特許第6325020号(P6325020)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6325020
(24)【登録日】2018年4月20日
(45)【発行日】2018年5月16日
(54)【発明の名称】リターナブル輸送パレット
(51)【国際特許分類】
   B65D 19/12 20060101AFI20180507BHJP
   B65D 21/032 20060101ALN20180507BHJP
【FI】
   B65D19/12 Z
   !B65D21/032
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-102566(P2016-102566)
(22)【出願日】2016年5月23日
(65)【公開番号】特開2017-210240(P2017-210240A)
(43)【公開日】2017年11月30日
【審査請求日】2017年6月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】593232402
【氏名又は名称】親和パッケージ株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】595071405
【氏名又は名称】三菱電機ロジスティクス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107423
【弁理士】
【氏名又は名称】城村 邦彦
(74)【代理人】
【識別番号】100120949
【弁理士】
【氏名又は名称】熊野 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100093997
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 秀佳
(72)【発明者】
【氏名】徳重 望
(72)【発明者】
【氏名】宮後 安一
(72)【発明者】
【氏名】金澤 純也
【審査官】 新田 亮二
(56)【参考文献】
【文献】 特開平07−132934(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3055398(JP,U)
【文献】 特開平06−312740(JP,A)
【文献】 特開平09−066938(JP,A)
【文献】 特開昭62−016344(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 19/00 − 19/44
B65D 21/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
矩形状床パネルと、前記床パネルの四辺に立設可能な4枚の側壁パネルと、立設した前記側壁パネルの上框に嵌合可能な縁部を有する矩形状天板とを有するリターナブル輸送パレットであって、当該輸送パレットは、組み立て状態では前記床パネルに立設した対向する2枚の側壁パネルの上框相互間に2本の天梁が着脱自在に掛け渡され、折畳み状態では前記矩形状床パネルの上に前記側壁パネルを積み重ねてその上に前記天板を被せ、前記2本の天梁は前記積み重ねた4枚の側壁パネルを間に挟む位置で前記床パネルの対向する二辺に沿って位置決め可能とされ、かつ、当該位置決め状態の2本の天梁の高さを、前記積み重ね状態の4枚の側壁パネルの高さ以上としたことを特徴とするリターナブル輸送パレット。
【請求項2】
前記天梁の長手方向両端部に、組み立て状態の前記側壁パネルの上框に上方から係合可能な溝部を有する係合部材を設け、当該係合部材は前記折畳み状態で前記床パネルの四隅に立設されて当該立設状態の係合部材の上端部に前記天板の四隅を嵌合可能にしたことを特徴とする請求項1に記載のリターナブル輸送パレット。
【請求項3】
前記床パネルの四辺に、組み立て状態で前記側壁パネルの下框を差し込み可能なグリップ金具を配設し、前記折畳み状態で前記天梁を前記グリップ金具によって前記床パネルの対向する二辺に沿って位置決め可能にしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のリターナブル輸送パレット。
【請求項4】
前記側壁パネルが2枚の側パネルと2枚のつまパネルで構成され、前記床パネルの四辺に、前記側パネルの下框を、前記側パネルを外側傾斜状態にして差し込み可能な側グリップ金具と、前記つまパネルの下框を、前記つまパネルを外側傾斜状態にして差し込み可能なつまグリップ金具が配設された請求項1から3のいずれか1項に記載のリターナブル輸送パレットにおいて、前記天梁を前記つまグリップ金具によって位置決め可能にしたことを特徴とする請求項3に記載のリターナブル輸送パレット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車部品等の輸送に使用される折畳み可能なリターナブル輸送パレットに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車部品等を輸送する輸送パレットは、ボルトや釘を使用せずに、簡単に組み立て・解体ができるようにしたものが一般的に使用されている。当該輸送パレットは輸送先で解体・廃棄されるワンウェイタイプと、折畳み可能で再利用するリターナブルタイプがある。
【0003】
リターナブルタイプは2つの形式があり、第1の形式は特許文献1(特許第3392308号公報)に記載のように、側パネルが床パネルに対して支点ピンで固定されたものである。この形式の輸送パレットは、つまパネルを取り外して床パネル上に載置した後、側パネルを支点ピンを中心として内側に回転させ、つまパネル上に重ね合わせて収納する。
【0004】
第2の形式は特許文献2(特許第4549120号公報)に記載のように、すべての側壁パネルが床パネルから取り外し可能とされたもので、取り外した側壁パネルを床パネル上に重ね合わせて収納する。いずれの形式も折畳み状態では4枚の側壁パネルを床パネル上に積み重ね、その上に天板を被せる。
【0005】
リターナブルの第1、第2のいずれの形式でも、折畳み状態の輸送パレットを段積みする場合、床パネル上の側壁パネルに上段の輸送パレットの重量が作用しないように、床パネルの四隅に固定支柱を設けることが行われている。例えば特許文献3(特許第4277070号公報)の図2の支柱4は、このような「固定支柱」の1つである。当該固定支柱によって上段の輸送パレットの重量を支えることで、リターン輸送中の段積み姿勢を安定化し、床パネル上の側壁パネルを変形や損傷から保護するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第3392308号公報
【特許文献2】特許第4549120号公報
【特許文献3】特許第4277070号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献3のように床パネルの四隅に固定支柱を設けると、床パネル上に貨物を搭載する作業の邪魔になる。
【0008】
そこで本発明の目的は、折畳み状態で段積みした輸送パレットの重量を、従来の固定支柱を使用することなく、下段の輸送パレットの床パネルに直接伝達可能なリターナブル輸送パレットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するため、本発明は、矩形状床パネルと、前記床パネルの四辺に立設可能な4枚の側壁パネルと、立設した前記側壁パネルの上框に嵌合可能な縁部を有する矩形状天板とを有するリターナブル輸送パレットであって、当該輸送パレットは、組み立て状態では前記床パネルに立設した対向する2枚の側壁パネルの上框相互間に2本の天梁が着脱自在に掛け渡され、折畳み状態では前記矩形状床パネルの上に前記側壁パネルを積み重ねてその上に前記天板を被せ、前記2本の天梁は前記積み重ねた4枚の側壁パネルを間に挟む位置で前記床パネルの対向する二辺に沿って位置決め可能とされ、かつ、当該位置決め状態の2本の天梁の高さを、前記積み重ね状態の4枚の側壁パネルの高さ以上としたことを特徴とするリターナブル輸送パレットである。
【発明の効果】
【0010】
本発明のリターナブル輸送パレットは、折畳み状態において床パネル上の側壁パネルを間に挟む位置で床パネルの対向する二辺に沿って2本の天梁を位置決め可能とし、当該位置決め状態の2本の天梁の高さを積み重ね状態の側壁パネルの高さ以上としたので、
(1)従来の固定支柱を廃止して折畳み状態で段積みした上段の輸送パレットの重量を2本の天梁により支えることができる。
(2)従来の固定支柱を省略することで、床パネル上の邪魔がなくなって貨物の搭載作業が容易になり、また輸送パレットの重量とコストを低減することができる。
(3)従来の床パネル上における天梁のための収納スペースや天梁位置決め用部材を不要化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1A】本発明の実施形態に係る輸送パレットの組み立て状態の斜視図である。
図1B図1Aの輸送パレットから天板を取り外した状態の斜視図である。
図2A】折畳みのため床パネル上に側壁パネルを積み重ねた状態の斜視図である。
図2B図2Aの床パネル上に天梁を配置した状態の斜視図である。
図2C図2Bの側壁パネル上に天板を配置した状態の斜視図である。
図2D図2Cの輸送パレットを段積みした状態の斜視図である。
図3】床パネルの角部の斜視図である。
図4A】折畳みのため床パネル上に天梁を配置する途中状態を示す斜視図である。
図4B】床パネル上に天梁を配置完了した状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。なお、全図を通じて同一又は相当部分には同一符号を付することで重複した説明を適宜省略することとする。
【0013】
図1A図1Bは本発明の実施形態に係るリターナブル輸送パレット100をつま面側(長手側)から見た斜視図である。図1Aは組み立て状態を示し、この組み立て状態から天板150を取り外した状態が図1Bである。
【0014】
この輸送パレット100は、図1A図1Bで前後方向に対向した2枚のつまパネル110と、左右方向に対向した2枚の側パネル120を有する。これら4枚の側壁パネルを矩形状の床パネル130の四辺に垂直に立てた後に、隣り合う側壁バネル同士を互いに連結する。これで当該4枚の側壁パネルが床パネル130と一体化され、4枚の側壁バネルが床パネル130から分離不能になる。
【0015】
(床パネル)
床パネル130の本体部分は図3のように波板鋼板132で構成され、当該波板鋼板132の下側に3本の滑材131が等間隔で配置されている。そしてこれら滑材131の相互間にフォークリフトの爪を差し込み可能とされている。床パネル130は図示例では長方形であるが、正方形で構成することも可能である。
【0016】
(天梁)
対向する2枚の側パネル120の上框120a相互間には、2本の天梁140が互いに平行状に架け渡されている。当該天梁140は、側パネル120の上端部相互間(上框120a相互間)を連結して輸送パレット100の強度を向上するためのもので、2本の天梁140の両端部が上框120aの長手方向中央部に係合されている。このような天梁140は従来の輸送パレットでも使用されているが、本発明の実施形態は当該天梁140を従来の固定支柱の代わりとして兼用することが特徴であり、これにより折畳み状態における従来の天梁140のための収納スペースや天梁位置決め用部材を不要化することも可能になる。
【0017】
天梁140は詳しくは、図1B図4A図4Bに示すように、板状の本体部分140aの長手方向両端部に、側パネル120の上框120aに上方から着脱自在に係合可能な係合部材140bを結合したものである。この係合部材140bは、コ字状断面を有する溝形鋼で構成されている。そして図1Aの輸送パレットの組み立て状態で係合部材140bの溝部に側パネル120の上框120aを嵌合することで、側パネル120の内外方向の動きを拘束するようにしている。
【0018】
係合部材140bの長さ(高さ)は、図4Bのように天梁140を縦にして床パネル130の上に載せた状態で、床パネル130から係合部材140bの上端までの高さH1が、4枚の側壁パネルを積み重ねた合計高さH2と比べて、同等か或いは数ミリ又は数センチ高く設定されている(H2≦H1)。
【0019】
また天梁140の本体部分140aと係合部材140bは、同じ幅(高さ)とするか、或いは係合部材140bの方を本体部分140aよりもやや高くする。本体部分140aと係合部材140bを同じ幅(高さ)にすると、折畳み状態で天板150の下面を本体部分140aでも支持することができるので、リターン輸送中の輸送パレットの段積み姿勢安定化に有効である。
【0020】
前述した高さ関係(H2≦H1)にすることにより、後述するように上段の輸送パレット100の重量が4つの係合部材140bを介して下段の床パネル130に支持される。したがって、上段の輸送パレット100の重量がすべて係合部材140bに作用し、当該重量が下段の側壁パネル(つまパネル110、側パネル120)に作用することがない。
【0021】
係合部材140bは溝形鋼で構成されて断面がコ字状のため、図4Bのように縦に配置した場合に、輸送パレット100の重量を支える柱部材としての必要強度を容易に確保することができる。したがって、上段の輸送パレット100の重量を係合部材140bによって安定的に支持することができる。
【0022】
なお、図2C又は図4Bのように縦に配置した状態の係合部材140bの位置は、凸部151の位置と垂直方向でできるだけ接近していることが望ましい。上段の輸送パレット100の重量は凸部151の周囲に作用するため、当該重量をできるだけ直接的に係合部材140bで支持するためである。
【0023】
(側壁パネル)
側壁パネルを構成するつまパネル110と側パネル120は、山形鋼と溝形鋼を溶接接合した矩形状フレームと、その内側に配設された波板鋼板で構成されている。側壁パネルの構成はこれに限定されるものではなく、例えば角パイプや形鋼等を格子状に組み合わせた側壁パネルとしてもよい。
【0024】
床パネル130は図3のように波板鋼板を主体としたもので、当該波板鋼板の下側に滑材131が配置されている。床パネル130の上面の対向するニ辺の両端及び中央の3箇所に、側パネル120の下框を差し込んで固定するための側グリップ金具130a、130bが配設されている。この側グリップ金具130a、130b相互間に溝部130cが形成され、当該溝部130cに側パネル120の下框を差し込んで位置決めするように構成されている。
【0025】
内側の側グリップ金具130aは下框の位置決め用で垂直に立ち上がっているのに対し、外側の側グリップ金具130bは抜止め用で内側に傾斜している。この外側の側グリップ金具130bは左右に分割され、中央部130dが下側でU字状に折り返されて滑材131の上端に形成された水平フランジ状の縁部をグリップする。
【0026】
側グリップ金具130a、130bに差し込む側パネル120の下框には、波板鋼板の下端部に連結された山形鋼の水平板部120bが位置している(図1A図1B参照)。輸送パレット100の組み立て状態では当該水平板部120bの外側端部が外側の側グリップ金具130bに係合する。
【0027】
床パネル130の残りの対向するニ辺に、つまパネル110の下框110b(図2A参照)を差し込んで固定するためのつまグリップ金具130d、130eが配設されている。内側のつまグリップ金具130dは下框の位置決め用で垂直に立ち上がっているのに対し、外側のつまグリップ金具130eは抜止め用で内側に傾斜している。そして、つまグリップ金具130d、130e相互間の溝部130fに、外側傾斜にしたつまパネル110の下框110bを差し込んだ後、当該つまパネル110を垂直状態に立ち上げることで下框110bを位置決めする。
【0028】
つまパネル110の左右両側縁には、溝形鋼を使用した柱部110cが配設されている。当該柱部110cを側パネル120の両側縁に係合するこで、当該側パネル120の内外方向の傾動が規制される。
【0029】
(天板)
天板150は、図2Cのように床パネル130と同じ大きさの矩形状平板の四辺に、下方に向かって延びた縁部150aを形成したものである。当該縁部150aを、図4Bのように縦に配置した天梁140の外側と、床パネル130上の最上層のつまパネル110の柱部110cの外側に配置するようにしている。
【0030】
天板150の四隅上面には半球状の凸部151が形成されている。一方、床パネル130の下側に配置された滑材131の両端部には前記凸部151が嵌合可能な大きさの丸穴131aが形成されている。そして、組み立て状態及び折畳み状態の輸送パレット100を段積みする際は、当該丸穴131aに下段の輸送パレット100の半球状凸部151を嵌合する。これにより、組み立て状態及び折畳み状態での輸送パレット100の段積み時に、パレット相互の横ズレが規制される。
【0031】
(輸送パレットの折畳み)
輸送パレット100は以上のように構成され、この輸送パレット100を図1Aの組み立て状態で輸送した後でリターン輸送のために折畳む場合は、まず図1Bのように天板150を取り外す。次に図2Aのように、床パネル130から取り外した4枚の側壁パネルを床パネル130上に積み重ねる。
【0032】
積み重ねる順番は、2枚の側パネル120を最初に載せ、その上に2枚のつまパネル110を載せる。これは最上層につまパネル110を配置して、その柱部110cが天板150の縁部150aの内側に配置されるようにするためである。
【0033】
このように4枚の側壁パネルを積み重ねた後、床パネル130の対向する二辺に配置されたつまグリップ金具130d、130e間の溝部130fに、図4Bのように天梁140を縦にして嵌合する。すなわち、2本の天梁140を、4枚の側壁パネルを間に挟む位置で、床パネル130の対向する二辺に沿って位置決めする。この位置決め状態で、2本の天梁140の上端部は、積み重ねた4枚の側壁パネルの上端部に比べて、前述した高さ関係(H2≦H1)により、側壁パネルの上端部と同等高さか、或いは側壁パネルの上端部よりも数ミリ又は数センチだけ上方に突出する。
【0034】
次に、図2Cのように積み重ねた4枚の側壁パネルの上に天板150を被せる。これにより、天板150の四隅が係合部材140bの上端部に嵌合される。そして天板150の縁部150aが、図4Bのように縦に配置した天梁140の外側と、床パネル130上の最上層のつまパネル110の柱部110cの外側に当接する。
【0035】
従来は床パネル130の四隅に配置した固定支柱の上端部に天板150を載せる構成であったため、積み重ね状態の側壁パネル(つまパネル110、側パネル120)の端部(上框110a、120aと下框110b、120b)が図2Aの状態で外側に露出していた。これに比べて本発明の実施形態では、図2Cのように側壁パネル(つまパネル110、側パネル120)の端部(上框と下框)が天梁140で覆われて隠れる。
【0036】
このため、折畳み状態の形態安定性が従来よりも高まる。具体的には、床パネル130と天板150との間にあるつまパネル110又は側パネル120が、図2C或いは図2Dにおいて、手前側に位置ズレするのを天梁140によって防止することができる。
【0037】
図2Cの折畳み状態で、図2Dのように輸送パレット100を複数段で積み上げることが可能である。この段積み状態において、天梁140の係合部材140bを介して、上段の輸送パレット100の重量が下段の輸送パレット100の床パネル130に直接伝達される。したがって、床パネル130上の側壁パネルには上段の輸送パレット100の重量がまったく作用せず、段積み状態でリターン輸送する際の側壁パネルの変形、損傷を防止することができる。
【0038】
(輸送パレットの組み立て)
図2Cの折畳み状態の輸送パレット100を図1Aの組み立て状態に組み立てるには、天板150をいったん取り外して図2Bの状態にする。その後、図2Aのように天梁140を取り外し、この状態から4枚の側壁パネルを床パネル130上から取り除く。そして床パネル130上に貨物を搭載し、当該貨物をバンド等で適宜保定した後、床パネル130の四辺に側壁パネルを順次立設する。
【0039】
すなわち、まず2枚のつまパネル110を床パネル130のつまグリップ金具130d、130eの間の溝部130fに外側傾斜状態で斜め上方から挿入する。その後つまパネル110を垂直に立てることで、つまパネル110の下框110bの水平板部が外側のつまグリップ金具130eに係合し、つまパネル110が上方に抜けないようになる。次に2枚の側パネル120を外側傾斜状態にして、その下框を側グリップ金具130a、130bの溝部130cに斜め方向から挿入する。その後、側パネル120を垂直に立てることで、側パネル120の下框(水平板部)120bが、外側の側グリップ金具130bに係合し、側パネル120が上方に抜けないようになる。側パネル120を垂直に立てる際、先に立てたつまパネル110の両側の柱部110cを側パネル120の左右両側部の柱部の溝部に嵌合する。
【0040】
つまパネル110と側パネル120の左右両側部相互間には、上下方向の移動を規制し合う係合部が配設されているので、以上のように4枚の側壁パネルが互いに係合させることで、すべての側壁パネルが床パネル130から離脱不能となる。
【0041】
このように4枚の側壁パネルを床パネル130の四辺に離脱不能に立設した状態で、図1Bのように2本の天梁140を側パネル120の上框120a相互間に掛け渡し、最後に側壁パネルの上框に図1Aのように天板150を被せる。これで輸送パレットの組み立てを完了する。
【0042】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能である。例えば前記実施形態では天梁140をつまグリップ金具によって位置決めしたが、2本の天梁をつまパネル110の上框相互間に架け渡す場合は、当該2本の天梁を床パネル130の短手側二辺に配置された側グリップ金具によって位置決めすることも可能である。また前記実施形態では側壁パネルをすべて床パネル130から取り外し可能に構成したが、前述した特許文献1の第1の形式のように、2枚の側パネル120を床パネル130に対して支点ピンで回動可能に連結することも可能である。
【符号の説明】
【0043】
100:輸送パレット 110:つまパネル
110b:つまパネルの下框 110c:つまパネルの柱部
120:側パネル 120a:側パネルの上框
120b:側パネルの下框(水平板部) 130:床パネル
130a、130b:側グリップ金具 130c:溝部
130d:隙間部 130d、130e:つまグリップ金具
130f:溝部 131:滑材
131a:滑材の丸穴 140:天梁
140a:天梁の本体部分 140b:天梁の係合部材
150:天板 150a:天板の縁部
151:半球状凸部
図1A
図1B
図2A
図2B
図2C
図2D
図3
図4A
図4B