【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的は、請求項1に記載される方法によって達成される。
【0010】
本発明によれば、各リフトが保管入口コンベア及び保管出口コンベアにより選別レベルで選別ステーションに直接に接続されると、通路が互いに独立して選別ステーションに緊密に結合されるため、リフトの性能を向上させつつ、順序付けのためのいわゆるフロントゾーンを省くことができることが分かった。
【0011】
1つのリフトのみが1つ以上の選別ステーションに接続されることが好ましい。これがシステムを簡略化して非常に良好な処理能力を実現するからである。また、単一の通路内の2つのリフトが単一のレベルで1つの選別ステーションに接続されてもよい。
【0012】
本出願において、選別ステーションは、手動及び半自動又は全自動の注文選別ステーションとなり得る。全自動選別ステーションは、全自動ユニット(荷物、容器、トレイ、箱等)ハンドリング、すなわち、完全に自動化された供給・排出と製品ユニット及び注文ユニットの提供とを伴うグッズ・トゥ・パーソン(goods−to−person)原理に従う選別ステーションとして規定される。空の注文ユニット及び/又は発注商品を伴うユニットが自動的に作業ステーションへ供給される。ユニットは、人間工学的に最適な高さで選別ステーションに配置される。通常、そのようなステーションは、依然として製品ユニットから手作業で選び出して注文ユニットへ入れる選別者を方向付ける、選別者に指示する、選別者を制御する、及び、選別者を監視するための手段(例えば、光選別、光学式ポインティング装置、ITディスプレイ等)も組み込む。一方、半自動選別ステーションは、今しがた説明した全自動ユニットハンドリングを有さず、ユニットの何らかの手動処理を伴う。
【0013】
選別ステーションは、それらが互いに対向してそれらの間にリフトが位置されるように方向付けられてもよい。また、2つの選別ステーションが単一のレベルで2つのリフトに接続されることも想定し得る。
【0014】
また、選別ステーションは、例えば特定の物品を事前に選別するための仮棚を有してもよい。
【0015】
好ましくは、自動保管・回収装置が入庫バッファコンベア及び/又は出庫バッファコンベアによって供給され、この場合、バッファがラッキングユニット内に配置される。これは、AS/RSの迅速な援助に起因して高い性能を可能にする。
【0016】
また、特に選別レベルで、出庫バッファがコンベアループへ供給するとともに、入庫バッファがコンベアループにより供給されることも好ましい。
【0017】
コンベアループは、入庫バッファに選択的に供給するための1つの選択肢として分岐合流部又はスイッチを含んでもよく、それにより、選別ステーションから保管入口供給ラインを介してリフトを通過してくる保管ユニットは、入庫バッファへと搬送され得る、或いは、言い換えると、ループを通過できる。
【0018】
好ましい実施形態において、少なくとも1つのリフトは、ラッキングユニット(通路のラック)の対のうちの一方に配置されるとともに、場合によりドライブスルー型のものであるが、これに限定されず、また、保管入口供給ラインによって供給されるとともに、それ自体が第1の選別レベルにある第1のコンベアループの出庫ラインに供給するが、ラッキングユニットの対のうちの他方内に配置される第2のリフトの周りを周回し、また、第2のリフトも、ドライブスルー型のものであるが、これに限定されず、保管入口供給ラインによって供給されるとともに、それ自体が第2の選別レベルにある第2のコンベアループの出庫ラインに供給し、その場合、コンベアループは、第2の選別レベルで第1のリフトの周囲を周回する。これは、高い性能を得るために、それぞれが一方のリフトにのみ結合される2つの選別レベルの使用を可能にする。
【0019】
非選別レベルでは、好ましくは、リフトが入庫バッファによって供給されるとともに出庫バッファへ供給し、その場合、これらのバッファはラッキングユニット内に配置される。
【0020】
本発明の更なる態様によれば、輸送ユニット又は保管ユニットが2つの隣り合う保管ラッキングユニット間で1つの保管ラッキング通路から保管ラッキングユニット内の交差搬送位置を介して隣の保管ラッキング通路へと直接にやりとりされるときにフロントゾーン内での分配及び/又は複雑な仕分けを省くことができることも分かった。これは、最初に輸送ユニットが他の場所に保管されていた場合であっても輸送ユニットが既に単一の保管ラック通路内に保管されるからである。保管庫から回収されるときには、単に輸送ユニットが単一の通路内で順々に回収される。したがって、“交差”コンベアを伴わずに、通路の外側で分配又は仕分けを伴わない輸送ユニットの直接的な移送を達成でき、また、これは、スペースがより小さく信頼性が更に高い、より簡単で更に小さい技術的な設備を伴って達成できる。したがって、単にそれぞれの通路から所要の順序で輸送ユニット又は保管ユニットを回収することができる。
【0021】
保管庫は全自動保管庫であることが好ましい。
【0022】
言い換えると、当接するラッキングユニットの保管ラッキング位置は、輸送ユニットを一方のラッキングから隣のラッキングへ移送できるように、輸送ユニット又は保管ユニットをラッキングの一方側から隣へと通過させるために使用される。
【0023】
したがって、ラッキングユニット自体の内側で交差搬送又は仕分けが可能であり、そのため、フロントゾーンにおける“交差搬送”を省くことができる或いは少なくとも最小限に抑えることができる。
【0024】
目的にかなった態様で、交差搬送位置が保管ラッキングユニットの各レベルで或いは任意の選択されたレベルで与えられる。
【0025】
入庫及び出庫バッファコンベアに更に近付いて交差搬送位置が配置される場合には、特に有効な経路−時間最適化が達成される。また、交差搬送位置を1レベル内の異なる位置に位置付けることもできる。
【0026】
また、特に交差搬送位置が輸送ユニット又は保管ユニットの最終送り先通路に属する場合には、交差搬送位置をバッファとして使用することもできる。すなわち、輸送ユニット又は保管ユニットは、それらが実際に必要とされる或いは回収されるまで交差搬送位置にとどまる。
【0027】
やりとりは、AS/RSに関して能動的に或いは受動的に行われ得る。すなわち、一方では、交差搬送位置を単に受動的な保管面にすることができ、この保管面上に1つの通路のAS/RSが輸送ユニット又は保管ユニットを預ける(外見上、ユニットを保管庫内に置く)とともに、隣接する通路のAS/RSが輸送ユニットを保管面から受ける(外見上、ユニットを保管庫から除去する)。それぞれのラッキング保管位置又は交差搬送位置ごとに、この手続きを常に一方向でのみ或いは両方向で行うことができる。
【0028】
一方、従動ローラ、重力流トラック、遊動ローラ、駆動部等を伴う或いは伴わないコンベアベルトなどの対応する搬送技術を伴う交差搬送位置を備えることも同様に想定し得る。このとき、AS/RSが輸送ユニット又は保管ユニットを預け、また、交差搬送位置の搬送技術が輸送を行う。交差搬送位置には、輸送ユニットのための押し機構を設けることもできる。
【0029】
交差搬送位置を簡単にするために、交差搬送位置を後付けする或いは再適合させることもでき、また、保管システム内で必要とされる効率のレベルに柔軟に適合することもできる。
【0030】
したがって、交差搬送位置は、随意的に、双方向又は一方向のやりとり及び/又は能動的又は受動的なやりとりを行うように構成され得る。
【0031】
やりとりの目的で、AS/RSは、輸送ユニットを交差搬送位置で通常の保管庫内、二重深さ保管庫内、又は、多重深さ保管庫内に配置させることも同様にできる。したがって、1つの通路のAS/RSは、交差搬送位置で輸送ユニット又は保管ユニットをそれらが隣接するラッキングに対して既に割り当てられていて“通常は”隣接するラッキング内のAS/RSにより到達され得る深さまで保管庫内に配置できる。
【0032】
また、荷重受け手段、例えば伸縮アームが所定の伸長範囲を有することができる。
【0033】
また、輸送ユニット又は保管ユニットの積み重ね保管を使用することもできる。
【0034】
交差搬送位置が広範囲に利用されて輸送ユニット又は保管ユニットの損傷を減らすようになっているため、摩擦を減らすために交差搬送位置の床をコーティングできれば及び/又は構造的な補強を行うことができれば都合が良い。
【0035】
AS/RSが単一レベルのラッキングサービングユニットであれば特に好ましい。特に、シャトル又は衛星車両が好ましい。また、単一のレールから幾つかのレベルを扱うために本発明と関連して2つの荷重ハンドリングプラットフォーム又は昇降プラットフォームの積層配置を伴うシャトルを使用できる。
【0036】
したがって、本発明によれば、任意の通路内の輸送ユニット又は保管ユニットの所望の順序を完全に維持しつつ特に高レベルの回収効率を達成することができる。また、これは、従来技術に従うよりもかなり少ない技術的作業で達成される。
【0037】
1つの選択肢において、シャトルは、入庫バッファコンベア及び/又は出庫バッファコンベアによって少なくとも1つのリフトから切り離され、その場合、バッファコンベアはラック内に配置される。
【0038】
出庫バッファコンベア及び入庫バッファコンベアは、ラック内に位置されてもよく或いは代わりにラックの外側に位置されてもよい。或いは、出庫バッファが通路の一方のラックの外側に位置され、入庫バッファが通路の他方のラック内或いはラックの外側に位置される。また、出庫バッファ及び/又は入庫バッファをレベルごとに交互に切り替わる態様で1つの通路のラック内又はラックの外側に位置させることができる。すなわち、入庫バッファがラックの偶数レベルに配置され、出庫バッファが同じラックの奇数レベルに配置される。このシナリオの下で、出庫バッファコンベアが存在しないレベルにあるユニットは、常に、交差搬送位置を介して隣接する通路へ移送される。同様に、入庫バッファコンベアが存在しないレベルでは、隣接する通路からのユニットが交差搬送位置を介して受けられる。無論、それぞれの非選別レベルごとにバッファコンベアを位置させないことも可能であり、数レベルごとにのみ位置させることができる。
【0039】
高い性能のため、出庫バッファコンベア及び入庫バッファコンベアが全ての非選別レベルに位置されることが好ましい。
【0040】
保管入口コンベア及び保管出口コンベアは、好ましくは、同じレベルに、特に選別レベルに、すなわち、選別ステーションが位置されるレベルに配置されるべきである。或いは、保管入口コンベア及び保管出口コンベアは、選別ステーションが1つのレベルで供給されてユニットが第2のレベルで選別ステーションから発送されるように、異なるレベルに配置されてもよい。
【0041】
また、それぞれの保管入口及び/又は出口コンベアレベルが保管入口及び/又は出口コンベアに直接に供給する或いは保管入口及び/又は出口コンベアにより供給されるバッファコンベアを有することも想定し得る。
【0042】
言うまでもなく、“輸送ユニット”又は同様に“保管ユニット”なる用語が使用される場合には、それが限定的に解釈されるべきではなく、実際には、本発明の範囲内で他のタイプの輸送(例えば、トレイ、パレット等)も同様に効果的に使用できる。特に、“輸送ユニット”又は“保管ユニット”なる用語は、荷物、トレイ、容器、板紙容器、段ボール箱、パッケージングユニット、すなわち、個々の物品等の組み合わせ、及び、個々の物品も含む。これらのユニットは、これらがドナー(しばしば、製品ユニットとも呼ばれる)として機能するように選別者が注文のためにそこから物品を引き出すドナーユニットとなることができ、或いは、これらのユニットは、注文の物品を収集するための注文ユニットとなることができる。
【0043】
注文ユニット/又は製品ユニットは、保管庫内に無作為に(“無秩序状態で”)配置されて、それらが回収されるときにその後の順序の情報を伴うことなくシステム全体にわたって分配され得る。ドイツ特許出願公開第29912230U1号明細書とは対照的に、想定し得るモジュール又は保管領域に関する制限が必要とされない。
【0044】
特に、いわゆるマルチシャトル(登録商標)が単一レベルAS/RSとして使用される。マルチシャトル(登録商標)は、一般に広く使用され得るシステムであり、モジュール態様で構成されるとともに、保管と輸送とを統合された概念で組み合わせる。マルチシャトル(登録商標)は、高性能で安価な革新的解決策として自動小部品保管設備の領域を補う。ラッキング内で動作して保管システム全体を扱うのはレール輸送車両である。システム概念は、保管システムの内外で動作する容器輸送用の自律的なレールガイド車両に基づく。特定の荷重受け手段は、短い荷交換時間と同時積み卸しを可能にする。システムは、保管設備の各レベルに設置され或いは昇降され又はプレゾーンで一時停止される走行レールを有する。車両の案内に加えて、それらのレールは車両に電圧を供給する。
【0045】
シャトルは、2つの配置、すなわち、いわゆる“キャプティブ(captive)”配置又は“ローミング(roaming)”配置で使用され得る。キャプティブ配置では、シャトルがそれらのそれぞれのレベルにとどまる。ローミングの代替的配置では、必要に応じてシャトルがレベルを変える。
【0046】
想定し得る出庫リフトは特に垂直搬送手段を含む。輸送ユニット又は保管ユニットのための1つ以上、特に2つの場所/位置を各出庫リフトが有していれば有益である。
【0047】
また、単一レベルAS/RSとリフトとを切り離すための少なくとも1つのバッファ位置を保管ラッキングの各レベルが有していれば都合が良い。これは、より急速な単一レベルAS/RSを十分に利用すること及びリフトの空走行を防止することを可能にする。
【0048】
各出庫リフトは幾つかの出庫ラインに接続されてもよい。これは、保管オプションを改善するとともに、並行に処理できる注文の数又は供給され得るステーションの数を増大させる。
【0049】
最も簡単なケースでは、出庫ラインが蓄積コンベアとして形成される。これらは、蓄積のための機械的な装置、例えば可動ストッパ要素を含んでもよい。
【0050】
また、各出庫リフトが個別に駆動される搬送手段をそれぞれの位置ごとに有していれば有益である。特に、このとき、異なる方向に移動できる個別に駆動される搬送手段をそれぞれが備える2つの位置を各出庫リフトが有していれば都合が良い。したがって、レベルごとの2つの輸送ユニット/保管ユニットの(例えば、既に立っている配置での)移送は、異なる方向で或いは異なる出庫バッファへ向けて、例えば左右で常に同時に行われ得る。また、リフト上への輸送ユニットの受け入れは、好ましくは、2つの輸送/保管ユニットが1つのレベルへと送り出されるように制御される。これは、使用されるシャトルの高い効率に起因して可能である。この高い効率は、実際に出庫リフトへの移送位置(バッファ位置)が常に占められているためであり、それにより、出庫リフトの制御のため、1つのレベルの異なる出庫バッファに関してリフトを輸送/保管ユニットにより適宜に占めることができるようにする選択的なオプションが与えられる。
【0051】
システムは、入庫及び出庫供給ラインを対応するリフトに対して任意のポイントで接続できるため、高度な柔軟性によって更に特徴付けられる。
【0052】
出庫リフトと並行して、対応して供給する分配送りラインを伴う専用の入庫リフトを設けることも同様に可能である。他方で、出庫動作に加えてそれらの出庫リフトを入庫リフトとして使用することもできるように出庫リフトを制御することもできる。逆のシナリオでは、随意的に存在する専用の入庫リフトを必要に応じて出庫リフトとして使用することもできる。これにより、個々のリフトの故障時に、途切れない動作或いはシステム効率の向上も可能である。この目的を達成するため、リフトとラッキングとの間に異なる高さで入庫ライン又は出庫ラインが配置されなければならない。これは、2つの同様の組み合わされた入庫レベル及び出庫レベルの存在を必要とし、その収集ラインは、最後の出庫ラインを順に通過した後に一緒にされる。
【0053】
ラック内の交差搬送位置による横方向移動機能は、例えば出庫リフト/入庫リフト又は供給ラインの故障時に関連する通路の機能を維持できるという利点を与える。
【0054】
本発明の更なる特徴及び詳細は、図面の以下の説明から明らかである。