域のうちで少なくとも一つを検索領域で設定することを特徴とする。
【0023】
また、本発明による前記b)段階は、代表イメージ抽出方法で検索対象動画証拠物が記憶された物理的な空間で比率的分割、空間的分割及び検出個数分割のうちで少なくとも一つを分割方法で設定することを特徴とする。
【0024】
また、本発明による前記c)段階は比率的分割、空間的分割及び検出個数分割のうちで少なくとも一つを通じて代表フレーム情報を検索することを特徴とする。
【0025】
また、本発明による前記c)段階は、分割された特定大きさの空間で一番目に検索されたフレームを代表フレームで検索することを特徴とする。
【0026】
また、本発明による前記比率的分割は、検索/復元エンジン部が検索対象になる大容量動画証拠物の物理的な記憶空間を対象空間にして検索し、前記検索を通じて検出された動画フレーム情報を記憶する段階と、前記検索/復元エンジン部が前記対象空間を一定の比率によって飛ばしながら検索し、前記検索を通じて検出された代表フレーム情報を記憶する段階と、及び前記対象空間の全体検索が完了するまで前記一定比率ごとに代表フレーム情報を検出する段階と、を含むことを特徴とする。
【0027】
また、本発明による前記空間的分割は、前記検索/復元エンジン部が検索対象になる大容量動画証拠物の物理的な記憶空間を対象空間にして検索し、前記検索を通じて検出された動画フレーム情報を記憶する段階と、前記検索/復元エンジン部が前記対象空間を一定容量によって飛ばしながら検索し、前記検索を通じて検出された代表フレーム情報を記憶する段階と、及び前記対象空間の全体検索が完了するまで前記一定記憶容量ごとに代表フレーム情報を検出する段階と、を含むことを特徴とする。
【0028】
また、本発明による前記検出個数分割は、前記検索/復元エンジン部が検索対象になる大容量動画証拠物の物理的な記憶空間を対象空間にして検索し、前記検索を通じて検出された動画フレーム情報を記憶する段階と、前記検索/復元エンジン部が前記対象空間を一定フレーム数程度飛ばして対象空間を検索して、前記検索を通じて検出された代表フレーム情報を記憶する段階と、及び前記対象空間の全体検索が完了するまで前記一定フレーム数ごとに代表フレーム情報を検出する段階と、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0029】
本発明は、大容量の動画フレームを検索する場合所望の領域で必要な比率で代表イメージを抽出し、これを確認することができるようにすることで、一部の映像フレームだけでも必要な場面を迅速に確認することができる長所がある。
【0030】
また、本発明は大容量の動画フレームを全部検索しないで、必要な映像フレームを抽出することで、動画の分析時間を短縮させることができる長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】本発明によるデジタルフォレンジックで大容量動画証拠物に対する高速検索装置の構成を示したブロック図である。
図2】本発明によるデジタルフォレンジックで大容量動画証拠物に対する高速検索方法の全体的方法を示した流れ図である。
図3図2によるデジタルフォレンジックで大容量動画証拠物に対する高速検索方法の検索範囲設定を示した例示図である。
図4図2によるデジタルフォレンジックで大容量動画証拠物に対する高速検索方法の代表フレーム抽出方式の設定を示した例示図である。
図5図2によるデジタルフォレンジックで大容量動画証拠物に対する高速検索方法の比率的分割方法による代表フレーム抽出過程を示した流れ図である。
図6図2によるデジタルフォレンジックで大容量動画証拠物に対する高速検索方法の空間的分割方法による代表フレーム抽出過程を示した流れ図である。
図7図2によるデジタルフォレンジックで大容量動画証拠物に対する高速検索方法の検出個数分割方法による代表フレーム抽出過程を示した流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、添付された図面を参照して本発明によるデジタルフォレンジックで大容量動画証拠物に対する高速検索装置及び方法の望ましい実施例を詳細に説明する。
【0033】
図1は本発明によるデジタルフォレンジックで大容量動画証拠物に対する高速検索装置の構成を示したブロック図である。
【0034】
図1に示したように、本発明による高速検索装置は使用者インターフェース部100と、検索/復元エンジン部200を含んで構成される。
【0035】
前記使用者インターフェース部100は、使用者から検索対象動画証拠物の検索領域情報と代表イメージの抽出方法の入力を受けて検索/復元エンジン部200に提供し、前記検索/復元エンジン部200で検索した結果と抽出された代表イメージを表示する構成として、使用者から入力された検索領域情報と抽出方法の設定情報の入力を受けて検索が遂行されるように動作制御信号を出力し、前記検索の結果情報が使用者にディスプレイ手段を通じて表示されるようにして、選択部110と、表示部120を含んで構成される。
【0036】
前記選択部110は使用者から検索対象動画証拠物で検索領域の範囲を選択する情報と、前記選択された検索範囲で代表イメージの抽出方法が設定されることができるように表示部120を通じて出力して、使用者が入力する検索範囲の選択情報と代表イメージの抽出方法を選択した情報、使用者の検証用確認情報などを検出して検索/復元エンジン部200に出力する。
【0037】
また、前記選択部110は使用者が検索対象動画証拠物の全体領域または任意の特定領域のうちで何れか一つを検索範囲で選択できるように表示部120を通じてディスプレイして、使用者が選択または設定する検索範囲を検出する。
【0038】
また、前記選択部110は使用者が設定した検索範囲(すなわち、証拠物が記憶された媒体の分割された領域)に対する代表フレームのイメージを抽出する方法を設定できるように表示部120を通じてディスプレイして、使用者が設定した代表フレームの抽出方法によって検索/復元エンジン部200が動作できるように制御する。
【0039】
前記検索範囲に対する代表フレームは比率的分割、空間的分割(または、容量別分割)及び検出個数分割(または、フレーム数分割)のうちで何れか一つの分割方法を通じて抽出することができる。
【0040】
前記比率的分割は検索対象になる大容量動画証拠物の物理的な空間を使用者が設定した任意の百分率単位で分割して選択された一定の比率ごとに代表フレームイメージを検出するものである。
【0041】
すなわち、前記比率的分割は選択された任意の区間が、例えば、100GBで均一な分布で1GB当たり1枚のフレームがあるもので仮定する時、使用者が1%の比率を指定したら、選択された任意の区間全体を100%にして各区間の1%ごとにフレームを抽出する。
【0042】
前記例示では100個のフレームが検出されて、例示の条件で2%の比率で指定すれば50個のフレームが検出され、5%の比率で指定すれば20個のフレームを検出するようになる。
【0043】
前記空間的分割は検索対象になる大容量動画証拠物の物理的な記憶空間を使用者が設定した任意の記憶容量単位で分割して選択された一定記憶容量ごとに代表フレームイメージを検出するものである。
【0044】
すなわち、前記空間的分割は選択された任意の区間容量が、例えば、100GBで均一な分布で1GB当たり10枚のフレームが存在する証拠物(全体証拠物に1000枚のフレームがある場合)があると仮定して、これを検索する時、使用者が1GBを指定した場合該当1GB内に10枚のフレームがあるが、1GB内の1個のフレームを検出して前記の例示では100枚のフレームを代表で検出する。
【0045】
前記検出個数分割は検索対象になる大容量動画証拠物の検索時、使用者が設定した任意のフレーム単位(フレーム数)ごとに分割して代表フレームイメージを検出するものとして、前記した比率的分割と空間的分割の方式とは差がある。
【0046】
例えば、10000個のフレームイメージが検出された場合使用者が100個のイメージ当たり一枚で指定したら総100枚の代表フレームイメージを抽出する。
【0047】
前記表示部120は使用者に検索範囲の表示及び選択、代表フレームイメージの抽出方法と、検索/復元エンジン部200で抽出した代表イメージとフレーム情報を表示する。
【0048】
前記検索/復元エンジン部200は使用者インターフェース部100で入力されたデジタル証拠物の検索範囲と代表イメージの抽出方法によって検索対象動画証拠物で前記入力された検索範囲に含まれたフレーム情報を検索して代表フレーム情報を抽出し、前記抽出された代表フレーム情報をイメージで復元して前記使用者インターフェース部100に出力する構成として、検索部210と、復元部220を含んで構成されて、デジタル証拠物が記憶された記憶装置と物理的に接続されることができる。
【0049】
前記検索部210は使用者インターフェース部100で入力された検索領域情報と代表イメージの抽出方法によって検索対象動画証拠物で設定された検索範囲のフレーム情報を分析して代表フレーム情報を抽出する。
【0050】
すなわち、前記検索部210は設定された検索範囲によって検索対象動画証拠物が記憶された記憶装置の物理的な空間で検索範囲(または、検索領域)を設定して、設定された代表イメージの抽出方法によって記憶装置の物理的な空間を比率的分割、空間的分割及び検出個数分割のうちで何れか一つの分割方法を通じてフレームらを検索した後代表フレーム情報を抽出する。
【0051】
前記代表フレーム情報は分割された特定大きさの空間で一番目に検索されたフレームを代表フレームで抽出する。
【0052】
前記復元部220は検索部210で抽出された代表フレーム情報をイメージで復元して使用者インターフェース部100に送る。
【0053】
次は本発明によるデジタルフォレンジックで大容量動画証拠物に対する高速検索方法を説明する。
【0054】
図2は、本発明によるデジタルフォレンジックで大容量動画証拠物に対する高速検索方法の全体的方法を示した流れ図であり、図1及び図2を参照して説明する。
【0055】
使用者インターフェース部100は使用者から検索対象動画証拠物が記憶された記憶装置で検索領域に対する情報の入力を受けて検索範囲を設定(S100)する。
【0056】
前記S100段階で設定される検索領域は検索対象動画証拠物の全体領域を検索範囲で設定するか、または使用者が設定する特定領域を検索範囲で設定することができる。
【0057】
すなわち図3に示したように、検索範囲300を設定する場合証拠物の全体領域に対して第1検索範囲設定310と、第2検索範囲設定320を遂行して証拠物の検索範囲300を設定することができる。
【0058】
また、検索範囲300の直接比率設定320を通じて任意の検索範囲を比率的に設定するか、または検索対象証拠物の検索領域で容量設定321を通じて検索範囲の一定区間容量を設定することもできる。
【0059】
再び図1及び図2を参照すれば、前記使用者インターフェース部100は前記S100段階で使用者から設定された検索領域で代表イメージの抽出方法を比率的分割、空間的分割及び検出個数分割のうちで設定(S110)する。
【0060】
すなわち、S100段階での検索範囲が設定されれば、前記設定された検索範囲に含まれた動画らのフレームを検索して、前記検索されたフレームらの代表フレームを検出するための抽出方法を設定する。
【0061】
図4は、代表フレーム抽出方式の設定を示したものであり、比率的分割方式と、容量別分割方式と、検出個数分割方式で設定することができる。
【0062】
前記比率的分割方式はS100段階で設定された検索範囲を100%にして使用者が設定する比率によって代表フレームのイメージが抽出されるようにする。
【0063】
すなわち、比率的分割設定400を通じて代表フレームを抽出する場合使用者が比率入力部401を通じて検索範囲を1%比率で設定すれば、検索範囲の1%ごとに代表フレームを抽出することで100個のフレームを検出することができるし、2%を比率で設定すれば50個の代表フレームを検出することができるし、10%を比率で設定すれば10個の代表フレームが抽出されるようにする。
【0064】
また、前記容量別分割方式はS100段階で設定された検索範囲で使用者が設定する区間容量に存在するフレームを検索して一つのフレームを該当容量の代表フレームで抽出されるようにする。
【0065】
すなわち、容量別分割設定410を通じて代表フレームを抽出する場合使用者が容量入力部411を通じて区間容量を例えば、2GBで設定した場合該当2GB内に含まれた一定個数のフレームで1個のフレームを検出して代表フレームで抽出されるようにする。
【0066】
また、前記検出個数分割方式は、S100段階で設定された検索範囲で使用者が設定した任意のフレーム単位(フレーム数)ごとに代表フレームイメージが抽出されるようにする。
【0067】
すなわち、検出個数によるフレーム数分割設定420を通じて代表フレームが抽出される場合使用者がフレーム数入力部421に、例えば、50を設定すれば、毎50枚のフレーム当たり一つの代表フレームを抽出し、15を設定すれば、毎15枚のフレーム当たり一枚の代表フレームが抽出されるようにする。
【0068】
再び図1及び図2を参照すれば、前記検索/復元エンジン部200は前記使用者インターフェース部100を通じて前記S100段階及びS110段階で設定された検索領域情報と代表イメージの抽出方法選択情報によって検索対象動画証拠物が記憶された記憶空間でフレームを検索して代表フレーム情報を抽出(S120)する。
【0069】
前記S120段階で検索/復元エンジン部200は、検索対象動画証拠物が記憶された物理的な空間で設定された検索範囲で設定された抽出方法によって比率的分割、空間的分割及び検出個数分割のうちで何れか一つの分割方法を通じて代表フレーム情報を抽出する。
【0070】
図5に示したように、比率的分割(S200)は前記検索/復元エンジン部200が検索対象になる大容量動画証拠物の物理的な記憶空間を対象空間にして検索(S210)し、前記S210段階の検索を通じて最初検出された動画フレーム情報を記憶(S220)する。
【0071】
以後、前記検索/復元エンジン部200は検索対象空間を使用者が設定した一定比率によって飛ばして(S230)対象空間を検索(S240)し、前記S240段階の検索を通じて検出された代表フレーム情報を記憶(S250)し、前記S230段階とS240段階の検索過程は対象空間の全体検索が完了(S260)されるまで遂行する。
【0072】
また、図6に示したように空間的分割(S300)であれば、前記検索/復元エンジン部200が検索対象になる大容量動画証拠物の物理的な記憶空間を対象空間にして検索S310し、前記S310段階の検索を通じて最初検出された動画フレーム情報を記憶(S320)する。
【0073】
以後、前記検索/復元エンジン部200は検索対象空間を使用者が設定した一定容量によって飛ばして(S330)対象空間を検索(S340)し、前記S340段階の検索を通じて検出された代表フレーム情報を記憶(S350)し、前記S330段階と、S340段階の検索過程は対象空間の全体検索が完了(S360)されるまで遂行する。
【0074】
また、図7に示したように、検出個数分割によるフレーム数選択(S400)であれば、前記検索/復元エンジン部200が検索対象になる大容量動画証拠物の物理的な記憶空間を対象空間にして検索(S410)し、前記S410段階の検索を通じて最初検出された動画フレーム情報を記憶(S420)する。
【0075】
以後、前記検索/復元エンジン部200は検索対象空間を検索(S430)し、使用者が設定したフレーム数程度飛ばして(S440)代表フレーム情報を記憶(S450)し、前記S430段階乃至S450段階の検索過程は対象空間の全体検索が完了(S460)されるまで遂行する。
【0076】
一方、前記検索/復元エンジン部200は前記S120段階で分割された特定大きさの空間で一番目に検索されたフレームを代表フレームで設定する。
【0077】
前記S120段階を遂行した後前記検索/復元エンジン部200は、前記S120段階で検索された代表フレーム情報を利用して代表フレームイメージを復元して、復元された代表イメージと抽出されたフレーム情報を使用者インターフェース部100に送って使用者に表示(S130)されるようにする。
【0078】
一方、検出された代表イメージは使用者インターフェース部100を通じて使用者にディスプレイされて、使用者の判断によって所望の場面に近接するかの如何を判断できるようにする。
【0079】
検出された代表イメージが所望の場面に近接した場合には使用者の入力によって任意の最小領域に再分割して、分割された全体のフレームイメージに対して分析することができるし、前記再分割して検索する過程は前記S120段階で獲得したフレームを確認して検索範囲をもう一度制限して検索することができる。
【0080】
また、所望の場面に近接しなかった場合には前記S100乃至S130段階を繰り返して遂行することで、所望の場面が検索されることができるようにする。
【0081】
したがって、大容量動画証拠物の全体フレームに対する順次な確認を経らないで、代表的なフレームだけ検出して従来の復元及び分析時間を減少させることができるようになる。
【0082】
前記のように、本発明の望ましい実施例を参照して説明したが、該当技術分野の熟練された当業者なら下記の特許請求範囲に記載された本発明の思想及び領域から脱しない範囲内で本発明を多様に修正及び変更させることができることを理解することができるであろう。
【0083】
また、本発明の実施例を説明する過程で図面に示された線らの厚さや構成要素の大きさなどは説明の明瞭性と便宜上誇張されるように図示されることがあり得て、前述された用語らは本発明での機能を考慮して定義された用語として、これは使用者、運用者の意図または慣例によって変わることができるので、このような用語らに対する解釈は本明細書全般にわたった内容を土台で下ろされなければならないであろう。
【符号の説明】
【0084】
100 使用者インターフェース部
110 選択部
120 表示部
200 検索/復元エンジン部
210 検索部
220 復元部
300 検索範囲
310 第1検索範囲設定
311 第2検索範囲設定
320 比率設定
321 容量設定
400 比率的分割設定
401 比率入力部
410 容量別分割設定
411 容量入力部
420 フレーム数分割設定
421 フレーム数入力部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7