(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の電動弁の構造では、パイロット弁口がメイン弁体と共に移動するので、そのパイロット弁口を開閉するパイロット弁体に必要な直動ストロークが長くなり、それに伴い駆動源が大きくなるという問題があった。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、駆動源を従来より小さくすることが可能な電動弁の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明は、屈曲した流路(16)
を有するベース部材(11S)と、前記流路(16)の屈曲部(16A)の下流側に配置されたメイン弁口(13)と、
前記メイン弁口(13)に上流側から宛がわれるメイン弁体(20)と、前記ベース部材(11S)に設けられ、前記メイン弁体(20)が直動可能に嵌合した支持凹部(17)と、前記ベース部材(11S)に設けられ、前記支持凹部(17)内を前記メイン弁体(20)側の背面部屋(18)と、その反対側のパイロット部屋(36V)とに区画する区画壁(30)と、前記区画壁(30)に形成され、前記背面部屋(18)と前記パイロット部屋(36V)との間を連通する連通路(30B)と、前記流路(16)のうち前記メイン弁口(13)より上流側の内圧を前記背面部屋(18)に取り込むためのオリフィス(50)と、前記メイン弁体(20)を直動方向に貫通する弁体貫通孔(24)と、前記区画壁(30)から突出して、前記弁体貫通孔(24)内に嵌合した固定筒(31)と、前記固定筒(31)を貫通し、前記流路(16)のうち前記メイン弁口(13)より下流側と前記パイロット部屋(36V)とを連絡する筒貫通孔(33)と、前記パイロット部屋(36V)に収容され、前記筒貫通孔(33)のうち前記パイロット部屋(36V)の開口であるパイロット弁口(33A)を開閉するパイロット弁体(42)と、前記パイロット弁体(42)を駆動する駆動源
(40V)と、前記メイン弁体(20)を閉弁側に付勢する弾性部材(26)とを備え、
前記パイロット弁体(42)が前記筒貫通孔(33)を閉じると、前記背面部屋(18)の内圧と前記弾性部材(26)の弾発力とにより前記メイン弁体(20)を閉弁側に押す閉弁力が、前記メイン弁口(13)より上流側の前記流路(16)の内圧により前記メイン弁体(20)を開弁側に押す開弁力に勝って前記メイン弁口(13)が閉じられる一方、
前記パイロット弁体(42)が前記筒貫通孔(33)を開くと、前記開弁力が前記閉弁力に勝って前記メイン弁口(13)が開かれる電動弁(10)において、
前記パイロット弁体(42)に形成され、前記メイン弁口(13)が閉じた状態で、前記オリフィス(50)を通過する流体に比べて微少な流量の流体が前記パイロット部屋(36V)から前記筒貫通孔(33)を通って前記メイン弁口(13)の下流側へと流れることを許容する連通流路(55A,55B)を備える電動弁(10V)である。
【発明の効果】
【0012】
本発明の電動弁
(10V)では、ベース部材(11S)
の固定筒(31)を貫通する筒貫通孔(33)の一部にパイロット弁体(42)により開閉されるパイロット弁口(33A)を備えたので、パイロット弁口(33A)がメイン弁体(20)に備えられた従来のものに比べて、パイロット弁体(42)に必要な直動ストロークが短くなり、駆動源(40,40
V)を小さくすることができ、駆動源
(40V)の低コスト化と消費電力の削減が図られる。
また、メイン弁体(20)に形成された弁体貫通孔(24)と、その弁体貫通孔(24)に嵌合するベース部材(11S)の固定筒(31)の内側の筒貫通孔(33)等から圧力
を解放
する流路(24R)が構成さ
れるので、メイン弁体(20)の直動方向の延長上にパイロット弁口(33A)及びパイロット弁体(42)を配置することでき、電動弁
(10V)をスリムな構造にすることができる。
【0013】
また、本発明によれば、弁体貫通孔(24)が圧力
を解放
する流路(24R)の一部としてだけではなく、メイン弁口(13)の閉弁時に微小な流量の流体をメイン弁口(13)の上流側から下流側の流路(16)に流すため流路としても使用され、二段流量特性(弁体貫通孔(24)で小流量、メイン弁口(13)で大流量)の有効利用が図られる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を
図1〜
図4に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態の電動弁10は、メイン弁体20を収容したバルブボディ11に駆動源ユニット40を組み付けてなる。
【0018】
バルブボディ11は、例えば直方体状をなし、上面中央から下端寄り位置まで延びたセンター孔12を備え、センター孔12の下端寄り位置の内径が絞られて本発明に係るメイン弁口13が形成されている。また、センター孔12のうちメイン弁口13の上側近傍位置には、バルブボディ11の一側面から穿孔された第1横孔14が連絡されると共に、センター孔12の下端部には、バルブボディ11の他の側面から穿孔された第2横孔15が連絡されている。そして、これら第1と第2の横孔14,15とセンター孔12の一部とからクランク状に屈曲した流路16が形成されている。なお、本実施形態では、流路16のうちクランク状となった2つの屈曲部のうち上側の屈曲部16Aが本発明に係る「流路の屈曲部」に相当する。
【0019】
センター孔12の上端部には、駆動源ユニット40の一構成部品である駆動源ベース30が嵌合固定されている。そして、バルブボディ11と駆動源ベース30と後述する駆動源ユニット40の筒形ケース35とから、本発明に係るベース部材11Sが構成されている。
【0020】
駆動源ベース30の外周面には、Oリング溝30Aが形成されて、そこに取り付けられたOリング30Lによって駆動源ベース30の外周面とセンター孔12の内周面との間がシールされている。また、駆動源ベース30の下端面は、センター孔12のうち第1横孔14との連通部分より上方に位置し、これにより、センター孔12の中間部が、流路16の屈曲部16Aを挟んでメイン弁口13と対向する本発明に係る支持凹部17になっている。そして、支持凹部17にメイン弁体20が直動可能に嵌合されて、メイン弁体20と駆動源ベース30との間に本発明に係る背面部屋18が形成されている。なお、支持凹部17の上端側(奥側)には、メイン弁体20と駆動源ベース30との間に背面部屋18を確保するためのリング状のスペーサ18Sが嵌合固定されている。なお、スペーサ18Sの代わりに、メイン弁体20の上端部に凹部を設けて背面部屋18の空間を確保してもよい。
【0021】
メイン弁体20の外周面は、上端側から順番に大径部20A、小径部20B、テーパー部20Cになっていて、大径部20Aが支持凹部17に直動可能に支持されている。また、大径部20Aには、摺動リング溝20Dが形成され、そこに、例えば、樹脂製の摺動リング23が取り付けられている。そして、メイン弁体20の大径部20A、センター孔12の内周面、摺動リング23及びスペーサ18Sのそれぞれの間の隙間が本発明に係るオリフィス20Sになっている。
【0022】
メイン弁体20の小径部20Bは、大径部20Aより段付き状に小さく、その小径部20Bの下端から徐々に縮径されるようにテーパー部20Cが形成されている。また、テーパー部20Cの下端部はメイン弁口13の内径より小さくなっている。一方、メイン弁口13の開口縁からは、メイン弁体20側に弁口突壁13Tが突出していて、その弁口突壁13Tの上端の内側エッジ部分が弁座13Zになっている。そして、メイン弁体20は、
図3に示すように、テーパー部20Cが弁座13Zに当接してメイン弁口13を閉弁した閉弁位置と、
図1に示すようにテーパー部20Cが弁座13Zから離間し、後端部がスペーサ18Sに当接した開弁位置との間を直動する。
【0023】
メイン弁体20の中心部には、本発明に係る弁体貫通孔24が形成されている。また、弁体貫通孔24の下端寄り位置には、メイン弁体20の径方向に延びて小径部20Bの側面に開口した連通流路25が連通している。弁体貫通孔24の内周面の上端寄り位置からはシール部材20Eが張り出している。詳細には、メイン弁体20は、軸方向で第1と第2の弁体構成部21,22に分割されている。また、第1と第2の弁体構成部21,22の互いの分割面の間にシート状のシール部材20Eが挟まれて弁体貫通孔24内に突出している。
【0024】
駆動源ベース30のうちメイン弁体20との対向面の中央には中央凹部32が形成され、その中央凹部32の奥部から固定筒31が延設されて弁体貫通孔24に嵌合している。固定筒31は、メイン弁体20の直動位置に拘わらず、固定筒31の先端面が弁体貫通孔24のうちシール部材20Eと連通流路25の間に配置される長さをなしている。また、メイン弁体20の上面には、弁体貫通孔24の上端部を段付き状に拡径してバネ受容部20Fが形成され、固定筒31の外側に挿通された圧縮コイルバネ26(本発明の「弾性部材」に相当する)が中央凹部32の奥面とバネ受容部20Fの段差面との間で突っ張っり状態になってメイン弁体20を閉弁位置へと付勢している。
【0025】
駆動源ベース30の上面中央からは、円柱形の台座部34が突出している。また、台座部34の上端部の外径が段付き状に縮径され、そこに上端有底、下端開放の筒形ケース35の下端部が嵌合されかつ溶接されている。また、筒形ケース35の外側にコイル37が嵌合されると共に、筒形ケース35内にプランジャ38が直動可能に収容されている。
【0026】
プランジャ38の下端部は、段付き状に縮径された円柱部39になっている。そして、その円柱部39の外側に圧縮コイルバネ41が嵌合されて、円柱部39の後端側の段差面と台座部34の端面との間で突っ張り状態となり、プランジャ38を駆動源ベース30から離間する側に付勢している。
【0027】
本実施形態では、上述した圧縮コイルバネ41、プランジャ38、コイル37、筒形ケース35及び駆動源ベース30から、本発明の「駆動源」に相当する駆動源ユニット40が構成されている。また、駆動源ユニット40のうち筒形ケース35の内側は、本発明に係るパイロット部屋36になっていて、本発明に係る「区画壁」に相当する駆動源ベース30により背面部屋18とパイロット部屋36とが区画されている。そして、駆動源ベース30と固定筒31とを本発明に係る筒貫通孔33が貫通している。また、筒貫通孔33の周りには、複数の連通路30Bが形成され、それら連通路30Bによって背面部屋18とパイロット部屋36との間が連絡されている。そして、連通路30Bとパイロット部屋36と筒貫通孔33と弁体貫通孔24とから本発明に係る圧力解放流路24Rが構成されている。
【0028】
筒貫通孔33におけるパイロット部屋36側の開口は本発明に係るパイロット弁口33Aをなし、そのパイロット弁口33Aの内側エッジ部が弁座33Zになっている。これに対し、プランジャ38の先端面中央からは円錐状のパイロット弁体42が突出している。そして、コイル37に通電すると、圧縮コイルバネ41に抗してプランジャ38が駆動源ベース30側に移動してパイロット弁体42のテーパー面が弁座33Zに当接し、パイロット弁口33Aが閉弁される。
【0029】
本実施形態の電動弁10の構造に関する説明は以上である。次に、この電動弁10の作用効果について説明する。この電動弁10は、コイル37に通電されていないと、
図1に示すように、パイロット弁口33Aが開弁して圧力解放流路24Rが開通し、背面部屋18の内圧がメイン弁口13より上流側の流路16の屈曲部16Aの内圧より低くなる。これにより、メイン弁体20のうち小径部20Bと大径部20Aとの間の段差面とテーパー部20Cとにかかる流体圧力によってメイン弁体20を開弁側に押す開弁力が、背面部屋18の内圧と圧縮コイルバネ26の弾発力とによってメイン弁体20を閉弁側に押す閉弁力に勝り、メイン弁体20がメイン弁口13の弁座13Zから離れた開弁状態に保持される。
【0030】
この状態でコイル37に通電すると、
図2に示すように、圧縮コイルバネ41の弾発力に抗してプランジャ38が駆動源ベース30側に前進してパイロット弁体42がパイロット弁口33Aを閉弁する。すると、メイン弁体20の外周のオリフィス20Sを通ってメイン弁口13より上流側の流体圧力が背面部屋18に取り込まれ、前記した閉弁力が開弁力に勝って、
図3に示すようにメイン弁体20がメイン弁口13の弁座13Zに当接して閉弁状態になる。また、メイン弁口13が閉弁した状態では連通流路25と弁体貫通孔24との一部を通ってメイン弁口13より上流側の流路16の流体が、下流側の流路16へと僅かに流れる。
【0031】
メイン弁口13の閉弁状態でコイル37への通電を止めると、圧縮コイルバネ41の弾発力によってプランジャ38と共にパイロット弁体42が後退してパイロット弁口33Aが開弁した状態になる。すると、背面部屋18の内圧がメイン弁口13より下流側の流路16に抜けて、再び、前記したメイン弁体20に対する開弁力が閉弁力に勝るようになり、
図1に示すように、メイン弁体20が弁座13Zから離間してメイン弁口13が開弁状態になる。
【0032】
このように電動弁10では、パイロット弁体42を駆動してパイロット弁口33Aを開閉することでメイン弁体20の背面側の背面部屋18の内圧を変化させて、パイロット弁口33Aより口径が大きなメイン弁口13を開閉することができる。そして、本実施形態の電動弁10では、パイロット弁口33Aをベース部材11Sに備えたので、パイロット弁口33Aをメイン弁体20に備えた従来のものに比べて、パイロット弁体42に必要な直動ストロークが短くなる。これにより、駆動源ユニット40を小さくすることができ、駆動源ユニット40の低コスト化と消費電力の削減を図ることが可能になる。
【0033】
また、圧力解放流路24R全体をベース部材11Sに形成する構造も考えられるが、本実施形態の電動弁10では、圧力解放流路24Rの一部をメイン弁体20の弁体貫通孔24で構成し、その弁体貫通孔24にベース部材11Sの固定筒31を嵌合して、固定筒31内の筒貫通孔33の一端のパイロット弁口33Aをベース部材11Sに配置したことで、メイン弁体20の直動方向の延長上にパイロット弁口33A、パイロット弁体42を配置することでき、電動弁10をスリムな構造にすることができる。さらには、弁体貫通孔24が、メイン弁口13の閉弁時に微小な流量の流体を流す流路としても使用され、有効利用が図られる。
【0034】
[第2実施形態]
本実施形態の電動弁10Vは、
図5及び
図6に示されており、前記実施形態の電動弁10が、非通電時にメイン弁口13が開いた状態になる、所謂、ノーマルオープン型であるのに対し、本実施形態の電動弁10Vは、非通電時にメイン弁口13が閉じた状態になる、所謂、ノーマルクローズ型になっている。具体的には、この電動弁10Vの駆動源ユニット40Vは、筒形ケース52の上端部に円柱状のヨーク53を嵌合して備え、それら筒形ケース52及びヨーク53の外側にコイル57が嵌合されると共に、筒形ケース52の内側にプランジャ54が直動可能に収容されている。
【0035】
また、駆動源ベース30の上面には、パイロット部屋36Vが陥没形成され、そのパイロット部屋36Vの内側面を段付き状に拡径したケース嵌合部30Nに筒形ケース52の下端部が嵌合固定されている。さらに、プランジャ54には、上面にバネ収容凹部54Aが形成され、そこに収容された圧縮コイルバネ56によりプランジャ54が下方に付勢されている。そして、プランジャ54から下方に突出した円柱部55の先端に円錐状のパイロット弁体42が備えられている。また、円柱部55の下端部には、径方向に貫通する第1連通流路55Aが形成され、第1連通流路55Aからパイロット弁体42の先端まで第2連通流路55Bが延び、これら第1と第2の連通流路55A,55Bによって本発明に係る「連通流路」が構成されている。
【0036】
また、メイン弁体20Vには、弁体貫通孔24を囲みかつ駆動源ベース30側に開放した筒形凹部18Vが形成され、筒形凹部18Vが背面部屋18の一部を構成している。また、筒形凹部18Vには、メイン弁体20Vを閉弁側に付勢する圧縮コイルバネ26が収容され、さらに、メイン弁体20Vには、外側面と筒形凹部18Vとの間を連絡するようにオリフィス50が形成ている。その他の構成に関しては、第1実施形態の電動弁10と同様である。
【0037】
本実施形態の電動弁10Vでは、コイル57に通電していない状態で、
図5に示すように、パイロット弁体42にてパイロット弁口33Aが閉弁される。これにより、メイン弁口13より上流側の流路16の屈曲部16Aの内圧がオリフィス50を通って背面部屋18側に取り込まれ、メイン弁体20Vに対する閉弁力が開弁力に勝ってメイン弁体20Vがメイン弁口13を閉弁する。また、この状態で、背面部屋18内の僅かな流量の流体が、背面部屋18、連通路30B、第1と第2の連通流路55A,55B及び弁体貫通孔24等を通ってメイン弁口13より下流側の流路16へと流れる。
【0038】
一方、コイル57に通電すると、
図6に示すように、プランジャ54と共にパイロット弁体42がヨーク53側に移動してパイロット弁口33Aが開弁する。すると、背面部屋18内の内圧がメイン弁口13の下流側に抜け、メイン弁体20Vに対する開弁力が閉弁力に勝ってメイン弁体20Vが弁座13Zから離間し、メイン弁口13が開弁する。
【0039】
このように、本実施形態の電動弁10Vによっても、パイロット弁体42を駆動してパイロット弁口33Aを開閉することでメイン弁体20Vの背面側の背面部屋18の内圧を変化させて、パイロット弁口33Aより口径が大きなメイン弁口13を開閉することができる。そして、本実施形態の電動弁10Vでは、メイン弁体20Vのうち弁体貫通孔24を囲むように形成された筒形凹部18Vが背面部屋18の一部を構成すると共に、メイン弁体20Vを閉弁側に付勢する圧縮コイルバネ26の収容部を兼ねているので、メイン弁体20Vの直動方向で電動弁10Vがコンパクトになる。また、オリフィス50がメイン弁体20Vの外側面から筒形凹部18Vに貫通しているので、オリフィス50を通した背面部屋18への圧力の取り込みを安定して行うことができる。
【0040】
[第3実施形態]
本実施形態の電動弁10Wは、
図7に示されており、前記第2実施形態の電動弁10Vとは、駆動源ユニット40Wの構成が異なり、ステッピングモータになっている。即ち、駆動源ベース30のケース嵌合部30Nに固定された筒形ケース35Wは、薄肉の円筒管35Aの上端部を上蓋部材35Bで閉塞してなる。そして、筒形ケース35Wの外側にはリング状の界磁巻線ユニット46が嵌合される一方、筒形ケース35Wの内側には、ロータ49が回転可能に収容されて、これら界磁巻線ユニット46とロータ49とを主要部としたステッピングモータが構成されている。なお、界磁巻線ユニット46は、コネクタを介してコントローラに接続可能になっている。
【0041】
また、ロータ49を回転可能に支持するために、筒形ケース35Wの下端部が内側に直角曲げされて台座部35Fが形成され、その台座部35Fに固定されて上方に起立した筒形ブラケット42の内側に支持スリーブ43が固定されている。これに対し、ロータ49は、上端有底、下端開放の筒形界磁部45の上部中心にロッド部44を貫通状態に固定した構造をなしている。そして、ロッド部44のうち筒形界磁部45内に位置している部分の上端部が、支持スリーブ43内の上端部に直動可能かつ回転可能に支持され、ロッド部44の下端部に形成された雄螺子部44Bが、支持スリーブ43の下端部に形成された雌螺子部43Nに螺合している。また、筒形界磁部45は、支持スリーブ43を外側から覆った状態で筒形ケース35Wの内面に隣接している。そして、界磁巻線ユニット46と筒形界磁部45との間の磁力によってロータ49が回転駆動されながら上下動する。
【0042】
なお、ロッド部44のうち筒形界磁部45より上側部分には、線材を螺旋状に巻き付けた螺旋ガイド46Gが備えられ、その螺旋ガイド46Gに係合しているストッパリング47のアーム部47Aが、筒形ケース35Wの上蓋部材35Bから垂下されたストッパシャフト48に当接している。そして、ロータ49が回転すると、ストッパリング47が螺旋ガイド46Gに対して相対回転して上下動し、螺旋ガイド46Gの上端部又は下端部まで移動したときに回動不能となってロータ49の回転を規制する。
【0043】
また、ロッド部44の下端部は下端開放の筒部44Cになっていて、その筒部44C内に圧縮コイルバネ51が収容され、その下方に直動シャフト42Sの上端部が直動可能に収容されている。また、直動シャフト42Sの上端に備えたフランジ42Fが、筒部44Cの下端部に嵌合固定されたブッシュ44Tに上方から当接して筒部44C内に抜け止めされている。これにより、直動シャフト42Sがロータ49と共に上下動する。そして、直動シャフト42Sの下端部がテーパー状にパイロット弁体42になっていて、そのテーパー面42Tがパイロット弁口33Aに突入するようになっている。
【0044】
本実施形態の電動弁10Wによれば、駆動源ユニット40Wにてパイロット弁体42の位置を制御してパイロット弁口33Aの開度を徐々に変更し、メイン弁口13の閉弁時に圧力解放流路24Rを通してメイン弁口13の上流側から下流側に流す流体の流量を制御することが可能になる。詳細には、オリフィス50の内径以下の小流量範囲で任意の流量制御ができ、オリフィス50の内径以上の流量ではメイン弁体20Vがメイン弁口13を開いて大流量を得ることが可能になり、有効利用が図られる。
【0045】
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、上記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。