特許第6329042号(P6329042)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6329042
(24)【登録日】2018年4月27日
(45)【発行日】2018年5月23日
(54)【発明の名称】接続器具
(51)【国際特許分類】
   A61M 39/10 20060101AFI20180514BHJP
【FI】
   A61M39/10 100
【請求項の数】1
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2014-189838(P2014-189838)
(22)【出願日】2014年9月18日
(65)【公開番号】特開2015-157062(P2015-157062A)
(43)【公開日】2015年9月3日
【審査請求日】2017年3月8日
(31)【優先権主張番号】特願2014-10871(P2014-10871)
(32)【優先日】2014年1月24日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000200035
【氏名又は名称】川澄化学工業株式会社
(72)【発明者】
【氏名】渡 邉 正 年
(72)【発明者】
【氏名】森 田 将 之
【審査官】 今井 貞雄
(56)【参考文献】
【文献】 特許第3761854(JP,B2)
【文献】 特表2010−521219(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 39/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも接続アダプタ(10´)と接続カバー(5´´)を有し、
前記接続アダプタ(10´)は、末端部(11)と中間部(12)と接続部(13)とを有し、
前記接続カバー(5´´)は、上部(5U)と下部(5D)とを有し、
前記接続アダプタ(10´)の中間部(12)は、末端(DE)側の側部(S)の二方向に、一対の係止部(12K´)を突設し、
前記接続アダプタ(10´)の係止部(12K´)は、略突状の形態を有し、中間部(12)の末端(DE)側に、鍔部(12T)を形成し、
前記接続カバー(5´´)の上部(5U)は、内壁の上部側から下部側に亘って、側部(S)の二方向に一対の上部通路(5PU)を形成し、内壁の下部(D)側に段部(5UD)を形成し、
前記接続カバー(5´´)の内壁の下部(D)側に、側部(S)の二方向に一対の小溝部(5UMD)を形成し、
前記接続アダプタ(10´)の中間部(12)の一対の係止部(12K´)と前記接続カバー(5´´)の上部(5U)の一対の上部通路(5PU)を、側部(S)の二方向の位置にあわせて、
前記鍔部(12T)を前記接続カバー(5´´)の上部突起(5TU)に係合して接続状態とし、
前記一対の係止部(12K´)を、前記側部(S)の二方向の位置から他の側部(S)の二方向の位置へ略90°回転させることにより、
前記係止部(12K´)を前記小溝部(5UMD)に係合して固定状態とすることができる、ことを特徴とする接続器具(1´´)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薬液等を注入する接続器具の改良に関するもので、接続アダプタを確実に混注部材のポートに接続・固定できる接続器具に関する。
本発明の接続器具は、血液回路、薬液容器、輸血・輸液セット等の医療用具に使用される。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、基端部に外部を遮断するゴム状弾性体が取り付けられた薬液流入口を有する混注部と、内腔内にゴム状弾性体〈16〉に穿刺される針部を有し、内腔内に混注部の基端部が着脱可能かつ摺動および回動可能に接続されるコネクター〈1〉とを備えている接続器具の発明が記載されている。(特許文献1に記載の符号は〈 〉を付けた。)
混注部の基端部の外壁に突起部〈18〉を設けるとともに、コネクターの外周部に、突起部〈18〉が係止される少なくとも2個の係止孔〈5b、5c〉を有し、先端部が開口された係合部〈5〉を設け、突起部の係止孔への係止位置により、針部の先端部のゴム状弾性体への挿入深さを少なくとも2段階に設定できるようにしている。
当該接続器具は、コネクター〈1〉を混注部に深く接続させたときに、コネクターの針部の先端部が混注部のゴム状弾性体を貫通して混注部の内腔内に位置し、コネクターを混注部に浅く接続させたときに、コネクターの針部の先端部が混注部のゴム状弾性体内に位置して針部の先端部をゴム状弾性体により閉塞するようにした接続器具である。
コネクターの係合部〈5〉を、針部の挿入方向とほぼ平行で先端部が開口されたほぼI字状の溝部〈5a、10a、20a、30a〉と、溝部の基端部に溝部と直交する方向に設けられた第1の係止孔〈5b、10b、20b、30b〉と、溝部のほぼ中間部に溝部と直交しかつ前記第1の係止孔と同方向または反対方向に設けた第2の係止孔〈5c、10c、20c、30c〉とにより構成した接続器具である。
【0003】
特許文献2には、ロック式ニードルレス混注管からなる接続器具の発明が記載されている。(特許文献2に記載の符号は〈 〉を付けた。)
当該接続器具は、閉塞孔を備えた弁〈2〉と、弁を押さえる内筒〈3〉を内在する側管〈12〉を有するT字管〈1〉からなる。
側管〈12〉は本体キャップ〈4〉を有し、キャップの中心にコネクター挿入孔〈8〉が設けられている。挿入孔〈8〉を通じて側管〈12〉にニードルレスシリンジを接続するコネクター〈5〉を有する。
コネクター〈5〉のシリンジ接続部〈54〉の外壁の下端に相対する突起〈51、52、53〉と、内筒〈3〉の内壁には、突起〈51、52、53〉と係合されて、コネクターが上下に移動する誘導溝〈33〉が垂直に設けられている。
さらに誘導溝と連結し、突起が係合されて、コネクターが水平に回転する上部〈34a、34b〉及び下部〈35〉のロック溝が水平に設けられている。
コネクターは、下動時にコネクターの先端に有する穿刺突起〈53〉が弁を突き刺す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4075972号公報(特許請求の範囲、図面)
【特許文献2】特許第3761854号公報(特許請求の範囲、図面)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の発明は、フード部〈2〉に(貫通した)I字状の溝部〈5a〉を形成し、I字状の溝部〈5a〉に、第1の係止孔〈5b〉と第2の係止孔〈5c〉を連続して形成し、第1の係止孔〈5b〉と第2の係止孔〈5c〉が近接し、直線状に配列されているので、開閉操作のメリハリ(区別)がつけにくいという課題があった。
【0006】
特許文献2に記載の発明は、側管〈12〉と本体キャップ〈4〉で囲まれる空間内に、内筒〈3〉を配置し、内筒〈3〉でコネクタ〈5〉のロック(固定)を制御するようにしているので、構成部品の増加、形状構造の複雑化、成形精度の難化、コストアップを招くという課題があった。
そこで、本発明者は以上の課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、次の発明に到達した。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、少なくとも接続アダプタ(10´)と接続カバー(5´´)を有し、
前記接続アダプタ(10´)は、末端部(11)と中間部(12)と接続部(13)とを有し、
前記接続カバー(5´´)は、上部(5U)と下部(5D)とを有し、
前記接続アダプタ(10´)の中間部(12)は、末端(DE)側の側部(S)の二方向に、一対の係止部(12K´)を突設し、
前記接続アダプタ(10´)の係止部(12K´)は、略突状の形態を有し、中間部(12)の末端(DE)側に、鍔部(12T)を形成し、
前記接続カバー(5´´)の上部(5U)は、内壁の上部側から下部側に亘って、側部(S)の二方向に一対の上部通路(5PU)を形成し、内壁の下部(D)側に段部(5UD)を形成し、
前記接続カバー(5´´)の内壁の下部(D)側に、側部(S)の二方向に一対の小溝部(5UMD)を形成し、
前記接続アダプタ(10´)の中間部(12)の一対の係止部(12K´)と前記接続カバー(5´´)の上部(5U)の一対の上部通路(5PU)を、側部(S)の二方向の位置にあわせて、
前記鍔部(12T)を前記接続カバー(5´´)の上部突起(5TU)に係合して接続状態とし、
前記一対の係止部(12K´)を、前記側部(S)の二方向の位置から他の側部(S)の二方向の位置へ略90°回転させることにより、
前記係止部(12K´)を前記小溝部(5UMD)に係合して固定状態とすることができる接続器具(1´´)を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明の接続器具1´´によれば、
[1]接続アダプター10´´と接続カバー5´´の所定の位置の小面積(領域)に、相互に係合できる所定形状の係止部12K´と小溝部5UMDを形成している。
接続アダプター10´´を側部Sの二方向(第1側部S1−第2側部S2側)から他の側部Sの二方向(第3側部S3−第4側部S4側)へ略90°回転させて、小溝部5UMDを、係止部12K´に係合して固定することができる。
[2][1]により、(1)接続アダプター10´´と混注部材20の液体流路LPの開閉操作のメリハリ(区別)を明瞭にすることができる。
(2)特許文献2に記載の発明のように、コネクタ〈5〉のロック(固定)を制御する新たな構成部品を設けなくても、液体流路LPの開閉操作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、第一参考例(以下図2から図24まで同じ)の接続器具を、上部U‐第3側部S3方向から見た分解斜視図である。
図2図2は、接続アダプタ10を、第1側部S1方向から見た側面図である。
図3図3は、接続アダプタ10を、第1側部S1−第4側部S4−下部D方向から見た斜視図である。
図4図4は、接続アダプタ10を第3側部S3−下部D方向から見た斜視図である。
図5図5は、図2の一部拡大図である。
図6図6は、図2のA‐A´(第1側部S1−第2側部S2方向)縦断面図で、第3側部S3(第4側部S4)方向から見た側面図である。
図7図7は、接続カバー5を、第3側部S3方向(第4側部S4)から見た側面図である。
図8図8は、接続カバー5を、上部U方向から見た平面図である。
図9図9は、図8のC‐C´(第1側部S1−第2側部S2方向)断面図で、第3側部S3(第4側部S4)方向から見た側面図である。
図10図10は、図9を第1側部S1−下部D方向から見た斜視図である。
図11図11は、図8のB‐B´(第3側部S3−第4側部S4方向)断面図で、第1側部S1(第2側部S2)方向から見た側面図である。
図12図12は、第一参考例の接続器具の第一状態(接続アダプタ10を、接続カバー5に装着した状態)を、第3側部S3方向から見た側面図である。
図13図13は、第一参考例の接続器具の第一状態を、第2側部S2方向から見た側面図である。
図14図14は、第一参考例の接続器具の一部(接続アダプタ10と接続カバー5)の第一状態の一部断面図である。接続アダプタ10は第1側部S1(第1側部S1)方向から見た側面図、接続カバー5は図8のD‐D´断面図である。
図15図15は、図14の一部拡大図である。
図16図16は、第一参考例の接続器具の一部(接続アダプタ10と接続カバー5)の中間状態(第一状態から第二状態へ移行する途中の状態)の(第1側部S1−第2側部S2方向)断面図である。接続カバー5は図8のC‐C´断面図である。
図17図17は、第一参考例の接続器具の第二状態(接続アダプタ10の末端部11を、栓体30を貫通させた状態、末端部11の開口部11Oが、混注部材20の本体20Hの液体流路LP内と連通した状態)を、第3側部S3方向から見た側面図である。
図18図18は、第一参考例の接続器具の第二状態を第2側部S2方向から見た側面図である。
図19図19は、第一参考例の接続器具の一部(接続アダプタ10と接続カバー5)の第二状態の(第1側部S1−第2側部S2方向)断面図で、第3側部S3(第4側部S4)方向から見た側面図である。
図20図20は、第一参考例の接続器具の第三状態(第二状態からさらに接続アダプタ10を90°回転して混合注部材20に固定した状態)の断面図である。接続アダプタ10は、第3側部S3−第4側部S4方向断面図で、第1側部S1(第2側部S2)方向から見た側面図である。接続カバー5及び混注部材20は、第1側部S1−第2側部S2方向断面図で、第3側部S3(第4側部S4)方向から見た側面図である。
図21図21は、第一参考例の接続器具の第三状態の断面図である。接続アダプタ10は、第1側部S1−第2側部S2方向断面図で、第3側部S3(第4側部S4)方向から見た側面図である。接続カバー5及び混注部材20は、第3側部S3−第4側部S4方向断 面図で、第1側部S1(第2側部S2)方向から見た側面図である。
図22図22は、第一参考例の接続器具の一部(接続アダプタ10と接続カバー5)の第三状態の断面図である。図21と同じ。
図23図23は、第一参考例の接続器具の一部(接続アダプタ10と接続カバー5)の第三状態の一部断面図である。接続アダプタ10は第1側部S1(第1側部S1)方向から見た側面図、接続カバー5は図8のE−E´断面図である。
図24図24は、図23の一部拡大図である。
図25図25は、第二参考例(以下図26から図32も同じ)の接続器具を、上部U‐第3側部S3方向−第1側部S1方向から見た分解斜視図である。
図26図26は、接続カバー5´を、上部U‐第1側部S1方向−第3側部S3方向から見た斜視図である。
図27図27は、接続カバー5´の(第3側部S3方向−第4側部S4方向)断面図で、第1側部S1(第2側部S2)方向から見た側面図である。
図28図28は、第二参考例の接続器具の第一状態を、上部U‐第3側部S3方向−第1側部S1方向から見た斜視図である。
図29図29は、第二参考例の接続器具の第一状態を、第3側部S3方向から見た側面図である。
図30図30は、第二参考例の接続器具の中間状態の(第1側部S2方向−第2側部S2方向)の断面図で、第1側部S1(第2側部S2)方向から見た側面図である。
図31図31は、第二参考例の接続器具の第二状態を、第3側部S3方向から見た側面図である。
図32図32は、第二参考例の接続器具の第三状態の断面図である。接続アダプタ10は、第3側部S3−第4側部S4方向断面図で、第1側部S1(第2側部S2)方向から見た側面図である。接続カバー5及び混注部材20は、第1側部S1−第2側部S2方向断面図で、第3側部S3(第4側部S4)方向から見た側面図である。
図33図33は、本発明の実施形態の接続器具1´´を構成する接続アダプタ10´を、第1側部S1方向から見た側面図である。
図34図34は、接続アダプタ10´を、第1側部S1−第4側部S4−上部U方向から見た斜視図である。
図35図35は、本発明の実施形態の接続器具1´´を構成する接続カバー5´´を、第1側部S1−第4側部S4−上部U方向から見た斜視図である。
図36図36は、接続カバー5´´の平面と断面図である。(A)は平面図(B)は(A)のB−B断面図(C)は(A)のA−A断面図
図37図37は、本発明の実施形態の接続器具1´´の第一状態を(接続カバー5´´の位置を基準にして)第2側部S2−第3側部S3−上部U方向から見た斜視図である。
図38図38は、本発明の実施形態の接続器具1´´の第三状態を(接続カバー5´´の位置を基準にして)第2側部S2−第3側部S3−上部U方向から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら参考例及び本発明の実施形態を詳細に説明する。
以下、符号の煩雑化を避けるため、例えば「接続器具1、1´」等とあるのは、単に「接続器具1」等と記載する。「接続器具1」等と記載しても、「接続器具1´」等に共通する部分は、「接続器具1´」も含む。
以下、参考例及び本発明の実施形態を明確に説明するため、次の定義をおく。
(定義1)参考例及び本発明の実施形態の接続器具1、1´において、「第一状態」(単に、「接続状態」ともいう)とは、例えば図12図15に示すように、接続アダプタ10、10´を、接続カバー5、5´に装着した状態で、接続アダプタ10の末端部11が、栓体30を貫通していない状態を意味する。
【0013】
(定義2)「第二状態」(「第二接続状態」ともいう)とは、例えば図17図19に示すように、接続アダプタ10を、混注部材20方向に垂下して、接続アダプタ10の末端部11を、栓体30に貫通させた状態、さらにいえば、末端部11の開口部11Oが、混注部材20の本体20Hの液体流路LP内と連通した状態[液体(血液、薬液等)を注入できる状態を意味する。
(定義3)「中間状態(移行状態ともいう)」とは、「第一状態」から「第二状態」へ移行する途中の状態を意味する。
(定義4)「第三状態」(「固定状態」ともいう)とは、第二状態からさらに接続アダプタ10を略90°回転して混合注部材20に固定した状態を意味する。
【0014】
(定義5)参考例及び本発明の実施形態の接続アダプタ10で、「基端PE側(または方向という場合がある)」とは、例えば図3に示すように、接続部13の突起部13T側の端部を意味する。
「末端DE側(または方向という場合がある)」とは、図3に示すように、接続部13の突起部13T側の端部と反対側の端部を意味する。さらにいえば、末端部11側の端部を意味する。
(定義参考例及び本発明の実施形態の接続器具1(接続カバー5、接続アダプタ10及び混注部材20)で、混注部材20で、「上部U側(または方向という場合がある)」とは、例えば図1に示すように、図の上側(接続部13の突起部13T側の端部)を意味する。
「下部D側(または方向という場合がある)」とは、例えば図1に示すように、混注部材20の下部(底部)側の端部を意味する。
【0015】
(定義参考例及び本発明の実施形態の接続器具1(接続カバー5、接続アダプタ10及び混注部材20)で、「第1側部S1側(または方向という場合がある)」とは、例えば図1に示すように、図の右側の方向(図の破線矢印参照)を意味する。
「第2側部S2側(または方向という場合がある)」とは、例えば図1に示すように、図の左側の方向(図の破線矢印参照)を意味する。
「第3側部S3側(または方向という場合がある)」とは、例えば図1に示すように、図の正面側の方向(図の破線矢印参照)を意味する。
「第4側部S4側(または方向という場合がある)」とは、例えば図1に示すように、図の背面側の方向(図の破線矢印参照)を意味する。
参考例及び本発明の実施形態の説明の便宜上、図1及び後述するように接続カバー5は、上部5Uの一対の上部通路5PUを形成した方向、接続アダプタ10は、一対の係止部12Kを形成した方向、混注部材20は、一対のチューブ接続部22を形成した方向を、第1側部S1−第2側部S2と記載した。
また単に側部S方向とは、前記第1側部S1から第4側部S4の全ての方向を含み、側部Sの二方向とは、例えば第1側部S1−第2側部S2方向、または第3側部S3−第4側部S4方向の二方向を意味する。
前記第1〜第4側部S1〜S4はあくまでも、説明の便宜上、位置を仮に特定したにすぎない。例えば見る方向を変えて、第1側部S1を第2側部S2と見る場合は、第2側部S2は第1側部S1となる。第3側部S3を第4側部S4と見る場合は、第4側部S4は第3側部S3となる。
【0016】
(定義
参考例及び本発明の実施形態の接続アダプタ10で、「長手方向」とは、「接続アダプタ10」の長尺方向(長い方向)を意味する。
参考例及び本発明の実施形態の混注部材20で、「長手方向」とは、「チューブ接続部22」の長尺方向を意味する。
参考例及び本発明の実施形態の図面及び発明の説明の中で、例えば図35に例示するように、第1側部S1側の側壁5SWを「5SWS1」、第2側部S2側の側壁5SWを、「5SWS2」と記載した。
なおこれらの側壁5SW並びにこれら以外の各構成部品の名称で、「第1側部S1側」等の位置・配置等の方向性を示す符号は、発明の理解ができ、必要と認められる範囲内で、図面及び発明の説明の中で一部のみについて記載した。
【0017】
[接続器具1、1´、1´´]
参考例及び本発明実施形態の接続器具1、1´、1´´について、以下、図面を参照しながら説明する。
図1から図24は、第一参考例の接続器具1、図25から図32は、第二参考例の接続器具1´、図33から図38本発明の実施形態の接続器具1´´を例示している。
第二参考例の接続器具1´と本発明の実施形態の接続器具1´´が、第一参考例の接続器具1と主に異なる部材は、接続カバー5´、5´´と接続アダプタ10´である。
【0018】
以下、発明の説明、図面において、説明、符号の煩雑化を防ぐために、主として第一参考例の接続器具1について説明する。第二参考例の接続器具1´と本発明の実施形態の接続器具1´´は、第一参考例の接続器具1と異なる部分(形状・構造)、操作方法のみ説明する。
第二参考例の接続器具1´と本発明の実施形態の接続器具1´´は、第一参考例の接続器具1と異なる部材のみに、「´」等、または異なる符号を記載した。共通する部材の符号はそのままとした。
【0019】
第一参考例の接続器具1は、少なくとも接続カバー5と接続アダプタ10を有する。さらに加えて混注部材20とを有する。
第二参考例の接続器具1´と本発明の実施形態の接続器具1´´は、少なくとも接続カバー5´と接続アダプタ10を有する。さらに加えて混注部材20及びキャップ21Cとを有する。
第一参考例の接続器具1と第二参考例の接続器具1´、本発明の実施形態の接続器具1´´との違いは、以下の通りである。
第一参考例の接続器具1は、(キャップ21Cのない)混注部材20の上部U側に、直接、接続カバー5を装着し、当該接続カバー5に接続アダプター10を接続するものである。第一参考例の接続器具1は、接続カバー5、接続アダプタ10及び混注部材20の特注品として販売するものである。
【0020】
これに対して第二参考例の接続器具1´、本発明の接続器具1´´は、混注部材20のキャップ21Cを覆うように、接続カバー5´を装着し、当該接続カバー5´に接続アダプター10を接続するものである。
第二参考例の接続器具1´、本発明の実施形態の接続器具1´´中の接続カバー5´、5´´及び接続アダプタ10、10´は、通常使用されている汎用品の(キャップ21Cを装着した)混注部材20とは別部品として、単独で販売されるものである。
【0021】
[接続アダプタ10]
接続アダプタ10は、図2から図3に例示するように、いわゆる「略管状」の形態を有する。
接続アダプタ10は、上部Uから下部D方向に向けて、径(側部S方向の長さまたは大きさともいう)が最も大きな接続部13、中間部12及び、径が最も小さい末端部11(針部または鈍針ともいう)を有する。
末端部11は末端DE側に、血液、薬液等の液体注入口11O(開口ともいう)を有する。
接続アダプタ10は基端PE側に、接続部13を形成している。
接続部13は基端PE側に、突起部13Tを形成している。
突起部13Tは、シリンジの接続部(ルアーロック部の螺子状の溝部を意味する。図示せず。)と接続できるように、いわゆる「螺子状」に形成している。
【0022】
中間部12は、末端DE側の側部Sの二方向(第1側部S1側と第2側部S2側)に、一対の係止部12Kを突設している。
図5図6に示すように、係止部12Kは、第3側部S3側(第4側部S4側)から見て、いわゆる「略くさび状」に形成している。
第1側部S1側(第2側部S2側)から見て、いわゆる「略矩形状」に形成している。
係止部12Kは、上部係止部12KUと下部係止部12KDを有する。
図5図6のように、上部係止部12KUは、第1側部S1側(第2側部S2側)と第3側部S3側(第4側部S4側)から見て、いわゆる「略矩形状」に形成している。
下部係止部12KDは、第3側部S3側(第4側部S4側)から見て、いわゆる「略三角形状」に形成している。第1側部S1側(第2側部S2側)から見て、いわゆる「略矩形状」に形成している。
【0023】
図2図5のように、第1側部S1側(第2側部S2側)から見て、第3側部S3−第4側部S4の長さ(大きさ)は、下部係止部12KDのほうが、上部係止部12KUよりも長く(大きく)形成している。
このため係止部12Kの略中間部は図5に示すように、段部12Dとなっている。段部12Dは、後述するように、接続カバー5の上部突起5TUに係合され、抜け防止の機能を有する。
上部係止部12KUは、上部U側に溝12KMを形成している。溝12KMは、第1側部S1(第2側部S2)方向に見て略半円状に形成している。
溝12KMには、後述するように、接続カバー5の下部突起5TDに係合され、接続アダプタ10を接続カバー5に固定する機能を有する。
係止部12Kは、接続アダプタ10の外周全体の一部、さらにいえば中間部12の外周全体の一部の領域に形成するのみでよい。
【0024】
[接続カバー5]
接続カバー5は、図7から図11に示すように、いわゆる「略円筒状」の形態を有し、上部5Uと下部5Dを有する。
径(側部S方向の長さまたは大きさ)は、下部5Dのほうが、上部5Uよりも長く(大きく)形成している。
上部5Uは、上部U側の略中央に上部開口部5OUを有する。
上部5Uは、内壁の上部U側から下部側に亘って、側部Sの二方向(第1側部S1側と第2側部S2側)に一対の通路(上部通路5PU)を形成している。
また上部5Uは、図11に示すように内壁の上部U側(上部通路5PUを形成している箇所を除いて)、いわゆる「略フランジ状または鍔状」の上部突起5TUを形成している。
【0025】
さらに上部5Uは、図9〜10に示すように内壁の下部側に、側部Sの二方向(第1側部S1側と第2側部S2側)に一対の係合部として下部突起5TDを形成している。
一対の下部突起5TDは、前記溝12KMと係合できるように、第3側部S3側(第4側部S4側)から見て、いわゆる「略半円状」に形成している。
下部突起5TDと溝12KMの形態は相互に係合できれば、「略矩形状」、「略三角状」でも良い。
【0026】
下部突起5TDは、接続カバー5の内周全体の一部の領域に形成するのみでよい。
さらに上部5Uは、図10に示すように内壁の下部側の周囲にわたって、段部5UDを形成している。
下部5Dは、内壁の周囲に接続部5Sを形成している。
接続部5Sは、(混合注部材20のポート21の)接続部21S(螺子状の溝部)と接続できるように、いわゆる「螺子状」に形成している。
【0027】
[接続カバー5´]
第二参考例の接続カバー5´は、第一参考例の接続カバー5と比較して、次の点で異なっている。
すなわち、図26に示すように接続カバー5´は、側部Sの二方向(第1側部S1側と第2側部S2側)に側部開口5OSを形成し、側部Sの二方向(第3側部S3側と第4側部S4側)に一対の側壁5SWを有する。一対の側壁5SWの下部D側には、一対の溝5MDを形成している。
【0028】
[混注部材20]
例えば混注部材20は、例えば図1に例示するように、上部Uから下部D方向に向けて、ポート21、本体20H(チューブ接続部22)及びアダプタ保持部23を有する。
ポート21は、外周に接続部21Sを形成している。
接続部21Sは内側に栓体30(ゴム栓ともいう)を配置する空間を有する。
本体20Hは、第1側部S1方向と第2側部S2方向に、チューブ接続部22を突設している。
【0029】
ポート21と本体20Hとの間にフランジ21Fを配置している。
フランジ21Fは、第3側部S3方向と第4側部S4方向の下部Dに、一対の突起21Tを突設している。
突起21Tは、第二参考例の接続カバー5´の一対の溝5MDに係止される。第一参考例の(接続器具1の)フランジ21Fでは、突起21Tは、必ずしも必要ではない。
第一参考例の接続器具1では、フランジ21Fは、接続カバー5を混注部材20に装着する際に、接続カバー5の下部5Uの下部D側のストッパーの役割を果たす。
なお第二参考例の接続器具1´では、第一参考例の接続器具1のようなストッパーの役割はない。
【0030】
次に本発明の第一参考例の接続器具1の操作方法の一例について例示する。
(接続/第一状態)
(1)図1図12〜15に示すように、接続アダプタ10の末端部11を、接続カバー5の上部開口5OUから下部D方向に差し込むことができるように以下のように位置合わせを行う。
(2)接続アダプタ10の一対の係止部12Kと、接続カバー5の一対の通路5PUの位置をそれぞれ、側部Sの二方向(第1側部S1−第2側部S2方向)の位置に合わせる。
(3)接続アダプタ10の末端部11を、接続カバー5の上部開口5OUから下部D方向にそのまま垂下する。例えば図14図15に示すように、接続アダプタ10の係止部12Kは、接続カバー5の通路5PUの上部U側から差し込まれる。
図15に示すように、係止部12Kの段部12Dは、接続カバー5の上部通路5PU近傍の上部突起5TUを下部D方向に乗り越えて係合される。これらの係合が抜け防止の役割を果たすので、第一状態を維持することができる。
この状態では、接続アダプタ10と混注部材20(本体20H)の液体流路LPは遮断状態(閉)となっている。
【0031】
(中間状態から第二状態)
さらに接続アダプタ10の末端部11を、下部D方向に差し込むと、接続アダプタ10の末端部11は図16に示すように、栓体30(図1参照、図16では図示せず)の方向に移動する。
さらに接続アダプタ10の末端部11を、下部D方向に押しこむと、接続アダプタ10の中間部12の末端DE側が栓体30の上部U側と接触する。
接続アダプタ10の末端部11は、これ以上接続カバー5方向に押しこむことはできない。
接続アダプタ10の末端部11の薬液注入口11Oは、図18に示すように混注部材20のポート21の中央の液体流路LP内に到達する。
この状態では、接続アダプタ10と混注部材20の液体流路LPは連通状態(開)となっている。
【0032】
(第二状態から第三状態)
さらに、図23図24に示すように接続アダプタ10を側部Sの二方向(第1側部S1−第2側部S2方向)から側部Sの二方向(第3側部S3−第4側部S4方向)に略90度回転させる。
略90度の回転が終了したら、係止部12Kの溝12KMが、接続カバー5の下部突起5TDに係合される。係合するときに、音をたてて係合するので、作業者は、係合の状況を手の感触で感知することができる。
同時に上部係止部12KUの上部U側は、接続カバー5の下部突起5TD近傍の段部5UD(図10参照)に係合される。これらの係合が抜け防止の役割を果たすので、第三状態を維持することができる。
この状態で、接続アダプタ10の末端部11の薬液注入口11Oより、混注部材20の本体20Hの液体流路LP内に液体(血液、薬液等)を注入することができる。
【0033】
(第三状態から取り外し)
接続アダプタ10を側部Sの二方向(第3側部S3−第4側部S4方向)から側部Sの二方向(第1側部S1−第2側部S2方向)に略90度回転させる。回転方向は順方向/時計回りが好ましいが、逆方向/反時計回りでもよい。係止部12Kの溝12KMと、接続カバー5の下部突起5TDとの係合は解除される。(第二状態に戻る。)
接続アダプタ10を上部U方向に引き上げることにより、第一状態を経て、接続アダプタ10を接続カバー5から取り外すことができる。
【0034】
次に本発明の第二参考例の接続器具1´の操作方法の一例について例示する。
(接続/第一状態)
(1)図25図28〜29に示すように、接続アダプタ10の末端部11を、接続カバー5´の上部開口5OUから下部D方向に差し込むことができるように以下のように位置合わせを行う。
(2)接続アダプタ10の係止部12Kと接続カバー5´の通路5Pの位置を、それぞれ側部Sの二方向(第1側部S1−第2側部S2方向)の位置に合わせる。
(3)接続アダプタ10の末端部11を、接続カバー5´の上部開口5OUから下部D方向に差し込む。例えば図28に示すように、接続アダプタ10の係止部12Kは、接続カバー5´の通路5Pの上部U側に差し込まれる。
(前記図15と同様に)係止部12Kの段部12Dは、接続カバー5´の上部通路5PU近傍の上部突起5TUを下部D方向に乗り越えて係合される。これらの係合が抜け防止の役割を果たすので、第一状態を維持することができる。
この状態では、接続アダプタ10と混注部材20の液体流路LPは遮断状態(閉)となっている。
【0035】
(中間状態から第二状態)
図30に例示するように、さらに接続アダプタ10の末端部11を、下部D方向に差し込むと、接続アダプタ10の末端部11は栓体30の略中央に形成されているスリット(図示せず)を貫通する。
さらに接続アダプタ10の末端部11を、下部D方向に押しこむと、接続アダプタ10の中間部12の末端DE側が栓体30の上部U側と接触する。
接続アダプタ10の末端部11は、これ以上接続カバー5方向に押しこむことはできない。
接続アダプタ10の末端部11の薬液注入口11Oは、混注部材20のポート21
の中央の液体流路LP内に到達する。
この状態では、接続アダプタ10と混注部材20の液体流路LPは連通状態(開)となっている。
【0036】
(第二状態から第三状態)
さらに、接続アダプタ10を側部Sの二方向(第1側部S1−第2側部S2方向)から側部Sの二方向(第3側部S3−第4側部S4方向)に略90度回転させる。略90度の回転が終了したら、係止部12Kの12KM溝が、接続カバー5´の下部突起5TDに係合される。係合するときに、音をたてて係合するので、作業者は、係合の状況を手の感触で感知することができる。
同時に上部係止部12KUは、接続カバー5´の下部突起5TD近傍の段部5UD(図10参照)に係合される。これらの係合が抜け防止の役割を果たすので、第三状態を維持することができる。
この状態で、接続アダプタ10の末端部11の薬液注入口11Oより、混注部材20の本体20Hの液体流路LP内に液体(血液、薬液等)を注入することができる。
【0037】
(第三状態から取り外し)
接続アダプタ10を側部Sの二方向(第3側部S3−第4側部S4方向)から側部Sの二方向(第1側部S1−第2側部S2方向)に略90度回転させる。回転方向は順方向/時計回りが好ましいが、逆方向/反時計回りでもよい。係止部12Kの12KM溝と、接続カバー5´の下部突起5TDとの係合は解除される。(第二状態となる。)
接続アダプタ10を上部U方向に引き上げることにより、第一状態を経て、接続アダプタ10を接続カバー5´から取り外すことができる。
【0038】
[接続器具1´´](本発明の実施形態)
図33から図38は、本発明の実施形態の接続器具1´´を例示している。
[接続アダプタ10´]
図33図34は、接続アダプタ10´を例示している。
中間部12は、末端DE側の側部S(外周)に、鍔部12Tを形成している。
鍔部12Tの径(外径)は、(後述する)接続カバー5´´の上部5Uの上部開口5OUの径よりも若干大きく形成している。
これは鍔部12Tが接続カバー5´´の上部開口5OUを通過し、通過後は上部開口5OUの周囲に形成されている上部突起5TUの下部Dと係合できるようにするためである。
また末端DE側の側部Sの二方向(第1側部S1側と第2側部S2側)に、一対の係止部12K´を突設している。係止部12K´は、いわゆる突状の形態を有する。
接続部13は、末端DE側の側部Sの二方向(第1側部S1側と第2側部S2側)に下部突起部13TDを形成している。
係止部12K´と下部突起部13TDは、側部Sの実質的に同位置に配置している。
図33図34に示すように、係止部12K´と下部突起部13TDは、第1側部S1側(第2側部S2側)から見ても、第3側部S3側(第4側部S4側)から見ても、基端PE(末端DE)側から見ても、いわゆる「略矩形状」に形成している。
また下部突起部13TDは、図34のように斜め方向から見るといわゆる「湾曲した板状」に見える。
係止部12K´と下部突起部13TDの側部S(縁部)は、共にいわゆる面取り(アール、R)が施されている。
【0039】
(接続カバー5´´)
接続カバー5´´は、上部5Uの側部Sの二方向(第3側部S3側と第4側部S4側)に上側部突起5USTを形成している。
図35の例示では、いわゆる「細長い角柱状」に形成している。
これにより接続器具1、1´と同様に、接続アダプタ10´を接続カバー5´´に装着して、第一状態から第二状態を経て、後述する図38のように、第三状態にした時(前記段落[0013]、段落[0032]、[0036]参照)、
側部Sの二方向(第3側部S3側と第4側部S4側)から見て、下部突起部13TD(より正確には略中央部)と上側部突起5USTの位置が重なるので、第三状態を目視で容易に確認することができる。
また下部突起部13TDを側部S方向に大きく形成(突設)して、すなわち、下部突起部13TDの側部Sの二方向(第3側部S3側と第4側部S4側)の長さ(第3側部S3側端部と第4側部S4側端部間の距離)を上側部突起5USTの側部Sの二方向(第3側部S3側と第4側部S4側)の長さ(第3側部S3側端部と第4側部S4側端部間の距離)よりも若干大きく形成して、下部突起部13TDの側部S(外周、外側)を、上側部突起5USTの側部S(内周、内側)で固定することができるようにしてもよい。これにより第三状態をさらに安定して維持することができる。
接続カバー5´´は、上部5Uは、図36に示すように内壁の下部D側に、側部Sの二方向(第1側部S1側と第2側部S2側)に一対の係合部として小溝部5UMDを形成している。
一対の小溝部5UMDは、前記係止部12K´と係合できるように、第3側部S3側(第4側部S4側)から見て、いわゆる「略矩形状」に形成している。
小溝部5UMDと係止部12K´の形態は相互に係合できれば、「略矩形状」、「略三角状」でも良い。
【0040】
接続カバー5´´は、側部Sの四方向(第1側部S1側から第4側部S4側)に側壁5SW(5SWS1、5SWS2、5SWS3、5SWS4)を形成している。
側部Sの二方向(第3側部S3側と第4側部S4側)には、溝5MDLを形成した側壁5SW(5SWS3、5SWS4)を形成している。
溝5MDLは、大きくして、側壁5SW(5SWS3、5SWS4)の下部D側に、混注部材20のフランジ21Fの係止部5SWT(5SWTS3、5SWTS4)を形成している。
【0041】
係止部5SWTは、いわゆる「略くさび状」に形成している。
これにより混注部材20に突起部21Tを形成することなく、接続アダプタ10´を装着した接続カバー5´´を装着することができる。
側壁5SW(5SWS3、5SWS4)は溝5MDLを大きく形成して、混注部材20に装着するときに、変形して広がり、混注部材20に装着しやすくしている。
また側部Sの二方向(第1側部S1側と第2側部S2側)には、混注部材20のチューブ接続部22の上部U(天面)に当接する溝5MDRを形成した側壁5SW(5SWS1、5SWS2)を形成している。溝5MDRは、側壁5SW(5SWS1、5SWS2)の下部D側に、いわゆる「略半円状」に形成している。
【0042】
次に本発明の実施形態の接続器具1´´の操作方法の一例について例示する。
(接続/第一状態)
(1)接続アダプタ10´の末端部11を、接続カバー5´´の上部開口5OUから下部D方向に差し込むことができるように以下のように位置合わせを行う。
(2)接続アダプタ10の係止部12K´と接続カバー5´´の上部通路5PUの位置を、それぞれ側部Sの二方向(第1側部S1−第2側部S2方向)の位置に合わせる。
(3)図37に示すように、接続アダプタ10´の末端部11を、接続カバー5´´の上部開口5OUから下部D方向に差し込む。接続アダプタ10´の鍔部12Tは、上部突起5TUを乗り越えて、中空間5SPM(図9参照)内に入り、係止部12K´は、接続カバー5´´の上部通路5PUの上部U側に差し込まれる。
鍔部12Tの上部Uは、上部突起5TUの下部に係合される。
これらの係合が抜け防止の役割を果たすので、第一状態を維持することができる。
この状態では、接続アダプタ10´と混注部材20の液体流路LPは遮断状態(閉)となっている。
【0043】
(中間状態から第二状態)
さらに接続アダプタ10´の末端部11を、下部D方向に差し込むと、接続アダプタ10´の末端部11は栓体30の略中央に形成されているスリット(図示せず)を貫通する。
さらに接続アダプタ10の´末端部11を、下部D方向に押しこむと、接続アダプタ10´の中間部12の末端DE側(鍔部12T)が栓体30の上部U側と接触する。
接続アダプタ10´の末端部11は、これ以上接続カバー5方向に押しこむことはできない。
接続アダプタ10´の末端部11の薬液注入口11Oは、混注部材20のポート21の中央の液体流路LP内に到達する。
この状態では、接続アダプタ10´と混注部材20の液体流路LPは連通状態(開)となっている。
【0044】
(第二状態から第三状態)
さらに、接続アダプタ10´を側部Sの二方向(第1側部S1−第2側部S2方向)から側部Sの二方向(第3側部S3−第4側部S4方向)に略90度回転させる。略90度の回転が終了したら、係止部12K´が、接続カバー5´´の小溝部5UMDに係合される。(あえて図示しないが、図24の「係止部12K」を「係止部12K´」に、「下部突起5TD」を「小溝部5UMD」にそれぞれ置き換えてみると理解しやすい。)係合するときに、音をたてて係合するので、作業者は、係合の状況を手の感触で感知することができる。
これらの係合が抜け防止の役割を果たすので、第三状態を維持することができる。
また側部Sの二方向(第3側部S3側と第4側部S4側)から見て、下部突起部13TD(より正確には略中央部)と上側部突起5USTの位置が重なるので、作業者は、第三状態を目視で容易に確認することができる。
この状態で、接続アダプタ10の末端部11の薬液注入口11Oより、混注部材20の本体20Hの液体流路LP内に液体(血液、薬液等)を注入することができる。
【0045】
(第三状態から取り外し)
接続アダプタ10を側部Sの二方向(第3側部S3−第4側部S4方向)から側部Sの二方向(第1側部S1−第2側部S2方向)に略90度回転させる。回転方向は順方向/時計回りが好ましいが、逆方向/時計回りでもよい。係止部12K´と、接続カバー5´´の小溝部5UMDとの係合は解除される。(第二状態となる。)
接続アダプタ10を上部U方向に引き上げることにより、第一状態を経て、接続アダプタ10を接続カバー5´´から取り外すことができる。
【0046】
参考例及び本発明の実施形態の接続器具1、1´、1´´を構成する接続アダプタ10、10´、接続カバー5、5´及び混注部材20の各構成部材(例えば接続アダプタ10、10´の係止部12K、係止部12K´、上部係止部12KU、下部係止部12KD、溝12KU、接続カバー5、5´の下部突起5TD、段部5UD、上部突起5TU、小溝部5UMD、上側部突起5UST、下部突起13TD等)は、前記したように相互に係止、係合、誘い(支持、ガイド)等が可能な形態(形状、構造)であって、本発明の目的を達成できる形態であれば、前記した説明、図面に記載したものに限定されない。
【0047】
(材料)
接続アダプタ10、10´と、接続カバー5、5´、5´´及び混注部材20の材料は、ポリプロピレン、ポリカーボネート等、射出成形等により一体成形できる材料であれば何でも使用できる。
【符号の説明】
【0048】
1 接続器具(第一参考例
1´接続器具(第二参考例
1´´接続器具(本発明の実施形態)
5 接続カバー
5´接続カバー
5´´接続カバー
5U 上部
5UST 上側部突起
5UMD 小溝部(係合部)
5UD段部
5D 下部
5OU 上部開口
5OS 側部開口
5PU 上部通路
5MD 溝
5MDR 溝
5MDL 溝
5TU 上部突起
5TD 下部突起(係合部)
5S 接続部(凹凸、螺子)
5SPU上部空間
5SPM 中空間
5SPD下部空間
5SW 側壁
5SWT 係止部
10 接続アダプタ
10´接続アダプタ
11 末端部
11O 薬液注入口
12 中間部
12K 係止部
12K´ 係止部
12KU 上部係止部
12KD 下部係止部
12KM 溝
12D 段部
12T 鍔部
13 接続部
13T 突起部
13TD 下部突起部
PE 基端
DE 末端
S1 第1側部
S2 第2側部
S3 第3側部
S4 第4側部
U 上部
D 下部
20 混注部材
21 ポート
21H (混注部材)本体
21F フランジ
21C キャップ
LP 液体流路
21S 接続部(凹凸、螺子)
22 チューブ接続部
21T 突起
23 アダプタ保持部
30 栓体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38