【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、新しい衛生物品を包装するため、及び使用された衛生物品の安全かつ衛生的な廃棄のための両方に使用することができる包装ユニットを提供する。本発明の包装ユニットは、新しい物品および使用された物品の両方のための密閉された包装を形成する可能性を提供し、それによって新しい物品を使用前に衛生的かつ清浄に保持するとともに、使用された物品が包装されるときには染み及び臭いのリスクを排除する。この包装ユニットは、簡単に広げ、再シールすることができ、審美的に魅力的である。
【0014】
ここで使用されるように、用語「内面」は、包装ユニットの内側に配置された製品に面する包装ユニットの面を参照し、用語「外面」は、内面とは反対側の面、すなわち周囲環境に面する面を参照する。
【0015】
用語「縁部ゾーン」は、包装ユニットの端縁に隣接する包装ユニットの部分を意味する。縁部ゾーンの幅は、変化させることができる。
【0016】
用語「内側縁部部分」は、包装ユニットの中心線の方に位置する縁部ゾーンの部分を参照する。
【0017】
用語「外側縁部部分」は、包装ユニットの端縁の方に位置する縁部ゾーンの部分を参照する。
【0018】
用語「単一プライ」は、密着した材料(coherent material)の単一プライを備える包装ユニットを意味する。単一プライの包装ユニットの例は、ポリエチレンフィルムのようなプラスティックフィルム、不織材料、金属箔、又はその種のものとすることができる。単一プライ材料は、一体化された層を備えるプラスティックフィルム材料又は材料の異なる部分で変化する繊維組成を有する不織材料のような不均一な材料とすることができる。ここで使用されるような単一プライ材料は、分離可能な層を有する材料を備えない。
【0019】
用語「積層体」は、同じとすることも異ならせることもできる少なくとも2つの材料の統合された分離可能なプライを備える包装ユニットを意味する。本発明の明細書では、積層体は、例えばプラスティックフィルムからなる2つの分離可能なプライ、フィルムと不織材、不織材からなる2つのプライ、又はその種のものから構成することができる。
【0020】
用語「横方向裁断ゾーン」は、材料ウェブの一片を分離するために切断が行われ、それによって本発明の包装ユニットを形成するためのシートを形成する、材料ウェブの領域を意味する。
【0021】
「剥離剤」との用語は、2つの接着された表面間の接着結合の接着強度を調整することができる物質を意味する。
【0022】
本発明は、衛生物品のための包装ユニットと、包装ユニットを形成する方法と、を提供し、この包装ユニットは、上述された包装ユニットの欠点を実質的に排除する。
【0023】
本発明による衛生物品のための包装ユニットは、内面及び外面を有する材料シートから形成され、内面は、内側縁部部分及び外側縁部部分を備える縁部ゾーンを備える。シートは少なくとも1つの折り畳み軸を有し、折り畳み軸はシートを第1領域及び第2領域に分割する。本発明による包装ユニットは、第1領域の縁部ゾーンの内側縁部部分及び外側縁部部分のうちの一方に接着剤が設けられ、第1領域の縁部ゾーンの内側縁部部分及び外側縁部部分のうちの他方には接着剤が無いことを特徴としている。さらに、本発明の特有の特徴は、第2領域の縁部ゾーンの内側縁部部分及び外側縁部部分のうちの一方には接着剤が設けられ、第2領域の縁部ゾーンの内側縁部部分及び外側縁部部分のうちの他方には、第1領域の縁部ゾーンに対して補完的な態様で接着剤が無いことである。言い換えると、シートが折り畳み軸の周りに折り畳まれた際には、第1領域の接着剤を担持する縁部部分が、第2領域の接着剤の無い縁部部分に接触するようになり、第2領域の接着剤を担持する縁部部分が、第1領域の前記接着剤の無い縁部部分に接触するようになる。さらに、第1及び第2領域のうちの少なくとも一方における接着剤の無い縁部部分の少なくとも1つの区画には剥離剤が設けられて、本発明に使用されている接着剤の接着強度を制御することを可能にしている。
【0024】
本発明の包装ユニットとともに使用される好適な接着剤は、無制限の開放時間を有する、すなわちこの接着剤を他の基材にいつでも接合することができる、感圧式熱溶融性接着剤である。
【0025】
包装ユニットとともに使用される感圧式接着剤は、非常に高い自己接着性を有するが、プラスティック材料又は剥離剤で処理された紙のような他の材料から容易に分離する又は剥がすことができるものである。本発明による包装ユニットの主な利点は、新しい衛生物品を取り出そうとするときに、完全に広げることができるということである。それとは対照的に、互いに接触している接着剤でコーティングされた縁部部分によって接着剤でシールされた縁部を有する従来技術の包装は、接着剤でシールされた縁部の大きすぎる接着力を有し、包装を完全に広げようとすると、包装ユニットの変形、破れ、及び破壊をもたらし、使用された物品の小型で衛生的な廃棄のためには使用できなくしてしまう。本発明の包装ユニットの接着剤でコーティングされた縁部部分は、包装ユニットが折り畳まれた際に互いに接触しないので、包装ユニットは容易に開放し、再シールすることができ、密閉した廃棄用包装を提供する。同時に、本発明の接着剤パターンを使用する包装ユニットの接着剤でシールされた縁部の引張強度は、新しい物品及び使用された物品の両方のための密閉された包装を提供するのに十分であり、容易に開放される包装を提供するのに十分に低い。
【0026】
剥離剤の使用は、開放前に包装ユニットを密閉してシールされた状態に保持するのに十分な強度を有する接着剤を備える包装ユニットの提供を可能にし、一方で包装ユニットは、包装ユニットを破壊し、廃棄目的に対して好適ではなくしてしまう可能性を有する過度に大きな力を使用することなく依然として開放することができ、同時に包装ユニットを再シールする際には密閉した包装ユニットを形成するのに十分な強度を提供する。
【0027】
剥離剤は、接着剤の無い縁部部分のうちの1つに設けることができる。また、剥離剤は、接着剤の無い縁部部分のいくつかに設けることもでき、吸収性物品の接着剤の無い縁部部分の全てに設けることもできる。
【0028】
剥離剤は、包装ユニットの接着剤の無い縁部部分全体を覆うコーティングを形成することができる。また、剥離剤は、接着剤の無い縁部部分の全長にパターンで適用することができる。このパターンは、らせん状、波状、ジグザグ状、へリックス状のように連続的であってもよく、又は線状、点状、交差状、星状、四角形状のように、間欠的であってもよい。さらに、剥離剤は、接着剤の無い縁部部分の所定の区画に配置することが考えられる。剥離剤で覆われた区画の面積は、対応する接着剤で覆われた縁部部分の面積の10〜90%、好ましくは30〜70%、より好ましくは対応する接着剤で覆われた縁部部分の40〜60%を構成する。
【0029】
シートの幾何学的な形状は、包装される衛生物品のタイプによって変化させることができる。シートは、円形状、三角形状、正方形状、長方形状、又は包装される衛生物品に好適ないずれかの他の形状とすることができる。しかし、シートが少なくとも1つの対称軸を有することが望ましい。
【0030】
上述のように、包装ユニットは少なくとも1つの折り畳み軸を備える。折り畳み軸の数は、包装ユニットがどのように折り畳まれることを意図されるかによって変わる場合がある。包装ユニットが1つ〜3つの折り畳み軸を備えることが好ましい。
【0031】
包装ユニットを形成するための材料シートの普及している形状は、正方形状又は長方形状である。本発明によるそのようなシートは、本明細書では長手方向縁部、横方向縁部、及びコーナー部分と称される側部縁部を有し、材料シートの第1及び第2領域の縁部ゾーンは、長手方向縁部に沿って配置されている。したがって、接着剤で覆われた縁部部分、接着剤の無い部分、及び剥離剤を担持する部分は、長手方向縁部に沿って位置している。包装ユニットが開放される際に、シートの縁部が巻き上がる、又は皺が寄ることを避けるために、外側縁部部分に設けられる接着剤及び/又は剥離剤は、長手方向縁部から所定の距離に位置させることができる。この距離は、0.5〜5mm、好ましくは1〜3mmとすることができる。また、この距離は0mmとすることができる、すなわち接着剤及び/又は剥離剤を、それらが長手方向縁部まですべての外側縁部部分を覆うように設けることができる。
【0032】
接着剤で覆われた縁部部分の幅は、望まれる接着強度によって変化させることができる。接着剤で覆われた縁部ゾーンが広ければ広いほど、シールは強い。接着剤で覆われた縁部部分の幅は、異なる領域で同じであっても異なっていてもよい。
【0033】
領域それぞれにおける接着剤で覆われた縁部部分の長さは、領域それぞれの長さと同じであってもよく、又は領域それぞれの長さより0.1〜4ミリメータだけ短くてもよい。
【0034】
さらに、本発明による包装ユニットの横方向縁部のうちの少なくとも1つには、好ましくは接着剤が設けられている。開放を容易にするために、コーナー点のうちの少なくとも1つを、把持タブが形成されるように接着剤を有さないようにすることができる。
【0035】
上述のように、個別に包装された衛生製品のための最も一般的な折り畳みパターンは、いわゆるe‐折り畳みである。この場合、シートは2つの折り畳み軸を有し、シートを第1領域、第2領域、及び第3領域に分割している。包装ユニットが次いで形成され、シートは、第1、第2、及び第3領域が重なり合う構成にある状態で折り畳み軸に沿って折り畳まれる。
【0036】
本発明によれば、シートが、このシートを第1、第2、及び第3領域に分割する2つの折り畳み軸を有し、包装ユニットがe‐折り畳みによって形成されるとき、接着剤を設けられた第3領域の縁部ゾーンの縁部部分は、接着剤を設けられた第1領域の縁部ゾーンの縁部部分に対応し、接着剤を設けられた第2領域の縁部ゾーンの縁部部分に対して補完的である。したがって、接着剤のチェス盤パターンが、長手方向縁部ゾーンのそれぞれに沿って形成される。また、包装ユニットの少なくとも1つの領域における接着剤を有さない部分の少なくとも1つの区画には、剥離剤が設けられる。
【0037】
包装ユニットを形成するためのシートは、ポリエチレンフィルム又は不織布のような、当業者には既知であるいずれかの好適な材料からなる単一プライのシートとすることができる。また、シートは、少なくとも2つの異なる層を備える積層体とすることもできる。衛生物品の包装のために好適な積層体は、当業者には既知であると考えられ、本発明用に何ら限定されるものではない。
【0038】
必要に応じて、本発明による包装ユニットを形成するためのシートを不透明とすることができ、それによって包装ユニットの内容物を隠すことができ、このことは、本発明の包装ユニットの中に包まれた、使用された物品を、交換された直後に廃棄できない場合にはとくに重要である。さらに、シートは印刷を備えることができ、印刷は使用者の注意を惹き、使用者の気分を良くするために有益である場合がある。
【0039】
本発明による包装ユニットを形成する材料シートは、臭気抑制物質又は臭気中和物質を備えることができる。そのような物質は、例えばコーティング、活性化可能なマイクロカプセル、含浸させたパッチ、又はその種のもののような、当業者には既知の好適な態様で適用することができる。
【0040】
本発明による包装ユニットを形成するためのシートを伸縮自在又は拡張可能にすることができることは想到可能であり、このことは、衛生物品が使用中に大幅に変形され、したがって包装ユニットを変形させなければ包装することが難しい場合には有利である場合がある。
【0041】
本発明に使用される接着剤は、H.B.Fullerから入手可能なLunatack(登録商標)D656 BO 19のような、感圧式熱溶融性接着剤とすることができる。
【0042】
本発明において有益である剥離剤は、特許文献5、特許文献6、又は特許文献7の開示による、しかし限定されるものではない、シリコーンベースの剥離剤、又は(LABコーティングとして既知の)低接着性バックサイズ(backsize)コーティングとすることができる。一般的に、本発明は、シリコーンポリマーコーティング又はポリシロキサンのような剥離コーティングと称される付着防止コーティングを有するコーティング紙又はプラスティックフィルムによって行うことができる。ポリシロキサンは特に有益な付着防止コーティングであり、溶剤ベース及び溶剤無しのポリシロキサンを使用することができる。ポリシロキサンは、熱的に又は放射線によって架橋する。
【0043】
本発明による衛生物品のための包装ユニットは、
‐内面と、外面と、を有するシートを提供するステップであって、内面は、内側縁部部分と、外側縁部部分と、を備える縁部ゾーンを備え、シートは少なくとも1つの折り畳み軸を有し、この折り畳み軸はシートを第1領域と、第2領域と、に分割する、ステップと、
‐第1領域の縁部ゾーンの内側縁部部分と、外側縁部部分と、のうちの一方に接着剤を設けるステップであって、それによって、第1領域の縁部ゾーンの内側縁部部分と、外側縁部部分と、のうちの他方が接着剤を有さない、ステップと、
‐第2領域の前記縁部ゾーンの内側縁部部分と、外側縁部部分と、のうちの一方に接着剤を設けるステップであって、それによって、第2領域の縁部ゾーンの内側縁部部分と、外側縁部部分と、のうちの他方が、第1領域の縁部ゾーンに対して補完的な態様で接着剤を有していない、ステップと、
‐第1領域及び第2領域の少なくとも一方の接着剤の無い縁部部分の少なくとも1つの区画に剥離剤を設けるステップと、
‐シートを折り畳み軸の周りに折り畳むステップであって、それによって、第1領域の接着剤を担持する縁部部分が、第2領域の接着剤の無い縁部部分に接触することになり、第2領域の接着剤を担持する縁部部分が、第1領域の接着剤の無い縁部部分と接触することになる、ステップと、
を備える方法によって形成される。
【0044】
少なくとも2つの折り畳み軸を備える、すなわち少なくとも3つの領域を備える包装ユニットが折り畳まれる際に、第1領域の接着剤で覆われた縁部部分は、第2領域の接着剤の無い部分に接触するようになり、第2領域の接着剤で覆われた部分は、第1領域の接着剤の無い部分と接触するようになることに留意すべきである。続いて折り畳まれた第3領域は第1領域の外面上に折り畳まれて蓋部を形成し、第3領域の接着剤で覆われた縁部部分はしたがって、第1領域の接着剤の無い外面に接触するようになる。この特定の場合には、折り畳みの順序は逆とすることができる、すなわち第2領域の接着剤で覆われた縁部部分が第3領域の接着剤の無い部分と接触するようになり、第3領域の接着剤で覆われた部分が、第2領域の接着剤の無い部分に接触するようになる。蓋部は、第1領域を第3領域の外面上に折り畳むことによって形成することができる。本発明による接着剤パターンは、したがって使用者に包装ユニットをどのような順序でも折り畳むことができる可能性を与えるという利点を有し、依然として液体密、及び臭気を密閉できる包装が得られ、使用された物品を小型で衛生的な態様で廃棄することを保証する。さらに、本発明の包装ユニットは廃棄のために使用される際に、使用者は、包装ユニットを折り畳む代わりに包装ユニットを巻くことを選択することができる。
【0045】
また、本発明は、衛生物品用の包装ユニットを形成するための材料ウェブに関し、包装ユニットはウェブを適切なサイズのシートに切断することによって形成される。本発明の材料ウェブは、長手方向中心軸に沿って延びる長手方向と、この長手方向に垂直な横方向と、を有し、ウェブの横方向に延びる中心裁断軸それぞれに沿って配置された複数の横方向裁断ゾーンを備える。横方向裁断ゾーンは、ウェブの長手方向において互いから所定の距離に配置されている。前記横方向裁断ゾーンのそれぞれは、中央部分と、横方向において中央部分の両側に配置された第1及び第2周辺部分と、を備える。ウェブの横方向裁断ゾーンそれぞれの少なくとも1つの区画には、剥離剤が設けられている。
【0046】
本発明による材料ウェブが、上述したように2つの折り畳み軸を備える、e‐折り畳み式包装ユニットを製造するために使用されることを意図される場合には、いくつかのオプションを、剥離剤を配置するために使用可能である。
【0047】
第1に、剥離剤を設けられた横方向裁断ゾーンの区画を、横方向裁断ゾーンの中央部分に配置することができるか、又は横方向裁断ゾーンの周辺部分の一方若しくは両方に配置することができる。
【0048】
さらに、横方向裁断ゾーンの剥離剤を設けられた区画は、ウェブの横方向における横方向裁断ゾーンの全長に沿って配置することができる。この場合、横方向裁断ゾーンの中央部分における剥離剤を設けられた区画は、横方向裁断ゾーンの第1及び第2周辺部分における剥離剤を設けられた区画に対して、ウェブの長手方向に変位されている。この実施形態によるウェブから製造される包装ユニットが折り畳まれるときに、剥離剤を設けられた区画は重なり合わない。
【0049】
本発明による材料ウェブが、上述したように1つの折り畳み軸を備える包装ユニットを製造するために使用されることを意図される場合には、剥離剤を設けられた横方向裁断ゾーンの区画は、剥離剤が設けられた区画が第1部分及び第2部分を備えるように、横方向裁断ゾーンの全長に沿って横方向に配置される。剥離剤を設けられた区画の第1部分は、剥離剤を設けられた区画の第2部分に対して長手方向に変位されている。変位点(displacement point)は、長手方向中心軸と、中心裁断軸と、の交差点に位置している。この実施形態によるウェブから製造された包装ユニットが折り畳まれるとき、剥離剤を設けられた区画は重なり合わない。
【0050】
勿論、材料ウェブには、剥離剤を有さない横方向裁断ゾーンの少なくとも1つの区画に接着剤を設けることができる。したがって、接着剤は、既に上述したような補完的な態様で配置することができる、すなわち剥離剤を担持していない横方向裁断ゾーンの区画が接着剤を担持することができる。
【0051】
本発明によるウェブは、包装ユニットを製造するのに好適ないずれかの材料、すなわち、プラスティックフィルム、不織ウェブ、積層体、又は当業者に知られたいずれかの他の材料から作ることができる。
【0052】
本発明の材料ウェブの寸法は、製造される包装ユニットのサイズによって変化させることができる。最も典型的には、材料ウェブは、長手方向に数百メートルの長さを有し、10〜50cm、好ましくは15〜40cm、より好ましくは20〜30cmの横方向における幅を有するロールの形態にある。
【0053】
横方向裁断ゾーンの寸法は、製造される包装ユニットのサイズと、必要とされる接着強度と、によって変化させることができる。横方向裁断ゾーンは、0.5〜5cm、好ましくは1〜4cm、より好ましくは2〜3cmのウェブの長手方向における幅を有することができる。ウェブの横方向における横方向裁断ゾーンの長さは、ウェブの横方向における材料ウェブの幅に等しい。
【0054】
本発明は、衛生物品のための包装ユニットを形成するための材料ウェブを準備するための製造方法にさらに関し、この方法は、
a)長手方向中心軸に沿って延びる長手方向と、この長手方向に垂直な横方向と、を有する材料ウェブを準備するステップであって、ウェブは、機械における進行方向(machine direction:MD)に流れ、それによってウェブの長手方向はMDに一致し、ウェブは複数の横方向裁断ゾーンを備え、横方向裁断ゾーンのそれぞれは、ウェブの横方向に延びる中心裁断軸に沿って配置されており、横方向裁断ゾーンは、ウェブの長手方向において互いから所定の距離に配置されている、ステップと、
b)ウェブの横方向においてウェブの横方向裁断ゾーンのそれぞれの一部に接着剤を設けるステップと、
c)ウェブの横方向においてウェブの横方向裁断ゾーンのそれぞれの残りの部分の少なくとも1つの区画に剥離剤を設けるステップと、
d)中心裁断軸に沿って、横方向裁断ゾーンを通じてウェブを切断するステップと、
を備える。
【0055】
勿論、ステップb)及びc)は、いずれの順序で行うこともできる、すなわち、材料ウェブには最初に剥離剤が設けられ、次いで剥離剤が無い横方向裁断ゾーンの部分に接着剤が設けられてもよい。
【0056】
本発明の実施形態が以下に、添付の図面を参照しつつ、例示の方法によって説明される。