【実施例】
【0087】
実施例1.式Iの化合物の一般的且つ具体的な合成方法
【0088】
【化7】
【0089】
[0082]式Iの化合物は、概して、スキーム1に示されるように、例示の目的で置換ブロモベンゼンをRとして用いて製造した。簡単にいうと、式Iのビフェニル化合物は、Kumada カップリング反応(Tamao, K.; Sumitani, K.; Kumada, M, Journal of the American
Chemical Society. 1972, 94. 4374-4376)を、適当な臭化アリールを有する該当する Grignard 試薬からNi(dppp)Cl
2触媒を用いて行った後、ベンジル基の還元的脱ベンジル反応によって製造した。
【0090】
【化8】
【0091】
スキーム1の代表的な手順:4’−メトキシビフェニル−2,4−ジオール(1)の合成
[0083]4−ブロモアニソール(2.80g,15mmol)を、THF中においてマグネシウム削り屑(480mg,20mmol)およびヨウ素(1つまみ)で処理して、該当する Grignard 試薬を製造した。次に、その Grignard 試薬を、THF中のベンジル保護された4−ブロモレゾルシノール(3.7g,10mmol)およびNi(dppp)Cl
2(2.7g,5mmol)の0℃撹拌溶液に加えた。その反応混合物を、室温で30分間撹拌させた後、それを加熱して4時間還流させた。次に、反応混合物を、沈静させ且つ塩化アンモニウムで急冷し、酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、そして無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、ロータリーエバポレーター中で濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィーによって精製して、(1.98g,50%)のカップリング生成物をオフホワイト固体として生じた。
【0092】
[0084]次に、得られたカップリング生成物(1.5g,3.7mmol)を、15mLのTHF/MeOH(1:2)溶液中において触媒量の活性炭上10%Pd(150mg)および過剰量のギ酸アンモニウム(1.9g,29.6mmol)で還流しながら3時間処理して、ベンジル保護基を除去した。Celite を介して触媒を除去する濾過後、粗生
成物を、カラムクロマトグラフィーによって精製して、(720mg,90%)の化合物1をオフホワイト固体として生じた。
【0093】
1H-NMR (MeOD, 500MHz): δ 7.152 (d, 2H, J =8.5Hz), 6.718-6.762 (m, 3H), 6.443(d, 1H, J = 2.5Hz), 6.241(dd, 1H, J =2.5 & 8.0Hz), 3.663(s, 3H)。
【0094】
[0085]式Iの代表的な化合物2〜4(表1を参照されたい)を、同じプロトコルにしたがって、適当な出発物質を用いて合成した。全収率は、40〜50%であった。
【0095】
ビフェニル−2,2’,4,4’−テトラオール(2)
[0086]
1H-NMR (MeOD, 300MHz): δ 7.007-6.953(m, 2H), 6.378-6.327(m, 6H)。
【0096】
13C-NMR (MeOD, 75MHz): δ 157.971(6C), 130.246(2CH), 107.134(2CH), 102.589(2CH)。
【0097】
4−(ピリジン−3イル)ベンゼン−1,3−ジオール(3)
[0087]
1H-NMR: (CDCl
3, 300MHz): δ 8.829(s, 1H), 8.539(d, 1H, J=3.6Hz), 7.885(d, 1H, J=7.5Hz), 7.605-7.261(m, 1H), 6.753(s, 1H), 6.711(d, 1H, J=8.4Hz)。
【0098】
13C-NMR (CDCl
3, 75MHz): δ 157.036(C), 150.534(CH), 137.420(CH), 136.926(CH), 134.400(C), 131.618(CH), 129.237(C), 127.931(CH), 120.872(C), 106.821(CH), 101.769(CH)。
【0099】
4−(4’−ヒドロキシビフェニル)ベンゼン−1,3−ジオール(4)
[0088]
1H-NMR (MeOD, 300MHz): δ 7.511-7.183(m, 9H), 6.88-6.83(m, 2H)。
【0100】
13C-NMR (MeOD, 75MHz): δ 156.949 (3 C), 141.204(2 C), 132.709(2 C), 128.557(2
CH), 127.893(3 CH), 126.256(3 CH), 115.472(3 CH)。
【0101】
【表1】
【0102】
実施例2.式IIの化合物の一般的且つ具体的な合成方法
【0103】
【化9】
【0104】
[0089]式IIの化合物は、スキーム2に示されるように製造した。簡単にいうと、スキーム2に関して、式IIを代表するジフェニルメタン化合物は、アルデヒド(RCHO、ここにおいて、R=芳香環またはヘテロ芳香環)との Grignard 付加反応後、得られたベンジル性ヒドロキシル基の脱ヒドロキシルおよびベンジルオキシ保護基の脱ベンジルを現場で行うことによって製造した。
【0105】
【化10】
【0106】
スキーム2の代表的な手順:4−(フラン−2−イルメチル)ベンゼン−1,3−ジオール(5)の合成
[0090]ベンジル保護された4−ブロモレゾルシノール(2.80g,15mmol)を、THF中においてマグネシウム削り屑(480mg,20mmol)およびヨウ素(1つまみ)で処理して、該当する Grignard 試薬を与えた後、それを、THF中の2−フルアルデヒド(3.97g,10mmol)の0℃撹拌溶液に加えた。反応混合物を、室温まで暖め、室温で3時間撹拌した。次に、その混合物を、塩化アンモニウムで急冷し、酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、そして無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、ロータリーエバポレーター中で濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィーによって精製して、(3.0g,80%)のカップリング生成物を与えた。
【0107】
[0091]次に、そのカップリング生成物(2.5g,6.5mmol)を、THF/MeOH(18mL)中において触媒量の活性炭上10%Pd(250mg)および過剰量のギ酸アンモニウム(3.33g,52mmol)で還流しながら処理して、ベンジル保護基を除去した。ベンジルヒドロキシ基の部分脱ヒドロキシルも、その脱ベンジル反応中に行った。完了したら、反応混合物を、Celite を介して濾過して触媒を除去し、濃縮して
、粗生成物を与えた後、それを、カラムクロマトグラフィーによって精製して、(740mg,60%)の化合物5をオフホワイト固体として、更には、ヒドロキシル化化合物(X=OH)(270mg,20%)を生じた。
【0108】
1H-NMR (MeOD, 500MHz): δ 7.306 (dd, 1H, J =1.0 & 2.0Hz), 6.8565(d, 1H, J = 8.5Hz), 6.8085(d, 1H, J = 8.5Hz), 6.3155(d, 1H, J = 2.5Hz), 6.2965(d, 1H, J = 2.5Hz), 6.255-6.223(m, 2H)。
【0109】
13C-NMR(MeOD, 125MHz): δ 156.604(C), 156.504(C), 156.064(C), 155.556(C), 155.290(C), 140.575(CH), 131.443(CH), 130.325(CH), 116.098(C), 116.973(C), 109.761(CH), 106.303(CH), 106.111(CH), 105.156(CH), 102.513(CH), 102.061(CH), 79.946(CH),
67.489(CH
2), 35.257(CH), 29.875(CH
2), 27.102(CH
2), 25.218(CH
2)。
【0110】
[0092]式IIの代表的な化合物6〜11(表2を参照されたい)を、同じ一般的な反応スキームにしたがって、適当な出発物質を用いて合成した。全収率は、50〜60%であった。
【0111】
4−(フラン−3−イルメチル)ベンゼン−1,3−ジオール(6)
[0093]
1H-NMR (MeOD, 500 MHz): δ 8.39(d, 1H, J = 2Hz), 8.28(dd, 1H, J = 5 & 1.5 Hz), 6.63-6.69(m, 1H), 7.25-7.28(m, 1H), 6.87(d, 1H, J = 8.5 Hz), 6.31(d, 1H, J =2.5 Hz), 6.24 (dd, 1H, J = 8 & 2.5 Hz ), 3.25(s, 2H)。
【0112】
13C-NMR (MeOD, 125 MHz): δ 156.897(C), 155.797 (C), 148.727(CH), 145.584(CH),
138.672(C), 137.021(CH), 130.536(CH), 123.476(CH), 117.446(C), 106.221(CH), 102
.283(CH), 32.196(CH
2)。
【0113】
4−(ピリジニルメチル)ベンゼン−1,3−ジオール(7)
[0094]
1H-NMR (MeOD, 500 MHz): δ 8.39(d, 1H, J = 2Hz), 8.28(dd, 1H, J = 5 & 1.5 Hz), 6.63-6.69(m, 1H), 7.25-7.28(m, 1H), 6.87(d, 1H, J = 8.5 Hz), 6.31(d, 1H, J =2.5 Hz), 6.24 (dd, 1H, J = 8 & 2.5 Hz ), 3.25(s, 2H)。
【0114】
13C-NMR (MeOD, 125 MHz): δ 156.897(C), 155.797 (C), 148.727(CH), 145.584(CH),
138.672(C), 137.021(CH), 130.536(CH), 123.476(CH), 117.446(C), 106.221(CH), 102.283(CH), 32.196(CH
2)。
【0115】
[0095]ヒドロキシル化生成物(20%)も得たが、カラムクロマトグラフィーによって首尾よく分離した(下の化合物11を参照されたい)。
【0116】
4−((2−メトキシピリジン−3−イル)メチル)ベンゼン−1,3−ジオール(8)
[0096]
1H-NMR (MeOD, 500 MHz): δ 7.9015 (dd, 1H, J =1.5 & 5.0Hz), 7.277(dt, 1H, J =1.0 & 7.0Hz), 6.778-6.823 (m, 2H), 6.313(dd, 1H, J =2.5 & 6.5Hz), 6.239(dt,
1H, J = 2.0 & 8.5Hz), 3.935(s, 3H), 3.749(s, 2H)。
【0117】
13C-NMR (MeOD, 125 MHz): δ 161.927(C), 157.766(C), 156.578(C). 155.941(C), 143.115(CH), 137.880(CH), 130.828(CH), 124.794(C), 116.498(CH), 106.133(CH), 102.098(CH), 52.482(CH
3), 28.505(CH
2)。
【0118】
4−(2,4,6−トリメトキシベンジル)ベンゼン−1,3−ジオール(9)
[0097]
1H-NMR (MeOD, 500Hz): δ 6.587(d, 1H, J =8.5Hz), 6.242 (s, 1H), 6.239(s,
2H), 6.106(dd, 1H, J = 2.5 & 8.0Hz), 3.798(s, 3H), 3.775(s, 6H), 3.703(s, 2H)。
【0119】
13C-NMR (CDCl
3, 125Hz): δ 160.150(C), 158.100(2 C), 155.986(C), 155.509(C), 132.723(CH), 119.535(C), 109.882(C), 107.232(CH), 103.475(CH), 91.531(2CH), 56.258(2 CH
3), 55.802(CH
3), 23.157(CH
2)。
【0120】
4−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルメチル)ベンゼン−1,3−ジオール(10)
[0098]
1H-NMR (MeOD, 500 MHz): δ 6.775(d, 1H, J = 8.5Hz), 6.62-6.68 (m, 3H), 6.295(d, 1H, J = 2.0Hz), 6.202-6.223(m, 1H), 5.842(s, 2H), 3.733(s, 2H)。
【0121】
13C-NMR (MeOD, 125 MHz): δ 155.840(C), 155.124(C), 148.362(C), 146.548(C), 134.234(C), 131.868(CH), 121.597(CH), 119.754(C), 109.431(CH), 108.687(CH), 108.154(CH), 103.761(CH), 101.299(CH
2), 35.949(CH
2)。
【0122】
4−(ヒドロキシル(ピリジン−3−イル)メチル)ベンゼン−1,3−ジオール(11)
[0099]
1H-NMR (MeOD, 300MHz) : δ 8.528(d, 1H, J = 2.1Hz), 8.355(dd, 1H, J =3.6
& 4.8Hz), 7.820(td, J = 1.5 & 7.5Hz), 7.353(t, 1H, J = 5.4Hz), 7.086(d, 1H, J =
7.8Hz), 6.315-6.267(m, 2H), 6.067(s, 1H);微少部分: 8.497(d, 1H, J = 2.1Hz), 7.018(d, 1H, J = 9.3Hz), 5.661(s, 1H)。
【0123】
13C-NMR(MeOD, 125MHz): δ 157.659(C), 155.283(C), 147.120(CH), 146.694(CH), 141.308(C), 135.144(CH), 127.604(CH), 123.495(CH), 120.885(C), 106.466(CH), 102.23
1(CH), 68.285(CH)。
【0124】
【表2】
【0125】
実施例3.式IIIの化合物の一般的且つ具体的な合成方法
【0126】
【化11】
【0127】
[00100]式IIIの化合物は、下のスキーム3に示されるように製造した。簡単にいう
と、スキーム3に関して、式IIIの1,2−ジフェニルエテン化合物は、該当する Wittig 塩とアルデヒドとの間の Wittig 反応後、活性炭上のPdおよびギ酸アンモニウム(AMF)での水素化によって製造した。
【0128】
【化12】
【0129】
スキーム3の代表的な手順:4−フェネチルベンゼン−1,3−ジオール(12)
[00101]THF(25mL)中の臭化ベンジルのホスホニウム塩(5.2g,12mm
ol)の溶液に、ヘキサン中のnBu−Li(6.9mL,11mmol)を0℃で加えた。反応混合物を、室温で1時間撹拌させ、その時間中に、混合物は赤色を生じて、イリドの形成を示した。THF(10mL)中の2,4−ビス(ベンゾールオキシ)ベンズアルデヒド(3.2g,10mmol)の溶液を、そのイリド溶液に−80℃で加え、そして低温浴を除去することなく、一晩撹拌させた。その時間中に、赤色は消失し、帯白色懸濁液が形成され、それを、ヘキサンで希釈し、濾過した。濾液を濃縮し、そして残留物を、シリカゲルの短床を介して通過させて、酢酸エチル−ヘキサン(5:95)で溶離して、カップリング生成物(3.6g,92%)を(E/Z:20/80)比率で淡黄色油状物として生じた。
【0130】
[00102]次に、そのカップリング生成物(3g,7.7mmol)を、24mLのTH
F/MeOH(1:2)中に溶解させた後、活性炭上10%Pd(300mg)およびギ酸アンモニウム(3.92g,62mmol)で還流しながら4時間処理した。冷却後、反応混合物を、セライトを介して濾過して、触媒を除去した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィーにより、ヘキサンおよび酢酸エチル(75:25)で溶離して精製して、化合物12(1.5g,95%)をオフホワイト固体として生じた。
【0131】
1H-NMR (MeOD, 500 MHz): δ 7.19-7.09 (m, 5H), 7.77(d, 1H, J=8Hz), 6.35 (t, 1H,
J=2.5Hz), 6.22 (s, 1H), 2.80 (d, 2H, J = 6Hz), 2.78 (d, 2H, J = 4Hz)。
【0132】
13C-NMR (MeOD, 125 MHz): δ 155.911(C), 155.604(C), 142.535(C), 130.302(CH), 128.177(CH), 128.170(CH), 127.815(CH), 127.800(CH), 125.238(CH), 119.561(C), 106.029(CH), 102.150(CH), 36.274(CH
2), 31.803(CH
2)。
【0133】
[00103]式IIIの代表的な化合物13〜27(表3を参照されたい)を、同じ一般的
な反応スキームにしたがって、適当な出発物質を用いて合成した。全収率は、35〜55%であった。いくつかの場合、還元的高圧水素化反応を、CTH法の代わりに Parr 装置を用いて首尾よく行って、最終化合物を得た。
【0134】
4−(4−ヒドロキシフェネチルベンゼン)−1,3−ジオール(13)
[00104]
1H-NMR (MeOD, 500MHz): δ 6.985 (dd, 2H, J =3 & 5Hz), 6.764 (d, 1H, J =
8Hz), 6.716-6.617 (m, 2H), 6.326 (d, 1H, J = 2.5Hz), 6.215 (dd, 1H, J = 2.5 & 8.5Hz), 2.719(s, 2H), 2.675(d, 2H, J = 8.5Hz)。
【0135】
13C-NMR (MeOD, 125MHz): δ 155.756(C), 155.500(C), 154.560(C), 133.707(C), 130.354(CH), 129.125(2CH), 119.742(C), 114.586(2CH), 106.048CH), 102.127(CH), 35.39
3(CH
2), 31.988(CH
2)。
【0136】
4−(4−メトキシフェネチル)ベンゼン−1,3−ジオール(14)
[00105]
1H-NMR (MeOD, 500MHz): δ 7.052 (d, 2H, J =8.5Hz), 6.748-6.772 (m, 3H), 6.343(d, 1H, J = 2.5Hz), 6.222(dd, 1H, J =2.5 & 8.0Hz), 3.683(s, 3H), 2.745(t,
4H, J = 6.0Hz)。
【0137】
13C-NMR (MeOD, 125MHz): δ 157.700(C), 155.893(C), 155.601(C), 134.660(C), 130.317(CH), 129.073(2CH), 119.608(C), 113.255(2CH), 106.007(CH), 102.139(CH), 54.303(CH
3), 35.350(CH
2), 31.944(CH
2)。
【0138】
4−(2−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルエチル)ベンゼン−1,3−ジオール(15)
[00106]
1H-NMR (MeOD, 500 MHz): δ 6.75(d, 1H, J = 8Hz), 6.67(d, 1H, J = 8 Hz),
6.66(d, 1H, J = 1.5Hz), 6.61(dd, 1H, J = 8 & 1.5Hz), 6.27(d, 1H, J = 2.5 Hz), 6.17(dd, 1H, J = 8 & 2.5 Hz), 5.87 (s, 2H), 2.71-2.72(m, 4H)。
【0139】
13C-NMR (MeOD, 125 MHz): δ 156.01(C), 155.01 (C), 147.41(C), 145.47(C), 136.52(C), 130.14(CH), 120.87(CH), 119.23(C), 108.48(CH), 107.39(CH), 105.82(CH), 102.03(CH), 100.45(CH
2), 35.95(CH
2), 32.03(CH
2)。
【0140】
4,4’−(エタン−1,2ジイル)ジベンゼン−1,3−ジオール(16)
[00107]
1H-NMR (MeOD, 500 MHz): δ 6.81(d, 2H, J = 2Hz), 6.29 (s, 2H), 6.20 (dd, 2H, J = 2 & 2 Hz), 2.68 (s, 4H)。
【0141】
13C-NMR (MeOD, 125 MHz): δ 155.83 (2 C), 155.47 (2 C), 130.04 (2 CH), 145.47(C), 120.01 (2 C), 105.95(2 CH), 102.05(2 CH), 30.04(2 CH
2)。
【0142】
4−(2,4−ジメトキシフェネチル)ベンゼン−1,3−ジオール(17)
[00108]
1H-NMR (MeOD, 500 MHz): δ 6.93(d, 1H, J = 8Hz), 6.73(d, 1H, J = 8 Hz),
6.46(d, 1H, J = 2 Hz), 6.37(dd, 1H, J = 8 & 2 Hz), 6.28(d, 1H, J = 2 Hz), 6.17(dd, 1H, J = 8 & 2Hz), 3.77 (s, 3H), 3.74 (s, 3H), 2.67-2.73(m, 4H)。
【0143】
13C-NMR (MeOD, 125 MHz): δ 159.177 (C), 158.307 (C), 155.801(C), 155.564(C), 155.564 (C), 130.047 (CH), 129.758 (CH), 122.988(C), 119.900 (C), 105.796 (CH), 103.771 (CH), 101.991 (CH), 97.867 (CH), 54.392 (CH
3), 54.289 (CH
3), 29.901(CH
2), 29.834(CH
2)。
【0144】
4−(3,5−ジメトキシフェネチル)ベンゼン−1,3−ジオール(18)
[00109]
1H-NMR (MeOD, 500 MHz): δ 6.77(d, 1H, J = 10Hz), 6.34(d, 2H, J = 5 Hz), 6.32(d, 1H, J = 5 Hz), 6.25(t, 1H, J = 5 Hz), 6.20(dd, 1H, J = 10 & 5 Hz), 3.68 (s, 6H), 2.75 (s, 4H)。
【0145】
13C-NMR (MeOD, 125 MHz): δ 160.67 (C, 2C), 155.98 (C), 155.60 (C), 144.91 (C), 130.32 (CH), 119.38 (C), 106.20 (CH, 2C), 105.97 (CH), 102.08 (CH), 97.50 (CH), 54.25 (2 CH
3), 36.48 (CH
2), 31.47 (CH
2)。
【0146】
4−(2,4−ジメトキシ−3−メチルフェネチル)ベンゼン−1,3−ジオール(19)
[00110]
1H-NMR (MeOD, 500 MHz): δ 6.972 (d, 1H, J=8.5Hz), 6.624(d, 1H, J=9.0 H
z), 6.285(dd, 1H, J=1 & 2.5Hz), 6.184 (ddd, 1H, J = 1.5, 2.5 & 8 Hz), 3.783 (s, 3H), 3.694 (s, 3H), 2.723-2.762 (m, 4H), 2.114(s, 3H)。
【0147】
13C-NMR (MeOD, 125 MHz): δ 157.034 (C), 156.915 (C), 155.953 (C), 155.664 (C), 130.066 (CH), 127.197 (C), 126.967 (CH), 119.834 (C), 118.705 (C), 105.855 (CH), 105.841 (CH), 102.046 (CH), 59.749 (CH
3), 54.637 (CH
3), 31.008 (CH
2), 29.916 (CH
2), 7.941 (CH
3)。
【0148】
4−(2,4,6−トリメトキシフェネチル)ベンゼン−1,3−ジオール(20)
[00111]
1H-NMR (MeOD, 500 MHz): δ 6.698. (dd, 1H, J = 1.5 & 8Hz), 6.262 (t, 1H, J = 2.5Hz), 6.135-6.157 (m, 3H), 3.775 (s, 3H), 3.730 (s, 3H), 3.723(s, 3H), 2.750 (t, 2H, J = 8.0Hz), 2.563 (t, 2H, J = 8.0Hz)。
【0149】
13C-NMR (MeOD, 125 MHz): δ 159.369 (C), 158.799 (2C), 155.638 (C), 155.556 (C), 129.840 (CH), 120.359 (C), 111.082 (C), 105.696 (CH), 101.906 (CH), 90.367 (2
CH), 54.744 (2 CH
3), 54.281 (CH
3), 28.790 (CH
2), 22.653 (CH
2)。
【0150】
4−(1−フェニルプロパン−2−イル)ベンゼン−1,3−ジオール(21)
[00112]
1H-NMR (MeOD, 500Hz): δ 6.928 (d, 2H, J = 8.5Hz), 6.8541(d, 1H, J = 8.0Hz), 6.631(d, 2H, J = 8.0Hz), 6.259(d, 1H, J = 2.0Hz), 6.219(dd, 1H, J = 2.5 & 8.0Hz), 3.231(q, 1H, J = 6.5Hz), 2.854(dd, 1H, J = 5.5 & 13.0Hz), 2.519(dd, 1H, J = 9.0 & 13.5Hz), 1.087(d, 3H, J = 7.0Hz)。
【0151】
13C-NMR(MeOD, 500Hz): δ 155.482(C), 155.093(C), 153.428(C ), 154.716( C), 132.452(CH), 129.673(2CH), 124.583(C), 114.242(2CH), 105.870(CH), 102.016(CH), 42.284(CH
2), 33.835(CH), 18.575(CH
3)。
【0152】
4−(2−(フラン−3−イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(22)
[00113]
1H-NMR (CDCl
3, 300MHz): δ 7.348(s, 2H), 7.187(s, 1H), 6.342 (d, 1H, J = 8.1 Hz), 6.282 (d, 2H, J = 10.2 Hz), 2.795-2.663 (m, 4H)。
【0153】
13C-NMR (CDCl
3, 75 MHz): δ 154.903(C), 154.594(C), 143.043(CH), 139.307(CH), 131.236(CH), 124.802(C), 120.509(C), 111.259(CH), 107.970(CH), 103.249(CH), 30.310(CH
2), 25.544(CH
2)。
【0154】
4−(2−(テトラヒドロフラン−3−イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(23)
[00114]
1H-NMR (CDCl
3, 300MHz): δ 6.933 (d, 1H, J = 8.4Hz), 6.359-6.283 (m, 2H), 3.951-3.709 (m, 3H), 3.388 (t, 1H, J = 7.5Hz), 2.602-2.492 (m, 2H), 2.262-2.163 (m, 2H), 1.707-1.585 (m, 3H)。
【0155】
13C-NMR (CDCl
3, 75 MHz): δ 155.056, 154.544, 132.595, 120.639, 110.008, 107.810, 103.074, 68.188, 64.108, 33.905, 32.718, 28.432。
【0156】
4−(2−(フラン−2−イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(24)
[00115]
1H-NMR (MeOD, 500 MHz): δ 7.31(d, 1H, J = 2Hz), 6.78(d, 1H, J = 8 Hz),
6.28(d, 1H, J = 2 Hz), 6.24(dd, 1H, J = 3 & 2 Hz), 6.18(dd, 1H, J = 8 & 2.5 Hz), 5.95(dd, 1H, J = 3 Hz), 2.78-2.82(m, 4H)。
【0157】
13C-NMR (MeOD, 125 MHz): δ 156.145 (C), 156.104 (C), 155.675(C), 140.334(CH),
129.995 (CH), 118.790 (C), 109.576 (CH), 105.867(CH), 104.315 (CH), 102.020 (CH), 28.209(CH
2), 28.150(CH
2)。
【0158】
4−(2−(テトラヒドロフラン−2−イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(25)
[00116]
1H-NMR (MeOD, 500 MHz): δ 6.83(d, 1H, J = 8Hz), 6.26(d, 1H, J = 2.5 Hz), 6.21(dd, 1H, J = 8 & 2.5 Hz), 3.79-3.85 (m, 2H), 3.70-3.73 (m, 1H), 2.57-2.60
(m, 1H), 2.51-2.56 (m, 1H), 1.98-2.01 (m, 1H), 1.86-1.90 (m, 2H), 1.77-1.80 (m,
1H), 1.70-1.71 (m, 1H), 1.48-1.54 (m, 1H)。
【0159】
13C-NMR (MeOD, 125 MHz): δ 156.01 (C), 155.619 (C), 155.675(C), 129.958 (CH),
119.326 (C), 105.855 (CH), 102.130 (CH), 79.187(CH), 67.104 (CH
2), 35.728 (CH
2), 30.771 (CH
2), 25.951(CH
2), 25.218 (CH
2)。
【0160】
4−(2−(5−エチロフラン−2−イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(26)
[00117]
1H-NMR (MeOD, 500 MHz): δ 6.786 (d, 1H, J = 8.0Hz), 6.278(d, 1H, J = 2.5Hz), 6.1845(dd, 1H, J =2.5 & 8.0Hz), 5.189(s, 2H), 2.766(s, 4H), 2.578(q, 2H, J = 7.5Hz), 1.194(td, 3H, J =7.5 & 1.0Hz)。
【0161】
13C-NMR (MeOD, 125 MHz): δ 156.090(C), 155.649(C), 155.401(C), 154.142(C), 129.999(CH), 118.938(C), 105.852(CH), 104.734(CH), 103.779(CH), 102.006(CH), 28.309(CH
2), 28.268(CH
2), 20.828(CH
2), 11.443(CH
3)。
【0162】
4−(2−(ピリジン−3イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(27)
[00118]
1H-NMR (MeOD, 300 MHz): δ 8.293 (dd, 1H, J = 4.8 & 1.5Hz), 8.250(d, 1H, J = 1.8Hz), 7.605(dt, 1H, J =8.1 & 1.5Hz), 7.291(ddd, 1H, J = 7.5, 4.5 & 0.6Hz), 6.673 (d, 1H, J = 8.4Hz), 6.270 (d, 1H, J = 2.4Hz), 6.139 (dd, 1H, J = 8.4 &
2.1Hz), 2.880(td, 2H, J = 6.6 & 1.8Hz), 2.778(td, 2H, J =6.6 & 1.2Hz)。
【0163】
13C-NMR (MeOD, 125 MHz): δ 156.06(C), 156.04(C), 149.00(CH), 146.00(CH), 138.90(C), 137.34(CH), 130.57(CH), 123.72(CH), 118.31(C), 106.03(CH), 102.25(CH), 33.14(CH
2), 31.48(CH
2)。
【0164】
【表3A】
【0165】
【表3B】
【0166】
実施例4.式IVの化合物の一般的且つ具体的な合成方法
【0167】
【化13】
【0168】
[00119]式IVの化合物は、スキーム4に記載のように製造した。簡単にいうと、式I
Vを代表する1,3−ジフェニルプロパンは、塩基で触媒された Aldol 縮合によって製
造して、それぞれのカルコンを与えた後、それを、ギ酸アンモニウム(AMF)およびPd−C触媒を用いた水素の接触転移(catalytic transfer of hydrogen)(CTH)によって還元した。
【0169】
【化14】
【0170】
スキーム4の代表的な手順:化合物28、29および30の合成
アルドール縮合反応の一般的な方法
[00120]100mLの無水MeOH中に2,4−ジベンジルオキシアセトフェノン(7
.67g,23.1mmol)および3,5−ジメトキシベンズアルデヒド(3.80g,23mmol)を含有する溶液に、KOH(1.4g,25mmol)を加え、その混合物を、室温で5時間撹拌した。黄色固体が析出し、それを濾過し、水で洗浄した。その粗生成物を、最終的にMeOHから結晶化させて、黄色結晶性固体(9.97g;87%)を与えた。
【0171】
一般的なCTH還元法
[00121]縮合生成物α,β−不飽和ケトン(3g,7.5mmol)を、24mLの氷
酢酸中に溶解させた後、活性炭上10%Pd(300mg)およびギ酸アンモニウム(3.92g,62mmol)を加え、そして反応混合物を4時間還流させた。沈静させた後、反応混合物を、Celite を介して濾過して、触媒を除去した。粗生成物を、ロータリー
エバポレーターで濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサンおよび酢酸エチル(75:25)で溶離して精製して、化合物28(1.1g,50%)をオフホワイト固体として、そして化合物29(0.57g,25%)を濃厚黄色液状物として生じた。
【0172】
一般的な脱メチル法
[00122]乾燥CH
2Cl
2(20mL)中の28(1.4g,4.9mmol)のアル
ゴン下−80℃撹拌溶液に、BBr
3(2.67g,10.7mmol)を加え、その混合物を徐々に0℃に加温した。その反応を、氷冷水を加えることによって急冷し、メタノールを加えた。次に、溶媒をロータリーエバポレーターで除去し、そして粗生成物を、カラムクロマトグラフィーにより、酢酸エチル/ヘキサン(25:75)で溶離して精製して、化合物30(1.14g,90%)を固体として与えた。
【0173】
4−(3−(3,5−ジメトキシフェニル)プロピル)ベンゼン−1,3−ジオール(28)
1H-NMR (MeOD, 500 MHz): δ 6.828 (d, 1H, J =8.5Hz), 6.344 (d, 2H, J =2.5Hz),
6.288(d, 1H, J = 2.5Hz), 2.265(t, 1H, J = 2.0Hz), 6.226(dd, 1H, J = 2.5Hz & 8.0Hz), 3.723(s, 6H), 2.503-2.558 (m, 4H), 1.800-1.826 (m, 2H)。
【0174】
13C-NMR (MeOD, 125 MHz): δ 160.772 (2C), 155.860(C), 155.597(C), 145.065(C), 130.080(CH), 119.774(C), 106.055(2 CH), 105.937(CH), 102.094(CH), 97.326(CH), 54.226(2 CH
3), 35.587(CH
2), 31.563(CH
2), 28.924(CH
2)。
【0175】
4−(3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−ヒドロキシプロピル)ベンゼン−1,3−ジオール(29)
[00123]
1H-NMR (MeOD, 500 MHz): δ 6.977 (d, 1H, J =8.0Hz), 6.316-6.337 (m, 3H), 6.309(t, 1H, J =2.5Hz), 6.259(t, 1H, J =2.5Hz), 4.781(dd, 1H, J =5.5Hz, J2=7.5Hz), 3.704(s, 6H), 2.623(ddd, 1H, J =13.5Hz, J2=10.0Hz, J3=5.5Hz), 2.5222(ddd,
1H, J =20.0Hz, J2=9.5Hz, J3=6.5Hz), 2.031-1.908(m, 2H)。
【0176】
13C-NMR (MeOD, 125 MHz): δ 160.806(2C), 157.356(C), 156.189(C), 144.503(C), 128.070(CH), 118.275(C), 106.640(CH), 106.155(2 CH), 102.239(CH), 97.515(CH), 78.440(CH), 54.185(CH
3), 54.059(CH
3), 37.786(CH
2), 32.070(CH
2)。
【0177】
4−(3−(3,5−ジヒドロキシフェニル)プロピル)ベンゼン−1,3−ジオール(30)
[00124]
1H-NMR (MeOD, 500MHz): δ 6.827 (d, 1H, J = 8.0Hz), 6.267(d, 1H, J = 2.0Hz), 6.211(dd, 1H, J = 2.5 & 8.5Hz), 6.142 (d, 2H, J = 2.0Hz), 6.074 (t, 1H, J = 2.5Hz), 2.507(t, 2H, J = 8.0Hz), 2.455(t, 2H, J = 8.0Hz), 1.76-1.84(m, 2H)。
【0178】
13C-NMR (MeOD, 125MHz): δ 157.848(2C), 155.849(C), 155.582(C), 145.065(C), 129.995(CH), 119.793(C), 106.559(2CH), 105.859(CH), 102.054(CH), 99.514(CH), 35.420(CH
2), 31.593(CH
2), 28.961(CH
2)。
【0179】
4−(3−(2,4,6−トリメトキシフェニル)プロピル)ベンゼン−1,3−ジオール(31)
[00125]化合物31を、上の化合物28について記載されたのと同様の手順にしたがっ
て、出発物質として2,4−ジベンジルオキシアセトフェノンおよび2,4,6−トリメトキシベンズアルデヒドを用いて合成した。
【0180】
1H-NMR (MeOD, 500 MHz): δ 6.822 (d, 1H, J = 8.0Hz), 6.250(d, 1H, J = 2.5Hz),
6.197(dd, 1H, J =2.5 & 8.0Hz), 6.165(s, 2H), 3.768(s, 3H), 3.764(s, 6H), 2.562(t, 2H, J = 7.5Hz), 2.461(t, 2H, J = 7.5Hz), 1.617-1.653(m, 2H)。
【0181】
13C-NMR (MeOD, 125 MHz): δ 159.273(C), 158.729(2C), 155.556(C), 155.449(C), 129.655(2CH), 120.426(C), 111.382(C), 105.789(CH), 101.968(CH), 90.285(CH), 54.655(2CH3), 54.274(CH3), 29.716(CH2), 29.064(CH2), 22.142(CH2)。
【0182】
4−(3−(2,4−ジヒドロキシフェニル)プロピル)−2−メチルベンゼン−1,3−ジオール(32)
[00126]化合物32を、化合物30について記載されたのと同様の手順にしたがって、
出発物質として2,4−ジベンジルオキシアセトフェノンおよび2,4−ジメトキシ−3−メチルベンズアルデヒドを用いて合成した。
【0183】
1H-NMR (MeOD, 500 MHz): δ 6.879 (d, 1H, J =8.5Hz), 6.747(d, 1H, J =8.0Hz), 6.352(d, 1H, J =1.5Hz), 6.341(d, 1H, J =4.0Hz), 6.285(dd, 1H, J =8.0Hz & 2.5Hz),
2.567(dd, 4H, J = 8.0 & 7.5Hz), 2.133(s, 3H), 1.786-1.817 (m, 2H)。
【0184】
13C-NMR (MeOD, 125 MHz): δ 155.486(C), 155.316(C), 153.428(C), 152.906(C), 130.295(CH), 126.523(CH), 120.933(C), 120.518(C), 111.556(C), 106.788(CH), 106.377(CH), 102.283 (CH), 30.767(CH
2), 29.649(CH
2), 29.127(CH
2), 7.833(CH
3)。
【0185】
4−(3−(2,4−ジヒドロキシ−3−メチルフェニル)−3−−(2,4−ジヒドロキシフェニル )プロパン−1−オン(33)
[00127]化合物33を、化合物28について記載されたのと同様の手順にしたがって、
出発物質として2,4−ジベンジルオキシアセトフェノンおよび2,4−ジメトキシ−3−メチルベンズアルデヒドを用いて合成した。Pd−C/ギ酸アンモニウムでの還元は、還流する代わりに室温で行った。三臭化ホウ素での脱メチル反応は、化合物30についての手順に記載されたのと同様のプロトコルを用いて行った。
【0186】
1H-NMR (MeOD, 500MHz): δ 7.628 (d, 1H, J = 9.0Hz), 6.868 (d, 1H, J =8.0Hz),
6.349(d, 1H, J =9.0Hz), 6.283(d, 1H, J =2.5Hz), 6.203(dd, 1H, J =2.5 & 8.0Hz),
3.127(t, 2H, J =7.5Hz), 2.862(t, 2H, J =7.5Hz), 2.031(s, 3H)。
【0187】
13C-NMR (MeOD, 500Hz): δ 205.420(C), 162.894(C), 162.264(C), 156.438(C), 155.782(C), 130.710(CH), 129.510(CH), 118.364(C), 112.249(C), 110.820(C), 106.596(CH), 105.970(CH), 102.142(CH), 47.089(CH
2), 25.810(CH
2), 6.361(CH
3)。
【0188】
実施例5.4−(5−ヒドロキシフェニル)ベンゼン−1,3−ジオール(34)の合成
[00128]化合物34を、スキーム5に示されるように合成した。
【0189】
【化15】
【0190】
[00129]THF(25mL)中の2.4−ビス(ベンゾールオキシ)ベンジルブロミド
のホスホニウム塩(7.72,12mmol)の溶液に、ヘキサン中のnBu−Li(6.9mL,11mmol)を0℃で加えた。反応混合物を、室温で1時間撹拌させ、その時間中に、混合物は赤色を生じて、イリドの形成を示した。THF(10mL)中の4−(テトラヒドロピラニルオキシ)ブタナール(1.72g,10mmol)の溶液を、そのイリド溶液に−80℃で加え、その混合物を、低温浴を除去することなく、一晩撹拌させ、その時間中に、赤色は消失し、帯白色懸濁液が形成され、それを、ヘキサンで希釈し、濾過した。濾液を濃縮し、そして残留物を、シリカゲルの短床を介して通過させて、酢酸エチル−ヘキサン(5:95)で溶離して、カップリング生成物(5.2g,92%)を(E/Z:20/80)比率で淡黄色油状物として生じた。
【0191】
[00130]次に、そのカップリング生成物(3.6g,7.7mmol)を、24mLの
THF/MeOH(1:2)中に溶解させた後、活性炭上10%Pd(360mg)およびギ酸アンモニウム(3.92g,62mmol)で還流しながら4時間処理した。沈静させた後、反応混合物を、セライトを介して濾過して、触媒を除去した。粗生成物を、濃縮後、カラムクロマトグラフィーにより、ヘキサンおよび酢酸エチル(80:20)で溶
離して精製して、還元生成物(2.15g,95%)を無色濃厚液状物として生じた。
【0192】
[00131]エタノール(20mL)中のその還元生成物(1.2g,4mmol)の撹拌
溶液に、トルエン−4−スルホン酸ピリジニウム(350mg,1.39mmol)を室温で加え、その混合物を24時間撹拌した。真空中で溶媒を除去後、シリカゲル上において酢酸エチル−ヘキサン(10:90)で溶離する残留物のカラムクロマトグラフィーは、標題化合物(34)をオフホワイト固体(690mg,88%)として生じた。
【0193】
1H-NMR (MeOD, 500MHz): δ 8.825(d, 1H, J = 7.5Hz), 6.2705 (d, 1H, J = 0.5Hz), 6.215(d, 1H, J = 7.5Hz), 3.538(t, 2H, J = 6.5Hz), 2.491(t, 2H, J = 7.5Hz), 1.526-1.585(m, 4H), 1.358-1.40(m, 2H)。
【0194】
13C-NMR (MeOD, 125MHz): δ 155.705(C), 155.482(C), 129.984(CH), 120.108(C), 105.926(CH), 102.061(CH), 61.722(CH
2), 32.189(CH
2), 29.182(CH
2), 29.086(CH
2), 25.322(CH
2), 103.761(CH)。
【0195】
[00132]
【0196】
【表4】
【0197】
実施例6.チロシナーゼ検定
試薬
[00133]アガリクス・ビスポルス(Agaricus bisporus)というキノコ種より単離されたチロシナーゼは、Sigma-Aldrich Inc.(Cat#T3824−50KU)より購入した。その酵素を、チロシナーゼ検定用緩衝液(100mMリン酸ナトリウム、pH6.8)中に溶解させて、10U/μlの濃度とし、−70℃で貯蔵した。実験用には、その酵素を、検定用緩衝液中で新たに希釈して、0.2U/μlの濃度とした。
【0198】
[00134]試験化合物は全て、最初に、100%DMSO中に400mMの濃度で溶解さ
せた。それら化合物を、100%DMSO中で更に希釈して、80μMの濃度とした。次に、それら化合物の80μM原液を、チロシナーゼ検定用緩衝液中で10回希釈して、8μMの濃度とした。次に、それら化合物を、10%DMSOを含有する検定用緩衝液中において3倍増加で連続希釈して、DMSOの濃度を全ての試料で一定に保持した。引き続き、これら連続希釈された化合物を、チロシナーゼ活性検定において2倍濃縮原液として用いた。
【0199】
[00135]チロシナーゼ基質L−DOPA(Sigma-Aldrich Inc, Cat #37830)を、チロシナーゼ検定用緩衝液中に溶解させて、4mMの濃度とした。次に、この溶液を、チロシナーゼ活性検定において基質の4倍濃縮原液として用いた。
【0200】
検定条件
[00136]チロシナーゼ検定は、透明底96ウェルプレート中において室温で行った。検
定の最終容量は、200μl/ウェルであった。100μlの2倍濃縮試験化合物を、50μlの4mM L−DOPAと混合した。反応は、50μlのキノコチロシナーゼ(0.2U/μl、10U/反応)を加えることによって開始し、15分間進行させた。着色した生成物の蓄積を、450nmでの吸光により、Victor 2プレートリーダー(Perkin-Elmer Inc.)を用いて監視した。
【0201】
結果
[00137]検定は、三重反復で行い、4μM〜5.5nMの濃度範囲の試験化合物に及ん
だ。酵素不含のウェルの平均(n=3)吸収を、ブランクとして差し引いた。データは、チロシナーゼを含有するが、試験化合物不含のウェルの活性百分率として算定した。IC
50値は、GraphPad Prism ソフトウェアを用いた非線型回帰合致により算定した。式I
〜式IVの代表的な化合物の結果を、下の表1〜4および
図1〜9に示す。
【0202】
実施例7.ネズミ黒色腫細胞に基づく検定
[00138]次に、選択された化合物を、下に詳述されるように、ネズミ黒色腫細胞B16
−F1によるメラニン生産を抑制する能力について調べた。
【0203】
材料
[00139]ネズミ黒色腫細胞B16−F1は、ATCC(Cat #CRL−6323)より
購入した。CellTiter96 AqueousOne Solution は、Promega(Cat#G3581)よ
り購入した。0.2μm細孔度の低タンパク質結合フィルターは、PALL Life Sciences.(Cat #PN4454)より購入した。α−MSHは、Bachem Inc.(Cat #H−1075.0005)より購入した。組織培養試薬は全て、Invitrogen Inc. より購入した。
【0204】
[00140]B16−F1細胞は、細胞増殖培地(グルタミン、ピルビン酸ナトリウム、1
0%透析済みウシ胎児血清、1%非必須アミノ酸、50単位/mLのペニシリンおよび50μg/mLのストレプトマイシンを補足したDMEM/High Glucose)中において、95%空気および5%CO
2の給湿雰囲気中、37℃で維持した。
【0205】
[00141]試験化合物は全て、最初に、100%DMSO中に400mMの濃度で溶解さ
せた。次に、6μlの400mM試験化合物を、200nM α−MSHを補足した1.2mLの細胞増殖培地に加えて、試験化合物について2mMの最終濃度およびDMSOについて0.5%の濃度を生じた。それら化合物を、20,000xgで1時間遠心分離した。上澄み(1mL)を集め、そして滅菌0.2μmフィルターを介して濾過した。それら化合物を、0.5%DMSOおよび200nM α−MSHを補足した滅菌細胞増殖培地中において2倍増加で連続希釈し、それによって、α−MSHおよびDMSOの濃度を全ての試料について一定に保持した。引き続き、これら連続希釈された化合物を、メラニン生産および細胞生存能力の検定において2倍濃縮原液として用いた。
【0206】
方法
[00142]B16−F1細胞を、透明底96ウェルプレートのウェル中に、100μlの
細胞増殖培地中、40,000個細胞/ウェルで播種した。翌日、100μlの新たに調製された2倍濃縮試験化合物を、それらウェルに加えた。それら細胞を、95%空気およ
び5%CO
2の給湿雰囲気中において37℃で72時間維持した。インキュベーション時間の最後に、それら細胞から、メラニン含有ならし培地を取り出し、別のプレートに移した。メラニン含有量を測定するために、ならし培地の吸光を、Victor 2プレートリーダ
ー(Perkin-Elmer Inc.)を用いて450nmで得た。
【0207】
[00143]細胞の生存能力は、生きている細胞のレドックス電位に基づく標準的なテトラ
ゾリウム還元検定を用いて測定した。メラニン含有ならし培地の吸引後、それら細胞に、テトラゾリウム塩を含有する16% CellTiter96 AqueousOne 溶液を補足した100μlの新鮮培地を速やかに補給した。それら細胞を、37℃で更に20〜40分間維持した。テトラゾリウムの変換は、細胞ウェルの吸収を、Victor 2プレートリーダー(Perkin-Elmer Inc.)を用いて450nmで測定することによって監視した。
【0208】
結果
[00144]代表的な実験の結果を、表5および
図1〜9に要約する。培養された黒色腫細
胞によって生産されるメラニンの90%を超えるパーセントが、細胞外の培地中で見出される。したがって、実験の最後に、メラニン含有培地を集め、そしてメラニンの相対量を、450nmでの吸着によって決定した。細胞の生存能力は、テトラゾリウム化合物の着色ホルマザン生成物への変換に基づく一般的に用いられる比色法によって(Promega's CellTiter96 AqueousOne 検定を用いて)決定した。代謝的に活性な細胞中のデヒドロゲ
ナーゼ酵素は、この変換を達成し、そしてホルマザン生成物の量は、培養物中の生きている細胞の数に正比例する。
【0209】
[00145]それら検定は、四重反復で行い、2μM〜1000μMの濃度範囲の試験化合
物に及んだ。細胞不含のウェルの平均(n=4)吸収を、ブランクとして差し引いた。それら結果を、細胞を含有するが、試験化合物不含のウェルのパーセントとして算定した。IC
50値は、GraphPad Prism ソフトウェアを用いた非線型回帰合致により算定した。
それら結果を、表5に示す。
【0210】
【表5】
【0211】
実施例8.再建済みヒト皮膚研究
材料および方法
[00146]試験化合物のスキンホワイトニング作用を、再建済み皮膚モデル、すなわち、MatTek Corp.(Ashland,MA)によって与えられた Melanoderm
TMを製造者の仕様書に
したがって用いて研究した。簡単にいうと、暗色皮膚ドナー由来の正常ヒト表皮角化細胞および正常ヒトメラノサイトを、コラーゲン被覆メンブランの表面上で共培養して、多重層の極めて分化した皮膚組織を形成させた(MEL−300−B)。それら組織を、CO
2インキュベーター中において37℃で維持した。その再建済み皮膚の頂端表面(9mm直径)を空気に暴露し、底面は、皮膚分化性因子を含有する5mLの維持用培地と接触した状態のままにした(EPI−100−NNM−113)。試験化合物は、80%プロピレングリコール中で、次のように製剤化した。各10mgの試験化合物を、1mLのプロピレングリコール(1,2−プロパンジオール、Sigma-Aldrich)中に一晩溶解させた。
次に、それら化合物を、0.2μmフィルターを介して通過させることによって滅菌し、そして滅菌水/プロピレングリコール中で希釈して、0.2%、0.4%および0.8%の最終濃度とした。プロピレングリコールの濃度は、全ての試料について80%に保持した。更に、次の対照を用いた。滅菌水、80%プロピレングリコールおよび水中1%コウジ酸。
【0212】
[00147]試験化合物を、組織の頂端表面へ次のように適用した。各10μlの試験化合
物、10μlの80%プロピレングリコール(ビヒクル対照)、25μlの滅菌水(負の対照)および25μlの1%コウジ酸(正の対照)。それら試料を、1日おきに15日間再適用した。試料は全て、二重反復で調べた。実験の最後に、25X位相差対物およびカラーCCDカメラを装備した写真用顕微鏡を用いて顕微鏡画像を得た。
【0213】
結果
[00148]試験化合物について可能性のあるスキンホワイトニング性を、再建済み皮膚モ
デルにおいて更に精査した。そのモデルは、多重層の極めて分化したヒト表皮を形成するように共培養された正常ヒト由来表皮角化細胞およびメラノサイトから成る。この研究において、メラノサイトは、極めて色素沈着したドナーから入手した。再建済み皮膚は、空気−液界面で成長させて、スキンホワイトニング剤の局所適用を模擬することを可能にした(
図10A)。
【0214】
[00149]異なる濃度の試験化合物、80%プロピレングリコール(ビヒクル対照)、水
(負の対照)または1%コウジ酸(正の対照)を、再建済み皮膚の表面上に繰り返し15日間局所適用した。試験化合物の内の二つ、すなわち、化合物#16および化合物#25は、検出可能な細胞形態変化を全く引き起こすことなく、皮膚メラノサイトへの有意のホワイトニング作用を示した(
図10B)。それらの内、化合物#16は、実験の開始後3日程度に早く認められるメラノサイトへの有意のホワイトニングで最大の作用を示した(データは示されていない)。15日の実験後に得られた皮膚検体の写真は、暗色樹状細胞として写真に現れているメラノサイトへの有意の用量依存性ホワイトニング作用を示す。
以下に、出願時の特許請求の範囲を示す。
[請求項1]
式I:
【化1】
[式中、Rは、フェニル、ビフェニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−フラニル、3−フラニルから成る群より選択される芳香環またはヘテロ芳香環から成る群より選択され;ここにおいて、Rは、C1−C10アルキル基、C1−C10アルコキシ基またはヒドロキシル基から成る群より独立して選択される1〜3個の残基(R’、R''、R''')で置換されている]
を有する化合物。
[請求項2]
Rが、1’−(4’−メトキシ)フェニル;1’−(2’,4’−ジヒドロキシ)フェニル;1’−(3−ピリジル);1’−(ビフェニル−4−オール)から成る群より選択される、請求項1に記載の化合物。
[請求項3]
4’−メトキシビフェニル−2,4−ジオール(1)、ビフェニル−2,2’,4,4’−テトラオール(2)、4−(ピリジン−3イル)ベンゼン−1,3−ジオール(3)、4−(4’−ヒドロキシビフェニル)ベンゼン−1,3−ジオール(4)から成る群より選択される、請求項1に記載の化合物。
[請求項4]
式II:
【化2】
[式中、X=HまたはOH、そしてRは、フェニル、ビフェニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−フラニル、3−フラニルから成る群より選択される芳香環またはヘテロ芳香環より選択され;ここにおいて、Rは、C1−C10アルキル基、C1−C10アルコキシ基またはヒドロキシル基から成る群より独立して選択される1〜3個の残基(R’、R''、R''')で置換されている]
を有する化合物。
[請求項5]
Rが、2’−フリル;3’−フリル;3’−ピリジル;3’−(2−メトキシピリジル);1’−(2’,4’,6’−トリメトキシフェニル);1’−(3,4−ジオキサランフェニル)から成る群より選択され、そしてX=OHの場合、Rが3’−ピリジルである、請求項4に記載の化合物。
[請求項6]
4−(フラン−2−イルメチル)ベンゼン−1,3−ジオール(5)、4−(フラン−3−イルメチル)ベンゼン−1,3−ジオール(6)、4−(ピリジニルメチル)ベンゼン−1,3−ジオール(7)、4−((2−メトキシピリジン−3−イル)メチル)ベンゼン−1,3−ジオール(8)、4−(2,4,6−トリメトキシベンジル)ベンゼン−1,3−ジオール(9)、4−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルメチル)ベンゼン−1,3−ジオール(10)、4−(ヒドロキシル(ピリジン−3−イル)メチル)ベンゼン−1,3−ジオール(11)から成る群より選択される、請求項4に記載の化合物。
[請求項7]
式III:
【化3】
[式中、R
1は、HまたはC
1−C
10アルキルから成る群より選択され;そしてR
2は、フェニル、ビフェニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−フラニル、3−フラニルまたは2−テトラヒドロフラニルから成る群より選択される芳香環、ヘテロ芳香環または複素環式環より選択され;ここにおいて、R
2は、C1−C10アルキル基、C1−C10アルコキシ基またはヒドロキシル基から成る群より独立して選択される1〜3個の残基(R’、R''、R''')で置換されている]
を有する化合物。
[請求項8]
R
1が、Hまたは−CH
3より選択される、請求項7に記載の化合物。
[請求項9]
R
1がHであり、そしてR
2が、1’−フェニル;1’−(4−ヒドロキシフェニル);1’−(4−メトキシフェニル);1’−(3,4−ジオキサラン)フェニル;1’−(2,4−ジヒドロキシフェニル);1’−(2,4−ジメトキシフェニル);1’−(3,5−ジメトキシフェニル);1’−(2,4−ジメトキシ−3−メチルフェニル);1
’−(2,4,6−トリメトキシフェニル(trihmethoxyphenyl));3−フリル;3−
テトラヒドロフリル;2’−フリル、2’−テトラヒドロフリル;2’−(5’−エチル)−フルフリル;3’−ピリジルである、請求項7に記載の化合物。
[請求項10]
R
1=Me、そしてR
2=1’−フェニルである、請求項7に記載の化合物。
[請求項11]
4−フェネチルベンゼン−1,3−ジオール(12)、4−(4−ヒドロキシフェネチルベンゼン)−1,3−ジオール(13)、4−(4−メトキシフェネチル)ベンゼン−1,3−ジオール(14)、4−(2−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルエチル)ベンゼン−1,3−ジオール(15)、4,4’−(エタン−1,2ジイル)ジベンゼン−1,3−ジオール(16)、4−(2,4−ジメトキシフェネチル)ベンゼン−1,3−ジオール(17)、4−(3,5−ジメトキシフェネチル)ベンゼン−1,3−ジオール(18)、4−(2,4−ジメトキシ−3−メチルフェネチル)ベンゼン−1,3−ジオール(19)、4−(2,4,6−トリメトキシフェネチル)ベンゼン−1,3−ジオール(20)、4−(1−フェニルプロパン−2−イル)ベンゼン−1,3−ジオール(21)、4−(2−(フラン−3−イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(22)、4−(2−(テトラヒドロフラン−3−イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(23)、4−(2−(フラン−2−イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(24)、4−(2−(テトラヒドロフラン−2−イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(25)、4−(2−(5−エチロフラン−2−イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(26)、4−(2−(ピリジン−3イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(27)から成る群より選択される、請求項7に記載の化合物。
[請求項12]
式IV:
【化4】
[式中、
【化5】
は、二重結合または単結合を表し;
R
1は、HまたはC
1−C
10アルキルから成る群より選択され;
R
4は、=H、OHまたはOから成る群より選択され;そして
R
5は、フェニル、ビフェニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−フラニル、3−フラニルまたは2−テトラヒドロフラニルから成る群より選択される芳香環、ヘテロ芳香環または複素環式環から成る群より選択され;ここにおいて、R
5は、C1−C10アルキル基、C1−C10アルコキシ基またはヒドロキシル基から成る群より独立して選択される1〜3個の残基(R’、R''、R''')で置換されている。]を有する
化合物
[但し、次の、
条件1:R
1=R
4=Hの場合;R
5は、1’−(2,4−ジメトキシ−3−メチル)フェニルではあり得ない;
条件2:R
1=R
4=Hの場合;R
5は、1’−(2,4−ジヒドロキシ)フェニル;1’−(2,4−ジアルコキシ)フェニル;1’−(2,4−ジアルケノキシ)フェニル
または1’−( 2,4−ジベンジルオキシ)フェニルではあり得ない;
条件3:R
5は、1’−(4−ヒドロキシ)フェニルではあり得ない;
条件4:R
1=R
4=Hの場合;R
5は、1’−(2,4−ジ(CO)R
1ではあり得ず、ここにおいて、R
1は、(C
1−C
20)−アルキル基である;
条件5:R
1=R
4=Hの場合、R
5は、1’−(2,4−二置換)フェニルではあり得ず;ここにおいて、該置換基は、−OR
2および−OR
3より選択され、ここにおいて、R
2およびR
3は、Hまたは(C
1−C
20)−アルキルから成る群より独立して選択される;および
条件6:R
1=HおよびR
4=OHの場合;R
5は、1’−(3,4−ジヒドロキシ)フェニル;1’−(3,4−ジメトキシ)フェニル;1’−(2−ヒドロキシ)フェニル;1’−(2−メトキシ)フェニル;1’−(4−メトキシ)フェニル;フェニル;1’−(3−メトキシ,4−ヒドロキシ)フェニルではあり得ない
という条件付きである。]
[請求項13]
R
1=R
4=H、そしてR
5が、1’−(3’,5’−ジメトキシ)フェニル;1’−(3’,5’−ジヒドロキシ)フェニル;1−(2’,4’,6−トリメトキシフェニル)より選択される;R
1=Me、R
4=OH、そしてR
5が、1’−(2’,4’−ジヒドロキシ)フェニルである;R
1=Me、R
4=O、そしてR
5が、1’−(2’,4’−ジヒドロキシ)フェニルである;およびR
1=R
4=Hで、R
5が−CH
2CH
2OHである、請求項12に記載の化合物。
[請求項14]
4−(3−(3,5−ジメトキシフェニル)プロピル)ベンゼン−1,3−ジオール(28)、4−(3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−ヒドロキシプロピル)ベンゼン−1,3−ジオール(29)、4−(3−(3,5−ジヒドロキシフェニル)プロピル)ベンゼン−1,3−ジオール(30)、4−(3−(2,4,6−トリメトキシフェニル)プロピル)ベンゼン−1,3−ジオール(31)、4−(3−(2,4−ジヒドロキシフェニル)プロピル)−2−メチルベンゼン−1,3−ジオール(32)、4−(3−(2,4−ジヒドロキシ−3−メチルフェニル)−3−(2,4−ジヒドロキシフェニル)プロパン−1−オン(33)、4−(5−ヒドロキシペンチル)ベンゼン−1,3−ジオール(34)から成る群より選択される、請求項12に記載の化合物。
[請求項15]
4’−メトキシビフェニル−2,4−ジオール(1)、ビフェニル−2,2’,4,4’−テトラオール(2)、4−(ピリジン−3イル)ベンゼン−1,3−ジオール(3)、4−(4’−ヒドロキシビフェニル)ベンゼン−1,3−ジオール(4)、4−(フラン−2−イルメチル)ベンゼン−1,3−ジオール(5)、4−(フラン−3−イルメチル)ベンゼン−1,3−ジオール(6)、4−(ピリジニルメチル)ベンゼン−1,3−ジオール(7)、4−((2−メトキシピリジン−3−イル)メチル)ベンゼン−1,3−ジオール(8)、4−(2,4,6−トリメトキシベンジル)ベンゼン−1,3−ジオール(9)、4−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルメチル)ベンゼン−1,3−ジオール(10)、4−(ヒドロキシル(ピリジン−3−イル)メチル)ベンゼン−1,3−ジオール(11)、4−フェネチルベンゼン−1,3−ジオール(12)、4−(4−ヒドロキシフェネチルベンゼン)−1,3−ジオール(13)、4−(4−メトキシフェネチル)ベンゼン−1,3−ジオール(14)、4−(2−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルエチル)ベンゼン−1,3−ジオール(15)、4,4’−(エタン−1,2ジイル)ジベンゼン−1,3−ジオール(16)、4−(2,4−ジメトキシフェネチル)ベンゼン−1,3−ジオール(17)、4−(3,5−ジメトキシフェネチル)ベンゼン−1,3−ジオール(18)、4−(2,4−ジメトキシ−3−メチルフェネチル)ベンゼン−1,3−ジオール(19)、4−(2,4,6−トリメトキシフェネチル)ベンゼン−1,3−ジオール(20)、4−(1−フェニルプロパン−2−イル)ベンゼン−1,3−ジオール(21)、4−(2−(フラン−3−イル)エチル
)ベンゼン−1,3−ジオール(22)、4−(2−(テトラヒドロフラン−3−イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(23)、4−(2−(フラン−2−イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(24)、4−(2−(テトラヒドロフラン−2−イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(25)、4−(2−(5−エチロフラン−2−イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(26)、4−(2−(ピリジン−3イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(27)、4−(3−(3,5−ジメトキシフェニル)プロピル)ベンゼン−1,3−ジオール(28)、4−(3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−ヒドロキシプロピル)ベンゼン−1,3−ジオール(29)、4−(3−(3,5−ジヒドロキシフェニル)プロピル)ベンゼン−1,3−ジオール(30)、4−(3−(2,4,6−トリメトキシフェニル)プロピル)ベンゼン−1,3−ジオール(31)、4−(3−(2,4−ジヒドロキシフェニル)プロピル)−2−メチルベンゼン−1,3−ジオール(32)、4−(3−(2,4−ジヒドロキシ−3−メチルフェニル)−3−(2,4−ジヒドロキシフェニル)プロパン−1−オン(33)、4−(5−ヒドロキシペンチル)ベンゼン−1,3−ジオール(34)という化合物またはそれらの薬学的に許容しうる塩から成る群より選択される物質の組成物。
[請求項16]
チロシナーゼの活性を阻害する方法であって、それを必要としている患者に、4’−メトキシビフェニル−2,4−ジオール(1)、ビフェニル−2,2’,4,4’−テトラオール(2)、4−(ピリジン−3イル)ベンゼン−1,3−ジオール(3)、4−(4’−ヒドロキシビフェニル)ベンゼン−1,3−ジオール(4)、4−(フラン−2−イルメチル)ベンゼン−1,3−ジオール(5)、4−(フラン−3−イルメチル)ベンゼン−1,3−ジオール(6)、4−(ピリジニルメチル)ベンゼン−1,3−ジオール(7)、4−((2−メトキシピリジン−3−イル)メチル)ベンゼン−1,3−ジオール(8)、4−(2,4,6−トリメトキシベンジル)ベンゼン−1,3−ジオール(9)、4−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルメチル)ベンゼン−1,3−ジオール(10)、4−(ヒドロキシル(ピリジン−3−イル)メチル)ベンゼン−1,3−ジオール(11)、4−フェネチルベンゼン−1,3−ジオール(12)、4−(4−ヒドロキシフェネチルベンゼン)−1,3−ジオール(13)、4−(4−メトキシフェネチル)ベンゼン−1,3−ジオール(14)、4−(2−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルエチル)ベンゼン−1,3−ジオール(15)、4,4’−(エタン−1,2ジイル)ジベンゼン−1,3−ジオール(16)、4−(2,4−ジメトキシフェネチル)ベンゼン−1,3−ジオール(17)、4−(3,5−ジメトキシフェネチル)ベンゼン−1,3−ジオール(18)、4−(2,4−ジメトキシ−3−メチルフェネチル)ベンゼン−1,3−ジオール(19)、4−(2,4,6−トリメトキシフェネチル)ベンゼン−1,3−ジオール(20)、4−(1−フェニルプロパン−2−イル)ベンゼン−1,3−ジオール(21)、4−(2−(フラン−3−イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(22)、4−(2−(テトラヒドロフラン−3−イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(23)、4−(2−(フラン−2−イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(24)、4−(2−(テトラヒドロフラン−2−イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(25)、4−(2−(5−エチロフラン−2−イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(26)、4−(2−(ピリジン−3イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(27)、4−(3−(3,5−ジメトキシフェニル)プロピル)ベンゼン−1,3−ジオール(28)、4−(3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−ヒドロキシプロピル)ベンゼン−1,3−ジオール(29)、4−(3−(3,5−ジヒドロキシフェニル)プロピル)ベンゼン−1,3−ジオール(30)、4−(3−(2,4,6−トリメトキシフェニル)プロピル)ベンゼン−1,3−ジオール(31)、4−(3−(2,4−ジヒドロキシフェニル)プロピル)−2−メチルベンゼン−1,3−ジオール(32)、4−(3−(2,4−ジヒドロキシ−3−メチルフェニル)−3−(2,4−ジヒドロキシフェニル)プロパン−1−オン(33)、4−(5−ヒドロキシペンチル)ベンゼン−1,3−ジオール(34)から成る群より選択される一つまたはそ
れを超える化合物を含む組成物を投与することを含む方法。
[請求項17]
メラニンの生産を阻害する方法であって、それを必要としている対象に、4’−メトキシビフェニル−2,4−ジオール(1)、ビフェニル−2,2’,4,4’−テトラオール(2)、4−(ピリジン−3イル)ベンゼン−1,3−ジオール(3)、4−(4’−ヒドロキシビフェニル)ベンゼン−1,3−ジオール(4)、4−(フラン−2−イルメチル)ベンゼン−1,3−ジオール(5)、4−(フラン−3−イルメチル)ベンゼン−1,3−ジオール(6)、4−(ピリジニルメチル)ベンゼン−1,3−ジオール(7)、4−((2−メトキシピリジン−3−イル)メチル)ベンゼン−1,3−ジオール(8)、4−(2,4,6−トリメトキシベンジル)ベンゼン−1,3−ジオール(9)、4−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルメチル)ベンゼン−1,3−ジオール(10)、4−(ヒドロキシル(ピリジン−3−イル)メチル)ベンゼン−1,3−ジオール(11)、4−フェネチルベンゼン−1,3−ジオール(12)、4−(4−ヒドロキシフェネチルベンゼン)−1,3−ジオール(13)、4−(4−メトキシフェネチル)ベンゼン−1,3−ジオール(14)、4−(2−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルエチル)ベンゼン−1,3−ジオール(15)、4,4’−(エタン−1,2ジイル)ジベンゼン−1,3−ジオール(16)、4−(2,4−ジメトキシフェネチル)ベンゼン−1,3−ジオール(17)、4−(3,5−ジメトキシフェネチル)ベンゼン−1,3−ジオール(18)、4−(2,4−ジメトキシ−3−メチルフェネチル)ベンゼン−1,3−ジオール(19)、4−(2,4,6−トリメトキシフェネチル)ベンゼン−1,3−ジオール(20)、4−(1−フェニルプロパン−2−イル)ベンゼン−1,3−ジオール(21)、4−(2−(フラン−3−イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(22)、4−(2−(テトラヒドロフラン−3−イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(23)、4−(2−(フラン−2−イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(24)、4−(2−(テトラヒドロフラン−2−イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(25)、4−(2−(5−エチロフラン−2−イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(26)、4−(2−(ピリジン−3イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(27)、4−(3−(3,5−ジメトキシフェニル)プロピル)ベンゼン−1,3−ジオール(28)、4−(3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−ヒドロキシプロピル)ベンゼン−1,3−ジオール(29)、4−(3−(3,5−ジヒドロキシフェニル)プロピル)ベンゼン−1,3−ジオール(30)、4−(3−(2,4,6−トリメトキシフェニル)プロピル)ベンゼン−1,3−ジオール(31)、4−(3−(2,4−ジヒドロキシフェニル)プロピル)−2−メチルベンゼン−1,3−ジオール(32)、4−(3−(2,4−ジヒドロキシ−3−メチルフェニル)−3−(2,4−ジヒドロキシフェニル)プロパン−1−オン(33)、4−(5−ヒドロキシペンチル)ベンゼン−1,3−ジオール(34)から成る群より選択される一つまたはそれを超える化合物を含む組成物を投与することを含む方法。
[請求項18]
メラニンの過剰生産または不均一分布に関連した疾患および状態を予防又は処置する方法であって、それを必要としている対象に、4’−メトキシビフェニル−2,4−ジオール(1)、ビフェニル−2,2’,4,4’−テトラオール(2)、4−(ピリジン−3イル)ベンゼン−1,3−ジオール(3)、4−(4’−ヒドロキシビフェニル)ベンゼン−1,3−ジオール(4)、4−(フラン−2−イルメチル)ベンゼン−1,3−ジオール(5)、4−(フラン−3−イルメチル)ベンゼン−1,3−ジオール(6)、4−(ピリジニルメチル)ベンゼン−1,3−ジオール(7)、4−((2−メトキシピリジン−3−イル)メチル)ベンゼン−1,3−ジオール(8)、4−(2,4,6−トリメトキシベンジル)ベンゼン−1,3−ジオール(9)、4−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルメチル)ベンゼン−1,3−ジオール(10)、4−(ヒドロキシル(ピリジン−3−イル)メチル)ベンゼン−1,3−ジオール(11)、4−フェネチルベンゼン−1,3−ジオール(12)、4−(4−ヒドロキシフェネチルベンゼン)−1
,3−ジオール(13)、4−(4−メトキシフェネチル)ベンゼン−1,3−ジオール(14)、4−(2−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルエチル)ベンゼン−1,3−ジオール(15)、4,4’−(エタン−1,2ジイル)ジベンゼン−1,3−ジオール(16)、4−(2,4−ジメトキシフェネチル)ベンゼン−1,3−ジオール(17)、4−(3,5−ジメトキシフェネチル)ベンゼン−1,3−ジオール(18)、4−(2,4−ジメトキシ−3−メチルフェネチル)ベンゼン−1,3−ジオール(19)、4−(2,4,6−トリメトキシフェネチル)ベンゼン−1,3−ジオール(20)、4−(1−フェニルプロパン−2−イル)ベンゼン−1,3−ジオール(21)、4−(2−(フラン−3−イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(22)、4−(2−(テトラヒドロフラン−3−イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(23)、4−(2−(フラン−2−イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(24)、4−(2−(テトラヒドロフラン−2−イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(25)、4−(2−(5−エチロフラン−2−イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(26)、4−(2−(ピリジン−3イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(27)、4−(3−(3,5−ジメトキシフェニル)プロピル)ベンゼン−1,3−ジオール(28)、4−(3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−ヒドロキシプロピル)ベンゼン−1,3−ジオール(29)、4−(3−(3,5−ジヒドロキシフェニル)プロピル)ベンゼン−1,3−ジオール(30)、4−(3−(2,4,6−トリメトキシフェニル)プロピル)ベンゼン−1,3−ジオール(31)、4−(3−(2,4−ジヒドロキシフェニル)プロピル)−2−メチルベンゼン−1,3−ジオール(32)、4−(3−(2,4−ジヒドロキシ−3−メチルフェニル)−3−(2,4−ジヒドロキシフェニル)プロパン−1−オン(33)、4−(5−ヒドロキシペンチル)ベンゼン−1,3−ジオール(34)から成る群より選択される一つまたはそれを超える化合物を含む有効量の組成物を投与することを含む方法。
[請求項19]
前記疾患および状態が、日焼け;皮膚老化、肝斑、肝疾患、熱傷および局所創傷によって引き起こされる色素沈着過度斑点;真菌、微生物およびウイルス感染によって引き起こされる炎症状態による皮膚色素沈着;白斑(vitilago)、癌腫、黒色腫、並びに他の哺乳動物皮膚状態から成る群より選択される、請求項18に記載の方法。
[請求項20]
皮膚を白くするおよび/または皮膚の色を薄くする(lightening)方法であって、それを必要としている対象に、4’−メトキシビフェニル−2,4−ジオール(1)、ビフェニル−2,2’,4,4’−テトラオール(2)、4−(ピリジン−3イル)ベンゼン−1,3−ジオール(3)、4−(4’−ヒドロキシビフェニル)ベンゼン−1,3−ジオール(4)、4−(フラン−2−イルメチル)ベンゼン−1,3−ジオール(5)、4−(フラン−3−イルメチル)ベンゼン−1,3−ジオール(6)、4−(ピリジニルメチル)ベンゼン−1,3−ジオール(7)、4−((2−メトキシピリジン−3−イル)メチル)ベンゼン−1,3−ジオール(8)、4−(2,4,6−トリメトキシベンジル)ベンゼン−1,3−ジオール(9)、4−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルメチル)ベンゼン−1,3−ジオール(10)、4−(ヒドロキシル(ピリジン−3−イル)メチル)ベンゼン−1,3−ジオール(11)、4−フェネチルベンゼン−1,3−ジオール(12)、4−(4−ヒドロキシフェネチルベンゼン)−1,3−ジオール(13)、4−(4−メトキシフェネチル)ベンゼン−1,3−ジオール(14)、4−(2−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルエチル)ベンゼン−1,3−ジオール(15)、4,4’−(エタン−1,2ジイル)ジベンゼン−1,3−ジオール(16)、4−(2,4−ジメトキシフェネチル)ベンゼン−1,3−ジオール(17)、4−(3,5−ジメトキシフェネチル)ベンゼン−1,3−ジオール(18)、4−(2,4−ジメトキシ−3−メチルフェネチル)ベンゼン−1,3−ジオール(19)、4−(2,4,6−トリメトキシフェネチル)ベンゼン−1,3−ジオール(20)、4−(1−フェニルプロパン−2−イル)ベンゼン−1,3−ジオール(21)、4−(2−(フ
ラン−3−イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(22)、4−(2−(テトラヒドロフラン−3−イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(23)、4−(2−(フラン−2−イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(24)、4−(2−(テトラヒドロフラン−2−イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(25)、4−(2−(5−エチロフラン−2−イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(26)、4−(2−(ピリジン−3イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(27)、4−(3−(3,5−ジメトキシフェニル)プロピル)ベンゼン−1,3−ジオール(28)、4−(3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−ヒドロキシプロピル)ベンゼン−1,3−ジオール(29)、4−(3−(3,5−ジヒドロキシフェニル)プロピル)ベンゼン−1,3−ジオール(30)、4−(3−(2,4,6−トリメトキシフェニル)プロピル)ベンゼン−1,3−ジオール(31)、4−(3−(2,4−ジヒドロキシフェニル)プロピル)−2−メチルベンゼン−1,3−ジオール(32)、4−(3−(2,4−ジヒドロキシ−3−メチルフェニル)−3−(2,4−ジヒドロキシフェニル)プロパン−1−オン(33)、4−(5−ヒドロキシペンチル)ベンゼン−1,3−ジオール(34)から成る群より選択される一つまたはそれを超える化合物を含む組成物を投与することを含む方法。
[請求項21]
果実、野菜、ジュースおよび他の食品の褐変および変色を阻害する方法であって、4’−メトキシビフェニル−2,4−ジオール(1)、ビフェニル−2,2’,4,4’−テトラオール(2)、4−(ピリジン−3イル)ベンゼン−1,3−ジオール(3)、4−(4’−ヒドロキシビフェニル)ベンゼン−1,3−ジオール(4)、4−(フラン−2−イルメチル)ベンゼン−1,3−ジオール(5)、4−(フラン−3−イルメチル)ベンゼン−1,3−ジオール(6)、4−(ピリジニルメチル)ベンゼン−1,3−ジオール(7)、4−((2−メトキシピリジン−3−イル)メチル)ベンゼン−1,3−ジオール(8)、4−(2,4,6−トリメトキシベンジル)ベンゼン−1,3−ジオール(9)、4−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルメチル)ベンゼン−1,3−ジオール(10)、4−(ヒドロキシル(ピリジン−3−イル)メチル)ベンゼン−1,3−ジオール(11)、4−フェネチルベンゼン−1,3−ジオール(12)、4−(4−ヒドロキシフェネチルベンゼン)−1,3−ジオール(13)、4−(4−メトキシフェネチル)ベンゼン−1,3−ジオール(14)、4−(2−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルエチル)ベンゼン−1,3−ジオール(15)、4,4’−(エタン−1,2ジイル)ジベンゼン−1,3−ジオール(16)、4−(2,4−ジメトキシフェネチル)ベンゼン−1,3−ジオール(17)、4−(3,5−ジメトキシフェネチル)ベンゼン−1,3−ジオール(18)、4−(2,4−ジメトキシ−3−メチルフェネチル)ベンゼン−1,3−ジオール(19)、4−(2,4,6−トリメトキシフェネチル)ベンゼン−1,3−ジオール(20)、4−(1−フェニルプロパン−2−イル)ベンゼン−1,3−ジオール(21)、4−(2−(フラン−3−イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(22)、4−(2−(テトラヒドロフラン−3−イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(23)、4−(2−(フラン−2−イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(24)、4−(2−(テトラヒドロフラン−2−イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(25)、4−(2−(5−エチロフラン−2−イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(26)、4−(2−(ピリジン−3イル)エチル)ベンゼン−1,3−ジオール(27)、4−(3−(3,5−ジメトキシフェニル)プロピル)ベンゼン−1,3−ジオール(28)、4−(3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−ヒドロキシプロピル)ベンゼン−1,3−ジオール(29)、4−(3−(3,5−ジヒドロキシフェニル)プロピル)ベンゼン−1,3−ジオール(30)、4−(3−(2,4,6−トリメトキシフェニル)プロピル)ベンゼン−1,3−ジオール(31)、4−(3−(2,4−ジヒドロキシフェニル)プロピル)−2−メチルベンゼン−1,3−ジオール(32)、4−(3−(2,4−ジヒドロキシ−3−メチルフェニル)−3−(2,4−ジヒドロキシフェニル)プロパン−1−オン(33)、4−(5−ヒドロ
キシペンチル)ベンゼン−1,3−ジオール(34)から成る群より選択される2,4−ジヒドロキシベンゼン誘導体を投与することを含む方法。