(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記タイマは、当該センサノード通信端末の動作タイミングに関係した情報源を供給可能であることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載のセンサノード通信端末。
前記複数のセンサノードにおいて実質的に同じ時刻に収集された各種センサ情報を無線通信により前記ホストに送信する際、前記複数のセンサノードにおいて、各種センサ情報の収集から無線通信による前記ホストへの送信までのタイミングを前記複数のセンサノードで変化させて、無線信号データの衝突を回避したことを特徴とする請求項25に記載の無線センサネットワークシステム。
前記複数のセンサノードで変化させる前記タイミングは、予め前記複数のセンサノード毎に設定することを特徴とする請求項26に記載の無線センサネットワークシステム。
前記複数のセンサノードで変化させる前記タイミングは、前記ホストから前記複数のセンサノードに送信される制御信号によって再調整可能であることを特徴とする請求項26または27に記載の無線センサネットワークシステム。
前記タイマが誤動作された時に、実質的に前記タイマの時刻合わせを実施するタイマ時計を備えることを特徴とする請求項29〜31のいずれか1項に記載の無線センサネットワークシステム。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各構成部品の厚みと平面寸法との関係等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
【0015】
又、以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の実施の形態は、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の実施の形態は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
【0016】
[第1の実施の形態]
(無線センサネットワークシステム)
第1の実施の形態に係る通信端末(センサノード)20を適用可能な無線センサネットワークシステム100の模式的構成は、
図1に示すように表される。
【0017】
第1の実施の形態に係る通信端末(センサノード)20を適用可能な無線センサネットワークシステム100は、
図1に示すように、複数のセンサノード20(P
1、P
2、・・・、P
i、P
i+1、…、P
n)と、複数のセンサノード20からの第1無線送信データを常時もしくは定期的に受信可能なホスト10とを備える。ここで、定期的に受信する場合、ホスト10における受信頻度は、センサノード20の送信頻度よりも頻繁である。
【0018】
ホスト10は、基地局であり、例えば、所定の高さを有する支柱15上に配置されていても良い。
【0019】
複数のセンサノード20は、
図6の説明において後述するように、第1無線送信データを送信終了後の所定の短い期間だけ、ホスト10側からの第2無線送信データを受信可能である。ここで、第1無線送信データは、複数のセンサノード20(P
1、P
2、・・・、P
i、P
i+1、…、P
n)から、所定のタイミングで、ホスト10に対して送信される。
【0020】
また、第2無線送信データは、第1無線送信データを送信終了後の所定の短い期間だけ、ホスト10側から複数のセンサノード20(P
1、P
2、・・・、P
i、P
i+1、…、P
n)に対して送信される。
【0021】
第1の実施の形態に係る通信端末20を適用可能な無線センサネットワークシステム100は、複数のセンサノード20(P
1、P
2、・・・、P
i、P
i+1、…、P
n)において、無線送信データを送信終了後の所定の短い期間だけ、ホスト10側からの送信データを受信できる状態としたことによって、低消費電力化されている。すなわち、複数のセンサノード20(P
1、P
2、・・・、P
i、P
i+1、…、P
n)において、無線送信データを送信終了後も常時受信できる状態とする場合に比べて、複数のセンサノード20(P
1、P
2、・・・、P
i、P
i+1、…、P
n)内の受信器を常時オンさせておく必要が無いため、低消費電力化されている。
【0022】
ホスト10において収集された情報はインターネット回線などを利用してクラウドコンピューティングシステムに供給されて、統合管理可能である。
【0023】
複数のセンサノード20(P
1、P
2、・・・、P
i、P
i+1、…、P
n)は、
図4(b)の説明において後述するように、自立したタイミングでセンサ情報を設置された場所で収集可能なセンサ21と、センサ21に接続されたメモリ22と、メモリ22に接続され、センサ情報を演算処理可能な制御部24と、制御部24に接続された無線送受信部(RF)26と、無線送受信部26に接続され、センサ情報若しくはセンサ情報を演算処理した結果を無線送信可能なアンテナ28と、制御部24に接続された電源部32と、制御部24に接続されたタイマ30とを備える。
【0024】
ここで、メモリ22には、センサ21において取得されたセンサ情報が記憶される。
【0025】
センサ21において取得されるセンサ情報には、通信端末(センサノード)20を適用する無線センサネットワークシステム100の用途に応じて、例えば、光、温度、湿度、圧力、振動、歪み、傾斜、スイッチ情報などが含まれる。
【0026】
電源部32には、例えば、ソーラパネルなどの環境発電装置を主として使う。一方、これを電池に置き換えたり、ハイブリッドに併設したりする構造でも適用可能である。電池の長寿命化など目的は同様であるからである。
(橋梁用無線センサネットワークシステム)
第1の実施の形態に係る通信端末(センサノード)20を適用可能な無線センサネットワークシステムとして、橋梁用無線センサネットワークシステム300の模式的鳥瞰構成は、
図2に示すように表される。
【0027】
第1の実施の形態に係る通信端末(センサノード)20を適用可能な橋梁用無線センサネットワークシステム300は、
図2に示すように、複数のセンサノード20
11、20
12、…・20
21、20
22、…・20
31、20
32、…・20
41、20
42、…と、複数のセンサノード20
11、20
12、…・20
21、20
22、…・20
31、20
32、…・20
41、20
42、…からの第1無線送信データを常時もしくは定期的に受信可能なホスト10
1・10
2・10
3・10
4とを備える。ここで、定期的に受信する場合、ホスト10における受信頻度は、センサノード20の送信頻度よりも頻繁である。
【0028】
ホスト10
1・10
2・10
3・10
4は、例えば、所定の高さを有する支柱301・302・303・304と道路(もしくは鉄道線路)305との接続部に配置されていても良い。
【0029】
支柱301・302・303・304と道路(もしくは鉄道線路)305との間には、複数本のワイヤ306が接続されており、支柱301・302・303・304によって、道路(もしくは鉄道線路)305を支えている。
【0030】
複数のセンサノード20
11、20
12、…・20
21、20
22、…・20
31、20
32、…・20
41、20
42、…は、複数本のワイヤ306と道路(もしくは鉄道線路)305との接続部に配置されていても良い。
【0031】
複数のセンサノード20
11、20
12、…は、例えば、ホスト10
1との間で無線送受信可能であり、同様に、複数のセンサノード20
21、20
22、…は、ホスト10
2との間で無線送受信可能であり、複数のセンサノード20
31、20
32、…は、ホスト10
3との間で無線送受信可能であり、複数のセンサノード20
41、20
42、…は、ホスト10
4との間で無線送受信可能である。
【0032】
複数のセンサノード20
11、20
12、…は、第1無線送信データを送信終了後の所定の短い期間だけ、ホスト10
1側からの第2無線送信データを受信可能である。第1無線送信データは、複数のセンサノード20
11、20
12、…から、所定のタイミングで、ホスト10
1に対して送信される。また、第2無線送信データは、第1無線送信データを送信終了後の所定の短い期間だけ、ホスト10
1側から複数のセンサノード20
11、20
12、…に対して送信される。以下同様である。
【0033】
第1の実施の形態に係る通信端末20を適用可能な橋梁用無線センサネットワークシステム300は、複数のセンサノード20
11、20
12、…・20
21、20
22、…・20
31、20
32、…・20
41、20
42、…において、無線送信データを送信終了後の所定の短い期間だけ、ホスト10
1・10
2・10
3・10
4側からの送信データを受信できる状態としたことによって、低消費電力化されている。すなわち、複数のセンサノード内の受信器を常時オンさせておく必要が無いため、低消費電力化されている。
【0034】
ホスト10
1・10
2・10
3・10
4において収集された情報はインターネット回線などを利用してクラウドコンピューティングシステムに供給されて、統合管理可能である。
【0035】
ここで、複数のセンサノード20
11、20
12、…・20
21、20
22、…・20
31、20
32、…・20
41、20
42、…は、
図4(b)の説明において後述するように、自立したタイミングでセンサ情報を設置された場所で収集可能なセンサ21と、センサ21に接続され、センサ情報を演算処理可能な制御部24と、制御部24に接続されたメモリ22と、制御部24に接続された無線送受信部(RF)26と、無線送受信部26に接続され、センサ情報若しくはセンサ情報を演算処理した結果を無線送信可能なアンテナ28と、制御部24に接続された電源部32と、制御部24に接続されたタイマ30とを備える。ここで、メモリ22には、センサ21において取得されたセンサ情報が記憶される。センサ情報には、例えば、光、温度、湿度、圧力、振動、歪み、傾斜、張力などが含まれる。
【0036】
電源部32には、例えば、ソーラパネルなどの環境発電装置を主として使う。一方、これを電池に置き換えたり、ハイブリッドに併設したりする構造でも適用可能である。
【0037】
なお、橋梁の支柱間の中心近傍に配置されるセンサノードでは、両側に配置されるホストのいずれかを選択して無線送受信を実施しても良い。また、第3の実施の形態において後述するように、データ衝突を回避する方法を適用しても良い。
【0038】
(農場用無線センサネットワークシステム)
第1の実施の形態に係る通信端末(センサノード)20を適用可能な無線センサネットワークシステムとして、農場用無線センサネットワークシステム200の模式的鳥瞰構成は、
図3に示すように表される。農場用無線センサネットワークシステム200は、
図3に示すように、複数の小規模な農場用無線センサネットワークシステム200
1・200
2・…・200
mから構成されていても良い。
【0039】
複数の小規模な農場用無線センサネットワークシステム200
1・200
2・…・200
mは、例えば、栽培される作物単位で分かれていても良い。
【0040】
第1の実施の形態に係る通信端末(センサノード)20を適用可能な農場用無線センサネットワークシステム200は、
図3に示すように、複数のセンサノード20
11・20
12・…・20
1n、20
21・20
22・…・20
2n、・・・、20
m1・20
m2・…・20
mnと、複数のセンサノード20
11・20
12・…・20
1n、20
21・20
22・…・20
2n、・・・、20
m1・20
m2・…・20
mnからの第1無線送信データを常時もしくは定期的に受信可能な複数のホスト10
1・10
2・…・10
mとを備える。ここで、定期的に受信する場合、ホスト10における受信頻度は、センサノード20の送信頻度よりも頻繁である。
【0041】
複数のセンサノード20
11・20
12・…・20
1nは、例えば、ホスト10
1との間で無線送受信可能であり、同様に、複数のセンサノード20
21・20
22・…・20
2nは、ホスト10
2との間で無線送受信可能であり、・・・、複数のセンサノード20
m1・20
m2・…・20
mnは、ホスト10
mとの間で無線送受信可能である。
【0042】
複数のセンサノード20
11・20
12・…・20
1n、20
21・20
22・…・20
2n、・・・、20
m1・20
m2・…・20
mnは、それぞれの作物に応じたセンサ情報を取得するためのセンサ21を備える。
【0043】
複数のセンサノード20
11・20
12・…・20
1nは、第1無線送信データを送信終了後の所定の短い期間だけ、ホスト10
1側からの第2無線送信データを受信可能である。第1無線送信データは、複数のセンサノード20
11・20
12・…・20
1nから、所定のタイミングで、ホスト10
1に対して送信される。また、第2無線送信データは、第1無線送信データを送信終了後の所定の短い期間だけ、ホスト10
1側から複数のセンサノード20
11・20
12・…・20
1nに対して送信される。以下同様である。
【0044】
ホスト10
1・10
2・10
3・…・10
mにおいて収集された情報はインターネット回線などを利用してクラウドコンピューティングシステムに供給されて、統合管理可能である。
【0045】
第1の実施の形態に係る通信端末20を適用可能な農場用無線センサネットワークシステム200は、複数のセンサノード20
11・20
12・…・20
1n、20
21・20
22・…・20
2n、・・・、20
m1・20
m2・…・20
mnにおいて、無線送信データを送信終了後の所定の短い期間だけ、ホスト10
1・10
2・…・10
m側からの送信データを受信できる状態としたことによって、低消費電力化されている。すなわち、複数のセンサノード内の受信器を常時オンさせておく必要が無いため、低消費電力化されている。
【0046】
複数のセンサノード20
11・20
12・…・20
1n、20
21・20
22・…・20
2n、・・・、20
m1・20
m2・…・20
mnは、
図4(b)の説明において後述するように、自立したタイミングでセンサ情報を設置された場所で収集可能なセンサ21と、センサ21に接続され、センサ情報を演算処理可能な制御部24と、制御部24に接続されたメモリ22と、制御部24に接続された無線送受信部(RF)26と、無線送受信部26に接続され、センサ情報若しくはセンサ情報を演算処理した結果を無線送信可能なアンテナ28と、制御部24に接続された電源部32と、制御部24に接続されたタイマ30とを備える。ここで、メモリ22には、センサ21において取得されたセンサ情報が記憶される。センサ情報には、例えば、農場内の設置された場所における光、温度、湿度、気圧、振動、歪み、傾斜、スイッチ情報などが含まれる。
【0047】
電源部32には、例えば、ソーラパネルなどの環境発電装置を主として使う。一方、これを電池に置き換えたり、ハイブリッドに併設したりする構造でも適用可能である。
【0048】
(通信端末:ホスト)
第1の実施の形態に係るセンサノード通信端末と無線通信可能なホスト10(H)の模式的ブロック構成は、
図4(a)に示すように、メモリ12と、メモリ12に接続された制御部14と、制御部14に接続された無線送受信部(RF)16と、無線送受信部(RF)16に接続されたアンテナ18とを備える。メモリ12には、ホスト10とセンサノード20との無線通信に必要な制御情報が格納される。制御部14は、メモリ12に格納された制御情報に基づいて、ホスト10とセンサノード20との無線通信制御を実行する。無線送受信部(RF)16は、ホスト10・センサノード20間の無線データをアンテナ18を介して送受信する。ここで、ホスト10(H)は、基地局であり、電源部を特に設ける必要がないため、
図4(a)には図示されていないが、用途に応じてさまざまなエネルギー源から電力を取得(エネルギーハーべスティング)する電源部構成を備えていても良い。ホスト10(H)は、センサノード20(P)からの第1無線送信データを常時もしくは定期的に受信可能である。ここで、定期的に受信する場合、ホストにおける受信頻度は、センサノードの送信頻度よりも頻繁である。
【0049】
(通信端末:センサノード)
一方、第1の実施の形態に係る通信端末として機能するセンサノード20(P)の模式的ブロック構成は、
図4(b)に示すように、自立したタイミングでセンサ情報を設置された場所で収集可能なセンサ21と、センサ21に接続され、センサ情報を演算処理可能な制御部24と、制御部24に接続されたメモリ22と、制御部24に接続された無線送受信部(RF)26と、無線送受信部26に接続され、センサ情報若しくはセンサ情報を演算処理した結果を無線送信可能なアンテナ28と、制御部24に接続された電源部32と、制御部24に接続されたタイマ30とを備える。ここで、センサノード20(P)は、無線送信データを送信終了後の所定のわずかの期間だけ、ホスト10側からの送信データを受信可能である。
【0050】
第1の実施の形態に係る通信端末として機能するセンサノード20(P)は、無線送信データを送信終了後の所定の短い期間だけ、ホスト10側からの送信データを受信できる状態としたことによって、低消費電力化されている。すなわち、センサノード20(P)内の受信器を常時オンさせておく必要が無いため、低消費電力化されている。
【0051】
ここで、センサ情報には、例えば、光、温度、湿度、圧力、振動、歪み、傾斜、スイッチ情報、ノイズレベルなどが含まれる。すなわち、センサ21は、温度センサ、湿度センサ、圧力センサ、振動センサ、歪みセンサ、傾斜センサ、スイッチ情報センサなどさまざまな環境因子を計測可能なセンサを適用可能である。
【0052】
メモリ22には、センサ21において取得されたセンサ情報が記憶される。また、メモリ12には、ホスト10とセンサノード20との無線通信に必要な制御情報も格納される。
【0053】
制御部24は、メモリ12に格納されたセンサ情報・制御情報に基づいて、ホスト10とセンサノード20との無線通信制御を実行する。また、制御部24は、センサ情報を演算処理可能である。
【0054】
また、制御部24には、タイマ30が接続されており、センサノード20(P)のタイミング制御および時刻設定が可能である。
【0055】
制御部24に接続される電源部32は、例えば、太陽エネルギー、周辺環境の振動エネルギー、風力エネルギー、温度変動によって熱発電素子から得られるエネルギー、スイッチ開閉など用途に応じてさまざまなエネルギー源から電力を取得(エネルギーハーべスティング)可能である。制御部24に接続される電源部32は、電池交換不要であることが望ましい。
【0056】
電源部32には、例えば、ソーラパネルなどの環境発電装置を主として使う。一方、これを電池に置き換えたり、ハイブリッドに併設したりする構造でも適用可能である。電池の長寿命化など目的は同様であるからである。
【0057】
(スリープ時間)
第1の実施の形態に係る通信端末として機能するセンサノード20(P)において、2つの送信データT
X間のスリープ時間Tsを説明する模式的タイミングチャートは、
図5に示すように表される。
【0058】
第1の実施の形態に係る通信端末として機能するセンサノード20(P)は、
図5に示す用に、タイマ時刻t1とタイマ時刻t2間の時間幅T1において、ホスト10(H)に対して送信データT
Xを送信後、相対的に長いスリープ時間Tsを経過後にタイマ時刻t3とタイマ時刻t4間の時間幅T2において、ホスト10(H)に対して送信データT
Xを送信可能である。すなわち、センサノード20(P)は、間欠センシング動作が可能であり、ホスト10(H)に対して送信データT
Xを送信後、常時、センサノード20(P)内の受信器をオン状態にしておく必要がなく、スリープ時間Tsの経過後のわずかの時間幅T2においてのみ、ホスト10(H)に対して送信データT
Xを送信可能である。このため、省電力動作が可能である。
【0059】
(センサノード・ホスト間における無線データ通信)
第1の実施の形態に係る通信端末を適用可能な無線センサネットワークシステムにおいて、センサノードPiにおけるデータ信号の模式的タイミングチャートは、
図6(a)に示すように表され、
図6(a)に対応したホストHにおけるデータ信号の模式的タイミングチャートは、
図6(b)に示すように表される。
図6(a)のタイミングチャートは、後述する
図9のフローチャートに示すように、センサノードPiとホストH間の無線通信の動作上、フラグFLGが定義されセンサノード側からホストへの送信の後に引き続いて受信窓時間を設けるか否かを、その送信の中に含まれるフラグFLGの示す値により予告されるタイプに対応する。
図6(a)において、FLGがない動作モードもあり、この場合には、後述する
図8のフローチャートに示すように、センサノードPiとホストH間の無線通信の動作上、フラグFLGの存在がなく、センサノード側からホストへの送信の後に必ず受信窓時間が設けられるタイプ)に対応する。
【0060】
また、センサノードPiにおけるデータ信号の詳細なタイミングチャートは、
図7(a)に示すように表され、
図7(a)に対応したホストHにおけるデータ信号の詳細なタイミングチャートは、
図7(b)に示すように表される。
【0061】
送受信のパターンとしては、センサノードが受信窓時間を有し送信データにフラグ有するか否かによって、以下の(A)〜(G)の7種類の動作モードがある。フラグFLGを装備しない場合は、以下の(A)・(D)・(E)モードとなり、フラグFLGを装備する場合は、以下の(B)・(C)・(F)・(G)モードとなる。詳細は、
図7を参照して、後述する。
【0062】
センサノードPiが無線送信データにフラグFLGを装備しない場合:
(A)センサノードPiは、無線送信データを送信後、受信待ち受け期間を設定するが、ホストHからの受信なしのモード。
【0063】
(D)センサノードPiは、無線送信データを送信後、受信待ち受け期間を設定し、ホストHからの受信有り(制御信号のみ)のモード。
【0064】
(E)センサノードPiは、無線送信データを送信後、受信待ち受け期間を設定し、ホストHからの受信有り(データ要求信号のみ)、その後データ送信するモード。
【0065】
センサノードPiが送信データにフラグFLGを装備する場合:
(B)センサノードPiは、無線送信データを送信後、受信待ち受け期間を設定しないモード。
【0066】
(C)センサノードPiは、無線送信データを送信後、受信待ち受け期間を設定するが、ホストHからの受信なしのモード。
【0067】
(F)センサノードPiは、無線送信データを送信後、受信待ち受け期間を設定し、ホストHからの受信有り(制御信号のみ)のモード。
【0068】
(G)センサノードPiは、無線送信データを送信後、受信待ち受け期間を設定し、ホストHからの受信有り(データ要求信号のみ)、その後データ送信するモード。
【0069】
図7を参照して、(A)〜(G)の7種類の動作モードの送受信のパターンを詳述する。
【0070】
送受信のパターンとしては、以下の(A)〜(G)の7種類の動作モードがある。
【0071】
(A)センサノードPiは、第1無線送信データT
Xi3の送信後に、受信待ち受け期間R
Xi3を設けるが、ホストHは、センサノードPiへ第2無線送信データT
Xhを送信しないモード。
【0072】
(B)センサノードPiは、第1無線送信データT
Xi3を送信時、フラグFLG=0であり、受信待ち受け期間R
Xi3を設けないモード。
【0073】
(C)センサノードPiは、第1無線送信データT
Xi3を送信時、フラグFLG=1であり、受信待ち受け期間R
Xi3を設けるが、ホストHは、センサノードPiへ第2無線送信データT
Xhを送信しないモード。
【0074】
(D)センサノードPiは、第1無線送信データT
Xi3を送信後、受信待ち受け期間R
Xi3を設け、ホストHは、センサノードPiへ第2無線送信データT
Xhを送信し、このデータが制御信号であるモード。
【0075】
(E)センサノードPiは、第1無線送信データT
Xi3を送信後、受信待ち受け期間R
Xi3を設け、ホストHは、センサノードPiへ第2無線送信データT
Xhを送信し、このデータがリクエスト信号(データ要求信号)であり、その後センサノードPiは、第3無線送信データT
Xi4をホストHに送信するモード。データ要求信号の内容でデータ量/送信回数などを規定する。
【0076】
(F)センサノードPiは、第1無線送信データT
Xi3を送信時、フラグFLG=1であり、受信待ち受け期間R
Xi3を設け、ホストHは、センサノードPiへ第2無線送信データT
Xhを送信し、このデータが制御信号であるモード。
【0077】
(G)センサノードPiは、第1無線送信データT
Xi3を送信時、フラグFLG=1であり、受信待ち受け期間R
Xi3を設け、ホストHは、センサノードPiへ第2無線送信データT
Xhを送信し、このデータがリクエスト信号(データ要求信号)であり、その後センサノードPiは、第3無線送信データT
Xi4をホストHに送信するモード。第3無線送信データT
Xi4は、フラグFLGを含み、以降はこの繰り返しとなる。
【0078】
フラグFLGは、今送信中のデータに含まれ、この送信の後、所定の期間に受信のための窓時間をセンサノードPi側に設けるか否かを示す。つまり第1無線送信データT
Xi3において、例えばフラグFLG=1であったならば、これに引き続いて受信待ち受け期間R
Xi3が開き、そのフラグFLGを受信して解釈したホスト側は、もし必要であれば受信待ち受け期間R
Xi3の間に第2無線送信データT
Xhを送る。
【0079】
ホストHからセンサノードPiへの送信が必要でない場合は受信待ち受け期間R
Xi3の期間中ホスト側は何も送らない。もちろん、第1無線送信データT
Xi3に引き続いて受信待ち受け期間R
Xi3を設けない場合は、第1無線送信データT
Xi3中のフラグFLG=0として、ホストH側に今回このセンサノードPiは受信を行わないことを示す。
【0080】
受信待ち受け期間R
Xi3中に送られたデータ(T
Xh=センサノードが受信したらR
Xh)の中には主に次の2種類のデータがある。すなわち、(1)ホストH側から、センサノードPiへ何らかの指定するデータなどを送るリクエスト信号と、(2)ホストH側から、センサノードPiへ送る制御信号(例えば、システム時刻情報や同期信号、何らかの動作モード遷移信号など)である。
【0081】
受信待ち受け期間R
Xi3中に送られたデータ(T
Xh=センサノードが受信したらR
Xh)が、ホストH側から、センサノードPiへ送る制御信号である場合はセンサノード側は、その受信した制御信号に従った動作を行う。すなわち、例えば、ホストHの時刻情報を受信してセンサノード内の時計と同期させたりする。
【0082】
受信待ち受け期間R
Xi3中に送られたデータ(T
Xh=センサノードが受信したらR
Xh)が、ホストH側から、センサノードPiへ何らかの指定するデータなどを送るリクエスト信号である場合は、ホストHより指定されたデータなどを受信待ち受け期間R
Xi3以降の所定のタイミング(図ではt6)より送信する(第3無線送信データT
Xi4)。
【0083】
第3無線送信データT
Xi4に引き続き受信窓時間をセンサノードPi側に設けるがどうかは、
図7(a)に示すように、この第3無線送信データT
Xi4中の所定の位置に、例えばフラグFLG=1/0を設けることによって示すこととする。
【0084】
図7(a)に示す例では、第3無線送信データT
Xi4中にフラグFLGを設けることとしたが、システム上第3無線送信データT
Xi4の様なデータの最大回数が決められている場合はこれを省略することができる。
【0085】
もちろん、
図7(a)に示すように、第1無線送信データT
Xi3の後には必ず受信窓時間を設けるという取り決めをされたシステムの場合は、フラグFLGを省略することができる。しかしながらこの場合は、送信の都度、受信窓時間を設ける必要があるので、受信窓時間を設ける回数を間引くとセンサノード側を省電力に動作させることができるので、フラグFLGを活用すると良い。
【0086】
ここで、第1無線送信データT
Xi3は、センサノード20(P
i)から、所定のタイミングで、ホスト10(H)に対して送信される。また、第2無線送信データT
Xhは、第1無線送信データT
Xi3を送信終了後の所定のわずかの期間内にホスト10(H)側からセンサノード20(P
i)に対して送信される。
【0087】
センサノード20(P
i)が引き続き受信待ち受けを実施するか否かを決定するための判定要素、例えば、昼は5回に1回、夜は深夜12時だけ…など、として複数の要素を複合して判定する場合もある。
【0088】
センサノード20(P
i)が引き続き受信待ち受けを実施するか否かを決定するための判定要素のうち少なくとも1つが時刻若しくは時刻に準ずる情報であっても良い。
【0089】
また、センサノード20(P
i)が引き続き受信待ち受けを実施するか否かを決定するための判定要素のうち少なくとも1つが回数に関する情報であっても良い。例えば、用途に応じて、5回に1回だけ受信窓を開いたり、1日に1回だけ受信窓を開いたりすることも可能である。このように、センサノード20(P
i)が引き続き受信待ち受けを実施するか否かを示すフラグFLGによって、受信窓R
xi2、R
xi3などを毎回開けない場合があることになる。
【0090】
また、センサノード20(P
i)が引き続き受信待ち受けを実施するか否かを決定するための判定要素のうち少なくとも1つが収集した情報と予め決定された判定基準との合致判定結果に関する情報であっても良い。
【0091】
また、センサノード20(P
i)が引き続き受信待ち受けを実施するか否かを決定するための判定要素のうち少なくとも1つが収集した情報を今までに収集した情報と合わせて予め決定された判定基準との合致判定結果に関する情報であっても良い。
【0092】
結果として、第1の実施の形態に係る通信端末およびこの通信端末を適用可能な無線センサネットワークシステムの省電力化を図ることができる。
【0093】
第1の実施の形態に係る通信端末を適用可能な無線センサネットワークシステムにおいては、センサノードが、送信した後の少しの間だけ受信回路を”毎回”オンにする。これによりホスト側はセンサノードに対して送信するタイミングが必ずわかるので、その時に送信をすれば、センサノードは受信をすることができる。
【0094】
第1の実施の形態に係る通信端末を適用可能な無線センサネットワークシステムにおいては、センサノードの受信回路を常にオンしておく必要がなく、ある限られた時間だけで良いので、センサノード側の消費電力が少なくて済む。一方、ホスト側から送信できるタイミングが限られるが、この程度の遅れは許容可能である。
【0095】
さらに、第1の実施の形態に係る通信端末を適用可能な無線センサネットワークシステムにおいては、センサノードが、送信した後の少しの間だけ受信回路をオンにするかどうかを、直前の送信信号に含まれたフラグFLG情報によって示し、”あり”とした時の後のみ受信回路を少しの間だけオンにする。すなわち、毎回オンしないので、さらに消費電力が低減される。一方、さらにホスト側から送信できるタイミングが限られるが、通常は受信窓が開く間隔が広くなる。
【0096】
第1の実施の形態に係る通信端末を適用可能な無線センサネットワークシステムにおいて、センサノードPiとホストH間の無線通信の動作フローチャート図(フラグFLGの存在がなく、センサノード側からホストへの送信の後に必ず受信窓時間が設けられるタイプ)は、
図8に示すように表される。
【0097】
また、第1の実施の形態に係る通信端末を適用可能な無線センサネットワークシステムにおいて、センサノードPiとホストH間の無線通信の動作フローチャート図(フラグFLGが定義されセンサノード側からホストへの送信の後に引き続いて受信窓時間を設けるか否かを、その送信の中に含まれるフラグFLGの示す値により予告されるタイプ)は、
図9に示すように表される。
【0098】
第1の実施の形態に係る通信端末を適用可能な無線センサネットワークシステムには、フラグFLGの存在がなく、センサノード側からホストへの送信の後に必ず受信窓時間が設けられるタイプ(
図8の動作フローチャートに対応)と、フラグFLGが定義されセンサノード側からホストへの送信の後に引き続いて受信窓時間を設けるか否かを、その送信の中に含まれるフラグFLGの示す値により予告されるタイプ(
図9の動作フローチャートに対応)の2タイプがある。
【0099】
フラグFLGの存在がなく、センサノード側からホストへの送信の後に必ず受信窓時間が設けられるタイプはセンサノード側の送信毎に必ず少しではあっても受信回路がオンされている期間があるために、毎回ではなく時々(例えば10回に1度、1日に1度、発電エネルギーに蓄えが所定のレベル以上あるときに限り5回に1回など)受信回路をオンするだけでよい(間引き受信)。一方、フラグFLGが定義されセンサノード側からホストへの送信の後に引き続いて受信窓時間を設けるか否かを、その送信の中に含まれるフラグFLGの示す値により予告されるタイプの方が消費電力を削減できる特長がある。
【0100】
(フラグFLGがなく、ホストへの送信の後に必ず受信窓時間を有するタイプ)
第1の実施の形態に係る通信端末を適用可能な無線センサネットワークシステムにおいて、フラグFLGの存在がなく、センサノード側からホストへの送信の後に必ず受信窓時間が設けられるタイプの動作フローは以下のように示される。
(a)まず、
図8のステップS1において、センサノードがホストにデータを送信する。
(b)次に、ステップS2において、センサノードは受信窓を短時間開ける。
(c)次に、ステップS3において、ホストは送信されたデータを受信する。
(d)次に、ステップS4において、ホストからセンサノードへの送信があるか否か?を判断する。
(e)次に、ステップS4において、NOであれば、ステップS12に移行し、ホストは次回の待ち受け状態となる。
(f)さらに、ステップS13に移行し、センサノードは受信窓を閉めてスリープモードとなる。(センサノードは、次回までタイマカウントなどを行う。)
(g)また、ステップS4において、YESであれば、ステップS5に移行し、ホストはセンサノードに制御信号を送信する。
(h)次に、ステップS6において、センサノードは制御信号を受信する。
(i)次に、ステップS7において、センサノードは、受信窓を閉めて制御を実行する。
(j)次に、ステップS8において、センサノードがスリープモードとなる。(センサノードは、次回までタイマカウントなどを行う。)
(k)また、ステップS4において、YESであれば、ステップS9に移行し、ホストはセンサノードにデータ要求信号を送信する。
(l)次に、ステップS10において、センサノードはデータ要求信号を受信する。
(m)次に、ステップS11において、センサノードは受信窓を閉め、次に、ステップS1に戻り、センサノードがホストにデータを送信する。
【0101】
(フラグFLGがあり、受信窓時間を設けるか否かフラグFLGにより予告されるタイプ)
第1の実施の形態に係る通信端末を適用可能な無線センサネットワークシステムにおいて、フラグFLGが定義されセンサノード側からホストへの送信の後に引き続いて受信窓時間を設けるか否かを、その送信の中に含まれるフラグFLGの示す値により予告されるタイプの動作フローは以下のように示される。
(a)まず、
図9のステップS21において、センサノードがホストにデータを送信する。
(b)次に、ステップS22において、送信データ内のフラグFLGが1か否か?を判断する。
(c)ステップS22において、NO(FLG=0)であれば、ステップS23に移行し、センサノードがスリープモードとなる。(センサノードは、次回までタイマカウントなどを行う。)
(d)ステップS22において、YES(FLG=1)であれば、ステップS24に移行し、センサノードは受信窓を短時間開ける。
(e)次に、ステップS25において、ホストは送信されたデータを受信する。
(f)次に、ステップS26において、受信データ内のフラグFLGが1か否か?を判断する。
(g)ステップS26において、NO(FLG=0)であれば、ステップS27に移行し、ホストが次回の受信待ち受け状態となる。
(h)ステップS26において、YES(FLG=1)であれば、ステップS28に移行し、ホストからセンサノードへの送信があるか否か?を判断する。
(i)次に、ステップS28において、YESであれば、ステップS29に移行し、ホストはセンサノードに制御信号を送信する。
(j)次に、ステップS30において、センサノードは制御信号を受信する。
(k)次に、ステップS31において、センサノードは、受信窓を閉めて制御を実行する。
(l)次に、ステップS32において、センサノードがスリープモードとなる。(センサノードは、次回までタイマカウントなどを行う。)
(m)或いは、ステップS28において、YESであれば、ステップS33に移行し、ホストはセンサノードにデータ要求信号を送信しても良い。
(n)次に、ステップS34において、センサノードはデータ要求信号を受信する。
(o)次に、ステップS35において、センサノードは受信窓を閉める。
(p)次に、ステップS21に戻り、センサノードがホストにデータを送信する。
(q)一方、ステップS28において、NOであれば、ステップS36に移行し、ホストは次回の待ち受け状態となる。
(r)次に、ステップS37に移行し、センサノードは受信窓を閉めてスリープモードとなる。(センサノードは、次回までタイマカウントなどを行う。)
【0102】
第1の実施の形態に係る通信端末およびこの通信端末を複数適用可能な無線センサネットワークシステムに適用可能な使用周波数帯は、例えば、ML7396A:915MHz〜929.7MHz、ML7396B:902MHz〜928MHz、ML7396E:863MHz〜870MHzなどである。変調方式としては、例えば、2値―(G)FSK/MSKなどを適用可能である。また、データ通信速度は、例えば、50kbps/100kbps/200kbpsIEEE仕様対応可能であっても良い。また、400kbpsも適用可能である。送信出力は、例えば、20mW/10mW/1mWなどであり、受信感度は、例えば、約−100dBm〜−70dBm程度である。
【0103】
第1の実施の形態によれば、省電力通信可能な通信端末およびこの通信端末を適用可能な無線センサネットワークシステムを提供することができる。
【0104】
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態に係る通信端末として機能するセンサノード20(P)であって、光発電装置40を備えるセンサノード20(P)の模式的ブロック構成は、
図10に示すように表される。
【0105】
第2の実施の形態に係る通信端末として機能するセンサノード20(P)は、
図10に示すように、自立したタイミングでセンサ情報を設置された場所で収集可能なセンサ21と、センサ21に接続され、センサ情報を演算処理可能な制御部42と、制御部42に接続されたメモリ22と、制御部42に接続された無線送受信部(RF)26と、無線送受信部26に接続され、センサ情報若しくはセンサ情報を演算処理した結果を無線送信可能なアンテナ28と、制御部42に接続された電源部32と、制御部42に接続されたタイマ44とを備える。ここで、センサノード20(P)は、無線送信データを送信終了後の所定のわずかの期間だけ、ホスト10側からの送信データを受信可能である。
【0106】
電源部32は、光発電装置40と、光発電装置40に接続され、光発電量を計測する発電量検出装置50とを備える。光発電量を計測する発電量検出装置50は、ピーク電力追跡機能を備えていても良い。また、電源部32には、蓄電装置54が接続されていてもよい。蓄電装置54には、キャパシタ、リチウムイオンキャパシタ、電気二重層キャパシタ(EDLC:Electric Double-Layer Capacitor)などを適用可能である。なお、蓄電装置54は、電源部32に内蔵されていても良い。
【0107】
電源部32には、例えば、ソーラパネルなどの環境発電装置を主として使う。一方、これを電池に置き換えたり、ハイブリッドに併設したりする構造でも適用可能である。電池の長寿命化など目的は同様であるからである。
【0108】
制御部24に接続される電源部32は、光発電装置40を備え、太陽エネルギーから電力を取得(エネルギーハーべスティング)可能である。制御部24に接続される電源部32は、電池交換不要であることが望ましい。
【0109】
センサ21は、振動センサ46と、光センサ48とを備えているが、これに限定されるものではない。ここで、センサ情報には、例えば、光、温度、湿度、圧力、振動、歪み、傾斜、スイッチ情報、ノイズレベルなどが含まれる。すなわち、センサ21は、光センサ、温度センサ、湿度センサ、圧力センサ、振動センサ、歪みセンサ、傾斜センサ、スイッチ情報センサなどさまざまな環境因子を計測可能なセンサを適用可能である。ここで、振動センサとしては、用途に応じて、メムス(MEMS:Micro Electro Mechanical Systems)素子などで形成された加速度センサなどを適用可能である。
【0110】
メモリ22には、センサ21において取得されたセンサ情報が記憶される。また、メモリ12には、ホスト10とセンサノード20との無線通信に必要な制御情報も格納される。
【0111】
制御部24は、メモリ12に格納されたセンサ情報・制御情報に基づいて、ホスト10とセンサノード20との無線通信制御を実行する。また、制御部24は、センサ情報を演算処理可能である。
【0112】
また、制御部24には、タイマ44が接続されており、センサノード20(P)のタイミング制御および時刻設定が可能である。
【0113】
タイマ44は、第2の実施の形態に係る通信端末および通信端末が適用される無線センサネットワークシステムの動作タイミングに関係した情報源を供給可能である。
【0114】
第2の実施の形態に係る通信端末として機能するセンサノード20(P)は、例えば、タイマ44が何らかの原因により、誤動作された、狂った(大幅にずれた)、初期化された、停止され或いは再開されたなど、1日のフェーズから大きく異なってしまった時に、実質的にタイマ44の時刻合わせを実施するタイマ時計45を備えていても良い。
【0115】
第2の実施の形態に係る通信端末として機能するセンサノード20(P)は、例えば、タイマ44内に光センサ49を利用したタイマ時計45を内蔵していても良い。
【0116】
タイマ時計45は、
図11に示すように、筐体70と、筐体70に形成されたスリット窓部72と、スリット窓部72を通過した太陽光74が筐体70底部に描く軌跡76上の実質的に中央部に配置される光センサ49とを備える。ここで、タイマ時計45内に配置される光センサ49は、光センサ48と同一のものを兼用しても良い。
【0117】
センサノード20(P)に適用可能なタイマ時計45は、光センサ49を利用し、日時計と同様の原理で光センサ49の出力ピーク点または時間の中心点を実質的な正午と設定可能である。このようなタイマ時計45を備えることによって、絶対的な時間が消失した状況においても、タイマ44の基準となる時間を再設定可能となる。また、光発電を使わない場合、一日の光の強さのサイクルを見て、光センサ49の出力によって時刻を推測することができる。
【0118】
第2の実施の形態に係るセンサノード通信端末において、振動センサ46によって計測されるトラヒック量TRと時間t(h)との関係は、模式的に
図12(a)に示すように表される。例えば、第2の実施の形態に係るセンサノード通信端末を橋梁用無線センサネットワークシステムに適用する場合などにおいては、自動車若しくは鉄道の交通量に相当するトラヒック量TRと時間t(h)との関係を振動センサ46によってセンサ情報として検出することが想定される。ここで、トラヒック量TRの平均値は、TR
Aで表される。
【0119】
交通量を例えば振動センサ46によって測る(橋への荷重センサなどでもよい)として、この想定は1日のなかでの交通量などの傾向の法則性を捉えて時刻を推定するというものである。すなわち、朝夕の通勤時間帯には多く、その間の時間帯でも夜中のほうが昼よりも少ない傾向が見られるなどの想定である。また、土日祝日はパターンが異なることが想定される。鉄道用の橋梁の場合には、ある一定時間以上空いたあとの1本目は始発時刻の4:45に対応するなどと想定される。なお、
図12(a)の特性は模式的なものである。
【0120】
第2の実施の形態に係るセンサノード通信端末において、光センサ48によって計測される光強度Pと時間t(day)との関係は、模式的に
図12(b)に示すように表される。例えば、第2の実施の形態に係るセンサノード通信端末を農場用無線センサネットワークシステムに適用する場合などにおいては、1日のサイクルに対応した日照時間に相当する光強度Pと時間t(day)との関係を光センサ48によってセンサ情報として検出することが想定される。ここで、光強度Pの平均値は、P
Aで表される。なお、
図12(b)の特性は模式的なものでる。
【0121】
第2の実施の形態に係る通信端末として機能するセンサノード20(P)において、光発電装置40の発電量P
Oと時間t(day)との関係は、模式的に
図13に示すように表される。
【0122】
第2の実施の形態に係る通信端末として機能するセンサノード20(P)において、光発電装置40は太陽光の受光量に応じた発電量P
Oの時間t(day)に対する変化を示している。発電量P
Oがある基準値Aを超過した時(動作点A1・A3・A5に対応)、発電量P
Oがある基準値Aを下回った時(動作点A2・A4・A6に対応)、発電量P
Oが最大発電量を示す時(動作点Qmaxに対応)、発電量P
Oが最小発電量を示す時(動作点Qminに対応)のいずれかのタイミングにおいて、タイマ時計45によってタイマ44の時刻を調整可能である。
【0123】
通常発電量P
OのA点は、発電量が落ちてきた点、すなわち日の出や日の入りに近いポイントであり、A1とA2の中間点、A3とA4の中間点、A5とA6の中間点が正午であると推測するアルゴリズムが基本となる。つまり暗いほうのレベルは夜の間大体均一で各日の上下差はあまりなく、日中は天候などにより差が生じる。1日の中での天候の変化や季節など、複雑要因はいろいろと想定されるため、数日間のQmaxのタイミングを見て揺らぎなども勘案してそれを正午と見なすことも可能である。また、基準値(判定レベル)Aの導き出し方として、(Qmax+Qmin)/2もしくはQmin+(Qmax−Qmin)×係数とするなどとしても良い。移動平均などのフィルタをかけてもかけなくても、毎日のA値は変動することが想定される。
【0124】
ここで、基準値Aの設定に関しては、基準値Aをヒステリシス関係にして設定しても良い。すなわち、例えば、最大発電量MAX値および最小発電量MIN値により、演算された値を基準値Aとすることができる。或いは、過去数日分における発電量P
Oの標準偏差により調整分を演算して、基準値Aを設定しても良い。
【0125】
第2の実施の形態に係る通信端末として機能するセンサノード20(P)は、無線送信データを送信終了後の所定の短い期間だけ、ホスト10側からの送信データを受信できる状態としたことによって、低消費電力化されている。すなわち、センサノード20(P)内の受信器を常時オンさせておく必要が無いため、低消費電力化されている。
【0126】
第2の実施の形態に係る通信端末および通信端末を適用可能な無線センサネットワークシステムは、第1の実施の形態に係る通信端末および通信端末を適用可能な無線センサネットワークシステムと同様に動作可能である。また、第1の実施の形態と同様に、橋梁用無線センサネットワークシステムや農場用エラー! リンクが正しくありません。としても適用可能である。
【0127】
第2の実施の形態によれば、時間再設定可能で、かつ省電力通信可能な通信端末およびこの通信端末を適用可能な無線センサネットワークシステムを提供することができる。
【0128】
[第3の実施の形態]
例えば、橋などの構造物に敷設する複数のセンサノードは、振動、歪み、傾き、温度などその敷設場所における各種センサ情報を収集すると共に、実質的に同じ時刻に各種センサ情報を収集することが要求される。また、実質的に同じ時刻に収集された各種センサ情報は、無線通信により1箇所のホストに送信され分析に供される。この場合、各種センサ情報収集後、複数のセンサノードから実質的に同等の間隔をおいて無線送信する方法では、お互いの無線信号データが衝突して、通信が成立しないケースも生じ得る。
【0129】
比較例に係る通信端末を適用可能な無線センサネットワークシステムにおいて、センサノードP1におけるデータ信号の模式的タイミングチャートは、
図14(a)に示すように表され、センサノードP2におけるデータ信号の模式的タイミングチャートは、
図14(b)に示すように表され、センサノードPnにおけるデータ信号の模式的タイミングチャート、
図14(c)に示すように表される。
【0130】
第3の実施の形態に係る通信端末を適用可能な無線センサネットワークシステムにおいて、データ衝突の無い場合のホストHにおける受信データの模式的タイミングチャートは、
図15(a)に示すように表され、比較例として、データ衝突がある場合におけるホストHにおける受信データの模式的タイミングチャートは、
図15(b)に示すように表される。
【0131】
第3の実施の形態に係る通信端末を適用可能な無線センサネットワークシステムにおいて、センサノードP1におけるデータ信号の模式的タイミングチャートは、
図16(a)に示すように表され、センサノードP2におけるデータ信号の模式的タイミングチャートは、
図16(b)に示すように表され、センサノードPnにおけるデータ信号の模式的タイミングチャートは、
図16(c)に示すように表される。
【0132】
センサノードP1では、
図16(a)に示すように、時刻ti・ti+1間に収集された各種センサ情報iを時刻ti+1からタイミングΔt1経過後の時刻t1・t2間にホストHに送信している。センサノードP2では、
図16(b)に示すように、時刻ti・ti+1間に収集された各種センサ情報iを時刻ti+1からタイミングΔt2経過後の時刻t2・t3間にホストHに送信している。センサノードPnでは、
図16(c)に示すように、時刻ti・ti+1間に収集された各種センサ情報iを時刻ti+1からタイミングΔtn経過後の時刻tn・tn+1間にホストHに送信している。
【0133】
すなわち、第3の実施の形態に係る通信端末を適用可能な無線センサネットワークシステムにおいては、
図16(a)〜
図16(c)に示すように、複数のセンサノードP1・P2・…・Pnにおいて実質的に同じ時刻ti・ti+1間に収集された各種センサ情報iを無線通信によりホストHに送信する際、複数のセンサノードP1・P2・…・Pnにおいて、各種センサ情報iの収集から無線通信によるホストHへの送信までのタイミングを複数のセンサノードP1・P2・…・Pnで変化させて、無線信号データの衝突を回避可能である。
【0134】
ここで、複数のセンサノードP1・P2・…・Pnで変化させるタイミングΔtは、予め複数のセンサノードP1・P2・…・Pn毎に設定されていても良い。
【0135】
また、複数のセンサノードP1・P2・…・Pnで変化させるタイミングΔtは、ホストHから複数のセンサノードP1・P2・…・Pnに送信される第2無線送信データ内の制御信号(T
Xh:
図6(b)・
図7)によって再調整可能である。
【0136】
また、各種センサ情報iのタイミングを複数のセンサノードP1・P2・…・Pn間で実質的に同期させる方法は、第1の実施の形態に係る無線センサネットワークシステムにおいて、
図6・
図7のタイミングチャートおよび
図8・
図9のフローチャートを参照して説明した通りである。
【0137】
(橋梁用無線センサネットワークシステム)
第3の実施の形態に係る通信端末(センサノード)20を適用可能な無線センサネットワークシステムとして、橋梁用無線センサネットワークシステム310の模式的鳥瞰構成は、
図17に示すように表される。
【0138】
第3の実施の形態に係る通信端末(センサノード)20を適用可能な橋梁用無線センサネットワークシステム310は、
図17に示すように、複数のセンサノード20
11、20
12、…、20
11(H)、20
12(H)、…・20
21、20
22、…、20
21(H)、20
22(H)、…・20
31、20
32、…、20
31(H)、20
32(H)、…・20
41、20
42、…、20
41(H)、20
42(H)、…と、複数のセンサノード20
11、20
12、…、20
11(H)、20
12(H)、…・20
21、20
22、…20
21(H)、20
22(H)、…・20
31、20
32、…、20
31(H)、20
32(H)、…・20
41、20
42、…、20
41(H)、20
42(H)、…からの第1無線送信データを常時もしくは定期的に受信可能なホスト10
1・10
2・10
3・10
4とを備える。ここで、定期的に受信する場合、ホストにおける受信頻度は、センサノードの送信頻度よりも頻繁である。
【0139】
第3の実施の形態に係る通信端末を適用可能な橋梁用無線センサネットワークシステムにおいては、
図16(a)〜
図16(c)と同様に、複数のセンサノードにおいて実質的に同じ時刻ti・ti+1間に収集された各種センサ情報iを無線通信によりホストに送信する際、各種センサ情報iの収集から無線通信によるホストへの送信までのタイミングを複数のセンサノードで変化させて、無線信号データの衝突を回避可能である。
【0140】
例えば、隣接するホスト10
1・10
2・10
3・10
4間においても相互にタイミング制御を実行しても良い。このようにすることによって、隣接するホスト10
1・10
2・10
3・10
4のグループ間でも時間が重ならないように、無線信号データの衝突を回避可能である。
【0141】
ここで、複数のセンサノードで変化させるタイミングΔtは、予め複数のセンサノード毎に設定されていても良い。
【0142】
また、複数のセンサノードで変化させるタイミングΔtは、ホストから複数のセンサノードに送信される第2無線送信データ内の制御信号(T
Xh:
図6(b)・
図7)によって再調整可能である。
【0143】
ホスト10
1・10
2・10
3・10
4は、例えば、所定の高さを有する支柱301・302・303・304と道路(もしくは鉄道線路)305との接続部に配置されていても良い。
【0144】
図17において、吊橋構造のワイヤ307は支柱301・303および302・304間に張られ、かつこの吊橋構造のワイヤ307から略垂直方向に道路(もしくは鉄道線路)305の接続部との間にワイヤ308が配置されて、支柱301・302・303・304によって、道路(もしくは鉄道線路)305を支えている。
【0145】
複数のセンサノード20
11、20
12、…・20
21、20
22、…・20
31、20
32、…・20
41、20
42、…は、複数本のワイヤ307と道路(もしくは鉄道線路)305との接続部(黒丸で表示)に配置されていても良い。
【0146】
また、複数のセンサノード20
11(H)、20
12(H)、…・20
21(H)、20
22(H)、…・20
31(H)、20
32(H)、…・20
41(H)、20
42(H)、…は、吊橋構造のワイヤ307とワイヤ308との接続部(白丸で表示)に配置されていても良い。
【0147】
複数のセンサノード20
11、20
12、…、20
11(H)、20
12(H)、…は、例えば、ホスト10
1との間で無線送受信可能であり、同様に、複数のセンサノード20
21、20
22、…、20
21(H)、20
22(H)、…は、ホスト10
2との間で無線送受信可能であり、複数のセンサノード20
31、20
32、…、20
31(H)、20
32(H)、…は、ホスト10
3との間で無線送受信可能であり、複数のセンサノード20
41、20
42、…、20
41(H)、20
42(H)、…は、ホスト10
4との間で無線送受信可能である。
【0148】
ホスト10
1・10
2・10
3・10
4において収集された情報はインターネット回線などを利用してクラウドコンピューティングシステムに供給されて、統合管理可能である。
【0149】
第3の実施の形態に係る通信端末およひ通信端末を適用可能な橋梁用無線センサネットワークシステム310は、第1の実施の形態・第2の実施の形態に係る通信端末および通信端末を適用可能な無線センサネットワークシステムと同様に動作可能である。
【0150】
また、第3の実施の形態に係る通信端末として機能するセンサノード20(P)の構成は、第1の実施の形態・第2の実施の形態と同様の構成を採用可能である。
【0151】
第3の実施の形態によれば、無線信号データの衝突を回避可能でかつ省電力通信可能な通信端末およびこの通信端末を適用可能な無線センサネットワークシステムを提供することができる。
【0152】
[第4の実施の形態]
第4の実施の形態に係る通信端末(センサノード)を適用可能な無線センサネットワークシステム100の模式的構成は、
図18に示すように表わされる。
【0153】
第4の実施の形態に係る通信端末(センサノード)を適用可能な無線センサネットワークシステム100は、
図18に示すように、複数のセンサノードP
1、P
2、・・・、P
i、P
i+1、…、P
nと、複数のセンサノードP
1、P
2、・・・、P
i、P
i+1、…、P
nからの第1無線送信データを常時もしくは定期的に受信可能なホスト10とを備える。ここで、複数のセンサノードP
1、P
2、・・・、P
i、P
i+1、…、P
nとホスト10との間の距離は、L
1、L
2、・・・、L
i、L
i+1、…、L
nで表わされている。ここで、定期的に受信する場合、ホストにおける受信頻度は、センサノードの送信頻度よりも頻繁である。
【0154】
複数のセンサノードP
1、P
2、・・・、P
i、P
i+1、…、P
nは、第1無線送信データを送信終了後の所定の短い期間だけ、ホスト10側からの第2無線送信データを受信可能である。ここで、第1無線送信データは、複数のセンサノードP
1、P
2、・・・、P
i、P
i+1、…、P
nから、所定のタイミングで、ホスト10に対して送信される。
【0155】
また、第2無線送信データは、第1無線送信データを送信終了後の所定の短い期間だけ、ホスト10側から複数のセンサノードP
1、P
2、・・・、P
i、P
i+1、…、P
nに対して送信される。
【0156】
第4の実施の形態に係る通信端末を適用可能な無線センサネットワークシステム100は、複数のセンサノードP
1、P
2、・・・、P
i、P
i+1、…、P
nにおいて、無線送信データを送信終了後の所定の短い期間だけ、ホスト10側からの送信データを受信できる状態としたことによって、低消費電力化されている。すなわち、複数のセンサノードP
1、P
2、・・・、P
i、P
i+1、…、P
n内の受信器を常時オンさせておく必要が無いため、低消費電力化されている。
【0157】
ホスト10において収集された情報はインターネット回線などを利用してクラウドコンピューティングシステムに供給されて、統合管理可能である。ホストH・クラウド80間のデータ通信は、インターネット回線を介した有線通信または本件の無線通信とは異なる無線通信を適用可能である。
【0158】
第4の実施の形態に係る通信端末を適用可能な無線センサネットワークシステム100においては、複数のセンサノードP
1、P
2、・・・、P
i、P
i+1、…、P
nとホスト10(H)間のデータ通信速度D(kbps)を変更可能である。
【0159】
通信速度D(kbps)を落とすと受信感度Sが上がって伝送距離Lがとれる。その結果送信時間が長くなる。一方、充分に受信感度Sがあるときには、通信速度D(kbps)を上昇する。この結果送信時間を短くして、低消費電力動作が可能となり、必要な電力を抑えることができる。
【0160】
例えば、センサノードPiからホスト10(H)への無線データ信号レベルの受信感度Sが高い場合には、ホスト10(H)からセンサノードPiへ通信速度の上昇指令を送信する。
センサノードPiからホスト10(H)への送信データの通信速度D(kbps)が上昇すると、この結果、伝送時間が短くて済むため、低消費電力動作が可能となる。また、伝送時間が短くて済むため、複数のセンサノードP
1、P
2、・・・、P
i、P
i+1、…、P
n間でデータ衝突の確率が低下する。
【0161】
第4の実施の形態においては、複数の通信速度機能を持たせた無線センサネットワークシステムを提供可能であり、橋、農場、森林など広範囲のエリアをカバーしたい用途に好適である。
【0162】
第4の実施の形態に係る通信端末を適用可能な無線センサネットワークシステム100においては、複数のセンサノードP
1、P
2、・・・、P
i、P
i+1、…、P
nとホスト10(H)間のデータ通信速度D(kbps)を変更可能とすることによって、結果として、総伝送データ量を抑制可能である。
【0163】
第4の実施の形態に係る通信端末を適用可能な無線センサネットワークシステム100においては、低消費電力動作が可能であることから、データ通信速度Dを低減可能であり、結果として、小さなデータ量、すなわち、総伝送データ量を抑制可能である。
【0164】
例えば、橋梁用無線センサネットワークシステムなどでは、温度、湿度、振動などのセンサ情報を連続データとして検出する。低データ通信速度の通信が安定していれば、ホスト10(H)は、センサノードP
1、P
2、・・・、P
i、P
i+1、…、P
nに対してデータ通信速度を上げる指令を出すことが可能である。結果として、センサノードP
1、P
2、・・・、P
i、P
i+1、…、P
nは、より多くのデータ量をホスト10(H)に送信可能である。
【0165】
一方、橋梁などにおいて、複数のセンサノードP
1、P
2、・・・、P
i、P
i+1、…、P
nをエネルギーハーベスタで動作させたい場合、複数のセンサノードP
1、P
2、・・・、P
i、P
i+1、…、P
nから無駄に無線センサネットワークを維持するための信号を送信する必要がないことが望ましい。センサノードからのデータ伝送を低通信速度で実施し、わずかの期間だけセンサノードにおいて受信の機会を設定し、その他の期間はスリープモード省電力化された無線センサネットワークシステムを実現可能である。
【0166】
第4の実施の形態に係る通信端末を適用可能な無線センサネットワークシステムにおいて、ホストHにおけるデータ信号の模式的タイミングチャートは、
図19(a)に示すように表わされ、
図19(a)に対応したセンサノードPiにおけるデータ信号の模式的タイミングチャートは、
図19(b)に示すように表わされる。
(a)まず、時刻t1・t2間において、センサノードPiは、無線送信データT
xP1-1を初期通信速度1kbpsでホストHに送信し、ホストHは、センサノードPiからの無線受信データR
xC1-1を、例えば、約−100dBmの受信電界強度(RSSI)で受信する。
(b)次に、センサノードPiは、受信窓R
xP1-1を開き、ホストHからの無線送信データを受信待ち受け状態にする(トーク・アフター・リスンモード)。
(c)次に、時刻t3・t31間において、センサノードPiは、無線送信データT
xP1-2を通信速度1kbpsでホストHに送信し、ホストHは、時刻t3・t4間において、センサノードPiからの無線受信データR
xC1-2を、例えば、約−90dBmのRSSIで受信する。
(d)次に、時刻t4・t5間において、ホストHは、センサノードPiに対してマスタ・レートモードにより、通信速度を上げる指示を含む無線送信データT
xC1-1を送信する(例えば、通信速度を10kbpsに上げる指示)。
(e)次に、時刻t4・t5間において、センサノードPiは、ホストHからの送信を検出し、ホストのパケットR
xC1-2を受信する。
(f)次に、時刻t6・t7間において、センサノードPiは、無線送信データT
xP1-3を通信速度10kbpsでホストHに送信し、ホストHは、センサノードPiからの無線受信データR
xC1-3を、例えば、約−93dBmのRSSIで受信する。
(g)次に、センサノードPiは、受信窓R
xP1-3を開き、ホストHからのデータを受信待ち受け状態にする(トーク・アフター・リスンモード)。
【0167】
上記では、通信速度は、初期通信速度1kbpsから例えば、10kbpsに上げている例が示されているが、これに限定されるものではない。
【0168】
通信速度は、1kbpsの初期通信速度から、例えば、12.5kbps、20kbps、…、50kbps、100kbps、200kbps(IEEE仕様対応可能)であっても良い。また、400kbpsも適用可能である。
【0169】
逆に、RSSIの悪化に起因して、通信速度を下げる動作も可能である。
【0170】
同サイズのデータを送信する場合(例100bit)、センサノードが送信に要する時間は、1kbpsの場合100msec、10kbpsの場合10msecとなり、センサノードの消費電力を格段に低減化可能である。
【0171】
一方、送信動作時間が同じ場合(例100msec)、センサノードが1回の送信で送信可能なデータ量は、1kbpsの場合100bit、10kbpsの場合1000bitとなり、多量のデータを送信可能である。
【0172】
特に日本の場合、電波法により1回の送信の最大時間が50msecと決められており、通信速度が低い場合、送信できるデータ量が制限されている。
【0173】
通信速度が低いことのメリットとして、同じ送信パワーを使用しても伝送できる通信距離を長くできることが知られている。これは、受信器の受信感度が通信速度の低下に従い、高感度化可能であることに由来する。
【0174】
第4の実施の形態に係る通信端末を適用可能な無線センサネットワークシステムにおいて、ホストHとセンサノードPi間における伝送距離L(m)と受信感度S(dBm)との関係は、模式的に
図20(a)に示すように表され、ホストHとセンサノードPi間における通信速度D(kbps)と受信感度S(dBm)との関係は、模式的に
図20(b)に示すように表される。
【0175】
第4の実施の形態に係る通信端末を適用可能な無線センサネットワークシステム100においては、複数のセンサノードP
1、P
2、・・・、P
i、P
i+1、…、P
nとホスト10(H)間のデータ通信速度D(kbps)を変更可能であり、比較的広域(数km)で使用する場合(橋梁、トンネル、農場など)に有効である。低電力に向けた通信システム、特にエネルギーハーベスタ(数cm角のソーラーパネルなど)を電源として適用したセンサノードは、電力要件から、ネットワーク確立用の通信(同期通信)を実現困難な場合に有効である。
【0176】
(通信端末:ホスト)
第4の実施の形態に係るセンサノード通信端末と無線通信可能なホスト10(H)の模式的ブロック構成は、
図21(a)に示すように、メモリ12と、メモリ12に接続された制御部14と、制御部14に接続された無線送受信部(RF)16と、無線送受信部(RF)16に接続されたアンテナ18とを備える。
【0177】
ホスト10(H)は、センサノードP1〜Pnからのセンシングデータを無線通信を介して収集する。また、ホスト10(H)は、多様な通信速度に対応可能な機能を有する。また、ホスト10(H)は、受信した電波のRSSIを測定する機能を有する。また、ホスト10(H)は、RSSIに応じて、センサノードP1〜Pnに対して通信速度の変更を指定する機能を有する(マスタ・レートモード)。この通信速度変更指定信号は、第2無線送信データ内のデータ要求信号もしくは制御信号(T
Xh:
図6(b)・
図7)に含めても良い。このため、
図21(a)に示すように、無線送受信部(RF)16は受信した電波の受信電界強度(RSSI)を測定するRSSI部17を備え、制御部14はRSSI部17において測定したRSSIに応じて、センサノードP1〜Pnに対して通信速度の変更を指定するマスタ・レート部13を備える。センサノードP1〜Pnに対して通信速度の変更を指定する通信速度変更指定信号SVMは、制御部14より無線送受信部(RF)16に供給され、無線送受信部(RF)16より、アンテナ18を介してセンサノードP1〜Pnに送信される。その他の構成は第1の実施の形態におけるホスト10(H)(
図4(a))の構成と同様である。
【0178】
(通信端末:センサノード)
一方、第4の実施の形態に係る通信端末として機能するセンサノード20(P)の模式的ブロック構成は、
図21(b)に示すように、自立したタイミングでセンサ情報を設置された場所で収集可能なセンサ21と、センサ21に接続され、センサ情報を演算処理可能な制御部24と、制御部24に接続されたメモリ22と、制御部24に接続された無線送受信部(RF)26と、無線送受信部26に接続され、センサ情報若しくはセンサ情報を演算処理した結果を無線送信可能なアンテナ28と、制御部24に接続された電源部32と、制御部24に接続されたタイマ30とを備える。ここで、センサノード20(P)は、無線送信データ(センシングデータ)を送信終了後の所定のわずかの期間だけ、ホスト10側からの送信データを受信可能である。すなわち、第1の実施の形態において、
図6〜
図9を参照して説明したように、センサノードP1〜Pnは、センシングデータ送信直後にホストHからの通信の有無を検出する機能を有する(トーク・アフター・リスンモード)。
【0179】
センサノードP1〜Pnは、各種センサを搭載し、その測定値もしくは測定値の演算結果を無線通信でホストHに伝送する。また、センサノードP1〜Pnは、ホストからの指示に従い、通信速度を変更する機能を有する(スレーブ・レートモード)。
【0180】
このため、
図21(b)に示すように、無線送受信部(RF)26はホストからの指示を受信する受信部27を備え、制御部24は受信部27において受信したホストからの指示に応じて、ホスト10(H)への通信速度の変更を指示するスレーブ・レート部25を備える。ホスト10(H)への通信速度変更指示信号SVSは、制御部24より無線送受信部(RF)26に供給され、無線送受信部(RF)26より、アンテナ28を介してセンサノードP1〜Pnに送信される。その他の構成は第1の実施の形態におけるセンサノード20(P)(
図4(b))の構成と同様である。
【0181】
(変形例)
第4の実施の形態の変形例に係る通信端末として機能するセンサノード20(P)であって、光発電装置40を備えるセンサノード20(P)の模式的ブロック構成は、
図22に示すように表される。
【0182】
第4の実施の形態の変形例に係る通信端末として機能するセンサノード20(P)は、
図22に示すように、自立したタイミングでセンサ情報を設置された場所で収集可能なセンサ21と、センサ21に接続され、センサ情報を演算処理可能な制御部42と、制御部42に接続されたメモリ22と、制御部42に接続された無線送受信部(RF)26と、無線送受信部26に接続され、センサ情報若しくはセンサ情報を演算処理した結果を無線送信可能なアンテナ28と、制御部42に接続された電源部32と、制御部42に接続されたタイマ44とを備える。ここで、センサノード20(P)は、無線送信データ(センシングデータ)を送信終了後の所定のわずかの期間だけ、ホスト10側からの送信データを受信可能である。
【0183】
電源部32は、光発電装置40と、光発電装置40に接続され、光発電量を計測する発電量検出装置50とを備える。光発電量を計測する発電量検出装置50は、ピーク電力追跡機能を備えていても良い。また、電源部32には、蓄電装置54が接続されていてもよい。蓄電装置54には、キャパシタ、リチウムイオンキャパシタ、電気二重層キャパシタ(EDLC:Electric Double-Layer Capacitor)などを適用可能である。なお、蓄電装置54は、電源部に内蔵されていても良い。
【0184】
第4の実施の形態の変形例においても、第4の実施の形態と同様に、センサノードP1〜Pnは、センシングデータ送信直後にホストHからの通信の有無を検出する機能を有する(トーク・アフター・リスンモード)。また、センサノードP1〜Pnは、ホストからの指示に従い、通信速度を変更する機能を有する(スレーブ・レートモード)。
【0185】
このため、
図22に示すように、無線送受信部(RF)26はホストからの指示を受信する受信部27を備え、制御部24は受信部27において受信したホストからの指示に応じて、ホスト10(H)への通信速度の変更を指示するスレーブ・レート部43を備える。ホスト10(H)への通信速度変更指示信号SVSは、制御部42より無線送受信部(RF)26に供給され、無線送受信部(RF)26より、アンテナ28を介してセンサノードP1〜Pnに送信される。その他の構成は第2の実施の形態におけるセンサノード20(P)(
図10)の構成と同様である。
【0186】
第4の実施の形態によれば、複数のセンサノードとホスト間のデータ通信速度を変更可能とすることによって、総伝送データ量を抑制可能であり、省電力通信可能な通信端末およびこの通信端末を適用可能な無線センサネットワークシステムを提供することができる。
【0187】
以上説明したように、本発明によれば、省電力通信可能な通信端末およびこの通信端末を適用可能な無線センサネットワークシステムを提供することができる。
【0188】
[その他の実施の形態]
上記のように、本発明を実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述および図面は例示的なものであり、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
【0189】
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態などを含む。