(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0006】
次の詳細な記載では、その詳細な説明の一部を形成し、全体を通して類似の番号が類似の部分を示す添付の図面について述べる。添付の図面では、実践され得る実施形態を例として示す。本開示の範囲を逸脱することなく、他の実施形態が利用されることができ、構造的又は論理的な変更がなされ得ると理解される。
【0007】
種々の動作が、次々に複数のディスクリートな活動又は動作として記載され得る。その記載の仕方が、特許請求の範囲に記載された主題を理解するのに最も有益である。しかし、記載の順序を、これらの記載が順序依存であることが必要であると示唆するものとして解釈されるべきではない。特に、これらの動作は、提示の順序で実行されなくてもよい。記載する動作は、記載する実施形態でのものとは異なる順序で実行し得る。種々の付加的な動作を実行してもよく、及び/又は記載する処理は付加的な実施形態において省略されてもよい。
【0008】
本開示上、用語「又は(or)」は、その用語に結合されたコンポーネントの少なくとも一つを意味する両立的用語として用いられる。例えば、表現「A又はB」は、(A)、(B)又は(A及びB)を意味し、表現「A、B又はC」は、(A)、(B)、(C)、(A及びB)、(A及びC)、(B及びC)又は(A、B及びC)を意味する。
【0009】
記載では、表現「一つの実施形態において」又は表現「複数の実施形態において」を用い得るが、それぞれ、同一の、又は異なる実施形態の一つ以上を示し得る。さらに、用語「含む(comprising)」、「含む(including)」、「有する(having)」等は、本開示の実施形態に関して用いるように、同義である。
【0010】
本開示で用いられるように、用語「回路(circuitry)」は、特定用途向け集積回路(ASIC)、電子回路、一以上のソフトウェアプログラム若しくはファームウェアプログラムを実行する、プロセッサ(共有、専用若しくはグループ)若しくは、メモリ(共有、専用若しくはグループ)、組み合わせ論理回路、又は他の所望の機能性を提供する好適なハードウェアコンポーネントの一部又はそれらを含むことを示す。
【0011】
図1は、種々の実施形態に係る、ネットワーク環境100(以下、ネットワーク)を概略的に示す。ネットワーク100は、一つ以上のセル、108、112a、112b、116a,116b、116c、116d及び/又は116eを介した無線通信でのユーザイクイップメント(UE)104a及び/又は104bを含み得る。セル108、112a〜112b及び/又は116a〜116eは各アクセスノード(ネットワーク100の進化型Node B(eNB))に関連づけられ得る。eNB300の例は
図3に示され、下記に詳説される。いくつかの実施形態においては、一つのeNBは一つ以上のセル108、112a〜112b及び/又は116a〜116eを介してネットワークサービスを提供し得る。
【0012】
セル108、112a〜112b及び/又は116a〜116eは第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク(又はLTEアドバンスト(LTE−A))の一部であり得る。特に、セル108、112a〜112b及び116a〜116eは、一つ以上の進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)などの、LTE/LTE−Aネットワークの一つ以上の無線アクセスネットワークの一部であり得る。E‐UTRANは、進化型パケットコア(EPC)等の、LTE/LTE−Aネットワークの種々の管理及び制御機能を行うコアネットワークに結合され得る。例えば、EPCは、アイドル状態UEページング及び再送信を含むタギングプロシージャに対して責任を負う移動度管理エンティティ(MME)を含み得る。EPCは、また、種々のRANと他のネットワークとの間の通信インタフェースを提供し得る。
【0013】
種々の実施形態においては、各セル108、112a〜112b及び/又は116a〜116eは、一つ以上の他のセル108、112及び/又は116a〜116eとは異なる送信電力を有し得る。セル108、112a〜112b及び/又は116a〜116eの送信電力は、一般的に、
図1に示す関連づけられた円によって示されるような、セル108、112a〜112b及び/又は116a〜116eのカバレッジ範囲に対応し得る。例えば、セル108は、大きなカバレッジ範囲を有する、比較的高電力のセル(例えば、マクロセル)であり得る。セル112a〜112bは、セル108の送信電力及びカバレッジ範囲よりは、小さい送信電力とカバレッジ範囲をそれぞれ有し得る。いくつかの実施形態においては、セル112a〜112bは、マイクロセルと呼ばれ得る。セル116a〜116eは、セル112a〜112bの送信電力及びカバレッジ範囲よりは、小さい送信電力とカバレッジ範囲をそれぞれ有し得る。いくつかの実施形態においては、セル116a〜116eは、スモールセル、ピコセル又はフェムトセルと呼ばれ得る。異なるセル108、112a〜112b及び/又は116a〜116eのカバレッジ範囲は、例えば、
図1に示すように、他のセル108、112a〜112b及び/又は116a〜116eのカバレッジ範囲とオーバーラップし得る。ネットワーク100が、任意の数及び/又は配置のセル108、112a〜112b及び/又は116a〜116eを含み得ることは明らかであろう。
【0014】
種々の実施形態において、各108、112a〜112b及び/又は116a〜116eは、それぞれ搬送周波数に関連づけられ得る。所与のセル108、112a〜112b及び/又は116a〜116eによるUE104a〜104bとeNBとの通信は、それらのセルに関連づけられた搬送周波数を用い得る。いくつかの実施形態においては、複数のセル108、112及び/又は116a〜116eは同一の搬送周波数に関連づけられている。例えば、実質的にオーバーラップしない異なるカバレッジ範囲を有するセル108、112a〜112b及び/又は116a〜116eは、同一の搬送周波数に関連づけられ得る。いくつかの実施形態においては、同一又は類似する送信電力を有するセル108、112及び/又は116a〜116eは、同一の搬送周波数に関連づけられ得る。例えば、
図1に示すネットワーク100では、セル108は第一搬送周波数に関連づけられ、セル112a〜112bは第二搬送周波数に関連づけられ、セル116a〜116eは第三搬送周波数に関連づけられ得る。
【0015】
図2は、種々の実施形態に係る、eNB200を概略的に示す。eNB200は、一つ以上のセル108、112a〜112b及び/又は116a〜116eを介して、UE104a及び/又は104bと通信し得る。いくつかの実施形態においては、各セル108、112及び/又は116a〜116eは、異なるeNB200に関連づけられ得る。他の実施形態においては、一つのeNB200が複数のセル108、112a〜112b及び/又は116a〜116eに亘り通信し得る。eNB200は、通信デバイス204を含み得る。通信デバイス204は、UE104a〜104bとの通信を達成するための種々の通信プロトコルを実装する。通信デバイス204は、チップ、チップセット、その他の一群のプログラムされた及び/又は事前設定された回路であり得る。いくつかの実施形態では、通信デバイス204はベースバンド回路、無線周波数回路等を含む、又はこれらの一部であり得る。
【0016】
通信デバイス204は、UE104a〜104bと無線通信するトランシーバ回路208を含み得る。トランシーバ回路208は、UE104a〜104bと無線信号を送受信するeNB200の一つ以上のアンテナ212と結合し得る。通信デバイス204は、さらに、トランシーバ回路208に結合されたネットワーク管理回路216を含み得る。
【0017】
図3は、種々の実施形態に係る、UE300を概略的に示す。UE300は、
図1に示したUE104a及び/又は104bに対応し得る。
【0018】
UE300は、通信デバイス304を含み得る。通信デバイス304は、eNB200(例えば、一つ以上のセル108、112a〜112b及び/又は116a〜116e)との通信を達成するための種々の通信プロトコルを実装する。通信デバイス304は、チップ、チップセット、その他の一群のプログラムされた及び/又は事前設定された回路であり得る。いくつかの実施形態では、通信デバイス304はベースバンド回路、無線周波数回路等を含む、又はこれらの一部であり得る。
【0019】
通信デバイス304は、無線通信ネットワーク(例えば、RAN)でeNB200と無線通信するトランシーバ回路308を含み得る。トランシーバ回路308は、eNB200と無線信号を送受信するUE300の一つ以上のアンテナ312と結合し得る。通信デバイス304は、さらに、トランシーバ回路308に結合された制御回路316と、制御回路316に結合された移動度回路320と、を含み得る。
【0020】
種々の実施形態においては、UE300がネットワーク100でアクティブに通信しているとき(例えば、UE300がネットワーク100上で一つ以上のアクティブパケットデータネットワーク(PDN)接続を有しているとき)、UE300は、一つ以上のセル108、112a〜112b及び/又は116a〜116eを介したeNB200への無線リソース制御(RRC)接続状態であり得る。UE300がネットワーク上でアクティブなPDN接続を有しなくなったときは、eNB200のネットワーク管理回路216は、非アクティブタイマを起動し得る。非アクティブタイマは、非アクティブタイマの開始時間から、前もって規定された期間を経過すると、期限切れとなり得る。非アクティブタイマが期限切れになったときは、ネットワーク管理回路216はUE300にRRCアイドル状態に入るように指示する(例えば、RRC接続解放メッセージをUE300に送信することによって)。
【0021】
RRCアイドル状態では、UE300はユーザプレーンでデータを送受信することができないのであり得る。UE300のためのRRCコンテクスト情報はなんらeNB200で記憶されないのであり得る。しかし、UE300は、セル108、112a〜112b及び/又は116a〜116eへのRRCアイドル状態接続を維持することができ、ネットワーク100から(例えば、MMEから)ページングメッセージ及び/又は他のシグナリング(例えば、システム情報ブロードキャスト)を受信する。実施形態においては、RRCアイドル状態接続の維持は、セル108、112a〜112b及び/又は116a〜116eへの「キャンピング」と呼ばれ得る。UE300がページングメッセージを受信する場合、又はUEがネットワーク100へのユーザプレーン接続を必要とする処理(例えば、アプリケーション)を開始する場合、UE300は、UE300がRRCアイドル状態接続したのと同一のセル108、112a〜112b及び/又は116a〜116eへのRRC接続状態に再び入り得る。
【0022】
種々の実施形態においては、制御回路316は、一つ以上のセル再選択プライオリティコンフィグレーションを(例えば、トランシーバ回路308を介して)受信し得る。各セル再選択プライオリティコンフィグレーションは搬送周波数(例えば、第一搬送周波数、第二搬送周波数及び第三搬送周波数)の相対的プライオリティ及び/又はUE300により使用される各セル(例えば、セル108、112a〜112b及び/又は116a〜116e)を示し得る。例えば、いくつかの実施形態においては、一つ以上のセル再選択プライオリティコンフィグレーションは、RRCアイドル状態中にRRCアイドル状態接続の維持をどのセル108、112a〜112b及び/又は116a〜116eとするかの選択について、UE300によって使用され得る。
【0023】
いくつかの実施形態においては、ネットワーク管理回路216は、(例えば、複数のUEによって受信される)ブロードキャストシグナリングを介して、又はUE300に対して指定された指定シグナリングを介して、UE300に一つ以上のセル再選択プライオリティコンフィグレーションを(例えば、トランシーバ回路208を介して)送信し得る。いくつかの実施形態においては、ネットワーク管理回路216はRRC接続解放処理の一部として、UE300に一つ以上のセル再選択プライオリティコンフィグレーションを送信し得る。例えば、一つ以上のセル再選択プライオリティコンフィグレーションは、RRC接続状態からRRCアイドル状態に入るようにUE300に指示するRRC接続解放メッセージに含まれ得る。さらに、又はあるいは、一つ以上のセル再選択プライオリティコンフィグレーションがシステム情報ブロードキャスト(SIB)メッセージに含まれ得る。
【0024】
実施形態においては、一つ以上のセル再選択プライオリティコンフィグレーションは、UE300の移動度の異なるレベル又は範囲(例えば、移動速度)に対して指定され得る。種々の実施形態においては、移動度回路320はUE300の移動度を推定することができ、制御回路316は推定された移動度に基づいて、使用されるセル再選択プライオリティコンフィグレーションを選択し得る。移動度回路320は、例えば、3GPP技術仕様36.304に従って、UE300の移動度を推定し得る。制御回路316は、選択されたセル再選択プライオリティコンフィグレーションに基づいてセル(例えば、セル108、112a〜112b及び/又は116a〜116e)との接続を確立し得る。
【0025】
いくつかの実施形態においては、UE300は、移動度の異なるレベルに対して指定される複数のセル再選択プライオリティコンフィグレーションを受信することができ、制御回路316は推定されたUE300の移動度に基づいてセル再選択プライオリティコンフィグレーションの一つを選択し得る。他の実施形態においては、UE300はセル再選択プライオリティコンフィグレーションを受信することができ、推定されたUE300の移動度が閾値よりも上である場合(例えば、UE300が高い移動度を有する場合)、一つ以上のセル再選択プライオリティコンフィグレーションを用いないことを選択し得る。
【0026】
例えば、いくつかの実施形態においては、UE300のトランシーバ回路308は、閾値より下のUE300の移動度レベルに対して指定される単一のセル再選択プライオリティコンフィグレーションを受信し得る。いくつかの実施形態においては、推定されたUE300の移動度が閾値よりも上である場合のセル選択のため、セル再選択プライオリティコンフィグレーションがUE300によって無視されるべきか否かを示すインジケータ(例えば、ビット)を、セル再選択プライオリティコンフィグレーションを含むメッセージが含み得る。例えば、インジケータは、推定されたUE300の移動度が閾値より上である場合のセル選択のために、UE300がセル再選択プライオリティコンフィグレーションを無視すること示す第一値を有し得る。又は、インジケータは、推定されたUE300の移動度が閾値より上である場合でもUE330がセル再選択プライオリティコンフィグレーションを用いることを示す第二値を示し得る。いくつかの実施形態においては、閾値は、ネットワーク100により設定可能である。他の実施形態においては、UE300は、インジケータを受信しなくてもよく、推定されたUE300の移動度が閾値より上である場合のセル選択のため、セル再選択プライオリティコンフィグレーションを無視するようにプログラムされ得る。
【0027】
UEがセル再選択プライオリティコンフィグレーションを無視する場合、制御回路316はセル再選択プライオリティコンフィグレーションを考慮せずにRRCアイドル状態接続のためのセル108、112a〜112b及び/又は116a〜116eを選択し得る。例えば、制御回路316は予め決定されたプライオリティに基づいてセル108、112a〜112b及び/又は116a〜116eを選択し得る。いくつかの実施形態においては、高移動度を有するUE300はRRCアイドル状態接続のためにマクロセル108を好む。
【0028】
種々の実施形態に係る他の例においては、UE300のトランシーバ回路308は、高速コンフィグレーションと、中速コンフィグレーションと、低速コンフィグレーションと、を含む三つのセル再選択プライオリティコンフィグレーションを受信し得る。UE300は、移動度回路320により移動度が高レベルであると推定したとき(例えば、推定された移動度が第一閾値より上であるとき)は、高速コンフィグレーションを選択し得る。UE300は、移動度回路320により移動度が中レベルであると推定したとき(例えば、推定された移動度が第一閾値より下であり、第一閾値より下の第二閾値よりは上である)は、中速コンフィグレーションを選択し得る。UE300は、移動度回路320により移動度が低レベルであると推定したとき(例えば、推定された移動度が第二閾値より下であるとき)は、低速コンフィグレーションを選択し得る。他の実施形態は様々な数のセル再選択プライオリティコンフィグレーションとそれらと対応する移動度レベルを含み得ることは明らかであろう。例えば、いくつかの実施形態においては、UE300は、二つのセル再選択プライオリティコンフィグレーションを受信する、又は四つ以上のセル再選択プライオリティコンフィグレーションを受信し得る。
【0029】
上述のように、いくつかの実施形態においては、セル再選択プライオリティコンフィグレーションは異なる搬送周波数の相対的プライオリティを示し得る。例えば、低速コンフィグレーションは、ミディアムセル112a〜112b(例えば、マイクロセル)に対応する搬送周波数及びラージセル109(例えば、マクロセル)に対応する搬送周波数よりも、スモールセル116a〜116e(例えば、マイクロセル又はフェムトセル)に対応する搬送周波数を優先させ得る。いくつかの実施形態においては、低速コンフィグレーションはさらに、ラージセル108に対応する搬送周波数よりも、ミディアムセル112a〜112bを優先させ得る。低速(例えば、静止している又はゆっくり動いている)のUE300については、UE300は長時間にわたり低電力セル116a〜116eのカバレッジ範囲内に留まりやすい。UE300にスモールセル116a〜116eに接続するように指示することでラージセル108での輻輳を低減することができ、ネットワーク100のパフォーマンスを改善する。
【0030】
いくつかの実施形態においては、高速コンフィグレーションは、ミディアムセル112a〜112bに対応する搬送周波数及びスモールセル116a〜116eに対応する搬送周波数よりも、ラージセル108に対応する搬送周波数を優先させ得る。いくつかの実施形態においては、高速コンフィグレーションは、さらに、スモールセル116a〜116eに対応する搬送周波数よりも、ミディアムセル112a〜112bに対応する搬送周波数を優先させ得る。
【0031】
UE300が高速で動いており、スモールセル116a〜116eの一つに接続されている場合は、UE300はその該当のスモールセル116a〜116eのカバレッジ範囲から比較的早期に離れるので、UE300が他のセル(例えば、他のスモールセル116a〜116e、ミディアムセル112a〜112b又はラージセル108)へのRRCアイドル状態接続に切り替わる必要がある。従って、UE300は、頻繁にセル再選択を行う必要があり、ネットワーク100上のトラフィックを増加させる。本明細書で記載されたような異なるセル再選択プライオリティコンフィグレーションの使用により、高速で動いているUE300がラージセル108にとどまる一方で、静止している又は低速で動いているUE300は(例えば、可能であるときは)スモールセル116a〜116に接続される。
【0032】
中速コンフィグレーションを含む実施形態においては、中速コンフィグレーションは、スモールセル116a〜116eに対応する搬送周波数及びラージセル108に対応する搬送周波数よりも、ミディアムセル112a〜112bに対応する搬送周波数を優先させ得る。いくつかの実施形態においては、中速コンフィグレーションは、スモールセル116a〜116eに対応する搬送周波数よりも、ラージセル108に対応する搬送周波数を優先させ得る。あるいは、中速コンフィグレーションは、ラージセル108に対応する搬送周波数よりも、スモールセル116a〜116eに対応する搬送周波数を優先させ得る。
【0033】
種々の実施形態において、UE300の制御回路は、選択されたセル再選択プライオリティコンフィグレーションに基づいて、セル108、112a〜112b及び/又は116a〜116eとの接続を確立し得る。接続は、例えば、RRCアイドル状態接続であり得る。例として、
図1の104a〜104bを参照すると、UE104a〜104bが低速コンフィグレーションを選択した場合、UE104aはセル116cと第三周波数で接続を確立し得る。UE104bはセル112a又は112bと第二周波数で接続を確立し得る。これは、UE104bが、第三周波数で動作するスモールセル116a〜116eのいずれのカバレッジ範囲内にいないためである。
【0034】
あるいは、UE104a〜104bが高速コンフィグレーションを選択した場合、UE104a〜104bは、ラージセル108と第一周波数で接続を確立し得る。UE104a〜104bが中速コンフィグレーションを選択した場合、UE104aは、ミディアムセル112bと第二周波数で接続を確立することができ、UE104bは、ミディアムセル112a又は112bと第二周波数で接続を確立し得る。
【0035】
本開示で記載したセル再選択プライオリティコンフィグレーションについての搬送周波数並びに/又はセル108、112a〜112b及び/若しくは116a〜116eの相対的プロパティは、例として提示している。実施形態において、ネットワーク100及び/又はeNB200は、特定の搬送周波数での特定のセル108、112a〜112b及び/又は116a〜116eに結合されたUE104a〜104bの数等、ネットワーク100内の条件に基づいて、相対的プロパティを調整し得る。
【0036】
いくつかの実施形態においては、一つ以上のセル再選択プライオリティコンフィグレーションは、各搬送周波数の相対的プライオリティを示すことに加えて、又はこれの代わりに、各セル108、112a〜112b及び/又は116a〜116eの相対的プライオリティを示し得る。いくつかの実施形態においては、UE300は、搬送周波数の相対的プライオリティを示す周波数プライオリティ情報及び、各セル108、112a〜112b及び/又は116a〜116eの相対的プライオリティを示すセル特定プライオリティ情報を受信し得る。例えば、セル特定プライオリティ情報は、他のセルよりも優先される一つ以上のセル108、112a〜112b及び/又は116a〜116eを示し得る。周波数プライオリティ情報は及びセル特定プライオリティ情報は異なるメッセージ(例えば、RRCメッセージ)に含まれてもよく、同一のメッセージに含まれもよい。
【0037】
セル特定プライオリティ及び搬送周波数プライオリティが所与のセル再選択プライオリティコンフィグレーションに対して示されるとき、そのセル特定プライオリティはその搬送周波数プライオリティよりも優先され得る。したがって、UE300がセル特定プライオリティ情報により識別された一つ以上のセル108、112a〜112及び/又は116a〜116eへの接続を試み、セル特定プライオリティ情報により識別された一つ以上のセル108、112a〜112及び/又は116a〜116eが利用可能でない場合にのみ、周波数プライオリティ情報を用いて、搬送周波数を選択し得る。
【0038】
いくつかの実施形態においては、UE300により受信されるメッセージは、UE300の異なる移動度レベルに対して指定される異なるセル特定プライオリティを有して、複数のセル再選択プライオリティコンフィグレーションについてのセル特定プライオリティ情報を含み得る。あるいは、UE300は、一つ以上のセル108、112a〜112及び/又は116a〜116eの相対的プライオリティを示すセル特定プライオリティ情報の単一のセットを受信し得る。UE300は、セル特定プライオリティ情報を一つ以上のセル再選択プライオリティコンフィグレーションに関連づけ、一つ以上の他のセル再選択プライオリティコンフィグレーションからセル特定プライオリティ情報を除外し得る(例えば、高速コンフィグレーション)。したがって、UE300は、推定されたUE300の移動度が閾値よりも上である場合(例えば、UE300が高移動度を有する場合)、セル108、112a〜112及び/又は116a〜116eの選択の際にセル特定プライオリティ情報を用いないことを決定し得る。UEが高移動度を有する場合、UE300は周波数プライオリティ情報(周波数プライオリティ情報が高い移動度レベルについて提供される場合)及びセル特定プライオリティ情報を除外することに基づいてRRC接続(例えば、RRCアイドル状態接続)のための搬送周波数を選択し得る。
【0039】
例として、セル特定プライオリティ情報はセル112bが優先されること示し得る。ネットワーク100及びeNB200は、例えば、セル112bの負荷が相対的に軽い場合に、セル112bを優先させ得る。UE104a〜104bは、UE104a〜104bが低移動度又は中移動度を有する場合に、セル112bに接続することができ、UE104a〜104bが高移動度を有する場合は、セル108に接続することを選択し得る。
【0040】
さらに、又はあるいは、UE300の制御回路316は、UE300がキャリアアグリゲーション及び/又はデュアルコネクティビティを用いてネットワーク100上で通信することができるか否かに基づいて、セル選択のためにセル特定プライオリティ情報を用いるか否かを決定し得る。キャリアアグリゲーション及びデュアルコネクティビティでは、UE300は同時に複数のセル108、112a〜112b及び/又は116a〜116eで通信し得る。
【0041】
種々の実施形態においては、UE300がキャリアアグリゲーション又はデュアルコネクティビティが可能である場合で、UE300がキャリアアグリゲーション又はデュアルコネクティビティが可能であると決定された場合は、制御回路316は、セル特定プライオリティ情報を考慮することなく、搬送周波数か、セル108、112a〜112b及び/又は116a〜116eを選択する。UE300がキャリアアグリゲーション及びデュアルコネクティビティが不可能である決定された場合は、制御回路316は、セル特定プライオリティ情報に基づいて接続するセル108、112a〜112b及び/又は116a〜116eを選択し得る。
【0042】
いくつかの実施形態においては、UE300がキャリアアグリゲーション又はデュアルコネクティビティが可能である場合、UE300は周波数プライオリティ情報を用いて接続する搬送周波数を選択し得る(例えば、UE300の移動度に基づいて)。あるいは、又はさらに、UE300はラージセル108に関連づけられた搬送周波数を優先する及び/又は選択し得る。UE300は、eNB200からマクロセル(例えば、ラージセル108)を示す識別子及び/又はマクロセルの搬送周波数を受信することができ、これにより、UE300は、UE300がキャリアアグリゲーション又はデュアルコネクティビティが可能である場合に、マクロセルを優先することができる。
【0043】
UE300が、キャリアアグリゲーション又はデュアルコネクティビティを用いて通信するには、UE300は、キャリアアグリゲーション又はデュアルコネクティビティをそれぞれサポートするセル(例えば、マクロセル108)に接続される必要がある。従って、UE300がRRCアイドル状態から復帰し、RRC接続状態に入るときに、UE300がスモールセル116a〜116eに接続される場合は、UE300はRRC接続をマクロセル108に切り替えて、キャリアアグリゲーション又はデュアルコネクティビティを用いる。本開示で記載する技術により、キャリアアグリゲーション及び/又はデュアルコネクティビティが可能なUE300がRRCアイドル状態中にマクロセル108に接続されたままにすることができる。
【0044】
図4は、種々の実施形態に係る、UE(例えば、UE104a〜104b及び/又はUE300)により行われ得るセル選択の方法400を示す。いくつかの実施形態においては、UEは、実行により、UEに方法400を行わせる命令を記憶した一つ以上の非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体を含み得る。
【0045】
404では、方法400は、各セル再選択プライオリティコンフィグレーションが搬送周波数の相対的プライオリティを示し、RRCアイドル状態中のセル選択のためにUEにより使用される、複数のセル再選択プライオリティコンフィグレーションを、受信することを含み得る。いくつかの実施形態においては、一つ以上のセル再選択プライオリティコンフィグレーションは、さらに、一つ以上のセル(108、112a〜112b及び/又は116a〜116e)の相対的プライオリティを示し得る。セル再選択プライオリティコンフィグレーションは、UEの異なる移動度レベルに対して指定され得る。
【0046】
408では、方法400はUEの移動度を推定することを含み得る。例えば、UEは、低移動度、中移動度、高移動度等のUEの移動度レベルを決定し得る。
【0047】
412では、方法400は推定された移動度に基づいて使用されるセル再選択プライオリティコンフィグレーションを選択することを含み得る。416では、方法400は選択されたセル再選択プライオリティコンフィグレーションに基づいて、セルとのRRCアイドル状態接続を確立することを含み得る。
【0048】
図5は、種々の実施形態に係る、eNB(例えば、eNB200)により行われ得るネットワーク管理の方法500を示す。いくつかの実施形態においては、eNBは、実行により、eNBに方法500を行わせる命令を記憶した一つ以上の非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体を含み得る。
【0049】
504では、UEとのRRC接続を確立することを含み得る。508では、方法500は、UEに、UEの移動度の異なるレベルに対して指定される複数のセル再選択プライオリティコンフィグレーションを送信し得る。各セル再選択プライオリティコンフィグレーションは、RRCアイドル状態中のセル選択のため、UE用の搬送周波数の相対的プライオリティを示す。いくつかの実施形態においては、複数のセル再選択プライオリティコンフィグレーションが、UEがRRC接続状態からRRCアイドル状態に入ることを指示するRRC接続解放メッセージに含まれ得る。
【0050】
図6は、種々の実施形態に係る、UE(例えば、UE104a〜104b及び/又はUE300)により行われ得るセル選択の方法を示す。いくつかの実施形態において、UEは、実行により、UEに方法600を行わせる命令を記憶した一つ以上の非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体を含み得る。
【0051】
604では、方法600は、無線通信ネットワークの複数の搬送周波数又は複数のセルのうちの各搬送周波数又は各セルの相対的プライオリティを示し、UEが閾値より下の移動度を有するときに、RRCアイドル状態中にモニタする搬送周波数を選択するためにUEにより使用される、プライオリティ情報を取得する。
【0052】
608では、方法600は、UEの移動度を推定することを含む。
【0053】
612では、方法600は、推定された移動度が閾値よりも上である場合は、プライオリティ情報を考慮することなく、RRCアイドル状態中にモニタする搬送周波数を選択することを含み得る。
【0054】
616では、方法600は、推定された移動度が閾値よりも下である場合は、プライオリティ情報に基づいて、RRCアイドル状態中にモニタする搬送周波数を選択する(例えば、プライオリティ情報により示される優先された搬送周波数及び/又はセルに関連づけられた搬送周波数を選択する)ことを含み得る。
【0055】
図7は、種々の実施形態に係る、UE(例えば、UE104a〜104b及び/又はUE300)に行われ得るセル選択の方法700を示す。いくつかの実施形態においては、UEは、実行により、UEに方法700を行わせる命令を記憶した一つ以上の非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体を含み得る。
【0056】
704では、方法700は、eNBからセル特定プライオリティ情報を取得することを含み得る。セル特定プライオリティ情報は、UEのRRCアイドル状態接続のため、他のセルよりも優先される、無線通信ネットワークの一つ以上のセルを示し得る。
【0057】
708では、方法700はUEがキャリアアグリゲーション又はデュアルコネクティビティが可能であるか否かを決定することを含み得る。
【0058】
712では、方法700は、UEがキャリアアグリゲーション及びデュアルコネクティビティが不可能であると判断された場合は、セル特定プライオリティ情報に基づいて、RRCアイドル状態接続のためのセルを選択することを含み得る。
【0059】
716では、方法700は、UEがキャリアアグリゲーション又はデュアルコネクティビティが可能であると判断された場合は、セル特定プライオリティ情報を考慮することなく、RRCアイドル状態接続のための搬送周波数又はセルを選択することを含み得る。
【0060】
本開示で記載されたようなUE104a〜104b、eNB200又はUE300は、任意の好適な要望通りに構成されたハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアを用いてシステム内に実装され得る。
【0061】
図8は、一つの実施形態について、無線周波数(RF)回路804と、ベースバンド回路808と、アプリケーション回路812と、メモリ/ストレージ816と、ディスプレイ820と、カメラ824と、センサ828と、入出力(I/O)インタフェース832と、を含み、これらが、少なくとも図示のように互いに結合された、例示のシステム800を示す。
【0062】
アプリケーション回路812は、一つ以上のシングルコア又はマルチコアのプロセッサを含み得るが、これらに限られない。プロセッサは、汎用プロセッサ及び専用プロセッサ(例えば、グラフィックプロセッサ、アプリケーションプロセッサ等)の任意の組み合わせを含み得る。プロセッサは、メモリ/ストレージ816に結合されることができ、メモリ/ストレージ816内に記憶された命令を実行して、システム800で稼働する種々のアプリケーション又はオペレーティングシステムを可能にする。
【0063】
ベースバンド回路808は、一つ以上のシングルコア又はマルチコアのプロセッサを含み得るが、これらに限られない。プロセッサは、ベースバンドプロセッサを含み得る。ベースバンド回路808は、RF回路804による一つ以上の無線ネットワークとの通信を可能にする種々の無線制御機能を扱う。無線制御機能は、信号変調、エンコード、デコード、無線周波数シフト等を含み得るが、これらに限られない。いくつかの実施形態においては、ベースバンド回路808は、一つ以上の無線技術と互換性のある通信を提供し得る。例えば、いくつかの実施形態においては、ベースバンド回路808は、E−UTRAN又は他の無線メトロポリタンエリアネットワーク(WMAN)、無線ローカルエリアネットワーク(MLAN)若しくは無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)での通信をサポートし得る。ベースバンド回路808が一つ以上の無線プロトコルでの無線通信をサポートするように構成された実施形態は、マルチモードベースバンド回路と呼ばれ得る。
【0064】
種々の実施形態において、ベースバンド回路808は、ベースバンド周波数内にあるとは厳密には見なされない信号で動作する回路を含み得る。例えば、いくつかの実施形態においては、ベースバンド回路808はベースバンド周波数と無線周波数との間にある中間周波数を有する信号で動作する回路を含み得る。
【0065】
いくつかの実施形態において、通信デバイス204、トランシーバ回路208、ネットワーク管理回路216、通信デバイス304、トランシーバ回路308、制御回路316及び/又は移動度回路320はアプリケーション回路812又はベースバンド回路808に組み込まれ得る。
【0066】
RF回路804はノンソリッド媒体を通じて変調電磁放射を用いて無線ネットワークと通信し得る。種々の実施形態において、RF回路804は、スイッチ、フィルタ、増幅器等を含むことができ、無線ネットワークとの通信を容易にする。
【0067】
種々の実施形態においては、RF回路804は、ベースバンド周波数内にあるとは厳密には見なされない信号で動作する回路を含み得る。例えば、いくつかの実施形態においては、RF回路804はベースバンド周波数と無線周波数との間にある中間周波数を有する信号で動作する回路を含み得る。
【0068】
いくつかの実施形態においては、トランシーバ回路208又はトランシーバ回路308はRF回路804に組み込まれ得る。
【0069】
いくつかの実施形態においては、ベースバンド回路808、アプリケーション回路812又はメモリ/ストレージ816のいくつかの又は全ての構成コンポーネントは、まとめてシステムオンチップ(SOC)で実装され得る。
【0070】
メモリ/ストレージ816は、例えば、システム800についてのデータ又は命令を読み込む、又は記憶するのに用いられ得る。一つの実施形態についてのメモリ/ストレージ816は、好適な揮発性メモリ(例えば、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM))又は不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリ)を含み得る。
【0071】
種々の実施形態においては、I/Oインタフェース832は、システム800とのユーザ相互作用を可能にするように設計された一つ以上のユーザインタフェース又はシステム800との周辺コンポーネント相互作用を可能にするように設計された一つ以上の周辺コンポーネントインタフェースを含み得る。ユーザインタフェースは、物理的キーボード又はキーパッド、タッチパッド、スピーカー、マイクロホン等を含み得るが、これらに限られない。周辺コンポーネントインタフェースは、不揮発性メモリポート、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、音響ジャック、電源インタフェースを含み得るが、これらに限られない。
【0072】
種々の実施形態においては、センサ828は、一つ以上の検出デバイスを含み、システム800に関連した環境条件又は場所情報を決定する。いくつかの実施形態においては、センサは、ジャイロセンサ、加速度計、近接センサ、周辺光センサ及び位置ユニットを含み得るが、これらに限れられない。位置ユニットは、また、ベースバンド回路808又はRF回路の一部である、又はこれらと相互作用することができ、例えば、全地球測位システム(GPS)衛星である、位置決めネットワークのコンポーネントと通信する。
【0073】
種々の実施形態においては、ディスプレイ820はディスプレイ(例えば、液晶ディスプレイ、タッチスクリーンディスプレイ等)を含み得る。
【0074】
種々の実施形態においては、システム800は、モバイルコンピューティングデバイスであり得る。モバイルコンピューティングデバイスは、ラップトップコンピューティングデバイス、タブレットコンピューティングデバイス、ネットブック、ウルトラブック、スマートフォン等であるが、これらに限られない。種々の実施形態においては、システム800は、より多くの若しくはより少ないコンポーネント又は異なるアーキテクチャを含み得る。
【0075】
次の段落は、種々の実施形態に係る、いくつかの例を提供する。
【0076】
例1は、ユーザイクイップメント(UE)により用いられる装置であって、当該装置は、各セルがそれぞれ搬送周波数に関連づけられた、複数のセルを有する無線通信ネットワークで通信するトランシーバ回路と、前記UEの移動度を推定する移動度回路と、前記トランシーバ回路及び前記移動度回路に結合された制御回路と、を含む。前記制御回路は、各セル再選択プライオリティコンフィグレーションは前記搬送周波数又は各セルの相対的プライオリティを示し、無線リソース制御(RRC)アイドル状態接続を確立するために前記UEにより使用されるものである、複数のセル再選択プライオリティコンフィグレーションを、前記トランシーバ回路を介して受信し、推定された前記移動度に基づいて、使用される第一セル再選択プライオリティコンフィグレーションを選択し、前記第一セル再選択プライオリティコンフィグレーションに基づいて、前記複数のセルの第一セルとの前記RRCアイドル状態接続を確立する、装置。
【0077】
例2は、複数のセル再選択プライオリティコンフィグレーションは、前記UEの移動度の異なる範囲に対して指定される、例1に記載の装置。
【0078】
例3は、前記制御回路は、三つのセル再選択プライオリティコンフィグレーションを受信する、例2に記載の装置。
【0079】
例4は、各セル再選択プライオリティコンフィグレーションは、前記搬送周波数の相対的プライオリティを示し、異なる搬送周波数は異なる送信電力のセルに関連づけられた、例1に記載の装置。
【0080】
例5は、推定された前記UEの移動度は、閾値より上であり、前記第一セル再選択プライオリティコンフィグレーションは、低電力搬送周波数よりも高電力搬送周波数を優先する、例4に記載の装置。
【0081】
例6は、推定された前記UEの移動度は、閾値より下であり、前記第一セル再選択プライオリティコンフィグレーションは、高電力搬送周波数よりも低電力搬送周波数を優先する、例4に記載の装置。
【0082】
例7は、前記複数のセル再選択プライオリティコンフィグレーションは、ブロードキャストシグナリングを介して受信される、例1に記載の装置。
【0083】
例8は、前記複数のセル再選択プライオリティコンフィグレーションは、当該UEに対して指定される指定シグナリングを介して受信される、例1に記載の装置。
【0084】
例9は、前記複数のセル再選択プライオリティコンフィグレーションの少なくとも一つは、各セルの相対的プライオリティを示す、例1から8のいずれか一つに記載の装置。
【0085】
例10は、進化型Node B(eNB)により用いられる装置であって、当該装置は、オーバーラップするカバレッジ範囲を有する複数のセルを含み、各セルがそれぞれ搬送周波数に関連づけられた、無線通信ネットワークのセルを介して、ユーザイクイップメント(UE)と通信するトランシーバ回路と、前記UEの移動度の異なるレベルに対して指定され、各セル再選択プライオリティコンフィグレーションが前記搬送周波数又は各セルの相対的プライオリティを示し、無線リソース制御(RRC)アイドル状態接続を確立するために前記UEにより使用されるものである、複数のセル再選択プライオリティコンフィグレーションを、前記UEに送信するネットワーク管理回路と、を含む装置。
【0086】
例11は、前記ネットワーク管理回路は、前記UEがRRCアイドル状態に入ることを指示するRRC接続解放メッセージ内で前記複数のセル再選択プライオリティコンフィグレーションを送信するものである、例10に記載の装置。
【0087】
例12は、前記ネットワーク管理回路は、三つのセル再選択プライオリティコンフィグレーションを送信するものである、例10に記載の装置。
【0088】
例13は、各セル再選択プライオリティコンフィグレーションは、前記搬送周波数の相対的プライオリティを示し、異なる搬送周波数は異なる送信電力のセルに関連づけられた、例10に記載の装置。
【0089】
例14は、前記複数のセル再選択プライオリティコンフィグレーションの第一セル再選択プライオリティコンフィグレーションは、前記UEの第一移動度レベルについて指定され、低電力搬送周波数よりも高電力搬送周波数を優先し、前記複数のセル再選択プライオリティコンフィグレーションの第二セル再選択プライオリティコンフィグレーションは、該第一移動度レベルよりも遅い、前記UEの第二移動度レベルについて指定され、前記第二セル再選択プライオリティコンフィグレーションは、高電力搬送周波数よりも低電力搬送周波数を優先する、例13に記載の装置。
【0090】
例15は、前記複数のセル再選択プライオリティコンフィグレーションは、ブロードキャストシグナリングを介して送信される、例10に記載の装置。
【0091】
例16は、前記複数のセル再選択プライオリティコンフィグレーションは、当該UEに対して指定される指定シグナリングを介して送信される、例10に記載の装置。
【0092】
例17は、前記複数のセル再選択プライオリティコンフィグレーションの少なくとも一つは、各セルの相対的プライオリティを示す、例10から16のいずれか一つに記載の装置。
【0093】
例18は、実行により、ユーザイクイップメント(UE)に、無線通信ネットワークの複数の搬送周波数又は複数のセルのうちの各搬送周波数又は各セルの相対的プライオリティを示し、前記UEの移動度が閾値よりも下であるときに、無線リソース制御(RRC)アイドル状態中にモニタする搬送周波数を選択するために前記UEにより使用される、プライオリティ情報を取得させ、前記UEの移動度を推定させ、推定された前記移動度が前記閾値よりも下である場合は、前記プライオリティ情報に基づいて前記RRCアイドル状態中にモニタする搬送周波数又はセルを選択させ、推定された前記移動度が前記閾値よりも上である場合は、前記プライオリティ情報を考慮することなく前記RRCアイドル状態中にモニタする搬送周波数又はセルを選択させる、命令を記憶した一つ以上の非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体。
【0094】
例19は、前記命令が、さらに、前記UEの移動度が前記閾値よりも上である場合に、前記RRCアイドル状態中にモニタする前記搬送周波数又は前記セルの選択のために、前記UEが前記プライオリティ情報を無視するか否かを示す値を有するインジケータを、前記UEに取得させる、例18の一つ以上の媒体。
【0095】
例20は、前記プライオリティ情報は、前記UEの移動度の異なるレベルに対して指定される複数のセル再選択プライオリティコンフィグレーションを含み、各セル再選択プライオリティコンフィグレーションは、前記搬送周波数の相対的プライオリティを示す、例18の一つ以上の媒体。
【0096】
例21は、前記命令が、さらに、前記RRCアイドル状態中のページングメッセージ又はシステム情報ブロードキャストの前記第一周波数を、前記UEにモニタさせる、例18から20のいずれか一つの一つ以上の媒体。
【0097】
例22は、前記プライオリティ情報は、前記UEが前記RRCアイドル状態に入ることを指示するRRC接続解放メッセージに含まれる、例21の一つ以上の媒体。
【0098】
例23は、実行により、ユーザイクイップメント(UE)に、前記UEの無線リソース制御(RRC)アイドル状態接続のために、他のセルよりも優先される、無線通信ネットワークの一つ以上のセルを示すセル特定プライオリティ情報を、進化型Node B(eNB)から取得させ、前記UEがキャリアアグリゲーション又はデュアルコネクティビティが可能であるか否かを決定させ、前記UEがキャリアアグリゲーション又はデュアルコネクティビティが不可能であると決定された場合には、前記セル特定プライオリティ情報に基づいて、前記RRCアイドル状態接続のための第一セルを選択させ、前記UEがキャリアアグリゲーション又はデュアルコネクティビティが可能であると決定された場合には、前記セル特定プライオリティ情報を考慮することなく、前記RRCアイドル状態接続のための搬送周波数又はセルを選択させる、命令を記憶した一つ以上の非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体。
【0099】
例24は、前記命令が、さらに、前記UEのRRCアイドル状態接続のために、前記無線通信ネットワークの複数の搬送周波数のうちの各搬送周波数の相対的プライオリティを示す周波数プライオリティ情報を取得させ、前記UEがキャリアアグリゲーション又はデュアルコネクティビティが可能であると決定された場合は、前記周波数プライオリティ情報に基づいて前記RRCアイドル状態接続のための前記搬送周波数又はセルを選択させる、例23に記載の一つ以上の媒体。
【0100】
例25は、前記命令が、さらに、前記無線通信ネットワークのためのマクロカバレッジを提供するマクロ周波数キャリア又はマクロセルを示す識別子を、前記eNBから取得させ、前記UEがキャリアアグリゲーション又はデュアルコネクティビティが可能であると決定された場合は、前記RRCアイドル状態接続のために前記マクロ周波数キャリア又は前記マクロセルを選択させる、例23又は24に記載の一つ以上の媒体。
【0101】
例26は、ユーザイクイップメント(UE)であって、無線通信ネットワークの複数の搬送周波数又は複数のセルのうちの各搬送周波数又は各セルの相対的プライオリティを示し、前記UEの移動度が閾値よりも下であるときに、無線リソース制御(RRC)アイドル状態中にモニタする搬送周波数を選択するために前記UEにより使用される、プライオリティ情報を取得する手段と、前記UEの移動度を推定する手段と、推定された前記移動度が前記閾値よりも下である場合は、前記プライオリティ情報に基づいて前記RRCアイドル状態中にモニタする搬送周波数又はセルを選択する手段と、推定された前記移動度が前記閾値よりも上である場合は、前記プライオリティ情報を考慮することなく前記RRCアイドル状態中にモニタする搬送周波数又はセルを選択する手段と、を含むUE。
【0102】
例27は、さらに、前記UEの移動度が前記閾値よりも上である場合に、前記RRCアイドル状態中にモニタする前記搬送周波数又は前記セルの選択のために、前記UEが前記プライオリティ情報を無視するか否かを示す値を有するインジケータを、取得する手段を含む、例26のUE。
【0103】
例28は、前記プライオリティ情報は、前記UEの移動度の異なるレベルに対して指定される複数のセル再選択プライオリティコンフィグレーションを含み、各セル再選択プライオリティコンフィグレーションは、前記搬送周波数の相対的プライオリティを示す、例26のUE。
【0104】
例29は、さらに、前記RRCアイドル状態中のページングメッセージ又はシステム情報ブロードキャストの前記第一周波数を、モニタする手段を含む、例26から28のいずれか一つのUE。
【0105】
例30は、前記プライオリティ情報は、前記UEが前記RRCアイドル状態に入ることを指示するRRC接続解放メッセージに含まれる、例29のUE。
【0106】
例31は、ユーザイクイップメント(UE)であって、前記UEの無線リソース制御(RRC)アイドル状態接続のために、他のセルよりも優先される、無線通信ネットワークの一つ以上のセルを示すセル特定プライオリティ情報を、進化型Node B(eNB)から取得する手段と、前記UEがキャリアアグリゲーション又はデュアルコネクティビティが可能であるか否かを決定する手段と、前記UEがキャリアアグリゲーション又はデュアルコネクティビティが不可能であると決定された場合には、前記セル特定プライオリティ情報に基づいて、前記RRCアイドル状態接続のための第一セルを選択する手段と、前記UEがキャリアアグリゲーション又はデュアルコネクティビティが可能であると決定された場合には、前記セル特定プライオリティ情報を考慮することなく、前記RRCアイドル状態接続のための搬送周波数又はセルを選択する手段と、を含むUE。
【0107】
例32は、さらに、前記UEのRRCアイドル状態接続のために、前記無線通信ネットワークの複数の搬送周波数のうちの各搬送周波数の相対的プライオリティを示す周波数プライオリティ情報を取得する手段と、前記UEがキャリアアグリゲーション又はデュアルコネクティビティが可能であると決定された場合は、前記周波数プライオリティ情報に基づいて前記RRCアイドル状態接続のための前記搬送周波数又はセルを選択する手段と、を含む、例31に記載のUE。
【0108】
例33は、さらに、前記無線通信ネットワークのためのマクロカバレッジを提供するマクロ周波数キャリア又はマクロセルを示す識別子を、前記eNBから取得する手段と、前記UEがキャリアアグリゲーション又はデュアルコネクティビティが可能であると決定された場合は、前記RRCアイドル状態接続のために前記マクロ周波数キャリア又は前記マクロセルを選択する手段と、を含む、例31又は32に記載のUE。
【0109】
説明された実施態様である、本開示における記載は、要約書に記載されているものを含めて、排他的、又は、明確に開示した形態に本開示を限定することを意図していない。詳細な実施態様及び実施例が説明を目的として本明細書において記載しており、種々の均等な修正物が、当業者の理解に応じて、本開示の範囲内で可能である。これらの修正物は、上記の詳細な説明に照らした開示に対してなされ得る。