(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
調理中のユーザが利用する端末装置とネットワークを介して接続し、前記調理中のユーザの情報を収集および管理する調理情報管理システムにおける調理情報提供方法であって、
調理中の複数のユーザのそれぞれから、各ユーザが調理中のレシピを示す調理中レシピ情報と、実行中の調理工程を示す実行中工程情報とを受信し、
前記実行中工程情報に基づいて前記実行中の調理工程を認識し、
前記認識された調理工程を示す認識結果情報と、前記調理中レシピ情報とを対応付けてユーザごとに記憶し、
前記記憶した、前記認識結果情報および前記調理中レシピ情報に基づいて、第1のユーザが実行中であるレシピの調理工程と同一のレシピの同一の調理工程をリアルタイムに実行している第2のユーザを示す情報を含む提示情報を生成し、
前記ネットワークを介して前記第1のユーザが利用する端末装置のディスプレイに前記生成した提示情報を表示させる、
調理情報提供方法。
前記第2のユーザが前記調理工程を実行している画像を前記端末装置のディスプレイに表示させる間、前記端末装置は前記第2のユーザが利用する端末装置と通信可能に接続する
請求項2記載の調理情報提供方法。
【発明を実施するための形態】
【0010】
まず、本発明者らが本開示に係る各態様の発明をするにあたって、検討した事項を説明する。
【0011】
(本発明の基礎となった知見)
例えば料理教室などにおいて多数の人が同じレシピを調理する場合、他の人の調理状況を確認しながら調理できるので、各人は、孤独感なく、調理を進めることができる。しかしながら、例えば家において一人で調理する場合、その人はリアルタイムに同じ料理を作っている人と調理状態の共有をすることができず、孤独感があるという課題がある。
【0012】
上述した特許文献1のシステムでは、ユーザは、調理工程ごとの具体的な調理状態を確認することはできるが、同じレシピを調理中の他の人の存在を把握したり、他の人の調理状態を確認することはできない。よって、他の人と共に調理をしているという共感を味わうことは出来ず、一人で調理をしている孤独感は解消されない。
【0013】
本開示は、一人で調理する場合であっても、孤独感なく、調理を進めることができる調理情報提供方法を得ることである。
【0014】
本開示の一態様に係る調理情報提供方法は、調理中のユーザが利用する端末装置とネットワークを介して接続し、調理中のユーザの情報を収集および管理する調理情報管理システムにおける調理情報提供方法であって、調理中の複数のユーザのそれぞれから、各ユーザが調理中のレシピを示す調理中レシピ情報と、実行中の調理工程を示す実行中工程情報とを受信し、実行中工程情報に基づいて実行中の調理工程を認識し、認識された調理工程を示す認識結果情報と、調理中レシピ情報とを対応付けてユーザごとに記憶し、記憶した、認識結果情報および調理中レシピ情報に基づいて、第1のユーザが実行中であるレシピの調理工程と同一のレシピの同一の調理工程をリアルタイムに実行している第2のユーザを示す情報を含む提示情報を生成し、ネットワークを介して第1のユーザが利用する端末装置のディスプレイに生成した提示情報を表示させる。
【0015】
このように構成をすることにより、一人で調理する場合であっても、第1のユーザが利用する端末装置のディスプレイを通じて同じレシピの同じ調理工程を実行している第2のユーザの存在を把握できる。また第1のユーザは、リアルタイムに第2のユーザが自分と同じレシピの同じ調理工程を実行中であることを把握できるので、一人で調理をしているという孤独感なく、調理を進めることができる。
【0016】
本開示の一態様に係る調理情報提供方法は、第1のユーザが利用する端末装置から更に第2のユーザを選択する要求を受信すると、第2のユーザが調理工程を実行している画像を端末装置のディスプレイに表示させる、または第2のユーザが調理工程を実行している音声を第1のユーザが利用する前記端末装置のスピーカに出力させる。
【0017】
このように構成をすることにより、一人で調理する場合であっても、第1のユーザが利用する端末装置のディスプレイを通じて、第1のユーザと同じ調理工程を実施している第2のユーザの画像を見ながら、または音声を聞きながら調理が出来るので、第2のユーザの画像または音声を参考にしながら調理できるので、調理をスムーズに進めることができるばかりか、一人で調理しているという孤独感の更なる解消につながる。
【0018】
本開示の一態様に係る調理情報提供方法は、端末装置から更に第2のユーザを選択する要求を受信すると、第2のユーザが調理工程を実行しているときに第2のユーザが利用する端末装置から入力したテキスト情報を端末装置のディスプレイに表示させる。
【0019】
このように構成をすることにより、調理中に第2のユーザから第1のユーザへメッセージを送ることができる。
【0020】
本開示の一態様に係る調理情報提供方法は、提示情報は、更に、第1のユーザが実行中である所定のレシピの所定の調理工程と同一のレシピの同一の調理工程を過去に実行した第3のユーザの情報を含む。
【0021】
このように構成をすることにより、自分が実行している工程と同じ工程を過去に実行した他のユーザの進行を参考にしながら、調理を行うことができる。
【0022】
本開示の一態様に係る調理情報提供方法は、提示情報は、更に、複数の調理工程ごとに複数の第2のユーザを示す情報を含む。
【0023】
このように構成をすることにより、第1のユーザは、調理工程ごとに現在調理中のユーザを把握でき、かつ複数の調理工程ごとに複数の第2のユーザの中から希望するユーザを選択することができる。
【0024】
本開示の一態様に係る調理情報提供方法は、提示情報は、提示情報は、更に、実行中の調理工程を示す情報を含む。
【0025】
このように構成をすることにより、第1のユーザおよび第2のユーザが実行中の調理工程を把握することができる。
【0026】
本開示の一態様に係る調理情報提供方法は、第2のユーザが調理工程を実行している画像を端末装置のディスプレイに表示させる間、端末装置は前記第2のユーザが利用する端末装置と通信可能に接続する。
【0027】
このように構成をすることにより、第1のユーザと第2のユーザとの間で双方向の通信が可能となる。よって、第1のユーザと第2のユーザとの間でリアルタイムなコミュニケーションを実施できるようになり、よりスムーズに調理を進めることができるばかりか、一人で調理しているという孤独感の更なる解消につながる。
【0028】
本開示の一態様に係る制御方法は、入力装置およびサーバ装置とネットワークを介して接続する端末装置の制御方法であって、端末装置に対し、第1のユーザが調理中のレシピを示す調理中レシピ情報をサーバ装置へ送信し、入力装置に第1のユーザが実行中の調理工程を示す実行中工程情報の入力を開始させ、入力装置に実行中工程情報をサーバ装置へ送信させ、サーバ装置から提示情報を受信し、受信した提示情報を端末装置のディスプレイに表示させ、提示情報は、第1のユーザが実行中であるレシピの調理工程と同一のレシピの同一の調理工程をリアルタイムに実行している第2のユーザを示す情報を含む。
【0029】
このように構成をすることにより、一人で調理する場合であっても、第1のユーザが利用する端末装置のディスプレイを通じて同じレシピの同じ調理工程を実行している第2のユーザの存在を把握できる。また第1のユーザは、リアルタイムに第2のユーザが自分と同じレシピの同じ調理工程を実行中であることを把握できるので、一人で調理をしているという孤独感なく、調理を進めることができる。
【0030】
本開示の一態様に係るプログラムは、調理中のユーザの画像または音声を入力する入力装置およびサーバ装置とネットワークを介して接続するコンピュータを実行させるプログラムであって、コンピュータに対し、第1のユーザが調理中のレシピを示す調理中レシピ情報をサーバ装置へ送信し、入力装置に第1のユーザが実行中の調理工程を示す実行中工程情報の入力を開始させ、入力装置に実行中工程情報をサーバ装置へ送信させ、サーバ装置から提示情報を受信し、受信した提示情報を端末装置のディスプレイに表示させ、提示情報は、第1のユーザが実行中であるレシピの調理工程と同一のレシピの同一の調理工程をリアルタイムに実行している第2のユーザを示す情報を含む。
【0031】
このように構成をすることにより、一人で調理する場合であっても、第1のユーザが利用する端末装置のディスプレイを通じて同じレシピの同じ調理工程を実行している第2のユーザの存在を把握できる。また第1のユーザは、リアルタイムに第2のユーザが自分と同じレシピの同じ調理工程を実行中であることを把握できるので、一人で調理をしているという孤独感なく、調理を進めることができる。
【0032】
本開示の一態様に係る端末装置は、調理中のユーザの画像または音声を入力する入力装置およびサーバ装置とネットワークを介して接続する端末装置であって、第1のユーザが調理中のレシピを示す調理中レシピ情報をサーバ装置へ送信する情報送信部、サーバ装置から提示情報を受信する情報受信部を備え、情報送信部は、入力装置に第1のユーザが実行中の調理工程を示す実行中工程情報の入力を開始させるとともに、入力装置に実行中工程情報をサーバ装置へ送信させる情報を入力装置へ送信し、端末装置は、更に受信した提示情報を端末装置のディスプレイに表示し、提示情報は、第1のユーザが実行中であるレシピの調理工程と同一のレシピの同一の調理工程をリアルタイムに実行している第2のユーザを示す情報を含む。
【0033】
このように構成をすることにより、一人で調理する場合であっても、第1のユーザが利用する端末装置のディスプレイを通じて同じレシピの同じ調理工程を実行している第2のユーザの存在を把握できる。また第1のユーザは、リアルタイムに第2のユーザが自分と同じレシピの同じ調理工程を実行中であることを把握できるので、一人で調理をしているという孤独感なく、調理を進めることができる。
【0034】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0035】
<提供するサービスの全体像>
図1は、本開示の一実施の形態における調理情報提供システム(以後、調理支援システムと称す)の概要について説明する図である。
図1Aには、本実施の形態における調理支援システムの全体像が示されている。グループ10は、例えば企業、団体、家庭等であり、その規模を問わない。グループ10には、複数の機器10aである機器A、機器Bおよびホームゲートウェイ10bが存在する。
【0036】
複数の機器10aには、インターネットと接続可能な機器(例えば、スマートフォン、PC、TV等)もあれば、それ自身ではインターネットと接続不可能な機器(例えば、照明、洗濯機、冷蔵庫等)も存在する。それ自身ではインターネットと接続不可能な機器であっても、ホームゲートウェイ10bを介してインターネットと接続可能となる機器が存在してもよい。またグループ10には複数の機器10aを使用するユーザ1が存在する。
【0037】
データセンタ運営会社11には、クラウドサーバ11aが存在する。クラウドサーバ11aとはインターネットを介して様々な機器と連携する仮想化サーバである。データセンタ運営会社11は、データ管理やクラウドサーバ11aの管理、それらを行うデータセンタの運営等を行っている。データセンタ運営会社11が行っている役務については詳細を後述する。
【0038】
ここで、データセンタ運営会社11は、データ管理やクラウドサーバ11aの運営等のみを行っている会社に限らない。
図1Bは、本開示の一実施の形態に係る調理支援システムおけるデータセンタ運営会社と機器メーカとの関係の一例を示す図である。図に示すように例えば複数の機器10aのうちの一つの機器を開発・製造している機器メーカが、併せてデータ管理やクラウドサーバ11aの管理等を行っている場合は、機器メーカがデータセンタ運営会社11に該当する。
【0039】
また、データセンタ運営会社11は一つの会社に限らない。
図1Cは、本開示の一実施の形態に係る調理支援システムにおけるデータセンタ運営会社と機器メーカおよび管理会社との関係の一例を示す図である。図に示すように例えば機器メーカ及び他の管理会社が共同もしくは分担してデータ管理やクラウドサーバ11aの運営を行っている場合は、両者もしくはいずれか一方がデータセンタ運営会社11に該当するものとする。
【0040】
サービスプロバイダ12は、サーバ12aを保有している。ここで言うサーバ12aとは、その規模は問わず例えば、個人用PC内のメモリ等も含む。また、サービスプロバイダがサーバ12aを保有していない場合もある。
【0041】
なお、上記サービスにおいてホームゲートウェイ10bは必須ではない。例えば、クラウドサーバ11aが全てのデータ管理を行っている場合等は、ホームゲートウェイ10bは不要となる。また、家庭内のあらゆる機器がインターネットに接続されている場合のように、それ自身ではインターネットと接続不可能な機器は存在しない場合もある。
【0042】
次に、上記サービスにおける情報の流れを説明する。まず、グループ10の機器Aまたは機器Bは、それぞれ、ログ情報をデータセンタ運営会社11のクラウドサーバ11aに送信する。クラウドサーバ11aは、機器Aまたは機器Bの情報を集積する(
図1(a))。
【0043】
ここで、ログ情報とは、複数の機器10aの、例えば運転状況または動作日時等を示す情報である。その例として、テレビの視聴履歴、レコーダの録画予約情報、洗濯機の運転日時・洗濯物の量、冷蔵庫の開閉日時・開閉回数などが挙げられる。なお、ログ情報は、これらのものに限らず、あらゆる機器から取得が可能なすべての情報をいう。本実施の形態では、後述するユーザ情報および実行中工程情報は、ログ情報に含まれるとする。
【0044】
なお、ログ情報は、インターネットを介して複数の機器10a自体からクラウドサーバ11aに直接提供される場合もある。また複数の機器10aからホームゲートウェイ10bに情報が一旦集積され、ホームゲートウェイ10bからクラウドサーバ11aに提供されてもよい。
【0045】
次に、データセンタ運営会社11のクラウドサーバ11aは、集積した情報を一定の単位でサービスプロバイダ12に提供する。ここで、一定の単位は、データセンタ運営会社が集積した情報を整理してサービスプロバイダ12に提供することの出来る単位でもいいし、サービスプロバイダ12が要求した単位でもいい。一定の単位と記載したが一定でなくてもよく、状況に応じて提供する情報量が変化する場合もある。
【0046】
上述したログ情報は、必要に応じてサービスプロバイダ12が保有するサーバ12aに保存される(
図1A(b))。そして、サービスプロバイダ12は、ログ情報をユーザに提供するサービスに適合する情報(例えば、後述する画面情報)に整理し、ユーザに提供する。提供するユーザは、複数の機器10aを使用するユーザ1でもよいし、外部のユーザ2でもよい。
【0047】
ユーザへのサービス提供方法は、例えば、サービスプロバイダ12から直接ユーザへ提供されてもよい(
図1A(f)、(e))。また、ユーザへのサービス提供方法は、例えば、データセンタ運営会社11のクラウドサーバ11aを再度経由して、ユーザに提供されてもよい(
図1A(c)、(d))。また、データセンタ運営会社11のクラウドサーバ11aがログ情報をユーザに提供するサービスに適合する情報に整理し、サービスプロバイダ12に提供してもよい。
【0048】
なお、ユーザ1とユーザ2とは、別でも同一でもよい。
【0049】
<実施の形態の構成>
図2は、本開示の一実施の形態に係る調理支援システムの構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、この調理支援システムは、機器100(本発明の端末装置の一例)、入力装置200、サーバ装置300(本実施のサーバ装置の一例)を有する。
【0050】
図2において、機器100、入力装置200、およびサーバ装置300は、ネットワーク400を介して接続される。ネットワーク400は、無線ネットワークでもよいし、有線ネットワークでもよいし、有線ネットワークと無線ネットワークとが混在したネットワークでもよい。例えば、機器100と入力装置200とはLAN(Local Area Network)で接続され、機器100とサーバ装置300とはインターネットで接続され、入力装置200とサーバ装置300とはインターネットで接続される。
【0051】
また、
図2には、機器100が1台しか示されていないが、2台以上であってもよい。
【0052】
機器100は、例えば、スマートフォンまたはタブレットなどの端末装置(携帯型の端末装置であってもよいし、据え置き型の端末装置であってもよい)、または、電子レンジまたは電磁調理器等の調理機器であってもよい。
【0053】
機器100は、入力部101、通知部102、記憶部103、情報送受信部104、情報処理部105を備える。
【0054】
入力部101は、ボタン、タッチパネルなどの入力デバイスである。通知部102は、出力デバイスである。出力デバイスは、ディスプレイなどの表示デバイス、または、スピーカを含む。記憶部103は、メモリ、ハードディスク装置などの記憶デバイスである。
【0055】
記憶部103は、機器100を利用するユーザに関する情報(以下、ユーザ情報という)を記憶する。ユーザ情報は、例えばユーザにより入力部101から入力され、例えば、ID、名前、画像、使用機種、ブックマーク、友人、公開範囲、公開形式、調理中レシピなどの情報を含む。このユーザ情報は、機器100からサーバ装置300に送信され、記憶部304に記憶される。なお、ユーザ情報の詳細については、
図4を用いて後述する。
【0056】
また、記憶部103は、サーバ装置300から受信した画面情報を記憶する。画面情報とは、ユーザに提示する情報(提示情報)の一例であり、例えば、ユーザの調理を支援する画面(以下、調理支援画面という)を構成する情報(すなわち、画像情報)である。この画面情報は、通知部102により通知される。通知部102による通知とは、例えば、記憶部103に記憶された画面情報を表示デバイス(ディスプレイ)に表示することである。表示デバイスは、例えば機器100が備える。または、機器100と表示デバイスとは別体であってもよい。
【0057】
また、画面情報に音声情報が含まれる場合は、その音声情報をスピーカなどにより音声として出力することとしてもよい。ここでいう音声情報は、例えば、ユーザの調理を支援する音声(以下、調理支援音声という)の情報である。なお、画面情報に基づいて表示される調理支援画面の詳細については、
図6〜
図8を用いて後述する。
【0058】
情報送受信部104は、他の装置に情報を送信し、また、他の装置により送信された情報を受信する通信インターフェース部である。情報送受信部104は、情報送信部と情報受信部とを有する。例えば、情報送受信部104の情報送信部は、所定の調理支援画面の表示を要求する情報(以下、表示要求という)を、ユーザ情報(例えば、ユーザID)とともにサーバ装置300へ送信する。また、例えば、情報送受信部104の情報送信部は、ユーザ情報(例えば、ユーザID)を入力装置200に送信する。情報送受信部104は、入力装置200にユーザ情報を送信することで、入力装置200に調理中のユーザの情報である実行中工程情報の入力を開始させ、入力装置200に入力された実行中工程情報をサーバ装置300へ送信させる。また、例えば、情報送受信部104の情報受信部は、上記表示要求に応じてサーバ装置300により送信された画面情報を受信する。
【0059】
情報処理部105は、種々の情報処理を実行するプロセッサなどの制御デバイスである。例えば、情報処理部105は、機器100を利用するユーザ情報を記憶部103に記憶するとともに、所定のタイミングで記憶部103からユーザ情報を読み出して、そのユーザ情報を入力装置200またはサーバ装置300に情報送受信部104を介して送信する。また、例えば、情報処理部105は、サーバ装置300から受信した画面情報を記憶部103に記憶するとともに、その画面情報を通知部102に通知させる。通知部102は、画面情報を表示デバイス(ディスプレイ)に表示させることにより、ユーザに画面情報を提示することから、「提示部」と言うことができる。
【0060】
また、情報処理部105は、入力部101より入力された情報を処理する。
【0061】
入力装置200は、機器100を利用するユーザが実行中の調理工程の情報などをサーバ装置300へ送信する装置である。この入力装置200は、情報送受信部201、情報処理部202、入力部203を備える。
【0062】
情報送受信部201は、他の装置に情報を送信し、また、他の装置により送信された情報を受信する通信インターフェース部である。情報送受信部201は、情報送信部と情報受信部とを有する。例えば、情報送受信部201の情報受信部は、機器100により送信されたユーザ情報(例えば、ユーザID)を受信する。また、例えば、情報送受信部201の情報送信部は、入力部203から入力された実行中工程情報をユーザ情報(例えば、ユーザID)とともにサーバ装置300に送信する。実行中工程情報とは、ユーザが実行中の調理工程(以下、実行中工程という)に関する情報である。その具体例については、後述する。
【0063】
情報処理部202は、種々の情報処理を実行するプロセッサなどの制御デバイスである。例えば、情報処理部202は、情報送受信部201によりユーザ情報(例えば、ユーザID)が受信されると、入力部203に対して、実行中工程情報の入力を開始させる。そして、例えば、情報処理部202は、情報送受信部201に対して、実行中工程情報にユーザIDを対応付けてサーバ装置300へ送信させる。
【0064】
入力部203は、カメラ、マイクなどの入力デバイスである。入力部203は、例えば、キッチンの天井などに設置され、調理中のユーザの手元などの画像を含む画像情報、および、調理中のユーザの発する音声を含む音声情報などを入力する。また、例えば、入力部203は、調理中のユーザが使用している調理機器と接続され、その調理機器の動作状態を示す動作情報を入力してもよい。このように入力部203に入力された情報は、実行中工程情報として情報送受信部201へ出力される。なお、ここでいう調理中のユーザとは、機器100の記憶部103に記憶されたユーザ情報に対応するユーザ(第1のユーザ)であるとする。すなわち、本実施の形態では、機器100を利用するユーザが機器100の表示デバイス(ディスプレイ)に表示された調理支援画面等を見ながら調理を行っている場合において、入力装置200が実行中工程情報をリアルタイムでサーバ装置300へ送信する。上述したとおり、実行中工程情報は、情報送受信部201が受信したユーザIDに対応付けられて、情報送受信部201からサーバ装置300へ送信される。
【0065】
なお、上記では例として、実行中工程情報は、入力装置200からサーバ装置300へ直接送信される例としたが、入力装置200から機器100を介してサーバ装置300へ送信されてもよい。
【0066】
また、上記では例として、実行中工程情報は、入力装置200から入力される例としたが、機器100から入力されてサーバ装置300へ送信されてもよい。また、サーバ装置300は、機器100とは異なる機器および入力装置200とは異なる入力装置とネットワーク400を介して接続している。機器100とは異なる機器とは、例えば、機器100を利用するユーザ以外の他のユーザ(第2のユーザ)が利用する端末装置に対応する機器である。入力装置200とは異なる入力装置とは、例えば第2のユーザの実行中情報をサーバ装置300へ送信する入力装置である。
【0067】
機器100とは異なる機器の具体的な構成、動作は、ユーザ情報が第2のユーザに関する情報であること以外は、基本的には機器100の構成、動作と同一であるため、ここではその説明を省略する。入力装置200とは異なる入力装置の具体的な構成、動作については、第2のユーザが利用する機器から受信するユーザ情報が第2のユーザに関する情報であること、サーバ装置300へ送信される情報が第2のユーザに関する実行中工程情報であること以外は、基本的には入力装置200の構成、動作と同一であるため、ここではその説明を省略する。
【0068】
サーバ装置300は、画面情報を機器100へ送信するなどの処理を行う装置である。このサーバ装置300は、情報送受信部301、工程認識部302、情報生成部303、記憶部304を備える。
【0069】
情報送受信部301は、他の装置に情報を送信し、また、他の装置により送信された情報を受信する通信インターフェース部である。情報送受信部301は、情報送信部と情報受信部とを有する。例えば、情報送受信部301の情報受信部は、機器100により送信された、ユーザ情報、または、ユーザ情報(ユーザID)と対応付けられた表示要求を受信する。また、例えば、情報送受信部301の情報受信部は、入力装置200により送信された実行中工程情報を受信する。また、例えば、情報送受信部301の情報送信部は、上記表示要求に応じた画面情報を機器100に送信する。
【0070】
工程認識部302は、実行中工程情報に基づいて、実行中工程を認識するプロセッサなどの制御デバイスである。具体的には、工程認識部302は、実行中工程が複数の調理工程のうちのどの調理工程に相当するかを認識する。例えば、工程認識部302は、調理中のユーザの手元が撮影された画像の画像認識により、実行中工程を認識する。また、例えば、工程認識部302は、調理中のユーザの発した音声(例えば、どんな調理工程を開始するのかを示す音声、または、どんな調理工程を完了したのかを示す音声)の音声認識により、実行中工程を認識する。あるいは、工程認識部302は、例えば、調理に使用されている調理機器のスイッチのオン/オフにより、実行中工程を認識する。そして、工程認識部302は、認識結果を示す認識結果情報を生成し、その認識結果情報を記憶部304に記憶させる。
【0071】
情報生成部303は、記憶部304に記憶されているレシピ情報およびユーザ情報、入力装置200から受信した実行中工程情報などに基づいて、画面情報(音声情報を伴ってもよい)を生成するプロセッサなどの制御デバイスである。なお、画面情報の具体的な内容については、
図6〜
図8を用いて後述する。
【0072】
記憶部304は、メモリ、ハードディスク装置などの記憶デバイスである。記憶部304は、レシピ情報およびユーザ情報を記憶する。以下、各情報の具体例について説明する。
【0073】
まず、レシピ情報について、
図3を用いて説明する。
図3は、本開示の一実施の形態に係るレシピ情報の一例を示す図である。より具体的には、
図3は、記憶部304に記憶されるレシピ情報の一例である。
【0074】
図3に示すように、レシピ情報は、レシピ名1、レシピ名1画像、レシピ名2、レシピ名2画像、工程数の各情報を含む。
【0075】
レシピ名1は、レシピの名称を示す情報である。
図3では、例えば、「カレー」、「ハンバーグ」が登録されている。
【0076】
レシピ名1画像は、レシピ名1に対応付けられて登録された情報であり、レシピ名1が示すレシピの画像を示す情報である。
図3では、例えば、カレーを示す画像として「xxx.jpg」、ハンバーグを示す画像として「yyy.jpg」が登録されている。なお、ここでは、画像のデータ形式をJPEGとしたが、これに限定されない。
【0077】
レシピ名2は、レシピ名1に対応付けられて登録された情報であり、レシピ名1が示すレシピ名より下位概念のレシピ名を示す情報である。
図3では、例えば、「カレー」の下位概念として、「チキンカレー」、「シーフードカレー」、「野菜カレー」等が登録されている。また、
図3では、例えば、「ハンバーグ」の下位概念として、「ビーフハンバーグ」、「チーズインハンバーグ」等が登録されている。
【0078】
レシピ名2画像は、レシピ名2に対応付けられて登録された情報であり、レシピ名2が示すレシピの画像を示す情報である。
図3では、例えば、「チキンカレー」を示す画像として「xx1.jpg」、「シーフードカレー」を示す画像として「xx2.jpg」、「野菜カレー」を示す画像として「xx9.jpg」、「ビーフハンバーグ」を示す画像として「yy1.jpg」、「チーズインハンバーグ」を示す画像として「yy9.jpg」が登録されている。なお、ここでは、画像のデータ形式をJPEGとしたが、これに限定されない。
【0079】
工程数は、レシピ名2に対応付けられて登録された情報であり、レシピを構成する調理工程の数を示す情報である。
図3では、例えば、「チキンカレー」の工程数として「5」、「シーフードカレー」の工程数として「6」、「野菜カレー」の工程数として「5」、「ビーフハンバーグ」の工程数として「7」、「チーズインハンバーグ」の工程数として「8」が登録されている。
【0080】
上述した、レシピ名1、レシピ名1画像、レシピ名2、レシピ名2画像、工程数といった情報は、例えばサーバ装置300の管理者により適宜入力され、サーバ装置300の記憶部304に登録される。
【0081】
このようにして記憶部304に記憶されたレシピ情報は、情報生成部303による画面情報の生成に用いられる。
【0082】
以上、記憶部304に記憶されるレシピ情報の一例について説明した。
【0083】
次に、ユーザ情報について、
図4を用いて説明する。
図4は、本開示の一実施の形態に係るユーザ情報の一例を示す図である。具体的には、
図4は、記憶部304に記憶されるユーザ情報の一例である。
【0084】
図4に示すように、ユーザ情報は、ユーザID、名前、画像、使用機種、ブックマーク、友人、公開範囲、公開形式、調理中レシピ、認識結果の各情報を含む。
【0085】
ユーザIDは、画面情報の提供対象となる機器(例えば、機器100)のユーザを識別可能な情報である。例えば、
図4では、「1111」、「1112」、「2112」等が登録されている。このユーザIDに対応付けられて、以下の各情報が登録される。
【0086】
名前は、ユーザIDが示すユーザの名前を示す情報である。この名前は、必ずしも本名でなくてもよい。例えば、
図4では、ユーザID「1111」に対応して名前「SSS」、ユーザID「1112」に対応して名前「AAA」、ユーザID「2112」に対応して名前「PPP」等が登録されている。
【0087】
画像は、ユーザの画像を示す情報である。例えば、
図4では、ユーザID「1111」に対応して画像「sss.jpg」、ユーザID「1112」に対応して画像「aaa.jpg」、ユーザID「2112」に対応して画像「ppp.jpg」等が登録されている。なお、ここでは、画像のデータ形式をJPEGとしたが、これに限定されない。
【0088】
使用機種は、ユーザが調理に使用する調理機器の機種(例えば、型番)を示す情報である。例えば、
図4では、ユーザID「1111」に対応して使用機種「PN410」、ユーザID「1112」に対応して使用機種「PF110」、ユーザID「2112」に対応して使用機種「WA255」等が登録されている。なお、
図4では使用機種の登録を1つだけとしているが、複数の使用機種が登録されてもよい。
【0089】
ブックマークは、ユーザがブックマークしたレシピを示す情報である。例えば、
図4では、ユーザID「1111」に対応してブックマーク「チキンカレー」、ユーザID「1112」に対応してブックマーク「シーフードカレー」、ユーザID「2112」に対応してブックマーク「チーズインハンバーグ」等が登録されている。なお、
図4ではブックマークの登録を1つだけとしているが、複数のブックマークが登録されてもよい。
【0090】
友人は、ユーザが友人として登録した他のユーザを示す情報である。この友人は、必ずしも友人関係である必要はない。例えば、
図4では、ユーザID「1111」に対応して友人「BBB」、ユーザID「1112」に対応して友人「CCC」、ユーザID「2112」に対応して友人「FFF」等が登録されている。なお、
図4では友人の登録を1名だけとしているが、複数の友人が登録されてもよい。
【0091】
公開範囲は、ユーザが自分自身の実行中工程情報を公開する範囲を示す情報である。例えば、
図4では、ユーザID「1111」および「1112」に対応して公開範囲「一般」、ユーザID「2112」に対応して公開範囲「友人」等が登録されている。「一般」とは、全てのユーザに対して実行中工程情報が公開されることを意味する。また、「友人」とは、友人として登録されたユーザに対してのみ実行中工程情報が公開されることを意味する。
【0092】
公開形式は、ユーザが自分自身の実行中工程情報を公開する形式を示す情報である。例えば、
図4では、ユーザID「1111」および「2112」に対応して公開形式「動画」、ユーザID「1112」に対応して公開形式「静止画」等が登録されている。「動画」とは、調理中の動画が公開されることを意味する。また、「静止画」とは、調理中の静止画が公開されることを意味する。これら以外の公開形式として、例えば、調理中にユーザが発する音声のみを公開したり、または、調理中にユーザが発する音声をテキスト情報(以後、テキストと称す)に変換した文字列のみを公開したりしてもよい。あるいは、動画(または静止画)、音声、文字列を任意に組み合わせて公開してもよい。
【0093】
調理中レシピは、ユーザが調理中(または、これから調理を開始する)のレシピを示す情報である。
図4では、ユーザID「1111」に対応して調理中レシピ「チキンカレー」、ユーザID「1112」に対応して調理中レシピ「シーフードカレー」、ユーザID「2112」に対応して調理中レシピ「野菜カレー」等が登録されている。
【0094】
認識結果は、工程認識部302によって認識された実行中工程を示す情報である。すなわち、認識結果とは、複数の調理工程のうちのどの調理工程が実行中であるかを示す情報である。
図4では、ユーザID「1111」および「1112」に対応して認識結果「工程1」、ユーザID「2112」に対応して認識結果「工程4」等が登録されている。「工程1」とは、複数の調理工程のうちの1番目の調理工程が実行中であることを意味する。また、「工程4」とは、複数の調理工程のうちの4番目の調理工程が実行中であることを意味する。
【0095】
上述した、ユーザID、名前、画像、使用機種、ブックマーク、友人、公開範囲、公開形式、調理中レシピといった情報は、機器100においてユーザにより適宜入力され、ユーザ情報として機器100からサーバ装置300へ送信される。このとき、名前、画像、使用機種、ブックマーク、友人、公開範囲、公開形式、調理中レシピは、ユーザIDとともにサーバ装置300へ送信される。そして、記憶部304において、
図4に示すように記憶(登録)される。一方、上述した認識結果は、工程認識部302により認識結果情報として得られた後、記憶部304において、
図4に示すように記憶(登録)される。
【0096】
このように構成することにより、サーバ装置300は、調理中のユーザのそれぞれについてユーザ情報を収集し、管理することができる。
このようにして記憶部304に記憶されたユーザ情報は、情報生成部303による画面情報の生成に用いられる。
【0097】
以上、記憶部304に記憶されるユーザ情報の一例について説明した。
【0098】
<実施の形態の動作>
次に、本実施の形態に係る調理支援システム(機器100、入力装置200、およびサーバ装置300)の調理支援処理の処理手順の一例について説明する。
図5は、本開示の一実施の形態に係る調理支援システムの動作の一例を示すシーケンス図。
【0099】
図5に示すシーケンス図には図示されていないが、サーバ装置300は、例えば、調理中の第2のユーザが利用する機器および入力装置とネットワーク400を介して接続している。第2のユーザが利用する機器および入力装置についても、
図5に示すシーケンス図に示す処理と同様の処理がなされる。
【0100】
ステップS1において、機器100の情報処理部105は、入力部101が所定の調理支援画面の表示要求を受け付けると、その表示要求にユーザIDを対応付け、情報送受信部104を介してサーバ装置300へ送信する。
【0101】
上記ステップS1では、表示要求とともに調理中レシピ情報が送信される場合と送信されない場合とがある。その具体例について以下に説明する。上述したとおり、調理中レシピ情報とは、ユーザ(ここでは、機器100を利用するユーザ)が調理中であるまたはこれから調理を開始するレシピを示す情報である。表示要求だけが送信される(調理中レシピ情報は送信されない)場合は、後述する
図6A〜
図6Cに示す調理支援画面の表示が要求される場合である。一方、表示要求および調理中レシピ情報が送信される場合は、後述する
図7A〜
図7C、
図8に示す調理支援画面の表示が要求される場合である。例えば、後述する
図6Bの画面61において、「チキンカレー」、「野菜カレー」、「シーフードカレー」のいずれかをユーザが選択する操作を行った場合、その選択されたレシピ(上述したレシピ名2)が調理中レシピ情報として、表示要求およびユーザIDとともにサーバ装置300へ送信される。
【0102】
ステップS2において、情報送受信部104は、上記表示要求とともに調理中レシピ情報をサーバ装置300へ送信したか否かを判定する。
【0103】
ステップS2の判定の結果、表示要求とともに調理中レシピ情報をサーバ装置300へ送信していない場合(ステップS2:NO)、フローはステップS1へ戻る。一方、表示要求とともに調理中レシピ情報をサーバ装置300へ送信した場合(ステップS2:YES)、フローはステップS3へ進む。
【0104】
ステップS3において、情報処理部105は、ユーザIDを、情報送受信部104を介して入力装置200へ送信する。
【0105】
ステップS4において、入力装置200の情報送受信部201は、機器100から送信されたユーザIDを受信する。
【0106】
ステップS5において、情報処理部202は、入力部203に対して実行中工程情報の入力を開始させる。例えば、入力部203がカメラおよびマイクである場合、情報処理部202は、それらを起動させ、調理風景の撮影および調理中のユーザの音声の収集を開始させる。このようにして撮影された映像(動画または静止画)および収集された音声は、実行中工程情報として入力部203から情報送受信部201へ出力される。
【0107】
ステップS6において、情報処理部202は、実行中工程情報にユーザIDを対応付け、情報送受信部201を介してサーバ装置300へ送信する。なお、一旦ステップS4におけるユーザIDの受信が行われると、ステップS5〜S6およびステップS9〜S10の処理が繰り返し行われる。
【0108】
ステップS7において、サーバ装置300の情報送受信部301は、ステップS1の処理により機器100から送信された表示要求を受信する。
【0109】
ステップS8において、情報送受信部301は、上記表示要求とともに調理中レシピ情報を機器100から受信したか否かを判定する。
【0110】
ステップS8の判定の結果、調理中レシピ情報を機器100から受信していない場合(ステップS8:NO)、フローはステップS11へ進む。一方、調理中レシピ情報を機器100から受信した場合(ステップS8:YES)、フローはステップS9へ進む。
【0111】
ステップS9において、情報送受信部301は、入力装置200から送信された実行中工程情報を受信する。
【0112】
ステップS10において、工程認識部302は、実行中工程情報に基づいて、実行中工程が複数の調理工程のうちのどの調理工程に相当するかを認識する。次に、工程認識部302は、認識結果を示す認識結果情報を生成する。そして、工程認識部302は、生成した認識結果情報および機器100から受信した調理中レシピ情報を、上記表示要求とともに受信したユーザIDに基づいて、記憶部304のユーザ情報に登録する。例えば、機器100からユーザID「1111」と調理中レシピ情報「チキンカレー」が受信され、かつ、認識結果情報「工程1」を生成した場合、工程認識部302は、
図4に示すように各情報を対応付けて登録する。また、このとき、工程認識部302は、受信した実行中工程情報を上記ユーザIDに紐付けて記憶部304に記憶させる。このようにして、調理中レシピ情報、認識結果情報、実行中工程情報が対応付けられて記憶される。
【0113】
ステップS11において、情報生成部303は、上記表示要求により要求された調理支援画面を構成するための画面情報を生成する。この情報生成部303は、例えば画面情報を記憶部304に記憶されている、
図4の調理中レシピおよび認識結果と、他のユーザ(機器100を利用するユーザが調理支援画面の表示を要求した場合、機器100を利用するユーザ以外の調理中のユーザ)の実行中工程情報とに基づいて生成する。
【0114】
例えば、情報生成部303は、機器100を利用するユーザから調理支援画面の表示要求を受け、そのユーザに対応付けられた調理中レシピが「チキンカレー」であり、かつ、認識結果が「工程2」である場合、それと同一のレシピで同一の工程を実行している他のユーザを
図4において特定する。そして、情報生成部303は、特定したユーザのユーザIDに対応付けられた実行中工程情報を記憶部304から読み出す。また、情報生成部303は、特定したユーザIDに基づいて、
図4のユーザ情報から適宜必要な情報(例えば、名前、画像、友人)を読み出す。また、情報生成部303は、特定したユーザIDに対応する調理中レシピに基づいて、
図3のレシピ情報から適宜必要な情報(例えば、レシピ名2、レシピ名2画像、工程数)を読み出す。そして、情報生成部303は、読み出した各情報に基づいて、画面情報を生成する。なお、画面情報の具体的な内容については、
図6〜
図8を用いて後述する。
【0115】
ここで生成される画面情報は、例えば、調理支援音声を示す音声情報を含んでもよい。調理支援音声とは、例えば、調理中のユーザが発する音声である。なお、画面情報に基づいて表示される調理支援画面の詳細については、
図6〜
図8を用いて後述する。
【0116】
ステップS12において、情報生成部303は、生成した画面情報を、情報送受信部301を介して上記表示要求の送信元(ここでは、機器100)へ送信する。
【0117】
ステップS13において、機器100の情報送受信部104は、サーバ装置300から送信された画面情報を受信する。
【0118】
ステップS14において、情報処理部105は、画面情報に基づいて通知部102に画面を表示させる。これにより、後述する
図6〜
図8の調理支援画面が表示される。
【0119】
<調理支援画面の表示例>
次に、
図6〜
図8を用いて、機器100における調理支援画面の表示例について説明する。なお、以下において、各調理支援画面の表示を要求するユーザは、機器100を利用するユーザであるとする。
【0120】
図6A〜
図6Cは、本開示の一実施の形態に係る調理支援画面の一例を示す図である。より具体的には、
図6A〜
図6Cは、サーバ装置300が機器100から調理中レシピ情報を受信せず、例えば
図6A〜
図6Cに示す調理支援画面の表示要求を受信した場合に生成された画像情報に基づいて、機器100に表示された提示情報に対応する調理支援画面60〜62の一例を示す図である。
【0121】
まず、
図6Aを用いて、調理支援画面60を説明する。サーバ装置300の情報生成部303は、
図3のレシピ情報におけるレシピ名1、レシピ名1画像と、
図4のユーザ情報における使用機種、ブックマーク、調理中レシピとに基づいて、調理支援画面60を構成する画面情報を生成する。そして、この画面情報に基づいて、調理支援画面60が表示される。
【0122】
調理支援画面60では、レシピ名1が最上部に文字表示される。そして、各レシピ名1の表示の下部には、対応するレシピ名1画像が表示される。さらに、各レシピ名1画像の表示の下部には、各レシピ名1に対応する数値として、現在調理中ユーザ数601、同一機種使用ユーザ数602、ブックマーク登録ユーザ数603が表示される。なお、
図6Aの調理支援画面60において、ユーザは、レシピ名1画像の隣のスクロールボタンを操作することで、レシピ名1の表示を切り替えることができる。
【0123】
現在調理中ユーザ数601とは、レシピ名1の調理を実行中のユーザの合計数である。この値は、例えば、
図4の調理中レシピと、
図3におけるレシピ名2とレシピ名1との対応付けとにより、レシピ名1ごとに算出される。また、
図6Aでは、例として、現在調理中ユーザ数601のうち最も大きい値「5812人」の横に、「人気」の文字が表示されている。この「人気」という文字表示は、最も多くの人が調理中であることを意味する。これにより、機器100を利用するユーザは、今1番人気のあるレシピが「さんまの塩焼き」であることを容易に認識できる。
【0124】
同一機種使用ユーザ数602とは、レシピ名1の調理を実行中のユーザのうち、機器100を利用するユーザが使用している調理機器と同一の機種を使用しているユーザの合計数である。この値は、例えば、機器100を利用するユーザが予め登録した
図4の使用機種と、
図4の調理中レシピと、
図3におけるレシピ名2とレシピ名1との対応付けとにより、レシピ名1ごとに算出される。
【0125】
ブックマーク登録ユーザ数603とは、レシピ名1をブックマークしているユーザの合計数である。この値は、例えば、
図4のブックマークにより、レシピ名1ごとに算出される。
【0126】
このように構成された調理支援画面60を見ることで、ユーザは、以下の把握ができる。すなわち、ユーザは、現在調理中ユーザ数601を見ることで、最も多くの人が調理しているレシピをリアルタイムに把握できる。また、ユーザは、同一機種使用ユーザ数602を見ることで、レシピごとに、現在調理中のユーザのうち自分と同じ機種の調理機器を使用しているユーザがどの位いるかを把握できる。さらに、ユーザは、ブックマーク登録ユーザ数603を見ることで、最も多くの人がレパートリとしているレシピを把握できる。
【0127】
このような調理支援画面60は、例えば、デフォルトの画面として表示される。そして、調理支援画面60の表示中においてユーザが画面を切り替える操作を行うと、
図6Bの調理支援画面61へ遷移する。また、調理支援画面60の表示中においてユーザがレシピ名1またはその画像を選択する操作を行うと、
図6Cの調理支援画面62へ遷移する。
【0128】
次に、
図6Bを用いて、調理支援画面61を説明する。サーバ装置300の情報生成部303は、
図3のレシピ情報におけるレシピ名1、レシピ名1画像と、
図4のユーザ情報における画像、友人、調理中レシピとに基づいて、調理支援画面61を構成する画面情報を生成する。そして、この画面情報に基づいて、調理支援画面61が表示される。
【0129】
調理支援画面61では、上記調理支援画面60と同様、レシピ名1およびレシピ名1画像が表示される。そして、各レシピ名1画像の表示の下部には、現在調理中ユーザ画像611が表示される。また、現在調理中ユーザ画像611の中には、友人登録ユーザマーク612が表示されるものがある。なお、
図6Bの調理支援画面61において、ユーザは、レシピ名1画像の隣のスクロールボタンを操作することで、レシピ名1の表示を切り替えることができる。
【0130】
現在調理中ユーザ画像611とは、レシピ名1の調理を実行中のユーザの画像である。これは、例えば、
図4の画像、調理中レシピと、
図3におけるレシピ名2とレシピ名1との対応付けとにより、レシピ名1ごとに表示される。
図6Bの例では、レシピ名1ごとに、レシピ名1画像の下部に6名のユーザの画像が表示されている。
【0131】
友人登録ユーザマーク612とは、レシピ名1の調理を実行中のユーザのうち、機器100を利用するユーザが友人登録していることを示すマークである。これは、例えば、
図4の画像、友人により、表示される。
【0132】
このように構成された調理支援画面61を見ることで、ユーザは、レシピごとに、現在調理中のユーザをリアルタイムに把握できる。また、ユーザは、現在調理中のユーザのうち自分が友人登録しているユーザを容易に把握できる。
【0133】
このような調理支援画面61の表示中においてユーザが画面を切り替える操作を行うと、
図6Aの調理支援画面60へ遷移する。また、調理支援画面61の表示中においてユーザがレシピ名1またはその画像を選択する操作を行うと、
図6Cの調理支援画面62へ遷移する。
【0134】
次に、
図6Cを用いて、調理支援画面62を説明する。サーバ装置300の情報生成部303は、
図3のレシピ情報におけるレシピ名1、レシピ名2、レシピ名2画像に基づいて、調理支援画面62を構成するための画面情報を生成する。そして、この画面情報に基づいて、調理支援画面62が表示される。
【0135】
調理支援画面62では、レシピ名1が最上部に文字表示され、その下部に、レシピ名2およびレシピ名2画像が表示される。さらに、各レシピ名2画像の表示の下部には、各レシピ名2に対応する数値として、現在調理中ユーザ数621が表示されている。なお、
図6Cの調理支援画面62において、ユーザは、レシピ名2画像の隣のスクロールボタンを操作することで、レシピ名2の表示を切り替えることができる。
【0136】
現在調理中ユーザ数621とは、レシピ名2の調理を実行中のユーザの合計数である。この値は、例えば、
図4の調理中レシピにより、レシピ名2ごとに算出される。
【0137】
このように構成された調理支援画面62を見ることで、ユーザは、最も多くの人が調理しているレシピをリアルタイムに把握できる。
【0138】
このような調理支援画面61の表示中においてユーザが画面を切り替える操作を行うと、
図6Aの調理支援画面60または
図6Cの調理支援画面62へ遷移する。また、調理支援画面62の表示中においてユーザがレシピ名2またはその画像を選択する操作を行うと、後述する
図7Aの調理支援画面70または
図7Bの調理支援画面71へ遷移する。なお、例えば、調理支援画面62においてレシピ名2またはその画像を選択する操作により、上述した調理中レシピ情報が指定されるとしてもよい。
【0139】
図7A〜
図7Cは、本開示の一実施の形態に係る調理支援画面の一例を示す図である。より具体的には、
図7A〜
図7Cは、サーバ装置300が機器100から例えば
図7A〜
図7Cおよび
図8に示す調理支援画面の表示要求とともに調理中レシピ情報を受信した場合に生成された画像情報に基づいて、機器100に表示された提示情報に対応する調理支援画面70〜72の一例を示す図である。
【0140】
まず、
図7Aを用いて、調理支援画面70を説明する。サーバ装置300の情報生成部303は、
図3のレシピ情報におけるレシピ名2、レシピ名2画像、工程数と、
図4のユーザ情報における名前、画像、調理中レシピ、認識結果とに基づいて、調理支援画面70を構成する画面情報を生成する。そして、この画面情報に基づいて、調理支援画面70が表示される。
【0141】
調理支援画面70では、レシピ名2が最上部に文字表示され、その隣にレシピ名2画像が表示される。そして、レシピ名2画像の表示の下部には、レシピ名2の工程数701が表示される。さらに、工程数701の下部には、ユーザごとに、実行中工程702が表示されている。
【0142】
工程数701とは、レシピ名2が示すレシピの全工程数である。これは、例えば、
図3におけるレシピ名2と工程数との対応付けとにより、表示される。
図7Aの例では、チキンカレーの工程数として予め登録された工程1〜5が表示されている。
【0143】
実行中工程702は、
図4の認識結果が示す実行中工程である。これは、例えば、
図4における名前と認識結果との対応付けにより、ユーザごとに表示される。
図7Aの例では、機器100を利用するユーザを意味する「あなた」に対応して、工程2が実行中である旨が表示されている。そして、その下部には、機器100を利用するユーザと同様に工程2を実行中である他のユーザが表示されている。
図7Aの例では、他のユーザとして名前「BBB」および「CCC」と、それらの画像と、それらに対応する実行中工程702とがそれぞれ対応付けられて表示されている。
【0144】
調理支援画面70において、機器100を利用するユーザ以外のユーザの表示は、リアルタイムに変化する。すなわち、調理支援画面70では、機器100を利用するユーザの実行中工程と同じ工程をリアルタイムに実行している他のユーザが表示される。例えば、
図7Aにおいて、他のユーザBBBが機器100を利用するユーザより先に工程2から工程3へ進んだ場合には、他のユーザBBBを示す名前、画像、および実行中工程702は非表示となり、その代わりに、工程2を実行している別のユーザが表示されることになる。また、例えば、機器100を利用するユーザが工程2の途中または工程2を終えた後で工程3をスキップして工程4を開始した場合には、工程4を実行中の他のユーザの表示に切り替わる。
【0145】
なお、調理支援画面70において、機器100を利用するユーザの実行中工程と同じ工程を過去に実行した他のユーザ(第3のユーザ)が表示されてもよい。その場合、機器100を利用するユーザが、表示された中から他のユーザを選択すると、後述する
図8の調理支援画面81へ遷移する。
【0146】
第3のユーザは、第2のユーザであってもよいし、第2のユーザとは異なるユーザであってもよい。
【0147】
この場合、サーバ装置300の記憶部304には、ユーザが過去に実行した調理工程の情報を記憶しておけばよい。例えば、ユーザが実行中の調理工程に係る実行中工程情報を記憶部304に蓄積するとともに、調理工程が終了後、実行中工程情報を過去に実行した工程情報として、対応するユーザ、レシピおよび調理工程と関連付けて記憶部304に蓄積すればよい。このようにすれば、過去に実行した工程情報と関連付けたレシピおよび調理工程に基づいて、機器100を利用するユーザの実行中工程と同じ工程を過去に実行した他のユーザ(第3のユーザ)を選択し表示することができる。
【0148】
また、ユーザIDに対応する情報として、記憶部304は、
図4に示した情報以外に、ユーザの属性情報を記憶してもよい。
【0149】
図9は、本開示の一実施形態に係るユーザの属性情報の一例を示す図である。具体的には、
図9は、記憶部304に記憶されるユーザの属性情報の一例を示す図である。ここでは属性情報として、例えば、各ユーザの年齢、職業、料理の習熟度、ライフスタイルなどを含み、これらの属性情報とユーザIDと関連付けて記憶するものである。
【0150】
料理の習熟度というのは、例えばユーザが料理の初心者であるのか、または料理が得意かといったことを示す情報である。ライフスタイルというのは、例えば、ユーザが野菜を好んで食べる、または肉を好んで食べるといったようにユーザの食生活の仕方を示す情報である。
【0151】
図9に示す各ユーザの属性情報は、例えば各ユーザが利用する機器からサーバ装置300へ予め送信し、サーバ装置300が記憶部304に記憶しておく。
【0152】
調理支援画面70または後述する調理支援画面71において、表示すべき第2のユーザまたは第3のユーザの数が多い場合、第1のユーザが選択しようと考えるようなユーザを調理支援画面70または後述する調理支援画面71に表示させることが望ましい。
【0153】
例えば、サーバ装置300が記憶部304にユーザの属性情報を記憶している場合、この属性情報を利用して、第2のユーザまたは第3のユーザを選択することができる。
【0154】
図10は、調理情報提供システムの動作の一例を示すフローチャートである。具体的には、サーバ装置300の動作の一例を示すフローチャートである。まず、ステップS91において、第1のユーザが以前に選択し、視聴した第2のユーザのユーザIDを用いて、対応するユーザの属性情報を
図9に示すユーザの属性情報の中から収集する。選択した第2のユーザが複数いる場合、複数の第2のユーザの属性情報を収集する。
【0155】
次にステップS92において、収集した第2のユーザの属性情報の各項目の出現頻度を調べる。例えば、第1のユーザが過去に視聴をした第2のユーザのうち、20代の第2のユーザを選択し視聴した回数が3回、30代の第2のユーザを選択し視聴した回数が1回選択したといったように各項目の度数を調べる。
【0156】
選択した第2のユーザの数に対する各項目の出現頻度の割合が予め決めた閾値を越えるのであれば、第1のユーザ好む属性情報であると判断をし、この属性情報を記憶部304に第1のユーザのユーザIDと関連付けて記憶しておく。
【0157】
次に、S93において、第1のユーザが新たに調理支援画面70または後述する調理支援画面71の表示要求を行ったとき、第2のユーザの数か予め決めた数よりも多い場合には、複数の第2のユーザの属性情報をそれぞれ調べ、第1のユーザ好む属性情報と同じまたは類似する属性情報を有する第2のユーザを選択し、選択した第2のユーザの情報を調理支援画面70または後述する調理支援画面71の画面情報に含めるようにすればよい。
【0158】
上述の例では、第2のユーザの選択について説明をしたが、第3のユーザに対して同様のことを行ってもよい。
図10のフローチャートでは、第1のユーザが過去に視聴をした第2のユーザの数が多い場合に、有効に機能することが予想される。しかしながら、第1のユーザが過去に視聴をした第2のユーザの数が少ない場合は、有効に機能しない可能性もある。この場合は、第1のユーザの属性情報を用いて、第1のユーザの属性情報と一致または類似する属性情報を有する第2のユーザを選択するのでもよい。
【0159】
このように構成された調理支援画面70を見ることで、ユーザは、自分と同じ工程を実行中のユーザをリアルタイムに把握できる。
【0160】
このような調理支援画面70の表示中においてユーザが画面を切り替える操作を機器100の入力部101を用いて行うと、情報処理部105は、情報送受信部104を介して調理支援画面70の切替要求をサーバ装置300へ送信する。サーバ装置300の情報送受信部301は、調理支援画面70の切替要求を受信すると、切替要求を情報生成部303へ送る。情報生成部303は、切替要求を受けて調理支援画面71を構成する画面情報を生成し、情報送受信部301を介して送信元(ここでは機器100)へ生成した画面情報情を送信する。機器100は、情報送受信部104で受信した画面情報を記憶部103に記憶し、情報処理部105は、記憶部103に記憶した画面情報を読み出して通知部102に通知させる(つまり、ディスプレイに画面情報を表示させる)。これにより、
図7Bの調理支援画面71へ遷移する(つまり、機器100の表示デバイスの表示が
図7Bの調理支援画面71に切り替わる)。
【0161】
また、調理支援画面70の表示中においてユーザが他のユーザの名前またはその画像を選択する操作を機器100の入力部101を用いて行うと、情報処理部105は、情報送受信部104を介して、調理支援画面72または調理支援画面81の表示要求をサーバ装置300へ送信する。サーバ装置300の情報送受信部301は、調理支援画面72または調理支援画面81の表示要求を受信すると、表示要求を情報生成部303へ送る。情報生成部303は、表示要求に応じて調理支援画面72または調理支援画面81を構成する画面情報を生成し、情報送受信部301を介して送信元(ここでは機器100)へ生成した画面情報情を送信する。機器100は、情報送受信部104で受信した画面情報を記憶部103に記憶し、情報処理部105は、記憶部103に記憶した画面情報を読み出して通知部102に通知させる(つまり、ディスプレイに画面情報を表示させる)。これにより、
図7Cの調理支援画面72または
図8の調理支援画面81へ遷移する(つまり、機器100の表示デバイスの表示が
図7Cの調理支援画面72または
図8の調理支援画面81に切り替わる)。
【0162】
なお、上述の例では、調理支援画面71、調理支援画面72および調理支援画面81の画面情報は、それぞれサーバ装置300で生成される例を説明したが、これに限定をされるものではない。例えば、機器100が調理支援画面70の画面情報を受信するときに、調理支援画面71、調理支援画面72および調理支援画面81の画面情報を受信して記憶部103に記憶してもよい。
【0163】
このようにすれば、調理支援画面70の表示中において、ユーザが画面を切り替える操作、ユーザが他のユーザの名前またはその画像を選択する操作を機器100の入力部101を用いて行うと、記憶部103に記憶された調理支援画面71、調理支援画面72および調理支援画面81のそれぞれに対応する画面情報のうち、操作に対応する画面情報を情報処理部105が読み出して通知部102に通知させればよい。
【0164】
または、機器100が受信した調理支援画面70の画面情報を用いて、調理支援画面71、調理支援画面72および調理支援画面81の画面情報の画面情報をそれぞれ生成できるのであれば、情報処理部105がこれらの画面情報を生成してもよい。
【0165】
このように構成をすることにより、調理支援画面70の表示中において、ユーザが画面を切り替える操作、ユーザが他のユーザの名前またはその画像を選択する操作を行ったとき、機器100内で画面の切り替えを行うことが可能となる。
【0166】
次に、
図7Bを用いて、調理支援画面71を説明する。サーバ装置300の情報生成部303は、
図3のレシピ情報におけるレシピ名2、レシピ名2画像、工程数と、
図4のユーザ情報における画像、調理中レシピ、認識結果とに基づいて、調理支援画面71を構成するための画面情報を生成する。そして、この画面情報に基づいて、調理支援画面71が表示される。
【0167】
調理支援画面71が調理支援画面70と異なる点は、工程ごとに、その工程を実行している他のユーザが表示される点である。例えば、
図7Bでは、工程1を実行中のユーザの画像711、712が表示されている。同様に、工程2を実行中のユーザの画像713、714が表示されている。工程3〜5も同様である。このような表示は、例えば、
図4における画像と認識結果との対応付けにより実現される。
【0168】
このように構成された調理支援画面71を見ることで、ユーザは、工程ごとに、現在調理中のユーザをリアルタイムに把握できる。
【0169】
このような調理支援画面71の表示中においてユーザが画面を切り替える操作を機器100の入力部101を用いて行うと、情報処理部105は、情報送受信部104を介して調理支援画面71の切替要求をサーバ装置300へ送信する。サーバ装置300の情報送受信部301は、調理支援画面71の切替要求を受信すると、切替要求を情報生成部303へ送る。情報生成部303は、切替要求を受けて調理支援画面70を構成する画面情報を生成し、情報送受信部301を介して送信元(ここでは機器100)へ生成した画面情報情を送信する。機器100は、情報送受信部104で受信した画面情報を記憶部103に記憶し、情報処理部105は、記憶部103に記憶した画面情報を読み出して通知部102に通知させる(つまり、ディスプレイに画面情報を表示させる)。これにより、
図7Aの調理支援画面70へ遷移する(つまり、機器100の表示デバイスの表示が
図7Aの調理支援画面70に切り替わる)。
【0170】
また、調理支援画面71の表示中においてユーザが他のユーザの画像を選択する操作を機器100の入力部101を用いて行うと、情報処理部105は、情報送受信部104を介して、調理支援画面72または調理支援画面81の表示要求をサーバ装置300へ送信する。サーバ装置300の情報送受信部301は、調理支援画面72または調理支援画面81の表示要求を受信すると、表示要求を情報生成部303へ送る。情報生成部303は、表示要求に応じて調理支援画面72または調理支援画面81を構成する画面情報を生成し、情報送受信部301を介して送信元(ここでは機器100)へ生成した画面情報情を送信する。機器100は、情報送受信部104で受信した画面情報を記憶部103に記憶し、情報処理部105は、記憶部103に記憶した画面情報を読み出して通知部102に通知させる(つまり、ディスプレイに画面情報を表示させる)。これにより、
図7Cの調理支援画面72または
図8の調理支援画面81へ遷移する(つまり、機器100の表示デバイスの表示が
図7Cの調理支援画面72または
図8の調理支援画面81に切り替わる)。
【0171】
なお、上述の例では、調理支援画面70、調理支援画面72および調理支援画面81の画面情報は、それぞれサーバ装置300で生成される例を説明したが、これに限定をされるものではない。例えば、機器100が調理支援画面71の画面情報を受信するときに、調理支援画面70、調理支援画面72および調理支援画面81の画面情報を受信して記憶部103に記憶してもよい。
【0172】
このようにすれば、調理支援画面71の表示中において、ユーザが画面を切り替える操作、ユーザが他のユーザの名前またはその画像を選択する操作を機器100の入力部101を用いて行うと、記憶部103に記憶された調理支援画面70、調理支援画面72および調理支援画面81のそれぞれに対応する画面情報のうち、操作に対応する画面情報を情報処理部105が読み出して通知部102に通知させればよい。
【0173】
または、機器100が受信した調理支援画面71の画面情報を用いて、調理支援画面70、調理支援画面72および調理支援画面81の画面情報の画面情報をそれぞれ生成できるのであれば、情報処理部105がこれらの画面情報を生成してもよい。
【0174】
このように構成をすることにより、調理支援画面71の表示中において、ユーザが画面を切り替える操作、ユーザが他のユーザの名前またはその画像を選択する操作を行ったとき、機器100内で画面の切り替えを行うことが可能となる。
【0175】
次に、
図7Cを用いて、調理支援画面72を説明する。サーバ装置300の情報生成部303は、入力装置200から受信した実行中工程情報と、
図4のユーザ情報における名前、画像、友人、公開範囲、公開形式とに基づいて、調理支援画面72を構成する画面情報を生成する。そして、この画面情報に基づいて、調理支援画面72が表示される。この調理支援画面72が表示される場合、自分の調理状況(例えば、後述する画像721)を公開するユーザBBB(第2のユーザ)が利用する機器とユーザ(第1のユーザ)が利用する機器100との間で、双方向通信が可能となる。
【0176】
双方向の通信は、ユーザBBB(第2のユーザ)が利用する機器と、ユーザ(第1のユーザ)が利用する機器100との間で直接行ってもよい。または双方向の通信は、サーバ装置300を介してユーザBBB(第2のユーザ)が利用する機器と、ユーザ(第1のユーザ)が利用する機器100との間で行ってもよい。サーバ装置300を介して双方向通信を行った場合、サーバ装置300は、例えば双方向通信にて行われたデータ(例えば、通信する相手の情報、調理レシピの調理工程における実行中工程情報に対応する画像情報、音声情報、テキスト情報など)を蓄積することができる。
【0177】
例えば、サーバ装置300は、ユーザ(第1のユーザ)が利用する機器100から受信したデータを、ユーザBBB(第2のユーザ)が利用する機器へ送信するとともに、機器100から受信したデータを第1のユーザ(例えば、第1のユーザのユーザID)と関連付けて蓄積することができる。
【0178】
また、例えば、サーバ装置300は、ユーザBBB(第2のユーザ)が利用する機器から受信したデータをユーザ(第1のユーザ)が利用する機器100へ送信するとともに、ユーザBBB(第2のユーザ)が利用する機器から受信したデータをユーザBBB(第2のユーザのユーザID)と関連付けて蓄積することができる。
【0179】
調理支援画面72では、調理支援画面70または71のいずれかで選択された他のユーザの名前「BBB」(以下、ユーザBBBという)とその画像が表示され、かつ、ユーザBBBのリアルタイムの調理風景の画像721が表示される。
【0180】
画像721は、実行中工程情報としてサーバ装置300が入力装置200(ここでは例えば、ユーザBBBのキッチン等に設置された入力装置200)から受信した情報であり、リアルタイムの動画または静止画のいずれでもよい。また、画像721は、リアルタイムの音声を伴ってもよい。また、図示は省略しているが、画像721に重畳して、または、画像721の周囲の領域に、テキストを表示してもよい。このテキストは、リアルタイムの音声をテキストに変換したものでもよいし、例えばタッチパネル等を用いてリアルタイムで入力されるテキストでもよい。このような音声およびテキストは、例えば、機器100を利用するユーザとユーザBBBとの間のやりとりを示す情報が挙げられる。
【0181】
なお、画像721の他のユーザへの公開は、
図4の公開範囲および公開形式に基づいて制限される。例えば、機器100を利用するユーザが
図7Cに示す調理支援画面72を見てユーザBBBと通信するためには、ユーザBBBが、
図4において、公開範囲を「一般」として登録するか、または、友人に機器100を利用するユーザを登録した上で公開範囲を「友人」として登録することが必要となる。
【0182】
また、
図4において公開形式が「音声のみ」として登録されている場合、調理支援画面72において画像721は表示されず、実行中工程情報としての音声のみが出力される。このとき、上記テキストの表示を伴ってもよい。
【0183】
以上説明した調理支援画面72は、機器100を利用するユーザが実行中であるレシピの調理工程と同一のレシピの同一の調理工程をリアルタイムに実行している他のユーザの画像または音声の少なくとも一方を含むことを特徴とする。このように構成された調理支援画面72を見ることで、リアルタイムに実行している他のユーザの画像721または音声を参考にしながら調理できるので、スムーズに調理を進めることができる。更に、ユーザは、自分が実行中であるレシピの工程と同じレシピの同じ工程を実行中の他のユーザとの間で、リアルタイムにコミュニケーションをとりながら調理を行うことができる。また、ユーザは、リアルタイムの画像721を見ることで、調理の参考にすることができる。
【0184】
このような調理支援画面72の表示中においてユーザが画面を切り替える操作を機器100の入力部101を用いて行うと、情報処理部105は、情報送受信部104を介して、調理支援画面70または調理支援画面71の切替要求をサーバ装置300へ送信する。サーバ装置300の情報送受信部301は、調理支援画面70または調理支援画面71の切替要求を受信すると、切替要求を情報生成部303へ送る。情報生成部303は、切替要求に応じて調理支援画面70または調理支援画面71を構成する画面情報を生成し、情報送受信部301を介して送信元(ここでは機器100)へ生成した画面情報情を送信する。機器100は、情報送受信部104で受信した画面情報を記憶部103に記憶し、情報処理部105は、記憶部103に記憶した画面情報を読み出して通知部102に通知させる(つまり、ディスプレイに画面情報を表示させる)。これにより、
図7Aの調理支援画面70または
図7Bの調理支援画面71へ遷移する。
【0185】
以上、機器100を利用するユーザが調理支援画面70〜72を介して同じレシピの同じ工程を調理中の他のユーザとリアルタイムに繋がる例について説明したが、リアルタイムに繋がらなくてもよい。すなわち、機器100を利用するユーザが所定のレシピの所定の工程を実行する場合に、過去に他のユーザが同じレシピの同じ工程を行ったときの情報(例えば、画像、音声、テキストなど)を画面表示するようにしてもよい。この表示例を
図8に示す。
【0186】
図8を用いて、調理支援画面81を説明する。
図8は、本開示の一実施の形態に係る調理支援画面の一例を示す図である。サーバ装置300の情報生成部303は、実行中工程情報を受信した際、ユーザIDとともにアーカイブ情報として、記憶部304に格納しておく。その後、情報生成部303は、ユーザ情報におけるユーザID、名前、画像、調理中レシピ、認識結果と、アーカイブ情報におけるユーザIDと実行中工程情報との対応付けに基づいて、調理支援画面81を構成する画面情報を生成する。そして、この画面情報に基づいて、調理支援画面81が表示される。
【0187】
調理支援画面81では、調理支援画面72と同様、機器100を利用するユーザが調理支援画面70または71において選択した他のユーザBBBの名前と画像が表示される。また、調理支援画面81では、アーカイブ情報として、画像801、コメント日時802、コメント803が表示される。
【0188】
画像801は、ユーザBBBが過去に行った調理風景の画像であり、静止画でも動画でもよい。また、画像801は、音声を伴ってもよい。または、画像801の代わりに、音声だけでもよい。また、画像801の表示の下部には、コメント日時802(年月日)に対応付けられて、コメント803が表示されている。コメント803は、例えば、ユーザBBBが工程の実行中にリアルタイムで発した音声(発言)をテキストに変換したものであってもよいし、その音声とは別に工程の実行中にユーザBBBがリアルタイムで入力したコメントであってもよい。コメント日時802は、対応するコメント803が発言された日時を示す。なお、コメント日時802は、入力装置200から実行中工程情報が受信されるときにその実行中工程情報に予め含まれており、実行中工程情報とともにアーカイブ情報としてサーバ装置300の記憶部304に記憶される。
【0189】
なお、コメント803は、ユーザBBB以外のユーザの発言をテキスト化したものであってもよい。
【0190】
以上説明した調理支援画面81は、機器100を利用するユーザ(第1のユーザ)が実行中であるレシピの調理工程と同一のレシピの同一の調理工程を過去に実行した他のユーザ(第3のユーザ)の画像または音声の少なくとも一方を含むことを特徴とする。このように構成された調理支援画面81を見ることで、機器100を利用するユーザは、自分が実行している工程と同じ工程を過去に実行した他のユーザの進行を参考にしながら、調理を行うことができる。
【0191】
このような調理支援画面81の表示中においてユーザが画面を切り替える操作を行うと、
図7Aの調理支援画面70または
図7Bの調理支援画面71へ遷移する。
【0192】
以上、本実施の形態に係る調理支援システムによれば、所定のレシピの所定の工程を実行中のユーザ(第1のユーザ)の要求に応じて、同じレシピの同じ工程を現在実行している他のユーザ(第2のユーザ)の画像等を、調理支援画面として要求元のユーザ(第1のユーザ)に提供することを特徴とする。これにより、一人で調理する場合において、第2のユーザの存在を把握したり、第2のユーザの調理状態を確認することができ、孤独感なく、調理を進めることができる。更に、第2のユーザの画像等を参考にしながら調理できるので、スムーズに調理を進めることができる。
【0193】
更に、本実施の形態に係る調理支援システムによれば、所定のレシピの所定の工程を実行中のユーザの要求に応じて、同じレシピの同じ工程を現在実行している他のユーザ(第2のユーザ)に加え、同じレシピの同じ工程を過去に実行していた他のユーザ(第3のユーザ)の画像等を、調理支援画面として要求元のユーザに提供することを特徴とする。
【0194】
これにより、一人で調理する場合において、第3のユーザの画像等を参考にしながら調理できるので、スムーズに調理を進めることができる。
【0195】
以上、本開示に係る実施形態について図面を参照して詳述してきたが、上述した機器100、入力装置200、サーバ装置300(以下、各装置という)の機能は、コンピュータプログラムにより実現され得る。
【0196】
図11は、本開示の一実施の形態に係る機器100、入力装置200およびサーバ装置300の機能をソフトウェアにより実現するコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。
【0197】
図11は、各装置の機能をプログラムにより実現するコンピュータのハードウェア構成を示す図である。このコンピュータ1300は、キーボード、マウス、タッチパッドなどの入力装置1301、ディスプレイ、スピーカなどの出力装置1302、CPU(Central Processing Unit)1303、ROM(Read Only Memory)1304、RAM(Random Access Memory)1305、ハードディスク装置、SSD(Solid State Drive)などの記憶装置1306、DVD−ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)、USB(Universal Serial Bus)メモリなどの記録媒体から情報を読み取る読取装置1307、ネットワークを介して通信を行う送受信装置1308を備え、各部はバス1309により接続される。
【0198】
そして、読取装置1307は、各装置の機能を実現するためのプログラムを記録した記録媒体からそのプログラムを読み取り、記憶装置1306に記憶させる。あるいは、送受信装置1308が、ネットワークに接続されたサーバ装置と通信を行い、サーバ装置からダウンロードした各装置の機能を実現するためのプログラムを記憶装置1306に記憶させる。
【0199】
そして、CPU1303が、記憶装置1306に記憶されたプログラムをRAM1305にコピーし、そのプログラムに含まれる命令をRAM1305から順次読み出して実行することにより、各装置の機能が実現される。
【0200】
また、上記実施の形態において説明された技術は、例えば、以下のクラウドサービスの類型において実現されうる。しかし、上記実施の形態において説明された技術が実現される類型はこれに限られるものでない。
【0201】
(サービスの類型1:自社データセンタ型)
図12は、本開示の一実施の形態に係るサービスの類型1(自社データセンタ型)の一例を示す図である。本類型は、サービスプロバイダ12がグループ10から情報を取得し、ユーザに対してサービスを提供する類型である。本類型では、サービスプロバイダ12が、データセンタ運営会社の機能を有している。即ち、サービスプロバイダ12が、ビッグデータの管理をするクラウドサーバ11aを保有している。従って、データセンタ運営会社は存在しない。
【0202】
本類型では、サービスプロバイダ12は、データセンタ(クラウドサーバ11a)を運営、管理している(1200c)。また、サービスプロバイダ12は、OS(1200b)及びアプリケーション(1200a)を管理する。サービスプロバイダ12は、サービスプロバイダ12が管理するOS(1200b)及びアプリケーション(1200a)を用いてサービス提供を行う(1200d)。
【0203】
(サービスの類型2:IaaS利用型)
図13は、本開示の一実施の形態に係るサービスの類型2(IaaS利用型)の一例を示す図である。ここでIaaSとはインフラストラクチャー・アズ・ア・サービスの略であり、コンピュータシステムを構築および稼動させるための基盤そのものを、インターネット経由のサービスとして提供するクラウドサービス提供モデルである。
【0204】
本類型では、データセンタ運営会社11がデータセンタ(クラウドサーバ11a)を運営、管理している(1200c)。また、サービスプロバイダ12は、OS(1200b)及びアプリケーション(1200a)を管理する。サービスプロバイダ12は、サービスプロバイダ12が管理するOS(1200b)及びアプリケーション(1200a)を用いてサービス提供を行う(1200d)。
【0205】
(サービスの類型3:PaaS利用型)
図14は、本開示の一実施の形態に係るサービスの類型3(PaaS利用型)の一例を示す図である。ここでPaaSとはプラットフォーム・アズ・ア・サービスの略であり、ソフトウェアを構築および稼動させるための土台となるプラットフォームを、インターネット経由のサービスとして提供するクラウドサービス提供モデルである。
【0206】
本類型では、データセンタ運営会社11は、OS(1200b)を管理し、データセンタ(クラウドサーバ11a)を運営、管理している(1200c)。また、サービスプロバイダ12は、アプリケーション(1200a)を管理する。サービスプロバイダ12は、データセンタ運営会社が管理するOS(1200b)及びサービスプロバイダ12が管理するアプリケーション(1200a)を用いてサービス提供を行う(1200d)。
【0207】
(サービスの類型4:SaaS利用型)
図15は、本開示の一実施の形態に係るサービスの類型4(SaaS利用型)の一例を示す図である。ここでSaaSとはソフトウェア・アズ・ア・サービスの略である。例えばデータセンタ(クラウドサーバ)を保有しているプラットフォーム提供者が提供するアプリケーションを、データセンタ(クラウドサーバ)を保有していない会社・個人(利用者)がインターネットなどのネットワーク経由で使用できる機能を有するクラウドサービス提供モデルである。
【0208】
本類型では、データセンタ運営会社11は、アプリケーション(1200a)を管理し、OS(1200b)を管理し、データセンタ(クラウドサーバ11a)を運営、管理している(1200c)。また、サービスプロバイダ12は、データセンタ運営会社11が管理するOS(1200b)及びアプリケーション(1200a)を用いてサービス提供を行う(1200d)。
【0209】
以上いずれの類型においても、サービスプロバイダ12がサービス提供行為を行ったものとする。また例えば、サービスプロバイダ12若しくはデータセンタ運営会社11は、OS、アプリケーション若しくはビッグデータのデータベース等を自ら開発してもよいし、また、第三者に外注させてもよい。