(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6321454
(24)【登録日】2018年4月13日
(45)【発行日】2018年5月9日
(54)【発明の名称】インクジェットヘッド
(51)【国際特許分類】
B41J 2/14 20060101AFI20180423BHJP
【FI】
B41J2/14 611
B41J2/14 301
B41J2/14 303
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-105509(P2014-105509)
(22)【出願日】2014年5月21日
(65)【公開番号】特開2015-217665(P2015-217665A)
(43)【公開日】2015年12月7日
【審査請求日】2017年4月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000235
【氏名又は名称】特許業務法人 天城国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山本 敬三郎
【審査官】
牧島 元
(56)【参考文献】
【文献】
特開2012−061828(JP,A)
【文献】
特開2012−051253(JP,A)
【文献】
特開2009−274327(JP,A)
【文献】
特表2005−515101(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2002/0008741(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 2/01−2/215
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
絶縁性の基板面を有する基板と、
この基板の前記基板面上に一方向に沿って設けられた複数の溝およびそれぞれ前記基板面に対して傾斜し前記溝毎に一対の傾斜端面を有する駆動部材と、
この駆動部材の一方の傾斜端面側においてそれぞれ前記溝の配列方向と並行に前記基板に貫通形成された複数の孔のうちの隣接する二孔間を通って各溝から前記基板面上へ引出される複数の第1層の電極パターンと、
これらの第1層の電極パターン上に成膜された絶縁膜と、
この絶縁膜上に前記複数の溝から引出されそれぞれ前記隣接する二孔間を通る複数の第2層の電極パターンと、
を備えるインクジェットヘッド。
【請求項2】
前記第2層の電極パターンの本数は、前記隣接する二孔間の孔中心間の距離範囲および前記第2層の配線パターンのパターン幅に応じて決められる請求項1記載のインクジェットヘッド。
【請求項3】
前記絶縁膜の前記駆動部材側の膜端は、前記一方の傾斜端面上の前記複数の溝の溝端に合わせられる請求項1記載のインクジェットヘッド。
【請求項4】
前記駆動部材の前記一方の傾斜端面上には、前記複数の孔よりも前記一方の傾斜端面側に設けられ、それぞれ前記複数の溝に導通する複数の電極と、
これらの電極のうちの一部に前記溝の配列方向で一個以上設けられ、前記基板面から積層する方向に複数層状の層状電極と、を更に備え、
前記複数の第1層の電極パターンは、前記複数の電極のうちの前記層状電極と異なる他の電極から引出される請求項1記載のインクジェットヘッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
一実施形態はインクジェットヘッドに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、圧電素子を用いたインク循環型シェアモードシェアウォール式インクジェットプリントヘッドが知られており(例えば特許文献1参照)、ベース基板には3列又は4列の貫通孔が形成されている。3列の場合、中央列がインク供給穴であり、この中央列の両サイドの列がインク排出穴であり、アクチュエータ駆動のための電極配線は、これらのインクの供給穴または排出穴を避ける様に配線されている。この様なインクジェットヘッドは、循環インクによりノズルから吸い込んだ気泡やゴミをノズル近傍から除去できるとともに、アクチュエータ部が発熱した熱を放熱する効果がある。
【0003】
各溝の溝底面及び溝底面から両側に起立する溝壁面には金属膜による電極が設けられており、これらの溝の電極から電極パターンが引出され基板面上でインク排出穴を避けてドライバICへと配線される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012−61828号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、アクチュエータ部の溝ピッチが狭くなって解像度が高密度になると、インク排出穴である貫通孔を避けて配線される電極パターンの製造が困難になる。アクチュエータ部のチャネルピッチがより高密度になるにつれて基板上において貫通孔間で配線パターンのラインアンドスペースが高密度となるからである。一方電極パターンの製造を可能とするため電極パターンの密度を緩和して低下させるためには、貫通孔の数を減らすことを要する。しかし、貫通孔を減らすことは、インク流路出口側に貫通孔が存在する溝と、出口側に貫通孔が存在しない溝とを並置することとなって、アクチュエータ間での流路抵抗が異なるという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このような課題を解決するため、一実施形態によれば、絶縁性の基板面を有する基板と、この基板の前記基板面上に一方向に沿って設けられた複数の溝およびそれぞれ前記基板面に対して傾斜し前記溝毎に一対の傾斜端面を有する駆動部材と、この駆動部材の一方の傾斜端面側においてそれぞれ前記溝の配列方向と並行に前記基板に貫通形成された複数の孔のうちの隣接する二孔間を通って各溝から前記基板面上へ引出される複数の第1層の電極パターンと、これらの第1層の電極パターン上に成膜された絶縁膜と、この絶縁膜上に前記複数の溝から引出されそれぞれ前記隣接する二孔間を通る複数の第2層の電極パターンと、を備えるインクジェットヘッドが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】実施の形態に係るインクジェットヘッドの分解斜視図である。
【
図2】実施の形態に係るインクジェットヘッドの部分的な上面斜視図である。
【
図3】実施の形態に係るインクジェットヘッドに用いられるヘッド本体の斜視図である。
【
図4】実施の形態に係るインクジェットヘッドに用いられる第1層及び第2層の電極パターンの平面図である。
【
図5】実施の形態に係るインクジェットヘッドの第1層の電極パターンの形成工程を示す図である。
【
図6】実施の形態に係るインクジェットヘッドの絶縁層の形成工程を示す図である。
【
図7】実施の形態に係るインクジェットヘッドの第2層の電極パターンの形成工程を示す図である。
【
図8】実施の形態の変形例に係るインクジェットヘッドに用いられる第1層及び第2層の電極パターンの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施の形態に係るインクジェットヘッドについて、
図1乃至
図8を参照しながら説明する。尚、各図において同一箇所については同一の符号を付すとともに、重複した説明は省略する。
【0009】
図1は実施の形態に係るインクジェットヘッドの分解斜視図である。このインクジェットヘッドは圧電素子を用いたインク循環型シェアモードシェアウォール式インクジェットプリントヘッドであり、マスクプレート50と、複数のノズル孔10を有するノズル基板11と、このノズル基板11により覆われノズル孔10から液滴を吐出するヘッド本体12と、このヘッド本体12にインクを供給しインクを排出するマニフォールド部13と、フレキシブルプリント配線板14上に設けられヘッド本体12を吐出駆動する複数のドライバIC15とを備えている。マニフォールド部13はインク流路の分岐部兼結合部であり、このマニフォールド部13の内部には、インクの供給用の管16に連通するインク供給路51と、それぞれインクの排出用の管17に連通する2系統のインク排出路52、53とが設けられている。
【0010】
図2は本実施形態に係るインクジェットヘッドの部分的な上面斜視図である。既述の符号はそれらと同じ要素を表す。本実施形態に係るインクジェットヘッドは、基板面28を有する絶縁性のベース基板18(基板)と、このベース基板18の基板面28上にノズル配列方向に沿って設けられた複数の溝20およびそれぞれ基板面28に対して傾斜し溝20毎に一対の傾斜端面29、30を有する駆動部材である圧電部材19と、この圧電部材19の一方の傾斜端面30側においてそれぞれ溝20の配列方向と並行にベース基板18に貫通形成された複数の貫通孔26(孔)と、を備えている。更に本実施形態に係るインクジェットヘッドはそれぞれ複数の貫通孔26のうちの隣接する二つの貫通孔26間を通って各溝20から基板面28上へ引出される複数本の第1層の電極パターン33と、これらの第1層の電極パターン33上に成膜された絶縁膜34と、この絶縁膜34上に複数の溝20から引出されそれぞれ隣接する二つの貫通孔26間を通る複数の第2層の電極パターン35と(同図では一つのみを表示している)を備えている。
【0011】
図3はヘッド本体の斜視図である。既述の符号はそれらと同じ要素を表す。ベース基板18には例えばアルミナ(Al
2O
3)が用いられる。このベース基板18上に2つの圧電部材19が設けられており、これらの圧電部材19にインクの圧力室となる複数の溝20が形成されている。これらの溝20がアクチュエータ部を構成する。2つの圧電部材19にはPZT(lead zirconate titanate:チタン酸ジルコン酸鉛)が用いられる。これらの圧電部材19は枠部材21により囲まれており、この枠部材21、ノズル基板11の裏面及びベース基板18の上面によってインクの共通液室22、23、24が形成され、これらの共通液室22、23、24と、各溝20との間でインクが流動可能になっている。
【0012】
また、ベース基板18には、インク供給路51に連通する複数の貫通孔25と、インク排出路52に連通する複数の貫通孔26と、インク排出路53に連通する複数の貫通孔27とが3列にそれぞれ列状に形成されている。複数の貫通孔25経由でインク供給路51からのインクが共通液室23に供給されると、インクはこれらの溝20を通って共通液室22、24へ流入し、ドライバIC15からの電圧信号による圧力室の容積の変化によってインクがノズル孔10から吐出するようになっている。インクは複数の貫通孔26経由でインク排出路52へ排出されるとともに複数の貫通孔27経由でインク排出路53へ排出されるようになっている。
【0013】
また、
図2では複数の貫通孔26よりも傾斜端面30寄りにはそれぞれ複数の溝20に導通する複数の電極31が形成されている。これらの電極31のうちの一つおきに基板面28から積層する方向に例えば二層状の層状電極32が形成されている(なお電極31は傾斜端面30上でパターン幅を有する。層状電極32は図示の形状に限定されるものではない)。複数の第1層の電極パターン33は、層状電極32以外の他の電極31から引出されている。
【0014】
図4はインクジェットヘッドに用いられる電極パターンの平面図である。既述の符号はそれらと同じ要素を表す。隣接する貫通孔26の孔間距離はベース基板18の基板サイズに比べて小さい。第1層の複数本の電極パターン33の配線経路は、溝ピッチが狭い溝20の溝端から引き出され、傾斜端面30上をそれぞれ這い降りて基板面28上に導かれ、配線パターン54、55(
図2等)を介してフレキシブルプリント配線板14のドライバIC15へ接続されている。また、絶縁膜34の圧電部材19側の膜端は、傾斜端面30上の溝端に合わせられてもよい。第2層の電極パターン35の本数は、隣接する二つの貫通孔26間の孔中心間の距離範囲およびこれらの第2層の配線パターン35のパターン幅に応じて決められる。
【0015】
以上を総括すると、本実施形態に係るインクジェットヘッドは、一方が板厚方向に分極する圧電板を積層させて圧電部材19として接着したベース基板18と、このベース基板18に交互に形成した圧電素子からなる多数の側壁、溝20及び側壁に設けた電極31と、溝20の端面部又は上面部を覆うノズル基板11とを備える。このインクジェットヘッドは、このノズル基板11をベース基板18に貼り付けて形成される多数の圧力室によって、側壁を圧電変形することによりインクを圧縮してノズル孔10からインク滴を吐出して印字を行う。本実施形態に係るインクジェットヘッドは、全ての電極31のうち、例えば一つおきに部分的に積層方向に層状に電極配線を形成しており、電極配線の積層間に絶縁膜34を形成する構造を有している。
【0016】
次に上述の構成の本実施形態に係るインクジェットヘッド(
図2)の作用動作について述べると、プリンタ本体からの駆動信号の受信により、何れかのドライバIC15はパルス電圧信号を印可する。電極パターン33に導通する溝20の圧力室内で電界が発生し、この圧力室内の隔壁が変形する。この変形では電界発生によって圧力室の側壁面がこの圧力室内方へ出っ張り変形し、電界消滅によって変形が元に戻る。圧力室の容積が拡張し縮小することにより、インクが加圧され、インクジェットヘッドは液滴をノズル孔10から吐出し液弾が被記録媒体へ発射される。マニフォールド部13から供給されたインクは共通液室23から左右の全ての圧力室に充填され、これらの圧力室を通過したインクは左右の共通液室22、24を経て排出される。
【0017】
図5は本実施形態に係るインクジェットの第1層の電極パターン33の形成工程を示す図である。既述の符号はそれらと同じ要素を表す。最初に、ベース基板18の基板面28上に第1層の電極パターン33を一溝おきに形成する。つまりダイシングソーなどで溝20の加工をしてアクチュエータ部が形成されることとなるベース基板18に、一溝おきの配線となる様に1回目の電極形成を行う。(
図5)。このとき、インク排出穴である貫通孔26間の配線パターンは、貫通孔26間を配線するアクチュエータ部の本数に対して約半分の本数を配列できる様なライン/スペースで形成してもよい。2つの貫通孔26間の基板面28上領域に複数本の第1層の電極パターン33が形成される。
【0018】
図6は本実施形態に係るインクジェットの絶縁層の形成工程を示す図である。既述の符号はそれらと同じ要素を表す。次に、溝部を除き複数本の電極パターン33の上に絶縁膜34を成膜する。絶縁膜34の圧電部材19側の膜端は、傾斜端面30上の複数の溝20の溝端36に合わせられてもよい。絶縁膜34の形成は、接着剤を、スプレー法等を用いて塗布する方法を用いてもよい。
【0019】
図7は本実施形態に係るインクジェットの第2層の電極パターン35の形成工程を示す図である。既述の符号はそれらと同じ要素を表す。続いて、絶縁膜34上に第2層の電極パターン35を一溝おきに形成する。溝部を含め絶縁膜34上に電極膜を形成し、1回目の電極形成でアクチュエータ部に配線されていない他のアクチュエータ部に配線する様にパターン形成が行われる。貫通孔26間の配線は、絶縁膜34を上下に挟み1回目の電極パターン33に積層されるように配線される。2つの貫通孔26間の基板面28上領域に複数本の第2層の電極パターン35が形成される。貫通孔26間の狭部の領域を基板面28上に配線した後は、電極パターン33、35はこの基板面28上で圧電部材19の長手方向に拡がる(
図2参照)。これらの電極パターン33、35の配線順番は、配線パターン54、55等を介してアクチュエータ部の配列順番に等しくなるように配線される。
【0020】
このようにインク循環型シェアモードシェアウォール式インクジェットプリントヘッドにおいて、アクチュエータ部のチャネルピッチがより高密度になっても、インク排出穴(貫通孔26)の数を減らすことなく配線パターンを形成できる。
【0021】
本実施形態に係るインクジェットヘッドによれば、二層に積層された配線積層間に接着剤等の絶縁膜34を形成した構造にすることで、貫通孔26間の狭部の電極配線パターンの1本あたりの線幅広がりを抑えつつ、配線抵抗値を上げずに配線でき、製造上の電極形成を容易かつ確実に配線する事ができるようになる。更に、アクチュエータ部の配列を高密度で実装でき、一方製造面でも安価で信頼性の高いインクジェットヘッドが製造できるようになる。
【0022】
また、
図8は変形例に係るインクジェットヘッドに用いられる電極パターンの平面図である。既述の符号はそれらと同じ要素を表す。同図以外の構成は上記実施の形態に係るインクジェットヘッド(
図1、
図2等)と同じ構成である。
【0023】
図8に示す電極パターンがベース基板37上に形成される場合、製造時、溝ピッチの形成に余裕が生じるため、インク排出穴である貫通孔26間を避けた配線パターンの製造がより
図4の例と比べてし易い。貫通孔26のサイズや個数、位置は、例えば単位時間当たりのインクの供給量及びインクの排出量に応じて予め決められる。貫通孔26の数を減らすことで、インクの循環パターンが
図4の例と異なるが、貫通孔26の数を減らしても、印字に影響が生じないように予め決められている。
【0024】
複数の溝20は入口、流路及び出口を有し、この入口が傾斜端面29に開口し、出口が傾斜端面30側に開口している。貫通孔26の数が例えば3個などである場合、溝出口側に貫通孔26が存在する溝20と、貫通孔26が存在しない溝20とが並置される。流路抵抗が小さい溝20と、流路抵抗が大きい溝20とが生じる。溝20間で流路抵抗値が異なる。インクは図示しないインク循環系を通って冷却されるが、インクの流れ易さはインクの冷却のし易さに直結する。また元々インクは温度に応じて粘性が異なるものである。
図8の電極パターンを有するインクジェットヘッドは、溝20間で流路抵抗が異なること、及びインク温度が異なることを考慮して、印字可能である。
【0025】
なお
図2では、層状電極32の形状は一例であり、基板面28から積層方向、即ち高さ方向で異なる2箇所で電気的に接触していれば足りる。複数層状電極32の形状は例えば水平溝状、水平隔壁状や放熱フィンのような凹凸の繰り返し形状や段差状にするなど変形可能であり、この層状電極32自体の形状、寸法、外形範囲や電極片の形状等の変更をして実施をしたに過ぎない実施品に対して実施形態に係るインクジェットヘッドの優位性は何ら損なわれるものではない。上記例では絶縁膜34を挟んで2層の電極配線であったが、絶縁膜34を更に多層にして3層以上にしてもよい。ベース基板には3列の貫通孔25、26、27が形成されていたが、4列の貫通孔を設けてもよい。基板辺縁から第1、第2、第3及び第4列としたとき、第2列の貫通孔をインク供給路とし、第1列の貫通孔をインク排出路とするとともに、第3列の貫通孔を別のインク供給路とし、第4列の貫通孔を別のインク排出路としてインクジェットヘッドを構成してもよい。
【0026】
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0027】
18、37…ベース基板(基板)、19…圧電部材(駆動部材)、20…溝、26…孔(貫通孔)、28…基板面、29、30…一対の傾斜端面、33…第1層の電極パターン、34…絶縁膜、35…第2層の電極パターン。