(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6325095
(24)【登録日】2018年4月20日
(45)【発行日】2018年5月16日
(54)【発明の名称】カード無しで現金引き出しする取引方法及び装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 40/02 20120101AFI20180507BHJP
【FI】
G06Q40/02
【請求項の数】10
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-523261(P2016-523261)
(86)(22)【出願日】2014年6月9日
(65)【公表番号】特表2016-537713(P2016-537713A)
(43)【公表日】2016年12月1日
(86)【国際出願番号】CN2014079520
(87)【国際公開番号】WO2014187400
(87)【国際公開日】20141127
【審査請求日】2017年5月30日
(31)【優先権主張番号】201310478317.1
(32)【優先日】2013年10月14日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】509024525
【氏名又は名称】ゼットティーイー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】110002066
【氏名又は名称】特許業務法人筒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジア,シン
【審査官】
貝塚 涼
(56)【参考文献】
【文献】
特開2004−303057(JP,A)
【文献】
特開2002−366744(JP,A)
【文献】
特開2007−226675(JP,A)
【文献】
特開2012−113341(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2011/0016047(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の銀行サーバが、ユーザからのカード無し現金引き出しの予約要求を受信した時、前記予約要求がカード無し現金引き出しの条件を満たす銀行間でのカード無し現金引き出しの予約要求であるか否かを判定することと、
前記予約要求が銀行間でのカード無し現金引き出しの予約要求であり、且つカード無し現金引き出しの条件を満たす場合、第1の銀行サーバが、予め記憶されている銀行サーバと銀行識別情報とのマッピング関係に基づいて、前記予約要求における銀行識別情報に対応する第2の銀行サーバを確定することと、
第2の銀行サーバが受信した銀行間でのカード無し現金引き出し情報に基づいて、制御している現金引き出し端末にユーザによるカード無し現金引き出し操作の受付を許可するように、第1の銀行サーバが、前記予約要求に対応する銀行間でのカード無し現金引き出し情報を確定された第2の銀行サーバに通知することとを含むカード無しで現金引き出しする取引方法。
【請求項2】
前記第1の銀行サーバが前記要求に対応する銀行間でのカード無し現金引き出し情報を確定された第2の銀行サーバに通知するステップの後、
第2の銀行サーバが、受信した銀行間でのカード無し現金引き出し情報を審査することと、
受信した銀行間でのカード無し現金引き出し情報が審査にパスした後、第2の銀行サーバが、受信した銀行間でのカード無し現金引き出し情報に基づいて、制御している現金引き出し端末にユーザによるカード無し現金引き出し操作の受付を許可することとを更に含む請求項1に記載のカード無しで現金引き出しする取引方法。
【請求項3】
第2の銀行サーバが受信した銀行間でのカード無し現金引き出し情報に基づいて、制御している現金引き出し端末にユーザによるカード無し現金引き出し操作の受付を許可するように、前記第1の銀行サーバが、前記予約要求に対応する銀行間でのカード無し現金引き出し情報を確定された第2の銀行サーバに通知するステップの後、
第2の銀行サーバが、制御している現金引き出し端末から送信されたカード無し現金引き出し要求を受信した時、予め記憶されている、第1の銀行サーバから受信された銀行間でのカード無し現金引き出し情報のうち、前記カード無し現金引き出し要求におけるカード無し現金引き出し情報に合致するものがあるか否かを解析することと、
第2の銀行サーバが、予め記憶されている、第1の銀行サーバから受信された銀行間でのカード無し現金引き出し情報のうち、前記現金引き出し要求における現金引き出し情報に合致するものがある場合に、カード無し現金引き出し要求を送信した現金引き出し端末を、カード無し現金引き出し操作を行うように制御することとを更に含む請求項1又は2に記載のカード無しで現金引き出しする取引方法。
【請求項4】
前記銀行間でのカード無し現金引き出し情報は、特定の現金引き出し端末の識別子と、銀行間でのカード無し現金引き出しのための証明情報とを含む請求項3に記載のカード無しで現金引き出しする取引方法。
【請求項5】
カード無し現金引き出し操作に成功した後、第2の銀行サーバが、前記カード無し現金引き出しの予約情報に取引完成フラグを設定し、前記取引完成フラグが設定されたカード無し現金引き出しの予約情報を第1の銀行サーバに送信することを更に含む請求項1に記載のカード無しで現金引き出しする取引方法。
【請求項6】
ユーザからのカード無し現金引き出しの予約要求を受信した時、前記予約要求がカード無し現金引き出しの条件を満たす銀行間でのカード無し現金引き出しの予約要求であるか否かを判定するように構成される解析モジュールと、
前記予約要求が銀行間でのカード無し現金引き出しの予約要求であり、且つカード無し現金引き出しの条件を満たす場合、予め記憶されている銀行サーバと銀行識別情報とのマッピング関係に基づいて、前記予約要求における銀行識別情報に対応する第2の銀行サーバを確定するように構成される処理モジュールと、
第2の銀行サーバが受信した銀行間でのカード無し現金引き出し情報に基づいて、制御している現金引き出し端末にユーザによるカード無し現金引き出し操作の受付を許可するように、前記予約要求に対応する銀行間でのカード無し現金引き出し情報を確定された第2の銀行サーバに通知するように構成されるデータ受送信モジュールとを備えるカード無しで現金引き出しする取引装置。
【請求項7】
受信した銀行間でのカード無し現金引き出し情報を審査し、受信した銀行間でのカード無し現金引き出し情報が審査にパスした後、受信した銀行間でのカード無し現金引き出し情報に基づいて、制御している現金引き出し端末にユーザによるカード無し現金引き出し操作の受付を許可するように構成される審査モジュールを更に含む請求項6に記載のカード無しで現金引き出しする取引装置。
【請求項8】
前記解析モジュールは更に、制御している現金引き出し端末から送信されたカード無し現金引き出し要求を受信した時、予め記憶されている、第1の銀行サーバから受信された銀行間でのカード無し現金引き出し情報のうち、前記カード無し現金引き出し要求におけるカード無し現金引き出し情報に合致するものがあるか否かを解析するように構成され、
処理モジュールは、予め記憶されている、第1の銀行サーバから受信された銀行間でのカード無し現金引き出し情報のうち、前記現金引き出し要求における現金引き出し情報に合致するものがある場合に、カード無し現金引き出し要求を送信した現金引き出し端末を、カード無し現金引き出し操作を行うように制御するように構成される請求項6又は7に記載のカード無しで現金引き出しする取引装置。
【請求項9】
前記銀行間でのカード無し現金引き出し情報は、特定の現金引き出し端末の識別子と、銀行間でのカード無し現金引き出しのための証明情報とを含む請求項6に記載のカード無しで現金引き出しする取引装置。
【請求項10】
前記処理モジュールは更に、カード無し現金引き出し操作に成功した後、前記カード無し現金引き出しの予約情報に取引完成フラグを設定し、前記取引完成フラグが設定されたカード無し現金引き出しの予約情報をデータ受送信モジュールにより第1の銀行サーバに送信するように構成される請求項6に記載のカード無しで現金引き出しする取引装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、銀行取引分野に関し、特に、カード無しで現金引き出しする取引方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
日常生活において、人々は多くの銀行カードを持って、それを管理することが非常に不便になり、常に持っていると失ったり壊れたりする問題が発生する。しかし、銀行カードを持っていない時、現金が必要になると、非常に不便である。これにより、カード無しで現金引き出しする技術が提案されている。
【0003】
現在のカード無しで現金引き出しするサービスは殆ど、モバイルバンキングを介して現金引き出しを予約し、携帯電話番号、予約番号、銀行から送信されたランダムパスワード等の情報に基づいて、有効な予約期間内に、対応する銀行の現金引き出し端末からカード無しで現金引き出しすることである。例えば、平安銀行の場合、カード保有者がモバイルバンキング業務を開通した後、予めモバイルバンキングを介してカード無しの現金引き出しを予約し、予約に成功した後、平安銀行の現金引き出し端末で携帯電話番号又は予約番号を入力し、携帯電話で平安銀行のサーバから送信されたセキュリティコードメッセージを受信し、その後、現金引き出し端末にメッセージのセキュリティコードと、引き出し金額と、銀行カードのパスワードを入力して、カード無しの現金引き出しを完成する。
【0004】
しかしながら、既存のカード無しの現金引き出し方式はただ、該当銀行の範囲内での使用に限定され、銀行間で現金引き出しすることはできない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の実施例は、銀行間でのカード無しの現金引き出しを実現することで、ユーザが位置するエリアにおける最も近い現金引き出し端末にて即時にカード無しの現金引き出し操作を行うことができ、ユーザの体験を向上可能であるカード無しで現金引き出しする取引方法及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施例は、
第1の銀行サーバが、ユーザからのカード無し現金引き出しの予約要求を受信した時、前記予約要求がカード無し現金引き出しの条件を満たす銀行間でのカード無し現金引き出しの予約要求であるか否かを判定することと、
前記予約要求が銀行間でのカード無し現金引き出しの予約要求であり、且つカード無し現金引き出しの条件を満たす場合、第1の銀行サーバが、予め記憶されている銀行サーバと銀行識別情報とのマッピング関係に基づいて、前記予約要求における銀行識別情報に対応する第2の銀行サーバを確定することと、
第2の銀行サーバが受信した銀行間でのカード無し現金引き出し情報に基づいて、制御している現金引き出し端末にユーザによるカード無し現金引き出し操作の受付を許可するように、第1の銀行サーバが、前記予約要求に対応する銀行間でのカード無し現金引き出し情報を確定された第2の銀行サーバに通知することと、を含むカード無しで現金引き出しする取引方法を提供する。
【0007】
前記第1の銀行サーバが前記要求に対応する銀行間でのカード無し現金引き出し情報を確定された第2の銀行サーバに通知するステップの後、当該方法は、
第2の銀行サーバが、受信した銀行間でのカード無し現金引き出し情報を審査することと、
受信した銀行間でのカード無し現金引き出し情報が審査にパスした後、第2の銀行サーバが、受信した銀行間でのカード無し現金引き出し情報に基づいて、制御している現金引き出し端末にユーザによるカード無し現金引き出し操作の受付を許可することと、を更に含むことが好ましい。
第2の銀行サーバが受信した銀行間でのカード無し現金引き出し情報に基づいて、制御している現金引き出し端末にユーザによるカード無し現金引き出し操作の受付を許可するように、前記第1の銀行サーバが、前記予約要求に対応する銀行間でのカード無し現金引き出し情報を確定された第2の銀行サーバに通知するステップの後、当該方法は、
第2の銀行サーバが、制御している現金引き出し端末から送信されたカード無し現金引き出し要求を受信した時、予め記憶されている、第1の銀行サーバから受信された銀行間でのカード無し現金引き出し情報のうち、前記カード無し現金引き出し要求におけるカード無し現金引き出し情報に合致するものがあるか否かを解析することと、
第2の銀行サーバが、予め記憶されている、第1の銀行サーバから受信された銀行間でのカード無し現金引き出し情報のうち、前記現金引き出し要求における現金引き出し情報に合致するものがある場合に、カード無し現金引き出し要求を送信した現金引き出し端末を、カード無し現金引き出し操作を行うように制御することと、を更に含むことが好ましい。
【0008】
前記銀行間でのカード無し現金引き出し情報は、特定の現金引き出し端末の識別子と、銀行間でのカード無し現金引き出しのための証明情報と、を含むことが好ましい。
【0009】
当該方法は、カード無し現金引き出し操作に成功した後、第2の銀行サーバが、前記カード無し現金引き出しの予約情報に取引完成フラグを設定し、前記取引完成フラグが設定されたカード無し現金引き出しの予約情報を第1の銀行サーバに送信することを更に含むことが好ましい。
【0010】
本発明の実施例は、
ユーザからのカード無し現金引き出しの予約要求を受信した時、前記予約要求がカード無し現金引き出しの条件を満たす銀行間でのカード無し現金引き出しの予約要求であるか否かを判定するように構成される解析モジュールと、
前記予約要求が銀行間でのカード無し現金引き出しの予約要求であり、且つカード無し現金引き出しの条件を満たす場合、予め記憶されている銀行サーバと銀行識別情報とのマッピング関係に基づいて、前記予約要求における銀行識別情報に対応する第2の銀行サーバを確定するように構成される処理モジュールと、
第2の銀行サーバが受信した銀行間でのカード無し現金引き出し情報に基づいて、制御している現金引き出し端末にユーザによるカード無し現金引き出し操作の受付を許可するように、前記予約要求に対応する銀行間でのカード無し現金引き出し情報を確定された第2の銀行サーバに通知するように構成されるデータ受送信モジュールと、を備えるカード無しで現金引き出しする取引装置を提供する。
【0011】
当該装置は、
受信した銀行間でのカード無し現金引き出し情報を審査し、受信した銀行間でのカード無し現金引き出し情報が審査にパスした後、受信した銀行間でのカード無し現金引き出し情報に基づいて、制御している現金引き出し端末にユーザによるカード無し現金引き出し操作の受付を許可するように構成される審査モジュールを更に含むことが好ましい。
【0012】
前記解析モジュールは更に、制御している現金引き出し端末から送信されたカード無し現金引き出し要求を受信した時、予め記憶されている、第1の銀行サーバから受信された銀行間でのカード無し現金引き出し情報のうち、前記カード無し現金引き出し要求におけるカード無し現金引き出し情報に合致するものがあるか否かを解析するように構成され、
処理モジュールは、予め記憶されている、第1の銀行サーバから受信された銀行間でのカード無し現金引き出し情報のうち、前記現金引き出し要求における現金引き出し情報に合致するものがある場合に、カード無し現金引き出し要求を送信した現金引き出し端末を、カード無し現金引き出し操作を行うように制御するように構成されることが好ましい。
【0013】
前記銀行間でのカード無し現金引き出し情報は、特定の現金引き出し端末の識別子と、銀行間でのカード無し現金引き出しのための証明情報と、を含むことが好ましい。
【0014】
前記処理モジュールは更に、カード無し現金引き出し操作に成功した後、前記カード無し現金引き出しの予約情報に取引完成フラグを設定し、前記取引完成フラグが設定されたカード無し現金引き出しの予約情報をデータ受送信モジュールにより第1の銀行サーバに送信するように構成されることが好ましい。
【発明の効果】
【0015】
既存技術に対し、本発明の実施例によると、第1の銀行サーバは、ユーザによるカード無し現金引き出しの予約要求を受信した時、前記予約要求がカード無し現金引き出しの条件を満たす銀行間でのカード無し現金引き出し要求であるか否かを判定し、前記予約要求がカード無し現金引き出しの条件を満たす銀行間でのカード無し現金引き出し要求である場合、前記予約要求における銀行識別情報に対応する第2の銀行サーバを確定し、カード無し現金引き出し情報を第2の銀行サーバに通知し、第2の銀行サーバは制御されている端末にユーザによるカード無し現金引き出しを受け取るように許可する。これにより、銀行間でのカード無し現金引き出しを実現し、ユーザが位置するエリアにおける最も近い現金引き出し端末にて即時にカード無しの現金引き出し操作を行うことができ、ユーザの体験を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明に係るカード無しで現金引き出しする取引方法の第1の実施例を示すフローチャートである。
【
図2】本発明に係るカード無しで現金引き出しする取引方法の第2の実施例を示すフローチャートである。
【
図3】本発明に係るカード無しで現金引き出しする取引方法の第3の実施例を示すフローチャートである。
【
図4】本発明に係るカード無しで現金引き出しする取引装置の好適な実施例の機能を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の目的の達成、機能特徴、メリットを実施例を結合しつつ図面を参照して更に説明する。
【0018】
なお、ここで説明する具体的な実施例は本発明を限定するものではなく、本発明を解釈するものである。
【0019】
図1は、本発明のカード無しで現金引き出しする取引方法の第1の実施例を示すフローチャートである。
【0020】
なお、
図1に示すフローチャートは好適な実施例にすぎず、当業者であれば、本発明の構想を中心としてなす実施例は以下の技術案にカバーされている範囲を離脱しないことを理解できる。
【0021】
第1の銀行サーバは、ユーザのカード無し現金引き出しの予約要求を受信した時、前記予約要求がカード無し現金引き出しの条件を満たす銀行間でのカード無し現金引き出しの予約要求であるか否かを判定し、前記予約要求がカード無し現金引き出しの条件を満たす銀行間でのカード無し現金引き出しの予約要求である場合、予め記憶されている銀行サーバと銀行識別情報とのマッピング関係に基づいて、前記予約要求における銀行識別情報に対応する第2の銀行サーバを確定し、第2の銀行サーバが受信した銀行間でのカード無し現金引き出し情報に基づいて、制御している現金引き出し端末にユーザによるカード無し現金引き出し操作の受付を許可するように、前記予約要求に対応する銀行間でのカード無し現金引き出し情報を確定された第2の銀行サーバに通知する。
【0022】
以下は、本実施例によるカード無しの現金引き出しを制御する取引方法を一歩一歩実現する具体的なステップである。
【0023】
第1の銀行サーバが、ユーザからのカード無し現金引き出しの予約要求を受信した時、前記予約要求がカード無し現金引き出しの条件を満たす銀行間でのカード無し現金引き出しの予約要求であるか否かを判定する(ステップS11)。
【0024】
具体的に、第1の銀行サーバは、ユーザの登録及び第1の銀行サーバ上の前記ユーザに関連する情報の閲覧に供するヒューマン・コンピュータインタラクションインタフェースを提供し、該ヒューマン・コンピュータインタラクションインタフェースには、例えば銀行カード番号管理メニューなどの業務メニュー、取引情報調査、及びカード無し現金引き出し等の第1の銀行サーバにより提供される任意の業務操作情報がある。第1の銀行サーバへの登録ユーザ名と登録パスワードをログインし、該ユーザ名とユーザの唯一の通信手段とをバインドし、通信手段は携帯番号又はメールアドレス等の任意の唯一の通信手段であることができる。ユーザが、第1の銀行サーバのアプリケーションの端末をアップロードし、ログリンされた登録ユーザ名と登録パスワードで第1の銀行サーバに登録し、第1の銀行サーバが提供したヒューマン・コンピュータインタラクションインタフェースを介して閲覧操作する。第1の銀行サーバは、ユーザからのカード無し現金引き出しの予約要求を受信した時、前記予約要求がカード無し現金引き出しの条件を満たす銀行間でのカード無し現金引き出しの予約要求であるか否かを判定する。前記予約要求には、予約した銀行カード番号、予約したカード無し現金引き出し銀行の識別情報、引き出し金額、現金引き出しするユーザの携帯番号等が含まれている。第1の銀行サーバは、ユーザのカード無し現金引き出しの予約要求を受信した時、該ユーザ名にバインドされた通信手段に対応するデスティネーションアドレスにランダムセキュリティコードを送信し、ユーザが端末上のヒューマン・コンピュータインタラクションインタフェースを介して前記セキュリティコードを入力した時、前記予約要求がカード無し現金引き出しの条件を満たすと判定し、予約要求における予約したカード無し現金引き出し銀行の識別情報を第1の銀行の識別情報と比較し、銀行間でのカード無し現金引き出しであるか否かを検証し、予約要求における予約したカード無し現金引き出し銀行の識別情報が第1の銀行の識別情報に一致しない場合に、当該カード無し現金引き出しの予約要求が銀行間でのカード無し現金引き出しの予約要求であると判定する。前記銀行識別情報は、銀行名又は該銀行が許可した現金引き出し端末の識別子等の銀行の具体的なタイプを識別できる情報であることができる。前記予約要求が銀行間でのカード無し現金引き出しの予約要求であるとともに、カード無し現金引き出しの条件を満たす場合には、以下のステップS12を実行し、前記予約要求がカード無し現金引き出しの条件を満たしていない場合には、ユーザに予約失敗を報知し、ユーザに再度予約可能であることを報知する。前記予約要求が第1の銀行自身のカード無し現金引き出しの予約要求であり、且つカード無し現金引き出しの条件を満たす場合には、ユーザがカード無しで現金引き出しすることのできる任意の現金引き出し端末でカード無し現金引き出し操作を行うように、ユーザに予約成功を通知する。
【0025】
前記予約要求が銀行間でのカード無し現金引き出しの予約要求であるとともに、カード無し現金引き出しの条件を満たす場合に、第1の銀行サーバが、予め記憶されている銀行サーバと銀行識別情報とのマッピング関係に基づいて、前記予約要求における銀行識別情報に対応する第2の銀行サーバを確定する(ステップS12)。
【0026】
第2の銀行サーバが受信した銀行間でのカード無し現金引き出し情報に基づいて、制御している現金引き出し端末にユーザによるカード無し現金引き出し操作の受付を許可するように、第1の銀行サーバが、前記予約要求に対応する銀行間でのカード無し現金引き出し情報を確定された第2の銀行サーバに通知する(ステップS13)。
【0027】
具体的に、前記予約要求が銀行間でのカード無し現金引き出しの予約要求であり、且つカード無し現金引き出しの条件を満たす場合、第1の銀行サーバが、カード無し予約要求におけるカード無し現金引き出し銀行の識別情報を取得し、予め記憶されている銀行サーバと銀行識別情報とのマッピング関係に基づいて、前記予約要求における銀行識別情報に対応する第2の銀行サーバを確定し、即ち、ユーザが第2の銀行でカード無しで現金引き出しすると確定する。第2の銀行サーバが受信した銀行間でのカード無し現金引き出し情報に基づいて、制御している現金引き出し端末にユーザによるカード無し現金引き出し操作の受付を許可するように、第1の銀行サーバが、前記予約要求に対応する銀行間でのカード無し現金引き出し情報を確定された第2の銀行サーバに通知する。第2の銀行サーバは、受信した銀行間でのカード無し現金引き出し情報を審査し、受信した銀行間でのカード無し現金引き出し情報が審査にパスした後、受信した銀行間でのカード無し現金引き出し情報に基づいて、制御している現金引き出し端末にユーザによるカード無し現金引き出し操作の受付を許可する。本実施例では、第1の銀行サーバがカード無しで現金引き出しする取引を制御することが好ましいが、本発明の他の実施例において、第3方のサーバによって制御することもでき、その具体的なプロセスは以下の通りである。第3方のサーバと各銀行サーバとの間に通信接続を確立してデータのやり取りを行う。また、ユーザが該第3方のサーバへの登録名と登録パスワードをログインし、該第3方のサーバのアプリケーションをアップロードして登録し、前記第3方のサーバはいずれの銀行口座番号のカード無し現金引き出しの予約要求も受信可能であり、受信した予約要求における予約内容を、銀行カード番号と銀行サーバとのマッピング関係に基づいて、前記カード無し現金引き出しの予約要求に対応する第1の銀行サーバを確定し、前記カード無し現金引き出しの予約要求を確定された第1の銀行サーバに送信し、また、前記予約要求が銀行間でのカード無し現金引き出しの予約要求であるか否かを解析し、予約要求における予約したカード無し現金引き出し銀行の識別情報を第1の銀行識別情報と比較して、銀行間でのカード無し現金引き出しであるか否かを検証し、予約要求における予約したカード無し現金引き出し銀行の識別情報が第1の銀行識別情報に一致しない場合に、該カード無し現金引き出しの予約要求が銀行間でのカード無し現金引き出しの予約要求であると判定する。第3方のサーバは、前記予約要求が銀行間でのカード無し現金引き出しの予約要求であり、且つカード無し現金引き出しの条件を満たす場合に、予め記憶されている銀行サーバと銀行識別情報とのマッピング関係に基づいて、前記予約要求における銀行識別情報に対応する第2の銀行サーバを確定し、第2の銀行サーバが受信した銀行間でのカード無し現金引き出し情報に基づいて、制御している現金引き出し端末にユーザによるカード無し現金引き出し操作の受付を許可するように、前記予約要求に対応する銀行間でのカード無し現金引き出し情報を確定された第2の銀行サーバに通知する。
【0028】
本発明の他の実施例において、予約要求には、第2の銀行の特定の現金引き出し端末の識別情報が更に含まれることができ、前記特定の現金引き出し端末の識別情報は第2の銀行中の指定された一つの現金引き出し端末の識別子で、二次元コード等の、現金引き出し端末を区別できる任意の情報であることができる。第2の銀行サーバは、第1の銀行から送信されたカード無し現金引き出し情報を受信した時、受信したカード無し現金引き出し情報に含まれている第2の銀行の特定の現金引き出し端末の識別情報を取得し、受信した銀行間でのカード無し現金引き出し情報を審査する。受信した銀行間でのカード無し現金引き出し情報が審査にパスした後、第2の銀行サーバは、受信した銀行間でのカード無し現金引き出し情報中の第2の銀行の特定の現金引き出し端末の識別情報に基づいて、制御している、前記特定の現金引き出し端末の識別情報に対応する現金引き出し端末に、ユーザによるカード無し現金引き出し操作の受付を許可する。即ち、前記特定の現金引き出し端末の識別情報に対応する現金引き出し端末のみに、ユーザによるカード無し現金引き出し操作を受け付けるように許可し、ユーザはその予約要求に含まれている特定の現金引き出し端末の識別情報に対応する現金引き出し端末にてカード無し現金引き出し操作を行うしかできない。特定の現金引き出し端末の識別情報に対応する現金引き出し端末にカード無しの現金引き出しを許可することで、ユーザがカード無し現金引き出し情報により、任意の地域における現金引き出し端末でカード無し現金引き出し操作を行うことを防止し、資金管理リスクを低減する。
【0029】
本実施例において、第1の銀行サーバは、ユーザのカード無し現金引き出しの予約要求を受信した時、前記予約要求がカード無し現金引き出しの条件を満たす銀行間でのカード無し現金引き出し要求であるか否かを判定し、前記予約要求が銀行間でのカード無し現金引き出しの予約要求であるとともに、カード無し現金引き出しの条件を満たす場合に、前記予約要求における銀行識別情報に対応する第2の銀行サーバを確定し、第2の銀行サーバが制御している端末にユーザによるカード無し現金引き出しの受付を許可するように、カード無し現金引き出し情報を第2の銀行サーバに通知する。これにより、銀行間でのカード無し現金引き出しを実現し、ユーザが位置するエリアにおける最も近い現金引き出し端末にて即時にカード無しの現金引き出し操作を行うことができ、ユーザの体験を向上させることができる。
【0030】
図2は、本発明によるカード無しで現金引き出しする取引方法の第2の実施例を示すフローチャートである。
【0031】
上述した第1の実施例に基づいて、ステップS13の後、該方法は更に以下のステップを含む。
【0032】
第2の銀行サーバが、制御している現金引き出し端末から送信されたカード無し現金引き出し要求を受信すると、予め記憶されている、第1の銀行サーバから受信された銀行間でのカード無し現金引き出し情報のうち、前記カード無し現金引き出し要求中のカード無し現金引き出し情報に合致するものがあるか否かを解析する(ステップS14)。
【0033】
第2の銀行サーバは、予め記憶されている、第1の銀行サーバから受信された銀行間でのカード無し現金引き出し情報のうち、前記現金引き出し要求中の現金引き出し情報に合致するものがある場合に、カード無し現金引き出し要求を送信した現金引き出し端末を、カード無し現金引き出し操作を行うように制御する(ステップS15)。
【0034】
具体的に、第2の銀行サーバは、第1の銀行サーバから送信された銀行間でのカード無し現金引き出し情報を受信した時、第2の銀行サーバにより制御されている現金引き出し端末にユーザによるカード無し現金引き出し操作の受付を許可した後、該銀行間でのカード無し現金引き出し情報を予め記憶する。第2の銀行サーバは、制御している許可済みの現金引き出し端末から送信されたカード無し現金引き出し要求を受信した時、予め記憶されている、第1の銀行サーバから受信した銀行間でのカード無し現金引き出し情報のうち、前記カード無し現金引き出し要求中のカード無し現金引き出し情報に合致するものがあるか否かを解析する。第2の銀行サーバは、予め記憶されている、第1の銀行サーバから受信された銀行間でのカード無し現金引き出し情報のうち、前記現金引き出し要求中の現金引き出し情報に合致するものがある場合に、カード無し現金引き出し要求を送信した現金引き出し端末を、カード無し現金引き出し操作を行うように制御する。一方、予め記憶されている、第1の銀行サーバから受信された銀行間でのカード無し現金引き出し情報のうち、前記カード無し現金引き出し要求中のカード無し現金引き出し情報に合致するものがない場合に、ユーザに、カード無しの現金引き出しに失敗し、正確なカード無し現金引き出し情報を再び入力することを報知する。カード無しの現金引き出しを予約した有効期限が設定された場合には、前記カード無し現金引き出し要求が有効期限を超えているか否かを解析し、有効期限を超えていない時、予め記憶されている、第1の銀行サーバから受信された銀行間でのカード無し現金引き出し情報のうち、前記カード無し現金引き出し要求中のカード無し現金引き出し情報に合致するものがあるか否かを解析し、即ち、許可された現金引き出し端末から送信されたユーザの登録ユーザ名と登録パスワードが前記予約要求における登録名と登録パスワードと一致するか否かを解析し、許可された現金引き出し端末から送信されたユーザの登録ユーザ名と登録パスワードが前記予約要求における登録名と登録パスワードに一致する時、カード無し現金引き出し要求を送信した現金引き出し端末を制御してカード無し現金引き出し操作を行うようにする。また、有効期限を超えた時、ユーザにカード無し現金引き出し操作を行うことができないことを報知する。あるいは、第2のサーバが許可したカード無しで現金引き出し可能な現金引き出し端末から送信されたカード無し現金引き出し要求を受信した時、カード無し現金引き出し要求を第1の銀行サーバに通知し、第1の銀行サーバがランダムパスワードを該ユーザ名にバインドされた通信手段のデスティネーションアドレスに送信し、第2の銀行サーバがユーザから現金引き出し端末を介して送信されたランダムパスワードが第1の銀行サーバからの該カード無し現金引き出し要求に対応するランダムパスワードに一致するか否かを検証し、一致する時、カード無し現金引き出し要求を送信した現金引き出し端末を制御してカード無し現金引き出し操作を行うようにし、即ち、ユーザは該現金引き出し端末にて予約要求に含まれている引き出し金額の引き出し操作を行うことができる。一致しない時、ユーザに正確なランダムパスワードを入力するように促し、間違った入力が3回に達した後、該ランダムパスワードが失効し、ユーザにランダムパスワードの再度取得を促す。
【0035】
図3は、本発明によるカード無しで現金引き出しする取引方法の第3の実施例を示すフローチャートである。
【0036】
上述した第1の実施例と第2の実施例に基づいて、該方法は更に、
カード無し現金引き出し操作に成功した後、第2の銀行サーバが、前記カード無し現金引き出しの予約情報に取引完成フラグを設定し、前記取引完成フラグが設定されたカード無し現金引き出しの予約情報を第1の銀行サーバに送信する(ステップS16)ことを含む。
【0037】
具体的に、ユーザが第2の銀行サーバにより許可された現金引き出し端末を介して、銀行間でのカード無し現金引き出し操作を成功に完成した後、第2の銀行サーバは、前記カード無し現金引き出しの予約情報に取引完成フラグを設定し、前記取引完成フラグが設定されたカード無し現金引き出しの予約情報を第1の銀行サーバに送信する。即ち、前記予約要求に対応する銀行カード番号に対応する取引情報を第1の銀行サーバに送信することによって、ユーザは、第1の銀行サーバのアプリケーションの端末をアップロードして第1の銀行サーバに登録し、第1の銀行サーバにより提供されたヒューマン・コンピュータインタラクションインタフェースを介して自分の銀行カードの取引情報を閲覧し、自分の銀行カード口座の資金取引情報を即時に管理して自分の資金を合理的に配分することができる。本発明の他の実施例において、第2の銀行サーバは、前記カード無し現金引き出しの予約情報に取引完成フラグを設定し、前記取引完成フラグが設定されたカード無し現金引き出しの予約情報を第3方のサーバに送信してもよい。即ち、前記予約要求に対応する銀行カード番号に対応する取引情報を第3方のサーバに送信することによって、ユーザは、第3方のサーバのアプリケーションの端末をアップロードして第3方のサーバに登録し、第3方のサーバにより提供されたヒューマン・コンピュータインタラクションインタフェースを介して自分の銀行カード口座の取引情報を閲覧することができる。
【0038】
図4は、本発明によるカード無しで現金引き出しする取引装置の好適な実施例の機能を示すブロック図である。該装置は、解析モジュール10と、処理モジュール20と、データ受送信モジュール30と、審査モジュール40と、を備える。
【0039】
前記解析モジュール10は、ユーザのカード無し現金引き出しの予約要求を受信した時、前記予約要求がカード無し現金引き出しの条件を満たす銀行間でのカード無し現金引き出しの予約要求であるか否かを判定するように構成される。
【0040】
具体的に、本実施例において、前記カード無しで現金引き出しする取引装置は第1の銀行サーバであることが好ましい。データ受送信モジュール30は、ユーザの登録及び第1の銀行サーバ上の前記ユーザに関連する情報の閲覧に供するヒューマン・コンピュータインタラクションインタフェースを提供し、該ヒューマン・コンピュータインタラクションインタフェースには、例えば銀行カード番号管理メニューなどの業務メニュー、取引情報調査、及びカード無し現金引き出し等の第1の銀行サーバにより提供される任意の業務操作情報がある。第1の銀行サーバへの登録ユーザ名と登録パスワードをログインし、該ユーザ名とユーザの唯一の通信手段とをバインドし、通信手段は携帯番号又はメールアドレス等の任意の唯一の通信手段であることができる。ユーザが、第1の銀行サーバのアプリケーションの端末をアップロードし、ログリンされた登録ユーザ名と登録パスワードで第1の銀行サーバに登録し、データ受送信モジュール30により提供されたヒューマン・コンピュータインタラクションインタフェースを介して閲覧操作する。解析モジュール10は、ユーザからのカード無し現金引き出しの予約要求を受信した時、前記予約要求がカード無し現金引き出しの条件を満たす銀行間でのカード無し現金引き出しの予約要求であるか否かを判定する。前記予約要求には、予約した銀行カード番号、予約したカード無し現金引き出し銀行の識別情報、引き出し金額、現金引き出しするユーザの携帯番号等が含まれている。解析モジュール10は、ユーザのカード無し現金引き出しの予約要求を受信した時、該ユーザ名にバインドされた通信手段に対応するデスティネーションアドレスにランダムセキュリティコードを送信し、ユーザが端末上のヒューマン・コンピュータインタラクションインタフェースを介して前記セキュリティコードを入力した時、前記予約要求がカード無し現金引き出しの条件を満たすと判定し、予約要求における予約したカード無し現金引き出し銀行の識別情報を第1の銀行の識別情報と比較し、銀行間でのカード無し現金引き出しであるか否かを検証し、予約要求における予約したカード無し現金引き出し銀行の識別情報が第1の銀行の識別情報に一致しない場合に、当該カード無し現金引き出しの予約要求が銀行間でのカード無し現金引き出しの予約要求であると判定する。前記銀行識別情報は、銀行名又は該銀行が許可した現金引き出し端末の識別子等の銀行の具体的なタイプを識別できる情報であることができる。前記予約要求が銀行間でのカード無し現金引き出しの予約要求であるとともに、カード無し現金引き出しの条件を満たす場合には、処理モジュール20は、予め記憶していた銀行サーバと銀行識別情報とのマッピング関係に基づいて、前記予約要求における銀行識別情報に対応する第2の銀行サーバを確定し、一方、前記予約要求がカード無し現金引き出しの条件を満たしていない場合には、データ受送信モジュール30はユーザに予約失敗を報知し、ユーザに再度予約可能であることを報知する。前記予約要求が第1の銀行自身のカード無し現金引き出しの予約要求であり、且つカード無し現金引き出しの条件を満たす場合には、データ受送信モジュール30は、ユーザがカード無しで現金引き出しすることのできる第1の銀行自身の任意の現金引き出し端末でカード無し現金引き出し操作を行うように、ユーザに予約成功を通知する。
【0041】
前記処理モジュール20は、前記予約要求が銀行間でのカード無し現金引き出しの予約要求であり、且つカード無し現金引き出しの条件を満たす場合に、予め記憶されている銀行サーバと銀行識別情報とのマッピング関係に基づいて、前記予約要求における銀行識別情報に対応する第2の銀行サーバを確定するように構成される。
【0042】
前記データ受送信モジュール30は、第2の銀行サーバが受信した銀行間でのカード無し現金引き出し情報に基づいて、制御している現金引き出し端末にユーザによるカード無し現金引き出し操作の受付を許可するように、前記予約要求に対応する銀行間でのカード無し現金引き出し情報を確定された第2の銀行サーバに通知するように構成される。
【0043】
具体的に、前記予約要求が銀行間でのカード無し現金引き出しの予約要求であり、且つカード無し現金引き出しの条件を満たす場合、処理モジュール20は、カード無し予約要求におけるカード無し現金引き出し銀行の識別情報を取得し、予め記憶されている銀行サーバと銀行識別情報とのマッピング関係に基づいて、前記予約要求における銀行識別情報に対応する第2の銀行サーバを確定し、即ち、ユーザが第2の銀行でカード無しで現金引き出しすると確定する。第2の銀行サーバが受信した銀行間でのカード無し現金引き出し情報に基づいて、制御している現金引き出し端末にユーザによるカード無し現金引き出し操作の受付を許可するように、データ受送信モジュール30は、前記予約要求に対応する銀行間でのカード無し現金引き出し情報を確定された第2の銀行サーバに通知する。審査モジュール40は、受信した銀行間でのカード無し現金引き出し情報を審査し、受信した銀行間でのカード無し現金引き出し情報が審査にパスした後、受信した銀行間でのカード無し現金引き出し情報に基づいて、制御している現金引き出し端末にユーザによるカード無し現金引き出し操作の受付を許可する。本実施例では、第1の銀行サーバがカード無しで現金引き出しする取引を制御することが好ましいが、本発明の他の実施例において、第3方のサーバによって制御することもでき、その具体的なプロセスは以下の通りである。第3方のサーバと各銀行サーバとの間に通信接続を確立してデータのやり取りを行う。また、ユーザが該第3方のサーバへの登録名と登録パスワードをログインし、該第3方のサーバのアプリケーションをアップロードして登録し、前記第3方のサーバはいずれの銀行口座番号のカード無し現金引き出しの予約要求も受信可能であり、受信した予約要求における予約内容を、銀行カード番号と銀行サーバとのマッピング関係に基づいて、前記カード無し現金引き出しの予約要求に対応する第1の銀行サーバを確定し、前記カード無し現金引き出しの予約要求を確定された第1の銀行サーバに送信し、また、前記予約要求が銀行間でのカード無し現金引き出しの予約要求であるか否かを解析し、予約要求における予約したカード無し現金引き出し銀行の識別情報を第1の銀行識別情報と比較して、銀行間でのカード無し現金引き出しであるか否かを検証し、予約要求における予約したカード無し現金引き出し銀行の識別情報が第1の銀行識別情報に一致しない場合に、該カード無し現金引き出しの予約要求が銀行間でのカード無し現金引き出しの予約要求であると判定する。第3方のサーバは、前記予約要求が銀行間でのカード無し現金引き出しの予約要求であり、且つカード無し現金引き出しの条件を満たす場合に、予め記憶されている銀行サーバと銀行識別情報とのマッピング関係に基づいて、前記予約要求における銀行識別情報に対応する第2の銀行サーバを確定し、第2の銀行サーバが受信した銀行間でのカード無し現金引き出し情報に基づいて、制御している現金引き出し端末にユーザによるカード無し現金引き出し操作の受付を許可するように、前記予約要求に対応する銀行間でのカード無し現金引き出し情報を確定された第2の銀行サーバに通知する。
【0044】
本発明の他の実施例において、予約要求には、第2の銀行の特定の現金引き出し端末の識別情報が更に含まれることができ、前記特定の現金引き出し端末の識別情報は第2の銀行中の指定された一つの現金引き出し端末の識別子で、二次元コード等の、現金引き出し端末を区別できる任意の情報であることができる。第2の銀行サーバは、第1の銀行から送信されたカード無し現金引き出し情報を受信した時、受信したカード無し現金引き出し情報に含まれている第2の銀行の特定の現金引き出し端末の識別情報を取得し、受信した銀行間でのカード無し現金引き出し情報を審査する。受信した銀行間でのカード無し現金引き出し情報が審査にパスした後、第2の銀行サーバは、受信した銀行間でのカード無し現金引き出し情報中の第2の銀行の特定の現金引き出し端末の識別情報に基づいて、制御している、前記特定の現金引き出し端末の識別情報に対応する現金引き出し端末に、ユーザによるカード無し現金引き出し操作の受付を許可する。即ち、審査モジュール40は、前記特定の現金引き出し端末の識別情報に対応する現金引き出し端末のみに、ユーザによるカード無し現金引き出し操作を受け付けるように許可し、ユーザはその予約要求に含まれている特定の現金引き出し端末の識別情報に対応する現金引き出し端末にてカード無し現金引き出し操作を行うしかできない。特定の現金引き出し端末の識別情報に対応する現金引き出し端末にカード無しの現金引き出しを許可することで、ユーザがカード無し現金引き出し情報により、任意の地域における現金引き出し端末でカード無し現金引き出し操作を行うことを防止し、資金管理リスクを低減する。
【0045】
本実施例において、解析モジュール10は、ユーザのカード無し現金引き出しの予約要求を受信した時、前記予約要求がカード無し現金引き出しの条件を満たす銀行間でのカード無し現金引き出し要求であるか否かを判定し、前記予約要求が銀行間でのカード無し現金引き出しの予約要求であり、且つカード無し現金引き出しの条件を満たす場合に、処理モジュール20は、前記予約要求における銀行識別情報に対応する第2の銀行サーバを確定し、第2の銀行サーバが制御している端末にユーザによるカード無し現金引き出しの受付を許可するように、データ受送信モジュール30によりカード無し現金引き出し情報を第2の銀行サーバに通知する。これにより、銀行間でのカード無し現金引き出しを実現し、ユーザが位置するエリアにおける最も近い現金引き出し端末にて即時にカード無しの現金引き出し操作を行うことができ、ユーザの体験を向上させることができる。
【0046】
更に、前記解析モジュール10は、制御している現金引き出し端末から送信されたカード無し現金引き出し要求を受信すると、予め記憶されている、第1の銀行サーバから受信された銀行間でのカード無し現金引き出し情報のうち、前記カード無し現金引き出し要求中のカード無し現金引き出し情報に合致するものがあるか否かを解析するように構成される。
【0047】
前記処理モジュール20は、予め記憶されている、第1の銀行サーバから受信された銀行間でのカード無し現金引き出し情報のうち、前記現金引き出し要求中の現金引き出し情報に合致するものがある場合に、カード無し現金引き出し要求を送信した現金引き出し端末を、カード無し現金引き出し操作を行うように制御するように構成される。
【0048】
具体的に、第2の銀行サーバは、第1の銀行サーバから送信された銀行間でのカード無し現金引き出し情報を受信した時、第2の銀行サーバにより制御されている現金引き出し端末にユーザによるカード無し現金引き出し操作の受付を許可した後、該銀行間でのカード無し現金引き出し情報を予め記憶する。第2の銀行サーバは、制御している許可済みの現金引き出し端末から送信されたカード無し現金引き出し要求を受信した時、予め記憶されている、第1の銀行サーバから受信された銀行間でのカード無し現金引き出し情報のうち、前記カード無し現金引き出し要求中のカード無し現金引き出し情報に合致するものがあるか否かを解析する。第2の銀行サーバは、予め記憶されている、第1の銀行サーバから受信された銀行間でのカード無し現金引き出し情報のうち、前記現金引き出し要求中の現金引き出し情報に合致するものがある場合に、カード無し現金引き出し要求を送信した現金引き出し端末を、カード無し現金引き出し操作を行うように制御する。一方、予め記憶されている、第1の銀行サーバから受信された銀行間でのカード無し現金引き出し情報のうち、前記カード無し現金引き出し要求中のカード無し現金引き出し情報に合致するものがない場合に、ユーザに、カード無しの現金引き出しに失敗し、正確なカード無し現金引き出し情報を再び入力することを報知する。カード無しの現金引き出しを予約した有効期限が設定された場合には、前記カード無し現金引き出し要求が有効期限を超えているか否かを解析し、有効期限を超えていない時、解析モジュール10は、予め記憶されている、第1の銀行サーバから受信された銀行間でのカード無し現金引き出し情報のうち、前記カード無し現金引き出し要求中のカード無し現金引き出し情報に合致するものがあるか否かを解析し、即ち、許可された現金引き出し端末から送信されたユーザの登録ユーザ名と登録パスワードが前記予約要求における登録名と登録パスワードと一致するか否かを解析し、許可された現金引き出し端末から送信されたユーザの登録ユーザ名と登録パスワードが前記予約要求における登録名と登録パスワードに一致する時、カード無し現金引き出し要求を送信した現金引き出し端末を、カード無し現金引き出し操作を行うように制御する。また、有効期限を超えた時、ユーザにカード無し現金引き出し操作を行うことができないことを報知する。あるいは、第2のサーバが許可したカード無しで現金引き出し可能な現金引き出し端末から送信されたカード無し現金引き出し要求を受信した時、データ受送信モジュール30がカード無し現金引き出し要求を第1の銀行サーバに通知し、第1の銀行サーバがランダムパスワードを該ユーザ名にバインドされた通信手段のデスティネーションアドレスに送信し、第2の銀行サーバがユーザから現金引き出し端末を介して送信されたランダムパスワードが第1の銀行サーバからの該カード無し現金引き出し要求に対応するランダムパスワードに一致するか否かを検証し、一致する時、カード無し現金引き出し要求を送信した現金引き出し端末を、カード無し現金引き出し操作を行うように制御し、即ち、ユーザは該現金引き出し端末にて予約要求に含まれている引き出し金額の引き出し操作を行うことができる。一致しない時、ユーザに正確なランダムパスワードを入力するように促し、間違った入力が3回に達した後、該ランダムパスワードが失効し、ユーザにランダムパスワードの再度取得を促す。
【0049】
更に、前記処理モジュール20は、カード無し現金引き出し操作に成功した後、前記カード無し現金引き出しの予約情報に取引完成フラグを設定し、前記取引完成フラグが設定されたカード無し現金引き出しの予約情報をデータ受送信モジュールにより第1の銀行サーバに送信するように構成される。
【0050】
具体的に、ユーザが第2の銀行サーバにより許可された現金引き出し端末を介して、銀行間でのカード無し現金引き出し操作を成功に完成した後、処理モジュール20は、前記カード無し現金引き出しの予約情報に取引完成フラグを設定し、前記取引完成フラグが設定されたカード無し現金引き出しの予約情報を第1の銀行サーバに送信する。即ち、前記予約要求に対応する銀行カード番号に対応する取引情報を第1の銀行サーバに送信することによって、ユーザは、第1の銀行サーバのアプリケーションの端末をアップロードして第1の銀行サーバに登録し、第1の銀行サーバにより提供されたヒューマン・コンピュータインタラクションインタフェースを介して自分の銀行カードの取引情報を閲覧し、自分の銀行カード口座の資金取引情報を即時に管理して自分の資金を合理的に配分することができる。本発明の他の実施例において、第2の銀行サーバは、前記カード無し現金引き出しの予約情報に取引完成フラグを設定し、前記取引完成フラグが設定されたカード無し現金引き出しの予約情報を第3方のサーバに送信してもよい。即ち、前記予約要求に対応する銀行カード番号に対応する取引情報を第3方のサーバに送信することによって、ユーザは、第3方のサーバのアプリケーションの端末をアップロードして第3方のサーバに登録し、第3方のサーバにより提供されたヒューマン・コンピュータインタラクションインタフェースを介して自分の銀行カード口座の取引情報を閲覧することができる。
【0051】
以上は、本発明の好適な実施例にすぎず、本発明の保護範囲を限定するものではなく、本発明の明細書及び図面に開示された内容を利用して行う同等構造又は同等プロセスの変換、又は直接あるいは間接に他の関連する技術分野に応用したものは全て本発明の保護範囲に含まれる。