(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6324356
(24)【登録日】2018年4月20日
(45)【発行日】2018年5月16日
(54)【発明の名称】カードの誤挿入を認識するための電子装置及びその運用方法
(51)【国際特許分類】
H01R 13/64 20060101AFI20180507BHJP
H01R 12/72 20110101ALI20180507BHJP
【FI】
H01R13/64
H01R12/72
【請求項の数】18
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2015-185351(P2015-185351)
(22)【出願日】2015年9月18日
(62)【分割の表示】特願2013-249877(P2013-249877)の分割
【原出願日】2013年12月3日
(65)【公開番号】特開2016-21409(P2016-21409A)
(43)【公開日】2016年2月4日
【審査請求日】2016年11月9日
(31)【優先権主張番号】10-2013-0006605
(32)【優先日】2013年1月21日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 允辰
(74)【代理人】
【識別番号】100140534
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 敬二
(72)【発明者】
【氏名】尹 勇相
【審査官】
高橋 学
(56)【参考文献】
【文献】
特開2004−318635(JP,A)
【文献】
特開平11−232404(JP,A)
【文献】
特開平10−255910(JP,A)
【文献】
仏国特許出願公開第02720543(FR,A1)
【文献】
特開2003−317872(JP,A)
【文献】
特開平11−155004(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 12/71−12/73
H01R 13/64−13/642
G06K 17/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置において、
複数の接続端子を含み、前記電子装置の内部に設けられるソケット;
前記ソケットに収容されて前記接続端子と電気的に対応接続され、外面に露出される複数の接点パッドを含むカード型外部装置;
前記カード型外部装置の角に形成された切り欠き部の有無に応じて前記カード型外部装置の誤挿入を検出するための検出手段;及び
前記検出手段によって前記カード型外部装置の誤挿入を感知した場合、該当制御信号を出力するプロセッサを含み、
前記カード型外部装置を180度回転した誤挿入を検知できるように、前記検出手段は、前記ソケットのカード装着空間内に前記カード型外部装置が正常に挿入された場合、前記切り欠き部に一部が位置して干渉されない程度に設けられる遊動片を備え、
前記カード型外部装置の誤挿入を感知した場合において、当該誤挿入の状態のままで前記カード型外部装置を利用するユーザの指示を受信すると、前記プロセッサは、前記誤挿入されたカード型外部装置の接点パッドに対応するように前記電子装置の対応接続端子をスイッチングする
ことを特徴とする電子装置。
【請求項2】
前記検出手段は、
前記遊動片と所定間隔に離隔して前記ソケットの外部に設けられる固定片;及び 前記固定片の支持を受けながら前記遊動片を常に前記ソケットのカード装着空間に位置させるように支持するスプリングを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項3】
前記遊動片には前記固定片の方向に導電体が設けられ、
前記固定片には前記遊動片の方向に互いに離隔されたグラウンドピン及び電源が印加されるコンタクトピンが設けられ、
前記遊動片の遊動によって前記導電体が前記グラウンドピン及びコンタクトピンと接触されるように電気的に接続させる
ことを特徴とする請求項2に記載の電子装置。
【請求項4】
前記遊動片は、前記カード型外部装置が誤挿入された場合は押されるようにすることで、 前記導電体が前記固定片のグラウンドピン及びコンタクトピンと電気的に接続されるようにして誤挿入を検出する
ことを特徴とする請求項3に記載の電子装置。
【請求項5】
前記カード型外部装置が誤挿入されたことを検出した場合、前記プロセッサの制御に応じてエラーメッセージを出力するための表示装置をさらに含む
ことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項6】
前記エラーメッセージは、ユーザに前記カード型外部装置を正しく装着させるためのメッセージである
ことを特徴とする請求項5に記載の電子装置。
【請求項7】
前記検出手段によって前記カード型外部装置の誤挿入が検出された場合、誤挿入された前記カード型外部装置の対応接点パッドに対応する正常な機能を行うように前記ソケットの接続端子をスイッチングさせるスイッチング手段をさらに含む
ことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項8】
前記スイッチング手段は、前記検出手段の検出動作によって自動的にスイッチングされる
ことを特徴とする請求項7に記載の電子装置。
【請求項9】
前記スイッチング手段は、前記検出手段の検出信号を提供されたプロセッサの制御に応じてスイッチング動作を行うように具現される
ことを特徴とする請求項7に記載の電子装置。
【請求項10】
前記カード型外部装置は、加入者識別モジュール(SIM:Subscriber Identification Module)カード又はメモリカードである
ことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項11】
前記電子装置は、移動通信端末である
ことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項12】
請求項1に記載の電子装置に収容されるカード型外部装置の誤挿入認識方法において、
前記カード型外部装置が誤挿入されたかを確認する段階;及び
前記カード型外部装置が誤挿入されたことを確認した場合、該当エラーメッセージを表示部に出力する段階を含む
ことを特徴とする方法。
【請求項13】
前記カード型外部装置が誤挿入されたことを感知した場合、電子装置の動作を停止させる
ことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記誤挿入されたカード型外部装置を再挿入することなく、前記誤挿入された状態のままで使用するかを確認する段階;及び
再挿入することなく使用されることを確認した場合、前記誤挿入されたカード型外部装置の接点パッドに対応するように前記電子装置の対応接続端子をスイッチングする段階を含む
ことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記カード型外部装置は、加入者識別モジュール(SIM:Subscriber Identification Module)カード又はメモリカードである
ことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記電子装置は、移動通信端末である
ことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項17】
請求項1に記載の電子装置に収容されるカード型外部装置の誤挿入認識方法において、
前記カード型外部装置が誤挿入されたかを確認する段階;及び
前記カード型外部装置が誤挿入されたことを確認した場合、前記誤挿入されたカード型外部装置の接点パッドに対応するように前記電子装置の対応接続端子をスイッチングする段階を含む
ことを特徴とする方法。
【請求項18】
前記カード型外部装置は、加入者識別モジュール(SIM:Subscriber Identification Module)カード又はメモリカードである
ことを特徴とする請求項17に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カードの誤挿入を認識するための電子装置及びその運用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子装置のうち、特に移動通信端末は、いわゆる「スマートフォン」と呼ばれており、画面にタッチする方式の表示装置を備え、相手方との通信という基本的な機能の他、高画素カメラレンズアセンブリを備えているため、静止画及び動画の撮影が可能である。また、装置に保存された音楽、動画などマルチメディアコンテンツを再生することができ、ネットワークに接続してウェブサーフィンをすることもできる。このような移動通信端末は次第に高性能CPUに替えられ多様化・高容量化されたコンバージェンス機能を行うことで相手方との通信という主な機能が却って付加機能と見なされるほど目覚ましい発展を遂げている。
【0003】
移動通信端末は、内部に選択的又は必需的に適用される外部装置を有し、このような外部装置を次第に小型化し、移動通信端末に適用される外部装置を読み取り可能なインタフェース装置も小型化している。
【0004】
例えば、このような外部装置では移動通信端末の保存空間を拡張させることができるメモリカード、一台の電子装置で異なる認証を受けた複数のユーザが使用可能なように着脱可能に取り付けられるいわゆる「SIMカード」と呼ばれる加入者識別モジュールカード(SIM:Subscriber Identification Module card)などが使用されている。このような外部装置は移動通信端末に適用が容易で、着脱空間を最小化できるようにカード型に構成され、移動通信端末の適所に配置された外部ポートを介して装置の内部に設けられたソケット手段に装着されて使用可能に認識される。
【0005】
特に、加入者識別モジュールカードは、移動通信端末の加入者情報及びシステム関連情報が保存される。したがって、加入者識別モジュールカードが適用されると、適用される移動通信端末にかかわらず加入者識別モジュールカードに保存された情報に対応した移動通信端末として使用できる長所を有する。最近はこのような長所のため、CDMA方式の移動無線端末にもユーザ識別モジュール(UIM:User Identify Module)カード(以下「SIMカード」と称する)を適用している。
【0006】
SIMカードの構成を見てみると、移動通信端末の適所に設けられたソケットに装着されることによって電気的な接続を行うようになる。この時、SIMカードの一面には所定大きさの接点パッドが互いに離隔するように複数個が設けられ、移動通信端末のソケット内に設けられた対応するコネクタに物理的に接触された構成を有する。より具体的には、SIMカードは順にSIM_GND、SIM_IO、SIM_CLK、SIM_RST、SIM_VCCの接点パッドを有し、移動通信端末のソケットにこれに対応する個数のコネクタが設けられて電気的に接続されるものである。
【0007】
上記のSIMカードは、一角が切り欠かれる形態で取り付けられることでユーザが端末に正しく装着するように誘導している。一般に、SIMカードは一面に接点パッドが設けられているため、ユーザの肉眼で容易に区分でき、前記SIMカードを逆に装着することはまれである。しかし、このようなSIMカードは手でつかむことも難しいほど小型化していっているため、切り欠き部を無視したまま装着方向を逆にしてソケット内に挿入させる場合が頻繁で移動通信端末が動作しないか、又は動作しても誤動作を招く問題点が発生するようになった。また、ユーザの立場からも、小さいSIMカードをソケットから分離させて正しく装着しなければならない面倒さという問題も発生するようになった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】大韓民国特許公開公報番号10−1999−0067235号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、カードの誤挿入を即座にユーザに認知させて装置の誤動作を未然に防止できるように具現されるカードの誤挿入を認識するための電子装置及びその運用方法を提供することにある。
【0010】
本発明の他の目的は、カード装着方向にかかわらず常に正常な動作を行うように具現されるカードの誤挿入を認識するための電子装置及びその運用方法を提供することにある。
【0011】
本発明のさらに他の目的は、カード装着方向にかかわらず常に正常な動作を行うか、または誤挿入をユーザに即座に認知させて装置の信頼性向上に資することができるように具現されるカードの誤挿入を認識するための電子装置及びその運用方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
様々な実施形態によれば、本発明は、電子装置において、複数の接続端子を含み、電子装置の内部に設けられるソケット、前記ソケットに収容されて前記接続端子と電気的に対応接続され、外面に露出される複数の接点パッドを含むカード型外部装置、前記カード型外部装置の角に形成された切り欠き部の有無に応じて前記カード型外部装置の誤挿入を検出するための検出手段及び前記検出手段によってカード型外部装置の誤挿入を感知した場合は該当制御信号を出力するプロセッサを含む。
【0013】
本発明によれば、上記の検出手段として、前記ソケットのカード装着空間内に前記カードが正常に挿入された場合、前記切り欠き部に一部が位置するように設けられる遊動片、前記遊動片と所定間隔に離隔して前記ソケットの外部に設けられる固定片及び前記固定片の支持を受けながら前記遊動片を常に前記ソケットのカード装着空間に位置させるように支持するスプリングを含み、前記遊動片には前記固定片の方向に導電体が設けられ、前記固定片には前記遊動片の方向に互いに離隔されたグラウンドピン及び電源が印加されるコンタクトピンが設けられ、前記遊動片の遊動によって前記導電体が前記グラウンドピン及びコンタクトピンと接触されるように電気的に接続させることができる。
【0014】
したがって、本発明によれば、前記遊動片は、前記カード型外部装置が誤挿入された場合は押されるようにすることで、前記導電体が前記固定片のグラウンドピン及びコンタクトピンと電気的に接続されるようにして誤挿入を検出できる。
【0015】
好ましくは、本発明によれば、前記カード型外部装置が誤挿入されたことを検出した場合、前記プロセッサモジュールの制御に応じてエラーメッセージを出力するための表示装置をさらに含み、ユーザに前記カード型外部装置を正しく装着させるためのメッセージを出力できる。
【0016】
また、本発明によれば、前記検出手段によって前記カード型外部装置の誤挿入が検出された場合、誤挿入された前記カード型外部装置の対応する接点パッドに対応する正常な機能を行うように前記ソケットの接続端子をスイッチングさせるスイッチング手段をさらに含むことができる。したがって、前記スイッチング手段は、前記検出手段の検出動作によって自動的にスイッチング動作を行うこともでき、前記検出手段の検出信号を提供された別途のプロセッサモジュールの制御に応じてスイッチング動作を行うように具現されることもできる。
【0017】
さらに、本発明によれば、上記の構成を有する電子装置によるカード型外部装置の誤挿入を認識するための方法を提案している。したがって、本発明は、電子装置に収容されるカード型外部装置の誤挿入の認識方法において、前記カード型外部装置が誤挿入されたかを確認する段階及び前記カード型外部装置が誤挿入されたことを確認した場合、該当するエラーメッセージを表示部に出力する段階を含む。この場合、前記カード型外部装置が誤挿入されたことを感知した場合、電子装置の動作を停止させることができる。しかし、これに限定されるものではなく、前記誤挿入されたカード型外部装置を正常に再挿入することなく使用するかを確認する段階及び再挿入することなく使用されることを確認した場合、前記誤挿入されたカード型外部装置の接点パッドに対応するように前記電子装置の対応接続端子をスイッチングする段階をさらに含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の一実施形態による電子装置にカードが適用される状態を示す斜視図である。
【
図2】本発明の他の実施形態による電子装置にカードが適用される状態を示す平面図である。
【
図3A】本発明によるカードが電子装置のソケットに正常に挿入された状態を示す図である。
【
図3B】本発明によるカードが電子装置のソケットに正常に挿入された状態を示図である。
【
図4A】本発明によるカードが電子装置のソケットに誤挿入された状態を示す図である。
【
図4B】本発明によるカードが電子装置のソケットに誤挿入された状態を示す図である。
【
図5】本発明によるカードが誤挿入された時、ユーザに認知させるための画面を示した電子装置の平面図である。
【
図6】本発明によるカードの誤挿入を説明するための接点パッドの構造を比較したカードの構成図である。
【
図7】本発明によるカードの誤挿入を認識して対応接続端子をスイッチングさせるための電子装置の構成図である。
【
図8】本発明の他の実施形態によるカードの誤挿入検出手段を示す図である。
【
図9】本発明による電子装置のブロック構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の好ましい実施形態を添付された図面を参照して詳しく説明する。なお、本発明を説明するに当たって、関連する公知の機能または構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不要に不明確にする虞があると判断された場合、その詳細な説明は省略する。また、以下で記載される用語は、本発明における機能を考慮して定義された用語であって、これはユーザ、運用者の意図または慣例などによって異なることがある。したがって、その定義は本明細書全般にわたる内容に基づいて行われるべきである。
【0020】
本発明を説明するにあたって、電子装置として移動端末(mobile terminal)を示し、このような移動端末に適用されるカード型外部装置を示してこれについて記載している。しかし、これに限定されるものではなく、このようなカード型外部装置は様々な機器に適用されることができ、例えば、携帯用電子装置(portable electronic device)である場合もあり、携帯端末(portable terminal)、モバイルパッド(mobile pad)、メディアプレーヤ(media player)、タブレットコンピュータ(tablet computer)、ハンドヘルドコンピュータ(handheld computer)又はPDA(Personal Digital Assistant)のような装置に適用され得る。しかし、このような携帯用の概念に属する電子装置ではなくてもPC(Personal Computer)など様々な固定式電子装置のためのカード型外部装置の挿入構造を有し得る。
【0021】
さらに、本発明では、カード型外部装置として加入者識別モジュール(SIM:Subscriber Identification Module)カード(以下「SIMカード」という)を記載し、これについて説明するが、これに限定されるものではない。例えば、電子装置はその内部に設けられたソケットの複数の接続端子に対応接続されるための複数の接点パッドを有する様々なカードが適用され得る。したがって、SIMカードの他にも小型メモリカード、IDカードなど様々なカード型外部装置が適用され得ることは自明である。
【0022】
図1は、本発明の一実施形態による電子装置にカードが適用される状態を示す斜視図である。
【0023】
図1を参照すると、電子装置100は、前面に表示装置101が設けられる。このような表示装置101としてはデータ入出力が同時に具現されるタッチスクリーン装置が好ましい。表示装置101の下側には相手方に音声を送信するためのマイク装置103が設けられており、表示装置101の上側に相手方の音声を受信できるスピーカ装置102が設けられる。スピーカ装置102の近くには複数の補助手段104,105が設けられ得る。例えば、電子装置100として移動通信端末が用いられる場合、このような補助手段は被写体を撮影するためのカメラモジュール104、周りの明るさをセンスして表示装置101の明るさを自動的に調節するための照度センサ105、通話時の表示画面をオフ(off)させる等の機能のための近接センサが設けられ得る。
【0024】
一方、電子装置100の側面には所定長さのスロット106が形成され、このようなスロット106に選択的に着脱可能にカード型の外部装置20’が取り付けられる。この場合、カード型外部装置20’は電子装置の補助記憶装置として使用されるメモリカードであり得る。図示していないが、スロット106の内部にカード型外部装置20’を収容できるソケットが設けられ得る。
【0025】
図2は、本発明の他の実施形態による電子装置にカードが適用される状態を示す平面図である。
【0026】
図2を参照すると、電子装置100の後面107にもカード型外部装置20が取り付けられ得る。すなわち、電子装置100の後面107にソケット10が設けられ、これにカード型外部装置20が挿入される方式で適用され得る。この時、カード型外部装置20としてはSIMカードが使用され得る。このようなSIMカードは下側のバッテリパック108及び引っ掛かり片109によって離脱が防止されるように適用される。
【0027】
図1及び
図2に示したように、カード型外部装置20’,20は、外面に露出されるように複数の接点パッドが設けられており、ソケット10に挿入される場合、ソケット内の対応接続端子に物理的に接続されて該当動作を行うように具現される。しかし、このようなカードは接点パッドがカードの外面に露出されユーザが認識できるように配置されるため、装着面を裏返して使用することは極めてまれである。したがって、本発明では略長方形のSIMカードを180度回転させて誤って装着した場合に誤挿入を検出してユーザに正しいカード挿入を誘導するか、または誤挿入されても正常なカード認識動作を行うことができるようにしている。
【0028】
以下、カード型外部装置を「SIMカード」と称して説明する。
【0029】
図3A及び
図3Bは、本発明によるカードが電子装置のソケットに正常に挿入された状態を示す図である。本図面を説明するにあたって、電子装置の全体構成を説明の便宜上省略し、電子装置に設けられたソケット及びソケットに取り付けられるSIMカードのみを示した。
【0030】
図3A及び
図3Bを参照すると、SIMカード20が正常にソケット10に挿入される状態を示すもので、ソケット10の一側にはSIMカード20の挿入に応じた検出手段30が設けられる。
【0031】
SIMカード20は、略長方形に形成され、一角がカットされた切り欠き部21を含む。したがって、ユーザは切り欠き部21を肉眼で認識してSIMカード20の正しい挿入を行うことができる。
【0032】
SIMカード20は、複数の接点パッドC1,C2,C3,C4,C5,C6,C7,C8が外面に露出されるように所定間隔に配置されている。このような接点パッドC1,C2,C3,C4,C5,C6,C7,C8は、例えば、SIMカードの場合SIM_VCC(C1),SIM_RST(C2),SIM_CLK(C3),SIM_GND(C5),SIM_IO(C7)の5個の接点パッドからなることができる。残りの接点パッドC4,C6,C8は設置されてはいるが、別途の接続機能を行わない。しかし、今後SIMカード20の機能が多様化し、それに対する該当の追加的な接続機能を行うために予備の接点パッドとして具現されたものである。
【0033】
一方、ソケット10のカード装着空間19には対応接続端子11,12,13,15,16,17が設けられている。このような接続端子11,12,13,15,16,17は上記のSIMカード20がソケット10のカード装着空間19に装着された場合、上記のSIM_VCC(C1),SIM_RST(C2),SIM_CLK(C3),SIM_GND(C5),SIM_IO(C7)の5個の接点パッドに対応接続されるように配置され得る。また、SIMカードの接点パッドと接続されるが、該当機能を行わない少なくとも1つの接続端子(通称「空きピン」)16が備えられ得る。付加的には、ソケット10にはエッジに沿ってカード装着面19に装着されたSIMカード20の離脱を防止し、その装着位置を区切るための複数個の引っ掛かり片14が形成され得る。しかし、これに限定されるものではなく、ソケット10はハウジング形に形成されるか、または装着されたSIMカード20を装着方向に加圧する度にロック機能と解除機能とを繰り返す公知のロック装置をさらに備えることもできる。
【0034】
検出手段30は、SIMカード20が装着された時、誤挿入のみを認識するために動作する。検出手段30としてはソケット10のカード装着空間19に一部が露出されるように設けられるが、カード装着空間19の外に遊動され得るように設けられる遊動片31と、上記の遊動片31が常にカード装着空間19に位置するように復元力を提供するスプリング32を支持する固定片33と、を含む。したがって、遊動片31の一部は固定片33の支持を受けるスプリング32によって常にソケット10のカード装着空間19内に位置するように設けられる。
【0035】
上記の遊動片31はカード装着空間19に位置してもSIMカード20が完全に装着された時、切り欠き部21によって干渉を受けない位置に設けられる。すなわち、遊動片31はソケット10のカード装着空間19にSIMカード20が誤挿入されてカットされていない角が遊動片31に接触される方式で設けられ、ユーザによってSIMカード20が完全にソケット10に装着されようとする時、SIMカード20の角によって遊動され得るように位置するものである。
【0036】
さらに、固定片33には遊動片31の方向に所定間隔に離隔されたグラウンドピン331及びコンタクトピン332が設けられ、遊動片31には固定片33の方向に所定幅の導電体311が設けられる。したがって、遊動片31がSIMカード20によって押されない場合、グラウンドピン331及びコンタクトピン332は導電体311と離隔された状態を維持するが、SIMカード20の誤挿入によって切り欠き部21ではない角によって遊動片31が押される場合、遊動片31の導電体311によって固定片33のグラウンドピン331及びコンタクトピン332は互いに電気的に接続される状態になり、これによって電子装置100のSIMカード制御部(
図7の45)はSIMカード20の誤挿入を認識して該当動作を行うことができる。
【0037】
上記の遊動片31及び固定片33は概略的に示したが、電子装置の内部に遊動または固定されることができ、より詳しくは、電子装置のケースフレームの支持を受けて遊動または固定され得る。
【0038】
図4A及び
図4Bは、本発明によるカードが電子装置のソケットに誤挿入された状態を示す図で、
図5は、本発明によるカードが誤挿入された時、ユーザに認知させるための画面を示す電子装置の平面図である。
【0039】
図4A乃至
図5を参照すると、この場合、SIMカード20の誤挿入によってSIMカード20の切り欠き部21ではない角が遊動片31の傾斜部312に接触される。この状態ではSIMカード20が完全に挿入された状態でないため、ユーザはソケット10の装着空間にSIMカード20を挿入させ続けるようになる。このような動作によって検出手段30の遊動片31は
図4Bの矢印方向に押されるようになり、結果的に遊動片31の導電体311が固定片33のグラウンドピン331とコンタクトピン332とを電気的に接続させることによってSIMカード制御部45はユーザがSIMカード20を誤挿入したことを認識するようになる。
【0040】
したがって、電子装置100のプロセッサはSIMカード制御部45の感知信号に応じて電子装置100の表示装置101に様々なメッセージを出力できる。または、別途のSIMカード制御部45を設けることなく電子装置100のプロセッサモジュールがSIMカード制御部45の役割を同時に行って電子装置100を制御できる。例えば、
図5に示すように、「Sim Card Not Correctly Inserted。 Please Insert Correctly!」というメッセージを出力してユーザがSIMカード20を正しく再挿入することができるように誘導できる。しかし、これに限定されるものではなく、様々な方式のメッセージを出力することもできる。また、本発明の他の実施形態によって、SIMカード20の誤挿入時にも正常に動作できるようにソケット10内の接続端子11,12,13,15,16,17の機能をスイッチングさせることができる場合、SIMカード20が誤って挿入されたというメッセージを出力するとともに、ユーザがSIMカード20を誤挿入させた状態で正常に動作させるか、または正しく再挿入させるかを問うメッセージを出力することもできる。
【0041】
または、物理的にSIMカード20が誤挿入される場合、遊動片31に引っ掛かって完全に挿入されないように誘導して、ユーザがこれを認識しSIMカード20を正常に再挿入できるように誘導することもできる。
【0042】
図6は、本発明によるカードの誤挿入を説明するための接点パッドの構造を比較したカードの構成図で、
図7は、本発明によるカードの誤挿入を認識して対応接続端子をスイッチングさせるための電子装置の構成図である。
【0043】
本図面では上記の検出手段によってSIMカード20の誤挿入が検出された場合、電子装置のプロセッサモジュール又はSIMカード制御部45は、ソケット10内の該当接続端子11,12,13,15,16,17の機能をスイッチングさせることによってSIMカード20が誤挿入されても正常に動作させるための構成である。最近はSIMカード20が次第に小型化していく傾向にあり、ソケット10に誤挿入されてもSIMカードに露出された接点パッドC1,C2,C3,C4,C5,C6,C7,C8がソケット10の接続端子11,12,13,15,16,17に該当機能が対応していない状態で接続され得る。
【0044】
図6及び
図7を参照すると、SIMカードが正常に挿入された場合、SIMカードの接点パッドVCC(C1)はソケットの第1接続端子11に対応し、SIMカードの接点パッドSIM_RST(C2)はソケットの第2接続端子12に対応し、SIMカードの接点パッドSIM_CLK(C3)はソケットの第3接続端子13に対応し、SIMカードの接点パッドSIM_GND(C5)はソケットの第4接続端子15に対応し、SIMカードの接点パッドSIM_IO(C7)はソケットの第6接続端子17に対応するように電気的に接続されて正常な動作を行う。
【0045】
これに対し、SIMカードが逆方向に誤挿入された場合、SIMカードの接点パッドVCC(C1)はソケットの第6接続端子17に対応し、SIMカードの接点パッドSIM_RST(C2)はソケットの第5接続端子16に対応し、SIMカードの接点パッドSIM_CLK(C3)はソケットの第4接続端子15に対応し、SIMカードの接点パッドSIM_GND(C5)はソケットの第3接続端子13に対応し、SIMカードの接点パッドSIM_IO(C7)はソケットの第1接続端子11に対応するように電気的に接続される。
【0046】
したがって、この場合、
図7に示したように、電子装置100はソケット10の接続端子をスイッチングさせることができる別途のスイッチング手段40を備えて上記の検出手段30のカードの誤挿入に対する検出によって該当ソケット10内の接続端子11,12,13,15,16,17の機能をスイッチングさせることができる。
【0047】
図7を参照すると、SIMカード20が誤挿入された時、検出手段30の遊動片31に設けられた導電体311によってコンタクトピン332はグラウンドピン331に電源が印加され、これによってスイッチング手段40の対応スイッチング装置41,42,43をスイッチングさせることができる。したがって、スイッチング手段の第1スイッチング装置41によって、第1接続端子11と第6接続端子17がスイッチングされ、第2スイッチング装置42によって第3接続端子13と第4接続端子15がスイッチングされ、第3スイッチング装置43によって第2接続端子12と第5接続端子16がスイッチングされることによってSIMカードの誤挿入時にも正常な動作を行うように誘導できる。
【0048】
本図面では検出手段30の検出によって電源をグラウンドに印加させ、この信号を利用して制御部の制御なしで自動的にスイッチング手段をスイッチングさせているが、検出手段の検出を受けてSIMカード制御部又はSIMカード制御部の検出信号を提供された電子装置のプロセッサが直接上記のスイッチング手段を制御することもできる。
【0049】
図8は、本発明の他の実施形態によるカードの誤挿入検出手段を示す図である。
【0050】
図8を参照すると、ソケットのカード装着空間に一部が設けられて検出手段を動作できる様々な実施形態を示している。
【0051】
(a)は遊動可能な金属性回転片51をソケット10のカード装着空間に設け、ソケット10の壁面にコンタクトピン52を設けてSIMカード20が誤挿入された場合、SIMカードの角によって矢印方向に回転するように押されてコンタクトピン52に回転片51が電気的に接続されることによってSIMカードの誤挿入を検出する構成を示している。
【0052】
(b)はソケット10のカード装着空間内の角にスプリング62によって支持されるように遊動体61が設けられ、ソケット10の壁面に所定間隔に離隔されたグラウンドピン631及びコンタクトピン632を設け、遊動体61のソケット壁面と接する部分に導電体611を設けて、SIMカード20が誤挿入された場合、SIMカードの角によって遊動体61が矢印方向に押されてコンタクトピン632に印加された電源がグラウンドピン631を介して接地されるようにしてSIMカード20の誤挿入を検出する構成を示している。
【0053】
その他、物理的または機構的にSIMカードの誤挿入を検出できる様々な手段が適用され得る。例えば、SIMカードが正常に挿入された場合、SIMカードの切り欠き部によって露出されるソケットのカード装着空間の中に発光部及び受光部を有する少なくとも1つのフォトセンサを設けることができる。この場合、SIMカードを正常に挿入すると、フォトセンサの発光部で照射された光は切り欠き部を介して受光部に受光されることができ、SIMカードを誤挿入させた場合、フォトセンサの発光部から照射された光は切り欠き部ではないSIMカードの角によって受光部に受光されないことを感知して誤挿入を検出することもできる。上記の1つのフォトセンサの他、誤挿入にかかわらずSIMカードの装着を確認できるさらに他のフォトセンサがさらに設けられることが好ましい。したがって、電子装置のプロセッサは、一方のフォトセンサでSIMカードがソケット内に装着されたことを確認することができる。プロセッサは、SIMカードがソケット内に装着されたことを確認すると、他方のフォトセンサの感知有無に応じて SIMカードの誤挿入を検出できる。
【0054】
図9は、本発明による電子装置のブロック構成図である。
【0055】
図9を参照すると、電子装置は、格納モジュール110、プロセッサ(processor)モジュール120、通信モジュール130、外部ポート(port)140、スイッチング手段40、検出手段30、オーディオ処理部150、入出力(IO、Input Output)制御モジュール160、表示部170及び入力装置180を含む。ここで、格納モジュール110及び外部ポート140は複数個が存在することができ、表示部はディスプレイモジュールとしてLCDモジュールを含むことができる。
【0056】
プロセッサモジュール120は、メモリ制御器121、プロセッサ(processor)122及び周辺インタフェース123を含む。ここで、プロセッサ122は複数個が存在することができる。ここで、プロセッサモジュール120は、通常「プロセッサ」と称される場合もある。
【0057】
通信モジュール130は、RF(Radio Frequency)処理部131及びベースバンド処理部(base band processor)132を含む。
【0058】
上記の構成要素は1つ以上の集積回路(integrated circuit)のようなハードウェア又はソフトウェア又はハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって具現され得る。
【0059】
各構成要素について記載すると次のとおりである。
【0060】
格納モジュール110は、電子装置100の動作を制御するためのプログラムを格納するプログラム格納部及びプログラム遂行中に発生するデータを格納するデータ格納部118で構成され得る。例えば、プログラム格納部はオペレーションシステムソフトウェアモジュール111、通信ソフトウェアモジュール112、グラフィックソフトウェアーモジュール113、ユーザインタフェースソフトウェアモジュール114、少なくとも1つのアプリケーションプログラムソフトウェアモジュール115、タッチ運用プログラムモジュール116及び本発明による外部ポート制御モジュール117を含む。
【0061】
オペレーションシステムソフトウェアモジュール111は、一般的なシステム作動(operation)を制御する少なくとも1つのソフトウェア構成要素を含む。この時、オペレーションシステムソフトウェアモジュール111は複数個のハードウェア(装置)とソフトウェア構成要素との間の通信を円滑にする機能も行う。
【0062】
通信ソフトウェアモジュール112は、RF処理部131や外部ポート140を介して送信及び受信するデータを処理するための少なくとも1つのソフトウェア構成要素を含む。
【0063】
グラフィックソフトウェアーモジュール113は、表示部170上にグラフィックを提供して表示するための少なくとも1つのソフトウェア構成要素を含む。
【0064】
ユーザインタフェースモジュール114は、ユーザインタフェースに関連した少なくとも1つのソフトウェア構成要素を含む。
【0065】
アプリケーションプログラムソフトウェアモジュール115は、携帯用電子装置100に設けられた少なくとも1つのアプリケーションプログラムに対するソフトウェア構成要素を含む。
【0066】
タッチ運用プログラムモジュール116は、入出力制御モジュール160に含まれたタッチパネルIC及びペンタッチパネルICで認識したタッチエラーを補正するためのソフトウェア構成要素を含む。
【0067】
外部ポート制御モジュール117は、本発明による検出手段30によってSIMカードの誤挿入が検出されるとプロセッサモジュール120の制御を受けてSIMカードの誤挿入によるエラーメッセージを表示部に表示できる構成要素を含む。
【0068】
プロセッサモジュール120のメモリ制御器121は、プロセッサ122又は周辺インタフェース123のような他の構成要素の格納モジュール110へのアクセスを制御し、本発明によるSIMカード20の誤挿入を検出した場合、スイッチング手段を制御してソケット内の接続端子の機能をスイッチングできる。
【0069】
周辺インタフェース123は、電子装置の100の入出力周辺装置とプロセッサ122及び格納モジュール110との接続を制御する。
【0070】
プロセッサ122は、少なくとも1つのソフトウェアプログラムを使用して電子装置100が音声通信及びデータ通信のような様々なサービスを提供するように制御する。また、プロセッサ122は、格納モジュール110に格納されているソフトウェアモジュールを実行して該当ソフトウェアモジュールに対応するマルチメディアサービスを提供するように制御する。
【0071】
プロセッサモジュール120に含まれるメモリ制御器121、プロセッサ122及び周辺インタフェース123は、シングルチップ又は別途のチップに具現され得る。
【0072】
通信モジュール130のRF処理部131は、アンテナを介して送受信される高周波信号を処理する。例えば、RF処理部131はベースバンド処理部132から提供されたベースバンド信号を高周波信号に変換してアンテナを介して送信する。また、RF処理部131は、アンテナを介して提供された高周波信号をベースバンド信号に変換してベースバンド処理部132に伝送する。ここで、RF処理部131は、RFトランシーバ(transceiver)、増幅器(amplifier)、チューナ(tuner)、オシレータ(oscillator)、デジタルシグナルプロセッサ(digital signal processor)、CODECチップセット(COding DECoding chip set)、加入者識別モジュール(SIM:Subscriber Identity Module)カードなどを含む。
【0073】
外部ポート140は、電子装置が他の外部装置と直接接続されるか、またはネットワークを介して他の装置と接続されるようにする接続インタフェースを含む。例えば、外部ポート140は、電子機器の充電のための充電インタフェースを含むことができ、本発明によってカード型外部装置を収容するためのソケットを含むことができる。このようなソケットにはカード型外部装置に備えられた複数の接点パッドと電気的に対応接続するための複数の接続端子を含むことができる。
【0074】
スイッチング手段40は、検出手段30の信号検出又はプロセッサモジュール120の制御に応じてソケット内に備えられた複数の接続端子の機能をスイッチングできる。スイッチング手段は複数個のスイッチング装置41,42,43に具現され得る。
【0075】
検出手段30は、上記のように、機構的に構成された遊動片31に設けられた導電体311によって固定片33に設けられたグラウンドピン331とコンタクトピン332とを電気的に接続させる構成を有することができ、SIMカードの切り欠き部によって誤挿入のみを感知できる公知の発光部及び受光部を有するフォトセンサであり得る。
【0076】
オーディオ処理部150は、スピーカ(speaker)及びマイクロホンを介してユーザと携帯用電子装置100の間のオーディオパケットを形成しオーディオインタフェースを提供する。
【0077】
入出力制御モジュール160は、ディスプレイモジュールを含む表示部170、キー入力ボタン181及びタッチパネル182などの入出力装置及び周辺インタフェース123にインタフェースを提供する。この時、入出力制御モジュール160は、タッチパネルから入力された入力情報に応じてタッチ座標を決定するドライバICをそれぞれ含むことができる。
【0078】
表示部170は、グラフィックソフトウェアーモジュール113の制御に応じて電子装置100の状態情報、ユーザが入力するメッセージ、動画(moving picture)及び静止画(still picture)などを表示する。また、表示部170は、本発明によってカードの誤挿入が検出されるとエラーメッセージをユーザに提供するように出力できる。
【0079】
本発明による電子装置はカードを誤挿入しても即座に認識してユーザに認知させることができ、正常の動作を誘導して装置の信頼性の向上に資することができる。
【0080】
特許請求の範囲内にあって、このような実施形態を変形できる多くの様々な方式が明らかに存在する。換言すれば、添付の特許請求の範囲から逸脱することなく本発明を実施できる多くの他の方式があり得る。
【0081】
例えば、本発明では8個の接点パッドを有するSIMカードと6個の接続端子を有するソケットについて記載しているが、これに限定されるものではない。例えば、8個より少ないまたは多くの接点パッドを含むSIMカードの他、様々なカード型装置が適用されることができ、これに対応する様々なソケットが適用されるか、または電子装置の基板(PCB)に直接配置された接続端子が適用されることもできる。
【符号の説明】
【0082】
10 ソケット
11,12,13,15,16,17 接続端子
19 カード装着面
20 カード型外部装置
20’ 外部装置
21 切り欠き部
30 検出手段
31 遊動片
32 スプリング
33 固定片
40 スイッチング手段
41,42,43 スイッチング装置
45 カード制御部
51 金属性回転片
52 コンタクトピン
61 遊動体
62 スプリング
100 携帯用電子装置
101 表示装置
102 スピーカ装置
103 マイク装置
104 カメラモジュール
105 照度センサ
106 スロット
107 後面
108 バッテリパック
109 引っ掛かり片
110 格納モジュール
111 オペレーションシステムソフトウェアモジュール
112 通信ソフトウェアモジュール
113 グラフィックソフトウェアーモジュール
114 ユーザインタフェースソフトウェアモジュール
115 アプリケーションプログラムソフトウェアモジュール
116 タッチ運用プログラムモジュール
117 外部ポート制御モジュール
118 データ格納部
120 プロセッサモジュール
121 メモリ制御器
122 プロセッサ
123 周辺インタフェース
130 通信モジュール
131 処理部
132 ベースバンド処理部
140 外部ポート
150 オーディオ処理部
160 入出力制御モジュール
170 表示部
180 入力装置
181 キー入力ボタン
182 タッチパネル
311 導電体
312 傾斜部
331 グラウンドピン
332 コンタクトピン
611 導電体
631 グラウンドピン
632 コンタクトピン