(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
[第1の実施形態]
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態における監視システムの構成を示す概略図である。監視システムは、データセンターにおける稼働状況を監視するシステムである。監視システムは、監視対象10A、稼働状況表示システム20、及び監視端末30(30A〜30D)を含む。
【0012】
監視対象10Aは、データセンター内で稼働するシステムや、データセンター内の設備等を含む。具体的には、監視対象10Aは、設備レベル40、クラウドレベル50、及びシステムレベル60を含む。
【0013】
設備レベル40は、データセンター内の複数の設備を含む。例えば、設備レベル40には、電源70やラック75が含まれる。設備レベル40における設備は、データセンターの建物と情報機器との間に設けられた環境であるため、ミドルファシリティ(MF)とも呼ばれる。また、設備レベル40は、設備レベル40内の設備の稼働状況を監視するための監視装置100Aを含む。監視装置100Aは、各構成要素に設けられたセンサ等からの信号に基づいて、各構成要素の稼働状況を示す稼働情報を、例えば所定の間隔で、稼働状況表示システム20に送信する。
【0014】
クラウドレベル50は、ユーザに提供される複数のクラウドの構成を含む。例えば、クラウドレベル50には、リソースプール(RP)80(80A,80B)が含まれる。リソースプール80は、クラウド上で提供される仮想サーバ等のリソースをグルーピングしたものである。リソースプール80を構成する仮想サーバは、物理サーバ上で、例えば、VMware(登録商標)等の仮想化ソフトウェアを用いて実現される。また、クラウドレベル50は、クラウドレベル50内の構成要素の稼働状況を監視するための監視装置100Bを含む。監視装置100Bは、各構成要素から出力されるログ情報等に基づいて、各構成要素の稼働状況を示す稼働情報を、例えば所定の間隔で、稼働状況表示システム20に送信する。
【0015】
システムレベル60は、クラウド上で提供される複数のシステム90(90A,90B)を含む。各システム90は、クラウド上で稼働する業務アプリケーションを含む。各業務アプリケーションは、クラウド上の仮想サーバを用いて実行される。また、システムレベル60は、システムレベル60内の構成要素の稼働状況を監視するための監視装置100Cを含む。監視装置100Cは、各構成要素から出力されるログ情報等に基づいて、各構成要素の稼働状況を示す稼働情報を、例えば所定の間隔で、稼働状況表示システム20に送信する。
【0016】
なお、
図1に示す構成では、レベルごとに監視装置100が設けられているが、監視装置100は、複数のレベルで共有されてもよい。
【0017】
稼働状況表示システム20は、監視対象10Aからの稼働情報に基づいて、監視対象10Aを構成する構成要素の稼働状況を、監視端末30(30A〜30D)に表示することができる。例えば、稼働状況表示システム20は、監視端末30におけるユーザ操作に応じて、監視端末30のウェブブラウザ上に稼働状況を表示するためのデータを、監視端末30に送信することができる。稼働状況表示システム20の詳細については、後述する。
【0018】
監視端末30(30A〜30D)は、監視対象10Aを構成する構成要素の稼働状況を確認するための端末である。監視端末30は、例えば、パーソナルコンピュータやタブレット端末等を用いて実現される。監視端末30Aは、例えば、データセンターの管理者や、システム開発部門の責任者等が、稼働状況を確認するための端末である。監視端末30Aでは、監視対象10Aの全レベルの稼働状況を確認することができる。監視端末30Bは、例えば、設備レベル40の担当者が、設備レベル40の稼働状況を確認するための端末である。監視端末30Cは、例えば、クラウドレベル50の担当者が、クラウドレベル50の稼働状況を確認するための端末である。監視端末30Dは、例えば、システム開発担当者が、各担当システムの稼働状況を確認するための端末である。
【0019】
図2は、稼働状況表示システム20における機能ブロックの一例を示す図である。稼働状況表示システム20は、例えば、プロセッサ及び記憶装置を含む情報処理装置を用いて実現される。
図2に示すように、稼働状況表示システム20は、構成情報記憶部200、稼働情報受信部210、稼働情報記憶部220、及び稼働状況表示部230を含む。構成情報記憶部200及び稼働情報記憶部220は、例えば、記憶装置を用いて実現される。稼働情報受信部210及び稼働状況表示部230は、例えば、記憶装置に格納されたプログラムをプロセッサが実行することにより実現される。なお、稼働状況表示システム20を実現するためのプログラムは、例えば、CD−ROM等の記憶媒体からインストールされてもよいし、ネットワーク経由でインストールされてもよい。
【0020】
構成情報記憶部200は、複数のクラウド上で提供される複数のシステムと、システムを実現するために複数のクラウド上で稼働する複数の業務アプリケーションと、複数の業務アプリケーションで利用される複数の仮想サーバと、複数の仮想サーバを構成する複数の物理サーバと、複数の物理サーバで利用される複数の設備との関係を示す構成情報を記憶する。
【0021】
図3は、構成情報の一例を示す図である。
図3に示す構成情報は、設備情報、物理サーバ情報、仮想サーバ情報、業務アプリケーション(APL)情報、及びシステム情報を含む。
【0022】
設備情報は、設備レベル40内の設備に関する情報である。設備情報は、例えば、設備ID(識別子)や設備名、設備が配置されたエリアを示すエリアID等を含む。
【0023】
物理サーバ情報は、クラウドレベル50により提供されるクラウドを実現するための物理サーバに関する情報である。物理サーバ情報は、例えば、物理サーバIDや物理サーバ名、物理サーバのグループを示す物理サーバグループID、物理サーバが属するリソースプールを示すリソースプールID等を含む。物理サーバのグループは、例えば、同一エンクロージャーに格納されるブレードサーバのグループであってもよいし、その他、任意のグループとすることができる。
【0024】
仮想サーバ情報は、クラウドレベル50により提供されるクラウドを実現するための仮想サーバに関する情報である。仮想サーバ情報は、例えば、仮想サーバIDや仮想サーバ名、仮想サーバのグループを示す仮想サーバグループID等を含む。仮想サーバのグループは、例えば、正副二重化構成やN+1構成等の、耐障害性を高めるためのグループであってもよいし、その他、任意のグループとすることができる。
【0025】
業務アプリケーション情報は、システムレベル60により提供されるシステムで実行される業務アプリケーションに関する情報である。業務アプリケーション情報は、例えば、アプリケーションIDやアプリケーション名、ビジネスロジック(BL)ID、ビジネスロジックグループID等を含む。ビジネスロジックIDは、複数の業務アプリケーションにより構成されるビジネスロジックを識別する情報である。ビジネスロジックグループIDは、ビジネスロジックのグループを識別する情報である。ビジネスロジックのグループは、例えば、正副二重化構成やN+1構成等の、耐障害性を高めるためのグループであってもよいし、その他、任意のグループとすることができる。
【0026】
システム情報は、システムレベル60により提供されるシステムに関する情報である。システム情報は、例えば、システムIDやシステム名、アカウント情報等を含む。アカウント情報は、当該システムの担当者を識別するための情報であり、例えば、ユーザIDや、ユーザが所属する組織を示す組織ID等である。
【0027】
構成情報においては、構成要素間の関係に基づいて、設備情報、物理サーバ情報、仮想サーバ情報、業務アプリケーション情報、及びシステム情報が関連付けられている。なお、関連付けは、1対1であってもよいし、1対多であってもよいし、多対多であってもよい。例えば、あるシステムのシステム情報は、当該システムで実行される複数の業務アプリケーションの業務アプリケーション情報と関連付けられる。また、例えば、ある業務アプリケーションの業務アプリケーション情報は、当該業務アプリケーションが実行される1または複数の仮想サーバの仮想サーバ情報と関連付けられる。他の情報についても同様に関連付けられる。
【0028】
図2に戻り、稼働情報受信部210は、監視対象10Aの各構成要素の稼働状況を示す稼働情報を、監視装置100から受信し、稼働情報記憶部220に格納する。稼働情報には、例えば、構成要素のID(設備IDや物理サーバID等)、正常または異常等の状態を示すデータ、及び日時等が含まれる。
【0029】
稼働状況表示部230は、構成情報記憶部200に記憶されている構成情報と、稼働情報記憶部220に記憶されている稼働情報とに基づいて、監視対象10Aの構成要素の稼働状況を、監視端末30に表示することができる。例えば、稼働状況表示部230は、構成情報及び稼働情報に基づいて、複数のシステムの少なくとも一部の稼働状況を示すシステム稼働状況、複数のクラウドの少なくとも一部の稼働状況を示すクラウド稼働状況、及び複数の設備の少なくとも一部の稼働状況を示す設備稼働状況を、ユーザ操作に応じて切り替えて表示することができる。以下、稼働状況表示部230による稼働状況の表示の具体例について説明する。
【0030】
図4は、稼働状況を表示するレベルを選択する画面(トップ画面)の一例を示す図である。なお、稼働状況表示システム20は、様々な構成要素の稼働状況に基づいて、監視対象10Aの稼働状況を把握しやすい状態で表示するものであり、そのユーザインタフェースは、ダッシュボード(DASHBOARD)と呼ばれる。
図4に示す画面は、例えば、管理者が監視端末30Aから稼働状況表示システム20にアクセスした場合に表示される。
【0031】
図4に示す画面は、テナント選択領域(TENANT)400、クラウド選択領域(CLOUD)410、及び設備選択領域(MF)420を含む。テナント選択領域400が選択されると、稼働状況表示部230は、システムレベルの稼働状況(システム稼働状況)を表示する。なお、クラウド上で提供される各システムは、クラウドのリソースを借りているため、「テナント」と呼ばれる。クラウド選択領域410が選択されると、稼働状況表示部230は、クラウドレベルの稼働状況(クラウド稼働状況)を表示する。設備選択領域420が選択されると、稼働状況表示部230は、設備レベルの稼働状況(設備稼働状況)を表示する。
【0032】
なお、他の監視端末30B〜30Dから稼働状況表示システム20にアクセスした場合は、対応する各レベルの稼働状況を表示する画面が表示される。ただし、他の監視端末30B〜30Dから稼働状況表示システム20にアクセスした場合も、
図4に示す画面が表示されてもよい。
【0033】
図5は、システム稼働状況の画面の一例を示す図である。
図5に示す画面は、例えば、
図4に示すトップ画面でテナント選択領域400が選択された場合、または、システム担当者が監視端末30Dから稼働状況表示システム20にアクセスした場合に表示される。なお、稼働状況表示部230は、稼働状況表示システム20にアクセスするユーザの属性に基づいて、稼働状況を出力するシステムを判断することができる。例えば、稼働状況表示部230は、構成情報におけるシステム情報に含まれるアカウント情報に基づいて、稼働状況を出力するシステムを判断することができる。
【0034】
図5に示す画面は、システム表示領域500、稼働状況表示領域510、参考情報表示領域520、論理構成選択領域530、及び一覧選択領域540を含む。
【0035】
システム表示領域500は、システムを識別するための情報(例えば、システム名やシステム略称等)を表示する。
図5に示す画面には、「S1」、「S2」、「S3」、及び「S4」の4つのシステムが表示されている。
【0036】
稼働状況表示領域510には、システム内の業務アプリケーションの稼働状況を示すアイコンが表示される。
図5に示す例では、システム「S1」について、「APL1」や「APL2」等の業務アプリケーションの稼働状況を示すアイコンが表示されている。稼働状況表示部230は、各業務アプリケーションの稼働状況に応じて、各アイコンの表示態様を変更する。参考情報表示領域520には、アイコンの表示態様についての説明が表示されている。業務アプリケーションの稼働状況が「正常」である場合、例えば、アイコンは緑色で表示される。また、業務アプリケーションの稼働状況が「一部障害」である場合(例えば、縮退運用している場合等)、例えば、アイコンは黄色で表示される。また、業務アプリケーションの稼働状況が「全面障害」である場合(例えば、業務アプリケーションの実行が完全に停止している場合等)、例えば、アイコンは赤色で表示される。なお、
図5に示したアイコンの表示態様は一例であり、稼働状況を識別可能な任意の表示態様を採用することができる。また、稼働状況の分類は、「正常」、「一部障害」、及び「全面障害」に限られない。例えば、稼働状況の分類に、稼働情報を取得できていないことを示す状態が含まれてもよい。そして、稼働情報を取得できていない場合、例えば、アイコンが白色で表されることとしてもよい。
【0037】
論理構成選択領域530が選択されると、稼働状況表示部230は、システムの論理構成の稼働状況を示す画面を表示する。一覧選択領域540が選択されると、稼働状況表示部230は、システムの稼働状況一覧を示す画面を表示する。
【0038】
図6は、システム論理構成稼働状況の画面の一例を示す図である。
図6に示す画面は、例えば、
図5に示す画面において、論理構成選択領域530が選択された場合に表示される。また、
図6に示す画面には、後述する
図7に示す画面から遷移することも可能である。
図6に示す画面は、ビジネスロジックグループ(仮想サーバグループ)の稼働状況表示領域600と、ビジネスロジックグループに含まれる各ビジネスロジック(仮想サーバ)の稼働状況表示領域610(610A〜610C)を含む。
図6に示す例では、ビジネスロジックグループ#1は、3つのビジネスロジック#1,#2,#3を含む。稼働状況表示部230は、各ビジネスロジックの業務アプリケーションの稼働状況に応じて、ビジネスロジックの稼働状況表示領域610A〜610Cの表示態様を変更する。また、稼働状況表示部230は、各ビジネスロジックの稼働状況に応じて、ビジネスロジックグループの稼働状況表示領域600の表示態様を変更する。なお、稼働状況の表示態様は、例えば、
図5と同様である。
【0039】
図7は、システム稼働状況一覧の画面の一例を示す図である。
図7に示す画面は、例えば、
図5に示す画面において、一覧選択領域540が選択された場合に表示される。また、
図7に示す画面には、
図6に示す画面から遷移することも可能である。
図7に示す画面では、「システム」、「グループ」、「サービス」、及び「ステータス」を選択することができる。稼働状況表示部230は、選択結果に基づいて、稼働状況の一覧を表示する。なお、
図7に示す画面における、グループ、サーバ、サービス、及びノードは、仮想サーバグループ名、仮想サーバ名、アプリケーション名、及び仮想サーバIDに対応する。
【0040】
図8は、クラウド稼働状況の画面の一例を示す図である。
図8に示す画面は、例えば、
図4に示すトップ画面でクラウド選択領域410が選択された場合、または、クラウド担当者が監視端末30Cから稼働状況表示システム20にアクセスした場合に表示される。
図8に示す画面は、クラウドの稼働状況表示領域800(800A,800B)を含む。また、各クラウドの稼働状況表示領域800には、クラウドを構成するリソースプールの稼働状況表示領域810が含まれる。例えば、クラウドAの稼働状況表示領域800Aには、4つのリソースプールの稼働状況表示領域810A〜810Dが含まれる。なお、稼働状況の表示態様は、例えば、
図5と同様である。
【0041】
図9は、クラウド論理構成稼働状況の画面の一例を示す図である。
図9に示す画面は、例えば、
図8に示す画面においてリソースプールの稼働状況表示領域810が選択された場合に表示される。また、
図9に示す画面には、後述する
図10に示す画面から遷移することも可能である。
図9に示す画面は、リソースプールRP12の稼働状況が表示された一例である。
図9に示す画面は、リソースプール選択領域900、物理サーバグループの稼働状況表示領域910(910A,910B)、物理サーバの稼働状況表示領域920(920A〜920C)、及び仮想サーバの稼働状況表示領域930(930A,930B)を含む。
図9に示す画面では、リソースプール選択領域900でリソースプールを選択することにより、稼働状況の表示対象となるリソースプールを切り替えることが可能である。なお、稼働状況の表示態様は、例えば、
図5と同様である。
【0042】
図10は、クラウド稼働状況一覧の画面の一例を示す図である。
図10に示す画面は、例えば、
図9に示す画面において物理サーバグループの稼働状況表示領域910が選択された場合に表示される。
図9に示す画面では、「センター」、「Enc名」、「ESX GRP」、「ESX稼働情報」、「VM名」、及び「VM稼働情報」を選択することができる。稼働状況表示部230は、選択結果に基づいて、稼働状況の一覧を表示する。なお、
図10に示す画面における、センター、Enc、ESX、及びVMは、データセンター、エンクロージャー、物理サーバ、及び仮想サーバに対応する。
【0043】
図11は、設備稼働状況概要の画面の一例を示す図である。
図11に示す画面は、例えば、
図4に示すトップ画面で設備選択領域420が選択された場合、または、設備担当者が監視端末30Bから稼働状況表示システム20にアクセスした場合に表示される。
図11に示す画面は、設備表示領域1100、エリア表示領域1110、及び稼働状況表示領域1120を含む。設備表示領域1100には、例えば、電源設備や空調設備等、データセンター内の設備を示す情報が表示される。エリア表示領域1110には、設備が配置されたエリアを示す情報が表示される。稼働状況表示領域1120には、設備の稼働状況を示す情報が表示される。
図11に示す例では、エリア3N1−4に配置された電源設備の稼働状況に「CRITICAL」と表示されている。これは、当該電源設備に異常が発生していることを示している。なお、各設備の稼働状況について、
図5と同様の表示態様を採用してもよい。
【0044】
図12は、設備稼働状況詳細の画面の一例を示す図である。
図12に示す画面は、例えば、
図11に示す画面において設備の稼働状況表示領域1120が選択された場合に表示される。また、
図12に示す画面は、後述する
図13に示す画面から遷移することも可能である。
図12に示す画面は、エリア3N1−4,3N1−5の設備の稼働状況が表示された一例である。具体的には、稼働状況表示領域1200には、エリア3N1−4に設置された設備の稼働状況が表示されている。そして、稼働状況表示領域1210には、当該エリア内の電源設備(A01)に異常が発生していることを示すマークが表示されている。なお、各設備の稼働状況について、
図5と同様の表示態様を採用してもよい。
【0045】
図13は、設備稼働状況一覧の画面の一例を示す図である。
図13に示す画面は、例えば、
図12に示す画面において稼働状況表示領域1200が選択された場合に表示される。
図13に示す画面では、「センター」、「フロア」、「ラック番号」、「電源」、「温度」、及び「サーバ名」を選択することができる。稼働状況表示部230は、選択結果に基づいて、稼働状況の一覧を表示する。なお、
図13に示す画面において、「電源」及び「温度」は、ラック番号で示されるラックの電源及び温度の状態を示している。
【0046】
以上、
図4〜
図13を参照して、稼働状況表示部230により表示される画面の一例について説明した。本実施形態によれば、構成情報及び稼働情報に基づいて、複数のシステムの少なくとも一部の稼働状況を示すシステム稼働状況(例えば
図5〜
図7)、複数のクラウドの少なくとも一部の稼働状況を示すクラウド稼働状況(例えば
図8〜
図10)、及び複数の設備の少なくとも一部の稼働状況を示す設備稼働状況(例えば
図11〜
図13)を、ユーザ操作に応じて切り替えて表示することができる。これにより、データセンターにおける各レベルの稼働状況を的確に把握することが可能となる。なお、システム担当者やクラウド担当者、設備担当者についても、各自の担当とは異なるレベルの稼働状況を示す画面を参照可能とすることができる。この場合、稼働状況表示部230は、システム担当者のアカウント情報に基づいて、当該システム担当者が担当するシステムに関連するクラウド及び設備に関する稼働状況のみを表示するように制御することができる。
【0047】
また、本実施形態によれば、例えば
図5に示したように、業務アプリケーションの稼働状況を、稼働状況に応じた表示態様のアイコンにより把握することができる。これにより、稼働状況を的確に把握することが可能となる。
【0048】
また、本実施形態によれば、業務アプリケーションが、複数の仮想サーバのうちの少なくとも2つの仮想サーバで実行可能である場合に、例えば、
図5にしめしたように、当該少なくとも2つの仮想サーバの稼働状況に基づいて、業務アプリケーション稼働状況の表示態様を変更することができる。より具体的には、例えば、当該少なくとも2つの仮想サーバの全てが正常な場合は「緑」、当該少なくとも2つの仮想サーバの一部で異常が発生している場合は「黄」、当該少なくとも2つの仮想サーバの全てに異常が発生している場合は「赤」というように、表示態様を変更することができる。これにより、稼働状況を的確に把握することが可能となる。
【0049】
また、本実施形態によれば、業務アプリケーション稼働状況(例えば
図5)と、業務アプリケーションで利用される複数の仮想サーバの少なくとも一部の稼働状況を示す仮想サーバ稼働状況(
図6又は
図7)とを、ユーザ操作に応じて切り替えて表示することができる。これにより、稼働状況を的確に把握することが可能となる。
また、本実施形態によれば、複数の仮想サーバの少なくとも一部がグループを構成している場合に、例えば
図7に示したように、グループ内の仮想サーバの稼働状況に基づいて、グループ内の各サーバの稼働状況と、グループの稼働状況とを表示することができる。これにより、稼働状況を的確に把握することが可能となる。
【0050】
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、第1の実施形態と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については実施形態毎には逐次言及しない。
第2の実施形態において、稼働状況表示システム20は、データセンターと運用拠点(例えば、業務アプリケーションの運用を管理する拠点等をいう。)とが多対多の関係にあるような、複雑な構成のシステムの稼働状況を把握しやすい画面を提供することができる。
【0051】
図14は、第2の実施形態における監視システムの構成を示す概略図である。本実施形態では、監視対象10Bは、監視対象10Aにおける構成要素に加えて、ネットワークレベル65、及び運用拠点レベル66を含む。
【0052】
ネットワークレベル65は、データセンター内の複数のネットワーク設備を含む。例えば、ネットワークレベル65には、ルータやスイッチ等のネットワーク(NW)機器95(95A,95B)が含まれる。監視装置100Dは、例えばSNMP(Simple Network Management Protocol)等のプロトコルを用いて各構成要素の稼働情報を検出し、所定の間隔で稼働状況表示システム20に送信する。
【0053】
運用拠点レベル66は、運用拠点内で稼働する複数のサーバを含む。例えば運用拠点レベル66には、仮想端末サーバ96A、生体認証サーバ97B、及び運用ツール監視サーバ98Cが含まれる。仮想端末サーバ95Aは、例えば運用拠点において、データセンターで稼働するシステムを管理するためのサーバである。この場合、監視端末30は、仮想端末サーバ95Aにアクセスすることで、監視対象10Bを構成する構成要素の稼働状況を確認することができる。生体認証サーバ97Bは、例えば運用拠点への入退室を管理する生体認証システムを提供するサーバである。また、運用ツール監視サーバ98Cは、各監視対象10Bを運用するための各種プログラムを監視するサーバである。また、運用拠点レベル66は、運用拠点レベル66内の構成要素の稼働状況を監視するための監視装置100Eを含む。監視装置100Eは、各構成要素から出力されるログ情報等に基づいて、各構成要素の稼働状況を示す稼働情報を、例えば所定の間隔で、稼働状況表示システム20に送信する。
【0054】
図15は、第2の実施形態における構成情報の一例を示す図である。第2の実施形態における構成情報は、第1の実施形態における構成情報が含む要素に加え、ネットワーク(NW)情報をさらに含む。
【0055】
ネットワーク情報は、ネットワークレベル65内のネットワーク機器に関する情報である。ネットワーク情報は、例えば、ネットワーク機器IDや、ネットワーク機器名、設置されるデータセンターID、接続先のネットワーク機器ID等を含む。
【0056】
また、第2の実施形態において、物理サーバ情報及び設備情報は、さらにデータセンターIDを含み、システム情報は、運用拠点IDをさらに含む。
【0057】
図16は、第2の実施形態に係る稼働状況表示部230が提供するトップ画面の一例を示す図である。
図16に示す画面は、例えば、参考情報表示領域520と、領域550(550A,550B,550C,550D,550E)とを含む。
【0058】
第2の実施形態では、参考情報表示領域520に示される稼働状況の分類は、「正常」、「一部障害」、及び「全面障害」に加えて、「データ未取得」、「監視対象外」、及び「表示対象外」をさらに含む。例えば、監視対象10Bの稼働状況が「データ未取得」である場合、アイコンは白色で表示される。また、監視対象10Bの稼働状況が「監視対象外」である場合、アイコンは灰色で表示される。さらに、監視対象10Bの稼働状況が「表示対象外」である場合、アイコンは黒色で表示される。なお、稼働状況表示部230が表示する画面において、アイコンが「監視対象外」及び「表示対象外」として表示されるのは、例えば稼働状況表示システム20にアクセスした監視端末30が、管理権限を有していない監視対象10Bである。また、「監視対象外」及び「表示対象外」としてアイコンが表示される監視対象10Bを、管理者が任意に設定することも可能である。
【0059】
稼働状況表示部230は、領域550に、システムを管理する複数の運用拠点C1〜C3と、システムの基盤を提供する複数のデータセンターDC1〜DC3とを対応付けて、監視対象10Bの稼働状況を表示する。
【0060】
例えば、領域550Aには、データセンターDC1で稼働し、運用拠点C1で管理される監視対象10Bの稼働状況が表示される。また、領域550Bには、データセンターDC2で稼働し、運用拠点C1で管理される監視対象10Bの稼働状況が表示される。同様に、領域550Cには、データセンターDC1で稼働し、運用拠点C2で管理される監視対象10Bの稼働状況が表示され、領域550Dには、データセンターDC2で稼働し、運用拠点C2で管理される監視対象10Bの稼働状況が表示される。また、稼働状況表示領域550Eには、データセンターDC3で稼働し、運用拠点C3で管理される監視対象10Bの稼働状況が表示される。
【0061】
各領域550は、テナント稼働状況表示領域551(551A,551B,551C,551D,551E)、クラウド稼働状況表示領域552(552A,552B,552C,552D,552E)、ネットワーク稼働状況表示領域553(553A,553B,553C,553D,553E)、設備稼働状況表示領域554(554A,554B,554C,554D,554E)、運用拠点稼働状況表示領域555(555A,555C,555E)を含む。
【0062】
テナント稼働状況表示領域551には、所定の運用拠点で管理されるシステムのうち、所定のデータセンターで稼働するシステムの稼働状況を示すアイコンが表示される。
図16の例では、例えば領域550Cにおけるテナント稼働状況表示領域551Cには、運用拠点C2で管理され、かつ、データセンターDC1で稼働するシステムS5,S6の稼働状況を示すアイコンがそれぞれ表示されている。なお、テナント稼働状況表示領域551に表示されるアイコンが選択されると、上述の
図6の画面、又は後述する
図20の画面が表示されることが好ましい。
【0063】
クラウド稼働状況表示領域552には、所定の運用拠点で管理されるシステムのリソースプールを提供するクラウドのうち、所定のデータセンターに設置される物理サーバで稼働するクラウドの稼働状況を示すアイコンが表示される。
図16の例では、例えば領域550Cにおけるクラウド稼働状況表示領域552Cには、運用拠点C2で管理されるシステムS5,S6のリソースプールを提供し、かつ、データセンターDC1で稼働するクラウドRP1,RP2,RP3の稼働状況を示すアイコンがそれぞれ表示されている。なお、クラウド稼働状況表示領域552に表示されるアイコンが選択されると、上述の
図9の画面、又は後述する
図19の画面が表示されることが好ましい。
【0064】
ネットワーク稼働状況表示領域553には、所定のデータセンターと接続するネットワークの稼働状況を示すアイコンが表示されている。
図16の例では、例えば領域550Cにおけるネットワーク稼働状況表示領域553Cには、データセンターDC1と外部ネットワークNW1,NW2との接続状況を示すアイコン(NW1,NW2)、データセンターDC1に設置されているネットワーク機器の稼働状況を示すアイコン(DCNW)、及び他のデータセンターとの接続状況を示すアイコン(Link)がそれぞれ表示されている。ネットワーク稼働状況表示領域553に表示されるアイコンが選択されると、後述する
図17の画面が表示されることが好ましい。
【0065】
データセンターDC1と外部ネットワークNW1,NW2との接続状況を示すアイコン(NW1,NW2)の表示は、例えば、データセンターDC1に設置されたネットワークNW1,NW2と接続するネットワーク機器の稼働状況に基づいて制御されることが好ましい。なお、他のデータセンターとの接続状況を示すアイコン(Link)の表示の制御については、後述する
図17の説明の際に詳細に説明する。
【0066】
設備稼働状況表示領域554には、所定のデータセンターにおける設備の稼働状況を示すアイコンが表示されている。
図16の例では、設備稼働状況表示領域554Cには、データセンターDC1に設置される電源設備と空調設備との稼働状況を示すアイコンがそれぞれ表示されている。なお、設備稼働状況表示領域554に表示されるアイコンが選択されると、上述の
図11又は
図12の画面、若しくは後述する
図21の画面が表示されることが好ましい。
【0067】
運用拠点稼働状況表示領域555には、所定の運用拠点の稼働状況を示すアイコンが表示されている。
図16の例では、例えば運用拠点稼働状況表示領域555Cには、運用拠点C2の稼働状況を示すアイコンが表示されている。なお、運用拠点稼働状況表示領域555に表示されるアイコンが選択されると、後述の
図18の画面が表示されることが好ましい。
【0068】
図17は、ネットワーク稼働状況の画面の一例を示す図である。
図17の画面は、上述の参考情報表示領域520と、外部ネットワーク接続状況表示領域556と、ネットワーク機器稼働状況表示領域557と、センター間接続状況表示領域558とを含む。
【0069】
外部ネットワーク接続状況表示領域556には、各データセンターと外部のネットワークとの接続状況を示すアイコンが表示される。
図17の例では、デンターセンターDC1,DC2,DC3と、それぞれ接続する外部ネットワークNW1,NW2との接続状況を示すアイコンがそれぞれ表示されている。
【0070】
ネットワーク機器稼働状況表示領域557には、各データセンターに設置されたルータやスイッチ等のネットワーク機器の稼働状況を示すアイコンが表示されている。
【0071】
センター間接続状況表示領域558には、各データセンター間の接続状況を示すアイコンが表示されている。例えば
図17の例では、データセンターDC2とデータセンターDC3とを直接接続する経路における接続状況には、「停止中」を示すアイコンが表示されている。他方で、データセンターDC2からデータセンターDC1を経由してデータセンターDC3と接続する迂回路における接続状況には、いずれも「稼働中」を示すアイコンが表示されている。この場合、データセンターDC2とデータセンターDC3はこの迂回路を経由して接続することができる。従って、このような場合には、
図16に示すトップ画面においては、データセンターDC3における他のデータセンターとの接続状況(Link)は、「正常」を示すアイコンが表示される。
【0072】
図18は、運用拠点稼働状況の画面の一例を示す図である。
図18の画面は、上述の参考情報表示領域と、仮想端末サーバ稼働状況表示領域561と、生体認証サーバ稼働状況表示領域562と、運用ツール監視サーバ稼働状況表示領域563とを含む。例えば
図18の例では、運用拠点C2において、運用ツール監視サーバ稼働状況表示領域563に「一部停止」を示すアイコンが表示されている。この場合、
図16の画面の運用拠点稼働状況表示領域555Cに表示されるアイコンは、「一部停止」を示すものである。このように、各運用拠点における監視対象のうち、最も緊急度の高いアイコンに基づいて、稼働状況表示部230は、
図16の画面における運用拠点稼働状況表示領域555に表示されるアイコンを決定することが好ましい。
【0073】
図19は、第2の実施形態におけるクラウド稼働状況一覧画面の一例を示す図である。
図19に示す画面は、
図10の画面の構成に加え、テナント切替ボタン571及び設備切替ボタン572をさらに含む。テナント切替ボタン571が選択されると、稼働状況表示部230は、後述するテナント稼働状況一覧画面(
図20)を表示させる。また、設備切替ボタン572が選択されると、稼働状況表示部230は、後述する設備稼働状況一覧画面(
図21)を表示させる。
【0074】
図20は、第2の実施形態におけるシステム稼働状況一覧画面の一例を示す図である。
図20の画面は、
図7の画面の構成に加え、クラウド切替ボタン573及び設備切替ボタン572をさらに含む。クラウド切替ボタン573が選択されると、稼働状況表示部230は、上述の
図19のクラウド稼働状況一覧画面を表示させる。
【0075】
図21は、第2の実施形態における設備稼働状況一覧画面の一例を示す図である。
図21に示す画面は、
図8の画面の構成に加え、テナント切替ボタン571及びクラウド切替ボタン573さらに含む。
【0076】
このように、第2の実施形態に係る稼働状況表示部230は、クラウド稼働状況一覧画面(
図19)、システム稼働状況一覧画面(
図20)、及び設備稼働状況一覧画面(
図21)間で画面を切り替えることができる。これによってシステム管理者は、設備と、設備上で稼働するクラウドと、クラウド上で稼働するシステムとの対応関係を容易に把握することができる。
【0077】
以上のとおり、第2の実施形態に係る稼働状況表示システム20によると、データセンターと運用拠点とが多対多の関係にあるような、複雑な構成のシステムの稼働状況を把握しやすい画面を提供することができる。これによって、大規模障害が発生した場合においても、システム管理者は的確に障害の状況を把握することができ、適切な措置を講じることが可能になる。
【0078】
なお、本実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更/改良され得るととともに、本発明にはその等価物も含まれる。