【文献】
古賀久雄,次世代電力線通信と標準化,パナソニック技報 第56巻 第1号,パナソニック株式会社,2010年 4月15日,第16−21頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記アプリケーションデータの前記長さが前記しきい値長さを超えると決定することに応答して、前記ショートパケットのペイロードフィールド内で前記アプリケーションデータを送信することを決定することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
第1のFFTサイズを使用して前記フレーム制御フィールドの前記アプリケーションデータ部分を符号化し、前記第1のFFTサイズとは異なる第2のFFTサイズを使用して前記フレーム制御フィールドの前記制御情報部分を符号化することと、
第1の符号化方式を使用して前記フレーム制御フィールドの前記アプリケーションデータ部分を符号化し、前記第1の符号化方式とは異なる第2の符号化方式モードを使用して前記フレーム制御フィールドの前記制御情報部分を符号化することと、
から成るグループのうちの少なくとも1つのメンバーを実施することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
前記ショートパケット送信技法をサポートしない前記レガシーネットワークデバイスを前記電力線通信ネットワークが含むと決定することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
前記命令が、前記ショートパケット送信技法をサポートしない前記レガシーネットワークデバイスを前記電力線通信ネットワークが含むと決定するための命令をさらに含む、請求項12に記載の非一時的機械可読記憶媒体。
前記第1のしきい値長さが所定のフレーム制御フィールド長さであり、前記第2のしきい値長さが所定のペイロードフィールド長さである、請求項18に記載の非一時的機械可読記憶媒体。
前記アプリケーションデータの前記長さが、前記知られているパケット送信技法と関連付けられるプロトコルによって指定された最小の所定のペイロードフィールド長さより短い、請求項12に記載の非一時的機械可読記憶媒体。
前記知られているパケット送信技法と関連付けられる通信プロトコルによって指定された最小の所定のペイロードフィールド長さより短いペイロードフィールド長さを選択することをさらに備える、請求項2に記載の方法。
前記第1のネットワークデバイスの通信能力と、前記第2のネットワークデバイスの通信能力と、前記アプリケーションデータを生成したアプリケーションとから成るグループのうちの少なくとも1つのメンバーに少なくとも部分的に基づいて前記ショートパケット内で前記アプリケーションデータを送信することを決定することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
前記アプリケーションデータの前記長さが第1のしきい値長さを超えるが第2のしきい値長さを超えないときに、前記ショートパケットのペイロードフィールド内で前記アプリケーションデータを送信することを決定することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
前記ショートパケット送信技法が、第1の符号化技法と、第1の送信モードと、第1の変調技法とから成るグループのうちの少なくとも1つのメンバーを含み、前記知られているパケット送信技法が、第2の符号化技法と、第2の送信モードと、第2の変調技法とから成るグループのうちの少なくとも1つのメンバーを含む、請求項1に記載の方法。
前記電力線通信ネットワーク内で前記ショートパケットのフレーム開始デリミタを送信することと、ここにおいて、前記レガシーネットワークデバイスが、前記フレーム開始デリミタを検出することに応答して前記時間間隔の間に通信を開始しない、
前記時間間隔の間に前記ショートパケットの残部を送信することと、
をさらに備える、請求項29に記載の方法。
前記ショートパケットのペイロードフィールド長さが、前記知られているパケット送信技法と関連付けられるプロトコルによって指定された最小の所定のペイロードフィールド長さより短い、請求項8に記載の第1のネットワークデバイス。
前記アプリケーションデータを送信するための前記ショートパケット送信技法と、前記制御情報を送信するための前記知られているパケット送信技法との前記選択が、前記ショートパケット送信技法をサポートしない前記レガシーネットワークデバイスを前記電力線通信ネットワークが含むことの決定に応答するものである、請求項8に記載の第1のネットワークデバイス。
前記第1のしきい値長さが所定のフレーム制御フィールド長さであり、前記第2のしきい値長さが所定のペイロードフィールド長さである、請求項39に記載の第1のネットワークデバイス。
前記第1のネットワークデバイスおよび前記第2のネットワークデバイスが、車両の前記電力線通信ネットワーク内に含まれる、請求項8に記載の第1のネットワークデバイス。
【発明の概要】
【0005】
[0005]通信ネットワーク内でショートパケットを送信するための様々な実施形態が開示される。いくつかの実施形態では、パケットを送信するための方法は、通信ネットワークの第1のネットワークデバイスから第2のネットワークデバイスにアプリケーションデータを送信することを決定することと、アプリケーションデータの長さが第1のしきい値長さを超えるかどうかを決定することと、アプリケーションデータの長さが第1のしきい値長さを超えないときにショートパケットのフレーム制御フィールド内で第1のネットワークデバイスから第2のネットワークデバイスにアプリケーションデータを送信することとを備える。
【0006】
[0006]いくつかの実施形態では、アプリケーションデータの長さが第1のしきい値長さを超えるかどうかを決定することは、アプリケーションデータのバイト数がしきい値バイト数を超えるかどうかを決定することを備える。
【0007】
[0007]いくつかの実施形態では、方法は、ショートパケットのフレーム制御フィールドがアプリケーションデータを含むことのインジケーションを、フレーム制御フィールド内で送信することをさらに備える。
【0008】
[0008]いくつかの実施形態では、フレーム制御フィールド内でアプリケーションデータを送信することは、第1のネットワークデバイスから第2のネットワークデバイスにペイロードフィールドのないショートパケットを送信することを決定することを備える。
【0009】
[0009]いくつかの実施形態では、フレーム制御フィールド内でアプリケーションデータを送信することは、フレーム制御フィールドの予約済みフィールド内でアプリケーションデータを送信することを備える。
【0010】
[0010]いくつかの実施形態では、フレーム制御フィールド内でアプリケーションデータを送信することは、フレーム制御フィールド内でアプリケーションデータを送信するためにフレーム制御フィールドの第1のフィールドを一時的に再定義することと、再定義された第1のフィールド内でアプリケーションデータを送信することとを備える。
【0011】
[0011]いくつかの実施形態では、方法は、第1のフィールドがアプリケーションデータを含むことのインジケーションを、フレーム制御フィールド内で送信することをさらに備える。
【0012】
[0012]いくつかの実施形態では、方法は、アプリケーションデータの長さと複数のフレーム制御フィールド長さとを比較することと、アプリケーションデータの長さと、制御情報の長さと、第1のフレーム制御フィールドの長さとに少なくとも部分的に基づいてアプリケーションデータを送信するための第1のフレーム制御フィールドの長さを選択することとをさらに備える。
【0013】
[0013]いくつかの実施形態では、ショートパケット内でアプリケーションデータを送信することを決定することは、さらに、第1のネットワークデバイスの通信能力と、第2のネットワークデバイスの通信能力と、アプリケーションデータを生成したアプリケーションとから成るグループのうちの少なくとも1つのメンバーに基づく。
【0014】
[0014]いくつかの実施形態では、方法は、アプリケーションデータの長さが第1のしきい値長さを超えるが第2のしきい値長さを超えないときに、ショートパケットのペイロードフィールド内でアプリケーションデータを送信することを決定することをさらに備える。
【0015】
[0015]いくつかの実施形態では、第1のしきい値長さは所定のフレーム制御フィールドの長さであり、第2のしきい値長さは所定のペイロードフィールドの長さである。
【0016】
[0016]いくつかの実施形態では、方法は、ショートパケット内でアプリケーションデータを送信することを決定することと、ショートパケット内でアプリケーションデータを送信することを決定することに応答して、ショートパケットのフレーム制御フィールド内かまたはショートパケットのペイロードフィールド内でアプリケーションデータを送信することを決定することとをさらに備える。
【0017】
[0017]いくつかの実施形態では、方法は、フレーム制御フィールドの第1の部分内でアプリケーションデータを送信するための第1の通信技法と、フレーム制御フィールドの残りの部分内で制御情報を送信するための第2の通信技法とを選択することをさらに備える。
【0018】
[0018]いくつかの実施形態では、第1の通信技法はショートパケットの送信をサポートし、第2の通信技法はショートパケットの送信をサポートしない。
【0019】
[0019]いくつかの実施形態では、アプリケーションデータを送信するための第1の通信技法と制御情報を送信するための第2の通信技法とを選択することは、第2の通信技法を実装し、ショートパケットの送信をサポートしないレガシーネットワークデバイスを通信ネットワークが含むものと決定することに応答するものである。
【0020】
[0020]いくつかの実施形態では、第1の通信技法は、第1の符号化技法と、第1の送信モードと、第1の変調技法とから成るグループのうちの少なくとも1つのメンバーを含み、第2の通信技法は、第2の符号化技法、第2の送信モード、および第2の変調技法から成るグループのうちの少なくとも1つのメンバーを含む。
【0021】
[0021]いくつかの実施形態では、方法は、フレーム制御フィールド内でアプリケーションデータと制御情報とを送信するための通信技法を選択することをさらに備え、通信技法は、ショートパケットの送信をサポートする。
【0022】
[0022]いくつかの実施形態では、方法は、通信ネットワークがレガシーネットワークデバイスを含むものと決定することと、レガシーネットワークデバイスと関連付けられた時間間隔に少なくとも部分的に基づいてショートパケットを生成することとをさらに備える。
【0023】
[0023]いくつかの実施形態では、時間間隔は、競合ウィンドウフレーム間スペース(CIFS:contention window inter-frame space)である。
【0024】
[0024]いくつかの実施形態では、方法は、通信ネットワーク内でショートパケットのフレーム開始デリミタを送信することであって、レガシーネットワークデバイスは、フレーム開始デリミタを検出することに応答して時間間隔の間に通信を開始しない、送信することと、時間間隔の間にショートパケットの残部を送信することとをさらに備える。
【0025】
[0025]いくつかの実施形態では、方法は、ショートパケット内でアプリケーションデータを送信するための複数の通信キャリアを選択することをさらに備える。
【0026】
[0026]いくつかの実施形態では、ショートパケットは、ショートパケットを送信するために使用される複数の通信キャリアのインジケーションを含む。
【0027】
[0027]いくつかの実施形態では、第1のネットワークデバイスおよび第2のネットワークデバイスは、車両の通信ネットワーク内に含まれる。
【0028】
[0028]いくつかの実施形態では、第1のネットワークデバイスは車両であり、第2のネットワークデバイスは電気車両充電機器(electric vehicle supply equipment)である。
【0029】
[0029]いくつかの実施形態では、第1のネットワークデバイスおよび第2のネットワークデバイスは、それぞれ、電力線通信(PLC)プロトコルを実装する。
【0030】
[0030]いくつかの実施形態では、パケットを送信するための方法は、通信ネットワークの第1のネットワークデバイスから第2のネットワークデバイスにアプリケーションデータを送信することを決定することと、アプリケーションデータの長さと複数のペイロードフィールドの長さとを比較することと、アプリケーションデータの長さと複数のペイロードフィールドの長さとを比較することに少なくとも部分的に基づいて、ショートパケットのペイロードフィールド内でアプリケーションデータを送信するために複数のペイロードフィールドの長さから第1のペイロードフィールドの長さを選択することとを備える。
【0031】
[0031]いくつかの実施形態では、方法は、ショートパケットのペイロードフィールド内でアプリケーションデータを送信することを決定することをさらに備え、アプリケーションデータの長さと複数のペイロードフィールドの長さとを比較することは、ペイロードフィールド内でアプリケーションデータを送信することを決定することに応答するものである。
【0032】
[0032]いくつかの実施形態では、方法は、ショートパケットのフレーム制御フィールド内で制御情報を送信することをさらに備える。
【0033】
[0033]いくつかの実施形態では、ショートパケットのフレーム制御フィールドは、ペイロードフィールドがアプリケーションデータを含むことのインジケーションと、第1のペイロードフィールドの長さのインジケーションとを備える。
【0034】
[0034]いくつかの実施形態では、方法は、ショートパケットのペイロードフィールド内でアプリケーションデータを送信するための第1の通信技法と、ショートパケットのフレーム制御フィールド内で制御情報を送信するための第2の通信技法とを選択することをさらに備える。
【0035】
[0035]いくつかの実施形態では、第1の通信技法はショートパケットの送信をサポートし、第2の通信技法はショートパケットの送信をサポートしない。
【0036】
[0036]いくつかの実施形態では、アプリケーションデータを送信するための第1の通信技法と制御情報を送信するための第2の通信技法とを選択することは、第2の通信技法を実装し、ショートパケットの送信をサポートしないレガシーネットワークデバイスを通信ネットワークが含むものと決定することに応答するものである。
【0037】
[0037]いくつかの実施形態では、方法は、第1の通信技法がアプリケーションデータに適用されることのインジケーションを送信することをさらに備える。
【0038】
[0038]いくつかの実施形態では、第1のネットワークデバイスは、プロセッサと、命令を記憶するためのメモリとを備え、命令は、プロセッサによって実行されたときに、通信ネットワークの第2のネットワークデバイスにアプリケーションデータを送信することを決定することと、アプリケーションデータの長さがしきい値長さを超えるかどうかを決定することと、アプリケーションデータの長さがしきい値長さを超えないときにショートパケットのフレーム制御フィールド内で第2のネットワークデバイスにアプリケーションデータを送信することとを第1のネットワークデバイスに行わせる。
【0039】
[0039]いくつかの実施形態では、命令は、プロセッサによって実行されたときに、さらに、アプリケーションデータの長さと複数のフレーム制御フィールドの長さとを比較することと、アプリケーションデータの長さ、制御情報の長さ、および第1のフレーム制御フィールドの長さに少なくとも部分的に基づいてアプリケーションデータを送信するための第1のフレーム制御フィールドの長さを選択することとを第1のネットワークデバイスに行わせる。
【0040】
[0040]いくつかの実施形態では、命令は、プロセッサによって実行されたときに、さらに、ショートパケット内でアプリケーションデータを送信することを決定することと、ショートパケット内でアプリケーションデータを送信することを決定することに応答して、ショートパケットのフレーム制御フィールド内かまたはショートパケットのペイロードフィールド内でアプリケーションデータを送信することを決定することとを第1のネットワークデバイスに行わせる。
【0041】
[0041]いくつかの実施形態では、命令は、プロセッサによって実行されたときに、さらに、フレーム制御フィールドの第1の部分内でアプリケーションデータを送信するための第1の通信技法と、フレーム制御フィールドの残りの部分内で制御情報を送信するための第2の通信技法とを第1のネットワークデバイスに選択させる。
【0042】
[0042]いくつかの実施形態では、命令は、プロセッサによって実行されたときに、さらに、通信ネットワークがレガシーネットワークデバイスを含むものと決定することと、レガシーネットワークデバイスと関連付けられた時間間隔に少なくとも部分的に基づいてショートパケットを生成することとを第1のネットワークデバイスに行わせる。
【0043】
[0043]いくつかの実施形態では、命令は、プロセッサによって実行されたときに、さらに、ショートパケット内でアプリケーションデータを送信するための複数の通信キャリアを第1のネットワークデバイスに選択させる。
【0044】
[0044]いくつかの実施形態では、第1のネットワークデバイスは、プロセッサと、命令を記憶するためのメモリとを備え、命令は、プロセッサによって実行されたときに、通信ネットワークの第2のネットワークデバイスにアプリケーションデータを送信することを決定することと、アプリケーションデータの長さと複数のペイロードフィールドの長さとを比較することと、アプリケーションデータの長さと複数のペイロードフィールドの長さとの比較に少なくとも部分的に基づいて、ショートパケットのペイロードフィールド内でアプリケーションデータを送信するために複数のペイロードフィールドの長さから第1のペイロードフィールドの長さを選択することとを第1のネットワークデバイスに行わせる。
【0045】
[0045]いくつかの実施形態では、命令は、プロセッサによって実行されたときに、さらに、ショートパケットのペイロードフィールド内でアプリケーションデータを送信することを第1のネットワークデバイスに決定させ、アプリケーションデータの長さと複数のペイロードフィールドの長さとを第1のネットワークデバイスに比較させることは、ペイロードフィールド内でアプリケーションデータを送信することを決定することに応答するものである。
【0046】
[0046]いくつかの実施形態では、命令は、プロセッサによって実行されたときに、さらに、ショートパケットのペイロードフィールド内でアプリケーションデータを送信するための第1の通信技法と、ショートパケットのフレーム制御フィールド内で制御情報を送信するための第2の通信技法とを第1のネットワークデバイスに選択させる。
【0047】
[0047]いくつかの実施形態では、非一時的機械可読記憶媒体は、そこに機械実行可能命令を記憶しており、機械実行可能命令は、通信ネットワークの第1のネットワークデバイスから第2のネットワークデバイスにアプリケーションデータを送信することを決定することと、アプリケーションデータの長さがしきい値長さを超えるかどうかを決定することと、アプリケーションデータの長さがしきい値長さを超えないときにショートパケットのフレーム制御フィールド内で第1のネットワークデバイスから第2のネットワークデバイスにアプリケーションデータを送信することとを行うための命令を備える。
【0048】
[0048]いくつかの実施形態では、前記命令は、アプリケーションデータの長さと複数のフレーム制御フィールドの長さとを比較することと、アプリケーションデータの長さ、制御情報の長さ、および第1のフレーム制御フィールドの長さに少なくとも部分的に基づいてアプリケーションデータを送信するための第1のフレーム制御フィールドの長さを選択することとを行うための命令をさらに備える。
【0049】
[0049]いくつかの実施形態では、前記命令は、ショートパケット内でアプリケーションデータを送信することを決定することと、ショートパケット内でアプリケーションデータを送信することを決定することに応答して、ショートパケットのフレーム制御フィールド内かまたはショートパケットのペイロードフィールド内でアプリケーションデータを送信することを決定することとを行うための命令をさらに備える。
【0050】
[0050]いくつかの実施形態では、前記命令は、フレーム制御フィールドの第1の部分内でアプリケーションデータを送信するための第1の通信技法と、フレーム制御フィールドの残りの部分内で制御情報を送信するための第2の通信技法とを選択するための命令をさらに備える。
【0051】
[0051]いくつかの実施形態では、前記命令は、ショートパケット内でアプリケーションデータを送信するための複数の通信キャリアを選択するための命令をさらに備える。
【0052】
[0052]いくつかの実施形態では、非一時的機械可読記憶媒体は、そこに機械実行可能命令を記憶しており、機械実行可能命令は、通信ネットワークの第1のネットワークデバイスから第2のネットワークデバイスにアプリケーションデータを送信することを決定することと、アプリケーションデータの長さと複数のペイロードフィールドの長さとを比較することと、アプリケーションデータの長さと複数のペイロードフィールドの長さとの比較に少なくとも部分的に基づいて、ショートパケットのペイロードフィールド内でアプリケーションデータを送信するために複数のペイロードフィールドの長さから第1のペイロードフィールドの長さを選択することとを行うための命令を備える。
【0053】
[0053]いくつかの実施形態では、前記命令は、ショートパケットのペイロードフィールド内でアプリケーションデータを送信するための第1の通信技法と、ショートパケットのフレーム制御フィールド内で制御情報を送信するための第2の通信技法とを選択するための命令をさらに備える。
【0054】
[0054]添付の図面を参照することによって、本実施形態がよりよく理解され得、多数の目的、特徴、および利点が、当業者に明らかになり得る。
【発明を実施するための形態】
【0056】
[0066]後に続く説明は、本開示の様々な実施形態を説明する、例示的なシステムと、方法と、技法と、命令シーケンスと、コンピュータプログラム製品とを含む。しかしながら、説明される実施形態は、開示される具体的な詳細なしに実施され得ることを理解されたい。たとえば、実施形態は、HomePlug AV/AV2/GreenPHYまたはIEEE1901通信プロトコルを使用して電力線通信ネットワーク内でパケットを送信することを説明する。しかしながら、他の実施形態では、本明細書で説明される動作は、他のワイヤード通信プロトコル(たとえば、同軸ケーブルマルチメディア協会(MoCA:multimedia over coax alliance)プロトコル、イーサネット(登録商標)プロトコル、など)、またはワイヤレス通信プロトコル(たとえば、IEEE802.11プロトコルなどのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)プロトコル)に拡張され得る。よく知られている命令インスタンス、プロトコル、構造、および技法は、説明をわかりにくくしないために詳細には示されていない。
【0057】
[0067]電力線ネットワークは、複数のネットワークデバイスが電力線媒体に結合される、共有通信ネットワークである。電力を供給することに加えて、電力線ネットワークはまた、電力線通信(PLC)デバイス間の通信を促進し得る。たとえば、車両と充電ステーションとの間の高速通信は、充電ステーションが、ほとんどユーザ対話なしに車両に電力を供給することを可能にし得る。車両および充電ステーションは、課金情報と、健全性およびステータス情報と、コマンド/制御情報と、他の通信とを交換するために、一般的に、低レートデータバスを使用する。車両および/または充電ステーションはまた、内部通信のために低レートデータバスを使用し得る。車両と充電ステーションとの間、車両内、および/または充電ステーション内で交換されるパケットの長さは、一般的に非常に短い(たとえば、8バイト)。いくつかの実施形態では、車両および充電ステーションは、デバイス間通信およびデバイス内通信のためのPLCプロトコル(たとえば、HomePlug AV/AV2/GreenPHYプロトコル、IEEE1901プロトコル)を使用し得る。通信のためにPLCプロトコルを使用することは、ワイヤハーネスの複雑さを最小化し得、車両および/または充電ステーション内の追加のデータバス(たとえば、ローカル相互接続ネットワーク(LIN)バス)の必要性を排除し得る。しかしながら、PLCパケットのフレームフォーマットは、一般的に、プリアンブルフィールドと、フレーム制御フィールドと、ペイロードフィールドとを含む。ペイロードフィールドの長さは、一般的に、実装されている通信プロトコルに基づいて事前定義される。したがって、PLCデバイス間で送信されることになるアプリケーションデータの長さがPLCパケットのペイロードフィールドの所定の長さより短いとき、PLCデバイスは追加の「0」ビットを組み込むかまたはアプリケーションデータを「パディング」し、それによって結果として生じるアプリケーションデータの長さは、ペイロードフィールドの所定の長さに等しくなる。たとえば、PLCプロトコルが136バイトの所定のペイロードフィールドの長さを使用する場合、所定の136バイトのペイロードフィールド内で60バイトのアプリケーションデータを送信するために、76バイトのパディングが追加され得る。しかしながら、より長い所定のペイロードフィールドの長さの中に送信のための追加のバイトを用いてより短いペイロードをパディングすることは、送信効率を低下させ得る。いくつかの実施形態では、PLCパケットのペイロードフィールドは、イーサネットパケットを含み得る。イーサネットパケットは、イーサネットヘッダと(アプリケーションデータを有する)イーサネットペイロードとを含み得る。PLCパケット内でイーサネットパケットを送信することは冗長であり、オーバーヘッドを増加させ、パケット送信効率を低下させる場合がある。
【0058】
[0068]いくつかの実施形態では、ネットワークデバイスは、送信されることになるアプリケーションデータの長さがしきい値長さよりも短いときに、「ショートパケット」を効率的に送信するように構成され得る。たとえば、PLCプロトコルが、アプリケーションデータを送信するために所定のペイロードフィールドの長さの使用を指定する場合、ネットワークデバイスは、送信されることになるアプリケーションデータの長さがPLCプロトコルによって指定された所定のペイロードフィールドの長さより短いとき、PLCネットワーク内でショートパケットを送信するように構成され得る。いくつかの実施形態では、
図1〜
図4および
図6を参照しながら説明されるように、ネットワークデバイスは、ペイロードフィールドを送信することなくフレーム制御フィールド内でアプリケーションデータを送信し得る。別の実施形態では、
図5および
図6を参照しながら説明されるように、フレーム制御フィールド内でアプリケーションデータを送信する代わりに、ネットワークデバイスは、適切な長さを有するショートペイロードフィールド内でアプリケーションデータを送信し得る。ネットワークデバイスは、ショートペイロードフィールドに対する複数の長さ(「ショートペイロードフィールド長さ」)をサポートし得、アプリケーションデータの長さに基づいて適切なショートペイロードフィールド長さを選択し得る。いくつかの実施形態では、ネットワークデバイスはまた、ショートパケット内でアプリケーションデータを送信するために、複数のパケット生成技法とパケット送信技法(「通信技法」または「ショートパケット通信技法」と総称される)とをサポートし得る。たとえば、
図7〜
図10においてさらに説明されるように、ネットワークデバイスは、ショートパケット内でアプリケーションデータを送信するために、符号化方式、変調技法、送信モード、などを適用され得る。ペイロードフィールドを送信することなくフレーム制御フィールド内でアプリケーションデータを送信するために既存の通信プロトコルを適合させることは、オーバーヘッドを最小化し、通信効率を改善し得る。その上、フレーム制御フィールドに対する複数の長さ(「フレーム制御フィールド長さ」)、複数のペイロードフィールド長さ、ならびに/またはショートパケットを生成および送信するための複数の通信技法をサポートするようにネットワークデバイスを構成することは、通信効率を改善し、複雑さと、電力消費と、送信時間とを最小化し得る。
【0059】
[0069]
図1は、通信ネットワーク100内でショートパケットを送信するための機構を含む例示的なブロック図である。通信ネットワーク100は、ネットワークデバイス102と104とを含む。ネットワークデバイス102は、パケット評価モジュール106と、パラメータ選択モジュール108と、パケット生成モジュール110と、トランシーバ112とを含む。簡単のために
図1に示されていないが、ネットワークデバイス104はまた、パケット評価モジュール、パラメータ選択モジュール、パケット生成モジュール、および/またはトランシーバを含み得る。以下でさらに説明されるように、ネットワークデバイス102および104は、ショートパケット通信のために本明細書で説明される動作を実行し得る。通信ネットワーク100はまた、レガシーネットワークデバイス114を含む場合がある。レガシーネットワークデバイスは、ショートパケット通信のために本開示において説明される動作をサポートしないネットワークデバイスであるものと定義される。ネットワークデバイス102、104および114は、破線を使用して
図1に示されるワイヤードおよび/またはワイヤレス通信リンクを使用して互いに通信可能に結合され得る。
【0060】
[0070]一実施形態では、通信ネットワーク100はPLCネットワークであってよく、ネットワークデバイス102、104および114は、それぞれ、PLC対応デバイスであってよい。いくつかの実施形態では、ネットワークデバイス102、104および114は、HomePlug1.0/AV/AV2/GreenPHY通信プロトコル、IEEE1905通信プロトコル、または別の適切なPLCプロトコルを使用して動作し得る。いくつかの実施形態では、PLCプロトコルに加えて(またはその代わりに)、ネットワークデバイス102、104および114はまた、他の適切なワイヤード通信プロトコル(たとえば、イーサネットプロトコル、MoCAプロトコル、など)および/またはワイヤレス通信プロトコル(たとえば、IEEE802.11プロトコルなどのWLANプロトコル)を実装し得る。いくつかの実施形態では、ネットワークデバイス102、104および114は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、モバイルフォン、スマート家電、ナビゲーションデバイス、メディアプレーヤ、ゲーミングコンソール、ネットワークブリッジングデバイス、アクセスポイント、またはワイヤードおよび/またはワイヤレス通信プロトコルを実装する別の電子デバイスなどの電子デバイスであってよい。いくつかの実施形態では、ネットワークデバイス102、104および114のうちの1つまたは複数は、電力線ネットワーク(図示されず)のAC出力に直接接続するスタンドアロンまたは専用のPLCデバイスであってよい。いくつかの実施形態では、
図2においてさらに説明されるように、ネットワークデバイス102、104および114は、車両または充電ステーションの通信ネットワークの一部である電子デバイスであってよい。
【0061】
[0071]いくつかの実施形態では、ネットワークデバイス102は、ネットワークデバイス104にアプリケーションデータを送信することを決定し得る。パケット評価モジュール106は、アプリケーションデータがショートパケット内で送信されるべきであるかどうかを決定し得る。いくつかの実装形態では、パケット評価モジュール106は、アプリケーションデータの長さとしきい値長さとを比較し得る。アプリケーションデータの長さがしきい値長さより短い場合、パケット評価モジュール106は、アプリケーションデータがショートパケット内で送信されるべきであるものと決定し得る。たとえば、パケット評価モジュール106は、アプリケーションデータのバイト数としきい値とを比較し得る。しきい値は、従来のPLCパケットのペイロードフィールド内で送信され得るバイト数に少なくとも部分的に基づいて決定され得る。アプリケーションデータのバイト数がしきい値より小さい場合、パケット評価モジュール106は、アプリケーションデータがショートパケット内で送信されるべきであるものと決定し得る。一例では、車両は、車両エンターテインメントシステムを制御するため、ドアを開閉するため、車両ミラーを調整するためなど、内部通信のために(たとえば、1バイトから8バイトの間の)ショートペイロードを送信するために低レートデータバスを使用し得る。別の例では、車両充電環境において、車両および充電ステーションは、健全性/ステータス情報、コマンド/制御情報、課金情報などを示すためなど、車両間通信のためにショートパケットを交換し得る。別の例では、充電ステーションは、内部通信のためのショートペイロードを送信するために低レートデータバスを使用し得る。
【0062】
[0072]いくつかの実施形態では、
図6を参照しながら説明されるように、ショートパケット内でアプリケーションデータを送信するかどうかを決定することに加えて、パケット評価モジュール106はまた、アプリケーションデータをフレーム制御フィールド内で送信するかまたはショートペイロードフィールド内で送信するかを決定し得る。
図3、
図4および
図6を参照しながら説明されるように、パケット評価モジュール106がフレーム制御フィールド内でアプリケーションデータを送信することを決定する場合、パラメータ選択モジュール108は、アプリケーションデータを送信するために適切なフレーム制御フィールド長さを選択し得る。
図5および
図6を参照しながら説明されるように、パケット評価モジュール106がショートペイロードフィールド内でアプリケーションデータを送信することを決定する場合、パラメータ選択モジュール108は、アプリケーションデータを送信するために適切なショートペイロードフィールド長さを選択し得る。
【0063】
[0073]加えて、パラメータ選択モジュール108は、ショートパケットを生成するため、およびネットワークデバイス102からネットワークデバイス104にショートパケットを送信するための通信技法を選択し得る。以下でさらに説明されるように、ショートパケット通信技法は、符号化技法、送信モード、変調技法、ならびに/またはショートパケットを生成および送信するための他の適切な通信技法を含み得る。ショートパケットを生成および送信するためのショートパケット通信技法は、データレート、通信キャリアスペーシング、サンプリング周波数、高速フーリエ変換(FFT)サイズ、ならびに/またはショートパケットを生成および送信するための他のパラメータおよび仕様を使用し得る。ネットワークデバイス102および104は、ショートパケットの生成、送信、および受信のための通信技法をサポートし得る。
図7〜
図10を参照しながらさらに説明されるように、パケット生成モジュール110は、パラメータ選択モジュール108によって選択された通信技法を使用してショートパケットを生成し得る。トランシーバ112は、ネットワークデバイス102からネットワークデバイス104にショートパケットを送信し得る。
【0064】
[0074]トランシーバ112は、受信機と送信機とを含み得る。受信機は、受信された信号を増幅するための増幅器、受信された信号から不要な周波数を除去するためのフィルタ、受信された信号をダウンコンバートするためのミキサ、自動利得制御(AGC)モジュール、および/またはアナログデジタル変換器(ADC)を含むアナログフロントエンドを含み得る。受信機はまた、受信された信号を時間領域表現から周波数領域表現に変換するための高速フーリエ変換(FFT)モジュールを含み得る。受信機はまた、解読および復号モジュールを含み得る。送信機は、送信されるべき信号を増幅するための増幅器、送信されるべき信号から不要な周波数を除去するためのフィルタ、信号を適切な送信周波数にアップコンバートするためのミキサ、および/またはデジタルアナログ変換器(DAC)を含むアナログフロントエンドを含み得る。いくつかの実施形態では、送信機はまた、送信されるべき信号を周波数領域表現から時間領域表現に変換するための逆高速フーリエ変換(IFFT)モジュールを含み得る。いくつかの実施形態では、送信機はまた、暗号化および符号化モジュールを含み得る。
【0065】
[0075]いくつかの実施形態では、ネットワークデバイス102、104および114は、車両、航空機、機械、または他の電子システムなど、一般的な電子システムの一部であってよい。
図2は、充電ステーション208に結合された車両200を示す。車両200は、ネットワークデバイス202、204および206を含む。充電ステーション208は、ネットワークデバイス210を含む。車両200は、電気車両、プラグイン電気車両(PEV)、ハイブリッド電気車両、ガスパワード車両、航空機などであってよい。ネットワークデバイス202、204および206は、車両200内で内部通信のためのショートパケットを交換するための動作を実施する車両200の通信ネットワークの電子デバイス/構成要素であってよい。たとえば、ネットワークデバイス202、204および206は、車両200の、車両の中央コンピュータ、冷暖房システム構成要素、充電およびバッテリーシステム構成要素、エンターテインメントデバイス、セキュリティシステム構成要素(たとえば、窓、ドアロック、警報など)、ならびに/または他の適切な電子デバイス/構成要素であってよい。ネットワークデバイス202、204および206は、車両ミラーを調整すること、車両ドアを開閉することなど、車両200の様々な動作を制御するためにショートパケットを交換し得る。他の実施形態では、ネットワークデバイス202および210は、車両200と充電ステーション208との間の通信のためにショートパケットを交換し得る。たとえば、ネットワークデバイス202および210は、健全性およびステータス情報、課金情報などのためにショートパケットを交換し得る。
図2に示されていないが、ネットワークデバイス202、204、206および/または210は、
図1のネットワークデバイス102と同様に構成され得る。たとえば、ネットワークデバイス202、204、206および210は、パケット評価モジュール、パラメータ選択モジュール、パケット生成モジュール、および/またはトランシーバを含み得る。
【0066】
[0076]
図2は、3つのネットワークデバイス202、204および206を含む車両200を示す。しかしながら、他の実施形態では、車両200は、ショートパケットを交換する任意の適切な数のネットワークデバイスを含み得る。いくつかの実施形態では、車両200内のネットワークデバイス202、204および206は、内部HomePlug AVネットワークなど、第1の内部PLCネットワークを形成し得る。同様に、いくつかの実施形態では、充電ステーション208は、ショートパケットを交換し得る適切な数のネットワークデバイスを含み得る。充電ステーション208内のネットワークデバイスは、第2の内部PLCネットワークを形成し得る。車両200のネットワークデバイスおよび充電ステーション208のネットワークデバイスは、車両200が充電ステーション208に接続(または、プラグイン)されるとき、第3の電力線ネットワークを形成し得る。
【0067】
[0077]従来の/既存のPLCパケット(たとえば、HomePlug物理レイヤプロトコルデータユニット(PPDU)は、一般的に、プリアンブルフィールドと、フレーム制御フィールドと、ペイロードフィールドとを含む。既存のPLCプロトコルにおいて、フレーム制御フィールドは、アプリケーションデータを送信するために使用されず、ペイロードフィールドだけが、アプリケーションデータを送信するために使用され得る。ペイロードフィールドの所定の長さおよびPLCパケットの構造は、ショートペイロードを送信することの効率を制限する場合がある。以下でさらに説明されるように、いくつかの実施形態では、PLCネットワーク内で送信され得るアプリケーションデータは、アプリケーションデータの長さがしきい値長さより短い場合、「ショートペイロード」と呼ばれる場合がある。たとえば、アプリケーションデータは、アプリケーションデータのバイト数がしきい値より小さい場合、「ショートペイロード」と呼ばれる場合がある。たとえば、送信されることになるアプリケーションデータが136バイトより小さい場合、アプリケーションデータは、ショートペイロードと見なされてよい。既存のPLCプロトコルにおいて、ショートペイロードは、一般的に、ペイロードフィールドのより長い所定の長さに等しい、結果として生じるペイロードをもたらすために、(たとえば、「0」ビットを追加することによって)パディングされる。
【0068】
[0078]
図3は、少量のアプリケーションデータ(たとえば、1〜8バイト)を送信するために使用され得るショートパケットの例示的なフォーマットである。いくつかの実施形態では、
図3に示されるように、ショートPLCパケット300は、プリアンブルフィールド302とフレーム制御フィールド304とだけを含み得、ペイロードフィールドを含まない。プリアンブル302は、受信PLCデバイスがショートPLCパケット300を検出することを可能にするための所定の反復パターンを含み得る。フレーム制御フィールド304は、制御情報306とアプリケーションデータ308とを含み得る。制御情報306は、送信PLCデバイスの識別子、受信PLCデバイスの識別子、ショートPLCパケット300の長さ、シーケンス識別子、送信優先度などを含み得る。制御情報306はまた、物理レイヤ(PHY)ブロックサイズ、トーンマップ情報、肯定応答情報、バーストカウント、変調タイプなどを含み得る。いくつかの実施形態では、アプリケーションデータに加えて、フレーム制御フィールド304はまた、誤り検出情報(たとえば、チェックサム、巡回冗長検査(CRC:cyclic redundancy check)情報など)を含み得る。いくつかの実施形態では、ショートPLCパケット300は、マスターPLCデバイスまたはクライアントPLCデバイスによって送信されるパケットであってよい。一実施形態では、マスターPLCデバイスは、電気車両充電機器(EVSEまたは充電ステーションとも呼ばれる)であってよい。クライアントPLCデバイスは、車両(たとえば、電気車両、プラグイン電気車両、など)であってよい。いくつかの実施形態では、ショートPLCパケット300は、PLCネットワークを介して車両の通信構成要素間で送信されるローカル相互接続ネットワーク(LIN)または制御エリアネットワーク(CAN)のバスパケットを含み得る。この実施形態では、マスターPLCデバイスは、車両内の中央コンピュータであってよく、一方、クライアントPLCデバイスは、車両内の冷暖房システム、充電およびバッテリーモジュール、エンターテインメントデバイス、セキュリティシステム構成要素などであってよい。
【0069】
[0079]ショートPLCパケット310は、マスターPLCデバイスからの送信を表し、一方、ショートPLCパケット314は、クライアントPLCデバイスからの送信を表す。この実施形態の一例では、マスターPLCデバイスは、プリアンブルフィールド302とフレーム制御フィールド312とを送信し得る。フレーム制御フィールド312内で送信されたアプリケーションデータは、マスターPLCデバイスからの保護された識別子情報を含み得る。別の例では、クライアントPLCデバイスは、プリアンブルフィールド302とフレーム制御フィールド316とを送信し得る。フレーム制御フィールド316内で送信されたアプリケーションデータは、マスターPLCデバイスから保護された識別子情報を受信した後、クライアントPLCデバイスによって生成される応答を含み得る。送信310および314に含まれるアプリケーションデータは、車両を制御すること、たとえば、照明をオンオフすること、センサのステータスを検査することなどのために使用され得る。
【0070】
[0080]いくつかの実施形態では、
図3を参照しながら説明されたように、フレーム制御フィールド304の一部が制御情報306を送信するために割り振られ、フレーム制御フィールド304の残りの部分がアプリケーションデータ308を送信するために割り振られ得る。いくつかの実施形態では、アプリケーションデータ308は、フレーム制御フィールド304の未使用フィールドまたは予約済みフィールド内で送信され得る。他の実施形態では、フレーム制御フィールド304のうちの1つまたは複数のフィールドが、アプリケーションデータ308を送信するために一時的に再定義され得る。未使用であるか、予約済みであるか、または再定義されるフレーム制御フィールドのフィールドは、「構成フィールド(constituent field)」または「サブフィールド」と呼ばれる場合がある。構成フィールドは、任意の適切なビット数またはバイト数を含み得る。フレーム制御フィールド内でアプリケーションデータを送信するための動作は、
図4においてさらに説明される。
【0071】
[0081]
図4は、ショートパケットを送信するかどうかを決定するための例示的な動作を示すフロー図(「フロー」)400である。フローは、ブロック402で開始する。
【0072】
[0082]ブロック402において、第1のネットワークデバイスは、通信ネットワークの第2のネットワークデバイスにアプリケーションデータを送信することを決定する。一例では、第1のネットワークデバイスおよび第2のネットワークデバイスは、電気車両(EV)または電気車両充電機器(EVSE)であってよい。別の例として、第1のネットワークデバイスおよび第2のネットワークデバイスは、車両内の(たとえば、車両内通信のための)PLCモジュールであってよい。別の例として、第1のネットワークデバイスおよび第2のネットワークデバイスは、それぞれ、PLCデバイス、WLANデバイス、MoCAデバイス、または適切なワイヤードもしくはワイヤレス通信プロトコルを実装する別のネットワークデバイスであってよい。フローは、ブロック404において続く。
【0073】
[0083]ブロック404において、第1のネットワークデバイスは、アプリケーションデータの長さがしきい値長さを超えるかどうかを決定する。たとえば、パケット評価モジュール106は、第2のネットワークデバイスにアプリケーションデータを送信するためにショートパケットフォーマットを使用するかどうかを決定するために、アプリケーションデータの長さとしきい値長さとを比較し得る。いくつかの実施形態では、しきい値長さは、フレーム制御フィールドの最大長さに等しくてよい。別の実施形態では、しきい値長さは、フレーム制御フィールドの最大長さの所定の割合であってよい。いくつかの実施形態では、第1のネットワークデバイスおよび第2のネットワークデバイスは、複数のフレーム制御フィールド長さをサポートし得る。この実装形態では、パラメータ選択モジュール108は、アプリケーションデータの長さと複数のしきい値長さとを比較し得る。パラメータ選択モジュール108は、アプリケーションデータを送信するために適切なフレーム制御フィールド長さを選択し得る。フローは、ブロック406において続く。
【0074】
[0084]ブロック406において、アプリケーションデータの長さがしきい値長さを超えないものと決定することに応答して、第1のネットワークデバイスは、ショートパケットのフレーム制御フィールド内でアプリケーションデータを送信する。たとえば、
図3を参照しながら上記で説明したように、パケット生成モジュール110は、プリアンブルフィールドとフレーム制御フィールドとを含むショートパケットを生成し得る。一実施形態では、フレーム制御フィールドは、制御情報とアプリケーションデータとを含み得る。別の実施形態では、フレーム制御フィールドは、アプリケーションデータだけを含み得、制御情報を含まない。ショートパケットは、ペイロードフィールドを含まない。いくつかの実施形態では、ショートパケットはまた、フレーム制御フィールドがアプリケーションデータを含むことのインジケーション(たとえば、フラグ)を含み得る。いくつかの実施形態では、第1のネットワークデバイスおよび第2のネットワークデバイスは、(既存のPLCプロトコルにおける16バイトフレーム制御フィールドおよび/または32バイトフレーム制御フィールドと比較する場合)より細かい粒度のフレーム制御フィールド長さをサポートし得る。送信されるべきアプリケーションデータの長さに応じて、パラメータ選択モジュール108は、ショートパケット内でアプリケーションデータを送信するために適切なフレーム制御フィールド長さを選択し得る。たとえば、ネットワークデバイス102は、8、16、32および64バイトの長さを有するフレーム制御フィールドをサポートし得る。この例では、送信されるべきアプリケーションデータの長さが8バイトを超えない場合、パラメータ選択モジュール108は、アプリケーションデータが8バイトフレーム制御フィールド内で送信されるべきであるものと決定し得る。別の例として、送信されるべきアプリケーションデータの長さが16バイトを超えるが32バイトより小さい場合、パラメータ選択モジュール108は、アプリケーションデータが32バイトフレーム制御フィールド内で送信されるべきであるものと決定し得る。
【0075】
[0085]いくつかの実施形態では、アプリケーションデータのバイト数は、フレーム制御フィールド内の未使用/予約済みバイトの数以下であり得る。この実施形態では、パケット生成モジュール110は、フレーム制御フィールドの未使用/予約済みバイト内にアプリケーションデータを組み込み得る。他の実施形態では、アプリケーションデータのバイト数は、フレーム制御フィールド内の未使用バイトの数を超える場合がある。この実施形態では、パケット生成モジュール110は、フレーム制御フィールドの知られている構成フィールドのうちのいくつかの解釈を一時的に修正し得る(「再定義」)。アプリケーションデータは、フレーム制御フィールドの再定義された構成フィールド内で送信され得る。別の実施形態では、アプリケーションデータは、フレーム制御フィールドの未使用構成フィールドと再定義された構成フィールドとの組合せの中で送信され得る。
【0076】
[0086]いくつかの実装形態では、フレーム制御フィールドは、フレーム制御フィールドのいくつかの構成フィールドが、アプリケーションデータを送信するために再定義されていることのインジケーションを含み得る。一例では、再定義される構成フィールドは、通信プロトコルに基づいてあらかじめ決定されている。したがって、第1および第2のネットワークデバイスは、アプリケーションデータを送信するために再定義されることになる構成フィールドの事前知識を有し得る。別の実装形態では、パケット生成モジュール110は、送信されることになるアプリケーションデータの長さに応じて、異なる数および/または異なるセットの構成フィールドを再定義し得る。パケット生成モジュール110は、フレーム制御フィールド内でアプリケーションデータを送信するために再定義された構成フィールドの数および/またはセットのインジケーションを含み得る。たとえば、パケット生成モジュール110は、構成フィールドの第1の所定のセットがアプリケーションデータを含むことを指定するための第1のインジケータを含み得る。パケット生成モジュール110は、構成フィールドの第2の所定のセットがアプリケーションデータを含むことを指定するための第2のインジケータを含み得る。他の実施形態では、パケット生成モジュール110は、アプリケーションデータを送信するためにフレーム制御フィールドのどの構成フィールドが使用されることになるかを示すために、他の適切な技法を使用し得る。
【0077】
[0087]いくつかの実施形態では、パケット生成モジュール110は、ショートパケットを復号するためおよび/またはパケット衝突を防止するために使用されるフレーム制御フィールドのこれらの構成フィールドを再定義しない。たとえば、パケット生成モジュール110は、ショートパケットの長さと、変調タイプと、ショートパケットを復号するために第2のネットワークデバイスによって使用される他の情報とを示すために使用される構成フィールドを再定義しない。他の実施形態では、パケット生成モジュール110は、アプリケーションデータがフレーム制御フィールド内で送信されることになることを示すために、フレーム長さ構成フィールド内にゼロ値(または別の適切な値)を含み得る。いくつかの実施形態では、パケット生成モジュール110は、肯定応答パケット内にアプリケーションデータを含み得る。たとえば、肯定応答インジケータは、フレーム制御フィールドの一部の中で送信され得、アプリケーションデータは、フレーム制御フィールドの残りの部分の中で送信され得る。パケット生成モジュール110がショートパケットを生成した後、トランシーバ112は、第1のネットワークデバイスから第2のネットワークデバイスにショートパケットを送信し得る。ブロック406から、フローは終了する。
【0078】
[0088]
図4は、アプリケーションデータの長さがしきい値長さを超えない場合に、ショートパケット内でアプリケーションデータを送信する第1のネットワークデバイスを説明する。いくつかの実施形態では、アプリケーションデータの長さがしきい値長さに等しい場合、第1のネットワークデバイスは、ショートパケット内でアプリケーションデータを送信することを決定し得る。しかしながら、他の実施形態では、アプリケーションデータの長さがしきい値長さに等しい場合、第1のネットワークデバイスは、ショートパケット内でデータを送信しないことを決定し得る。
【0079】
[0089]いくつかの実施形態では、ネットワークデバイス102は、所定の数の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルにマッピングされ得る複数のフレーム制御フィールド長さをサポートし得る。たとえば、既存のPLCプロトコルにおいて、ネットワークデバイスは、単一のOFDMシンボルに対して16バイトまたは32バイトのフレーム制御フィールドをマッピングし得る。この例では、ネットワークデバイス102は、既存のPLCプロトコルに対する両立性および互換性のために1つのOFDMシンボルにマッピングされ得る、(ショートパケット送信のための)他のフレーム制御フィールド長さをサポートし得る。しかしながら、他の実施形態では、フレーム制御フィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数は、異なるフレーム制御フィールド長さをサポートするためにネットワークデバイスを構成するときに考慮されない場合がある。フレーム制御フィールドを送信するために使用されるOFDMシンボルの数は、フレーム制御フィールド長さ、信頼性および性能仕様、動作する通信帯域、ならびに/または他の適切な検討事項に応じて変わる場合がある。
図4を参照しながら上記で説明されたように、送信されることになるアプリケーションデータの長さに応じて、パラメータ選択モジュール108は、アプリケーションデータを送信するために適切なフレーム制御フィールド長さを選択し得る。
【0080】
[0090]いくつかの実施形態では、ネットワークデバイス102は、フレーム制御フィールド内でアプリケーションデータを送信しないことを決定し得る。既存のPLCプロトコルにおいて、PLCデバイスは、136バイトまたは520Nバイトのペイロードの長さをサポートし得、ここでNは、0より大きい整数である。
図5においてさらに説明されるように、PLCデバイスは、ショートパケットを送信するために、より細かい粒度のペイロードフィールド長さをサポートし得る。
【0081】
[0091]
図5は、ショートパケット内でアプリケーションデータを送信するためのペイロードフィールド長さを選択するための例示的な動作を示すフロー
図500である。フロー500は、ブロック502において開始する。
【0082】
[0092]ブロック502において、第1のネットワークデバイスは、通信ネットワークの第2のネットワークデバイスにショートパケットを送信することを決定する。たとえば、パケット評価モジュール106は、アプリケーションデータがショートパケットのショートペイロードフィールド内で送信されるべきかどうかを決定するために、送信されることになるアプリケーションデータの長さとしきい値長さとを比較し得る。いくつかの実施形態では、しきい値長さは、フレーム制御フィールドの最大長さに等しくてよい。別の実施形態では、しきい値長さは、フレーム制御フィールドの最大長さの所定の割合であってよい。別の実施形態では、しきい値長さは、ショートペイロードフィールドの最大長さに等しくてよい。別の実施形態では、しきい値長さは、ショートペイロードフィールドの最大長さの所定の割合であってよい。フローは、ブロック504において続く。
【0083】
[0093]ブロック504において、第1のネットワークデバイスは、アプリケーションデータの長さと複数のショートペイロードフィールドの長さとを比較する。たとえば、パラメータ選択モジュール108は、アプリケーションデータの長さと複数のショートペイロードフィールドの長さとを比較し得る。いくつかの実施形態では、第1のネットワークデバイスは、従来のPLCプロトコルに対するより長いペイロードフィールドの長さに加えて、ショートパケット送信に対するショートペイロードフィールドの長さをサポートし得る。PLCパケットのペイロードフィールドは、一般的に、1つまたは複数の前方誤り訂正(FEC)ブロック(PHYブロックとも呼ばれる)を含む。パラメータ選択モジュール108は、アプリケーションデータの長さと第2のネットワークデバイスによってサポートされるFECブロックサイズとに応じてアプリケーションデータを送信するために、サポートされるFECブロック、またはサポートされるFECブロックのうちの2つ以上の組合せを選択し得る。一実施形態では、第1および第2のネットワークデバイスは、従来のFECブロックサイズに加えて、より小さいFECブロックサイズをサポートし得る。たとえば、ネットワークデバイス102は、A)16バイトのアプリケーションデータと8バイトの誤り訂正情報とを含む24バイトのFECブロックサイズ、B)32バイトのアプリケーションデータと8バイトの誤り訂正情報とを含む40バイトのFECブロックサイズ、C)64バイトのアプリケーションデータと8バイトの誤り訂正情報とを含む72バイトのFECブロックサイズ、D)256バイトのアプリケーションデータと8バイトの誤り訂正情報とを含む264バイトのFECブロックサイズ、E)16バイトのアプリケーションデータとゼロの誤り訂正情報とを含む16バイトのFECブロックサイズ、F)32バイトのアプリケーションデータとゼロの誤り訂正情報とを含む32バイトのFECブロックサイズ、および/またはG)64バイトのアプリケーションデータとゼロの誤り訂正情報とを含む64バイトのFECブロックサイズをサポートし得る。サポートされるペイロードフィールドの長さおよびFECブロックサイズの粒度を低減することは、パラメータ選択モジュール108が、適切なペイロードフィールドの長さを選択することと、アプリケーションデータに追加されるパディングの量を低減することと、データ送信効率を改善することとを行うことを可能にし得る。いくつかの実施形態では、ネットワークデバイスは、ペイロードフィールド内の同じサイズの複数のFECブロックをサポートし得る。たとえば、136バイトの1つのペイロードフィールドの長さをサポートする代わりに、ネットワークデバイスは、複数の136バイト(たとえば、136×Nバイト)であるペイロードフィールドの長さをサポートし得る。別の実施形態では、ネットワークデバイスは、同じペイロードフィールド内において異なるサイズのFECブロックをサポートし得る。フローは、ブロック506において続く。
【0084】
[0094]ブロック506において、第1のネットワークデバイスは、アプリケーションデータの長さが第1のショートペイロードフィールドの長さのしきい値内であるものと決定する。たとえば、パラメータ選択モジュール108は、アプリケーションデータの長さが第1のショートペイロードフィールドの長さに等しい場合、第1のショートペイロードフィールドの長さを選択し得る。別の例として、パラメータ選択モジュール108は、アプリケーションデータの長さが第1のショートペイロードフィールドの長さの所定の割合である場合、第1のショートペイロードフィールドの長さを選択し得る。別の例として、パラメータ選択モジュール108は、アプリケーションデータの長さが第1のショートペイロードフィールドの長さの所定のしきい値内である場合、第1のショートペイロードフィールドの長さを選択し得る。いくつかの実施形態では、パラメータ選択モジュール108は、アプリケーションデータを送信するために、より小さいFECブロックサイズかまたはより小さいFECブロックサイズのうちの2つ以上の組合せのうちの1つを選択し得る。パラメータ選択モジュール108は、アプリケーションデータの長さと第2のネットワークデバイスによってサポートされるFECブロックサイズとに少なくとも部分的に基づいてFECブロックサイズを選択し得る。選択されたFECブロックサイズは、アプリケーションのタイプと信頼性仕様とに基づいて、誤り訂正情報を含んでもまたは含まなくてもよい。たとえば、80バイトのアプリケーションデータを送信するために、パラメータ選択モジュール108は、24バイトのFECブロックおよび誤り訂正を有する72バイトのFEC、または16バイトのFECブロックおよび誤り訂正のない64バイトのFECブロックを選択し得る。フローは、ブロック508において続く。
【0085】
[0095]ブロック508において、第1のネットワークデバイスは、第2のネットワークデバイスへの送信のために第1のショートペイロードフィールドの長さを使用してショートパケットを生成する。たとえば、パケット生成モジュール110は、プリアンブルフィールドと、フレーム制御フィールドと、ペイロードフィールドとを含むショートパケットを生成し得る。ペイロードフィールドは、アプリケーションデータを含み得る。ペイロードフィールドの長さは、ブロック506において選択された第1のショートペイロードフィールドの長さであってよい。フレーム制御フィールドは、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとを識別する制御情報を含み得る。フレーム制御フィールドはまた、アプリケーションデータがショートパケット内で送信されることになることのインジケーションを含み得る。いくつかの実施形態では、フレーム制御フィールドはまた、第1のショートペイロードフィールドの長さのインジケーションを含み得る。ペイロードフィールドが、複数のFECブロックサイズの組合せによって形成される場合、フレーム制御フィールドはまた、ペイロードフィールドを形成するためにどのFECブロックサイズが使用されたかのインジケーションを含み得る。いくつかの実施形態では、ペイロードフィールドは、プリアンブルフィールドおよびフレーム制御フィールドと比較して、通信技法の異なるセット(たとえば、送信モード、符号化技法、など)を使用して送信され得る。この実施形態の一例では、フレーム制御フィールドは、ペイロードフィールドが、通信技法の異なるセットを使用して送信されることになることのインジケーション(たとえば、フラグビット)を含み得る。別の例として、フレーム制御フィールドは、ペイロードフィールドを送信するために使用されることになる通信技法を指定し得る。ブロック508から、フローは終了する。
【0086】
[0096]
図6は、送信のためのパケットフォーマットを選択するための例示的な動作を示すフロー
図600である。フロー600は、ブロック602において開始する。
【0087】
[0097]ブロック602において、第1のネットワークデバイスは、通信ネットワークの第2のネットワークデバイスにアプリケーションデータを送信することを決定する。一例では、第1のネットワークデバイスおよび第2のネットワークデバイスは、車両または充電ステーションであってよい。別の例として、第1のネットワークデバイスおよび第2のネットワークデバイスは、車両内通信のための車両内のPLCモジュールであってよい。別の例として、第1のネットワークデバイスおよび第2のネットワークデバイスは、それぞれ、PLCデバイス、WLANデバイス、MoCAデバイス、または適切なワイヤードもしくはワイヤレス通信プロトコルを実装する別のネットワークデバイスであってよい。フローは、ブロック604において続く。
【0088】
[0098]ブロック604において、第1のネットワークデバイスは、アプリケーションデータの長さがしきい値長さを超えるかどうかを決定する。いくつかの実施形態では、パケット評価モジュール106は、第2のネットワークデバイスにアプリケーションデータを送信するためにショートパケットフォーマットを使用するかどうかを決定するために、アプリケーションデータの長さとしきい値長さとを比較し得る。たとえば、しきい値長さは、第1および第2のネットワークデバイスによってサポートされる最大のフレーム制御フィールドの長さに等しくてよい(またはその所定の割合であってよい)。別の例として、しきい値長さは、第1および第2のネットワークデバイスによってサポートされる最大のショートペイロードフィールドの長さに等しくてよい(またはその所定の割合であってよい)。アプリケーションデータの長さがしきい値長さを超える場合、フローは、ブロック606において続く。それ以外の場合、フローは、ブロック608において続く。
【0089】
[0099]ブロック606において、アプリケーションデータの長さがしきい値長さを超えるものと決定することに応答して、第1のネットワークデバイスは、ショートパケット内でアプリケーションデータを送信しないことを決定する。たとえば、アプリケーションデータがショートパケットのフレーム制御フィールド内またはショートペイロードフィールド内で送信され得ない場合、第1のネットワークデバイスは、従来の通信プロトコルを使用してアプリケーションデータを送信することを決定し得る。一実装形態では、パケット生成モジュール110は、第2のネットワークデバイスに送信するために、HomePlug AV/AV2/GreenPHYなどの従来のPLCプロトコルを使用してPLCパケットを生成し得る。ブロック606から、フローは終了する。
【0090】
[00100]ブロック608において、第1のネットワークデバイスは、ショートパケットのフレーム制御フィールド内でアプリケーションデータを送信するかどうかを決定する。ショートパケット内でアプリケーションデータを送信することを決定することに応答して、パケット評価モジュール106は、アプリケーションデータをショートパケットのフレーム制御フィールド内で送信するかまたはショートペイロードフィールド内で送信するかを決定し得る。いくつかの実施形態では、パケット評価モジュール106は、第1のネットワークデバイスの構成、第2のネットワークデバイスの構成、および/または通信ネットワーク内のネットワークデバイスのタイプに少なくとも部分的に基づいて、フレーム制御フィールド内でアプリケーションデータを送信するかどうかを決定し得る。たとえば、パケット評価モジュール106は、第2のネットワークデバイスがフレーム制御フィールド内で受信されたアプリケーションデータを復号し得るかどうか、通信ネットワークがレガシーネットワークデバイスを含むかどうか、および/または他の適切なファクタに基づいて、フレーム制御フィールド内でアプリケーションデータを送信するかどうかを決定し得る。パケット評価モジュール106はまた、送信されることになるアプリケーションデータの長さに基づいてフレーム制御フィールド内でアプリケーションデータを送信するかどうか、制御情報がフレーム制御フィールド内で送信されることになるかどうか、送信されることになる制御情報の量、および/またはフレーム制御フィールドの最大長さを決定し得る。たとえば、アプリケーションデータの長さがフレーム制御フィールドの最大長さより短い場合、パケット評価モジュール106は、フレーム制御フィールド内でアプリケーションデータを送信することを決定し得る。別の例として、アプリケーションデータの長さがフレーム制御フィールドの最大長さを超えるが、ショートペイロードフィールドの最大長さを超えない場合、パケット評価モジュール106は、フレーム制御フィールド内でアプリケーションデータを送信する代わりに、ショートペイロードフィールド内でアプリケーションデータを送信することを決定し得る。第1のネットワークデバイスがショートパケットのフレーム制御フィールド内でアプリケーションデータを送信することを決定する場合、フローは、ブロック610において続く。そうでない場合、第1のネットワークデバイスは、ショートペイロードフィールド内でアプリケーションデータを送信することを決定し、フローは、ブロック614において続く。
【0091】
[00101]ブロック610において、第1のネットワークデバイスは、アプリケーションデータの長さが第1のショートフレーム制御フィールドの長さの所定のしきい値内であるものと決定する。
図4を参照しながら上記で説明されたように、ネットワークデバイス102は、各々が異なるフレーム制御フィールドの長さを有する複数のフレーム制御フィールドをサポートし得る。パラメータ選択モジュール108は、アプリケーションデータの長さと送信されることになる制御情報とに応じて、適切なフレーム制御フィールドの長さを選択し得る。フローは、ブロック612において続く。
【0092】
[00102]ブロック612において、第1のネットワークデバイスは、第1のショートフレーム制御フィールドの長さを使用してショートパケットを生成する。たとえば、パケット生成モジュール110は、プリアンブルフィールドとフレーム制御フィールドとを含むショートパケットを生成し得る。フレーム制御フィールドの長さは、ブロック610において選択された第1のフレーム制御フィールドの長さであってよい。フレーム制御フィールドは、制御情報とアプリケーションデータとを含み得る。ショートパケットは、ペイロードフィールドを含まない。ブロック612から、フローは終了する。
【0093】
[00103]ブロック614において、第1のネットワークデバイスは、アプリケーションデータの長さが第1のショートペイロードの長さの所定のしきい値内であるものと決定する。いくつかの実施形態では、
図5を参照しながら説明されたように、ネットワークデバイス102は、各々が異なるペイロードフィールドの長さを有する複数のショートペイロードフィールドをサポートし得る。パラメータ選択モジュール108は、送信されることになるアプリケーションデータの長さに少なくとも部分的に基づいてショートペイロードフィールドの長さを選択し得る。いくつかの実施形態では、
図5を参照しながら上記で説明されたように、ネットワークデバイス102は、複数のショートFECブロックサイズをサポートし得る。ショートペイロードフィールドは、ショートFECブロックサイズ、または2つ以上のショートFECブロックサイズの組合せを含み得る。パラメータ選択モジュール108は、ショートペイロードフィールド内でアプリケーションデータを送信するために1つまたは複数のFECブロックサイズを選択し得る。フローは、ブロック616において続く。
【0094】
[00104]ブロック616において、第1のネットワークデバイスは、第1のショートペイロードフィールドの長さを使用してショートパケットを生成する。たとえば、パケット生成モジュール110は、プリアンブルフィールドと、フレーム制御フィールドと、ペイロードフィールドとを含むショートパケットを生成し得る。ペイロードフィールドは、アプリケーションデータを含み得る。ペイロードフィールドの長さは、ブロック614において選択された第1のショートペイロードフィールドの長さであってよい。ブロック616から、フローは終了する。
【0095】
[00105]
図6のブロック604および608は、第2のネットワークデバイスにショートパケットを送信するかどうかと、アプリケーションデータをショートパケットのフレーム制御フィールド内で送信するかまたはショートペイロードフィールド内で送信するかとを決定する、第1のネットワークデバイスを説明する。しかしながら、他の実施形態では、第1のネットワークデバイスは、各送信の前に、ブロック604および608において説明された動作を実施しない。代わりに、一例では、第1のネットワークデバイスは、第2のネットワークデバイスへの最初の送信の前に、(ブロック604および/またはブロック608において説明された)比較を実施し得る。第1のネットワークデバイスが第2のネットワークデバイスにショートパケットを送信することを決定する場合、第1のネットワークデバイスは、ブロック604の比較動作を再実行することなく、第2のネットワークデバイスへの後続の送信のためにショートパケットを自動的に使用し得る。別の実施形態では、第1のネットワークデバイスは、第2のネットワークデバイスにアプリケーションデータを送信するためにショートパケットを使用するように事前構成され得る。別の実施形態では、第1のネットワークデバイスは、アプリケーションのタイプおよび/または通信環境に応じて、アプリケーションデータを送信するためにショートパケットを使用し得る。たとえば、第1のネットワークデバイスは、第1および第2のネットワークデバイスが、車両充電環境内または車両内環境内(たとえば、車両内または充電ステーション内)にあるときに、第2のネットワークデバイスにアプリケーションデータを送信するためにショートパケットを使用し得る。加えて、いくつかの実施形態では、第1のネットワークデバイスは、ブロック608の比較を実施することなく、フレーム制御フィールドまたはショートペイロードフィールドを自動的に使用し得る。他の実施形態では、第1のネットワークデバイスは、第2のネットワークデバイスにアプリケーションデータを送信するために、特定のフレーム制御フィールドの長さまたは特定のショートペイロードフィールドの長さを使用するように事前構成され得る。
【0096】
[00106]いくつかの実施形態では、
図1に示されたように、通信ネットワーク100は、ショートパケットの通信をサポートしないレガシーネットワークデバイス114を含み得る。具体的には、レガシーネットワークデバイス114は、ショートパケットを生成、送信、受信、または処理するための機能を含まない。通信ネットワーク100がレガシーネットワークデバイス114を含む場合、
図7を参照しながら以下でさらに説明されるように、ネットワークデバイス102は、レガシーネットワークデバイス114との後方互換性を維持するために、送信されたショートパケット内に互換性情報を含み得る。
【0097】
[00107]
図7は、通信ネットワーク内でショートパケットを送信するための通信技法を選択するための例示的な動作を示すフロー
図700である。フロー700は、ブロック702において開始する。
【0098】
[00108]ブロック702において、第1のネットワークデバイスは、通信ネットワークの第2のネットワークデバイスにショートパケット内でアプリケーションデータを送信することを決定する。たとえば、
図6を参照しながら説明されたように、パケット評価モジュール106は、アプリケーションデータがショートパケット内で送信されるべきかどうかを決定するために、送信されることになるアプリケーションデータの長さとしきい値長さとを比較し得る。加えて、パケット評価モジュール106はまた、アプリケーションデータが、ショートパケットのフレーム制御フィールド内で送信されるべきかまたはショートペイロードフィールド内で送信されるべきかを決定し得る。フローは、ブロック704において続く。
【0099】
[00109]ブロック704において、通信技法は、ショートパケット内でアプリケーションデータを送信するために選択される。いくつかの実施形態では、ブロック710の後で以下でさらに説明されるように、第1のネットワークデバイスおよび第2のネットワークデバイスは、ショートパケットの生成、送信、および受信のために使用され得る通信技法をサポートし得る。以下でさらに説明されるように、ショートパケット通信技法は、符号化技法、送信モード、変調技法、ならびに/または他の適切なパケット生成およびパケット送信技法を含み得る。ショートパケットを生成および送信するためのショートパケット通信技法は、データレート、通信キャリアスペーシング、サンプリング周波数、および/もしくは高速フーリエ変換(FFT)サイズ、ならびに/またはショートパケットを生成および送信するための他のパラメータおよび仕様を使用し得る。パラメータ選択モジュール108は、第2のネットワークデバイスにショートパケットを生成および/または送信するために適切な通信技法を選択し得る。フローは、ブロック706において続く。
【0100】
[00110]ブロック706において、第1のネットワークは、通信ネットワークがレガシーネットワークデバイスを含むかどうかを決定する。レガシーネットワークデバイスは、ショートパケットの通信をサポートしない。たとえば、レガシーネットワークデバイスは、フレーム制御フィールド内で送信されたアプリケーションデータを受信および復号することはできない。別の例として、レガシーネットワークデバイスは、ショートパケットの送信を可能にする通信技法を使用して送信されるアプリケーションデータを受信および復号することはできない。別の例として、レガシーネットワークデバイスは、ショートペイロードフィールドの長さを有するショートペイロードフィールド内で送信されるアプリケーションデータを受信および復号することはできない。別の例として、レガシーネットワークデバイスは、アプリケーションデータの長さがしきい値長さより短いときにショートパケットを送信するための機能を実装しない。いくつかの実施形態では、第1のネットワークデバイスは、通信ネットワーク内の他のネットワークデバイスの通信を傍受することによって、通信ネットワークがレガシーネットワークデバイスを含むかどうかを決定し得る。別の実施形態では、第1のネットワークデバイスは、通信ネットワーク内の他のネットワークデバイスからの通信能力情報を要求することによって、通信ネットワークがレガシーネットワークデバイスを含むかどうかを決定し得る。通信ネットワークがレガシーネットワークデバイスを含まない場合、フローは、ブロック708において続く。別段に、通信ネットワークがレガシーネットワークデバイスを含む場合、フローは、ブロック710において続く。
【0101】
[00111]ブロック708において、通信ネットワークがレガシーネットワークデバイスを含まない場合、第1のネットワークデバイスは、選択された通信技法を使用してアプリケーションデータを含むショートパケットを生成する。いくつかの実施形態では、アプリケーションデータは、適切なフレーム制御フィールドの長さのフレーム制御フィールド内で送信され得る。この実施形態では、
図4を参照しながら説明されたように、ショートパケットは、プリアンブルフィールドとフレーム制御フィールドとを含み得る。ショートパケットは、ペイロードフィールドを含まない。フレーム制御フィールドは、アプリケーションデータと(必要な場合)制御情報とを含み得る。いくつかの実施形態では、
図5を参照しながら説明されたように、アプリケーションデータは、適切な短いペイロードフィールドのショートペイロードフィールド内で送信され得る。この実施形態では、ショートパケットは、プリアンブルフィールドと、フレーム制御フィールドと、ショートペイロードフィールドとを含み得る。この実施形態では、フレーム制御フィールドは、アプリケーションデータを含まないが、ショートペイロードフィールド長さのインジケーションを含み得る。
【0102】
[00112]いくつかの実施形態では、以下でさらに説明されるように、通信ネットワークがレガシーネットワークデバイスを含まないとき、プリアンブルフィールドと、フレーム制御フィールドと、(適用可能な場合)ショートペイロードフィールドとを含むショートパケットは、ショートパケットを通信するために使用され得る通信技法を使用して生成され得る。たとえば、制御情報とアプリケーションデータとを含むフレーム制御フィールドは、ショートパケットを送信するための符号化方式を使用して符号化され得る。別の例として、フレーム制御フィールドとショートペイロードフィールドの両方は、以下で説明されるショートパケット通信技法のうちの1つまたは複数を使用して生成/送信され得る。ブロック708から、フローは終了する。
【0103】
[00113]ブロック710において、通信ネットワークがレガシーネットワークデバイスを含む場合、第1のネットワークデバイスは、選択された通信技法のインジケーションを含むショートパケットを生成する。たとえば、パケット生成モジュール110は、レガシーネットワークデバイスとの後方互換性を維持するために、ショートパケット内に互換性情報を含み得る。第1のネットワークデバイスは、レガシーネットワークデバイスとの後方互換性を維持しながらデータ送信をサポートするために、フレーム制御フィールドを拡張するための様々な技法を使用し得る。いくつかの実施形態では、パケット生成モジュール110は、フレーム制御フィールド内のアプリケーションデータの存在を示すために、フレーム制御フィールド(たとえば、HomePlug AVフレーム制御フィールドおよび/またはHomePlug1.0フレーム制御フィールド)内の、1つまたは複数の現在未使用のビットを使用し得る。たとえば、パケット生成モジュール110は、フレーム制御フィールド内のアプリケーションデータの存在を示すために、フレーム開始(SOF)デリミタの未使用ビット内に所定の値を含み得る。別の例として、パケット生成モジュール110は、フレーム制御フィールドの他の適切なデリミタビット内に現在未使用の値を含み得る。他の実施形態では、パケット生成モジュール110は、ショートペイロードフィールド内のアプリケーションデータの存在を示すために、フレーム制御フィールド内の1つまたは複数の現在未使用のビットを使用し得る。いくつかの実施形態では、パケット生成モジュール110は、アプリケーションデータがショートパケットのフレーム制御フィールド内で送信されていることを示すために、フレーム制御フィールドの所定のサブフィールド内で第1の値を送信し得る。パケット生成モジュール110は、アプリケーションデータがショートパケットのショートペイロードフィールド内で送信されていることを示すために、所定のサブフィールド内で第2の値を送信し得る。
【0104】
[00114]いくつかの実施形態では、フレーム制御フィールドがアプリケーションデータを含む場合、フレーム制御フィールドのアプリケーションデータ部分は、ショートパケット通信技法(ブロック704において選択される)を使用して送信され得る一方、フレーム制御フィールドの制御情報部分は、レガシーネットワークデバイスによってサポートされる知られている通信技法を使用して送信され得る。他の実施形態では、ショートペイロードフィールドは、ショートパケット通信技法を使用して送信され得る一方、フレーム制御フィールドは、知られている通信技法を使用して送信され得る。知られている通信技法は、レガシーネットワークデバイスによってサポートされる既存のPLCプロトコルによって定義される、パケット生成技法および/またはパケット送信技法を含み得る。知られている通信技法を使用して制御情報を送信することは、レガシーネットワークデバイスが、ショートパケットを検出することと、ショートパケットがレガシーネットワークデバイスを対象としていないものと決定することと、ショートパケットのアプリケーションデータ部分を無視することとを可能にし得る。ブロック710から、フローは終了する。
【0105】
[00115]
図7を参照しながら上記で説明されるように、ショートパケット送信のために構成されたネットワークデバイス102は、ショートパケット通信技法をサポートし得る。ショートパケット通信技法は、ショートパケットの生成と、送信と、受信とをサポートし得、ここでアプリケーションデータの長さは、しきい値長さより短い。以下の説明は、知られている通信技法およびPLC環境内のショートパケット通信技法の例をさらに説明する。以下の説明は、ロバスト送信モード(またはROBOモード)と、符号化方式と、ショートパケットを生成および送信するためのキャリアスペーシングとを説明する。
【0106】
[00116]既存のPLCプロトコルにおいて、PLCデバイス(たとえば、HomePlug AV/AV2/GPデバイス、IEEE1901デバイス、など)は、一般的に、ロバスト送信モード(ROBOモードとも呼ばれる)をサポートする。各ROBOモードは、データレートとペイロードフィールドの長さとの異なる組合せを表し得る。たとえば、既存のPLCプロトコルは、ミニROBOモードと、標準ROBOモードと、高速ROBOモードとをサポートし得る。ミニROBOモードは、PLCパケットのペイロードフィールド内での136バイトの送信を可能にし、ペイロードフィールドを送信するために6つのOFDMシンボルを生成し得る。標準ROBOモードは、ペイロードフィールド内での520バイトの送信を可能にし、ペイロードフィールドを送信するために19個のOFDMシンボルを生成し得る。高速ROBOモードは、A)10個のOFDMシンボルを使用してペイロードフィールド内の520バイトの送信、B)19個のOFDMシンボルを使用してペイロードフィールド内の2×520バイトの送信、C)27個のOFDMシンボルを使用してペイロードフィールド内の3×520バイトの送信を、可能にし得る。しかしながら、既存のPLCプロトコルによってサポートされるこれらのROBOモードは、ショートパケットの送信をサポートしない。
【0107】
[00117]いくつかの実施形態では、ネットワークデバイス102は、様々なショートペイロードフィールドの長さまたはフレーム制御フィールドの長さを有するショートパケットを送信するために、複数のロバスト送信(ROBO)モードをサポートするように構成され得る。より少ないバイトのアプリケーションデータが、ショートパケット内で送信されるので、アプリケーションデータの複数のコピーが、より少数のOFDMシンボル(たとえば、1つまたは2つのOFDMシンボル)を使用して生成され得る。一例では、ネットワークデバイス102は、フレーム制御フィールド(またはショートペイロードフィールド)の1つまたは複数のOFDMシンボル内でアプリケーションデータを送信するためのROBOモードをサポートし得る。各OFDMシンボルは、128ビットの情報を含み得、各OFDMシンボルは、直角位相シフトキーイング(QPSK)変調と、1/2レート前方誤り訂正と、128ビットFECブロックとを使用して符号化され得る。別の例として、ネットワークデバイス102は、1つまたは複数のOFDMシンボル内でアプリケーションデータを送信するためのROBOモードをサポートし得、ここで各OFDMシンボルは256ビットの情報を含み得、各OFDMシンボルは、QPSK変調と、1/2レート前方誤り訂正と、256ビットFECブロックとを使用して符号化され得る。これらの例では、ネットワークデバイス102は、1つのOFDMシンボルがアプリケーションデータを送信するために使用される場合、従来のフレーム制御のインターリーブ動作を使用し得る。しかしながら、2つ以上のOFDMシンボルがアプリケーションデータを送信するために使用される場合、ネットワークデバイス102は、時間および周波数にわたってアプリケーションデータの各ビットのコピーを最大限に展開する、交互のインターリーブ動作を使用し得る。
【0108】
[00118]既存のPLCプロトコルにおいて、PLCデバイスは、一般的に、前方誤り訂正(FEC)のためにターボ符号を使用する。ターボ符号器は、インターリーバによって分離される2つの畳み込み符号器を含み得る。一例では、畳み込み符号器の各々は、2/3FECレートを有し得る。この例では、畳み込み符号器の入力において与えられる2ビットのすべては、3ビットの出力をもたらし得る。したがって、2/3FECレートを有する畳み込み符号器は、1ビットの冗長を与え得る。ターボ符号器によって生成された、結果として生じる出力ビットは、ペイロードフィールドを送信するために前方誤り訂正レートをさらに16/21または8/9まで低減するために「分解(puncture)」され得る。冗長ビットのうちのいくつかは、送信される冗長ビット数を最小化するために、ターボ符号器の、結果として生じた出力から除去され得る。ターボ符号は、ほぼ理想的/理論的容量性能におけるデータ送信を可能にするが、ターボ符号は、大きいデータブロックサイズ(たとえば、520バイトのデータ)の利用可能性に依存する場合がある。ターボ符号は、ショートパケットを送信するために望ましい性能をもたらさない。
【0109】
[00119]いくつかの実施形態では、ネットワークデバイス102は、上記で説明されたターボコーディングモードに加えて、畳み込みコーディングモードをサポートするように構成され得る。ネットワークデバイス102は、第2の畳み込み符号器と、ターボ符号器のインターリーバとを無効にすることによって畳み込みコーディングモードをアクティブにし得る。畳み込みコーディングモードにおいて、ネットワークデバイス102は、第1の畳み込み符号器にだけ送信されることになるアプリケーションデータを与え得る。第1の畳み込み符号器は、2/3のFECレートを与え得る。第1の畳み込み符号器の、結果として生じた出力は、任意の適切なFECレートにおける出力をもたらすために分解され得る。加えて、受信ネットワークデバイスは、受信されたショートパケットを復号し、受信されたショートパケットからアプリケーションデータを取り出すために同様の動作を実施し得る。複数の畳み込み符号器の代わりに単一の畳み込み符号器を使用することによって、送信および受信ネットワークデバイスにおける電力消費が低減され得る。
【0110】
[00120]
図7は、通信ネットワークがレガシーネットワークデバイスを含むときに、ショートパケット通信をサポートしないレガシーネットワークデバイスとの後方互換性を維持する、第1のネットワークデバイスを説明する。しかしながら、他の実施形態では、第1のネットワークデバイスは、通信ネットワークがレガシーネットワークデバイスを含むかどうかにかかわらず、後方互換性を維持し得る。たとえば、ネットワークデバイス102は、通信ネットワークがレガシーネットワークデバイスを含むかどうかにかかわらず、アプリケーションデータがショートパケット内で送信されることになることを示すための1つまたは複数のビットを含み得る。いくつかの実施形態では、通信ネットワークがレガシーネットワークデバイスを含むかどうかにかかわらず、アプリケーションデータだけが、ショートパケット通信技法を使用して送信され得る。たとえば、フレーム制御フィールドのアプリケーションデータ部分は、ショートパケット通信技法を使用して送信され得る一方、フレーム制御フィールドの制御情報部分は、レガシーデバイスによってサポートされる知られている通信技法を使用して送信され得る。別の例として、通信ネットワークがレガシーネットワークデバイスを含むかどうかにかかわらず、ショートペイロードフィールドは、ショートパケット通信技法を使用して送信され得る一方、フレーム制御フィールドは、知られている通信技法を使用して送信され得る。いくつかの実施形態では、ショートパケットはまた、アプリケーションデータを送信するために使用されることになる通信技法のインジケーションを含み得る。
【0111】
[00121]いくつかの実施形態では、
図8および
図9で説明されるように、ネットワークデバイス102は、通信媒体をレガシーネットワークデバイス114と共有するために、レガシーネットワークデバイス114によって維持されるフレーム間スペース以下の量のアプリケーションデータを送信し得る。
【0112】
[00122]
図8は、レガシーネットワークデバイスを含む通信ネットワーク内でショートパケットを送信するための例示的な動作を示すフロー
図800である。フロー800は、ブロック802において開始する。
【0113】
[00123]ブロック802において、通信ネットワークの第1のネットワークデバイスは、ショートパケット内でアプリケーションデータを送信することを決定する。たとえば、
図6を参照しながら上記で説明されたように、パケット評価モジュール106は、アプリケーションデータがショートパケット内で送信されるべきかどうかを決定するために、送信されることになるアプリケーションデータの長さとしきい値長さとを比較し得る。加えて、パケット評価モジュール106はまた、アプリケーションデータが、ショートパケットのフレーム制御フィールド内で送信されるべきかまたはショートペイロードフィールド内で送信されるべきかを決定し得る。フローは、ブロック804において続く。
【0114】
[00124]ブロック804において、第1のネットワークデバイスは、通信ネットワークがレガシーネットワークデバイスを含むかどうかを決定する。レガシーネットワークデバイス114は、ショートパケットを生成、送信、受信、または処理するための機能を含まない。第1のネットワークデバイスは、
図7を参照しながら上記で説明された技法を使用して、通信ネットワークがレガシーネットワークデバイスを含むかどうかを決定し得る。通信ネットワークがレガシーネットワークデバイスを含まない場合、フローは、ブロック810において続く。それ以外の場合、フローは、ブロック806において続く。
【0115】
[00125]ブロック806において、第1のネットワークデバイスは、アプリケーションデータの長さが、レガシーネットワークデバイスによって維持されるフレーム間スペースを超えないように、ショートパケットを生成する。
図9は、送信908および送信914の、2つの連続する送信を示す。送信908は、プリアンブルフィールド902と、フレーム制御フィールドのフレーム開始(SOF)デリミタ904とを含む。ネットワークデバイス102からプリアンブル902とSOFデリミタ904とを検出することに応答して、レガシーネットワークデバイス114は、一般的に、所定の時間間隔906の間、送信の開始を譲歩して控える。この所定の時間間隔は、レガシーネットワークデバイス114によって維持される競合ウィンドウフレーム間スペース(CIFS)と呼ばれることがある。CIFS時間間隔の間にアプリケーションデータを送信することは、レガシーネットワークデバイス114の送信が、ショートパケットのフレーム制御フィールド(またはショートペイロードフィールド)内のアプリケーションデータの送信と重複または干渉しないことを確実にし得る。これはまた、ショートパケットの送信が終了するとき、および共有通信チャネルに対する競合(contending)を開始するときに、レガシーネットワークデバイス114が、ショートパケットの長さを推定することを可能にし得る。再び
図8を参照すると、フローはブロック808に続く。
【0116】
[00126]ブロック808において、第1のネットワークデバイスは、レガシーネットワークデバイスによって維持されるフレーム間スペースの間にショートパケットを送信する。
図9を参照すると、いくつかの実施形態では、SOFデリミタ904の1つまたは複数のビットが、アプリケーションデータがショートパケット内で送信されることになるかどうかを示すために使用され得る。SOFデリミタ904を送信した後、ネットワークデバイス102は、CIFS時間間隔906の間にアプリケーションデータを送信し得る。いくつかの実施形態では、
図4を参照しながら説明されたように、アプリケーションデータは、フレーム制御フィールドの残りの部分内で送信され得る。他の実施形態では、
図5を参照しながら説明されたように、アプリケーションデータは、ショートペイロードフィールド内で送信され得る。
図9の例では、ネットワークデバイス102は、CIFS時間間隔906の間にアプリケーションデータを送信する。アプリケーションデータが送信される持続時間は、レガシーネットワークデバイス114によって維持されるCIFS時間間隔以下であり得る。アプリケーションデータを受信することに応答して、ネットワークデバイス104は、送信914を開始し得る。ネットワークデバイス104は、プリアンブルフィールド910と、フレーム制御フィールド内の選択的肯定応答(SACK)デリミタ912とを送信し得る。レガシーネットワークデバイス114は、SACKデリミタ912を検出し得、別のCIFS時間間隔916を開始し得る。いくつかの実施形態では、上記で説明されたように、ネットワークデバイス104は、CIFS時間間隔916の間にアプリケーションデータを送信することを継続し得る。レガシーネットワークデバイス114が、CIFS時間間隔916が経過した後で別のデリミタを検出しない場合、レガシーネットワークデバイス114は、共有通信チャネルの制御に対して競合するために、競合スロット918内で優先情報を送信し得る。ブロック808から、フローは終了する。
【0117】
[00127]ブロック810において、通信ネットワークがレガシーネットワークデバイスを含まない場合、第1のネットワークデバイスは、通信ネットワーク内で送信するためのショートパケットを生成する。通信ネットワークがレガシーネットワークデバイスを含まない場合、第1のネットワークデバイスは、CIFS時間間隔を考慮に入れることなくショートパケットを生成し得る。
図3から
図6を参照しながら上記で説明されたように、第1のネットワークデバイスは、ショートパケットのフレーム制御フィールドまたはショートペイロードフィールドのいずれかの中にアプリケーションデータを含めることによってショートパケットを生成し得る。ブロック810から、フローは終了する。
【0118】
[00128]既存のPLCプロトコルにおいて、PLCデバイスは、良好な性能を達成するために、厳しいシンボル同期とタイミング仕様とを有し得る。このために、PLCデバイスを送信および受信することは、ネットワークレベルの調整(たとえば、粗いタイミング整合のためのビーコン送信)とパケット同期のための複雑な信号処理とを有し得る。しかしながら、タイミング不整合は、通信キャリアの非直交性をもたらし、それが、ひいては、性能低下をもたらす場合がある。いくつかの実施形態では、
図10でさらに説明されるように、ネットワークデバイスは、ショートパケットを送信するためのタイミング仕様を緩和し得る。
【0119】
[00129]
図10は、低減された数の通信キャリアを使用してショートパケットを送信するための例示的な動作を示すフロー
図1000である。フロー1000は、ブロック1002において開始する。
【0120】
[00130]ブロック1002において、第1のネットワークデバイスは、第2のネットワークデバイスにショートパケット内のアプリケーションデータを送信することを決定する。たとえば、
図6を参照しながら上記で説明されたように、パケット評価モジュール106は、アプリケーションデータがショートパケット内で送信されるべきかどうかを決定するために、送信されることになるアプリケーションデータの長さとしきい値長さとを比較し得る。加えて、パケット評価モジュール106はまた、アプリケーションデータが、ショートパケットのフレーム制御フィールド内で送信されるべきかまたはショートペイロードフィールド内で送信されるべきかを決定し得る。フローは、ブロック1004において続く。
【0121】
[00131]ブロック1004において、第1のネットワークデバイスは、低減された数の通信キャリアを使用してショートパケットを送信するかどうかを決定する。いくつかの実施形態では、第1のネットワークデバイスおよび第2のネットワークデバイスは、ショートパケットの生成/送信/受信のために使用され得る通信技法をサポートし得る。通信技法は、ショートパケットを生成および送信するために使用され得る通信キャリア(通信サブキャリアとも呼ばれる)の数とスペーシングとを含み得る。いくつかの実施形態では、第1のネットワークデバイスは、ショートパケットを送信するために使用される、通信キャリア間のスペーシングを増加させ、通信キャリアの数を低減することによって、タイミング仕様を緩和し得る。いくつかの実施形態では、第1のネットワークデバイスは、第1のネットワークデバイスの通信能力と第2のネットワークデバイスの通信能力とに少なくとも部分的に基づいて、低減された数の通信キャリアを使用するかどうかを決定し得る。たとえば、第1のネットワークデバイスは、第1のネットワークデバイスおよび/または第2のネットワークデバイスが、低減された数の通信キャリアを使用する通信をサポートしない場合、すべての通信キャリア上でショートパケットを送信することを決定し得る。低減された数の通信キャリアを使用してショートパケットを送信することが決定される場合、フローは、ブロック1006において続く。それ以外の場合、フローは、ブロック1010において続く。
【0122】
[00132]ブロック1006において、第1のネットワークデバイスは、ショートパケットを送信するための通信キャリアのサブセットを選択する。より少ない通信キャリア上でアプリケーションデータを送信することは、FFTサンプルの数と、第1のネットワークデバイスおよび第2のネットワークデバイスによって消費される電力とを低減し得る。ショートパケットを送信するために、第1のネットワークデバイスは、通信キャリア間のスペーシングを増加させること、通信キャリアの数を低減すること、および/またはFFTサンプルの数を低減することができる。いくつかの実施形態では、第1のネットワークデバイスは、送信されることになるアプリケーションデータのFFTを決定するために、バタフライFFT処理を使用し得る。第1のネットワークデバイスは、一般的に、結果として生じるFFT出力を生成するために、2つの構成FFTモジュール(constituent FFT module)を使用する。しかしながら、FFTサンプルの数を低減するためおよびショートパケットを送信するために、第1のネットワークデバイスは、構成FFTモジュールのうちの1つを無効にし得る。いくつかの実施形態では、FFTサイズを低減し、通信キャリアスペーシングを増加させるために、第1のネットワークデバイスは、1つおきの(交互の)通信キャリアをマスクする場合がある。たとえば、第1のネットワークデバイスは、ショートパケットを送信するために通信キャリア1、3、5、7などを使用し、通信キャリア2、4、6などをマスクする場合がある。第1のネットワークデバイスは、通信キャリアスペーシングを増加させるために他の適切な技法を使用し得る。たとえば、HomePlug AV/GreenPHYを使用してPLCパケットを送信するために、第1のネットワークデバイスは、24.414KHzのキャリアスペーシングと、75MHzのサンプリング周波数と、3072サンプルのFFTサイズとを有する917の通信キャリアを使用し得る。しかしながら、ショートパケットを送信するために、第1のネットワークデバイスは、48.828KHzのキャリアスペーシングと1536サンプルのFFTサイズとを使用し得る。上記の例は、通信キャリアスペーシングを2倍にしてFFTサイズを半減することを説明している。しかしながら、他の実施形態では、第1のネットワークデバイスは、他の適切なファクタによって通信キャリアスペーシングを増加させ、FFTサイズを低減し得る。フローは、ブロック1008において続く。
【0123】
[00133]ブロック1008において、第1のネットワークデバイスは、アプリケーションデータと通信キャリアのサブセットのインジケーションとを含むショートパケットを、通信キャリアのサブセットを使用して送信する。いくつかの実施形態では、第1のネットワークデバイスは、未使用の通信キャリアをマスキングすることによってショートパケットを送信し得る。たとえば、第1のネットワークデバイスは、未使用の通信キャリア上でゼロ値を送信し得る。いくつかの実施形態では、第1のネットワークデバイスはまた、アプリケーションデータを送信するためにどの通信キャリアが使用されたかを示し得る。これは、第2のネットワークデバイスが、アプリケーションデータを適切に受信および復号することを可能にし得る。いくつかの実施形態では、第2のネットワークデバイスは、最初に、すべての通信キャリア上で送信された情報を分解/復号し得、次いで未使用の通信キャリアを破棄し得る。他の実施形態では、第2のネットワークデバイスは、マスクされた通信キャリア上で送信された情報を分解/復号しない。別の実施形態では、第1のネットワークデバイスは、ショートパケット内で通信キャリアスペーシングのインジケーションを送信し得る。第2のネットワークデバイスは、通信キャリアスペーシングの知識に少なくとも部分的に基づいて第1のネットワークデバイスにおいて、通信キャリアのうちのどれが使用されたかを決定し得る。ブロック1008から、フローは終了する。
【0124】
[00134]ブロック1010において、低減された数の通信キャリアを使用してショートパケットを送信しないことが決定される場合、第1のネットワークデバイスは、すべての通信キャリアを使用してアプリケーションデータを含むショートパケットを送信する。第1のネットワークデバイスは、ショートパケットのフレーム制御フィールドまたはショートペイロードフィールドのいずれかの中にアプリケーションデータを含めることによってショートパケットを生成し得る。次いで、第1のネットワークデバイスは、第2のネットワークデバイスに、すべての通信キャリア上でショートパケットを送信し得る。言い換えれば、第1のネットワークデバイスは、ショートパケットを送信する間にいずれの通信キャリアもマスクしない。ブロック1010から、フローは終了する。
【0125】
[00135]
図10は、第2のネットワークデバイスに通信キャリアのインジケーションを送信する第1のネットワークデバイスを説明する。しかしながら、他の実施形態では、第2のネットワークデバイスは、ショートパケットを送信するために第1のネットワークデバイスによって、どの通信キャリアが使用されたかについての事前知識を有する場合がある。他の実施形態では、第2のネットワークデバイスは、第1のネットワークデバイスからショートパケットを送信するために、どの通信キャリアが使用されるべきかについてのインジケーションを第1のネットワークデバイスに送信する場合がある。
【0126】
[00136]
図1〜
図10は、実施形態を理解するのを助けるための例であり、実施形態を限定したり、または特許請求の範囲を限定したりするために使用されるべきでないことを理解されたい。実施形態は、追加の回路コンポーネント、異なる回路コンポーネント備えてよく、ならびに/または追加の動作を実行し、より少数の動作を実行し、異なる順序で動作を実行し、並行に動作を実行し、およびいくつかの動作を異なるように実行してよい。
図1〜
図10は、PLC環境内でショートパケットを送信するための動作を説明する。しかしながら、他の実施形態では、ショートパケットを送信するための動作は、他の通信ネットワークと通信プロトコルとに展開され得る。たとえば、ショートパケット内でアプリケーションデータを送信するための動作は、WLAN通信プロトコル(たとえば、IEEE802.11通信プロトコル)、MoCA通信プロトコル、イーサネット通信プロトコル、G.hnホームネットワーキングプロトコル、などを実装するネットワークデバイスによって実行され得る。他の実施形態では、ショートパケットを送信するための動作は、通信プロトコルの組合せに展開され得る。たとえば、ショートパケット内でアプリケーションデータを送信するための動作は、PLCプロトコルとWLAN通信プロトコルとの組合せを使用して実行され得る。
【0127】
[00137]いくつかの実施形態では、ネットワークデバイス102および104は、ショートパケットとロングパケットの両方を交換し得る。たとえば、ロングパケットは、既存の通信プロトコルを使用して送信されるパケットを指す場合がある。PLCプロトコルを参照すると、長いPLCパケットは、136バイトまたは520×Nバイトのペイロードを有し得る。ネットワークデバイス102および104は、診断動作、リンク確立動作、などを実行するためにロングパケットを交換し得る。ネットワークデバイス102および104は、通信リンクが確立された後でショートパケットを交換し得る。一実施形態では、ネットワークデバイス102は、実行されているアプリケーションのタイプおよび/または動作のタイプに応じて、ショートパケットを送信するかまたはロングパケットを送信するかを決定し得る。別の実施形態では、
図6を参照しながら上記で説明されたように、ネットワークデバイス102は、送信されるようにスケジュールされているアプリケーションの量に応じて、ショートパケットを送信するかまたはロングパケットを送信するかを決定し得る。
【0128】
[00138]いくつかの実施形態では、通信ネットワークは、ショートパケットの通信に使用され得るショートパケット通信技法をサポートしないレガシーネットワークデバイス114を含み得る。たとえば、レガシーネットワークデバイス114は、単一の畳み込み符号器を使用する前方誤り訂正をサポートしない。この例では、ネットワークデバイス102は、ショートパケットのショートペイロードフィールドおよび/またはフレーム制御フィールドのペイロード部分のみを符号化するために畳み込みコーディングモードを使用し得る。ネットワークデバイス102は、プリアンブルフィールドとフレーム制御フィールドの制御情報部分とを符号化するために、ターボコーディングモード(または知られている符号化モード)を使用することを継続し得る。加えて、ネットワークデバイス102はまた、アプリケーションデータを符号化するためにどの符号化モードが使用されたかを示すために、フレーム制御フィールド内に1つまたは複数のビットを含み得る。これは、受信ネットワークデバイスが、ショートパケットからのアプリケーションデータを復号するために適切な復号動作を実行することを可能にし得る。別の例として、レガシーネットワークデバイス114は、いくつかの通信キャリアスペーシング、ROBOモード、ならびに/またはショートパケットを生成および送信するための他のパラメータおよび仕様を利用するショートパケット通信技法を使用して送信されるアプリケーションデータまたは情報を復号することをサポートしない。ネットワークデバイス102は、ショートパケットのショートペイロードフィールドまたはフレーム制御フィールドのペイロード部分を送信するために、ショートパケット通信技法を使用し得る。ネットワークデバイス102は、プリアンブルフィールドとフレーム制御フィールドの制御情報部分とを送信するために、知られている通信技法を使用することを継続し得る。ネットワークデバイス102はまた、アプリケーションデータを送信するために使用されたショートパケット通信技法を指定するために、フレーム制御フィールド内に1つまたは複数のビットを含み得る。いくつかの例が、畳み込みコーディングモードおよび/またはターボコーディングモードを実装するネットワークデバイスを説明したが、ネットワークデバイスはまた、低密度パリティ検査(LDPC)コーディングモードなど、他のタイプの符号化モードを実装し得ることに留意されたい。
【0129】
[00139]当業者によって理解されるように、本開示の態様は、システム、方法、またはコンピュータプログラム製品として具現化され得る。したがって、本開示の態様は、完全にハードウェアの実施形態、ソフトウェアの実施形態(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコード等を含む)、またはソフトウェアとハードウェアの態様を組み合わせた実施形態の形をとってよく、それらはすべて、本明細書では一般的に「回路」、「モジュール」、「ユニット」または「システム」と呼ばれ得る。さらに、本開示の態様は、コンピュータ可読プログラムコードを組み入れた1つまたは複数のコンピュータ可読媒体で具現化されるコンピュータプログラム製品の形をとり得る。
【0130】
[00140]1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体の任意の組合せが利用され得る。非一時的コンピュータ可読媒体は、一時的伝搬信号を唯一の例外として、すべてのコンピュータ可読媒体を備える。非一時的コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読記憶媒体であることもある。コンピュータ可読記憶媒体は、たとえば、限定はしないが、電子、磁気、光学、電磁、赤外線、または半導体のシステム、装置、もしくはデバイス、または上記の任意の適切な組合せであり得る。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例(非網羅的リスト)は、以下、すなわち、1つもしくは複数のワイヤを有する電気的接続、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読取り専用メモリ(CD−ROM)、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、または上記の任意の適切な組合せを含む。本明細書の文脈では、コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、装置、またはデバイスによって使用するための、またはそれらとともに使用するためのプログラムを含むことまたは記憶することができる、任意の有形媒体であり得る。
【0131】
[00141]本開示の態様の動作を実行するためのコンピュータ可読媒体上に実装されたコンピュータプログラムコードは、Java(登録商標)、Smalltalk、C++などのオブジェクト指向のプログラミング言語と、「C」プログラミング言語またはそれに類するプログラミング言語などの従来の手続き型プログラミング言語とを含む1つまたは複数のプログラミング言語の任意の組合せで書き込まれ得る。プログラムコードは、完全にユーザのコンピュータ上で、部分的にユーザのコンピュータ上で、スタンドアロンのソフトウェアパッケージとして、部分的にユーザのコンピュータ上および部分的にリモートコンピュータ上で、または完全にリモートコンピュータもしくはサーバ上で、実行され得る。後者のシナリオでは、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)またはワイドエリアネットワーク(WAN)を含む任意のタイプのネットワークを通じて、ユーザのコンピュータに接続され得るか、または(たとえば、インターネットサービスプロバイダを使用してインターネットを通じて)外部のコンピュータへの接続が行われ得る。
【0132】
[00142]本開示の実施形態による方法、装置(システム)およびコンピュータプログラム製品のフローチャート図および/またはブロック図を参照しながら、本開示の態様について説明する。フローチャート図および/またはブロック図の各ブロック、ならびにフローチャート図および/またはブロック図におけるブロックの組合せはコンピュータプログラム命令によって実施され得ることを理解されよう。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または機械を製造するための他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに与えられ得、その結果、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサを介して実行される命令は、フローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックにおいて指定された機能/動作を実施するための手段を作成する。
【0133】
[00143]これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置、または他のデバイスに特定の方法で機能するように指示することができるコンピュータ可読媒体に記憶され得、その結果、コンピュータ可読媒体に記憶された命令は、フローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックにおいて指定された機能/動作を実施する命令を含む製造品を製造する。
【0134】
[00144]コンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ実装プロセスを生成するために、一連の動作ステップをコンピュータ、他のプログラマブル装置、または他のデバイス上で実行させるように、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置、または他のデバイスにロードされ得、その結果、コンピュータまたは他のプログラマブル装置上で実行される命令は、フローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックにおいて指定された機能/動作を実施するためのプロセスを提供する。
【0135】
[00145]
図11は、通信ネットワーク内でショートパケットを送信するための機構を含む電子デバイス1100の一実施形態のブロック図である。いくつかの実施形態では、電子デバイス1100は、プラグイン電気車両(PEV)、ハイブリッド電気車両、電気車両充電機器(EVSEまたは充電ステーション)、ガスパワード車両、航空機、電気機械、または通信能力を有する別のシステムなどのシステム内の通信構成要素であってよい。別の実施形態では、電子デバイス1100は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、モバイルフォン、スマート機器、PLCデバイス、ゲーミングコンソール、ネットワークブリッジデバイス、アクセスポイント、または通信能力を有する他の電子デバイスであってよい。電子デバイス1100は、プロセッサ1102(複数のプロセッサ、複数のコア、複数のノードを含む場合、および/またはマルチスレッドを実施する場合などもある)を含む。電子デバイス1100は、メモリ1106を含む。メモリ1106は、システムメモリ(たとえば、キャッシュ、SRAM、DRAM、ゼロキャパシタRAM、ツイントランジスタRAM、eDRAM、EDO RAM、DDR RAM、EEPROM(登録商標)、NRAM、RRAM(登録商標)、SONOS、PRAMなどのうちの1つまたは複数)、または、コンピュータ可読記憶媒体のすでに上述した可能な実現形態のうちの任意の1つもしくは複数であり得る。電子デバイス1100は、また、バス1110(たとえば、PCI、ISA、PCI−Express、Hyper Transport(登録商標)、InfiniBand(登録商標)、NuBus、AHB、AXIなど)と、ネットワークインターフェース1104とを含む。プロセッサ1102、メモリユニット1106、およびネットワークインターフェース1104は、バス1110に結合されている。ネットワークインターフェース1104は、ワイヤレスネットワークインターフェース(たとえば、WLANインターフェース、Bluetooth(登録商標)インターフェース、WiMAX(登録商標)インターフェース、ZigBee(登録商標)インターフェース、ワイヤレスUSBインターフェースなど)、および/またはワイヤードネットワークインターフェース(たとえば、PLCインターフェース、イーサネットインターフェースなど)を含み得る。電子デバイス1100は、トランシーバ1118を含む。トランシーバ1118は、
図1を参照しながら上記で説明された受信機と送信機とを含み得る。いくつかの実施形態では、トランシーバ1118は、ネットワークインターフェース1104の一部として実装され得る。他の実施形態では、
図11に示されるように、トランシーバ1118は、ネットワークインターフェース1104とは別に実装され得、バス1110に結合され得る。
【0136】
[00146]電子デバイス1100はまた、バス1110に結合された通信ユニット1108を含む。通信ユニット1108は、パケット評価モジュール1112と、パラメータ選択モジュール1114と、パケット生成モジュール1116とを含む。パケット評価モジュール1112は、ショートパケット内でアプリケーションデータを送信するかどうかを決定し得る。加えて、パケット評価モジュール1112はまた、アプリケーションデータをショートパケットのフレーム制御フィールド内で送信するかまたはショートペイロードフィールド内で送信するかを決定し得る。いくつかの実施形態では、
図1〜
図6を参照しながら説明されたように、パラメータ選択モジュール1114は、アプリケーションデータに少なくとも部分的に基づいて適切なフレーム制御フィールドの長さまたはショートペイロードフィールドの長さを選択し得る。
図7〜
図10を参照しながら上記で説明されたように、パラメータ選択モジュール1114はまた、ショートパケットを生成するため、および/またはショートパケットを送信するための通信技法を選択し得る。パケット生成モジュール1116は、選択された通信技法を使用してショートパケットを生成し得る。
【0137】
[00147]これらの機能のうちのいずれか1つは、ハードウェアでおよび/またはプロセッサ1102上に部分的に(または、完全に)実装され得る。たとえば、機能は、システムオンチップ(SoC)、特定用途向け集積回路(ASIC)を用いて実装され、プロセッサ1102、周辺デバイスまたはカード上のコプロセッサなどの中に論理で実装され得る。さらに、実現形態は、
図11に示されていない、より少ない構成要素または追加の構成要素(たとえば、ビデオカード、オーディオカード、追加のネットワークインターフェース、周辺デバイスなど)を含み得る。たとえば、バス1110に結合されたプロセッサ1102に加えて、通信ユニット1108は少なくとも1つの追加のプロセッサを備え得る。別の例として、通信ユニット1108は、1つまたは複数の無線トランシーバと、プロセッサと、メモリと、通信プロトコルおよび関連機能を実装するための他の論理回路とを含み得る。プロセッサ1102、メモリ1106、およびネットワークインターフェース1104は、バス1110に結合されている。メモリ1106は、バス1110に結合されるものとして示されているが、プロセッサ1102に結合されてもよい。
【0138】
[00148]本実施形態について、様々な実装形態および活用を参照しながら説明されたが、これらの実施形態は例示的なものであり、本開示の範囲はそれらに限定されないことが理解されよう。概して、本明細書で説明された通信ネットワーク内のショートパケット通信のための技法は、任意の1つまたは複数のハードウェアシステムと調和する設備で実装され得る。多くの変形、修正、追加、改善が可能である。
【0139】
[00149]複数の事例は、本明細書に記載される構成要素、動作または構造に、単一の事例としてもたらされ得る。最後に、様々な構成要素、動作、データストアの間の境界は、ある程度任意であり、特定の動作が特有の例示的な構成に照らして示される。機能の他の割振りが想定され、本開示の範囲内に入り得る。一般に、例示的な構成で別個の構成要素として示される構造および機能性は、組み合わせられた構造または構成要素として実施され得る。同様に、単一の構成要素として示される構造および機能性は、別個の構成要素として実施され得る。これらおよび他の変形、変更、追加、および改善は、本開示の範囲内に入り得る。
以下に本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1] パケットを送信するための方法であって、
通信ネットワークの第1のネットワークデバイスから第2のネットワークデバイスにアプリケーションデータを送信することを決定することと、
前記アプリケーションデータの長さが第1のしきい値長さを超えるかどうかを決定することと、
前記アプリケーションデータの前記長さが前記第1のしきい値長さを超えないときに、ショートパケットのフレーム制御フィールド内で前記第1のネットワークデバイスから前記第2のネットワークデバイスに前記アプリケーションデータを送信することと、
を備える、方法。
[C2] 前記アプリケーションデータの前記長さが前記第1のしきい値長さを超えるかどうかを決定することが、
前記アプリケーションデータのバイト数がしきい値バイト数を超えるかどうかを決定することを備える、C1に記載の方法。
[C3] 前記ショートパケットの前記フレーム制御フィールドが前記アプリケーションデータを含むことのインジケーションを、前記フレーム制御フィールド内で送信することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C4] 前記フレーム制御フィールド内で前記アプリケーションデータを送信することが、
前記第1のネットワークデバイスから前記第2のネットワークデバイスに、ペイロードフィールドのない前記ショートパケットを送信することを決定することを備える、C1に記載の方法。
[C5] 前記フレーム制御フィールド内で前記アプリケーションデータを送信することが、
前記フレーム制御フィールドの予約済みフィールド内で前記アプリケーションデータを送信することを備える、C1に記載の方法。
[C6] 前記フレーム制御フィールド内で前記アプリケーションデータを送信することが、
前記フレーム制御フィールド内で前記アプリケーションデータを送信するために、前記フレーム制御フィールドの第1のフィールドを一時的に再定義することと、
前記再定義された第1のフィールド内で前記アプリケーションデータを送信することと、
を備える、C1に記載の方法。
[C7] 前記第1のフィールドが前記アプリケーションデータを含むことのインジケーションを、前記フレーム制御フィールド内で送信することをさらに備える、C6に記載の方法。
[C8] 前記アプリケーションデータの前記長さと複数のフレーム制御フィールド長さとを比較することと、
前記アプリケーションデータの前記長さと、制御情報の長さと、第1のフレーム制御フィールド長さとに少なくとも部分的に基づいて、前記アプリケーションデータを送信するための前記第1のフレーム制御フィールド長さを選択することと、
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C9] 前記ショートパケット内で前記アプリケーションデータを送信することを決定することが、さらに、前記第1のネットワークデバイスの通信能力、前記第2のネットワークデバイスの通信能力、および前記アプリケーションデータを生成したアプリケーションから成るグループのうちの少なくとも1つのメンバーに基づく、C1に記載の方法。
[C10] 前記アプリケーションデータの前記長さが前記第1のしきい値長さを超えるが第2のしきい値長さを超えないときに、前記ショートパケットのペイロードフィールド内で前記アプリケーションデータを送信することを決定することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C11] 前記第1のしきい値長さが所定のフレーム制御フィールド長さであり、
前記第2のしきい値長さが所定のペイロードフィールド長さである、C10に記載の方法。
[C12] 前記ショートパケット内で前記アプリケーションデータを送信することを決定することと、
前記ショートパケット内で前記アプリケーションデータを送信することを決定することに応答して、前記ショートパケットの前記フレーム制御フィールド内かまたは前記ショートパケットのペイロードフィールド内で前記アプリケーションデータを送信することを決定することと、
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C13] 前記フレーム制御フィールドの第1の部分内で前記アプリケーションデータを送信するための第1の通信技法と、前記フレーム制御フィールドの残りの部分内で制御情報を送信するための第2の通信技法とを選択することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C14] 前記第1の通信技法が、前記ショートパケットの送信をサポートし、
前記第2の通信技法が、前記ショートパケットの送信をサポートしない、C13に記載の方法。
[C15] 前記アプリケーションデータを送信するための前記第1の通信技法と、前記制御情報を送信するための前記第2の通信技法とを選択することが、
前記第2の通信技法を実装し、前記ショートパケットの送信をサポートしないレガシーネットワークデバイスを前記通信ネットワークが含むと決定することに応答するものである、C13に記載の方法。
[C16] 前記第1の通信技法が、第1の符号化技法と、第1の送信モードと、第1の変調技法とから成るグループのうちの少なくとも1つのメンバーを含み、
前記第2の通信技法が、第2の符号化技法と、第2の送信モードと、第2の変調技法とから成るグループのうちの少なくとも1つのメンバーを含む、C13に記載の方法。
[C17] 前記フレーム制御フィールド内で前記アプリケーションデータと制御情報とを送信するための通信技法を選択することをさらに備え、前記通信技法が、前記ショートパケットの送信をサポートする、C1に記載の方法。
[C18] 前記通信ネットワークがレガシーネットワークデバイスを含むと決定することと、
前記レガシーネットワークデバイスと関連付けられる時間間隔に少なくとも部分的に基づいて前記ショートパケットを生成することと、
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C19] 前記時間間隔が、競合ウィンドウフレーム間スペース(CIFS)である、C18に記載の方法。
[C20] 前記通信ネットワーク内で前記ショートパケットのフレーム開始デリミタを送信することと、ここにおいて、前記レガシーネットワークデバイスが、前記フレーム開始デリミタを検出することに応答して前記時間間隔について通信を開始しない、
前記時間間隔の間に前記ショートパケットの残部を送信することと、
をさらに備える、C18に記載の方法。
[C21] 前記ショートパケット内で前記アプリケーションデータを送信するための複数の通信キャリアを選択することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C22] 前記ショートパケットが、前記ショートパケットを送信するために使用される前記複数の通信キャリアのインジケーションを含む、C21に記載の方法。
[C23] 前記第1のネットワークデバイスおよび前記第2のネットワークデバイスが、車両の前記通信ネットワーク内に含まれる、C1に記載の方法。
[C24] 前記第1のネットワークデバイスが車両であり、前記第2のネットワークデバイスが電気車両充電機器である、C1に記載の方法。
[C25] 前記第1のネットワークデバイスおよび前記第2のネットワークデバイスが、それぞれ、電力線通信(PLC)プロトコルを実装する、C1に記載の方法。
[C26] パケットを送信するための方法であって、
通信ネットワークの第1のネットワークデバイスから第2のネットワークデバイスにアプリケーションデータを送信することを決定することと、
前記アプリケーションデータの長さと複数のペイロードフィールド長さとを比較することと、
前記アプリケーションデータの前記長さと前記複数のペイロードフィールド長さとを比較することに少なくとも部分的に基づいて、ショートパケットのペイロードフィールド内で前記アプリケーションデータを送信するために、前記複数のペイロードフィールド長さから第1のペイロードフィールド長さを選択することと、
を備える、方法。
[C27] 前記ショートパケットの前記ペイロードフィールド内で前記アプリケーションデータを送信することを決定することをさらに備え、
前記アプリケーションデータの前記長さと前記複数のペイロードフィールド長さとを比較することが、前記ペイロードフィールド内で前記アプリケーションデータを送信することを決定することに応答するものである、C26に記載の方法。
[C28] 前記ショートパケットのフレーム制御フィールド内で制御情報を送信することをさらに備える、C26に記載の方法。
[C29] 前記ショートパケットのフレーム制御フィールドが、
前記ペイロードフィールドが前記アプリケーションデータを含むことのインジケーションと、
前記第1のペイロードフィールド長さのインジケーションとを備える、
C26に記載の方法。
[C30] 前記ショートパケットの前記ペイロードフィールド内で前記アプリケーションデータを送信するための第1の通信技法と、前記ショートパケットのフレーム制御フィールド内で制御情報を送信するための第2の通信技法とを選択することをさらに備える、C26に記載の方法。
[C31] 前記第1の通信技法が、前記ショートパケットの送信をサポートし、
前記第2の通信技法が、前記ショートパケットの送信をサポートしない、C30に記載の方法。
[C32] 前記アプリケーションデータを送信するための前記第1の通信技法と、前記制御情報を送信するための前記第2の通信技法とを選択することが、
前記第2の通信技法を実装し、前記ショートパケットの送信をサポートしないレガシーネットワークデバイスを前記通信ネットワークが含むと決定することに応答するものである、C30に記載の方法。
[C33] 前記第1の通信技法が前記アプリケーションデータに適用されることのインジケーションを送信することをさらに備える、C30に記載の方法。
[C34] 第1のネットワークデバイスであって、
プロセッサと、
命令を記憶するためのメモリとを備え、前記命令が、前記プロセッサによって実行されたときに、
通信ネットワークの第2のネットワークデバイスにアプリケーションデータを送信することを決定することと、
前記アプリケーションデータの長さがしきい値長さを超えるかどうかを決定することと、
前記アプリケーションデータの前記長さが前記しきい値長さを超えないときに、ショートパケットのフレーム制御フィールド内で前記第2のネットワークデバイスに前記アプリケーションデータを送信することと、
を前記第1のネットワークデバイスに行わせる、
第1のネットワークデバイス。
[C35] 前記命令が、前記プロセッサによって実行されたときに、さらに、
前記アプリケーションデータの前記長さと複数のフレーム制御フィールド長さとを比較することと、
前記アプリケーションデータの前記長さと、制御情報の長さと、第1のフレーム制御フィールド長さとに少なくとも部分的に基づいて、前記アプリケーションデータを送信するための前記第1のフレーム制御フィールド長さを選択することと、
を前記第1のネットワークデバイスに行わせる、C34に記載の第1のネットワークデバイス。
[C36] 前記命令が、前記プロセッサによって実行されたときに、さらに、
前記ショートパケット内で前記アプリケーションデータを送信することを決定することと、
前記ショートパケット内で前記アプリケーションデータを送信することを決定することに応答して、前記ショートパケットの前記フレーム制御フィールド内かまたは前記ショートパケットのペイロードフィールド内で前記アプリケーションデータを送信することを決定することと、
を前記第1のネットワークデバイスに行わせる、C34に記載の第1のネットワークデバイス。
[C37] 前記命令が、前記プロセッサによって実行されたときに、さらに、
前記フレーム制御フィールドの第1の部分内で前記アプリケーションデータを送信するための第1の通信技法と、前記フレーム制御フィールドの残りの部分内で制御情報を送信するための第2の通信技法とを選択することを前記第1のネットワークデバイスに行わせる、C34に記載の第1のネットワークデバイス。
[C38] 前記命令が、前記プロセッサによって実行されたときに、さらに、
前記通信ネットワークがレガシーネットワークデバイスを含むと決定することと、
前記レガシーネットワークデバイスと関連付けられる時間間隔に少なくとも部分的に基づいて前記ショートパケットを生成することと、
を前記第1のネットワークデバイスに行わせる、C34に記載の第1のネットワークデバイス。
[C39] 前記命令が、前記プロセッサによって実行されたときに、さらに、
前記ショートパケット内で前記アプリケーションデータを送信するための複数の通信キャリアを選択することを前記第1のネットワークデバイスに行わせる、C34に記載の第1のネットワークデバイス。
[C40] 第1のネットワークデバイスであって、
プロセッサと、
命令を記憶するためのメモリとを備え、前記命令が、前記プロセッサによって実行されたときに、
通信ネットワークの第2のネットワークデバイスにアプリケーションデータを送信することを決定することと、
前記アプリケーションデータの長さと複数のペイロードフィールド長さとを比較することと、
前記アプリケーションデータの前記長さと前記複数のペイロードフィールド長さとの前記比較に少なくとも部分的に基づいて、ショートパケットのペイロードフィールド内で前記アプリケーションデータを送信するために、前記複数のペイロードフィールド長さから第1のペイロードフィールド長さを選択することと、
を前記第1のネットワークデバイスに行わせる、
第1のネットワークデバイス。
[C41] 前記命令が、前記プロセッサによって実行されたときに、さらに、
前記ショートパケットの前記ペイロードフィールド内で前記アプリケーションデータを送信することを決定することを前記第1のネットワークデバイスに行わせ、
前記アプリケーションデータの前記長さと前記複数のペイロードフィールド長さとを比較することを前記第1のネットワークデバイスに行わせることが、前記ペイロードフィールド内で前記アプリケーションデータを送信することを決定することに応答するものである、C40に記載の第1のネットワークデバイス。
[C42] 前記ショートパケットのフレーム制御フィールドが、
前記ペイロードフィールドが前記アプリケーションデータを含むことのインジケーションと、
前記第1のペイロードフィールド長さのインジケーションとを備える、C40に記載の第1のネットワークデバイス。
[C43] 前記命令が、前記プロセッサによって実行されたときに、さらに、
前記ショートパケットの前記ペイロードフィールド内で前記アプリケーションデータを送信するための第1の通信技法と、前記ショートパケットのフレーム制御フィールド内で制御情報を送信するための第2の通信技法とを選択することを前記第1のネットワークデバイスに行わせる、C40に記載の第1のネットワークデバイス。
[C44] 機械実行可能命令を記憶した非一時的機械可読記憶媒体であって、前記機械実行可能命令が、
通信ネットワークの第1のネットワークデバイスから第2のネットワークデバイスにアプリケーションデータを送信することを決定することと、
前記アプリケーションデータの長さがしきい値長さを超えるかどうかを決定することと、
前記アプリケーションデータの前記長さが前記しきい値長さを超えないときに、ショートパケットのフレーム制御フィールド内で前記第1のネットワークデバイスから前記第2のネットワークデバイスに前記アプリケーションデータを送信することと、
を行うための命令を備える、非一時的機械可読記憶媒体。
[C45] 前記命令が、
前記アプリケーションデータの前記長さと複数のフレーム制御フィールド長さとを比較することと、
前記アプリケーションデータの前記長さと、制御情報の長さと、第1のフレーム制御フィールド長さとに少なくとも部分的に基づいて、前記アプリケーションデータを送信するための前記第1のフレーム制御フィールド長さを選択することとを行うための命令をさらに備える、C44に記載の非一時的機械可読記憶媒体。
[C46] 前記命令が、
前記ショートパケット内で前記アプリケーションデータを送信することを決定することと、
前記ショートパケット内で前記アプリケーションデータを送信することを決定することに応答して、前記ショートパケットの前記フレーム制御フィールド内かまたは前記ショートパケットのペイロードフィールド内で前記アプリケーションデータを送信することを決定することとを行うための命令をさらに備える、C44に記載の非一時的機械可読記憶媒体。
[C47] 前記命令が、
前記フレーム制御フィールドの第1の部分内で前記アプリケーションデータを送信するための第1の通信技法と、前記フレーム制御フィールドの残りの部分内で制御情報を送信するための第2の通信技法とを選択するための命令をさらに備える、C44に記載の非一時的機械可読記憶媒体。
[C48] 前記命令が、
前記ショートパケット内で前記アプリケーションデータを送信するための複数の通信キャリアを選択するための命令をさらに備える、C44に記載の非一時的機械可読記憶媒体。
[C49] 機械実行可能命令を記憶した非一時的機械可読記憶媒体であって、前記機械実行可能命令が、
通信ネットワークの第1のネットワークデバイスから第2のネットワークデバイスにアプリケーションデータを送信することを決定することと、
前記アプリケーションデータの長さと複数のペイロードフィールド長さとを比較することと、
前記アプリケーションデータの前記長さと前記複数のペイロードフィールド長さとの前記比較に少なくとも部分的に基づいて、ショートパケットのペイロードフィールド内で前記アプリケーションデータを送信するために、前記複数のペイロードフィールド長さから第1のペイロードフィールド長さを選択することと、
を行うための命令を備える、非一時的機械可読記憶媒体。
[C50] 前記命令が、
前記ショートパケットの前記ペイロードフィールド内で前記アプリケーションデータを送信するための第1の通信技法と、前記ショートパケットのフレーム制御フィールド内で制御情報を送信するための第2の通信技法とを選択するための命令をさらに備える、C49に記載の非一時的機械可読記憶媒体。