【実施例】
【0027】
本発明の多層構造スクイズボトルの優れた効果を、次の実験例により説明するが、以下の実験例は、本発明を限定するものではない。
尚、実施例1、3及び4は本発明の範囲内に含まれるが、実施例2及び5は本発明の範囲に属さない参考例である。
【0028】
以下の実施例及び比較例で成形したスクイズボトルは、外面側から順に、
低密度ポリエチレン樹脂層A(ボトル外面)
接着樹脂層B
ガスバリア性樹脂層(以下でバリア層と呼称する場合がある)
接着樹脂層B
低密度ポリエチレン樹脂層A(ボトル内面)
の3種5層とした。
また、ボトル側壁の総厚みは300μmで、内容量500mlのマヨネーズ用ボトルとし、実施例、比較例により、バリア層樹脂種類とバリア層厚みを、表1に示すように変化させた。
【0029】
また、各層の形成に用いた樹脂ペレット種類は次のとおりである。
低密度ポリエチレン樹脂層A:住友化学株式会社製F108−2
接着樹脂層B:三菱化学株式会社製L522
ガスバリア性樹脂層C:クラレ株式会社製L171B
エチレン含量27モル%のエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂
ガスバリア性樹脂層D:日本合成化学工業株式会社製DT2904
エチレン含量29モル%のエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂
ガスバリア性樹脂層E:日本合成化学工業株式会社製V2504
エチレン含量25モル%のエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂
ガスバリア性樹脂層F:クラレ株式会社製F101B
エチレン含量32モル%のエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂
【0030】
<実施例1>
3つの押出し機(以下、上記各樹脂層A,B,Cを構成する樹脂の押出し機を、それぞれ押出し機A、B、Cと言う。)にそれぞれ樹脂ペレットを充填し、各樹脂を加熱しながら可塑化及び混練して押出し、多層ヘッドを用いて、外面側から順に、低密度ポリエチレン樹脂層A、接着樹脂層B、ガスバリア性樹脂層C、接着樹脂層B、低密度ポリエチレン樹脂層Aからなる多層パリソンを形成した。
ついで、キャビティーを有する金型でパリソンを挟み、パリソンに圧縮空気を吹き込んで多層構造スクイズボトルを製造した。
【0031】
各層の厚みは、ボトル外面側から順に、次のとおりである。
低密度ポリエチレン樹脂層A:90μm(ボトル外面)
接着樹脂層B:2.4μm
ガスバリア性樹脂層C:4μm
接着樹脂層B:2.4μm
低密度ポリエチレン樹脂層A:201.2μm(ボトル内面)
得られた多層スクイズボトルについて、次の評価を行い、その結果を表1に示した。
【0032】
5℃スクイズ性評価;
得られたスクイズボトルに内容物として23℃での粘度が8000mPa・sのマヨネーズを充填し、冷蔵庫(5℃)中で倒立に1日間保管した。取り出したボトルを5℃のままで、手で押し潰して内容物を可能な限り押し出した。
そのボトル重量を測定し、内容物洗浄後のボトルのみの重量を計測し、その差を計算することにより、内容物のボトル内への残存量を求めた。残存量を、次の3段階で評価した。○及び△が製品としての許容範囲内である。
○:残存量が少ない。
△:残存量があるが許容範囲内。
×:残存量が多い。
【0033】
5℃バリア性評価;
得られたスクイズボトルを窒素置換した脱気箱に入れ、ボトル内部を窒素置換した。次いで、ボトルに脱気した蒸留水1ccを入れた後、脱気箱中でボトルの開口部にアルミ箔をヒートシールし、ボトルを密封した。
このボトルを5℃−40%RHの大気条件下に3ヶ月保存した。その後、ボトル内の酸素濃度をガスクロマトグラフィーにより測定し、3ヶ月間の酸素濃度の増加量からバリア性を評価した。従来の一般的なボトルである比較例4の酸素濃度を基準にして次のように評点化した。○及び△が製品としての許容範囲内である。
〇:酸素濃度増加量が比較例4−20%を下回る。
△:酸素濃度増加量が比較例4±20%内。
×:酸素濃度増加量が比較例4+20%を上回る。
【0034】
<実施例2>
バリア層樹脂を樹脂Dにした以外は実施例1と同様にして多層スクイズボトルを製造し、評価した。評価結果を表1に示した。
【0035】
<実施例3>
バリア層樹脂を樹脂Eにした以外は実施例1と同様にして多層スクイズボトルを製造し、評価した。評価結果を表1に示した。
【0036】
<実施例4>
バリア層厚みを1.0μmにし、各層の厚みを次のとおりにした以外は実施例1と同様にして多層ボトルを製造し、評価した。評価結果を表1に示した。
低密度ポリエチレン樹脂層A:90μm(ボトル外面)
接着樹脂層B:2.4μm
ガスバリア性樹脂層C:1.0μm
接着樹脂層B:2.4μm
低密度ポリエチレン樹脂層A:204.2μm(ボトル内面)
【0037】
<実施例5>
バリア層厚みを7.5μmにし、各層の厚みを次のとおりにした以外は実施例1と同様にして多層スクイズボトルを製造し、評価した。評価結果を表1に示した。
低密度ポリエチレン樹脂層A:90μm(ボトル外面)
接着樹脂層B:2.4μm
ガスバリア性樹脂層C:7.5μm
接着樹脂層B:2.4μm
低密度ポリエチレン樹脂層A:197.7μm(ボトル内面)
【0038】
<比較例1>
バリア層樹脂を樹脂Fにした以外は実施例1と同様にして多層スクイズボトルを製造し、評価した。評価結果を表1に示した。
バリア層樹脂のエチレン量が32モル%と大きいために5℃バリア性が不良であった。
【0039】
<比較例2>
バリア層厚みを0.7μmにし、各層の厚みを次のとおりにした以外は実施例1と同様にして多層スクイズボトルを製造し、評価した。評価結果を表1に示した。
バリア層厚みが小さいために5℃バリア性が不良であった。
低密度ポリエチレン樹脂層A:90μm(ボトル外面)
接着樹脂層B:2.4μm
ガスバリア性樹脂層C:0.7μm
接着樹脂層B:2.4μm
低密度ポリエチレン樹脂層A:204.5μm(ボトル内面)
【0040】
<比較例3>
バリア層厚みを8.0μmにし、各層の厚みを次のとおりにした以外は実施例1と同様にして多層スクイズボトルを製造し、評価した。評価結果を表1に示した。
バリア層厚みが大きいために5℃スクイズ性が不良であった。
低密度ポリエチレン樹脂層A:90μm(ボトル外面)
接着樹脂層B:2.4μm
ガスバリア性樹脂層C:8.0μm
接着樹脂層B:2.4μm
低密度ポリエチレン樹脂層A:197.2μm(ボトル内面)
【0041】
<比較例4>
バリア層厚みを10μmにし、各層の厚みを次のとおりにし、バリア層樹脂を樹脂Fにした以外は実施例1と同様にして多層スクイズボトルを製造し、評価した。評価結果を表1に示した。
このボトルは、5℃スクイズ性が不良であった。
低密度ポリエチレン樹脂層A:90μm(ボトル外面)
接着樹脂層B:2.4μm
ガスバリア性樹脂層F:10μm
接着樹脂層B:2.4μm
低密度ポリエチレン樹脂層A:195.2μm(ボトル内面)
【0042】
【表1】