(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6324981
(24)【登録日】2018年4月20日
(45)【発行日】2018年5月16日
(54)【発明の名称】エンベロープトラッキング用ブーストコンバータ制御
(51)【国際特許分類】
H03F 1/02 20060101AFI20180507BHJP
H02M 3/00 20060101ALI20180507BHJP
【FI】
H03F1/02
H02M3/00 H
【請求項の数】20
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2015-539814(P2015-539814)
(86)(22)【出願日】2013年10月24日
(65)【公表番号】特表2015-534411(P2015-534411A)
(43)【公表日】2015年11月26日
(86)【国際出願番号】US2013066701
(87)【国際公開番号】WO2014066694
(87)【国際公開日】20140501
【審査請求日】2016年9月28日
(31)【優先権主張番号】13/659,667
(32)【優先日】2012年10月24日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100194814
【弁理士】
【氏名又は名称】奥村 元宏
(72)【発明者】
【氏名】マセ、レナート・カール−アクセル
(72)【発明者】
【氏名】シ、ソン・ストン
(72)【発明者】
【氏名】シ、ユンフェイ
【審査官】
▲高▼橋 義昭
(56)【参考文献】
【文献】
特開2004−260509(JP,A)
【文献】
特開平09−186530(JP,A)
【文献】
特開平04−119707(JP,A)
【文献】
特開2005−277559(JP,A)
【文献】
特開2005−102146(JP,A)
【文献】
特開2008−022510(JP,A)
【文献】
特開2010−118918(JP,A)
【文献】
米国特許第05834977(US,A)
【文献】
特開2000−077953(JP,A)
【文献】
国際公開第2007/004518(WO,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2007/0013567(US,A1)
【文献】
特開2007−150872(JP,A)
【文献】
特開昭63−173409(JP,A)
【文献】
特開2004−336626(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H03F 1/02 3/24
H02M 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のヘッドルーム電圧とトラッキング供給電圧のイネーブルピークとの合計が増幅器供給電圧より大きいことを検出することに応答してイネーブル信号をオンにするように構成されるイネーブル生成ブロックと、
第2のヘッドルーム電圧と前記トラッキング供給電圧の目標ピークとの合計を備える目標電圧を生成するように構成される目標生成ブロックと、
を備え、ここにおいて、ブーストコンバータが、前記ブーストコンバータに結合されるブースト供給電圧より高い前記増幅器供給電圧を生成するように構成可能であり、かつここにおいて、前記ブーストコンバータが、前記イネーブル信号がオンにされることに応答してイネーブルにされ、かつイネーブルにされたときに、前記増幅器供給電圧を前記目標電圧にドライブするように構成される、装置。
【請求項2】
前記増幅器供給電圧によって供給される増幅器を更に備え、ここにおいて、前記増幅器は前記トラッキング供給電圧を出力するように構成されるクラスAB増幅器であり、前記トラッキング供給電圧は出力電圧を生成するために入力電圧を増幅するように構成された電力増幅器に供給される、請求項1の装置。
【請求項3】
前記電力増幅器を更に備え、ここにおいて、前記増幅器は前記電力増幅器出力電圧のエンベロープをトラッキングするエンベロープ信号から前記トラッキング供給電圧を生成するように構成される、請求項2の装置。
【請求項4】
前記トラッキング供給電圧の前記イネーブルピークが第1の所定の時間間隔に渡って前記トラッキング供給電圧の前記ピークに対応する、請求項1の装置。
【請求項5】
前記トラッキング供給電圧の前記目標ピークが第2の所定の時間間隔に渡って前記トラッキング供給電圧の前記ピークに対応し、ここにおいて、前記第1及び前記第2の所定の時間間隔が互いに異なる、請求項4の装置。
【請求項6】
前記目標ピーク及び前記イネーブルピークが同一である、請求項4の装置。
【請求項7】
前記第1及び第2のヘッドルーム電圧が互いに異なる、請求項1の装置。
【請求項8】
前記イネーブル生成ブロックが所定のイネーブルオン期間に前記イネーブル信号をオンにするように構成される、請求項1の装置。
【請求項9】
前記トラッキング供給電圧に結合されるバックコンバータを更に備える、請求項1の装置。
【請求項10】
前記イネーブル生成ブロックが、前記ブーストコンバータがデセイブルであるときに、前記合計が前記増幅器供給電圧より大きいことを検出するように構成される、請求項1の装置。
【請求項11】
ブースト供給電圧より高くなるように設定可能な増幅器供給電圧を生成することと、
第1のヘッドルーム電圧とトラッキング供給電圧のイネーブルピークとの合計が前記増幅器供給電圧より大きいことを検出することに応答してイネーブル信号をオンにすることと、
第2のヘッドルーム電圧と前記トラッキング供給電圧の目標ピークとの合計を備える目標電圧を生成することと、
前記イネーブル信号がオンにされることに応答して前記増幅器供給電圧を前記目標電圧にドライブすることと、
を備える、方法。
【請求項12】
トラッキング供給電圧を出力するように構成される増幅器に前記増幅器供給電圧を供給することと、
出力電圧を生成するために入力電圧を増幅するように構成される電力増幅器に前記トラッキング供給電圧を供給することと、
を更に備え、ここにおいて、前記増幅器は前記電力増幅器出力電圧の前記エンベロープをトラッキングするエンベロープ信号から前記トラッキング供給電圧を生成するように構成される、請求項11の方法。
【請求項13】
所定のイネーブルオン期間に前記イネーブル信号をオンに保つことを更に備える、請求項11の方法。
【請求項14】
第1の所定の時間間隔に渡って前記トラッキング供給電圧の前記ピークを検出することによって前記イネーブルピークを生成することと、
前記第1の所定の時間間隔とは異なる第2の所定の時間間隔に渡って前記トラッキング供給電圧の前記ピークを検出することによって前記目標ピークを生成することと、
を更に備える、請求項11の方法。
【請求項15】
前記増幅器供給電圧が前記ブースト供給電圧より高くなるように設定されないときに、前記第1のヘッドルーム電圧と前記イネーブルピークとの前記合計が前記増幅器供給電圧より大きいことを検出することを更に備える、請求項11の方法。
【請求項16】
ブースト供給電圧より高くなるように設定可能な増幅器供給電圧を生成するための手段と、
第1のヘッドルーム電圧とトラッキング供給電圧のイネーブルピークとの合計が前記増幅器供給電圧より大きいことを検出することに応答してイネーブル信号をオンにするための手段と、
第2のヘッドルーム電圧と前記トラッキング供給電圧の目標ピークとの合計を備える目標電圧を生成するための手段と、
前記イネーブル信号がオンにされることに応答して前記増幅器供給電圧を前記目標電圧にドライブするための手段と、
を備える、装置。
【請求項17】
トラッキング供給電圧を出力するように構成される増幅器に前記増幅器供給電圧を供給するための手段と、
出力電圧を生成するために入力電圧を増幅するように構成される電力増幅器に前記トラッキング供給電圧を供給するための手段と、
を更に備え、ここにおいて、前記増幅器は前記電力増幅器出力電圧の前記エンベロープをトラッキングするエンベロープ信号から前記トラッキング供給電圧を生成するように構成される、請求項16の装置。
【請求項18】
所定のイネーブルオン期間に前記イネーブル信号をオンに保持するための手段を更に備える、請求項16の装置。
【請求項19】
第1の所定の時間間隔に渡って前記トラッキング供給電圧の前記ピークを検出することによって前記イネーブルピークを生成するための手段と、
前記第1の所定の時間間隔とは異なる第2の所定の時間間隔に渡って前記トラッキング供給電圧の前記ピークを検出することによって前記目標ピークを生成するための手段と、
を更に備える請求項16の装置。
【請求項20】
前記増幅器供給電圧が前記ブースト供給電圧より高くなるように設定されないときに前記第1のヘッドルーム電圧と前記イネーブルピークとの前記合計が前記増幅器供給電圧より大きいことを検出するための手段を更に備える、請求項16の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 開示は、電力増幅器のためのエンベロープトラッキングに関する。
【背景技術】
【0002】
[0002 ] エンベロープトラッキングは、電力増幅器の効率を向上するための技術である。エンベロープトラッキングシステムにおいて、直流電力消費を最小にしているにものかかわらず、線形性を維持するために電力増幅器を十分なヘッドルーム(無歪限界)で動作する状態を保つように電力増幅器の供給電圧が動的に調整される。電力増幅器の供給電圧は、電力増幅器出力のエンベロープ(包絡線)をトラッキング(追跡)する別の線形増幅器を使用して生成することができる。特定の実施態様において、線形増幅器自体がブーストコンバータによって生成される増幅器供給電圧に結合され、ブーストコンバータは線形増幅器のための昇圧された供給電圧を生成でき、この昇圧された供給電圧はさもなければシステムに利用できる最大供給電圧、即ち、バッテリ電圧を超える。このように、電力増幅器出力は、必要に応じてバッテリ電圧に達する及びバッテリ電圧を超えることさえすることができる。
【0003】
[0003] 効率を向上するために、ブーストコンバータは、電力増幅器に充分なヘッドルームを必要に応じて提供するために必要であるときだけに線形増幅器のための昇圧された供給電圧を生成することができる。ブーストコンバータがオンされないとき、バッテリ電圧が増幅器に増幅器供給電圧として直接に結合されるバイパスモードが提供されてもよい。
【0004】
[0004]改良された効率をETシステムに提供したいという要望を鑑みて、ブーストコンバータが昇圧された供給電圧を生成することを可能にするときを決定し、更にブーストコンバータがイネーブルにされるときに、昇圧された供給電圧がドライブされるべき目標電圧を決定するための技術を提供することが要望されている。
【0005】
[0004]改良された効率をETシステムに提供したいという要望を鑑みて、ブーストコンバータが昇圧された供給電圧を生成することを可能にするときを決定し、更にブーストコンバータがイネーブルにされるときに、昇圧された供給電圧がドライブされるべき目標電圧を決定するための技術に提供することが要望されている。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】
図1は、エンベロープトラッキング(ET)システムの実施を示す。
【
図2】
図2は、Ven及びVtargetがVampを入力として使用して生成されるETシステムの実施を示す。
【
図3】
図3は、現在の開示に従ってイネーブル生成ブロックの典型的な実施形態を示す。
【
図4】
図4は、電圧Pk_detectからイネーブル電圧Venを生成するタイマーロジックブロック(timer logic block)の典型的な実施形態を示す。
【
図5】
図5は、
図4に示される方法を実装しているタイマーロジックブロックに対応する典型的な信号タイミング図を示す。
【
図6】
図6は、現在の開示に従った目標生成ブロックの典型的な実施形態を示す。
【
図7】
図7は、現在の開示による方法の典型的な実施形態を示す。
【
図8】
図8は、ブックコンバータは更にVampに結合される現在の開示の他の典型的な実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0007】
[0013] 開示のさまざまな態様は、添付の図面に関して以下により十分に説明されている。しかしながら、本開示は、多くの異なった形態で実施されてもよく、この開示を通して提供されるいかなる特定の構造又は機能に限定されるように構成されるべきでない。むしろ、これらの形態は、この開示が詳細かつ完全であり、当業者に完全に開示の範囲を伝えるように提供されている。ここでの教示に基づいて当業者は、開示の範囲が本願明細書において開示される開示のいかなる態様もカバーすることを意図しており、開示の他のいかなる態様から独立的に又は組み合わせて実施されることを理解すべきである。例えば、装置は実施されることができる、又は、方法は本願明細書において記載されるいかなる数の態様を使用して実施されることができる。更に、開示の範囲は、ここに記載された開示の種々態様に加えて又は以外に他の構造、機能性又は構造を用いて実施されるような装置又は方法をカバーすることを意図している。本願明細書において記載される開示のいかなる態様も請求項の1つ以上の要素によって実施されることができると理解されるべきである。
【0008】
[0014] 添付の図面と関連して後述する詳細な説明は、発明の典型的な態様の説明として意図しており、本発明が実施されることができる唯一の典型的な態様を表すことを意図していない。この説明の全体にわたって使われている「典型的な」は、「例証、例又は説明として寄与すること」を意味しており、必ずしも好適である又は他の典型的な態様に勝ると解釈されるべきでない。詳細な説明は、典型的な本発明の態様の完全な理解を提供するために具体的な詳細を含む。典型的な本発明の態様がこれらの具体的な詳細なしで実施されることができることは、当業者にとって明らかである。諸事例では、周知の構造及び装置は、本願明細書において示される典型的な態様の新規性を不明瞭となることを避けるためにブロック図で示される。この明細書及び請求項では、用語「モジュール」及び「ブロック」は、記載されている動作を実行するように構成されるエンティティを意味するために互換的に用いてもよい。
【0009】
[0015] この明細書及び請求項では、信号又は電圧の「高い」又は「低い」とする記載は、論理的「高い」又は「低い」状態であるそのような信号又は電圧を示している。それは信号又は電圧に対して「真」(例えば=1)又は「偽」(例えば=0)に対応してもよく(対応しなくてもよい)。当業者は、ここに記載された論理的表現法を修正する、例えば、「高い」を「低い」に及び/又は「低い」を「高い」に変更することができることは言うまでもない。このような代替え例示的実施形態は、現在の開示の範囲内にあることを考慮される。
【0010】
[0016]
図1は、エンベロープトラッキング(ET)システム100の実施を示している。
図1は、説明の便宜上示されており、ETシステムのいかなる特定の実施に現在の開示の範囲を制限することを意図していないことを留意する。例えば、以下に記載されている技術は、
図1に示されていない代替的又は付加的モジュール、例えば、電力増幅器のためのステップダウン電源を生成するためにVbattをVampに結合するバックコンバータ(buck converter)を含むシステムに適用されることができる。
【0011】
[0017]
図1では、電力増幅器(PA)130が入力電圧INを受信し、増幅された出力電圧を生成する。また、「トラッキング供給電圧」を示す電圧Vampは、供給電圧としてPA 130に提供される。Vampは、増幅器140によって少なくとも部分的に発生される。増幅器140はまた、「増幅器供給電圧」を示す電圧VDD_Ampによって供給される。Vampを生成するために、ETシステムの特定の実施態様において、増幅器(Amp)140は、PA出力電圧OUTのエンベロープをトラッキングする電圧Envを増幅することができる。
【0012】
[0018] 増幅器140は、一般に従来から知られている増幅器のタイプ、例えば、クラスA、クラスB、クラスAB、等が存在する。このような典型的な実施形態は、現在の開示の範囲内にあることを考慮される。
【0013】
[0019]PA 130に提供されるトラッキング供給電圧Vampは PA 130の線形動作を確実にするために十分なレベルに維持されることができる、即ち、不必要なDC消費電力を減少しながら十分な「ヘッドルーム」で提供し得る。上述したように、特定の実施態様では、バックコンバータ(図示せず)は、PA 130に給電するために共に供給されてもよく、例えば、PA 130の電力駆動能力を向上するためにVampでPA 130に結合されてもよい。
【0014】
[0020] 特定の動作シナリオにおいて、PAのために充分なヘッドルームを維持するために、Vbattのレベルを超えるレベルにVampをドライブすることが必要となり得る。Vbattはさもなければシステムに利用できる最大供給電圧、例えばシステムのバッテリからの供給電圧である。Vbattは、また、ここにおいて「ブースト電源」として称されることを留意する。増幅器140がVbattより高い出力Vampを生成することを可能にするために、ブーストコンバータ110がVDD_Ampを生成するために設けられてもよい。ブーストコンバータ110は
図1に示されないが従来知られている動作の原理に従って、例えば、昇圧出力電圧を生成するためにインダクタを充電及び放電するように交互に構成される複数のスイッチを用いて、VDD_AmpをVbattより高いレベルに昇圧し得る。
【0015】
[0021] ETシステムの効率を高めるために、ブーストコンバータ110は必要なとき、例えば、VDD_AmpがPA 130のための充分なヘッドルームを維持するためにVbattより高くなることを必要とすると決定されるときだけにオンにされ又はイネーブルにされてもよい。このように、ブーストコンバータ110は、VDD_Ampが、VenがVBattより高いレベルに上昇されるとき、即ち、ブーストコンバータ110がイネーブルにされ又はオンにされるべきときを示す「イネーブル」信号電圧Venを入力として受信できる。この明細書において及び請求項において、ブーストコンバータ110がイネーブルにされるべきことを信号伝達するVenに対応する事象(event)が「ターンオン」である「イネーブル信号」の事象を示してもよい。
【0016】
[0022] ブーストコンバータ110は、また、ブーストコンバータ110がイネーブルされるときに、VDD_Ampが上昇されるべきレベルを示す目標電圧Vtargetを備えてもよい。当然のことながらVbattより高いVDD_Ampを提供することが必要でないときには、ブーストコンバータ110はオフにされる、又はデセイブルされる(disabled)、ないしはVbattをVDD_Ampに直接に結合する「バイパス」モードで提供されてもよい。
【0017】
[0023]
図2は、Ven及びVtargetが入力としてVampを使用して生成されるETシステム200の実施形態を示している。
図2は、説明目的のためにだけ示されており、Ven及び/又はVtargetを生成するための任意の特定の技術に本開示の範囲を制限することを意味していないことを留意する。
【0018】
[0024]
図2において、イネーブル生成ブロック210は、イネーブル電圧Venを生成するためにVampに結合される。目標生成ブロック220は、目標電圧Vtargetを生成するためにVampに結合される。
【0019】
[0025]
図2は、説明の便宜上示しており、Ven及びVtargetが示されるように必ずしも生成されるETシステムに、現在の開示の範囲を制限することを意味していないことを留意する。例えば、(図示していない)特定の実施態様では、Vtargetは
図2に示すようにVampから生成されてもよいが、Venは周知の他の技術を用いて(例えば、Vampと関係なく、及び/又はソフトウェアベースの事象駆動技術を用いて)生成されてもよい。同様に、VenはVamp、及び他の技術を用いて生成されるVtargetから生成されてもよい。この種の代替実施態様は、現在の開示の範囲内であると考えられる。
【0020】
[0026]
図3は、現在の開示に従ってイネーブル生成ブロック210の典型的な実施形態210.1を示している。
図3は、説明の便宜上示しており、示された技術を組み込んでいる典型的な実施形態に本開示の範囲を制限することを意図していないことを留意する。
【0021】
[0027]
図3において、Vampは第1の所定の時間ウィンドウ、例えば、TWIN1上のVampのピーク値を検出するように構成されるピーク検出器320に結合される。Vampの検出されたピーク値は電圧Pk_Vamp1として出力され、また、ここでは「イネーブルピーク」として示される。更に、プログラム可能なヘッドルームブロック310は所定のヘッドルーム電圧HR_1、即ち「第1のヘッドルーム電圧」を生成する。HR_1は静的値(static value)であってもよく、又は例えば、マイクロプロセッサ、など(
図3には示されていない)を用いて動的に書き込まれてもよいレジスタ(図示せず)の内容に対応してもよい。
【0022】
[0028] 加算器330は信号330aを生成するためにPk_Vamp1をHR_1に加算する。信号330aはコンパレータ340の正極(+)入力に結合される。コンパレータ340の負極(−)入力が、Vbattに結合する。コンパレータ340は、出力電圧Pk_detectを生成する。Pk_detectは、Vampのピーク値Pk_Vamp1とヘッドルーム電圧HR_1との加算が電圧Vbattを上回るかどうかの指標を提供する。Pk_detectが高であり、その時、PA 130に充分なヘッドルームを提供する場合、ブーストコンバータ110はVbattより高いVDD_Ampを生成するためにイネーブルにされなければならない。
【0023】
[0029] 更に、電圧Pk_detectからイネーブル電圧Venを生成するタイマーロジックブロック350が、
図3に示される。タイマーロジックブロック350の動作が
図4の方法400を参照して説明される。方法400は、説明の便宜上示しており、示された方法を組み込んでいるタイマーロジックブロックの典型的な実施形態に本開示の範囲を制限することを意図していないことを留意する。
【0024】
[0030]
図4において、ブロック410で、Venは、最初、デセイブルにされ、又はバイパスモードで構成されているブーストコンバータ110に対応して、0に設定される。
【0025】
[0031] ブロック420で、Pk_detectが高(high)かどうか検出される。YESの場合は、方法はブロック430へ進む。NOであれば、方法はブロック420で待ち続ける。
【0026】
[0032] ブロック430で、Venは1に設定される。ある具体例では、当然ながら、Venが1に設定されるとき、例えば、Vbattより高いレベルにVDD_Ampを上昇するためにイネーブルにされてもよい。
【0027】
[0033] ブロック440で、方法はVenを持続期間TONに1に等しく保つ。ある具体例では、TONは「イネーブルオン期間(enable on duration)」を示し、例えば、マイクロプロセッサ、その他(
図4に図示せず)を使用して書き込まれることができるレジスタ(図示せず)の内容に対応して予めプログラムされた持続期間であってもよい。TONが経過したあと、方法はブロック410へ戻って、Venは再び0に設定されてもよい。
【0028】
[0034] ある具体例では、TONの継続期間は、所定の周波数を有するクロックによって駆動されるカウンタ(図示せず)を使用して、測定されてもよい。当業者は代替技術がTONを測定するために直ちに使用されることができ、この種の代替典型的な実施形態は本開示の範囲内であると考えられることは当然である。
【0029】
[0035]
図5は、方法400を実施するタイマーロジックブロック350に対応する典型的な信号タイミング図を示している。
図5は、説明の便宜上示しており、示される特定のタイミング関係を有する信号に本開示の範囲を制限することを意図していないことを留意する。
【0030】
[0036]
図5において、時間t0で、Pk_detectは低から高へ遷移(transition)するように見られる。これは、例えば、t0前のVbatt未満であることからt0でのVbattより大きくなることに遷移する
図3の電圧330aに対応し得る。
【0031】
[0037] 時間t0で対応して、Venは高に遷移するPk_detectに応答して低から高へ遷移するように見られる。Ven=1の設定は、例えば、
図4のブロック430に従って行われてもよい。
【0032】
[0038] Venは、Venが高(high)から低(low)へ遷移するとき、時間t2まで高を維持するように見られる。t0とt2間の持続期間は、
図4のブロック440に関して上記で前に説明したイネーブルオン期間TONに対応し得る。特に、Venは高であるPk_detectを検出することに応答してt0で低から高に遷移し、Venは低に戻る前に持続期間TONの間高にとどまる。Venは、t0とt2間のPk_detectにおける任意の遷移にかかわらずPk_detectの立ち上がりエッジに続いて高のままである。例えば、Pk_detectの立ち下がりエッジがt1で生じるときに、Venは高いままである。
【0033】
[0039] ある具体例では、電圧330aを生成するために加算器によって行われる加算が、ブーストコンバータ110が遮断されるときでも生じる、即ち、加算器330と比較器340が、Venがブーストコンバータ110のオン/オフ動作の状態に関係なく、高にアサートされる必要があるかどうかを連続的に決定するよう機能できることは当然のことである。
【0034】
[0040] イネーブル生成ブロック210.1のタイマーロジックブロック350によって実行される方法400の典型的な実施形態が本願明細書において記載されると共に、代替方式が現在の開示を考慮して直ちに引き出されることができることはいうまでもない。例えば、代替典型的な実施形態(図示せず)では、イネーブルオン期間TONは、「イネーブルオン期間」レジスタ(図示せず)の内容に書き込むことによって再プログラムされ得るパラメータである。更に、Venが高になるときに対応する「イネーブルオン間隔(enable on interval)」は、例えば、
図4のブロック440で及び
図5の時間t0とt2との間で示されるように、Pk_detectが高になった後の持続期間TONの間持続するように示されていながら、代替典型的な実施形態では、イネーブルオン期間は他の事象に基づいて開始又は停止するように選択されてもよい。例えば、イネーブルオン期間は、Pk_detectの立ち上がりエッジから始まり、Pk_detectの立ち下がりエッジの後の持続期間TON’まで持続する、即ち、イネーブルオン間隔はt1−t0+TON’の期間の間持続してもよい。この種の代替典型的な実施形態及び現在の開示(しかし、本願明細書において明示的に記載されない)を考慮して当業者によって導き出せる他の代替典型的な実施形態は、現在の開示の範囲内であると理解される。
【0035】
[0041]
図6は、現在の開示に従って目標生成ブロック220の典型的な実施形態220.1を示している。
図6は、説明の便宜上示しており、示された技術を組み込んでいる典型的な実施形態に本開示の範囲を制限することを意図していないことを留意する。
【0036】
[0042]
図6において、Vampは第2の所定の時間ウィンドウ、例えばTWIN2上のVampのピーク値を検出するように構成されるピーク検出器620に結合される。目標生成ブロック220.1のピーク検出器620によって使用される時間ウィンドウTWIN2は一般に、イネーブル生成ブロック210.1のピーク検出器320によって使用される時間ウィンドウTWIN1から独立し得る、即ち、イネーブル及び目標生成のために使用されるピーク検出時間ウィンドウは、互いに異なってもよいことに留意する。しかし特定の代替典型的な実施形態において、時間ウィンドウは、同じであってもよい。全てのこの種の代替典型的な実施形態は、現在の開示の範囲内であると考えられる。
【0037】
[0043] ピーク検出器620の「目標ピーク」としてここに示された出力Pk_Vamp2は加算器630に結合される。加算器はVtargetを生成するために、Pk_Vamp2をプログラム可能なヘッドルームブロック610によって発生されるヘッドルーム電圧HR_2、即ち、「第2のヘッドルーム電圧」に加算する。ブロック610によって生成されるHR_2はイネーブル生成ブロック210.1のプログラム可能なヘッドルームブロック310によって生成されるHR_1から独立していてもよい、即ち、イネーブル及び目標生成のために使用されるヘッドルーム電圧は一般に互いに独立していてもよい。しかし特定の代替典型的な実施形態において、ヘッドルーム電圧は、同じであってもよい。全てのこの種の代替典型的な実施形態は、現在の開示の範囲内にあると考えられる。加算器630の出力は、ブーストコンバータ110のための目標電圧Vtargetとして提供され得る。
【0038】
[0044]
図7は、現在の開示による方法700の典型的な実施形態を示す。
図7は、説明の目的のためだけ示されており、記載されている方法のいかなる特定の典型的な実施形態にも、現在の開示の範囲を制限することを意図していないことを留意する。
【0039】
[0045]
図7において、ブロック710で、ブースト供給電圧より高くなるように設定できる増幅器供給電圧が生成される。
【0040】
[0046] ブロック720で、イネーブル信号は、第1のヘッドルーム電圧とトラッキング供給電圧のイネーブルピークとの合計が、増幅器供給電圧より大きいことを検出することに応答してオンになる。
【0041】
[0047] ブロック730で、第2のヘッドルーム電圧とトラッキング供給電圧の目標ピークとの合計でなる目標電圧が生成される。
【0042】
[0048] ブロック740で、増幅器供給電圧は、オンにされているイネーブル信号に応答して目標電圧にドライブされる。
【0043】
[0049]
図8はバックコンバータが更にVampにされている現在の開示の代替典型的な実施形態800を示す。
図8は、説明の便宜上示しており、バックコンバータを組み込んでいる典型的な実施形態に本開示の範囲を制限することを意図していないことに留意する。
図2及び8に同様にラベル付けされた要素は、特に明記しない限り、類似した機能性を実行している要素と対応できる。
【0044】
[0050]
図8において、バックコンバータ810は、PA 130のトラッキング供給電圧Vampに結合される。バックコンバータ810は、必要に応じてVbattをVbattより低いVampのレベルに変換することができる。バックコンバータ810は、
図1に示されていないが従来知られている動作原理に従って、例えば、段階的に低下する出力電圧を生成するためにインダクタを充電及び放電するように交互に構成される複数のスイッチを用いて、Vbattより低いVampのレベルを生成することができる。例えば、バックコンバータ810が、例えば、PA 130に電源の低周波内容を供給することができることはいうまでもないが、その一方で、増幅器140は、例えば、PA出力電圧のエンベロープの変動に起因してPA 130に電源の高周波数内容を供給することができる。
【0045】
[0051] この明細書及び請求項において、要素が他の要素に「接続される(connected to)」又は「結合される(coupled to)」と参照されるとき、他の要素又は介在要素に直接接続し得ることが存在してもよいことは理解される。これに反して、要素が他の要素に「直接に接続される(directly connected to)」又は「直接に結合される(directly coupled to)」を参照した時、介在要素は存在しない。更に、要素が他の要素に「電気的に結合される」を参照しているとき、低抵抗の経路がそのような要素間に存在することを示しており、一方要素が他の要素に単に「結合される(coupled)」ことを参照するとき、そのような要素間には低抵抗の経路が存在してもしなくてもよい。
【0046】
[0052]当業者は、情報及び信号が様々な異なる技術(technologies)及び技法(techniques)のいずれかを使用していることを表されることができることを理解するであろう。上記の説明の全体にわたって参照されることができる、例えば、データ、インストラクション、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁場又は分子、光学場又は分子、若しくはそれらの任意の組合わせによって表すことができる。
【0047】
[0053]当業者は、さまざまな図示する論理ブロック、モジュール、回路及び本願明細書において開示される典型的な態様と関連して記載されているアルゴリズムステップが電子ハードウェア、コンピューターソフトウェア又は両方の組合せとして実行されることを理解するだろう。ハードウェア及びソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、さまざまな図示する構成要素、ブロック、モジュール、回路及びステップは、それらの機能性に関して一般に上述した。そのような機能性がハードウェア又はソフトウェアとして実施されるかどうかは特定のアプリケーション及び総体システムに課せられた設計制約に依存する。熟練社は各特定のアプリケーションに対して様々な方法で説明した機能性を実施することができるが、この種の実施の決定は本発明の典型的な態様の範囲から逸脱するように解釈されてはならない。
【0048】
[0054]本願明細書において開示される典型的な態様と関連して記載されているさまざまな図示する論理ブロック、モジュール及び回路は、本願明細書に記載されている機能を実行するように設計されていた、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向けIC(ASIC)、フィールド・プログラム可能なゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラマブルロジックデバイス、離散的ゲート又はトランジスターロジック、離散的ハードウェア構成要素又はそれのいかなる組合せによって実施され又は実行されてもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいが、択一的に、プロセッサは任意の一般的プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ又は状態装置であってもよい。プロセッサは、また、コンピュータ機器の組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSCコアと関連する一つ以上のマイクロプロセッサ又はこの種の他のいかなる構成として実行されることができる。
【0049】
[0055] 本願明細書において開示される典型的な態様と関連して記載されている方法又はアルゴリズムのステップはハードウェアで直接に、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで又は二つの組合せで実施されてもよい。ソフトウェアモジュールはランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ(ROM)、電気的プログラム可能ROM(EPROM)、電気的消去可能ROM(EEPROM)、レジスタ、ハードディスク、リムーバブル・ディスクにあることができる。CD−ROM又は従来知られている他のいかなる形式の記憶媒体に存在する。典型的な記憶媒体はプロセッサが記憶媒体から情報を読み込む及びに情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合される。択一的に、記憶媒体はプロセッサに一体的であってもよい。プロセッサ及び記憶媒体は、ASICにあってもよい。ASICは、ユーザ端末に存在することができる。択一的に、プロセッサ及び記憶媒体は、ユーザ端末の離散的な構成要素として存在することができる。
【0050】
[0056] 一つ以上の典型的な態様において、記載されている機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はいかなる組合せで実施され得る。ソフトウェアで実施される場合、機能はコンピュータ読取り可能媒体上の一つ以上のインストラクション又はコードとして記憶されてもよく又は伝送されてもよい。コンピュータ可読メディアは、コンピュータ記憶媒体及び一方から他方の場所にコンピュータプログラムの転送することを容易にするいかなる媒体も含む通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスできるあらゆる利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、このようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROM又は他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置又はその他の磁気記憶デバイス、あるいは、データ構造又は命令の形式で所望のプログラムコードを記憶又は伝送するために使用可能であり、かつコンピュータによってアクセスされうるその他任意の媒体を備えうる。また、いかなる接続も、適切にはコンピュータ読取り可能媒体と呼ばれる。例えば、ソフトウェアがウェブサイト、サーバ又は同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイスト・ペア、デジタル加入者回線(DSL)又は赤外線、無線及びマイクロ波のようなワイヤレス技術を用いて送信されれば、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイスト・ペア、DSL又は赤外線、無線及びマイクロ波のようなワイヤレス技術は媒体の定義に含まれる。ここに使用されるような、ディスク(disk)及びディスク(disc)はコンパクトディスク(CD)、レーザーディスク(登録商標)、光ディスク、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク及びディスクを含む、但し、ディスク(disks)は通常ではデータを磁気的に再生し、これに対してディスク(disc)はデータをレーザによって光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読メディアの範囲内で含まれなければならない。
【0051】
[0057] 開示された典型的な実施形態の上記説明は、いかなる当業者であっても、本発明の製造又は使用を可能にするように提供される。これらの態様に対するさまざま改良は当業者に容易に明らかとなり、ここに定義された一般的な原理は、本開示の趣旨又は範囲を逸脱することなく、他の態様に適用されうる。従って、本開示は、ここに示された態様に限定されるようには意図されず、ここに開示される原理及び新規な特徴と一致する最も広い範囲を与えられることとなる。
以下に本件出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 第1のヘッドルーム電圧とトラッキング供給電圧のイネーブルピークとの合計が増幅器供給電圧より大きいことを検出することに応答してイネーブル信号をオンするように構成されるイネーブル生成ブロックと、第2のヘッドルーム電圧と前記トラッキング供給電圧の目標ピークとの前記合計を備える目標電圧を生成するように構成される目標生成ブロックと、を備え、ここにおいて、ブーストコンバータが、前記ブーストコンバータに結合されるブースト供給電圧より高い前記増幅器供給電圧を生成するように構成可能であり、かつここにおいて前記ブーストコンバータがオンされている前記イネーブル信号に応答してイネーブルにされ、かつイネーブルにされたときに、前記増幅器供給電圧を前記目標電圧にドライブするように構成される、装置。
[2] 前記増幅器供給電圧によって供給される増幅器を更に備え、ここにおいて前記増幅器は前記トラッキング供給電圧を出力するように構成されるクラスAB増幅器であり、前記トラッキング供給電圧は出力電圧を生成するために入力電圧を増幅するように構成された電力増幅器に供給される、[1]の装置。
[3] 前記電力増幅器を更に備え、ここにおいて前記増幅器は前記電力増幅器出力電圧の前記エンベロープをトラッキングするエンベロープ信号から前記トラッキング供給電圧を生成するように構成される、[2]の装置。
[4] 前記トラッキング供給電圧の前記イネーブルピークが第1の所定の時間間隔に渡って前記トラッキング供給電圧の前記ピークに対応する、[1]の装置。
[5] 前記トラッキング供給電圧の前記目標ピークが第2の所定の時間間隔に渡って前記トラッキング供給電圧の前記ピークに対応し、ここにおいて前記第1及び前記第2の所定の時間間隔が互いに異なる、[4]の装置。
[6] 前記目標ピーク及び前記イネーブルピークが同一である、[4]の装置。
[7] 前記第1及び第2のヘッドルーム電圧が互いに異なる、[1]の装置。
[8] 前記イネーブル生成ブロックが所定のイネーブルオン期間に前記イネーブル信号をオンするように構成される、[1]の装置。
[9] 前記トラッキング供給電圧に結合されるバックコンバータを更に備える、[1]の装置。
[10] 前記イネーブル生成ブロックが、前記ブーストコンバータがデセイブルであるときに前記増幅器供給電圧より大きい前記合計を検出するように構成される、[1]の装置。
[11] ブースト供給電圧より高くなるように設定可能な増幅器供給電圧を生成すること、第1のヘッドルーム電圧とトラッキング供給電圧のイネーブルピークとの合計が前記増幅器供給電圧より大きいことを検出することに応答してイネーブル信号をオンにすることと、第2のヘッドルーム電圧と前記トラッキング供給電圧の目標ピークとの前記合計を備える目標電圧を生成することと、オンされている前記イネーブル信号に応答して前記増幅器供給電圧を前記目標電圧にドライブすることと、を備える、方法。
[12] トラッキング供給電圧を出力するように構成される増幅器に前記増幅器供給電圧を供給することと、出力電圧を生成するために入力電圧を増幅するように構成される電力増幅器に前記トラッキング供給電圧を供給することと、を更に備え、ここにおいて前記増幅器は前記電力増幅器出力電圧の前記エンベロープをトラッキングするエンベロープ信号から前記トラッキング供給電圧を生成するように構成される、[11]の方法。
[13] 所定のイネーブルオン期間に前記イネーブル信号をオンに保つことを更に備える、[11の方法。
[14] 第1の所定の時間間隔に渡り前記トラッキング供給電圧の前記ピークを検出することによって前記イネーブルピークを生成することと、前記第1の所定の時間間隔とは異なる第2の所定の時間間隔に渡って前記トラッキング供給電圧の前記ピークを検出することによって前記目標ピークに生成することと、を更に備える、[11]の方法。
[15] 前記増幅器供給電圧が前記ブースト供給電圧より高くなるように設定されないときに、前記第1のヘッドルーム電圧と前記増幅器供給電圧より大きい前記イネーブルピークとの合計を検出することを更に備える、[11]の方法。
[16] ブースト供給電圧より高くなるように設定可能な増幅器供給電圧を生成するための手段と、第1のヘッドルーム電圧とトラッキング供給電圧のイネーブルピークとの合計が前記増幅器供給電圧より大きいことを検出することに応答してイネーブル信号をオンにするための手段と、第2のヘッドルーム電圧と前記トラッキング供給電圧の目標ピークとの合計を備える目標電圧を生成するための手段と、オンされている前記イネーブル信号に応答して前記増幅器供給電圧を前記目標電圧にドライブするための手段と、を備える、[11]の装置。
[17] トラッキング供給電圧を出力するように構成される増幅器に前記増幅器供給電圧を供給するための手段と、出力電圧を生成するために入力電圧を増幅するように構成される電力増幅器に前記トラッキング供給電圧を供給するための手段と、ここにおいて前記増幅器は前記電力増幅器出力電圧の前記エンベロープをトラッキングするエンベロープ信号から前記トラッキング供給電圧を生成するように構成される、[16]の装置。
[18] 所定のイネーブルオン期間の間、前記イネーブル信号をオンに保持するための手段を更に備える、[16]の装置。
[19] 第1の所定の時間間隔に渡り前記トラッキング供給電圧の前記ピークを検出することによって前記イネーブルピークを生成するための手段と、前記第1の所定の時間間隔とは異なる第2の所定の時間間隔に渡って前記トラッキング供給電圧の前記ピークを検出することによって前記目標ピークに生成するための手段と、を更に備える[16]の装置。
[20] 前記増幅器供給電圧が前記ブースト供給電圧より高くなるように設定されないときに前記第1のヘッドルーム電圧と前記増幅器供給電圧より大きい前記イネーブルピークとの合計を検出するための手段を更に備える、[16]の装置。