(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
互いに異なる予め決定された実際の全断面を有する複数の電線(200,202)を圧縮し、各々の実際の全断面と、関連の圧縮断面の商を形成すること、および、前記実際の全断面に関連した前記公称全断面に比例して前記商をプロットすることによって、前記相関関数を形成することを特徴とする請求項1に記載の方法。
前記圧縮度を算出する際に、前記超音波溶接システム(110)の、前記圧縮チャンバを区画するソノトロード面および対向電極面(12,18)の、その輪郭形状を計算に入れることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
溶接パラメータおよび/または圧縮パラメータとして、前記電線(200,202)に導入された圧力および/または超音波振幅および/または超音波エネルギを使用することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の方法。
【背景技術】
【0002】
電線を圧縮し、続いて溶接するための、特に、撚り線のトランジットノードまたはエンドノードを、超音波によって、導体に適合可能な圧縮チャンバで製造するための方法は、特許文献1から公知である。
【0003】
電気導体を圧縮し、続いて溶接するために、特に、撚り線のトランジットノードまたはエンドノードを製造するために、超音波振動を発生させるためのソノトロードを有する超音波装置を使用する。各々のソノトロードの部分は、例えば高さおよび幅が調整可能な、端面が開いている圧縮チャンバの側方境界面を形成する。圧縮チャンバの他の境界面は、複数部分からなる対向電極およびサイドスライダであってもよい。超音波装置の例は、シュンク・ゾノジュステーム社(在ドイツ連邦共和国のヴェッテンベルク)製のGS-40/50またはMinicIIの名称で提供された装置である。
【0004】
特許文献2からは、導体を圧縮し、続いて溶接するための、特に、撚り線のトランジットまたはエンドノードを、超音波によって、導体に適合可能な、高さおよび幅が調整可能な圧縮チャンバで製造するための、溶接される導体をまず圧縮し、次に溶接してなる方法および装置が、公知である。ここでは、圧縮チャンバを、溶接される導体の断面に関係なく、予め設定された高さと幅の比率に調整することができる。
【0005】
特許文献3からは、変圧器のための接続ケーブルを溶接する方法が公知である。超音波によってしっかりした接続を達成するために、接続されるケーブル端部を面取りする。
【0006】
特許文献4からは、超音波によって金属製のワークピースを溶接するための方法および装置が、読み取れる。溶接結果の品質を保証するために、ソノトロードの降下速度を、溶接されるワークピースの寸法および設計およびワークピースのコーティングに応じて制御することが意図されている。
【0007】
今日の要件を満たすためには、材料の変更、および/または超音波溶接装置を操作する人の交代が、溶接されるべき最終製品への影響を示さないことが保証されていなければならない。
【0008】
従来の技術によれば、CuまたはAlの電線を、規格に従って、公称断面積、例えば5mm
2を特徴とする。しかしながら、これらの電線は、導電率が同じでも、公称断面積よりも小さい、例えば4.3mm
2の実際の断面積を有する。
【0009】
5mm
2の公称断面積を有する例えば4本の電線の超音波溶接では、4×5mm
2=20mm
2の公称全断面積を有する溶接ノードを製造するだろう。しかしながら、公称全断面積は、実際の全断面面A
tatsと一致しない。
【0010】
従来の技術では、特に、いわゆる圧縮度Vの決定が、溶接ノードの点検の一部である。この場合、出来上がった溶接ノードの高さおよび幅を測定し、
式a)V=[A
tats/b・(h−0.2)]・100in%
あるいは
b)V=[b・h/A
tats]・100in%
のうちの1つにより、予め個々の電線から手で決定した実際の断面と関係づける。
【0011】
但し、A
tatsは、電線従って電線の心線の実際の断面であり、b=溶接による圧縮チャンバの幅であり、h=高さである。
【0012】
溶接ノードの圧縮度の点検を、圧縮チャンバの外で行ない、該点検は、時間と経費の高い消費に結びついている。
【発明の概要】
【0014】
本発明により、
-電線を圧縮チャンバに入れること、
-公称全断面A
nomに基づいて電線を圧縮すること、
-圧縮された電線の圧縮断面Aを決定すること、
-圧縮断面Aを計算に入れる相関関数を用いて、実際の全断面A
tatsを決定すること、
-公称全断面A
nomまたは実際の全断面A
tatsのための溶接パラメータセットを用いて、圧縮されたノードを溶接すること、
-溶接
後の圧縮チャンバの高さおよび幅
から溶接サイズを決定すること、
-実際の全断面A
tatsおよび溶接サイズに基づいて圧縮度を計算すること、が提案される。
【0015】
相関関数に関して、相関関数が、所定の電線タイプおよびツールの輪郭形状のための決定された補正であることに留意されたい。電線のタイプ、例えばFLRYタイプAまたはタイプBであってもよい。すなわち、異なる心線構造、すなわち、異なる心線数および撚り線数および心線直径または撚り線直径を有する同一の公称断面の電線であってもよい。
例えば0.5mm
2の断面では、電線タイプAは、0.19mmの各直径の19本の心線を有し、電線タイプBは、夫々0.21mmの直径の16本の心線を有する。
【0016】
一般的には、相関関数を決定するのは、互いに異なる予め決定された実際の全断面を有する複数の電線を予め圧縮し、各々の実際の全断面と、決定された、関連の圧縮断面の商を形成すること、および、実際の全断面に関連した公称全断面に比例して商をプロットすることによって、関連関数を形成することによって、である。
【0017】
超音波溶接システムに、または該超音波溶接システムのコンピュータまたは制御ユニットに保管される相関関数を、予め、例えばベースマシンで決定し、次に、対応の超音波溶接システムで実行することができる。しかしながら、各々の使用されるべきマシンで、異なった公称全断面および関連の実際の全断面を有する電線を圧縮することについての「
学習」(Anlernen)を行なう可能性もある。測定結果に基づいて、次に、相関関数を決定し、かつ超音波溶接システムに保存する。
【0018】
本発明は、従来の技術と比較して、実際の全断面A
tatsおよび圧縮度をオンラインで算出し、ノードを形成すべく溶接される電線の公称断面のみおよび必要な場合にはツールの形状またはツールの形状輪郭が知られていなければならず、但し、圧縮度の算出の際には、ツールの形状またはツールの形状輪郭を使用する場合に限ることを特徴とする。
【0019】
圧縮度Vを算出するためには、プロファイル補正PKをもって、またはプロファイル補正なしに、例えば自動車産業で使用されるところの、知られた一般的な式を利用する。
【0020】
プロファイル補正PKは、ここでは、ソノトロードおよび対向電極すなわちアンビルの形状が、両者が圧縮チャンバを区画する限り、算出の際に、算出に含まれることを意味する。
【0021】
圧縮度Vを算出するための式として、
a) V=[A
tats/b・(h−PK)]・100in%
あるいは
b)V=[b・h/A
tats]・100in%
を使用することができ、但し、ノードの溶接による圧縮チャンバのh=高さおよびb=幅である。
【0022】
a),b)の結果は、直接に比較することができない。すなわち、異なった目標値が有功である。
【0023】
プロファイル補正PKは、好ましくは0.1≦PK≦0.5、好ましくはPK=0.2である。
【0024】
本発明の他の詳細、利点および特徴は、複数の請求項と、これらの請求項から読み取れる、単独および/または組合せで生じる複数の特徴とからのみならず、図面から見て取れる複数の好ましい実施の形態の以下の記述からも明らかである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1には、超音波溶接システム110が全く原理的に示されている。超音波溶接システムを用いて、エンドノードまたはトランジットノードを形成すべく電線を溶接するための重要な要素を説明する。
【0027】
超音波溶接システム110は、重要な要素として、コンバータ112およびソノトロード114を有する。両者の間には、振幅を増大させるためのブースタ116が設けられている。コンバータ112、ブースタ116およびソノトロード114は、いわゆる超音波オシレータ117を形成し、該超音波オシレータは、ブースタ116に取り付けられている。ソノトロード114、すなわち、
図1には見えないソノトロードヘッドに関連して、対向電極115が設けられている。対向電極は、溶接中に力を接合相手部材、すなわち電線に導入するために、降下可能である。更に、サイドスライダもある。その目的は、ソノトロード114、対向電極すなわちアンビル115およびサイドスライダによって囲まれる圧縮チャンバの高さおよび幅を所望の程度に調整することができるためである。
【0028】
コンバータ112は、ライン118を介して、ジェネレータ120に接続されている。ジェネレータ自体は、ライン122を介して、コンピュータ124に接続されている。ジェネレータ120を介して、コンバータ112、すなわち、該コンバータに設けられた圧電セラミックディスクに、高周波電圧を印加する。その目的は、ディスクを適切に伸縮させるためである。このことによって、増幅された状態でブースタ116によってソノトロード114に伝達される超音波振動を、或る振幅で発生させるのである。
【0029】
図2には、電線を溶接するための超音波溶接装置の部分図が示されている。該装置は、溶接されるべき電線に調整可能な圧縮チャンバ10を有する。ここでは、超音波溶接装置自体は、基本的に、シュンク・ゾノジュステームス社(在ドイツ連邦共和国ヴェッテンベルク)の装置GS−40/50またはMinicIIに対応する構造に対応することができる。
【0030】
圧縮チャンバ10は、実施の形態では、矩形の断面を有し、かつ、端面側で開いている。その目的は、溶接されるべき電線を、圧縮チャンバに通すためである。特に、台形の断面のような、他の断面を有する圧縮チャンバも、当然ながら可能である。
【0031】
圧縮チャンバ10は、側方で境界面12,14,16および18によって囲まれる。これらの境界面は、ソノトロード20の、アンビルのような複数の部分からなる対向電極22の、およびサイドスライダ24の部分である。
【0032】
スライダ24はソノトロード20に沿って摺動可能であり、かつ、側方の境界面12を形成する。スライダ24の移動方向は、矢印S2によって示されている。対向電極22は、知られるように、2部分に形成されており、かつ、支持体26(以下、表面プレートともいう)を有する。支持体からは、矢印S3の方向に摺動可能なクロスヘッド28が出ており、クロスヘッドを介して、圧縮および溶接の際に、必要な力を、圧縮チャンバ10に設置された電線に伝達することができる。クロスヘッド28は、境界面18を形成し、支持体26は圧縮チャンバ10の境界面16を形成する。クロスヘッド28の面18は、ソノトロード20によって形成された境界面12に対し平行に延びている。
【0033】
境界面12,14,16および18によって囲まれる圧縮チャンバ10を、夫々溶接される電線に従って変化させる。
【0034】
圧縮チャンバ10を、入れられた電線の圧縮のために、すなわち体積収縮(Kompaktieren)のために、予め定められた幅bに調整する。この場合、圧縮チャンバ10の幅bは、ノードを形成すべく圧縮しかつ溶接することが意図される電線の公称断面に依存する。
【0035】
スライダ24は、駆動装置36、特に、空気圧式のまたは液圧式の駆動装置に接続されている。駆動装置によって、スライダ24を、矢印S2の方向または逆方向に移動させることができる。対向電極22の支持体26は、同様に好ましくは空気圧式のまたは液圧式の駆動装置として形成されていてもよい駆動装置38に接続されている。
【0036】
駆動装置38によって、支持体26を矢印S1の方向におよび逆方向に移動することができる。スライダ24は、更に、位置センサ40に接続されている。該位置センサによって、静止位置に対するスライダ24の位置を測定することができる。支持体26も、位置センサ
42に接続されている。該位置センサによって、静止位置に対する支持体26の位置を決定することができる。
【0037】
制御装置46、例えば、プログラマブルロジックコントローラは、超音波を発するソノトロード20の位置センサ40,42ならびに駆動装置36,38用の、詳細には図示しない制御要素に接続されている。制御装置46には、モニタ48が接続されている。
【0038】
圧縮チャンバ10の高さhおよび/または幅bを、少なくとも1つの位置センサ、実施の形態では複数の位置センサ40,42によって発生され、かつ制御装置46によって評価される測定値によって決定する。圧縮チャンバ10の異なる断面、すなわち高さまたは幅には、電線を圧縮および溶接するための超音波溶接装置によって調整されるところの、異なるパラメータが割り当てられている。該パラメータは、エネルギ、振幅、圧縮時間および溶接時間のような圧縮パラメータおよび溶接パラメータである。
【0039】
溶接中に、特に、圧縮チャンバ10の高さhを変更する。幅bは、同じままである。何故ならば、例えば、電線に加えられる圧縮の終了後に、スライダ24を停止させるからである。
【0040】
支持体26には、力センサ50も接続されていてよい。該力センサによって、圧縮チャンバ10に入れられた電線に支持体26によって加えられる力を測定する。力センサ50は、同様に、制御ユニット46に接続されている。当然ながら、圧力制御によって間接的な測定も行なうことができる。
【0041】
前記装置によって、圧縮チャンバ10に入れられた電線を、まず圧縮する。詳しくは、スライダ24を、以下のように、すなわち、圧縮チャンバ10の幅を、電線の公称全断面に依存しており、かつ超音波溶接システムのコンピュータ内でパラメータとして保存されているところのレベルに減少させるのである。次に、圧縮中に、高さhも変更する。断面を調整するための力は、制御ユニット46によって、駆動装置36,38に送られる信号を介してトリガされる。圧縮チャンバ10の、調整される断面を、位置センサ40,42によって発生されかつ制御ユニットによって算出される測定値によって、決定する。
【0042】
圧縮すなわち体積収縮の終わり、または終了後の圧縮チャンバ10の断面すなわち高さhまたは幅bは、従って、圧縮の度合いの尺度であり、すなわち、圧縮チャンバ10の形状を圧縮の尺度として使用または評価することができる。例えば、圧縮チャンバ10の幅bおよび/または高さhのみを変更するので、断面を迅速かつ容易に自動的に決定することができる。
【0043】
力センサ50が存在するとき、電線に加える力を、圧縮の尺度として使用することができる。
【0044】
圧縮中に圧縮チャンバ10の調節される幅bは、圧縮されるべき電線の公称断面の関数である。通常の圧縮作業および溶接作業では、幅bは、0.5mmと15mmの間である。圧縮中に電線に作用する圧力は、通常は1barと6barの間にある。圧縮中に、超音波パルスを電線に導入することができる。パルス持続時間は、50msと200msの間である。振幅は、周波数が20kHzであるとき、15μmと20μmの間にあってもよい。
【0045】
溶接作業中に、圧縮チャンバ10の断面を、基本的には、高さhおよび幅bを、新たに変更する。溶接の終了の際に、または終了後にある断面は、導体の溶接の質の尺度である。
【0046】
圧縮度および溶接サイズを、スライダ24または対向電極22のような調整手段によって調整することができるので、制御ユニット46に、対応の目標値を入力する。更に、制御ユニット46に、圧縮度および溶接サイズのための固定の上限値および下限値を入力する。これらの限界値を、外側限界値と言う。以下に内側限界値と言い、かつ、圧縮度および/または溶接サイズのための夫々上限および下限を、溶接される導体の製造の際に定めるところの更なる限界値を、制御ユニット46によって決定する。
【0047】
上記装置を用いて、以下の方法を実行する。
【0048】
第1の工程では、超音波溶接装置を始動させる。その後、第1の工程では、知られた電線の所望の組み合わせを、電線の知られた公称全断面に関し超音波溶接システムのコンピュータによって予め設定されるところの圧縮チャンバ10に入れる。その後、圧縮工程を開始する。従って、圧縮チャンバ10を閉じるのは、スライダ24および複数部分からなる対向電極22を、矢印S2,S3およびS1の方向に駆動または移動することによってである。
【0049】
通常は、スライダ24を移動させないように、圧縮チャンバ10の幅bを変更しない。従って、圧縮の際には、圧縮チャンバ10の高さhのみを変更する。
【0050】
圧縮チャンバ10を閉じる間に、または閉じた後に、超音波パルスまたは超音波パルスのシーケンスを発生させる。その目的は、電線をより強く圧縮するためである。このことによって、本当の意味で、圧縮の均等化を行なう。圧縮後に、後続の工程では、圧縮度、特に圧縮高さhを、幅bおよび/または高さあるいは他の特定の大きさの知識によって決定されるところの圧縮チャンバの、その形状から決定する。
【0051】
圧縮高さhを測定した後、次の工程で、相関関数を介して、電線の実際の断面積A
tatsを算出する。第1の代替案では、このことは、所定の電線タイプと、ツールの輪郭形状のための、決定された相関である。電線のタイプは、例えばFRLYタイプAまたはタイプB、すなわち異なった心線構造、すなわち任意の或る断面に関する異なる撚り線数および撚り線直径を有する同一の公称断面積の電線である。例えば0.5mm
2の電線タイプAは、0.19mmの直径の19本の心線を有し、タイプBの電線は、0.21mmの直径の16本の心線を有する。
【0052】
あるいは、知られたおよび/または決定された実際の断面
への電線の挿入および圧縮、および相関関数の算出に関する「
学習」を行なう。
【0053】
相関関数を介して実際の全断面積A
tatsを算出した後に、公称断面のためのパラメータセットを用いて溶接を行なうか、あるいは、実際の全断面のためのパラメータセットを用いて溶接を行なうべきかの問い合わせを行なう。
【0054】
適切なパラメータセットを選択後に、超音波溶接を実行する。
【0055】
溶接中に、圧縮チャンバの幅bは、圧縮と比較して、基本的には変わらず、同様に0.5mmないし15mmである。溶接中に、1barと6barの間の圧力を電線に加える。オシレータ117に供給されるエネルギは、50Wsと10000Wsの間である。全溶接持続時間は、振動振幅が15μmと30μmの間にあるとき、0.2secと2secの間にある。これらの値は、例にすぎず、これによって、本発明を限定はしない。
【0056】
最後に、溶接サイズを決定するのは、圧縮チャンバ10の幅bおよび高さhまたは他の特定の大きさを検出することによってである。
【0057】
本発明によれば、圧縮度Vの算出を、オンラインで、すなわち、溶接終了直後に行なう。決定された実際の全断面A
tatsと、決定された溶接のサイズ、すなわち、溶接ノードの高さhおよび幅bとから、圧縮度を決定する。圧縮度Vの算出を、知られた以下の式に基づいて行うことができる。
【0058】
a)V=[A
tats/b・(h−PK)]・100in%
あるいは
b)V=[b・h/A
tats]・100in%
但し、a)およびb)からの結果は、直接には比較できない。すなわち、異なる目標値が有功なのである。本発明によれば、式a)のほうが好ましい。
【0059】
式では、PKは、圧縮チャンバ10の境界面12および18の形状または輪郭、すなわち、ソノトロード20と、対向電極22の、力を伝達するクロスヘッド28との形状または輪郭を計算に入れるところの大きさである。係数PKは、通常は、0.1と0.5の範囲にある。約0.2の値を始めに用いることは好ましい。bは溶接作業終了後の圧縮チャンバ10の幅を、hはその高さを意味する。従って、両者は、製造されるべきノードの断面を示す。
【0060】
好ましいツールの形状は、導体に適合した波高、波間隔、波形および波数を有する波形状であり、錐体または錐台を有するクロスコルゲートである。
【0061】
好ましい実施の形態では、圧縮度Vを図表でおよび/または数字で各溶接後に表示し、かつ、保存または記録することができる。
【0062】
本発明に係わる本質的な特徴を、
図3ないし8を参照して再度説明する。
【0063】
図3a)ないし3d)には、電線200,202の部分または断面が全く原理的に示されている。電線200は、対称構造を有し、かつ、例えば
0.50mm
2の公称断面積を有する。心線204の数は7である。各々の心線204の直径は0.29mmである。従って、公称断面積とは明らかに異なる0.46mm
2の実際の全断面積が計算により生じる。
【0064】
図3c)に示す電線202は、合計24の心線206を持つ非対称構造を有する。各々の心線の直径は、例えば0.19mmである。その目的は、0.68mm
2の実際の全断面積が生じるためである。しかしながら、公称断面積を0.75mm
2で記す。
【0065】
超音波溶接システム110は、通常は、超音波溶接システムに既知の電線のための圧縮パラメータおよび溶接パラメータが保存されているように、予備プログラム化されている。操作者は、ノードを形成すべく溶接される電線の公称断面を知っている。公称断面積は、ここでは、すべての電線から生じる断面である。複数の電線からノードを溶接するために、その結果、まず、公称全断面を制御装置に入力する。制御装置に基づいて、制御装置に保存された圧縮パラメータを取り出す。電線を圧縮チャンバに挿入し、圧縮チャンバの幅bを調整し、次に、幅bを変更することなく、アンビル22の降下によって圧縮を実行する。このことを、
図4および5を参照して示すことが意図される。かくして、まず、電線200,202を、圧縮チャンバ10に挿入し、次に、スライダ24を、予備設定された値に調整し、次に、複数の部分からなる対向電極22のクロスヘッド28をスライダ24の方向に調整し、かつアンビル22を矢印方向S1に降下させる。圧縮パラメータとして、圧力、振幅およびエネルギを、既知の公称全断面に応じて自動的に調整する。圧縮後に、電線200,202は、圧縮チャンバ10の幅bおよび高さh1によって決定される圧縮断面A
1を有する。
【0066】
次に、同一の超音波溶接装置の中で異なる公称全断面の電線を、既述の方法に従って圧縮する。その目的は、異なる公称全断面に従って適切な圧縮断面A
1...A
nを決定するためである。
【0067】
次に、各々の公称全断面積のために、圧縮された電線の圧縮断面A
1...A
nと、夫々に溶接される電線の実際の全断面A
tat1...A
tatnの商から生じる補正値Kを決定する。電線の各々の実際の全断面A
tatsは、溶接されるべき電線の心線の数および直径から生じるものである。続いて、相関関数を決定する。この相関関数では、無次元の補正値Kは、図
6に例示されているように、公称全断面積A
nom(単位mm
2)に対してプロットされている。従って、知られた公称全断面および決定された圧縮断面においては、実際の全断面A
tatsを直接算出することができる。何故ならば、対応の相関関数は、超音波溶接システムのコンピュータに保存されているからである。従って、相関関数は、公称全断面A
nomに従う個々の補正値Kから生じる。
【0068】
実際の全断面A
tatsは、従って、A
tats=A:Kの式から生じ、但し、Kは、公称全断面に従う相関関数から決定された補正値であり、Aは、公称全断面を有する電線のための圧縮断面である。
【0069】
対応の超音波溶接装置の使用の際にノードの圧縮度を決定するために、前述のように、知られた公称全断面に従って、圧縮パラメータを自動的に調整し、次に、電線を圧縮チャンバ10に挿入した後に、該電線を圧縮する。圧縮の終わりに、圧縮断面Aを、圧縮チャンバ10の寸法から自動的に決定する。その目的は、そのことにより、相関関数を用いて実際の全断面A
tatsを算出するためである。圧縮後に、溶接を実行する。溶接パラメータを、公称全断面に応じて、または実際の全断面に応じて取り出す。溶接に従って、圧縮チャンバの形状から、自動的にノードの断面を表わす溶接サイズを決定し、次に、実際の全断面A
tatsを用いて、圧縮度Vをオンラインで算出する。該圧縮度を、次に、図表および/または数字により超音波溶接装置の画面に表示することができる。数値の記憶も行なう。
【0070】
圧縮度を決定する際に、ソノトロード20および対向電極22の、およびクロスヘッド28の輪郭により形成される境界面も、計算に入れることができる。
図8を参照して原理的に説明するように、かくして、前記の式b)に従って、尺度PKが使用される。該尺度は、実施の形態では、
圧縮チャンバ10を区画するソノトロード20(10)
、またはアンビル22
の面の、その輪郭の高さhwによって予め設定される。補正係数PKは、波構造の補償のために用いられる。大きさhwは、使用されるツールのタイプに従う。プロファイル補正PKは、通常は0.1と0.5の間、好ましくは0.2
である。