【実施例】
【0033】
ステップ1:ユーザ200が、燃料カートリッジを利用するホストデバイスから遠隔にある、スマートフォンまたはタブレット等の通信デバイスを利用する205。
【0034】
ステップ2:アプリケーション「App」がネットワークを介して通信デバイス上にダウンロードされるか、またはネットワークを介してオンラインポートがアクセスされるかのいずれかとなる210。
【0035】
ステップ3:ユーザが、交換可能水素燃料カートリッジを獲得して使用するためのアカウントを作成する220。
【0036】
ステップ4:ユーザが、支払源、ホスト識別、位置、およびユーザ識別を含み得るが、それらに限定されない、アカウント詳細を設定する230。
【0037】
ステップ5:オプションAまたはオプションBのうちの少なくとも1つ。
【0038】
オプションA:それに接続された燃料カートリッジを有するホスト(110)を通信デバイスに接続し、Appへの情報ホスト供給を介してカートリッジを認証する。ローカルまたは遠隔データベースを利用するAppが、ホストとともに使用するためにカートリッジを認証する。その後、ホストは、カートリッジを使用する、すなわち、燃料電池の中への燃料の流入を可能にする許可を受信する。ホストは、通信を介して通信デバイスから、またはネットワークを介してサーバ等の遠隔源から許可を受信してもよい240。
【0039】
オプションB:カートリッジAppの通信デバイスUIEへの入力が、カートリッジを認証し、通信デバイスまたは遠隔サーバのうちの1つが、ネットワークを介して、カートリッジを利用する許可をホストに供給する245。
【0040】
ステップ6:随意的:ユーザアカウントに対するカートリッジUIEをAppに記録する。
【0041】
ステップ7:随意的:それが使用されるホストデバイスおよび地理位置情報を含み得る、特定のUIEを伴う特定のカートリッジの使用のデータベース入力を記録または作成する260。
【0042】
Appが、ホストの燃料供給および使用に関係するアイテムのメニューで通信デバイス上に表示させられてもよい。情報カテゴリは、充電情報、アカウント情報、およびカートリッジを獲得する位置サービスを含むが、それらに限定されない。
【0043】
充電情報は、燃料のホスト使用に関係するデータである。燃料電池ホストの情報は、スタックの中の各電池の性能、システムの圧力、温度、水和状態、ある期間にわたって測定される効率、エネルギー出力、および同等物を含んでもよい。ホストが通信デバイスに無線で通信している場合、ホストの動作のパラメータが限界外である場合に通信デバイスおよびユーザに通知するように、アラームおよび同等物が設定されてもよい。
【0044】
アカウント情報は、カートリッジの発注の追跡、使用されるカートリッジの識別および使用状態、カートリッジの発注、および付加的なカートリッジを発注するインターフェースについて情報を含む。通信デバイスはまた、配布地点でQRコード(登録商標)を表示するように構成されてもよい。
【0045】
位置サービスは、燃料の配布インフラストラクチャの一部である。サービスは、アカウント所有者がカートリッジを取得し得る配布地点への指図を表示および/または提供するために、GPSおよびマップAppsを使用することを含む。場合によっては、通信デバイスはまた、ユーザ証明書を配布地点に提供するであろう。
【0046】
出願人の優先仮出願の付属書Aは、Apple iPhoneスマートフォンデバイスを使用して提供される通信デバイス130の例示的実装について、表示ユニット133上に表示されるユーザインターフェースの例証的モックアップの非限定的実施例を示す、図面を提供する。そのような例示的実装は、タッチスクリーンユーザインターフェースを含み、セルラーデータネットワーク、Bluetooth(登録商標)、および802.11 wifiを介して無線データ通信を行うことができ、「apps」の形態で配布されるプログラムを実行することができる。
【0047】
データ通信ネットワーク140は、それによって種々のシステムが相互とデータを交換し得る、データ通信サービスを提供する。データ通信ネットワーク140は、PCIまたはPCI Expressバス等の単一の筐体内のコンピュータ構成要素の間で通信するために使用される、配線内部バスを含まない。1つの周知の実施例は、インターネットである。ホスト110、通信デバイス130、サーバ150、電動式デバイス160、配布地点170、およびウェブブラウザ180のそれぞれは、データ通信ネットワーク140を介して相互とデータを交換するように構成されてもよい。配線広帯域および無線セルラーデータ通信を含む、多くの技法が、種々のデバイスをデータ通信ネットワーク140と連動させるために当技術分野内で公知である。加えて、限定されないが、インターネット接続されたシステムの間でコマンドおよびデータを交換するためのHTTPを経由したXMLの使用等のデータを交換するための多くの形式が、当技術分野内で周知である。
【0048】
サーバ150は、データ通信ネットワーク140を介してデータを交換するように構成されるコンピュータデバイスである。サーバ150は、ホスト110とともに使用するための燃料カートリッジ120等の燃料カートリッジの可用性および使用量を追跡する、データベースを提供するように構成される。加えて、サーバ150は、以下でさらに詳細に議論されるように、ホストデバイスとともに個々の燃料カートリッジを使用するために承認を行うように構成される。
【0049】
いくつかの例示的実装では、サーバ150は、ウェブブラウザ180または通信デバイス130から受信される要求に応答するウェブサーバとして動作するように構成されてもよい。ウェブサーバは、ウェブブラウザアプリケーションのユーザが燃料カートリッジを管理および/または購入することを可能にするように構成される。いくつかの例示的実装では、通信デバイス130上で実行するアプリケーションは、ユーザがサーバ150を介して提供されるサービスと相互作用することを可能にするために、ウェブブラウジングソフトウェア構成要素を利用してもよい。しかしながら、UIE121が人間に可読ではないか、またはキーボードユーザ入力デバイスあるいは他の手動入力技法を介して手動で入力することが不便である例示的実装では、UIE121を処理するためのコンピュータデバイス130上の「ネイティブ」設備の使用が好ましい。
【0050】
サーバ150は、特定のユーザおよび/または特定のホストデバイスによって適正に使用され得るときを査定するために、燃料カートリッジに関する情報を管理して使用するように構成される。サーバ150によって提供されるデータベースは、この情報を記憶して取り出すために使用される。サーバ150は、一意の識別子を各燃料カートリッジと関連付ける。しかしながら、いくつかの例示的実装では、単一の燃料カートリッジが、経時的にそれと関連付けられる複数のUIE値を有し得るため、この一意の識別子は、そのときに燃料電池に割り当てられたUIEとは明確に異なり、および/または無関係であり得る。各燃料カートリッジと関連して記憶される他の情報は、例えば、カートリッジモデル識別(複数のモデルが存在する場合)、カートリッジ製造情報(製造業者および製造日等)、燃料情報(燃料の種類、燃料純度、燃料提供者情報、燃料製造情報、およびカートリッジを燃料で充填したとき等)、燃料消費情報(カートリッジの中へ充填される燃料の量、カートリッジから引き出される燃料の量、およびカートリッジが空と見なされるかどうか等)、再利用情報(カートリッジがもはや使用中ではないかどうか、カートリッジが損傷したと見なされるかどうか等の査定情報、カートリッジが補充された回数、および誰がカートリッジを査定および/または補充したか等)、配布地点情報(カートリッジを購入することができる場所、カートリッジが購入された場所、および配送情報等)、顧客情報(カートリッジを購入した、または別様にカートリッジを有する顧客の識別等)、ホストデバイス情報(カートリッジが現在設置されているか、または以前に設置されたホストデバイスの識別等)、および承認情報(燃料シリンダの使用が承認されている1つまたは複数のホストデバイス等)を含んでもよい。
【0051】
いくつかの例示的実装では、サーバ150は、個々のホストデバイスに関する情報を管理して使用するように構成される。サーバ150によって提供されるデータベースは、この情報を記憶して取り出すために使用される。そのような情報は、例えば、モデル情報(カートリッジモデル適合性等の他の情報と関連性があり得る)、保証情報、所有者情報、位置情報、燃料消費情報、発電情報、および保守情報を含んでもよい。
【0052】
いくつかの例示的実装では、サーバ150は、サーバ150によって管理される燃料カートリッジを利用する顧客に関する情報を管理して使用するように構成される。そのような顧客は、個人、個人のグループ、または組織であり得る。いくつかの例示的実装では、おそらく様々な性質を伴って、関連する個々のアカウントともに、企業アカウントが作成されてもよい。サーバ150によって提供されるデータベースは、この情報を記憶して取り出すために使用される。そのような情報は、例えば、名前情報、課金情報(例えば、クレジットカード情報を含む)、配送情報、連絡先情報(電話、郵便、およびEメール等)、購入情報、予約購入情報(例えば、顧客が燃料または生成電力の関連月間量を有し得る)、契約情報(サービスレベル同意等)、関連通信デバイス、関連ホストデバイス、および関連燃料カートリッジを含んでもよい。
【0053】
いくつかの例示的実装では、サーバ150は、サーバ150によって管理される燃料カートリッジのための配布地点に関する情報を管理して使用するように構成される。サーバ150によって提供されるデータベースは、この情報を記憶して取り出すために使用される。そのような情報は、名前、連絡先情報、配送情報、位置、および在庫情報を含んでもよい。
【0054】
加えて、そのような情報がどのようにして経時的に変化したかという記録を提供するように、そのような情報アイテムの履歴記録もまた、記録されてもよい。
【0055】
当業者によって理解されるように、サーバ150は、本願で開示される主題を実装するために有用な情報を含む、情報の付加的なアイテムを管理して使用するように構成されてもよい。
【0056】
さらに優れたプラバシーおよびセキュリティを提供するために、サーバ150による上記の情報の通信および記憶は、暗号化されてもよい。
【0057】
いくつかの例示的実装では、サーバ150およびホスト110は、相互と直接通信するように構成されてもよい。これは、ホスト110による燃料消費に関する情報を伝達し、また、ホスト110がサーバ150との直接相互作用によって特定の燃料カートリッジ120の使用を認証することを可能にするために、使用されてもよい。
【0058】
当技術分野で周知であるように、サーバ150は、複数のコンピュータシステムを用いて実装されてもよい。例えば、1つ以上のコンピュータシステムは、具体的にはデータベースサーバとして構成されてもよく、別のコンピュータシステムは、他のネットワーク接続されたシステムからのコマンドおよびクエリに応答するためのウェブサーバを提供するように構成されてもよい。
【0059】
配布地点170は、それを通して顧客が燃料カートリッジを取得し得る、エンティティを表す。いくつかの例示的実装では、配布地点170は、例えば、新しい燃料カートリッジを提供し、使用済み燃料カートリッジの充填された燃料カートリッジへの交換を可能にし、および/または燃料カートリッジを補充してもよい。顧客と行われる特定の取り決めに応じて、これが行われてもよい。
【0060】
いくつかの例示的実装では、配布地点170は、顧客が新しい燃料カートリッジを取得するために物理的に訪問する、1つまたは複数の具体的な位置を有する。そのような例示的実装のうちのいくつかは、自動販売機の形態であってもよい。そのような位置は、典型的には、燃料カートリッジを求める顧客によって、それらの位置を促進するようにサーバ150を用いて記録される。いくつかの例示的実装では、配布地点170は、そのような位置を有さず、例えば、配布地点170は、それを介して顧客が燃料カートリッジの送達の手配をすることができる、オンラインストアである。
【0061】
いくつかの例示的実装では、配布地点170は、データ通信ネットワーク140とデータを交換するように構成されてもよい。これは、配布地点170がサーバ150、通信デバイス130、およびウェブブラウザ180等の他のエンティティとデータを交換することを可能にする。データ通信ネットワーク140を介して交換されるデータを使用して、配布地点170は、例えば、特定の顧客への燃料カートリッジの配布を認証および/または報告し、在庫状態を伝達し、配布地点170へ/からの燃料カートリッジの配送を手配して追跡し、顧客が遠隔で燃料カートリッジを購入し、後で配布地点170の位置で受け取るためにカートリッジを予約することを可能にしてもよい。
【0062】
いくつかの例示的実装では、特定の配布地点が、特定の顧客に制限されてもよい。例えば、企業顧客が、その従業員による独占的使用のために配布地点の手配をしてもよい。他の顧客については、サーバ150は、そのような配布地点の可用性を示さないように構成されるべきである。
【0063】
図1で図示されるアイテムを概して説明すると、いくつかの技法が、燃料カートリッジの管理および配布に関して以下で説明される。これらは、説明された活動に対する変形例が当技術分野の技能を用いたものであるという理解とともに、一例として提供されるにすぎない。加えて、開示される活動の順番は、必ずしも必要とはされない。
【0064】
(1.ホスト110とともに使用するための燃料カートリッジ120の認証)
a.顧客が、UIE121を持つ未使用の燃料カートリッジ120を取得する。
b.通信デバイス130が、UIE121を介して燃料カートリッジ120の一意識別子コードを取得する。例えば、通信デバイス130は、UIE121に対応する識別子を生成するために、通信デバイス130および/または遠隔サーバによって部分的または全体的に処理され得る、UIE121の画像を捕捉するために内蔵カメラを利用してもよい。
c.通信デバイス130が、ホスト110と関連付けられるホスト情報を取得する。そのような情報は、例えば、ユーザによって入力されるか、またはホスト110との無線通信を介して取得されてもよい。
d.通信デバイス130が、サーバ150と交換されるデータ、一意識別子コード、およびホスト情報に基づいて、燃料カートリッジ120がホスト110とともに使用するために承認されているかどうかを判定する。いくつかの例示的実装では、顧客識別子等の顧客情報もまた、サーバ150に提出されてもよい。例えば、一意識別子コードおよびホスト情報は、燃料カートリッジ120が使用され得るかどうかを判定するように構成される、サーバ150に伝送されてもよく、その指示は、通信デバイス130に返信される。この判定は、例えば、(1)燃料カートリッジ120のモデルとホスト110のモデルとの間の適合性、および/または(2)その燃料の供給量が使い果たされているかどうか、またはホストデバイスによるその以前の使用量等の燃料カートリッジ120の以前の使用に関してサーバ150に記録される情報に基づいてもよい。加えて、判定は、ユーザまたは顧客識別子、例えば、ホストデバイス110と関連付けられるユーザまたは顧客について、顧客の識別子に基づいてもよい。例えば、特定の顧客は、特定の種類の燃料カートリッジを対象とするサービス契約の対象になってもよい。
e.燃料カートリッジ120がホスト110とともに使用するために承認されていることを通信デバイス130が判定する場合、ホスト110が燃料カートリッジ120から燃料を引き出すことを可能にされているという認証データをホスト110に伝送する。
【0065】
いくつかの例示的実装では、サーバ150は、ホスト110と関連付けられている顧客と関連して、一部の情報をすでに記録し、燃料カートリッジ120を取得していてもよく、その場合、燃料カートリッジ120を認証することと関連して、そのような情報を収集してサーバ150に伝送する必要はない。
【0066】
(2.サーバ150において燃料消費情報を記録する)
a.ホスト110が、燃料カートリッジ120からの燃料の引き出しを記録する。いくつかの例示的実装では、ホスト110は、恣意的な量の燃料が燃料カートリッジ120から引き出されていることを測定して記録することが可能であり得る。いくつかの例示的実装では、ホスト110は、単純に、燃料カートリッジ120からの燃料が使い尽くされたことを記録してもよい(そのような例示的実装では、ホスト110は、典型的には、燃料カートリッジがその燃料の供給をほぼ使い尽くしたことを判定することが可能であり、燃料カートリッジの交換が必要であろうと顧客が警告されることを可能にする)。
b.通信デバイス130が、ホスト110から燃料消費情報を受信する。これは、ホスト110が通信デバイス130と通信することができるときに周期的に行われてもよい。いくつかの例示的実装では、発電情報もまた、ホスト110によって報告され、より詳細な使用量および効率情報が判定されることを可能にする。
c.通信デバイス130が、燃料消費情報をサーバ150に伝送する。
【0067】
いくつかの例示的実装では、ホスト110は、ネットワーク接続を有してもよく、それが上記の燃料消費情報をサーバ150に伝達することを可能にする。そのような例示的実装では、通信デバイス130は、サーバ150を介して燃料消費情報を取得してもよい。
【0068】
(3.ホスト110用の燃料カートリッジの配布地点を位置付ける)
a.いくつかの例示的実装では、通信デバイス130は、顧客が燃料カートリッジを取得することを希望する、ホスト110を識別する情報を取得する。
b.通信デバイス130が、地理的位置を取得する。代替として、顧客が、目的とする特定の位置を識別してもよい。例えば、顧客は、たとえその特定の瞬間に仕事中ではなくても、顧客の仕事場付近の配布地点を識別することに興味を持ち得る。別の実施例として、通信デバイス130は、その上で配布地点の「ピンポイント」が表示され得る、マップベースのインターフェースを表示するように構成されてもよい。その周辺でマップが中心に置かれる位置を変更することによって、その周囲で配布地点が識別され得る、新しい位置を特定することができる。
c.通信デバイス130が、地理的位置付近の配布地点に対する要求をサーバ150に発行する。この要求は、ホスト110を識別する情報を含んでもよい。この要求は、サーバ150において配布地点を「フィルタにかける」ための付加的な基準を特定してもよい。例えば、顧客が、特定の配布地点で燃料シリンダの無料交換を可能にする、燃料サービス契約を有し得る。顧客は、そのような配布地点のみを識別するか、またはある状況下で、燃料カートリッジの交換の「ネットワーク外」購入を行うことを希望し得る。
d.サーバ150が、配布地点の位置に関するそのデータベースに記憶された情報を使用して、特定位置付近の配布地点を識別し、通信デバイス130から受信される要求において特定される他の基準に応答する。いくつかの例示的実装では、サーバ150は、可能性として考えられる配布地点がホストデバイス110に適合する燃料カートリッジを利用可能にするかどうかを識別しようとする。いくつかの例示的実装では、サーバ150は、顧客が所与の配布地点で燃料カートリッジを取得または予約し得ることを確認するように、可能性として考えられる配布地点の在庫情報を取得する(それによって、適切な燃料カートリッジを提供することができない配布地点を訪問するか、またはそこに連絡する無駄な顧客の努力を回避することによって、顧客満足度を向上させる)。
e.サーバ150は、識別された配布地点に関する情報を返信する。返信された情報は、例えば、各配布地点について、位置および/または連絡先情報を含んでもよい。
f.通信デバイス130は、表示ユニット133上に配布地点に関する情報を表示する。いくつかの例示的実装では、配布地点は、表示ユニット133上のマップベースのインターフェース上に提示されてもよい。いくつかの例示的実装では、通信デバイス130はさらに、顧客が特定配布地点で燃料カートリッジを購入または予約することを可能にするように構成されてもよい。
【0069】
いくつかの例示的実装では、通信デバイス150はまた、近くの物理的位置を有さない配布地点を識別するように構成されてもよい。例えば、それを通して顧客が燃料カートリッジの配送を要求することができる、オンライン専用配布地点が識別されてもよい。
【0070】
(4.通信デバイス130を介した燃料カートリッジの購入および事前承認)
a.通信デバイス130は、顧客が配布地点170から燃料カートリッジを取得することを可能にするように構成され、配布地点170からの燃料カートリッジに対する要求を発行する。
b.配布地点170は、顧客が燃料カートリッジを取得し得ることを確認する。加えて、配布地点170は、燃料カートリッジに割り当てられたUIEに関する情報を提供する。いくつかの例示的実装では、通信デバイス130は、燃料カートリッジの受け取りを認証するために使用されてもよい。例えば、通信デバイス130は、配布地点で処理することができるQRコード(登録商標)をディスプレイ133上に表示するように構成されてもよい。
c.いくつかの例示的実装では、配布地点170が、顧客への燃料カートリッジ120の保留中移送をサーバ150に伝達し、顧客による、またはホスト110による燃料カートリッジ120の使用のために承認を取得する。この承認は、通信デバイス130に伝送される。いくつかの例示的実装では、通信デバイス130は、燃料カートリッジ120がホスト110とともに使用するために承認されることを判定するために、燃料カートリッジ120に割り当てられたUIEに関する情報を使用する。実際に顧客によって取得される前に、燃料カートリッジ120を事前に承認することによって、通信デバイス130は、データ通信ネットワーク140へのアクセスが利用可能であるときに承認を記録してもよい。
d.後で、通信デバイス130は、ホスト110が燃料カートリッジ120から燃料を引き出すことを可能にされているという認証データをホスト110に伝送する。
【0071】
(燃料カートリッジの処分、返却、および/または再生利用)
いくつかの例示的実施形態では、販売地点170は、使用済み燃料カートリッジの引き渡し地点としての機能を果たしてもよい。そのような販売地点で、顧客が、使用済み燃料カートリッジを引き渡し、および/または交換用燃料カートリッジを充填してもよい。
【0072】
いくつかの例示的実施形態では、通信デバイス130は、カートリッジの返却および再生利用を促進するようにプログラムされてもよい。通信デバイス130は、カートリッジを再生利用するための適切な設備を識別するようにプログラムされてもよく、マップベースのディスプレイ上にそのような設備の位置を表示するように構成されてもよい。通信デバイス130は、例えば、カートリッジの引き取り、またはカートリッジの便利な配送のための配送ラベルの生成を含む、カートリッジのための配送手配をするようにプログラムされてもよい。カートリッジのそのような配送と併せて、充填された交換用カートリッジの配送は、顧客がホスト110のための燃料の連続的な供給を有することを確実にするように手配されてもよい。サーバ150は、配送のための種々の位置でのカートリッジの可用性に関する情報、およびカートリッジの追跡情報を管理して利用するようにプログラムされてもよい。
【0073】
いくつかの例示的実施形態では、顧客は、返却されたカートリッジのクレジットを受容してもよい。そのようなクレジットは、カートリッジが引き渡し地点に返却されたときに適用されてもよい。別の代替案として、そのようなクレジットは、集中再生利用設備で処理された後等のその返却の後の時間に適用されてもよい。クレジットは、例えば、ポイントまたは通貨の形態であってもよい。クレジットは、例えば、燃料カートリッジの購入または交換に適用されてもよい。いくつかの例示的実施形態では、高頻度または大量購入顧客は、付加的な「感謝」クレジットを受容してもよい。サーバ150は、返却されたカートリッジを追跡する情報およびカートリッジの返却と関連付けられるクレジットを管理して利用するように構成されてもよい。
【0074】
また、上記の段落は、使用済みカートリッジの返却について議論し、類似技法が、損傷または欠陥カートリッジを返却および/または交換するために使用されてもよい。例えば、通信デバイス130は、欠陥カートリッジを識別するインターフェースを提供し、欠陥カートリッジの交換の手配をするようにプログラムされてもよい。
【0075】
(炭素追跡)
UIE機構を介して、種々の燃料カートリッジの起源を追跡することが可能である。水素燃料の実施例では、水素は、メタンの再形成、電気による(燃焼、水力電気、風力、太陽光発電等の種々の技法によって生成される電気を用いた)水の電解、および太陽光の下での光触媒水分解を含むが、それらに限定されない、種々の技法によって産生されてもよい。例えば、各1キログラムの水素燃料を産生するように生成される二酸化炭素のグラム数の観点で測定される、「二酸化炭素排出量」は、各カートリッジに起因し得、水素燃料を産生する際に生成される二酸化炭素の量だけでなく、随意的に、カートリッジの製造、カートリッジの包装、およびカートリッジの配布のために生成される他の二酸化炭素も反映する。そのような情報は、カートリッジの種々の製造業者が、自社のカートリッジの二酸化炭素排出量に基づいて自社を区別することを可能にし得る。他の場合においては、燃料電池とともに高純度水素源を利用することとは対照的に、従来のバッテリ源が生成するであろう二酸化炭素排出量の比較である。
【0076】
サーバ150によって追跡される燃料カートリッジについては、そのような炭素情報は、サーバ150用のデータベースに記憶されてもよい。また、以前に議論されたように、使用量情報がホスト110から収集されてもよい。そのような情報は、ホスト110によって出力される1キロワット時につき産生される二酸化炭素のグラム数等の「炭素利用効率」を判定するために使用することができる。通信デバイス130は、そのような情報を顧客に表示するように構成されてもよい。いくつかの例示的実装では、そのような情報は、二酸化炭素排出取引のための方式または市場で使用されてもよい。
【0077】
いくつかの例示的実装では、顧客および燃料シリンダの消費に関する詳細情報が生成されて記録されてもよいが、いくつかの例示的実装では、はるかに多くの限定された情報が使用および/または記録されてもよい。例えば、説明されたシステムは、燃料シリンダ120とホスト110との間の単純な適合性チェックを行い、それらの安全かつ確実な使用を確保するように構成されてもよい。そのような適合性チェックは、単純に、ホスト110または顧客を特異的に識別する情報のUIE情報の通信および/または記録を伴わずに、モデルおよび/または燃料の種類が相互とともに使用され得ることを確認してもよい。
【0078】
図3は、とりわけ、ユーザに充填された燃料カートリッジの準備された供給が提供されることを自動的に確実にすることを可能にする、燃料電池電力システム用の燃料電池カートリッジの使用および配布と関連するバックチャネル供給チェーンの実施例を図示する。図示されるように、ユーザ300は、ソフトウェアアプリケーションを介して、中央データベースによって安全に記憶されるユーザアカウント詳細を提供することを含み、中央データベースシステムと相互作用する。加えて、燃料カートリッジ使用量に関する情報が、中央データベースに提供される。この情報に基づいて、中央データベースシステムは、補給情報を計算し、発送ハブによる取扱のために自動充填注文を生成する310。
【0079】
発送ハブは、物流チェーンを介して、ユーザおよび/または小売チャネルへ直接発送される、交換用燃料カートリッジを貯蔵する。場合によっては、発送ハブはまた、ユーザおよび/または小売チャネルからの使用済み燃料カートリッジの受容も取り扱う。いくつかのそのような場合において、発送ハブは、使用済み燃料カートリッジの受容と関連して、カートリッジの状態を査定すること、カートリッジに燃料を補給すること、およびカートリッジの返却のためにクレジットをユーザに提供することのうちの1つ以上を行ってもよい320。
【0080】
小売店に発送される燃料カートリッジについては、QRコード(登録商標)等のUIEが、燃料カートリッジの配布および/または販売と関連して使用されてもよい330。使用済み燃料カートリッジの返却のための上記のクレジットの確認を含む、種々の支払オプションが、小売店によって認識されてもよい。
【0081】
開示された主題の側面は、例えば、専用ハードウェア、または信号の処理のための専用ハードウェアおよびソフトウェアの混合物を使用して、任意の便利な形態で実装することができる。処理装置は、汎用コンピュータ、携帯情報端末、携帯電話(WAPまたは3G準拠電話)等の任意の好適にプログラムされた装置を備えることができる。開示された主題の処理をソフトウェアとして実装することができるため、したがって、開示された主題のありとあらゆる側面は、プログラム可能なデバイス上で実装可能なコンピュータソフトウェアを包含する。したがって、開示された主題の側面は、限定されないが、マイクロコントローラまたはコンピュータプロセッサ等のプログラム可能なマシン上で実行することができる。本技術のプログラム側面は、典型的には、一種の機械可読媒体上で担持されるか、またはそれで具現化される、実行可能なコードおよび/または関連データの形態の「製品」または「製造品」と考えられてもよい。「記憶」型媒体は、ソフトウェアプログラミングの所与の時に記憶を提供し得る、種々の半導体メモリ、テープドライブ、ディスクドライブ、および同等物等の移動局、コンピュータ、プロセッサ、または同等物、あるいはそれらの関連モジュールのメモリのうちのいずれかまたは全てを含む。ソフトウェアの全体または複数部分は、随時、インターネットまたは種々の他の電気通信ネットワークを通して伝達されてもよい。そのような通信は、例えば、1つのコンピュータまたはプロセッサから別のコンピュータまたはプロセッサへのソフトウェアのローディングを可能にしてもよい。例えば、ソフトウェアおよび/または命令は、サーバからクライアントへ伝達されてもよい。したがって、ソフトウェア要素を持つ別の種類の媒体は、ローカルデバイス間の物理的インターフェースを横断して、有線および光学地上通信線ネットワークを通して、および種々のエアリンクを経由して使用されるような光学、電気、および電磁波を含む。有線または無線リンク、光学リンクまたは同等物等のそのような波を運搬する物理的要素もまた、ソフトウェアを持つ媒体と見なされてもよい。本明細書で使用されるように、有形「記憶」媒体に制限されない限り、コンピュータまたは機械「可読媒体」等の用語は、実行のために命令をプロセッサに提供することに関与する任意の媒体を指す。
【0082】
したがって、機械可読媒体は、有形記憶媒体、搬送波媒体、または物理的伝送媒体を含むが、それらに限定されない、多くの形態を成してもよい。不揮発性記憶媒体は、例えば、本願で説明される主題を実装するために使用され得るような、任意のコンピュータまたは同等物の中の記憶デバイスのうちのいずれか等の光または磁気ディスクを含む。揮発性記憶媒体は、そのようなコンピュータプラットフォームのメインメモリ等のダイナミックメモリを含む。有形伝送媒体は、コンピュータシステム内にバスを備えるワイヤを含む、同軸ケーブル、銅線、および光ファイバを含む。搬送波伝送媒体は、高周波(RF)および赤外線(IR)データ通信中に生成されるもの等の電気または電磁信号、あるいは音または光波の形態を成すことができる。したがって、コンピュータ可読媒体の一般的な形態は、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、任意の他の磁気媒体、CD−ROM、DVD、またはDVD−ROM、任意の他の光学媒体、パンチカード紙テープ、穴のパターンを伴う任意の他の物理的記憶媒体、RAM、PROM、およびEPROM、FLASH−EPROM、任意の他のメモリチップまたはカートリッジ、搬送波輸送データまたは命令、そのような搬送波を輸送するケーブルまたはリンク、またはそこからコンピュータがプログラミングコードおよび/またはデータを読み取ることができる任意の他の媒体を含む。これらの形態のコンピュータ可読媒体の多くは、実行のために1つ以上の命令の1つ以上のシーケンスをプロセッサに運搬することに関与してもよい。
【0083】
当業者であれば、特定の方法および技法が、図で図示される特定のアイテムに関して説明され得る、上記の開示は、例証の目的にすぎず、代替として、図示される他のアイテムを用いてそのような方法または技法を行うことが、当技術分野の通常技能の範囲内であることを理解するであろう。そのような代替案は、特に、システムが相互にデータを交換することができ、複数のプログラム可能なプロセッサの間でプログラムされた機能性を移動させ、および/または配布することができる、容易性を例証するにすぎない。
【0084】
いずれか1つの側面に関して説明される任意の特徴は、単独で、または説明される他の特徴と組み合わせて使用されてもよく、また、開示された側面のうちのいずれか他方、または開示された側面のいずれか他方の任意の組み合わせの1つ以上の特徴と組み合わせて使用されてもよいことを理解されたい。さらに、上記で説明されていない同等物および修正もまた、開示された主題の範囲から逸脱することなく採用されてもよい。
【0085】
開示された主題の多くの特徴および利点は、詳細な明細書から明白であり、したがって、添付の請求項によって、開示された主題の真の精神および範囲内に入る開示された主題の全てのそのような特徴および利点を対象とすることが意図される。さらに、多数の修正および変形例が当業者に用意に想起されるであろうため、開示された主題を図示および説明される正確な構造および動作に限定することは所望されず、したがって、開示された主題の範囲内に入る、全ての好適な修正および同等物が用いられてもよい。
【0086】
さらに、本開示および請求項の種々の要素のそれぞれはまた、種々の様式で達成されてもよい。本開示は、任意の装置実装のうちの実装の変形例、方法またはプロセス実装、またはさらに、単にこれらのうちの任意の要素の変形例等の各変形例を包含すると理解されるべきである。
【0087】
特に、本開示が本開示の要素に関するため、各要素の言葉は、たとえ機能または結果のみが同一であっても、同等の装置の用語および方法の用語によって表されてもよいことを理解されたい。
【0088】
そのような同等の、より広義の、またはさらに一般的な用語は、各要素または措置の説明に包含されると見なされるべきである。そのような用語は、本開示が享有できる暗示的に広い範囲を明示的にすることが所望される場合に置換することができる。
【0089】
全ての措置は、その措置を講じるための手段として、またはその措置を引き起こす要素として表されてもよいことを理解されたい。
【0090】
同様に、開示される各物理的要素は、その物理的要素が促進する措置の開示を包含すると理解されるべきである。
【0091】
非実質的な置換が行われる程度にまで、出願人が任意の特定の例示的実装を文字通り包含するように実際にいかなる請求項も起草しなかった程度にまで、および別様に適用可能な程度にまで、出願人が、単純に、全ての起こり得る事態を予想していなかった場合があるため、出願人は、いかようにもそのような範囲を放棄することを意図した、または実際に放棄したと解釈されるべきではない。当業者は、そのような代替的な例示的実装を文字通り包含するであろう請求項を起草したと合理的に見込まれるべきではない。
【0092】
さらに、「〜を備える」という移行句の使用は、従来の請求項の解釈に従って、「非制限」請求項を本明細書で維持するために使用される。したがって、文脈が他に要求しない限り、「備える(comprise)」という用語、または「備える(comprises)」あるいは「〜を備える(comprising)」等の変形例は、記述された要素またはステップあるいは要素またはステップ群の包含を暗示するが、任意の他の要素またはステップあるいは要素またはステップ群の除外を暗示しないことを意図すると理解されたい。
【0093】
そのような用語は、法的に許容される最も広い範囲を出願人に提供するよう、それらの最も広範な形態で解釈されるべきである。