特許第6321183号(P6321183)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ インテル アイピー コーポレイションの特許一覧 ▶ インテル コーポレイションの特許一覧

特許6321183変調符号化方式選択及び設定のためのシステム及び方法
<>
  • 特許6321183-変調符号化方式選択及び設定のためのシステム及び方法 図000009
  • 特許6321183-変調符号化方式選択及び設定のためのシステム及び方法 図000010
  • 特許6321183-変調符号化方式選択及び設定のためのシステム及び方法 図000011
  • 特許6321183-変調符号化方式選択及び設定のためのシステム及び方法 図000012
  • 特許6321183-変調符号化方式選択及び設定のためのシステム及び方法 図000013
  • 特許6321183-変調符号化方式選択及び設定のためのシステム及び方法 図000014
  • 特許6321183-変調符号化方式選択及び設定のためのシステム及び方法 図000015
  • 特許6321183-変調符号化方式選択及び設定のためのシステム及び方法 図000016
  • 特許6321183-変調符号化方式選択及び設定のためのシステム及び方法 図000017
  • 特許6321183-変調符号化方式選択及び設定のためのシステム及び方法 図000018
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6321183
(24)【登録日】2018年4月13日
(45)【発行日】2018年5月9日
(54)【発明の名称】変調符号化方式選択及び設定のためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/18 20090101AFI20180423BHJP
【FI】
   H04W28/18 110
【請求項の数】15
【全頁数】31
(21)【出願番号】特願2016-543110(P2016-543110)
(86)(22)【出願日】2015年1月6日
(65)【公表番号】特表2017-503417(P2017-503417A)
(43)【公表日】2017年1月26日
(86)【国際出願番号】US2015010271
(87)【国際公開番号】WO2015103588
(87)【国際公開日】20150709
【審査請求日】2016年6月27日
(31)【優先権主張番号】61/924,194
(32)【優先日】2014年1月6日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/943,973
(32)【優先日】2014年2月24日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/990,628
(32)【優先日】2014年5月8日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/496,970
(32)【優先日】2014年9月25日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】514045555
【氏名又は名称】インテル アイピー コーポレイション
(73)【特許権者】
【識別番号】593096712
【氏名又は名称】インテル コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】ダヴィドフ,アレクセイ
(72)【発明者】
【氏名】クォン,ホワン−ジュン
(72)【発明者】
【氏名】ハン,スンヒ
(72)【発明者】
【氏名】モロゾフ,グレゴリー ヴィー.
【審査官】 横田 有光
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2013/123961(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
H04L 1/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ装置(UE)のための装置であって、
第1の変調データグループ及び第2の変調データグループを示す変調データを記憶する1つ以上のデータ記憶装置と、
前記1つ以上のデータ記憶装置に動作可能に結合される1つ以上のプロセッサと、
を有し、
前記プロセッサは、
物理レイヤより上位のレイヤのパラメータ、巡回冗長チェック(CRC)をスクランブル化するのに使用されるRNTI(Radio Network Temporary Identifier)及びダウンリンク制御情報(DCI)メッセージの特徴に少なくとも部分的に基づき、前記第1の変調データグループ及び前記第2の変調データグループの何れを使用するか決定し、
前記第1の変調データグループ及び前記第2の変調データグループのうちの決定されたものを使用して、セルラ基地局からの通信を処理するよう構成され、
前記1つ以上のプロセッサは、前記物理レイヤより上位のレイヤのパラメータが前記第2の変調データグループが使用されるべきであることを示し、且つ、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)には、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)又はエンハンスト物理ダウンリンク制御チャネル(EPDCCH)の一方によって、セルRNTI(C−RNTI)によりスクランブル化されたCRCが割り当てられる場合、前記第2の変調データグループが使用されるべきであると判断するよう構成される装置。
【請求項2】
前記1つ以上のプロセッサは、前記第2の変調データグループが使用されるべきであると前記1つ以上のプロセッサが判断しない場合、前記第1の変調データグループが使用されるべきであると判断するよう構成される、請求項1記載の装置。
【請求項3】
前記第1の変調データグループは、デフォルト変調データグループである、請求項1又は2記載の装置。
【請求項4】
前記第1の変調データグループは、変調符号化方式インデックス(IMCS)について複数の異なるインデックスと、変調オーダ(Q)について複数の第1のオーダとを含み、前記IMCSの異なる複数のインデックスのそれぞれは前記Qの複数の第1のオーダの異なるものに対応し、前記Qの複数の第1のオーダのそれぞれは256−QAM変調オーダに対応する8の変調オーダ未満であり、
前記第2の変調データグループは、前記IMCSの異なる複数のインデックスと、前記Qの複数の第2のオーダとを含み、前記IMCSの異なる複数のインデックスのそれぞれは前記Qの複数の第2のオーダの異なるものに対応し、前記複数の第2のオーダの少なくとも1つは8の変調オーダに等しい、請求項1乃至3何れか一項記載の装置。
【請求項5】
前記複数の第2のオーダの少なくとも7つは、8の変調オーダに等しい、請求項4記載の装置。
【請求項6】
前記複数の第2のオーダの少なくとも7つは、少なくともトランスポートブロックサイズインデックス(ITBS)27〜33に対応する、請求項5記載の装置。
【請求項7】
前記第1の変調データグループ及び前記第2の変調データグループは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)の異なる変調及びトランスポートブロックサイズ(TBS)インデックステーブルに対応する、請求項1乃至3何れか一項記載の装置。
【請求項8】
前記第1の変調データグループに対応する第1の変調及びTBSインデックステーブルは、前記第2の変調データグループに対応する第2の変調及びTBSインデックステーブルと同じサイズを有する、請求項7記載の装置。
【請求項9】
前記1つ以上のデータ記憶装置は、変調データを記憶する、請求項1乃至3何れか一項記載の装置。
【請求項10】
ユーザ装置(UE)のための装置であって、
コンピュータ可読命令を記憶する1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を有し、
前記コンピュータ可読命令は、
変調符号化方式インデックス(IMCS)及び第2の変調及びトランスポートブロックサイズ(TBS)インデックステーブルを使用して、上位の変調(HOM)が使用されるべきであり、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)には、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)又はエンハンスト物理ダウンリンク制御チャネル(EPDCCH)の一方によって、C−RNTIによりスクランブル化されるダウンリンク制御情報(DCI)メッセージの巡回冗長チェック(CRC)が割り当てられることを物理レイヤより上位のレイヤのパラメータが示す場合、前記PDSCHに使用される変調オーダ(Q)を決定し、
前記IMCS及び第1の変調及びTBSインデックステーブルを使用して、前記PDSCHに使用されるQを決定するよう1つ以上のプロセッサに命令するよう構成され、
前記1つ以上のプロセッサは、前記物理レイヤより上位のレイヤのパラメータが前記第2の変調及びトランスポートブロックサイズ(TBS)インデックステーブルが使用されるべきであることを示し、且つ、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)には、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)又はエンハンスト物理ダウンリンク制御チャネル(EPDCCH)の一方によって、セルRNTI(C−RNTI)によりスクランブル化されたCRCが割り当てられる場合、前記第2の変調及びトランスポートブロックサイズ(TBS)インデックステーブルが使用されるべきであると判断するよう構成される装置。
【請求項11】
前記第1の変調及びTBSインデックステーブルは、前記Qの複数の第1のオーダに対応する前記IMCSの異なる複数のインデックスと、TBSインデックスITBSの複数の第1のインデックスとを含む、請求項10記載の装置。
【請求項12】
前記第2の変調及びTBSインデックステーブルは、前記Qの複数の第2のオーダに対応する前記IMCSの異なる複数のインデックスと、前記ITBSの複数の第2のインデックスとを含む、請求項11記載の装置。
【請求項13】
前記第2の変調及びTBSインデックステーブルは、前記第1の変調及びTBSインデックステーブルと同じ長さを有する、請求項12記載の装置。
【請求項14】
前記Qの複数の第2のオーダは、256−QAM変調オーダに対応する8の変調オーダに等しい複数のオーダを含む、請求項12又は13記載の装置。
【請求項15】
前記Qの複数の第1のオーダのそれぞれは、256−QAM変調オーダに対応する8の変調オーダ未満のオーダを含む、請求項12又は13記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願]
本出願は、参照することによりその全体がここに援用される、整理番号P63359Zにより2014年1月6日に出願された米国仮出願第61/924,194号の35 U.S.C.119(e)の効果を主張する。本出願はまた、整理番号P63950Zにより2014年2月24日に出願された米国仮出願第61/943,973号及び整理番号P67693Zにより2014年5月8日に出願された米国仮出願第61/990,628号の35 U.S.C.119(e)の効果を主張する。
[技術分野]
本発明は、モバイルネットワークにおける通信のための変調符号化方式を選択及び設定することに関する。
【図面の簡単な説明】
【0002】
図1図1は、無線通信のための一例となるシステムを示す概略図である。
図2図2は、ユーザ装置(UE)の一例となるコンポーネントの概略的なブロック図である。
図3図3は、基地局の一例となるコンポーネントの概略的なブロック図である。
図4図4は、各種変調方式の尤度比の対数を示すグラフである。
図5図5は、チャネル品質インジケータを決定及び報告するための方法を示す概略的なフローチャート図である。
図6図6は、無線通信の変調符号化方式を決定及び報告するための方法を示す概略的なフローチャート図である。
図7図7は、ダウンリンク通信を受信するための変調符号化方式を決定するための方法を示す概略的なフローチャート図である。
図8図8は、変調符号化方式を設定するための方法を示す概略的なフローチャート図である。
図9図9は、変調符号化方式を設定するための他の方法を示す概略的なフローチャート図である。
図10図10は、一例による無線装置(UEなど)の図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0003】
本開示の実施例に整合したシステム及び方法の詳細な説明が以下に提供される。複数の実施例が説明されるが、本開示は何れか1つの実施例に限定されず、代わりに多数の代替、修正及び均等を含むことが理解されるべきである。さらに、多数の特定の詳細がここに開示される実施例の完全な理解を提供するため、以下の説明において提供されるが、一部の実施例はこれらの詳細の一部又は全てなく実施されうる。さらに、簡単化のため、関連技術において知られている特定の技術的題材は、本開示を不必要に不明瞭にすることを回避するため説明されていない。
【0004】
無線モバイル通信技術は、各種規格及びプロトコルを利用してノード(例えば、送信局又は送受信ノード)と無線装置(例えば、モバイル通信装置)との間でデータを送信する。一部の無線装置は、ダウンリンク(DL)送信において直交周波数分割多重接続(OFDMA)を利用し、アップリンク(UL)送信においてシングルキャリア周波数分割多重接続(SC−FDMA)を利用して通信する。信号送信のため直交周波数分割多重(OFDM)を利用する規格及びプロトコルは、第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ロングタームエボリューション(LTE)Rel.8,9及び10、WiMAX(Worldwide interoperability for Microwave Access)として産業グループに一般に知られるIEEE(the Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.16規格、及びWiFiとして産業グループに一般に知られるIEEE802.11−2012規格を含む。
【0005】
3GPPの無線アクセスネットワーク(RAN)LTEシステムでは、ノードは、ユーザ装置(UE)として知られる無線装置と通信するE−UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)Node B(evolved Node B、enhanced Node B、eNodeB又はeNBとして一般に表記される)の組み合わせであってもよい。ダウンリンク(DL)送信はノード(eNBなど)から無線装置(UEなど)への通信であってもよく、アップリンク(UL)送信は無線装置からノードへの通信であってもよい。
【0006】
ホモジーニアスネットワークでは、マクロノード又はマクロセルとも呼ばれるノードは、セルにおける無線装置に基本的な無線カバレッジを提供しうる。セルは、無線装置がマクロノードと通信するため動作可能なエリアであってもよい。ヘテロジーニアスネットワーク(HetNet)は、無線装置の使用及び機能の増大のため、マクロノードに対するトラフィックロードの増大を処理するのに利用されうる。HetNetは、マクロノードのカバレッジエリア(セル)内で計画性が低いか、又は全く協調することなく配置されうる低電力ノード(スモールセル、スモールeNB、ミクロeNB、ピコeNB、フェムトeNB又はホームeNB(HeNB))のレイヤとオーバレイされる計画された高電力マクロノード(マクロeNB又はマクロセル)のレイヤを含むものであってもよい。低電力ノードは、一般に“スモールセル”、スモールノード又は低電力ノードとして参照されてもよい。
【0007】
カバレッジ及び/又はロードキャパシティの増加に加えて、あるスモールセル配置においてUEにより経験されるノートとの近接性及び好ましいジオメトリは、ダウンリンク送信の上位の変調方式を利用するための可能性を提供する。例えば、3GPPの現在の変調方式は64QAM(Quadrature Amplitude Modulation)においてピークとなり、近接性及びジオメトリの向上は256QAMを可能にしうる。しかしながら、更なる変調方式のサポートは、いくつかの提案では、256QAMによる変調符号化方式を示すためのダウンリンク制御シグナリングフォーマットの変更と共に、256QAMに対応するリンク品質のチャネル品質インジケータ(CQI)を報告するためのアップリンク制御情報(UCI)シグナリングフォーマットの変更とを含むものであってもよい。いくつかのケースでは、ダウンリンク及びアップリンク制御情報の対応するフィールドに追加的なビットを加えることによる既存のシグナリングの直接的な拡張は、アップリンク制御メッセージ(例えば、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH))のいくつかのアップリンクカバレッジに対する潜在的に負の影響及び更なるシグナリングオーバヘッドのため望ましくない。
【0008】
現在、LTE規格(3GPP Technical Specification[TS]36.213 V11.4.0[2013−10]を参照されたい)によると、変調は、MCSインデックスパラメータ(IMCS)を用いて各トランスポートブロック毎にDCIにおいてサービングセルにより提供される5ビットフィールドに基づきUEにおいて導出される。UEは、仕様書(具体的には、3GPP TS36.213のTable 7.1.7.1−1)に記載されたテーブルに関してDCIにおいて受信されるIMCSの値を用いて、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)において用いられる変調オーダ(Q)及びトランスポートブロックサイズ(TBS)を決定する。
【0009】
チャネル品質インジケータ(CQI)は、ダウンリンク送信に最も適したMCS値を通知するため、UEからeNBに送信される(すなわち、ULにおいて)情報を含む。CQIは、4ビット値であり、各コードワードに対するUEにおける観察された信号対干渉プラスノイズ比(SINR)に基づく。CQIの推定は、検出用に用いられる受信機のタイプ及びアンテナ数などのUE能力を考慮する。CQI値は、ダウンリンク送信のMCS選択(リンクアダプテーション)のためeNBにより利用される。CQIインデックスのCQI定義及び解釈は、3GPP TS36.213のTable 7.2.3−1に提供される。時間及び周波数における無制限の観察間隔に基づき、UEは、アップリンクサブフレームnにおいて報告される各CQI値に対して、チャネル品質条件を充足するTable 7.2.3−1における1〜15の最も高いCQIインデックスを導出し、CQIインデックス1が条件を充足しない場合、CQIインデックス0を導出する。具体的には、チャネル品質条件は、CQIインデックスに対応し、CSIリファレンスリソースと呼ばれるダウンリンク物理リソースブロックのグループを占有する変調方式及びトランスポートブロックサイズの組み合わせによる1つのPDSCHトランスポートブロックが、0.1を超えないトランスポートブロックエラー確率により受信可能であるということである。
【0010】
上記に基づいて本開示を鑑み、256QAMに対応する追加的な各エントリによる既存のMCS及びCQIテーブルの直接的な拡張は、IMCS及びCQIパラメータのそれぞれのための追加的なビットを必要とすることが理解できる。しかしながら、この変更は、ダウンリンク及びアップリンク制御シグナリングフォーマットの変更を必要とする。本開示では、アップリンク及びダウンリンク制御シグナリングフォーマットを変更することを必要とすることなく、ダウンリンク及びアップリンク制御チャネルにおいて256QAMシグナリングを設定するための各種方法を提案する。一実施例では、IMCS及びCQIを通知するため用いられるテーブルのサイズは、新たなDCIフォーマット及びCQI報告を定義する必要がないように維持される。
【0011】
一実施例では、UEは、テーブルコンポーネント、テーブル選択コンポーネント及び通信コンポーネントを含む。テーブルコンポーネントは、複数の利用可能な変調方式のためのエントリを各テーブルが有する2つ以上のテーブルを維持するよう構成される。2つ以上のテーブルは、デフォルトテーブル及びセカンダリテーブルを含む。デフォルトテーブル及びセカンダリテーブルは一致する個数のエントリを有し、セカンダリテーブルは256QAM方式に対応するエントリを有する。テーブル選択コンポーネントは、デフォルトテーブル及びセカンダリテーブルの一方から選択されるテーブルを選択するよう構成される。通信コンポーネントは、選択されたテーブルの変調符号化方式に基づきeNBから通信を受信及び処理するよう構成される。いくつかの実施例では、本開示は、UE又はeNBがダウンリンク及びアップリンク制御チャネルのシグナリングフォーマットにおける変更なく(すなわち、新たなDCI及びUCIフォーマットなく)、変調方式の全範囲(QPSKから256QAMまで)をサポートすることを可能にする。
【0012】
ここで用いられる“ノード”及び“セル”という用語は共に、同義的であることを意図し、eNB、低電力ノード又は他の基地局などの複数のユーザ装置と通信するよう動作可能な無線送信ポイントを参照する。
【0013】
図1は、RANにおけるノードを示す概略図である。RANは、マクロセルカバレッジエリア104内で無線通信サービスを提供するeNB102を含む。マクロセルカバレッジエリア104内には、マクロセルがスモールセル106,108にオフロードすることを可能にすることによって高利用エリアにおけるキャパシティを向上させるのに利用可能な2つのスモールセル106,108がある。他のスモールセル110は、カバレッジエリア104のエッジに存在するよう示される。スモールセル106,108及び110は、図1に示されるように、マクロセルカバレッジエリア104の間の境界の端にあって、マクロセルカバレッジエリア104内のカバレッジホールを充填するのに利用可能なスモールセルカバレッジエリア114におけるカバレッジを提供する。eNB102及びスモールセルは、1つ以上のUE112に通信サービスを提供する。一実施例では、eNB102及びスモールセル106,108及び110は、矢印116によって示されるように、通信、ハンドオーバ及び他の通信サービスを連携させる。
【0014】
3つのスモールセル106,108,110がeNB102のマクロセルカバレッジエリア内に示されているが、マクロセルのカバレッジエリアは、数百のスモールセルを含むものであってもよい。例えば、HeNBとして構成されるスモールノードは、単一のマクロノードのカバレッジエリア内にある数百のホームに配置されてもよい。同様に、1つのRAN内には、疎及び密なスモールセル配置の混合があってもよい。一実施例では、スモールセル106,108,110の1つ以上は、マクロノードから独立して配置される。同様に、スモールセルの1つ以上は、マクロノードのカバレッジエリア104と重複しないように配置されてもよい。
【0015】
一実施例によると、マクロセル、スモールセル106,108及び110のeNB102又は他のコントローラは、UE112と通信するのに用いられるMCSを変更するよう構成される。例えば、特定のUE112と通信するのに用いられるMCSは、現在のチャネル品質に基づき変更されてもよい。上述されるように、距離の低減及びジオメトリの向上のため、UE112は、マクロセル内よりスモールセル内でより上位の変調方式を用いて通信可能であってもよい。一実施例では、UE112及びeNB102(又は他のRNC)は、MCSを選択又は通知するための他のテーブルを維持又は構成する。例えば、eNB102は、従来のテーブルの代わりに使用される新たなテーブルを設定するメッセージをUE112に送信してもよい。新たなテーブルは、従来のテーブルより高いスペクトル効率を有するMCSを有してもよい。UE112は、チャネル品質インジケータを送信し、受信した通信を処理するのに何れのMCSを利用すべきかの通知を解釈するためのテーブルを決定してもよい。更なる詳細な処理及び具体例は、残りの図面に関して説明される。
【0016】
図2は、UE112の一実施例の概略的なブロック図である。UE112は、テーブルコンポーネント202、テーブル選択コンポーネント204、通信コンポーネント206、ソフトバッファ208及びソフトバッファサイズコンポーネント210を有する。コンポーネント202〜210は一例として提供され、必ずしも全てが全実施例に含まれるとは限らない。一部の実施例は、コンポーネント202〜210の何れか1つ又は2つ以上の何れかの組み合わせを含むものであってもよい。
【0017】
テーブルコンポーネント202は、複数のテーブルを記憶又は維持するよう構成される。一実施例では、テーブルコンポーネント202は、変調方式、符号化レート、トランスポートブロックサイズなどを選択及び指示するためのテーブルを維持するよう構成される。一実施例では、テーブルコンポーネント202は、同じ目的のため利用される2つの異なるテーブルを維持する。例えば、テーブルコンポーネント202は、デフォルトテーブルの代わりに利用可能なデフォルトテーブル及びセカンダリテーブルを記憶してもよい。デフォルトテーブルは、モバイルネットワークを利用するUE112が利用可能な通信規格の以前のバージョン又は変調方式に対応してもよい。例えば、複数のタイプ及びバージョンのUE112がモバイルネットワークにアクセスするのに利用されてもよく、異なるタイプ及びバージョンが異なるピークデータレート又は変調オーダ能力を有してもよい。一実施例では、所与のセルにおける所与のサブフレームにおいて、1つのテーブルしか利用されない。例えば、所与のサブフレーム内の全てのPDSCHは、同じテーブルに基づき解釈されてもよい。
【0018】
各テーブルは、UE112又はeNB102により利用可能な異なる変調方式のための複数のエントリを有してもよい。一実施例では、各テーブルにおけるエントリの個数は、エントリが互いの代わりに利用可能となるように一致する。一実施例では、セカンダリテーブルにおけるエントリの個数は、デフォルトテーブルにおけるエントリの個数以下である。一実施例では、デフォルトテーブルは任意のアタッチしたUE112により利用可能な方式を含み、セカンダリテーブルは、特定のUE112のみが利用可能なより上位の変調又は方式を含む。一実施例では、セカンダリテーブルは、デフォルトテーブルにおける方式の何れよりも上位の変調を有する変調方式を含む。例えば、デフォルトテーブルにおける最大変調オーダは64QAMであり、セカンダリテーブルにおける最も上位の変調は256QAMであってもよい。
【0019】
一実施例では、テーブルコンポーネント202は、変調符号化方式インデックスIMCSテーブルを記憶又は維持する。IMCSテーブルは、MCSインデックスに基づき変調オーダ及びトランスポートブロックサイズを選択するため利用されるテーブルを含むものであってもよい。IMCSテーブルの一例は、以下に複製される3GPP TS36.213に定義されるPDSCH(Table 7.1.7.1−1)の変調及びTBSインデックステーブルを含む。
【0020】
【表1】
一実施例では、テーブル1はデフォルト又はレガシーテーブルとして利用され、新たなテーブルがエンハンスト又はセカンダリテーブルとして利用される。テーブル1の使用は、現在の規格により動作する既存のUE112に後方互換性を提供しうる。一実施例では、セカンダリテーブルは、新たなUE112及び以降のリリースにより利用可能な変調方式を提供するのに利用される。一実施例では、セカンダリテーブルは、256QAM変調オーダ(Qm=8)を含む。一実施例では、デフォルトテーブル及びセカンダリテーブルのそれぞれにおけるエントリの総数は、5ビットフィールドにIMCSを利用した通知を収容するため32を超過しない。
【0021】
一実施例では、複数のセカンダリテーブルが指定又は維持される。例えば、セカンダリテーブルの何れか1つはセカンダリ(又は新たな)テーブルの候補であってもよい。一実施例では、サービングセルからの無線リソース制御(RRC)メッセージは、複数のセカンダリテーブルからの何れのテーブルがセカンダリテーブルとして利用されるべきか示す。一実施例では、セカンダリテーブルの1つはデフォルトセカンダリテーブルとして定義される。UE112は、サービングセル又はeNB102が指定しない場合、デフォルトセカンダリテーブルをセカンダリテーブルとして利用してもよい。
【0022】
一実施例では、セカンダリテーブルは、異なるコンフィギュレーションのため交換されるエントリ(ローなど)の1つ以上によるテーブル1と同様のテーブルを有する。一実施例では、デフォルトテーブルは、第1の変調オーダに対応する第1のエントリと、第1の変調オーダより上位であって、同じスペクトル効率を有する第2の変調オーダに対応する第2のエントリとを有する。一実施例では、セカンダリテーブルは、第1のエントリ及び第2のエントリの一方の代わりに256QAM方式を含む。例えば、テーブル1におけるIMCS値10,17に対応するローは、セカンダリテーブルにおいて256QAM変調オーダ(Qm=8)と交換されてもよい。10,17の値は、9,16のIMCS値と同じスペクトル効率を有するため対象とされてもよい。具体的には、テーブル1において、同じスペクトル効率の2つのエントリが定義され、これは、一方はチャネルの周波数/時間選択性に依存して他方より良好に機能するためであることに留意されたい。例えば、9,10のIMCS値は同じスペクトル効率を有し、16,17のIMCS値は同じスペクトル効率を有するが、IMCS=9はより低い周波数選択性のチャネルにおいてIMCS=10より良好に機能し、IMCS=10はより高い周波数選択性のチャネルにおいてIMCS=9より良好に機能する。しかしながら、一実施例では、セカンダリテーブルのメインターゲットは、より低い時間/周波数選択性のチャネルを経験するUE112にサービスを提供することである。本実施例では、QPSK、16QAM及び64QAMに割り当てられたより少ないエントリしか有さないパフォーマンスインパクトを最小限にしながら、より多くのエントリを256QAMエントリに利用可能にするため、10,17のIMCS値のエントリを置換できる。テーブル2は、セカンダリIMCSテーブルの一実施例を示す。
【0023】
【表2】
一実施例では、デフォルトテーブル及びセカンダリテーブルのそれぞれはCQIテーブルを含む。CQIテーブルは、CQIインデックスに基づきUE112に好ましい変調及び符号化レートを示すのに用いられるテーブルを含むものであってもよい。CQIテーブルの一例は、以下のテーブル3に複製される3GPP TS36.213に定義されるTable 7.2.3−1を含む。
【0024】
【表3】
MCSテーブルに関して上述された具体例又は原理の何れかが、チャネル状態情報の報告のためCQIテーブルに関して利用されてもよい。例えば、256QAMをサポートするUE112は2つのCQIマッピングテーブルにより設定されてもよく、ここで、2つのテーブルにおけるエントリの一部は異なり、少なくとも1つのテーブルは256QAM変調オーダに対応するCQI値を有するべきである。設定された各テーブルにおけるエントリの総数は、4ビットCQIレポートの最大長を収容するため16を超えないようにしてもよい。所与のCQIレポートについて、1つのCQIテーブルのみが利用される。一実施例では、複数のセカンダリCQIテーブルが指定又は維持される。複数のIMCSテーブルによる実施例と同様に、RRCメッセージは、複数のセカンダリCQIテーブルからの何れのテーブルがセカンダリテーブルとして利用されるか示してもよい。さらに、1つのセカンダリCQIテーブルがデフォルトセカンダリCQIテーブルとして指定可能である。RRCシグナリングが異なるセカンダリCQIテーブルとなるようにセカンダリテーブルを変更しない場合、デフォルトセカンダリCQIテーブルが利用されてもよい。セカンダリCQIテーブルの一実施例がテーブル4において以下に示される。
【0025】
【表4】
一実施例では、テーブルコンポーネント202は、IMCSテーブルとCQIテーブルとの双方についてデフォルトテーブルとセカンダリテーブルとを維持する。例えば、テーブルコンポーネント202は、デフォルトIMCSテーブルの代わりに選択的に利用可能なセカンダリIMCSテーブルを記憶し、デフォルトCQIテーブルの代わりに利用可能なセカンダリCQIテーブルを記憶してもよい。
【0026】
テーブルコンポーネント202は、所定のテーブルを含むテーブルを記憶してもよい。例えば、デフォルトテーブル及びセカンダリテーブルは、LTEのリリースなどの対応する規格内で定義されてもよい。テーブルコンポーネント202は、サービスセル及びUE112が何れのテーブルが利用可能であるか知っているようにテーブルを記憶し、何れのテーブルが利用のために必要とされているか設定するための最小限のシグナリングを利用可能である。一実施例では、テーブルコンポーネント202は、デフォルトテーブル及びセカンダリテーブルの1つ以上を設定するためのメッセージングを受信することによって、テーブルを維持する。例えば、UE112又はテーブルコンポーネント202は、セカンダリテーブル又はデフォルトテーブルの少なくとも一部を定義するテーブルコンフィギュレーションメッセージをスモールセルなどの基地局から受信してもよい。当該コンフィギュレーションメッセージは、UE112が上位の変調を用いて通信することを可能にする少なくとも1つのエントリの上位の変調方式を通知するものであってもよい。一実施例では、コンフィギュレーションメッセージは、デフォルトテーブルに対してセカンダリテーブルにおいて変更される1つ以上のエントリを通知する。例えば、セカンダリテーブルは、セカンダリテーブルの一部のエントリがデフォルトテーブルの対応するエントリと異なることを除き、デフォルトテーブルと同じであってもよい。テーブルコンポーネント202は、テーブルコンフィギュレーションメッセージに基づき何れかのテーブルを修正することによってテーブルを維持してもよい。
【0027】
一実施例では、2つのIMCSテーブルが仕様書においてハードコード化され、ここで、第1のテーブルはQPSK、16QAM及び64QAM変調のエントリによるTS36.213のTable 7.1.7.1−1と同じであり、第2のテーブルは256QAM変調のエントリにより取り除かれた第1のテーブルにおけるQPSK変調(又は他の変調)に対応する1つ以上のエントリをその位置に有する。他の実施例では、2つのIMCSテーブルはRRCシグナリング(例えば、ビットマップを利用することによって)によって設定され、ここで、各テーブルのエントリは明示的に設定される(例えば、ビットマップにおける各要素はテーブルの所与のエントリのアクティブ化されたMCS及びTBSを示す)。他の実施例では、2つのIMCSテーブルが仕様書にハードコード化され、eNB102は、必要に応じてMAC(Medium Access Control)又はRRCシグナリングを介し第1及び第2のIMCSテーブルの少なくとも1つを再設定可能である。
【0028】
同様に、2つのCQIテーブルがまた仕様書にハードコード化されてもよく、第1のテーブルはQPSK、16QAM及び64QAM変調のエントリによるTS36.213のTable 7.1.7.1−1と同じであり、第2のテーブルは256QAM変調のエントリにより取り除かれた第1のテーブルにおけるQPSK変調(又は他の変調)に対応する1つ以上のエントリをその位置に有する。他の実施例では、2つのCQIテーブルがRRCシグナリング(例えば、ビットマップを利用することによって)によって設定され、ここで、各テーブルのエントリが明示的に設定される(例えば、ビットマップにおける各要素は所与のテーブルについてアクティブ化されたMCS及びTBSを示す)。他の実施例では、2つのCQIテーブルが仕様書においてハードコード化され、eNB102は、必要に応じてMAC/RRCシグナリングを介し第1及び第2のCQIテーブルの少なくとも一方を再設定可能である。
【0029】
テーブル選択コンポーネント204は、特定の通信についてデフォルトテーブルとセカンダリテーブルの何れを使用すべきか選択するよう構成される。例えば、テーブル選択コンポーネント204は、デフォルトテーブルとセカンダリテーブルとから選択されるテーブルを決定するよう構成される。一実施例では、テーブル選択コンポーネント204は、デフォルトIMCSテーブルとセカンダリIMCSテーブルとの一方を選択し、テーブル選択コンポーネント204はまた、デフォルトCQIテーブルとセカンダリCQIテーブルとの一方を選択する。
【0030】
一実施例では、テーブル選択コンポーネント204は、UE112が物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)又はエンハンスト物理ダウンリンク制御チャネル(EPDCCH)通信においてダウンリンク制御情報(DCI)を受信したことに応答して、選択されるテーブルを選択するよう構成される。例えば、テーブル選択コンポーネント204は、スケジューリングされたレイヤの数、巡回冗長チェック(CRC)をスクランブル化するため用いられるRNTI(Radio Network Temporary Identifier)、又は何れのテーブルを使用するか示すためのDCIにおける余剰ビットの1つ以上に基づき、デフォルトテーブルとセカンダリテーブルとの1つを選択してもよい。
【0031】
一実施例では、テーブル選択コンポーネント204は、スケジューリングされたレイヤの数に基づきテーブルを選択するよう構成される。例えば、テーブル選択コンポーネント204は、通信のためスケジューリングされたレイヤの数がレイヤ閾値を超えるか判断してもよい。DCIにより示されるようなスケジューリングされたレイヤの数がレイヤ閾値を充足又は超過する場合、テーブル選択コンポーネント204は、セカンダリテーブルを選択してもよい。他方、スケジューリングされたレイヤの数がレイヤ閾値を充足又は超過しない場合、テーブル選択コンポーネント204は、デフォルトテーブルを選択してもよい。
【0032】
一実施例では、DCIベースシグナリングは、テーブルをスイッチするのに利用され、テーブルは、DCIにおいて通知されたPDSCHのスケジューリングされた例他の総数に従って暗黙的に選択される。例えば、レイヤの総数が特定の閾値より大きい(又は少ない)場合、256QAMのエントリによるセカンダリテーブルは全てのトランスポートブロック(又はコードワード)について利用されてもよい。そうでない場合、256QAMのエントリを有さない第1のMCS/TBSテーブルは全てのトランスポートブロック(又はコードワード)について利用されてもよい。レイヤの総数の閾値は、RRCにより設定可能であり、又は所与のUEにスケジューリング可能な最大レイヤ数に対応可能であり(すなわち、256QAMテーブルは、最大レイヤ数がスケジューリングされるときに限って利用される)、又は、256QAMを有さないテーブルは単一レイヤ送信のため利用されない。具体例では、テーブルは、所与のコードワードの送信に割り当てられたレイヤ数に従って各コードワード毎に選択される。コードワード送信に利用されるレイヤの総数が特定の閾値(例えば、RRC設定されるか、又はUEについて可能な最大値)より多い(又は少ない)場合、256QAM変調に対応するエントリによるセカンダリテーブルが利用され、そうでない場合、256QAMエントリを有さないデフォルト又はレガシーテーブルが利用される。いくつかのケースでは、送信がトランスポートブロックのHARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)再送に対応する場合、使用されるテーブルは、再送のためスケジューリングされた現在のレイヤの総数に関わらず、当初の送信におけるものと同じであるべきである。本開示は、デフォルトテーブルとセカンダリテーブルとの一方のみが256QAMを含む実施例と共に、デフォルトテーブルとセカンダリテーブルとの双方が256QAMエントリを含む実施例を想起することが留意されるべきである。
【0033】
一実施例では、テーブル選択コンポーネント204は、受信したDCIに対応するCRCをスクランブル化するのに利用されるRNTIに基づきテーブルを選択するよう構成される。例えば、DCIに対応するPDCCH/EPDCCHのCRCは、PDCCH/EPDCCHを受信することを意図されたUE112のみが情報を処理できるように、RNTIを用いてスクランブル化されてもよい。一実施例では、UE112は、PDCCH/EPDCCHを受信及び処理した後、何れのRNTIがCRCをスクランブル化するのに利用されたか判断できる。テーブル選択コンポーネント204は、その後、何れのRNTIが利用されたかに基づきテーブルを選択してもよい。一実施例では、テーブル選択コンポーネント204は、UEに固有のRNTI(例えば、セルRNTI又はC−RNTI)を有するRNTIに応答して、セカンダリテーブルを選択するよう構成される。例えば、256QAMが設定される場合、UEは、C−RNTIによりスケジューリングされたPDSCHについてのみ256QAMを想定する。一実施例では、UE112がページングRNTI(P−RNTI)、ランダムアクセスRNTI(RA−RNTI)、セミパーシスタンススケジューリングRNTI(SPS−RNTI)又はシステム情報RNTI(SI−RNTI)によりスクランブル化されたDCIを受信した場合、テーブル選択コンポーネント204は、256QAMコンフィギュレーションに関わらず、デフォルト又はレガシーテーブルが使用されるべきであると想定してもよい。一実施例では、テーブル選択コンポーネント204は、RNTIが上位の変調RNTI(HOM−RNTI)を有するとき、セカンダリテーブルを選択するよう構成される。例えば、DCI CRCは、新たなRNTI(例えば、上位の変調RNTI(HMO−RNTI))によってスクランブル化されてもよい。HMO−RNTIが使用されない場合、256QAMエントリを有さないデフォルト/レガシーテーブルが使用されてもよい。
【0034】
一実施例では、DCIは、テーブル選択のため具体的に指定された余剰ビットを含む。例えば、5ビットのIMCS値に加えて、DCIは、デフォルトテーブルとセカンダリテーブルとの何れを使用すべきか選択するための追加的なXビット(例えば、1ビット)値を有してもよい。当該追加的なXビットがUEに固有の検索スペース(USS)のみについてDCIコンテンツに含まれる場合、それは、リコンフィギュレーションのハンドリングを提供可能である。例えば、DCIのための共通の検索スペース(CSS)はリコンフィギュレーションを処理するのに利用され、DCIのUSSはレガシー及び進化型の1つを選択するのに利用される。この場合、CSSにおけるXビット値は、デフォルト又はレガシーテーブルを参照する。USSのためのDCIにおける1ビットインジケータ(例えば、X=1であるとき)は、何れのテーブルが使用されるか表すものであってもよい。例えば、0のビット値はデフォルトテーブルを使用することを示し、1のビット値は進化型又はセカンダリテーブルを使用することを示す(その反対も可能である)。DCIに余剰ビットを含める1つの効果は、UEがUSSにおける既存のMCSビット(例えば、5ビット)を完全に利用することによって、256QAMをサポートするためのフル自由度を利用することを可能にする。
【0035】
一実施例では、256QAMをサポートするUE112又は上位レイヤシグナリングによる256QAMにより設定されたUE112は、256QAMをサポートしないセカンダリテーブル又は256QAMをサポートしないデフォルトテーブルを有する。セカンダリテーブルは、レガシー又はデフォルトテーブルのエントリ数より多いエントリ数を有してもよい。例えば、デフォルトテーブルは、何れかのエントリを選択するため4ビット値の使用しか必要としないエントリ数を有し、セカンダリテーブルは、4ビット値より多く必要とするエントリ数を含むものであってもよい。一実施例では、デフォルトテーブル(例えば、DCIにおける4ビット値による)のみがCSSを介したスケジューリングのため利用可能であり、セカンダリテーブル(すなわち、X=4又はX=5などのDCIにおけるXビット値による進化型/エンハンストテーブル)はUSSを介したスケジューリングのためにのみ利用可能である。本実施例の1つの効果は、256QAMをサポートするためIMCS又はCQIテーブルのビット数に対する制限を有しないことによって、256QAMをサポートするためのフル自由度を利用可能である。
【0036】
一実施例では、テーブル選択コンポーネント204は、UE112が選択されたテーブルを示すRRCレイヤメッセージ又はMACレイヤメッセージの1つ以上を受信することに応答して、選択されるテーブルを選択するよう構成される。例えば、上位レイヤメッセージは、デフォルトテーブル又はセカンダリテーブルの何れがPDSCH通信に利用されるべきかに関する明示的な通知を含むものであってもよい。一実施例では、RRCレイヤメッセージは、何れのテーブルが使用されるべきか示す値を有してもよい。
【0037】
テーブル選択コンポーネント204は、IMCSテーブル選択又はCQIテーブル選択のための上記方法の何れかを利用してもよい。あるいは、又はさらに、テーブル選択コンポーネント204は、ランクインジケータ(RI)に基づきCQIテーブルを選択してもよい。例えば、UE112は、サービングセルに報告するための現在のチャネル品質に基づきRIを決定してもよい。UE112(及び/又はeNB112)は、RIが特定のRI閾値(例えば、RRCにより設定されるか、又は可能な報告されるRI最大値)を上回る(又は下回る)か否かに基づき何れのテーブルを使用するか決定してもよい。例えば、RIが閾値を充足する場合、256QAMに対応する変調エントリを有するテーブルが使用されるべきである。同様に、RIが閾値を充足しない場合、デフォルト又はレガシーテーブルが、CQI報告のためUE112により使用されるべきである。一実施例では、デフォルト又はレガシーCQIテーブルは、RI=1である場合に限って使用される。一実施例では、RI閾値は、RRC又はMACレイヤシグナリングを介し設定される。
【0038】
一実施例では、UE112のハンドオフ後(すなわち、現在のサービングセルから他のセルへのUE112のサービングセルの変更)、RRC/MACシグナリングがセカンダリテーブルがハンドオフ後に使用されることを通知しない場合、デフォルト又はレガシーCQIテーブルが利用される。
【0039】
通信コンポーネント206は、UE112とサービングセルとの間で情報を通信するよう構成される。一実施例では、UE112は、eNB102からPDCCH/EPDCCH及びPDSCH通信を受信し、UE112の情報を処理及び解釈するよう構成される。一実施例では、通信コンポーネント206は、選択されたテーブルのMCSに基づきPDSCHを受信及び処理する。例えば、通信コンポーネント206は、PDSCHコンポーネントを処理するのに使用するテーブルにおける特定のエントリを示すIMCS値を受信してもよい。通信コンポーネント206は、特定のPDSCHのMCSを決定するため、テーブル選択コンポーネント204により選択されるテーブルにおける特定のエントリを参照してもよい。その後、UE112は、PDSCHを復号化し、必要に応じて情報を使用又は転送してもよい。
【0040】
ソフトバッファ208は、受信した符号化されたビットの記憶のためのメモリを有してもよい。一実施例では、ソフトバッファ208は、少なくとも256QAMピークデータレートを扱うのに十分なサイズを有する。例えば、LTEはIncremental Redundancy HARQを利用する。例えば、UE112は、通常は受信した符号化ビットをソフトバッファ208に記憶する。再送中、UEは、受信した符号化されたデータの精度の信頼性を向上させるため、新たに受信したビットと以前に受信及び記憶したビットとを合成する。一般に、ソフトバッファサイズは、より大きなピークデータレートが一般にピークデータレートがより小さいときより大きなソフトバッファサイズを必要とする点でピークデータレートに依存する。従って、256QAMの導入によって、ピークデータレートは増加し、ソフトバッファサイズもまた増加する必要がある。従って、UE112は、他の従来のUE112(例えば、LTEの以前のリリースからのUE)より大きなサイズを有するソフトバッファ208を有してもよい。従って、一実施例では、ソフトバッファ208は、少なくとも256QAMピークデータレートを扱うのに十分なサイズを有する。
【0041】
ソフトバッファサイズコンポーネント210は、特定の通信に利用されるべきソフトバッファ208の大きさを決定するよう構成される。例えば、UE112、eNB102又はスモールセルのいくつかは、LTEのリリース8,10などの以前にリリースに対応してもよい。さらに、符号化されたビットが送信準備のため記憶されるeNB102におけるソフトバッファサイズの間に不一致がある場合、UE112は、パケットを適切に復号化することができないであろう。UE112はサービングセルのリリースを決定することが現在できないため、UE112は、何れのサイズのソフトバッファがビットを準備及び送信するのに使用されるか知らない。不一致がないことを保証するため、ソフトバッファサイズコンポーネント210は、データ受信及びHARQのために利用されるべきソフトバッファのサイズを決定してもよい。一実施例では、ソフトバッファサイズコンポーネント210は、後方互換性のため従来のソフトバッファサイズ(例えば、以前の3GPPリリースのソフトバッファサイズ)に対応するソフトバッファ208の一部をときどき利用してもよい。
【0042】
一実施例では、ソフトバッファサイズコンポーネント210は、eNB102(又は他のサービングセル)からの通知が増加したソフトバッファサイズに対応する能力を示すまで、デフォルトソフトバッファサイズを使用するよう構成される。例えば、ソフトバッファ208は最大ソフトバッファサイズを有してもよく、ソフトバッファサイズコンポーネント210は最大ソフトバッファサイズ未満のデフォルトソフトバッファサイズを利用してもよい。いい実施例では、サービングセルが256QAM通信を設定する場合、サービングセルとUE112との双方は、最大ソフトバッファサイズを使用することを開始する。一実施例では、ソフトバッファサイズコンポーネント210は、増加したソフトバッファサイズをサポートする3GPPリリースについてそれが設定されているとeNB102が通知したことに応答して、増加したソフトバッファサイズが利用可能であると判断する。当該通知は、リリース又はソフトバッファサイズの直接的又は間接的な通知であってもよい。例えば、eNB102が選択されたテーブルとして256QAMエントリを含むテーブルを設定する場合、UE112及びeNB102は、その後に増加したソフトバッファサイズを使用し始めてもよい。eNB102が増加したソフトバッファサイズを可能であるという他の一例となる通知は、RRCによるセカンダリテーブルのコンフィギュレーション、256QAM変調方式を示すIMCS値などを含むものであってもよい。すなわち、UE112はビットを記憶するためにより大きなソフトバッファサイズを有するが、それは、256QAMが設定されていない場合に以前のUEカテゴリに対応するより小さなソフトバッファを使用すべきか、又はサービングセルは、それが増加したソフトバッファサイズを可能であると通知する。一実施例では、UE112及びeNB102の双方によってサポートされている場合、より大きなソフトバッファサイズを使用することは、下位の変調が使用されたとしても、パフォーマンスを増加させることが可能である。
【0043】
256QAMをサポートするため、より大きなソフトバッファサイズが、256QAMによるMCSが使用(又は有効化)されるとき、増加したピークデータレートを収容するためUE112によりサポートされる必要がある。現在、UE112においてサポートされるソフトバッファサイズは、3GPP TS36.306及び3GPP TS36.331において定義されるようなRRCシグナリングを利用して、Rel−8及びRel−10のueCategoryメッセージ(ue−Category及びue−Category−v1020)により提供される。一実施例によると、増加したソフトチャネルビットの総数による追加的なUE112のカテゴリは、256QAMに対応可能なUE112について定義される。このとき、256QAMに対応可能なUE112は、以前のリリース(Rel−8/9/10/11)のeNBとの後方互換性をサポートするため、Rel−8/10のUEカテゴリの先頭で新たなUEカテゴリ(ue−Category−v12x)を報告することが要求される。一実施例によると、UE112は、256QAMテーブルのサポートを通知する特別なシグナリングがサービングeNB102により提供されない場合、デフォルトで従来(Rel8/10)のUEカテゴリのソフトチャネルビットの総数を利用する。一実施例によると、3GPP仕様書の3GPP TS36.212は、以下のように読むよう改訂されてもよい。
【0044】
UEがue−Category−v12xを通知し、DLセルについて256QAM MCS/TBSテーブルにより設定されている場合、Nsoftは、ue−Category−v12xにより通知されたUEカテゴリによるソフトチャネルビットの総数である[TS 36.306]。UEがue−Category−v1020を通知し、DLセルについて送信モード9又は送信モード10により設定される場合、Nsoftは、ue−Category−v1020[TS36.331]により通知されるUEカテゴリによるソフトチャネルビットの総数である[TS36.306]。それ以外の場合、Nsoftは、ue−Category[TS36.331]により通知されるUEカテゴリによるソフトチャネルビットの総数である[TS36.306]。
【0045】
If Nsoft=35982720,
KC=5,
elseif Nsoft=3654144であり、UEがDLセルの最大で2つの空間レイヤしかサポート可能でない場合、
KC=2,
else
KC=1
Endif
UEが[3]のsection 7.1に定義されるような送信モード3,4,8,9又は10に基づきPDSCH送信を受信するよう構成される場合、KMIMOは2に等しく、そうでない場合、1に等しい。
【0046】
一実施例によると、3GPP仕様書の3GPP TS36.213は、以下のように読むよう改訂されてもよい。
【0047】
FDDとTDDの双方について、UEが複数のサービングセルにより設定されている場合、各サービングセルに対して、少なくとも
【0048】
【数1】
のトランスポートブロックについて、トランスポートブロックのコードブロックの復号化失敗によって、UEは少なくとも
【0049】
【数2】
の範囲に対応する受信したソフトチャネルを記憶する。
−w,C,Ncb,KMIMO及びMlimitは、[4]のクローズ5.1.4.1.2に定義される。
−MDL_HARQは、DL HARQプロセスの最大数である。
−NcellsDLは、設定されたサービングセルの数である。
【0050】
UEがue−Category−v12xを通知し、Nsoft’は、ue−Category−v12x[36.306]により通知されるUEカテゴリによるソフトチャネルビットの総数である[36.306]。UEがue−Category−v1020を通知する場合、Nsoft’は、ue−Category−v1020[36.331]により通知されるUEカテゴリによるソフトチャネルビットの総数である[36.306]。それ以外の場合、Nsoft’は、ue−Category[36.331]により通知されるUEカテゴリによるソフトチャネルビットの総数である[36.306]。kを決定する際、UEは、より小さなkの値に対応するソフトチャネルビットを記憶することに優先度を与えるべきである。wは、受信したソフトチャネルビットに対応する。範囲
【0051】
【数3】
は、受信したソフトチャネルビットを含まないサブセットを有してもよい。
【0052】
図3は、eNB102の概略的なブロック図である。eNB102は、ネットワークテーブルコンフィギュレーションコンポーネント302、能力コンポーネント304、制御コンポーネント306、MCS選択コンポーネント308及びソフトバッファサイズコンポーネント210を有する。コンポーネント302〜308,210は、単なる一例として与えられ、必ずしも全てが全実施例に含まれるとは限らない。一部の実施例は、コンポーネント302〜308,210の何れ1つ又は2つ以上の何れかの組み合わせを含むものであってもよい。一実施例では、コンポーネント302〜308,210は、スモールセルのRNCなどの何れかのサービングセル内に含まれてもよい。
【0053】
テーブルコンフィギュレーションコンポーネント302は、変調方式、符号化レート、トランスポートブロックサイズなどの選択及び通知のための複数のテーブルを維持及び/又は設定するよう構成される。具体的には、テーブルコンフィギュレーションコンポーネント302は、UE112のテーブル選択コンポーネント204に関連して上述されたデフォルト及びセカンダリテーブルに対する変形の何れかを記憶、設定又は維持してもよい。例えば、テーブルコンフィギュレーションコンポーネント302は、上記のテーブル1、テーブル2、テーブル3又はテーブル4の1つ以上を記憶してもよい。一実施例では、テーブルコンフィギュレーションコンポーネント302は、セカンダリテーブルを設定するよう構成される。例えば、テーブルコンフィギュレーションコンポーネント302は、セカンダリテーブルの1つ以上のエントリを設定するための上述されたテーブルコンフィギュレーションメッセージを生成及び送信してもよい。一実施例では、テーブルコンフィギュレーションコンポーネント302はまた、デフォルトテーブル及びセカンダリテーブルの何れが利用されるべきかを決定するよう構成される。テーブルコンフィギュレーションコンポーネント302は、RRCメッセージング、DCIに対応するRNTI若しくはレイヤ数、UE112から受信したRI又はその他の開示された変形の何れかの1つ以上などに基づき、上述した直接的又は間接的通知の何れかに基づき現在の選択されるテーブルを決定してもよい。デフォルトテーブル及びセカンダリテーブル、デフォルトテーブル及びセカンダリテーブルの構成及びデフォルトテーブル及びセカンダリテーブルの選択に関して上述された変形の何れかが、ネットワーク側のテーブルコンフィギュレーションコンポーネント302により実行又は決定されてもよい。
【0054】
能力コンポーネント304は、特定のUE112が上位の変調方式(例えば、256QAM)に対応しているか判断するよう構成される。例えば、eNB102は、スモールセルに配置され、上位の変調に対応し、UE112と通信してもよい。一実施例では、能力コンポーネント304は、UE112がUE112の3GPPリリースバージョンに基づき上位の変調方式に対応していると判断してもよい。例えば、UE112が256QAMに対応するリリースバージョンを有する場合、eNB102は、UE112が256QAMに対応し、UE112がデフォルトテーブル及びセカンダリテーブルを維持及び選択可能であると想定してもよい。
【0055】
制御コンポーネント306は、ダウンリンク通信を設定するための制御情報をUE112に送信するよう構成される。例えば、制御コンポーネント306は、PDCCH/EPDCCH通信においてDCIをUE112に送信してもよい。一実施例では、制御情報は、デフォルトテーブル及びセカンダリテーブルの何れが対応するPDSCH通信に使用されるべきかUEに直接的又は間接的に通知する。例えば、図2のテーブル選択コンポーネント204に関して上述されたように、制御情報は、MCS選択又はCQIのために何れかのテーブルを使用するか決定するためUE112が解釈可能なレイヤ数、RNTIによりスクランブル化されたCRC又は他の情報に関する情報を含むものであってもよい。
【0056】
一実施例では、制御コンポーネント306は、PDSCH通信を受信及び処理するためのMCSを通知するIMCSなどの値を有する制御情報を送信する。例えば、IMCS値は、選択されたテーブルの何れのエントリがPDSCH通信を復号化及び処理するのに利用されるべきかを通知してもよい。一実施例では、IMCS値は、DCIに含めるためIMCS値を制御コンポーネント306に提供するMCS選択コンポーネント308により決定される。
【0057】
MCS選択コンポーネント308は、特定の通信に使用するMCSを決定するよう構成される。一実施例では、MCS選択コンポーネント308は、推奨された変調及び推奨された符号化レートを示すCQIをUE112から受信してもよい。MCS選択コンポーネント308は、何れのMCSがPDSCHのために利用されるべきか決定するため、UE112からの推奨を利用してもよい。一実施例では、MCS選択コンポーネント308は、UE112の推奨を決定するため、CQI値に基づき選択されるCQIテーブルを参照する。MCS選択コンポーネント308は、その後、UE112に通信するため、MCS及び対応するIMCS値を選択してもよい。例えば、MCS選択コンポーネント308は、UE112によりCQI推奨を超えないMCSを選択してもよい。MCS選択コンポーネント308は、UE112に通信するため、IMCS値を制御コンポーネント306に提供してもよい。
【0058】
eNB102はまた、特定のUE112と通信する際に使用するソフトバッファのサイズを決定するよう構成されるソフトバッファサイズコンポーネント210を有してもよい。例えば、eNB102のソフトバッファサイズコンポーネント210は、UE112のソフトバッファサイズコンポーネント210と同じ又は同様の方法で動作してもよい。例えば、eNB102のソフトバッファサイズコンポーネント210は、eNB102が増加したソフトバッファサイズを利用可能であることを通知する情報をeNB102がUE112に提供するまで、デフォルトバッファサイズを使用してもよい。
【0059】
図4は、各種変調方式の尤度比(LLR)の対数を示すグラフ400である。具体的には、グラフ400は、64QAM及び256QAMの最大変調オーダによるダウンリンクLTE−Aのリンクレベルの比較を示す。256QAMによるLTEシステムは、全体的に高いSINRにおいてパフォーマンスゲインを提供可能であり、LTE−Aシステムのスループットは2つのレイヤからの送信によって決定されることが理解できる。この観察は、空間レイヤ数又はRIによるテーブルの選択を動機付ける。
【0060】
図5は、CQI及びCQI報告を決定するための方法500を示す概略的なフローチャート図である。一実施例では、方法500は、eNB102又は他のサービングセルとの通信に部分的に基づき、UE112により実行される。
【0061】
方法500が開始され、UE112はUE112において256QAMを有効化する。例えば、UE112は、256QAM方式を用いて通信可能な無線機能、ハードウェア及び/又はソフトウェアを有してもよい。UE112は、504において、UE112において2つのCQIマッピングテーブル(例えば、デフォルトテーブル及びセカンダリテーブル)を設定する。例えば、UE112は、通信規格内で定義される2つのCQIマッピングテーブルマッピングテーブルにより設定されてもよく、又はeNB102からのテーブルコンフィギュレーションメッセージに基づき動的に設定されてもよい。UE112は、506において、通信のためのRIを決定し、508において、RIに基づきCQIマッピングテーブルを選択する。UE112は、510において、選択されたCQIマッピングテーブルにおけるエントリからCQIを決定し、CQIをサービングセルに報告する。
【0062】
図6は、PDSCHなどのダウンリンク通信を受信するためのMCSを決定するための方法600を示す概略的なフローチャート図である。一実施例では、方法600は、eNB102又は他のサービングセルとの通信に部分的に基づきUE112により実行される。
【0063】
方法600が開始され、UE112は、256QAMを用いてPDSCHの受信のため設定される。例えば、UE112は、256QAM方式を用いて通信可能な無線機能、ハードウェア及び/又はソフトウェアを有してもよい。UE112は、604において、2つのMCS/TBSマッピングテーブル(例えば、デフォルトテーブル及びセカンダリテーブル)を設定する。一実施例では、UE112は、604において、サービングセル又はeNB102から受信したメッセージに基づきマッピングテーブルを設定する。UE112は、606において、DCIを受信し、608において、DCIに基づきMCS/TBSマッピングテーブルの1つを選択する。例えば、DCIはレイヤ数を示し、UE112はレイヤ数に基づきテーブルを選択してもよい。他の例として、DCIはRNTIに基づきスクランブル化されたCRCを有し、UE112はRNTIに基づきテーブルを選択してもよい。UE112は、610において、PDSCHに使用するMCSを決定し、MCSに基づきPDSCHを受信する。例えば、UE112は、610において、DCIによりUEから受信されるIMCS値に基づきMCSを決定してもよい。
【0064】
図7は、UE112においてMCSを設定するための方法700を示す概略的なフローチャート図である。方法700は、UE112又は他の無線通信装置によって実行されてもよい。
【0065】
方法700が開始され、テーブルコンポーネント202は、各テーブルが複数の利用可能な変調方式のエントリを有する2つ以上のテーブルを維持する。2つの以上のテーブルは、デフォルトテーブル及びセカンダリテーブルを有してもよい。一実施例では、デフォルトテーブル及びセカンダリテーブルは、一致した数のエントリを有する。一実施例では、セカンダリテーブルは256QAM方式に対応するエントリを有する。
【0066】
テーブル選択コンポーネント204は、704において、デフォルトテーブル及びセカンダリテーブルの1つから選択されるテーブルを選択する。一実施例では、テーブル選択コンポーネント204は、704において、サービングセルから受信したDCIに基づきテーブルを選択する。通信コンポーネント206は、706において、選択されたテーブルのMCSに基づきサービングセルから通信を受信して処理する。
【0067】
図8は、UE112においてMCSを設定するための方法800を示す概略的なフローチャート図である。方法800は、UE112又は他の無線通信装置によって実行されてもよい。
【0068】
方法800が開始され、テーブルコンポーネント202は、802において、モバイル通信装置と基地局との間の通信のための複数の変調方式のエントリを有する第1のテーブルを記憶する。第1のテーブルは、デフォルトテーブル又はレガシーテーブルを有してもよい。テーブルコンポーネント202は、806において、スモールセルなどの基地局からテーブルコンフィギュレーションメッセージを受信する。テーブルコンフィギュレーションメッセージは、第2のテーブルの少なくとも一部を定義する。第2のテーブルは、第1のテーブルの複数の変調方式の何れよりも上位の変調を有する変調方式のエントリを有する。一実施例では、第2のテーブルは、第1のテーブルと同数のエントリを有し、第1のテーブルの代わりに選択的な使用のため設定される。
【0069】
テーブル選択コンポーネント204は、806において、第1のテーブル及び第2のテーブルの1つから選択されるテーブルを選択する。一実施例では、テーブル選択コンポーネント204は、704において、サービングセルから受信されるDCIに基づきテーブルを選択する。通信コンポーネント206は、808において、選択されたテーブルのMCSに基づきサービングセルから通信を受信して処理する。
【0070】
図9は、UE112においてMCSを設定するための方法900を示す概略的なフローチャート図である。方法900は、スモールセルなどのeNB102又は他のサービングセルによって実行されてもよい。
【0071】
方法900が開始され、テーブルコンフィギュレーションコンポーネント302は、902において、各テーブルが複数の利用可能な変調方式のエントリを有する2つ以上のテーブルを維持する。1つ以上のテーブルは、第1のテーブル及び第2のテーブルを有し、第1のテーブル及び第2のテーブルは一致する数のエントリを有し、第2のテーブルは、第1のテーブルの最も上位の変調方式により上位の変調方式のエントリを有する。一実施例では、テーブルコンフィギュレーションコンポーネント302は、902において、テーブルを記憶することによってテーブルを維持する。一実施例では、テーブルコンフィギュレーションコンポーネント302は、902において、2つのテーブルの少なくとも一部を定義するためのテーブルコンフィギュレーションメッセージをUE112に送信することによって、テーブルを維持する。
【0072】
能力コンポーネント304は、904において、UEが上位の変調方式に対応していると判断する。例えば、能力コンポーネント304は、904において、特定のUE112が256QAMを用いて通信可能であるか判断してもよい。制御コンポーネント306は、906において、PDCCH/EPDCCH通信においてUEに制御情報を送信する。制御情報は、対応するPDSCHの通信に使用する第1のテーブル及び第2のテーブルの何れかのテーブルをUEに通知する。
【0073】
図10は、ユーザ装置(UE)、移動局(MS)、モバイル無線装置、モバイル通信装置、タブレット、ハンドセット又は他のタイプのモバイル無線装置などのモバイル装置の一例となる図を提供する。モバイル装置は、基地局(BS)、eNB、ベースバンドユニット(BBU)、リモートラジオヘッド(RRH)、リモートラジオ装置(RRE)、中継局(RS)、無線装置(RE)又は他のタイプのワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)アクセスポイントなど、ノード、マクロノード、低電力ノード(LPN)又は送信局と通信するよう構成される1つ以上のアンテナを有してもよい。モバイル装置は、3GPP LTE、WiMAX、高速パケットアクセス(HSPA)、ブルートゥース(登録商標)及びWiFiを含む少なくとも1つの無線通信規格を用いて通信するよう構成されてもよい。モバイル装置は、各無線通信規格について別々のアンテナを用いて、又は複数の無線通信規格について共有アンテナを用いて通信してもよい。モバイル装置は、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)及び/又はWWANにおいて通信してもよい。
【0074】
図10はまた、モバイル装置からのオーディオ入出力に利用されうるマイクロフォン及び1つ以上のスピーカの図を提供する。ディスプレイ画面は、液晶ディスプレイ(LCD)画面又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの他のタイプのディスプレイ画面であってもよい。ディスプレイ画面はタッチ画面として構成されてもよい。タッチ画面は、容量型、抵抗型又は他のタイプのタッチ画面技術を利用してもよい。アプリケーションプロセッサ及びグラフィクスプロセッサは、処理及び表示能力を提供するため内部メモリに接続されてもよい。不揮発性メモリポートはまた、データ入出力オプションをユーザに提供するため利用されてもよい。不揮発性メモリポートはまた、モバイル装置のメモリ能力を拡張するのに利用されてもよい。キーボードは、更なるユーザ入力を提供するため、モバイル装置に統合されるか、又はモバイル装置に無線接続されてもよい。
【0075】
以下の具体例は更なる実施例に関する。
【0076】
具体例1は、テーブルコンポーネント、テーブル選択コンポーネント及び通信コンポーネントを有するUEである。テーブルコンポーネントは、各テーブルが複数の利用可能な変調方式のエントリを有する2つ以上のテーブルを維持するよう構成される。2つ以上のテーブルは、一致した数のエントリを有するデフォルトテーブル及びセカンダリテーブルを有する。セカンダリテーブルは、256QAM方式に対応するエントリを有する。テーブル選択コンポーネントは、デフォルトテーブル及びセカンダリテーブルの1つから選択されるテーブルを選択するよう構成される。通信コンポーネントは、選択されたテーブルの変調符号化方式に基づきeNBから通信を受信して処理するよう構成される。
【0077】
具体例2では、具体例1のデフォルトテーブル及びセカンダリテーブルはそれぞれ、変調符号化方式インデックスに基づき変調オーダ及びトランスポートブロックサイズを選択するのに利用される変調符号化方式テーブルを有する。セカンダリテーブルは、デフォルトテーブルの代わりに選択的な利用のためのものである。
【0078】
具体例3では、具体例2のデフォルトテーブルは、第1の変調オーダに対応する第1のエントリと、第1の変調オーダより上位の第2の変調オーダに対応する第2のエントリとを有する。第1のエントリ及び第2のエントリは、同じスペクトル効率を有する符号化方式に対応し、セカンダリテーブルは、第1のエントリ及び第2のエントリの1つの代わりに256QAM方式に対応するエントリを有する。
【0079】
具体例4では、具体例1〜3の何れかのデフォルトテーブル及びセカンダリテーブルのそれぞれは、チャネル品質インジケータインデックスに基づき当該UEに好ましい変調及び符号化レートを示すのに用いられるチャネル品質インジケータテーブルを有する。セカンダリテーブルは、デフォルトテーブルの代わりに選択的な利用のためのものである。
【0080】
具体例5では、具体例1〜4の何れかのデフォルトテーブルは、デフォルト変調符号化方式テーブルを有し、セカンダリテーブルは、セカンダリ変調符号化方式テーブルを有する。テーブルコンポーネントは更に、デフォルトチャネル品質インジケータテーブルとセカンダリチャネル品質インジケータテーブルとを維持するよう構成される。テーブル選択コンポーネントは更に、任意的には、デフォルト変調符号化方式テーブルとセカンダリ変調符号化方式テーブルとの1つを有する複数の選択されるテーブルを選択し、デフォルトチャネル品質インジケータテーブルとセカンダリチャネル品質インジケータテーブルとの1つを選択するよう構成される。
【0081】
具体例6では、具体例1〜5の何れかのテーブル選択コンポーネントは、UEが選択されるテーブルを示すRRCレイヤメッセージ又はMACレイヤメッセージの1つ以上を受信したことに応答して、選択されるテーブルを選択するよう構成される。
【0082】
具体例7では、具体例1〜6の何れかのテーブル選択コンポーネントは、UEがPDCCH又はEPDCCH通信においてダウンリンク制御情報を受信したことに応答して、選択されるテーブルを選択するよう構成される。
【0083】
具体例8では、具体例1〜7の何れかのUEは、最大ソフトバッファサイズを有するソフトバッファを有する。UEは更に、eNBからの通知が最大ソフトバッファサイズに対応する能力を示すまで、デフォルトソフトバッファサイズを使用するよう構成されるソフトバッファサイズコンポーネントを有する。デフォルトソフトバッファサイズは、最大ソフトバッファサイズ未満である。
【0084】
具体例9では、具体例8のソフトバッファサイズコンポーネントは、eNBが256QAMを設定したことに応答して、最大ソフトバッファサイズを選択する。
【0085】
具体例10は、モバイル通信装置と基地局との間の通信のための複数の変調方式のエントリを有する第1のテーブルを記憶するよう構成されるモバイル通信装置である。モバイル通信装置は更に、基地局からテーブルコンフィギュレーションメッセージを受信するよう構成され、テーブルコンフィギュレーションメッセージは第2のテーブルの少なくとも一部を規定する。第2のテーブルは、第1のテーブルの複数の変調方式より上位の変調オーダを有する変調方式を有する。第2のテーブルは、第1のテーブルと同数のエントリを有し、第2のテーブルは、第1のテーブルの代わりに選択的な使用のため構成される。モバイル通信装置は更に、第1のテーブル及び第2のテーブルの1つから選択されるテーブルを選択し、選択されたテーブルにおけるエントリに基づき基地局から通信を受信して処理するよう構成される。
【0086】
具体例11では、具体例10の第1のテーブル及び第2のテーブルは、通信規格によって予め定義される。
【0087】
具体例12では、具体例10〜11の何れかのモバイル通信装置は更に、現在のチャネル品質に基づきランクインジケータを決定し、ランクインジケータに基づき選択されるテーブルを選択するよう構成される。
【0088】
具体例13では、具体例12の選択されるテーブルの選択は、RRCレイヤメッセージ及びMACレイヤメッセージの1つ以上を介し設定されるランクインジケータ閾値を充足又は超過したランクインジケータに基づく選択を含む。
【0089】
具体例14では、具体例10〜13の何れかのテーブルコンフィギュレーションメッセージは、任意的には、第1のテーブルにおける何れのエントリが削除され、第2のテーブルにおける上位の変調に対応するエントリと置換されるべきか示す。
【0090】
具体例15では、具体例10〜14の何れかの選択されるテーブルの選択は、物理レイヤ通信において受信される制御情報に基づく選択を含む。
【0091】
具体例16では、具体例10〜15の何れかの制御情報は、スケジューリングされたレイヤ数を示し、選択されるテーブルの選択は、スケジューリングされたレイヤ数に基づく選択を含む。
【0092】
具体例17では、具体例10〜16の何れかの選択されるテーブルの選択は、RRCレイヤメッセージ又はMACレイヤメッセージの1つ以上を介し設定されるレイヤ閾値を充足又は超過したスケジューリングされたレイヤ数に基づく選択を含む。
【0093】
具体例18では、具体例10〜17の何れかの物理レイヤ通信は、RNTIを用いてスクランブル化されるに対応する巡回冗長チェックを含み、選択されるテーブルは、RNTIに基づき選択される。
【0094】
具体例19では、具体例18のRNTIは、C−RNTIを含む。
【0095】
具体例20では、具体例10〜19の何れかのモバイル通信装置は、最大ソフトバッファサイズを有するソフトバッファを有する。モバイル通信装置は更に、基地局からの通知が最大ソフトバッファサイズに対応する能力を示すまで、デフォルトソフトバッファサイズを使用するよう構成される。デフォルトソフトバッファサイズは、最大ソフトバッファサイズ未満である。
【0096】
具体例21では、具体例10〜20の何れかのモバイル通信装置は、eNBが上位の変調を有する変調方式を設定したことに応答して、最大ソフトバッファサイズを使用するよう構成される。上位の変調は、256QAMを有する。
【0097】
具体例22は、テーブルコンフィギュレーションコンポーネント、能力コンポーネント及び制御コンポーネントを有するeNBである。テーブルコンポーネントは、各テーブルが複数の利用可能な変調方式のエントリを有する2つ以上のテーブルを維持するよう構成される。1つ以上のテーブルは、一致する数のエントリを有する第1のテーブル及び第2のテーブルを有する。第2のテーブルは、第1のテーブルの最も上位の変調方式より上位の変調方式のエントリを有する。能力コンポーネントは、UEが上位の変調方式に対応すると判断するよう構成される。eNBはスモールセルを介しUEと通信する。制御コンポーネントは、PDCCH又はEPDCCH通信においてUEに制御情報を送信するよう構成される。制御情報は、対応するPDSCH通信に使用する第1のテーブル及び第2のテーブルの何れかのテーブルをUEに通知する。
【0098】
具体例23では、具体例22の能力コンポーネントは、UEがUEの3GPPリリースバージョンに基づき上位の変調方式に対応すると判断するよう構成される。
【0099】
具体例24では、具体例22〜23の何れかのeNBは更に、推奨される変調及び推奨される符号化レートを示すチャネル品質インジケータをUEから受信し、チャネル品質インジケータに基づきUEの変調符号化方式を決定するよう構成される。
【0100】
具体例25では、具体例22〜24の何れかの制御コンポーネントは更に、PDSCH通信を受信及び処理するため、変調符号化方式を示す変調符号化方式インデックスを有する制御情報を送信するよう構成される。
【0101】
具体例26は、MCSを決定する方法である。当該方法は、各テーブルが複数の利用可能な変調方式のエントリを有する2つ以上のテーブルを維持することを含む。2つ以上のテーブルは、一致した数のエントリを有するデフォルトテーブル及びセカンダリテーブルを有する。セカンダリテーブルは、256QAM方式に対応するエントリを有する。当該方法は、デフォルトテーブル及びセカンダリテーブルの1つから選択されるテーブルを選択することを含む。当該方法は、選択されたテーブルの変調符号化方式に基づきeNBから通信を受信して処理することを含む。
【0102】
具体例27では、具体例26のデフォルトテーブル及びセカンダリテーブルはそれぞれ、変調符号化方式インデックスに基づき変調オーダ及びトランスポートブロックサイズを選択するのに利用される変調符号化方式テーブルを有する。セカンダリテーブルは、デフォルトテーブルの代わりに選択的な利用のためのものである。
【0103】
具体例28では、具体例27のデフォルトテーブルは、第1の変調オーダに対応する第1のエントリと、第1の変調オーダより上位の第2の変調オーダに対応する第2のエントリとを有する。第1のエントリ及び第2のエントリは、同じスペクトル効率を有する符号化方式に対応し、セカンダリテーブルは、第1のエントリ及び第2のエントリの1つの代わりに256QAM方式に対応するエントリを有する。
【0104】
具体例29では、具体例26〜28の何れかのデフォルトテーブル及びセカンダリテーブルのそれぞれは、チャネル品質インジケータインデックスに基づき当該UEに好ましい変調及び符号化レートを示すのに用いられるチャネル品質インジケータテーブルを有する。セカンダリテーブルは、デフォルトテーブルの代わりに選択的な利用のためのものである。
【0105】
具体例30では、具体例26〜29の何れかのデフォルトテーブルは、デフォルト変調符号化方式テーブルを有し、セカンダリテーブルは、セカンダリ変調符号化方式テーブルを有する。当該方法は更に、デフォルトチャネル品質インジケータテーブルとセカンダリチャネル品質インジケータテーブルとを維持することを有する。当該方法は、デフォルト変調符号化方式テーブルとセカンダリ変調符号化方式テーブルとの1つを有する複数の選択されるテーブルを選択し、デフォルトチャネル品質インジケータテーブルとセカンダリチャネル品質インジケータテーブルとの1つを選択することを有する。
【0106】
具体例31では、具体例26〜30の何れかの方法は、UEが選択されるテーブルを示すRRCレイヤメッセージ又はMACレイヤメッセージの1つ以上を受信したことに応答して、選択されるテーブルを選択することを有する。
【0107】
具体例32では、具体例26〜31の何れかの選択されるテーブルの選択は、UEがPDCCH又はEPDCCH通信においてダウンリンク制御情報を受信したことに応答して、選択されるテーブルを選択することを有する。
【0108】
具体例33では、具体例26〜32の何れかのUEは、最大ソフトバッファサイズを有するソフトバッファを有する。当該方法は更に、eNBからの通知が最大ソフトバッファサイズに対応する能力を示すまで、デフォルトソフトバッファサイズを使用することを有する。デフォルトソフトバッファサイズは、最大ソフトバッファサイズ未満である。
【0109】
具体例34では、具体例33の方法は、eNBが256QAMを設定したことに応答して、最大ソフトバッファサイズを選択することを有する。
【0110】
具体例35は、モバイル通信装置と基地局との間の通信のための複数の変調方式のエントリを有する第1のテーブルを記憶することを含むMCSを決定する方法である。当該方法は更に、基地局からテーブルコンフィギュレーションメッセージを受信することを有し、テーブルコンフィギュレーションメッセージは第2のテーブルの少なくとも一部を規定する。第2のテーブルは、第1のテーブルの複数の変調方式より上位の変調オーダを有する変調方式を有する。第2のテーブルは、第1のテーブルと同数のエントリを有し、第2のテーブルは、第1のテーブルの代わりに選択的な使用のため構成される。当該方法は、第1のテーブル及び第2のテーブルの1つから選択されるテーブルを選択し、選択されたテーブルにおけるエントリに基づき基地局から通信を受信して処理することを有する。
【0111】
具体例36では、具体例35の第1のテーブル及び第2のテーブルは、通信規格によって予め定義される。
【0112】
具体例37では、具体例35〜36の何れかの方法は更に、現在のチャネル品質に基づきランクインジケータを決定し、ランクインジケータに基づき選択されるテーブルを選択することを有する。
【0113】
具体例38では、具体例37の選択されるテーブルの選択は、任意的には、RRCレイヤメッセージ及びMACレイヤメッセージの1つ以上を介し設定されるランクインジケータ閾値を充足又は超過したランクインジケータに基づく選択を含む。
【0114】
具体例39では、具体例35〜38の何れかのテーブルコンフィギュレーションメッセージは、任意的には、第1のテーブルにおける何れのエントリが削除され、第2のテーブルにおける上位の変調に対応するエントリと置換されるべきか示す。
【0115】
具体例40では、具体例35〜39の何れかの選択されるテーブルの選択は、物理レイヤ通信において受信される制御情報に基づく選択を含む。
【0116】
具体例41では、具体例35〜40の何れかの制御情報は、スケジューリングされたレイヤ数を示し、選択されるテーブルの選択は、スケジューリングされたレイヤ数に基づく選択を含む。
【0117】
具体例42では、具体例35〜41の何れかの選択されるテーブルの選択は、RRCレイヤメッセージ又はMACレイヤメッセージの1つ以上を介し設定されるレイヤ閾値を充足又は超過したスケジューリングされたレイヤ数に基づく選択を含む。
【0118】
具体例43では、具体例35〜42の何れかの物理レイヤ通信は、RNTIを用いてスクランブル化されるに対応する巡回冗長チェックを含み、選択されるテーブルは、RNTIに基づき選択される。
【0119】
具体例44では、具体例43のRNTIは、C−RNTIを含む。
【0120】
具体例45では、具体例35〜44の何れかのモバイル通信装置は、最大ソフトバッファサイズを有するソフトバッファを有する。当該方法は更に、基地局からの通知が最大ソフトバッファサイズに対応する能力を示すまで、デフォルトソフトバッファサイズを使用することを有する。デフォルトソフトバッファサイズは、最大ソフトバッファサイズ未満である。
【0121】
具体例46では、具体例35〜45の何れかの方法は、eNBが上位の変調を有する変調方式を設定したことに応答して、最大ソフトバッファサイズを使用するよう構成される。上位の変調は、256QAMを有する。
【0122】
具体例47は、各テーブルが複数の利用可能な変調方式のエントリを有する2つ以上のテーブルを維持することを含むMCSを決定する方法である。1つ以上のテーブルは、一致する数のエントリを有する第1のテーブル及び第2のテーブルを有する。第2のテーブルは、第1のテーブルの最も上位の変調方式より上位の変調方式のエントリを有する。当該方法は、UEが上位の変調方式に対応すると判断することを有する。eNBはスモールセルを介しUEと通信する。当該方法は、PDCCH又はEPDCCH通信においてUEに制御情報を送信することを有する。制御情報は、対応するPDSCH通信に使用する第1のテーブル及び第2のテーブルの何れかのテーブルをUEに通知する。
【0123】
具体例48では、具体例47のUEが上位の変調方式に対応すると判断することは、UEの3GPPリリースバージョンに基づく判断を有する。
【0124】
具体例49では、具体例47〜48の何れかの方法は更に、推奨される変調及び推奨される符号化レートを示すチャネル品質インジケータをUEから受信し、チャネル品質インジケータに基づきUEの変調符号化方式を決定することを有する。
【0125】
具体例50では、具体例47〜49の何れかの方法は更に、PDSCH通信を受信及び処理するため、変調符号化方式を示す変調符号化方式インデックスを有する制御情報を送信することを有する。
【0126】
具体例51は、具体例26〜50の何れかの方法を実行する手段を有する装置である。
【0127】
具体例52は、実行されると、具体例26〜51の何れかの装置又は方法を実現する機械可読命令を有する機械可読ストレージである。
【0128】
各種技術又はそれらの特定の側面又は部分は、フロッピー(登録商標)ディスケット、CD−ROM、ハードドライブ、非一時的コンピュータ可読記憶媒体又は他の何れかの機械可読記憶媒体など、有形な媒体に実現されるプログラムコード(すなわち、命令)の形態をとりうるものであり、プログラムコードがコンピュータなどのマシーンにロード及び実行されると、当該マシーンは各種技術を実施するための装置になる。プログラマブルコンピュータ上のプログラムコードの実行の場合、計算装置は、プロセッサ、プロセッサにより可読な記憶媒体(揮発性及び不揮発性メモリ及び/又はストレージ要素を含む)、少なくとも1つの入力装置及び少なくとも1つの出力装置を含むものであってもよい。揮発性及び不揮発性メモリ及び/又はストレージ要素は、RAM、EPROM、フラッシュドライブ、光ドライブ、磁気ハードドライブ又は電子データを記憶するための他の媒体であってもよい。eNB(又は他の基地局)及びUE(又は他の移動局)はまた、送受信コンポーネント、カウンタコンポーネント、処理コンポーネント及び/又はクロックコンポーネント若しくはタイマコンポーネントを有してもよい。ここに説明された各種技術を実現又は利用可能な1つ以上のプログラムは、アプリケーションプログラミングインタフェース(API)、再利用可能なコントロールなどを利用してもよい。このようなプログラムは、コンピュータシステムと通信するための高水準手続き型又はオブジェクト指向型プログラミング言語により実現されてもよい。しかしながら、プログラムは、所望される場合、アセンブリ又は機械語により実現されてもよい。何れのケースでも、言語はコンパイル又はインタープリットされた言語であり、ハードウェア実装と組み合わされてもよい。
【0129】
本明細書で説明される機能ユニットの多くは、それらの実現の独立性を特に強調するのに用いられる用語である1つ以上のコンポーネントとして実現されてもよいことが理解されるべきである。例えば、コンポーネントは、カスタムVLSI(Very Large Scale Integration)回路又はゲートアレイ、論理チップ、トランジスタ又は他の離散的コンポーネントなどのオフ・ザ・シェルフ半導体を有するハードウェア回路として実現されてもよい。コンポーネントはまた、FPGA、プログラマブルアレイロジック、プログラマブル論理装置などのプログラム可能なハードウェア装置により実現されてもよい。
【0130】
コンポーネントはまた、各種タイプのプロセッサによる実行のためソフトウェアにより実現されてもよい。特定された実行可能なコードのコンポーネントは、例えば、オブジェクト、プロシージャ又はファンクションとして構成可能なコンピュータ命令の1つ以上の物理又は論理ブロックを有してもよい。にもかかわらず、特定されたコンポーネントの実行可能性は、物理的に共置される必要はなく、論理的に結合されると、コンポーネントを構成し、コンポーネントの説明された目的を実現する異なる位置に記憶された異なる命令を有してもよい。
【0131】
実際、実行可能コードのコンポーネントは、単一の命令又は多数の命令であってもよく、複数の異なるコードセグメント、異なるプログラム及び複数のメモリ装置に分散されてもよい。同様に、処理データはコンポーネント内で特定及び示されてもよく、何れか適切な形態で実現され、何れか適切なタイプのデータ構造内で構成されてもよい。処理データは、単一のデータセットとして収集されるか、又は異なる記憶装置を含む異なる位置に分散されてもよく、少なくとも部分的にシステム又はネットワーク上の電子信号として存在してもよい。コンポーネントは、所望の機能を実行するよう動作可能なエージェントを含むパッシブ又はアクティブであってもよい。
【0132】
本明細書における“具体例”の参照は、具体例に関して説明される特定の特徴、構成又は特性が本開示の少なくとも1つの実施例に含まれることを意味する。従って、本明細書の各所における“具体例では”というフレーズの出現は、全てが必ずしも同一の実施例を参照しているとは限らない。
【0133】
ここで用いられる複数のアイテム、構造要素、構成要素及び/又は物質は、便宜上共通のリストに提供されてもよい。しかしながら、これらのリストは、リストの各メンバーが別々で位置的なメンバーとしてあたかも特定されるように解釈されるべきである。従って、このようなリストの個々のメンバーは、反対の指摘がない場合、共通のグループにおけるそれの提示に基づき同一のリストの他の何れかのメンバーの実質的に均等として解釈されるべきである。さらに、本開示の各種実施例及び具体例は、各種コンポーネントの代替と共にここで参照されてもよい。このような実施例、具体例及び代替は、互いの実質的に均等として解釈されるべきでなく、本開示の別々の自律的な表現として見なされるべきであることが理解される。
【0134】
上記は簡単化のため詳細に説明されたが、特定の変更及び修正はその原理から逸脱することなく行われうることが明らかであろう。ここに説明された処理と装置との双方を実現するための他の多数の方法があることが留意されるべきである。従って、本実施例は、例示的であって限定的でないとみなされるべきであり、本開示はここに与えられた詳細に限定されず、添付した請求項の範囲及び均等の範囲内で修正されてもよい。
【0135】
当業者は、本開示の基礎となる原理から逸脱することなく、上述した実施例の詳細に対して多くの変更が可能であると理解する。本開示の範囲は、従って、以下の請求項のみによって決定されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10