(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施例を添付された図面を参照して詳細に説明する。
【0020】
実施例を説明するに際して、本発明の属する技術分野によく知られていて、本発明と直接的に関連がない技術内容については、説明を省略する。これは、不要な説明を省略することによって、本発明の要旨を不明にせず、さらに明確に伝達するためである。
【0021】
同様の理由で添付の図面において一部の構成要素は、誇張されるか、省略されるか、または概略的に図示された。また、各構成要素のサイズは、実際サイズを反映するものではない。各図面において同一または対応の構成要素には、同一の参照番号を付与した。
【0022】
以下、本発明の実施例によって上向きアクセス方法及び装置を説明するための図面を参照して本発明について説明する。
【0023】
前記ビームスイーピング方式で同期チャネルと放送制御チャネルを送信し、上向きアクセスチャネルを受信するのに必要な送受信回数は、基地局のカバレージ内に存在する送信ビーム及び受信ビームの数に比例する。したがって、放送類型チャネルとアクセスチャネルの送受信オーバーヘッドを減らす最も簡単な方法は、さらに少ない数の送信ビーム及び受信ビームで基地局のカバレージ全域を支援する方式である。このためには、各送信ビーム及び受信ビームのビーム幅(beam width)が広いことが求められる。例えば60度のセクターを2つの送信または2つの受信ビームで支援するためには、各送信ビーム及び受信ビームの幅が略30度にならなければならない。
【0024】
しかし、ビーム幅が増加するほど、一般的にビームフォーミング効果はそれに反比例して減少する。すなわち、ビーム幅が減少するほど、ビームフォーミングの効果はさらに高くなる。ビームフォーミング効果を高めるために、ビーム幅を低減する場合、1つの基地局領域を支援するために必要な送信ビーム及び受信ビームの数は、それによって増加し、放送類型チャネルを送信するのに必要なオーバーヘッドは増加する。このようにビームフォーミング効果と放送チャネル送信オーバーヘッドは、互いに交換的(trade−off)関係を有している。
【0025】
このような問題を効果的に解決するために、放送チャネルを送信し、アクセスチャネルを受信するのに使用するビーム幅とユーザデータを送受信するのに使用するビーム幅を多元化する方案を使用することができる。例えば60度セクターで放送チャネルを送信するための送信ビームとして30度のビーム幅を有する送信ビームを使用し、ユーザデータを送信するための送信ビームとしては、10度のビーム幅を有する送信ビームを使用することができる。前記例のように複数のビーム幅を使用する方式において比較的広いビーム幅を有する送信ビームを広いビーム(Wide beam)あるいは太いビーム(coarse beam)と言う。反対に、比較的狭いビーム幅を有する送信ビームを狭いビーム(Narrow beam)あるいは細いビーム(fine beam)と呼ぶ。
【0026】
このように複数のビーム幅を使用するビームフォーミングシステムにおいてデータ送受信を開始するためには、まず、広いビームを利用して同期チャネル及び放送制御チャネルを送受信する過程が行われる。そして、広いビームを利用して上向きアクセス手続を行う過程を通じて広いビームのうち最適の送信ビーム及び受信ビームを選択(広いビーム選択過程)する過程が行われる。その後、最適の狭いビームを選択する追加的な過程(狭いビーム選択過程)を通じて最終的にデータ送受信に使用する狭いビームを選択することができる。このように2回のビーム選択過程を通じてデータ送受信に使用するビームを決定する手続は、データチャネル設定において遅延をもたらし、信号送受信手続を互いに異なるビーム幅を利用して行うので、システムの複雑性を誘発する。
【0027】
本明細書では、複数のビーム幅を使用してビームフォーミングを行うシステムにおいて送信機と受信機が通信チャネルを設定するにあたって効率的なビーム選択過程を提案する。
【0028】
また、本明細書では、1つ以上のビーム幅を有する送受信ビームを利用して上向きアクセス手続と連結設定手続を効率的に行う方案を提案する。
【0029】
また、本明細書では、上向きアクセスチャネルを通じてアクセス信号を送受信するときと上向きアクセスに対する応答信号あるいは連結設定メッセージを送受信するとき、互いに異なるビーム幅を有する送受信ビームを使用する方案を提案する。
【0030】
また、本明細書では、上向きアクセス信号を送受信した後、連結設定過程で使用する上/下向き制御チャネルの初期設定情報をアクセス応答信号とともに伝達する方案を提案する。
【0031】
また、本明細書では、連結設定過程を通じて端末にチャネル設定を完了するとき、新しい制御チャネル情報を設定する方案を提案する。
【0032】
また、本明細書では、基地局が広い送信ビームを利用して送信した同期チャネル、放送制御チャネルと狭い送信ビームを利用して送信した狭いビーム参照信号を端末が複数の受信ビームを利用して受信し、前記情報を利用して上向きアクセス信号を効率的に送信する方案を提案する。
【0033】
また、本明細書では、前記端末が上向きアクセス信号を送信するとき、最適の下向き広いビーム情報や最適の下向き狭いビームグループの情報を含む方法を提案する。
【0034】
また、本明細書では、前記端末がアクセス応答を受信した後、アクセス応答信号とともに送信された上向き送受信ビーム情報と制御チャネル初期設定情報を利用して具体的な下向きビーム情報とチャネル情報を追加的に送信する方案を提案する。
【0035】
図2は、本発明の一実施例によるビームフォーミングを使用する通信システムのフレーム構造を示す図である。
図2を参照すれば、1つのフレームは、多数のサブフレーム(subframe)を含み、前記サブフレームは、下向きリンク(DL:downlink)区間及び上向きリンク(UL:uplink)区間に区分される。
図2では、前記下向きリンク区間及び前記上向きリンク区間が時間軸を基準に区分される。但し、本発明の変形例によれば、前記下向きリンク区間及び前記上向きリンク区間は、周波数軸を基準に区分されることができる。ここで、前記下向きリンク区間の一部は、同期/放送チャネル区間210で定義される。前記同期/放送チャネル区間210は、基地局と端末との間の同期信号を伝送する同期チャネル(SCH;Sync channel)区間と基地局のカバレージ全域に伝送しなければならない制御情報を放送する放送制御チャネル(BCH;Broadcast CHannel)区間を含む。また、前記下向きリンク区間の一部は、下向き狭い送信ビームに対する参照信号(Narrow beam reference signal:NB−RS)を送信する区間220で定義される。
図2のフレーム構造で上向きリンクの一部区間は、上向き制御信号を伝送する上向きリンク制御ブロック(Uplink control block)230として使用される。前記上向きリンク制御ブロック230には、上向きアクセス信号や下向きチャネル状態情報(Channel quality information)、下向き最適狭いビーム情報、下向き複合再伝送(Hybrid ARQ:HARQ)応答信号などが伝送される。
【0036】
図3は、本発明の一実施例による基地局がチャネルを送受信するのに使用する送受信ビームを示す図である。本実施例によれば、基地局300は、下向き同期チャネル及び下向き放送制御チャネルを、比較的広いビーム幅を有する広いビームWB1、WB2、WB3、WB4を利用して送信する。基地局300は、下向き狭いビーム参照信号NB−RSや下向きデータチャネルを、比較的狭いビーム幅を有する狭いビームNB1a、NB1b、NB1c、NB1d、NB1eを利用して送信する。また、基地局300は、上向きアクセス信号を下向き同期チャネル及び下向き放送制御チャネルと同一の広いビームWB1、WB2、WB3、WB4あるいは下向きデータチャネルと同一の狭いビームNB1a、NB1b、NB1c、NB1d、NB1eを利用して受信する。基地局300は、上向きデータチャネルを、下向きデータチャネルと同一の狭いビーム幅を有する狭いビームNB1a、NB1b、NB1c、NB1d、NB1eを利用して受信する。
【0037】
図3を参照した実施例において、基地局が下向き信号送信に使用するビーム幅と上向き信号受信に使用するビーム幅が同一のものと説明した。但し、変形例によれば、下向きリンクと上向きリンクに互いに異なるビーム幅を有する互いに異なる送受信ビームを使用してもよい。
【0038】
本発明の一実施例によれば、アクセス応答信号を通じて設定される初期上/下向き制御チャネルは、端末間の競争(contention)が発生し得るチャネルである。したがって、複数の端末が同一の制御チャネルを使用する場合、当該チャネルが正確に受信されないことがある。以下では、連結設定過程を通じて端末にチャネル設定を完了するとき、競争がない新しい制御チャネル情報を設定する方案を提案する。
【0039】
本発明の一実施例によれば、基地局が同期チャネルと放送制御チャネルを広いビームを利用して送信し、下向き狭いビームに対する参照信号を狭いビームを利用して送信し、上向きアクセスチャネルは、広いビームあるいは狭いビームを利用して受信する。また、本発明の一実施例によれば、前記基地局は、上向きアクセスチャネルに含まれた最適の下向き広いビーム情報や狭いビームグループ情報を利用して上向きアクセスに対する応答を伝送するのに使用する下向き狭いビームあるいは下向き広いビームを選択することができる。また、本発明の一実施例によれば、前記アクセス応答に最適の上向き狭いビーム情報と連結設定過程で使用する上・下向き制御チャネルの初期設定情報が含まれる。また、本発明の一実施例によれば、前記基地局は、連結設定過程を通じて端末にチャネル設定を完了するとき、競争がない新しい制御チャネル情報を設定することができる。
【0040】
また、本発明の一実施例において、端末は、基地局が広い送信ビームを利用して送信した同期チャネル、放送制御チャネルと狭い送信ビームを利用して送信した狭いビーム参照信号を複数の受信ビームを利用して受信することができる。端末は、前記情報を利用して上向きアクセス信号を効率的に送信することができる。また、本発明の一実施例によれば、前記端末は、上向きアクセス信号に最適の下向き広いビーム情報や最適の下向き狭いビームグループの情報を含ませることができる。本発明の一実施例によれば、前記端末は、アクセス応答を受信した後、アクセス応答信号とともに送信された上向き送受信ビーム情報と制御チャネル初期設定情報を利用して具体的な下向きビーム情報とチャネル情報を追加に送信することができる。
【0041】
図4aは、本発明で提案する複数個のビーム幅を利用して同期チャネル、放送制御チャネルと下向き狭いビーム参照信号を送受信する過程を示す図である。
【0042】
図4aを参照すれば、基地局401は、段階402で、広い送信ビームを利用して同期チャネルと主放送制御チャネル(Primary BCH;P−BCH)を基地局全域に複数の送信ビームを利用して複数回繰り返して送信する。基地局401は、段階403で、副放送制御チャネル(Secondary BCH;S−BCH)を基地局全域に複数の送信ビームを利用して複数回繰り返して送信する。また、前記基地局401は、段階404で、複数の狭い送信ビームを利用して狭いビーム参照信号(NB−RS)を基地局全域に複数回繰り返して送信する。ここで、P−BCH及びS−BCHを合わせて、放送制御チャネル(BCH;Broadcast control CHannel)と称する。
【0043】
図4aの過程で、端末405は、段階406で、前記同期チャネルを複数の受信ビームを利用して受信するように試み、これを通じて基地局と同期を設定する。端末405は、また、複数の受信ビームを利用して主放送制御チャネルの受信を試みる。端末405は、また、段階407で、副放送制御チャネルの受信を試みて、システム関連情報を獲得する。前記端末405は、段階406で、前記複数の受信ビームを利用して同期チャネル及び放送制御チャネルの受信を試みる過程で各広いビームで送信された同期チャネル及び放送制御チャネルの各受信ビーム別に受信性能を判断する。それによって、端末405は、様々な広い送信ビームのうち最適の下向き広い送信ビームと前記最適下向き広い送信ビームに関連した最適の受信ビームを選択することができる。前記端末405は、段階407の副放送制御チャネル受信過程で段階406を通じて選択された最適の受信ビームのみを利用して基地局401が送信した副放送制御チャネルを受信することができる。
【0044】
その後、端末405は、段階408または段階409で、基地局401が狭いビームで送信する狭いビーム参照信号(段階404)を、複数の受信ビームを利用して受信するように試みる。前記端末405は、段階409で、すべての受信ビームを利用して狭いビーム参照信号を1回以上受信するように試みることができる。また、前記端末405は、段階408で同期チャネルと放送制御チャネルの受信過程で測定された広いビームの受信性能に基づいて受信ビームのうち比較的優れた受信性能を示す一部のみを使用して狭いビーム参照信号を受信するように試みることができる。段階408及び段階409は、2つのうち1つの過程だけが選択的に適用されることができる。基地局401が送信した狭いビーム参照信号を受信した端末405は、狭いビーム参照信号の受信性能に基づいて様々な狭いビームのうち最適の狭い送信ビームとそれに関連した最適の受信ビームを選択することができる。
【0045】
図4bは、本発明の一実施例による複数のビーム幅を利用する基地局が使用するフレーム構造を示す図である。
【0046】
図4aの402段階で、広い送信ビームを利用して送信される同期チャネルと主放送制御チャネルは、
図4bのフレーム構造で基地局と端末との間にあらかじめ定められたSCH/P−BCH領域410を通じて送信される。
【0047】
また、
図4aの403段階で、広い送信ビームを利用して送信される副放送制御チャネルは、
図4bのフレーム構造でS−BCH領域412を通じて送信される。S−BCH領域412は、基地局401と端末405との間にあらかじめ定められるか、または基地局の動的なスケジューリングによって指示される。前記S−BCH領域412の位置が動的に定められる場合、当該情報は、SCH/P−BCH領域410の主放送制御チャネルを通じて端末405に伝達されるか、またはスケジューリングチャネル(PDCCH)を通じて端末405に伝達される。
図4aの段階404で、複数の狭い送信ビームを利用して送信される狭いビーム参照信号(NB−RS)は、
図4bのフレーム構造でNB−RS領域411を通じて送信される。NB−RS領域411は、基地局401と端末405の間にあらかじめ定められたサブフレーム内の領域や動的なスケジューリングによって指示される領域である。前記NB−RS領域411の位置が動的に決定される場合、当該情報は、SCH/P−BCH領域410あるいはS−BCH領域412の放送制御チャネルを通じて端末405に伝達される。
【0048】
図5aは、本発明の一実施例による上向きアクセス信号の送受信過程を示す図である。
図5aの過程は、
図4aの過程後に行われる。
【0049】
図5bは、本発明の一実施例による複数のビーム幅を利用する基地局が使用するフレーム構造図である。
【0050】
図5aを参照すれば、基地局401は、段階502で、複数の広い受信ビームを利用してフレーム構造で予備された資源領域であるアップリンク制御ブロック(UL−CBLK)507を通じて上向きアクセス信号の受信を試みる。また、他の方法として、前記基地局は、段階503で、複数の狭い受信ビームを利用して前記上向きアクセス信号の受信を試みることができる。段階502及び段階503は、2つのうち1つだけが選択的に行われることができる。
【0051】
図5aの実施例において、複数の広い受信ビームあるいは複数の狭い受信ビームを利用して上向きアクセス信号の受信を試みた基地局401は、様々な方向に受信された上向きアクセス信号の受信性能に基づいて上向きリンクに対して最適の送信ビームとそれに関連した最適の広い受信ビームあるいは狭い受信ビームを判断することができる。
【0052】
図5aの実施例において、端末405は、段階505あるいは段階506で、アップリンク制御ブロック507を通じて上向きアクセス信号を1つ以上の送信ビームを利用して1つ以上の受信ビームの方向に繰り返して送信する。段階506で、端末405は、送信可能なすべての送信ビームを使用することができる。端末405は、段階505で、送信可能な送信ビームのうち選択された一部の送信ビームだけを使用することができる。段階505及び段階506は、2つのうち1つだけが選択的に行われる。前記段階505及び段階506で、上向きアクセスに使用する上向き送信ビームと対象受信ビームを決定するために、
図4aの過程で選択した最適の下向き広い送信ビーム及び最適の下向き狭い送信ビームとそれに関連した受信ビームの情報が活用される。本実施例において、前記端末405は、上向きアクセス信号を複数回送信するとき、当該アクセス信号に最適の下向き広い送信ビームの指示情報や最適の下向き狭い送信ビームのグループの指示情報を含んで送信する。
【0053】
図5aの段階505または段階506で、端末405が送信する上向きアクセス信号が送信されるUL−CBLK領域507は、基地局401と端末405との間にあらかじめ定められるか、または基地局401の動的なスケジューリングによって指示される。前記UL−CBLK領域507の位置が動的に決定される場合、当該位置に対する情報は、放送制御チャネルを通じて端末に伝達される。
【0054】
図6は、本発明の一実施例による狭い送信ビームのグループ情報を示す図である。
図6の実施例では、複数の狭いビームNB1〜NB24を複数のグループNB group 1〜NBgroup 6にまとめて取り扱う。それによって、狭い送信ビームNB1〜NB24に対する指示情報を交換するのに消耗するオーバーヘッドを低減することができる。
図6の例で、基地局が使用できる全体24個の狭いビームNB1〜NB24は、4個ずつまとめて6個の狭いビームグループNB group 1〜NB group 6に含まれる。前記狭いビームグループNB group 1〜NB group 6に対する詳細な情報は、
図4a及び
図4bの下向き放送制御チャネル410または412を通じて基地局401と端末405との間にあらかじめ共有される。
【0055】
図7aは、上向きアクセス信号を送受信した基地局401と端末405が当該アクセス信号に対する応答信号を交換する過程を示す図である。
【0056】
図7bは、本発明の一実施例によるアクセス応答信号を送受信する資源領域をフレーム構造で示す図である。
【0057】
図5aの手続で、端末405が一度以上送信したアクセス信号を基地局401が受信する。アクセス信号を受信した基地局401は、当該アクセス信号に含まれた最適の下向き広い送信ビームを指示する情報や最適の下向き狭い送信ビームグループの指示情報を利用して段階702あるいは段階703でアクセス信号に対する応答信号を送信するのに使用する1つ以上の下向き狭い送信ビームあるいは下向き広い送信ビームを判断することができる。
【0058】
図6のように、複数の狭いビームを1つのグループで定義した場合、基地局401は、最適の狭い送信ビームグループの指示情報を受信することができる。最適の狭い送信ビームグループ指示情報を受信した基地局401は、段階702で、当該グループに属する狭いビームのうち1つ以上の狭いビームを選択し、上向きアクセス信号に対する応答信号を送信することができる。また、変形例によれば、前記基地局401は、受信した前記最適の狭い送信ビームグループ指示情報を利用してその狭い送信ビームグループに対応する下向き広い送信ビームを選択し、段階703で、上向きアクセス信号に対する応答信号を端末405に送信することができる。段階702及び段階703は、2つのうちいずれか1つだけが選択的に行われてもよい。
【0059】
また、本発明の変形例によれば、基地局401は、最適の下向き広い送信ビームの指示情報を利用してアクセス信号に対する応答信号を送信するのに使用する下向き狭い送信ビームの範囲を判断することができる。このために、本変形例では、広い送信ビームと狭い送信ビームとの間に1対nの対応関係を設定する。このような対応関係を定義する簡単な方法は、1つの広い送信ビームと前記広い送信ビームが送信される領域(あるいは方向)に送信されるすべての狭い送信ビームを対応させるものである。例えば、
図3の広い送信ビーム(WB1)と同一の方向に送信されるすべての狭い送信ビームNB1a、NB1b、NB1c、NB1d、NB1eとの間に対応関係を定義することができる。
図3の例では、広い送信ビームWB1と同様に、他の広い送信ビームWB2に対してそれぞれ狭い送信ビームNB2a〜NB2e、広い送信ビームWB3に対して狭い送信ビームNB3a〜NB3e、広い送信ビームWB4に対して狭い送信ビームNB4a〜NB4eとそれぞれ対応関係が定義される。狭い送信ビームNB2a〜NB2e、狭い送信ビームNB3a〜NB3e及び狭い送信ビームNB4a〜NB4eは、
図3で省略された。
【0060】
本実施例で前記最適の広い送信ビームの指示情報を受信した基地局401は、当該広い送信ビームに対応する狭い送信ビームのうち1つ以上の狭い送信ビームを選択し、上向きアクセス信号に対する応答信号を端末405に送信する。また、本発明の変形例によれば、最適の下向き広い送信ビームの情報を受信した基地局401は、段階703で、その最適の下向き広い送信ビームを利用してアクセス信号に対する応答信号を端末405に送信することができる。
【0061】
図7aの段階702あるいは段階703の過程で送信される前記アクセス応答信号には、端末405がアクセス以後の手続で使用する臨時識別子(Temporary ID:TID)と
図5aの過程で判断した最適の上向き送信ビームに対する情報、アクセス応答手続に引き続くチャネル設定過程で使用する制御チャネル初期設定情報とチャネル設定過程で使用する資源に対するスケジューリング情報、またはこれらのうち一部が含まれる。また、前記情報の全部あるいは一部は、アクセス応答信号に含まれず、別途の信号としてアクセス応答信号とともにまたは別に送信される。
【0062】
本実施例でアクセス応答信号あるいは別途の信号を通じて設定される初期上・下向き制御チャネルは、端末405間の競争(contention)が発生し得るチャネルである。したがって、複数の端末405が同一の制御チャネルを使用する場合、そのチャネルが正確に受信されないことがある。
【0063】
図7aの段階707で、端末405は、1つ以上の下向き狭い送信ビームあるいは最適の下向き広い送信ビームを利用して送信される下向きアクセス応答信号の受信を試みる。前記段階707で、端末405は、
図4aの手続で決定した最適の受信ビームを利用して前記下向きアクセス応答信号を受信することができる。前記手続で、端末405は、1回以上送信された下向きアクセス応答信号を1回以上受信して結合する手続を通じてアクセス応答信号の受信性能を向上させることができる。
【0064】
本実施例でアクセス応答信号を受信した前記端末405は、当該アクセス応答信号に含まれるかあるいは別途の信号として一緒に送信された制御チャネル設定情報を利用して設定された制御チャネルを通じて制御信号を周期的あるいは非周期的に基地局に送信し、基地局から受信することができる。前記制御信号には、下向き最適の狭い送信ビームを含む下向き狭い送信ビームに対する情報、下向き狭い送信ビームのチャネル状態情報(CSI;Channel Status Information)、上向きチャネルに対する参照信号(UL sounding reference signal)、上・下向きデータ送受信のための複合再伝送(HARQ)応答信号などが含まれる。
【0065】
図7aの段階708で、前記端末405は、段階707で受信した制御チャネル設定情報を通じて設定された資源領域で、段階707で受信した最適の上向き送信ビーム情報に対応する上向き送信ビームを通じて下向き最適の狭い送信ビーム(Best beam)に対する情報、下向き送信ビームのチャネル状態情報(CSI;Channel Status Information)などを基地局401に送信することができる。また、段階709で、前記端末405は、段階707で受信した制御チャネル設定情報のうち、上向き参照信号(UL sounding reference signal)送信のための資源領域で上向きチャネルに対する参照信号を基地局401に送信することができる。段階709で、端末405が送信する上向きチャネルに対する参照信号は、上向き送受信ビームの組合せのうち最善の組合せを判断し、その送受信ビーム組合せに対する受信性能を測定値に使用する信号である。端末405と基地局401は、当該信号を存在する送受信ビーム組合せそれぞれに対して1回以上送信及び受信しなければならない。
【0066】
図7aの段階704で、前記基地局401は、段階702あるいは段階703で送信した制御チャネル設定情報を通じて設定された資源領域で端末が送信した上向き制御チャネルを
図5aの過程で判断した最適の上向き狭い受信ビームあるいはその受信ビームの隣接受信ビームを利用して受信することができる。また、段階705で、前記基地局401は、段階704と同様に、端末405が送信した制御チャネルのうち一部を基地局401のすべての狭い受信ビームを利用して受信するように試みることができる。また、変形例によれば、段階704及び段階705で、基地局401は、
図5aの過程で判断した最適の広い受信ビームを使用して端末が送信した上向き制御チャネルを受信することができる。
【0067】
図7bは、本発明の一実施例によるアクセス応答信号を送受信する資源領域を示す図である。前記アクセス応答信号は、
図7bの下向きスケジューリング領域715を通じて送信されるか、あるいはあらかじめ下向き制御信号領域(DLCB:Downlink control block)に予備された資源領域716を利用して送信される。また、その送信時点は、上向きアクセス信号を受信した時点に対して特定時点であらかじめ決定されるか、あるいはアクセス信号を送受信した時点であらかじめ定義された時間範囲(Time window)内で送信される。前記アクセス応答が送受信される資源領域やその送受信時点情報は、
図4a及び
図4bの下向き放送制御チャネル410または412を通じて基地局401と端末405との間にあらかじめ共有される。
【0068】
図8aは、基地局401と端末405がアクセス手続で交換した情報を利用して連結を設定する過程を示す図である。
【0069】
図7aを参照して上述したように、端末405は、アクセス応答信号を送受信する過程を通じて最適の上向き送信ビームに対する情報と上向きメッセージ送信のための資源をスケジューリングされる。その後、 端末405は、段階805で当該資源領域で当該送信ビームを利用してアクセス以後連結設定に必要な連結要請メッセージを送信する。本実施例で、端末405は、
図4aの手続で判断した最適の下向き狭い送信ビームとその送信ビームの受信性能情報、あるいはその情報の一部を前記連結要請メッセージに一緒に含んで送信する。前記最適の下向き狭い送信ビームとその送信ビームの受信性能情報あるいはその情報の一部を含む連結要請メッセージは、複合再伝送(HARQ:hybrid Automatic retransmit request)技法を利用して基地局401に1回以上繰り返して送信される。前記端末405は、前記複合再伝送のための応答信号(HARQ feedback)を端末405が前記連結要請メッセージを送信した上向き資源領域に対応するあらかじめ定められた下向き資源領域で受信するか、あるいは
図7aのアクセス応答信号とともに受信した下向き制御チャネル設定情報に対応される資源領域で受信することができる。
【0070】
上述したように、基地局401は、
図7aのアクセス応答信号送受信過程で上向きメッセージ送信のための資源をスケジューリングする。その後、段階802で、基地局401は、当該資源領域で上向き連結要請メッセージを受信する。この際、
図5aの過程で判断した最適の上向き狭い受信ビームあるいはその受信ビームの隣接受信ビームが利用される。また、変形例によれば、段階802で、基地局401は、
図5aの過程で判断した最適の広い受信ビームを使用して端末が送信した上向き連結要請メッセージを受信することができる。前記上向き連結要請メッセージは、最適の下向き狭い送信ビームとその送信ビームの受信性能情報を含むことができ、前記基地局401は、前記上向き連結要請メッセージを通じて最適の下向き狭い送信ビームとその送信ビームの受信性能を判断することができる。前記連結要請メッセージは、複合再伝送技法を利用して1回以上繰り返して送受信され、複合再伝送に対する応答信号(HARQ feedback)は、端末405が前記メッセージを送信した上向き資源領域に対応されるあらかじめ定められた下向き資源領域で送信されるか、あるいは
図7aのアクセス応答信号とともに基地局が送信した下向き制御チャネル設定情報に対応する資源領域で送信される。
【0071】
上向き連結要請メッセージを受信した基地局401は、段階803で、様々な端末間の競争解決(Contention resolution)手続を行い、連結設定過程を仕上げることができる。基地局401は、競争解決過程を通じて複数の端末のうち最終的にアクセスが認可された端末405を選択することができ、その端末405に対して物理階層、MAC階層及びサービス関連設定情報を伝達することができる。前記物理階層及びMAC階層関連設定情報には、競争がない新しい制御チャネル情報が含まれる。
【0072】
前記競争解決手続のために、803段階で、基地局401が送信するメッセージは、先立って連結要請メッセージとともに受信した最適の下向き狭い送信ビーム指示情報及び当該送信ビームの受信性能情報を利用して選択された下向き狭い送信ビームを通じて伝達することができる。または、基地局401は、
図7aの過程で受信した上向き制御チャネルの情報を利用して選択された狭い送信ビームを利用して前記端末405にメッセージを送信することができる。また、前記競争解決手続のためのメッセージは、複合再伝送技法を利用して1回以上繰り返して送受信される。
【0073】
前記端末405は、806段階で、競争解決手続を通じてアクセスを最終的に認可される。端末405は、物理階層、MAC階層及びサービス関連設定情報を受信して連結を設定し、連結状態に進入することができる。前記物理階層及びMAC階層関連設定情報には、競争がない新しい制御チャネル情報が含まれる。前記競争解決手続のためのメッセージは、複合再伝送技法を利用して1回以上繰り返して送受信される。複合再伝送に対する応答信号(HARQ feedback)は、基地局401が前記メッセージを送信した下向き資源領域に対応されるあらかじめ定められた上向き資源領域で送信されるか、あるいは
図7aのアクセス応答信号とともに受信した上向き制御チャネル情報に対応される資源領域で送信される。
【0074】
図8bは、
図8aの過程に使用される資源のフレーム構造図である。PDCCH領域807、アップリンク領域808、ダウンリンク領域811、アップリンク制御ブロック810、ダウンリンク制御ブロック809などが示された。
【0075】
図9は、本発明の一実施例による基地局401のアクセス応答過程の流れ図である。前記基地局401は、901段階で、
図4aを参照して上述したように同期チャネル及び放送制御チャネルを1つ以上の広い送信ビームを利用して各広い送信ビームに対して一度以上伝送する。前記放送制御チャネルを通じて伝送される情報には、主放送制御チャネル、副放送制御チャネルが送信される時点情報及び資源情報、下向き狭いビーム参照信号が送信される時点情報及び資源情報、上向きアクセス信号の送信のために予備された資源情報、アクセス応答信号の送信時点情報及び資源情報、その他、上・下向き制御信号領域の設定情報などが含まれる。
【0076】
その後、902段階で、前記基地局401は、
図4aを参照して上述したように段階901の放送制御チャネルを通じて公知した伝送時点で下向き狭い送信ビームを利用して2次参照信号(狭いビーム参照信号)を伝送する。以下で、狭い送信ビームを利用して送信される参照信号を2次参照信号と称する。しかし、これによって本明細書の権利範囲が制限されるものではない。その後、903段階で、基地局401は、
図4aを参照して上述したように、1つ以上の広い受信ビームあるいは狭い受信ビームを利用して端末405が伝送した上向きアクセス信号の受信を試みる。
【0077】
904段階で、基地局401は、上向きアクセス信号が感知されるかを判断する。上向きアクセス信号が感知されない場合、段階905〜段階908の過程は行われない。アクセス信号が感知される場合、前記基地局401は、905段階で、上向きアクセス信号に含まれた最適の下向き広い送信ビーム情報や最適の下向き狭い送信ビームグループの情報を利用してアクセス応答信号を送信するのに使用する1つ以上の下向き狭い送信ビームあるいは下向き広い送信ビームを判断し、これを利用してアクセス応答信号を伝送することができる。905段階で、アクセス応答信号を送信するのに使用する送信ビームを決定した基地局401は、前記送信ビームを利用してアクセス応答信号を伝送する。前記アクセス応答信号には、端末405がアクセス以後の手続で使用する臨時識別子(Temporary ID:TID)と最適の上向き送信ビームに対する情報、アクセス応答手続に引き続くチャネル設定過程で使用する制御チャネル初期設定情報とチャネル設定過程で使用する資源に対するスケジューリング情報、あるいはこれらのうち一部が含まれる。また、前記情報の全部あるいは一部は、アクセス応答信号に含まれず、別途の信号としてアクセス応答信号とともにまたは別に送信される。
【0078】
その後、906段階で、前記基地局401は、905段階の制御チャネル設定情報と最適の上向き送信ビームを利用して端末405が送信した上向き制御チャネルの受信を試みる。前記上向き制御チャネルを通じて送信される情報には、最適の下向き狭い送信ビームを含む下向き狭い送信ビームに対する指示情報、下向き狭い送信ビームのチャネル状態情報(CSI:Channel Status Information)、上向きチャネルに対する参照信号(UL sounding reference signal)などが含まれる。前記基地局401は、906段階の動作を通じて以後連結設定過程で使用する最適の下向き狭い送信ビームとその送信ビームの受信性能を判断することができる。
【0079】
その後、前記基地局401は、907段階で、端末が伝送した連結要請メッセージを複合再伝送技法を利用して受信することができる。908段階で、基地局401は、連結要請メッセージに対する応答として競争解決及び連結設定関連メッセージを複合再伝送技法を利用して送信し、信号送受信動作を終了する。前記908段階の連結設定メッセージには、競争がない新しい制御チャネル関連設定情報が含まれる。前記907段階で、端末405が伝送した連結要請メッセージは、最適の下向き狭い送信ビームの指示情報とその送信ビームの受信性能に対する情報を含むことができる。また、907段階及び908段階で、前記複合再伝送動作に使用される複合、再伝送応答信号(HARQ feedback)は、前記メッセージを送受信した上/下向き資源領域に対応するあらかじめ定められた上/下向き資源領域で送信されるか、あるいは905段階でアクセス応答信号とともに送信した制御チャネル情報に対応する資源領域で送受信される。
【0080】
図10は、本発明の一実施例による端末405の上向きアクセス信号送信過程の流れ図である。
【0081】
前記端末405は、
図4aを参照して説明したように、1001段階で、広い送信ビームを利用して伝送される下向き同期チャネル及び放送制御チャネルを1つ以上の受信ビームを利用して受信する。1002段階で、前記端末405は、
図4aを参照して説明したように、1001段階の受信放送制御チャネルを通じて公知された伝送時点で下向き2次参照信号(狭いビーム参照信号)を受信する。
【0082】
その後、1003段階で、前記端末405は、上向きアクセス信号を送信する送信ビームとその送信時点を選択する。端末405は、例えば可能なすべての上向き送信ビームを選択することができる。また、変形例によれば、端末405は、1001段階及び1002段階で、下向き同期チャネル及び放送制御チャネル、下向き2次参照信号(狭いビーム参照信号)を受信する過程で選択した最適の下向き広い送信ビーム及び最適の下向き狭い送信ビームとそれに対する受信ビームの情報に基づいて選択した一部の上向き送信ビームを使用することができる。
【0083】
その後、1004段階で、前記端末405は、選択した上向き送信ビームを利用して上向きアクセス信号を送信する。上向きアクセス信号を送信した端末405は、特定待機時間の間に上向きアクセス信号に対する基地局の応答信号を待つ。ここで、特定待機時間は、1005段階で、あらかじめ決定されるか、または1001段階で放送制御チャネルを通じて受信した値になる。
【0084】
1006段階で、待機時間内にアクセス応答信号が受信されたら、端末405は、上向きアクセスが成功したと判断し、アクセス応答信号とともに受信された制御チャネル設定情報によって1008段階で上向き制御チャネルの送信を開始する。前記上向き制御チャネルを通じて伝送される情報には、下向き最適の狭い送信ビームを含む下向き狭い送信ビームに対する情報、下向き狭い送信ビームのチャネル状態情報(CSI;Channel status information)、上向きチャネルに対する参照信号(UL sounding reference signal)などが含まれる。
【0085】
その後、前記端末405は、1009段階で、1006段階のアクセス応答信号とともに受信されたスケジューリング情報に指示された時点及び資源で、アクセス応答信号とともに受信された最適の上向き送信ビーム情報に対応する上向き送信ビームを通じて連結要請メッセージを複合再伝送技法を利用して送信する。前記端末405は、1010段階で、連結要請メッセージに対する応答として基地局401が送信した競争解決及び連結設定関連メッセージを複合再伝送技法を利用して受信し、上向き信号送信動作を終了する。前記1009段階で、端末405が送信した連結要請メッセージは、最適の下向き狭い送信ビームとその送信ビームの受信性能に対する情報を含むことができる。
【0086】
また、1009段階及び1010段階で、前記複合再伝送動作に使用される複合再伝送応答信号(HARQ feedback)は、前記メッセージを送受信した上/下向き資源領域に対応するあらかじめ定められた上/下向き資源領域で送信されるか、あるいは1006段階でアクセス応答信号とともに受信した制御チャネル情報に対応する資源領域で送受信される。
【0087】
1006段階で、アクセス応答信号が受信されなかったら、過程は、1007段階に進行し、前記端末405は、あらかじめ定められた規則に従って伝送した上向き信号を再伝送するか否かを判断する。このような判断には、1001段階で、放送制御チャネルを通じて受信した上向き信号の再伝送可否、上向き最大送信電力、上向き信号の再伝送回収情報などが利用されることができる。1007段階で、上向き信号の再伝送を決定した端末405は、1003段階に戻って、さらに上向きアクセス信号を送信する動作を行う。変形例によれば、1007段階で、再伝送を決定した端末405は、上向き送受信方向をさらに選択せず、すぐ1004段階に進行することができる。
【0088】
1007段階で、あらかじめ定められた規則を通じて上向き信号を再伝送しないことに決定した端末405は、1011段階で上向きアクセス信号の送信失敗時に行う動作を行い、上向き送信動作を終了する。前記端末405が上向きアクセスの送信失敗時に行う1011段階の動作には、あらかじめ決定されるか、または1001段階で放送制御チャネルを通じて受信した特定時間の間の遅延後、上向き信号送信をはじめから再試する動作が含まれる。
【0089】
図11は、本発明の一実施例による基地局401及び端末405のブロック構成図である。
【0090】
本発明の一実施例による基地局401は、スケジューラ及び制御部(Scheduler & Controller)1141、無線周波数部(RF unit)1145及びデータキュー(Data Queue)1143を含む。
【0091】
本発明の一実施例による端末405は、送受信部(Front end)1167、復調部(Demodulator)1169、復号化部(Decoder)1171、制御部(Controller)1161、符号化部(Encoder)1163及び変調部(Modulator)1165を含む。
【0092】
前記基地局401のスケジューラ及び制御部1141は、上述した実施例によって無線周波数部1145を制御する。特にスケジューラ及び制御部1141は、
図4a〜
図10の方式によって端末405の上向きアクセス動作途中に適切な送受信ビームを選択する。また、スケジューラ及び制御部1141は、無線周波数部1145が選択された送受信ビームを利用して通信を行うように制御する。
【0093】
前記基地局401のデータキュー1143は、上位ネットワークノードから受信したデータを各端末405またはサービスに相当するキューに格納し、スケジューラ及び制御部1141は、各キューに格納されたデータを、端末405が伝送する順方向チャネル状況情報、サービス特性、工程性などを考慮して特定ユーザまたは特定キューのデータを選別制御する。無線周波数部1145は、選別制御されたデータ信号や制御信号を前記端末405に伝送する。無線周波数部1145は、スケジューラ及び制御部1141の制御によって端末405の上向きアクセス信号に応答し、スケジューラ及び制御部1141の制御によって送受信ビームを選択し、無線通信を行う。
【0094】
前記端末405の制御部1161は、上述した実施例によって上向きアクセス過程を行う。前記制御部1161は、上向きアクセス過程途中に最適送受信ビーム情報を獲得するか、または獲得された最適送受信ビーム情報を基地局401に通知するように送受信部(front end)1167を制御する。送受信部(front end)1167は、無線通信信号を受信し、受信された信号を復調部1169が復調し、復号化部1171が復号し、制御部1161で判断及び処理する。制御部1161が信号を送信しようとする場合、送信対象信号は、符号化部1163に伝達され、符号化部1163は、伝達された信号を符号化する。符号化された信号は、変調部1165に伝達される。変調部1165は、伝達された信号を変調し、送受信部1167に伝達される。送受信部1167は、伝達された信号を無線電波を通じて端末405に伝達することができる。
【0095】
一方、本発明の詳細な説明では、具体的な実施例に関して説明したが、本発明の範囲を逸脱しない限度内でさまざまな変形が可能であることはもちろんである。したがって、本発明の範囲は、説明された実施例に限って定められてはならず、後述する特許請求の範囲だけでなく、この特許請求の範囲と均等なものによって定めらなければならない。
【0096】
本発明の利点及び特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付の図面とともに記述されている実施例を参照すれば明確になる。しかし、本発明は、以下で開示される実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で具現されることができ、但し、本実施例は、本発明の開示を完全にし、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は、請求項の範疇によって定義されるだけである。明細書全体にわたって同一の参照符号は、同一構成要素を指称する。
【0097】
以下、本発明の実施例によって発明を説明するための図面を参照して本発明について説明する。
【0098】
この際、処理流れ図の各ブロックと流れ図の組合せは、コンピュータプログラムインストラクションによって行われることを理解することができる。これらコンピュータプログラムインストラクションは、汎用コンピュータ、特殊用コンピュータまたはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備のプロセッサに搭載され得るので、コンピュータまたはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備のプロセッサを通じて行われる該インストラクションが流れ図ブロックで説明された機能を行う手段を生成するようになる。これらコンピュータプログラムインストラクションは、特定の方式で機能を具現するためにコンピュータまたはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備を志向することができるコンピュータ利用可能またはコンピュータ読み取り可能メモリに格納されることも可能なので、該コンピュータ利用可能またはコンピュータ読み取り可能メモリに格納されたインストラクションは、流れ図ブロックで説明された機能を行うインストラクション手段を内包する製造品目を生産することも可能である。コンピュータプログラムインストラクションは、コンピュータまたはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備上に搭載されることも可能なので、コンピュータまたはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備上で一連の動作段階が行われ、コンピュータで実行されるプロセスを生成し、コンピュータまたはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備を行うインストラクションは、流れ図ブロックで説明された機能を行うための段階を提供することも可能である。
【0099】
また、各ブロックは、特定された論理的機能を実行するための1つ以上の実行可能なインストラクションを含むモジュール、セグメントまたはコードの一部を示すことができる。また、いくつかの代替実行例では、ブロックで言及された機能が手順を脱して発生することも可能であることを注目しなければならない。例えば、相次いで図示されている2つのブロックは、実質的に同時に行われることも可能であり、またはそのブロックが時々該当する機能によって逆順に行われることも可能である。
【0100】
この際、本実施例で使用される“〜部”という用語は、ソフトウェアまたはFPGAまたはASICのようなハードウェア構成要素を意味し、“〜部”は、どんな役目を行う。しかしながら、”〜部”は、ソフトウェアまたはハードウェアに限定される意味ではない。”〜部”は、アドレッシンすることができる格納媒体にあるように構成されてもよく、1つまたはそれ以上のプロセッサを再生させるように構成されてもよい。したがって、一例として”〜部”は、ソフトウェア構成要素、客体志向ソフトウェア構成要素、クラス構成要素及びタスク構成要素のような構成要素と、プロセス、関数、属性、プロシージャ、サブルーチン、プログラムコードのセグメント、ドライバー、ファームウエア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイ、及び変数を含む。構成要素と”〜部”内で提供される機能は、さらに小さい数の構成要素及び”〜部”に結合されるか、または追加的な構成要素と”〜部”にさらに分離することができる。しかも、構成要素及び”〜部”は、デバイスまたは保安マルチメディアカード内の1つまたはそれ以上のCPUを再生させるように具現されてもよい。
【0101】
本発明の一実施例による携帯端末機は、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、ナビゲーション(navigation)、デジタル放送受信機、PMP(Portable Multimedia Player)などのような携帯用電子機器装置を言う。
【0102】
本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明がその技術的思想や必須な特徴を変更することなく、他の具体的な形態で実施されることができることを理解することができる。したがって、以上で記述した実施例は、すべての面で例示的なものであり、限定的ではないものと理解しなければならない。本発明の範囲は、前記詳細な説明よりは後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味及び範囲そしてその均等概念から導出されるすべての変更または変形された形態が本発明の範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【0103】
なお、本明細書と図面には、本発明の好ましい実施例について開示し、たとえ特定用語が使用されたが、これは、ただ本発明の技術内容を容易に説明し、発明の理解を助けるための一般的な意味として使用されたものであって、本発明の範囲を限定しようとするものではない。ここに開示された実施例以外にも、本発明の技術的思想に基づく他の変形例が実施可能であるということは、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者に自明である。