特許第6321491号(P6321491)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6321491
(24)【登録日】2018年4月13日
(45)【発行日】2018年5月9日
(54)【発明の名称】燃焼暖房機
(51)【国際特許分類】
   F24H 3/04 20060101AFI20180423BHJP
   F23K 5/14 20060101ALI20180423BHJP
【FI】
   F24H3/04 305D
   F23K5/14 502
【請求項の数】2
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2014-173797(P2014-173797)
(22)【出願日】2014年8月28日
(65)【公開番号】特開2016-48158(P2016-48158A)
(43)【公開日】2016年4月7日
【審査請求日】2017年1月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000538
【氏名又は名称】株式会社コロナ
(72)【発明者】
【氏名】神田 健司
【審査官】 渡邉 聡
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−102028(JP,A)
【文献】 特開2002−340335(JP,A)
【文献】 特開2009−014273(JP,A)
【文献】 特開平06−300253(JP,A)
【文献】 特開平04−371739(JP,A)
【文献】 特開平07−074819(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24H 3/04
F23K 5/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体内に灯油を蓄えるカートリッジタンクと、バーナ部と、このバーナ部で発生した熱を室内へ放出する対流ファンを設け、前記筐体表面に備えた操作部に運転スイッチや室温設定スイッチ等を設けると共に、チャイルドロックスイッチを設け、このチャイルドロックスイッチの作動時には前記運転スイッチの停止指示のみしか受け付けない燃焼暖房機に於いて、前記カートリッジタンクの装着を検知するタンク検知部と、灯油の残量の所定量以下の減少を検知する給油検知部とを備え、前記チャイルドロックの作動時に前記タンク検知部によってカートリッジタンクの取り出しと装着を続けて検知した時には、自動的にチャイルドロックを一定時間解除するチャイルドロック制御部を備えた事を特徴とする燃焼暖房機。
【請求項2】
筐体内に灯油を蓄えるカートリッジタンクと、バーナ部と、このバーナ部で発生した熱を室内へ放出する対流ファンを設け、前記筐体表面に備えた操作部に運転スイッチや室温設定スイッチ等を設けると共に、チャイルドロックスイッチを設け、このチャイルドロックスイッチの作動時には前記運転スイッチの停止指示のみしか受け付けない燃焼暖房機に於いて、前記カートリッジタンクの装着を検知するタンク検知部と、灯油の残量の所定量以下の減少を検知する給油検知部とを備え、この給油検知部によって灯油の残量が少ないことを報知する報知部を設け、この報知部による報知後に、前記タンク検知部によってカートリッジタンクの取り出しと装着を続けて検知した時には、自動的にチャイルドロックを解除し、運転再開後で前記カートリッジタンク装着の所定時間後にチャイルドロックを自動で再設定するチャイルドロック制御部を備えた事を特徴とする燃焼暖房機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、灯油等の燃料の燃焼によって発生する熱を用いて暖房を行う燃焼暖房機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来よりこの種のものに於いては、操作部にチャイルドロックスイッチを設け、暖房機の運転停止中に子供の悪戯で勝手に暖房を開始してしまったり、暖房機の運転中に子供の悪戯で勝手に設定室温等が変更されることを防止していた。また、残りの燃料が少なくなると給油の必要を報知する表示ランプを点灯させるものがあり、機器の運転状況を表示ランプによって使用者に知らせようとするものもがあった。(例えば、特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−78118号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところでこの従来のものでは、チャイルドロック作動中での暖房運転中に燃料切れになった時にはカートリッジタンクを取り出して灯油を給油する必要が有り、給油のためにカートリッジタンクを暖房機から取り出した時には、安全のために自動的に燃焼を停止するものであるが、カートリッジタンクへの給油後に暖房機にセットして再運転しようとするとき、チャイルドロック中で有るために運転スイッチを操作するだけでは運転を開始できず、チャイルドロックをいったん解除してから運転操作を行こなわなければ再運転ができないものであり、更に、チャイルドロックの再設定の操作も必要になり、とても煩わしい操作手順が必要なものであった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明はこの点に着目し上記欠点を解決する為、特にその構成を、筐体内に灯油を蓄えるカートリッジタンクと、バーナ部と、このバーナ部で発生した熱を室内へ放出する対流ファンを設け、前記筐体表面に備えた操作部に運転スイッチや室温設定スイッチ等を設けると共に、チャイルドロックスイッチを設け、このチャイルドロックスイッチの作動時には前記運転スイッチの停止指示のみしか受け付けない燃焼暖房機に於いて、前記カートリッジタンクの装着を検知するタンク検知部と、灯油の残量の所定量以下の減少を検知する給油検知部とを備え、前記チャイルドロックの作動時に前記タンク検知部によってカートリッジタンクの取り出しと装着を続けて検知した時には、自動的にチャイルドロックを一定時間解除するチャイルドロック制御部を備えたものである。
【発明の効果】
【0006】
この発明によれば、チャイルドロック中に給油作業を行った後にチャイルドロックを解除しなくとも再運転が可能になり、更に、運転開始後のチャイルドロックの再設定の操作も不要になるので、煩わしい操作を必要とせず、チャイルドロック中の給油作業を極めて簡単にした。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】この発明一実施形態の燃焼器具の外観斜視図。
図2】同本体の断面図。
図3】同燃焼系の断面図。
図4】同制御系の構成図。
図5】同操作部の正面図。
図6】同カラー表示器の分解説明図。
図7】同作動を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0008】
次にこの発明の一実施形態を図面に基づき説明する。
1は燃焼器具を構成する温風暖房機本体で、2は前面上部に備えられた合成樹脂製の操作部、3は温風を案内するルーバ4が取り付けられた温風吹出口、5は背面の温風取入口6にファンガード7を介して取り付けられた対流ファン、8は前記温風取入口6と温風吹出口3とを連通する送風ボックス、9は前記送風ボックス8内にバーナヘッド10を突出して設けられたバーナ部、11は前記バーナヘッド10を囲堯して燃焼空間を形成する燃焼筒、12は前記送風ボックス8内で前記燃焼筒11の真上に配設された遮熱板である。
【0009】
前記機器本体1の外装体は、前面を覆う前パネル13と、上面を覆う上面板14と、側面及び背面を覆う背面板15とを置き台16の上に固定して構成されている。
【0010】
次に17は灯油などの液体燃料を供給するカートリッジタンク、18はこのカートリッジタンク17からの燃料を一時的に溜め置く固定タンク、19はカートリッジタンク17の装着を検知するタンク検知部で、固定タンク18に装着したマイクロスイッチ等から成る、20は給油検知部として作用し固定タンク18内の燃料量が所定量以下になるとオンするフロートスイッチ、21は固定タンク18内の燃料を送油管22及び送油ノズル23を介してバーナ部9へ圧送する電磁ポンプ、24は燃焼用空気を送風管25を介して送風する燃焼ファンである。
【0011】
26は液体燃料を気化する気化器、27は前記気化器26を燃料が気化可能な温度まで加熱する気化ヒータ、28は前記気化器26の温度を検知する気化温度センサ、29はバーナヘッド8の外周に設けられた炎孔網、30は燃焼熱を気化器26へ回収する熱回収リング、31は気化ガスにスパーク放電して点火する点火器、32は炎の状態を監視するフレームロッドである。
【0012】
33はこの機器本体1の制御を行う制御装置であって、マイコン(図示せず)を中心に構成されている。34は前記操作部2に設けられた操作部基盤であり、操作部2に設けられた各種スイッチや表示ランプがこの操作部基盤34を介して前記制御装置33に接続されている。
【0013】
35は運転開始からの時間をカウントして所定時間(3時間)経過すると自動消火させる消し忘れタイマー手段で、36は予め設定されたタイマー時刻に機器の運転を開始させ、運転開始から所定時間(1時間)経過すると自動消火させるおはようタイマー手段で、37は残り燃料量が所定量以下になると前記電磁ポンプ21の駆動パルス数をカウント開始し、このカウントしたパルス数が所定値以上になると自動消火させる燃料切れ消火手段である。尚、この燃料切れ消火手段37は、残り燃料量が所定量以下になってから一定時間の経過で自動消火させるものや、残り燃料量が前記の所定量より少ない第2の所定量以下になったことをを第2のフロートスイッチにより検知して自動消火させるものでもよい。38はチャイルドロック制御部で、チャイルドロックの作動時にタンク検知部19によってカートリッジタンク17の取り出しと装着を続けて検知した時には、自動的にチャイルドロックをカートリッジタンク17装着後の一定時間(約30秒間)解除するので、再運転は通常の運転操作と同じくスムーズに再運転ができ、更に、30秒後には自動でチャイルドロックに復帰するので、新たにチャイルドロックを設定する操作は必要ないものである。
【0014】
前記操作部2の中央には、室温や設定温度及び現在時刻やタイマー時間、警告文字を表示する表示部39を位置させ、この表示部39の向かって右側には、通常良く使用する直接燃焼に関係のあるスイッチで、機器の運転/停止を指示する運転スイッチ40と、前記消し忘れタイマー手段35のカウント時間をリセットして再度所定時間(3時間)のカウントを開始させる延長スイッチ41とを、運転スイッチ40を上にして上下に配置すると共に、設定温度の変更やタイマー時間の設定変更を行うアップスイッチ42とダウンスイッチ43を、設定値のアップと分を変更するアップスイッチ42を上にして、設定値のダウンと時を変更するダウンスイッチ43を上下に配置している。
【0015】
更に表示部39の向かって左側には、該表示部39の表示を温度表示、時刻表示、タイマー時間表示と切替る表示切替スイッチ44と、気化器26を保温して運転スイッチ40の運転指示から5秒で点火させる5秒点火スイッチ45とを、表示切替スイッチ44を上にして上下に配置すると共に、設定した時間に運転を開始させるタイマースイッチ46と、子供の悪戯を防止する為に運転スイッチ40の停止指示のみしか受け付けないようにするチャイルドロックスイッチ47とを、タイマースイッチ46を上にして上下に配置している。
【0016】
前記運転スイッチ40には運転ランプ48が設けられ、タイマースイッチ46にはタイマーランプ49が設けられており、更に各スイッチの操作時や何等かの警告時に音を発するブザー50が設けられているものである。
【0017】
51は操作部2内の表示部39下方に横長のバー状に設けられたカラー表示器で、運転中は視覚的に後退作用のある後退色の緑色に点灯し、且つ消し忘れタイマー手段35やおはようタイマー手段36による自動消火の一定時間前より緑色で点滅することにより消火を予告し、また残り燃料が所定量以下となり燃料切れ消火手段37により消火する際には視覚的に進出作用のある進出色である赤色に点灯・点滅することで、より目に付きやすい色にて使用者に給油を促すものである。
【0018】
このカラー表示器51は、赤色及び緑色の二色に発光する発光部52とこの発光部52の光を周囲に拡散する拡散レンズ53とにより構成されている。
【0019】
この発光部52は、操作部2に貫通穴54を形成し、その一端底部に露呈する操作部基盤34に直接赤色LED55を2個と、緑色LED56の3個を交互に横一列に配置してなり、更にこの貫通穴54の他端に裏面に四角錐状の凹部を多数設けてプリズムとした拡散レンズ53を操作部2がフラットとなるようにはめ込んで構成されており、最後にはこの上から操作部2全体に印刷が施され、拡散レンズ53との対向部分は透明としたフイルム57を貼り付けるものである。
【0020】
次にこの実施形態の作動について図7のフローチャートに基づいてチャイルドロックの作動について説明する。
通常暖房運転時でチャイルドロックの作動中(s1)から始める。
ステップ2ではフロースイッチ20にて灯油の残量が少ないことを検知すると共に、使用者に給油が必要であることを知らせるために給油ランプ等の表示を点灯し、ステップ3に進み使用者が室内におらなかったり、灯油の買い置きがなくなった等の理由でそのままの状態が放置されたときにはステップ16に進んで燃料切れにより燃焼運転を停止する。
【0021】
ステップ3でNoの場合にはステップ4に進み、給油のためにカートリッジタンク17が取り外されたかを検知し、Yesの場合にはステップ5にて給油が終わってカートリッジタンク17が取り付けられたかを検知する。ステップ4にてNoの場合にステップ12に進み、子供の悪戯等で他のスイッチ操作の変化を検知した場合にはステップ16に進んでチャイルドロックの作動を継続する。
【0022】
ステップ5で給油が終わってカートリッジタンク17が取り付けられたことを検知したときにはステップ6に進んでフロートスイッチ20にて灯油の残量が実際に増加しているかを確認し、灯油の増加が確認できればステップ7に進んでチャイルドロックを一時的に解除し、ステップ8に進んで運転スイッチ40が操作されれば、チャイルドロックは解除されているの通常の運転開始と同様にステップ9にて燃焼運転を再開する。
【0023】
ステップ5から8の間で通常の給油行程が成されなかったり、その間に操作部2のスイッチ類が子供の悪戯等で操作された場合には、ステップ13から15に進んでステップ16にてチャイルドロックの作動を継続する。
【0024】
ステップ9にて燃焼運転再開後はステップ10によってカートリッジタンク17がセットされてから所定時間である約30秒経過すれば、ステップ11によってチャイルドロックが自動的に再設定されるものである。
【0025】
このように、チャイルドロック中に給油作業を行った後にチャイルドロックを解除しないでも再運転が可能になり、更に、運転開始後のチャイルドロックの再設定の操作も不要になるので、煩わしい操作を必要とせず、チャイルドロック中の給油作業を極めて簡単にした。
【符号の説明】
【0026】
2 操作部
9 バーナ部
17 カートリッジタンク
18 固定タンク
19 タンク検知部
20 フロートスイッチ
33 制御装置
38 チャイルドロック制御部
39 表示部
47 チャイルドロックスイッチ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7