【実施例】
【0111】
次の実施例は、本発明を例示するために提供されるが、しかし本発明の範囲を制限するものではない。
【0112】
下記で使用される試薬及び溶媒は、市販の供給源、例えばAldrich Chemical Co. (Milwaukee, Wisconsin, USA)から得られる。
1H−NMRスペクトルは、Varian Mercury 400 MHz NMR分光計上で記録された。有意なピークがTMSを基準に表され、そして順番に表化した:多重度(s、シングレット;d、ダブレット;t、トリプレット;q、カルテット;m、多重度)及びプロトン数。質量分析結果が、電荷に対する質量の比として、続いて各イオンの相対的存在量(括弧内)として記録される。表においては、単一m/e値が、最も一般的な原子同位体を含むM+H(又は、示される場合、M−H)イオンについて報告される。同位体パターンは、すべての場合、予測される式に対応する。エレクトロスプレーイオン化(ESI)質量分光分析が、サンプル送達のためのAgilent Zorbax SB-C18、2.1X50 mm、5μカラムを備えたHP1100HPLCを用いて、Hewlett−Packard MSDエレクトロスプレー質量分析計上で行われた。通常、分析物が0.1mg/mlでメタノールに溶解され、そしてその1μlが、質量分析計中に送達溶媒と共に注入され、100−1500ダルトンで走査された。すべての化合物は、送達溶媒として、1%蟻酸を含むアセトニトリル/水を用いて、陽性ESIモードで分析された。下記に提供される化合物はまた、送達溶媒として、アセトニトリル/水中、2mMのNH
4OAcを用いて、負のESIモードで分析され得た。
【0113】
次の略語が、実施例において、及び本発明の記載を通して使用される:HPLC、高圧液体クロマトグラフィー; DMF、ジメチルホルムアミド; TFA、トリフルオロ酢酸; THF、テトラヒドロフラン; EtOAc、酢酸エチル; BOC
2O、ジ-tert-ブチルジカーボネート又はBOC無水物; HPLC、高圧液体クロマトグラフィー; DIPEA、ジイソプロピルエチルアミン; HBTU、 O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N、N、N’、N’− テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート; dppf、 1、1'−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン; Pd
2(dba)
3、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0); DIPEA、ジイソプロピルエチルアミン; DMP、フタル酸ジメチル; Me、メチル; Et、エチル; DCM、ジクロロメタン。
【0114】
本発明の範囲内の化合物は、当業者に知られている種々の反応を用いて、下記のようにして合成され得る。当業者はまた、別な方法が本発明の標的化合物を合成するために使用され得、そしてこの文書の本文内に記載されるアプローチは完全ではないが、しかし目的の化合物への広く適用でき、且つ実際の経路を提供することも理解しているであろう。
【0115】
この特許に記載される特定の分子は、異なった鏡像異性体及びジアステレオマー形で存在することができ、そしてそれらの化合物のすべてのそのような変異体が請求項に記載される。
【0116】
このテキストにおいてキー化合物を合成するために使用される実験手順の詳細な説明は、それらを同定する物理的データにより、及びそれらに関連する構造的表現により記載される分子を導く。
【0117】
当業者は、有機化学の標準の作業手順の間、酸及び塩基が頻繁に使用されることも認識するであろう。親化合物の塩は時々、それらが、本特許内に記載される実験手順の間、必要な固有の酸性度又は塩基性度を有する場合、生成される。
【0118】
実施例1:1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−メチルピラゾール−4−イル]−3−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1,2,4−トリアゾール−1−イル]ピロリジン−2−オンの合成
【0119】
【化13】
【0120】
a)ニトロニウムテトラフルオロボレート(110mg、0.84mM)を、無水アセトニトリル(5.0ml)中、1−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール(120mg、0.70mM)の溶液に室温で、窒素下で添加した。12時間の攪拌の後、混合物を真空下で濃縮し、そしてフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、20%EtOAc/ヘキサン)により精製し、生成物(53mg、0.24mM、34%)を、無色の油状物として得た。
【0121】
b)メタノール(5ml)中、工程aからの1−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−4−ニトロピラゾール(50mg、0.23mM)及びPd/C(10mg、20wt%)を含む重壁ガラスフラスコを、Paa装置上に固定し、そして45psiで、H
2下で攪拌した。1時間後、反応混合物を、セライトパッドを通して濾過し、そして濾液を真空下で濃縮し、生成物(240mg、1.2mM、99%)を、オレンジ色の油状物として得た。その粗材料を、さらに精製しないで、次の工程に使用した。
【0122】
c)トリメチルアルミニウム(0.25ml、トルエン中、2M、0.50mM)を、窒素下で、1,2−ジクロロエタン(5ml)中、工程bからの1−(4−フルオロフェニル)−5−メチルピラゾール−4−アミン(47mg、0.25mM)及び3−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1、2、4−トリアゾール−1−イル]テトラヒドロフラン−2−オン(58mg、0.25mM)の溶液に添加した。その混合物を20分間、室温で攪拌し、その後、反応を、1〜2滴の1NのHClの添加により、注意して停止した。泡立ちが収まった後、濃混合物を、追加の1NのHClにより希釈し、そしてCH
2Cl
2(3×20ml)により抽出した。組合わされた有機抽出物を、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。粗材料を、さらに精製しないで、次の工程に使用した。
【0123】
d)CH
2Cl
2(3ml)中、工程cからの粗アルコール中間体(0.25mMを想定した)及びトリエチルアミン(0.14ml、1、0mM)の溶液に、塩化メタンスルホニル(0.040ml、0.50mM)を、ゆっくり添加した。その反応混合物を、室温で15分、攪拌し、その後、それを、CH
2Cl
2により希釈し、そして水により洗浄した。有機層を分離し、MgSO
4上で乾燥させ、そして真空下で濃縮した。粗黄色の油状物を、さらに精製しないで、次の工程に使用した。
【0124】
e)テトラヒドロフラン(2ml)中、工程dからの粗メシレート中間体(0.25mMを想定した)に、室温で水素化ナトリウム(40mg、鉱油中、60%、1.0mM)を、一度に添加した。30分間の攪拌の後、反応を、飽和水性NH
4Clの添加により停止し、そしてCH
2Cl
2(2×20ml)により抽出した。有機層を組合し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。粗残渣を、逆相HPLC(C18カラム、アセトニトリル−H
2O、溶離剤として0.1%TFAを用いる)により精製し、標記化合物(35mg、0.086mM、3工程にわたって34%)を、白色固形物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ7.65 (s, 1H), 7.42 (dd, J = 9.0, 5.1 Hz, 2 H), 7.18 (dd, J = 8.8, 8.0 Hz, 2 H), 5.11 (dd, J = 8.6, 6.4 Hz, 1 H), 4.07 (ddd, J = 9.8, 8.6, 5.8 Hz, 1 H), 3.92 (ddd, J = 9.8, 7.8, 5.8 Hz, 1 H), 2.80-2.88 (m, 2 H), 2.66 (s, 3 H), 2.22 (s, 3 H); MS:(ES) m/z C
18H
16F
4N
6O [M + H]
+ について計算された(ES) m/z 409.1、実測値409.1。
【0125】
実施例2:3−[4−クロロ−5−メチル−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−1−イル]−1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−メチルピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オンの合成
【化14】
【0126】
a)トリメチルアルミニウム(0.16ml、トルエン中、2M、0.32mM)を、室温で、窒素下で、1,2−ジクロロエタン(2ml)中、1−(4−フルオロフェニル)−5−メチルピラゾール−4−アミン(40mg、0.21mM)及び3−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1、2、4−トリアゾール−1−イル]テトラヒドロフラン−2−オン(58mg、0.25mM)の溶液に添加した。その混合物を30分間、攪拌し、その後、反応を、数滴の1NのHClの添加により、注意して停止した。泡立ちが収まった後、濃混合物を、追加の1NのHClにより希釈し、そしてCH
2Cl
2(2×20ml)により抽出した。組合わされた有機抽出物を、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。粗材料を、さらに精製しないで、次の工程に使用した。
【0127】
b)CH
2Cl
2(3ml)中、工程aからの粗アルコール中間体(0.21mM)及びトリエチルアミン(0.10ml、0.63mM)の溶液に、塩化メタンスルホニル(0.025ml、0.32mM)を、ゆっくり添加した。その反応混合物を、室温で15分、攪拌し、その後、それを、CH
2Cl
2により希釈し、そして水により洗浄した。有機層を分離し、MgSO
4上で乾燥させ、そして真空下で濃縮した。粗材料を、さらに精製しないで、次の工程に使用した。
【0128】
c)テトラヒドロフラン(2ml)中、工程bからの粗メシレート中間体(0.21mM)に、室温で水素化ナトリウム(40mg、鉱油中、60%、1.0mM)を、一度に添加した。30分間の攪拌の後、反応を、飽和水性NH
4Clの添加により停止し、そしてCH
2Cl
2(2×20ml)により抽出した。有機層を組合し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。粗残渣を、逆相HPLC(C18カラム、アセトニトリル−H
2O、溶離剤として0.1%TFAを用いる)により精製し、標記化合物(20mg、0.045mM、3工程にわたって22%)を、白色固形物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ7.66 (s, 1 H), 7.42 (dd, J = 8.8, 4.8 Hz, 2 H), 7.18 (dd, J = 8.4, 8.4 Hz, 2 H), 5.06 (dd, J = 9.1, 6.0 Hz, 1 H), 4.05 (ddd, J = 9.6, 8.4, 5.3 Hz, 1 H), 3.90 (ddd, J = 9.6, 8.0, 5.5 Hz, 1 H), 2.85 (dddd, J = 13.6, 8.0, 5.6, 5.6 Hz, 1 H), 2.75 (dddd, J = 13.6, 8.0, 8.0, 5.2 Hz, 1 H), 2.42 (s, 3 H), 2.21 (s, 3 H); C
19H
16ClF
4N
5O [M + H]
+について計算されたMS: (ES) m/z 442.1、実測値442。
【0129】
実施例3:1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−メチルピラゾール−4−イル]−3−[2−メチル−4−(トリフルオロメチル)イミダゾール−1−イル]ピロリジン−2−オンの合成
【化15】
【0130】
a)トリメチルアルミニウム(0.26ml、トルエン中、2M、0.52mM)を、室温で、窒素下で、1,2−ジクロロエタン(2ml)中、1−(4−フルオロフェニル)−5−メチルピラゾール−4−アミン(50mg、0.26mM)及びα−ブロモ−γ−ブチロラクトン(85mg、0.52mM)の溶液に添加した。その混合物を1時間、攪拌し、その後、反応を、数滴の1NのHClの添加により、注意して停止した。泡立ちが収まった後、濃混合物を、追加の1NのHClにより希釈し、そしてCH
2Cl
2(2×20ml)により抽出した。組合わされた有機抽出物を、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。粗材料を、さらに精製しないで、次の工程に使用した。
【0131】
b)CH
2Cl
2(3ml)中、工程aからの粗アルコール中間体(0.26mM)及びトリエチルアミン(0.11ml、0.78mM)の溶液に、塩化メタンスルホニル(0.030ml、0.39mM)を、ゆっくり添加した。その反応混合物を、室温で15分、攪拌し、その後、それを、CH
2Cl
2により希釈し、そして水により洗浄した。有機層を分離し、MgSO
4上で乾燥させ、そして真空下で濃縮した。粗材料を、さらに精製しないで、次の工程に使用した。
【0132】
c)テトラヒドロフラン(2ml)中、工程bからの粗メシレート中間体(0.61mM)に、室温で水素化ナトリウム(40mg、鉱油中、60%、1.0mM)を、一度に添加した。30分間の攪拌の後、反応を、飽和水性NH
4Clの添加により停止し、そしてCH
2Cl
2(2×20ml)により抽出した。有機層を組合し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。その粗材料を、さらに精製しないで、次の工程に使用した。
【0133】
d)DMF(2ml)中、工程cからの粗臭化物中間体(0.26mMと想定された)、2−メチル−4−トリフルオロメチルイミダゾール(40mg、0.26mM)及び炭酸カリウム(40mg、0.29mM)の混合物を、65℃で12時間、攪拌した。その混合物を室温に冷却し、EtOAc(20ml)により希釈し、そして水により洗浄した。水性層を、EtOAc(1×10ml)及びCH
2Cl
2(1×10ml)により戻し抽出した。有機層を組合し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。逆相HPLC(C18カラム、アセトニトリル−H
2O、溶離剤として0.1%TFAを用いる)による粗材料の精製により、標記化合物のトリフルオロアセテート塩(28mg、0.0054mM、4工程にわたって21%)を、白色固形物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ7.69 (s, 1 H), 7.43 (dd, J = 8.8, 4.8 Hz, 2 H), 7.30-7.28 (m, 1 H), 7.21 (dd, J = 8.0, 8.0 Hz, 2 H), 5.07 (dd, J = 10.4, 8.8 Hz, 1 H), 3.98 (ddd, J = 10.0, 10.0, 6.8 Hz, 1 H), 3.89 (ddd, J = 10.8, 9.2, 2.0 Hz, 1 H), 2.94-2.88 (m, 1 H), 2.61 (s, 3 H), 2.48-2.39 (m, 1 H), 2.27 (s, 3 H); C
19H
17F
4N
5O [M + H]
+について計算されたMS: (ES) m/z 408.1、実測値408.1。
【0134】
実施例4:1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−メチルピラゾール−4−イル]−3−[2−メチル−4−(トリフルオロメチル)イミダゾール−1−イル]ピペリジン−2−オンの合成
【化16】
【0135】
標記化合物を、実施例3に記載のような方法を用いて調製したが、但し、工程3aでのα−ブロモ−γ−ブチロラクトンを、3l−ブロモテトラヒドロピラン−2−オンにより置換した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ7.66 (s, 1 H), 7.40 (dd, J = 9.2, 4.8 Hz, 2 H), 7.29-7.26 (m, 1 H), 7.19 (t, J = 8.0 Hz, 2 H), 4.89 (dd, J = 11.2, 5.6 Hz, 1 H), 3.88 (J = 12.4, 10.4, 4.8 Hz, 1 H), 3.80-3.73 (m, 1 H), 2.60 (s, 3 H). 2.60-2.53 (m, 1 H), 2.40-2.23 (m, 3 H), 2.15 (s, 3 H); C
20H
19F
4N
5O [M + H]
+ について計算されたMS: (ES) m/z 422.2、実測値422.1。
【0136】
実施例5:3−[4−クロロ−5−メチル−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−1−イル]−1−[1−(4−フルオロフェニル)ピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オンの合成
【化17】
【0137】
a)CH
2Cl
2(100ml)中、4−フルオロフェニルボロン酸(5.02g、35.4mM)、4−ニトロ−1H−ピラゾール(2.00g、17.7mM)、酢酸銅(3.50g、19.5mM)及びピリジン(7.00ml、88.5mM)の溶液を、室温で、空気下で12時間、攪拌した。次に、混合物を、セライトパッドを通して濾過し、そして濾液を真空下で濃縮した。粗残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
3、30%EtOAc/ヘキサン)により精製し、生成物を白色固形物として得た。
【0138】
b)エタノール(50ml)及びEtOAc(10ml)中、工程aからの1−(4−フルオロフェニル)−4−ニトロ−ピラゾール(17.7mMと想定された)及び10%Pd/C(0.30g)を含む重壁ガラスフラスコを、Paa装置上に固定し、そして40psiで、H
2下で攪拌した。1時間後、反応混合物を、セライトパッドを通して濾過し、そして濾液を真空下で濃縮し、生成物(4.0g、22.6mM、2工程にわたって63%)を、赤色の固形物として得た。その粗材料を、さらに精製しないで、次の工程に使用した。
【0139】
c)CH
2Cl
2(30ml)中、2−[4−クロロ−5−メチル−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−1−イル]−4−ヒドロキシ−ブタン酸(0.77g、2.7mM)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.9ml、11mM)の溶液に、塩化トリメチルシリル(0.85ml、6,8mM)を室温で添加した。その混合物を、5分間、攪拌し、その後、塩化メタンスルホニル(0.52ml、6,8mM)を添加した。さらに10分間の攪拌の後、炭酸水素ナトリウム(0.45g、5.4mM)及び工程aからの1−(4−フルオロフェニル)ピラゾール−4−アミン(0.32g、1.8mM)を、それぞれ、固形物として添加した。混合物を室温で12時間、攪拌した。反応を、1NのHCl(30ml)の添加により停止し、そしてCH
2Cl
2(1×50ml)により抽出した。有機層を組合し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、20%〜50%EtOAc/ヘキサン)による粗材料の精製により、オレンジ色の油状物として生成物(140mg、0.31mM、18%)を得た。
【0140】
d)ジエチルアゾジカルボキシレート(75μl、0.47mM)を、窒素下で、テトラヒドロフラン(2ml)中、トリフェニルホスフィン(124mg、0.47mM)の溶液にゆっくり添加した。黄色の溶液を室温で20分間、攪拌し、その後、工程cからのアルコール中間体(140mg、0.30mM)を、テトラヒドロフラン(3ml)の溶液として添加した。室温での一晩の攪拌の後、反応を、飽和水性NaHCO
3の添加により停止し、そしてその混合物をCH
2Cl
2(2×20ml)により抽出した。有機層を組合し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。粗材料を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2,20〜50%EtOAc/ヘキサン)及び逆相HPLC(C18カラム、アセトニトリル−H
2O、溶離剤として0.1%TFAを用いる)により精製し、標記化合物(10mg、0.023mM)を、白色固形物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ8.46 (s, 1 H), 7.74 (s, 1 H), 7.64 (dd, J = 9.2, 4.8 Hz, 2 H), 7.15 (dd, J = 8.8, 8.0 Hz, 2 H), 5.12 (dd, J = 9.3, 7.5 Hz, 1 H), 4.12 (ddd, J = 9.2, 9.2, 3.9 Hz, 1 H), 3.97-3.86 (m, 1 H), 3.10 (dddd, J = 14.0, 8.8, 6.8, 0.4 Hz, 1 H), 2.77 (dddd, J = 13.2, 9.6, 7.6, 3.6 Hz, 1 H), 2.44 (s, 3 H); C
18H
14ClF
4N
5O [M + H]
+について計算されたMS: (ES) m/z 428.1、実測値428.1。
【0141】
実施例6:1−[1−(4−フルオロフェニル)ピラゾール−4−イル]−3−[2−メチル−4−(トリフルオロメチル)イミダゾール−1−イル]ピロリジン−2−オンの合成
【化18】
【0142】
a)トリメチルアルミニウム(1.4ml、トルエン中、2M、2.8mM)を、室温で、窒素下で、1,2−ジクロロエタン(2ml)中、1−(4−フルオロフェニル)ピラゾール−4−アミン(0.24g、1.4mM)及び3−[2−メチル−4−(トリフルオロメチル)イミダゾール−1−イル]テトラヒドロフラン−2−オン(0.32g、1.4mM)の溶液に添加した。その混合物を30分間、攪拌し、その後、反応を、数滴の1NのHClの添加により、注意して停止した。泡立ちが収まった後、濃混合物を、追加の1NのHClにより希釈し、そしてCH
2Cl
2(3×20ml)により抽出した。組合わされた有機抽出物を、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。粗材料を、さらに精製しないで、次の工程に使用した。
【0143】
b)CH
2Cl
2(2ml)中、工程aからの粗アルコール中間体(89mg、0.21mM)及びトリエチルアミン(90μl、0.65mM)の溶液に、塩化メタンスルホニル(25μl、0.31mM)を、ゆっくり添加した。その反応混合物を、室温で1時間、攪拌し、その後、それを、CH
2Cl
2により希釈し、そして水により洗浄した。有機層を分離し、MgSO
4上で乾燥させ、そして真空下で濃縮した。粗材料を、さらに精製しないで、次の工程に使用した。
【0144】
c)テトラヒドロフラン(2ml)中、工程bからの粗メシレート中間体(0.21mM)に、室温で水素化ナトリウム(30mg、鉱油中、60%、0.65mM)を、一度に添加した。30分間の攪拌の後、反応を、飽和水性NH
4Clの添加により停止し、そしてCH
2Cl
2(2×20ml)により抽出した。有機層を組合し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。粗材料を、逆相HPLC(C18カラム、アセトニトリル−H
2O、溶離剤として0.1%TFAを用いる)により精製し、標記化合物(24mg、0.047mM、2工程にわたって20%)を、白色固形物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ8.53 (s, 1 H), 7.76 (s, 1 H), 7.66 (dd, J = 9.0, 4.5 Hz, 2 H), 7.27-7.25 (m, 2 H), 7.15 (dd, J = 9.2, 8.4 Hz, 2 H), 5.07 (dd, J = 9.5, 9.5 Hz, 1 H), 4.05-3.91 (m, 1 H), 2.97 (dddd, J = 13.6, 8.4, 6.8, 2.0 Hz, 1 H), 2.59 (s, 3 H), 2.42 (dddd, J = 13.6, 9.6, 3.6, 3.6 Hz, 1 H); C
18H
15ClF
4N
5O [M + H]
+について計算されたMS: (ES) m/z 394.1、実測値394.1。
【0145】
実施例7:1−[1−(4−フルオロフェニル)ピラゾール−4−イル]−3−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−1−イル]ピロリジン−2−オンの合成
【化19】
【0146】
標記化合物を、実施例6に記載されるような方法を用いて調製し、但し工程6aにおける3−[2−メチル−4−(トリフルオロメチル)イミダゾール−1−イル]テトラヒドロフラン−2−オンを、3−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−1−イル]テトラヒドロフラン−2−オンにより置換した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ8.46 (s, 1 H), 7.74 (s, 1 H), 7.64 (dd, J = 8.8, 4.4 Hz, 2 H), 7.14 (dd, J = 9.2, 8.4 Hz, 2 H), 6.35 (s, 1 H), 5.11 9 (dd, J = 8.8, 4.4 Hz, 1 H), 4.13 (ddd, J = 9.2, 9.2, 4.0 Hz, 1 H), 3.90 (ddd, J = 9.6, 8.0, 6.8 Hz, 1 H), 3.10 (dddd, J = 13.2, 8.8, 7.2, 7.2 Hz, 1 H), 2.78 (dddd, J = 13.2, 9.2, 8.0, 3.6 Hz, 1 H), 2.46 (s, 3 H); C
19H
15F
4N
5O [M + H]
+について計算されたMS: (ES) m/z 394.1、 実測値394。
【0147】
実施例8:3−[4−クロロ−5−メチル−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−1−イル]−1−[1−(4−フルオロフェニル)ピラゾール−4−イル]ピペリジン−2−オンの合成
【化20】
【0148】
標記化合物を、実施例6に記載されるような方法を用いて調製し、但し工程6aにおける3−[2−メチル−4−(トリフルオロメチル)イミダゾール−1−イル]テトラヒドロフラン−2−オンを、3−[4−クロロ−5−メチル−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−1−イル]テトラヒドロフラン−2−オンにより置換した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ8.40 (s, 1 H), 7.75 (s, 1 H), 7.61 (dd, J = 9.0, 4.5 Hz, 2 H), 7.12 (dd, J = 8.0, 8.0 Hz, 2 H), 4.92 (dd, J = 11.2, 5.8 Hz, 1 H), 3.98-3.85 (m, 2 H), 2.88-2.72 (m, 1 H), 2.46-2.35 (m, 1 H), 2.38 (s, 3 H), 2.23-2.10 (m, 2 H); C
19H
16ClF
4N
5O [M + H]
+について計算されたMS: (ES) m/z 442.1、実測値442.1。
【0149】
実施例9:1−[1−(4−フルオロフェニル)ピラゾール−4−イル]−3−[2−メチル−4−(トリフルオロメチル)イミダゾール−1−イル]ピペリジン−2−オンの合成
【化21】
【0150】
標記化合物を、実施例6に記載されるような方法を用いて調製し、但し工程6aにおける3−[2−メチル−4−(トリフルオロメチル)イミダゾール−1−イル]テトラヒドロフラン−2−オンを、3−[2−メチル−4−(トリフルオロメチル)ピラゾール−1−イル]テトラヒドロフラン−2−オンにより置換した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ8.54 (s, 1 H), 7.76 (s, 1 H), 7.63 (dd, J = 8.8, 4.8 Hz, 2 H), 7.25-7.22 (m, 1 H), 7.15 (dd, J = 8.0, 8.0 Hz, 2 H), 4.87 (dd, J = 11.5, 5.7 Hz, 1 H), 4.00-3.88 (m, 2 H), 2.61 (s, 3 H), 2.56-2.50 (m, 1 H), 2.46-2.37 (m, 1 H), 2.37-2.20 (m, 2 H); C
19H
17F
4N
5O [M + H]
+ について計算されたMS: (ES) m/z 408.1、実測値408.1。
【0151】
実施例10:1−[1−(4−フルオロフェニル)ピラゾール−4−イル]−3−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−1−イル]ピペリジン−2−オンの合成
【化22】
【0152】
標記化合物を、実施例6に記載されるような方法を用いて調製し、但し工程6aにおける3−[2−メチル−4−(トリフルオロメチル)イミダゾール−1−イル]テトラヒドロフラン−2−オンを、3−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−1−イル]テトラヒドロフラン−2−オンにより置換した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ8.55 (s, 1 H), 7.74 (s, 1 H), 7.61 (ddd, J = 9.2, 4.8, 2.0 Hz, 2 H), 7.12 (dd, J = 9.2, 8.0 Hz, 2 H), 6.34 (s, 1 H), 4.93 (dd, J = 11.2, 5.7 Hz, 1 H), 3.99-3.84 (m, 2 H), 2.81 (dddd, J = 13.6, 11.6, 10.4, 2.8 Hz, 1 H), 2.46-2.35 (m, 2 H), 2.42 (s, 3 H), 2.17 (dddd, J = 13.6, 10.4, 6.8, 2.8 Hz, 1 H); C
19H
17F
4N
5O [M + H]
+ について計算されたMS: (ES) m/z 408.1、実測値408.1。
【0153】
実施例11:3−[4−クロロ−5−メチル−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−1−イル]−1−[5−エチル−1−(4−フルオロフェニル)ピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オンの合成
【化23】
【0154】
a)2−ブタノン(1.10g、15.3mM)及びN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(2.20g、18.3mM)の混合物を、110℃で1日間、加熱した。冷却の後、粗反応混合物を次の工程に直接、使用した。
【0155】
b)テトラヒドロフラン(5ml)中、5−フルオロフェニルヒドラジン塩酸塩(2.50g、15.3mM)及び工程aからの1−(ジメチルアミノ)ペント−1−エン−3−オン(15.3mMと想定される)の溶液を、85℃で1日間、加熱した。室温への冷却の後、混合物をCH
2Cl
2(50ml)により希釈し、そして水により洗浄した。有機層を、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2,0〜20%EtOAc/ヘキサン)による粗材料の精製により、生成物(1.1g、5.8mM、37%)を、赤色の油状物として得た。
【0156】
c)ニトロニウムテトラフルオロボレート(500mg、2.3mM)を、無水アセトニトリル(10ml)中、工程bからの5−エチル−1−(4−フルオロフェニル)ピラゾール(420mg、3.2mM)の溶液に室温で、窒素下で添加した。12時間の攪拌の後、混合物を真空下で濃縮し、そしてフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、50%EtOAc/ヘキサン)により精製し、生成物(53mg、0.023mM、9%)を、黄色の油状物として得た。
【0157】
d)メタノール(1ml)及びEtOAc(2ml)中、工程cからの生成物(53mg、0.023mM)及び10%Pd/C(11mg、20wt%)を含む重壁ガラスフラスコを、Paa装置上に固定し、そして45psiで、H
2下で攪拌した。1.5時間後、反応混合物を、セライトパッドを通して濾過し、そして濾液を真空下で濃縮し、生成物(45mg、0,023mM、99%)を、黄色の固形物として得た。その粗材料を、さらに精製しないで、次の工程に使用した。
【0158】
e)トリメチルアルミニウム(0.2ml、トルエン中、2M、0.39mM)を、室温で、窒素下で、1,2−ジクロロエタン(3ml)中、工程dからの5−エチル−1−(4−フルオロフェニル)ピラゾール−4−アミン(45mg、0.2023mM)及び3−[4−クロロ−5−メチル−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−1−イル]テトラヒドロフラン−2−オン(76mg、0.28mM)の溶液に添加した。その混合物を30分間、室温で攪拌し、その後、反応を、1〜2滴の1NのHClの添加により、注意して停止した。泡立ちが収まった後、濃混合物を、追加の1NのHClにより希釈し、そしてCH
2Cl
2(3×10ml)により抽出した。組合わされた有機抽出物を、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。粗材料を、さらに精製しないで、次の工程に使用した。
【0159】
f)CH
2Cl
2(2ml)中、工程eからの粗アルコール中間体(0.23mMを想定した)及びトリエチルアミン(110μl、0.78mM)の溶液に、塩化メタンスルホニル(25μl、0.31mM)を、ゆっくり添加した。その反応混合物を、室温で1時間、攪拌し、その後、それを、CH
2Cl
2により希釈し、そして水により洗浄した。有機層を分離し、MgSO
4上で乾燥させ、そして真空下で濃縮した。粗黄色の油状物を、さらに精製しないで、次の工程に使用した。
【0160】
g)テトラヒドロフラン(2ml)中、工程fからの粗メシレート中間体(0.23mMを想定した)に、室温で水素化ナトリウム(30mg、鉱油中、60%、0.65mM)を、一度に添加した。30分間の攪拌の後、反応を、飽和水性NH
4Clの添加により停止し、そしてCH
2Cl
2(2×20ml)により抽出した。有機層を組合し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。粗材料を、逆相HPLC(C18カラム、アセトニトリル−H
2O、溶離剤として0.1%TFAを用いる)により精製し、標記化合物(51mg、0.11mM、3工程にわたって48%)を、白色固形物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ7.60 (s, 1 H), 7.40 (dd, J = 8.9, 4.8 Hz, 2 H), 7.17 (dd, J = 8.4, 8.4 Hz, 2 H), 5.04 (dd, J = 9.1, 5.8 Hz, 1 H), 4.06 (ddd, J = 9.8, 8.4, 5.4 Hz, 1 H), 3.87 (ddd, J = 9.7, 8.2, 5.3 Hz, 1 H), 2.86 (dddd, J = 14.0, 84, 8.4, 6.0 Hz, 1 H), 2.74 (dddd, J = 14.4, 9.2, 8.8, 5.6 Hz, 1 H), 2.65 (dddd, J = 15.2, 7.6, 7.6, 1.2 Hz, 2 H), 2.43 (s, 3 H). 0.97 (t, J = 7.6 Hz, 3 H); C
20H
18ClF
4N
5O [M + H]
+について計算されたMS: (ES) m/z 456.1、実測値456.1
【0161】
実施例12:3−[4−クロロ−5−メチル−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−1−イル]−1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピル−ピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オンの合成
【化24】
【0162】
標記化合物を、実施例2に記載されるような方法を用いて調製し、但し工程2aにおける1−(4−(フルオロフェニル)−5−メチル−ピラゾール−4−アミンを、1−(4−(フルオロフェニル)−5−イソプロピル−ピラゾール−4−アミンにより置換した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ7.55 (s, 1 H), 7.38 (dd, J = 8.9, 4.8 Hz, 2 H), 7.18 (dd, J = 8.5, 8.5 Hz, 2 H), 5.04 (dd, J = 9.3, 5.9 Hz, 1 H), 4.04 (ddd, J = 10.0, 8.8, 5.2 Hz, 1 H), 3.82 (ddd, J = 10.0, 8.4, 5.6 Hz, 1 H), 3.01-2.92 (m, 1 H), 2.92-2.84 (m, 1 H), 2.80-2.69 (m, 1 H), 2.42 (s, 3 H), 1.21 (d, J = 6.8, 3 H), 1.11 (d, J = 6.8, 3 H); C
21H
20ClF
4N
5O [M + H]
+ について計算されたMS: (ES) m/z 470.1、実測値470.1。
【0163】
実施例13:1−[5−tert−ブチル−1−(4−フルオロフェニル)ピラゾール−4−イル]−3−[4−クロロ−5−メチル−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−1−イル]ピロリジン−2−オンの合成
【化25】
【0164】
a)ピバロイル酢酸メチルエステル(5.80g、36.7mM)及びN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(5.24g、44.0mM)の混合物を、110℃で1日間、加熱した。冷却の後、反応混合物を真空下で濃縮し、揮発物を除去し、そしてその粗材料を次の工程に直接、使用した。
【0165】
b)テトラヒドロフラン(15ml)中、4−フルオロフェニルヒドラジン塩酸塩(5.97g、36.7mM)及び工程aからのメチル−2−(ジメチルアミノメチレン)−4,4−ジメチル−3−オキソペンタノエート(36.7mMと想定される)の溶液を、85℃で1日間、加熱した。室温への冷却の後、混合物をCH
2Cl
2(50ml)により希釈し、そして水により洗浄した。有機層を、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、0〜20%EtOAc/ヘキサン)による粗材料の精製により、生成物(5.0g、18.1mM、2工程にわたって50%)を、赤色の油状物として得た。
【0166】
c)ジオキサン(20ml)及び水(20ml)中、工程bからのメチル5−tert−ブチル−1−(フルオロフェニル)ピラゾール−4−カルボキシレート(5,00g、18.1mM)及び水酸化リチウム一水和物(2.77g、66.0mM)の二相溶液を、攪拌下で、80℃で1.5時間、加熱した。冷却の後、その混合物を、1NのHClにより希釈し、そしてCH
2Cl
2(1×100ml)により抽出した。有機層をMgSO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。褐色の粗固形物を、さらに精製しないで使用した。
【0167】
d)塩化チオニル(2.0ml)中、工程cからの5−tert−ブチル−1−(4−フルオロフェニル)ピラゾール−4−カルボン酸(0.67g、2.6mM)の溶液を、攪拌下で20分間、加熱還流した。その反応混合物を、室温に冷却し、そして真空下で濃縮した。粗材料をトルエン(2×10ml)により共沸し、そして高い真空下に数時間、置き、その後、それを次の工程に使用した。
【0168】
e)アセトン(15ml)中、工程dからの5−tert−ブチル−1−(4−フルオロフェニル)ピラゾール−4−カルボニルクロライド(2.6mMと想定される)の溶液に、水(2ml)中、アジ化ナトリウム(0.50g、7.7mM)の溶液を急速に添加した。その混合物を、周囲温度で5分間、厳密に攪拌し、それにより沈殿が出現した。混合物の濾過により、生成物(0.49g、1.7mM)を、灰色の固形物として得た。
【0169】
f)トルエン(0.5ml)中、工程eからのアジ化アシル中間体(86mg、0.030mM)の溶液を、110℃で10分間、加熱し、その後、1NのHCl(0.7ml)を添加し、そしてその二相混合物を110℃で一晩、加熱した。冷却の後、その混合物を、クロロホルム(2×10ml)により抽出した。組み合わされた有機層を、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、5%メタノール/CH
2Cl
2)による粗材料の精製により、生成物(40mg、0.017mM、57%)を、褐色の半固形物として得た。
【0170】
g)工程fからの材料を、実施例2に類似する方法に使用し、但し工程2aにおける1−(4−フルオロフェニル)−5−メチルピラゾール−4−アミンを、5−tert−ブチル−1−(4−フルオロフェニル)ピラゾール−4−アミンにより置換し、標記化合物を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ7.54 (s, 1 H), 7.38 (dd, J = 9.2, 4.8 Hz, 2 H), 7.16 (dd, J = 8.4, 8.4 Hz, 2 H), 5.09-5.00 (m, 1 H), 4.08-3.99 (m, 1 H), 3.83 (dq, J = 8.0, 8.0, 6.0 Hz, 1 H), 3.04-2.87 (m, 1 H), 2.80-2.67 (m, 1 H), 2.42 (s, 3 H), 1.17 (s, 9 H); C
22H
22ClF
4N
5O [M + H]
+ について計算されたMS: (ES) m/z 484.1、実測値484.1。
【0171】
実施例14:3−[4−クロロ−5−メチル−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−1−イル]−1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−[(E)−1−メチルプロプ−1−エニル]ピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オンの合成
【化26】
【0172】
出発材料3−[4−クロロ−5−メチル−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−1−イル]−1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−ヨード−ピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オンを、実施例2に類似する方法から調製し、但し工程2aにおける1−(4−フルオロフェニル)−5−メチルピラゾール−4−アミンを、1−(4−フルオロフェニル)−5−ヨード−ピラゾール−4−アミンにより置換した。ジオキサン(5ml)中、3−[4−クロロ−5−メチル−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−1−イル]−1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−ヨード−ピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オン(90mg、0.16mM)、カリウム(2Z)−2−ブテン−2−イルトリフルオロボレート(32mg、0.20mM)、PdCl
2(dppf)(6.0mg、0.0080mM)及び水性2Mの炭酸ナトリウム(0.25ml、0.49mM)を含む溶液を、80℃で2時間、加熱した。室温への冷却の後、反応混合物を水により希釈し、そしてCH
2Cl
2(2×10ml)により抽出した。組み合わされた有機層を、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2,20〜50%EtOAc/ヘキサン)による粗材料の精製により、標記化合物(33mg、0.070mM)を、オフホワイト色の固形物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ7.69 (s, 1 H), 7.45 (dd, J = 8.9, 4.8 Hz, 2 H), 7.11 (dd, J = 8.0, 8.0 Hz, 2 H), 5.73 (dddd, J = 8.4, 6.8, 6.8, 1.6 Hz, 1 H), 5.02 (dd, , J = 9.2, 6.9 Hz, 1 H), 3.94 (ddd, , J = 9.6, 8.8, 4.8 Hz, 1 H), 3.76 (ddd, , J = 9.6, 7.9, 6.2 Hz, 1 H), 2.92 (dddd, , J = 13.6, 13.6, 8.8, 6.4 Hz, 1 H), 2.67 (dddd, , J = 13.6, 9.2, 8.0, 4.4 Hz, 1 H), 2.41 (s, 3 H), 1.69 (dd, , J = 6.8, 1.2 Hz, 3 H), 1.60 (dd, J = 1.2, 1.2 Hz, 3 H); C
22H
20ClF
4N
5O [M + H]
+について計算されたMS: (ES) m/z 482.1、実測値482.1。
【0173】
実施例15:3−[4−クロロ−5−メチル−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−1−イル]−1−[5−シクロプロピル−1−(4−フルオロフェニル)ピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オンの合成
【化27】
【0174】
a)トルエン(1.5ml)及び水(100μl)中、3−[4−クロロ−5−メチル−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−1−イル]−1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−ヨード−ピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オン(34mg、0.061mM)、シクロプロピルボロン酸(7mg、0.08mM)、酢酸パラジウム(1.0mg、0.003mM)、トリシクロヘキシルホスフィン(2.0mg、0.006mM)及びリン酸カリウム(45mg、0.21mM)を含む溶液を、100℃に1日間、加熱した。室温への冷却の後、反応混合物を水により希釈し、そしてCH
2Cl
2(2×10ml)により抽出した。組み合わされた有機層を、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。粗材料を、逆相HPLC(C18カラム、アセトニトリル−水、溶理剤として0.1%TFAを含む)により精製し、標記化合物(1.0mg、0.002mM、3%)を、無色の残渣として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ7.61 (s, 1 H), 7.54 (dd, J = 9.0, 4.8 Hz, 2 H), 7.16 (dd, J = 9.0, 8.2 Hz, 2 H), 5.06 (dd, J = 9.2, 6.3 Hz, 1 H), 4.11 (ddd, J = 9.6, 8.4, 4.8 Hz, 1 H), 3.91 (ddd, J = 9.6, 8.0, 4.8 Hz, 1 H), 2.98 (dddd, J = 12.0, 9.6, 8.4, 6.4, 6.0 Hz, 1 H), 2.74 (dddd, J = 13.2, 9.2, 8.0, 4.8 Hz, 1 H), 2.45 (s, 3 H), 1.77 (dddd, J = 8.4, 8.4, 5.6, 5.6 Hz, 1 H), 0.78-0.64 (m, 2 H), 0.43-0.30 (m, 2 H); C
21H
18ClF
4N
5O [M + H]
+ について計算されたMS: (ES) m/z 468.1、実測値468.1。
【0175】
実施例16:3−[4−クロロ−5−メチル−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−1−イル]−1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−Sec−ブチル−ピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オンの合成
【化28】
【0176】
a)メタノール(5ml)中、実施例14からの生成物(27mg、0.056mM)、酸化白金(25mg、0.11mM)及び濃塩酸(3滴)を含む重壁ガラスフラスコを、Parr装置上に固定し、そして45psiで、H
2下で攪拌した。2時間後、反応混合物を、セライトパッドを通して濾過し、そして濾液を真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、20〜50%EtOAc/ヘキサン)による粗材料の精製により、標記化合物(6mg、0.012mM、22%)を、ジアステレオマーの混合物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ7.53 (s, 1 H), 7.35 (dd, J = 8.9, 4.8 Hz, 2 H), 7.17 (dd, J = 8.8, 8.2 Hz, 2 H), 5.02 (dd, J = 9.2, 5.8 Hz, 1 H), 4.02 (dddd, J = 10.0, 9.2, 6.0, 5.6 Hz, 1 H), 3.79 (dddd, J = 10.0, 8.8, 5.6 Hz, 1 H), 2.93-2.92 (m, 1 H), 2.79-2.60 (m, 2 H), 2.42 (s, 3 H), 1.56-1.42 (m, 1 H), 1.20 (d, J = 7.2 Hz, 1 H), 1.10 (d, J = 7.2 Hz, 3 H), 0.77 (t, J = 7.2 Hz, 3 H); C
22H
22ClF
4N
5O [M + H]
+ について計算されたMS: (ES) m/z 484.1、実測値484.1。
【0177】
実施例17:3−[4−クロロ−5−メチル−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−1−イル]−1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−プロピルピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オンの合成
【化29】
【0178】
a)メチルブチリルアセテート(5.00g、34.7mM)及びN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(5.00g、41.6mM)の混合物を、110℃で1日間、加熱した。冷却の後、反応混合物を真空下で濃縮し、揮発物を除去し、そしてその粗材料を次の工程に直接、使用した。
【0179】
b)テトラヒドロフラン(25ml)中、4−フルオロフェニルヒドラジン塩酸塩(5.64g、34.7mM)及び工程aからのメチル−2−(ジメチルアミノメチレン)−4,4−ジメチル−3−オキソ−ヘキサノエート(34.7mMと想定される)の溶液を、85℃で1日間、加熱した。室温への冷却の後、混合物をCH
2Cl
2(50ml)により希釈し、そして1NのHCl(1×50ml)及び飽和水性NaHCO
3(1×50ml)により洗浄した。有機層を、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。粗材料を次の工程に直接、使用した。
【0180】
c)ジオキサン(40ml)及び水(20ml)中、工程bからのメチル1−(4−フルオロフェニル)−5−プロピルピラゾール−4−カルボキシレート(34.7mMと想定された)及び水酸化リチウム一水和物(7.3g、173mM)の二相溶液を、攪拌下で、80℃で3時間、加熱した。冷却の後、その混合物を、1NのHClにより希釈し、そしてCH
2Cl
2(2×40ml)及びEtOAc(2×40ml)により抽出した。組み合された有機層をMgSO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2,20〜50%EtOAc/ヘキサン)による粗材料の精製により、生成物(6.65g、26.5mM、76%)を、赤色の油状物として得た。
【0181】
d)ジオキサン(8ml)中、工程cからの1−(4−フルオロフェニル)−5−プロピルピラゾール−4−カルボン酸(0.76g、3.1mM)の溶液に、トリエチルアミン(0.47mM、3.4mM)及びジフェニルホスホリルアジド(0.65ml、3.1mM)を添加した。混合物を室温で2時間、攪拌し、その後、それを90℃に加熱し、そして30分間、攪拌した。反応を室温に冷却し、そしてベンジルアルコール(0.63ml、6.1mM)を添加した。その混合物を90℃に再加熱し、そしてその温度で一晩、攪拌した。冷却の後、混合物をジエチルエーテル(50ml)により希釈し、そして水により洗浄した。有機層をMgSO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、20〜50%EtOAc/ヘキサン)による粗材料の精製により、生成物(0.91g、2.6mM、84%)を、褐色の油状物として得た。
【0182】
e)メタノール(2ml)及びEtOAc(20ml)中、工程dからのカルボベンジルオキシ−保護アミン(0.91g、2.6mM)、濃塩酸(5滴)及び10% Pd/C (90 mg、 10 wt%)を含む重壁ガラスフラスコを、Parr装置上に固定し、そして45psiで、H
2下で攪拌した。3時間後、反応混合物を、セライトパッドを通して濾過し、そして濾液を真空下で濃縮した。粗材料を、EtOAc(40ml)により希釈し、そして飽和水性NaHCO3(1×30ml)により洗浄し生成物(0.34g、1.5mM、60%)を、暗色油状物として得た。
【0183】
f)工程eからの生成物を、実施例2に記載されるような方法を用いて調製し、但し工程2aにおける1−(4−(フルオロフェニル)−5−メチルピラゾール−4−アミンを、1−(4−(フルオロフェニル)−5−イソプロピル−ピラゾール−4−アミンにより置換した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ7.61 (s, 1 H), 7.39 (dd, J = 8.9, 4.8 Hz, 2 H), 7.18 (dd , J = 8.5, 8.5 Hz, 2 H), 5.05 (dd, J = 9.2, 5.9 Hz, 1 H), 4.04 (dddd, J = 9.2, 8.8, 4.8 Hz, 1.2, 1 H), 3.89 (ddd, J = 9.6, 8.0, 5.2 Hz, 1 H), 2.90 (dddd, , J = 11.6, 8.8, 6.0, 6.0 Hz, 1 H), 2.76 (dddd, J = 13.6, 9.6, 8.4, 5.2 Hz, 1 H), 2.66-2.51 (m, 2 H), 2.42 (s, 3 H), 1.35 (dddd, J = 14.8, 8.8, 6.8, 6.8 Hz, 2 H), 0.75 (t, J = 7.4 Hz, 3 H); C
21H
20ClF
4N
5O [M + H]
+ について計算されたMS: (ES) m/z 470.1、実測値470.1。
【0184】
実施例18:3−[4−クロロ−5−メチル−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−1−イル]オキセパン−2−オンの合成
【化30】
【0185】
a)ジクロロメタン(38ml)中、2−ブロモシクロヘキサノン(4g、22.6mM)の溶液に、m−CPBA(5.10g、29.5mM)を添加した。室温での14時間の攪拌の後、反応を6時間、冷凍庫において冷却した。固形物を濾過し、そしてジクロロメタン(15ml)により2度、すすいだ。次に、濾液を、飽和水性チオ硫酸ナトリウム(40ml)により急冷した。有機層を、水及びブラインにより洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、20%EtOAc/ヘキサン)による精製により、生成物を、白色固形物(3g、15.5mM、69%)として得た。
【0186】
b)DMF(10ml)中、3−ブロモオキセパン−2−オン(1g、5.18mM)の溶液に、4−クロロ−5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(0.956g、5.18mM)、続いて炭酸カリウム(1.07g、7.74mM)を添加した。次に、その反応混合物を、65℃で8時間、加熱した。室温への冷却の後、反応混合物を、水(20ml)と酢酸エチル(30ml)との間に分配した。有機層を、水及びブラインにより洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、20%EtOAc/ヘキサン)による精製により、標記生成物を、白色固形物(0.3g、1.01mM、20%)として得た。
【0187】
実施例19:3−[4−クロロ−5−メチル−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−1−イル]−1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−メチルピラゾール−4−イル]アゼパン−2−オンの合成
【化31】
【0188】
a)ジクロロエタン(1.0ml)中、3−[4−クロロ−5−メチル−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−1−イル]オキセパン−2−オン(0.05g、0.168mM)の溶液に、窒素下でトリメチルアルミニウム(126μl、2.0M、0.25mM)、続いてジクロロエタン(0.7ml)中、1−(4−フルオロフェニル)−5−メチルピラゾール−4−アミン(0.032g、0.168mM)を添加した。反応混合物を、1時間、攪拌し、その後、それを1NのHCl(2ml)により注意して停止した。水性層を、飽和水性炭酸水素ナトリウム(2ml)により塩基性化し、そしてジクロロメタン(2×5ml)により抽出した。組み合わされた有機層を、ブラインにより洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。粗材料を、次の工程に直接、使用した。
【0189】
b)塩化メタンスルホニル(0.029g、0.25mM)を、室温で、ジクロロメタン(1ml)中、工程aからの粗残渣及びトリエチルアミン(0.034g、0.34mM)の溶液に添加した。室温での1時間の攪拌の後、反応を水により停止した。水性層を酢酸エチル(2×5ml)により抽出した。組合わされた有機層を、ブラインにより洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして真空下で濃縮した。粗材料を、次の工程に直接的に使用した。
【0190】
c)テトラヒドロフラン(1ml)中、工程bからの粗残渣の溶液に、室温で水素化ナトリウム(0.01g、60%、0.25mM)、続いてヨウ化ナトリウム(0.003g、0.02mM)を添加した。反応混合物を60℃に加熱し、そして室温で30分間、攪拌した。室温への冷却の後、反応混合物を水により急冷し、そして水性層を酢酸エチル(2×25ml)により抽出し、そして組合わされた有機層をブラインにより洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして真空下で濃縮した。得られる粗生成物を、逆相HPLC(C18カラム、アセトニトリル−H
2O、溶離剤として0.1%TFAを用いる)により精製し、標記化合物を、白色固形物(0.011g、0.025mM、3工程に対して15%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.55 (s, 1 H), 7.49-7.39 (m, 2 H), 7.22-7.13 (m, 2 H), 4.5 -4.40 (m, 1 H), 4.16 -4.01 (m, 1 H), 3.68-3.51 (m, 2 H), 2.92-2.84 (m, 1 H), 2.45-2.38 (m, 1 H), 2.35 (s, 3 H), 2.26-2.18 (m, 1 H), 2.20 (s, 3 H), 1.98-1.85 (m, 1 H), 0.95-0.77 (m, 1 H); C
21H
20ClF
4N
5O [M + H]
+ について計算されたMS: (ES) m/z 470.1、実測値470.1。
【0191】
実施例20:3−[4−クロロ−5−メチル−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−1−イル]−1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−メチルピラゾール−4−イル]ピペリジン−2−オンの合成
【化32】
【0192】
DMF(1.0ml)中、3−ブロモ−1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−メチルピラゾール−4−イル]ピペリジン−2−オン(0.05g、0.14mM)の溶液に、4−クロロ−5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(0.031g、0.17mM)、続いて炭酸カリウム(0.029g、0.21mM)を添加した。室温での1時間の攪拌の後、反応を水により停止した。次に、水性層を酢酸エチル(2×25ml)により抽出した。組合わされた有機層をブラインにより洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして真空下で濃縮した。得られる粗生成物を、逆相HPLC(C18カラム、アセトニトリル−H
2O、溶離剤として0.1%TFAを用いる)により精製し、標記化合物を、白色固形物(0.015g、0.025mM、23%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.65 (s, 1 H), 7.44-7.35 (m, 2 H), 7.22-7.13 (m, 2 H), 4.94 (dd, J = 9.9, 6.3 Hz, 1 H), 3.90-3.70 (m, 2 H), 2.73 (dddd, J = 13.2, 11.5, 9.8, 3.3 Hz, 1 H), 2.47-2.38 (m, 1 H), 2.36 (s, 3 H), 2.31 (ddd, J = 10.6, 5.4, 2.4 Hz, 1 H), 2.17-2.12 (m, 1 H), 2.13 (s, 3 H); C
20H
18ClF
4N
5O [M + H]
+ について計算されたMS: (ES) m/z 456.1、実測値456.1。
【0193】
実施例21:3−[4−クロロ−5−メチル−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−1−イル]−1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−フェニルピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オンの合成
【化33】
【0194】
a)ジクロロエタン(1.0ml)中、3−[4−クロロ−5−メチル−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−1−イル]テトラヒドロフラン−2−オン(0.063g、0.236mM)の溶液に、窒素下でトリメチルアルミニウム(177μl、2.0M、0.354mM)、続いてジクロロエタン(0.7ml)中、1−(4−フルオロフェニル)−5−フェニル−ピラゾール−4−アミン(0.06g、0.236mM)を添加した。反応混合物を、1時間、攪拌し、その後、それを1NのHCl(2ml)により注意して停止した。水性層を、飽和水性炭酸水素ナトリウム(2ml)により塩基性化し、そしてジクロロメタン(2×5ml)により抽出した。組み合わされた有機層を、ブラインにより洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。粗材料を、次の工程に直接、使用した。
【0195】
b)塩化メタンスルホニル(0.041g、0.36mM)を、室温で、ジクロロメタン(1ml)中、工程aからの粗残渣及びトリエチルアミン(0.049g、0.49mM)の溶液に添加した。室温での1時間の攪拌の後、反応を水により停止した。水性層を酢酸エチル(2×5ml)により抽出した。組合わされた有機層を、ブラインにより洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして真空下で濃縮した。粗材料を、次の工程に直接的に使用した。
【0196】
c)水素化ナトリウム(0.014g、60%、0.35mM)を、室温で、テトラヒドロフラン(1ml)中、工程bからの粗残渣の溶液に添加した。反応混合物を60℃に加熱し、そして室温で30分間、攪拌した。室温への冷却の後、反応混合物を水により急冷し、そして水性層を酢酸エチル(2×5ml)により抽出し、そして組合わされた有機層をブラインにより洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして真空下で濃縮した。得られる粗生成物を、逆相HPLC(C18カラム、アセトニトリル−H
2O、溶離剤として0.1%TFAを用いる)により精製し、標記化合物を、白色固形物(0.025g、0.050mM、3工程に対して21%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.89 (d, J = 0.6 Hz, 1 H), 7.42-7.28 (m, 3 H), 7.25-7.14 (m, 4 H), 7.04-6.94 (m, 2 H), 4.99 (dd, J = 9.2, 6.8 Hz, 1 H), 3.74-3.63 (m, 1 H), 3.56- 3.45 (m, 1 H), 2.78 (ddt, J = 13.2, 8.7, 6.6 Hz, 1 H), 2.55 (tq, J = 13.4, 4.5 Hz, 1 H), 2.38 (d, J = 0.7 Hz, 3 H); C
24H
18ClF
4N
5O [M + H]
+ について計算されたMS: (ES) m/z 504.1、実測値503.9。
【0197】
実施例22:1−[1−(4−クロロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−イル]−3−メチル−3−[2−メチル−4−(トリフルオロメチル)イミダゾール−1−イル]ピロリジン−2−オンの合成
【化34】
【0198】
DMF(2ml)中、1−[1−(4−クロロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−イル]−3−[2−メチル−4−(トリフルオロメチル)イミダゾール−1−イル]ピロリジン−2−オン(50mg、0.11mM)の溶液に、室温で、窒素雰囲気下でDMF(2ml)及びNaH(鉱油中、60%、16mg、0.33mM)を添加した。室温で10分間の攪拌の後、MeI(34μl、0.55mM)を添加し、そしてさらに2時間、攪拌した。次に、飽和NH
4Cl溶液(10ml)を、0℃に反応混合物にゆっくり添加し、続いて、EtOAc(2×25ml)により抽出した。組合わされたEtOAc層を乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮し、そして逆相HPLC(C18カラム、アセトニトリル−H
2O、溶離剤として0.1%TFAを用いる)により精製し、1−[1−(4−クロロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−イル]−3−メチル−3−[2−メチル−4−(トリフルオロメチル)イミダゾール−1−イル]ピロリジン−2−オン(17mg、0.029mM、27%の収率)を、TFA塩として得た。
1H NMR (400 MHz, Methanol-d
4) δ 7.88 (s, 1 H), 7.70 (s, 1 H), 7.59 (d, J = 11.76 Hz, 2 H), 7.42 (d, J = 11.76 Hz, 2 H), 3.86 - 3.95 (m, 2 H), 2.99 - 3.08 (m, 1 H), 2.58 - 2.80 (m, 2 H), 2.52 (s, 3 H), 1.96 (s, 3 H), 1.22 (d, J = 23.4 Hz, 3 H), 1.20 (d, J = 23.4 Hz, 3 H); C
22H
23ClF
3N
5O [M+H]+-について計算されたMS: (ES) m/z 466.9、実測値466.1。
【0199】
実施例23:3−[4−クロロ−5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−1−[1−(3−フルオロフェニル)−5−(フラン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オンの合成
【化35】
【0200】
a)エチル(エトキシエチレン)シアノアセテート(2.37g、14.0mM)及び3−フルオロフェニルヒドラジン塩酸塩(2.28g、14.0mM)を、エタノール(50ml)に懸濁した。反応混合物を、80℃で3日間、加熱し、続いて減圧下でEtOHを除去した。粗反応混合物を、ジクロロメタンに懸濁し、そして不溶性材料を濾過により除去した。濾液を減圧下で濃縮し、そしてシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中、5−20%酢酸エチル)により精製し、エチル5−アミノ−1−(3−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート(930mg、3.73mM、27%の収率)を得た。
【0201】
b)エチル5−アミノ−1−(3−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート(518mg、2.08mM)を、周囲温度でアセトニトリル(5ml)に懸濁した。ジヨードメタン(675μl、8,38mM)、続いて亜硝酸イソペンチル(565μl、4.21mM)を添加した。反応を50℃で1時間、加熱し、そして次に、水と酢酸エチルとの間に分配した。水性層を、酢酸エチルにより2度、抽出した。組合わされた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。減圧下での溶媒の除去の後、粗材料を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、10−25%酢酸エチル)を用いて精製し、5−ヨード−1−(3−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(589mg、1.64mM、79%の収率)を得た。
【0202】
c)エチル5−ヨード−1−(3−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート(589mg、1.6mM)を、テトラヒドロフラン(5ml)、1.5NのLiOH(1.6ml)及びメタノール(1.5ml)の混合液に溶解し、そしてその混合物を一晩、攪拌した。テトラヒドロフランのほとんどを、反応混合物上に窒素流を軽く吹き付けることにより除去した。水及び1NのHCl(2.4ml)を添加し、そしてその混合物を十分に音波処理し、カルボン酸を沈殿せしめた。カルボン酸を濾過し、そして水によりすすいだ。真空下での乾燥の後、5−ヨード−1−(3−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(488mg、1.47mM、90%の収率)を得た。この材料を、さらに精製しないで、次の工程に使用した。
【0203】
d)tert−ブチルアルコール(3.5ml)をまず、4A分子篩の存在下で、50℃で一晩、攪拌することにより乾燥させた。この溶媒に、5−ヨード−1−(3−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(488mg、1.47mM)、続いてトリエチルアミン(204μl、1.46mM)及びアジ化ジフェニルホスホリル(334μl、1.54mM)を、周囲温度で添加した。反応混合物を、60℃に加熱し、そして一晩、攪拌した。次に、反応を、酢酸エチルにより希釈した。シリカゲルを、反応混合物に添加し、そして溶媒を、減圧下で除去し、シリカゲル上に粗材料を前吸収した。次に、材料を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、6−20%酢酸エチル)を用いて精製し、5−ヨード−1−(3−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル−カルバミン酸1,1−ジメチルエチルエステル(482mg、1.20mM、81%の収率)を得た。
【0204】
e)5−ヨード−1−(3−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル−カルバミン酸1,1−ジメチルエチルエステル(150mg、0.372mM)を含むバイアルに、トルエン(2.5ml)中、2−(2,5−ジヒドロ−3−フラニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3−2−ジオキサボロラン(100mg、0.512mM)を添加した。ジオキサン(0.56ml)、続いて水性炭酸カリウム(2M、560μl、1.12mM)を添加した。窒素を、バイアルを通してフラッシュし、続いてテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(20.1mg、0.0174mM)を添加した。反応を100℃で一晩、攪拌した。室温への冷却の後、反応を酢酸エチル及び水により希釈した。層を分離し、そして水性層を、酢酸エチルにより2度、抽出した。減圧下での溶媒の除去の後、粗材料を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、5−33%酢酸エチル)を用いて精製し、Suzuki反応の生成物(55.4mg、0.160mM、43%の収率)を得た。この材料を、周囲温度で2時間、ジオキサン中、塩酸(4N、1ml)により処理した。過剰の塩酸及びジオキサンの減圧下での除去の後、粗材料を酢酸エチルに溶解し、そして飽和炭酸水素ナトリウム溶液により洗浄した。水性層を、酢酸エチルにより2度、抽出した。組合わされた有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶媒を減圧下で除去し、主成分が5−(3−フラニル)−1−(3−フルオロフェニル)−4−アミノ−1H−ピラゾール(48.4mg)である粗生成物を得た。
【0205】
f)前記工程からの粗材料(48.4mg)及び3−(3−トリフルオロメチル−4−クロロ−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)ジヒドロ−2(3H)−フラノン(47mg、0.18mM)を、ジクロロエタン(0.5ml)に溶解した。この混合物に、室温でトリメチルアルミニウム(トルエン中、2M、0.12ml、0.24mM)を添加した。反応を室温で2時間、攪拌した。塩酸(1N)及びジクロロメタンを添加し、そして層を分離した。水性層をジクロロメタンにより2度、抽出した。組合わされた有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶媒を減圧下で除去し、粗生成物(62.0mg)を得、これをジクロロメタン(1ml)に溶解した。周囲温度で、トリエチルアミン(84μl、0.60mM)を添加し、続いて塩化メタンスルホニル(19μl、0.24mM)を滴下した。反応を、同じ温度で30分間、攪拌した。飽和炭酸水素ナトリウム溶液を添加し、そして生成物を、ジクロロメタンにより3度、抽出した。組合わされた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。減圧下で溶媒を除去した後、粗生成物を、テトラヒドロフラン(1ml)に周囲温度で溶解した。水素化ナトリウム(油中、60%分散液)を、もはや発泡が観察されなくなるまで、少量ずつ添加した。反応を、この温度で一晩、攪拌した。水及び酢酸エチルを、反応混合物に添加し、そして層を分離した。水性層を、酢酸エチルにより2度、抽出した。組合わされた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。この溶液を、シリカゲルパッドに通し、そして酢酸エチルによりすすぎ、基準の不純物を除去した。次に、この材料を減圧下で濃縮し、そしてさらに、逆相HPLC(C18カラム、水中、20〜95%アセトニトリル、0.1%トリフルオロ酢酸を含む)を用いて精製し、3−[4−クロロ−5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−1−[1−(3−フルオロフェニル)−5−(フラン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オン(2.7mg、0.0055mM、4工程にわたって3%の収率)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ7.80 (s, 1 H), 7.31 - 7.47 (m, 3 H), 7.33 (dd, J = 8.0, 6.4 Hz, 1 H), 7.14 (d, J = 7.2 Hz, 1 H), 7.04 - 7.10 (m, 1 H), 6.45 (s, 1 H), 5.03 (dd, J = 9.6, 6.8 Hz, 1 H), 3.88 (ddd, J = 9.4, 9.4, 5.1 Hz, 1 H), 3.67 (ddd, J = 10.0, 8.4, 6.4 Hz, 1 H), 2.78 - 2.87 (m, 1 H), 2.66 (dddd, J = 17.2, 8.2, 4.3, 4.3 Hz, 1 H), 2.40 (s, 3 H); C
22H
16N
5O
2ClF
4 [M + H]
+ について計算されたMS: (ES) m/z 494.1、実測値494.0。
【0206】
実施例24:3−[4−クロロ−5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−1−[5−シクロプロピル−1−(3−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オンの合成
【化36】
【0207】
a)反応バイアルを、5−ヨード−1−(3−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル−カルバミン酸1,1−ジメチルエチルエステル(150mg、0.372mM)、シクロプロピルボロン酸(43.0mg、0.504mM)、トリシクロヘキシルホスフィン(10.0mg、0.0357mM)及びリン酸カリウム(276mg、130mM)により充填した。トルエン(1.7ml)及び水(85μl)を添加した。反応を窒素によりフラッシュし、続いて酢酸パラジウム(4.2mg、0.019mM)を添加した。反応混合物を、100℃で2時間、加熱した。さらに、トリシクロヘキシルホスフィン(10.3mg、0.0367mM)及び酢酸パラジウム(4.5mg、0.020mM)を添加し、そして攪拌を100℃で5時間、続けた。BrettPhos(2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−3,6−ジメトキシ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル、10.7m、0.0199mM)及び酢酸パラジウム(3.9mg、0.0174mM)を添加し、そして反応混合物をさらに、100℃で一晩、攪拌した。室温への冷却の後、水及び酢酸エチルを添加し、そして層を分離した。水性層を酢酸エチルにより2度、抽出し、そして組合わされた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。減圧下での溶媒の除去の後、粗材料を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、7〜80%酢酸エチル)を用いて精製し、Suzuki反応生成物(41.4mg、0.130mM、35%の収率)を得た。この生成物に、ジオキサン中、塩酸(4N、1ml)を添加し、そして反応を周囲温度で4時間、攪拌した。減圧下での溶媒の除去の後、反応混合物を、酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム溶媒との間に分配した。層を分離し、そして水性層を酢酸エチルにより2度、抽出した。組合わされた有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。減圧下での溶媒の除去により、5−(3−シクロプロピル)−1−(3−フルオロフェニル)−4−アミノ−1H−ピラゾール(25.6mg、0.118mM、91%の収率)を得、これを、さらに精製しないで次の工程に使用した。
【0208】
b)前記工程からの生成物(25.6mg、0.118mM)及び3−(3−トリフルオロメチル−4−クロロ−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)ジヒドロ−2(3H)−フラノン(49.0mg、0.182mM)を、ジクロロエタン(0.5ml)に溶解した。この混合物に、室温でトリメチルアルミニウム(トルエン中、2M、0.12ml、0.24mM)を添加した。さらに、トリメチルアルミニウム(トルエン中、2M、0.7ml、1.4mM)を添加し、そして反応をさらに、室温で2時間、攪拌した。次に、塩酸(1N)及びジクロロメタンを添加し、そして層を分離した。水性層をジクロロメタンにより2度、抽出した。組合わされた有機層を、飽和炭酸水素ナトリウム溶液により、1度、洗浄し、そして無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶媒を減圧下で除去し、粗生成物(73.2mg)を得、これをジクロロメタン(1ml)に溶解した。周囲温度で、塩化メタンスルホニル(23μl、0.30mM)及びトリエチルアミン(105μl、0.753mM)を添加した。反応を、同じ温度で2時間、攪拌した。飽和炭酸水素ナトリウム溶液を添加し、そして生成物を、ジクロロメタンにより3度、抽出した。組合わされた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。減圧下で溶媒を除去した後、粗生成物を、テトラヒドロフラン(1ml)に周囲温度で溶解した。水素化ナトリウム(油中、60%分散液)を、もはや発泡が観察されなくなるまで、少量ずつ添加した。反応を、この温度で1時間、攪拌した。飽和塩化アンモニウム溶液及び酢酸エチルを、反応混合物に添加し、そして層を分離した。次に、水性層を、酢酸エチルにより2度、抽出した。組合わされた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。減圧下での溶媒の除去の後、粗生成物を、ジメチルホルムアミド(0.5ml)中、2−メチル−4−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール(16.7mg、0.111mM)及び炭酸カリウム(90.2mg、0.653mM)により、55℃で3時間、処理した。次に、酢酸エチル及び水を反応混合物に添加した。層を分離し、そして水性層を酢酸エチルにより2度、抽出し、組合わされた有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。減圧下での溶媒の除去の後、粗材料を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、50〜60%酢酸エチル)を用いて精製し、3−[4−クロロ−5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−1−[1−(3−フルオロフェニル)−5−(シクロプロプ−3−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オンを得、これをさらに逆相HPLC(C18カラム、水中、20〜95%アセトニトリル、0.1%トリフルオロ酢酸を用いる)を用いて精製した(15.0mg、0.0346mM、3工程にわたって29%の収率)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ7.61 (s, 1 H), 7.37 - 7.44 (m, 2 H), 7.33 (ddd, J = 9.6, 2.0, 2.0 Hz, 1 H), 7.04 - 7.09 (m, 1 H), 5.04 (dd, J = 9.6, 6.8 Hz, 1 H), 4.10 (ddd, J = 9.6, 9.6, 4.8 Hz, 1 H), 3.89 (ddd, J = 9.0, 8.0, 5.6 Hz, 1 H), 2.97 (dddd, J = 14.8, 8.4, 8.4, 5.6 Hz, 1 H), 2.73 (dddd, J = 17.2, 8.4, 5.2, 5.2 Hz, 1 H), 2.42 (s, 3 H), 1.79 (tt, J = 10.4, 5.6 Hz, 1 H), 0.71 - 0.82 (m, 2 H), 0.36 - 0.40 (m, 2 H); C
21H
18N
5OClF
4 [M + H]
+ について計算されたMS: (ES) m/z 468.2、実測値468.1。
【0209】
実勢例25:3−[4−クロロ−5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−1−[1−(3−フルオロフェニル)−5−ヨード−1H−ピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オンの合成
【化37】
【0210】
a)ジオキサン中、塩酸(4N、3ml)を、5−ヨード−1−(3−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル−カルバミン酸1,1−ジメチルエチルエステル(348mg、0.864mM)に、周囲温度で添加した。反応を同じ温度で一晩、攪拌した。溶媒を減圧下で除去した。粗材料を酢酸エチル及び飽和炭酸水素ナトリウム溶液に溶解した。層を分離し、そして水性層を酢酸エチルにより2度、抽出した。組合わされた有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。減圧下での溶媒の除去の後、粗材料を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、20〜60%酢酸エチル)を用いて精製し、5−ヨード−1−(3−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール(210mg、0.695mM、80%の収率)を得た。
【0211】
b)前記工程の遊離アミン(211mg、0.695mM)及び3−(3−トリフルオロメチル−4−クロロ−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)ジヒドロ−2(3H)−フラノン(229mg、0.85mM)を、ジクロロメタン(2.3ml)に溶解した。この混合物に、室温でトリメチルアルミニウム(トルエン中、2M、0.7ml、1.4mM)を添加した。反応をさらに、室温で2時間、攪拌した。さらに、トリメチルアルミニウム(トルエン中、2M、0.3ml、0.6mM)を添加し、そして反応をさらに、室温で2時間、攪拌した。塩酸(1N)及びジクロロメタンを添加し、そしてその混合物ヲセライトパッドに通した。層を分離し、そして水性層をジクロロメタンにより2度、抽出した。組合わされた有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶媒を減圧下で除去し、粗生成物を得、これをジクロロメタン(2ml)に溶解した。周囲温度で、塩化メタンスルホニル(81μl、1.04mM)及びトリエチルアミン(483μl、3.47mM)を添加した。反応を、同じ温度で30分間、攪拌した。飽和炭酸水素ナトリウム溶液を添加し、そして生成物を、ジクロロメタンにより3度、抽出した。組合わされた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。減圧下で溶媒を除去した後、粗生成物を、テトラヒドロフラン(75ml)に周囲温度で溶解した。水素化ナトリウム(油中、60%分散液)を、もはや発泡が観察されなくなるまで、少量ずつ添加した(約54mg、1.4mM)。反応を、この温度で1時間、攪拌した。飽和塩化アンモニウム溶液及び酢酸エチルを、反応混合物に添加し、そして層を分離した。水性層を、酢酸エチルにより2度、抽出した。組合わされた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。減圧下での溶媒の除去の後、粗材料を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、20〜40%酢酸エチル)を用いて精製し、3−[4−クロロ−5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−1−[1−(3−フルオロフェニル)−5−ヨード−1H−ピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オン(126mg、0.227mM、3工程にわたって33%の収率)を得た。この材料をさらに精製するためにメタノールから粉砕した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ7.80 (s, 1 H), 7.45 (ddd, J = 8.2, 8.2, 5.9 Hz, 1 H), 7.34 (dd, J = 8.2, 2.0 Hz, 1 H), 7.28 (ddd, J = 9.4, 2.0, 2.0 Hz, 1 H), 7.16 (ddd, J = 8.2, 8.2, 2.4 Hz, 1 H), 5.06 (dd, J = 9.6, 6.8 Hz, 1 H), 4.08 (ddd, J = 9.6, 9.6, 4.8 Hz, 1 H), 3.94 (ddd, J = 9.6, 8.0, 6.4 Hz, 1 H), 3.00 (dddd, J = 15.6, 8.4, 8.4, 6.4 Hz, 1 H), 2.73 (dddd, J = 17.2, 8.0, 4.8, 4.8 Hz, 1 H), 2.42 (s, 3 H); C
18H
13N
5OClF
4I [M + H]
+ について計算されたMS: (ES) m/z 554.0、実測値554.0。
【0212】
実施例26:3−[4−クロロ−5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−1−[5−プロピル−1−(3−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オンの合成
【化38】
【0213】
a)炭酸カリウム(43.1mg、0.312mM)を、3−[4−クロロ−5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−1−[1−(3−フルオロフェニル)−5−オード−1H−ピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オン(83.0mg、0.150mM)を含むフラスコに添加し、続いてトルエン(0.5ml)及びジオキサン(0.1ml)を添加した。この混合物に、4,4,5,5−テトラメチル−2−(1−メチルエテニル)−1,3−2−ジオキサボロラン(56μl、0.30mM)、続いて水(25ml)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(SPhos、6.2mg、0.015mM)及び酢酸パラジウム(3.3mg、0.15mM)を添加した。反応混合物を、窒素によりフラッシュし、そして100℃で一晩、攪拌した。冷却の後、水及び酢酸エチルを添加した。層を分離し、そして水性層を酢酸エチルにより2度、抽出した。組合わされた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。減圧下での溶媒の除去の後、粗材料を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、3−100%酢酸エチル)を用いて精製し、Suzuki生成物(24.4mg、0.0522mM、35%の収率)を得た。いくらかの出発ヨード化合物、及びいくらかのデス−ヨード副産物を回収した。Suzuki生成物を、酢酸エチル(5ml)及びメタノール(5ml)の混合液に溶解した。炭素上パラジウム(10%、湿った、9.7mg)を添加した。混合物を、35psiの水素で1時間、及び次に、45psiの水素で1時間、Parr装置を用いて水素化した。窒素により反応混合物をパージした後、さらに炭素上パラジウム(10%、湿った、10.3mg)及び溶媒(酢酸エチル:メタノール=1:1、8ml)を添加し、そして反応混合物をさらに、45Psiで1時間、水素化した。反応混合物を、セライパッドを通して濾過し、そして酢酸エチル:メタノール(1:1、10ml)混合液により十分にすすいだ。減圧下での溶媒の除去の後、粗材料を、逆相HPLC(C18カラム、水中、20〜95%アセトニトリル、0.1%トリフルオロ酢酸を用いる)を用いて精製し、3−[4−クロロ−5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−1−[5−プロピル−1−(3−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オン(14.4mg、0.0306mM、59%の収率)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ7.60 (s, 1 H), 7.43 (ddd, J = 8.0, 8.0, 6.0 Hz, 1 H), 7.14 - 7.22 (m, 3 H), 5.02 (dd, J = 9.2, 5.6 Hz, 1 H), 4.02 (ddd, J = 9.2, 5.2, 5.2 Hz, 1 H), 3.86 (ddd, J = 9.6, 8.0, 5.6 Hz, 1 H), 2.88 (dddd, J = 14.4, 8.8, 8.8, 6.0 Hz, 1 H), 2.73 (dddd, J = 17.2, 8.4, 5.6, 5.6 Hz, 1 H), 2.57 - 2.68 (m, 2 H), 2.41 (s, 3 H), 1.35 (qt, J = 9.6, 9.6 Hz, 2 H), 0.74 (t, J = 7.6 Hz, 3 H); C
21H
20N
5OClF
4 [M + H]
+ について計算されたMS: (ES) m/z 470.1、実測値470.1。
【0214】
実施例27:3−(4−クロロ−5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)−1−(1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−5−メチルピロリジン−2−オンの合成
【化39】
【0215】
a)トリメチルアルミニウム(1.0ml、2mM、トルエン中、2M溶液)を、室温で、窒素下で、無水ジクロロエタン(5ml)中、1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピル−1H−ピラゾール−4−アミン(219mg、1mM)及びシス/トランス−α−ブロモ−γ−バレロラクトン(358mg、2mM)の溶液に少しずつ添加した。2時間の攪拌の後、反応を、水により急冷し、そしてその混合物を、10mlのEtOAc及び0.5mlの6NのHClにより希釈した。有機層を水及びブラインにより洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。残渣を、CH
2Cl
2(6ml)及びEt
3N(0.25ml、1.8mM)に溶解し、そして塩化メタンスルホニル(0.13ml、1.65mM)を添加した。1時間の攪拌の後、反応混合物を1MのNaHSO
4により洗浄し、そして有機層を、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮し、黄色の油状物を得た。残渣をTHF(10ml)に溶解し、そしてNaI(30〜40mg)を添加した。次に、水素化ナトリウム(90mg、2.3mM)を、反応スラリーに添加した。16時間の攪拌の後、反応を、飽和NH
4Clにより停止し、そして減圧下で濃縮し、THFを除去した。その混合物を水(10ml)により希釈し、そしてEtOAc(3×5ml)により抽出した。有機層をMgSO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮し、そしてフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、5〜90%EtOAc/ヘキサン)により精製し、生成物(219mg、0.38mM、38%)を、無色の油状物として得た。
【0216】
b)DMF(1ml)中、工程aからの生成物(57mg、0.15mM)及び4−クロロ−5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(138mg、0.75mM)の溶液に、K
2CO
3(104mg、0.75mM)を添加した。スラリーを60℃に1時間、加熱し、そして次に、EtOAc(4ml)により希釈した。その混合物を、水及びブラインにより洗浄し、そして真空下で濃縮した。粗残渣を、逆相HPLC(C18カラム、アセトニトリル−H
2O、溶離剤として0.1%TFAを用いる)により精製し、標記化合物のシス/トランス混合物(40mg、0.083mM)を、白色固形物として得た。シス/トランス混合物の
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ7.46 (s, 0.54 H), 7.43 (s, 0.46H), 7.42-7.36 (m, 2 H), 7.20-7.15 (m, 2 H), 5.11 (m, 1 H), 4.35-4.27 (m, 0.46 H), 4.10-4.01 (m, 0.54 H), 3.06-2.84 (m, 2 H), 2.68-2.60 (m, 0.46 H), 2.43 (s, 1.38 H), 2.40 (s, 1.62 H), 2.34-2.25 (m, 0.54 H), 1.40 (d, J = 6.3 Hz, 1.62 H・・ 1.37 (d, J = 6.6 Hz, 1.38 H), 1.17 (d, J = 7.1 Hz, 1.38 H), 1.16 (d, J = 7.0 Hz, 1.62 H), 1.12 (d, J = 7.1 Hz, 1.62 H), 1.04 (d, J = 7.4 Hz, 1.38 H); C
22H
23ClF
4N
6O [M + H]
+ について計算されたMS: (ES) m/z 484.1、実測値483.9。
【0217】
実施例28:1−(1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−5−メチル−3−(2−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−1−イル)ピロリジン−2−オン塩酸塩の合成
【化40】
【0218】
標記化合物を、実施例27に記載のような方法を用いて調製し、但し工程bにおける4−クロロ−5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾールを、2−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾールにより置換した。シス/トランス混合物の
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ8.50 (s, 0.64H), 8.43 (s, 0.36 H), 7.64 (s, 1 H), 7.52-7.49 (m, 2 H), 7.32 (t, J = 8.2 Hz, 2 H), 5.82-5.76 (m, 1 H), 4.26-4.20 (m, 1 H), 3.16-2.96 (m, 2 H), 2.82-2.79 (m, 3 H), 1.48 (m, 1 H), 2.29 (m, 1 H), 1.37 (m, 2 H), 1.19-1.15 (m, 6 H); MS: C
22H
23F
4N
5O [M + H]
+ について計算された(ES) m/z 450.2、実測値450.0。
【0219】
実施例29:1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロポキシピラゾール−4−イル]−3−[2−メチル−4−(トリフルオロメチル)イミダゾール−1−イル]ピロリジン−2−オンの合成
【化41】
【0220】
a)DMSO(20ml)中、4−ヨード−フルオロベンゼン(2.42g、11mM)、4−ニトロ−1H−ピラゾール(1.00g、10mM)、8−ヒドロキシキノリン(0.15g、1mM)、CuI(0.192g、1mM)及び炭酸カリウム(2.78g、20mM)の混合物を、135℃で一晩、加熱した。室温への冷却の後、反応混合物を、30mlの水により希釈し、そして酢酸エチルにより抽出した。続いて、有機層を、水性飽和炭酸水素ナトリウムにより洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、ヘキサン中、10〜20%EtOAc)による精製により、1.02gの所望の生成物(4.9mM、49%)を得た。
【0221】
b)THF(10ml)中、1−(4−フルオロフェニル)−4−ニトロ−ピラゾール(1.02g、4.9mM)の溶液に、−78℃で、窒素下でLiHMDS(THF中、1M、5.8m、5.8mM)を添加した。30分後、THF(6ml)中、1,1,1,2,2,2−ヘキサクロロエタン(1.31g、5.5mM)を滴下した。反応混合物を、さらに1時間、攪拌し、続いて水性飽和塩化アンモニウム(20ml)により急冷した。室温に暖めた後、混合物をEtOAcにより抽出した。有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして真空下で濃縮した。得られる粗材料を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、ヘキサン中、5〜15%EtOAc)により精製し、0.61gの生成物(2.5mM、52%)を得た。
【0222】
c)NMP(1ml)中、イソプロパノール(0.12g、2mM)の溶液に、0℃で、窒素下でNaH(0.085g、2mM)を添加した。室温に温めた後、5−クロロ−1−(4−フルオロフェニル)−4−ニトロ−ピラゾール(0.24、1mM)を添加した。得られる混合物を、100℃で3時間、加熱した。室温に冷却した後、反応を、水性飽和炭酸水素ナトリウムにより停止し、そしてEtOAcにより抽出した。続いて、有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして真空下で濃縮した。粗材料を、次の工程に直接、使用した。
【0223】
d)EtOH(2ml)中、工程cからの粗残渣、鉄粉末(0.23g、4mM)及び100μlの水性6NのHClの混合物を、80℃で20分間、加熱した。室温への冷却の後、反応混合物を、20mlの水性飽和炭酸水素ナトリウム及び40mlのEtOAcにより希釈した。得られる懸濁液を10分間、攪拌し、次にセライトを通して濾過した。有機層を分離し、ブラインにより洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして真空下で濃縮した。その粗材料を、次の工程に直接、使用した。
【0224】
e)ジクロロエタン(1ml)中、工程dからの粗残渣(0.042g、0.17mM)及び2,5−ビス[2−メチル−4−(トリフルオロメチル)イミダゾール−1−イル]シクロペンタノン(0.053g、0.22mM)の混合物に、0℃でMe
3Al(トルエン中、2N、180μl、0.36mM)を添加した。室温での2時間の攪拌の後、反応混合物を、水30mlにより希釈し、そしてEtOAcにより抽出した。続いて、有機層を、水性飽和炭酸水素ナトリウムにより洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして真空下で濃縮した。粗材料を、次の工程に直接、使用した。
【0225】
f)CH
2Cl
2(1ml)中、工程eからの粗残渣及びEt
3N(0.1ml)の溶液に、MsCl(28μl、0.36mM)を添加した。室温での2時間の攪拌の後、反応混合物を、20mlの水性飽和炭酸水素ナトリウム及び40mlのEtOAcにより希釈した。続いて、有機層を、分離し、ブラインにより洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして真空下で濃縮した。粗材料を、次の工程に直接、使用した。
【0226】
g)THF(1ml)中、工程fからの粗残渣の溶液に、0℃でNaH(0.019g、0.46mM)を添加した。室温で5分後、その混合物を60℃で2時間、加熱した。室温への冷却の後、反応混合物を、20mlの水性飽和炭酸水素ナトリウム及び40mlのEtOAcにより希釈した。続いて、有機層を、分離し、ブラインにより洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、ヘキサン中、60−100%EtOAc)による精製により、標記化合物を、白色固形物(0.026g、0.056mM、7工程にわたって8.4%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.81 (s, 1 H), 7.70-7.61 (m, 2 H), 7.20 - 7.14 (m, 2 H), 4.96 (t, J = 9.3 Hz, 1 H), 4.15 (p, J = 8.0 Hz,1 H), 3.98 (t, J = 7.8 Hz,1 H), 3.89 (q, J = 7.8 Hz, 1 H), 2.93-2.80 (m, 1 H), 2.51 (s, 3 H), 2.41-2.26 (m, 1 H), 1.20 (m, 6 H)。C
19H
20F
4N
6O
1 [M + H]
+ について計算されたMS: (ES) m/z 452.1、実測値452.3。
【0227】
実施例30:1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−ジメチルアミノピラゾール−4−イル]−3−[2−メチル−4−(トリフルオロメチル)イミダゾール−1−イル]ピロリジン−2−オンの合成
【化42】
【0228】
a)DMF(1ml)中、5−クロロ−1−(4−フルオロフェニル)−4−ニトロ−ピラゾール(0.20g、0.8mM)及びジメチルアミン(水中、2M、0.80ml、1.6mM)の混合物を、80℃で2時間、加熱した。室温への冷却の後、反応混合物を、20mlの水により希釈し、そしてEtOAcにより抽出した。続いて、有機層を、ブラインにより洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして真空下で濃縮した。粗材料を、次の工程に直接、使用した。
【0229】
b)EtOH(1ml)中、工程aからの粗残渣、鉄粉末(0.14g、2.5mM)及び100μlの水性6NのHClの混合物を、80℃で20分間、加熱した。室温への冷却の後、反応混合物を、20mlの水性飽和炭酸水素ナトリウム及び40mlのEtOAcにより希釈した。得られる懸濁液を10分間、攪拌し、次にセライトを通して濾過した。有機層を分離し、ブラインにより洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして真空下で濃縮した。その粗材料を、次の工程に直接、使用した。
【0230】
c)ジクロロエタン(1ml)中、工程bからの粗残渣(0.053g、0.23mM)及び2,5−ビス[2−メチル−4−(トリフルオロメチル)イミダゾール−1−イル]シクロペンタノン(0.064g、0.27mM)の混合物に、0℃でMe
3Al(トルエン中、2N、130μl、0.27mM)を添加した。室温での2時間の攪拌の後、反応混合物を、水性飽和炭酸水素ナトリウム30mlにより希釈し、そしてEtOAcにより抽出した。続いて、有機層を、ブラインにより洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして真空下で濃縮した。粗材料を、次の工程に直接、使用した。
【0231】
d)CH
2Cl
2(1ml)中、工程cからの粗残渣及びEt
3N(1ml)の溶液に、MsCl(36μl、0.46mM)を添加した。室温での2時間の攪拌の後、反応混合物を、20mlの水性飽和炭酸水素ナトリウム及び40mlのEtOAcにより希釈した。続いて、有機層を、分離し、ブラインにより洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして真空下で濃縮した。粗材料を、次の工程に直接、使用した。
【0232】
e)THF(1ml)中、工程dからの粗残渣の溶液に、0℃でNaH(0.019g、0.46mM)を添加した。室温で5分後、その混合物を60℃で2時間、加熱した。室温への冷却の後、反応混合物を、20mlの水性飽和炭酸水素ナトリウム及び40mlのEtOAcにより希釈した。続いて、有機層を、分離し、ブラインにより洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、ヘキサン中、60−100%EtOAc)による精製により、標記化合物を、白色固形物(0.015g、0.034mM、3工程にわたって15%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.62-7.58 (m, 2 H), 7.53 (s, 1 H), 7.23 (s, 1 H), 7.18-7.11 (m, 2 H), 4.98 (t, J = 7.5 Hz, 1 H), 4.12 (q, J = 7.2 Hz, 1 H), 3.94-3.78 (m, 1 H), 2.90-2.83 (m, 1 H), 2.66 (s, 6 H), 2.51 (s, 1 H), 2.39-2.33 (m, 1 H)。C
19H
20F
4N
6O
1 [M + H]
+ について計算されたMS: (ES) m/z 437.2、実測値437.2。
【0233】
実施例31:1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−イル]−3−[2−メチル−4−(トリフルオロメチル)イミダゾール−1−イル]ピロリジン−2−オンの合成
【化43】
【0234】
a)1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピル−ピラゾール−4−アミン(0.070g、0.32mM)、3−[2−メチル−4−(トリフルオロメチル)イミダゾール−1−イル]テトラヒドロフラン−2−オン(0.070g、0.30mM)及びAlMe
3(0.50ml、1.0mM、2M/トルエン)の混合物を、55℃で1.5時間、加熱した。次に、その混合物を、室温に冷却し、水性水酸化アンモニウムにより希釈し、そしてEtOAcにより抽出した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮し、そしてフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、0〜20%MeOH/CH
2Cl
2勾配溶離)により精製し、3−[[1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−イル]アミノ]−3−[2−メチル−4−(トリフルオロメチル)イミダゾール−1−イル]プロパン−1−オール(0.030g、24%)を得た。
【0235】
b)CH
2Cl
2(2ml)中、3−[[1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−イル]アミノ]−3−[2−メチル−4−(トリフルオロメチル)イミダゾール−1−イル]プロパン−1−オール(0.030g、0.070mM)、塩化メタンスルホニル(0.040ml、0.51mM)及びNEt
3(0.10ml、0.71mM)の混合物を、室温で10分間、攪拌した。次に、それを真空下で濃縮し、所望のメシレートを得た。
【0236】
c)上記メシレート(約0.070mM)の混合物を、THF(4ml)中、NaH(0.050g、1.25mM、鉱油中、60%)と共に室温で10分間、攪拌した。次に、それを、H
2O(20ml)により急冷し、そしてEtOAc(50ml)により抽出した。有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮し、そして逆相HPLC(C18カラム、アセトニトリル−H
2O、溶離剤として0.1%TFAを用いる)により精製し、標記化合物(0.022g、57%、TFA塩)を、白色固形物として得た。
1H NMR (TFA塩) (400 MHz, CDCl
3) δ7.58 (s, 1H), 7.39 (dd, J = 8.4, 4.8 Hz, 2 H), 7.28 (s, 1 H), 7.20 (dd, J = 8.4, 8.4 Hz, 2 H), 5.05 (dd, J = 10.6, 9.0 Hz, 1 H), 3.90 (m, 1 H), 3.82 (dd, J = 9.0, 9.0 Hz, 1 H), 3.01 (heptet, J = 7.0 Hz, 1 H), 2.90 (m, 1 H), 2.60 (s, 3 H), 2.41 (m, 1 H), 1.222 (d, J = 7.2 Hz, 3 H), 1.218 (d, J = 7.2 Hz, 3 H); C
21H
21F
4N
5O (遊離形) [M + H]
+ について計算されたMS: (ES) m/z 436.2、実測値436.2。
【0237】
実施例32:1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−イル]−3−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−1−イル]ピロリジン−2−オンの合成
【化44】
【0238】
a)DCE(50ml)中、1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−アミン(1.0g、4.54mM)、3−ブロモテトラヒドロフラン−2−オン(0.462ml、5.0mM)及びAlMe
3(3.4ml、6.8mM、2M/トルエン)の混合物を、室温で2時間、続いて50℃で45分間、加熱した。次に、その混合物を、室温に冷却し、1NのHCl(50ml)により急冷し、そしてEtOAc(100ml)により抽出した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮し、そしてフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、0〜100%EtOAc/CH
2Cl
2勾配溶離)により精製し、2−ブロモ−N−[1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−イル]−4−ヒドロキシブタンアミド(1.38g、79%)を得た。
【0239】
b)CH
2Cl
2(50ml)中、2−ブロモ−N−[1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−イル]−4−ヒドロキシ−ブタンアミド(1.38g、3.59mM)、塩化メタンスルホニル(0.36ml、4.65mM)及びNEt
3(0.75ml、5.35mM)の混合物を、0℃で40分間、攪拌した。次に、その混合物を、水(50ml)により急冷し、そしてEtOAc(100ml)により抽出した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして真空下で濃縮し、所望のメシレート(1.65g、99%)を得た。
【0240】
c)上記メシレート(0.350g、0.75mM)の混合物を、THF(7ml)中、NaH(0.200g、5.0mM、鉱油中、60%)と共に50℃で30分間、攪拌した。次に、それを、室温に冷却し、飽和水性NH
4Cl(50ml)により急冷し、そしてEtOAc(50ml)により抽出した。有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮し、そしてフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、0〜80%EtOAc/CH
2Cl
2勾配溶離)により精製し、3−ブロモ−1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オン(0.16g、58%)を、白色固形物として得た。
【0241】
d)DMF(1ml)中、3−ブロモ−1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オン(0.023g、0.063mM)、5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(0.040g、0.27mM)及びK
2CO
3(0.060g、0.43mM)の混合物を、60℃で1時間、攪拌した。次に、それを室温に冷却し、水(30ml)により急冷し、そしてEtOAc(100ml)により抽出した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮し、そしてフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、0〜100%EtOAc/ヘキサン勾配溶離)により精製し、標記化合物(0.022g、30%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ7.52 (s, 1H), 7.37 (dd, J = 9.2, 4.8 Hz, 2 H), 7.17 (dd, J = 8.6, 8.6 Hz, 2 H), 6.32 (s, 1 H), 5.05 (dd, J = 9.2, 5.6 Hz, 1 H), 4.07 (m, 1 H), 3.80 (m, 1 H), 2.84 - 3.02 (m, 2 H), 2.74 (m, 1 H), 2.45 (s, 3 H), 1.21 (d, J = 7.6 Hz, 3 H), 1.11 (d, J = 6.8 Hz, 3 H); C
21H
21F
4N
5O [M + H]
+ について計算されたMS: (ES) m/z 436.1、実測値436.1。
【0242】
実施例33:1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−イル]−3−[3−(1H−イミダゾール−2−イル)ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−イル]ピロリジン−2−オンの合成
【化45】
【0243】
a)DMF(2.5ml)中、3−ブロモ−1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オン(0.080g、0.22mM)、1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−カルボニトリル(0.045g、0.31mM)及びK
2CO
3(0.070g、0.50mM)の混合物を、60℃で1時間、攪拌した。次に、それを室温に冷却し、水(30ml)により急冷し、そしてEtOAc(100ml)により抽出した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮し、そしてフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、0〜100%EtOAc/ヘキサン勾配溶離)により精製し、1−[1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピル−ピラゾール−4−イル]−2−オキソ−ピロリジン−3−イル]ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−カルボニトリル(0.085g、88%)を得た。
【0244】
b)エタン−1,2−ジアミン(1ml)、HOAc(0.1ml)及びEtOH(2.5ml)中、1−[1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピル−ピラゾール−4−イル]−2−オキソ−ピロリジン−3−イル]ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−カルボニトリル(0.082g、0.19mM)の混合物を、100℃で1時間、攪拌した。次に、その混合物を、室温に冷却し、飽和水性NaHCO
3(50ml)により急冷し、そしてEtOAc(100ml)により抽出した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして真空下で濃縮し、3−[3−(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−イル]―1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オン(0.085g、94%)を得た。
【0245】
c)DMSO(2.5ml)中、3−[3−(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−イル]―1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オン(0.085g、0.18mM)及びデス・マーチンペルヨージナン(0.153g、0.36mM)の混合物を、80℃で1時間、攪拌した。次に、それを、室温に冷却し、飽和水性NH
4Cl(50ml)により急冷し、そしてEtOAc(50ml)により抽出した。有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮し、そしてフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、0〜7%MeOH/EtOAc勾配溶離)により精製し、標記化合物(0.070g、82%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ10.42 (s, 1 H, br), 8.74 (dd, J = 8.4, 1.6 Hz, 1 H), 8.54 (dd, J = 4.8, 1.6 Hz, 1 H), 7.64 (s, 1 H), 7.40 (dd, J = 6.8, 4.6 Hz, 2 H), 7.23 (m, 1 H), 7.18 (dd, J = 8.6 Hz, 2 H), 6.94 (s, 1 H, br), 5.94 (dd, J = 9.2, 9.2 Hz, 1 H), 3.94 (m, 3 H), 3.07 (heptet, J = 6.8, 1 H), 2.75 - 2.95 (m, 2 H), 1.33 (d, J = 7.6 Hz, 3 H), 1.28 (d, J = 7.2 Hz, 3 H); C
25H
23FN
8O [M + H]
+について計算されたMS: (ES) m/z 471.2、実測値471.2。
【0246】
実施例34:3−[4−クロロ−3−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−5−メチルピラゾール−1−イル]−1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オン 及び 3−[4−クロロ−5−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−3−メチルピラゾール−1−イル]−1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オンの合成
【化46】
【0247】
DMF(1.5ml)中、3−ブロモ−1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オン(0.045g、0.20mM)、2−(4−クロロ−5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)プロパン−2−オール(0.070g、0.40mM)及びK
2CO
3(0.05g、0.40mM)の混合物を、60℃で1.5時間、攪拌した。次に、それを室温に冷却し、水(30ml)により急冷し、そしてEtOAc(50ml)により抽出した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮し、そして逆相HPLC(C18カラム、アセトニトリル−H
2O、溶離剤として0.1%TFAを用いる)により精製し、2種の純粋画分を得た。第1画分は、3−[4−クロロ−3−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−5−メチルピラゾール−1−イル]−1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オン(0.012g、13%)に対応した。第2画分は、3−[4−クロロ−5−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−3−メチルピラゾール−1−イル]−1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オン(0.012g、13%)に対応した。3−[4−クロロ−3−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−5−メチルピラゾール−1−イル]−1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オンの
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ7.59 (s, 1H), 7.38 (dd, J = 9.0, 4.8 Hz, 2 H), 7.19 (dd, J = 8.4, 8.4 Hz, 2 H), 5.02 (dd, J = 9.6, 7.2 Hz, 1 H), 4.68 (s, 1 H, br), 3.98 (m, 1 H), 3.82 (m, 1 H), 2.97 (heptet, J = 7.0 Hz, 1 H), 2.85 (m, 1 H), 2.72 (m, 1 H), 2.35 (s, 3 H), 1.59 (d, J = 8.4 Hz, 6 H), 1.24 (d, J = 7.2 Hz, 3 H), 1.16 (d, J = 7.2 Hz, 3 H); 3−[4−クロロ−5−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−3−メチルピラゾール−1−イル]−1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オンの
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ7.54 (s, 1H), 7.36 (dd, J = 8.8, 4.4 Hz, 2 H), 7.17 (dd, J = 8.6, 8.6 Hz, 2 H), 6.13 (m, 1 H), 4.08 (m, 1 H), 3.76 (m, 1 H), 3.16 (m, 1 H), 2.91 (heptet, J = 7.0 Hz, 1 H), 2.88 (s, ! H, br), 2.65 (m, 1 H), 2.18 (s, 3 H), 1.79 (s, 3 H), 1.62 (s, 3 H), 1.14 (d, J = 6.8 Hz, 3 H), 1.03 (d, J = 7.2 Hz, 3 H); MS (両化合物について同値): C
23H
27ClFN
5O
2 [M + H]
+ について計算された(ES) m/z 460.2、実測値460.2。
【0248】
実施例35:1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−イル]−3−[4−(トリフルオロメチル)イミダゾール−1−イル]ピロリジン−2−オンの合成
【化47】
【0249】
DMF(0.6ml)中、3−ブロモ−1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピル−ピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オン(0.020g、0.055mM)、4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾロ(0.024g、0.17mM)及びK
2CO
3(0.030g、0.22mM)の混合物を、60℃で1時間、攪拌した。次に、その混合物を室温に冷却し、水(30ml)により急冷し、そしてEtOAc(50ml)により抽出した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮し、そして逆相HPLC(C18カラム、アセトニトリル−H
2O、溶離剤として0.1%TFAを用いる)により精製し、標記化合物(0.022g、TFA塩、75%)を得た。
1H NMR (TFA塩) (400 MHz, CDCl
3) δ7.98 (s, 1 H), 7.59 (s, 1 H), 7.51 (s, 1 H), 7.39 (dd, J = 8.4, 4.8 Hz, 2 H), 7.20 (dd, J = 8.6, 8.6 Hz, 2 H), 5.06 (dd, J = 10.8, 8.8 Hz, 1 H), 3.90 (m, 1 H), 3.83 (m, 1 H), 2.98 (m, 2 H), 2.54 (m, 1 H), 1.21 (d, J = 7.2 Hz, 3 H), 1.20 (d, J = 7.2 Hz, 3 H); C
20H
19F
4N
5O (遊離形) [M + H]
+ について計算された MS: (ES) m/z 422.1、実測値422.1
【0250】
実施例36:3−[4−クロロ−3−(1H−イミダゾール−2−イル)−5−メチルピラゾール−1−イル]−1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オン]の合成
【化48】
【0251】
a)DMF(1.5ml)中、3−ブロモ−1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オン(0.055g、0.15mM)、(0.055g、0.23mM)及びK
2CO
3(0.042g、0.30mM)の混合物を、60℃で1時間、攪拌した。次に、その混合物を室温に冷却し、水(30ml)により急冷し、そしてEtOAc(50ml)により抽出した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮し、そしてフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、0〜100%EtOAc/CH
2Cl
2勾配溶離)により精製し、3−(4−クロロ−3−ヨード−5−メチルピラゾール−1−イル)−1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オン(0.057g、72%)を得た。
【0252】
b)DMF(2ml)中、3−(4−クロロ−3−ヨード−5−メチルピラゾール−1−イル)−1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オン(0.057g、0.11mM)、Zn(CN)
2(0.025g、0.21mM)、Pd
2(dba)
3(0.010g、0.011mM)及びdppf(0.009g、0.016mM)の混合物を、N
2雰囲気下で、85℃で1時間、加熱した。次に、その混合物を室温に冷却し、飽和NaHCO
3(30ml)により急冷し、そしてEtOAc(50ml)により抽出した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮し、そしてフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、0〜100%EtOAc/CH
2Cl
2勾配溶離)により精製し、4−クロロ−1−[1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−イル]−2−オキソ−ピロリジン−3−イル]−5−メチルピラゾール−3−カルボニトリル(0.042g、92%)を得た。
【0253】
c)エタン−1,2−ジアミン(1.5ml)、HOAc(0.23ml)及びEtOH(1.25ml)中、4−クロロ−1−[1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−イル]−2−オキソ−ピロリジン−3−イル]−5−メチルピラゾール−3−カルボニトリル(0.042g、0.10mM)の混合物を、100℃で2.5時間、攪拌した。次に、その混合物を、室温に冷却し、飽和水性NaHCO
3(50ml)により急冷し、そしてEtOAc(100ml)により抽出した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして真空下で濃縮し、3−[4−クロロ−3−(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)−5−メチルピラゾール−1−イル]―1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オン(0.041g、87%)を得た。
【0254】
d)DMSO(2.0ml)中、3−[4−クロロ−3−(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)−5−メチルピラゾール−1−イル]―1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オン(0.041g、0.087mM)及びデス・マーチンペルヨージナン(0.150g、0.35mM)の混合物を、80℃で1.5時間、攪拌した。次に、それを、室温に冷却し、飽和水性NaHCO
3(50ml)により急冷し、そしてEtOAc(50ml)により抽出した。有機層を、分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮し、そして逆相HPLC(C18カラム、アセトニトリル−H
2O、溶離剤として0.1%TFAを用いる)により精製し、標記化合物(0.025g、TFA塩、50%)を得た。
1H NMR (TFA塩) (400 MHz, CDCl
3) δ7.62 (s, 1 H), 7.35 (dd, J = 8.4, 4.8 Hz, 2 H), 7.16 (m, 4 H), 5.15 (dd, J = 8.6, 8.6 Hz, 1 H), 4.02 (m, 1 H), 3.82 (m, 1 H), 3.05 (m, 1 H), 2.97 (septet, J = 7.0 Hz, 1 H), 2.35 (s, 3 H), 2.70 (m, 1 H), 1.18 (d, J = 6.8 Hz, 3 H), 1.14 (d, J = 6.8 Hz, 3 H); C
23H
23ClFN
7O (遊離形) [M + H]
+ について計算されたMS: (ES) m/z 468.1、実測値468.1。
【0255】
実施例37:3−[4−アミノ−3−(1H−イミダゾール−2−イル)ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル]−1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オンの合成
【化49】
【0256】
a)DMF(2.0ml)中、3−ブロモ−1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オン(0.055g、0.15mM)、4−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボニトリル(0.050g、0.31mM)及びK
2CO
3(0.050g、0.36mM)の混合物を、60℃で1時間、攪拌した。次に、その混合物を室温に冷却し、水(30ml)により急冷し、そしてIPA:CHCl
3(1:2v/v、100ml)により抽出した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮し、そしてフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、0〜10%MeOH/EtOAc勾配溶離)により精製し、4−アミノ−1−[1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−イル]−2−オキソ−ピロリジン−3−イル]ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボニトリル(0.055g、82%)を得た。
【0257】
b)エタン−1,2−ジアミン(1.5ml)、HOAc(0.23ml)及びEtOH(2.0ml)中、4−アミノ−1−[1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−イル]−2−オキソ−ピロリジン−3−イル]ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボニトリル(0.055g、0.12mM)の混合物を、100℃で45分間、攪拌した。次に、その混合物を、室温に冷却し、飽和水性NaHCO
3(50ml)により急冷し、そしてIPA:CHCl
3(1:2v/v、100ml)により抽出した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして真空下で濃縮し、3−[4−アミノ−3−(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンーイル]−1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オン(0.057g、97%)を得た。
【0258】
c)DMSO(3.0ml)中、3−[4−アミノ−3−(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンーイル]−1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オン(0.057g、0.12mM)及びデス・マーチンペルヨージナン(0.100g、0.23mM)の混合物を、80℃で45分間、攪拌した。次に、それを、室温に冷却し、飽和水性NaHCO
3(50ml)により急冷し、そしてEtOAc(50ml)により抽出した。有機層を、分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮し、そして逆相HPLC(C18カラム、アセトニトリル−H
2O、溶離剤として0.1%TFAを用いる)により精製し、標記化合物(0.035g、TFA塩、48%)を得た。
1H NMR (TFA塩) (400 MHz, CDCl
3) δ11.96 (s, 1 H), 11.12 (s, 1 H), 8.17 (s, 1 H), 7.65 (s, 1 H), 7.40 (dd, J = 8.8, 4.4 Hz, 2 H), 7.20 (dd, J = 8.6, 8.6 Hz, 1 H), 7.05 (s, 2 H, br), 5.74 (dd, J = 9.2, 9.2 Hz, 1 H)3.94 (dd, J = 8.4, 4.4 Hz, 2 H), 3.05 (m, 1 H), 3.07 (septet, J = 7.0 Hz, 1 H), 2.87 (m, 2 H), 1.31 (d, J = 6.8 Hz, 3 H), 1.27 (d, J = 6.8 Hz, 3 H); C
24H
23FN
10O (遊離形) [M + H]
+ について計算された MS: (ES) m/z 487.2、実測値487.2。
【0259】
実施例38:1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−イル]−3−[3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−1−イル]ピロリジン−2−オンの合成
【化50】
【0260】
DMF(0.5ml)中、3−ブロモ−1−[1−(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オン(0.015g、0.041mM)、5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(0.030g、0.22mM)及びK
2CO
3(0.030g、0.22mM)の混合物を、60℃で40分間、攪拌した。次に、その混合物を室温に冷却し、水(30ml)により急冷し、そしてEtOAc(50ml)により抽出し、そして逆相HPLC(C18カラム、アセトニトリル−H
2O、溶離剤として0.1%TFAを用いる)により精製し、標記化合物(0.014g、81%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ7.70 (d, J = 1.6 Hz, 1 H), 7.57 (s, 1 H), 7.38 (dd, J = 8.8, 4.8 Hz, 2 H), 7.18 (dd, J = 8.4, 8.4 Hz, 2 H), 6.58 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 5.07 (dd, J = 8.8, 7.2 Hz, 1 H), 4.03 (m, 1 H), 3.82 (m, 1 H), 2.97 (heptet, J = 7.6 Hz, 1 H), 2.84 (m, 2 H), 1.20 (d, J = 7.2 Hz, 3 H), 1.12 (d, J = 7.2 Hz, 3 H); C
20H
19F
4N
5O [M + H]
+ について計算されたMS: (ES) m/z 422.1、実測値422.1。
【0261】
実施例39:3−[4−クロロ−5−メチル−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−1−イル]−1−[1−(4−クロロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オンの合成
【化51】
【0262】
DMF(0.8ml)中、3−ブロモ−1−[1−(4−クロロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オン(0.035g、0.095mM)、4−クロロ−3−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(0.050g、0.27mM)及びK
2CO
3(0.050g、0.36mM)の混合物を、60℃で40分間、攪拌した。次に、その混合物を室温に冷却し、水(30ml)により急冷し、そしてEtOAc(50ml)により抽出し、そして逆相HPLC(C18カラム、アセトニトリル−H
2O、溶離剤として0.1%TFAを用いる)により精製し、標記化合物(0.036g、78%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ7.57 (s, 1 H), 7.47 (m, 2 H), 7.34 (m, 2 H), 5.05 (dd, J = 9.2, 6.0 Hz, 1 H), 4.04 (m, 1 H), 3.81 (m, 1 H), 2.99 (heptet, J = 6.8 Hz, 1 H), 2.87 (m, 1 H), 2.76 (m, 1 H), 2.42 (s, 3 H), 1.22 (d, J = 7.2 Hz, 3 H), 1.12 (d, J = 7.2 Hz, 3 H); C
21H
20Cl
2F
3N
5O [M + H]
+ について計算された MS: (ES) m/z 486.1、実測値486.1。
【0263】
実施例40:1−[1−(4−クロロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−イル]−3−[2−メチル−4−(トリフルオロメチル)イミダゾール−1−イル]ピロリジン−2−オンの合成
【化52】
【0264】
DMF(1.8ml)中、3−ブロモ−1−[1−(4−クロロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オン(0.110g、0.29mM)、2−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(0.080g、0.53mM)及びK
2CO
3(0.080g、0.58mM)の混合物を、65℃で2時間、攪拌した。次に、その混合物を室温に冷却し、水(30ml)により急冷し、そしてEtOAc(50ml)により抽出し、そして逆相HPLC(C18カラム、アセトニトリル−H
2O、溶離剤として0.1%TFAを用いる)により精製し、標記化合物(0.035g、TFA塩、21%)を得た。
1H NMR (TFA塩) (400 MHz, CDCl
3) δ7.58 (s, 1 H), 7.49 (m, 2 H), 7.35 (m, 2 H), 7.27 (s, 1 H), 5.03 (dd, J = 10.4, 8.8 Hz, 1 H), 3.89 (m, 1 H), 3.81 (m, 1 H), 3.04 (heptet, J = 6.8 Hz, 1 H), 2.88 (m, 1 H), 2.58 (s, 3 H), 2.40 (m, 1 H), 1.23 (m, 6 H); C
21H
21ClF
3N
5O [M + H]
+ について計算されたMS: (ES) m/z 452.1、実測値452.1。
【0265】
実施例41:1−[1−(4−クロロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−イル]−3−[2−エチル−4−(トリフルオロメチル)イミダゾール−1−イル]ピロリジン−2−オンの合成
【化53】
【0266】
a)水(40ml)中、3,3−ジブロモ−1,1,1−トリフルオロ−プロパン−2−オン(5,40g、20mM)及び酢酸ナトリウム三水和物(5.44g、40mM)の混合物を、30分間、還流し、そして次に、室温に冷却した。メタノール(100ml)中、プロパナール(1.04g、18mM)及び濃水酸化アンモニウム(1.2ml)の溶液を、上記混合物にゆっくり添加した。得られる混合物を、室温で3日間、攪拌した。次に、混合物を真空下で濃縮し、そしてIPA:CHCl
3(1:2v/v、200ml)により抽出した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮し、そしてフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、0〜6%MeOH/EtOAc及び0〜0.6%NH
4OH勾配溶離)により精製し、2−エチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール(0.070g、2.3%)を得た。
【0267】
b)DMF(1.5ml)中、3−ブロモ−1−[1−(4−クロロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−4−イル]ピロリジン−2−オン(0.200g、0.52mM)、2−エチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(0.060g、0.36mM)及びK
2CO
3(0.080g、0.58mM)の混合物を、65℃で1.5時間、攪拌した。次に、その混合物を室温に冷却し、水(30ml)により急冷し、そしてEtOAc(50ml)により抽出し、そして逆相HPLC(C18カラム、アセトニトリル−H
2O、溶離剤として0.1%TFAを用いる)により精製し、標記化合物(0.0022g、TFA塩、1.0%)を得た。
1H NMR (TFA salt) (400 MHz, CDCl
3) δ7.58 (s, 1 H), 7.49 (m, 2 H), 7.35 (m, 2 H), 7.21 (s, 1 H), 5.03 (dd, J = 10.4, 8.8 Hz, 1 H), 3.88 (m, 1 H), 3.81 (m, 1 H), 3.03 (heptet, J = 7.0 Hz, 1 H), 2.88 (m, 2 H), 2.30 (m, 2 H), 1.40 (t, J = 7.4 Hz, 3 H), 1.23 (m, 6 H); C
22H
23ClF
3N
5O [M + H]
+ について計算されたMS: (ES) m/z 466.1、実測値466.1。
【0268】
実施例42:(S)−1−(1−(4−クロロフェニル)−5−イソプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−(2−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−1−イル)ピロリジン−2−オン 及び (R)−1−(1−(4−クロロフェニル)−5−イソプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−(2−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−1−イル)ピロリジン−2−オンの合成
【化54】
【0269】
a)アセトニトリル(60ml)中、α−ブロモ−γ−バレロラクトン(19.8g、120mM)及び2−メチル−4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール(4.50g、30mM)の溶液に、K
3PO
4(19.1g、90mM)を添加した。そのスラリーを、80℃に2日間、加熱し、次に室温に冷却し、EtOAc(200ml)により希釈し、セライトを通して濾過し、そして濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、0−3.5%メタノール/CH
2Cl
2)により精製し、生成物を、ペースト状無色固形物として得た。
【0270】
b)工程aからのクラトン中間体(700mg、5.1mM)及び(S)−フェニルグリシノール(1.09g、4.64mM)の混合物を、80℃で18時間、加熱し、室温に冷却し、そしてフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、0.5−2%メタノール/EtOAc)により精製し、2種のジアステレオマーを、無色の発泡体として得た。最初の溶出異性体(310mg)を、99:1のジアステレオマー比(
1H NMR)で得、そして第2の溶出異性体(200mg)を、11:1のジアステレオマー比(
1H NMR)で得た。各ジアステレオマーを、それぞれ工程c及びdを通して行った。
【0271】
c)ジオキサン(2ml)中、工程bからの生成物(186mg、0.5mM)の混合物に、6MのH
2SO
4(1.25ml、7.5mM)を添加した。得られるスラリーを、80℃で1時間、加熱し、室温に冷却し、そして逆相HPLC(C18カラム、アセトニトリル−H
2O、溶離剤として0.1%TFAを用いる)により精製した。得られるラクトン・TFA塩を中和し、無色の固形物(53mg、0.23mM)を得、これをさらに精製しないで使用した。
【0272】
d)1,2−ジクロロエタン(1ml)中、工程cからのラクトン生成物及び1−(4−クロロフェニル)−5−イソプロピル−1H−ピラゾール−4−アミン(50mg、0.21mM)の混合物を、室温で30分間、AlM
3(トルエン中、2M溶液、210μl、0.42mM)により処理した。反応を、飽和NH
4Cl(5ml)により停止し、そしてEtOAc(3×3ml)により抽出した。有機層をMgSO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮し、そしてフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、0〜100%EtOAc/CH
2Cl
2)により精製し、所望の生成物(50mg、0.1mM、50%の収率)を得た。
【0273】
e)ジクロロメタン(0.5ml)中、工程dからの生成物(50mg、0.1mM)を、Et
3N(40μl、0.29mM)及び塩化メタンスルホニル(20μl、0.23mM)により、室温で30分間、処理した。次に、混合物を、1,2−ジクロロエタン(1ml)により希釈し、そして水(1ml)により洗浄した。有機層を、Na
2SO
4上で乾燥させ、そして濾過した。濾液に、トリエチルアミン(100μl、0.7mM)を添加し、そしてその混合物を65℃で90分間、攪拌し、濃縮し、そして逆相HPLC(C18カラム、アセトニトリル−H
2O、溶離剤として0.1%TFAを用いる)により精製した。得られるTFA塩を中和し、標記化合物(19mg、0.041mM)を、白色固形物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ7.55 (s, 1 H), 7.48 (d, J = 8.6, 2 H), 7.36 (d, J = 8.6, 2 H), 7.22 (d, J = 0.8 Hz, 1 H), 5.07 (dd, J = 10.5, 8.9 Hz, 1 H), 3.91-3.77 (m, 2 H), 3.05 (hept, J = 7.0 Hz, 1 H), 2.90-2.82 (m, 1 H), 2.52 (s, 3 H), 2.42-2.31 (m, 1 H), 1.24 (d, J = 3.2 Hz, 3 H), 1.23 (d, J = 3.2 Hz, 3 H); C
21H
22ClF
3N
5O [M + H]
+ について計算されたMS: (ES) m/z 452.1、実測値451.9。標記化合物を、キラル順相クロマトグラフィー(登録セルカタログ番号784104、25cm×4.6mm、5μ;溶離剤:0.1%ジエチルアミン/IPA、0.6ml/分)により分析した。工程bからの第1溶出ジアステレオマーから生成された(S)−鏡像異性体は、6.8分の保持時間を有した(8:1erで単離された)。工程bからの第2溶出ジアステレオマーから生成された(R)−鏡像異性体は、7.3分の保持時間を有した(78:1erで単離された)。
【0274】
実施例43:(3S)−1−[1−(4−クロロフェニル)−5−イソプロピル−トリアゾール−4−イル]−3−[2−メチル−4−(トリフルオロメチル)イミダゾール−1−イル]ピロリジン−2−オン 及び (3R)−1−[1−(4−クロロフェニル)−5−イソプロピル−トリアゾール−4−イル]−3−[2−メチル−4−(トリフルオロメチル)イミダゾール−1−イル]ピロリジン−2−オンの合成
【化55】
【0275】
a)N
2雰囲気下で、メタノール(10ml)中、メチル4−メチル−3−オキソ−ペンタノエート(1.72g、12mM)の冷却された(0℃)溶液に、NaOMe(メタノール中、25wt%溶液2.6g、12mM)及び1−アジド−4−クロロ−ベンゼン(MTBE中、0.5M、20ml、10mM)を添加した。その混合物を、室温で一晩、攪拌し、そしてMTBEを真空下で除去し、粗エステルを得た。
【0276】
b)前記粗エステルに、室温でMeOH(5ml)及び5NのNaOH(5ml)を添加し、そして得られる反応混合物を1時間、攪拌した。真空下でMeOHを除去した後、水性残渣を氷浴において冷却し、そして12Nの水性HClを、黄色の固形物が形成されるpH2の点まで、ゆっくり添加した。次に、その黄色の固形物を、濾過により集め、そしてEtOAc(50ml)に溶解した。次に、EtOAcを真空下でゆっくり除去し、そして最後に向かって、白色の易流動性固形物が形成し始めた。この点で、それをEt
2O(100ml)により希釈し、白色結晶性固形物がさらに沈殿し、これを濾過により集め、1−(4−クロロフェニル)−5−イソプロピル−トリアゾール−4−カルボン酸(830mg、3.13mM、31%の収率)を得た。
【0277】
c)ジクロロメタン(3ml)中、1−(4−クロロフェニル)−5−イソプロピル−トリアゾール−4−カルボン酸(830mg、3.13mM)の冷却された(0℃)溶液に、DMF(50μl)、続いて塩化オキサリン(546μl、6.26mM)を滴下した。5分後、氷浴を除き、そして混合物を室温で1時間、攪拌した。CH
2Cl
2を真空下で除去し、1−(4−クロロフェニル)−5−イソプロピル−トリアゾール−4−カルボニルクロリドを、白色固形物として得、これを、さらに精製しないで、次の工程に使用した。
【0278】
d)アジ化ナトリウム(2.5mlのH
2O中、610mg、9.39mM)をアセトン(7.5ml)中、1−(4−クロロフェニル)−5−イソプロピル−トリアゾール−4−カルボニルクロリド(7.5ml)の冷却された(0℃)溶液に添加した。得られる混合物を、室温で30分間、攪拌し、CH
2Cl
2(100ml)により希釈し、水(50ml)及びブライン(50ml)により洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮し、粗1−(4−クロロフェニル)−5−イソプロピル−トリアゾール−4−カルボニルアジド(777mg)を得、これをさらに精製しないで、次の工程に使用した。
【0279】
e)トルエン(12ml)中、1−(4−クロロフェニル)−5−イソプロピル−トリアゾール−4−カルボニルアジド(777mg、2.67mM)の溶液を、100℃で1.5時間、攪拌した。次に、水性HCl(3M、2.5ml)を添加し、そしてその混合物を100℃で1時間、攪拌し、室温に冷却し、そしてEtOAc(75ml)により希釈した。次に、飽和水性NaHCO
3溶液を、pH8になるまで、ゆっくり添加した。有機層を乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮し、そしてEt
2O(50ml)により処理し、所望しない「尿素副産物」をクラッシュアウトし、これを濾過により除去した。炉液を真空下で濃縮し、1−(4−クロロフェニル)−5−イソプロピル−トリアゾール−4−アミン(497mg)を得、これをさらに精製しないで、次の工程に使用した。
【0280】
f)0℃での1,2−ジクロロエタン(15ml)中、(3S)−3−[2−メチル−4−(トリフルオロメチル)イミダゾール−1−イル]テトラヒドロフラン−2−オン(460mg、2.1mM)及び1−(4−クロロフェニル)−5−イソプロピル−トリアゾール−4−アミン(497mg、2.1mM)の溶液に、Me
3Al(トルエン中、2M、1.6ml、3.15mM)を添加した。次に、その混合物を、室温で一晩、攪拌し、0℃に再冷却し、2NのHCl(3ml)により停止し、そして飽和水性NaHCO
3(25ml)により中和した。EtOAc(100ml)を添加し、そしてその混合物を軽く攪拌した。有機層を集め、そしてブライン(50ml)により洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして真空下で濃縮した。得られる粗生成物を、自動フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、CH
2Cl
2中、25%MeOH)により精製し、(2S)−N−[1−(4−クロロフェニル)−5−イソプロピル−トリアゾール−4−イル]−4−ヒドロキシ−2−[2−メチル−4−(トリフルオロメチル)イミダゾール−1−イル]ブタンアミド(274mg、28%の収率)を得た。
【0281】
g)ジクロロメタン(5ml)中、(2S)−N−[1−(4−クロロフェニル)−5−イソプロピル−トリアゾール−4−イル]−4−ヒドロキシ−2−[2−メチル−4−(トリフルオロメチル)イミダゾール−1−イル]ブタンアミド(274mg、0.583mM)の冷却された(0℃)溶液に、Et
3N(162μl、1.17mM)、続いてMsCl(60μl、0.728mM)を滴下した。得られる溶液を、10℃以下で30分間、攪拌し、次に、CH
2Cl
2(50ml)により希釈し、飽和水性NH
4Cl溶液(30ml)により洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、そして真空下で濃縮し、350mgの粗[(3S)−4−[[1−(4−クロロフェニル)−5−イソプロピル−トリアゾール−4−イル]アミノ]−3−[2−メチル−4−(トリフルオロメチル)イミダゾール−1−イル]−4−オキソ−ブチル]メタンスルホネートを、黄色の発泡体として得、これを、さらに精製しないで次の工程に使用した。
【0282】
h)1,2−ジクロロエタン中、[(3S)−4−[[1−(4−クロロフェニル)−5−イソプロピル−トリアゾール−4−イル]アミノ]−3−[2−メチル−4−(トリフルオロメチル)イミダゾール−1−イル]−4−オキソ−ブチル]メタンスルホネート(350mg、0.607mM)の溶液を、Et
3N(500μl、3.6mM)により、70℃で3時間、処理した。室温への冷却の後、混合物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、CH
2Cl
2中、EtOAc)により、及び次に、分取逆相HPLC(C18カラム、アセトニトリル−H
2O、溶離剤として0.1%TFAを用いる)により直接、精製し、(3S)−1−[1−(4−クロロフェニル)−5−イソプロピル−トリアゾール−4−イル]−3−[2−メチル−4−(トリフルオロメチル)イミダゾール−1−イル]ピロリジン−2−オンを、TFA塩の白色粉末(135mg、49%の収率)として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 7.71 (s, 1H), 7.67 (d, 2H, J = 8 Hz), 7.55 (d, 2H, J = 8 Hz),5.51 (t, J = 19, 9 Hz, 1H), 4.11 - 3.90 (m, 2H), 3.18 - 3.02 (m, 1H), 2.92 (dddd, J = 12.7, 8.6, 6.7, 1.5 Hz, 1H), 2.74 - 2.59 (m, 1H), 2.50 (s, 3H), 1.21 (ddd, J = 7.0, 2.1, 0.6 Hz, 6H).; C
22H
23ClF
3N
5O [M+H]+ について計算されたMS: (ES) m/z 453.9、実測値453.1。標記化合物及びその鏡像異性体を、キラル順相クロマトグラフィーにより分析した。Regis Pirkle Covalent (R,R) Whelk-O1 (カタログ1-786201-300)、25cm x 4.6 mm、5 μ; 溶離剤: 100%イソプロパノール、0.6 mL/分、 13.2分(R)-異性体及び15.7分(S)-異性体。
【0283】
実施例44:1−[1−(4−クロロフェニル)−5−シクロブチルピラゾール−4−イル]−3−[2−メチル−4−(トリフルオロメチル)イミダゾール−1−イル]ピロリジン−2−オンの合成
【化56】
【0284】
a)ピリジン(20.46ml、253mM)を、0℃でCH
2Cl
2(100ml)中、シクロブタンカルボン酸塩化物(10.0g、84.3mM)及びイソプロピリデンマロネート(12.16g、84.3mM)の溶液に、次に、メタノール(100ml)を添加し、そして得られる混合物を、還流下で3時間、攪拌し、室温に冷却し、そして水性HCl(1M、200ml)とEtOAc(500ml)との間に分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮し、そしてフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、0−20%EtOAc/ヘキサン勾配溶液)により精製し、メチル3−シクロブチル−3−オキソ−プロパノエート(11.6g、88%の収率)を得た。
【0285】
b)メチル3−シクロブチル−3−オキソ−プロパノエート(5.8g、37.2mM)及びN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(25g、210mM)の混合物を、100℃で1時間、攪拌した。室温への冷却の後、混合物を真空下で濃縮し、油状残渣を得、これを次の工程に直接使用した。
【0286】
c)DMF(50ml)中、工程b下で得られた中間体(約37.2mM)、4−クロロフェニルヒドラジン塩酸塩(6.67g、37.2mM)及びK
2CO
3(10.3g、74.4mM)の混合物を、100℃で1時間、攪拌した。室温への冷却の後、混合物を、水性HCl(200ml)により希釈し、そしてEtOAc(500ml)により抽出した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮し、そしてフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、0〜20%EtOAc/ヘキサン勾配溶液)により精製し、メチル1−(4−シクロフェニル)−5−シクロブチル−ピラゾール−4−カルボキシレート(8.3g、76%の収率)を得た。
【0287】
d)MeOH(25ml)、THF(25ml)及びH
2O(12ml)中、メチル1−(4−シクロフェニル)−5−シクロブチル−ピラゾール−4−カルボキシレート(8.3g、28.5mM)及び水酸化リチウム一水和物(3.6g、85.6mM)の混合物を、80℃で1時間、攪拌した。室温への冷却の後、混合物を、1Mの水性HClにより酸性化し、そしてEtOAc(400ml)により抽出した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮し、1−(4−シクロフェニル)−5−シクロブチル−ピラゾール−4−カルボン酸(6.92g、87%の収率)を得た。
【0288】
e)CH
2Cl
2(100ml)中、1−(4−シクロフェニル)−5−シクロブチル−ピラゾール−4−カルボン酸(4.0g、14.4mM)の混合物に、塩化オキサリル(3.78ml、43.4mM)及びDMF(0.06ml)を添加した。室温での2時間後、反応混合物を真空下で濃縮し、40mlのアセトンに再溶解し、そしてH
2O(40ml)中、NaN
3(3.75g、57.8mM)の0℃溶液に添加した。次に、ブライン(150ml)及びEtOAc(350ml)を添加した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして真空下で濃縮した。残渣を95℃で1時間、100mlのトルエン下で攪拌し、室温に冷却し、そして次に、6Mの水性HCl(150ml)により、110℃で1時間、処理した。室温への冷却の後、混合物を希NH
4OHにより塩基性化し、そしてEtOAc(500ml)により抽出した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮し、そしてフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、0−100%EtOAc/CH
2Cl
2勾配溶液)により精製し、1−(4−シクロフェニル)−5−シクロブチル−ピラゾール−4−アミン(2.9g、81%の収率)を得た。
【0289】
f)1,2−ジクロロエタン(2ml)中、1−(4−シクロフェニル)−5−シクロブチル−ピラゾール−4−アミン(0.080g、0.32mM)及び3−[2−メチル−4−(トリフルオロメチル)イミダゾール−1−イル]テトラヒドロフラン−2−オン(0.080g、0.34mM)の混合物を、Me
3Al(0.32ml、0.64mM、2M/トルエン)により、室温で1.5時間、処理した。次に、反応混合物を、飽和水性NaHCO
3溶液により急冷し、そしてEtOAc(100ml)により抽出した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして真空下で濃縮し、所望のアルコール中間体を得た。
【0290】
g)CH
2Cl
2(1.5ml)中、工程f下で得られたアルコール中間体(約0.32mM)及びEt
3N(0.067ml、0.43mM)の0℃溶液を、塩化メタンスルホニル(0.027ml、0.35mM)により、10分間、処理した。次に、その混合物を、飽和NaHCO
3水溶液により塩基性化し、そしてEtOAc(500ml)により抽出した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして真空下で濃縮し、所望のメシレートを得た。
【0291】
h)1,2−ジクロロエタン(3ml)中、工程g下で得られたメシレート(約0.032mM)及びEt
3N(0.15ml、1.07mM)の混合物を、75℃で3時間、攪拌した。室温への冷却の後、反応混合物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2,0−100%EtOAc/CH
2Cl
2)、続いて逆相HPLC(C18カラム、アセトントリル−H
2O、溶離剤として0.1%TFAを用いる)により直接、精製し、標記化合物(0.060g、40%の収率、遊離形)、を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ7.57 (s, 1H), 7.43 (m, 2 H), 7.36 (m, 2 H), 7.23 (d, J = 1.2 Hz, 1 H), 4.95 (dd, J = 9.2, 8.4 Hz, 1 H), 3.86 (m, 2 H), 3.71 (m, 1 H), 2.84 (m, 1 H), 2.50 (s, 3 H), 2.36 (m, 1 H), 1.99 (m, 6 H); C
22H
21ClF
3N
5O [M + H]
+ について計算されたMS: (ES) m/z 464.1、実測値464.1。
【0292】
実施例45:(3S)−1−[1−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−5−イソプロピル−ピラゾール−4−イル]−3−[2−メチル−4−(トリフルオロメチル)イミダゾール−1−イル]ピロリジン−2−オンの合成
【化57】
【0293】
a)メチル4−メチル−3−オキソ−ペンタノエート(1.98g、13.7mM)及びN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(1.95g、16.4mM)の混合物を、110℃で1日間、撹拌した。室温への冷却の後、反応混合物を真空下で濃縮し、揮発物を除去し、そしてその粗材料を次の工程に直接、使用した。
【0294】
b)DMF(15ml)中、4−クロロ−3−メトキシフェニルヒドラジン塩酸塩(3.0g、14.4mM)及び工程aからのメチル(2Z)−2−(ジメチルアミノメチレン)−4−メチル−3−オキソ−ペンタノエート(13.7mMと限定される)の溶液を、100℃で8時間、攪拌した。室温への冷却の後、混合物を、氷(10g)により処理し、そして5時間、攪拌した。その混合物を濾過し、そして水(15ml)により洗浄した。固形物を集め、高い真空ポンプ上で乾燥させ、そして次の工程に直接、用いた。
【0295】
c)テトラヒドロフラン(20ml)及び水(16ml)中、工程bからのメチル1−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−5−イソプロピル−ピラゾール−4−カルボキシレート(13.7mMと想定される)及び水酸化リチウム一水和物(1.2g、22.6mM)の二相溶液を、60℃で、攪拌下で1.5時間、加熱した。冷却の後、混合物を蒸発し、そして1NのHClのより希釈し、そしてEtOAc(2×60ml)により抽出した。有機層を、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。褐色の粗固形物を、クロロホルム及びヘキサン(1:4)の混合物と共に粉砕し、生成物(2.83g、9.60mM、70%の収率)を、白色固形物として得た。
【0296】
d)ジクロロメタン(8.0ml)中、工程cからのメチル1−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−5−イソプロピル−ピラゾール−4−カルボキシレート(0.8g、2.71mM)の溶液に、塩化オキサリル(0.27ml)及び5滴のDMFを添加した。その混合物を3時間、攪拌し、そして真空下で濃縮した。粗材料を、高い真空下で数時間、乾燥させ、その後、それを次の工程に使用した。
【0297】
e)アセトン(7ml)中、工程dからのメチル1−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−5−イソプロピル−ピラゾール−4−カルボニルクロリド(2.71mMと想定される)の溶液に、水(3ml)中、アジ化ナトリウム(0.50g、7.7mM)の溶液を急速に添加した。その混合物を、室温で1時間、激しく攪拌した。ジクロロメタン(12ml)を添加し、そして層を分離した。有機層を、ブラインにより洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、そしてさらに精製しないで使用した。
【0298】
f)トルエン(20ml)中、工程eからのアジ化アシル中間体(2.71mMと想定される)の溶液を、95℃で30分間、加熱し、その後、1NのHCl(5ml)を添加し、そして二相混合物を95℃で一晩、加熱した。冷却の後、混合物を、水酸化ナトリウム溶液(2N)により処理し、そしてクロロホルム(2×20ml)により抽出した。組合わされた有機層を、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、5%MeOH/CH
2Cl
2)による粗材料の精製により、生成物(504mg、1.90mM、70%の収率)を、明褐色の固形物として得た。
【0299】
g)トリメチルアルミニウム(0.16ml、トルエン中、2M、0.32mM)を、室温で、窒素下で、1,2−ジクロロメタン(2ml)中、1−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−5−イソプロピル−ピラゾール−4−アミン(57mg、0.21mM)及び(3R)−3−[2−メチル−4−(トリフルオロメチル)イミダゾール−1−イル]テトラヒドロフラン−2−オン(50mg、0.21mM)の溶液にゆっくり添加した。その混合物を、30分間、攪拌した。反応を、数滴の1NのHClの添加により注意して停止した。発泡がおさまった後、濃混合物をさらに、1NのHClにより希釈し、そしてCH
2Cl
2(2×20ml)により抽出した。組合わされた有機抽出物を、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。粗材料を、さらに精製しないで、次の工程に使用した。
【0300】
h)ジクロロメタン(3ml)中、工程gからの粗アルコール中間体(0.21mMと想定される)及びトリエチルアミン(0.10ml、0.63mM)の溶液に、塩化メタンスルホニル(0.025ml、0.32mM)を、ゆっくり添加した。その反応混合物を室温で15分間、攪拌し、その後、それをジクロロメタンにより希釈し、そして水により洗浄した。有機層を分離し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。粗材料を、さらに精製しないで、次の工程に使用した。
【0301】
i)1,2−ジクロロエタン(2ml)中、工程hからの粗メシレート中間体(0.21mMと想定される)に、トリエチルアミン(0.059ml、0.42mM)を添加した。60℃での2時間の攪拌の後、反応を、飽和水性炭酸水素ナトリウムの添加により停止し、そしてCH
2Cl
2(2×20ml)により抽出した、有機層を組合し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。粗残渣を、逆相HPLC(C18カラム、アセトニトリル−H
2O、溶離剤として0.1%TFAを用いる)により精製し、標記化合物(20mg、0.042mM、3工程にわたって20%の収率)を、白色固形物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ7.63 (d, J = 0.6 Hz, 1 H), 7.49 (d, J = 8.3 Hz, 1 H), 7.29 (s, 1 H), 7.02 - 6.90 (m, 2H), 5.06 (dd, J = 9.1, 6.0 Hz, 1 H), 3.98 - 3.79 (m, 5 H), 3.08 (dt, J = 14.1, 7.4 Hz, 1 H), 2.93 (dt, J = 14.3, 7.5 Hz, 1 H), 2.63 (s, 3 H), 2.47 - 2.35 (m, 1 H), 1.25 (dd, J = 7.1, 2.7 Hz, 6 H); C
22H
23ClF
3N
5O
2 [M + H]
+ について計算されたMS: (ES) m/z 482.1、実測値481.9。
【0302】
実施例46
この実施例は、本発明の目的の化合物に関連する生物学的活性の評価を例示する。
材料及び方法
A.細胞
1.
CCR1発現細胞
a)THP−1細胞
【0303】
THP−1細胞を、ATCC(TIB−202)から入手し、そして2mMのL−グルタミン、1.5g/lの炭酸水素ナトリウム、4.5/lのグルコース、10mMのHEPES、1mMのピルビン酸ナトリウム、0.05%の2−メルカプトエタノール及び10%FBSにより補充されたRPMI−1640培地における懸濁液として培養した。細胞を、37℃で5%CO
2/95%空気、100%湿度下で増殖し、そして1:5で週2度、継代培養し(細胞は、2×10
5〜2×10
6個の細胞/mlの密度範囲で培養された)、そして1×10
6個の細胞/mlで収穫した。THP−1細胞はCCR1を発現し、そしてCCR1結合及び機能的アッセイに使用され得る。
【0304】
2.
走化性アッセイ
走化性アッセイを、走化性緩衝液(ハンクス液(HBSS)及び1%FBS)を用いて、96ウェル走化性チャンバー(Neuroprobe; Gaithersburg, MD)における5μmの細孔ポリカーボネート製のポリビニルピロリドン被覆されたフィルターを用いて実施した。CCR1ケモカインリガンド(すなわち、MIP-1α、CCL15/Leukotactin; R&D Systems; Minneapolis, MN)を、CCR1介在性移行の化合物介在性阻害を評価するために使用する。他のケモカイン(すなわち、SDF-1α; R&D Systems; Minneapolis, MN)を、特異的対照として使用する。下部チャンバーを、29μlのケモカイン(すなわち、0.1nMのCCL15/ロイコタクチン)及び種々の量の化合物により充填し;上部チャンバーは、100,000個のTHP−1又は単球細胞を20μlで含んだ。チャンバーを、37℃で1〜2時間インキュベートし、そして下部チャンバー中の細胞の数を、ウェル当たり5つの高倍率フィールドにおける直接的細胞計数により、又はCyQuantアッセイ(Molecular Probes)、すなわち核酸含量及び顕微鏡観察を測定する蛍光色素法のいずれかにより定量する。
【0305】
B.CCR1の阻害剤の同定
ケモカインの主要機能の1つは、ケモカイン受容体−発現細胞、例えば白血球細胞の移行を介在するそれらの能力である。目的の化合物が、CCR1特異的結合及びシグナル伝達(少なくとも、カルシウム移動アッセイにより決定されるような)のみならず、また、CCR1介在性移行を阻害したことを確認するために、走化性アッセイを使用した。単球及び新たに単離された単球に類似するTHP−1骨髄単球性白血病細胞を、CCR1ケモカインリガンド(すなわち、MIP−1α、CCL15/ロイコタクチン)による化学誘引のための標的として使用した。細胞を、マイクロウェル移行チャンバーの上部区画に配置し、そしてMIP−1α(又は他の有能なCCR1ケモカインリガンド)及び上昇する濃度の目的の化合物を、下部チャンバーに充填した。阻害剤の不在下で、細胞はケモカインアゴニストに応答して下部チャンバーに移行し;化合物がCCR1機能を阻害する場合、細胞の大部分は上部チャンバーに残るだろう。CCR1に対する目的の親和性の化合物を確認するために、及びCCR1介在性細胞移行を阻害するその能力を確かめるために、阻害活性を、この走化性アッセイにおいて1×10
-10〜1×10
-4Mの範囲の化合物濃度にわたって滴定した。このアッセイにおいては、化合物の量が変更され;ところが細胞数及びケモカインアゴニスト濃度は一定に維持された。走化性チャンバーが37℃で1〜2時間インキュベートされた後、下部チャンバー内の応答細胞を、CyQuant assay (Molecular Probes)による標識、核酸含量を測定する蛍光色素法、及びSpectrafluor Plus (Tecan)による測定により定量化した。GraphPad, Inc. (San Diego, Ca)からのコンピュータープログラムPrismを用いて、IC
50値を計算した。IC
50値は、CCR1に応答する細胞の数を、50%阻害するために必要とされるそれらの化合物濃度である。
【0306】
1.インビボ有効性
a)破壊的関節炎症のウサギモデル
ウサギLPS研究を、Podolinら、J. Immunol. 169(11):6435-6444 (2002)に記載のようにして、実質的に実施した。雌のニュージーランドウサギ(約2kg)を、LPS(10ng)により、両膝の関節内を処理した。目的の化合物、例えば1.016(1%メトセルで処方された)又はビヒクル(1%メトセル)を、2度(関節内LPS注入の2時間前、及び関節LPS注入の4時間後)、5ml/kgの用量体積で経口投与した。LPS注入の16時間後、膝を洗浄し、そして細胞計算を行った。治療の有益な効果を、膝関節の炎症滑液にリクルートされる炎症性細胞の数の低下により決定した。目的の化合物による治療は、リクルートされた炎症性細胞の有意な低下をもたらした。
【0307】
b)コラーゲン誘発関節炎のラットモデルにおける目的の化合物の評価
17日の進行性II型コラーゲン関節炎研究を行い、関節炎誘発された臨床学的足首の腫脹に対する目的の化合物の効果を評価する。ラットコラーゲン関節炎は、多数の抗−関節炎剤の前臨床試験のために広く使用されて来た多発性関節炎の実験モデルである(Trenthamら、J. Exp. Med. 146(3):857-868 (1977), Bendeleら、Toxicologic Pathol. 27:134-142 (1999), Bendeleら、Arthritis Rheum. 42:498-506 (1999)を参照のこと)。このモデルの特徴は、堅固で容易に測定できる多関節炎症、パンヌス形成に関連する顕著な軟骨破壊、及び軽度〜中程度の骨吸収及び骨膜骨増殖の信頼できる発症及び進行である。
【0308】
雌ルイスラット(約0.2kg)を、イソフランにより麻酔し、そして2mg/mlのウシII型コラーゲンを含むフロイント不完全アジュバントを、この17日の研究の0及び6日で、尾の付け根及び背面の2つの部位に注入する。目的の化合物を、有効用量で0日から17日まで皮下方法で毎日、投与する。足首関節の直径をノギスにより計測し、そして低められた関節腫脹が有効性の尺度として取られる。
【0309】
皮膚疾患のマウスモデル
本発明の化合物を、オキサゾロンにより誘発された皮膚遅延型過敏症のマウスモデルにおいて評価することができる。手短に言及すれば、生後8〜10週のBALB/cマウスを、エタノールに溶解されたオキサゾロンの1%溶液により、0日でそれらの毛剃りされた腹部に局部的に感作する。感作後6日目に、マウスを、ビヒクル、又は上昇する用量の本発明の化合物により、右耳上にエタノール中、オキサゾロンの0.5%溶液による局部投与の直前及び4時間後、経口投与する。次の日(7日目)、耳の厚さを、ノギス測定を用いて測定する。化合物により処置された動物は、ビヒクル処置された対象に比較して、有意に低められた耳腫脹を有し、このことは、オキサゾロン誘発された皮膚過敏症における化合物介在低下を示す。
【0310】
マウス喘息モデル
本発明の化合物を、アレルギー性喘息のマウスモデルにおいて評価することができる。喘息を、生後8〜10週のBALB/cマウスにおいて、0日及び10日目、アラムアジュバント中、OVAによりマウスを感作することにより誘発する。20日目、マウスを、PBS中、OVAにより鼻腔内投与し、気道炎症を誘発する。マウスグループを、20日目に開始し、そして23日目まで続いて、ビヒクル、又は上昇する用量の本発明の化合物により処置する。動物を、気管支肺胞洗浄液(BAL)中の細胞浸潤物について、鼻腔内OVA投与の23日後、分析する。ビヒクル処置されたマウスに対する、BAL白血球数の有意な低下が、化合物がこのモデルにおいて効果的であることを示唆する。
【0311】
全身性エリテマトーデスのマウスモデル
この実施例は、全身性エリテマトーデス(SLE)の治療のためのCCR1アンタゴニストの有効性を評価するための手順を記載する。雌NZB/W FIマウスは、タンパク尿、血清自己抗体、糸球体腎炎及び結果的に死亡により特徴づけられる、生後6カ月の時点で開始するSLE様病理を自発的に進行せしめる。グループ当たり20匹のマウスを含む、3種のシリーズのNZB/W FIマウスグループを、次の通りにCCR1アンタゴニストの有効性について試験する:1つのシリーズのマウスはさらに、離乳後すぐに、及びその後、種々の投与スケジュールでリン酸緩衝生理食塩水(PBS)及びTween0.5%を、i.p.受容する。第2シリーズは、離乳後すぐに、及びその後の異なった投与スケジュールで、腹腔内、静脈内、皮下、筋肉内、経口、又は何れか他の投与モードを通して与えられる異なった用量のCCR1アンタゴニストを受けるマウスのグループから成る。正の対照として作用する第三シリーズのマウスは、離乳後すぐに、及びその後の異なったの投与スケジュールで、与えられる抗−IL10抗体により処理されるグループから成る。疾患の進行を、最終的な死亡率、腎組織学、血清自己抗体レベル及びタンパク質尿の面でモニターする。
【0312】
癌のマウスモデル
この実施例は、悪性腫瘍の治療のためのCCR1アンタゴニストの有効性を評価するための手順を記載する。正常マウス株は、種々の十分に特徴づけられているマウス腫瘍系、例えばOVAによるワクチン接種に続いての腫瘍特異的抗原応答の評価を容易にするために、OVAによりトランスフェクトされたマウス胸腺腫EL4により移植され得る。それらの腫瘍モデルの何れかからの3種のシリーズのマウスグループを、次の通りに、CCR1アンタゴニスト有効性について試験する:1つのシリーズのマウスはさらに、腫瘍移植後すぐに、及びその後、種々の投与スケジュールでPBS及びTween0.5%を、i.p.受容する。第2シリーズは、腫瘍移植後すぐに、及びその後の異なったの投与スケジュールで、腹腔内、静脈内、皮下、筋肉内、経口、又は何れか他の投与モードを通して与えられる異なった用量のCCR1アンタゴニストを受けるマウスのグループから成る。正の対照として作用する第三シリーズのマウスは、腫瘍移植後すぐに、及びその後の異なったの投与スケジュールで、i.p.下で与えられる抗−IL4抗体、抗−IFNg 抗体、 IL4又は TNFにより処理されるグループから成る。効率は、退行に対する腫瘍増殖を通してモニターされる。OVAトランスフェクトされたEL4胸腺腫モデルの場合、細胞溶解性OVA特異的応答が、インビトロでOVAにより、排出するリンパ節細胞を刺激し、そして72時間での抗原特異的細胞毒性を測定することにより、測定され得る。
【0313】
乾癬のマウスモデル
この実施例は、乾癬におけるCCR1アンタゴニストの有効性を評価するための手順を記載する。乾癬の齧歯類モデルは、免疫不全受容体CB.17scid/scidマウス中に、BALB/cマウスの脾臓から得られた精製T細胞集団(CD45Rbhi T細胞とも称する)を、静脈内トランスファーすることにより得られる。マウスは、その移行後8週までに、耳、足及び尾にヒト乾癬の徴候に類似する、発赤、腫張及び皮膚病変の徴候を発症する。グループ当たり10〜15匹のCB.17scid/scidマウスを含む3種のシリーズのマウスグループは、精製CD45Rbhi T細胞を注射される。1つのシリーズのマウスは、さらに、最初の細胞トランスファーで、及びその後の異なった投与スケジュールで、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)及びTween0.5%を、i.p.下で受ける。第2シリーズは、初期細胞トランスファー後すぐに、及びその後の異なったの投与スケジュールで、腹腔内、静脈内、皮下、筋肉内、経口、又は何れか他の投与モードを通して与えられる異なった用量のCCR1アンタゴニストを受けるマウスのグループから成る。正の対照として作用する第三シリーズのマウスは、初期細胞トランスファー後すぐに、及びその後の異なったの投与スケジュールで、IL−12、IL−4、IFNg又はTNF、 又はサイトカインIL−10の何れかに対する抗体により処理されるグループから成る。動物は、細胞トランスファー後3ヶ月間、乾癬様病変の進行についてモニターされた。
【0314】
炎症性腸疾患のマウスモデル
P−糖タンパク質遺伝子を欠いているMDR1a−ノックアウトマウスが、特定病原体を含まない条件下で大腸炎を自発的に発症する。それらの動物における病理は、ヒトにおける潰瘍性大腸炎に類似するTh1型T細胞−介在性炎症として特徴づけられてきた。疾患は通常、生後、約8〜10週で発症し始める。しかしながら、疾患が出現する年齢及び究極な浸透レベルは、多くの場合、異なった動物施設間で相当に変化する。MDR1a−ノックアウトマウスを用いる研究においては、CCR1アンタゴニストが、投与時間に依存して、予防的に又は治療的に評価され得る。雌マウス(n=34)は、有効用量で、皮下方法で毎日、必要に応じて、目的の化合物を投与される。この研究は、IBD関連の成長遅延、及び肛門排出及び刺激の評点について評価される。肛門排出及び刺激を減じるか、又はIBD関連の成長遅延を阻害する化合物が、この適応症における化合物の有効性を示している。
【0315】
固形腫瘍のマウスモデル
マウスRENCA腫瘍モデルは、特に肺への自発的転移を参照して、成人腎細胞癌の進行を模倣し、そして固形腫瘍についてのモデルとして役立つ。生後6〜8週の雌のBalb/cマウスが、約5×10
5個のRENCA細胞(マウス腎腺細胞;ATCCカタログ番号CRL−2947)により、腎被膜下で接種され、そして腎腫瘍増殖が22日間にわたって観察され、そして肺転移が早くも15日目に観察される。動物は、ビヒクル又は本発明の化合物は、一次増殖に対する効果をモニターするために腫瘍移植の時点から、又は転移に対する化合物の効果をモニターするために、後の時点(例えば、7日目)で、毎日皮下投与される。一次腫瘍領域を、機械式キャリパーを用いて、週2度、測定する。腫瘍体積は、式v=pab2/6(ここで、aは最長径であり、そしてbは、aに対して垂直な次に長い直径である)により計算される。転移腫瘍体積又は発生率の低下は、この適応症における化合物の有効性を示している。
【0316】
炎症のマウスモデル
腹膜中に3%チオグリコレートを導入することにより腹膜炎症を誘発する方法は、当技術分野において知られている。チオグリコレートの導入に続いて、主にCCR1担持好中球の部位への免疫細胞の急速な流入が、24時間で局所的炎症をもたらす。腹腔滲出物をサンプリングし、そして細胞数及び組成が、チオグリコレート誘発の前、その間、又はその後、投与される目的の化合物の抗炎症性質を決定するために評価され得る。このアッセイに使用される場合、本発明の化合物1.042は、全細胞及び好中球数の劇的減少をもたらし、このことは、標的受容体の有効性及び生物学的適用範囲を実証する。
表2(下記)においては、構造及び活性が本明細書に記載される代表的化合物のためには提供されている。上記のような走化性アッセイについての活性が次の通りに提供される:+、 20 μM > IC
50 > 100 nM; ++、IC
50 < 100 nM。
【0317】
【表1】
【0318】
【表2】
【0319】
【表3】
【0320】
【表4】
【0321】
【表5】
【0322】
【表6】
【0323】
【表7】