(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御器は、前記一以上の無線周波数信号が単一周波数帯域を含むことを指示する帯域選択信号に応答して前記出力マルチプレクサを制御し、前記単一周波数帯域に対応する出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済み無線周波数信号をデフォルト出力マルチプレクサ出力へと引き回すべく構成される請求項1の受信システム。
前記制御器は、前記一以上の無線周波数信号が第1周波数帯域及び第2周波数帯域を含むことを指示する帯域選択信号に応答して前記出力マルチプレクサを制御し、前記第1周波数帯域に対応する出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済み無線周波数信号を第1出力マルチプレクサ出力へと引き回し、前記第2周波数帯域に対応する出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済み無線周波数信号を第2出力マルチプレクサ出力へと引き回すべく構成される請求項1の受信システム。
前記制御器は、前記一以上の無線周波数信号が第1周波数帯域、第2周波数帯域及び第3周波数帯域を含むことを指示する帯域選択信号に応答して前記出力マルチプレクサを制御し、前記第1周波数帯域に対応する出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済み無線周波数信号と、前記第2周波数帯域に対応する出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済み無線周波数信号とを結合して結合信号を発生させ、前記結合信号を第1出力マルチプレクサ出力へと引き回し、前記第3周波数帯域に対応する出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済み無線周波数信号を第2出力マルチプレクサ出力へと引き回すべく構成される請求項1の受信システム。
前記第1周波数帯域及び前記第2周波数帯域は、前記第1周波数帯域、前記第2周波数帯域及び前記第3周波数帯域の、互いに最も近い周波数帯域である請求項6の受信システム。
前記第1周波数帯域及び前記第2周波数帯域は、前記第1周波数帯域、前記第2周波数帯域及び前記第3周波数帯域の、最も離れた周波数帯域である請求項6の受信システム。
前記制御器は、前記一以上の無線周波数信号が多重周波数帯域を含むことを指示する帯域選択信号に応答しかつ送信線が使用不能であることを指示する制御器信号に応答して前記出力マルチプレクサを制御し、前記多重周波数帯域に対応する多重出力マルチプレクサ入力において受信した多重増幅済み無線周波数信号を結合して結合信号を発生させ、前記結合信号を出力マルチプレクサ出力へと引き回すべく構成される請求項1の受信システム。
【発明を実施するための形態】
【0018】
ここに与えられる見出しは、たとえあったとしても、便宜のみのためであって、必ずしも請求項に係る発明の範囲又は意味に影響するわけではない。
【0019】
図1は、一次アンテナ130及びダイバーシティアンテナ140に結合された通信モジュール110を有する無線デバイス100を示す。通信モジュール110(及びその構成部品)は、制御器120により制御することができる。通信モジュール110は、アナログ無線周波数(RF)信号及びデジタルデータ信号間の変換をするべく構成される送受信器112を含む。それを目的として、送受信器112は、デジタル/アナログ変換器、アナログ/デジタル変換器、ベース帯域アナログ信号を搬送周波数に変調若しくは搬送周波数から復調する局所発振器、デジタルサンプル及びデータビット(例えば音声又は他のタイプのデータ)間の変換をするベース帯域プロセッサ、又は他の部品を含み得る。
【0020】
通信モジュール110はさらに、一次アンテナ130及び送受信器112間に結合されたRFモジュール114を含む。RFモジュール114は、ケーブル損失に起因する減衰を低減するべく一次アンテナ130に物理的に近いので、RFモジュール114は、フロントエンドモジュール(FEM)と称することができる。RFモジュール114は、送受信器112の一次アンテナ130から受信したアナログ信号、又は送受信器112から受信して一次アンテナ130を介して送信するアナログ信号に処理を行うことができる。それを目的として、RFモジュール114は、フィルタ、電力増幅器、帯域選択スイッチ、整合回路及び他の部品を含み得る。同様に、通信モジュール110は、同様の処理を行う送受信器112とダイバーシティアンテナ140との間に結合されたダイバーシティRFモジュール116を含む。
【0021】
信号が無線デバイスに送信されると当該信号は、一次アンテナ130及びダイバーシティアンテナ140の双方において受信され得る。一次アンテナ130及びダイバーシティアンテナ140は物理的に離間しているので、一次アンテナ130及びダイバーシティアンテナ140において受信される信号は異なる特性を備える。例えば、一実施形態において、一次アンテナ130及びダイバーシティアンテナ140は、異なる減衰、雑音、周波数応答又は位相シフトを備えた信号を受信し得る。送受信器112は、異なる特性を備えた双方の信号を使用して、当該信号に対応するデータビットを決定することができる。いくつかの実装において、送受信器112は、当該特性に基づいて一次アンテナ130及びダイバーシティアンテナ140間から、信号対雑音比が最高のアンテナを選択するというように、選択される。いくつかの実装において、送受信器112は、一次アンテナ130からの信号とダイバーシティアンテナ140からの信号とを結合して当該結合信号の信号対雑音比を増加させる。いくつかの実装において、送受信器112は、多重入力/多重出力(MIMO)通信を行うべく信号を処理する。
【0022】
ダイバーシティアンテナ140は一次アンテナ130から物理的に離間しているので、ダイバーシティアンテナ140は、ケーブル又はプリント回路基板(PCB)トレースのような送信線135を介して通信モジュール110に結合される。いくつかの実装において、送信線135は損失性であり、ダイバーシティアンテナ140において受信された信号を減衰させ、その後、当該信号は通信モジュール110に到達する。すなわち、いくつかの実装において、以下に記載するように、ダイバーシティアンテナ140において受信された信号に利得が適用される。利得(又は他の、フィルタリングのようなアナログ処理)は、ダイバーシティ受信器モジュールによって適用することができる。かかるダイバーシティ受信器モジュールは、ダイバーシティアンテナ140の物理的近くに配置されるので、ダイバーシティ受信器フロントエンドモジュールと称することができる。
【0023】
図2は、DRxフロントエンドモジュール(FEM)210を含むダイバーシティ受信器(DRx)構成200を示す。DRx構成200は、ダイバーシティ信号を受信して当該ダイバーシティ信号をDRxFEM210に与えるべく構成されたダイバーシティアンテナ140を含む。DRxFEM210は、ダイバーシティアンテナ140から受信したダイバーシティ信号の処理を行うべく構成される。例えば、DRxFEM210は、ダイバーシティ信号を、例えば制御器120が指示するような一以上のアクティブ周波数帯域へとフィルタリングするべく構成することができる。他例では、DRxFEM210は、ダイバーシティ信号を増幅するべく構成することができる。それを目的として、DRxFEM210は、フィルタ、低雑音増幅器、帯域選択スイッチ、整合回路及び他の部品を含み得る。
【0024】
DRxFEM210は、処理されたダイバーシティ信号を、送信線135を介して、ダイバーシティRF(D−RF)モジュール116のような下流側モジュールへと送信する。下流側モジュールは、さらに処理されたダイバーシティ信号を送受信器112に供給する。ダイバーシティRFモジュール116(及び、いくつかの実装においては送受信器)は、制御器120によって制御される。いくつかの実装において、制御器120は、送受信器112内に実装することができる。
【0025】
図3は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器(DRx)構成300が、多重周波数帯域に対応する多重経路を備えたDRxモジュール310を含み得ることを示す。DRx構成300は、ダイバーシティ信号を受信するべく構成されたダイバーシティアンテナ140を含む。いくつかの実装において、ダイバーシティ信号は、単一周波数帯域に変調されたデータを含む単一帯域信号とすることができる。いくつかの実装において、ダイバーシティ信号は、多重周波数帯域に変調されたデータを含む多重帯域信号(帯域間キャリアアグリゲーション信号とも称する)とすることができる。
【0026】
DRxモジュール310は、ダイバーシティアンテナ140からのダイバーシティ信号を受信する入力と、処理されたダイバーシティ信号を送受信器330に(送信線135及びダイバーシティRFモジュール320を介して)与える出力とを有する。DRxモジュール310の入力は、第1マルチプレクサ(MUX)311の入力に供給される。第1マルチプレクサ311は複数のマルチプレクサ出力を含む。各マルチプレクサ出力は、DRxモジュール310の入力及び出力間の経路に対応する。各経路は、各周波数帯域に対応し得る。DRxモジュール310の出力は、第2マルチプレクサ312の出力によって与えられる。第2マルチプレクサ312は複数のマルチプレクサ入力を含む。各マルチプレクサ入力は、DRxモジュール310の入力及び出力間の経路の一つに対応する。
【0027】
周波数帯域は、UMTS(ユニバーサル移動体通信システム)周波数帯域のようなセルラー周波数帯域とすることができる。例えば、第1周波数帯域を1930メガヘルツ(MHZ)〜1990MHzのUMTSダウンリンク又は「Rx」帯域2とし、第2周波数帯域を869MHz〜894MHzのUMTSダウンリンク又は「Rx」帯域5とすることができる。表1において以下に記載のもの又は他の非UMTS周波数帯域のような、他のダウンリンク周波数帯域も使用され得る。
【0028】
いくつかの実装において、DRxモジュール310はDRx制御器302を含む。DRx制御器302は、制御器120(通信制御器とも称する)から信号を受信し、当該受信信号に基づいて入力及び出力間の複数の経路の一以上を選択的にアクティブにする。いくつかの実装において、DRxモジュール310は、DRx制御器302を含まずに制御器120が、複数の経路の一以上を直接、選択的にアクティブにする。
【0029】
上述のように、いくつかの実装において、ダイバーシティ信号は単一帯域信号である。すなわち、いくつかの実装において、第1マルチプレクサ311は、単一帯域信号の周波数帯域に対応する複数の経路の一つへと、DRx制御器302から受信した信号に基づきダイバーシティ信号を引き回す単極/多投(SPMT)スイッチである。DRx制御器302は、DRx制御器302が通信制御器120から受信した帯域選択信号に基づいて信号を発生させることができる。同様に、いくつかの実装において、第2マルチプレクサ312は、DRx制御器302から受信した信号に基づいて、単一帯域信号の周波数帯域に対応する複数の経路の一つからの信号を引き回すSPMTスイッチである。
【0030】
上述のように、いくつかの実装において、ダイバーシティ信号は多重帯域信号である。すなわち、いくつかの実装において、第1マルチプレクサ311は、DRx制御器302から受信した分割器制御信号に基づいて、多重帯域信号の2以上周波数帯域に対応する複数の経路の2以上にダイバーシティ信号を引き回す帯域分割器である。信号分割器の機能は、SPMTスイッチ、ダイプレクサフィルタ、又はこれらの何らかの組み合わせとして実装することができる。同様に、いくつかの実装において、第2マルチプレクサ312は、多重帯域信号の2以上の周波数帯域に対応する複数の経路の2以上からの信号を、DRx制御器302から受信した結合器制御信号に基づいて結合する信号結合器である。信号結合器の機能は、SPMTスイッチ、ダイプレクサフィルタ、又はこれらの何らかの組み合わせとして実装することができる。DRx制御器302は、DRx制御器302が通信制御器120から受信した帯域選択信号に基づいて分割器制御信号及び結合器制御信号を発生させることができる。
【0031】
すなわち、いくつかの実装において、DRx制御器302は、DRx制御器302が(例えば通信制御器120から)受信した帯域選択信号に基づいて、複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするべく構成される。いくつかの実装において、DRx制御器302は、信号分割器に分割器制御信号を送信しかつ信号結合器に結合器制御信号を送信することによって複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするべく構成される。
【0032】
DRxモジュール310は複数の帯域通過フィルタ313a〜313dを含む。帯域通過フィルタ313a〜313dの各一つは、複数の経路の一つの対応経路に沿って設けられ、かつ、帯域通過フィルタにおいて受信された信号を、当該複数の経路の当該一つの対応周波数帯域へとフィルタリングするべく構成される。いくつかの実装において、帯域通過フィルタ313a〜313dはさらに、帯域通過フィルタにおいて受信した信号を、当該複数の経路の当該一つの対応周波数帯域のダウンリンク周波数サブ帯域へとフィルタリングするべく構成される。DRxモジュール310は複数の増幅器314a〜314dを含む。増幅器314a〜314dの各一つは、複数の経路の一つの対応経路に沿って設けられ、かつ、当該増幅器において受信した信号を増幅するべく構成される。
【0033】
いくつかの実装において、増幅器314a〜314dは、当該増幅器が設けられた経路の各周波数帯域内の信号を増幅するべく構成された狭帯域増幅器である。いくつかの実装において、増幅器314a〜314dは、DRx制御器302によって制御可能である。例えば、いくつかの実装において、増幅器314a〜314dはそれぞれ、イネーブル/ディセーブル入力を含み、当該イネーブル/ディセーブル入力において受信した増幅器イネーブル信号に基づいてイネーブル(又はディセーブル)にされる。増幅器イネーブル信号は、DRx制御器302によって送信することができる。すなわち、いくつかの実装において、DRx制御器302は、複数の経路の一以上に沿ってそれぞれが設けられた増幅器314a〜314dの一以上に増幅器イネーブル信号を送信することにより、当該複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするべく構成される。かかる実装においては、DRx制御器302による制御というよりもむしろ、第1マルチプレクサ311を、ダイバーシティ信号を複数の経路のそれぞれに引き回す信号分割器とし、第2マルチプレクサ312を、当該複数の経路のそれぞれからの信号を結合する信号結合器とすることができる。しかしながら、DRx制御器302が第1マルチプレクサ311及び第2マルチプレクサ312を制御する実装において、DRX制御器302はまた、例えば電池を節約するべく特定の増幅器314a〜314dをイネーブル(又はディセーブル)にすることもできる。
【0034】
いくつかの実装において、増幅器314a〜314dは可変利得増幅器(VGA)である。すなわち、いくつかの実装において、DRxモジュール310は複数の可変利得増幅器(VGA)を含み、VGAの各一つは、複数の経路の一つの対応経路に沿って設けられ、かつ、当該VGAにおいて受信した信号を、DRx制御器302から受信した増幅器制御信号によって制御される利得によって増幅するべく構成される。
【0035】
VGAの利得は、バイパス可能、ステップ可変、連続可変とすることができる。いくつかの実装において、VGAの少なくとも一つは、固定利得増幅器と、増幅器制御信号によって制御可能なバイパススイッチとを含む。バイパススイッチは(第1位置において)、固定利得増幅器の入力と当該固定利得増幅器の出力との間の線を閉とすることにより、信号が当該固定利得増幅器をバイパスするのを許容することができる。バイパススイッチは(第2位置において)入力及び出力間の線を開とすることにより、信号が固定利得増幅器を通過するようにできる。いくつかの実装において、バイパススイッチが第1位置にあると、固定利得増幅器はディセーブルにされ、又はバイパスモードに適合するべく再構成される。
【0036】
いくつかの実装において、VGAの少なくとも一つは、当該VGAにおいて受信した信号を、増幅器制御信号によって指示された複数の設定量の一つの利得によって増幅するべく構成されたステップ可変利得増幅器を含む。いくつかの実装において、VGAの少なくとも一つは、当該VGAにおいて受信した信号を増幅器制御信号に比例する利得によって増幅するべく構成された連続可変利得増幅器を含む。
【0037】
いくつかの実装において、増幅器314a〜314dは可変電流増幅器(VCA)である。VCAにより引き出される電流は、バイパス可能、ステップ可変、連続可変とすることができる。いくつかの実装において、VCAの少なくとも一つは、固定電流増幅器と、増幅器制御信号によって制御可能なバイパススイッチとを含む。バイパススイッチは(第1位置において)、固定電流増幅器の入力と当該固定電流増幅器の出力との間の線を閉とすることにより、信号が当該固定電流増幅器をバイパスするのを許容することができる。バイパススイッチは(第2位置において)入力及び出力間の線を開とすることにより、信号が固定電流増幅器を通過するようにできる。いくつかの実装において、バイパススイッチが第1位置にあると、固定電流増幅器はディセーブルにされ、又はバイパスモードに適合するべく再構成される。
【0038】
いくつかの実装において、VCAの少なくとも一つは、当該VCAにおいて受信した信号を、増幅器制御信号が指示する複数の設定量の一つの電流を引き出すことによって増幅するべく構成されたステップ可変電流増幅器を含む。いくつかの実装において、VCAの少なくとも一つは、当該VCAにおいて受信した信号を、増幅器制御信号に比例する電流を引き出すことによって増幅するべく構成された連続可変電流増幅器を含む。
【0039】
いくつかの実装において、増幅器314a〜314dは、固定利得、固定電流増幅器である。いくつかの実装において、増幅器314a〜314dは、固定利得、可変電流増幅器である。いくつかの実装において、増幅器314a〜314dは、可変利得、固定電流増幅器である。いくつかの実装において、増幅器314a〜314dは、可変利得、可変電流増幅器である。
【0040】
いくつかの実装において、DRx制御器302は、入力において受信した入力信号の、サービス品質メトリックに基づいて増幅器制御信号(複数可)を発生させる。いくつかの実装において、DRx制御器302は、通信制御器120から受信した信号に基づいて増幅器制御信号(複数可)を発生させる。増幅器制御信号はさらに、受信信号のサービス品質(QoS)メトリックに基づき得る。受信信号のQoSメトリックは、少なくとも部分的には、ダイバーシティアンテナ140において受信したダイバーシティ信号(例えば入力において受信した入力信号)に基づき得る。受信信号のQoSメトリックはさらに、一次アンテナにおいて受信した信号に基づき得る。いくつかの実装において、DRx制御器302は、通信制御器120から信号を受信することなく、ダイバーシティ信号のQoSメトリックに基づいて増幅器制御信号(複数可)を発生させる。
【0041】
いくつかの実装において、QoSメトリックは信号強度を含む。他例では、QoSメトリックは、ビット誤り率、データスループット、送信遅延、又は任意の他のQoSメトリックを含み得る。
【0042】
上述のように、DRxモジュール310は、ダイバーシティアンテナ140からのダイバーシティ信号を受信する入力と、処理されたダイバーシティ信号を送受信器330に(送信線135及びダイバーシティRFモジュール320を介して)与える出力とを有する。ダイバーシティRFモジュール320は、処理されたダイバーシティ信号を、送信線135を介して受信してさらなる処理を行う。特に、処理されたダイバーシティ信号は、ダイバーシティRFマルチプレクサ321によって一以上の経路へと分割され又は引き回される。当該経路において、分割され又は引き回された信号は、対応する帯域通過フィルタ323a〜323dによるフィルタリングを受け、対応する増幅器324a〜324dによって増幅される。増幅器324a〜324dそれぞれの出力は、送受信器330に与えられる。
【0043】
ダイバーシティRFマルチプレクサ321は、経路の一以上を選択的にアクティブにするべく制御器120によって(直接的に又はオンチップダイバーシティRF制御器を介してのいずれかによって)制御することができる。同様に、増幅器324a〜324dも制御器120によって制御され得る。例えば、いくつかの実装において、増幅器324a〜324dのそれぞれは、イネーブル/ディセーブル入力を含み、増幅器イネーブル信号に基づいてイネーブル(又はディセーブル)にされる。いくつかの実装において、増幅器324a〜324dは、制御器120(又は制御器120が制御するオンチップダイバーシティRF制御器)から受信した増幅器制御信号が制御する利得により、VGAにおいて受信した信号を増幅する可変利得増幅器(VGA)である。いくつかの実装において、増幅器324a〜324dは可変電流増幅器(VCA)である。
【0044】
すでにダイバーシティRFモジュール320を含んだ受信器チェーンにDRxモジュール310を追加することにより、DRx構成300における帯域通過フィルタの数は2倍となる。すなわち、いくつかの実装において、帯域通過フィルタ323a〜323dは、ダイバーシティRFモジュール320には含まれない。むしろ、DRxモジュール310の帯域通過フィルタ313a〜313dが、帯域外ブロッカーの強度を低減するべく使用される。さらに、ダイバーシティRFモジュール320の自動利得制御(AGC)テーブルをシフトして、ダイバーシティRFモジュール320の増幅器324a〜324dが与える利得量を、DRxモジュール310の増幅器314a〜314dが与える利得量だけ低減することができる。
【0045】
例えば、DRxモジュール利得が15dBでありかつ受信器感度が−100dBmの場合、ダイバーシティRFモジュール320は−85dBmの感度となる。ダイバーシティRFモジュール320の閉ループAGCがアクティブになると、その利得は自動的に15dBだけ降下する。しかしながら、信号部品及び帯域外ブロッカーの双方が受信されて15dBだけ増幅される。すなわち、ダイバーシティRFモジュール320の15dB利得降下には、その線形性の15dB上昇も付随し得る。特に、ダイバーシティRFモジュール320の増幅器324a〜324dは、当該増幅器の線形性が、利得低減(又は電流増加)に伴い増加するように設計され得る。
【0046】
いくつかの実装において、制御器120は、DRxモジュール310の増幅器314a〜314dとダイバーシティRFモジュール320の増幅器324a〜324dとの利得(及び/又は電流)を制御する。上記例においてのように、制御器120は、DRxモジュール310の増幅器314a〜314dが与える一定量の利得が増加することに応答して、ダイバーシティRFモジュール320の増幅器324a〜324dが与える一定量の利得を低減することができる。すなわち、いくつかの実装において、制御器120は、(ダイバーシティRFモジュール320の増幅器324a〜324dのための)下流側増幅器制御信号を(DRxモジュール310の増幅器314a〜314dのための)増幅器制御信号に基づいて発生させ、かつ、送信線135を介して(DRxモジュール310の)出力に結合された一以上の下流側増幅器324a〜324dの利得を制御するべく構成される。いくつかの実装において、制御器120はまた、無線デバイスの、フロントエンドモジュール(FEM)における増幅器のような他の部品の利得も増幅器制御信号に基づいて制御する。
【0047】
上述のように、いくつかの実装において、帯域通過フィルタ323a〜323dは含まれない。すなわち、いくつかの実装において、下流側増幅器324a〜324dの少なくとも一つは、下流側帯域通過フィルタを通過することなく、送信線135を介して(DRxモジュール310の)出力に結合される。
【0048】
図4は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成400が、ダイバーシティ受信器(DRx)モジュール310よりも少ない増幅器を備えたダイバーシティRFモジュール420を含み得ることを示す。ダイバーシティ受信器構成400は、
図3を参照して上述されたダイバーシティアンテナ140及びDRxモジュール310を含む。DRxモジュール310の出力が、送信線135を介してダイバーシティRFモジュール420へと通過する。ダイバーシティRFモジュール420は、
図4のダイバーシティRFモジュール420がDRxモジュール310よりも少ない増幅器を含む点で
図3のダイバーシティRFモジュール320とは異なる。
【0049】
上述のように、いくつかの実装において、ダイバーシティRFモジュール420は帯域通過フィルタを含まない。すなわち、いくつかの実装において、ダイバーシティRFモジュール420の一以上の増幅器424は帯域固有とする必要がない。特に、ダイバーシティRFモジュール420は一以上の経路を含み得る。各経路は、DRxモジュール310の経路に一対一でマッピングされない増幅器424を含む。かかる経路(又は対応する増幅器)のマッピングは、制御器120に記憶することができる。
【0050】
したがって、DRxモジュール310が、それぞれが一周波数帯域に対応する一定数の経路を含む一方、ダイバーシティRFモジュール420は、単一周波数帯域に対応しない一以上の経路を含み得る。
【0051】
(
図4に示される)いくつかの実装において、ダイバーシティRFモジュール420は、送信線135から受信した信号を増幅して増幅済み信号をマルチプレクサ421に出力する単一広帯域増幅器424を含む。マルチプレクサ421は、それぞれが各周波数帯域に対応する複数のマルチプレクサ出力を含む。いくつかの実装において、ダイバーシティRFモジュール420はいずれの増幅器も含まない。
【0052】
いくつかの実装において、ダイバーシティ信号は単一帯域信号である。すなわち、いくつかの実装において、マルチプレクサ421は、制御器120から受信した信号に基づいてダイバーシティ信号を、複数の出力の、単一帯域信号の周波数帯域に対応する一つへと引き回すSPMTスイッチである。いくつかの実装において、ダイバーシティ信号は多重帯域信号である。すなわち、いくつかの実装において、マルチプレクサ421は、制御器120から受信した分割器制御信号に基づいてダイバーシティ信号を、複数の出力の、多重帯域信号の2以上の周波数帯域に対応する2以上へと引き回す信号分割器である。いくつかの実装において、ダイバーシティRFモジュール420は、単一モジュールとして送受信器330と組み合わせることができる。
【0053】
いくつかの実装において、ダイバーシティRFモジュール420は、それぞれが一組の周波数帯域に対応する多重増幅器を含む。送信線135からの信号は、第1経路に沿って高周波増幅器に高周波を出力しかつ第2経路に沿って低周波増幅器に低周波を出力する帯域分割器へと供給することができる。各増幅器の出力は、当該信号を送受信器330の対応入力へと引き回すべく構成されたマルチプレクサ421へと与えることができる。
【0054】
図5は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成500が、オフモジュールフィルタ513に結合されたDRxモジュール510を含み得ることを示す。DRxモジュール510は、複数の部品を受容するべく構成されたパッケージング基板501と、パッケージング基板501に実装された受信システムとを含み得る。DRxモジュール510は、DRxモジュール510から出るように引き回されて任意の所望帯域のためのフィルタをサポートするシステムインテグレータ、設計者又は製造者にとって利用可能とされた一以上の信号経路を含み得る。
【0055】
DRxモジュール510は、DRxモジュール510の入力及び出力間に一定数の経路を含む。DRxモジュール510は、DRx制御器502が制御するバイパススイッチ519によってアクティブにされる入力及び出力間のバイパス経路を含む。
図5が単一のバイパススイッチ519を例示するにもかかわらず、いくつかの実装において、バイパススイッチ519は、多重スイッチ(例えば、入力の物理的近くに設けられた第1スイッチ、及び出力の物理的近くに設けられた第2スイッチ)を含み得る。
図5に示されるように、バイパス経路は、フィルタ又は増幅器を含まない。
【0056】
DRxモジュール510は、第1マルチプレクサ511及び第2マルチプレクサ512を含む一定数のマルチプレクサ経路を含む。マルチプレクサ経路は一定数のオンモジュール経路を含む。これは、第1マルチプレクサ511、パッケージング基板501に実装された帯域通過フィルタ313a〜313d、パッケージング基板501に実装された増幅器314a〜314d、及び第2マルチプレクサ512を含む。マルチプレクサ経路は一以上のオフモジュール経路を含む。これは、第1マルチプレクサ511、パッケージング基板501の外に実装された帯域通過フィルタ513、増幅器514、及び第2マルチプレクサ512を含む。増幅器514は、パッケージング基板501に実装された広帯域増幅器とすることができ、又はパッケージング基板501の外に実装することもできる。上述のように、増幅器314a〜314d、514は、可変利得増幅器及び/又は可変電流増幅器とすることができる。
【0057】
DRx制御器502は、入力及び出力間の複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするべく構成される。いくつかの実装において、DRx制御器502は、DRx制御器502が(例えば通信制御器から)受信した帯域選択信号に基づき複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするべく構成される。DRx制御器502は、例えば、バイパススイッチ519の開閉により、増幅器314a〜314d、514のイネーブル又はディセーブルにより、マルチプレクサ511、512の制御により、又は他のメカニズムを介して当該経路を選択的にアクティブにすることができる。例えば、DRx制御器502は、(例えば、フィルタ313a〜313d、513と増幅器314a〜314d、514との間の)経路沿いのスイッチを開閉すること、又は増幅器314a〜314d、514の利得を実質的にゼロに設定することができる。
【0058】
図6は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成600が、チューニング可能整合回路を備えたDRxモジュール610を含み得ることを示す。特に、DRxモジュール610は、DRxモジュール610の入力及び出力の一以上に設けられた一以上のチューニング可能整合回路を含み得る。
【0059】
同じダイバーシティアンテナ140において受信した多重周波数帯域のすべてが、理想的なインピーダンス整合である可能性は低い。コンパクト整合回路を使用して各周波数帯域を整合させるべく、チューニング可能入力整合回路616をDRxモジュール610の入力に実装して(例えば通信制御器からの帯域選択信号に基づき)DRx制御器602によって制御することができる。DRx制御器602は、チューニング可能入力整合回路616を、複数の周波数帯域(又は複数組の周波数帯域)をチューニングパラメータに関連付けるルックアップテーブルに基づいてチューニングすることができる。チューニング可能入力整合回路616は、チューニング可能T型回路、チューニング可能π型回路又は任意の他のチューニング可能整合回路とすることができる。特に、チューニング可能入力整合回路616は、抵抗器、インダクタ及びキャパシタのような一以上の可変部品を含み得る。これらの可変部品は、並列及び/又は直列に接続してDRxモジュール610の入力と第1マルチプレクサ311の入力との間に接続し又はDRxモジュール610の入力と接地電圧との間に接続することができる。
【0060】
同様に、多くの周波数帯域の信号を搬送する一つのみの送信線135(又は少なくともいくつかのケーブル)によっては、多重周波数帯域すべてが理想的なインピーダンス整合となる可能性は低い。コンパクト整合回路を使用して各周波数帯域を整合させるべく、チューニング可能出力整合回路617をDRxモジュール610の出力に実装して(例えば通信制御器からの帯域選択信号に基づき)DRx制御器602によって制御することができる。DRx制御器602は、チューニング可能出力整合回路618を、複数の周波数帯域(又は複数組の周波数帯域)をチューニングパラメータに関連付けるルックアップテーブルに基づいてチューニングすることができる。チューニング可能出力整合回路617は、チューニング可能T型回路、チューニング可能π型回路、又は任意の他のチューニング可能整合回路とすることができる。特に、チューニング可能出力整合回路617は、抵抗器、インダクタ及びキャパシタのような一以上の可変部品を含み得る。これらの可変部品は、並列及び/又は直列に接続してDRxモジュール610の出力と第2マルチプレクサ312の出力との間に接続し又はDRxモジュール610の出力と接地電圧との間に接続することができる。
【0061】
図7は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成700が多重送信線を含み得ることを示す。
図7が2つの送信線735a〜735b及び一つのアンテナ140を備えた実施形態を例示するにもかかわらず、ここに記載される側面は、2以上の送信線及び/又は(以下にさらに詳述される)2以上のアンテナを備えた実施形態に実装することができる。
【0062】
ダイバーシティ受信器構成700は、アンテナ140に結合されたDRxモジュール710を含む。DRxモジュール710は、DRxモジュール710の入力(例えばアンテナ140aに結合された入力)と当該DRxモジュールの出力(例えば第1送信線735aに結合された第1出力、又は第2送信線735bに結合された第2出力)との間に一定数の経路を含む。いくつかの実装において、DRxモジュール710は、DRx制御器702が制御する一以上のバイパススイッチによってアクティブにされる入力及び出力間の一以上のバイパス経路(図示せず)を含む。
【0063】
DRxモジュール710は、入力マルチプレクサ311及び出力マルチプレクサ712を含む一定数のマルチプレクサ経路を含む。マルチプレクサ経路は、入力マルチプレクサ311、帯域通過フィルタ313a〜313d、増幅器314a〜314d及び出力マルチプレクサ712を含む一定数のオンモジュール経路(図示)を含む。マルチプレクサ経路は、上述のような一以上のオフモジュール経路(図示せず)を含み得る。またも上述のように、増幅器314a〜314dは、可変利得増幅器及び/又は可変電流増幅器とすることができる。
【0064】
DRx制御器702は、入力及び出力間の複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするべく構成される。いくつかの実装において、DRx制御器702は、DRx制御器702が(例えば通信制御器から)受信した帯域選択信号に基づき複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするべく構成される。DRx制御器702は、例えば、上述のような増幅器314a〜314dのイネーブル又はディセーブルにより、マルチプレクサ311、712の制御により、又は他のメカニズムを介して当該経路を選択的にアクティブにすることができる。
【0065】
多重送信線735a〜735bを良好に利用するべくDRx制御器702は、帯域選択信号に基づき出力マルチプレクサ712を制御して、経路に沿って伝播する各信号を、送信線735a〜735b(又は送信線735a〜735bに対応する出力マルチプレクサ出力)の選択された一つへと引き回すことができる。
【0066】
いくつかの実装において、受信信号が単一周波数帯域を含むことを帯域選択信号が指示する場合、DRx制御器702は出力マルチプレクサ712を制御して、対応経路を伝播する信号をデフォルト送信線へと引き回すことができる。デフォルト送信線は、送信線735a〜735bの一つが短い、雑音導入が少ない、又はその他好ましいといった場合、すべての経路(及び対応周波数帯域)にとって同じとすることができる。デフォルト送信線は、異なる経路に対して異なり得る。例えば、低周波帯域に対応する経路を第1送信線735bへと引き回し、高周波帯域に対応する経路を第2送信線735bへと引き回すことができる。
【0067】
すなわち、DRx制御器702は、入力マルチプレクサ311において受信した一以上のRF信号が単一周波数帯域であることを指示する帯域選択信号に応答して第2マルチプレクサ712を制御し、当該単一周波数帯域に対応する出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済みRF信号をデフォルト出力マルチプレクサ出力へと引き回すべく構成することができる。上述のように、デフォルト出力マルチプレクサ出力は、異なる単一周波数帯域に対して異なり又はすべての周波数帯域に対して同じとすることができる。
【0068】
いくつかの実装において、受信信号が2つの周波数帯域を含むことを帯域選択信号が指示する場合、DRx制御器702は出力マルチプレクサ712を制御し、第1周波数帯域に対応する経路に沿って伝播する信号を第1送信線735aへと引き回し、第2周波数帯域に対応する経路に沿って伝播する信号を第2送信線735bへと引き回すことができる。すなわち、2つの周波数帯域が双方とも高周波帯域(又は低周波帯域)であっても、対応経路に沿って伝播する信号は、異なる送信線へと引き回すことができる。同様に、3以上の送信線の場合、3以上の周波数帯域それぞれを、異なる送信線へと引き回すことができる。
【0069】
すなわち、DRX制御器702は、入力マルチプレクサ311において受信した一以上のRF信号が第1周波数帯域及び第2周波数帯域を含むことを指示する帯域選択信号に応答して第2マルチプレクサ712を制御し、第1周波数帯域に対応する出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済みRF信号を第1出力マルチプレクサ出力へと引き回し、第2周波数帯域に対応する出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済みRF信号を第2出力マルチプレクサ出力へと引き回すべく構成することができる。上述のように、第1周波数帯域及び第2周波数帯域は双方とも、高周波帯域又は低周波帯域とすることができる。
【0070】
いくつかの実装において、受信信号が3つの周波数帯域を含むことを帯域選択信号が示す場合、DRx制御器702は出力マルチプレクサ712を制御して当該周波数帯域の2つに対応する2つの経路に沿って伝播する信号の2つを結合し、当該結合信号を当該送信線の一方に沿って引き回し、第3周波数帯域に対応する経路に沿って伝播する信号を当該送信線の他方に沿って引き回すことができる。いくつかの実装において、DRx制御器702は出力マルチプレクサ712し、3つの周波数帯域の、互いに最も近い2つ(例えば双方とも低周波帯域又は双方とも高周波帯域)を結合する。かかる実装は、DRxモジュール710の出力又は下流側モジュールの入力におけるインピーダンス整合を簡略化することができる。いくつかの実装において、DRx制御器702は出力マルチプレクサ712を制御して3つの周波数帯域の、最も離れた2つを結合する。かかる実装は、下流側モジュールにおける周波数帯域の分離を簡略化することができる。
【0071】
すなわち、DRx制御器702は、入力マルチプレクサ311において受信した一以上のRF信号が第1周波数帯域、第2周波数帯域及び第3周波数帯域を含むことを指示する帯域選択信号に応答して第2マルチプレクサ712を制御し、(a)第1周波数帯域に対応する出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済みRF信号と、第2周波数帯域に対応する出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済みRF信号とを結合して結合信号を発生させ、(b)当該結合信号を第1出力マルチプレクサ出力へと引き回し、及び(c)第3周波数帯域に対応する出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済みRF信号を第2出力マルチプレクサ出力へと引き回すべく構成することができる。上述のように、第1周波数帯域及び第2周波数帯域は、3つの周波数帯域の、互いに最も近いもの又は最も離れたものとすることができる。
【0072】
いくつかの実装において、受信信号が4つの周波数帯域を含むことを帯域選択信号が指示する場合、DRx制御器702は出力マルチプレクサ712を制御し、当該周波数帯域の2つに対応する2つの経路に沿って伝播する信号の2つを結合して第1結合信号を当該送信線の一方に沿って引き回し、当該周波数帯域の他の2つに対応する2つの経路に沿って伝播する信号の2つを引き回して第2結合信号を当該送信線の他方に沿って引き回すことができる。いくつかの実装において、DRx制御器702は出力マルチプレクサ712を制御し、当該周波数帯域の3つに対応する3つの経路に沿って伝播する信号の3つを結合して当該結合信号を当該送信線の一方に沿って引き回し、第4周波数帯域に対応する経路に沿って伝播する信号を当該送信線の他方に沿って引き回すことができる。かかる実装は、周波数帯域の3つが互いに近く(例えばすべてが低周波帯域)かつ第4周波数帯域が離れている(例えば高周波帯域)場合に有利となり得る。
【0073】
一般に、受信信号が、存在する送信線よりも多くの周波数帯域を含むことを帯域選択信号が指示する場合、DRx制御器702は出力マルチプレクサ712を制御し、当該周波数帯域の2以上に対応する2以上の経路に沿って伝播する信号の2以上を結合して当該結合信号を当該送信線の一方へと引き回すことができる。DRx制御器702は、出力マルチプレクサ712して、互いに最も近い又は最も離れた周波数帯域を結合することができる。
【0074】
すなわち、経路の一つに沿って伝播する信号は、出力マルチプレクサ712によって、他の経路に沿って伝播する他の信号に応じて送信線の異なる一つへと引き回すことができる。一例では、第3増幅器314cを通過する第3経路に沿って伝播する信号は、第3経路のみがアクティブな経路である場合には第2送信線735bへと引き回し、(第4増幅器314dを通過する)第4経路もアクティブである場合には第1送信線735aへと引き回す(かつ第2送信線735bへと引き回す)ことができる。
【0075】
すなわち、DRx制御器702は、第1帯域選択信号に応答して出力マルチプレクサ712を制御し、出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済みRF信号を第1出力マルチプレクサ出力へと引き回し、第2帯域選択信号に応答して当該出力マルチプレクサを制御し、出力マルチプレクサ入力において受信した増幅済みRF信号を第2出力マルチプレクサ出力へと引き回すべく構成することができる。
【0076】
すなわち、DRxモジュール710は、複数の増幅器314a〜314dを含む受信システムを構成する。複数の増幅器314a〜314dの各一つは、受信システムの入力(例えばアンテナ140に結合されたDRxモジュール710の入力及び/又は他のアンテナに結合されたDRxモジュール710の付加入力)と受信システムの出力(例えば送信線735a〜735bに結合されたDRxモジュール710の出力及び/又は他の送信線に結合されたDRxモジュール710の付加出力)との間にある複数の経路の一つの対応経路に沿って設けられる。増幅器314a〜314dの各一つは、増幅器314a〜314dにおいて受信したRF信号を増幅するべく構成される。
【0077】
DRxモジュール710はさらに、一以上の入力マルチプレクサ入力において一以上のRF信号を受信して当該一以上のRF信号の各一つを、複数の入力マルチプレクサ出力の一以上それぞれへと出力して複数の経路の一以上それぞれに沿って伝播させるべく構成された入力マルチプレクサ311を含む。いくつかの実装において、DRxモジュール710は、単一入力マルチプレクサ入力において単一RF信号を受信し、DRx制御器702によって当該単一RF信号を、帯域選択信号において指示された各周波数帯域に対応する当該複数の入力マルチプレクサ出力の一以上へと出力するべく制御される。いくつかの実装において、DRxモジュール710は、多重入力マルチプレクサ入力において多重RF信号(それぞれが、帯域選択信号において指示された異なる組の一以上の周波数帯域に対応)を受信し、DRx制御器702によって当該多重RF信号のそれぞれを、各RF信号の当該組の一以上の周波数帯域に対応する当該複数の入力マルチプレクサ出力の一以上へと出力するべく制御される。すなわち、入力マルチプレクサ311は一般に、それぞれが一以上の周波数帯域に対応する一以上のRF信号を受信し、DRx制御器によって各RF信号を、当該RF信号の一以上の周波数帯域に対応する一以上の経路に沿って引き回すべく制御される。
【0078】
DRxモジュール710はさらに、複数の経路の一以上それぞれに沿って伝播する一以上の増幅済みRF信号を出力マルチプレクサ入力の一以上それぞれにおいて受信し、当該一以上の増幅済みRF信号のそれぞれを(それぞれが複数の出力送信線735a〜735bの一つに結合された)複数の出力マルチプレクサ出力の選択された一つへと出力するべく構成された出力マルチプレクサ712を含む。
【0079】
DRxモジュール710はさらに、帯域選択信号を受信し、当該帯域選択信号に基づいて入力マルチプレクサ及び出力マルチプレクサを制御するべく構成されたDRx制御器702を含む。上述のように、DRx制御器702は入力マルチプレクサを制御し、一以上の周波数帯域に対応する一以上のRF信号のそれぞれを、当該RF信号の一以上の周波数帯域に対応する一以上の経路に沿って引き回す。またも上述のように、DRx制御器702は出力マルチプレクサを制御し、一以上の経路に沿って伝播する一以上の増幅済みRF信号を、DRxモジュール710に結合された送信線735a〜735bを良好に利用するべく、複数の出力マルチプレクサ出力の選択された一つへと引き回す。
【0080】
いくつかの実装において、受信信号が多重周波数帯域を含むことを帯域選択信号が指示する場合、DRx制御器702は出力マルチプレクサ712を制御し、多重周波数帯域に対応する経路に沿って伝播する信号すべてを結合して当該結合信号を送信線の一方へと引き回す。かかる実装は、他方の送信線が使用不能(例えば損傷又は特定の無線通信構成に不存在)の場合に使用することができ、DRx制御器702が(例えば通信制御器から)受信した当該送信線の一方が使用不能との制御器信号に応答して実装することができる。
【0081】
すなわち、DRx制御器702は、入力マルチプレクサ311において受信した一以上のRF信号が多重周波数帯域を含むことを指示する帯域選択信号に応答しかつ送信線が使用不能であることを指示する制御器信号に応答して出力マルチプレクサ712を制御し、多重周波数帯域に対応する多重出力マルチプレクサ入力において受信した多重増幅済みRF信号を結合して結合信号を発生させ、当該結合信号を出力マルチプレクサ出力へと引き回すべく構成することができる。
【0082】
図8は、動的引き回しを目的として使用することができる出力マルチプレクサ812の一実施形態を示す。出力マルチプレクサ812は、複数の周波数帯域に対応する複数の経路に沿って設けられた増幅器にそれぞれが結合され得る複数の入力801a〜801dを含む。出力マルチプレクサ812は、それぞれが複数の送信線に結合され得る複数の出力802a〜802bを含む。出力802a〜802bそれぞれは、結合器820a〜820bそれぞれの出力に結合される。入力801a〜801dそれぞれは、一組の単極/単投(SPST)スイッチ830の一つを介して結合器820a〜820bそれぞれの入力に結合される。スイッチ830は、DRx制御器に結合され得る制御バス803を介して制御可能である。
【0083】
図9は、動的引き回しを目的として使用することができる出力マルチプレクサ912の他実施形態を示す。出力マルチプレクサ912は、複数の周波数帯域に対応する複数の経路に沿って設けられた増幅器にそれぞれが結合され得る複数の入力901a〜901dを含む。出力マルチプレクサ912は、それぞれが複数の送信線に結合され得る複数の出力902a〜902bを含む。出力902a〜902bそれぞれは、結合器920a〜920bそれぞれの出力に結合される。第1入力901aは第1結合器920aの入力に結合され、第4入力901dは第2結合器920dの入力に結合される。第2入力901bは、結合器920a〜920bのそれぞれに結合された出力を有する第1単極/多投(SPMT)スイッチ930aに結合される。同様に、第3入力901cは、結合器920a〜920bのそれぞれに結合された出力を有する第2SPMTスイッチ930bに結合される。スイッチ930a〜930bは、DRx制御器に結合された制御バス903を介して制御可能である。
【0084】
図8の出力マルチプレクサ812とは異なり、
図9の出力マルチプレクサ912は、入力901a〜901dそれぞれが出力902a〜902bのいずれかへと引き回されることを許容しない。むしろ、第1入力901aは固定的に第1出力902aへと引き回され、第4入力902dは固定的に第2出力902bへと引き回される。かかる実装は、制御バス903のサイズを低減し、又は制御バス903に取り付けられたDRx制御器の制御ロジックを簡略化することができる。
【0085】
図8の出力マルチプレクサ812及び
図9の出力マルチプレクサ912は双方とも、第1出力マルチプレクサ出力802a、902aに結合された第1結合器820a、920aと、第2出力マルチプレクサ出力802b、902bに結合された第2結合器820b、920bとを含む。さらに、
図8の出力マルチプレクサ812及び
図9の出力マルチプレクサ912の双方は、(DRx制御器により制御可能な)一以上のスイッチを介して第1結合器820a、920a及び第2結合器820b、920bの双方に結合された出力マルチプレクサ入力801b、901bを含む。
図8の出力マルチプレクサ812において、出力マルチプレクサ入力801bは、2つのSPSTスイッチを介して第1結合器820a及び第2結合器820bに結合される。
図9の出力マルチプレクサ912において、出力マルチプレクサ入力901bは、単一のSPMTスイッチを介して第1結合器920a及び第2結合器820bに結合される。
【0086】
図10は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成1000が多重アンテナ1040a〜1040bを含み得ることを示す。
図10が一つの送信線135及び2つのアンテナ1040a〜1040bを備えた一実施形態を例示するにもかかわらず、ここに記載される側面は、2以上の送信線及び/又は2を超えるアンテナを備えた実施形態に実装することができる。
【0087】
ダイバーシティ受信器構成1000は、第1アンテナ1040a及び第2アンテナ1040bに結合されたDRxモジュール1010を含む。DRxモジュール1010は、DRxモジュール1010の入力(例えば第1アンテナ1040aに結合された第1入力、又は第2アンテナ1040bに結合された第2入力)と当該DRxモジュールの出力(例えば送信線135に結合された出力)との間に一定数の経路を含む。いくつかの実装において、DRxモジュール1010は、DRx制御器1002が制御する一以上のバイパススイッチによってアクティブにされる入力及び出力間の一以上のバイパス経路(図示せず)を含む。
【0088】
DRxモジュール1010は、入力マルチプレクサ1011及び出力マルチプレクサ312を含む一定数のマルチプレクサ経路を含む。マルチプレクサ経路は、入力マルチプレクサ1011、帯域通過フィルタ313a〜313d、増幅器314a〜314d及び出力マルチプレクサ312を含む一定数のオンモジュール経路(図示)を含む。マルチプレクサ経路は、上述のように、一以上のオフモジュール経路(図示せず)を含み得る。またも上述のように、増幅器314a〜314dは可変利得増幅器及び/又は可変電流増幅器とすることができる。
【0089】
DRx制御器1002は、複数の経路の一以上を選択的にアクティブにするべく構成される。いくつかの実装において、DRx制御器1002は、複数の経路の一以上を、DRx制御器1002が(例えば通信制御器から)受信した帯域選択信号に基づいて選択的にアクティブにするべく構成される。DRx制御器1002は、例えば、上述のような増幅器314a〜314dのイネーブル又はディセーブルにより、マルチプレクサ1011、312の制御により、又は他のメカニズムを介して当該経路を選択的にアクティブにすることができる。
【0090】
様々なダイバーシティ受信器構成において、アンテナ1040a〜1040bは様々な周波数帯域をサポートすることができる。例えば、一つの実装において、ダイバーシティ受信器構成は、低周波帯域及び中間周波帯域をサポートする第1アンテナ1040aと、高周波帯域をサポートする第2アンテナ1040bとを含み得る。他のダイバーシティ受信器構成は、低周波帯域をサポートする第1アンテナ1040aと、中間周波帯域及び高周波帯域をサポートする第2アンテナ1040bとを含み得る。さらなる他のダイバーシティ受信器構成は、低周波帯域、中間周波帯域及び高周波帯域をサポートする第1広帯域アンテナ1040aのみを含み、第2アンテナ1040bをなしとすることができる。
【0091】
これらのダイバーシティ受信器構成すべてに対し、(例えば通信制御器から受信した又は永久メモリ若しくは他のハードワイヤー構成に記憶されてこれらから読み出される)アンテナ設定信号に基づくDRx制御器1002による入力マルチプレクサ1011の制御を介して同じDRxモジュール1010を使用することができる。
【0092】
いくつかの実装において、ダイバーシティ受信器構成1000が単一のアンテナ1040aのみを含むことをアンテナ設定信号が指示する場合、DRx制御器1002は入力マルチプレクサを制御し、単一のアンテナ1040aにおいて受信した信号を、経路すべて(又は帯域選択信号が指示するアクティブ経路すべて)へと引き回すことができる。
【0093】
すなわち、DRx制御器1002は、ダイバーシティ受信器構成が単一アンテナを含むことを指示するアンテナ設定信号に応答して入力マルチプレクサを制御し、単一入力マルチプレクサ入力において受信したRF信号を、当該RF信号の一以上の周波数帯域に関連付けられた複数の入力マルチプレクサ出力すべて又は複数の入力マルチプレクサ出力すべてへと引き回すべく構成することができる。
【0094】
いくつかの実装において、ダイバーシティ受信器構成1000が低周波帯域をサポートする第1アンテナ1040aと中間周波帯域及び高周波帯域をサポートする第2アンテナ1040bとを含むことをアンテナ設定信号が指示する場合、DRx制御器1002は入力マルチプレクサ1011を制御し、第1アンテナ1040aにおいて受信した信号を第1経路(第1増幅器314aを含む)へと引き回し、第2アンテナ1040bにおいて受信した信号を、第2経路(第2増幅器314bを含む)、第3経路(第3増幅器314cを含む)、及び第4経路(第4増幅器314dを含む)、又は少なくとも帯域選択信号によってアクティブであることが指示された経路へと引き回すことができる。
【0095】
いくつかの実装において、ダイバーシティ受信器構成1000が低周波帯域及び低中間周波帯域をサポートする第1アンテナ1040aと高中間周波帯域及び高周波帯域をサポートする第2アンテナ1040bとを含むことをアンテナ設定信号が指示する場合、DRx制御器1002は入力マルチプレクサ1011を制御し、第1アンテナ1040aにおいて受信した信号を第1経路及び第2経路へと引き回し、第2アンテナ1040bにおいて受信した信号を第3経路及び第4経路又は少なくとも帯域選択信号によってアクティブであることが指示された経路へと引き回すことができる。
【0096】
いくつかの実装において、ダイバーシティ受信器構成1000が低周波帯域及び中間周波帯域をサポートする第1アンテナ1040aと高周波帯域をサポートする第2アンテナ1040bとを含むことをアンテナ設定信号が指示する場合、DRx制御器1002は入力マルチプレクサ1011を制御し、第1アンテナ1040aにおいて受信した信号を第1経路、第2経路及び第3経路へと引き回し、第2アンテナ1040bにおいて受信した信号を第4経路又は少なくとも帯域選択信号によってアクティブであることが指示された経路へと引き回すことができる。
【0097】
すなわち、特定の経路(例えば第3経路)に沿って伝播する信号を、(アンテナ設定信号が指示する)ダイバーシティ受信器構成に応じて、入力マルチプレクサ1011によって(アンテナ1040a〜1040bの一つに結合された)入力マルチプレクサ入力の異なるものから引き回すことができる。
【0098】
すなわち、DRx制御器1002は、第1アンテナ設定信号に応答して入力マルチプレクサ1011を制御し、第1入力マルチプレクサ入力において受信したRF信号を入力マルチプレクサ出力へと引き回し、第2アンテナ設定信号に応答して入力マルチプレクサ1011を制御し、第2入力マルチプレクサ入力において受信したRF信号を当該入力マルチプレクサ出力へと引き回すべく構成することができる。
【0099】
DRx制御器1002は一般に、入力マルチプレクサ1011を制御し、それぞれが一以上の周波数帯域を含む受信信号を一以上の周波数帯域に対応する経路に沿って引き回すべく構成することができる。いくつかの実装において、入力マルチプレクサ1011はさらに、一以上の周波数帯域のそれぞれを当該一以上の周波数帯域に対応する経路に沿って出力する帯域分割器として機能することができる。一例では、かかる帯域分割器は、入力マルチプレクサ1011及び帯域通過フィルタ313a〜313dによって構成される。他の実装において(以下にさらに詳述されるように)、帯域通過フィルタ313a〜313d及び入力マルチプレクサ1011は、帯域分割器を形成するべく他の態様で統合することもできる。
【0100】
図11は、動的引き回しを目的として使用することができる入力マルチプレクサ1111の一実施形態を示す。入力マルチプレクサ1111は、それぞれが一以上のアンテナに結合され得る複数の入力1101a〜1101bを含む。入力マルチプレクサ1111は、(例えば帯域通過フィルタを介して)複数の周波数帯域に対応する複数の経路に沿って設けられた増幅器にそれぞれが結合された複数の出力1102a〜1102dを含む。入力1101a〜1101bの各一つは、一組の単極/単投(SPST)スイッチ1130を介して出力1102a〜1102dのそれぞれに結合される。スイッチ1130は、DRx制御器に結合され得る制御バス1103を介して制御可能である。
【0101】
図12は、動的引き回しを目的として使用することができる入力マルチプレクサ1211の他実施形態を示す。入力マルチプレクサ1211は、それぞれが一以上のアンテナに結合され得る複数の入力1201a〜1201bを含む。入力マルチプレクサ1211は、(例えば帯域通過フィルタを介して)複数の周波数帯域に対応する複数の経路に沿って設けられた増幅器にそれぞれが結合された複数の出力1202a〜1202dを含む。第1入力1201aは、第1出力1202a、第1多極/単投(MPST)スイッチ1230a及び第2MPSTスイッチ1230bに結合される。第2入力1201bは、第1MPSTスイッチ1230a、第2MPSTスイッチ1230b及び第4出力1202dに結合される。スイッチ1230a〜1230bは、DRx制御器に結合された制御バス1203を介して制御可能である。
【0102】
図11の入力マルチプレクサ1111とは異なり、
図12の出力マルチプレクサ1211は、入力1201a〜1201bそれぞれが出力1202a〜1202dのいずれかへと引き回されることを許容しない。むしろ、第1入力1201aは固定的に第1出力1202aへと引き回され、第2入力1201bは固定的に第4出力1202dへと引き回される。かかる実装は、制御バス903のサイズを低減し、又は制御バス903に取り付けられたDRx制御器の制御ロジックを簡略化することができる。それにもかかわらず、DRx制御器は、アンテナ設定信号に基づいてスイッチ1230a〜1230bを制御し、入力1201a〜1201bいずれかからの信号を第2出力1202b及び/又は第3出力1202cへと引き回すこともできる。
【0103】
図11の入力マルチプレクサ1111及び
図12の入力マルチプレクサ1211は多極/多投(MPMT)スイッチとして動作する。いくつかの実装において、入力マルチプレクサ1111、1211は、挿入損失を低減するフィルタ又は整合部品を含む。かかるフィルタ又は整合部品は、DRxモジュールの他の部品(例えば
図10の帯域通過フィルタ313a〜313d)とともに協調して設計することができる。例えば、入力マルチプレクサ及び帯域通過フィルタは、合計部品数を低減するべく単一部品として統合することができる。他例では、入力マルチプレクサは、特定の出力インピーダンス(例えば50オームではないもの)のために設計することができ、帯域通過フィルタは、このインピーダンスを整合するべく設計することができる。
【0104】
図13a〜13Fは、動的入力引き回し及び/又は出力引き回しを備えたDRxモジュールの様々な実装を示す。
図13Aは、いくつかの実施形態において、DRxモジュール1310が単一入力及び2つの出力を含み得ることを示す。DRxモジュール1310は帯域分割器として、入力信号を低周波帯域並びに中間及び高周波帯域に分割する高域/低域ダイプレクサ1311、2極/8投スイッチ1312(第1単極/3投スイッチ及び第2単極/5投スイッチとして実装)、並びに様々なフィルタ及び帯域分割ダイプレクサを含む。上述のように、高域/低域ダイプレクサ1311並びに様々なフィルタ及び帯域分割ダイプレクサは協調して設計することができる。
【0105】
図13Bは、いくつかの実施形態において、DRxモジュール1320が単一入力及び単一出力を含み得ることを示す。DRxモジュール1320は帯域分割器として、入力信号を低周波帯域並びに中間及び高周波帯域に分割する高域/低域ダイプレクサ1321、2極/8投スイッチ1322(第1単極/3投スイッチ及び第2単極/5投スイッチとして実装)、並びに様々なフィルタ及び帯域分割ダイプレクサを含む。上述のように、高域/低域ダイプレクサ1321並びに様々なフィルタ及び帯域分割ダイプレクサは協調して設計することができる。DRxモジュール1320は出力マルチプレクサとして、2つの入力において受信した信号をフィルタリングかつ結合して当該結合信号を出力する高域/低域結合器1323を含む。
【0106】
図13Cは、いくつかの実施形態において、DRxモジュール1330が2つの入力及び3つの出力を含み得ることを示す。DRxモジュール1330は帯域分割器として、入力信号を低周波帯域並びに中間及び高周波帯域に分割する高域/低域ダイプレクサ1331、3極/8投スイッチ1332(第1単極/3投スイッチと第2単極/2投スイッチと第3単極/3投スイッチとして実装)、並びに様々なフィルタ及び帯域分割ダイプレクサを含む。上述のように、高域/低域ダイプレクサ1331並びに様々なフィルタ及び帯域分割ダイプレクサは協調して設計することができる。
【0107】
図13Dは、いくつかの実施形態において、DRxモジュール1340が2つの入力及び2つの出力を含み得ることを示す。DRxモジュール1340は帯域分割器として、入力信号を低周波帯域並びに中間及び高周波帯域に分割する高域/低域ダイプレクサ1341、3極/8投スイッチ1342(第1単極/3投スイッチと第2単極/2投スイッチと第3単極/3投スイッチとして実装)、並びに様々なフィルタ及び帯域分割ダイプレクサを含む。上述のように、高域/低域ダイプレクサ1341並びに様々なフィルタ及び帯域分割ダイプレクサは協調して設計することができる。DRxモジュール1340は出力マルチプレクサの一部として、2つの入力において受信した信号をフィルタリングかつ結合して当該結合信号を出力する高域/低域結合器1343を含む。
【0108】
図13Eは、いくつかの実施形態において、DRxモジュール1350が多極/多投スイッチ1352を含み得ることを示す。DRxモジュール1340は帯域分割器として、入力信号を低周波帯域並びに中間及び高周波帯域に分割する高域/低域ダイプレクサ1351、3極/8投スイッチ1352、並びに様々なフィルタ及び帯域分割ダイプレクサを含む。上述のように、高域/低域ダイプレクサ1341並びに様々なフィルタ及び帯域分割ダイプレクサは協調して設計することができる。3極/8投スイッチ1352は、第1の単極/3投スイッチ及び第2の2極/5投スイッチとして実装され、1極において受信した信号が当該5投の一つへと引き回され、及び第2極において受信した信号が当該投の3つへと引き回される。
【0109】
図13Fは、いくつかの実施形態において、DRxモジュール1360が、入力選択器1361及び多極/多投スイッチ1362を含み得ることを示す。DRxモジュール1360は帯域分割器として、入力選択器1361(2極/4投スイッチとして動作可能かつ
図11及び
図12に示されるように実装可能)、4極/10投スイッチ1362、並びに様々なフィルタ、整合部品及び帯域分割ダイプレクサを含む。上述のように、入力選択器1361、スイッチ1362、並びに様々なフィルタ、整合部品及び帯域分割ダイプレクサを協調して設計することができる。入力選択器1361及びスイッチ1362は、一緒になって2極/10投スイッチとして動作する。DRxモジュール1360は出力マルチプレクサとして、入力を出力の選択された一つへと引き回すこと(信号を結合することを含み得る)ができる出力選択器1363を含む。出力選択器1363は、
図8及び
図9に例示された側面を使用して実装することができる。
【0110】
図14は、RF信号を処理する方法のフローチャート表現の一実施形態を示す。いくつかの実装において(及び一例では以下に詳述されるように)、方法1400は、
図7のDRx制御器702又は
図3の通信制御器120のような制御器によって行われる。いくつかの実装において、方法1400は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせを含む処理ロジックによって行うことができる。いくつかの実装において、方法1400は、非一時的コンピュータ可読媒体(例えばメモリ)に記憶されたコードを実行するプロセッサによって行われる。簡潔には、方法1400は、帯域選択信号を受信することと、受信RF信号を一以上の経路に沿って、選択された出力へと引き回して当該受信RF信号を処理することとを含む。
【0111】
方法1400は、ブロック1410において、制御器が帯域選択信号を受信することから始まる。制御器は、他の制御器から帯域選択信号を受信し、又はセルラー基地局若しくは他の外部ソースから帯域選択信号を受信することができる。帯域選択信号は、無線デバイスがRF信号を送受信する一以上の周波数帯域を指示することができる。いくつかの実装において、帯域選択信号は、キャリアアグリゲーション通信のための一組の周波数帯域を指示する。
【0112】
ブロック1420において、制御器は、帯域選択信号が指示した各周波数帯域のための出力端子を決定する。いくつかの実装において、帯域選択信号が単一周波数帯域を指示し、制御器は当該単一周波数帯域に対するデフォルト出力端子を決定する。いくつかの実装において、帯域選択信号が2つの周波数帯域を指示し、制御器は、当該2つの周波数帯域のそれぞれに対する異なる出力端子を決定する。いくつかの実装において、帯域選択信号が、存在する使用可能出力端子よりも多くの周波数帯域を指示し、制御器は、当該周波数帯域の2以上を結合(すなわち2以上の周波数帯域に対して同じ出力端子を決定)する。制御器は、最も近い周波数帯域又は最も離れた周波数帯域を結合することを決定することができる。
【0113】
ブロック1430において、制御器は、決定された出力端子へ各周波数帯域のための信号を引き回すべく出力マルチプレクサを制御する。制御器は、一以上のSPSTスイッチの開閉により、一以上のSPMTスイッチの状態決定により、出力マルチプレクサ制御信号の送信により、又は他のメカニズムにより出力マルチプレクサを制御することができる。
【0114】
図15は、いくつかの実施形態において、ダイバーシティ受信器構成(例えば
図3、4、5、6、7、10及び13a〜13Fに示されるもの)のいくつか又はすべてが、一モジュールに全体的に又は部分的に実装可能であることを示す。かかるモジュールは、例えばフロントエンドモジュール(FEM)とすることができる。かかるモジュールは、例えばダイバーシティ受信器(DRx)FEMとすることができる。
図15の例において、モジュール1500はパッケージング基板1502を含み得る。かかるパッケージング基板1502には一定数の部品が搭載され得る。例えば、(フロントエンド電力管理集積回路[FE−PIMC]を含み得る)制御器1504、(一以上の可変利得増幅器を含み得る)低雑音増幅器アセンブリ1506、(一以上のチューニング可能整合回路を含み得る)整合部品1508、(動的引き回し入力マルチプレクサ及び/又は動的引き回し出力マルチプレクサを含み得る)マルチプレクサアセンブリ1510、及び(一以上の帯域通過フィルタを含み得る)フィルタバンク1512を、パッケージング基板1502上に及び/又はパッケージング基板1502内に搭載及び/又は実装可能である。一定数のSMTデバイス1514のような他の部品もまた、パッケージング基板1502に搭載することができる。様々な部品のすべてがパッケージング基板1502上にレイアウトされるように描かれるにもかかわらず、何らかの部品(複数可)が、他の部品(複数可)の上に実装できることが理解される。
【0115】
いくつかの実装において、ここに記載される一以上の特徴を有するデバイス及び/又は回路は、無線デバイスのようなRF電子デバイスに含まれ得る。かかるデバイス及び/又は回路は、無線デバイスに直接、ここに記載されるモジュラー形態で、又はこれらの何らかの組み合わせで実装可能である。いくつかの実施形態において、かかる無線デバイスは、例えば、セルラー電話、スマートフォン、電話機能あり又はなしのハンドヘルド無線デバイス、無線タブレット等を含み得る。
【0116】
図16は、ここに記載される一以上の有利な特徴を有する代表的な無線デバイス1600を描く。ここに記載される一以上の特徴を有する一以上のモジュールの文脈において、かかるモジュールは一般に、破線枠1601(例えばフロントエンドモジュールとして実装可能)、ダイバーシティRFモジュール1611(例えば下流側モジュールとして実装可能)、及びダイバーシティ受信器(DRx)モジュール900(例えばフロントエンドモジュールとして実装可能)によって描くことができる。
【0117】
図16を参照すると、電力増幅器(PA)1620は、その各RF信号を、増幅及び送信対象のRF信号を周知の態様で発生させるべく構成かつ動作可能な送受信器1610から受信し、受信信号を処理することができる。送受信器1610は、ユーザに適したデータ及び/又は音声信号と送受信器1610に適したRF信号との間の変換を与えるべく構成されたベース帯域サブシステム1608と相互作用をするように示される。送受信器1610はまた、無線デバイス1600の動作のために電力を管理するべく構成された電力管理部品1606と通信することもできる。かかる電力管理はまた、ベース帯域サブシステム1608並びにモジュール1601、1611及び900の動作を制御することもできる。
【0118】
ベース帯域サブシステム1608は、ユーザに与えられ及びユーザから受けた音声及び/又はデータの様々な入出力を容易にするべく、ユーザインタフェイス1602に接続されるように示される。ベース帯域サブシステム1608はまた、無線デバイスの動作を容易にする及び/又はユーザのための情報記憶を与えるデータ及び/又は命令を記憶するべく構成されたメモリ1604に接続することもできる。
【0119】
代表的な無線デバイス1600において、PA1620の出力は、(対応整合回路1622を介して)対応デュプレクサ1624に整合され及び引き回されるように示される。かかる増幅されかつフィルタリングを受けた信号は、送信を目的としてアンテナスイッチ1614を介して一次アンテナ1616へと引き回すことができる。いくつかの実施形態において、デュプレクサ1624により、共通アンテナ(例えば一次アンテナ1616)を使用して送受信動作を同時に行うことができる。
図16において、受信された信号は、例えば低雑音増幅器(LNA)を含み得る「Rx」経路へと引き回されるように示される。
【0120】
無線デバイスはまた、ダイバーシティアンテナ1626と、ダイバーシティアンテナ1626から信号を受信するダイバーシティ受信器モジュール900とを含む。ダイバーシティ受信器モジュール900は、受信信号を処理し、処理された信号を、ケーブル1635を介してダイバーシティRFモジュール1611へと送信する。ダイバーシティRFモジュール1611は、当該信号をさらに処理した後に送受信器1610に供給する。
【0121】
本開示の一以上の特徴には、ここに記載される様々なセルラー周波数帯域を実装することができる。かかる帯域の例が表1に列挙される。理解されることだが、帯域の少なくともいくつかは、サブ帯域に分割することができる。またも理解されることだが、本開示の一以上の特徴は、表1の例のような指示を有しない周波数範囲も実装することができる。
【表1】
【0122】
本明細書及び特許請求の範囲全体にわたり、文脈上そうでないことが明らかでない限り、「含む」等の用語は、排他的又は網羅的な意味とは反対の包括的意味に、すなわち「〜を含むがこれらに限られない」との意味に解釈すべきである。ここで一般に使用される用語「結合」は、直接接続されるか又は一以上の中間要素を介して接続されるかいずれかとなり得る2以上の要素を言及する。加えて、用語「ここ」、「上」、「下」及び同様の趣旨の用語は、本願において使用される場合、本願全体を言及し、本願の任意の特定部分を言及するわけではない。文脈が許容する場合、単数又は複数を使用する上述の詳細な説明における用語はそれぞれ、複数又は単数をも含み得る。2以上の項目のリストを参照する用語「又は」及び「若しくは」について、当該用語は以下の解釈のすべてをカバーする。すなわち、当該リストの任意の項目、当該リストのすべての項目、及び当該リストの項目の任意の組み合わせである。
【0123】
本発明の実施形態の上記詳細な説明は、排他的であることすなわち本発明を上記開示の正確な形態に制限することを意図しない。本発明の及びその例の特定の実施形態が例示を目的として上述されたが、当業者が認識するように、本発明の範囲において様々な均等の修正も可能である。例えば、プロセス又はブロックが所与の順序で提示されるが、代替実施形態は、異なる順序でステップを有するルーチンを行うこと又はブロックを有するシステムを用いることができ、いくつかのプロセス又はブロックは削除、移動、追加、細分化、結合、及び/又は修正することができる。これらのプロセス又はブロックはそれぞれが、様々な異なる態様で実装することができる。また、プロセス又はブロックが直列的に行われるように示されることがあるが、これらのプロセス又はブロックは、その代わりに、並列して行い又は異なる時に行うこともできる。
【0124】
ここに与えられた本発明の教示は、必ずしも上述のシステムに限られることがなく、他のシステムにも適用することができる。上述の様々な実施形態要素及び行為は、さらなる実施形態を与えるべく組み合わせることができる。
【0125】
本発明のいくつかの実施形態が記載されたが、これらの実施形態は、例のみとして提示されており、本開示の範囲を制限することを意図しない。実際、ここに記載される新規な方法及びシステムは、様々な他の形態で具体化することができる。さらに、ここに記載される方法及びシステムの形態における様々な省略、置換及び変更が、本開示の要旨から逸脱することなくなし得る。添付の特許請求の範囲及びその均等物が、本開示の範囲及び要旨に収まるかかる形態又は修正をカバーすることが意図される。