(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6322466
(24)【登録日】2018年4月13日
(45)【発行日】2018年5月9日
(54)【発明の名称】遮蔽材の昇降コード用ガイドリング
(51)【国際特許分類】
A47H 11/00 20060101AFI20180423BHJP
A47H 5/032 20060101ALI20180423BHJP
【FI】
A47H11/00
A47H5/032
【請求項の数】3
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-85356(P2014-85356)
(22)【出願日】2014年4月17日
(65)【公開番号】特開2015-204889(P2015-204889A)
(43)【公開日】2015年11月19日
【審査請求日】2017年3月3日
(73)【特許権者】
【識別番号】000109923
【氏名又は名称】トーソー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085372
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 正義
(72)【発明者】
【氏名】古川 裕二
(72)【発明者】
【氏名】今井 伸
【審査官】
家田 政明
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2010/0126673(US,A1)
【文献】
登録実用新案第3039634(JP,U)
【文献】
特表2000−504591(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3133463(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47H 1/00−99/00
E06B 9/00− 9/92
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遮蔽材に取付けられたループリングに嵌入される嵌入リング部と、前記嵌入リング部と一体的に設けられ昇降コードが遊挿される遊挿リング部とを備えた遮蔽材の昇降コード用ガイドリングにおいて、
前記遊挿リング部に、前記嵌入リング部及び前記遊挿リング部の各リング孔の中央を通る直線上であって前記嵌入リング部及び前記遊挿リング部の接続部とは反対側に切欠部が形成され、
前記切欠部の形成により前記遊挿リング部が一対のアームに分割され、
前記一対のアームのうち一方のアーム先端に突起が突設されかつ他方のアーム先端に前記突起が離脱可能に係合する凹部が形成され、
前記一方のアームの先端部と前記他方のアームの先端部がこれらのアームの厚さ方向で重なって当接し、
前記一方のアームの先端部のうち前記他方のアームの先端部に重なって対向する面に前記突起が設けられ、
前記他方のアームの先端部に略C字状に形成された前記凹部が設けられ、
前記昇降コードを前記遮蔽材から離す方向の所定値以上の荷重が前記昇降コードに作用したときに、前記一対のアームが弾性変形して、前記突起が前記凹部から離脱し更に前記切欠部が前記昇降コードにより押し広げられるように構成された
ことを特徴とする遮蔽材の昇降コード用ガイドリング。
【請求項2】
前記遊挿リング部を含む平面が前記嵌入リング部を含む平面と一致するように構成された請求項1記載の遮蔽材の昇降コード用ガイドリング。
【請求項3】
前記遊挿リング部を含む平面が、前記嵌入リング部を含む平面に対して、前記嵌入リング部及び前記遊挿リング部の各リング孔の中央を通る直線を中心に回転して直交するように構成された請求項1記載の遮蔽材の昇降コード用ガイドリング。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘッドレールに遮蔽材の上端を取付けたローマンシェードに用いられるガイドリングに関する。更に詳しくは、ヘッドレールから垂下された昇降コードを遊挿し、昇降コードを遮蔽材の背面に沿うように案内するガイドリングに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、縫着用の空間に縫着糸を通してリングテープに縫着される縫着部と、カーテンの昇降用コードが遊挿される挿通用の空間が形成された挿通部とにより構成されたリングテープ用のリングが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。このリングテープ用リングでは、縫着用の空間を囲繞する本体に切欠部が形成されず、挿通用の空間を囲繞する本体の環状部分に切欠部が形成される。また本体は、環状部分と、環状部分の内側に掛け渡された水平部分とからなる。そして、カーテンの昇降用コードの挿通用の空間が環状部分の上半部と水平部分に囲繞された略半円形状の空間であり、この空間を構成する本体の環状部分の上半部の頂部に上記切欠部が形成される。
【0003】
このように構成されたリングテープ用のリングでは、縫着部の空間に縫着糸を挿通してリングをリングテープに縫着し、このリングの頂部に切欠部が形成されているので、コードの進入及び退出の際の操作性は向上できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3133463号公報(段落[0039]〜[0042]、
図8〜
図12)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記従来の特許文献1に示されたリングテープ用のリングでは、昇降用コードをカーテンから離す方向の所定値以上の荷重が昇降用コードに作用したときに、昇降用コードがリングの挿通部から切欠部を通って速やかに離脱できるけれども、この昇降用コードが挿通部から離脱する荷重の最小値を所望の値に設定することが難しい不具合があった。また、上記従来の特許文献1に示されたリングテープ用のリングでは、昇降用コードの通常の昇降動作時に、昇降用コードがリングの切欠部に食い込む場合があり、昇降用コードをスムーズに昇降できないおそれがあった。
【0006】
本発明の第1の目的は、昇降コードが遊挿リング部から離脱するときの荷重の最小値を比較的正確に設定できる、遮蔽材の昇降コード用ガイドリングを提供することにある。本発明の第2の目的は、昇降コードの通常の昇降動作時に、昇降コードが遊挿リング部から容易に離脱せず、かつ昇降コードが遊挿リング部の切欠部に食い込むことがなく、昇降リングをスムーズに昇降でき、また昇降コードを遮蔽材から離す方向の所定値以上の荷重が昇降コードに作用したときに、昇降コードが遊挿リング部から速やかに離脱できる、遮蔽材の昇降コード用ガイドリングを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の観点は、
図1〜
図3に示すように、遮蔽材11に取付けられたループリング11bに嵌入される嵌入リング部21と、嵌入リング部21と一体的に設けられ昇降コード13が遊挿される遊挿リング部22とを備えた遮蔽材の昇降コード用ガイドリングにおいて、遊挿リング部22に、嵌入リング部21及び遊挿リング部22の各リング孔の中央を通る直線上であって嵌入リング部21及び遊挿リング部22の接続部とは反対側に切欠部22aが形成され、切欠部22aの形成により遊挿リング部22が一対のアーム22b,22cに分割され、一対のアーム22b,22cのうち一方のアーム22b先端に突起22dが突設されかつ他方のアーム22c先端に突起22dが離脱可能に係合する凹部22eが形成され、
一方のアーム22bの先端部と他方のアーム22cの先端部がこれらのアーム22b,22cの厚さ方向で重なって当接し、一方のアーム22bの先端部のうち他方のアーム22cの先端部に重なって対向する面に上記突起22dが設けられ、他方のアーム22cの先端部に略C字状に形成された上記凹部22eが設けられ、昇降コード13を遮蔽材11から離す方向の所定値以上の荷重が昇降コード13に作用したときに、一対のアーム22b,22cが弾性変形して、突起22dが凹部22eから離脱し更に切欠部22aが昇降コード13により押し広げられるように構成されたことを特徴とする。
【0008】
本発明の第2の観点は、第1の観点に基づく発明であって、更に
図1及び
図2に示すように、遊挿リング部22を含む平面が嵌入リング部21を含む平面と一致するように構成されたことを特徴とする。
【0009】
本発明の第3の観点は、第1の観点に基づく発明であって、更に
図4及び
図5に示すように、遊挿リング部62を含む平面が、嵌入リング部61を含む平面に対して、嵌入リング部61及び遊挿リング部62の各リング孔の中央を通る直線を中心に回転して直交するように構成されたことを特徴とする。
【0010】
ここで、ローマンシェードの遮蔽材(生地、スクリーン等)には、
図3に示すプレーンスタイルの遮蔽材11と、
図6に示すシャープスタイルの遮蔽材51とがある。プレーンスタイルの遮蔽材11は、昇降コード13を上昇させると、フラットな遮蔽材11の面がほぼ一定の横ヒダを作りながら遮蔽材11がたたみ上げられるように構成される。またシャープスタイルの遮蔽材51は、昇降コード13を上昇させると、鉛直方向に所定の間隔をあけかつ水平方向に延びて縫い付けられたテープ51aにより、同一形状に整列した横ヒダを作りながら遮蔽材がたたみ上げられるように構成される。また、ガイドリング20,60の嵌入リング部21,61を遮蔽材11,51に取付ける方法としては、嵌入リング部21,61を遮蔽材11,51に縫着する方法と、予め遮蔽材11,51にループリング11b,51bを設けておき、このループリング11b,51bに嵌入リング部21,61を嵌入する方法がある。後者の場合、プレーンスタイルの遮蔽材11では、ループリング11bが鉛直面内に位置するように形成されるのに対し、シャープスタイルの遮蔽材51では、ループリング51bが水平面内に位置するように形成される。本発明のガイドリング20,60は後者のループリング11b,51bに適用される。
【発明の効果】
【0011】
本発明の第1の観点の昇降コード用ガイドリングでは、昇降コードを遮蔽材から離す方向の所定値以上の荷重が昇降コードに作用したときに、一対のアームが弾性変形して、突起が凹部から離脱し更に切欠部が昇降コードにより押し広げられるので、昇降コードが遊挿リング部から速やかに離脱する。この結果、ローマンシェードの構成部品の損傷を防止できるとともに、昇降コードに接触した子供や老人等を速やかに解放できる。また遮蔽材に沿うようにガイドリングにて案内された昇降コードの通常の昇降動作時には、昇降コードは遊挿リング部から容易に離脱せず、かつ昇降コードが遊挿リング部の切欠部に食い込むことがなく、昇降リングをスムーズに昇降できる。また、遊挿リング部に切欠部を形成しただけでなく、遊挿リング部の一対のアームのうち一方のアーム先端に突起を突設しかつ他方のアーム先端に突起が離脱可能に係合する凹部を形成したので、突起の凹部に対する係合状態を調節することにより、昇降コードが遊挿リング部から離脱するときの荷重の最小値を比較的正確に設定できる。
【0012】
本発明の第2の観点の昇降コード用ガイドリングでは、遊挿リング部を含む平面が嵌入リング部を含む平面と一致するように構成したので、ループリングが鉛直面内に位置するプレーンスタイルの遮蔽材にこのガイドリングを適用できる。即ち、嵌入リング部をループリングに嵌入した状態で、昇降コードを遊挿リング部にスムーズに遊挿できる。また昇降コードは遮蔽材に沿うようにガイドリングにより案内されてスムーズに昇降する。
【0013】
本発明の第3の観点の昇降コード用ガイドリングでは、遊挿リング部を含む平面が、嵌入リング部を含む平面に対して、嵌入リング部及び遊挿リング部の各リング孔の中央を通る直線を中心に回転して直交するように構成したので、ループリングが水平面内に位置するシャープスタイルの遮蔽材にこのガイドリングを適用できる。即ち、嵌入リング部をループリングに嵌入した状態で、昇降コードを遊挿リング部にスムーズに遊挿できる。また昇降コードは遮蔽材に沿うようにガイドリングにより案内されてスムーズに昇降する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明第1実施形態のガイドリングをプレーンスタイルの遮蔽体に適用し、昇降コードを遮蔽材から離す方向の所定値以上の荷重が昇降コードに作用して昇降コードが遊挿リング部から離脱する前後の状態を示す
図3のA−A線断面図である。
【
図2】(a)は
図1(a)のB−B線断面図であり、(b)は
図1(b)のC−C線断面図である。
【
図3】プレーンスタイルの遮蔽材に本発明第1実施形態のガイドリングを用いたローマンシェードの斜視図である。
【
図4】本発明第2実施形態のガイドリングをシャープスタイルの遮蔽体に適用し、昇降コードを遮蔽材から離す方向の所定値以上の荷重が昇降コードに作用して昇降コードが遊挿リング部から離脱する前後の状態を示す
図6のD−D線断面図である。
【
図5】(a)は
図4(a)のE−E線断面図であり、(b)は
図4(b)のF−F線断面図である。
【
図6】シャープスタイルの遮蔽材に本発明第2実施形態のガイドリングを用いたローマンシェードの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
<第1の実施の形態>
図3に示すように、ローマンシェード10は、図示しない固定用ブラケットを介して部屋の壁面や天井に取付けられたヘッドレール12と、このヘッドレール12に上端が取付けられヘッドレール12の長さと略同一の幅を有し遮蔽材11と、ヘッドレール12から昇降可能に垂下されてその下端が遮蔽材11の下部に連結された昇降コード13とを備える。上記遮蔽材11は、生地やスクリーン等により形成される。この実施の形態では、遮蔽材11はプレーンスタイルの遮蔽材である。このプレーンスタイルの遮蔽材11の背面には、水平方向に所定の間隔をあけかつ鉛直方向に延びる複数のテープ11aが縫い付けられ、これらのテープ11aに鉛直方向に所定の間隔をあけてループリング11b(
図1及び
図2)がそれぞれ設けられる。上記複数のテープ11aはヘッドレール12内の後述するコード挿通部材14から垂下された昇降コード13に対向するように遮蔽材11の背面に縫い付けられる。また上記ループリング11bは鉛直面内に位置するように形成される、即ち鉛直面内で湾曲する輪が形成される。
【0017】
ヘッドレール12はアルミニウム合金等の金属の押出し成形又は引抜き成形により作られたレール本体12aと、レール本体12aの両端部に設けられた蓋体12bを有する(
図3)。ヘッドレール12の内部空間には、複数のコード挿通部材14がヘッドレール12の長手方向の任意の位置に収容される。また、ヘッドレール12の内部空間には、コード挿通部材14の数に相応する本数の昇降コード13が挿通され、これらの昇降コード13の一端部は、対応する所定のコード挿通部材14から遮蔽材11の背面に沿って垂下される。なお、
図3中の符号16は、遮蔽材11の下縁に設けられたウエイトバーである。
【0018】
一方、テープ11aに沿って鉛直方向に所定の間隔をあけて設けられた複数のループリング11b(
図1及び
図2)のうち最下端のループリングを除く複数のループリングには、昇降コード13を案内するガイドリング20が取付けられ、最下端のループリングにはコード係止具30が取付けられる(
図3)。上記ガイドリング20は、ループリング11bに嵌入される嵌入リング部21と、嵌入リング部21と一体的に設けられ昇降コード13が遊挿される遊挿リング部22とを備える。
【0019】
上記遊挿リング部22を含む平面は、上記嵌入リング部21を含む平面と一致するように構成される(
図1及び
図2)。また、遊挿リング部22には切欠部22aが形成される。この切欠部22aは、遊挿リング部22のうち嵌入リング部21及び遊挿リング部22の各リング孔の中央を通る直線上であって嵌入リング部21及び遊挿リング部22の接続部とは反対側に形成される。この切欠部22aの形成により、遊挿リング部22が一対のアーム22b,22cに分割される。そして一対のアーム22b,22cのうち一方のアーム22b先端に突起22dが突設され、かつ他方のアーム22c先端に突起22dが離脱可能に係合する凹部22eが形成される。具体的には、一方のアーム22bの先端部をその厚さが半分になるように一方の面を除去して第1薄肉部22fが形成され、この第1薄肉部22fのうち除去された一方の面に上記突起22dが設けられる。また他方のアーム22cの先端部をその厚さが半分になるように他方の面を除去して第2薄肉部22gが形成され、この第2薄肉部22gに略C字状に形成された上記凹部22eが設けられる。そして昇降コード13を遮蔽材11から離す方向の所定値以上の荷重が昇降コード13に作用したときに、一対のアーム22b,22cが弾性変形して、突起22dが凹部22eから離脱し更に切欠部22aが昇降コード13により押し広げられるように構成される。
【0020】
なお、
図1及び
図2中の符号21aは、嵌入リング部21をループリング11bに嵌入するために嵌入リング部21の一部を切欠いて形成された差込口である。この差込口21aは、嵌入リング部21をループリング11bに容易に嵌入できるけれども、一旦ループリング11bに嵌入された嵌入リング部21はループリング11bから容易に離脱できないようになっている。また、上記嵌入リング部21及び遊挿リング部22は、ポリカーボネート等のプラスチックにより一体的に形成される。
【0021】
最下端のループリングに取付けられたコード係止具30(
図3)は、図示しないが最下端のループリングに取付けられた第1部材と、昇降コード13の一端を係止させる第2部材と、第1部材及び第2部材を離脱可能に結合する結合部材とを有する。そして昇降コード13に所定値以上の荷重が作用したときに、第1部材が第2部材から離脱して昇降コード13の一端部を遮蔽体11から離脱させるように構成される。
【0022】
一方、ヘッドレール12の内部空間に挿通された複数の昇降コード13の他端部は、ヘッドレール12の内部空間を一方(
図3では左方向)に導かれて、ヘッドレール12の端部に設けられた停止手段であるストッパ(図示せず)に挿通された後、ヘッドレール12の端部から垂下されて操作つまみ31に連結される。このストッパは、操作つまみ31が設けられた側(操作つまみ31側)の昇降コード13の上昇をそれぞれ禁止又は許容するように構成される。具体的には、ストッパは、操作つまみ31側の昇降コード13を下降させた後に上昇させるとその操作つまみ31側の昇降コード13の上昇を禁止し、この上昇が禁止された操作つまみ31側の昇降コード13を一旦下降させると再びその昇降コード13の上昇を許容するように構成される。ここで、
図3中の符号31aは操作つまみ31を遮蔽材11の下端に連結する連結紐である。
【0023】
ヘッドレール12に内蔵されたコード挿通部材14から垂下された昇降コード13の一端側は、遮蔽材11の背面にループリング11bを介して取付けられた複数のガイドリング20の遊挿リング部22に挿通されて鉛直下方に配索された後、遮蔽材11の下端にループリングを介して取付けられたコード係止具30に連結される(
図3)。これにより操作つまみ31側の昇降コード13を上昇させると、ヘッドレール12のコード挿通部材14から垂下されて遮蔽材11に連結された側(遮蔽材11側)の昇降コード13が下降し、逆に操作つまみ31側の昇降コード13を下降させると、遮蔽材11側の昇降コード13が上昇して遮蔽材11をたくし上げ折畳むことができるようになっている。
【0024】
このように構成された遮蔽材11の昇降コード13用ガイドリング20の使用方法を説明する。ガイドリング20の嵌入リング部21を、プレーンスタイルの遮蔽材11の背面に設けられた複数のループリング11bのうち最下端のループリングを除く複数のループリング11bに、嵌入リング部21の差込口21aからそれぞれ嵌入する。このときループリング11bが鉛直面内に位置するため、ガイドリング20の嵌入リング部21及び遊挿リング部22は水平面内に位置する(
図1及び
図2)。これにより鉛直方向に延びる昇降コード13を、遮蔽材11の背面に鉛直方向に所定の間隔をあけて取付けられた複数のガイドリング20の遊挿リング部22にスムーズに遊挿できる。そして昇降コード13の一端部を、最下端のループリングに取付けられたコード係止具30に係止させる。
【0025】
このように遮蔽材11の背面に沿うように取付けられたガイドリング20により昇降コード13が案内されるとき、即ち昇降コード13の通常の昇降動作時には、昇降コード13は遊挿リング部22から容易に離脱せず、かつ昇降コード13が遊挿リング部22の切欠部22aに食い込むことがなく、昇降リング13をスムーズに昇降できる。一方、昇降コード13を遮蔽材11から離す方向の所定値以上の荷重が昇降コード13に作用したときに、ガイドリング20の一対のアーム22b,22cが弾性変形して、突起22dが凹部22eから離脱し更に切欠部22aが昇降コード13により押し広げられるので、昇降コード13が遊挿リング部22から速やかに離脱する。この結果、ローマンシェード10の構成部品の損傷を防止できるとともに、昇降コード13に接触した子供や老人等を速やかに解放できる。また、ガイドリング20の遊挿リング部22に切欠部22aを形成しただけでなく、遊挿リング部22の一対のアーム22b,22cのうち一方のアーム22b先端に突起22dを突設しかつ他方のアーム22c先端に突起22dが離脱可能に係合する凹部22eを形成したので、突起22dの凹部22eに対する係合状態を調節することにより、昇降コード13が遊挿リング部22から離脱するときの荷重の最小値(例えば、1kg程度)を比較的正確に設定できる。
【0026】
<第2の実施の形態>
図4〜
図6は本発明の第2の実施の形態を示す。
図4〜
図6において
図1〜
図3と同一符号は同一部品を示す。この実施の形態では、ガイドリング60が、遮蔽材51に取付けられたループリング51bに嵌入される嵌入リング部61と、嵌入リング部61と一体的に設けられ昇降コード13が遊挿される遊挿リング部62とを備え、遊挿リング部62を含む平面が、嵌入リング部61を含む平面に対して、嵌入リング部61及び遊挿リング部62の各リング孔の中央を通る直線を中心に回転して直交するように構成される(
図4及び
図5)。また、この実施の形態では、遮蔽材51はシャープスタイルの遮蔽材である(
図6)。このシャープスタイルの遮蔽材51の背面には、鉛直方向に所定の間隔をあけかつ水平方向に延びる複数のテープ51aが縫い付けられ、これらのテープ51aのうち昇降コード13と立体交差する部分にループリング51b(
図4及び
図5)がそれぞれ設けられる。これらのループリング51bは、水平面内に位置するように形成される、即ち水平面内で湾曲する輪が形成される。
【0027】
一方、テープ51a毎に鉛直方向に所定の間隔をあけて設けられた複数のループリング51b(
図6)のうち最下端のループリングを除く複数のループリングには、昇降コード13を案内するガイドリング60が取付けられ、最下端のループリングにはコード係止具30が取付けられる。また、ヘッドレール12に内蔵されたコード挿通部材14から垂下された昇降コード13の一端側は、遮蔽材11の背面にループリング51bを介して取付けられた複数のガイドリング60の遊挿リング部62に挿通されて鉛直下方に配索された後、遮蔽材51の下端にループリングを介して取付けられたコード係止具30に連結される(
図6)。これにより操作つまみ31側の昇降コード13を上昇させると、ヘッドレール12のコード挿通部材14から垂下されて遮蔽材51に連結された側(遮蔽材51側)の昇降コード13が下降し、逆に操作つまみ31側の昇降コード13を下降させると、遮蔽材51側の昇降コード13が上昇して遮蔽材51をたくし上げ折畳むことができるようになっている。上記以外は第1の実施の形態と同一に構成される。
【0028】
このように構成された遮蔽材51の昇降コード13用ガイドリング60の使用方法を説明する。ガイドリング60の嵌入リング部61を、シャープスタイルの遮蔽材51の背面に設けられた複数のループリング51bのうち最下端のループリングを除く複数のループリング51bに、嵌入リング部61の差込口61aからそれぞれ嵌入する。このときループリング51bが水平面内に位置するため、このループリング51bに嵌入された嵌入リング部61は鉛直面内に位置し、更に嵌入リング部61に直交する遊挿リング部62は水平面内に位置する(
図1及び
図2)。これにより鉛直方向に延びる昇降コード13を、遮蔽材51の背面に鉛直方向に所定の間隔をあけて取付けられた複数のガイドリング60の遊挿リング部62にスムーズに遊挿できる。そして昇降コード13の一端部を、最下端のループリングに取付けられたコード係止具30に係止させる。
【0029】
このように遮蔽材51の背面に沿うように取付けられたガイドリング60により昇降コード13が案内されるとき、即ち昇降コード13の通常の昇降動作時には、昇降コード13は遊挿リング部62から容易に離脱せず、かつ昇降コード13が遊挿リング部62の切欠部62aに食い込むことがなく、昇降リング13をスムーズに昇降できる。一方、昇降コード13を遮蔽材51から離す方向の所定値以上の荷重が昇降コード13に作用したときに、ガイドリング60の一対のアーム22b,22cが弾性変形して、突起22dが凹部22eから離脱し更に切欠部22aが昇降コード13により押し広げられるので、昇降コード13が遊挿リング部62から速やかに離脱する。この結果、ローマンシェード50の構成部品の損傷を防止できるとともに、昇降コード13に接触した子供や老人等を速やかに解放できる。また、遊挿リング部62に切欠部22aを形成しただけでなく、遊挿リング部62の一対のアーム22b,22cのうち一方のアーム22b先端に突起22dを突設しかつ他方のアーム22c先端に突起22dが離脱可能に係合する凹部22eを形成したので、突起22dの凹部22eに対する係合状態を調節することにより、昇降コード13が遊挿リング部62から離脱するときの荷重の最小値(例えば、1kg程度)を比較的正確に設定できる。
【符号の説明】
【0030】
10,50 ローマンシェード
11,51 遮蔽体
11b,51b ループリング
13 昇降コード
20,60 ガイドリング
21,61 嵌入リング部
22,62 遊挿リング部
22a 切欠部
22b,22c アーム
22d 突起
22e 凹部