(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付の図面を参照して、各実施形態を説明する。
【0019】
本発明に係る実施形態の説明において、各構成要素の「上/上部または下/下部(on or under)」に形成されると記載される場合において、「上/上部または下/下部(on or under)」は、二つの構成要素が互いに直接(directly)接触したり、一つ以上の他の構成要素が前記二つの構成要素の間に配置されて(indirectly)形成されることを全て含む。また、「上/上部又は下/下部(on or under)」と表現される場合、一つの構成要素を基準にして上側方向のみならず、下側方向の意味も含むことができる。
【0020】
図面において、各層の厚さや大きさは、説明の便宜及び明確性のために誇張されたり、省略されたり、又は概略的に図示されている。また、各構成要素の大きさは実際の大きさを全的に反映するものではない。
【0021】
図1及び
図2は、第1実施形態に係る発光素子パッケージの側断面図である。
【0022】
図1を参照すると、第1実施形態に係る発光素子パッケージ200Aは、基板210、発光素子100、及び光透過部230を含む。
【0023】
基板210は、セラミック材質を含んでなることができる。例えば、基板210は、高温同時焼成セラミック(High Temperature Cofired Ceramics、HTCC)または低温同時焼成セラミック(Low Temperature Cofired Ceramics、LTCC)技術を用いて具現することができる。基板210は、窒化物または酸化物の絶縁性材質を含んでなることができ、例えば、SiO
2、Si
xO
y、Si
3N
y、SiO
xN
y、Al
2O
3またはAlNを含むことができる。
【0024】
基板210は、単一層または複数個の層からなることができる。基板210が複数個の層からなる場合、各層の厚さは、同一であってもよく、いずれか一つの層の厚さが他の層の厚さと異なっていてもよい。基板210が複数個の層からなる場合、各層は、製造工程で区別される別個の層でもよく、焼成完了後に一体に形成されてもよい。基板210が複数個の層からなる場合の一例を
図2に示した。
図2には、基板210が複数の層210−1〜210−6からなる場合を示したが、基板210をなす層の個数は、実施形態によって変更可能である。
【0025】
図示していないが、基板210にはビアホールを形成することができ、前記ビアホールは、内部に導電性物質を含む導電性ビアホールであってもよい。導電性ビアホールは、基板210の電極パターンと互いに電気的に接続可能である。
【0026】
基板210には、側壁及び底面を含むキャビティ212を形成することができる。キャビティ212内に発光素子100が配置される。キャビティ212の側壁は、発光素子100で生成された光を上部に反射させて光抽出効率を向上させることができるように傾斜面を含むことができる。
【0027】
キャビティ212の側壁及び底面のうち少なくとも一部に反射部材(図示せず)がコーティングされたり、メッキまたは蒸着されてもよい。
【0028】
発光素子100は、複数の化合物半導体層、例えば、3族−5族または2族−6族元素の半導体層を用いたLED(Light Emitting Diode)を含み、LEDは、青色、緑色または赤色などのような光を放出する有色LEDであるか、または白色LED又はUV LEDであってもよい。LEDの放出光は、半導体層をなす物質の種類及び濃度を変形して多様に具現することができ、これに限定しない。発光素子100が紫外線を放出するUV LEDである場合、260nm〜405nmの領域の波長の光を放出することができる。
【0029】
図3は、実施形態に係る発光素子パッケージに適用可能な発光素子の一例を示す側断面図である。
【0030】
図3を参照すると、一例に係る発光素子100Aは、基板110と、前記基板110上に位置し、第1半導体層122、活性層124及び第2半導体層126を含む発光構造物120と、第1半導体層122の一面に配置された第1電極150と、第2半導体層126の一面に配置された第2電極155と、を含む。
【0031】
一例に係る発光素子100Aは、水平型発光素子とすることができる。
【0032】
水平型(Lateral)発光素子とは、発光構造物120において第1電極150と第2電極155が同一の方向に向かって形成される構造を意味する。一例として、
図3を参照すると、第1電極150と第2電極155が発光構造物120の上部方向に形成されている。
【0033】
成長基板110は、半導体物質の成長に適した材料、熱伝導性に優れた物質で形成することができる。成長基板110は、例えば、サファイア(Al
2O
3)、SiC、GaAs、GaN、ZnO、Si、GaP、InP、Ge、及びGa
2O
3のうち少なくとも一つを使用することができる。成長基板110に対して湿式洗浄またはプラズマ処理を施すことで、表面の不純物を除去することができる。
【0034】
発光構造物120は、例えば、有機金属化学蒸着法(MOCVD;Metal Organic Chemical Vapor Deposition)、化学蒸着法(CVD;Chemical Vapor Deposition)、プラズマ化学蒸着法(PECVD;Plasma−Enhanced Chemical Vapor Deposition)、分子線成長法(MBE;Molecular Beam Epitaxy)、水素化物気相成長法(HVPE;Hydride Vapor Phase Epitaxy)などの方法を用いて形成することができ、これに限定しない。
【0035】
発光構造物120と成長基板110との間にバッファ層112が位置することができる。バッファ層112は、発光構造物120と成長基板110の材料の格子不整合及び熱膨張係数の差を緩和することを目的とすることができる。バッファ層112の材料は、3族−5族化合物半導体または2族−6族化合物半導体、例えば、GaN、InN、AlN、InGaN、InAlGaN、AlInNのうち少なくとも一つで形成することができる。バッファ層112は、発光構造物120の成長温度よりも低い温度で成長することができる。
【0036】
発光構造物120は、成長基板110から遠ざかる方向に第1半導体層122、活性層124及び第2半導体層126を含む。
【0037】
第1半導体層122は、半導体化合物で形成することができ、例えば、3族−5族または2族−6族などの化合物半導体で形成することができる。また、第1導電型ドーパントがドープされてもよい。第1半導体層122がn型半導体層である場合、前記第1導電型ドーパントは、n型ドーパントとして、Si、Ge、Sn、Se、Teなどを含むことができるが、これに限定されない。第1半導体層122がp型半導体層である場合、前記第1導電型ドーパントは、p型ドーパントとして、Mg、Zn、Ca、Sr、Baなどを含むことができるが、これに限定されない。
【0038】
第1半導体層122は、Al
xIn
yGa
(1−x−y)N(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)の組成式を有する半導体物質を含むことができる。第1半導体層122は、Ga、N、In、Al、As、Pのうち少なくとも一つ以上の元素を含むことができ、GaN、InN、AlN、InGaN、AlGaN、InAlGaN、AlInN、AlGaAs、InGaAs、AlInGaAs、GaP、AlGaP、InGaP、AlInGaP、InPのいずれか一つ以上で形成することができる。発光素子100Aが紫外線領域の光を放出する紫外線発光素子である場合、第1半導体層122はAlを含んでなることができる。
【0039】
成長基板110と第1半導体層122との間にアンドープ半導体層114を配置することができる。アンドープ半導体層114は、第1半導体層122の結晶性の向上のために形成される層であって、第1半導体層122と同じ物質、または第1半導体層122と異なる物質で形成することができる。アンドープ半導体層114には第1導電型ドーパントがドープされないので、第1半導体層122に比べて低い電気伝導性を示す。アンドープ半導体層114は、バッファ層112の上部で第1半導体層122と接して配置することができる。アンドープ半導体層114は、バッファ層112の成長温度よりも高い温度で成長され、バッファ層112に比べて良い結晶性を示す。
【0040】
第2半導体層126は、半導体化合物で形成することができ、例えば、3族−5族または2族−6族などの化合物半導体で形成することができる。また、第2導電型ドーパントがドープされてもよい。第2半導体層126がp型半導体層である場合、前記第2導電型ドーパントは、p型ドーパントとして、Mg、Zn、Ca、Sr、Baなどを含むことができるが、これに限定されない。第2半導体層126がn型半導体層である場合、前記第2導電型ドーパントは、n型ドーパントとして、Si、Ge、Sn、Se、Teなどを含むことができるが、これに限定されない。
【0041】
第2半導体層126は、Al
xIn
yGa
(1−x−y)N(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)の組成式を有する半導体物質を含むことができる。第2半導体層126は、Ga、N、In、Al、As、Pのうち少なくとも一つ以上の元素を含むことができ、GaN、InN、AlN、InGaN、AlGaN、InAlGaN、AlInN、AlGaAs、InGaAs、AlInGaAs、GaP、AlGaP、InGaP、AlInGaP、InPのいずれか一つ以上で形成することができる。発光素子100Aが紫外線領域の光を放出する紫外線発光素子である場合、第2半導体層126はAlを含んでなることができる。
【0042】
以下では、第1半導体層122がn型半導体層で、第2半導体層126がp型半導体層である場合を例に挙げて説明する。
【0043】
前記第2半導体層126上には第2導電型と反対の極性を有する半導体、例えば、前記第2半導体層126がp型半導体層である場合、n型半導体層(図示せず)を形成することができる。これによって、発光構造物120は、n−p接合構造、p−n接合構造、n−p−n接合構造、p−n−p接合構造のいずれか一つの構造で具現することができる。
【0044】
第1半導体層122と第2半導体層126との間に活性層124が位置する。
【0045】
活性層124は、電子と正孔とが会って、活性層(発光層)物質固有のエネルギーバンドによって決定されるエネルギーを有する光を放出する層である。第1半導体層122がn型半導体層で、第2半導体層126がp型半導体層である場合、前記第1半導体層122から電子が注入され、前記第2半導体層126から正孔が注入され得る。発光素子100AがUV LEDである場合、活性層124は、約260nm〜405nmの領域の波長の光を放出することができる。
【0046】
活性層124は、単一井戸構造、多重井戸構造、量子線(Quantum−Wire)構造、または量子点(Quantum Dot)構造のうち少なくともいずれか一つで形成することができる。例えば、前記活性層124は、トリメチルガリウムガス(TMGa)、アンモニアガス(NH
3)、窒素ガス(N
2)、及びトリメチルインジウムガス(TMIn)が注入されて多重量子井戸構造が形成されてもよいが、これに限定されるものではない。
【0047】
活性層124が多重井戸構造で形成される場合、活性層124の井戸層/障壁層は、InGaN/GaN、InGaN/InGaN、GaN/AlGaN、InAlGaN/GaN、InGaN/AlGaN、GaAs(InGaAs)/AlGaAs、GaP(InGaP)/AlGaPのいずれか一つ以上のペア構造で形成することができるが、これに限定されない。前記井戸層は、前記障壁層よりもエネルギーバンドギャップが小さい物質で形成される。
【0048】
第1半導体層122と活性層124との間に応力緩和層130を配置することができる。応力緩和層130は、第1半導体層122と活性層124との間の格子不整合を緩和するためのものである。応力緩和層130は、複数個の井戸層と障壁層が交互に積層された超格子構造からなることができる。応力緩和層130の井戸層/障壁層は、InGaN/GaN、InGaN/InGaN、GaN/AlGaN、InAlGaN/GaN、InGaN/AlGaN、GaAs(InGaAs)/AlGaAs、GaP(InGaP)/AlGaPのいずれか一つ以上のペア構造で形成することができるが、これに限定されない。応力緩和層130の井戸層は、活性層124の井戸層よりもエネルギーバンドギャップが大きい物質で形成することができる。
【0049】
第2半導体層126と活性層124との間に電子遮断層140を配置することができる。実施形態によって、電子遮断層(Electron Blocking Layer)140は、第2半導体層126内で活性層124に隣接して配置されてもよい。電子遮断層140は、第1半導体層122から提供される電子の移動度(mobility)が高いので、電子が発光に寄与できず、活性層124を越えて第2半導体層126に抜け出して漏れ電流の原因となることを防止する電位障壁の役割を果たす。電子遮断層140は、活性層124よりも大きいエネルギーバンドギャップを有する物質で形成され、In
xAl
yGa
1−x−yN(0≦x<y<1)の組成を有する半導体物質で形成することができる。電子遮断層140に第2導電型ドーパントがドープされてもよい。
【0050】
発光構造物120は、第2半導体層126と活性層124及び第1半導体層122の一部がエッチングされて、第1半導体層122の一部を露出する露出面Sを含む。前記露出面S上に第1電極150が配置される。そして、エッチングされていない第2半導体層126上に第2電極155が配置される。
【0051】
第1電極150及び第2電極155は、モリブデン(Mo)、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)、金(Au)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、白金(Pt)、バナジウム(V)、タングステン(W)、パラジウム(Pd)、銅(Cu)、ロジウム(Rh)またはイリジウム(Ir)のうち少なくとも一つを含み、単層または多層構造で形成することができる。
【0052】
第2電極155が形成される前に、第2半導体層126上に導電層157が形成されてもよい。実施形態によって、第2半導体層126が露出するように導電層157の一部がオープンされて、第2半導体層126と第2電極155とが接することができる。または、
図3に示したように、導電層157を挟んで第2半導体層126と第2電極155とが電気的に接続されてもよい。
【0053】
導電層157は、第2半導体層126の電気的特性を向上させ、第2電極155との電気的接触を改善するためのもので、層または複数のパターンとして形成することができる。導電層157は、透過性を有する透明電極層として形成することができる。
【0054】
導電層155には透光性伝導層と金属が選択的に使用可能であり、ITO(indium tin oxide)、IZO(indium zinc oxide)、IZTO(indium zinc tin oxide)、IAZO(indium aluminum zinc oxide)、IGZO(indium gallium zinc oxide)、IGTO(indium gallium tin oxide)、AZO(aluminum zinc oxide)、ATO(antimony tin oxide)、GZO(gallium zinc oxide)、IZON(IZO Nitride)、AGZO(Al−Ga ZnO)、IGZO(In−Ga ZnO)、ZnO、IrOx、RuOx、NiO、RuOx/ITO、Ni/IrOx/Au、またはNi/IrOx/Au/ITO、Ag、Ni、Cr、Ti、Al、Rh、Pd、Ir、Sn、In、Ru、Mg、Zn、Pt、Au、Hfのうち少なくとも一つを含んで形成することができるが、これらの材料に限定されない。
【0055】
図4は、実施形態に係る発光素子パッケージに適用可能な発光素子の他の例を示す側断面図である。上述した内容と重複する内容は再び説明せず、以下では、差異点を中心に説明する。
【0056】
図4を参照すると、他の例に係る発光素子100Bは、第1半導体層122、活性層124及び第2半導体層126を含む発光構造物120と、第1半導体層122の一面に配置された第1電極150と、第2半導体層126の一面に配置された第2電極層160と、を含む。
【0057】
一例に係る発光素子100Bは、垂直型発光素子とすることができる。
【0058】
垂直型(Vertical)発光素子とは、発光構造物120において第1電極150と第2電極層160が互いに異なる方向にそれぞれ形成される構造を意味する。一例として、
図4を参照すると、発光構造物120の上部方向に第1電極150が形成され、発光構造物120の下部方向に第2電極層160が形成されている。
【0059】
第1半導体層122に光抽出パターンRが位置することができる。光抽出パターンRは、PEC(Photo enhanced chemical)エッチング方法や、マスクパターンを用いたエッチング工程を行って形成することができる。光抽出パターンRは、活性層124で生成された光の外部抽出効率を増加させるためのもので、規則的な周期で形成されるか、または不規則に形成されてもよい。
【0060】
第2電極層160は、導電層160aまたは反射層160bのうち少なくともいずれか一つを含むことができる。導電層160aは、第2半導体層126の電気的特性を改善するためのもので、第2半導体層126と接して位置することができる。
【0061】
導電層160aは、透明電極層または不透明電極層として形成することができ、例えば、ITO(indium tin oxide)、IZO(indium zinc oxide)、IZTO(indium zinc tin oxide)、IAZO(indium aluminum zinc oxide)、IGZO(indium gallium zinc oxide)、IGTO(indium gallium tin oxide)、AZO(aluminum zinc oxide)、ATO(antimony tin oxide)、GZO(gallium zinc oxide)、IZON(IZO Nitride)、AGZO(Al−Ga ZnO)、IGZO(In−Ga ZnO)、ZnO、IrOx、RuOx、NiO、RuOx/ITO、Ni/IrOx/Au、またはNi/IrOx/Au/ITO、Ag、Ni、Cr、Ti、Al、Rh、Pd、Ir、Sn、In、Ru、Mg、Zn、Pt、Au、Hfのうち少なくとも一つを含んで形成されてもよく、これらの材料に限定されない。
【0062】
反射層160bは、活性層124で生成された光を反射させて、発光素子の内部で消滅する光の量を減らすことによって、発光素子の外部量子効率を向上させることができる。
【0063】
反射層160bは、Ag、Ti、Ni、Cr、Cuのうち少なくとも一つ以上を含むことができ、AgCuであってもよいが、これに限定しない。反射層160bが第2半導体層126とオーミック接触する物質からなる場合、導電層160aは別途に形成しなくてもよい。
【0064】
発光構造物120は、支持基板170によって支持される。
【0065】
支持基板170は、電気伝導性及び熱伝導性の高い物質で形成され、例えば、所定の厚さを有するベース基板(substrate)であって、モリブデン(Mo)、シリコン(Si)、タングステン(W)、銅(Cu)またはアルミニウム(Al)で構成される群より選択される物質、またはこれらの合金からなることができ、また、金(Au)、銅合金(Cu Alloy)、ニッケル(Ni)、銅−タングステン(Cu−W)、キャリアウエハ(例:GaN、Si、Ge、GaAs、ZnO、SiGe、SiC、SiGe、Ga
2O
3など)または伝導性シートなどを選択的に含むことができる。
【0066】
発光構造物120は、ボンディング層175によって支持基板170にボンディングすることができる。このとき、発光構造物120の下部に位置する第2電極層160とボンディング層175とが接することができる。
【0067】
ボンディング層175は、バリア金属またはボンディング金属などを含み、例えば、Ti、Au、Sn、Ni、Cr、Ga、In、Bi、Cu、AgまたはTaのうち少なくとも一つを含むことができ、これに限定しない。
【0068】
ボンディング層175は、発光構造物120に隣接して拡散防止層(図示せず)を含むことで、ボンディング層175に使用された金属などが上部の発光構造物120の内部に拡散することを防止することができる。
【0069】
発光構造物120の側面及び上部面の少なくとも一部にパッシベーション層180を配置することができる。
【0070】
パッシベーション層180は、酸化物または窒化物からなって発光構造物120を保護することができる。一例として、パッシベーション層180は、シリコン酸化物(SiO
2)層、シリコン窒化物層、酸化窒化物層、または酸化アルミニウム層などの非導電性物質からなってもよいが、これに限定しない。
【0071】
図示していないが、発光構造物120の上部面にもパッシベーション層180が位置する場合、前記パッシベーション層180に光抽出パターンRが形成されてもよい。
【0072】
再び
図1を参照すると、発光素子100と基板210との間にサブマウント220が位置することができる。すなわち、発光素子100は、サブマウント220上に配置された状態で基板210に実装することができる。
【0073】
サブマウント220は、導電性基板または絶縁性基板であってもよい。サブマウント220の材質は、熱伝導率と熱膨張係数を考慮して定めることができ、発光素子100と基板210の中間に該当する熱膨張係数を有する物質を用いることができ、例えば、Si、SiCまたはAlNなどを含んでなることができる。発光素子100で発生した熱がサブマウント220を経て基板210を通じて外部に放出されるので、サブマウント220は、熱伝導率に優れた材質からなることができる。
【0074】
発光素子100は、ボンディング層240によってサブマウント220に固定することができる。ボンディング層240は、例えば、AgペーストまたはAu−Snソルダであってもよい。
【0075】
発光素子100は、ワイヤボンディングによって基板210と電気的に接続可能である。図示していないが、ワイヤ250は、基板210上の電極パターンとボンディングされ得る。
【0076】
発光素子100の上部に、発光素子100と離隔して光透過部230が位置する。光透過部230は、発光素子100で発生した光を吸収せず、外部に通過させることができるように、透明な材質と非反射コーティング膜からなることができ、例えば、SiO
2(Quartz、UV Fused Silica)、Al
2O
3(Sapphire)、LiF、MgF
2、CaF
2、低−鉄分透明ガラス(Low Iron Transparent Glass)またはB
2O
3などを含むことができる。光透過部230は、発光素子100及びワイヤ250を保護し、表面のコーティングを異なるようにして波長による光透過特性を調節することで、特定波長の放出効率を増加させることができる。光透過部230は、発光素子100がUV LEDである場合、発光素子100から放出された紫外線光が発光素子パッケージ200Aの有機物を破壊または変質させることを防止する役割を果たすことができる。
【0077】
光透過部230と発光素子100との間の空間は真空状態であってもよく、窒素ガス(N
2)またはフォーミングガス(forming gas)で充填されていもよい。
【0078】
光透過部230は、基板210によって直接または間接的に支持される。光透過部230の側面が基板210に付着された状態で固定することができ、光透過部230の固定方法については制限を設けない。
【0079】
発光素子100の上面と光透過部230との間の距離Dは、0.15mm〜0.35mmである。すなわち、発光素子100の発光面と光透過部230との間の距離Dが、0.15mm〜0.35mmである。
【0080】
発光素子100の上面と光透過部230との間の距離Dは、光抽出効率及び工程性の面を考慮して決定されなければならない。前記距離Dが0.15mmよりも小さい場合、ワイヤボンディングのための最小マージンを確保することができず、前記距離Dが0.35mmよりも大きい場合、光透過部230と発光素子100との間の空間で内部の物質や光透過部230に入射する光の角度などが最適化範囲に該当しないことがあるため、光の損失が発生し得、発光素子100で発生した光の一部が光透過部230を支持する基板210の角部Cにトラップされて外部に放出されないことによって、光抽出効率が低下する。
【0081】
図5は、発光素子の上面と光透過部との間の距離によって発光素子パッケージの光出力を測定した実験結果を示したグラフであり、下記の表1は、
図4の実験結果の実際の数値を示したものである。
【0083】
実験は、発光素子100の上面と光透過部230との間の距離Dが、0.35mm(350um)、0.25mm(250um)、0.15mm(150um)であるときの光出力をそれぞれ測定することと進行した。発光素子100の上面と光透過部230との間の距離Dが0.35mm(350um)である時に、光出力が0.4958mWであり、光源として使用するのに有効な光出力値が測定された。発光素子100の上面と光透過部230との間の距離Dを0.25mm(250um)及び0.15mm(150um)に狭くした時に、0.35mm(350um)である時よりも光出力がそれぞれ5.8%及び8.4%だけ向上した。ワイヤボンディング工程上の信頼性の面において、発光素子100の上面と光透過部230との間の距離Dは0.15mmよりも狭くすることは難しいため、有効な光出力及び信頼性を考慮して、発光素子100の上面と光透過部230との間の距離Dの最適値として0.15mm〜0.35mmが導出された。
【0084】
一例として、発光素子100の上面と光透過部230との間の距離Dは、サブマウント220の厚さにより調節することができる。
【0085】
発光素子100のサイズ(例えば、発光面積の大きさ)、光透過部230の大きさ、または指向角などの要素と関係なく、実験結果によれば、発光素子100の上面と光透過部230との間の距離Dによって光出力が向上することがわかる。
【0086】
図6は、第2実施形態に係る発光素子パッケージの側断面図である。上述した実施形態と重複する内容は再び説明せず、以下では、差異点を中心に説明する。
【0087】
図6を参照すると、第2実施形態に係る発光素子パッケージ200Bは、基板210、発光素子100、光透過部230、及び支持部260を含む。
【0088】
支持部260は、光透過部230を支持し、基板210の上部に、基板210の周りに沿って位置する。基板210がキャビティ212を有する場合、支持部260は、キャビティ212の側壁の周りに沿って位置することができる。光透過部230の側面が支持部260に付着された状態で固定することができ、光透過部230の固定方法については制限を設けない。
【0089】
支持部260は、金属材質からなることができ、例えば、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、白金(Pt)、ロジウム(Rh)、ラジウム(Rd)、パラジウム(Pd)、クロム(Cr)のうち少なくとも一つの物質、またはこれらの合金を含んでなることができるが、これに限定しない。発光素子100と対向する支持部260の表面には反射部材(図示せず)がコーティングされたり、メッキまたは蒸着されてもよい。
【0090】
支持部260は、光透過部230と並んでいる第1方向に沿って配置された第1領域261、及び前記第1方向と異なる第2方向に沿って配置された第2領域262を含む。支持部260は、前記第1領域261は光透過部230と接し、前記第2領域262は基板210と接する。実施形態によって、第1方向と第2方向は直交してもよい。
【0091】
支持部260の第1領域261は、第2領域262の端部から前記第1方向に沿って延びて形成され得る。
図6には、一例として、第1領域261の二つの端部のうち、発光素子100から遠い上部の端部から第1方向に沿って第2領域262が形成されたものと図示した。
【0092】
例えば、支持部260は、第1領域261、及び第1領域261から折れ曲がってキャビティ212の側壁上に配置される第2領域262を含むことができる。第1領域216は、光透過部230の上面または下面と平行であり、第1領域261と第2領域262は互いに直交してもよいが、これに限定されるものではない。
【0093】
光透過部230は、発光素子100の上部に離隔して位置し、支持部260の第1領域261に付着して固定することができ、発光素子100から照射される光を透過させることができる。
【0094】
例えば、基板210のキャビティ212の側壁及び支持部260は、光反射物質からなることができるので、発光素子100から照射される光は、光透過部260を通じてのみ外部に放出可能である。
【0095】
発光素子パッケージ200Bが支持部260を含む時、支持部260の移動及び配置などの工程性の面において、支持部260の第2領域262は所定の高さHを確保しなければならない。したがって、支持部260の第1領域261は、光透過部230を配置する時に、第2領域262の所定の高さHを確保しながらも、発光素子100の上面と光透過部230との間の距離Dが0.15mm〜0.35mmを満足できる位置に形成することができる。再び説明すれば、支持部260の第1領域261の位置、及び第1領域261と光透過部230の固定方法などは、光透過部230を配置する時に、第2領域262の所定の高さHを確保しながらも、発光素子100の上面と光透過部230との間の距離Dが0.15mm〜0.35mmを満足できるように定められ、本実施形態の具体的な例示形態に限定しない。
【0096】
発光素子100の上面と光透過部230との間の距離Dが0.15mmよりも小さい場合、ワイヤボンディングのための最小マージンを確保することができず、前記距離Dが0.35mmよりも大きい場合、発光素子100で発生した光の一部が光透過部230を支持する支持部260の角部Cにトラップされて外部に放出されないことによって、光抽出効率が低下する。
【0097】
発光素子100と基板210との間にサブマウント220が位置することができる。すなわち、発光素子100は、サブマウント220上に配置された状態で基板210に実装することができる。
【0098】
一例として、発光素子100の上面と光透過部230との間の距離Dは、サブマウント220の厚さにより調節することができる。または、発光素子100の上面と光透過部230との間の距離Dは、支持部260の第1領域261の位置を調整することによって調節されてもよい。
【0099】
図7は、第3実施形態に係る発光素子パッケージの側断面図である。上述した実施形態と重複する内容は再び説明せず、以下では、差異点を中心に説明する。
【0100】
図7を参照すると、第3実施形態に係る発光素子パッケージ200Cは、基板210、発光素子100、光透過部230、及び支持部260を含む。
【0101】
支持部260は、光透過部230と並んでいる第1方向に沿って配置された第1領域261、及び前記第1方向と異なる第2方向に沿って配置された第2領域262を含む。支持部260は、前記第1領域261は光透過部230と接し、前記第2領域262は基板210と接する。実施形態によって、第1方向と第2方向は直交してもよい。
【0102】
支持部260の第1領域261は、第2領域262の中間部から前記第1方向に沿って延びて形成され得るる。第2領域262の中間部とは、第2領域262の両端部の間の部分を意味する。このとき、第1領域の延長された部分を第3領域263とし、第3領域263は、光透過部230を通過した光を反射させることができ、これによって光の指向角を調節することができる。
【0103】
発光素子パッケージ200Cが支持部260を含む時、支持部260の移動及び配置などの工程性の面において、支持部260の第2領域262は所定の高さHを確保しなければならない。したがって、支持部260の第1領域261は、光透過部230を配置する時に、第2領域262の所定の高さHを確保しながらも、発光素子100の上面と光透過部230との間の距離Dが0.15mm〜0.35mmを満足できる位置に形成することができる。再び説明すれば、支持部260の第1領域261の位置、及び第1領域261と光透過部230の固定方法などは、光透過部230を配置する時に、第2領域262の所定の高さHを確保しながらも、発光素子100の上面と光透過部230との間の距離Dが0.15mm〜0.35mmを満足できるように定められ、本実施形態の具体的な例示形態に限定しない。
【0104】
発光素子100の上面と光透過部230との間の距離Dが0.15mmよりも小さい場合、ワイヤボンディングのための最小マージンを確保することができず、前記距離Dが0.35mmよりも大きい場合、発光素子100で発生した光の一部が光透過部230を支持する支持部260の角部Cにトラップされて外部に放出されないことによって、光抽出効率が低下する。
【0105】
一例として、光透過部230は、第2領域262の中間部から第1方向に沿って延びて形成された第1領域261の側面と接して位置することができる。
【0106】
発光素子100と基板210との間にサブマウント220が位置することができる。すなわち、発光素子100は、サブマウント220上に配置された状態で基板210に実装することができる。
【0107】
一例として、発光素子100の上面と光透過部230との間の距離Dは、サブマウント220の厚さにより調節することができる。または、発光素子100の上面と光透過部230との間の距離Dは、支持部260の第1領域261の位置を調整することによって調節されてもよい。
【0108】
図8は、第4実施形態に係る発光素子パッケージの側断面図である。上述した実施形態と重複する内容は再び説明せず、以下では、差異点を中心に説明する。
【0109】
図8を参照すると、第4実施形態に係る発光素子パッケージ200Dは、基板210、発光素子100、光透過部230、及び支持部260を含む。
【0110】
支持部260は、光透過部230と並んでいる第1方向に沿って配置された第1領域261、及び前記第1方向と異なる第2方向に沿って配置された第2領域262を含む。支持部260は、前記第1領域261は光透過部230と接し、前記第2領域262は基板210と接する。実施形態によって、第1方向と第2方向は直交してもよい。
【0111】
支持部260の第1領域261は、第2領域262の端部から前記第1方向に沿って延びて形成され得る。
図8には、一例として、第1領域261の二つの端部のうち、発光素子100から遠い上部の端部から第1方向に沿って第2領域262が形成されたものと図示した。
【0112】
発光素子パッケージ200Dが支持部260を含む時、支持部260の移動及び配置などの工程性の面において、支持部260の第2領域262は所定の高さHを確保しなければならない。したがって、支持部260の第1領域261は、光透過部230を配置する時に、第2領域262の所定の高さHを確保しながらも、発光素子100の上面と光透過部230との間の距離Dが0.15mm〜0.35mmを満足できる位置に形成することができる。再び説明すれば、支持部260の第1領域261の位置、及び第1領域261と光透過部230の固定方法などは、光透過部230を配置する時に、第2領域262の所定の高さHを確保しながらも、発光素子100の上面と光透過部230との間の距離Dが0.15mm〜0.35mmを満足できるように定められ、本実施形態の具体的な例示形態に限定しない。
【0113】
発光素子100の上面と光透過部230との間の距離Dが0.15mmよりも小さい場合、ワイヤボンディングのための最小マージンを確保することができず、前記距離Dが0.35mmよりも大きい場合、発光素子100で発生した光の一部が光透過部230を支持する支持部260の角部Cにトラップされて外部に放出されないことによって、光抽出効率が低下する。
【0114】
一例として、光透過部230は、第2領域262の端部から第1方向に沿って延びて形成された第1領域261のうち、基板210の底面と対向する面261−1に接して位置することができる。このとき、光透過部230は、側面が支持部260の第2領域262と接することもできる。したがって、実施形態は、光透過部230と第1領域261との間の接触面積を広くすることができ、これによって、光透過部230を安定的に第1領域261に固定させることができる。
【0115】
発光素子100と基板210との間にサブマウント220が位置することができる。すなわち、発光素子100は、サブマウント220上に配置された状態で基板210に実装することができる。
【0116】
一例として、発光素子100の上面と光透過部230との間の距離Dは、サブマウント220の厚さにより調節することができる。または、発光素子100の上面と光透過部230との間の距離Dは、支持部260の第1領域261の位置を調整することによって調節されてもよい。
【0117】
図9は、第5実施形態に係る発光素子パッケージ200Eの側断面図である。
【0118】
図9を参照すると、発光素子パッケージ200Eは、
図6に示した発光素子パッケージの変形例であり、光透過部230が、支持部260の第1領域261上に配置され、第1領域261によって支持されている。
【0119】
例えば、光透過部230の縁部は、第1領域261の上面上に配置され、第1領域261の上面によって支持される。例えば、光透過部230の縁部は、接着部材(図示せず)によって第1領域261の上面に固定され得る。第1領域261の上面は、基板210の底面と対向する第1領域261の下面の反対側に位置する面とすることができる。
【0120】
光透過部230が第1領域261上に位置しても、発光素子100の上面と光透過部230との間の距離Dは0.15mm〜0.35mmとすることができる。例えば、サブマウント220または支持部260の第2領域262の長さを調節して、前記距離Dを0.15mm〜0.35mm内に維持することができ、上述したように、光出力を向上させることができる。
【0121】
図10は、第6実施形態に係る発光素子パッケージ200Fの側断面図である。
【0122】
図10を参照すると、発光素子パッケージ200Fは、
図6に示した実施形態の支持部260と基板210との間に配置され、支持部260を基板210に固定させる接着層270をさらに含む。
【0123】
例えば、接着層270は、支持部260の第2領域262と基板210のキャビティ212の側壁との間に位置することができ、支持部260の第2領域262をキャビティ212の側壁に付着させることができる。
【0124】
図11は、実施形態に係る発光素子パッケージが配置されたヘッドランプの一実施形態を示す図である。
【0125】
図11を参照すると、実施形態に係る発光素子または発光素子パッケージが配置された発光モジュール710から放出された光が、リフレクタ720及びシェイド730で反射された後、レンズ740を透過して車体の前方に向かうことができる。
【0126】
前記発光モジュール710は、回路基板上に発光素子パッケージが複数個搭載されていてもよく、これに限定しない。
【0127】
図12は、実施形態に係る発光素子パッケージが配置された表示装置の一実施形態を示す図である。
【0128】
図12を参照すると、実施形態に係る表示装置800は、発光モジュール830,835と、ボトムカバー810上の反射板820と、前記反射板820の前方に配置され、前記発光モジュールから放出される光を表示装置の前方にガイドする導光板840と、前記導光板840の前方に配置される第1プリズムシート850及び第2プリズムシート860と、前記第2プリズムシート860の前方に配置されるパネル870と、前記パネル870の前方に配置されるカラーフィルター880と、を含んでなる。
【0129】
発光モジュールは、回路基板830上の上述した発光素子パッケージ835を含んでなる。ここで、回路基板830としてはPCBなどを使用することができ、発光素子パッケージ835は上述した通りである。
【0130】
前記ボトムカバー810は、表示装置800内の構成要素を収納することができる。前記反射板820は、同図のように別途の構成要素として設けてもよく、前記導光板840の後面や前記ボトムカバー810の前面に反射度の高い物質でコーティングする形態で設けることも可能である。
【0131】
ここで、反射板820は、反射率が高く、超薄型に形成可能な素材を使用することができ、ポリエチレンテレフタレート(PolyEthylene Terephtalate;PET)を使用することができる。
【0132】
導光板840は、発光素子パッケージモジュールから放出される光を散乱させて、その光が液晶表示装置の画面全領域にわたって均一に分布するようにする。したがって、導光板830は、屈折率及び透過率の良い材料からなり、ポリメチルメタクリレート(PolyMethylMethAcrylate;PMMA)、ポリカーボネート(PolyCarbonate;PC)、またはポリエチレン(PolyEthylene;PE)などで形成することができる。そして、導光板が省略され、反射シート820上の空間で光が伝達されるエアーガイド方式も可能である。
【0133】
前記第1プリズムシート850は、支持フィルムの一面に、透光性で且つ弾性を有する重合体材料で形成され、前記重合体は、複数個の立体構造が反復して形成されたプリズム層を有することができる。ここで、前記複数個のパターンは、図示のように、山と谷が反復的にストライプ状に備えられてもよい。
【0134】
前記第2プリズムシート860における支持フィルムの一面の山と谷の方向は、前記第1プリズムシート850内の支持フィルムの一面の山と谷の方向と垂直にすることができる。これは、発光モジュールと反射シートから伝達された光を前記パネル870の全方向に均一に分散させるためである。
【0135】
本実施形態において、前記第1プリズムシート850及び第2プリズムシート860が光学シートを構成するが、前記光学シートは、他の組み合わせ、例えば、マイクロレンズアレイからなってもよく、拡散シートとマイクロレンズアレイとの組み合わせ、または一つのプリズムシートとマイクロレンズアレイとの組み合わせなどからなってもよい。
【0136】
前記パネル870としては、液晶表示パネル(Liquid crystal display)を配置してもよいが、液晶表示パネル860以外に、光源を必要とする他の種類のディスプレイ装置を備えてもよい。
【0137】
前記パネル870は、ガラスボディー同士間に液晶が位置し、光の偏光性を用いるために偏光板を両ガラスボディーに載せた状態となっている。ここで、液晶は、液体と固体の中間的な特性を有するもので、液体のように流動性を有する有機分子である液晶が、結晶のように規則的に配列された状態を有し、前記分子配列が外部電界によって変化する性質を用いて画像を表示する。
【0138】
表示装置に使用される液晶表示パネルは、アクティブマトリクス(Active Matrix)方式であって、各画素に供給される電圧を調節するスイッチとしてトランジスタを使用する。
【0139】
前記パネル870の前面にはカラーフィルター880が備えられ、前記パネル870から投射された光を、それぞれの画素ごとに赤色、緑色及び青色の光のみを透過するので、画像を表現することができる。
【0140】
以上のように、実施形態は、たとえ限定された実施形態と図面によって説明されたが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、このような記載から様々な修正及び変形が可能である。
【0141】
したがって、本発明の範囲は説明された実施形態に限定されて決められてはならず、後述する特許請求の範囲だけでなく、この特許請求の範囲と均等なものなどによって定められなければならない。