【文献】
Alcatel-Lucent Shanghai Bell, Alcatel-Lucent,Multiplexing of Localized and Distributed ePDCCH in Same PRBs[online],3GPP TSG-RAN WG1#69 R1-122499,2012年 5月25日,URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_69/Docs/R1-122499.zip
【文献】
Texas Instruments,Antenna port configuration for ePDCCH transmissions[online],3GPP TSG-RAN WG1#69 R1-122738,2012年 5月25日,URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_69/Docs/R1-122738.zip
【文献】
LG Electronics,Discussions on the association between antenna ports and ePDCCH[online],3GPP TSG-RAN WG1#69 R1-122304,2012年 5月25日,URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_69/Docs/R1-122304.zip
【文献】
Texas Instruments,Need for localized and distributed ePDCCH candidates in one sub-frame[online],3GPP TSG-RAN WG1#69 R1-122744,2012年 5月25日,URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_69/Docs/R1-122744.zip
【文献】
Samsung,DM-RS based Distributed and Localized E-PDCCH structure[online],3GPP TSG-RAN WG1#67 R1-114239,2011年11月18日,URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_67/Docs/R1-114239.zip
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下の実施例は、本発明の構成要素及び特徴を所定の形態で結合したものである。各構成要素又は特徴は、別に明示しない限り、選択的なものと考えてもよい。各構成要素又は特徴は、他の構成要素又は特徴と結合しない形態で実施されることもあるし、また、一部の構成要素及び/又は特徴は結合されて本発明の実施例を構成することもある。本発明の実施例で説明される動作の順序は変更してもよい。ある実施例の一部の構成又は特徴は、他の実施例に含めてもよいし、他の実施例の対応する構成又は特徴に代えてもよい。
【0017】
本明細書では、本発明の実施例を、基地局と端末との間におけるデータ送受信の関係を中心に説明する。ここで、基地局は、端末と直接に通信を行うネットワークの終端ノード(terminal node)を意味する。本明細書において、基地局によって行われるとした特定動作は、場合によっては、基地局の上位ノードによって行われることもある。
【0018】
すなわち、基地局を含む多数のネットワークノードからなるネットワークにおいて、端末との通信のために行われる種々の動作は、基地局、又は基地局以外の他のネットワークノードによって行われるということは明らかである。「基地局(BS)」は、固定局(fixed station)、Node B、進化ノードB(eNode B、eNB)、アクセスポイント(AP)などの用語に代えてもよい。中継器は、リレーノード(RN)、中継局(RS)などの用語に代えてもよい。また、「端末」は、ユーザ装置(UE)、移動機(MS)、移動加入者局(MSS)、加入者局(SS)などの用語に代えてもよい。
【0019】
以下の説明で使われる特定用語は、本発明の理解を助けるために提供されたものであり、これらの特定用語の使用は、本発明の技術的思想から逸脱することなく他の形態に変更してもよい。
【0020】
場合によっては、本発明の概念があいまいになることを避けるために、公知の構造及び装置は省略されたり、各構造及び装置の核心機能を中心にしたブロック図の形式で示されたりすることがある。また、本明細書全体を通じて、同一の構成要素には同一の図面符号を付して説明する。
【0021】
本発明の実施例は、無線接続システムであるIEEE 802システム、3GPPシステム、3GPP LTE及び高度LTE(LTE−A)システム、及び3GPP2システムの少なくとも一つのために開示された標準文書によってサポートされる。すなわち、本発明の実施例において、本発明の技術的思想を明確にするために説明していない段階又は部分は、上記の標準文書を参照してもよい。なお、本文書で開示しているすべての用語は、上記の標準文書に説明されている。
【0022】
以下の技術は、符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、単一搬送波周波数分割多元接続(SC−FDMA)などのような種々の無線接続システムに利用することができる。CDMAは、はん用地上無線接続(UTRA)又はCDMA2000のような無線技術によって具現することができる。TDMAは、GSM(登録商標)/一般パケット無線サービス(GPRS)/GSM(登録商標)進化用強化データ速度(EDGE)のような無線技術によって具現することができる。OFDMAは、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802−20、進化UTRA(E−UTRA)などのような無線技術によって具現することができる。UTRAは、はん用移動体通信システム(UMTS)の一部である。第3世代パートナシッププロジェクト(3GPP)長期進化システム(LTE)は、E−UTRAを用いる進化UMTS(E−UMTS)の一部であり、下りリンクでOFDMAを採用し、上りリンクでSC−FDMAを採用する。LTE−Aは、3GPP LTEの進化形である。無線MANOFDMA参照システム(WiMAX)は、IEEE 802.16e規格及び進化したIEEE 802.16m規格によって説明することができる。明確性のために、以降、3GPP LTE及びLTE−Aシステムを中心にして説明するが、本発明の技術的思想はこれに制限されない。
【0023】
図1を参照して無線フレームの構造について説明する。
【0024】
セルラOFDM無線パケット通信システムにおいて、上り/下りリンクデータパケット送信はサブフレーム単位に行われ、1サブフレームは、複数のOFDMシンボルを含む一定の時間区間と定義される。3GPP LTE標準では、周波数分割2重通信(FDD)に適用可能なタイプ1無線フレーム構造と、時分割2重通信(TDD)に適用可能なタイプ2無線フレーム構造とをサポートする。
【0025】
図1(a)は、タイプ1無線フレームの構造を例示する図である。下りリンク無線フレームは10個のサブフレームで構成され、1個のサブフレームは時間領域において2個のスロットで構成される。1個のサブフレームを送信するためにかかる時間を送信時間間隔(TTI)という。例えば、1サブフレームの長さは1msであり、1スロットの長さは0.5msであってよい。1スロットは時間領域において複数のOFDMシンボルを含み、周波数領域において複数のリソースブロック(RB)を含む。3GPP LTEシステムでは、下りリンクでOFDMAを用いるため、OFDMシンボルが1シンボル区間を表す。OFDMシンボルは、SC−FDMAシンボル又はシンボル区間と呼ばれることもある。リソースブロックはリソース割当単位であり、1スロットにおいて複数個の連続した副搬送波を含むことができる。
【0026】
1スロットに含まれるOFDMシンボルの数は、循環プレフィクス(CP)の構成によって異なることがある。CPには拡張CPと正規CPとがある。例えば、OFDMシンボルが正規CPによって構成された場合、1スロットに含まれるOFDMシンボルの数は7個であってよい。OFDMシンボルが拡張CPによって構成された場合、1 OFDMシンボルの長さが増加するため、1スロットに含まれるOFDMシンボルの数は、正規CPの場合に比べて少ない。拡張CPの場合、例えば、1スロットに含まれるOFDMシンボルの数は6個であってよい。端末が速い速度で移動する場合などのようにチャネル状態が不安定な場合は、シンボル間干渉をより減らすために拡張CPを用いてもよい。
【0027】
正規CPが用いられる場合、1スロットは7個のOFDMシンボルを含み、1サブフレームは14個のOFDMシンボルを含む。このとき、各サブフレームにおける先頭の2個又は3個のOFDMシンボルは物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)に割り当て、残りのOFDMシンボルは物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)に割り当てることができる。
【0028】
図1(b)は、タイプ2無線フレームの構造を示す図である。タイプ2無線フレームは、2ハーフフレームで構成される。各ハーフフレームは、5サブフレームと、下りリンクパイロット時間スロット(DwPTS)、保護区間(GP)及び上りリンクパイロット時間スロット(UpPTS)とで構成され、ここで、1サブフレームは2スロットで構成される。DwPTSは、端末での初期セル探索、同期化又はチャネル推定に使用される。UpPTSは、基地局でのチャネル推定及び端末との上りリンク送信同期に用いられる。保護区間は、上りリンクと下りリンクとの間に下りリンク信号の多重経路遅延によって上りリンクで生じる干渉を除去するための区間である。一方、無線フレームのタイプにかかわらず、1個のサブフレームは2個のスロットで構成される。
【0029】
無線フレームの構造は例示に過ぎず、無線フレームに含まれるサブフレームの数、サブフレームに含まれるスロットの数、又はスロットに含まれるシンボルの数は様々に変更することができる。
【0030】
図2は、下りリンクスロットにおけるリソースグリッドを示す図である。同図で、1下りリンクスロットは時間領域で7個のOFDMシンボルを含み、1リソースブロック(RB)は周波数領域で12個の副搬送波を含むとしたが、本発明はこれに制限されない。例えば、正規CPでは1スロットが7 OFDMシンボルを含むが、拡張CPでは1スロットが6 OFDMシンボルを含むことがある。リソースグリッド上のそれぞれの要素をリソース要素と呼ぶ。1リソースブロックは12×7個のリソース要素を含む。下りリンクスロットに含まれるリソースブロックの個数N
DLは、下り送信帯域幅による。上りリンクスロットの構造は下りリンクスロットの構造と同一であってよい。
【0031】
図3は、下りリンクサブフレームの構造を示す図である。1サブフレーム内で1番目のスロットの先頭部の最大3個のOFDMシンボルは、制御チャネルが割り当てられる制御領域に該当する。残りのOFDMシンボルは、物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)が割り当てられるデータ領域に該当する。3GPP LTEシステムで用いられる下りリンク制御チャネルには、例えば、物理制御フォーマット指示子チャネル(PCFICH)、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)、物理HARQ指示子チャネル(PHICH)などがある。PCFICHは、サブフレームの最初のOFDMシンボルで送信され、サブフレーム内の制御チャネル送信に使われるOFDMシンボルの個数に関する情報を含む。PHICHは、上り送信の応答としてHARQ ACK/NACK信号を含む。PDCCHで送信される制御情報を、下りリンク制御情報(DCI)という。DCIは、上りリンクリンクスケジュール情報、下りリンクスケジュール情報又は任意の端末グループに対する上りリンク送信電力制御命令を含む。PDCCHは、下りリンク共有チャネル(DL−SCH)のリソース割当及び送信フォーマット、上りリンク共有チャネル(UL−SCH)のリソース割当情報、呼出しチャネル(PCH)の呼出し情報、DL−SCH上のシステム情報、PDSCH上で送信されるランダム接続応答のような上位層制御メッセージのリソース割当、任意の端末グループ内の個別端末に対する送信電力制御命令の集合、送信電力制御情報、IP電話(VoIP)の活性化などを含むことができる。複数のPDCCHが制御領域内で送信され、端末は複数のPDCCHを監視することもある。PDCCHは、一つ以上の連続する制御チャネル要素(CCE)の集合(aggregation)で送信される。CCEは、無線チャネルの状態に基づく符号化速度でPDCCHを提供するために使われる論理割当単位である。CCEは、複数個のリソース要素グループに対応する。PDCCHのフォーマット及び利用可能なビット数は、CCEの個数と、CCEによって提供される符号化速度との相関関係によって決定される。基地局は、端末に送信されるDCIによってPDCCHフォーマットを決定し、制御情報に巡回冗長検査ビット(CRC)を付加する。CRCは、PDCCHの所有者又は用途によって無線ネットワーク一時識別子(RNTI)という識別子でマスクされる。PDCCHが特定端末に対するものであるとき、端末のセルRNTI(C−RNTI)識別子をCRCにマスクすることができる。又は、PDCCHが呼出しメッセージに対するものであるとき、呼出し指示子RNTI(P−RNTI)をCRCにマスクすることができる。PDCCHがシステム情報(より具体的には、システム情報ブロック(SIB))に対するものであるとき、システム情報識別子及びシステム情報RNTI(SI−RNTI)をCRCにマスクすることができる。端末のランダム接続プリアンブルの送信に対する応答であるランダム接続応答を表すために、ランダム接続RNTI(RA−RNTI)をCRCにマスクすることができる。
【0032】
図4は、上りリンクサブフレームの構造を示す図である。上りリンクサブフレームは、周波数領域で制御領域とデータ領域とに区別できる。制御領域には上りリンク制御情報を含む物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)が割り当てられる。データ領域には、ユーザデータを含む物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)が割り当てられる。単一搬送波特性を維持するために、一つの端末はPUCCH及びPUSCHを同時に送信しない。一つの端末のPUCCHは、サブフレームにおいてリソースブロック対(RB pair)に割り当てられる。リソースブロック対に属するリソースブロックは、2スロットに対して別個の副搬送波を占める。これを、PUCCHに割り当てられるリソースブロック対がスロット境界で周波数ホップするという。
【0034】
現行のLTE−A(release 10)によれば、DCIフォーマット0、1、1A、1B、1C、1D、2、2A、2B、2C、3、3A、4が定義されている。ここで、DCIフォーマット0、1A、3、3Aは、後述するブラインド復号回数を減らすように、同一のメッセージサイズを有するように規定されている。このようなDCIフォーマットは、送信しようする制御情報の用途によって、i)上りリンク承認に用いられるDCIフォーマット0、4、ii)下りリンクスケジュール割当に用いられるDCIフォーマット1、1A、1B、1C、1D、2、2A、2B、2C、iii)電力制御命令のためのDCIフォーマット3、3Aに区別できる。
【0035】
上りリンク承認に用いられるDCIフォーマット0は、後述する搬送波集約において必要な搬送波指示子、DCIフォーマット0とDCIフォーマット1Aとを区別するのに用いられるオフセット(フラグ)、上りリンクのPUSCH送信において周波数ホップが用いられるか否かを通知する周波数ホップフラグ、端末がPUSCH送信に用いるべきリソースブロック割当に関する情報、変調及び符号化方式、HARQプロセスと関連して初期送信のためにバッファを空にするのに用いられる新規データ指示子、PUSCHのための送信電力制御命令(TPC)、DMRSのための巡回シフト情報、時分割2重通信(TDD)動作で必要な上りリンクインデクス(UL index)及びチャネル品質指示子要求情報(又はチャネル状態情報(CSI)要求情報)などを含むがことができる。一方、DCIフォーマット0は、同期式HARQを用いるため、下りリンクスケジュール割当に関するDCIフォーマットとは違い、冗長バージョンを含まない。搬送波オフセットは、搬送波間(cross carrier)スケジュールが用いられない場合にはDCIフォーマットに含まれない。
【0036】
DCIフォーマット4は、LTE−Aリリース10で新たに追加されたものであり、LTE−Aにおいて上りリンク送信に空間多重化が適用されることをサポートする。DCIフォーマット4は空間多重化のための情報を更に含むため、DCIフォーマット0と比較してより大きいメッセージサイズを有し、DCIフォーマット0に含まれる制御情報に追加の制御情報を更に含む。すなわち、DCIフォーマット4は、2番目の送信ブロックのための変調及び符号化方式、多アンテナ送信のためのプリコーディング情報、測定参照信号(SRS)要求情報を更に含む。一方、DCIフォーマット4はDCIフォーマット0よりも大きいサイズを有するため、DCIフォーマット0と1Aとを区別するオフセットは含まない。
【0037】
下りリンクスケジュール割当に関連したDCIフォーマット1、1A、1B、1C、1D、2、2A、2B、2Cは、空間多重化をサポートしない1、1A、1B、1C、1Dと、空間多重化をサポートする2、2A、2B、2Cとに区別できる。
【0038】
DCIフォーマット1Cは、簡潔(compact)な下りリンク割当であって、周波数連続割当だけをサポートし、他のフォーマットと比較すると搬送波オフセット、冗長バージョンを含まない。
【0039】
DCIフォーマット1Aは、下りリンクスケジュール及びランダム接続手順のためのフォーマットである。ここには、搬送波オフセット、下りリンク分散型送信が用いられるか否かを通知する表示子、PDSCHリソース割当情報、変調及び符号化方式、冗長バージョン、軟結合(soft combining)のために用いられるプロセッサを通知するためのHARQプロセッサ番号、HARQプロセスと関連して初期送信のためにバッファを空にするのに用いられる新しいデータオフセット、PUCCHのための送信電力制御命令、TDD動作で必要な上りリンクインデクスなどを含むことができる。
【0040】
DCIフォーマット1は、大部分の制御情報がDCIフォーマット1Aと略同様になっている。ただし、DCIフォーマット1Aが連続的なリソース割当に関連するものであるのに対し、DCIフォーマット1は不連続的なリソース割当をサポートする。そのため、DCIフォーマット1はリソース割当ヘッダを更に含み、よって、リソース割当の柔軟性が増大することのトレードオフとして制御信号通知オーバヘッドが多少増加する。
【0041】
DCIフォーマット1B,1Dは、プリコーディング情報を更に含むという点でDCIフォーマット1と共通する。DCIフォーマット1BはPMI確認を、DCIフォーマット1Dは下りリンク電力オフセット情報をそれぞれ含む。その他DCIフォーマット1B、1Dに含まれた制御情報は、DCIフォーマット1Aの制御情報とほとんど一致する。
【0042】
DCIフォーマット2、2A、2B、2Cは、基本的にDCIフォーマット1Aに含まれた制御情報の大部分を含み、空間多重化のための情報を更に含む。それらの情報には、2番目の送信ブロックに関する変調及び符号化方式、新しいデータオフセット、及び冗長バージョンが該当する。
【0043】
DCIフォーマット2は、閉ループ空間多重化をサポートし、2Aは開ループ空間多重化をサポートする。両者ともプリコーディング情報を含む。DCIフォーマット2Bは、ビーム形成と結合されたデュアルレイヤ空間多重化をサポートし、DMRSのための巡回シフト情報を更に含む。DCIフォーマット2CはDCIフォーマット2Bの拡張として理解してもよく、8レイヤまでの空間多重化をサポートする。
【0044】
DCIフォーマット3、3Aは、前述した上りリンク承認及び下りリンクスケジュール割当のためのDCIフォーマットに含まれている送信電力制御情報を補完、すなわち半持続的(semi−persistent)スケジュールをサポートするために用いられるとよい。端末当たり、DCIフォーマット3は1ビット、3Aは2ビットの命令が用いられる。
【0045】
上述のようなDCIフォーマットのいずれか一つを一つのPDCCHで送信し、複数のPDCCHを制御領域内で送信してもよい。端末は複数のPDCCHを監視することがある。
【0047】
PDCCHをREにマップするとき、連続した論理割当単位である制御チャネル要素(CCE)が用いられる。1個のCCEは複数(例えば、9個)のリソース要素グループ(REG)を含み、1個のREGは、参照信号(RS)を除外した状態で隣接する4個のREで構成される。
【0048】
特定のPDCCHのために必要なCCEの個数は、制御情報のサイズであるDCIペイロード、セル帯域幅、チャネル符号化速度などによって異なってくる。具体的に、特定のPDCCHのためのCCEの個数を、次の表1のように、PDCCHフォーマットによって定義することができる。
【0050】
前述した通り、PDCCHには4種類のフォーマットのいずれか一つを利用できるが、そのフォーマットは端末に通知されない。そのため、端末にとってはPDCCHフォーマットを知らないまま復号をしなければならない。これをブラインド復号という。ただし、端末が下りリンクに用いられる可能な全CCEを各PDCCHフォーマットに対して復号することは大きな負担となるため、スケジューラに対する制約及び復号試行回数を考慮して探索空間を定義する。
【0051】
すなわち、探索空間は、集約レベル(Aggregation Level)上で端末が復号を試行するCCEからなる候補PDCCHの集合である。ここで、集約レベル及びPDCCH候補の数を次の表2のように定義することができる。
【0053】
上記の表2から分かるように、4種類の集約レベルが存在するため、端末は各集約レベルによって複数個の探索空間を有する。また、表2に表すように、探索空間は、端末特定探索空間と共通探索空間とに区別できる。端末特定探索空間は特定の端末のためのものであり、各端末は、端末特定探索空間を監視して(可能なDCIフォーマットによってPDCCH候補集合に対して復号を試行して)、PDCCHにマスクされているRNTI及びCRCを確認し、有効な場合、制御情報を取得することができる。
【0054】
共通探索空間は、システム情報に対する動的スケジュール又は呼出しメッセージなどを含め、複数個の端末又は全端末がPDCCHを受信する必要がある場合のためのものである。ただし、共通探索空間は、リソース運用上、特定端末のためのものとして用いてもよい。また、共通探索空間は端末特定探索空間とオーバラップすることもある。
【0055】
上記の探索空間は具体的に次の式1によって決定することができる。
【0057】
ここで、Lは集約レベル、Y
kはRNTI及びサブフレーム番号kによって決定される変数、m’はPDCCH候補数を表す。m’は、搬送波集約が適用された場合にm’=m+M
(L)・n
CIであり、そうでない場合はm’=mであり、ここで、m=0,・・・,M
(L)−1であり、M
(L)はPDCCH候補数である。また、N
CCE,kはk番目のサブフレームにおける制御領域の全体CCE個数を表し、iは各PDCCH候補において個別CCEを指定する因子を表し、i=0,・・・,L−1である。共通探索空間において、Y
kは常に0に決定される。
【0058】
図5は、上記の式1によって定義できる各集約レベルでの端末特定探索空間(陰影部分)を示す。ここで、搬送波集約は適用されておらず、また、N
CCE,kは、説明の便宜のために32個とした。
【0059】
図5の(a)、(b)、(c)、(d)はそれぞれ、集約レベル1、2、4、8の場合を例示しており、数字はCCE番号を表す。
図5で、各集約レベルにおいて探索空間の開始CCEは、上述した通り、RNTI及びサブフレーム番号kで決定されるが、一つの端末に対して同一のサブフレーム内でモジュロ関数とLによって集約レベルごとに異なるように決定されることがあり、Lによって常に集約レベルの倍数だけと決定される。ここで、Y
kは例示的にCCE番号18と前提された。開始CCEから端末は、当該集約レベルによって決定されるCCE単位で順次に復号を試行するようになる。例えば、
図5の(b)で、端末は、開始CCEであるCCE番号4から集約レベルによって2個のCCE単位で復号を試行する。
【0060】
上述した通り、端末は探索空間に対して復号を試行するが、この復号試行の回数は、DCIフォーマット及びRRC信号通知によって指示される送信モードによって決定される。搬送波集約が適用されない場合、端末は共通探索空間に対してPDCCH候補数6個のそれぞれに対して2種類のDCIサイズ(DCIフォーマット0/1A/3/3A、及びDCIフォーマット1C)を考慮するため、最大12回の復号試行が必要である。端末特定探索空間に対しては、PDCCH候補数(6+6+2+2=16)に対して2種類のDCIサイズを考慮するため、最大32回の復号試行が必要である。したがって、搬送波集約が適用されない場合、最大44回の復号試行が必要である。
【0061】
一方、搬送波集約が適用される場合は、下りリンクリソース(構成搬送波)数だけの端末特定探索空間と、DCIフォーマット4のための復号とが追加されるため、最大復号回数は更に増加することになる。
【0063】
無線通信システムにおいてパケットを送信するとき、パケットは無線チャネルを介して送信されるため、送信過程で信号の歪みが発生することがある。歪んだ信号を受信側で正しく受信するためには、チャネル情報を用いて受信信号から歪みを補正しなければならない。チャネル情報を知るために、送信側、受信側の両方で知っている信号を送信し、当該信号がチャネルを介して受信されるときの歪みの度合によってチャネル情報を知る方法を主に用いる。この信号をパイロット信号又は参照信号(Reference Signal)という。
【0064】
多アンテナを用いてデータを送受信する場合は、各送信アンテナと受信アンテナとの間のチャネル状態を知らなければ、正しい信号を受信することができない。そのため、送信アンテナ別に、より詳しくはアンテナポート別にそれぞれの参照信号が存在しなければならない。
【0065】
参照信号は上りリンク参照信号と下りリンク参照信号とに区別することができる。現在、LTEシステムには上りリンク参照信号として、
i)PUSCH及びPUCCHを介して送信された情報のコヒーレントな復調のためのチャネル推定のための復調参照信号(DeModulation−Reference Signal、DMRS)
ii)基地局が、ネットワークが異なる周波数上の上りリンクチャネル品質を測定するための測定参照信号(Sounding Reference Signal、SRS)がある。
【0066】
一方、下りリンク参照信号としては、
i)セル内のすべての端末が共有するセル特定参照信号(Cell−specific Reference Signal、CRS)、
ii)特定端末だけのための端末特定参照信号(UE−specific Reference Signal)、
iii)PDSCHが送信される場合、コヒーレントな復調のために送信されるDMRS、
iv)下りリンクDMRSが送信される場合、チャネル状態情報(CSI)を伝達するためのチャネル状態情報参照信号(CSI−RS)、
v)MBMS単一周波数網(MBSFN)モードで送信される信号に対するコヒーレントな復調のために送信されるMBSFN参照信号、
vi)端末の地理的位置情報を推定するために用いられる測位参照信号(Positioning Reference Signal)、
がある。
【0067】
参照信号はその目的によって2種類に大別することができ、チャネル情報取得のための参照信号とデータ復調のための参照信号とがある。前者は、UEが下りリンクのチャネル情報を取得できるようにするためのもので、広帯域で送信しなければならず、特定サブフレームで下りリンクデータを受信しない端末でもその参照信号を受信しなければならない。また、これはハンドオーバなどの状況でも用いられる。後者は、基地局が下りリンクデータを送信するとき、該当のリソースで共に送信する参照信号であり、端末は当該参照信号を受信することによってチャネル測定をし、データを復調することができる。この参照信号はデータが送信される領域で送信しなければならない。
【0068】
CRSはチャネル情報取得及びデータ復調の二つの目的に用いられ、端末特定参照信号はデータ復調用にだけ用いられる。CRSは、広帯域に対して毎サブフレームごとに送信され、基地局の送信アンテナ個数によって最大4個のアンテナポートに対する参照信号が送信される。
【0069】
例えば、基地局の送信アンテナ数が2個の場合、0番及び1番のアンテナポートに対するCRSが送信され、4個の場合、0〜3番のアンテナポートに対するCRSがそれぞれ送信される。
【0070】
図6は、既存の3GPP LTEシステム(例えば、リリース−8)において定義するCRS及びDRSが下りリンクリソースブロック対上にマップされるパターンを示す図である。参照信号がマップされる単位としての下りリンクリソースブロック対は、時間上で1サブフレーム×周波数上で12副搬送波の単位で表現することができる。すなわち、1リソースブロック対は、時間上で、正規CPの場合(
図6(a))は14個のOFDMシンボル長、拡張CPの場合(
図6(b))は12個のOFDMシンボル長を有する。
【0071】
図6は、基地局が4個の送信アンテナをサポートするシステムにおいて、参照信号の、リソースブロック対上における位置を示している。
図6で、「0」、「1」、「2」及び「3」で表示されたリソース要素(RE)は、それぞれ、アンテナポートインデクス0、1、2及び3に対するCRSの位置を表す。一方、
図6で、「D」で表示されたリソース要素は、DMRSの位置を表す。
【0073】
DMRSは、端末がPDSCHのためのチャネル推定に用いるように定義された参照信号である。DMRSは送信モード7、8、9で用いることができる。初期にDMRSはアンテナポート5番の単一レイヤ送信のためのものとして定義されたが、以降、最大8個のレイヤの空間多重化のためのものとして拡張された。DMRSは、別名の端末特定参照信号からも分かるように、特定の一つの端末のためにだけ送信されるものである。そのため、その特定端末のためのPDSCHが送信されるRBでだけ、DMRSを送信することができる。
【0074】
最大8個のレイヤのためのDMRSの生成について説明すると、次の通りである。DMRSとして、次の式5によって生成された参照信号シーケンスr(m)を、式6によって複素値変調シンボルa
(p)k,lにマップして送信することができる。
図7は、式2によってDMRSが正規CPの場合にサブフレーム上のリソースグリッドにマップされたもので、アンテナポート7〜10に関するものを示している。
【0075】
【数2】
ここで、r(m)は参照信号シーケンス、c(i)は擬似ランダムシーケンス、N
max,DLRBは下りリンク帯域幅の最大RB個数、をそれぞれ表す。
【0077】
上記の式6からわかるように、参照信号シーケンスは、複素変調シンボルにマップ時に、アンテナポートによって下記の表5のような直交シーケンス
【数4】
が適用される。
【0079】
DMRSは、拡散計数(2又は4)によってそれぞれ異なる方法でチャネル推定を行うことができる。表1を参照すると、アンテナポート7〜10では、直交シーケンスが[a b a b]の形態で反復され、拡散係数が2であり、アンテナポート11〜14での拡散係数は4である。拡散係数が2の場合、端末は、1番目のスロットのDMRSと2番目のスロットのDMRSをそれぞれ拡散係数2で逆拡散した後、時間補間を用いてチャネル推定を行うことができる。拡散係数が4の場合は、サブフレーム全体においてDMRSを拡散係数4で一度に逆拡散してチャネル推定を行うことができる。
【0080】
上述の拡散係数によるチャネル推定は、拡散係数2の場合は、移動性が高い場合、時間補間を適用することによる利得と、1番目のスロットにおけるDMRSで逆拡散ができることによる復号時間上の利得とを得ることができ、拡散係数4の場合は、より多数の端末又はランク(rank)をサポートすることができる。
【0081】
DMRSオーバヘッド態様について
図8を参照して説明する。
図8は、アンテナポート7〜14のそれぞれに対するDMRSのサブフレーム上のマップを示している。
図8に示すように、DMRSがリソースグリッドにマップされる位置によって、符号分割多重化(CDM)グループ1(又は第1アンテナポート集合)とCDMグループ2(又は第2アンテナポート集合)とに区別することができる。CDMグループ1に該当するREではアンテナポート7、8、11、13を通したDMRSが、CDMグループ2に該当するREではアンテナポート9、10、12、14を通したDMRSが送信される。すなわち、一つのCDMグループに含まれるアンテナポートでは、DMRSの送信されるREが同一である。CDMグループ1に該当するアンテナポートだけを用いてDMRSが送信されるとき、DMRSのために必要なリソースは12RE、すなわち、DMRSオーバヘッドは12となる。同様に、CDMグループ2に該当するアンテナポートが用いられる場合、DMRSオーバヘッドは24となる。
【0082】
リリース11以降のLTEシステムでは、多地点協調送受信(CoMP)、多ユーザ・多入力多出力(MU−MIMO)などによるPDCCHの容量不足及びセル間干渉によるPDCCH性能減少などに対する解決策として、強化PDCCH(E−PDCCH)が検討されている。また、E−PDCCHでは、プリコーディング利得などを得るために、既存のCRSベースのPDCCHとは違い、DMRSに基づいてチャネル推定を行うことができる。
【0083】
このようなE−PDCCHの送信について、本発明では、基地局が特定端末にE−PDCCHを送信するために用いるDMRSのアンテナポート及び/又はスクランブルシーケンス(又は、スクランブルシーケンスの初期値)を、E−PDCCHの送信に関係したリソース(例えば、PRB対、サブフレーム、候補位置の開始強化CCE(eCCE)、PRB対内の部分集合のインデクスなど)によって変化させることを提案する。
【0084】
すなわち、基地局が特定端末にE−PDCCHを送信する場合、そのE−PDCCHのためのDMRSに関連したパラメータを、E−PDCCHに関連したリソースに対してそれぞれ設定することができる。ここで、DMRSパラメータは、前述したように、例えば、アンテナポート、スクランブルシーケンス(スクランブルシーケンスの初期値)であってよいが、本発明はこれに限定されず、その他のDMRSに関連したパラメータであってもよい。また、ここでいう候補位置の開始eCCEとは、L個のCCEを結合して構成した集約レベルLの特定候補位置において、当該位置を構成するL個のCCEのうち、最小のインデクスを持つCCEを指し、(局部型(Localized)E−PDCCHの場合)単一E−PDCCHを構成するL個のeCCEは、いずれも同一のDMRSアンテナポートやスクランブルシーケンスを用いて送信することができる。また、PRB対内の部分集合は、一つのPRB対に属するREを二つ以上の部分集合に分割して形成された各REの部分集合を意味し、互いに異なる部分集合を用いて複数のE−PDCCHを単一PRB対で多重化することができる(例えば、一つのPRB対は4個のECCEで構成でき、各eCCEは4個の強化REG(eREG)で構成できる。局部型E−PDCCHはeCCE単位で送信することができ、分散型E−PDCCHでは、互いに異なるPRB対に属したeREGで一つのeCCEを構成し、E−PDCCH送信を行うことができる。集約レベルによって複数個のeCCEを一つのE−PDCCH(又はDCI)送信に用いることもできる)。また、スクランブルシーケンス(スクランブルシーケンスの初期値)は、セルID、SCIDフィールド、又はこれらとその他様々な変数との組合せで表すことができる。これらの変数の一部又は全部を変化させることによって、スクランブルシーケンスを変化させることができる。
【0085】
上記の例示されたE−PDCCH送信に関係するリソースのうち、PRB対について説明すると、本発明は、E−PDCCHが複数の物理リソースブロック(以下、PRB)対のうち、少なくとも一つのPRB対を用いて送信されるとき、E−PDCCHのためのDMRSパラメータが複数のPRB対に対してそれぞれ設定されるものと理解してもよい(ここで、複数のPRB対はE−PDCCH集合と呼ばれることもあり、端末はE−PDCCH集合からブラインド復号のための候補を抽出し、ブラインド復号から、当該候補で実際にE−PDCCHが送信されるか否かを判断できる)。ここで、複数のPRB対は、
図9に例示するように、局部型E−PDCCH送信のための一つ以上のPRB対及び/又は分散型E−PDCCH送信のための一つ以上のPRB対を含むことができる。
【0086】
したがって、これを反映すれば、上記の本発明の提案は、DMRSパラメータ(例えば、DMRSポート、スクランブルシーケンスパラメータ)が、E−PDCCH送信のために信号通知されたE−PDCCH集合(又は、E−PDCCH集合)に対してそれぞれ設定されるものであってよく、このとき、E−PDCCH集合はそれぞれ、局部型E−PDCCHのためのものか、分散型E−PDCCHのためのものかを設定してもよい。
【0087】
そのため、DMRSパラメータがスクランブルシーケンス(スクランブルシーケンスの初期値)である場合、スクランブルシーケンス(スクランブルシーケンスの初期値)が各PRB対集合に対してそれぞれ設定される。ここで、各PRB対集合に対して設定されたスクランブルシーケンス(スクランブルシーケンスの初期値)は、上位層信号通知(RRC信号通知)によって端末に伝達することができる。また、DMRSパラメータがアンテナポートである場合、それらのアンテナポートを局部型/分散型E−PDCCH送信のためのPRB対集合に対してそれぞれ設定してもよい。例えば、後述する
図9に例示するように、局部型E−PDCCH送信のための一つ以上のPRB対集合ではアンテナポート構成を{7、8、9、10}に、分散型E−PDCCH送信のためのPRB対集合に対してはアンテナポート構成を{7、9、7、9}にそれぞれ設定してもよい。スクランブルシーケンスの場合と同様、PRB対に関連するアンテナポートに関する情報は、上位層信号通知によって端末に伝達することができる。
【0088】
図9は、DMRSパラメータ(特に、アンテナポート)が一つ以上のPRB対に対してそれぞれ設定されるとともに、局部型E−PDCCH送信のためのPRB対集合及び分散型E−PDCCH送信のためのPRB対集合に対して別個のアンテナポートが割り当てられる例を示す。
【0089】
前述したように、E−PDCCHは、送信方式によって局部型送信と分散型送信とに区別でき、一つのeCCEが複数のPRB対に分散して送信されるか否かを、E−PDCCH送信技法を区別する基準とすることができる。すなわち、一つのeCCEが複数のPRB対に分散して送信される場合を分散型送信といい、このとき、一つのeCCEが分散して定義されるリソース集合をeREGということができる。各リソース集合で使用するアンテナポート設定は異なってもよく、これを送信技法と関係付けて適用する場合には、送信技法によって異なったアンテナポート設定を有することができる。
【0090】
具体的に、
図9を参照すると、
図9では、一つのPRB対が8個のeREGで構成され、局部型送信では連続したインデクスを持つ二つのeREGが一つのeCCEを構成するとした。一つのPRB対内でeREGはFDM方式、TDM方式、FDM+TDM方式などで定義でき、干渉のランダム化などのために、インターリービング方式でeREGを定義してもよい。局部型/分散型送信において連続していない二つのeREGが一つのeCCEを構成する場合も本発明の範ちゅうに含まれる。
【0091】
続いて、
図9(a)を参照すると、局部型送信は、低いインデクスのeCCEからアンテナポート{7、8、9、10}の設定を有し、分散型送信ではアンテナポート{7、7、7、7}のアンテナポート設定を有する。eREG単位でアンテナポートが割り当てられるとき、局部型送信は{7、7、8、8、9、9、10、10、11、11}のアンテナポート割当であり、分散型送信は{7、7、7、7、7、7、7、7}のアンテナポート割当である。
【0092】
図9(b)の例示は、eREG単位でアンテナポートが割り当てられる場合であり、局部型送信で{7、7、9、9、8、8、10、10のアンテナポート割当}、分散型送信では{7、9、7、9、7、9、7、9}のアンテナポート割当を仮定した。ここで、局部型送信ではeCCE単位でアンテナポート割当が決定されるとき、アンテナポート割当{7、9、8、10}は信号通知で設定してもよいし、予め設定してもよい。また、分散型送信でeCCE単位のマップを使用しようとする場合、同図の{7、9、7、9、7、9、7、9}を{7、7、9、9、7、7、9、9}のような形態に設定する方法が考慮でき、eCCE単位では{7、9、7、9}のマップを有する。
【0093】
このような設定はPRB対内のeCCE(又はeREG)とアンテナポートとの関係を送信技法別にあらかじめ設定し、各技法が適用されるPRB対集合を端末に信号通知することができる。
【0094】
図10は、DMRSパラメータがPRB(PRB対)単位でそれぞれ設定される特定パターンで変更される例示を示している。すなわち、基地局は端末に上位層信号通知などを通じてDMRSのアンテナポート及び/又はスクランブルシーケンスの変化パターンを通知することができる。その方法の一つに、基地局は特定位置で使用するアンテナポート及び/又はスクランブルシーケンスを通知することができ、それ以外の位置で使用するアンテナポート及び/又はスクランブルシーケンスは、通知したものから一定の規則に従って誘導して認識する方法がある。これは、各位置で使用するDMRSアンテナポート及び/又はスクランブルシーケンスが一定のパターンに定められた状態で、基地局がそのパターンが始まる位置に関するオフセット値を付与することと理解してもよい。
【0095】
図10を参照して具体的に説明すると、
図10(a)では、SCIDは0に固定された状態で各RB(PRB対)がアンテナポート7、8、9、10を交互に使用する。これは、RB nxはアンテナポート(7+(x mod 4))を使用するものと表現でき、この場合、オフセット値が0に設定されたとすると、これは、RB nxがアンテナポート(7+((x+offset) mod 4)))を使用することを表すことができる。この場合は、アンテナポート7、8、9、10を使用するため、当該端末がE−PDCCH受信に使用する全体DMRSアンテナポートの個数M
portが4である。M
portをUEごとに異なるように設定でき、この値も上位層信号を用いて設定することができる。この場合、RB nxのアンテナポートは、次の式7のように一般化した形態で表すことができる。
式7
(7+((x+offset) mod M
port))
【0096】
図10(b)は、RB nxがSCID、((floor(x/4)+offset) mod 2)を使用する場合において、offsetが0に設定されたものと説明することができる。
【0097】
又は、各RBで使用するアンテナポート番号は、アンテナポートが変化する周期Period
portと初めて使用するアンテナポート番号Start
portとの組合せで表現することもできる。すなわち、最初のPeriod
port個のRBではアンテナポート(7+Start
port)を使用し、その次のPeriod
port個のRBではアンテナポート{7+Start
port+1}を使用する形態とも表現することができる。したがって、RB nxが使用するアンテナポートは次の式8で表現することができる。
式8
(7+((Start
port+floor(x/Period
port)) mod M
port)
【0098】
上記の式8を適用すると、
図10(a)は、Start
port=0、Period
port=1、M
port=4の場合に該当し、
図10(c)は、Start
port=0、Period
port=2、M
port=4の場合に該当する。
【0099】
以上の説明ではRBごとにDMRSアンテナポート番号及びスクランブルシーケンスが変わるように適用したが、これは例示であり、PRB対集合、候補位置の開始eCCE、及び/又はPRB対内の部分集合ごとに変わるように適用してもよい。
【0100】
図11は、式8に基づいて、端末ごとにそれぞれのアンテナポートが設定された例を示している。具体的に、
図11で、端末1(UE1)、端末2(UE2)、端末3(UE3)はそれぞれ、Start
port=0、0、1、及びPeriod
port=1、2、4の場合のアンテナポート設定を示している。その結果、
図11に示すように、特定RBで同一のアンテナポートを持つ端末の組合せが異なることになる。したがって、基地局は、各RBで可能なMU−MIMO対形成を様々に選択することができる。例えば、RB n0及びRB n7では、同一のアンテナポートを持つUE1及びUE2から一つを選択してUE3とMU−MIMOとの対形成(pairing)ができ、RB n1及びRB n6では、同一のアンテナポートを持つUE3及びUE1から一つを選択してUE2とMU−MIMOとの対形成ができる。すなわち、DMRSアンテナポートがすべてのRBに一定に設定された場合、より様々なMU−MIMO対形成が可能となる。
【0101】
各RBで(又はPRB対集合、候補位置の開始CCE、及び/又はRB内の部分集合で)使用するDMRSアンテナポート及び/又はスクランブルシーケンスが変化するパターンは、UEに与えられたC−RNTI、セルID、CSI−RSのスクランブルパラメータなどによって変わるように設定でき、これによって、UEごとに異なったパターンを有するように保証することができる。また、各パラメータ間に優先順位を決め、アンテナポートパターンを決定することもできる。例えば、CSI−RSスクランブルパラメータ、セルID、C−RNTIなどに優先順位を決め、再設定メッセージを受信した時点で利用可能パラメータを用いて、アンテナポート割当を再設定することができる。この場合、優先順位に該当するパラメータが利用可能でない場合、次の順位のパラメータを、パターンを決定するために用いることができる。また、これらのパラメータは送信形態によって区別して適用することもできる。例えば、局部型送信ではC−RNTIを用いてアンテナポートパターンを決定し、共有RSを使用する場合は、複数のE−PDCCHが同一のアンテナポートを共有するため、セルID、DMRS、CSI−RSで用いられる仮想セルID、又はスクランブルパラメータなどに基づいてアンテナポートパターンを決定することもできる。
【0102】
上述した内容は基本的に、一つのPRB対においてE−PDCCHのための利用可能REの個数が充分である場合を前提に説明された。ただし、FDD/TDDの拡張CP、PBCH/SCHなどが送信されるサブフレーム(又はPRB対集合)、TDDの特別サブフレーム又はCRS/CSI−RS/DMRSなどのRSオーバヘッドが大きいサブフレーム(又はPRB対集合)などでは、一つのPRB対においてE−PDCCHのための利用可能REの個数が減ることがある。
【0103】
このようにE−PDCCHのための利用可能リソースの量が不足しており、eCCE(又はeREG)が利用可能リソースだけで構成(すなわち、E−PDCCH送信に用いられるREだけでeCCE(又はeREG)が構成)される場合、PRB対内でeCCE(又はeREG)を構成するREの位置はサブフレーム(又はPRB対)ごとに異なることがある。そのため、PRB対内のeCCE(又はeREG)のインデクスとアンテナポートとの連携(linkage)を予め決定(上位層信号通知で伝達してもよい)し、設定されたPRB対当たりのアンテナポート数よりもeCCE(又はeREG)数が少ないときは、定められたインデクスから(例えば、低いインデクスから、又は高いインデクスから)使用可能な数のアンテナポートだけを使用することを提案する。
【0104】
このような例示を
図12に示す。
図12で、陰影で表されたPRB対は、PBCH/SCHなどを含む理由から、当該PRB対ではE−PDCCHのための利用可能リソースの量が一般の場合に比べて半分に減少すると仮定した。したがって、一般の場合にPRB対当たりのeCCE数が4であるとき、当該PRB対でのeCCE数は4から2に減少する。該当の端末に信号通知されたか、又は予め定義されたeCCE対アンテナポートのマップは、PRB対内の低いインデクスから{7、8、9、10}の順序で決定されると仮定した。また、
図9と同様に、連続した2個のeREGが一つのeCCEを構成すると仮定した。eREG単位のマップを考慮する場合、
図12の左側の一般のPRB対では{7、7、8、8、9、9、10、10}、
図12の右側の、eCCEの数が4から2に減少するPRB対では{7、7、8、8}のeREG対アンテナポートのマップがなされてもよい。
【0105】
TDDでも同様に、E−PDCCHのために正規サブフレーム(normal subframe)(又は、利用可能リソースが充分なサブフレーム)でのeCCE(又はeREG)対アンテナポート割当を信号通知するか、又は予め設定しておき、利用可能リソースが減少するスペシャルサブフレームではそのeCCE(又はeREG)対アンテナポート割当のうち一部のアンテナポートだけを使用することができる。なお、追加のオーバヘッドが更に生じる場合(例えば、RSによる)は、いずれか一つのアンテナポート(例えば、アンテナポート{7})だけを使用することもできる。
【0106】
上述した内容を論理ドメインで解釈すると、すなわち、E−PDCCHのためのeCCE(又はeREG)全体にインデクス付けを行うと、二つのPRB対に対してeREGインデクス0〜11(eCCEインデクス0〜5)を導出することができ、PRB対内でのeCCE(又はeREG)対アンテナポートのマップ、すなわち、{7、7、8、8、9、9、10、10})は、PRB対内で最も低いインデクスのリソース集合から解釈することもできる。例えば、
図12で、PBCH/SCHが送信されるPRB対でのリソース集合インデクスは8、9、10、11であってよく、{7、7、8、8、9、9、10、10}のアンテナポートマップを適用し、{7、7、8、8}のアンテナポートがeREG8〜11にマップされることを意味してもよい。
【0107】
図12で説明された方法と異なる一方法として、E−PDCCHのためのリソースが充分な場合のアンテナポートマップにおいて特定アンテナポートを使用するように信号通知することもできる。これは、特に、干渉調整、RS衝突回避などの目的に利用することができる。
【0108】
例えば、ネットワークは、E−PDCCHのためのリソースが充分な場合におけるアンテナポートマップに対する優先順位を指定し、アンテナポート数が減少する時、優先順位に基づいてアンテナポートを決定するようにすることもできる。このとき、複数の優先順位をあらかじめ決めておき、セルID、端末ID(C−RNTI)、仮想セルIDなどに基づいて特定優先順位を選択するようにすることもできる。これは上位層信号通知などを用いて伝達することができる。
【0109】
又は、各アンテナポート数別にアンテナポート割当のための部分集合を構成し、減少したアンテナポート数に該当する部分集合のうち、使用するアンテナポートマップを上位層信号通知、セルID、端末ID(C−RNTI)、仮想セルIDなどに基づいて決定することもできる。
【0110】
前述したように、PRB対内のリソース量の不足によってアンテナポート数が減少する場合に加えて、共有RSの使用、高いレベルの集約レベルなどについては、一つのPRB対内でより少ない数のアンテナポートを用いればよい。ここで、共有RSは、多数のE−PDCCH復号が一つのアンテナポートを通じて行われ、CSIフィードバックが不正確であるか、又は共通制御信号を送信するときに有用である。高いレベルの集約レベルでは多数のeCCE(又はeREG)が一つのDCI送信のために用いられることがあるが、このとき、複数のアンテナポートを使用する場合はチャネル推定の複雑度が増加するため、単一アンテナポート送信が好適である。また、PRB対内のリソース量が不足している場合、例えば、スペシャルサブフレーム、複数のアンテナポートを該当のPRB対に割り当てることは不必要なリソース浪費を招くため、リソース量に合う数のアンテナポートを割り当てることが好ましい。
【0111】
E−PDCCH送信において考慮すべき問題の一つは、隣接セルとのRS衝突である。RS衝突が発生する場合、特にセル境界に位置している端末にはE−PDCCH性能減少を招くことがある。例えば、サービス提供セルからのE−PDCCHのためのDMRSアンテナポートと、隣接セルがPDSCHのために使用するDMRSポートとが一致する場合がそれに該当する。これを解決できる方法の一つは、隣接セル(又は送信ポイント)が互いに異なるアンテナポートを割り当てることである。ただし、これは、端末特定信号通知による信号通知オーバヘッドが発生するという問題点がある。他の方法として、E−PDCCH送信において少ない数のRSが用いられる場合、RS衝突を避けるために特定アンテナポート(例えば、9、10)を優先的に使用するように設定することもできる。例えば、PRB対当たり一つのアンテナポートが割り当てられる場合には、アンテナポート9又はアンテナポート10を用いてもよく、アンテナポート9及び10がリソース集合単位(例えば、eREG、eCCE)に反復される形態を有してもよい。換言すれば、一般に隣接セルなどでPDSCHのためのDMRS送信時に頻繁に用いるアンテナポート7、8とは異なるアンテナポートを優先して使用するように設定する。以下では、このような脈絡から、共有RSを使用/E−PDCCHのためのリソースが充分でない場合と高いレベルの集約レベルが用いられる場合とを区別して、より具体的に説明する。
【0112】
まず、共有RSを使用/E−PDCCHのためのリソースが充分でない場合、特定アンテナポートを優先的に用いることができる。例えば、10、9、8、7の優先順位で、必要なRSアンテナポートの数だけのアンテナポートを割り当てることができる。例えば、1個のアンテナポートの場合はアンテナポート10、2個のアンテナポートの場合はアンテナポート9、10、3個のアンテナポートの場合はアンテナポート9、10、8のように、アンテナポート割当を行うことができる。又は、隣接セルのPDSCHがMU−MIMOを用いない場合、アンテナポート7が主に用いられるため、アンテナポート7を優先的に排除してアンテナポートを選択してもよい。なお、4個のアンテナポートのうち2個のアンテナポートだけを使用する場合、電力増幅利得などのために互いに異なるCDMグループに属したアンテナポートの組合せ(例えば、7,9、又は8,10)でアンテナポートを構成することができ、隣接セルがアンテナポート7、9を使用する可能性が大きいため、特定アンテナポート8、10を使用してもよい。
【0113】
次に、高いレベルの集約レベルが用いられる場合においては代表アンテナポートを用いることができる。代表アンテナポートを決定するとき、該当のPRB対のeCCEのうち、最も低いインデクスのeCCEに配分されたアンテナポートを代表アンテナポートと決定することができる。すなわち、アンテナポート9及び10を最も低いインデクスに配置するアンテナポート割当を用いることができる。最も低いインデクスを使用する場合を含めて特定eCCEのアンテナポートを代表アンテナポートと選定する場合、同様の方法を適用してアンテナポート9又は10を代表アンテナポートと決定することができる。ここで、該当のPRB対に割り当てられたアンテナポートは、一つのPRBが4個のeCCEに分けられる場合、{9、10、7、8}、{10、9、7、8}、{9、10、8、7}{10、9、8、7}とすることができる。又は、上の説明と違い、高いレベルの集約レベルを構成する場合、eCCEにかかわらずアンテナポート9又は10を使用するように制限することもできる。ここで、集約レベル2の場合はスケジュールによって衝突回避が可能なため、上の説明でいう高いレベルの集約レベルは4以上に制限してもよい。
【0114】
上記の説明においてE−PDCCHが送信される各単位リソース集合(例えば、PRB対(集合)、PRB対(eCCE)別部分集合など)別にDMRS設定を、RRC信号通知などを用いて決定することを提案した。これらの説明(例えば、端末がE−PDCCH検出のために各E−PDCCH送信単位別に異なったDMRS設定を用いることができ、各送信単位別DRMS設定はRRC信号通知などを用いて指示できる)は、下記のように二通りの方法として解釈することができる。以下では、説明のために物理ドメイン及び論理ドメインという用語を使用し、物理ドメインはOFDMシンボルマップでのリソース整列(resource arrangement)を意味し、論理ドメインは物理ドメインのうち、E−PDCCH検出のために信号通知された一部のリソースに対するリソース整列を意味する。
図13は、物理ドメインと論理ドメインとの関係を示しており、論理ドメインはE−PDCCHの探索空間に該当するリソースを整列したドメインといえる。上記の説明は単一ドメインを基準にしたが、
図13のように複数のレイヤを用いた送信でも適用可能である。
【0115】
続いて、第一の解釈として、基地局は物理ドメインにおいて各単位リソース別DMRS設定を決定し、以降、各端末別E−PDCCH検出のための探索空間を配分することができる。このとき、基地局は各端末に物理ドメイン上で各リソース単位別DMRS設定を信号通知することができる。ここで、リソース別DMRS設定信号通知には、信号通知オーバヘッドを減らすために、上で提案したパターン信号通知方式などを適用することができる。
図14(a)は、物理ドメインで1枚のレイヤに複数のアンテナポートを設定する場合を示している。勿論、レイヤ数を増加させたり、スクランブルシーケンスパラメータのようなDMRSパラメータを複数個設定したりすることもできる。
【0116】
また、
図14(a)では、一つのPRB対が4個の部分集合に分けられ、一つの部分集合がE−PDCCH送信の基本単位として用いられる場合を仮定したが、E−PDCCHが送信されるリソース単位がPRB対であるか、又は多数のPRB対からなる場合にも適用することができる。
図14において、基地局は物理ドメインで部分集合ごとに用いられるアンテナポートに対するパターンをRRC信号通知などを用いて端末に指示でき、探索空間に対する信号通知を用いてE−PDCCH検出のためのDMRS設定を最終決定することができる。ここで、アンテナポートに対するパターンは、
図14(a)の左側のパターン信号通知Aのようなアンテナポート7、8、9、10の反復、又は右側のパターン信号通知Bのようなアンテナポート9、10、7、8の反復とすることができる。要するに、eCCEに対するDMRS設定を物理ドメインで信号通知した後、探索空間の構成のための信号通知をする方式である。
【0117】
第二の解釈として、論理ドメインでの各リソース単位に対するパターンを信号通知する方法である。すなわち、
図14(b)に示すように、まず、従来のLTE/LTE−Aと同様、探索空間に関する情報を物理ドメイン上で信号通知し、以降、論理ドメイン上で、当該探索空間で用いるパターンを信号通知することができる。上記の説明ではアンテナポートに対する設定信号通知を例示したが、スクランブルシーケンスパラメータなど、DMRS設定に使用できる複数のパラメータも適用することができる。
【0118】
図15は、本発明の実施形態に係る送信ポイント装置及び端末装置の構成を示す図である。
【0119】
図15を参照すると、本発明に係る送信ポイント装置1510は、受信モジュール1511、送信モジュール1512、プロセッサ1513、メモリ1514及び複数個のアンテナ1515を備えることができる。複数個のアンテナ1515は、MIMO送受信をサポートする送信ポイント装置を意味する。受信モジュール1511は、端末からの上りリンク上の各種信号、データ及び情報を受信することができる。送信モジュール1512は、端末への下りリンク上の各種信号、データ及び情報を送信することができる。プロセッサ1513は、送信ポイント装置1510全般の動作を制御することができる。
【0120】
本発明の一実施例に係る送信ポイント装置1510におけるプロセッサ1513は、前述した測定報告、ハンドオーバ、ランダム接続などで必要な事項を処理することができる。
【0121】
送信ポイント装置1510のプロセッサ1513は、その他にも、送信ポイント装置1510が受信した情報、外部に送信する情報などを演算処理する機能を担い、メモリ1514は、演算処理された情報などを所定時間記憶することができ、バッファ(図示せず)などの構成要素に置き換えられてもよい。
【0122】
続いて、
図15を参照すると、本発明に係る端末装置1520は、受信モジュール1521、送信モジュール1522、プロセッサ1523、メモリ1524及び複数個のアンテナ1525を備えることができる。複数個のアンテナ1525は、MIMO送受信をサポートする端末装置を意味する。受信モジュール1521は、基地局からの下りリンク上の各種信号、データ及び情報を受信することができる。送信モジュール1522は、基地局への上りリンク上の各種信号、データ及び情報を送信することができる。プロセッサ1523は、端末装置1520全般の動作を制御することができる。
【0123】
本発明の一実施例に係る端末装置1520におけるプロセッサ1523は、前述した測定報告、ハンドオーバ、ランダム接続などで必要な事項を処理することができる。
【0124】
端末装置1520のプロセッサ1523は、その他にも、端末装置1520が受信した情報、外部に送信する情報などを演算処理する機能を担い、メモリ1524は、演算処理された情報などを所定時間記憶することができ、バッファ(図示せず)などの構成要素に置き換えられてもよい。
【0125】
上記のような送信ポイント装置及び端末装置の具体的な構成は、前述した本発明の様々な実施例で説明した事項が独立して適用されたり、又は二つ以上の実施例が同時に適用されたりすることができ、重複する内容は明確性のために説明を省略する。
【0126】
また、
図15の説明において、送信ポイント装置1510についての説明は、下り送信主体又は上り受信主体としての中継器装置にも同一に適用することができ、端末装置1520についての説明は、下り受信主体又は上り送信主体としての中継器装置にも同一に適用することができる。
【0127】
以上の本発明の実施例は、様々な手段、例えば、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はそれらの結合などによって実現することができる。
【0128】
ハードウェアによる実現の場合に、本発明の実施例に係る方法は、一つ又はそれ以上の特定用途集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラム可能論理装置(PLD)、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサなどによって実現することができる。
【0129】
ファームウェア又はソフトウェアによる実現の場合、本発明の実施例に係る方法は、以上で説明した機能又は動作を行うモジュール、手順、関数などの形態にすることができる。ソフトウェアコードはメモリユニットに記憶され、プロセッサによって駆動することができる。メモリユニットは、プロセッサの内部又は外部に設けられ、既に公知の様々な手段によってプロセッサとデータを授受することができる。
【0130】
以上開示された本発明の好ましい実施例についての詳細な説明は、当業者が本発明を具現して実施できるように提供された。以上では本発明の好適な実施例を参照して説明したが、当該技術の分野における熟練した当業者であれば理解できるであろうが、本発明の領域から逸脱しない範囲内で本発明を様々に修正及び変更することもできる。例えば、当業者は、上記の実施例に記載された各構成を互いに組み合わせて用いてもよい。したがって、本発明は、ここに開示されている実施形態に制限されるものではなく、ここに開示されている原理及び新規な特徴と一致する最も広い範囲を与えるためのものである。
【0131】
本発明は、本発明の精神及び必須特徴から逸脱することなく、他の特定の形態に具体化することができる。そのため、上記の詳細な説明はいずれの面においても制約的に解釈してはならず、例示的なものとして考慮しなければならない。本発明の範囲は、添付した請求項の合理的解釈によって定めなければならず、本発明の等価的範囲内における変更はいずれも本発明の範囲に含まれる。本発明は、ここに開示されている実施形態に制限されるものではなく、ここに開示されている原理及び新規な特徴と一致する最も広い範囲を有するものである。また、特許請求の範囲で明示的な引用関係を有しない請求項を結合して実施例を構成してもよく、出願後の補正によって新しい請求項として含めてもよい。