(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書で使用する場合、「アプリケータ」とは、哺乳類の外口へのペッサリー装置の挿入を容易にする装置又は器具を指す。代表的なアプリケータとしては、テレスコープ式アプリケータ、チューブ・アンド・プランジャ式アプリケータ、及びコンパクトアプリケータが挙げられる。
【0010】
本明細書で使用する場合、「適合すること」又は「適合する」という用語は、ペッサリー装置の外表面の少なくとも約30パーセント〜約99パーセントが、ペッサリー装置の外表面に類似する上包装と、例えば、30パーセント、35パーセント、40パーセント、45パーセント、50パーセント、55パーセント、60パーセント、65パーセント、70パーセント、75パーセント、80パーセント、85パーセント、90パーセント、及び/又は95パーセントなどだけ直接接触するようにすることを指す。
【0011】
本明細書で使用する場合、「結合した」又は「取り付けた」という用語は、第1の要素を第2の要素に直接固着することによって第1の要素を第2の要素に直接固定する構成、第1の要素を中間部材に固着し、次にその中間部材を第2の要素に固着することによって第1の要素を第2の要素に間接的に固定する構成、及び第1の要素が第2の要素と一体化している構成、すなわち第1の要素が本質的に第2の要素の一部分である構成を包含する。
【0012】
本明細書で使用する場合、「非膨張式」という用語は、使用前又は使用中に膨張しない装置、例えば使用前又は使用中に寸法又は容積が増加しない装置を指す。例えば、非膨張式装置は、直径及び/又は容積が増加しない。対称的に、本明細書で使用する場合、「膨張式」は、使用前若しくは使用中に寸法若しくは容積が増加する装置であり、例えば、直径及び/若しくは長さが増加し、繊維性若しくは吸収性ゲル化材料構造体内に流体を吸収する、又は別の方法で、例えば、拡張、吸収、機械的、又は他の手段によって、第1の寸法若しくは容積から、第2の寸法若しくは容積に変化する装置を指す。体温において生じ得るだろう任意の熱膨張の結果としての非拡張可能装置への非実質的な変化は、拡張とは見なされない。
【0013】
本明細書で使用する場合、「ペッサリー装置」、又はより詳細には「失禁用ペッサリー装置」とは、女性の尿失禁の頻度及び/又は程度を低減するために、膣内に配置されるように特別に設計、構成、及び/又は適合された装置を指す。「ペッサリー装置」は、尿の漏れの軽減、並びに/又は、子宮脱及び/若しくは膀胱脱を支持する目的のための、任意の種類の実質的に非吸収性の構造体を含むことができる。ペッサリー装置は、生理用タンポンを含まない。
【0014】
本明細書で使用する場合、「膣管」という用語は、ヒトの女性の身体の外陰部内の内生殖器を指す。用語「膣管」又は「膣内」は、本明細書で使用するとき、膣の管口(しばしば、膣の括約筋と称される)と子宮頸部との間に位置付けられる空間を指すことが意図される。
【0015】
本発明は、上包装をペッサリー装置に適合させる方法に関する。ペッサリー装置は、上包装と接触して配置され、上包装は、ペッサリー装置の外表面区域の少なくとも一部を被覆する。上包装は、1つの連続部分から形成されてもよく、又はペッサリー装置の反対側に接触する2つの部分によって形成されてもよい。上包装は、プロファイルヒートシールを用いてペッサリー装置の形状に適合するように操作される。
【0016】
ペッサリー装置は、上部、下部、中部、上部の圧力領域、下部の圧力領域、最大直径、最小直径、上部から中部まで延在する傾斜部、中部から下部まで延在する傾斜部、長手方向軸、及び横軸を含む。ペッサリー装置は、長手方向軸を中心に対称的、例えば、底部が円形であり、長手方向軸を中心に対称的であってもよい。ペッサリー装置は、外壁と、内壁によって画定される、領域内が中空である内部とを有することができる。中空領域は、一方の端部又は両方の端部に設けることができる。加えて、ペッサリー装置は、中実である内部の一部分を有することができる。ペッサリー装置は使用経験中に寸法が変わらない。すなわち、ペッサリー装置は、ユーザーによる挿入前、並びに使用中及び取り出し中で、寸法及び直径が同じである。
【0017】
ペッサリー装置は、一体型の構成体とすることができる。例えば、ペッサリー装置は、ペッサリー装置の外面全体を画定する連続的な外側シェルを含むことができる。外側シェルは、平滑又は非平滑とすることができる。外側シェルは、例えば、穴、孔、又は他の好適な外部開口部を含むことなどによって、流体に対して透過性であってもよい。あるいは、外側シェルは、流体が装置に入ることができないように、流体に不透過性とすることができる。加えて、ペッサリー装置は、頂部及び/又は底部に外部開口部を含むことができる。ペッサリー装置は頂部及び/又は底部に外部開口部を含むことができ、かつ外側シェルは頂部及び/又は底部の外部開口部を通る以外は、流体が装置に入ることができないように、流体不透過性である。頂部及び又は底部の外部開口部は、内部の係合部材への外部開口部を有してもよい。係合部材は、三角形、半円、四分の一円、及び/又は点を有する幾何学的形状とすることができる。係合部材は、上包装と係合することができる。好適なペッサリー装置は、従来のペッサリー装置よりもサイズが通常小さい。例えば、このペッサリー装置は、最大直径、長さ、及び/又は従来のペッサリー装置のものよりも小さい若しくは少ない容積を有する。
【0018】
ペッサリー装置は、上包装によって被覆される。上包装は、非吸収性又は吸収性とすることができ、例えば、天然繊維、合成繊維、又は天然繊維と合成繊維との配合物を含む、繊維性不織布材料等の任意の好適な材料を含むことができる。好適な合成繊維としては、例えば、ポリエステル、ポリオレフィン、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアクリル、酢酸セルロース、ポリヒドロキシアルカノエート、脂肪族エステル重縮合物、バイコンポーネント繊維、及び/又はこれらの混合物を挙げることができる。天然繊維は、例えば、レーヨン、及び非合成であると一般的に既知であるもの、並びに綿等の天然由来のものを含むことができる。繊維は、例えば、円形、三葉、多葉、デルタ、中空、リボン形状、及び/若しくは任意の他の好適な形状、又はこれらの混合物等の、任意の好適な断面形状を有することができる。例えば、約0.5〜約50マイクロメートル等、例えば、約1〜約30マイクロメートル等、例えば、約10〜約25マイクロメートル等の任意の好適な直径を有する繊維を使用することができる。繊維直径は、任意の適した手段を使用して測定されてもよい。しかしながら、非円形繊維に関しては、直径は典型的に、非円形繊維として同じ断面積を備えた繊維の直径を参考にすることにより決定され得る。
【0019】
上包装は、ペッサリー装置に適合するように操作される。プロファイルシールは、上包装の一部分を張力下に配置する工程、上包装をヒートシール又は粘着剤の形状と接触する工程、上包装を最終的な上包装の部分を形成する装置の反対側に形成する別の材料に結合し、又は上包装を装置の反対側にあるそれ自体に結合する工程、ヒートシールを除去する工程、及び上包装をトリミングする工程を含んでもよい。1つの実施形態では、上包装は、ペッサリー装置と接触する前に張力下に配置される。上包装は、ペッサリー装置に被せる1つの連続部分を含んでもよい。上包装は、装置の上下に配置される2つの別個の部分を含んでもよい。上包装が2つの部分を含む1つの実施形態では、一方又は両方の部分は張力下に配置されてもよい。上包装が張力下で2つの部分を含む1つの実施形態では、張力は、両方の部分に対して同じであってもよく、又は上包装の第1部分が上包装の第2部分よりも大きい張力下にあり得るように異なってもよい。
【0020】
1つの実施形態では、上包装の一部分は予備形成される。予備形成は、例えば、予備延伸工程及び成形工程を含んでもよい。予備形成は、シールと一体に行われてもよく、又は上包装材料にポケットを形成するためシールの前に分離工程として実行することもできる。
【0021】
必要とされる張力のレベルは、ペッサリー装置又は三次元の物体の断面の凸凹形状に依存してもよい。高張力は、断面の最も高いデルタに適合するために要求される。最小張力(約1g)は、ウェブを制御するために要求される。最大張力は、非限定的に、1000g(10g/mmのウェブ幅/ウェブ)であり得る。
【0022】
張力は、材料が装置に完全に適合される場合、降伏点を超過して増加してもよい。材料送達張力は、降伏点以下であってもよい。ウェブ張力は、一部において、上包装が装置にどれ程密着しているかを決定する。上包装の密着度を決定する別の因子は、装置へのシールの近接度を含む。
【0023】
上包装をヒートシールに接触することは、上包装の一方の側面の一部分、上包装の両側面、又はペッサリー装置を接触する上包装の全部分を接触することを含んでもよい。上包装材料は、任意の所与の方向においてヒートシールを越えて延在してもよい。
【0024】
1つの実施形態では、上包装は、それ自体に、又は上包装の第2部分に結合されてもよく、装置は上包装の2つの結合部分の間に置かれる。例えば、上包装の1つの部分は、上包装の対向する部分又はペッサリー装置に、任意の好適な接着剤若しくは熱圧力接合手段を使用して結合することができる。結合は、取り付けの長さに沿って連続的な結合点を生成することができ、又は離間間隔で非連続的な結合点を生成することができる。上包装は、ヒートシールにより結合されてもよい。ヒートシールは、熱的接合、溶融結合、又はこのような材料を結合するための他の任意の好適な手段を含む。ヒートシールは、装置の形状の輪郭をとるプロファイル接合を生成してもよい。プロファイル接合は、0.5mm〜2mm、例えば1mm等の点径を有してもよい。プロファイルシール接合点間隔は、0.5mm〜1.5mm、例えば1mm等であってもよい。接合点は、ペッサリー装置の全側部長さに沿って形成され、かつ非限定的に、装置の端部を越えて50mmまで延在する。シールは、装置から0.25mm〜1mmに維持される。
【0025】
1つの実施形態では、プロファイルシール接合点は、装置の周囲の少なくとも35%に沿って延びる。1つの実施形態では、プロファイルシールは、装置を上包装内に維持し、その結果、装置は、プロファイルシールの少なくとも1つの接合点を破壊することなしに上包装から取り出すことができない。装置が円筒又は小球の形状である1つの実施形態では、装置はプロファイルシール接合を破壊することなしに取り出されてもよい。
【0026】
シール温度は、約130℃〜200℃で上包装材料の溶融温度以上である。シール温度は、時間と圧力に依存して変化する。シール強度は、製品がプロセスから出るとき、残留上包装張力下で接合を維持するのに適切でなければならない。
【0027】
プロファイルヒートシールにおいて、シールの点で上包装の「テンティング」のための溶け落ちを排除するため、2つの層を結合するために加熱したツールを材料に接触する前か同時に、2つの層を一緒にして上包装をペッサリー装置の周りに適合させるために、追加の構成部品を使用してもよいことを見出した。追加の構成部品は、ヒートシールツールに一体形成されるか、分離部分となり得る。追加の構成部品は、熱が適用される間、上包装と上包装の接触を維持する。追加の構成部品は、その表面温度を上包装材料の溶融点以下に維持する。
【0028】
結合の後、上包装は、装置の長手方向の長さに沿う結合プロセスにより生成されたシールの0.5mm〜2mm外側、例えば、0.6mm、0.7mm、0.8mm、0.9mm、1mm、1.1mm、1.2mm、1.3mm、1.4mm、1.5mm、1.6mm、1.7mm、1.8mm、1.9mm等にトリミングされても良い。出願人は、プロファイル接合又はシール点に沿ってシールの0.5mm〜2mm外側に長さを残すことで、挿入及び取り出しの間、製品を快適にする柔軟な縁部を生成することを見出した。
【0029】
1つの実施形態では、0.5mm〜3mmの幅の外部封止フラップは、プロファイルシールの各端部で見られてもよい。外部封止フラップは、1つ以上の接合点を含んでもよい。1つの実施形態では、外部封止フラップは、例えば、正方形等の幾何学的模様を形成する複数の接合点を含んでもよい。出願人は、接合点の外側を切断することによって、柔軟な縁部が製品に維持されることを見出した。
【0030】
1つの実施形態では、シールプロセスは、各端部で端部シールを形成する。端部シールは、張り出している上包装を両端部で装置の内側に集め、押圧するのを支援してもよい。この端部シールは、ペッサリー装置の端部から約4mm(−3mm+6mm)に置かれる。端部シールは、長さと幅で総計約1cmの個々の接合シール点からなる。接合点は、プロファイルシールと同じ寸法と間隔であってもよい。
【0031】
例示的なペッサリー装置10が
図1A及び
図1Bに示される。ペッサリー装置10は、上部20、下部30、中部40、上部20の圧力領域50、下部30の圧力領域60、最大直径D
1、最小直径D
2、上部20から中部40まで延在する傾斜部80、中部40から下部30まで延在する傾斜部90、長手方向軸(L)及び横軸(T)を含む。
図1A及び
図1Bに示されるように、ペッサリー装置10は、凸部110を含む頂部100と、凸部130を含む底部120と、凹部150を含む側部140とを有することができる。ペッサリー装置は、長手方向軸を中心に対称的、例えば、底部が円形であり、長手方向軸を中心に対称的であってもよい。ペッサリー装置は、最小直径D
2を超える第3の直径D
3を含んでもよく、凸部110は、圧力領域50を提供するために最大直径D
1と位置合わせされ得、凸部130は、圧力領域60を提供するために最大直径D
3と位置合わせされ得る。更に、凹部150は、可撓性領域160を形成するために最小直径D
2と位置合わせされ得る。
【0032】
図2A及び
図2Bは、ペッサリー装置10を示す。ペッサリー装置10は、上部20、下部30、中部40、上部20の圧力領域50、下部30の圧力領域60、最大直径D
1、最小直径D
2、上部20から中部40まで延在する傾斜部80、中部40から下部30まで延在する傾斜部90、長手方向軸(L)及び横軸(T)を含む。
図2A及び
図2Bに示されるように、ペッサリー装置10は、凸部110を含む頂部100と、凸部130を含む底部120と、凹部150を含む側部140とを有することができる。
図2A及び
図2Bに示されるペッサリー装置は、
図1A及び
図1Bに示されるペッサリー装置の上方の傾斜部80よりも大きい、上方の傾斜部80を有する。
図2A及び
図2Bに示されるように、ペッサリー装置10は可撓性領域160を含むことができる。加えて、
図2A及び
図2Bに示されるペッサリー装置は、
図1A及び
図1Bに示されるペッサリー装置の下方の傾斜部90よりも大きい、下方の傾斜部90を有する。
【0033】
図3は、
図1の線3−3に沿って取られたペッサリー装置10を示す。ペッサリー装置10は、上部20、下部30、中部40、上部20の圧力領域50、下部30の圧力領域60、最大直径D
1、最小直径D
2、上部20から中部40へ延びる傾斜部80、中部40から下部30への傾斜部90、及び長手方向軸(L)を含む。
図3に示されるように、ペッサリー装置10は、凸部110を含む頂部100、凸部130を含む底部120、凹部150を含む側部140を有することができる。
図3に示されるように、ペッサリー装置10は、外壁250と、内壁240によって画定され、領域220で中空である内部200とを有することができる。中空領域220を、一方の端部又は両方の端部に提供されることができる。更に、ペッサリー装置10は、中実である内部200の部分を有することができる。
【0034】
図4はペッサリー装置10を示す。ペッサリー装置10は、上部20、下部30、中部40、上部20の圧力領域50、下部30の圧力領域60、最大直径D
1、最小直径D
2、上部20から中部40まで延在する傾斜部80、中部40から下部30まで延在する傾斜部90、及び両方の端部と交差する長手方向軸(L)を含む。
図4に示されるように、ペッサリー装置10は、凸部110を含む頂部100、凸部130を含む底部120、凹部150を含む側部140を有することができる。
図4に示されるように、ペッサリー装置10は、中空である内部200を有することができる。ペッサリー装置は、内部200及び中空の領域220を画定する内壁240を有する。加えて、内壁240は、外壁250と同一又は類似の輪郭を有してもよい。
【0035】
図5はペッサリー装置10を示す。ペッサリー装置10は、上部20、下部30、中部40、上部20の圧力領域50、下部30の圧力領域60、最大直径D
1、最小直径D
2、上部20から中部40まで延在する傾斜部80、中部40から下部30まで延在する傾斜部90、及び両方の端部と交差する長手方向軸(L)を含む。
図5に示されるように、ペッサリー装置10は、凸部110を含む頂部100、凸部130を含む底部120、凹部150を含む側部140を有することができる。
図5に示されるように、ペッサリー装置10は、中空である内部200を有する。ペッサリー装置は、内部200及び中空の領域220を画定する内壁240を有する。中空領域220は、内壁240によって画定される第1の外形、及び外壁250によって画定される、異なる外形を有してもよく、例えば、ここでは中空領域220はチューブの形態である。
【0036】
図6はペッサリー装置10を示す。ペッサリー装置10は、上部20、下部30、中部40、上部20の圧力領域50、下部30の圧力領域60、上部20から中部40まで延在する傾斜部80、中部40から下部30まで延在する傾斜部90、及び長手方向軸(L)を含む。
図6に示されるように、ペッサリー装置10は、凸部110を含む頂部100、凸部130を含む底部120、凹部150を含む側部140を有することができる。ペッサリー装置は、可撓性領域160も有することができる。ペッサリー装置10は、中空である内部200を有することができる。加えて、
図6に示されるように、ペッサリー装置10は、頂部100及び/又は底部120のうちの1以上の上に開口部を有することができる。
【0037】
ペッサリー装置10は、例えば、
図7に示されるように、上包装300及び/又は引き抜き部材310を含むことができる。加えて、
図7は、上包装300に引き抜き部材310を取り付けることができることを示す。
【0038】
ペッサリー装置は、例えば、アプリケータの使用等、任意の好適な方式で挿入することができる。
図8は、挿入部材420及びプランジャ440を含んでいるアプリケータ410を示す。挿入部材420は、挿入端部421、及び挿入端部421とは反対側の引き抜き端部422を有する。挿入部材420はまた、ペッサリー装置を含むように適応されたバレル領域450、及び挿入端部421とは反対側に提供され、例えば、引き抜き端部422に近接した窪み領域424とすることができる把持部領域430も含み得る。把持部領域430は、1つ又は複数の把持要素423を含み得る。
【0039】
図9は、上包装300を有するペッサリー装置10を示す。上包装300をペッサリー装置10に適合させる。上包装は、プロファイルシールされる。
図9に示すように、接合点320は、装置の側部に置かれる。追加の端部シール330は、ペッサリー装置10の各端部に置かれる。
【0040】
図10は、ペッサリー装置500を示す。ツールは、上包装の溶融温度以下に温度を維持することが可能である追加の構成部品510を含む。
【0041】
図11、上包装をペッサリー装置700に適合させる方法を記載する流れ図である。方法は、長手方向軸と、外表面710とを含むペッサリー装置を提供する工程を含む。方法は、上包装720を提供する工程を更に含む。上包装は、中空構造体にしてもよい。ペッサリー装置は、上包装がペッサリー装置の外表面区域730の少なくとも一部を被覆するように、上包装と接触させて配置される。
【0042】
方法は、上包装をペッサリー装置740に適合するよう操作することを更に含む。上包装を操作することは、上包装をペッサリー装置の周りにプロファイルシールすることを含む。プロファイルシールは、上包装を、最終的な上包装の部分を形成する、装置の反対側にある上包装を形成している別の材料に結合してもよく、又は上包装を装置の反対側にあるそれ自体に結合してもよい。
【0043】
一般的に、ペッサリー装置は使用経験中に寸法が変わらない。すなわち、ペッサリー装置は、ユーザーによる挿入前、並びに使用中及び取り出し中で、寸法及び直径が同じである。例えば、ペッサリー装置は、その最初の寸法から膨張可能又は拡張可能でなく、ペッサリー装置は、ユーザーの身体への挿入のために圧縮されず、またユーザーの身体からの引き抜きのためにも圧縮されない。ペッサリー装置の部分又は領域(例えば、最小直径を有する領域等)は曲がってもよく、又は変形されてもよいが、ペッサリー装置は拡張せず、変形の後にその最初の形状に戻る。このため、ペッサリー装置は、ユーザーに対して、使用中(例えば、挿入前若しくは後、又は引き抜き前)にペッサリー装置のサイズ又は形状の変更を要求する任意の機械的手段又は他の手段を含まない。これは、引き抜き時に、使用中のサイズと同じサイズを有するペッサリー装置を提供し、これは使用中及び引き抜き時に、改善された快適性を提供することができる。
【0044】
ペッサリー装置は、膣壁を通じて尿道に圧力を提供するために、例えば、底部又は頂部において等、消費者の前膣壁と後膣壁との間に延びる、ペッサリーの最大直径を有する圧力領域を有することができる。加えて、ペッサリー装置は、最小直径と比較して、増加した直径を有している第2の圧力領域を有することができ、この第2の圧力領域は、第1の圧力領域から離れた地点において、膣壁を通じて尿道に圧力を提供することができる。第1の圧力領域と第2の圧力領域とは、任意の好適な距離だけ、例えば、少なくとも約5mm、少なくとも約10mm、少なくとも約15mm、少なくとも約20mm、少なくとも約25mm、少なくとも約30mm、少なくとも約35mm、少なくとも約40mm、少なくとも約45mm、少なくとも約50mm、又は他の任意の好適な距離だけ離すことができる。
【0045】
ペッサリー装置は、例えば、2つの圧力領域、例えば、4つ以下の圧力領域、3つ以下の圧力領域、2つ以下の圧力領域、1つの圧力領域、又は他の任意の好適な数の圧力領域等の、任意の好適な数の圧力領域を備えることができる。
【0046】
圧力領域は、(例えば、葉又は他の突出部を含め)ユーザーの膣壁に圧力を提供する任意の好適な形状(例えば、凸状の形など)とすることができる。(複数の)圧力領域は、実質的に円形の断面を有し得る。ペッサリー装置は、例えば、可撓性領域において曲げ又は移動を可能にすること等によって、ペッサリー装置に可撓性を提供することができる可撓性領域である、最小直径領域も含むことができる。可撓性領域は、例えば、凹状、凹凸のある形状等の、任意の好適な形状とすることができ、例えば、実質的に円形の断面等、任意の好適な断面を有することができる。ペッサリー装置は、2つの圧力領域の間に提供される可撓性領域を含むことができる。
【0047】
尿道に対する最大圧力及び最大尿道閉鎖は、任意の好適な方法、例えば、米国特許出願公開第2007/0027667号に記載されている計算モデルを使用して測定することができる。例えば、ヒトの骨盤内部の環境をシミュレーションする計算モデルを使用し得る。特定の実施形態では、シミュレーションでは、膣に向かって後壁上及び身体の中央で矢状面上の両方である、尿道上の13のノードを選択することができる。最初の点が尿道の底面縁部にあり、最後の点が膀胱頸部にあるように、点は尿道の長さに沿って均等に広がっている必要がある。ノード対時間対ミーゼス応力は、例えば、LS−Prepost等の好適なソフトウェアプログラムを使用して、選択された全てのノードに関して得る必要がある。次いで、データカラムを一致させて、y位置対時間対ミーゼス応力を決定する。概して、シミュレーションの最終点にあるデータのみが選択される必要があり、y位置対ミーゼス応力が次いでプロットされる。
【0048】
一方、可撓性領域は、圧力領域よりも可撓性であり、かつ圧力領域よりも小さい抵抗を提供する。可撓性領域の追加は、ペッサリー装置が横方向において曲がるのと同様に、長手方向軸においても曲がるのを可能にする。例えば、力が頂部から底部へ長手方向軸に沿って応用されるとき、3kPa(0.5psi)下において測定された場合、ペッサリー装置は約1cmを超えて圧縮することができる。加えて、又は代わりに、可撓性領域は、ペッサリー装置が左右に曲がるのを容易にする曲げ領域を提供することができる。
【0049】
ペッサリー装置は、一体型の構成体とすることができる。例えば、ペッサリー装置は、ペッサリー装置の外面全体を画定する連続的な外側シェルを含むことができる。外側シェルは、平滑又は非平滑とすることができる。外側シェルは、例えば穴、孔、又は他の好適な開口部を含むことによるなど、流体に対して透過性であってもよい。あるいは、外側シェルは、流体が装置に入ることができないように、流体に不透過性とすることができる。加えて、ペッサリー装置は、頂部及び/又は底部に開口を含むことができる。ペッサリー装置は、頂部及び/又は底部に開口部を含むことができ、外側シェルは、頂部及び/又は底部の開口部を通る以外は流体が装置に入ることができないように、流体不透過性である。
【0050】
好適なペッサリー装置は、中実とすることも、又は中空の内部、すなわち空洞を有することもできる。中空の装置に関して、ペッサリー装置は装置の合計面積を画定する外周部、及び装置の開放面積を画定する内周部を有することができる。開放面積は任意の好適な寸法、例えば、合計面積の約5%〜約95%等、例えば、合計面積の約10%〜約90%等、合計面積の約15%〜約85%、又は合計面積の約20%〜約80%等とすることができる。加えて、ペッサリー装置は、ペッサリーの形状を維持するのに好適な壁厚も有し得る。壁厚は、例えば、約1mm、約2mm、約3mm、約4mm、約5mm、又はそれより大きいなど、約0.5mmよりも大きくすることができる。壁厚は、ペッサリー装置の長さに沿って、及び/又はペッサリー装置の周囲において一定であってもよく、又は様々であってもよい。
【0051】
ペッサリー装置は、長手方向軸に沿って様々な直径を有する任意の好適な形状、例えば、長手方向軸に対して対称である様々な直径を有する形状、例えば、涙滴、林檎、梨、砂時計、腰部がくびれた円筒、数字の8の形状、ピーナッツ形状、ハートの形状、電球の形状、ボトル形状、壺の形状、又は任意の他の好適な形状を有し得る。更に、形状は様々な直径を有することができ、並びに長手方向軸及び横方向軸に対して対称である、例えば、砂時計、腰部がくびれた円筒、数字の8の形状、ピーナッツの形状、又は他の任意の好適な形状を有することができる。あるいは、ペッサリー装置は、非対称の形状、例えば、B形状又はP形状を有してもよい。ペッサリー装置は、例えば、対称的な圧力領域と、非対称的な可撓性領域とを有する等、ペッサリー装置は、1つの領域において対称であり、別の領域で非対称とすることができる。概して、ペッサリー装置は、ユーザーの尿道に沿って異なる圧力を提供することができる異なる直径を有し得る。例えば、ペッサリー装置は、圧力領域に一致し得る凸部を有することができる。加えて、ペッサリー装置は、凹部領域であり得る最小直径領域を有することができる。凹部領域は、可撓性領域に対応することができる。
【0052】
ペッサリー装置は砂時計の形状とすることができる。例えば、
図1〜
図2に示されるように、ペッサリー装置は、ウエストライン部によって一緒に結合された上部及び下部を有することができ、上部及び下部は、両方ともウエストライン部の直径よりも大きい直径を有しており、これによりペッサリー装置は概して砂時計の構成を有する。この構成において、ペッサリー装置の上部は頂部を有することができ、ペッサリー装置の下部は底部を有することができ、ペッサリー装置は、頂部及び底部をウエストライン部に結合する、傾斜した上方壁区分及び下方壁区分を有し得る。加えて、ウエストライン部は、ペッサリー装置の最小直径を含むことができる。上部と下部とは、概して同等の最大直径を有することができ、又は、例えば、上部が下部よりも大きい最大直径を有する場合、又は下部が、上部よりも大きい最大直径を有する場合等、上部と下部とは異なる最大直径を有することができる。
【0053】
概して、ペッサリー装置は少なくとも1つの最大直径及び少なくとも1つの最小直径を含み、最小直径は、最大直径よりも小さい。ペッサリー装置は、最大直径を有する第1の部分、最大直径を有する第2の部分、及び最小直径を有する第3の部分を含むことができる。第1の部分の最大直径と第2の部分の最大直径とは、ペッサリー装置の長さの約10%より大きい距離、例えば約5mmより大きい、約10mmより大きい、約15mmより大きい、約20mmより大きい、約25mmより大きい、約30mmより大きい、約35mmより大きい、約40mmより大きい、約45mmより大きい、又はこれよりも大きい距離によって分離することができる。ペッサリー装置は、中部尿道、膀胱頸部、又はその両方で圧力を提供することができる。加えて、ペッサリー装置は、中部尿道、膀胱頸部、又はその両方で、より高い圧力を提供することができ、かつ中部尿道と膀胱頸部との間の領域で、より低い圧力を提供する。例えば、圧力領域は、可撓性領域によって提供される圧力よりも約25%高いレベル、例えば、約30%高い、約35%高い、約40%高い、約45%高い、約50%高い、約55%高い、約60%高い、又はそれよりも高いレベル等で圧力を提供することができる。
【0054】
ペッサリー装置は、最大直径から最小直径までの傾斜部を有し得る。例えば、約0.25mm、約0.5mm、約0.75mm、約1mm、約1.5mm、約2mm、約2.5mm、約3mm、約4mm、約5mm、約6mm、約7mm、約8mm、又はそれよりも大きい、例えば、約0.25mm〜約5mmの傾斜、又は約0.5mm〜約4mmの傾斜、又は他の任意の好適な範囲等の、任意の好適な傾斜を使用することができる。
【0055】
好適なペッサリー装置は、従来のペッサリー装置よりもサイズが通常小さい。例えば、このペッサリー装置は、最大直径、長さ、及び/又は従来のペッサリー装置のものよりも小さい若しくは少ない容積を有する。
【0056】
ペッサリー装置は、例えば、約10mm〜約35mm、約10mm〜約25mm、約13mm〜約25mm、又は約15mm〜約22mmの最大直径を含む、例えば、35mm未満、例えば、34mm未満、33mm未満、32mm未満、31mm未満、30mm未満、29mm未満、28mm未満、27mm未満、26mm未満、25mm未満、24mm未満、23mm未満、22mm未満、21mm未満、20mm未満、19mm未満、18mm未満、17mm未満、16mm未満、15mm未満、14mm未満、13mm未満、12mm未満、11mm未満、10mm未満の最大直径など、任意の好適な最大直径を有することができる。
【0057】
ペッサリー装置は、最大直径の約40%〜約95%の最小直径、最大直径の約40%〜約90%、最大直径の約40%〜約85%、最大直径の約40%〜約80%、最大直径の約45%〜約75%、又は最大直径の約50%〜約70%、例えば、最大直径の約45%、最大直径の約50%、最大直径の約55%、最大直径の約60%、最大直径の約65%、最大直径の約70%を含め、最大直径よりも小さい任意の好適な最小直径を有することができる。
【0058】
ペッサリー装置は、約4mm〜約28mm、約5mm〜約20mm、約8mm〜約20mm、約8mm〜約18mm、又は約8mm〜約15mm、例えば、約8mm、約8.5mm、約9mm、約9.5mm、約10mm、約10.5mm、約11mm、約11.5mm、約12mm、約12.5mm、約13mm、約13.5mm、約14mm、約14.5mm、約15mm、約15.5mm、約16mm、約16.5mm、約17mm、約17.5mm、約18mm、約18.5mm、約19mm、約19.5mm、又は約20mmの最小直径、あるいは他の任意の好適な最小直径を有することができる。最小直径、又は幅は典型的に、長手方向軸に実質的に垂直なペッサリー装置の最も狭い部分において測定される。
【0059】
最大直径及び最小直径は、例えば、約5mm、約10mm、約15mm、約20mm、約25mm、約30mm、約35mm、約40mm、約45mm、約50mm等、又は他の任意の好適な距離等、任意の好適な距離だけ分離することができる。
【0060】
ペッサリー装置は、例えば、約35mm〜約60mm、約40mm〜約55mm、又は約40mm〜約50mmの長さ、例えば、約35mm、約36mm、約37mm、約38mm、約39mm、約40mm、約41mm、約42mm、約43mm、約44mm、約45mm、約46mm、約47mm、約48mm、約49mm、又は約50mmの長さ等、任意の好適な長さを有することができる。
【0061】
一般的に、ペッサリー装置は、例えば、約1グラム〜約7グラム、又は約2グラム〜約6グラム、又は約3グラム〜約5グラムの重量を含む、約10グラム未満、約9グラム未満、約8グラム未満、約7グラム未満、約6グラム未満、約5グラム未満、約4グラム未満、約3グラム未満、約2グラム未満又は約1グラム未満の重量を有し得る。
【0062】
ペッサリー装置は、任意の好適な材料及び方法を使用して製造することができる。例えば、ペッサリーは、例えば、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリエチレン、ポリアクリルアミド、ポリホルムアルデヒド、ポリメチルメタクリレート、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリトリフルオロクロロエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ナイロン、シリコ−ン、又はそれらの混合物若しくは配合物等の高分子材料、又は金属材料から形成することができる。
【0063】
ペッサリー装置は、例えば、射出成形などの、任意の好適な方式で、又はペッサリー装置を形成する他の好適な方法を使用して形成することができる。
【0064】
ペッサリー装置は、上包装によって被覆することができる。上包装は、非吸収性又は吸収性とすることができ、例えば、天然繊維、合成繊維、又は天然繊維と合成繊維との配合物を含む、繊維性不織布材料等の任意の好適な材料を含むことができる。好適な合成繊維としては、例えば、ポリエステル、ポリオレフィン、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアクリル、酢酸セルロース、ポリヒドロキシアルカノエート、脂肪族エステル重縮合物、バイコンポーネント繊維、及び/又はこれらの混合物を挙げることができる。天然繊維は、例えば、レーヨン、及び非合成であると一般的に既知であるもの、並びに綿等の天然由来のものを含むことができる。繊維は、例えば、円形、三葉、多葉、デルタ、中空、リボン形状、及び/若しくは任意の他の好適な形状、又はこれらの混合物等の、任意の好適な断面形状を有することができる。例えば、約0.5〜約50マイクロメートル等、例えば、約1〜約30マイクロメートル等、例えば、約10〜約25マイクロメートル等の任意の好適な直径を有する繊維を使用することができる。繊維直径は、任意の適した手段を使用して測定されてもよい。しかしながら、非円形繊維に関しては、直径は典型的に、非円形繊維として同じ断面積を備えた繊維の直径を参考にすることにより決定され得る。
【0065】
上包装は、任意の数の好適な技法によって作製することができ、任意の好適な坪量を有し得る。好適な技法としては、例えば、カーディング、メルトブローイング、スパンボンディング、スパンレーシング、エアレイイング等が挙げられる。例えば、上包装は、例えば、熱接合、超音波接合、樹脂接合、スルーエア接合、水流交絡、及び/又は穿刺等の接合方法を使用して形成することができる。上包装の坪量は、例えば、1平方メートル当たり約10〜約60グラム(gsm)、例えば、約15〜約30gsm等の任意の好適な重量とすることができる。加えて、上包装は親水性又は疎水性とすることができる。上包装は、弾性体であってもよい。上包装は、熱又は赤外線に露出されたとき、収縮可能であってもよい。
【0066】
上包装は、任意の様々な手段によってペッサリー装置に結合することができる。上包装は、それ自体に結合することも、又はペッサリー装置に結合することもできる。例えば、上包装の1つの部分は、上包装の対向する部分又はペッサリー装置に、任意の好適な接着剤若しくは熱圧力接合手段を使用して結合することができる。このような接着剤は、取り付けの長さに沿って連続的に延ばすことができ、又は接着剤は、非連続的な方式で個別の間隔で塗布することができる。熱接合は、熱的接合、溶融結合、又はこのような材料を結合するための他の任意の好適な手段を含む。
【0067】
上包装を、中空の構造体を形成するように、上包装自体に結合してもよい。中空の構造体は、例えば、円筒、トンネル、チューブ、立方体、及び/又は錐体などの、任意の多次元の幾何学的構造の形態であってもよい。上述のように、結合はプロファイルシールを用いて生じてもよい。
【0068】
ペッサリー装置の少なくとも一部は、上包装の中空構造体の内側に配置されてもよい。上包装の中空構造体を、ペッサリー装置に被せてもよい。ペッサリー装置の長手方向軸に沿ってペッサリー装置を包むことによって、上包装をペッサリー装置に被せることができる。ペッサリー装置が上包装の中空構造体の内側に配置されるとき、上包装を、長手方向軸に沿ってペッサリー装置を転がすことによって、ペッサリー装置に被せてもよい。上包装の中空構造体の長手方向軸に沿ってペッサリー装置を移動させることによって、上包装をペッサリー装置に被せてもよい。上包装の中空構造体をペッサリー装置の長手方向軸に沿って移動させることによって、上包装をペッサリー装置に被せてもよい。
【0069】
上包装の中空構造体は、上包装の余剰分を形成するように、ペッサリー装置を、いずれかの端部において、長手方向に、例えば、約0.5mm、約1mm、約1.5mm、約2mm、約2.5mm、約3mm、約3.5mm、約4mm、約4.5mm、約5mm、約5.5mm、約6mm、約6.5mm、約7mm、約7.5mm、約8mm、約8.5mm、約9mm、約9.5mm、約10mm、約10.5mm、約11mm、約11.5mm、約12mm、約12.5mm、約13mm、約13.5mm、約14mm、約14.5mm、約15mm、約15.5mm、約16mm、約16.5mm、約17mm、約17.5mm、約18mm、約18.5mm、約19mm、約19.5mm、又は約20mm、約20.5mm、約21mm、約21.5mm、約22mm、約22.5mm、約23mm、約23.5mm、約24mm、約24.5mm、約25mm、約30mm、約40mm、約50mm、約60mm、約70mm、約80mm、約90mm、そして最高100mmの長さだけ、などのように、約0.5mm〜約100mm上回ってもよい。上包装の中空構造体は、ペッサリー装置を、横軸に、例えば1mm、10mm、20mm、30mm、40mm、50mm、60mm、70mm、80mm、90mm、100mm、などのように外表面から約1mm〜200mm上回ってもよい。
【0070】
上包装の中空構造体の余剰分は、ペッサリー装置の内部空洞の内側に位置してもよい。上包装の中空構造体の余剰分は、熱、真空、空気、接着剤、機械的な手段及び/又はこれらの組み合わせなどの、しかしこれに限定されない、一般的に既知の任意の手段を使用して、ペッサリー装置の空洞の内側に位置してもよい。
【0071】
上包装は、ペッサリー装置に適合するように操作されてもよい。上包装の操作は、1つ以上のコードを使用して、ペッサリー装置の横及び/又は長手方向軸を中心として、生じてもよい。コードをペッサリー装置に結びつけてもよい。コードを上包装及び/又はペッサリー装置に縫いつけてもよい。コードは、熱又は赤外線に露出されたとき、収縮性であってもよい。コードは、弾性体であってもよい。
【0072】
1本以上のコードは、例えば、綿、セルロース、レーヨン、例えばポリエチレン若しくはポリプロピレンなどのポリオレフィン、ナイロン、絹、ポリテトラフルオロエチレン、Teflon、ワックス、又は任意の他の好適な材料を含む、任意の好適な材料を含むことができる。
【0073】
ペッサリー装置を被覆する間、上包装の端部のうち少なくとも1つを定着することによって、及び装置を長手方向軸に沿って回転することによる上包装を操作することによって、上包装を操作してもよい。上包装を摩擦、接着剤の使用、熱の使用、及び/又はこれらの組み合わせによって定着してもよい。
【0074】
上包装の中空構造体を伸張してペッサリー装置に被せ、ペッサリー装置の形状まで収縮できるようにすることによって、上包装を操作してもよい。被せたペッサリー装置の形状とマッチするために、上包装の中空構造体を変形するように、上包装を操作してもよい。上包装の操作及び/又は変形は、機械的な手段、力、熱、赤外線、マイクロ波、レーダー、超音波、蒸気、化学反応、及び/又はこれらの組み合わせなどの、一般的に既知の任意の手段によって生じてもよい。
【0075】
ペッサリー装置に適合するように1以上の取り付け点を生成することによって上包装を操作してもよい。取り付け点は、熱及び/又は接着剤によって生成されてもよい。取り付け点は、端部を含むペッサリー装置の任意の部分に、長手方向軸に沿って、及び横軸に沿って位置付けられてもよい。取り付け点を、四分円、三角形、又は任意の他の既知のパターンに形成してもよい。
【0076】
ペッサリー装置は、例えば、綿、セルロース、レーヨン、例えば、ポリエチレン若しくはポリプロピレンなどのポリオレフィン、ナイロン、絹、ポリテトラフルオロエチレン、Teflon、ワックス、又は任意の他の好適な材料を含め、任意の好適な材料を含むことができる引き抜き部材を含むことができる。
【0077】
引き抜き部材は、任意の好適な形成方法によって、並びに任意の好適な構成、例えば、1本以上のコード、糸、指用カバー、リボン、装置の材料の延長部、又はこれらの組み合わせに形成することができる。
【0078】
ペッサリー装置は、アプリケータを使用せずに挿入することができる。ペッサリー装置は、1本以上のユーザーの指をデジタル的に使用して挿入することができる。
【0079】
ペッサリー装置は、挿入部材及びプランジャを含むことができるアプリケータを使用して挿入することができる。挿入部材は、挿入端部、及び挿入端部とは反対側の引き抜き端部を有し得る。挿入部材は、ペッサリー装置を含むように適応されたバレル領域と、例えば、引き抜き端部に近接するような、挿入端部とは反対側に提供される、窪み領域とすることができる把持部領域と、を含むこともできる。
【0080】
挿入部材及び/又はプランジャは、任意の好適な材料から構成することができる。好適な材料としては、例えば、紙、板紙、厚紙、成形セルロースなどのセルロース、又はこれらの任意の組み合わせ、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリアクリロニトリル、ポリアクリルアミド、ポリアミド、ナイロン、ポリイミド、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリ乳酸、ポリヒドロキシアルカノエート、エチレンビニルアセテート、ポリウレタン、シリコーン、これらの誘導体、これらの共重合体、これらの混合物、又は任意の好適な平滑なプラスチック材料が挙げられる。好適な材料の例は、例えば、米国特許第5,346,468号及び同第5,558,631号に開示されている。特定の材料特性を変化又は向上させるために、材料中に添加剤を含ませることができる。好適な添加剤としては、例えば、離型剤、スリップ剤、表面エネルギー変性剤、パールエッセンス剤、及び/又は他の任意の好適な添加剤が挙げられる。挿入部材は、挿入部材に高いスリップ特性を付与する物質、例えば、ワックス、ポリエチレン、ワックスとポリエチレンとの組み合わせ、セロハン、粘土、雲母、及び快適な挿入を容易にすることができるその他の潤滑剤等でコーティングすることも、又は代替としてコーティングすることができる。あるいは、又は加えて、挿入部材は非平滑化表面を含むことができる。テクスチャは、任意の好適な方式で、例えば、テクスチャを挿入部材内にデザインすることによって、又は挿入部材にテクスチャを追加することによって提供することができる。
【0081】
挿入部材は、例えば、窪み領域等の、把持部領域を含むことができる。把持部領域は、複数の三次元の表面要素、例えば、突起、リング、隆起部、リブ、エンボス加工、凹部、溝、及び/又は他の把持構造体を有することができる。三次元表面要素は、例えば、材料の添加によって、及び/又は、例えば、表面のエンボス加工若しくは圧縮によって等の刻印によって、任意の好適な方式で提供することができる。例えば、窪み領域は、1つ以上の平坦化された面、及び/又は装飾的なマーク若しくはキャラクターのための1つ以上のスペース(例えば、エンボス加工された及び/又は印刷されたマーク若しくはキャラクター等)を含むことができる。加えて、又は別の方法として、窪み領域の表面は、アプリケータを体内へ挿入する間に、ユーザーの指に対して摩擦抵抗を提供することができる材料を含み得る。摩擦を提供することができる好適な材料としては、例えば、研磨剤材料、高湿潤摩擦係数材料、感圧性接着剤、又はこれらの任意の組み合わせが挙げられる。
【0082】
ペッサリー装置は毎日使用し得る。例えば、ユーザーはペッサリー装置を挿入し、例えば、最高4時間、最高5時間、最高6時間、最高7時間、最高8時間、最高9時間、最高10時間、最高11時間、最高12時間、最高16時間まで、又はそれよりも長くなどの好適な着用時間の間ペッサリー装置を着用し、ペッサリー装置を取り出し、ペッサリー装置を廃棄し、新しいペッサリー装置を挿入することができる。
【0083】
本明細書で開示する寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限られるとして理解されるべきではない。むしろ、特に断らない限り、そのような各寸法は、記載された値及びその値の周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味するものとする。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味することを意図する。
【0084】
「発明を実施するための最良の形態」の中で引用された全ての文献は、関連部分において本明細書に参照により援用されている。いかなる文書の引用も、それが本発明に対する先行技術であることを認めるものとして解釈されるべきではない。本文献における用語のいずれかの意味又は定義が、参照により援用された文献における同一の用語の任意の意味又は定義と相反する限りにおいては、本文献においてその用語に与えられた意味又は定義を優先するものとする。
【0085】
本発明の特定の実施形態を例示及び説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱せずに、他の様々な変更及び修正を行うことができることは当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内に含まれるそのような全ての変更及び修正は、添付の特許請求の範囲にて網羅することを意図したものである。