特許第6324285号(P6324285)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6324285
(24)【登録日】2018年4月20日
(45)【発行日】2018年5月16日
(54)【発明の名称】作業車
(51)【国際特許分類】
   F16H 57/04 20100101AFI20180507BHJP
【FI】
   F16H57/04 J
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-199099(P2014-199099)
(22)【出願日】2014年9月29日
(65)【公開番号】特開2016-70341(P2016-70341A)
(43)【公開日】2016年5月9日
【審査請求日】2016年12月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】特許業務法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】福永 智章
(72)【発明者】
【氏名】西 啓四郎
(72)【発明者】
【氏名】樋渡 章
(72)【発明者】
【氏名】向井 寿生
(72)【発明者】
【氏名】松田 耕治
(72)【発明者】
【氏名】中務 貴裕
(72)【発明者】
【氏名】谷川 拓也
【審査官】 前田 浩
(56)【参考文献】
【文献】 特開平8−132898(JP,A)
【文献】 特開2014−25554(JP,A)
【文献】 特開平8−132897(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16H 57/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジンからの動力を減速して出力する伝動系と、前記伝動系を内蔵する伝動ケースと、前記伝動ケースに貯留したオイルを油圧機器に供給する油圧回路とを備え、
前記伝動ケースは、前記伝動系の最低速伝動部を収容する収容空間を区画形成し、
前記油圧回路は、その吸込油路を前記収容空間の底部に接続して、前記収容空間に貯留したオイルを前記油圧機器に供給するように構成してあり、
前記伝動ケースにおける左右方向での横一側方箇所に燃料タンクが配設され、
前記伝動ケースにおける左右方向で、前記燃料タンクが配設された側とは反対側の横他側部から横外方へ突出させて、前記収容空間から前記油圧機器に供給されるオイルを濾過するフィルタが備えられている作業車。
【請求項2】
前記収容空間を、前記伝動系を支持するベアリングホルダにより区画し、
前記ベアリングホルダに形成した貫通孔が前記吸込油路の吸込口となるように構成している請求項1に記載の作業車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンからの動力を減速して出力する伝動系と、前記伝動系を内蔵する伝動ケースと、前記伝動ケースに貯留したオイルを油圧機器に供給する油圧回路とを備えた作業車に関する。
【背景技術】
【0002】
上記のような作業車の一例であるトラクタにおいては、伝動ケース(ミッションケース)を、ミッドケースとこのミッドケースの後端に連結するリアケースとから構成し、ミッドケースとリアケースのうち、伝動系の高速伝動部側を内蔵するミッドケースを油供給源とし、ミッドケースの内部に貯留したオイルを、パワーステアリング装置や静油圧式無段変速装置などの油圧機器に供給するように構成したものがある(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014−25554号公報(段落番号0014、0022〜0024、図2図5
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の構成では、伝動系の高速伝動部側を内蔵することから伝動ギヤなどによるオイルの撹拌によって気泡が発生し易いミッドケース内のオイルを、パワーステアリング装置や静油圧式無段変速装置などの油圧機器に供給することになる。そのため、エア噛みに起因した各油圧機器の作動不良や異音の発生などを抑制する上において改善の余地がある。
【0005】
本発明の目的は、エア噛みに起因した油圧機器の作動不良や異音の発生などを効果的に抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の課題解決手段では、
エンジンからの動力を減速して出力する伝動系と、前記伝動系を内蔵する伝動ケースと、前記伝動ケースに貯留したオイルを油圧機器に供給する油圧回路とを備え、
前記伝動ケースは、前記伝動系の最低速伝動部を収容する収容空間を区画形成し、
前記油圧回路は、その吸込油路を前記収容空間の底部に接続して、前記収容空間に貯留したオイルを前記油圧機器に供給するように構成してあり、
前記伝動ケースにおける左右方向での横一側方箇所に燃料タンクが配設され、
前記伝動ケースにおける左右方向で、前記燃料タンクが配設された側とは反対側の横他側部から横外方へ突出させて、前記収容空間から前記油圧機器に供給されるオイルを濾過するフィルタが備えられている作業車。
【0007】
この手段によると、伝動系の最低速伝動部を収容することによって伝動ギヤなどによるオイルの撹拌が抑制されて気泡が発生し難くなっている収容空間に貯留したオイルを油圧機器に供給することになる。
【0008】
その結果、エア噛みに起因した油圧機器の作動不良や異音の発生などを効果的に抑制することができる。
【0009】
本発明をより好適なものにするための手段の一つとして、
前記収容空間を、前記伝動系を支持するベアリングホルダにより区画し、
前記ベアリングホルダに形成した貫通孔が前記吸込油路の吸込口となるように構成している。
【0010】
この手段によると、伝動ケースにおける収納空間形成用のケース部に内部油路を形成するのではなく、ベアリングホルダに貫通孔を形成することによって、収容空間からのオイルの取り出しを可能にしていることから、収納空間形成用のケース部に内部油路を形成する場合に比較して、吸込油路(吸込口)の形成に要する構成の簡素化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】トラクタの右側面図である。
図2】メインフィルタとHSTフィルタと燃料タンクとの位置関係を示す要部の横断平面図である。
図3】伝動ケース及び伝動系の構成を示す要部の縦断右側面図である。
図4】油圧回路の概略図である。
図5】油路の構成並びにメインフィルタ及びHSTフィルタの取り付け構造を示す要部の横断平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための形態の一例として、本発明を、作業車の一例であるトラクタに適用した実施形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1に示すように、本実施形態で例示するトラクタは、車体フレーム1の前半部に原動部2を備えている。又、車体フレーム1の後半部に搭乗運転部3を形成するキャビン4を防振搭載している。そして、車体フレーム1に対する前部の左右両側方箇所に駆動可能で操舵可能な左右の前輪5を配備している。又、車体フレーム1に対する後部の左右両側方箇所に駆動可能で制動可能な左右の後輪6を配備している。これにより、駆動可能な左右の前輪5と左右の後輪6とを備える4輪駆動形式に構成している。
【0014】
図1〜3に示すように、車体フレーム1は、エンジン7と、エンジン7の下部から前方に向けて延出する前部フレーム8と、エンジン7の後端下部から後方に向けて延出するフレーム部材兼用の伝動ケース9とをボルト連結して構成している。つまり、車体フレーム1の前半部をエンジン7及び前部フレーム8により構成し、車体フレーム1の後半部を伝動ケース9により構成している。そして、伝動ケース9の後部に、ロータリ耕耘装置やプラウなどの作業装置(図示せず)の連結装備を可能にするリンク機構10、リンク機構10を介した作業装置の昇降操作を可能にする油圧式の昇降機構11、及び、車体フレーム1の後部にロータリ耕耘装置などの駆動型の作業装置を連結装備した場合に作業装置への作業用動力の取り出しを可能にするPTO軸12、などを装備している。
【0015】
図1に示すように、原動部2は、前部フレーム8及びボンネット13などにより形成するエンジンルームに、エンジン7とともにラジエータ14及びバッテリ15などを配備して構成している。
【0016】
搭乗運転部3は、前輪操舵用のステアリングホイール16及び運転座席17などを備えている。ステアリングホイール16は、全油圧式のパワーステアリングユニット(以下、PSユニットと称する)18などを介して左右の前輪5に連係している。
【0017】
図1〜4に示すように、伝動ケース9は、第1ケース部9Aと第2ケース部9Bと第3ケース部9Cと第4ケース部9Dとを、その順に前後方向にボルト連結した4分割構造に構成している。そして、第1ケース部9Aの前端部をエンジン7の後端下部にボルト連結することにより、伝動ケース9をエンジン7の後端下部に連接している。
【0018】
図3に示すように、伝動ケース9の内部には、エンジン7からの動力を減速して出力する伝動系19を備えている。伝動系19は、エンジン7からの伝動を断続可能にする主クラッチ20、主クラッチ20を経由した動力を第1動力と第2動力とに分けるギヤ式の動力分配機構21、動力分配機構21からの第1動力を変速する静油圧式無段変速装置(以下、HSTと称する)22、HST22の入力軸22Aから取り出した動力を作業用としてPTO軸12に伝達する作業伝動系23、HST22の出力軸22Bからの動力と動力分配機構21からの第2動力とを合成する遊星ギヤ式の伝動機構24、伝動機構24からの動力を前進用と後進用とに切り替える前後進切替機構25、前後進切替機構25からの動力を3段に変速するギヤ式の変速機構26、変速機構26からの動力を後輪駆動用として左右に分配する後輪差動機構27、後輪差動機構27からの動力を左右の後輪6に出力する左右の後輪駆動軸(図示せず)、変速機構26の出力軸26Bから前輪駆動用の動力を取り出すギヤユニット28、及び、ギヤユニット28からの動力を変速する前輪変速機構29、などを備えている。
【0019】
作業伝動系23は、PTO軸12への伝動を断続可能にするPTOクラッチ30、PTOクラッチ30を経由した動力を4段に変速するPTO変速機構31、PTO変速機構31からの動力を減速するギヤ式の減速機構32、及び、減速機構32からの動力を作業用として作業装置に出力するPTO軸12、などを備えている。
【0020】
前輪変速機構29は、その出力軸29Bからの前輪駆動用の動力を、前後向きの外部伝動軸33、前車軸ケース34に内蔵した前輪差動機構34A、及び、左右の前輪駆動軸(図示せず)、などを介して左右の前輪5に伝達するように構成している、
【0021】
つまり、伝動系19は、エンジン7からの動力を、前輪駆動用と後輪駆動用と作業用とに適正に分配減速して、前輪駆動用の動力を前輪変速機構29の出力軸29Bにより伝動ケース9の外部に出力し、後輪駆動用の動力を左右の後輪駆動軸により伝動ケース9の外部に出力し、作業用の動力をPTO軸12により伝動ケース9の外部に出力するように構成している。
【0022】
図3及び図4に示すように、伝動系19を内蔵する伝動ケース9は、その内部空間9Eにおける第2ケース部9Bと第3ケース部9Cとの境界部位にHST22のポートブロック22Cを配備している。又、第3ケース部9Cと第4ケース部9Dとの境界部位に、伝動系19を支持するベアリングホルダ35を配備している。これにより、伝動ケース9の内部空間9Eを、ポートブロック22Cから前側の第1収納空間9Eaと、ポートブロック22Cとベアリングホルダ35との間の第2収納空間9Ebと、ベアリングホルダ35から後側の第3収納空間9Ecとに区画している。そして、第1収納空間9Eaに、主クラッチ20と動力分配機構21とHST22とを収容している。又、第2収容空間9Ebに、伝動機構24と前後進切替機構25とPTOクラッチ30とPTO変速機構31と減速機構32とを収容している。そして、第3収容空間9Ecに、変速機構26と後輪差動機構27とギヤユニット28と前輪変速機構29とを収容している。
【0023】
つまり、第4ケース部9D及びベアリングホルダ35により、伝動系19の最低速伝動部19Aとなる変速機構26と後輪差動機構27とギヤユニット28と前輪変速機構29とを収容する第3収容空間9Ecを区画形成している。
【0024】
図3に示すように、ベアリングホルダ35は、変速機構26の入力軸26Aと出力軸26B、前輪変速機構29の入力軸29Aと出力軸29B、及び、PTO変速機構31の出力軸と減速機構32の入力軸とを兼ねる伝動軸36を、ベアリングを介して支持している。
【0025】
図4に示すように、このトラクタは、伝動ケース9に貯留したオイルを、前述した昇降機構11、PSユニット18、及び、HST22などの各油圧機器Aに供給する油圧回路37を備えている。油圧回路37は、油圧ポンプ38の作動により、吸込油路39の吸込口39Aから吸い込んだオイルをメインフィルタ40(フィルタに相当する)により濾過し、濾過後のオイルを昇降機構11及びPSユニット18などに供給するように構成している。又、チャージポンプ41の作動により、メインフィルタ40による濾過後のオイルをHSTフィルタ42(フィルタに相当する)により更に濾過し、濾過後のオイルをHST22の循環油路(図示せず)に供給するように構成している。
【0026】
図1及び図2に示すように、このトラクタでは、伝動ケース9の左側方箇所を燃料タンク43の配置空間に設定している。そして、その燃料タンク用の配置空間を大きく確保するために、従来は伝動ケース9の左右に分散配備していたメインフィルタ40及びHSTフィルタ42を、伝動ケース9における第3ケース部9Cの右側部に集中配備している。これにより、燃料タンク43の大型化を図ることができ、燃料タンク43の容量を大きくすることができる。
【0027】
図4及び図5に示すように、油圧回路37において、メインフィルタ40のオイル流出部40Bからチャージポンプ41の吸込部41Aにわたる第1チャージ油路44、及び、チャージポンプ41の吐出部41BからHSTフィルタ42のオイル流入部42Aにわたる第2チャージ油路45は、伝動ケース9の第3ケース部9Cに鋳抜き又は孔加工により形成した内部油路9Ca,9Cbにより構成している。又、HSTフィルタ42のオイル流出部42BからHST22のポートブロック22Cにわたる第3チャージ油路46は、伝動ケース9の第3ケース部9Cに鋳抜き又は孔加工により形成した内部油路9Cc、及び、伝動ケース9の第2ケース部9Bに鋳抜き又は孔加工により形成した内部油路9Baにより構成している。そして、メインフィルタ40のオイル流入部40Aから伝動ケース9の内部空間9Eにわたる吸込油路39は、第3ケース部9Cに鋳抜き又は孔加工により形成した内部油路9Cd、及び、ベアリングホルダ35における底部の左右中央側に鋳抜き又は孔加工により形成した貫通孔35Aにより構成し、その貫通孔35Aが、第3収容空間9Ecにおける底部の左右中央側箇所に接続する吸込油路39の吸込口39Aになるように構成している。
【0028】
つまり、この油圧回路37においては、伝動ケース9の内部空間9EからHST22のポートブロック22Cにわたる油路39,44〜46の全体を伝動ケース9の内部に形成している。これにより、それらの油路39,44〜46の全体又は一部を形成する外部配管を備える場合に比較して、部品点数の削減による構成の簡素化及びコストの削減などを図ることができる。
【0029】
又、この油圧回路37においては、伝動系19の最低速伝動部19Aを収容することにより、伝動ギヤなどによるオイルの撹拌が抑制されて気泡が発生し難くなっている第3収容空間9Ecに貯留したオイルを、第3収容空間9Ecにおける底部の左右中央側箇所から取り出して、昇降機構11、PSユニット18、及び、HST22などの各油圧機器Aに供給することになる。その結果、エア噛みに起因した各油圧機器Aの作動不良や異音の発生などを効果的に抑制することができる。又、車体の左右傾斜に伴うオイルの片寄りに起因した各油圧機器Aへのオイル供給量の低下を効果的に抑制することができる。
【0030】
しかも、第4ケース部9Dに内部油路を形成するのではなく、ベアリングホルダ35に貫通孔35Aを形成することによって、第3収容空間9Ecからのオイルの取り出しを可能にしていることから、第4ケース部9Dに内部油路を形成する場合に比較して、吸込油路39(吸込口39A)の形成に要する構成の簡素化を図ることができる。
【0031】
図5に示すように、伝動ケース9の第3ケース部9Cは、その右側部における第1チャージ油路形成箇所に、メインフィルタ取り付け用の第1螺合部9Ceを備えている。又、その右側部における第3チャージ油路形成箇所に、HSTフィルタ取り付け用の第2螺合部9Cfを備えている。メインフィルタ40は、そのオイル流出部40Bを第3ケース部9Cの第1螺合部9Ceに螺合可能に形成している。HSTフィルタ42は、そのオイル流出部42Bを第3ケース部9Cの第2螺合部9Cfに螺合可能に形成している。
【0032】
つまり、メインフィルタ40及びHSTフィルタ42を、伝動ケース9における第3ケース部9Cの右側部に直接取り付けられるように構成している。
【0033】
〔別実施形態〕
【0034】
〔1〕伝動系19の構成は種々の変更が可能である。例えば、遊星ギヤ式の伝動機構24を備えていないものであってもよい。又、静油圧式無段変速装置22の代わりにギヤ式の変速機構、又は、ベルト式の無段変速装置、などを備えるものであってもよい。
【0035】
〔2〕伝動ケース9の構成は種々の変更が可能である。例えば、伝動ケース9を2分割構造又は3分割構造に構成したものであってもよい。
【0036】
〔3〕油圧機器Aとして、例えば、作業装置をローリング駆動する油圧式のローリング機構、又は、油圧駆動式のフロントローダ、などを備えるものであってもよい。
【0037】
〔4〕油圧回路37の構成は、装備する油圧機器Aの種類などに応じて種々の変更が可能である。
【0038】
〔5〕伝動系19における最低速伝動部19Aの構成は、伝動系19の構成などに応じて種々の変更が可能である。例えば、オイル取り出し用の収容空間9Ecに収納する最低速伝動部19Aを後輪差動機構27のみとしてもよい。
【0039】
〔6〕伝動系19の最低速伝動部19Aを収容する収容空間9Ecを、例えば、伝動系19を支持しない専用の隔壁などによって区画形成してもよい。
【0040】
〔7〕油圧回路37の吸込油路39を、伝動系19の最低速伝動部19Aを収容する収容空間9Ecにおける底部の左右一端側に接続するように構成してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明は、エンジンからの動力を減速して出力する伝動系と、前記伝動系を内蔵する伝動ケースと、前記伝動ケースに貯留したオイルを油圧機器に供給する油圧回路とを備えた、トラクタ、草刈機、及び、多目的作業車、などの作業車に適用することができる。
【符号の説明】
【0042】
7 エンジン
9 伝動ケース
9Ec 収容空間
19 伝動系
19A 最低速伝動部
35 ベアリングホルダ
35A 貫通孔
37 油圧回路
39 吸込油路
39A 吸込口
A 油圧機器
図1
図2
図3
図4
図5