特許第6324562号(P6324562)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6324562提供装置、提供方法、及び提供プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6324562
(24)【登録日】2018年4月20日
(45)【発行日】2018年5月16日
(54)【発明の名称】提供装置、提供方法、及び提供プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20180507BHJP
   G06Q 30/06 20120101ALI20180507BHJP
【FI】
   G06Q30/02 378
   G06Q30/06
【請求項の数】16
【全頁数】28
(21)【出願番号】特願2017-35428(P2017-35428)
(22)【出願日】2017年2月27日
【審査請求日】2017年5月22日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】ヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】横田 武知
(72)【発明者】
【氏名】田中 裕也
【審査官】 大野 朋也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−165044(JP,A)
【文献】 特開2003−091652(JP,A)
【文献】 特開2002−216020(JP,A)
【文献】 特開2002−056291(JP,A)
【文献】 特開2002−150095(JP,A)
【文献】 垣田 達哉,「当店通常価格」はどう決まる?,販売革新,日本,(株)商業界,2011年 6月 1日,第49巻 第6号,p.36
【文献】 坂井 貴彦,セール指向Eコマース商品グループ管理の一方式,情報処理学会研究報告 平成21年度▲6▼ [DVD−ROM],日本,社団法人情報処理学会,2010年 4月15日,Vol.2010-GN-75 No.19,pp.1-5
【文献】 坂井 貴彦,Eコマース向けセール指向商品グループ管理の一方式,第72回(平成22年)全国大会講演論文集(1) アーキテクチャ ソフトウェア科学・工学 データベースとメディア,社団法人情報処理学会,2010年 3月 8日,pp.1-733〜1-734
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶部に記憶された開催期間が設定されたセールの情報に基づく前記セールの概要を示す第1コンテンツと、前記記憶部に記憶された所定の電子商取引サービスにおいて販売される商品の情報に基づく前記商品を前記セールの対象商品として登録を行うための第2コンテンツとを含むセールに関する情報であって、前記商品の価格を値引きするセールに関する情報を生成する生成部と、
前記商品を販売する一の販売元が利用する情報処理装置に、前記生成部により生成された前記セールに関する情報を提供する提供部と、
を備えることを特徴とする提供装置。
【請求項2】
前記提供部は、
前記セールの開催の告知日時及び前記商品の価格変更の日時に基づき前記告知日時以降に価格が変更されていない前記商品の前記第2コンテンツを含む前記セールに関する情報を提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の提供装置。
【請求項3】
前記生成部は、
前記一の販売元が参加条件を満たす場合に前記セールを選択するボタンが表示される前記第1コンテンツを含む前記セールに関する情報を生成し、
前記提供部は、
前記一の販売元が前記商品を前記セールに対して登録可能に前記セールに関する情報を販売元に提供する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の提供装置。
【請求項4】
前記生成部は、
販売元に関する条件を含む前記参加条件に基づいて登録可否が設定された前記第1コンテンツを含む前記セールに関する情報を生成する
ことを特徴とする請求項3に記載の提供装置。
【請求項5】
前記生成部は、
販売元の評価に関するスコア、または、販売元が提供する商品のキャンセル率に関する条件を含む前記参加条件に基づいて登録可否が設定された前記第1コンテンツを含む前記セールに関する情報を生成する
ことを特徴とする請求項4に記載の提供装置。
【請求項6】
前記生成部は、
販売元が提供する商品に関する条件を含む前記参加条件に基づいて登録可否が設定された前記第1コンテンツを含む前記セールに関する情報を生成する
ことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の提供装置。
【請求項7】
前記生成部は、
販売元が提供する商品の在庫、商品数、または商品の種別に関する条件を含む前記参加条件に基づいて登録可否が設定された前記第1コンテンツを含む前記セールに関する情報を生成する
ことを特徴とする請求項6に記載の提供装置。
【請求項8】
前記生成部は、
割引率または割引額に関する条件を示す情報を含む前記セールに関する情報を生成し、
前記提供部は、
前記割引率または前記割引額を指定可能に前記セールに関する情報を販売元に提供する
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の提供装置。
【請求項9】
前記提供部は、
前記割引率または前記割引額を商品ごとに指定可能に前記セールに関する情報を販売元に提供する
ことを特徴とする請求項8に記載の提供装置。
【請求項10】
前記生成部は、
情報が要求された時点が商品を登録可能な前記セールのエントリー期間内である場合、前記セールを選択するボタンが表示される前記第1コンテンツを含む前記セールに関する情報を生成し、
前記提供部は、
前記エントリー期間内において商品を登録可能に、前記セールに関する情報を前記一の販売元に提供する
ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の提供装置。
【請求項11】
前記生成部は、
前記セールに登録された登録済み商品が値引きされていることを示すセール情報を生成し、
前記提供部は、
前記所定の電子商取引サービスを利用するユーザに前記開催期間内において前記セール情報を提供する
ことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の提供装置。
【請求項12】
前記生成部は、
前記登録済み商品の一覧情報であるセール情報を生成し、
前記提供部は、
前記ユーザの指定に応じて表示態様を変更可能な前記セール情報を前記ユーザに提供する
ことを特徴とする請求項11に記載の提供装置。
【請求項13】
前記提供部は、
前記登録済み商品のうち、前記ユーザが指定した条件を満たす商品のみを含む前記セール情報を前記ユーザに提供する
ことを特徴とする請求項12に記載の提供装置。
【請求項14】
前記セールに関する情報が提供された販売元から商品の登録に関する情報を取得する取得部、
をさらに備えることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の提供装置。
【請求項15】
コンピュータが実行する提供方法であって、
制御部が、記憶部に記憶された開催期間が設定されたセールの情報に基づく前記セールの概要を示す第1コンテンツと、前記記憶部に記憶された所定の電子商取引サービスにおいて販売される商品の情報に基づく前記商品を前記セールの対象商品として登録を行うための第2コンテンツとを含むセールに関する情報であって、前記商品の価格を値引きするセールに関する情報を生成する生成工程と、
前記制御部が、前記商品を販売する一の販売元が利用する情報処理装置に、前記生成工程により生成された前記セールに関する情報を提供する提供工程と、
を含むことを特徴とする提供方法。
【請求項16】
制御部が、記憶部に記憶された開催期間が設定されたセールの情報に基づく前記セールの概要を示す第1コンテンツと、前記記憶部に記憶された所定の電子商取引サービスにおいて販売される商品の情報に基づく前記商品を前記セールの対象商品として登録を行うための第2コンテンツとを含むセールに関する情報であって、前記商品の価格を値引きするセールに関する情報を生成する生成手順と、
前記制御部が、前記商品を販売する一の販売元が利用する情報処理装置に、前記生成手順により生成された前記セールに関する情報を提供する提供手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする提供プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、提供装置、提供方法、及び提供プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットの飛躍的な普及に伴い、インターネットを介した販売が盛んになり、例えば、EC(Electronic Commerce)サイトに商品を出品し、商品をユーザに販売する技術が提供されている。また、このようなECサイトにおいては、商品を所定の時間を区切って安価に販売する値引きセールであるタイムセール等が行われており、タイムセールをユーザに事前に告知する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013−247637号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術では、商品の販売元の不正を抑制しつつ、販売元のセールへの参加を容易にすることができるとは限らない。例えば、商品の販売元が自身で値引きセールを設定したりする場合、販売元の手間がかかり煩雑である。このような場合、値引きセールへの販売元の参加を促進することが難しく、商品の販売元が値引きセールへ参加することが難しい。また、商品の販売元がセールの開催前に商品の値上げをすることにより、セールにおける割引幅や割引額が大きくなるような不正を行う場合がある。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、商品の販売元の不正を抑制しつつ、販売元のセールへの参加を容易にする提供装置、提供方法、及び提供プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る提供装置は、開催期間が設定されたセールであって、所定の電子商取引サービスにおいて販売される商品の価格を値引きするセールに関する情報を生成する生成部と、前記セールの開催の告知日時以降に価格が変更されていない商品を前記セールに対して登録可能に、商品を販売する販売元に前記セールに関する情報を提供する提供部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、商品の販売元の不正を抑制しつつ、販売元のセールへの参加を容易にすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る提供処理の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る提供装置の構成例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係るストア情報記憶部の一例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る商品情報記憶部の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係るセール情報記憶部の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る条件情報記憶部の一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る提供処理の一例を示すフローチャートである。
図8図8は、実施形態に係る提供処理の一例を示すフローチャートである。
図9図9は、実施形態に係る各期間の関係の一例を示す図である。
図10図10は、実施形態に係るユーザに対する表示の一例を示す図である。
図11図11は、実施形態に係るセールに応じた登録可否の一例を示す図である。
図12図12は、実施形態に係る商品に応じた登録可否の一例を示す図である。
図13図13は、提供装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る提供装置、提供方法、及び提供プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る提供装置、提供方法、及び提供プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
〔1.提供処理〕
図1を用いて、実施形態に係る提供処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る提供処理の一例を示す図である。図1の例では、商品を所定の時間を区切って安価に販売する値引きイベントであるタイムセール(以下、単に「セール」ともいう)に、商品の販売元(以下、「ストア」ともいう)が商品を登録(入稿)し、ストアが登録した商品をユーザが閲覧する場合を示す。また、図1では、提供装置100がストアにセール情報を提供し、ストアの管理者等にセールへの商品の登録を可能にする場合を示す。なお、ここでいう商品には、ストアが提供する役務(サービス)が含まれてもよい。また、図1では、提供装置100は、ユーザの要求に応じて、ユーザにセールの対象となっている商品に関する情報(以下、「セール対象商品情報」ともいう)を提供する場合を示す。
【0011】
図1に示すように、提供システム1には、端末装置10と、ストア装置20と、提供装置100とが含まれる。端末装置10と、ストア装置20と、提供装置100とは図示しない所定のネットワークN(図13参照)を介して、有線または無線により通信可能に接続される。また、図1に示した提供システム1には、複数台の端末装置10や、複数台のストア装置20や、複数台の提供装置100が含まれてもよい。
【0012】
端末装置10は、ユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置10は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。図1に示す例においては、端末装置10がユーザが利用するスマートフォンである場合を示す。なお、以下では、端末装置10をユーザと表記する場合がある。すなわち、以下では、ユーザを端末装置10と読み替えることもできる。具体的には、図1では、端末装置10がユーザID「U1」により識別されるユーザ(以下、「ユーザU1」とする場合がある)が利用するスマートフォンである場合を示す。
【0013】
また、図1に示す例においては、端末装置10の画面の表示に応じて、端末装置10を端末装置10−1、10−2として説明する。なお、端末装置10−1、10−2は同一の端末装置10である。また、以下では、端末装置10−1、10−2について、特に区別なく説明する場合には、端末装置10と記載する。
【0014】
ストア装置20は、販売元であるストアAの管理者M1によって利用される情報処理装置である。例えば、ストアAの管理者M1は、ストア装置20を用いて、電子商取引サービスにおいて販売する商品を追加したり、販促割合の設定を行ったりする。また、ストア装置20は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等により実現される。図1は、ストア装置20がノート型PCである場合を示す。
【0015】
また、図1に示す例においては、ストア装置20の画面の表示に応じて、ストア装置20をストア装置20−1、20−2として説明する。なお、ストア装置20−1、20−2は同一のストア装置20である。また、以下では、ストア装置20−1、20−2について、特に区別なく説明する場合には、ストア装置20と記載する。
【0016】
例えば、ストアAの管理者M1は、ストア装置20を用いて、セール情報を閲覧したり、商品を登録するセールを指定したりする。また、例えば、ストアAの管理者M1は、ストア装置20を用いて、割引率や割引額等を指定して、セールに商品を登録する。
【0017】
提供装置100は、開催期間が設定されたセールであって、所定の電子商取引サービスにおいて販売される商品の価格を値引きするセールに関する情報を生成する情報処理装置である。また、提供装置100は、セールの開催を告知(告示)する告知日時以降に価格が変更されていない商品をセールに対して登録可能に、商品を販売する販売元にセールに関する情報を提供する。例えば、提供装置100は、ストアAの管理者M1が利用するストア装置20に、ストアAがセールの開催の告知日時以降に価格が変更されていない商品をセールに対して登録可能に、セール情報を提供する。
【0018】
また、図1に示す例では、提供装置100が電子商取引サービスを提供するものとする。また、提供装置100は、端末装置10から取得した要求に応じた商品情報を提供する情報提供サービスを提供する。図1の例では、提供装置100は、ユーザからの要求に応じて、ユーザが指定したセールの対象となっているセール対象商品に関する情報を端末装置10へ提供する。
【0019】
なお、図1では、提供装置100が情報提供サービスや電子商取引サービスを提供する場合を示すが、外部の情報処理装置が情報提供サービスや電子商取引サービスを提供する場合、提供装置100は情報提供サービスや電子商取引サービスを提供しなくてもよい。この場合、提供装置100は、情報提供サービスや電子商取引サービスを提供する外部の情報処理装置等から種々の情報を取得し、ストアへのセール情報やユーザへのセール対象商品情報の提供を行ってもよい。
【0020】
まず、提供装置100は、ストアAの管理者M1が利用するストア装置20からセール情報の要求を取得する(ステップS11)。図1の例では、提供装置100は、10月18日12時にストア装置20からセール情報の要求を取得する。例えば提供装置100は、2016年10月18日12時にストア装置20からセール情報の要求を取得する。なお、以下では、「2016年」等の年に記載は省略するが、特に説明がない限り、同じ年であるものとする。
【0021】
そして、提供装置100は、ストアAからの要求に応じて、ストアAへ提供するセール情報を生成する(ステップS12)。図1の例では、提供装置100は、セール情報記憶部123(図5参照)に記憶された各セールに関する情報に基づいて、ストアAへ提供するセール情報を生成する。例えば、提供装置100は、セール情報記憶部123からストアAに情報提供するセールに関する情報を抽出する。例えば、提供装置100は、セール情報記憶部123から情報が要求された日時から所定の期間内(例えば3ヶ月以内)のセールに関する情報を抽出する。
【0022】
図5に示すセール情報記憶部123には、5つのセールに関する情報が記憶されており、提供装置100は、5つのセールに関する情報に基づいて、ストアAへ提供するセール情報IV11を生成する。例えば、提供装置100は、セールSL1やセールSL2やセールSL3やセールSL4やセールSL5に関する情報に基づいて、ストアAへ提供するセール情報IV11を生成する。
【0023】
なお、上述のように、「セールSL*(*は任意の数値)」と記載した場合、そのセールはセールID「SL*」により識別されるセールであることを示す。例えば、「セールSL1」と記載した場合、そのセールはセールID「SL1」により識別されるセールである。
【0024】
また、図1の例では、説明を簡単にするために、セールSL1〜SL5について、対応するセールの入稿期間内であれば、ストアAが商品をエントリー可能である場合を説明するが、参加条件に応じて、ストアが商品を登録不可能なセールや登録できない商品が対象商品となっている場合、ストアが商品を登録不可能にするが、この点についての詳細は、図13及び図12において後述する。
【0025】
図1の例では、提供装置100は、10月18日12時が入稿期間に含まれないセールSL3やセールSL4やセールSL5については、ストアAが商品を登録不可能に、セール情報IV11を生成する。例えば、提供装置100は、セールSL3やセールSL4やセールSL5については、商品の登録画面へ遷移するボタンを非表示にしたセール情報IV11を生成することにより、セールSL3やセールSL4やセールSL5については、ストアAが商品を登録不可能してもよい。なお、提供装置100は、セールSL3やセールSL4やセールSL5について、ストアAが商品を登録不可能な態様であれば、どのような態様のセール情報IV11を生成してもよい。例えば、図1の例では、提供装置100は、コンテンツCT11やコンテンツCT12等を含む種々のセール情報IV11を生成する。
【0026】
そして、提供装置100は、生成したセール情報IV11をストア装置20へ提供する(ステップS13)。図1の例では、提供装置100は、セール情報IV11をストアAのストア装置20−1へ提供する。また、図1の例では、提供装置100は、セール情報IV11にはコンテンツCT11やコンテンツCT12等を含む種々の情報が含まれる。
【0027】
提供装置100からセール情報IV11が提供されたストア装置20は、セールSL1〜SL5の各セールの概要を示す情報を含むコンテンツCT11を表示する。なお、図1の例では、提供装置100が一度にセール情報IV11をストア装置20に提供する場合を図示するが、提供装置100はストア装置20からの要求に応じてストア装置20に表示するセール情報IV11の部分を提供してもよい。例えば、提供装置100は、まずコンテンツCT11を提供し、管理者M1のコンテンツCT11への操作に応じて、ストア装置20からのコンテンツCT12の要求に応じて、コンテンツCT12を送信してもよい。
【0028】
例えば、図1に示す例において、ストア装置20−1に表示されるコンテンツCT11には、セールSL1の開催日時が「10月24日12時〜0時(24時)」であることを示す情報が含まれる。また、ストア装置20−1に表示されるコンテンツCT11には、セールSL1の開催期間が「12時間」であることを示す情報が含まれる。また、ストア装置20−1に表示されるコンテンツCT11には、セールSL1における設定可能な割引率が「20%〜99%OFF」、すなわち20〜99%の間で割引率を設定可能であることを示す情報が含まれる。また、ストア装置20−1に表示されるコンテンツCT11には、セールSL1における入稿開始が「10月17日0時」であり、入稿締切が「10月18日18時」であることを示す情報が含まれる。また、ストア装置20−1に表示されるコンテンツCT11には、セールSL1の対象となる商品のカテゴリ(種別)が「酒類」であることを示す情報が含まれる。
【0029】
このような、各セールSL1〜SL5のセール情報を閲覧したストアAの管理者M1は、コンテンツCT1中の「詳細」ボタンを選択すること等により、各セールの詳細情報をストア装置20に表示させることができる。また、セールSL1の告知日時が「10月10日10時」(図5参照)である。以下では、説明を簡単にするために、ストアAがセールSL1への参加条件を満たし、かつストアAが10月10日10時以降にワインAである商品GD1の価格を変更していない場合を例に説明する。
【0030】
なお、上述のように、「商品GD*(*は任意の数値)」と記載した場合、その商品は商品ID「GD*」により識別される商品であることを示す。例えば、「商品GD1」と記載した場合、その商品は商品ID「GD1」により識別される商品である。
【0031】
図1の例では、ストアAの管理者M1は、所定の操作を行うことにより、セールSL1のエントリー画面を表示させる(ステップS14)。なお、図1の例では、図示を省略するが、セールSL1のエントリー画面において商品GD1を対象商品として指定するものとする。そして、図1の例では、ストア装置20−1からストア装置20−2へ表示が遷移される。
【0032】
ストア装置20−2の画面には、ワインAである商品GD1を対象商品としてセールの登録を行うコンテンツCT12が表示される。図1の例では、コンテンツCT12には、割引率を入力する入力欄BX1と、割引額を入力する入力欄BX2とが含まれる。また、図1の例では、対象商品のセールへの登録を行う「エントリー」と記載されたボタンBT1が含まれる。
【0033】
ストアAの管理者M1は、情報入力を行う(ステップS15)。図1の例では、ストアAの管理者M1は、入力欄BX1に割引率を「50」(%)に指定する情報を入力し、ボタンBT1を押下する。これにより、図1の例では、ストアAの管理者M1は、セールSL1に割引率「50%」でワインAである商品GD1を登録する(ステップS16)。例えば、ストア装置20−2は、管理者M1の操作に応じて、管理者M1がワインAを割引率50%でセールSL1の対象商品として登録することを示す情報を提供装置100へ送信する。なお、セールへの商品の登録は上記に限らず、複数の商品を一括して登録してもよい。例えば、ストア装置20は、複数の商品と、各商品の割引率または割引額とが対応付けられた一覧情報を提供装置100に送信することにより、複数の商品を一括して登録してもよい。例えば、ストア装置20は、複数の商品と、各商品の割引率または割引額とが対応付けられたCSV(Comma-Separated Values)ファイルを提供装置100に送信することにより、複数の商品を一括して登録してもよい。
【0034】
ストア装置20−2から管理者M1がワインAを割引率50%でセールSL1の対象商品として登録することを示す情報を取得した提供装置100は、ワインAである商品GD1がセールSL1の対象商品であることを示す情報を商品情報記憶部122(図4参照)に記憶する。具体的には、提供装置100は、ワインAである商品GD1がセールSL1の対象商品であることを示す情報を図4の商品情報記憶部122中の商品GD1の「割引設定(セールID)」に「SL1」を登録し、「割引内容」に「50」を登録する。これにより、提供装置100は、ストアAが販売するワインAを割引率50%でセールSL1の対象商品として登録する。
【0035】
その後、提供装置100は、ユーザU1が利用する端末装置10−1から情報の要求を取得する(ステップS17)。図1の例では、提供装置100は、端末装置10−1からセールSL1に関するセール対象商品情報の要求を10月24日15時に取得する。図1に示す例において、ユーザU1は、端末装置10−1の画面に表示された提供装置100が提供する電子商取引サービスに関するショップサイトAのページW11において、所定の操作を行うことにより、セールSL1に関するセール対象商品情報の要求を送信する。
【0036】
端末装置10からセールSL1に関するセール対象商品情報の要求を取得した提供装置100は、セールSL1の対象となっている商品の情報を抽出する。図1の例では、提供装置100は、商品情報記憶部122(図4参照)に記憶された各商品の情報のうち、「割引設定(セールID)」に「SL1」が登録された商品に関する情報を、セール対象商品情報として抽出する。図1の例では、提供装置100は、商品GD1等のセールSL1のセール対象になっている商品の情報を抽出する。
【0037】
その後、提供装置100は、抽出した商品情報を端末装置10へ提供する(ステップS18)。図1の例では、提供装置100は、セールSL1の対象となっている商品情報を端末装置10−1へ提供する。
【0038】
提供装置100からセールSL1のセール対象商品情報が提供された端末装置10は、セールSL1のセール対象商品情報を表示する(ステップS19)。図1の例では、端末装置10−1から端末装置10−2へ表示が遷移される。
【0039】
端末装置10−2の画面には、セールSL1のセール対象商品となっている商品GD1に関する情報を含むページW12が表示される。具体的には、端末装置10−2の画面には、セールSL1の対象となっている商品を一覧表示するページW12が表示される。図1の例では、商品GD1に関する情報の下部には、セールSL1のセール対象商品となっている他の商品GD2に関する情報が配置されており、ユーザU1は表示を下方向に移動させる操作(スクロールやフリック等)を行うことにより、商品GD2等に関する情報を表示させることができる。
【0040】
図1に示すページW12の領域AR11には、商品GD1に関する価格情報が表示される。例えば、領域AR11には、商品GD1の通常販売価格が「4000円」であり、セール価格が「2000円」であること示す情報が表示される。また、例えば、領域AR11には、商品GD1の割引率が「50%」であり、値引額が「2000円」であること示す情報が表示される。これにより、ユーザU1は、商品GD1がどの程度値下げされているかを把握することができる。なお、セールSL1の終了後において、端末装置10に商品GD1が表示される場合は、商品GD1の通常販売価格「4000円」が販売価格として表示される。
【0041】
上述したように、提供装置100は、ストアに対して参加可能なセールへの商品の登録が可能なセール情報をストア装置20へ送信する。また、提供装置100からセール情報を受信したストア装置20は、ストアの管理者等によるセールへの商品の登録を提供装置100へ送信することにより、ストアの商品のセールへの登録を行う。これにより、提供装置100は、販売元のセールへの参加を容易にすることができる。
【0042】
〔2.提供装置の構成〕
次に、図2を用いて、実施形態に係る提供装置100の構成について説明する。図2は、実施形態に係る提供装置100の構成例を示す図である。図2に示すように、提供装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、提供装置100は、提供装置100の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0043】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークと有線または無線で接続され、例えば提供システム1に含まれる端末装置10等との間で情報の送受信を行う。
【0044】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。実施形態に係る記憶部120は、図2に示すように、ストア情報記憶部121と、商品情報記憶部122と、セール情報記憶部123と、条件情報記憶部124とを有する。
【0045】
(ストア情報記憶部121)
実施形態に係るストア情報記憶部121は、販売元であるストアに関する各種情報を記憶する。図3は、実施形態に係るストア情報記憶部の一例を示す図である。例えば、ストア情報記憶部121は、ストアが販売する商品に関する情報を記憶する。図3に示すストア情報記憶部121には、「ストア」、「商品数」、「評価スコア(平均)」、「キャンセル率」といった項目が含まれる。
【0046】
「ストア」は、商品の販売元であるストアを示す。なお、「ストア」には、ストアID等の販売元であるストアを識別するための識別情報が記憶されてもよい。
【0047】
「商品数」は、ストアが販売する商品の数を示す。また、「評価スコア(平均)」は、ストアの評価を示す。例えば、「評価スコア(平均)」は、ユーザの評価に基づく評価スコアの平均値である。「キャンセル率」は、ストアが販売する商品のうち、キャンセルされた商品の割合を示す。「キャンセル率」は、ストアが販売した商品のうち、返品された商品の割合であってもよい。
【0048】
例えば、図3に示す例において、ストアAは、50個の種別の商品を販売していることを示す。また、ストアAに対する評価スコアの平均は「3.5」であることを示す。また、例えば、図3に示す例において、ストアAが販売する商品のキャンセル率は、「2%」であることを示す。
【0049】
なお、ストア情報記憶部121は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、ストア情報記憶部121は、ストアに関するセールの参加条件に用いられる各種情報を記憶してもよい。例えば、ストア情報記憶部121は、ストアが販売する商品の在庫に関する情報等種々の情報を記憶してもよい。
【0050】
(商品情報記憶部122)
実施形態に係る商品情報記憶部122は、商品に関する各種情報を記憶する。図4は、実施形態に係る商品情報記憶部の一例を示す図である。図4に示す商品情報記憶部122は、「ストア」、「商品ID」、「商品名」、「種別」、「価格」、「在庫数」、「割引設定(セールID)」、「割引内容」といった項目を有する。
【0051】
「ストア」は、対応する商品の販売元であるストアを示す。なお、「ストア」には、ストアID等の販売元であるストアを識別するための識別情報が記憶されてもよい。「商品ID」は、商品を識別するための識別情報を示す。「商品名」は、商品の具体的な名称等を示す。「種別」は、商品の種別(カテゴリ)具体的な名称等を示す。「価格」は、対応する商品の売値を示す。「在庫数」は、対応する商品の在庫数を示す。
【0052】
「割引設定(セールID)」は、対応する商品がセールに登録されている場合、商品が登録されているセールを識別する情報が記憶される。「割引内容」は、対応する商品がセールに登録されている場合、商品が登録されているセールにおける割引の具体的な内容を示す情報が記憶される。
【0053】
例えば、図4に示す例において、ストアAは、商品ID「GD1」により識別される商品(商品GD1)等を販売する販売元であることを示す。また、商品GD1は、商品名が「ワインA」であり、種別(カテゴリ)が「飲料(酒類)」であり、価格が「4000」(円)であり、在庫数が「100」であることを示す。また、商品GD1は、セールSL1に登録されており、その割引内容が「50%」OFF、つまり半額に値引きすることを示す。
【0054】
また、例えば、図4に示す例において、ストアBは、商品ID「GD2」により識別される商品(商品GD2)等を販売する販売元であることを示す。また、商品GD2は、商品名が「水M」であり、種別(カテゴリ)が「飲料(酒類)」であり、価格が「300」(円)であることを示す。また、商品GD2は、いずれのセールにも登録されていないことを示す。
【0055】
なお、商品情報記憶部122は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、商品情報記憶部122は、商品情報が追加された日時や商品情報が作成された日時に関する情報を記憶してもよい。また、商品情報記憶部122は、商品の画像や粗利、送料の有無、送料、商品を検索する際に使用されるキーワード、商品の種別等といった各種の商品情報を記憶してもよい。例えば、商品情報記憶部122は、「種別」として、階層的な種別(カテゴリ)を記憶してもよい。例えば、商品情報記憶部122は、商品「ワインA」の「種別」として、第1階層「飲料」、第2階層「酒類」、第3階層「洋酒」、第4階層「ワイン」等のように階層的な種別(カテゴリ)を記憶してもよい。
【0056】
(セール情報記憶部123)
実施形態に係るセール情報記憶部123は、ユーザの行動に関する各種情報を記憶する。図5は、実施形態に係るセール情報記憶部の一例を示す図である。例えば、セール情報記憶部123は、各ユーザの端末装置10に配信したコンテンツに対するユーザの行動等の各種の行動情報を記憶する。図5に示すセール情報記憶部123には、「セールID」、「開催日時」、「期間」、「設定割引率」、「入稿期間」、「告知日時」といった項目が含まれる。「入稿期間」には、「入稿開始」、「入稿締切」といった項目が含まれる。
【0057】
「セールID」は、セールを識別するための識別情報を示す。例えば、セールID「SL1」により識別されるセールは、図1の例に示したセールSL1に対応する。「開催日時」は、セールの開催日時を示す。「期間」は、セールの開催期間を示す。「設定割引率」は、セールで設定可能な割引率の範囲を示す。「入稿期間」は、セールへの商品の登録を受け付ける期間を示す。「入稿開始」は、セールへの商品の登録の受付けを開始する日時等を示す。「入稿締切」は、セールへの商品の登録の受付けを締め切る日時等を示す。「告知日時」は、セールの開催を告知した日時を示す。
【0058】
例えば、図5に示す例において、セールID「SL1」により識別されるセール(セールSL1)は、開催日時が「10月24日12時〜0時(24時)」であることを示す。また、セールSL1は、開催期間が「12時間」であることを示す。また、セールSL1は、設定可能な割引率が「20%〜99%OFF」、すなわち20〜99%の間で割引率を設定可能であることを示す。セールSL1は、入稿開始が「10月17日0時」であり、入稿締切が「10月18日18時」であることを示す。セールSL1は、告知日時が「10月10日10時」であることを示す。
【0059】
なお、セール情報記憶部123は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、セール情報記憶部123には、「設定割引率」に限らず、「設定割引額」等のように値引きを示す情報であれば、どのような情報を記憶してもよい。
【0060】
(条件情報記憶部124)
実施形態に係る条件情報記憶部124は、索引に関する各種情報を記憶する。図6は、実施形態に係る条件情報記憶部の一例を示す図である。図6に示す条件情報記憶部124は、「タイムセール番号(セールID)」、「エントリ条件」といった項目が含まれる。「エントリ条件」には、「在庫」、「商品数」、「商品種別」、「評価スコア」、「キャンセル率」といった項目が含まれる。
【0061】
「タイムセール番号(セールID)」は、セールを識別するための識別情報を示す。例えば、セールID「SL1」により識別されるセールは、図1の例に示したセールSL1に対応する。また、「エントリ条件」は、各セールへのストアの参加条件を示す。例えば、「エントリ条件」は、各セールへのストアの商品の登録条件を示す。「在庫」は、在庫に関する参加条件を示す。「商品数」は、商品数に関する参加条件を示す。「商品種別数」は、セールの登録対象となる商品種別を示す。「商品種別数」が条件として設定されている場合、「商品数」は、その商品種別の下位の階層における商品数に関する参加条件を示す。例えば、図6中のセールSL1の場合、商品種別「酒類」の下位の階層に、「ワインA」、「ワインW」等の20点以上の商品を販売するストアが参加条件を満たす。
【0062】
また、「評価スコア」は、ストアの評価スコアに関する参加条件を示す。また、「キャンセル率」は、ストアのキャンセル率に関する参加条件を示す。
【0063】
例えば、図6に示す例において、セールID「SL1」により識別されるセール(セールSL1)は、在庫「10」個以上あることを参加条件に含むことを示す。なお、そのストアが販売する全商品について在庫が「10」個以上あることが参加条件であってもよいし、所定数(例えば、「商品数」の閾値)の商品の在庫が「10」個以上あることが参加条件であってもよい。
【0064】
例えば、図6に示す例において、セールSL1は、商品数が「20」点以上あることを参加条件に含むことを示す。また、例えば、図6に示す例において、セールSL1は、商品種別が「酒類」であることを参加条件に含むことを示す。また、例えば、図6に示す例において、セールSL1は、ストアの評価スコアが「1以上」であることを参加条件に含むことを示す。また、例えば、図6に示す例において、セールSL1は、ストアのキャンセル率が「5%以下」であることを参加条件に含むことを示す。
【0065】
なお、条件情報記憶部124は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、条件情報記憶部124は、各索引に対応する商品数を記憶してもよい。例えば、条件情報記憶部124は、各索引や各商品情報が追加された日時に関する情報を記憶してもよい。
【0066】
(制御部130)
図2の説明に戻って、制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、提供装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(提供プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0067】
図2に示すように、制御部130は、取得部131と、抽出部132と、生成部133と、提供部134とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
【0068】
(取得部131)
例えば、取得部131は、各種情報を取得する。例えば、取得部131は、ストア情報記憶部121や商品情報記憶部122やセール情報記憶部123や条件情報記憶部124から各種情報を取得する。また、取得部131は、各種情報を外部の情報処理装置から取得してもよい。例えば、取得部131は、端末装置10やストア装置20から各種情報を取得してもよい。
【0069】
例えば、取得部131は、端末装置10からセール中の商品に関する情報要求を取得する。例えば、取得部131は、ストア装置20からセールに関する情報の要求を取得する。例えば、取得部131は、セールに関する情報が提供された販売元から商品の登録に関する情報を取得する。
【0070】
図1の例では、取得部131は、ストアAの管理者M1が利用するストア装置20からセール情報の要求を取得する。図1の例では、取得部131は、10月18日12時にストア装置20からセール情報の要求を取得する。図1の例では、取得部131は、ユーザU1が利用する端末装置10−1から情報の要求を取得する。図1の例では、取得部131は、端末装置10−1からセールSL1に関するセール対象商品情報の要求を10月24日に取得する。
【0071】
(抽出部132)
抽出部132は、種々の情報を抽出する。例えば、抽出部132は、セールに関する情報を抽出する。また、例えば、抽出部132は、商品情報を抽出する。
【0072】
図1の例では、抽出部132は、セール情報記憶部123からストアAに情報提供するセールに関する情報を抽出する。図1の例では、抽出部132は、セール情報記憶部123(図5参照)から情報が要求された日時から所定の期間内(例えば3ヶ月以内)のセールに関する情報を抽出する。
【0073】
図1の例では、抽出部132は、セールSL1の対象となっている商品の情報を抽出する。図1の例では、提供装置100は、商品情報記憶部122(図4参照)に記憶された各商品の情報のうち、「割引設定(セールID)」に「SL1」が登録された商品に関する情報を、セール対象商品情報として抽出する。図1の例では、抽出部132は、商品GD1等のセールSL1のセール対象になっている商品の情報を抽出する。
【0074】
(生成部133)
生成部133は、種々の情報を生成する。例えば、生成部133は、開催期間が設定されたセールであって、所定の電子商取引サービスにおいて販売される商品の価格を値引きするセールに関する情報を生成する。例えば、生成部133は、参加条件に基づいて登録可否が設定されたセールに関する情報を生成する。
【0075】
例えば、生成部133は、販売元に関する条件を含む参加条件に基づいて登録可否が設定されたセールに関する情報を生成する。例えば、生成部133は、販売元の評価に関するスコア、または、販売元が提供する商品のキャンセル率に関する条件を含む参加条件に基づいて登録可否が設定されたセールに関する情報を生成する。例えば、生成部133は、販売元が提供する商品に関する条件を含む参加条件に基づいて登録可否が設定されたセールに関する情報を生成する。例えば、生成部133は、販売元が提供する商品の在庫、商品数、または商品の種別に関する条件を含む参加条件に基づいて登録可否が設定されたセールに関する情報を生成する。
【0076】
例えば、生成部133は、割引率または割引額に関する条件が設定されたセールに関する情報を生成する。例えば、生成部133は、商品を登録可能なエントリー期間(入稿期間)が設定されたセールに関する情報を生成する。例えば、生成部133はセールに登録された登録済み商品が値引きされていることを示すセール情報を生成する。例えば、生成部133は、登録済み商品の一覧情報であるセール情報を生成する。
【0077】
図1の例では、生成部133は、ストアAからの要求に応じて、ストアAへ提供するセール情報を生成する。図1では、生成部133は、2017年10月18日12時にストアAの管理者M1が利用するストア装置20からのセール情報の要求に応じて、セール情報IV11を生成する。図1の例では、生成部133は、セール情報記憶部123(図5参照)に記憶された各セールに関する情報に基づいて、ストアAへ提供するセール情報を生成する。例えば、提供装置100は、セール情報記憶部123からストアAに情報提供するセールに関する情報を抽出する。例えば、提供装置100は、セール情報記憶部123から情報が要求された日時から所定の期間内(例えば3ヶ月以内)のセールに関する情報を抽出する。図1の例では、生成部133は、セールSL1やセールSL2やセールSL3やセールSL4やセールSL5に関する情報に基づいて、ストアAへ提供するセール情報IV11を生成する。
【0078】
例えば、生成部133は、入稿期間外であるセールについては商品を登録不可能にする態様でセール情報を生成してもよい。例えば、生成部133は、入稿期間外のセールに対応する「詳細」ボタンを押下した後に表示する画面において「エントリー」ボタンを表示しないセール情報を生成してもよい。また、例えば、生成部133は、入稿期間外のセールについては、エントリー画面へ遷移するボタンを含まないセール情報を生成してもよい。
【0079】
図1の例において、生成部133は、例えば、セール情報の要求元のストアが商品種別「飲料水」を販売していない場合、セールSL2については商品を登録不可能にしたセール情報IV11を生成してもよい。例えば、生成部133は、セールSL2に対応する「詳細」ボタンを押下した後に表示する画面において「エントリー」ボタンを表示しないセール情報を生成してもよい。また、例えば、生成部133は、セール情報の要求元のストアが商品種別「飲料水」を販売していない場合、セールSL2についてはエントリー画面へ遷移するボタンを含まないセール情報を生成してもよい。
【0080】
例えば、生成部133は、情報要求元のストアがセールSL1の告知日時以降に全商品の価格を値上げしている場合、セールSL1については商品を登録不可能なセール情報を生成してもよい。例えば、生成部133は、セールSL1に対応する「詳細」ボタンを押下した後に表示する画面において「エントリー」ボタンを表示しないセール情報を生成してもよい。
【0081】
また、例えば、生成部133は、情報要求元のストアがセールSL1の告知日時以降に価格を値上げしていない商品が有る場合、セールSL1については商品を登録可能なセール情報を生成してもよい。図1の例では、提供装置100は、セールSL1に対応する「詳細」ボタンの押下後に表示されるコンテンツCT12中に「エントリー」と記載されたボタンBT1を含むセール情報IV11を生成してもよい。
【0082】
(提供部134)
提供部134は、外部の情報処理装置へ各種情報を提供する。例えば、提供部134は、端末装置10やストア装置20へ各種情報を提供する。例えば、提供部134は、セールの開催の告知日時以降に価格が変更されていない商品をセールに対して登録可能に、商品を販売する販売元にセールに関する情報を提供する。
【0083】
例えば、提供部134は、セールの開催の告知日時以降に価格が変更されていない商品をセールに対して登録可能に、商品を販売する販売元にセールに関する情報を提供する。例えば、提供部134は、告知日時以降に値上げされていない商品をセールに対して登録可能に、商品を販売する販売元にセールに関する情報を提供する。例えば、提供部134は、参加条件を満たす販売元が商品をセールに対して登録可能にセールに関する情報を販売元に提供する。例えば、提供部134は、割引率または割引額を指定可能にセールに関する情報を販売元に提供する。
【0084】
例えば、提供部134は、割引率または割引額を指定可能にセールに関する情報を販売元に提供する。例えば、提供部134は、割引率または割引額を商品ごとに指定可能にセールに関する情報を販売元に提供する。例えば、提供部134は、エントリー期間内において商品を登録可能に、セールに関する情報を販売元に提供する。
【0085】
例えば、提供部134は、所定の電子商取引サービスを利用するユーザに開催期間内においてセール情報を提供する。例えば、提供部134は、ユーザの指定に応じて表示態様を変更可能なセール情報をユーザに提供する。例えば、提供部134は、登録済み商品のうち、ユーザが指定した条件を満たす商品のみを含むセール情報をユーザに提供する。
【0086】
例えば、提供部134は、生成部133により生成された種々の情報を提供する。図1の例では、提供部134は、生成部133により生成されたセール情報IV11をストア装置20へ提供する。図1の例では、提供部134は、セール情報IV11をストアAのストア装置20−1へ提供する。図1の例では、提供部134は、抽出した商品情報を端末装置10へ提供する。図1の例では、提供部134は、セールSL1の対象となっている商品情報を端末装置10−1へ提供する。
【0087】
〔3.提供処理のフロー〕
ここで、図7及び図8を用いて、実施形態に係る提供装置100による提供処理の手順について説明する。図7及び図8は、実施形態に係る提供処理の一例を示すフローチャートである。
【0088】
図7に示すように、提供装置100は、開催期間が設定されたセールに関する情報を生成する(ステップS101)。図1では、提供装置100は、2017年10月18日12時にストアAの管理者M1が利用するストア装置20からのセール情報の要求に応じて、セール情報IV11を生成する。
【0089】
また、提供装置100は、商品を販売する販売元にセールに関する情報を提供する(ステップS102)。図1では、提供装置100は、セールSL1〜SL5等のセール得を含むセール情報IV11をストアAの管理者M1が利用するストア装置20に提供する。
【0090】
また、提供装置100は、上述したステップS102におけるセールに関する情報の提供において、ストアに応じて各セールへの登録可否を反映したセールに関する情報を提供し、ストア装置20に表示させる。この点について、図8を用いて説明する。例えば、図8に示す処理を各セールについて行うものとする。
【0091】
また、提供装置100は、セールが入稿期間であるかどうかを判定する(ステップS201)。セールが入稿期間でないと判定した場合(ステップS201:No)、提供装置100は、商品をセールに対して登録不可能にセールに関する情報を表示する(ステップS205)。図1の例では、提供装置100は、入稿期間外であるセールSL3については商品を登録不可能に、セール情報IV11を提供し、ストア装置20に表示させる。図1の例では、提供装置100は、セールSL3に対応する「詳細」ボタンを押下した後の「エントリー」ボタンを表示しないことにより、セールSL3については商品を登録不可能にしてもよい。
【0092】
また、セールが入稿期間であると判定した場合(ステップS201:Yes)、提供装置100は、参加条件を満たすかどうかを判定する(ステップS202)。情報要求元のストアが参加条件を満たさないと判定した場合(ステップS202:No)、提供装置100は、商品をセールに対して登録不可能にセールに関する情報を表示する(ステップS205)。例えば、提供装置100は、情報要求元のストアが商品種別「飲料水」を販売していない場合、セールSL2については商品を登録不可能に、セール情報IV11を提供し、ストア装置20に表示させる。例えば、提供装置100は、セールSL2に対応する「詳細」ボタンを押下した後の「エントリー」ボタンを表示しないことにより、セールSL2については商品を登録不可能にしてもよい。
【0093】
また、例えば、提供装置100は、情報要求元のストアが販売する商品数が10点未満である場合、セールSL3については商品を登録不可能に、セール情報IV11を提供し、ストア装置20に表示させる。例えば、提供装置100は、セールSL3に対応する「詳細」ボタンを押下した後の「エントリー」ボタンを表示しないことにより、セールSL3については商品を登録不可能にしてもよい。
【0094】
また、情報要求元のストアが参加条件を満たすと判定した場合(ステップS202:Yes)、提供装置100は、告知日時以降に価格が変更されていない商品が有るかどうかを判定する(ステップS203)。情報要求元のストアについて、告知日時以降に価格が変更されていない商品がないと判定した場合(ステップS203:No)、提供装置100は、商品をセールに対して登録不可能にセールに関する情報を表示する(ステップS205)。例えば、提供装置100は、情報要求元のストアがセールSL1の告知日時以降に全商品の価格を値上げしている場合、セールSL1については商品を登録不可能に、セール情報IV11を提供し、ストア装置20に表示させる。図1の例では、提供装置100は、セールSL1に対応する「詳細」ボタンを押下した後の「エントリー」ボタンを表示しないことにより、セールSL1については商品を登録不可能にしてもよい。
【0095】
情報要求元のストアについて、告知日時以降に価格が変更されていない商品が有ると判定した場合(ステップS203:Yes)、提供装置100は、商品をセールに対して登録可能にセールに関する情報を表示する(ステップS204)。例えば、提供装置100は、情報要求元のストアがセールSL1の告知日時以降に価格を値上げしていない商品が有る場合、セールSL1については商品を登録可能に、セール情報IV11を提供し、ストア装置20に表示させる。図1の例では、提供装置100は、セールSL1に対応する「詳細」ボタンの押下後に表示されるコンテンツCT12中に「エントリー」と記載されたボタンBT1を表示することにより、セールSL1については商品を登録可能にしてもよい。
【0096】
〔4.各期間の関係〕
ここで、図9を用いて、セールに関する各時点や期間に関する関係について説明する。図9は、実施形態に係る各期間の関係の一例を示す図である。具体的には、図9は、セールに関する各時点や期間と、価格の変更が禁止される期間である価格変更禁止期間との関係を示す図である。なお、提供システム1において、商品の値上げのみをストアの不正行為として取り扱う場合、価格変更禁止期間は、値上げ禁止期間であってもよい。
【0097】
図9中の時系列TL11は、所定のセール(以下、「セールSL100」とする)における各時点や期間の関係を示す。図9の例では、時点t11は、セールの実施が告知された日時に対応する。すなわち、図9の例では、時点t11以降に値上げをした商品は、ストアによる不正が行われた商品とみなされて、その商品をセールSL100に登録することが不可能となる。また、図9の例では、時点t12と時点t13との間が入稿期間に対応する。この場合、各ストアは、時点t12と時点t13との間において、セールSL100に入稿(登録)することが不可能となる。なお、図9の例では、時点t11と時点t12との間に所定の期間(例えば3日等)が設定される場合を示すが、時点t11と時点t12とは一致してもよい。すなわち、提供装置100は、セールSLX100の実施の告知と同時にセールSLX100への商品の登録を受け付けてもよい。
【0098】
また、図9の例では、時点t14と時点t15との間がタイムセール期間、すなわちセールSL100に登録にされた商品が値引き販売される期間に対応する。この場合、各ユーザは、時点t14と時点t15との間において、セールSL100に登録された商品を、値引きされた価格で購入することが可能となる。なお、図9の例では、時点t13と時点t14との間に所定の期間(例えば5日等)が設定される場合を示すが、時点t12と時点t14とは一致してもよいし、時点t14が時点t13よりも前であってもよい。すなわち、提供装置100は、セールSLX100への商品の登録の締切りと同時にセールSLX100を開始してもよい。また、提供装置100は、セールSLX100への商品の登録の締切りよりも前にセールSLX100を開始してもよい。
【0099】
また、図9の例では、時点t11から日時t15の間に値上げをした商品は、ストアによる不正が行われた商品とみなされて、その商品をセールSL100に登録することが不可能となる。すなわち、提供装置100は、セールSLX100の実施の告知からタイムセール期間の終了までの間に値上げをした商品を、ストアによる不正が行われた商品とみなし、その商品をセールSL100に登録することが不可能にする。
【0100】
このように、提供装置100は、価格変更禁止期間を設定することにより、ストアによる値上げの不正を抑制する適切なセールを実現可能とすることができる。
【0101】
〔5.ユーザへの表示について〕
また、提供装置100は、種々の表示態様によりユーザにセールに関する情報を提供してもよい。この点について、図10を用いて説明する。図10は、実施形態に係るユーザに対する表示の一例を示す図である。
【0102】
図10の例では、端末装置10は、セール対象商品情報を含むコンテンツCT51を表示する(ステップS51)。例えば、コンテンツCT51は、6時間タイムセールのセール対象商品に関する情報を含む。
【0103】
ここで、ユーザは、所定の操作により、6時間タイムセールのセール対象商品を絞り込み表示してもよい。例えば、ユーザは、コンテンツCT51中のカテゴリを指定することにより、6時間タイムセールのセール対象商品のうち、指定したカテゴリに絞り込んだ一覧を端末装置10に表示させてもよい。
【0104】
例えば、図10の例では、端末装置10は、6時間タイムセールのセール対象商品のうち、カテゴリ「ファッション」に絞り込んだ一覧コンテンツCT52を端末装置10に表示する(ステップS52)。例えば、ユーザは、所定の入力欄に「ファッション」と入力したり、カテゴリ「ファッション」に対応するアイコンを選択したりすることにより、6時間タイムセールのセール対象商品のうち、カテゴリ「ファッション」に絞り込んだ一覧コンテンツCT52を端末装置10に表示する。例えば、一覧コンテンツCT52は、6時間タイムセールのセール対象商品のうち、カテゴリ「ファッション」対応する商品に関する情報を含む。これにより、ユーザは、自身が所望するカテゴリ「ファッション」に属するセール対象商品のみを閲覧することができる。
【0105】
例えば、図10の例では、端末装置10は、6時間タイムセールのセール対象商品のうち、カテゴリ「フード」に絞り込んだ一覧コンテンツCT53を端末装置10に表示する(ステップS53)。例えば、ユーザは、所定の入力欄に「フード」と入力したり、カテゴリ「フード」に対応するアイコンを選択したりすることにより、6時間タイムセールのセール対象商品のうち、カテゴリ「フード」に絞り込んだ一覧コンテンツCT53を端末装置10に表示する。例えば、一覧コンテンツCT53は、6時間タイムセールのセール対象商品のうち、カテゴリ「フード」対応する商品に関する情報を含む。これにより、ユーザは、自身が所望するカテゴリ「フード」に属するセール対象商品のみを閲覧することができる。
【0106】
例えば、図10の例では、端末装置10は、6時間タイムセールのセール対象商品のうち、カテゴリ「家電」に絞り込んだ一覧コンテンツCT54を端末装置10に表示する(ステップS54)。例えば、ユーザは、所定の入力欄に「家電」と入力したり、カテゴリ「家電」に対応するアイコンを選択したりすることにより、6時間タイムセールのセール対象商品のうち、カテゴリ「家電」に絞り込んだ一覧コンテンツCT54を端末装置10に表示する。例えば、一覧コンテンツCT54は、6時間タイムセールのセール対象商品のうち、カテゴリ「家電」対応する商品に関する情報を含む。これにより、ユーザは、自身が所望するカテゴリ「家電」に属するセール対象商品のみを閲覧することができる。
【0107】
〔6.登録不可能な表示態様〕
図1の例においては、ストアAがセールSL1〜SL5について、対応するセールの入稿期間内であれば、ストアAが商品をエントリ可能である場合を説明したが、提供装置100は、情報の要求元であるストアやストアが販売する商品に関する参加条件に基づいて、セールへの参加や商品の登録を不可能にしたセール情報を生成してもよい。この点について、図11及び図12を用いて説明する。図11は、実施形態に係るセールに応じた登録可否の一例を示す図である。図12は、実施形態に係る商品に応じた登録可否の一例を示す図である。
【0108】
まず、図11を用いて、ストアがセールへの参加条件を満たさない場合のセール情報の生成について説明する。図11に示す例においては、10月18日12時に所定のストア(ストアZ)からセール情報が要求され、その要求に応じてセール情報を生成する場合を示す。なお、図1と同様の点については適宜説明を省略する。
【0109】
図11に示す例においては、提供装置100は、コンテンツCT21を含むセール情報を生成する。そして、提供装置100がコンテンツCT21をストアZのストア装置20に提供することにより、ストアZのストア装置20にコンテンツCT21が表示される。
【0110】
図11に示すコンテンツCT21には、セールSL1〜SL5の各セールの概要を示す情報が含まれる。図11に示すコンテンツCT21では、セールSL1には、「エントリー画面へ」と記載されたボタンBT21が表示されており、ストアZはボタンBT21を押下することにより、セールSL1への商品の登録画面へ遷移させることができる。
【0111】
一方、図11の例では、セールSL3は、入稿期間の開始が「11月17日10時」であり、セール情報が要求された10月18日12時よりも後である。また、図11の例では、セールSL4は、入稿期間の開始が「11月25日15時」であり、セール情報が要求された10月18日12時よりも後である。また、図11の例では、セールSL5は、入稿期間の開始が「12月8日10時」であり、セール情報が要求された10月18日12時よりも後である。
【0112】
そのため、図11の例では、提供装置100は、10月18日12時が入稿期間に含まれないセールSL3やセールSL4やセールSL5については、ストアAが商品を登録不可能に、セール情報を生成する。例えば、提供装置100は、セールSL3やセールSL4やセールSL5については、ボタンBT21のようなボタンを非表示にしたコンテンツCT21を含むセール情報を生成することにより、セールSL3やセールSL4やセールSL5については、ストアZが商品を登録不可能してもよい。
【0113】
また、図11の例では、セールSL2は、入稿期間の開始が「10月17日10時」であり、入稿期間の締切が「11月14日18時」であるため、セール情報が要求された10月18日12時が入稿期間に含まれる。しかし、図11の例では、セールSL2は、ストアZやストアZが販売する商品がセールSL2の参加条件を満たさないため、提供装置100は、ボタンBT21のようなボタンを非表示にしたコンテンツCT21を含むセール情報を生成する。これにより、提供装置100は、セールSL2については、ストアZが商品を登録不可能する。
【0114】
例えば、ストアZが商品種別「飲料水」を販売していない場合、提供装置100は、セールSL2の対象となる商品種別「飲料水」をストアZが販売していないため、ストアZが販売する商品がセールSL2の参加条件を満たさないとして、ボタンBT21のようなボタンを非表示にしたコンテンツCT21を含むセール情報を生成する。
【0115】
また、例えば、ストアZの評価スコアが「1」未満である場合、提供装置100は、ストアZの評価スコアがセールSL2のストア評価「1以上」ではないため、ストアZがセールSL2の参加条件を満たさないとして、ボタンBT21のようなボタンを非表示にしたコンテンツCT21を含むセール情報を生成する。なお、上記は一例であり、提供装置100は、情報の要求元であるストアやストアが販売する商品が参加条件を満たさない場合、ボタンBT21のようなボタンを非表示にしたコンテンツCT21を含むセール情報を生成してもよい。
【0116】
次に、図12を用いて、商品がセールの開催の告知日時以降に価格が変更された商品である場合にその商品を登録不可能にしたセール情報の生成について説明する。図12の例では、商品GD31(財布A)を販売するストア(ストアY)が所定のセール(セールSL31)の価格変更禁止期間に商品GD31の価格を値上げした場合を一例に示す。例えば、図9に示す時点t11から時点t13の間の価格変更禁止期間に対応する期間に価格が値上げされたものとする。そして、図12に示す例においては、商品GD31(財布A)のエントリー画面であるコンテンツCT31を含むセール情報を生成する場合を示す。なお、図1と同様の点については適宜説明を省略する。
【0117】
図12に示す例においては、提供装置100は、コンテンツCT31を含むセール情報を生成する。そして、提供装置100がコンテンツCT31をストアYのストア装置20に提供することにより、ストアYのストア装置20にコンテンツCT31が表示される。例えば、ストアYは、セールの一覧表示するコンテンツ(例えばコンテンツCT11等)から、セールSL31を指定することにより、セールSL31のエントリー画面を表示させる。また、図12の例では、図示を省略するが、セールSL31のエントリー画面において商品GD31を対象商品として指定することにより、ストアYのストア装置20には、コンテンツCT31が表示される。
【0118】
ここで、商品GD31は、セールSL31の価格変更禁止期間に値上げされた商品(「不正値上商品」ともいう)であるため、商品GD31については、セールSL31に登録不可能にコンテンツCT31が表示される。例えば、提供装置100は、商品GD31については、セールSL31に登録不可能にするコンテンツCT31を生成し、ストアYのストア装置20に提供する。
【0119】
図12の例では、ストア装置20の画面には、財布Aである商品GD31を対象商品としてセールの登録を行うコンテンツCT31が表示される。図12の例では、コンテンツCT31には、割引率を入力する入力欄BX31と、割引額を入力する入力欄BX32とが含まれる。図12の例では、商品GD31が不正値上商品であるため、入力欄BX31や入力欄BX32は、入力不可能な態様で表示される。また、図12のコンテンツCT31では、図1に示す対象商品のセールへの登録を行うためのボタンBT1のようなボタンは非表示とする。このように、セールSL31について不正値上商品である商品GD31については、セールSL31に登録不可能なコンテンツCT31が表示される。また、図12のコンテンツCT31では、告知後に値上げされた商品のため、登録できないことを示す文字情報CM31を表示する。これにより、ストアYの管理者等は、商品GD31がセールSL31に登録できない理由を認識することができる。
【0120】
上述のように、提供装置100は、不正値上商品についてはセールへの登録を不可能とし、不正値上商品以外の商品についてのみセールへの登録を可能とすることにより、セール開催直前に値上げするという商品の販売元の不正を抑制しつつ、販売元のセールへの参加を容易にすることができる。なお、価格変更禁止期間において値下げされた商品については、不正値上商品に該当しないとして、セールへの登録を可能としてもよい。
【0121】
〔7.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る提供装置100は、生成部133と、提供部134とを有する。生成部133は、開催期間が設定されたセールであって、所定の電子商取引サービスにおいて販売される商品の価格を値引きするセールに関する情報を生成する。提供部134は、セールの開催の告知日時以降に価格が変更されていない商品をセールに対して登録可能に、商品を販売する販売元にセールに関する情報を提供する。
【0122】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、セールの開催の告知日時以降に価格が変更されていない商品をセールに対して登録可能に、商品を販売する販売元にセールに関する情報を提供することにより、セール開催直前に値上げするという商品の販売元の不正を抑制しつつ、販売元のセールへの参加を容易にすることができる。
【0123】
また、実施形態に係る提供装置100において、提供部134は、告知日時以降に値上げされていない商品をセールに対して登録可能に、商品を販売する販売元にセールに関する情報を提供する。
【0124】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、告知日時以降に値上げされていない商品をセールに対して登録可能に、商品を販売する販売元にセールに関する情報を提供することにより、セール開催直前に値上げするという商品の販売元の不正を抑制しつつ、販売元のセールへの参加を容易にすることができる。
【0125】
また、実施形態に係る提供装置100において、生成部133は、参加条件に基づいて登録可否が設定されたセールに関する情報を生成する。提供部134は、参加条件を満たす販売元が商品をセールに対して登録可能にセールに関する情報を販売元に提供する。
【0126】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、参加条件を満たす販売元が商品をセールに対して登録可能にセールに関する情報を販売元に提供することにより、条件を満たす販売元のみがセールに参加できるため、販売元のセールへの参加を容易にすることができる。
【0127】
また、実施形態に係る提供装置100において、生成部133は、販売元に関する条件を含む参加条件に基づいて登録可否が設定されたセールに関する情報を生成する。
【0128】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、販売元に関する条件を含む条件を満たす販売元のみがセールに参加できるため、販売元のセールへの参加を容易にすることができる。
【0129】
また、実施形態に係る提供装置100において、生成部133は、販売元の評価に関するスコア、または、販売元が提供する商品のキャンセル率に関する条件を含む参加条件に基づいて登録可否が設定されたセールに関する情報を生成する。
【0130】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、販売元の評価に関するスコア、または、販売元が提供する商品のキャンセル率に関する条件を含む条件を満たす販売元のみがセールに参加できるため、販売元のセールへの参加を容易にすることができる。
【0131】
また、実施形態に係る提供装置100において、生成部133は、販売元が提供する商品に関する条件を含む参加条件に基づいて登録可否が設定されたセールに関する情報を生成する。
【0132】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、販売元が提供する商品に関する条件を含む条件を満たす販売元のみがセールに参加できるため、販売元のセールへの参加を容易にすることができる。
【0133】
また、実施形態に係る提供装置100において、生成部133は、販売元が提供する商品の在庫、商品数、または商品の種別に関する条件を含む参加条件に基づいて登録可否が設定されたセールに関する情報を生成する。
【0134】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、販売元が提供する商品の在庫、商品数、または商品の種別に関する条件を含む条件を満たす販売元のみがセールに参加できるため、販売元のセールへの参加を容易にすることができる。
【0135】
また、実施形態に係る提供装置100において、生成部133は、販売元が提供する商品の在庫、商品数、または商品の種別に関する条件を含む参加条件に基づいて登録可否が設定されたセールに関する情報を生成する。
【0136】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、販売元が提供する商品の在庫、商品数、または商品の種別に関する条件を含む条件を満たす販売元のみがセールに参加できるため、販売元のセールへの参加を容易にすることができる。
【0137】
また、実施形態に係る提供装置100において、生成部133は、割引率または割引額に関する条件が設定されたセールに関する情報を生成する。提供部134は、割引率または割引額を指定可能にセールに関する情報を販売元に提供する。
【0138】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、割引率または割引額を指定可能にセールに関する情報を販売元に提供することにより、条件を満たす販売元のみがセールに参加できるため、販売元のセールへの参加を容易にすることができる。
【0139】
また、実施形態に係る提供装置100において、提供部134は、割引率または割引額を商品ごとに指定可能にセールに関する情報を販売元に提供する。
【0140】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、割引率または割引額を商品ごとに指定可能にセールに関する情報を販売元に提供することにより、条件を満たす販売元のみがセールに参加できるため、販売元のセールへの参加を容易にすることができる。
【0141】
また、実施形態に係る提供装置100において、生成部133は、商品を登録可能なエントリー期間が設定されたセールに関する情報を生成する。提供部134は、エントリー期間内において商品を登録可能に、セールに関する情報を販売元に提供する。
【0142】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、エントリー期間内において商品を登録可能に、セールに関する情報を販売元に提供することにより、条件を満たす販売元のみがセールに参加できるため、販売元のセールへの参加を容易にすることができる。
【0143】
また、実施形態に係る提供装置100において、生成部133は、セールに登録された登録済み商品が値引きされていることを示すセール情報を生成する。提供部134は、所定の電子商取引サービスを利用するユーザに開催期間内においてセール情報を提供する。
【0144】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、所定の電子商取引サービスを利用するユーザに開催期間内においてセール情報を提供することにより、ユーザへ適切な情報を提供することができる。
【0145】
また、実施形態に係る提供装置100において、生成部133は、登録済み商品の一覧情報であるセール情報を生成する。提供部134は、ユーザの指定に応じて表示態様を変更可能なセール情報をユーザに提供する。
【0146】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、ユーザの指定に応じて表示態様を変更可能なセール情報をユーザに提供することにより、ユーザへ適切な情報を提供することができる。
【0147】
また、実施形態に係る提供装置100において、提供部134は、登録済み商品のうち、ユーザが指定した条件を満たす商品のみを含むセール情報をユーザに提供する。
【0148】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、登録済み商品のうち、ユーザが指定した条件を満たす商品のみを含むセール情報をユーザに提供することにより、ユーザへ適切な情報を提供することができる。
【0149】
また、実施形態に係る提供装置100は、取得部131を有する。取得部131は、セールに関する情報が提供された販売元から商品の登録に関する情報を取得する。
【0150】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、セールに関する情報が提供された販売元から商品の登録に関する情報を取得することにより、商品の販売元の不正を抑制しつつ、販売元のセールへの参加を容易にすることができる。
【0151】
〔8.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る提供装置100は、例えば図13に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図13は、提供装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM(Read Only Memory)1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0152】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0153】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータをネットワークNを介して他の機器へ提供する。
【0154】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0155】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0156】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る提供装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0157】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の行に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0158】
〔9.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0159】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0160】
また、上述してきた実施形態に記載した各処理は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0161】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0162】
1 提供システム
100 提供装置
121 ストア情報記憶部
122 商品情報記憶部
123 セール情報記憶部
124 条件情報記憶部
130 制御部
131 取得部
132 抽出部
133 生成部
134 提供部
10 端末装置
20 ストア装置
N ネットワーク
【要約】
【課題】商品の販売元の不正を抑制しつつ、販売元のセールへの参加を容易にする。
【解決手段】本願に係る提供装置は、生成部と、提供部とを有する。生成部は、開催期間が設定されたセールであって、所定の電子商取引サービスにおいて販売される商品の価格を値引きするセールに関する情報を生成する。提供部は、セールの開催の告知日時以降に価格が変更されていない商品をセールに対して登録可能に、商品を販売する販売元に前記セールに関する情報を提供する。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13