(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
【0016】
〔第1の実施形態〕
以下、
図1乃至
図10を用いて第1の実施形態を説明する。
【0017】
本実施形態に係る包装箱100は、被包装物50を収容可能な箱体10を有する。
箱体10は、第1面(例えば背面部11)と、第1面に対して隣接している第2面(例えば底面部12)と、を有する。
第1面は、第2面との境界線をなしている第1縁辺21と、第1縁辺21の一端に繋がっている第2縁辺22と、第1縁辺21の他端に繋がっている第3縁辺23と、を有する。
箱体10は、第2縁辺22に沿って形成されて第2面に達している第1分離予定部31(例えば第1ミシン目)と、第3縁辺23に沿って形成されて第2面に達している第2分離予定部32(例えば第2ミシン目)と、第2面に形成されている第3分離予定部33(
図4参照)と、を含む。
箱体10が第1分離予定部31及び第2分離予定部32の各々に沿って分離されることにより、箱体10が第3分離予定部33においても分離され、箱体10において少なくとも第1分離予定部31と第2分離予定部32とに挟まれていた部位が、箱体10における他の部分から分離して分離片40(
図8)となるように、包装箱100は構成されている。
なお、
図1等では、分離片40が分離する前の状態を示しているが、理解を容易にするため、箱体10において分離により分離片40となる部分(分離予定の部分)にも分離片40と同じく符号40を付している。
分離片40が分離した状態では第2面側から被包装物50を取り出し可能に当該第2面が開放するように、包装箱100は構成されている。
箱体10において分離片40となる部位の内面には情報表示45が付されている。
【0018】
また、本実施形態に係る包装商品は、本実施形態に係る包装箱100と、箱体10の内部に収容されている被包装物50と、を備える。
【0020】
図1に示すように、箱体10は、例えば、紙または紙とプラスチックフィルムなどの異材質の複合物などの素材により構成されている。或いは、箱体10は、PP樹脂やPET樹脂などのプラスチック素材により構成されていても良い。
【0021】
箱体10は、例えば、直方体形状をなしている。すなわち、箱体10は、正面部13と、背面部11と、底面部12と、右側面部14と、左側面部15と、天面部16と、を有する。箱体10は、より具体的には、扁平な直方体形状をなしており、6面のうち、正面部13及び背面部11が最も広くなっている。
【0022】
背面部11は、底面部12との境界線をなしている第1縁辺21と、第1縁辺21の一端に下端が繋がっている第2縁辺22と、第1縁辺21の他端に下端が繋がっている第3縁辺23と、を有する。
【0023】
図1に示すように、例えば、背面部11には、箱体10を開封して被包装物50を外部に取り出すための一対のミシン目(第1ミシン目及び第2ミシン目)が形成されている。本実施形態の場合、第1ミシン目により第1分離予定部31が構成され、第2ミシン目により第2分離予定部32が構成されている。
【0024】
第1分離予定部31を構成する第1ミシン目は、第2縁辺22に沿って形成されており、例えば、背面部11の上端から下端に亘って延在している。
同様に、第2分離予定部32を構成する第2ミシン目は、第3縁辺23に沿って形成されており、例えば、背面部11の上端から下端に亘って延在している。
【0025】
箱体10は、例えば、背面部11において第1ミシン目と第2ミシン目とに挟まれた部位を上方に延長したような開封タブ41を有している。
図6(a)及び
図6(b)に示すように、使用者が開封タブ41を摘んで底面部12側に引っ張ることにより、背面部11を第1ミシン目及び第2ミシン目に沿ってそれぞれ切断(破断)することができるようになっている。
【0026】
図6(c)に示すように、第1ミシン目及び第2ミシン目をそれぞれ底面部12に達するまで(第1縁辺21に達するまで)切断することにより、箱体10において少なくとも第1ミシン目と第2ミシン目とにより挟まれていた部位が、箱体10における他の部分から分離して分離片40(
図8)となるようになっている。
それと同時に、箱体10の開封動作も完了し、
図7に示すように被包装物50を箱体10から容易に取り出すことが可能な状態となる。
このように、1アクションによって箱体10を開封することができ、且つ、箱体10を開封するための1アクションによって、箱体10から分離した分離片40が得られる。
【0027】
本実施形態の場合、分離片40は、第1ミシン目と第2ミシン目とにより挟まれていた部位の他に、底面部12の一部分(例えば後述する第1片61)を含む。
なお、分離片40の少なくとも一部分は、例えば、被包装物50が箱体10に収容されている状態で、被包装物50を直に覆うようになっている。
【0028】
箱体10において分離片40となる部分の内面(分離片40の裏面40a)には、被包装物50の説明書き等(商品の特徴点や注意点など)の情報表示45が付されている。すなわち、裏面40aには、情報表示45が直接印刷されていたり、あるいは、情報表示45が印刷されたシールが貼り付けられていたりする。
【0029】
情報表示45は、当該情報表示45の存在をアピールする注意表示45a(例えば、「良くお読み下さい」などの文章)(
図8)を含むことが好ましい。このような注意表示45aは、開封タブ41の裏面又は開封タブ41の近傍の裏面に付されていることが好ましく、このようにすることにより、開封動作の初期段階で注意表示に気づくことができるため好ましい。また、注意表示45aは、太文字や目立つ色で記載されていたり、枠取りが付されていることが好ましく、このようにすることにより、更にその存在に気づきやすくなる。
【0030】
上記のように、箱体10を開封するための1アクションによって、情報表示45が付された分離片40を箱体10から分離させることができるとともに、開封動作の途中(例えば初期段階)で使用者が容易に注意表示45aに気付くようにできる。よって、使用者が注意表示45aを含む情報表示45に気付かずに分離片40を捨ててしまうことを抑制することができ、より確実に、情報表示45の内容を使用者に読んでもらうことができる。
【0031】
また、情報表示45が付された分離片40は、化粧台の引き出しなどに嵩張らずに保管することができ、ピンやテープなどで張り付けることもできる。さらには分離片40の下部の第1片61を折り曲げることにより、分離片40を自立させて載置することも可能である。
【0032】
情報表示45の内容としては、例えば被包装物50が化粧品である場合には、化粧の手順や、きれいに化粧するためのポイントや注意点などの説明書きを含むことができ、このようにすることにより、購入した商品(つまり被包装物50)をより正しく使用し、より美しく化粧することができる。
【0033】
また、このような説明書きは、きれいに化粧するためのポイントや注意点などをより分かりやすく説明するための説明
図45b(
図8、
図6(c))を含むことができる。より具体的には、この説明
図45bは、例えば、化粧料を塗布する位置や順番、塗布やマッサージなどの方向などが示されたものとすることができる。
【0034】
一般的な化粧品の場合、包装箱の外面には、商品のロゴや名称、商品の特徴、会社名、住所、バーコードなどの表示などを表示しており、化粧の手順や、きれいに化粧するためのポイントまで外面に全て記載することは困難である。
このため、従来は折り畳んだ説明書を箱体に同封するケースが多かったが、その場合は説明書に気付かれずに当該説明書きが棄てられてしまったり、折り畳まれていることから説明書きをよく読んでもらえなかったりすることもあった。
このような事情に対し、本実施形態では、開封時に裏面の情報表示45にいち早く気づかせることができ、さらに1アクションの開封動作で分離片40の分離が完了するので、説明書きなどの情報表示45をより確実に読んでもらうことができる。
【0035】
ここで、開封の際に第1ミシン目の切断をスムーズに開始できるように、第1ミシン目における底面部12側とは反対側の端部(以下、始端部31a)は、底面部12側に向けて徐々に第2縁辺22に近づくように傾斜している。
同様に、第2ミシン目の切断をスムーズに開始できるように、第2ミシン目における底面部12側とは反対側の端部(以下、始端部32a)は、底面部12側に向けて徐々に第3縁辺23に近づくように傾斜している。
【0036】
より具体的には、例えば、第1ミシン目の始端部31aが第2縁辺22に近づく程度が、底面部12側に向けて徐々に増している。すなわち、始端部31aにおける天面部16側の端部(上端部)は、第2縁辺22に対してほぼ平行に延びているが、始端部31aと第2縁辺22とのなす角度は、底面部12側に向けて徐々に増大している。
同様に、第2ミシン目の始端部32aが第3縁辺23に近づく程度が、底面部12側に向けて徐々に増している。すなわち、始端部32aにおける天面部16側の端部(上端部)は、第3縁辺23に対してほぼ平行に延びているが、始端部32aと第3縁辺23とのなす角度は、底面部12側に向けて徐々に増大している。
ここで、始端部31aにおける天面部16側の端部の接線と、天面部16と背面部11との境界をなす罫線との間の角度θ1(
図2)は、45°以上90°以下であることが開封のしやすさの点で望ましく、60°以上90°以下であることがより望ましい。
なお、始端部32aにおける天面部16側の端部の接線と、天面部16と背面部11との境界をなす罫線との間の角度についても同様である。
【0037】
一方、第1ミシン目における始端部31aを除く部分(直線状部31b)は、例えば、その経路が第2縁辺22と一致しており、直線状に延在している。
同様に、第2ミシン目における始端部32aを除く部分は、例えば、その経路が第3縁辺23と一致しており、直線状に延在している。
【0038】
ここで、第1ミシン目における始端部31aの長さをA(
図2)、直線状部31bの長さをB(
図2)とする。これら長さA及び長さBは、第2縁辺22に対して平行な方向における長さである。長さAと長さBとの比率(A:B)は、
図8の情報表示45の量と開封しやすさを考慮すると、4:6から2.5:7.5の範囲とすることができ、箱体10の大きさと情報表示45の量に応じて適宜選択することができる。
第2ミシン目における始端部32aの長さと直線状部32bの長さとの比率についても同様である。
【0039】
上記のように、第1ミシン目は傾斜した始端部31aを有しており、第2ミシン目は傾斜した始端部32aを有している。このため、第1ミシン目及び第2ミシン目をそれぞれ切断して分離片40を形成した後、背面部11における始端部31aと第2縁辺22との間の部分、並びに、背面部11における始端部32aと第3縁辺23との間の部分は、それぞれ残留部11aとして残留する(
図7参照)。
ただし、分離片40を分離させた状態では、底面部12側から被包装物50を取り出し可能に底面部12が開放するようになっている。このため、被包装物50が残留部11aに引っかかりにくく、箱体10から容易に被包装物50を取り出すことができる。
【0040】
ここで、上記の情報表示45(例えば上記の注意表示45a)は、少なくとも、第1ミシン目の始端部31aと第2ミシン目の始端部32aとに挟まれた領域に付されていることが好ましい。これにより、使用者は、開封のために第1ミシン目及び第2ミシン目を切断する動作の初期段階において、分離片40となる部分の内面に付されている情報表示45に気づくことができる。よって、分離片40が単なる紙切れではなく、説明書等であることを認識することができる。したがって、商品の説明や注意点などを確実に使用者に読んでもらうことができる。
【0041】
例えば、箱体10は、更に、正面部13を上方に延長したような形状及び配置の延長部18を有する。よって、箱体10の正面側の部分(正面部13及び延長部18)の十分な広さの領域に、包装商品を識別するための情報表示や、包装商品の販促に繋がるような情報表示を記載することができる。
【0042】
なお、延長部18には、吊り下げ穴74bと、吊り下げ穴74bの周囲に沿って半環状に形成されたミシン目からなる破断線74aと、が形成されている。このため、延長部18を破断線74aに沿って切断(破断)し、延長部18において破断線74aに囲まれた部位を延長部18の上方に展開することにより、吊り下げタブを形成することができる。よって、その吊り下げタブをフック等に引っ掛けることにより、包装商品を吊り下げて陳列することが可能となる。
【0043】
また、開封タブ41は、天面部16の上方に突出する配置で設けられているので、包装商品が陳列された状態において、購買者が、斜め上方、上方、或いは斜め前方などの方向から包装商品を視認したときに、容易に開封タブ41の存在に気づくことができる。よって、購買者は、開封タブ41を引っ張ることによって包装商品を開封可能であることを容易に認識することができる。
【0044】
包装箱100は、
図2に示すような1枚の紙材などのシート材を折り曲げて、当該シート材の各部を相互に組み付けることによって、構成されている。すなわち、本実施形態の場合、包装箱100は、1枚のシート材からなる極めて簡易な構成とすることができる。
【0045】
このシート材は、例えば、背面部11、正面部13、右側面部14、左側面部15及び天面部16の他に、糊しろ17、第1片61、第2片62、第3片63、第4片64、差込片72、第1延長部構成片73、第2延長部構成片74、差込片75、折り曲げ片76及び折り曲げ片77を備えて構成されている。
【0046】
図2において、左側面部15は正面部13の左側に連接され、右側面部14は正面部13の右側に連接されている。右側面部14の更に右側には背面部11が連接され、背面部11の更に右側には糊しろ17が連接されている。
背面部11の下側には第1片61が連接され、正面部13の下側には第2片62が連接され、右側面部14の下側には第3片63が連接され、左側面部15の下側には第4片64が連接されている。
背面部11の上側には天面部16が連接され、天面部16の更に上側には差込片72が連接されている。
正面部13の上側には第1延長部構成片73が連接され、第1延長部構成片73の更に上側には第2延長部構成片74が連接され、第2延長部構成片74の更に上側には矢印形状などのフック形状の差込片75が連接されている。
右側面部14の上側には折り曲げ片76が連接され、左側面部15の上側には折り曲げ片77が連接されている。
【0047】
背面部11には、第1分離予定部31(第1ミシン目)及び第2分離予定部32(第2ミシン目)が形成されている。
【0048】
例えば、正面部13から右側面部14に亘って窓部開口10aが形成されている。また、シート材の表側の面(箱体10の外面となる面)には、例えば、全面に亘ってPETフィルム等の透明な樹脂フィルムが貼り付けられている。このため、窓部開口10a内においては、この樹脂フィルムが、箱体10の内部を視認可能とさせる窓部10bを構成している。
また、差込片72には、差込片75が差し込まれる差込穴72aが形成されている。
例えば、第2延長部構成片74には、破断線74aと吊り下げ穴74bとが形成されている。
【0049】
第2片62は、差込片62aを有しており、差込片62aには、一対の突出片62bが形成されている。
第1片61は、第2差込片61a及び第3差込片61bを有している。
第3片63は、突出片63aを有している。
第4片64は、突出片64aを有している。
【0050】
次に、包装箱100の組み立て動作について説明する。
【0051】
先ず、左側面部15、正面部13、右側面部14、背面部11及び糊しろ17のうち、互いに隣接するものどうしの境界線の各々に沿ってシート材を直角に折り曲げる。そして、接着剤を用いて糊しろ17を左側面部15の裏側に対して貼り付ける。これにより、シート材が角筒状の形状となる(
図3、
図5参照)。
【0052】
次に、
図3及び
図4に示すように、第1片61、第2片62、第3片63及び第4片64を、各々が連接されている背面部11、正面部13、右側面部14及び左側面部15に対して直角に折り曲げ、相互に係合させることによって、底面部12を形成する。
より具体的には、例えば、先ず、
図3において矢印81で示されるように、第1片61を背面部11に対して直角に折り曲げる。
次に、
図3において矢印82で示されるように、第3片63が第1片61の外面に重なるように、第3片63を右側面部14に対して直角に折り曲げる。
次に、
図3において矢印83で示されるように、第4片64が第1片61の外面に重なるように、第4片64を左側面部15に対して直角に折り曲げる。
更に、第3片63の突出片63aを第1片61の内側に差し込んで第1片61に対して係合させる。同様に、第4片64の突出片64aを第1片61の内側に差し込んで第1片61に対して係合させる。
次に、
図3において矢印84で示されるように、第2片62を正面部13に対して直角に折り曲げる。更に、第2片62の差込片62aを第1片61の内側に差し込んで第1片61に対して係合させる。なお、差込片62aは、第1片61と、第3片63及び第4片64と、の間に差し込む。
こうして、
図4に示すように底面部12が構成される。
【0053】
本実施形態の場合、第1片61と第2片62とが相互に係合してなる係合部によって、第3分離予定部33が構成されている。
なお、第2差込片61aは、第3片63の内側に位置していて第3片63に対して係合している。また、第3差込片61bは、第4片64の内側に位置していて第4片64に対して係合している。
そして、第2差込片61a及び第3差込片61bは、それぞれ背面部11側から正面部13側に向けて直線状に延びている。
【0054】
次に、天面部16及び延長部18を形成する(
図5参照)。
そのためには、先ず、折り曲げ片76及び折り曲げ片77をそれぞれ右側面部14及び左側面部15に対して直角に折り曲げる。
次に、
図5において矢印85で示されるように、天面部16を背面部11に対して直角に折り曲げるとともに、差込片72を天面部16に対して直角に折り曲げて、該差込片72を折り曲げ片76及び折り曲げ片77と正面部13との間に差し込む。
次に、
図5において矢印86で示されるように、第2延長部構成片74を第1延長部構成片73に対して180度折り曲げて第1延長部構成片73の背面側に重ねた状態とするとともに、差込片75を差込穴72aに差し込む。
これにより、
図1に示すように、天面部16及び延長部18が構成されて、箱体10を有する包装箱100が完成する。
【0055】
なお、箱体10内に被包装物50を収容させて包装商品を作製するには、上記のように底面部12を構成した後、箱体10内に被包装物50を挿入し、その後、天面部16及び延長部18を形成する。
【0056】
被包装物50の形状は特に限定されないが、例えば、
図9に示すような扁平な円柱形状のものや、
図10に示すような扁平な直方体形状のものが挙げられる。
【0057】
ここで、箱体10に被包装物50が収容された状態において、底面部12に対して平行な被包装物50の断面形状のうち、最大の断面形状は、例えば、底面部12の形状と同等である。
【0058】
被包装物50の種類は特に限定されないが、例えば、アイシャドウ、チーク、ファンデーション等の化粧料等を収容したコンパクトケース、レフィル、または化粧料を収容する前のコンパクトケースなどの化粧料用容器とすることができる。
【0059】
例えば、
図10に示すような形状の被包装物50は、箱体10の内部にほぼ隙間無く収容されるような形状及び寸法とすることができる。
なお、底面部12は上述した構造となっているため、箱体10内部にほぼ隙間無く被包装物50が収容されている場合、底面部12を無理にこじ開けたり破ったりしなければ、底面部12を開くことができないようになっている。つまり、底面部12を開封して改ざん(故意に開けたり、異物の混入等を行ったりする行為)がなされた場合にはその旨が開封によるシワや切断跡等により容易に認識され得るようになっている。
同様に、天面部16及び延長部18は、上述した構造となっているため、天面部16を無理にこじ開けたり破ったり、或いは、差込片75を破ったりしなければ、天面部16を開くことができないようになっている。つまり、天面部16を開封して改ざんがなされた場合にもその旨が開封によるシワや切断跡等により容易に認識され得るようになっている。
【0060】
次に、包装商品の開封動作を説明する。
【0061】
先ず、
図6(a)及び(b)に示すように、使用者が開封タブ41を摘んで底面部12側に引っ張ることにより、第1分離予定部31及び第2分離予定部32においてそれぞれ箱体10が破断する。その破断が底面部12に達するまで進展することにより、分離片40は容易に包装箱100における分離片40以外の部分から分離可能となる(
図6(c))。
【0062】
ここで、第1片61は、上記のように、第3片63の内側に位置していて第3片63に対して係合している第2差込片61aと、第4片64の内側に位置していて第4片64に対して係合している第3差込片61bと、を有し、第2差込片61a及び第3差込片61bは、それぞれ背面部11側から正面部13側に向けて直線状に延びている。
よって、第1分離予定部31及び第2分離予定部32が底面部12に達するまで破断した状態では、分離片40を正面部13側から背面部11側へ向かう方向に移動させることにより、包装箱100における分離片40以外の部分から分離片40を抵抗なく引き抜くことができる。
つまり、第1分離予定部31及び第2分離予定部32がそれぞれ破断する前の状態では、第3分離予定部33において第1片61と第2片62とが相互に係合した状態に維持されているが、第1分離予定部31及び第2分離予定部32がそれぞれ破断された状態では、第1片61と第2片62とが容易に分離可能となる。
【0063】
また、
図7に示すように、分離片40(
図8)が分離した状態では、底面部12側から被包装物50を取り出し可能に底面部12が開放する。よって、被包装物50を底面部12側から容易に取り出すことができる。特に、本実施形態のように残留部11aが残留している場合にも、被包装物50が残留部11aに引っ掛かることなく、被包装物50をスムーズに取り出すことができる。
【0064】
開封動作により分離片40が分離した後の状態では、分離片40は自ずと
図8に示すように短冊状に展開されている。
また、分離片40の裏面40aには、被包装物50の説明書きなどの情報表示45が付されている。
よって、使用者は、包装箱100の開封の際、又は、開封後直ちに、分離片40に情報表示45が付されていることを認識することができるので、情報表示45を内容を良く読んだ上で、被包装物50を使用することができる。
【0065】
以上のような第1の実施形態によれば、箱体10は、第2縁辺22に沿って形成されて底面部12に達している第1分離予定部31と、第3縁辺23に沿って形成されて底面部12に達している第2分離予定部32と、底面部12に形成されている第3分離予定部33と、を含む。そして、箱体10が第1分離予定部31及び第2分離予定部32の各々に沿って分離されることにより、箱体10が第3分離予定部33においても分離され、箱体10において少なくとも第1分離予定部31と第2分離予定部32とに挟まれていた部位が、箱体10における他の部分から分離して分離片40となるように構成されている。
また、分離片40が分離した状態では底面部12側から被包装物50を取り出し可能に底面部12が開放するように構成されている。
そして、箱体10において分離片40となる部位の内面には情報表示45が付されている。
このため、箱体10を第1分離予定部31及び第2分離予定部32の各々に沿って分離させる開封動作によって、分離片40を分離させることができる。すなわち、1アクションの動作によって、包装箱100の開封と、説明書きなどが記載された分離片40の展開及び分離と、を行うことができる。換言すれば、開封動作が、説明書きなどが記載された分離片40の展開及び分離のための動作を兼ねるようにすることができる。
このように、本実施形態によれば、包装箱100の一部分を説明書などの情報表示45が付された部分とすることができ、且つ、被包装物50を取り出すための開封動作と、情報表示45が付された部分(分離片40)の分離動作とを容易に行うことができる。
そして、分離片40に付された情報表示45の内容を、使用者に確実に認識させることができるので、使用者が重要な情報を理解しないまま被包装物50を使用してしまうことを抑制することができる。
また、使用者が開封動作の途中で情報表示45に気付くようにできるため、使用者が情報表示45に気付かずに分離片40を廃棄してしまうことを抑制することができる。
なお、分離片40は、例えば、短冊状の形状であるため、保管の際における分離片40の嵩張りを抑制することができる。
【0066】
また、本実施形態の場合、1枚のシート材からなる包装箱100の一部分を、情報表示45が付された分離片40として分離することができるため、包装箱100を、環境適正及びコスト適正に優れるものとすることができる。
【0067】
また、包装箱100は、1枚のシート材を上記のように折り曲げて、その各部を組み付けることにより構成されているため、ラッピング、テーピング及び糊付けを要することなく、改ざん防止できる機能を併せ持つことができる。
【0068】
また、分離片40は、箱体10において第1分離予定部31と第2分離予定部32とに挟まれていた部位だけではなく、底面部12の少なくとも一部分(例えば第1片61)を含む。よって、分離片40の面積をより広くすることができるので、分離片40に記載される情報量を増やすことができる。
【0069】
また、第1分離予定部31は第1ミシン目からなり、第2分離予定部32は第2ミシン目からなるので、箱体10を第1分離予定部31及び第2分離予定部32に沿ってそれぞれ切断(破断)することによって、容易に開封及び分離片40の分離を行うことができる。また、箱体10を容易に作製することができる。
【0070】
また、第1ミシン目における底面部12側とは反対側の端部である始端部31aは、底面部12側に向けて徐々に第2縁辺22に近づくように傾斜しており、第2ミシン目における底面部12側とは反対側の端部である始端部32aは、底面部12側に向けて徐々に第3縁辺23に近づくように傾斜している。よって、第1ミシン目及び第2ミシン目の切断をスムーズ(より少ない抵抗で)開始することができる。
【0071】
また、第1ミシン目の始端部31aが第2縁辺22に近づく程度が、底面部12側に向けて徐々に増しており、第2ミシン目の始端部32aが第3縁辺23に近づく程度が、底面部12側に向けて徐々に増している。よって、第1ミシン目及び第2ミシン目の切断開始時の抵抗を一層抑制することができる。
【0072】
情報表示45は、少なくとも第1ミシン目の始端部31aと第2ミシン目の始端部32aとに挟まれた領域に付されているので、使用者は、開封のために第1ミシン目及び第2ミシン目を切断する動作の初期段階において、分離片40となる部分の内面に付されている情報表示45に気づくことができる。
【0073】
また、箱体10は、直方体形状をなし、背面部11は底面部12よりも大きい。
箱体10は、背面部11に対して対向している正面部13と、第2縁辺22を境界線として背面部11に対して隣接し、且つ、背面部11、底面部12及び正面部13に対してそれぞれ直交している右側面部14と、第3縁辺23を境界線として背面部11に対して隣接し、背面部11、底面部12及び正面部13に対してそれぞれ直交し、且つ、右側面部14に対して対向している左側面部15と、を有する。
底面部12は、背面部11に連接され且つ背面部11に対して折り曲げられている第1片61と、正面部13に連接され且つ正面部13に対して折り曲げられている第2片62と、右側面部14に連接され且つ右側面部14に対して折り曲げられている第3片63と、左側面部15に連接され且つ左側面部15に対して折り曲げられている第4片64と、を相互に係合させることにより、これら第1乃至第4片61〜64により構成されている。
第1片61と第2片62とのうちの何れか一方は、何れか他方の内側に差し込まれることによって何れか他方に対して係合している差込片62aを有し、第1片61と第2片62との係合部によって第3分離予定部33が構成されている。
つまり、第3分離予定部33は、いわゆるインターロック機構により構成されている。よって、箱体10を第1分離予定部31及び第2分離予定部32の各々に沿って分離させる開封動作により第3分離予定部33も分離させることを、容易になし得る。
【0074】
また、第2片62が差込片62aを有し、第1片61は、第3片63の内側に位置していて第3片63に対して係合している第2差込片61aと、第4片64の内側に位置していて第4片64に対して係合している第3差込片61bと、を有し、第2差込片61a及び第3差込片61bは、それぞれ背面部11側から正面部13に向けて直線状に延びている。
よって、箱体10が、第1分離予定部31及び第2分離予定部32に沿って、底面部12に達するまで分離した状態では、分離片40を正面部13側から背面部11側へ向かう方向へ抵抗なく移動させることができ、包装箱100における分離片40以外の部分から分離片40を容易に分離させることができる。
【0075】
〔第2の実施形態〕
図11は第2の実施形態に係る包装箱100の展開図である。
本実施形態に係る包装箱100は、以下に説明する点で、上記の第1の実施形態に係る包装箱100と相違し、その他の点では、上記の第1の実施形態に係る包装箱100と同様に構成されている。
【0076】
先ず、第1片61の形状と第2片62の形状とが入れ替わっている。すなわち、本実施形態の場合、第1片61の形状は、上記の第1の実施形態に係る包装箱100における第2片62の形状となっている。すなわち、第1片61は、上記の第1の実施形態に係る包装箱100における第2片62の差込片62aと同様の形状の差込片61cを有している。ただし、差込片61cには、突出片62bは形成されておらず、差込片61cは、底面部12が構成された状態で背面部11側から正面部13側に向けて直線状に延びる形状となっている。
一方、第2片62の形状は、上記の第1の実施形態に係る包装箱100における第1片61の形状となっている。すなわち、第2片62は、上記の第1の実施形態に係る包装箱100における第1片61の第2差込片61a及び第3差込片61bと同様の形状の第2差込片62c及び第3差込片62dを有している。
また、第3片63、第4片64がそれぞれ左右反転した形状となっている。
更に、第2延長部構成片74は、当該第2延長部構成片74の左右両端部よりそれぞれ
図11における上側に突出している一対の差込片74cを有している。これら差込片74cは、天面部16と差込片72との境界に沿って形成されたスリットに差し込まれるようになっている。
【0077】
本実施形態の場合も、第1の実施形態と同様に包装箱100を組み立てることができる。
なお、本実施形態の場合、第1片61の差込片61cが、第2片62の内側に差し込まれることによって第2片62に対して係合する。
上記のように、差込片61cは、底面部12が構成された状態で背面部11側から正面部13側に向けて直線状に延びる形状となっている。このため、上記の第1の実施形態と同様に、第1分離予定部31及び第2分離予定部32が底面部12に達するまで破断した状態では、分離片40を正面部13側から背面部11側へ向かう方向に移動させることにより、包装箱100における分離片40以外の部分から分離片40を抵抗なく引き抜くことができる。
【0078】
このような第2の実施形態によっても、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
【0079】
〔第3の実施形態〕
図12は第3の実施形態に係る包装箱100の斜視図である。
本実施形態に係る包装箱100は、第1分離予定部31の始端部31a及び第2分離予定部32の始端部32aが、それぞれ直線状に形成されている点で、上記の第1の実施形態に係る包装箱100と相違し、その他の点では、上記の第1の実施形態に係る包装箱100と同様に構成されている。
【0080】
すなわち、本実施形態の場合、第1ミシン目の始端部31aが底面部12側に向けて第2縁辺22に近づく程度が一定であるとともに、第2ミシン目の始端部32aが底面部12側に向けて第3縁辺23に近づく程度が一定である。
【0081】
本実施形態の場合、始端部31aの延在方向と、天面部16と背面部11との境界をなす罫線との間の角度θ2(
図12)は、開封のしやすさと情報表示45の情報量とのバランスを考慮すると、35°以上60°以下であることが望ましく、45°以上60°以下であることがより望ましい。
なお、始端部32aの延在方向と、天面部16と背面部11との境界をなす罫線との間の角度についても同様である。
【0082】
また、第1ミシン目における始端部31aの長さをA2(
図12)、直線状部31bの長さをB2(
図12)とする。これら長さA2及び長さB2は、第2縁辺22に対して平行な方向における長さである。長さA2と長さB2との比率(A2:B2)は、
図8の情報表示45の量と開封しやすさを考慮すると、4:6から2.5:7.5の範囲とすることができ、箱体10の大きさと情報表示45の量に応じて適宜選択することができる。
第2ミシン目における始端部32aの長さと直線状部32bの長さとの比率についても同様である。
【0083】
本実施形態によれば、第1ミシン目の始端部31aが第2縁辺22に近づく程度が底面部12側に向けて徐々に増している点と、第2ミシン目の始端部32aが第3縁辺23に近づく程度が底面部12側に向けて徐々に増している点により得られる効果を除き、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
【0084】
〔第4の実施形態〕
図13は第4の実施形態に係る包装箱100の斜視図である。
本実施形態に係る包装箱100は、第1分離予定部31の始端部31a及び第2分離予定部32の始端部32aが、それぞれ直線状に形成されている点で、上記の第3の実施形態に係る包装箱100と相違し、その他の点では、上記の第3の実施形態に係る包装箱100と同様に構成されている。
【0085】
本実施形態の場合、第1分離予定部31及び第2分離予定部32は、天面部16にも延長して形成されている。すなわち、第1分離予定部31は、天面部16に形成された天面側延長部31cを含み、第2分離予定部32は、天面部16に形成された天面側延長部32cを含む。
天面側延長部31cの一端が第1分離予定部31を構成する第1ミシン目の始端となっており、天面側延長部31cの他端は始端部31aの一端に繋がっている。
同様に、天面側延長部32cの一端が第2分離予定部32を構成する第2ミシン目の始端となっており、天面側延長部32cの他端は始端部32aの一端に繋がっている。
【0086】
更に、天面部16において天面側延長部31cの一端及び天面側延長部32cの一端に隣接する部位には、穴部16aが形成されている。
利用者は穴部16aに指を差し入れて、天面側延長部31cと天面側延長部32cとの間を摘んで引っ張ることにより、包装箱100を開封することができるとともに、分離片40を形成することができる。
【0087】
本実施形態の場合、分離片40は、天面部16の一部分と、背面部11の一部分と、底面部12の一部分と、を含むため、情報表示45の表示領域をより広く確保することができるので、より多くの情報を分離片40に記載することができる。
【0088】
本実施形態によれば、その他、上記の第3の実施形態と同様の効果が得られる。
【0089】
〔第5の実施形態〕
図14は第5の実施形態に係る包装箱100の分解斜視図である。
【0090】
上記の各実施形態では、第1分離予定部31及び第2分離予定部32がそれぞれミシン目からなる例を説明した。
これに対し、本実施形態の場合、圧着シールにより構成されている
【0091】
分離片40は、包装箱100における分離片40以外の部分に対して予め別体に形成されている。そして、分離片40の両側縁部に形成された帯状の接合部42及び接合部43が、背面部11の両側縁部に形成された帯状の接合部111及び接合部112に対してそれぞれ圧着により接合されている。これにより、分離片40が包装箱100における分離片40以外の部分に対して固定されているとともに、包装箱100が構成され、且つ、接合部42と接合部111との接合部によって第1分離予定部が構成され、接合部43と接合部112との接合部によって第2分離予定部が構成されている。
【0092】
本実施形態の場合、使用者が開封タブ41を摘んで引っ張ることにより、第1分離予定部に沿って接合部42を接合部111から剥がすとともに、第2分離予定部に沿って接合部43を接合部112から剥がすことによって、包装箱100の開封と分離片40の分離とを行うことができる。
【0093】
なお、接合部111に対して圧着シールにより接合された接合部42は、接合部111から一度剥がすと、接合部111に対して貼り直すことができないようになっている。
同様に、接合部112に対して圧着シールにより接合された接合部43は、接合部112から一度剥がすと、接合部112に対して貼り直すことができないようになっている。
すなわち、本実施形態に係る包装箱100にも、改ざん防止機能が付与されている。
【0094】
本実施形態の場合も、その他の構造は、上記の第1の実施形態と同様である。つまり、底面部12の構造は第1の実施形態と同様であるため、第3分離予定部の構造は第1の実施形態と同様である。
【0095】
なお、本実施形態の場合、
図14に示すように分離片40を分離させた状態では、帯状の接合部111及び接合部112がそれぞれ残留部11aとして残留する。
【0096】
本実施形態によっても、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
【0097】
〔第6の実施形態〕
図15は第6の実施形態に係る包装箱100の一部分を示す斜視図であり、このうち(a)は底面部12が塞がれた状態を示し、(b)は底面部12を塞ぐ前の状態を示す。
本実施形態に係る包装箱100は、以下に説明する点で、上記の第1の実施形態に係る包装箱100と相違し、その他の点では、上記の第1の実施形態に係る包装箱100と同様に構成されている。
【0098】
本実施形態の場合、
図15(b)に示すように、底面部12は、正面部13に連接されたフラップにより構成されている。底面部12には、第3片63及び第4片64と背面部11との間に差し込まれる差込片12aが連接されている。
【0099】
そして、
図15(a)に示すように、底面部12と背面部11とは、例えば、それらの境界をまたいで貼り付けられたシール120によって相互に固定されている。ここで、シール120は、紙材などによって形成されており、当該シール120の両端を互いに逆方向に引っ張ることなどにより容易に破断できる程度の強度を有している。
【0100】
本実施形態の場合、第1分離予定部31及び第2分離予定部32に沿って底面部12に達するまで箱体10を切断すると、その勢いでシール120が破断し、分離片40が包装箱100における分離片40以外の部分から分離するようになっている。
【0101】
本実施形態によっても、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
【0102】
なお、第1分離予定部及び第2分離予定部は、上記の各実施形態の例に限らず、ハーフカット溝であっても良い。
【0103】
また、第3分離予定部は、上記の各実施形態の例に限らず、第1片61と第2片62とが相互に接着固定されることにより構成された部分であっても良い。この場合、第1分離予定部及び第2分離予定部においてそれぞれ箱体10を分離させた勢いで、第1片61と第2片62とが相互に分離するようになっている。
或いは、第3分離予定部は、第1分離予定部及び第2分離予定部においてそれぞれ箱体10を分離させた勢いで破断される程度の、短い範囲に形成されたミシン目又はハーフカット溝であっても良い。
【0104】
また、分離片40には、利用者が分離片40を容易に保管できるような各種の構成が付加されていても良い。
例えば、分離片40をフックに係止できるように、分離片40には係止用の穴が形成されていても良い。
また、分離片40を折り曲げることによって分離片40が自立可能となるような折り曲げ線が分離片40に形成されていても良い。
【0105】
また、分離片40の裏面40aの情報表示45は、複数の色で印刷することによって目立つようにしておき、利用者が情報表示45に気づきやすいようにしても良い。
また、分離片40の裏面にニス等の光沢剤を塗布することによって光沢を付与し、情報表示45が更に目立つようにしても良い。
また、分離片40の裏面にエンボス加工を施したり、花柄などの模様を付与することによっても、情報表示45を目立つようにすることができる。
【0106】
また、開封タブ41の位置を分かりやすくするため、箱体10の外面には、開封タブ41を指し示す矢印等のインジケータが印刷などにより付されていても良い。
また、開封タブ41の部分の色を、箱体10における開封タブ41の周囲の部分とは異なる色とすることによっても、開封タブ41を目立たせることができる。