(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
磁気ヘッドを搭載するスライダと、本体および前記本体から突出するように設けられる光源を備える光源装置とが設けられるスライダ/光源ユニットを搭載するための回路付サスペンション基板であって、
前記回路付サスペンション基板には、前記光源を受け入れ可能な受入部が形成されており、
前記回路付サスペンション基板は、前記スライダ/光源ユニットが搭載されるときに、前記光源を前記受入部に案内するための案内面を備え、
前記回路付サスペンション基板は、長手方向に延びる金属支持基板と、前記金属支持基板の厚み方向一方側に積層されるベース絶縁層とを備え、
前記受入部は、前記ベース絶縁層に形成され、
前記金属支持基板には、支持開口部が形成されており、
前記ベース絶縁層には、前記支持開口部と前記厚み方向において部分的に重複するベース開口部と、前記ベース開口部の長手方向先端部から、長手方向先側に向かって突出する突出開口とが形成されており、
前記受入部は、前記突出開口によって区画され、
前記案内面は、前記突出開口の端面から形成されており、
前記支持開口部の長手方向先端縁は、前記突出開口の長手方向先端縁よりも、長手方向先側に位置することを特徴とする、回路付サスペンション基板。
前記案内面は、前記スライダ/光源ユニットを搭載位置へ案内するように構成される曲面および/または前記光源の突出方向に対して傾斜する傾斜面であることを特徴とする、請求項1に記載の回路付サスペンション基板。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
<第1実施形態>
図1、
図2、
図4および
図5において、後述するカバー絶縁層9は、後述する金属支持基板6、ベース絶縁層7および導体パターン8の相対配置を明確に示すために省略している。また、
図9において、後述するカバー絶縁層9および導体パターン8は、後述する金属支持基板6およびベース絶縁層7の相対配置を明確に示すために省略している。
【0020】
図1および
図6において、この回路付サスペンション基板1は、磁気ヘッド2(
図6(c)参照)を搭載するスライダ3(
図6(c)参照)と、光源40(
図6(b)参照)とが設けられるスライダ/光源ユニット5(
図6(c)参照)を搭載して、光アシスト法を採用するハードディスクドライブに用いられる。
【0021】
この回路付サスペンション基板1では、
図1に示すように、金属支持基板6に、導体パターン8が支持されている。
【0022】
金属支持基板6は、長手方向に延びる平帯状に形成されており、長手方向一方側(以下、後側という。)に配置される配線部11と、配線部11の長手方向他方側(以下、先側という。)に配置される実装部12とを一体的に備えている。
【0023】
配線部11は、先後方向に延びる平面視略矩形状に形成されている。この配線部11は、下面がロードビーム(図示せず)に搭載されて支持される領域として形成されている。
【0024】
実装部12は、配線部11がロードビームに実装されたときに、ロードビームに搭載されることなく、下面がロードビームから露出する領域として形成されている。具体的には、実装部12は、回路付サスペンション基板1における、スライダ/光源ユニット5(
図5参照)が実装される領域として形成されている。実装部12は、詳しくは、配線部11の先端から連続して形成されており、配線部11に対して幅方向(先後方向に直交する方向)両外側に膨出する平面視略矩形状に形成されている。
【0025】
実装部12は、先後方向に投影したときに、配線部11から幅方向両外側に膨出するアウトリガー部13と、アウトリガー部13の内側に形成される搭載領域14と、アウトリガー部13および搭載領域14の先側に形成される配線折返部21とに区画されている。
【0026】
図2に示すように、アウトリガー部13は、実装部12においてヘッド信号配線15、本体信号配線27および光源配線26(後述)が設けられ、先後方向に延びる平面視略矩形状の領域である。
【0027】
搭載領域14は、実装部12の幅方向中央および先後方向中央に配置され、平面視略矩形状の領域である。また、搭載領域14の先後方向中央には、支持開口部16が形成されている。
【0028】
支持開口部16は、金属支持基板6の厚み方向を貫通するように、平面視略矩形状に形成されている。
【0029】
また、搭載領域14には、支持開口部16の先側に端子形成領域17が区画されている。
【0030】
端子形成領域17は、幅方向に沿って延びる平面視略矩形状の領域であって、ヘッド側端子18、本体側端子24(後述)および光源側端子25が形成されている領域である。
【0031】
図1に示すように、導体パターン8は、第1導体パターン31と第2導体パターン32とを備えている。
【0032】
第1導体パターン31は、ヘッド側端子18と、外部側端子19と、これらヘッド側端子18および外部側端子19を接続するためのヘッド信号配線15とを一体的に備えている。
【0033】
ヘッド信号配線15は、差動信号配線であり、配線部11および実装部12において、先後方向に沿って複数(4本)設けられ、幅方向において互いに間隔を隔てて並列配置されている。
【0034】
図2に示すように、実装部12において、各ヘッド信号配線15は、アウトリガー部13の先端から配線折返部21の幅方向両外側部に至った後、配線折返部21において、幅方向内側に向かって延び、その後、さらに後側に折り返され、配線折返部21から後側に向かって延び、端子形成領域17のヘッド側端子18の先端部に至るように配置されている。
【0035】
図1に示すように、外部側端子19は、配線部11の後端部に配置され、各ヘッド信号配線15の後端部がそれぞれ接続されるように、複数(4つ)設けられている。また、この外部側端子19は、幅方向に互いに間隔を隔てて配置されている。外部側端子19には、図示しないリード・ライト基板などの外部回路基板(図示せず)が接続される。
【0036】
ヘッド側端子18は、実装部12の端子形成領域17に配置されている。ヘッド側端子18は、各ヘッド信号配線15の先端部がそれぞれ接続されるように、複数(4つ)設けられている。より具体的には、各ヘッド側端子18は、幅方向において互いに間隔を隔てて配置されている。各ヘッド側端子18は、先後方向に延び、ヘッド信号配線15より幅広の平面視略矩形状に形成されている。
【0037】
ヘッド側端子18の上面には、
図6(c)が参照されるように、磁気ヘッド2がはんだボール22を介して電気的に接続される。
【0038】
第1導体パターン31では、
図1および
図6(c)に示すように、リード・ライト基板などの外部回路基板(図示せず)から伝達されるライト信号を、外部側端子19、ヘッド信号配線15およびヘッド側端子18を介して、磁気ヘッド2に入力するとともに、磁気ヘッド2で読み取ったリード信号を、ヘッド側端子18、ヘッド信号配線15および外部側端子19を介して、外部回路基板(図示せず)に入力する。
【0039】
図1に示すように、第2導体パターン32は、互いに間隔を隔てて配置される本体側パターン33および光源側パターン34を備えている。
【0040】
本体側パターン33は、第1供給側端子23と、本体側端子24と、これら第1供給側端子23および本体側端子24を接続するための本体信号配線27とを備えている。
【0041】
本体信号配線27は、2つの配線として設けられており、配線部11において、ヘッド信号配線15と間隔を隔てて配置され、先後方向に延びるように形成されている。具体的には、本体信号配線27のそれぞれは、幅方向最一方側のヘッド信号配線15および幅方向最他方側のヘッド信号配線15のそれぞれと幅方向外側に間隔を隔てて配置されている。
【0042】
各本体信号配線27は、実装部12において、最外側のヘッド信号配線15の外側に間隔を隔てて配置されている。また、各本体信号配線27は、アウトリガー部13において、幅方向両最外側のヘッド信号配線15の幅方向両外側に間隔を隔てて配置されている。また、本体信号配線27は、配線折返部21において、内側に向かって延び、その後、さらに後側に折り返され、配線折返部21の幅方向中央部から後側に向かって延び、端子形成領域17の本体側端子24の先端部に至るように配置されている。
【0043】
第1供給側端子23は、2つの端子として設けられ、外部側端子19と間隔を隔てて対向配置されている。
【0044】
図2に示すように、本体側端子24は、端子形成領域17に配置され、具体的には、幅方向内側の2つのヘッド側端子18の内側に間隔を隔てて配置されている。
【0045】
また、本体側端子24は、2つの本体信号配線27に対して、2つ設けられており、2つの本体側端子24は、互いに幅方向に互いに間隔を隔てて配置されている。
【0046】
各本体側端子24は、先後方向に延び、本体信号配線27より幅広の平面視略矩形状に形成されている。
【0047】
また、本体側端子24は、幅方向に投影したときに、ヘッド側端子18に対して、後側に配置されており、具体的には、本体側端子24は、幅方向に投影したときに、先端部が、ヘッド側端子18と重複し、後端部がヘッド側端子18と重複しないように形成されている。
【0048】
本体側端子24の下面には、
図6(a)に示すように、光源装置4の本体39(後述)が、はんだボール22を介して電気的に接続される。
【0049】
本体側パターン33では、
図1および
図6(a)が参照されるように、電源(図示せず)から供給される電気エネルギーを、第1供給側端子23、本体信号配線27および本体側端子24を介して、本体39に供給することにより、本体39を制御作動させる。
【0050】
図1に示すように、光源側パターン34は、第2供給側端子41と、光源側端子25と、これら第2供給側端子41および光源側端子25を接続するための光源配線26とを備えている。
【0051】
光源配線26は、1つの配線として設けられており、配線部11において、本体信号配線27と間隔を隔てて配置され、先後方向に延びるように形成されている。具体的には、光源配線26は、幅方向一方側(外側)のヘッド信号配線15に対して幅方向一方側(外側)に間隔を隔てて配置されている。
【0052】
光源配線26は、1つの配線として設けられており、
図2に示すように、実装部12において、幅方向一方側の本体信号配線27の幅方向一方側に間隔を隔てて配置されている。また、光源配線26は、アウトリガー部13において、幅方向一方側の本体信号配線27の幅方向一方側に間隔を隔てて配置されている。また、光源配線26は、配線折返部21において、幅方向他方側(内側)に向かって延び、その後、さらに後側に折り返され、配線折返部21の幅方向中央部から後側に向かって延び、端子形成領域17の光源側端子25の先端部に至るように配置されている。
【0053】
第2供給側端子41は、幅方向一方側の第1供給側端子23と幅方向一方側に間隔を隔てて対向配置されている。
【0054】
光源側端子25は、1つの端子として設けられており、端子形成領域17に配置され、具体的には、幅方向内側の2つのヘッド側端子18の内側に間隔を隔てて配置されている。詳しくは、光源側端子25は、2つの本体側端子24の内側に間隔を隔てて配置されている。
【0055】
光源側端子25は、
図2に示すように、先後方向に延び、光源配線26より幅広の平面視略矩形状に形成されている。
【0056】
つまり、光源側端子25は、幅方向に投影したときに、ヘッド側端子18に対して、先側に配置されており、具体的には、光源側端子25は、幅方向に投影したときに、光源側端子25の後端部がヘッド側端子18と重複し、かつ、光源側端子25の先端部がヘッド側端子18と重複しないように形成されている。具体的には、幅方向に投影したときに、光源側端子25の先端縁は、ヘッド側端子18の先端縁より先側に配置され、また、光源側端子25の後端縁は、ヘッド側端子18の後端縁より先側に配置されている。
【0057】
また、光源側端子25は、幅方向に投影したときに本体側端子24に対して、先側に配置されており、具体的には、光源側端子25の後端部が、本体側端子24と重複するように形成されている。詳しくは、幅方向に投影したときに、光源側端子25の後端縁は、本体側端子24の後端縁より先側に配置されるとともに、光源側端子25の先端縁は、ヘッド側端子18の先端縁より先側に配置されている。
【0058】
光源側端子25の後端部の下面には、
図6(b)に示すように、光源装置4の光源40(後述)が、はんだボール22を介して電気的に接続される。
【0059】
図6(a)および
図6(b)に示すように、本体側端子24および光源側端子25は、ともに光源装置4に接続されることから、併せて光源装置側端子51を構成する。
【0060】
また、この回路付サスペンション基板1は、
図6および
図7に示すように、金属支持基板6と、金属支持基板6の上(厚み方向一方側)に形成される絶縁層としてのベース絶縁層7と、ベース絶縁層7の上(厚み方向一方側)に形成される導体パターン8と、ベース絶縁層7の上に、導体パターン8を被覆するように形成されるカバー絶縁層9とを備えている。
【0061】
金属支持基板6は、例えば、ステンレス、42アロイ、アルミニウム、銅−ベリリウム、りん青銅などの金属材料(導体材料)から形成されている。好ましくは、ステンレスから形成されている。金属支持基板6の厚みは、例えば、10〜50μm、好ましくは、15〜25μmである。
【0062】
ベース絶縁層7は、
図1に示すように、配線部11および実装部12にわたって配置され、導体パターン8が形成される部分に対応するように形成されている。具体的には、
図1および
図2に示すように、ベース絶縁層7は、金属支持基板6の周端縁と、実装部12における支持開口部16の後端縁および幅方向両端縁(先端部を除く)とを露出するパターンに形成されている。また、ベース絶縁層7は、搭載領域14における金属支持基板6を平面視略矩形状に露出するパターンに形成されている。
【0063】
つまり、ベース絶縁層7には、搭載領域14に対応する位置に、ベース開口部42が形成されている。
【0064】
ベース開口部42は、ベース絶縁層7の厚み方向を貫通する平面視略矩形状に形成されている。ベース開口部42は、厚み方向に投影したときに、支持開口部16と部分的に重複して、これに連通するように形成されており、具体的には、支持開口部16の後部を含むように形成されている。また、ベース開口部42は、支持開口部16の後側の金属支持基板6を露出している。
【0065】
ベース絶縁層7は、例えば、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、アクリル樹脂、ポリエーテルニトリル樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂などの合成樹脂などの絶縁材料から形成されている。好ましくは、ポリイミド樹脂から形成されている。
【0066】
ベース絶縁層7の厚みは、例えば、6〜17μm、好ましくは、8〜12μmである。
【0067】
導体パターン8は、
図1に示すように、上記した第1導体パターン31および第2導体パターン32からなるパターンとして形成され、例えば、銅、ニッケル、金、はんだ、またはそれらの合金などの導体材料などから形成されている。好ましくは、銅から形成されている。
【0068】
導体パターン8の厚みは、例えば、3〜50μm、好ましくは、5〜20μmである。
図1に示される各ヘッド信号配線15、各本体信号配線27および光源配線26の幅は、例えば、8〜300μm、好ましくは、10〜200μmである。また、各ヘッド信号配線15間の間隔、各本体信号配線27間の間隔、隣接するヘッド信号配線15および本体信号配線27間の間隔、および、隣接する本体信号配線27および光源配線26間の間隔は、例えば、8〜2000μm、好ましくは、10〜1000μmである。
【0069】
また、各ヘッド側端子18、各外部側端子19、本体側端子24、第1供給側端子23、光源側端子25および第2供給側端子41の幅は、例えば、20〜1000μm、好ましくは、30〜800μmである。また、各ヘッド側端子18間の間隔と、各外部側端子19間の間隔と、先後方向に投影した投影面において隣接するヘッド側端子18および本体側端子24間の間隔、先後方向に投影した投影面において隣接する本体側端子24および光源側端子25間の間隔、隣接する外部側端子19および第1供給側端子23間の間隔と、隣接する第1供給側端子23および第2供給側端子41間の間隔とは、例えば、20〜1000μm、好ましくは、30〜800μmである。
【0070】
カバー絶縁層9は、配線部11および実装部12にわたって配置され、
図6および
図7に示すように、導体パターン8が形成される部分に対応するように配置されている。具体的には、カバー絶縁層9は、ヘッド信号配線15、本体信号配線27および光源配線26を被覆し、ヘッド側端子18、外部側端子19(
図1参照)、本体側端子24、第1供給側端子23(
図1参照)、光源側端子25および第2供給側端子41(
図1参照)を露出するパターンに形成されている。
【0071】
カバー絶縁層9は、上記したベース絶縁層7の絶縁材料と同様の絶縁材料から形成されている。カバー絶縁層9の厚みは、例えば、1〜40μm、好ましくは、1〜10μmである。
【0072】
次に、端子形成領域17およびその周辺部について、詳述する。
【0073】
端子形成領域17は、
図3に示すように、底面視において、金属支持基板6の支持開口部16から露出するベース絶縁層7が設けられる領域である。
【0074】
端子形成領域17において、ベース絶縁層7は、支持開口部16の先端縁から後側に帯状に延び、支持開口部16内に臨むように形成されている。
【0075】
ベース絶縁層7では、端子形成領域17における後端面(ベース端面)46には、幅方向中央から先側に向かって切り欠かれた受入部28が形成されている。
【0076】
受入部28は、平面視略矩形状のベース開口部42の先端部から先側に向かって平面視矩形状に突出する突出開口43を区画している。
【0077】
受入部28は、端子形成領域17において、幅方向中央部に設けられており、後述する光源40(
図5参照)を受け入れ可能な形状に形成されている。具体的には、受入部28は、幅方向に互い対向配置される2つの側端面44と、2つの側端面44の先端部に連絡する先端面45とを備える。受入部28は、底面視において、突出開口43の幅方向両側の2つのベース端面46のそれぞれと2つの側端面44のそれぞれとにより形成される2つの隅部(後隅部)47、および、2つの側端面44のそれぞれと先端面45とにより形成される2つの隅部(先隅部)48とを備える。
【0078】
そして、受入部28では、
図3および
図4に示すように、平面視において、2つの後隅部47が、湾曲状に面取りされた案内面50として形成されている。案内面50は、
図5が参照されるように、後述するスライダ/光源ユニット5が搭載領域14に搭載されるときに、
図5の破線で示される光源40を受入部28に案内するように構成される曲面として形成されている。
【0079】
端子形成領域17の寸法は、適宜選択され、
図3が参照されるように、受入部28の幅、つまり、対向する側端面44間の間隔(幅)は、後述する光源40(
図5参照)の幅より大きく形成され、例えば、120%以上、好ましくは、150%以上であり、また、例えば、500%以下、好ましくは、250%以下に設定される。また、受入部28の幅は、光源40の幅より、例えば、0.020mm以上、好ましくは、0.050mm以上、また、例えば、10mm以下、好ましくは、1mm以下大きく形成され、具体的には、例えば、0.050mm以上、好ましくは、0.1mm以上であり、また、例えば、10mm以下、好ましくは、5mm以下に設定される。
【0080】
また、受入部28の先後方向長さ、つまり、幅方向に投影したときのベース端面46と先端面45との長さは、光源40の先後方向長さに対して、例えば、20%以上、好ましくは、50%以上であり、また、例えば、500%以下、好ましくは、250%以下の寸法に形成され、具体的には、例えば、30μm以上、好ましくは、40μm以上、また、例えば、500μm以下、好ましくは、300μmである。
【0081】
また、各案内面50は、平面視において、曲率半径が、例えば、0.010mm以上、好ましくは、0.020mm以上であり、また、例えば、0.500mm以下、好ましくは、0.250mm以下である。
【0082】
また、この回路付サスペンション基板1は、
図2に示すように、台座35をさらに備えている。
【0083】
台座35は、搭載領域14の後側部分に設けられ、より具体的には、支持開口部16の後側に間隔を隔てて配置されており、幅方向に互いに間隔を隔てて複数(2つ)設けられている。各台座35は、幅方向に延びる平面視略矩形状に形成されている。
図6に示すように、台座35は、ベース絶縁層7と同様の絶縁材料から形成される台座ベース層67、導体パターン8と同様の導体材料から形成される台座導体層68、および、カバー絶縁層9と同様の絶縁材料から形成される台座カバー層69を備えている。
【0084】
次に、回路付サスペンション基板1の製造方法について
図8を参照して説明する。
【0085】
この方法では、
図8(a)に示すように、まず、平板状の金属支持基板6を用意する。
【0086】
次いで、この方法では、
図8(b)に示すように、ベース絶縁層7を、突出開口43を含むベース開口部42が形成される上記したパターンで、金属支持基板6の上面に形成する。
【0087】
具体的には、金属支持基板6の上面全面に、感光性の絶縁材料のワニスを塗布して乾燥させた後、露光および現像して、加熱硬化することによりベース絶縁層7を、上記したパターンで形成する。
【0088】
また、ベース絶縁層7の形成と同時に、台座ベース層67を上記したパターンで金属支持基板6の上面に形成する。
【0089】
次いで、この方法では、
図8(c)に示すように、導体パターン8をアディティブ法またはサブトラクティブ法などにより、金属支持基板6およびベース絶縁層7の上に形成する。
【0090】
次いで、
図8(d)に示すように、カバー絶縁層9を、ベース絶縁層7の上に上記したパターンで形成する。
【0091】
具体的には、導体パターン8を含むベース絶縁層7の上面全面に、感光性の絶縁材料のワニスを塗布して乾燥させた後、露光および現像して、加熱硬化することによりカバー絶縁層9を上記したパターンで形成する。
【0092】
次いで、
図8(e)に示すように、支持開口部16を金属支持基板6に形成する。
【0093】
支持開口部16は、例えば、ドライエッチングやウェットエッチングなどのエッチング法、例えば、ドリル穿孔、レーザ加工などにより、形成する。好ましくは、ウェットエッチングにより形成する。
【0094】
これにより、端子形成領域17のベース絶縁層7の下面を支持開口部16から露出させるとともに、光源側端子25の後端部および本体側端子24の後端部(
図6(a)参照)の下面をベース開口部42から露出させる。
【0095】
光源側端子25の後端部および本体側端子24の後端部(
図6(a)参照)は、ベース絶縁層7の先端縁から後方に突出するように形成されており、具体的には、ベース絶縁層7の先端面に沿って下方に落ち込み、その後、後方に突出しており、かかる突出部分の下面は、ベース絶縁層7の下面と面一に形成されている。
【0096】
また、支持開口部16の形成と同時に、あるいは、支持開口部16の形成の後に、金属支持基板6を外形加工する。
【0097】
これにより、回路付サスペンション基板1を得る。
【0098】
そして、この回路付サスペンション基板1には、
図5に示すように、スライダ/光源ユニット5が搭載される。
【0099】
スライダ/光源ユニット5は、スライダ3と、光源装置4とを一体的に備える。スライダ3は、
図6に示すように、ハードディスクドライブにおける磁気ディスク38(仮想線参照)に対して、相対的に走行しながら、微小間隔を隔てて浮上するように、搭載領域14における金属支持基板6に台座35を介して支持されている。スライダ3は、側断面視略矩形状をなし、
図5に示すように、厚み方向を投影したときに、端子形成領域17の後端部、支持開口部16の幅方向中央部、ベース開口部42の幅方向中央部、および、支持開口部16より後側の搭載領域14と重なるように、平面視略矩形状に形成されている。
【0100】
図5および
図6(c)に示すように、スライダ3の先端部は、ヘッド側端子18と近接するように、配置されている。具体的には、スライダ3の先端部は、厚み方向に投影したときに、ヘッド側端子18の後端部と微小な隙間を隔てて配置される。一方、スライダ3の後端部は、台座35に支持されている。つまり、スライダ3の後端部は、金属支持基板6の上に、それらの間に台座35が介在するように、配置される。
【0101】
また、スライダ3は、
図6(b)および
図6(c)に示すように、磁気ヘッド2、光導波路36および近接場光発生部材37を搭載している。
【0102】
図6(c)に示すように、磁気ヘッド2は、スライダ3の先端部の上側部分に形成されており、仮想線で示す磁気ディスク38に対向し、磁気ディスク38に対して、読み取りおよび書き込みできるように設けられている。
【0103】
光導波路36は、
図6(b)に示すように、スライダ3の先端部であって、磁気ヘッド2(
図6(c)参照)の後側に設けられ、厚み方向に沿って延びるように形成されている。また、光導波路36は、平面視で、光源40の後側部分に含まれるように配置されている。
【0104】
また、光導波路36の上端部には、近接場光発生部材37が設けられている。光導波路36は、光源装置4から出射される光を近接場光発生部材37に入射させる。
【0105】
近接場光発生部材37は、光導波路36の上側に設けられている。なお、近接場光発生部材37は、金属散乱体や開口などからなり、例えば、特開2007−280572号公報、特開2007−052918号公報、特開2007−207349号公報、特開2008−130106号公報などに記載される、公知の近接場光発生装置が採用される。
【0106】
近接場光発生部材37は、光導波路36から入射される光から近接場光を発生させ、この近接場光を磁気ディスク38に照射して、磁気ディスク38の微小な領域を加熱する。
【0107】
光源装置4は、
図5に示すように、平面視略T字形状に形成されており、本体39と、光源40とを一体的に備える。
【0108】
本体39は、熱アシスト法(または光アシスト法)に関わる機能を備える部材であり、具体的には、光源ユニットであり、スライダ3とは別工程にて製作・試験された後にスライダ3に固定される部材である。本体39は、光源ユニットである本体39をスライダ3へ固定することにより、光を導くための光ファイバ、レンズ、ミラーなどを長い距離での配置が必要なく、光の伝播効率の低下を軽減する部材である。また、光源ユニットである本体39は、磁気ディスク38(記録媒体)とは反対面となるスライダ3に固定されており、光源40自身から発生する熱による磁気記録などへの悪影響を抑制することができる。本体39は、
図6(a)〜
図6(c)に示すように、スライダ3の下面に取り付けられ、
図5に示すように、幅方向に長い平面視略矩形の箱形状に形成されている。具体的には、本体39は、厚み方向に投影したときにスライダ3に含まれるように配置されており、詳しくは、
図6(b)に示すように、スライダ3の先側部分の下面に設置されている。
【0109】
図5に示すように、本体39は、厚み方向に投影したときに、ベース開口部42に含まれるように、配置される。具体的には、本体39は、厚み方向に投影したときに、ベース開口部42の先側部分に配置されている。また、本体39の先端面は、厚み方向に投影したときに、ベース端面46の後側に間隔を隔てて配置され、ベース端面46と実質的に平行するように配置される。
【0110】
光源40は、光導波路36に光を入射させるための光源であって、例えば、電気エネルギーを光エネルギーに変換して、高エネルギーの光を出射口から出射する光源であって、例えば、レーザダイオードなどが挙げられる。
【0111】
光源40は、本体39から先側に突出するように設けられており、具体的には、本体39の先端面の幅方向中央部から、先側に向かって突出する平面視略矩形状に形成されている。
【0112】
また、光源40の先側部分は、厚み方向に投影したときに、スライダ3の投影面から突出するように、形成されている。一方、光源40の後側部分は、厚み方向に投影したときに、スライダ3の先端部に含まれるように、スライダ3の下面に取り付けられている。
【0113】
そして、光源40は、受入部28に受け入れられ、突出開口43内に配置されている。つまり、光源40の周端面は、受入部28の内側面と間隔を隔てて配置されている。具体的には、光源40の先端面は、受入部28の先端面45の後側に間隔を隔てて配置され、光源40の幅方向両端面のそれぞれは、受入部28の2つの側端面44のそれぞれと、幅方向内側に間隔を隔てて配置されている。換言すれば、光源40は、先後方向に投影したときに、受入部28の先端面45に含まれるように配置され、また、光源40の先端部および先後方向途中部は、幅方向に投影したときに、側端面44に含まれるように配置されている。
【0114】
そして、このスライダ/光源ユニット5を回路付サスペンション基板1に搭載するときには、まず、スライダ3に光源装置4が設置されたスライダ/光源ユニット5を用意し、続いて、スライダ/光源ユニット5を、
図7(b)の仮想線で示すように、回路付サスペンション基板1の上側に配置する。続いて、
図7(b)の矢印で示すように、スライダ/光源ユニット5を回路付サスペンション基板1の搭載位置に対してやや後側に配置する(下ろす)。これとともに、
図6(b)に示すように、スライダ3を台座35に支持させる。また、
図5に示すように、スライダ3の台座35への支持とともに、本体39を、ベース開口部42に収容させる。
【0115】
具体的には、まず、本体39をベース開口部42の後側部分および/または先後方向中央部に収容させる。これによって、光源40を、受入部28の後方に配置する。
【0116】
続いて、光源装置4を先側に移動(スライド)させることにより、本体39をベース開口部42の先側部分に移動させるとともに、光源40を受入部28の突出開口43内に挿入する。つまり、光源40を受入部28に受け入れさせる。
【0117】
このとき、光源40は、先後方向に投影したときに、幅方向位置が、スライダ/光源ユニット5の搭載位置に対応する光源40の搭載位置に対して、幅方向一方側または他方側にずれても、光源40を、平面視湾曲状の案内面50によって、受入部28に案内させることができる。具体的には、光源40の先端面の両端部(両隅部)が、先後方向に投影したときに、光源40の搭載位置と幅方向にずれても、それらは、案内面50によって、受入部28に誘い込まれるように、案内面50によって受入部28の突出開口43内に柔軟に案内される。続いて、光源40の幅方向側端面(幅方向両側端面のうちの一側端面)が、1つの案内面50と接触しながら、光源40の先端面が、先端面45に近接するように、先側に進入する。これによって、光源40が、予定の搭載位置に案内されて、受入部28に受け入れられる。
【0118】
なお、スライダ/光源ユニット5の回路付サスペンション基板1の対する搭載位置は、厚み方向に投影したときに、スライダ3の先端面と、本体側端子24の後端部との先後方向長さ(距離)Lが、例えば、0.010mm以上、好ましくは、0.015mm以上であり、また、例えば、0.300mm以下、好ましくは、0.150mm以下となるように、設定される。
【0119】
そして、この回路付サスペンション基板1では、スライダ/光源ユニット5が搭載されるときに、案内面50によって、光源装置4を受入部28に案内することができる。そのため、光源40を受入部28に円滑に受け入れて、それによって、受入部28の周囲の部材、例えば、ヘッド信号配線15などが光源40と接触して損傷することを有効に防止することができる。その結果、スライダ/光源ユニット5が搭載された回路付サスペンション基板1は、信頼性に優れる。
【0120】
また、この回路付サスペンション基板1では、湾曲状の案内面50によって、スライダ/光源ユニット5を搭載位置へ確実に案内することができる。
【0121】
また、この回路付サスペンション基板1では、受入部28が、ベース絶縁層7に形成されるので、図示しないが、金属支持基板6に形成される場合に比べて、光源40を受入部28に柔軟に案内させて受け入れることができる。
【0122】
また、この回路付サスペンション基板1では、光源装置側端子51は、本体側端子24と、幅方向に投影したときに、本体側端子24に対して光源40の突出方向下流側、つまり、先側に配置される光源側端子25とを備えるので、幅方向に投影したときに、先後方向にずれて配置される本体側端子24および光源側端子25によって、スライダ/光源ユニット5をその搭載位置に対して、先後方向において、より一層確実に位置決めすることができる。
<変形例>
図2に示す第1実施形態では、2つの先隅部48のそれぞれを平面視直角状に形成しているが、例えば、
図9(a)に示すように、面取りした平面視湾曲形状に形成することもできる。
【0123】
図2に示す第1実施形態では、2つの側端面44のそれぞれを、先後方向に沿う平行状形成しているが、例えば、
図9(b)に示すように、先後方向に対して傾斜する傾斜面に形成することもできる。
【0124】
2つの側端面44は、平面視において、先側に向かうに従って、それらの対向距離が次第に短くなるテーパー形状に形成されている。平面視において、各側端面44とベース端面46との成す鋭角側の角度αは、例えば、30度以上、好ましくは、45度以上であり、また、例えば、90度未満、好ましくは、85度以下である。
【0125】
これら2つの側端面44は、2つの先隅部48とともに、案内面50を構成する。
【0126】
また、
図9(c)に示すように、幅方向一方側の側端面44のみを傾斜面に形成することもできる。
【0127】
図2に示す第1実施形態では、受入部28を、端子形成領域17の幅方向中央部に形成しているが、例えば、
図9(d)に示すように、端子形成領域17における幅方向一方側に偏るように(偏心するように)形成することもできる。
【0128】
さらに、
図9(e)に示すように、受入部28は、端子形成領域17における幅方向一端部に形成することもできる。この場合には、案内面50は、1つのみ形成される。具体的には、
図9(e)では、受入部28は、端子形成領域17における幅方向他端部に形成され、案内面50は、幅方向他方側の後隅部47に形成される。すなわち、突出開口43は、ベース開口部42の幅方向他端部に突出形成されており、突出開口43の側端面44は、平面視において、支持開口部16の側端面と同一位置に配置されている。
【0129】
また、この変形例においては、
図9(e)において図示されないが、光源側端子25は、端子形成領域17の幅方向一端部に設けられている。また、ヘッド側端子18は、光源側端子25の幅方向他方側斜め後方に間隔を隔てて配置されている。つまり、光源側端子25は、光源装置側端子51のうち、幅方向最一方側に、単数または複数配置されている(つまり、光源側端子25は、ヘッド側端子18に挟まれることなく、端子形成領域17に配置される)。
【0130】
なお、
図2の第1実施形態では、本体側端子24および光源側端子25のそれぞれの数を、2つおよび1つに設定しているが、その数は特に限定されず、例えば、本体側端子24の数を、例えば、1つあるいは3つ以上の複数に設定することができ、また、例えば、光源側端子25の数を複数(2つ以上)に設定することもできる。
【0131】
また、ヘッド側端子18、外部側端子19およびヘッド信号配線15の数も特に限定されない。
【0132】
さらに、
図6に示す台座35を、台座ベース層67、台座導体層68および台座カバー層69から構成しているが、台座35はこのような層構成に限定されない。
【0133】
これら変形例によっても、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
<第2実施形態>
図10〜
図12において、第1実施形態と同様の部材については、同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0134】
図10および
図12において、本体側パターン33および光源側パターン34のそれぞれは、本体信号配線27および光源配線26のそれぞれと電気的に接続される導通部53を備える。各導通部53は、ベース絶縁層7に形成されるベース貫通孔54に充填されており、本体信号配線27および光源配線26のそれぞれに連続して形成される。
【0135】
ベース貫通孔54は、ベース絶縁層7に形成され、平面視略円形状をなし、ベース絶縁層7の厚み方向を貫通するように形成されている。
【0136】
図12(a)および
図12(b)に示すように、導通部53の下端には、支持端子52が設けられている。
【0137】
支持端子52は、
図11に示すように、ベース絶縁層7の下(厚み方向他方側)に、幅方向に互いに間隔を隔てて3つ積層されており、先後方向に長い底面視略矩形状に形成されている。本体側パターン33の導通部53に対応する支持端子52の後端面、および、光源側パターン34の導通部53に対応する支持端子52の後端面のそれぞれは、第1実施形態における
図2に示す本体側端子24の後端面および光源側端子25の後端面のそれぞれと、厚み方向に投影したときに、同一位置に配置されている。また、3つの支持端子52の先端面は、幅方向に投影したときに、同一位置に形成されている。
図12(a)および
図12(b)に示すように、支持端子52は、導通部53の下面および導通部53の周囲のベース絶縁層7の下面に形成されており、また、周囲の金属支持基板6と間隔を隔てて配置されている。
【0138】
支持端子52は、金属支持基板6を形成する金属材料と同様の金属材料(導体材料)から形成されており、
図12に示すように、その厚みは、金属支持基板6の厚みと同一である。
【0139】
本体側パターン33の導通部53に対応する支持端子52、および、光源側パターン34の導通部53に対応する支持端子52のそれぞれは、導通部53を介して、本体信号配線27および光源配線26のそれぞれと電気的に接続されている。一方、支持端子52は、周囲の金属支持基板6と絶縁されている。
【0140】
支持端子52は、金属支持基板6を外形加工するときに、併せて上記形状に形成される。
【0141】
一方、支持端子52を、金属支持基板6の外形加工とは別の工程で、上記形状に形成することもできる。
【0142】
第2実施形態によっても、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
<第3実施形態>
図13〜
図16において、第1実施形態と同様の部材については、同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図13および
図14において、後述する第2ベース絶縁層56は、第2ベース絶縁層56および金属支持基板6の相対配置を明確に示すために省略している。
【0143】
第3実施形態において、
図15に示すように、ベース絶縁層7は、第1ベース絶縁層55と、その上に形成される第2ベース絶縁層56とを備えている。
【0144】
第1ベース絶縁層55は、平面視において、第1実施形態のベース絶縁層7と同一形状に形成されている。第1ベース絶縁層55の上面には、第2導体パターン32が形成されている。
【0145】
第2ベース絶縁層56は、第2導体パターン32を被覆するように形成されている。具体的には、
図15(a)および
図15(b)に示すように、第2ベース絶縁層56は、本体側パターン33の本体信号配線27(
図6(a)参照)と、光源側パターン34の光源配線26および光源側端子25の先端部(
図6(b)参照)とを被覆する一方、本体側パターン33の本体側端子24(
図6(a)参照)および第1供給側端子23(
図1参照)と、光源側パターン34の光源側端子25の後端部(
図6(b)参照)および第2供給側端子41(
図1参照)とを露出するパターンに形成されている。
【0146】
図15(a)および
図15(c)に示すように、第2ベース絶縁層56の上面には、第1導体パターン31が形成されている。
【0147】
第1ベース絶縁層55および第2ベース絶縁層56は、第1実施形態におけるベース絶縁層7と同様の方法によって形成される。
【0148】
図13〜
図15の実施形態によっても、
図4および
図9の実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
<変形例>
第1実施形態〜第3実施形態では、
図6、
図7および
図12に示すように、受入部28を、ベース絶縁層7を厚み方向(全部)にわたって切り欠いて形成しているが、例えば、
図16に示すように、ベース絶縁層7を厚み方向途中まで切り欠いて形成することもできる。
【0149】
図16に示すように、受入部28は、ベース絶縁層7の下側部分が切り欠かれることにより形成されており、具体的には、受入部28は、第1ベース絶縁層55および第2ベース絶縁層56のうち、第1ベース絶縁層55のみが切り欠かれることにより形成されている。これによって、受入部28は、
図14および
図16に示すように、第1ベース絶縁層55の側端面44および先端面45と、第2ベース絶縁層56の下面とによって、区画されている。
【0150】
図16に示すように、受入部28における第2ベース絶縁層56の下面には、光源40の先端部の上面が接触しており、これによって、受入部28が、光源40を受け入れている。
【0151】
この変形例によっても、上記第1実施形態〜第3実施形態と同様の作用効果を奏することができる。