(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
予約の対象となるイベントの内容を特定するメニュー項目、前記メニュー項目に対応する前記イベントを提供する際の資源となるリソース項目及び前記リソース項目が帰属するリソースグループ項目を登録させる手段と、
少なくとも、前記イベントを特定するイベント識別情報、前記イベントを担当する従業員を特定する従業員識別情報及び前記イベントを提供する時間帯を含む、前記イベントに関する予約イベント情報を登録させる手段と、
少なくとも、前記従業員識別情報、スケジュールの日時及びスケジュールの内容を含む、前記従業員のスケジュールに関するスケジュール情報を取得して記憶する手段と、
前記記憶された前記スケジュール情報に対応する前記従業員を前記リソース項目で選択して予約できる前記イベントを、前記従業員識別情報に基づいて当該スケジュール情報に対応付けられる前記予約イベント情報から、特定する手段と、
前記特定された前記イベントの中に、前記予約イベント情報に含まれる前記従業員が担当可能な前記イベントを提供する時間帯が、前記スケジュール情報に含まれる前記従業員の私的な前記スケジュールの日時と少なくとも一部で重複する前記イベントがある場合に、当該重複する前記イベントを予約する際に選択可能なリソース項目の候補から、前記スケジュール情報に対応する前記従業員を除外する手段と、
を備える予約管理装置。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態に係る予約管理サーバ(予約管理装置)を含む予約管理システムの構成概略図である。同図に示すように、本実施形態における予約管理システム1は、予約管理サーバ2と、1台以上の予約受付側端末3と、1台以上の予約申込側端末4と、予約受付側の従業員が使用する1台以上の従業員端末5と、を備える。予約受付側端末3、予約申込側端末4及び従業員端末5はそれぞれ、ネットワークNを介して予約管理サーバ2と通信できるように構成される。
【0013】
予約受付側端末3は、サービスを提供する業者が、後述するイベントの予約を受け付ける予約受付者として使用する端末装置である。予約受付者となり得る業者は、あらゆる業種・業態の業者が対象となる。
【0014】
予約申込側端末4は、サービスの提供を受けるユーザが、イベントの予約を申し込む予約申込者として使用する端末装置である。
【0015】
イベントは、予約の対象となり得るものであればよい。例示的に、イベントは、予約枠を設定することで生成される予約イベント情報により特定することができる。予約イベント情報の詳細については、後述する。予約枠を設定する方法は、例えば、予約受付タイプに応じて定めることができる。予約受付タイプとして、例示的に、後述する事前設定タイプ及び自由受付タイプを採用することができる。なお、予約受付タイプは、他のタイプであってもよく、任意に採用することができる。
【0016】
事前設定タイプは、予約受付者が事前に設定した予約枠を利用して予約申込者からの予約を受け付ける方式である。自由受付タイプは、予約受付者が設定したサービス提供時間内に、所望の予約枠を予約申込者に設定させることで予約申込者からの予約を受け付ける方式である。
【0017】
本実施形態では、予約受付側端末3としてPC(パーソナルコンピュータ)を想定し、予約申込側端末4及び従業員端末5としてスマートフォンを想定して説明するが、これに限定されない。予約受付側端末3、予約申込側端末4及び従業員端末5として、例えば、PC、ノートPC、タブレット端末、スマートフォン、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)、その他の端末装置を適宜用いることができる。
【0018】
予約管理サーバ2は、例えば、比較的演算処理能力の高いコンピュータによって構成され、そのコンピュータにおいて所定のサーバ用プログラムが動作することにより、サーバ機能を実現するものである。ここで、予約管理サーバ2を構成するコンピュータは、必ずしも1台である必要はなく、ネットワークN上に分散する複数のコンピュータから構成されてもよい。
【0019】
ネットワークNは、予約管理サーバ2と予約受付側端末3と予約申込側端末4と従業員端末5との間で相互に情報を送受信可能な通信網を含む。ネットワークNは、例えば、インターネット、LAN、専用線、電話回線、企業内ネットワーク、移動体通信網、ブルートゥース(登録商標)、WiFi(Wireless Fidelity)、その他の通信回線、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
【0020】
図2に示すように、予約管理サーバ2は、例えば、プロセッサ20と、通信インタフェース21と、記憶資源22とを備える。
【0021】
プロセッサ20は、算術演算、論理演算、ビット演算等を処理する算術論理演算ユニット及び各種レジスタから構成され、記憶資源22に格納されているコンピュータプログラム220を実行することで、後述する各種機能を実現する。各種レジスタは、例えば、プログラムカウンタ、データレジスタ、命令レジスタ、汎用レジスタ等である。
【0022】
通信インタフェース21は、ネットワークNに接続し、ネットワークN上の他の端末と通信をするためのハードウェアモジュールである。通信インタフェース21は、例えば、ISDNモデム、ADSLモデム、ケーブルモデム、光モデム、ソフトモデム等の変調復調装置である。
【0023】
記憶資源22は、例えば、物理デバイスの記憶領域が提供する論理デバイスである。物理デバイスは、例えば、ディスクドライブ又は半導体メモリ等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。記憶資源22は、複数の物理デバイスを1つの論理デバイスにマッピングして構築してもよいし、1つの物理デバイスを複数の論理デバイスにマッピングして構築してもよい。記憶資源22には、コンピュータプログラム220が記憶される。
【0024】
記憶資源22には、コンピュータプログラム220のほか、予約管理サーバ2の処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、各種データ等が格納される。ドライバプログラムとしては、例えば、通信インタフェース21を制御するための通信インタフェースドライバプログラム等がある。
【0025】
各種データとしては、例えば、予約受付者、予約申込者及び従業員の各アカウントに関するアカウント情報222、予約の対象となるイベントに関する予約イベント情報223、予約内容に関する予約情報224、従業員のスケジュールに関するスケジュール情報225等がある。これらの各情報は、データベースに格納することができる。
【0026】
アカウント情報222には、予約受付者のアカウント情報、予約申込者のアカウント情報及び従業員のアカウント情報が含まれる。予約受付者のアカウント情報は、データ項目として、例えば、予約受付者のユーザID項目、パスワード項目、メールアドレス項目、氏名項目、業種・業態項目等を有する。ユーザID項目は、業者である予約受付者を特定するための識別情報を格納する。業種・業態項目は、予約受付者の業種・業態を特定する情報を格納する。
【0027】
予約申込者のアカウント情報は、データ項目として、例えば、予約申込者のユーザID項目、パスワード項目、メールアドレス項目、氏名項目、住所項目、連絡先項目等を有する。ユーザID項目は、予約申込者を特定するための識別情報を格納する。
【0028】
従業員のアカウント情報は、データ項目として、例えば、従業員のユーザID項目、パスワード項目、メールアドレス項目、氏名項目、住所項目、連絡先項目等を有する。ユーザID項目は、従業員を特定するための識別情報を格納する。
【0029】
予約イベント情報223は、データ項目として、例えば、予約受付者のユーザID項目、イベントID項目、ジャンル項目、提供場所項目、提供時間項目、料金項目、担当従業員項目、補足説明項目等を有する。ユーザID項目は、前述した予約受付者のアカウント情報のユーザID項目と同様の項目であり、このユーザID項目により予約受付者のアカウント情報と予約イベント情報223とを対応付けることができる。
【0030】
イベントID項目は、例えばイベント番号やイベント名称等のように、イベントを特定するためのイベント識別情報を格納する。ジャンル項目は、イベントのジャンルを特定するための情報を格納する。イベントのジャンルは、例えば業種・業態ごとや、提供対象の種類ごとに設けることができ、具体的には、飲食店、病院、スクール、フィットネス、美容サロン、飲食店で提供する各料理(例えばそば屋で提供する天ぷらそば、ざるそば)等が該当する。各ジャンルには、それぞれ複数の階層を任意に設けることができる。
【0031】
例えば、ジャンルが飲食店である場合には、飲食店の下位階層として、レストラン、カフェ、居酒屋等を設け、レストランの下位階層として、和食系、中華系、洋食系等を設け、さらに和食系の下位階層として、寿司屋、そば屋、天ぷら屋等を設けることができる。
【0032】
提供場所項目は、イベントを提供する場所を特定するための情報を格納する。提供時間項目は、イベントを提供する時間帯(イベントを提供可能な時間帯を含む)を格納する。料金項目は、イベントの料金を格納する。担当従業員項目は、イベントを担当する従業員(イベントを担当可能な従業員の候補を含む)を特定するための情報を格納する。補足説明項目は、例えばイベントの内容や、ターゲットとなる予約申込者の嗜好に関する情報等、イベントに関するメモ的な情報を格納する。
【0033】
予約情報224は、データ項目として、例えば、予約ID項目、イベントID項目、予約内容項目、予約申込者のユーザID項目、メモ項目等を有する。予約ID項目は、予約申込者により申し込まれた予約を特定するための識別情報を格納する。イベントID項目は、前述した予約イベント情報223のイベントID項目と同様の項目であり、このイベントID項目により予約イベント情報223と予約情報224とを対応付けることができる。
【0034】
予約内容項目は、例えば予約人数、予約コース、予約時間等の予約内容に関する情報を格納する。予約申込者のユーザID項目は、前述した予約申込者のアカウント情報のユーザID項目と同様の項目であり、このユーザID項目により予約申込者のアカウント情報と予約情報224とを対応付けることができる。メモ項目は、例えば口コミ等、予約申込者の予約に対する評価や予約に関するメモ的な情報を格納する。
【0035】
スケジュール情報225は、データ項目として、例えば、従業員のユーザID項目、スケジュール項目等を有する。従業員のユーザID項目は、前述した従業員のアカウント情報のユーザID項目と同様の項目であり、このユーザID項目により従業員のアカウント情報とスケジュール情報225とを対応付けることができる。スケジュール項目は、従業員端末5から取得した従業員のスケジュールを格納する。このスケジュールには、例えば、日時、場所、スケジュール内容等が含まれる。
【0036】
なお、前述したアカウント情報222、予約イベント情報223、予約情報224及びスケジュール情報225の構成並びに各情報に含まれるデータ項目の組み合わせは例示に過ぎず、各情報の構成や各データ項目の組み合わせについては、運用するシステムに合わせて適宜変更することができる。
【0037】
コンピュータプログラム220は、所定の処理を行うためのプログラムであり、予約管理サーバ2のメインプログラムの動作中に適宜呼び出されて実行される複数のソフトウェアモジュールを備える。このソフトウェアモジュールは、それぞれ特定の処理を実行するためにモジュール化されたサブプログラムであり、例えば、プロシージャ、サブルーチン、メソッド、関数及びデータ構造等を用いて作成される。
【0038】
コンピュータプログラム220は、例示的に、予約管理モジュール221を有する。以下において、予約管理モジュール221を実行することで実現する機能について説明する。
【0039】
予約管理モジュール221は、業者である予約受付者のアカウント登録を受け付ける。予約受付者は、予約管理システム1の利用を開始する前に、予約受付側端末3を操作して予約管理サーバ2の所定のWebページにアクセスし、予約受付者のアカウント情報222を登録する。
【0040】
予約管理モジュール221は、アカウント登録を行った予約受付者に対し、予約枠を設定する前に行う準備作業を行わせる。この準備作業では、メニュー項目、リソースグループ項目及びリソース項目等を予約受付者に登録させる。メニュー項目、リソースグループ項目、リソース項目の内容は、予約受付者が任意に登録(追加及び削除を含む)することができる。
【0041】
メニュー項目は、店舗が提供するイベントの内容を特定する項目であり、リソース項目は、メニュー項目に対応するイベントを提供する際の資源(例えば、人、設備、備品等)を特定する項目であり、リソースグループ項目は、リソース項目が帰属するグループを特定する項目である。メニュー項目、リソース項目及びリソースグループ項目は、予約枠を特定する際の要素として用いることができる。
【0042】
ここで、メニュー項目、リソースグループ項目及びリソース項目について、店舗の業種・業態ごとに、具体例を挙げて以下に説明する。
【0043】
(a)店舗の業種・業態が、学習塾である場合には、メニュー項目として、例えば、“国語”、“社会”、“算数”等を設定することができ、リソースグループ項目として、例えば、“講師”、“教室”等を設定することができ、“講師”のリソース項目として、例えば、各講師の氏名を設定することができ、“教室”のリソース項目として、例えば、各教室の部屋番号を設定することができる。
【0044】
(b)店舗の業種・業態が、フィットネススタジオである場合には、メニュー項目として、例えば、“ホットヨガ”、“ピラティス”等を設定することができ、リソースグループ項目として、例えば、“インストラクター”、“オプション”等を設定することができ、“インストラクター”のリソース項目として、例えば、各インストラクターの氏名を設定することができ、“オプション”のリソース項目として、例えば、“ヨガマット”、“タオル”等を設定することができる。
【0045】
(c)店舗の業種・業態が、自動車修理工場である場合には、メニュー項目として、例えば、“タイヤ交換”、“板金塗装”、“カーナビゲーションの取り付け”、“車検”等を設定することができ、リソースグループ項目として、例えば、“ピット”、“作業員”、“工具”等を設定することができ、“ピット”のリソース項目として、例えば、ピット番号を設定することができ、“作業員”のリソース項目として、例えば、作業員の氏名を設定することができ、“工具”のリソース項目として、例えば、工具の名称を設定することができる。
【0046】
(d)店舗の業種・業態が、ゴルフスタジオである場合には、メニュー項目として、例えば、“初心者プラン”、“プライベートプラン”、“オールプラン”、“打放しプラン”等を設定することができ、リソースグループ項目として、例えば、“レンタルセット”、“打席”、“インストラクター”等を設定することができ、“レンタルセット”のリソース項目として、例えば、“レンタルクラブ”、“レンタルシューズ”、“レンタルグローブ”等を設定することができ、“打席”のリソース項目として、例えば、打席番号を設定することができ、“インストラクター”のリソース項目として、例えば、インストラクターの氏名を設定することができる。
【0047】
予約管理モジュール221は、準備作業を終えた予約受付者に対し、予約枠を設定させる。予約枠の設定は、予約受付タイプに従い、以下のように行う。
【0048】
(1)事前設定タイプでは、予約受付者に、メニュー項目と、そのメニュー項目に対応するイベントを提供する時間帯とを設定させることで、予約枠を設定させる。
【0049】
(2)自由受付タイプでは、予約受付者にイベント提供時間を設定させ、予約申込者にイベント提供時間内から所望する時間帯を指定させることで、予約枠を設定させる。
【0050】
予約管理モジュール221は、予約受付者により設定された予約枠に関する情報に基づいて、予約イベント情報223を生成し、記憶資源22に格納する。
【0051】
予約受付者は、予約枠を表示した予約申込画面のURL(uniform resource locator)を予約申込者に公開することで、予約申込者からの予約を受け付ける。予約申込者が予約申込側端末4を操作して入力した予約に関する情報は、予約情報224として記憶資源22に格納され、予約受付者側で予約を管理する際に用いる予約管理画面に反映される。
【0052】
予約管理モジュール221は、従業員のアカウント登録を受け付ける。従業員は、予約管理システム1のスケジュール管理機能の利用を開始する前に、従業員端末5を操作して予約管理サーバ2の所定のWebページにアクセスし、従業員のアカウント情報222を登録する。
【0053】
予約管理モジュール221は、アカウント登録を行った従業員の従業員端末5から従業員のスケジュールに関する情報を取得する。予約管理モジュール221は、取得した情報に基づいて、スケジュール情報225を生成し、記憶資源22に格納する。
【0054】
従業員のスケジュールに関する情報を取得するタイミングは、定期的であってもよいし、従業員端末5でスケジュールが更新されるタイミングであってもよく、任意に設定することができる。従業員端末5でスケジュールが更新されるタイミングを採用する場合には、スケジュールが更新されるたびに従業員端末5からスケジュールに関する情報が送信されるようにし、その送信されたスケジュールに関する情報を取得することとすればよい。
【0055】
予約管理モジュール221は、予約イベント情報223を参照し、取得したスケジュール情報に対応する従業員をリソース項目で選択して予約できるイベントを特定する。
【0056】
予約管理モジュール221は、特定したイベントの中に、そのイベントを提供する時間帯が、従業員のスケジュールに設定された日時と少なくとも一部で重複するイベントがあるかどうかを判定する。予約管理モジュール221は、少なくとも一部で重複するイベントがある場合に、その重複するイベントを予約する際に選択可能なリソース項目の候補から、スケジュール情報に対応する従業員を除外する。以下に、具体的に説明する。
【0057】
例えば、学習塾の国語の講師であるA先生、B先生、C先生の三名が、2016年10月10日の10時から12時及び13時から15時の枠にそれぞれ開催される国語の講義を担当可能な講師の候補として設定されていることとする。
【0058】
この場合、A先生の従業員端末5から取得したスケジュールに、例えば、2016年10月10日の9時から11時までの間、スポーツジムに行く、という私的なスケジュールが登録されているときには、2016年10月10日の10時から12時に開催される国語の講義を担当可能な講師の候補からA先生を除外する。
【0059】
これにより、2016年10月10日の10時から12時に開催される国語の講義を担当可能な講師は、B先生、C先生の二名となり、同13時から15時に開催される国語の講義を担当可能な講師は、A先生、B先生、C先生の三名となる。
【0060】
図3を参照し、従業員端末5から取得したスケジュールに基づいて、予約スケジュールのイベントを担当可能な従業員の候補を管理する際の手順の一例について説明する。
【0061】
最初に、予約管理モジュール221は、スケジュール情報225に対応する従業員をリソース項目で選択して予約できるイベントを、予約イベント情報223の中から特定する(ステップS101)。
【0062】
続いて、予約管理モジュール221は、前述したステップS101で特定したイベントの中に、そのイベントを提供する時間帯が、従業員のスケジュールに設定されている日時と少なくとも一部で重複するイベントがあるか否かを判定する(ステップS102)。この判定がNOである場合(ステップS102;NO)には、本手順を終了する。
【0063】
前述したステップS102の判定で重複するイベントがあると判定した場合(ステップS102;YES)に、予約管理モジュール221は、その重複するイベントを予約する際に選択可能なリソース項目の候補から、スケジュール情報に対応する従業員を除外する(ステップS103)。そして、本手順を終了する。
【0064】
前述したように、実施形態に係る予約管理システム1によれば、スケジュール情報に対応する従業員をリソース項目で選択して予約できるイベントを、予約イベント情報から特定し、その特定したイベントの中に、イベントを提供する時間帯が、従業員のスケジュールに設定された日時と少なくとも一部で重複するイベントがある場合に、その重複するイベントを予約する際に選択可能なリソース項目の候補から、そのスケジュール情報に対応する従業員を除外することができる。
【0065】
これにより、従業員が私的なスケジュールを登録すると、その登録したスケジュール日時と重複する時間帯に提供されるイベントを予約するときに、その従業員を選択して予約することができなくなる。
【0066】
それゆえ、実施形態に係る予約管理システム1によれば、従業員として担当するイベントの予約スケジュールを適切に管理することが可能となる。
【0067】
[変形例]
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。このため、前述した実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。例えば、前述した各処理(ステップ)は処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更し、又は並列に実行することができる。
【0068】
また、前述した実施形態における予約管理サーバ2は、スケジュール情報225を記憶資源22に格納しているが、必ずしもスケジュール情報225を記憶資源22に格納する必要はない。スケジュール情報225を記憶資源22に格納しない場合には、予約管理モジュール221が、従業員のスケジュールに基づいてイベントを特定する際に、従業員端末5から従業員のスケジュールを随時取得することとすればよい。
【0069】
また、前述した実施形態では、予約受付側端末3や予約申込側端末4が、予約管理サーバ2のWebページにアクセスして処理を行っているが、必ずしもWebページにアクセスして処理を行う必要はない。例えば、予約受付側端末3や予約申込側端末4が、予約管理アプリケーション(予約管理アプリ)をインストールし、前述した予約管理システムでの各種機能を実現することとしてもよい。この場合、予約受付側端末3や予約申込側端末4は、最新の予約イベント情報や予約情報等を予約管理サーバ2から取得し、その取得した最新の情報を用いて予約管理等を実行し、予約受付側端末3や予約申込側端末4内で処理されたデータを予約管理サーバ2に送信することとすればよい。
【0070】
また、実施形態におけるプログラムは、CD−ROM等の光学ディスク、磁気ディスク、半導体メモリなどの各種の記録媒体(コンピュータ読み取り可能な記録媒体)を通じて、または通信ネットワークなどを介してダウンロードすることにより、コンピュータにインストールまたはロードすることができる。