(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
有限要素法を用いたタイヤモデルは、タイヤ周方向に分割された複数の要素で構成されているので、タイヤモデルのトレッド面は、真円ではなく、要素の節点同士を結んだ多角形となる。それゆえ、多角形のトレッド面と真円には差(真円差と呼ぶ)がある。真円を転ばせば、タイヤ軸に作用する力(荷重)が変動しないが、多角形のトレッド面を転がすと、タイヤ軸に作用する力(荷重)が変動する(振動とも呼べる)。真円差に起因する力の変動は、ユニフォミティ解析上、真円であると取り扱うため除去される。真円差は、タイヤ周方向の分割数によって定まる。一方、部材接合部によるトレッド厚み変動に起因してタイヤ軸に作用する力の変動が生じ、この力の変動がユニフォミティ解析の対象となる。
【0007】
しかしながら、真円差がトレッド厚み変動よりも大きくなる分割数の場合には、真円差による力の変動に、トレッド厚み変動による力の変動が埋もれてしまうため、トレッド厚み変動を捕捉できず、ユニフォミティ解析を適切に実施できない。この問題は、特許文献1〜3を含むいかなる先行文献にも記載されていないようである。
【0008】
ユニフォミティ解析を適切に実施するための有効な手段の一つとして、タイヤ周方向の分割数を多くして、真円差をトレッド厚み変動よりも小さくすることが挙げられる。しかし、この方法では、タイヤ要素数が膨大になり、計算コストが増大するので、実用的ではない。
【0009】
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、その目的では、計算コストを抑制しつつ、微小なトレッド厚み変動を捕捉可能なタイヤモデル、及びタイヤモデルを用いたユニフォミティ解析装置、方法及びコンピュータプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上記目的を達成するために、次のような手段を講じている。
【0011】
すなわち、本発明のタイヤモデルは、タイヤの挙動を模擬的に解析するために、タイヤを周方向に沿って複数の要素に分割する有限要素法を用いた数値計算モデルに対応させて計算するためのタイヤモデルであって、タイヤを構成する部材が接合されたジョイント部を有し、前記ジョイント部のトレッド厚みが非ジョイント部のトレッド厚みと異なるように定義されており、前記ジョイント部におけるタイヤ周方向の一要素あたりの角度は、前記非ジョイント部におけるタイヤ周方向の一要素あたりの角度よりも小さくなるように定義されていることを特徴とする。
【0012】
このように、微小なトレッド厚み変動よりも真円差を小さくするために、ジョイント部の一要素あたりの角度を小さくでき、トレッド厚み変動を考慮する必要のない非ジョイント部の一要素あたりの角度を大きくできるので、微小な厚み変動を捕捉可能に設定できると共に、計算コストを低減させることが可能となる。
【0013】
タイヤに作用する物理量を的確に捕捉可能にするためには、前記ジョイント部における前記角度をθ
1[rad]とし、前記ジョイント部における一要素あたりのトレッド厚み変動をJ[mm]とし、タイヤ半径をr[mm]とした場合に、前記角度θ
1は、J>r(1−cos(θ
1/2))を満たす値に設定されていることが好ましい。
【0014】
解析精度が損なわれることを抑制するためには、前記ジョイント部と前記非ジョイント部の境界部において、隣接する要素の角度差は、度数法において最大で2倍以下になるように定義されていることが好ましい。
【0015】
精度の向上及び計算コストの低減を両立するためには、前記非ジョイント部は、タイヤ周方向に沿って前記ジョイント部から離れるにつれて一要素あたりの角度が大きくなるように定義されており、前記ジョイント部及び前記非ジョイント部において隣接する要素の角度差は、度数法において最大で2倍以下になるように定義されていることが好ましい。
【0016】
タイヤの挙動解析を実行するために、上記のタイヤモデルに解析条件を設定する設定部と、所定路面への接地及び転動により前記タイヤモデルの変形を算出する変形算出部と、前記変形により前記タイヤモデルに作用する物理量を算出する物理量算出部と、を含むタイヤの挙動解析装置が上記タイヤモデルの好ましい適用例として挙げられる。
【0017】
タイヤの挙動解析を実行ために、上記のタイヤモデルに解析条件を設定するステップと、所定路面への接地及び転動により前記タイヤモデルの変形を算出するステップと、前記変形により前記タイヤモデルに作用する物理量を算出するステップと、を含むタイヤの挙動解析方法が上記タイヤモデルの好ましい適用例として挙げられる。
【0018】
本発明は、上記タイヤの挙動解析方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムとしても特定可能である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0021】
[タイヤの挙動解析装置]
図1に示す本発明に係るタイヤの挙動解析装置1は、
図3に示すタイヤモデルを用いてタイヤモデルに作用する物理量を算出する。本実施形態では、タイヤモデルのタイヤ軸に上下方向(鉛直方向)に作用する力を算出して、RFV(ラジアルフォースバリエーション)性能を含むタイヤのユニフォミティを解析する。
【0022】
具体的に、装置1は、
図1に示すように、設定部10と、変形算出部11と、物理量算出部12と、を有する。これら各部10〜12は、CPU、メモリ、各種インターフェイス等を備えたパソコン等の情報処理装置においてCPUが予め記憶されている図示しない処理ルーチンを実行することによりソフトウェア及びハードウェアが協働して実現される。
【0023】
図1に示す設定部10は、キーボードやマウス等の既知の操作部を介してユーザからの操作を受け付け、タイヤを複数の要素でモデル化したタイヤモデル(有限要素モデル)に関する設定、タイヤモデルにかける荷重値及び内圧値、走行速度など、有限要素法(Finite Element Method)を用いたタイヤ転動解析に必要な各種解析条件を受け付け、これら設定値をメモリに記憶する。タイヤモデルは、操作に応じて設定部10が生成してもよいし、記憶媒体に記憶されたタイヤモデルデータを取り込み、メモリに記憶するようにしてもよい。
【0024】
図1に示す変形算出部11は、設定部10により予め与えられた所定荷重、所定内圧及び回転速度の条件下において所定路面へタイヤを接地及び転動させ、タイヤモデルの変形を算出する。
図1に示す物理量算出部12は、変形によりタイヤモデルに作用する物理量を算出する。本実施形態では、タイヤ軸に作用する鉛直方向の力(荷重)を算出している。
【0025】
図2は、右側にタイヤモデル全体の側面図を示し、左側に一部の拡大図を示す。タイヤモデルは、
図2に示すように、タイヤの挙動を模擬的に解析するために、タイヤを複数の要素の分割する有限要素法を用いた数値計算モデルに対応させて計算するためのデータである。タイヤモデルは、有限要素法(FEM;Finite Element Method)に対応した要素分割、例えばメッシュ分割によって複数の要素に分割されている。図中では、タイヤ周方向に複数分割されていることを表すが、タイヤ幅方向やタイヤ径方向にも分割されている。タイヤモデルは、数理的・解析的手法に基づいて解析するためのコンピュータプログラムへのインプットデータ形式にタイヤを数値化したデータである。タイヤモデルは、タイヤの内部構造、トレッド部のトレッドパターンに関するデータを含む。
【0026】
本実施形態におけるタイヤモデルは、タイヤを構成する部材が接合されたジョイント部を有する。ジョイント部のトレッド厚みがその周囲にある非ジョイント部のトレッド厚みと異なるように定義されている。具体的には、ジョイント部には、凸部又は凹部が形成され、これにより、ジョイント部のトレッド厚み(トレッド半径)が周囲(非ジョイント部)に比べて厚い(径が大きい)又は薄い(径が小さく)、トレッド厚みが不均一となる。
図2の例では、ジョイント部が膨らんで微小な凸となっている。
【0027】
図3は、本発明のタイヤモデルを示す図である。
図3の例では、ジョイント部20を0.75°刻みで分割した8つの要素とし、ジョイント部20以外の非ジョイント部21を1.5°刻みで分割した、全248分割のタイヤモデルを示す。ジョイント部20におけるタイヤ周方向の一要素あたりの角度θ
1は、非ジョイント部におけるタイヤ周方向の一要素あたりの角度θ
2よりも小さくなるように定義されている。具体的には、前記ジョイント部における前記角度をθ
1[rad]とし、前記ジョイント部における一要素あたりのトレッド厚み変動をJ[mm]とし、タイヤ半径をr[mm]とした場合に、角度θ
1は、J>r(1−cos(θ
1/2))を満たす値に設定されている。
【0028】
ただし、隣接する要素の角度(要素分割数)の差が大きくなりすぎると、それによっても解析精度が損なわれる。それゆえ、隣接する要素の角度差は、度数法において最大で2倍以下になるように定義されている。本実施形態では、1.5°=0.75°×2を満たすので、この条件を満たしている。
【0029】
図3の例では、タイヤサイズ175/65R15で、タイヤ半径は301.5mmであるので上記を満たす。
【0030】
なお、角度θ
t[°]でJ
t[mm]の厚み変動がある場合に、これを、角度θ
1[rad]を有する一要素あたりのトレッド厚み変動J[mm]に変換するには、次の式で算出できる。
J=(J
t・180・θ
1)/(θ
t・π)
【0031】
上記のように、ジョイント部20における一要素あたりの角度θ
1を非ジョイント部21よりも小さくしており、言い換えれば、ジョイント部における要素の分割数を非ジョイント部よりも大きくしている。この理由を下記に説明する。
【0032】
有限要素法を用いたタイヤモデルは、タイヤ周方向に分割された複数の要素で構成されている。タイヤモデルのトレッド面は、真円ではなく、要素の節点S同士を結んだ多角形となる。それゆえ、
図4で模式的に示すように、多角形のトレッド面30と真円31には差(ここでは、真円差Dと呼ぶ)がある。真円のトレッド面を転がしてもタイヤ軸に作用する力は変動しないが、多角形のトレッド面を転がすと、
図5に示すように、タイヤ軸に作用する力(荷重)が変動する。このような真円差に起因する力(荷重)の変動は、ユニフォミティ解析上、真円であると取り扱うため除去される。
【0033】
図4に示す真円差Dは、タイヤ周方向の分割数(一要素あたりの角度θ)で定まる。具体的には、真円差Dは、次の式で算出できる。
D=r(1−cos(θ/2))
rはタイヤ半径[mm]であり、θは一要素あたりの角度[rad]である。
【0034】
当然ながら、部材接合部によるトレッド厚み変動(凸部や凹部)に起因してタイヤ軸に作用する力(荷重)の変動が生じ、この力の変動がユニフォミティ解析の対象となる。しかしながら、真円差Dがトレッド厚み変動よりも大きくなる分割数の場合には、真円差による力の変動に、トレッド厚み変動による力の変動が埋もれてしまい、ジョイント部に起因する荷重変動を捕捉できず、ユニフォミティを適切に解析できない。ジョイント部に起因する荷重変動を捕捉するためには、真円差Dがトレッド厚み変動よりも小さくなる分割数にする必要がある。そのために、ジョイント部の分割数を多くして一要素あたりの角度を小さくし、真円差Dを小さくすることで、ジョイント部に起因する荷重変動(力変動)を捕捉可能にしている。一方、非ジョイント部は、分割数(要素数)を多くする必要がないので、分割数を少なくして一要素あたりの角度を大きくし、計算コストを低減させている。
【0035】
図6は、分割数の違いによる荷重変動を比較して表示する図である。
図6のパターン1は一要素あたり1.5°であり、パターン2は一要素あたり0.75°であり、パターン3は一要素あたり0.5°である。図から明らかなように、パターン1を基準とすれば、パターン2は約15%、パターン3は約20%振幅が減少する。これによって、真円差に起因する変動を抑制できるので、解析対象となるトレッド厚み変化に起因する荷重変動を捕捉可能となる。
【0036】
図7は、更に改良したタイヤモデルを示す。
図7は、ジョイント部20を0.5°刻みで分割した8つの要素とし、ジョイント部20以外の非ジョイント部21を2種類にした。非ジョイント部21のうちジョイント部20に隣接する部位を1.0°刻みで分割した4要素21aとし、それ以外の部位21bを1.5°刻みで分割した、全260分割のタイヤモデルを示す。すなわち、非ジョイント部21は、タイヤ周方向に沿ってジョイント部20から離れるにつれて一要素あたりの角度が大きくなるように定義されている。ジョイント部20及び非ジョイント部21において隣接する要素の角度差は、度数法において最大で2倍以下になるように定義されている。このようにすれば、ユニフォミティに影響が少ない非ジョイント部の角度を大きくして計算コストを低減できる。それでいて、要素サイズ変動による精度悪化を回避するので、微細なトレッド厚み変動を有するジョイント部の解析精度を向上させることができる。
【0037】
図7の例では、中間層となる角度の部位21aを1段設けているが、これを複数段にしてもよい。例えば、ジョイント部20を0.5°刻みとし、非ジョイント部21をジョイント部20から遠ざかるにつれて、1.0°刻み、1.5°刻み、3.0刻みとしてもよい。一要素あたりの角度は適宜変更可能であるが、下限値は0.5°が好ましい。これを下回ると計算コストが膨大になるからである。
【0038】
[タイヤの挙動解析方法]
上記装置1を用いたタイヤの挙動解析方法を、
図8を用いて説明する。
【0039】
まず、
図8のステップS100において、設定部10が、
図3に示すタイヤモデル20を生成又は設定する。次のステップS101において、設定部10が、各種解析条件をメモリに設定する。次のステップS102において、変形算出部11が、所定路面への接地及び転動によりタイヤモデルの変形を算出する。次のステップS103において、物理量算出部12が、変形によりタイヤモデルに作用する物理量を算出する。本実施形態では、タイヤの回転軸に作用する力(荷重)を算出し、これを時間毎に記憶しておき、力変動(荷重変動)を得る。
【0040】
ここで、本発明の効果を示すために、比較例1と実施例1,2を用意して、解析した結果を示す。
比較例1は、ジョイント部20及び非ジョイント部21を含めた1周全てを1.5°刻みで分割した、全240分割のタイヤモデルを作成した。
実施例1は、ジョイント部20を0.75°刻みで分割して8要素とし、非ジョイント部21を1.5°刻みで分割した、全248分割のタイヤモデルを生成した。
図3に表すモデルである。
実施例2は、ジョイント部20を0.5°刻みで分割した8つの要素とし、ジョイント部20以外の非ジョイント部21を2種類にした。非ジョイント部21のうちジョイント部20に隣接する部位を1.0°刻みで分割した4要素21aとし、それ以外の部位21bを1.5°刻みで分割した、全260分割のタイヤモデルを作成した。
図7に示すモデルである。
解析精度は、ジョイント部20における上下荷重の変動の差を比較した。比較例1を100%とし、数値が大きくなるほど良い事を示す。
【0042】
表1より、比較例1では、厚み変動よりも真円差の方が大きいので、解析対象となる厚み変動による荷重変動が捕捉できない。これに対し、実施例1、2では、厚み変動よりも真円差の方が小さいので、解析対象となる厚み変動による荷重変動を捕捉できるために、精度が向上すると考えられる。
【0043】
以上のように、本実施形態のタイヤモデルは、タイヤの挙動を模擬的に解析するために、タイヤを周方向に沿って複数の要素に分割する有限要素法を用いた数値計算モデルに対応させて計算するためのタイヤモデルであって、タイヤを構成する部材が接合されたジョイント部20を有し、ジョイント部20のトレッド厚みが非ジョイント部21のトレッド厚みと異なるように定義されており、ジョイント部20におけるタイヤ周方向の一要素あたりの角度θ
1は、非ジョイント部21におけるタイヤ周方向の一要素あたりの角度θ
2よりも小さくなるように定義されている。
【0044】
このように、微小なトレッド厚み変動よりも真円差を小さくするために、ジョイント部20の一要素あたりの角度θ
1を小さくでき、トレッド厚み変動を考慮する必要のない非ジョイント部21の一要素あたりの角度θ
2を大きくできるので、微小な厚み変動を捕捉可能に設定できると共に、計算コストを低減させることが可能となる。
【0045】
本実施形態では、ジョイント部20における角度をθ
1[rad]とし、ジョイント部20における一要素あたりのトレッド厚み変動をJ[mm]とし、タイヤ半径をr[mm]とした場合に、角度θ
1は、J>r(1−cos(θ
1/2))を満たす値に設定されている。
【0046】
このようにすれば、一要素あたりのトレッド厚み変動が真円差よりも大きくなるので、トレッド厚み変動に起因してタイヤに作用する物理量を的確に捕捉可能となる。
【0047】
本実施形態では、ジョイント部20と非ジョイント部21の境界部において、隣接する要素の角度差は、度数法において最大で2倍以下になるように定義されている。
【0048】
このようにすれば、要素サイズ変動に起因して、解析精度が損なわれることを抑制することが可能となる。
【0049】
本実施形態では、非ジョイント部21は、タイヤ周方向に沿ってジョイント部20から離れるにつれて一要素あたりの角度が大きくなるように定義されており、ジョイント部20及び非ジョイント部21において隣接する要素の角度差は、度数法において最大で2倍以下になるように定義されている。
【0050】
このようにすれば、ジョイント部20を微細な角度で分割して精度を向上させる構成と、非ジョイント部を大きな角度で分割して計算コストを低減する構成とを、要素サイズ変動による精度悪化を回避しつつ、両立することが可能となる。
【0051】
本発明は、上記タイヤモデルを用いたタイヤの挙動解析装置としても特定可能である。すなわち、当該装置は、タイヤの挙動解析を実行するために、上記のいずれかに記載のタイヤモデルに解析条件を設定する設定部10と、所定路面への接地及び転動によりタイヤモデルの変形を算出する変形算出部11と、変形によりタイヤモデルに作用する物理量を算出する物理量算出部12と、を備える。
【0052】
同様に、本発明は、タイヤの挙動解析方法としても特定可能である。すなわち、当該方法は、タイヤの挙動解析を実行ために、上記いずれかに記載のタイヤモデルに解析条件を設定するステップと、所定路面への接地及び転動によりタイヤモデルの変形を算出するステップと、変形によりタイヤモデルに作用する物理量を算出するステップと、を含む。
【0053】
これら装置及び方法を用いれば、レスポンスが好ましく、ジョイント部20の影響を考慮した解析結果を得ることが可能となる。
【0054】
本実施形態に係るコンピュータプログラムは、上記方法を構成する各ステップをコンピュータに実行させるプログラムである。このプログラムを実行することによっても、上記方法の奏する作用効果を得ることが可能となる。言い換えると、上記装置は、上記方法を使用しているとも言える。
【0055】
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明だけではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0056】
例えば、
図1に示す各部10〜12は、所定プログラムをコンピュータのCPUで実行することで実現しているが、各部を専用メモリや専用回路で構成してもよい。
【0057】
上記の各実施形態で採用している構造を他の任意の実施形態に採用することは可能である。各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。