特許第6321885号(P6321885)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 京東方科技集團股▲ふん▼有限公司の特許一覧

<>
  • 特許6321885-着用型タッチ装置及び着用型タッチ方法 図000002
  • 特許6321885-着用型タッチ装置及び着用型タッチ方法 図000003
  • 特許6321885-着用型タッチ装置及び着用型タッチ方法 図000004
  • 特許6321885-着用型タッチ装置及び着用型タッチ方法 図000005
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6321885
(24)【登録日】2018年4月13日
(45)【発行日】2018年5月9日
(54)【発明の名称】着用型タッチ装置及び着用型タッチ方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/01 20060101AFI20180423BHJP
【FI】
   G06F3/01 514
【請求項の数】12
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2017-508723(P2017-508723)
(86)(22)【出願日】2014年8月29日
(65)【公表番号】特表2017-517084(P2017-517084A)
(43)【公表日】2017年6月22日
(86)【国際出願番号】CN2014085500
(87)【国際公開番号】WO2015165187
(87)【国際公開日】20151105
【審査請求日】2017年4月10日
(31)【優先権主張番号】201410175457.6
(32)【優先日】2014年4月28日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ 炎▲順▼
(72)【発明者】
【氏名】▲趙▼ 天月
(72)【発明者】
【氏名】李 耀▲輝▼
(72)【発明者】
【氏名】▲許▼ 秋▲実▼
【審査官】 円子 英紀
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−225131(JP,A)
【文献】 特表2010−537302(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0249409(US,A1)
【文献】 特開2007−128304(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
G06F 3/02
G06F 3/048−3/0489
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
着用可能なキャリヤーと、
タッチ体が触れることのできるタッチ面へ投影を行う投影手段と、
前記タッチ体と前記タッチ面の間の接触情報を監視測定し、接触情報を処理手段へ送信する監視測定手段と、
前記接触情報を処理することで、前記タッチ体が前記タッチ面に有効に接触しているか否かを判断する処理手段と、を備え、
前記タッチ体は人の指であり、前記タッチ体が触れることのできる前記タッチ面は人の指が触れることのできる人体の別の箇所であり、且つ、
前記タッチ体が前記タッチ面に有効に接触しているか否かを判断することには、前記タッチ体と前記タッチ面の間に人体閉電流が形成されているか否かを判断することが含まれ、
前記接触情報は、接触強度情報を含み、前記監視測定手段は、圧力監視測定手段或いは振動監視測定手段を含み、前記圧力監視測定手段或いは振動監視測定手段は、前記タッチ体と前記タッチ面の間に生じる接触強度情報を監視測定し、前記接触強度情報を処理手段へ送信し、且つ、
前記タッチ体が前記タッチ面に有効に接触しているか否かを判断することには、前記接触強度情報は有効であるか否かを判断することが含まれ、
前記タッチ体が前記タッチ面に有効に接触しているか否かを判断することには、
前記タッチ体と前記タッチ面の間に人体閉電流が形成され、且つ前記接触強度情報が有効であると判断される場合、前記タッチ体が前記タッチ面と有効に接触していると判断されることと、
前記タッチ体と前記タッチ面の間に人体閉電流が形成されたが前記接触強度情報が無効であると判断される場合、或いは前記タッチ体と前記タッチ面の間に人体閉電流が形成されていないと判断される場合、前記タッチ体は前記タッチ面と有効に接触していないと判断されることが含まれる
ことを特徴とする着用型タッチ装置。
【請求項2】
前記接触情報は、抵抗情報を含み、前記監視測定手段は、抵抗情報採集手段を含み、前記抵抗情報採集手段は、前記タッチ体の目下の抵抗情報を採集し、前記目下の情報を処理手段へ送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の着用型タッチ装置。
【請求項3】
前記処理手段は、比較モジュールと判断モジュールとを含み、前記処理手段内には初期抵抗情報が事前に記憶されてあり、
前記比較モジュールは、前記目下の抵抗情報と前記初期抵抗情報を比較し、比較結果を前記判断モジュールへ送信し、前記判断モジュールは、前記タッチ体と前記タッチ面の間に人体閉電流が形成されているか否かを前記比較結果により判断する
ことを特徴とする請求項2に記載の着用型タッチ装置。
【請求項4】
前記処理手段は、比較モジュールと判断モジュールを含み、前記処理手段内には初期抵抗情報が事前に記憶されてあり、
前記比較モジュールは、前記接触強度情報と接触強度閾値情報を比較し、比較結果を前記判断モジュールへ送信し、前記判断モジュールは前記接触強度情報が有効か否かを前記比較結果により判断する
ことを特徴とする請求項1に記載の着用型タッチ装置。
【請求項5】
前記抵抗情報採集手段は抵抗センサを含み、前記抵抗センサと前記処理手段はいずれも前記キャリヤーに設けられ、前記キャリヤーは前記タッチ体としての人の指に着用可能であり、前記抵抗センサは前記キャリヤーの内表層に設けられる
ことを特徴とする請求項2に記載の着用型タッチ装置。
【請求項6】
前記キャリヤーはPVC材料を用いて形成される
ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の着用型タッチ装置。
【請求項7】
タッチ体が触れることのできるタッチ面へ投影を行うステップと、
前記タッチ体と前記タッチ面の間の接触情報を監視測定するステップと、
前記接触情報を処理することで、前記タッチ体が前記タッチ面に有効に接触しているか否かを判断するステップと、を含み、
前記タッチ体は人の指であり、前記タッチ体が触れることのできる前記タッチ面は人の指が触れることのできる人体の別の箇所であり、且つ、
前記タッチ体が前記タッチ面に有効に接触しているか否かを判断するステップは、前記タッチ体と前記タッチ面の間に人体閉電流が形成されているか否かを判断することを含み、
前記接触情報は、接触強度情報を含み、そのうち、
前記タッチ体と前記タッチ面の間の接触情報を監視測定するステップは、前記タッチ体と前記タッチ面の間に生じる接触強度情報を監視測定するステップを含み、
前記タッチ体が前記タッチ面に有効に接触しているか否かを判断するステップは、前記接触強度情報が有効であるか否かを判断するステップをさらに含み、
前記タッチ体が前記タッチ面に有効に接触しているか否かを判断するステップは、
前記タッチ体と前記タッチ面の間に人体閉電流が形成され、且つ前記接触強度情報が有効であると判断される場合、前記タッチ体が前記タッチ面と有効に接触していると判断されるステップと、
前記タッチ体と前記タッチ面の間に人体閉電流が形成されたが前記接触強度情報が無効であると判断される場合、或いは前記タッチ体と前記タッチ面の間に人体閉電流が形成されていないと判断される場合、前記タッチ体は前記タッチ面と有効に接触していないと判断されるステップと、を含む
ことを特徴とする着用型タッチ方法。
【請求項8】
前記接触情報は、抵抗情報を含み、且つ、
前記タッチ体と前記タッチ面の間の接触情報を監視測定するステップは、前記タッチ体の目下の抵抗情報を採集するステップを含む
ことを特徴とする請求項7に記載の着用型タッチ方法。
【請求項9】
前記接触情報を処理するステップは、
前記目下の抵抗情報と事前に記憶された初期抵抗情報を比較するステップと、
前記タッチ体と前記タッチ面の間に人体閉電流が形成されるか否かを比較結果により判断するステップと、を含む
ことを特徴とする請求項8に記載の着用型タッチ方法。
【請求項10】
前記比較結果が、前記初期抵抗情報に対する前記目下の抵抗情報の減少量は5%を超えると示す場合、前記タッチ体と前記タッチ面の間に人体閉電流が形成されると判断する
ことを特徴とする請求項9に記載の着用型タッチ方法。
【請求項11】
前記接触情報を処理するステップは、
前記接触強度情報と事前に記憶された接触強度閾値情報を比較するステップと、
前記接触強度情報が有効であるか否かを比較結果により判断するステップと、
を含む
ことを特徴とする請求項7に記載の着用型タッチ方法。
【請求項12】
前記比較結果が、前記接触強度情報は前記接触強度閾値情報を5%超えると示す場合、前記接触強度情報が有効であると判断される
ことを特徴とする請求項11に記載の着用型タッチ方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は制御技術分野に属し、具体的に着用型タッチ装置および着用型タッチ方法に関する。
【背景技術】
【0002】
科学技術の発達に伴って、近年着用型技術が誕生した。一言で言えば、着用型技術とは、体に直接着用することが可能な、またはユーザの衣服或いはアクセサリーに組み合わせられたデバイスを探求、創造する科学技術である。着用型スマートデバイスは、すでに人気の技術となり、未来のスマートデバイスの発展方向になっている。
【0003】
着用型スマートデバイスは、着用型技術を応用して、日常身に着けるものをインテリジェント化設計して開発された着用可能なデバイス(例えば、メガネ、手袋、腕時計、衣服など)の総称である。着用型スマートデバイスには、機能が揃い、サイズが大きく、スマートフォンに頼らずに全てまたは一部のインテリジェント機能を実現する着用型スマートデバイス(例えば、スマートウォッチまたはスマートメガネなど)と、ある種のインテリジェント応用機能だけに専念して、他のデバイス(例えば、スマートフォン)と合わせて使用する着用型スマートデバイス(例えば、バイタルサインを監視測定するスマートブレスレット、スマートアクセサリーなど)とが含まれる。技術の発達およびユーザ要求の変化に伴って、着用型スマートデバイスの形態および応用のホットスポットも絶えず変化している。
【0004】
着用型スマートデバイスの注目度が高くなるにつれ、投影型着用スマートデバイスは多くの人々の関心を集めているが、現在の投影型着用スマートデバイスについて言えば、タッチ画面が従来のタッチスクリーンではなく、人の手のひら、または人体の別の箇所であってもよいため、運動過程における投影時にタッチ面において予想外のタッチが発生し、これらタッチは望まない、或いは非有効的なタッチであり、ユーザにとって不便である。
したがって、タッチの有効性を如何にして保証するかは、現在解決が急がれる技術課題となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする技術課題は、従来技術に存在する上記欠点に対して、回避できる非有効的な着用型タッチ装置および着用型タッチ方法を提供するものであり、当該着用型タッチ装置は、体積がコンパクトで、携帯しやすく、タッチの有効性を保証できる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明が解決しようとする技術課題を解決するために用いる技術案は、着用可能なキャリヤーと、タッチ体が触れることのできるタッチ面へ投影を行う投影手段と、前記タッチ体と前記タッチ面の間の接触情報を監視測定し、前記接触情報を前記処理手段へ送信する監視測定手段と、前記接触情報を処理することで、前記タッチ体が前記タッチ面に有効に接触しているか否かを判断する処理手段と、を備えることを特徴とする着用型タッチ装置である。
【0007】
好ましくは、前記タッチ体は人の指であり、前記タッチ体が触れることのできるタッチ面は人の指が触れることのできる人体の別の箇所であり、前記タッチ体がタッチ面に有効に接触しているか否かを判断することには、前記タッチ体と前記タッチ面の間に人体閉電流が形成されているか否かを判断することが含まれる。
【0008】
好ましくは、前記接触情報は、抵抗情報を含み、前記監視測定手段は、抵抗情報採集手段を含み、前記抵抗情報採集手段は、前記タッチ体の目下の抵抗情報を採集し、前記目下の情報を処理手段へ送信する。
【0009】
好ましくは、前記処理手段は、比較モジュールと判断モジュールとを含み、前記処理手段内には初期抵抗情報が事前に記憶されてあり、前記比較モジュールは、前記目下の抵抗情報と前記初期抵抗情報を比較し、比較結果を前記判断モジュールへ送信し、前記判断モジュールは、前記タッチ体と前記タッチ面の間に人体閉電流が形成されているか否かを前記比較結果により判断する。
【0010】
好ましくは、前記接触情報は、接触強度情報を含み、前記監視測定手段は、圧力監視測定手段或いは振動監視測定手段を含み、前記圧力監視測定手段或いは振動監視測定手段は、前記タッチ体と前記タッチ面の間に生じる接触強度情報を監視測定し、前記接触強度情報を処理手段へ送信し、前記タッチ体が前記タッチ面に有効に接触しているか否かを判断することには、前記接触強度情報は有効であるか否かを判断することが含まれる。
【0011】
好ましくは、前記処理手段は、比較モジュールと判断モジュールを含み、前記処理手段内には初期抵抗情報が事前に記憶されてあり、前記比較モジュールは、前記接触強度情報と前記接触強度閾値情報を比較し、比較結果を前記判断モジュールへ送信し、前記判断モジュールは前記接触強度情報が有効か否かを前記比較結果により判断する。
【0012】
好ましくは、前記タッチ体が前記タッチ面に有効に接触しているか否かを判断することには、前記タッチ体と前記タッチ面の間に人体閉電流が形成され、且つ前記接触強度情報が有効であると判断される場合、前記タッチ体が前記タッチ面と有効に接触していると判断されることと、前記タッチ体と前記タッチ面の間に人体閉電流が形成されたが前記接触強度情報が無効であると判断される場合、或いは前記タッチ体と前記タッチ面の間に人体閉電流が形成されていないと判断される場合、前記タッチ体は前記タッチ面と有効に接触していないと判断されることが含まれる。
【0013】
好ましくは、前記抵抗情報採集手段は抵抗センサを含み、前記抵抗センサと前記処理手段はいずれも前記キャリヤーに設けられ、前記キャリヤーはタッチ体としての人の指に着用可能であり、前記抵抗センサは前記キャリアの内表層に設けられる。
好ましくは、前記キャリヤーはPVC材料を用いて形成される。
【0014】
本発明が解決しようとする技術課題を解決するために採用する技術案は、タッチ体が触れることのできるタッチ面へ投影を行うステップと、前記タッチ体と前記タッチ面の間の接触情報を監視測定するステップと、前記接触情報を処理することで、前記タッチ体が前記タッチ面に有効に接触しているか否かを判断するステップと、を含む着用型タッチ方法である。
【0015】
好ましくは、前記タッチ体は人の指であり、前記タッチ体が触れることのできるタッチ面は人の指が触れることのできる人体の別の箇所であり、前記タッチ体がタッチ面に有効に接触しているか否かを判断するステップは、前記タッチ体と前記タッチ面の間に人体閉電流が形成されているか否かを判断することを含む。
【0016】
好ましくは、前記接触情報は、抵抗情報を含み、前記タッチ体と前記タッチ面の間の接触情報を監視測定するステップは、前記タッチ体の目下の抵抗情報を採集するステップを含む。
【0017】
好ましくは、前記接触情報を処理するステップは、前記目下の抵抗情報と事前に記憶された初期抵抗情報を比較するステップと、前記タッチ体と前記タッチ面の間に人体閉電流が形成されるか否かを比較結果により判断するステップと、を含む。
【0018】
好ましくは、前記比較結果が、前記初期抵抗情報に対する前記目下の抵抗情報の減少量は5%を超えると示す場合、前記タッチ体と前記タッチ面の間に人体閉電流が形成されると判断する。
【0019】
好ましくは、前記接触情報は、接触強度情報を含み、前記タッチ体と前記タッチ面の間の接触情報を監視測定するステップは、前記タッチ体と前記タッチ面の間に生じる接触強度情報ステップを含み、前記タッチ体が前記タッチ面に有効に接触しているか否かを判断するステップは、前記接触強度が有効であるか否かを判断するステップをさらに含む。
【0020】
好ましくは、前記接触情報を処理するステップは、前記接触強度情報と事前に記憶された接触強度閾値情報を比較するステップと、前記接触強度情報が有効であるか否かを比較結果により判断するステップと、を含む。
【0021】
好ましくは、前記タッチ体が前記タッチ面に有効に接触しているか否かを判断するステップは、前記タッチ体と前記タッチ面の間に人体閉電流が形成され、且つ前記接触強度情報が有効であると判断される場合、前記タッチ体が前記タッチ面と有効に接触していると判断されるステップと、前記タッチ体と前記タッチ面の間に人体閉電流が形成されたが前記接触強度情報が無効であると判断される場合、或いは前記タッチ体と前記タッチ面の間に人体閉電流が形成されていないと判断される場合、前記タッチ体は前記タッチ面と有効に接触していないと判断されるステップと、を含む。
好ましくは、前記比較結果が、前記接触強度情報は前記接触強度閾値情報を5%超えると示す場合、前記接触強度情報が有効であると判断される。
【0022】
本発明の有益な効果は、本発明が提供する着用型タッチ装置を利用して、前記タッチ体(例えば、人の指)が前記タッチ面(例えば、人体の別の箇所)に接触する場合、前記タッチ体と前記タッチ面の間に人体閉電流が形成され、且つ前記タッチ体の目下の抵抗情報を抵抗情報採集手段(例えば、抵抗センサ)により監視測定可能であるため、人体閉電流/電圧に基づいてタッチの有効性を判断することは可能である、若しくは、圧力監視測定手段(例えば、圧力センサ)や振動監視測定手段(例えば振動センサ)を更に用いて前記タッチ体と前記タッチ面の間の接触強度情報を監視測定することで、タッチの有効性を判断できる。当該着用型タッチ装置は、体積がコンパクトで、携帯しやすく、タッチの有効性を保証できる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の実施例1における着用型タッチ装置の構造概念図である。
図2図1における着用型タッチ装置を用いてタッチを行う概念図である。
図3】本発明の実施例1における着用型タッチ方法のタッチフローチャートである。
図4】本発明の実施例2における着用型タッチ方法のタッチフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
当業者が本発明の技術案をより良く理解できるように、以下では図面および具体的な実施の形態を組み合わせて、本発明の着用型タッチ装置および着用型タッチ方法についてさらに詳細に説明する。
【0025】
着用可能なキャリヤーと、タッチ体が触れることのできるタッチ面へ投影を行う投影手段と、前記タッチ体と前記タッチ面の間の接触情報を監視測定し、接触情報を前記処理手段へ送信する監視測定手段と、前記接触情報を処理することで、前記タッチ体が前記タッチ面に有効に接触しているか否かを判断する処理手段と、を備えることを特徴とする着用型タッチ装置である。
【0026】
タッチ体が触れることのできるタッチ面へ投影を行い、前記タッチ体と前記タッチ面の間の接触情報を監視測定し、前記接触情報を前記処理手段へ送信し、前記接触情報を処理することで、前記タッチ体が前記タッチ面に有効に接触しているか否かを判断することを特徴とする着用型タッチ方法である。
当該着用型タッチ装置及びこれに対応する着用型タッチ方法はタッチの有効性を保証する。
【0027】
(実施例1)
本実施例では着用型タッチ装置および対応する着用型タッチ方法を提供する。
図1に示すように、本実施例における着用型タッチ装置は、キャリヤー1と、投影手段(図1では示さない)と、監視測定手段2と処理手段3と、を備える。
【0028】
キャリヤー1は着用可能で、例えば、人の指に着用でき、これによりキャリヤー1の着用型タッチ装置はキャリヤー1によって人体(例えば、人の指)に着用する。
前記投影手段は、タッチ体4が触れることのできるタッチ面5(図2を参照)へ投影を行う。
監視測定手段2は、前記タッチ体と前記タッチ面の間の接触情報を監視測定し、且つ前記接触情報を処理手段3へ送信する
処理手段3は、前記接触情報を処理することで、前記タッチ体が前記タッチ面に有効に接触しているか否かを判断する。
【0029】
図2に示されるように、前記タッチ体4は人の指であってよく、前記タッチ体が触れることのできるタッチ面は人の指が触れることのできる人体の別の箇所(例えば、手のひら)であり、つまり、前記タッチ面5は例えば手のひらに形成されることができる。このような場合、前記タッチ体4が前記タッチ面5に接触する時、人体閉電流(電圧)は形成され、前記タッチ体の抵抗は変化する(例えば、減少する)。しかし、その他の物体(非導電物体、具体的に、人の指ではないもの)が前記タッチ面に接触する場合、人体閉電流が生じない。これにより、前記タッチ体と前記タッチ面の間に人体閉電流が形成されるか否かを監視測定することで(例えば、前記タッチ体の抵抗がある程度減少したか否かを監視測定することで)、前記タッチ体が前記タッチ面に有効に接触しているか否かを判断でき、これにより非有効接触によるミスタッチを回避できる。本実施例において、前記タッチ面は、前記タッチ体が直接接触できる人体の別の箇所(前記タッチ体としての人の指以外)の如何なる曲面や平面に形成可能である。
【0030】
例えば、前記タッチ体としての人の指が、前記タッチ面としての人体の別の箇所にタッチする時、人の指と人体の別の箇所との間の等価抵抗を変化させることとなり、これにより人の指と人体の別の箇所の間に閉電流が形成される。図2に示されるように、例えば、前記タッチ体としての人の右手手指が、前記タッチ面としての人体の別の箇所の左手の手のひらにタッチする時、右手手指と左手手のひらの間の等価抵抗を変化させ、これにより右手手指と左手手のひらの間に閉電流が形成される。よって、右手手指と左手手のひらの間に閉電流が形成されるか否かを判断することで、右手手指が左手の手のひらに有効に接触しているか否かを識別することは可能であり、右手手指と左手手のひらの間に閉電流が形成されなければ、右手手指は左手手のひらに有効に接触していないという意味であり、すなわち、有効なタッチ生じない。
【0031】
測定可能である点から言えば、閉電流を形成する最も直感的な表れは人体の抵抗の変化である(すなわち、減少する)。よって、本実施例において、前記接触情報は抵抗情報を含むことができ、前記監視測定手段2は抵抗情報採集手段を含むことができ、前記抵抗情報採集手段は、抵抗センサであってよく、前記抵抗センサは前記タッチ体4の目下の抵抗情報を採集し、前記目下の情報を前記処理手段3へ送信する。当然ながら、前記抵抗情報採集手段は、人体抵抗を測定可能な如何なる計器であってよい。通常の場合、人体抵抗は、皮膚状態、接触面積、接触圧力などの多種の要因の影響を受けるため、大きな範囲に変化が生じる可能性がある。本実施例では、前記タッチ体としての人の指の初期抵抗を1000Ω〜2000Ωで考慮することができ、例えば、人の指の初期抵抗は2000Ωであってよく、人の右手手指が前記タッチ面としての人体の左手の手のひらに有効に接触しているとき、人の右手手指と左手の手のひらの間に0でない閉電流が形成され(すなわち、人の指の目下の抵抗は初期抵抗に対し減少し、例えば減少量は5%を超える)、閉電流が形成されない(すなわち、閉電流は0である)時、人の指は人の手のひらに有効に接触していない。
【0032】
処理手段3は、前記処理手段は、比較モジュールと判断モジュールとを含み(図1に示されない)、処理手段3内には初期抵抗情報が事前に記憶されてあり、そのうち、比較モジュールは、目下の抵抗情報と前記初期抵抗情報を比較し、比較結果を前記判断モジュールへ送信し、前記判断モジュールは、前記タッチ体と前記タッチ面の間に人体閉電流が形成されているか否かを前記比較結果により判断する。好ましくは、処理手段3はマイクロプロセッサー(例えば、シングルチップコンピュータ)を用いて実現できる。
【0033】
本実施例では、前記タッチ体(例えば人の指)の抵抗変化を監視測定することにより、前記タッチ体が前記タッチ面に有効に接触しているか否かを判断する。通常の場合、前記タッチ体と前記タッチ面の間に形成される人体閉電流が大きければ大きいほど、前記タッチ体の抵抗変化は明らかであり、これにより、前記タッチ体の抵抗変化を監視測定することによりタッチの有効性の判断を実現できる。
【0034】
好ましくは、キャリヤー1はPVC材料で形成され、例えば、環状に形成可能であり、該材料は絶縁であり、且つ形成された構造が丈夫であるため、該材料を用いてキャリヤー1を形成することでキャリヤー1内に設けられた各手段の構造と位置が安定し、これによりキャリヤー1を含む着用型タッチ装置の効果的な稼働を保証でき、該着用型タッチ装置を着用する人体の安全をさらに保証できる。さらに好ましくは、キャリヤー1は、前記タッチ体としての人の指に着用され、監視測定手段2(例えば抵抗センサを含む)と処理手段3とはいずれもキャリヤー1に設けられ、前記抵抗センサはキャリヤー1の内層に設けられることで、前記タッチ体の目下の抵抗情報をよりよく感知測定することができる。
【0035】
当然ながら、本実施例における着用型タッチ装置は実行手段をさらに含むことができ、これは、前記タッチ体が前記タッチ面に有効に接触していることを確定した後、前記タッチ体の前記仮想タッチ面に対する具体的なタッチ位置をさらに確定し、また該タッチ位置に対応するタッチコマンドを取得し、これにより該タッチコマンドに基づき、対応する接触応答を実行することは可能であり、前記タッチ体が前記タッチ面に有効に接触していないことを確定した後、戻しコマンドを実行し前記タッチ体と前記タッチ面の間の接触情報を引き続き監視測定することは可能であり、ここでは再度詳細を記述しない。
上記に対応する形で、本実施例は以下のステップS1〜S3を含む着用型タッチ装置を提供する。
S1:タッチ体が触れることのできるタッチ面へ投影する。
S2:前記タッチ体と前記タッチ面の間の接触情報を監視測定する。
【0036】
例えば、前記タッチ体は人の指であり、前記タッチ体が触れることのできるタッチ面は、人の指が触れることのできる人体の別の箇所であって(例えば、手のひら)、前記接触情報は、抵抗情報を含む。前記タッチ体と前記タッチ面の間の接触情報を監視測定するステップは、前記タッチ体の目下の抵抗情報を採集するステップを含む。
S3:前記接触情報を処理することで、前記タッチ体が前記タッチ面に有効に接触しているか否かを判断する。
【0037】
例えば、前記接触情報を処理するステップは、前記目下の抵抗情報と事前に記憶された初期抵抗情報を比較するステップと、前記タッチ体と前記タッチ面の間に人体閉電流が形成されるか否かを比較結果により判断するステップと、を含む。好ましくは、前記比較結果が、前記初期抵抗情報に対する前記目下の抵抗情報の減少量は5%を超えると示す場合、前記タッチ体と前記タッチ面の間に人体閉電流が形成されると判断する。
【0038】
当然ながら、前記タッチ体が前記タッチ面に有効に接触していることを確定した後、前記タッチ体の前記タッチ面に対する具体的なタッチ位置をさらに確定し、また該タッチ位置に対応するタッチコマンドを取得し、これにより該タッチコマンドに基づき、対応する接触応答を実行することは可能であり、前記タッチ体が前記タッチ面に有効に接触していないことを確定した後、戻しコマンドを実行し(例えばステップS2へ戻す)前記タッチ体と前記タッチ面の間の接触情報を引き続き監視測定することは可能であり、ここでは再度詳細を記述しない。
図3は本実施例における着用型タッチ方法のタッチフローチャートである。
【0039】
該着用型タッチ方法において、前記タッチ体は人の指であり、前記タッチ体が触れることのできるタッチ面は、人の指が触れることのできる人体の別の箇所であって(例えば、手のひら)、つまり、前記タッチ面は、例えば手のひらに形成される。
まずは、初期化を行い、例えば、前記タッチ体の初期抵抗情報を事前に記憶する。
【0040】
そして、前記タッチ体の目下の抵抗情報を監視測定するとともに、前記目下の抵抗情報を処理することで、前記タッチ体と前記タッチ面の間に人体閉電流が形成されるか否かを判断する。通常、前記タッチ体と前記タッチ面の間に形成される人体閉電流が大きければ大きいほど、前記タッチ体の目下の抵抗情報の、初期抵抗情報に対する変化(減少)量は大きい。例えば、前記タッチ体の目下の抵抗情報は前記初期抵抗情報に対し減少し、且つ減少量が5%を超えると、判断結果は前記タッチ体と前記タッチ面の間に人体閉電流が形成されるとなる。
前記タッチ体と前記タッチ面の間に人体閉電流が形成されると判断される場合、前記タッチ体が前記タッチ面に有効に接触していると判断される。
そして、前記タッチ体の前記タッチ面に対する具体的なタッチ位置を確定することで、相応するタッチコマンドを確定し、且つ対応するタッチ応答を行う。
前記タッチ体が前記タッチ面に有効に接触していないことを確定した後、戻しコマンドを実行して前記タッチ体の目下の抵抗情報を引き続き監視測定できる。
当然ながら、着用型タッチ装置は、着用型タッチ装置が待機状態になる或いはシャットダウンするまで前記着用型タッチ方法を循環して実行できる。
【0041】
本実施例における技術案では、前記タッチ体と前記タッチ面の間に人体閉電流/電圧が形成されるか否か監視測定すること、例えば、前記タッチ体の抵抗変化を監視測定することで、前記タッチ体が前記タッチ面に有効に接触しているか否かを判断することにより、タッチの有効性を保証した。
【0042】
(実施例2)
本実施例は着用型タッチ装置および対応する着用型タッチ方法を提供し、実施例1と比べ、本実施例における監視測定手段2は、実施例1における抵抗情報採集手段以外に、圧力監視測定手段(例えば圧力センサ)をさらに含み、つまり、本実施例において、前記接触情報は、接触強度情報をさらに含み、且つ、前記タッチ体が前記タッチ面に有効に接触しているか否かという判断には、前記接触強度情報が有効であるか否かという判断がさらに含まれる。
【0043】
具体的に、前記圧力監視測定手段は、前記タッチ体と前記タッチ面の間に生じる接触強度情報を監視測定し、前記接触強度情報を処理手段3へ送信するためのものである。
【0044】
本実施例における圧力監視測定手段は圧力センサであってよく、例えば抵抗歪みゲージ圧力センサ、半導体歪みゲージ圧力センサやピエゾ抵抗式圧力センサを採用することができる。理解できるように、前記圧力監視測定手段は、直接或いは間接的な方法により圧力変化を得られる如何なる計器であってよく、抵抗歪みゲージ圧力センサを採用することが望ましく、抵抗歪みゲージ圧力センサの構造は簡単で、出力精度が高く、リニア性と安定性がよく、且つ安価で、購入しやすい。
【0045】
処理手段3は、比較モジュールと判断モジュールを含み、前記処理手段3内には接触強度閾値情報が事前に記憶されてあり、前記比較モジュールは、前記接触強度情報と前記接触強度閾値情報を比較し、比較結果を前記判断モジュールへ送信し、前記判断モジュールは、前記接触強度情報が有効であるか否かを前記比較結果により判断する。処理手段3はマイクロプロセッサー(例えば、シングルチップコンピュータ)を用いて実現できる。
【0046】
そのうち、前記タッチ体が前記タッチ面に有効に接触しているか否かを判断するのには、前記タッチ体と前記タッチ面の間に人体閉電流が形成され、且つ前記接触強度情報が有効であると判断される場合、前記タッチ体が前記タッチ面に有効に接触していると判断されることと、前記タッチ体と前記タッチ面の間に人体閉電流が形成されたが前記接触強度情報が無効であると判断される場合、或いは前記タッチ体と前記タッチ面の間に人体閉電流が形成されていないと判断される場合、前記タッチ体は前記タッチ面と有効に接触していないと判断されることが含まれる。
【0047】
本実施例では、前記タッチ体の抵抗変化と、前記タッチ体と前記タッチ面の間の接触強度情報とを監視測定することにより前記タッチ体が前記タッチ面に有効に接触しているか否かを判断する。通常の場合、前記タッチ体と前記タッチ面の間の接触強度が大きければ大きいほど、前記タッチ体の抵抗変化(つまり、減少)は大きい。よって、前記タッチ体の抵抗情報と、前記タッチ体と前記タッチ面の間の接触強度情報とを監視測定することで、タッチの有効性の判断を実現できる。
【0048】
該実施例では、キャリヤー1は依然としてPVC材料を採用して形成されることができる。好ましくは、キャリヤー1は人の指に着用可能でき、例えば、環状に形成され、監視測定手段2(例えば抵抗センサと圧力センサを含む)と処理手段3はいずれもキャリヤー1に設けることができ、例えば、抵抗センサはキャリヤー1の内層に設けることでタッチ体としての人の指の抵抗情報をよりよく感知測定し、圧力センサは任意の適切な位置に設けることができ、前記タッチ体と前記仮想タッチ面の間の接触強度情報さえ監視測定できればよい。
【0049】
対応する形で、本実施例は、着用型タッチ方法を提供し、実施例1と比べ、該着用型タッチ方法において、前記接触情報は、接触強度情報を含み、前記タッチ体と前記タッチ面の間の接触情報を監視測定するステップは、前記タッチ体と前記タッチ面の間に生じる接触強度情報ステップを含み、前記タッチ体が前記タッチ面に有効に接触しているか否かを判断するステップは、前記接触強度が有効であるか否かを判断するステップをさらに含む。
【0050】
対応する形で、前記接触情報を処理するステップは、前記接触強度情報と事前に記憶された接触強度閾値情報を比較するステップと、前記接触強度情報が有効であるか否かを比較結果により判断するステップと、を含む。
【0051】
更に好ましくは、前記タッチ体が前記タッチ面に有効に接触しているか否かを判断するステップは、前記タッチ体と前記タッチ面の間に人体閉電流が形成され、且つ前記接触強度情報が有効であると判断される場合(例えば、タッチ体としての人の指の目下の抵抗情報の、その初期抵抗情報に対する減少量が5%を超える場合、且つ、前記接触強度情報が前記接触強度閾値情報を5%超える場合)、前記タッチ体が前記タッチ面に有効に接触していると判断されるステップと、前記タッチ体と前記タッチ面の間に人体閉電流が形成されたが前記接触強度情報が無効であると判断される場合、或いは前記タッチ体と前記タッチ面の間に人体閉電流が形成されていないと判断される場合、前記タッチ体は前記タッチ面と有効に接触していないと判断されるステップと、を含む。
【0052】
ここで、理解できるように、前記タッチ体と前記タッチ面の間に人体閉電流が形成されるが前記接触強度情報が無効である場合、前記接触端(例えば人の指)は前記タッチ面(例えば人の手のひら)にそっと軽く触れただけであることを意味する、つまり、予想外のタッチであり、意識的なタッチではないことを意味する。よって、この場合に、前記タッチ体は、前記タッチ面に有効に接触していないと判断され、如何なるタッチ応答も実行しない。
図4は、本実施例における着用型タッチ方法のタッチフローチャートを示す。
該着用型タッチ方法において、まずは、初期化を行い、例えば、前記タッチ体(例えば人の指)の初期抵抗情報と接触強度閾値情報とを事前に記憶する。
【0053】
そして、前記タッチ体の目下の抵抗情報を監視測定し、前記タッチ体と例えば人の手のひらのようなタッチ面の間の接触強度情報を監視測定し、また前記目下の抵抗情報と接触強度情報を処理することで、前記タッチ体が前記タッチ面に有効に接触しているか否かを判断する。
【0054】
例えば、タッチ体としての人の指が、タッチ面としての人の手のひらにタッチしようとするが実際には人の手のひらに触れなかった場合、つまり、圧力センサは一定の接触強度を監視測定する可能性があるが抵抗センサによって監視測定された抵抗変化が0である場合、人の指は人の手のひらに有効に接触していないと判断される。若しくは、圧力センサによって監視測定された接触強度が0でないが抵抗センサが一定の抵抗変化を監視測定する(5%超える可能性がある)場合、人の指はただ人の手のひらにそっと軽く触れただけであると理解できる、つまり、予想外のタッチであり、意識的なタッチではないと理解でき、このとき、人の指も人の手のひらに有効に接触していないと判断される。圧力センサによって監視測定された接触強度が0である(例えば、接触強度閾値よりも5%大きい)、且つ抵抗センサが一定の抵抗変化を監視測定する(例えば、5%超える可能性がある)場合にはじめて、タッチ体としての人の指がタッチ面としての人の手のひらに有効に接触していると判断され、これにより対応するタッチ応答を実行する。
【0055】
前記タッチ体が前記タッチ面に有効に接触していると確定した後に、戻しコマンドを実行することで前記タッチ体の目下の抵抗情報および前記タッチ体と前記タッチ面の間の接触強度情報を引き続き監視測定できる。
当然ながら、着用型タッチ装置は、着用型タッチ装置が待機状態になる或いはシャットダウンするまで前記着用型タッチ方法を循環して実行できる。
本実施例における着用型タッチ装置および対応する着用型タッチ方法のその他の部分は実施例1におけるものと同一であるため、ここでは再度贅言しない。
【0056】
本実施例において、前記タッチ体と前記タッチ面の間に人体閉電流/電圧が形成されるか否か監視測定すること以外に、前記タッチ体と前記タッチ面の間の接触強度情報を監視測定してタッチの有効性を判断し、これによりタッチの有効性をさらに保証した。
【0057】
(実施例3)
本実施例は、着用型タッチ装置および対応する着用型タッチ方法を提供し、実施例2と比べ、本実施例における監視測定手段2は、圧力監視測定手段の代替として振動監視測定手段を含み、例えば、前記振動監視測定手段は振動センサであってよく、つまり、前記振動センサにより前記タッチ体と前記タッチ面との接触強度情報を(すなわち、振動情報)を監視測定し、前記接触強度情報を処理手段3へ送信することで、タッチの有効性をさらに判断する。
【0058】
具体的に、本実施例において、前記タッチ体(例えば人の指)が前記タッチ面(例えば人の手のひら)を叩くとき、前記タッチ体の目下の抵抗情報を抵抗センサにより監視測定すると同時に、前記タッチ体が前記タッチ面を叩く時に前記タッチ体と前記タッチ面の間に生じる接触強度情報を振動センサにより監視測定してから、前記目下の抵抗情報と前記接触強度情報とを処理手段で処理することで前記タッチ体が前記タッチ面に有効に接触しているか否かを判断する。
【0059】
より具体的に、タッチ体としての人の指が叩く或いは上下に揺れるが実際には人の手のひらに触れなかった場合、つまり、振動センサは一定の振動を監視測定できるが抵抗センサによって監視測定された抵抗変化が0である場合、人の指は人の手のひらに有効に接触していないと判断される。若しくは、振動センサによって振動が監視測定されなかったが抵抗センサが一定の抵抗変化を監視測定する(5%超える可能性がある)場合、人の指はただ人の手のひらにそっと軽く触れただけであると理解できる、つまり、予想外のタッチであり、意識的なタッチではないと理解でき、このとき、人の指も人の手のひらに有効に接触していないと判断される。振動センサによって監視測定された接触強度が0でなく(例えば、接触強度閾値よりも5%大きい)、且つ抵抗センサが一定の抵抗変化を監視測定する(例えば、5%超える可能性がある)場合にはじめて、タッチ体としての人の指がタッチ面としての人の手のひらに有効に接触していると判断され、これにより対応するタッチ応答を実行する。
本実施例における着用型タッチ装置のその他の部分は実施例2におけるものと同一であるため、ここでは再度贅言しない。
本実施例における対応する着用型タッチ方法は実施例2におけるものと同一であるため、ここでは再度贅言しない。
【0060】
本実施例における着用型タッチ装置および対応する着用型タッチ方法において、前記タッチ体の抵抗情報を抵抗センサが監視測定することで、前記タッチ体と前記タッチ面の間に人体閉電流/電圧が形成されるか否かを判断すると同時に、前記タッチ体と前記タッチ面の間の接触強度情報を振動センサにより監視測定することで、タッチの有効性を検証し、タッチの有効性をさらに高めた。
【0061】
容易に理解できるように、監視測定手段2には、人体閉電流/電圧を監視測定することができ、抵抗の定量測定と接触強度の監視測定を実現できるその他の計器が含まれることができ、実施例1〜3に例示の抵抗センサ、圧力センサ或いは振動センサに限定されず、異なる着用対象やタッチ対象の具体的な応用の例示において、柔軟性を持った設置と整合的な配置を行えるため、ここで逐一には例示しない。
【0062】
本発明が提供する着用型タッチ装置および対応する着用型タッチ方法において、前記タッチ体が人体部分(例えば、人の指)であり、且つ前記タッチ面が人体の別の箇所(前記タッチ体ではない人体部分、例えば、人の手のひら)である場合、前記監視測定手段(例えば、抵抗センサ)により前記タッチ体と前記タッチ面の間に人体閉電流/電圧が形成されるか否かを監視測定でき(例えば、前記タッチ体の抵抗変化を監視測定でき)、これにより前記タッチ体と前記タッチ面の間の接触の有効性を判断する、若しくは、前記タッチ体と前記タッチ面の間の接触強度情報を(例えば、圧力センサや振動センサにより)さらに監視測定することで、前記タッチ体と前記タッチ面の間が有効に接触しているか否かをさらに確定し、タッチの有効性をさらに保証することは可能である。当該着用型タッチ装置は、体積がコンパクトで、携帯しやすく、タッチの有効性を保証できる。
【0063】
理解できるように、以上の実施の形態は、本発明の原理を説明するために用いた例としての実施の形態に過ぎず、本発明はこれに限らないと理解できる。当業者にとって、本発明の思想および実質的な情況を逸脱しなければ、各種の変形および改善を行うことができ、これらの変形および改善も本発明の請求範囲と見なされる。
【符号の説明】
【0064】
1 キャリヤー
4 タッチ体
5 タッチ面
図1
図2
図3
図4