(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、近年の燃焼装置は、性能の向上に伴ってセンサやスイッチ類の増加、弁の配置構成など内部構造が複雑化している。しかも、遠隔操作端末の表示部に表示可能な情報量には一定の制限があるため、詳細な異常の発生箇所や対処方法までは表示できない。そのため、装置内部の構造まで十分に把握していない使用者が、表示部の表示内容に基づいて燃焼装置内部の異常箇所の復旧処理を行えば、操作や対処方法を誤って、更なる異常を引き起こす虞があった。
【0005】
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、燃焼装置の異常表示システムにおいて、使用者が適切に異常の復旧処理を行うことの可能な安全性の高い異常表示システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、燃焼装置で異常が生じたことを表示装置の表示部に表示させる異常表示システムであって、燃焼装置で異常が生じた際、表示部に、異常に対して使用者が対処可とされた第1サポート情報を表示させ、使用者が対処不可とされた第2サポート情報は表示しない第1表示形態と、表示部に、前記第2サポート情報を表示させる第2表示形態とを切替可能な構成とし、
さらに第1表示形態として、表示部に、異常の想定要因或いは対処方法の少なくとも何れか一方を表示させる標準表示形態と、表示部に、異常の内容を示すエラーコードのみ表示させる簡易表示形態とを切替可能な構成とし、燃焼装置で異常が生じた初期時点では、
燃焼装置或いは表示装置の操作部により簡易表示モードの選択操作がなされていなければ、標準表示形態が適用され、簡易表示モードの選択操作がなされていれば、簡易表示形態が適用されることを特徴とするものである。
【0007】
このものでは、燃焼装置で異常が生じた際、異常に対して使用者で対処可とされた第1サポート情報が表示装置の表示部に表示されるから、使用者はその表示内容に基づいて迅速且つ適切に異常の復旧処理を行うことができる。
【0008】
特に、このものでは、燃焼装置で異常が生じた時点で第1サポート情報を表示させ、使用者で対処不可とされた第2サポート情報は表示しないため、使用者が修理業者向けの表示に基づいて誤った復旧処理を行うのも防止できる。
また、燃焼装置全体の仕組みを把握していない使用者や機器全般の取り扱いが苦手な使用者は、たとえ表示部に表示された使用者向けのサポート情報に基づいて異常の復旧処理を試みても、結果的に誤った操作や対処方法を行ってしまう虞がある。しかしながら、このものでは、異常の表示形態を簡易表示形態に設定しておけば、燃焼装置に異常が生じた場合、表示部には異常の内容を示すエラーコードのみ表示され、異常の想定要因や対処方法までは表示されないから、燃焼装置全体の仕組みを把握していない使用者や機器全般の取り扱いが苦手な使用者によって誤った復旧処理が行われるのも防止できる。
【0009】
一方、異常の復旧処理を修理業者に依頼する場合は、異常の表示形態を第2表示形態に切り替えれば、使用者で対処不可とされた第2サポート情報が表示装置の表示部に表示されるから、修理業者はその表示内容に基づいて適切に異常の復旧処理を行うことができる。
【0010】
また、本発明は、上記異常表示システムにおいて、第2表示形態に切り替えた場合、表示部に、前記第2サポート情報のみ表示させることを特徴とするものである。
【0011】
このものでは、燃焼装置で異常が生じた場合に、第2表示形態に切り替えれば、異常に対して使用者が対処不可とされた第2サポート情報のみが表示部に表示されるから、修理業者はその表示内容に基づいてより適切に異常の復旧処理を行うことができる。
【0014】
また、本発明は、上記異常表示システムにおいて、燃焼装置或いは表示装置の操作部により特定操作がなされた場合に、表示部の表示を第2表示形態に切り替える構成としたものである。
【0015】
このものでは、表示部の表示形態を第2表示形態に切り替えるのに、操作部によって特定の操作を行う必要があるから、使用者にて対処不可とされた第2サポート情報が意図せず表示部に表示され難い。従って、使用者によって誤った復旧処理が行われるのをより確実に防止できる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、燃焼装置の異常が使用者でも対処可能なことに起因するものである場合、使用者は表示部に表示される使用者向けのサポート情報に基づいて迅速且つ適切に異常の復旧処理を行うことができる。しかも、このものでは、燃焼装置で異常が生じた初期時点で使用者向けのサポート情報が表示部に表示されるから、使用者によって誤った復旧処理が行われる虞も少ない。また、第2表示形態に切り替えれば、修理業者向けのサポート情報が表示部に表示されるから、修理業者はその修理業者向けのサポート情報に基づいて適切に燃焼装置の異常の復旧処理を行うこともできる。これにより、安全性の高い異常表示システムを実現できる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
次に、上記した本発明を実施するための形態について、添付図面を参照しながら詳述する。
図1に示すように、本発明の実施の形態に係る異常表示システムは、燃焼装置1で異常が生じたことを表示装置(ここでは、遠隔操作端末)2の表示部20に表示させる表示システムであって、燃焼装置1の動作不良や故障等の異常を判定する異常判定部12、燃焼装置1の異常情報を遠隔操作端末2に送信する機器側通信部13、遠隔操作端末2の操作部21でなされた操作を判定する操作判定部22、燃焼装置1から送信された異常情報を受信する端末側通信部23、端末側通信部23で受信した燃焼装置1の異常情報を表示部20に表示させる表示制御部24、表示部20に表示させる内容を記憶するメモリ25などの制御回路で構成されている。
【0019】
異常判定部12および機器側通信部13は、燃焼装置1に組み込まれている。一方、操作判定部22、端末側通信部23、表示制御部24およびメモリ25は、遠隔操作端末2に組み込まれている。また、機器側通信部13および端末側通信部23は、有線または無線により接続されている。
【0020】
図2に示すように、本実施の形態における燃焼装置1は、熱交換器31に供給される水をバーナ32から放出されるガスの燃焼排気によって加熱し、浴槽やカラン等へ供給するガス給湯器であって、熱交換器31やバーナ32の他、バーナ32の燃焼用空気を給気口10Aから装置本体10内へ送り込むと共に、バーナ32から放出されたガスの燃焼排気を排気口10Bから外部へ排出させる給排気ファン33、バーナ32へのガスの供給を遮断可能な電磁開閉弁34、バーナ32が点火された状態であるか否かを検出する炎検知センサ35、熱交換器31の筐体310内部から装置本体10内への排気漏れを検出する熱交外部温度センサ36、熱交換器31の表面で発生したドレンを回収し中和させるドレン中和器37、ドレン中和器37が満水状態になったか否かを検出するドレン水位センサ38、筐体310と排気口10Bとを繋ぐ排気筒101の施工長さに合わせて給排気経路の閉塞判定基準値を切り替えるための長短切替スイッチ41、電磁開閉弁34の開閉を手動で行うためガス遮断スイッチ42等を備えている。
【0021】
遠隔操作端末2は、燃焼装置1を起動させるための運転スイッチ21A、浴槽への湯張り運転を開始させるための湯張りスイッチ21B、他の遠隔操作端末との設定優先権を切り替えるための優先スイッチ21C、他の遠隔操作端末との通話を行うための呼出スイッチ21D、時刻設定モードに切り替えるための時計スイッチ21E、浴槽やカランへの給湯温度を設定するための温度スイッチ21F、湯張り運転における浴槽への給湯量を設定するための湯量スイッチ21G、異常の表示形態などの設定変更画面を表示部20に表示させるための設定スイッチ21H等、複数の操作部21を備えている。
【0022】
異常判定部12は、バーナ32の点火指示がなされた際に炎検知センサ35にてバーナ32の点火が検出されたか否かに基づいてバーナ32の点火不良を判定する点火判定回路、給排気ファン33を所定回転数にて回転させたときの給排気ファン33の駆動電流に基づいて給気口10Aから排気口10Bに至る給排気経路の通気不良を判定する給排気判定回路、熱交外部温度センサ36の検知温度に基づいて熱交換器31からの排気漏れを判定する内部温度判定回路、および、ドレン水位センサ38にてドレン中和器37の満水が検出されたか否かに基づいてドレン中和器37に接続されたドレンパイプ370のドレン排水不良を判定するドレン排水判定回路を備えている。
【0023】
機器側通信部13は、異常判定部12から出力された燃焼装置1の異常情報を端末側通信部23へ送信する送信回路に加え、端末側通信部23から出力された操作部21の操作情報を受信する受信回路を備えている。
【0024】
操作判定部22は、操作部21によって表示形態の切替操作(例えば、設定スイッチ21Hを押して表示部20に表示形態の設定変更画面を表示させた後、温度スイッチ21Fを操作して表示形態を選択する操作)がなされたか否かを判定する設定変更操作判定回路、および、所定の操作部21により特定操作(例えば、湯張りスイッチ21B、優先スイッチ21C、および、時計スイッチ21Eの同時押し)がなされたか否かを判定する特定操作判定回路を備えている。
【0025】
端末側通信部23は、機器側通信部13から送信された燃焼装置1の異常情報を受信する受信回路に加え、遠隔操作端末2における操作部21の操作情報を機器側通信部13へ送信する送信回路を備えている。
【0026】
表示制御部24は、端末側通信部23で受信した燃焼装置1の異常情報に基づいて異常の内容や対応するエラーコードなどのサポート情報を表示部20に表示させる異常表示回路、表示部20に表示させる異常の表示形態を操作部21の操作に応じて切り替える表示切替回路、および、メモリ25に記録された異常履歴を表示部20に表示させる履歴表示回路を備えている。
【0027】
メモリ25には、サポート情報として、燃焼装置1で生じた異常の内容を示す複数のメッセージ、上記異常に対応する複数のエラーコードの他、使用者で対処可とされた異常の想定要因(以下、「第1の想定要因」という)を示す複数のガイドメッセージ、使用者で対処不可とされた異常の想定要因(以下、「第2の想定要因」という)を示す複数のガイドメッセージ、サービスセンター情報(例えば、異常発生時の問い合わせ先)等の表示データが記憶されている。また、メモリ25には、燃焼装置1で異常が生じる度に、異常の内容やエラーコード、発生日時など過去の異常履歴が記憶される。
【0028】
次に、上記異常表示システムによる燃焼装置1の異常表示動作を、
図3のフローチャートに従って説明する。尚、表示部20に表示させる異常の表示形態は、設定変更される前の初期状態において、異常の内容、エラーコード、第1の想定要因、および、サービスセンター情報を表示させる第1表示形態として、標準表示形態(以下、「エンドユーザーモード」という)に設定されている。
【0029】
運転スイッチ21Aが押されて燃焼装置1の運転が開始されると、燃焼装置1にて異常が生じたか否かの判定を行う。その結果、燃焼装置1の異常が検出された場合は、操作部21によって表示形態の切替操作がなされていない(異常の表示形態がエンドユーザーモードに設定されている)のを確認した上で、表示部20に使用者向けのサポート情報として、異常に対応するエラーコード、異常の内容を示すメッセージ、第1の想定要因を示すガイドメッセージ、および、サービスセンター情報を表示させる。詳述すると、燃焼装置1の異常がバーナ32の点火不良であれば、点火不良を示すエラーコード(例えば、「11」)と、点火不良を示すメッセージ(例えば、「点火不良」)と、点火不良に対応する第1の想定要因を示すガイドメッセージ(例えば、「ガス元栓が閉まっていませんか」)と、サービスセンター情報(例えば、「○○サービスセンター:△△△△−△△△−△△△」)とを表示させる。また、燃焼装置1の異常が給排気経路の通気不良であれば、通気不良を示すエラーコード(例えば、「10」)と、通気不良を示すメッセージ(例えば、「給排気閉塞」)と、通気不良に対応する第1の想定要因を示すガイドメッセージ(例えば、「給気口や排気口にごみなどが詰まっていませんか」)と、サービスセンター情報とを表示させる。また、燃焼装置1の異常が熱交換器31からの排気漏れであれば、排気漏れを示すエラーコード(例えば、「14」)と、排気漏れを示すメッセージ(例えば、「異常温」)と、排気漏れに対応する第1の想定要因を示すガイドメッセージ(例えば、「給気口にごみなどが詰まっていませんか」)と、サービスセンター情報とを表示させる。また、燃焼装置1の異常がドレンパイプ370のドレン排水不良であれば、ドレン排水不良を示すエラーコード(例えば、「25」)と、ドレン排水不良を示すメッセージ(例えば、「ドレン詰まり」)と、ドレン排水不良に対応する第1の想定要因を示すガイドメッセージ(例えば、「ドレンパイプに異物が詰まっていませんか」)と、サービスセンター情報とを表示させる(ST1〜ST3)。
【0030】
その後、操作部21にて特定操作がなされるまでの間に、使用者或いは修理業者によって復旧処理が行われ(ガス元栓が開かれる、給気口に詰まっていたごみが取り除かれる等)、燃焼装置1の運転を再開させても異常が認められなくなれば、表示部20に表示された異常情報およびサービスセンター情報等の異常表示を消去し、ST1のステップに戻る(ST4〜ST6)。
【0031】
一方、燃焼装置1の異常が検出された後、所定の操作部21によって特定操作がなされた場合は(ST4のステップでYes)、異常の表示形態を、異常の内容、エラーコード、第2の想定要因、および、サービスセンター情報を表示させる第2表示形態(以下、「サービスマンモード」という)に切り替えて、表示部20に修理業者向けのサポート情報として、異常に対応するエラーコード、異常の内容を示すメッセージ、第2の想定要因を示すガイドメッセージ、および、サービスセンター情報を表示させる。詳述すると、燃焼装置1の異常がバーナ32の点火不良であれば、点火不良を示すエラーコードおよびメッセージに加え、点火不良に対応する第2の想定要因を示すガイドメッセージ(「ガス1次圧が4インチ以上ありますか」、「電磁開閉弁のハーネスが外れていませんか」等)を表示させる。また、燃焼装置1の異常が給排気経路の通気不良であれば、通気不良を示すエラーコードおよびメッセージに加え、通気不良に対応する第2の想定要因を示すガイドメッセージ(「長短切替スイッチの設定が適切ですか」、「給排気ファンに異物が詰まっていませんか」、「排気筒の接続部に隙間がありませんか」等)を表示させる。また、燃焼装置1の異常が熱交換器31からの排気漏れであれば、排気漏れを示すエラーコードおよびメッセージに加え、排気漏れに対応する第2の想定要因を示すガイドメッセージ(「熱交外部温度センサのハーネスが切れていませんか」、「熱交換器の筐体に損傷がありませんか」等)を表示させる。また、燃焼装置1の異常がドレンパイプ370のドレン排水不良であれば、ドレン排水不良を示すエラーコードおよびメッセージに加え、ドレン排水不良に対応する第2の想定要因を示すガイドメッセージ(「ドレンパイプに異物が詰まっていませんか」、「施工が適切ですか」など)を表示させる(ST7)。
【0032】
そして、操作部21にて再び特定操作がなされるまでの間に、修理業者によって復旧処理が行われ(ガス1次圧が4インチ以上になるよう調整される、長短切替スイッチが切り替えられる、熱交外部温度センサのハーネスが交換される等)、燃焼装置1の運転を再開させても異常が認められなくなれば、表示部20の異常表示を消去し、ST1のステップに戻る(ST4,ST7〜ST8,ST6)。
【0033】
また、燃焼装置1の運転が開始された後、操作部21によって表示形態の切替操作がなされた場合は(ST2のステップでYes)、異常の表示形態を、エラーコードのみ表示させ、異常の内容や想定要因、サービスセンター情報は表示しない第1表示形態として、簡易表示形態(以下、「簡易表示モード」という)に設定する。従って、この状態で燃焼装置1の異常が検出された場合は、表示部20に使用者向けのサポート情報として、異常に対応するエラーコードのみを表示させる。詳述すると、燃焼装置1の異常がバーナ32の点火不良であれば、点火不良を示すエラーコードのみ表示させ、通気不良であれば、通気不良を示すエラーコードのみ表示させる。また、燃焼装置1の異常が排気漏れであれば、排気漏れを示すエラーコードのみ表示させ、ドレン排水不良であれば、ドレン排水不良を示すエラーコードのみ表示させる(ST9)。
【0034】
そして、操作部21にて再び表示形態の切替操作がなされるか、或いは、特定操作がなされるまでの間に、使用者或いは修理業者によって復旧処理が行われ、燃焼装置1の運転を再開させても異常が認められなくなれば、表示部20の異常表示を消去し、ST1のステップに戻る(ST2,ST9,ST4〜6)。
【0035】
異常の表示形態が簡易表示モードに設定された状態において、再び表示形態の切替操作がなされた場合は(ST2のステップでNo)、異常の表示形態をユーザーモードに切り替えて、エラーコードに加え、異常の内容を示すメッセージ、第1の想定要因を示すガイドメッセージ、および、サービスセンター情報を表示部20に表示させる(ST3)。一方、異常の表示形態が簡易表示モードに設定された状態において、特定操作がなされた場合は(ST4のステップでYes)、異常の表示形態をサービスマンモードに切り替えて、エラーコードに加え、異常の内容を示すメッセージ、第2の想定要因を示すガイドメッセージ、および、サービスセンター情報を表示部20に表示させる(ST7)。
【0036】
尚、図示しないが、異常の表示形態が簡易表示モードまたはエンドユーザーモードに設定された状態において、所定の操作部21によって履歴表示操作(例えば、設定スイッチ21Hを押して表示部20に異常履歴の選択画面を表示させた後、湯温スイッチ21Gを操作して異常履歴を選択する操作)がなされた場合は、異常の表示形態をサービスマンモードに切り替えて、選択された過去の異常に対応するエラーコード、異常の内容を示すメッセージ、第2の想定要因を示すガイドメッセージ、および、サービスセンター情報を表示部20に表示させる。
【0037】
このように、上記異常表示システムによれば、異常の表示形態がエンドユーザーモード(第1表示形態)に設定された状態で燃焼装置1に異常が生じた際、使用者で対処可とされた異常の想定要因(第1サポート情報)が遠隔操作端末2の表示部20に表示されるから、使用者はその表示内容に基づいて迅速且つ適切に異常の復旧処理を行うことができる。これにより、安全性の高い異常表示システムを実現できる。
【0038】
特に、このものでは、燃焼装置1で異常が生じた時点で、使用者で対処可とされた異常の想定要因(第1サポート情報)を表示部20に表示させ、使用者で対処不可とされた異常の想定要因(第2サポート情報)は表示しないため、燃焼装置1で生じた異常に対して、使用者が修理業者向けの表示に基づいて誤った復旧処理を行うのも防止できる。これにより、一層安全性の高い異常表示システムを実現できる。
【0039】
一方、異常の復旧処理を修理業者に依頼する場合は、異常の表示形態をサービスマンモード(第2表示形態)に切り替えれば、使用者にて対処不可とされた異常の想定要因(第2サポート情報)が遠隔操作端末2の表示部20に表示されるから、修理業者は、取扱説明書に記載された異常の想定要因や対処方法を参酌しなくても、表示部20の表示内容に基づいて適切に異常の復旧処理を行うことができる。これにより、一層安全性の高い異常表示システムを実現できる。
【0040】
また、このものでは、異常の表示形態を簡易表示モード(簡易表示形態)に設定しておけば、燃焼装置1に異常が生じた場合、表示部20には異常の内容を示すエラーコードのみ表示され、異常の想定要因までは表示されないから、燃焼装置全体の仕組みを把握していない使用者や機器全般の取り扱いが苦手な使用者によって誤った復旧処理が行われるのを防止できる。これにより、一層安全性の高い異常表示システムを実現できる。
【0041】
さらに、このものでは、異常の表示形態をサービスマンモード(第2表示形態)に切り替えるのに複数の操作部21を用いて特定の操作を行う必要があるから、使用者にて対処不可とされた第2サポート情報が意図せず表示部20に表示され難く、使用者によって誤った復旧処理が行われるのをより確実に防止できる。これにより、一層安全性の高い異常表示システムを実現できる。
【0042】
尚、上記実施の形態では、サポート情報として、異常の想定要因を表示部20に表示させるものを説明したが、異常の対処方法(「ガス元栓を開いてください」、「ガス1次圧を規定値以上に設定してください」等)を表示部20に表示させるものとしてもよいし、異常の想定要因および対処方法を共に表示部20に表示させるものとしてもよい。
【0043】
また、上記実施の形態では、複数の操作部21を用いて特定操作を行うことで、異常の表示形態がサービスマンモード(第2表示形態)に切り替わるように構成されたものを説明したが、所定の一つの操作部21を用いて特定操作(たとえば、設定スイッチ21Hの長押し)を行うことで、異常の表示形態がサービスマンモードに切り替わるように構成されたものとしてもよいし、燃焼装置1に組み込まれたスイッチの切替操作により、異常の表示形態がサービスマンモードに切り替わるように構成されたものとしてもよい。
【0044】
さらに、上記実施の形態では、異常の表示形態がサービスマンモード(第2表示形態)に設定された状態で燃焼装置1に異常が生じた場合は、表示部20に、エラーコード、異常の内容、第2サポート情報、および、サービスセンター情報を表示させるように構成されたものを説明したが、第2サポート情報のみ表示させ、エラーコード、異常の内容、および、サービスセンター情報は表示しないように構成されたものとしてもよい。このものでは、燃焼装置1で異常が生じた場合に、第2サポート情報のみが表示部20に表示されるから、修理業者はその表示されている異常の想定要因に対してどのような対処方法を採るべきか、より適切に判断することができる。即ち、表示部20の表示内容に基づいてより適切に異常の復旧処理を行うことができる。これにより、一層安全性の高い異常表示システムを実現できる。
【0045】
また、上記実施の形態では、異常の表示形態がエンドユーザーモード(第1表示形態)に設定された状態で燃焼装置1に異常が生じた場合は、表示部20に使用者向けのサポート情報として、エラーコード、異常の内容、第1サポート情報、および、サービスセンター情報を同時に表示させるように構成されたものを説明したが、先にエラーコード、異常の内容、および、第1サポート情報を表示させ、その後、使用者或いは修理業者によって異常状態の確認が行われ、所定の操作部21によって異常確認操作(例えば、湯温スイッチ21Gを押す操作)がなされた場合に、サービスセンター情報を表示させるように構成されたものとしてもよいし、異常の要因が使用者にて対処不可とされたものである場合は、表示部20にサポート情報を表示しないで、サービスセンター情報のみ表示させるように構成されたものとしてもよい。
【0046】
また、上記実施の形態では、遠隔操作端末2の表示部20に燃焼装置1の異常を表示させるもの説明したが、燃焼装置1から使用者或いは修理業者の携帯情報端末(表示装置)に異常情報を送信し、携帯情報端末の表示部に表示させるように構成されたものとしてもよい。この場合、上述した操作判定部22、端末側通信部23、表示制御部24およびメモリ25の各機能は、携帯情報端末に搭載された制御回路やメモリに適用される。このものでは、異常のサポート情報を使用者や修理業者の手元で確認できるから、より迅速且つ適切に異常の復旧処理を行うことが可能である。よって、使い勝手が一層向上する。さらに、異常の表示形態の切替を、携帯情報端末の操作部により行うことが可能な構成とすれば、より使い勝手の良好な異常表示システムを実現できる。
【0047】
本発明は、上記実施の形態に係る燃焼装置1のような給湯器に限らず、温水ファンヒータや温水床暖房器、室内空気調和機等へ温水を循環供給する給湯暖房用熱源機の異常表示システムにも適用できるし、また、灯油を燃料とする燃焼装置や電気ヒータを熱源とする燃焼装置の異常表示システムにも適用できる。