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特許6329199半導体装置の製造方法、基板処理装置およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6329199
(24)【登録日】2018年4月27日
(45)【発行日】2018年5月23日
(54)【発明の名称】半導体装置の製造方法、基板処理装置およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/768 20060101AFI20180514BHJP
   H01L 23/532 20060101ALI20180514BHJP
   H01L 21/205 20060101ALI20180514BHJP
【FI】
   H01L21/90 N
   H01L21/205
【請求項の数】14
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2016-68139(P2016-68139)
(22)【出願日】2016年3月30日
(65)【公開番号】特開2017-183489(P2017-183489A)
(43)【公開日】2017年10月5日
【審査請求日】2017年3月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001122
【氏名又は名称】株式会社日立国際電気
(72)【発明者】
【氏名】芦原 洋司
(72)【発明者】
【氏名】竹田 剛
(72)【発明者】
【氏名】大橋 直史
(72)【発明者】
【氏名】菊池 俊之
【審査官】 佐藤 靖史
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−258215(JP,A)
【文献】 特開2007−227958(JP,A)
【文献】 特開2006−179950(JP,A)
【文献】 特開2010−283136(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/768
H01L 21/205
H01L 23/532
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の層間絶縁膜と、前記第一の層間絶縁膜上に形成され、配線として用いられる複数の銅含有膜と、前記銅含有膜間を絶縁する配線間絶縁膜と、前記複数の銅含有膜の間に設けられた空隙とを有する第一の配線層と、
前記銅含有膜上面の一部の面上に形成され、前記第一の配線層の上方に設けられる第二の配線層としての第二の層間絶縁膜への前記銅含有膜の成分の拡散を抑制するよう構成される第一の拡散防止膜と、
を有する基板を処理室に搬入する工程と、
前記銅含有膜上のうち前記第一の拡散防止膜が形成されていない他部の面上に、前記第二の層間絶縁膜への前記銅含有膜の成分の拡散を抑制するよう構成される第二の拡散防止膜を選択的に形成する工程と、
を有する半導体装置の製造方法。
【請求項2】
前記第二の拡散防止膜を形成する工程では、前記配線間絶縁膜を選択せずに前記銅含有膜を選択する性質を有する金属含有ガスを前記基板に供給し、前記他部の面上に前記第二の拡散防止膜を形成する請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項3】
前記金属含有ガスは遷移金属含有ガスである請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項4】
前記金属含有ガスにおける金属成分は、タングステン、タンタル、モリブデンのいずれかである請求項2または請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項5】
前記第二の拡散防止膜を形成する工程では、さらに水素含有ガスを前記基板に供給する請求項2から請求項4のうち、いずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項6】
前記第二の拡散防止膜を形成する工程では、前記基板に前記水素含有ガスを供給し、その後前記金属含有ガスを供給する請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項7】
前記第二の拡散防止膜を形成する工程では、前記金属含有ガスの供給を停止した後、前記水素含有ガスの供給を停止する請求項5または請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項8】
前記第一の拡散防止膜はシリコン含有膜であり、前記第二の拡散防止膜は金属含有膜である請求項1から請求項7のうち、いずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項9】
前記第二の拡散防止膜を形成する工程では、前記配線間絶縁膜を選択せずに前記銅含有膜を選択する性質を有するシリコン含有ガスを前記基板に供給し、前記他部の面上にシリコン含有膜を形成する請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項10】
前記第二拡散防止膜形成工程では、前記シリコン含有膜形成後、前記シリコン含有膜の改質を行い、前記第二拡散防止膜を形成する請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項11】
前記シリコン含有膜の改質では、前記基板に窒化ガスを供給する請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項12】
前記改質工程では、前記シリコン含有膜の成分が前記銅含有膜に拡散することを抑制する温度で前記基板を処理する請求項9から請求項11のうち、いずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項13】
第一の層間絶縁膜と、前記第一の層間絶縁膜上に形成され、配線として用いられる複数の銅含有膜と、前記銅含有膜間を絶縁する配線間絶縁膜と、前記複数の銅含有膜の間に設けられた空隙とを有する第一の配線層と、
前記銅含有膜上面の一部の面上に形成され、前記第一の配線層の上方に設けられる第二の配線層としての第二の層間絶縁膜への前記銅含有膜の成分の拡散を抑制するよう構成される第一の拡散防止膜と、
を有する基板を載置する載置部と、
前記載置部を内包する処理室と、
前記処理室に、前記銅含有膜上のうち前記第一の拡散防止膜が形成されていない他部の面上に、前記第二の層間絶縁膜への前記銅含有膜の成分の拡散を抑制するよう構成される第二の拡散防止膜を選択的に形成するガスを供給する供給部と、
を有する基板処理装置。
【請求項14】
第一の層間絶縁膜と、前記第一の層間絶縁膜上に形成され、配線として用いられる複数の銅含有膜と、前記銅含有膜間を絶縁する配線間絶縁膜と、前記複数の銅含有膜の間に設けられた空隙とを有する第一の配線層と、
前記銅含有膜上面の一部の面上に形成され、前記第一の配線層の上方に設けられる第二の配線層としての第二の層間絶縁膜への前記銅含有膜の成分の拡散を抑制するよう構成される第一の拡散防止膜と、
を有する基板を処理室に搬入する手順と、
前記銅含有膜上のうち前記第一の拡散防止膜が形成されていない他部の面上に、前記第二の層間絶縁膜への前記銅含有膜の成分の拡散を抑制するよう構成される第二の拡散防止膜を選択的に形成する手順と、
をコンピュータによって基板処理装置に実行させるプログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置の製造方法、基板処理装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、半導体装置は高集積化の傾向にあり、それに伴って配線間が微細化される。このため、配線間において電気的容量が大きくなり、信号の伝搬速度の低下を引き起こすなどの問題がある。そこで、配線間をできるだけ低誘電率化することが求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
低誘電率化を実現する方法の一つとして、配線間に空隙を設けるエアギャップ構造が検討されている。エアギャップ構造の空隙を形成する方法としては、例えば配線間をエッチングする方法がある。例えば特許文献1にエアギャップの形成方法が記載されている。
【0004】
ところが、加工精度の問題によって、パターニングを行う際にミスアライメントが起きることがある。それにより、回路特性が悪くなるという問題がある。
【0005】
そこで本発明は、エアギャップが形成された半導体装置において、良好な特性を実現可能とする技術を提供することを目的とする。
【0006】
【特許文献1】特開2006−334703
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、第一の層間絶縁膜と、前記第一の層間絶縁膜上に形成され、配線として用いられる複数の銅含有膜と、前記銅含有膜間を絶縁する配線間絶縁膜と、前記複数の銅含有膜の間に設けられた空隙とを有する第一の配線層と、前記銅含有膜上面の一部の面上に形成され、前記銅含有膜の成分の拡散を抑制するよう構成される第一の拡散防止膜と、を有する基板を処理室に搬入する工程と、前記銅含有膜上のうち前記第一の拡散防止膜が形成されていない他部の面上に、前記銅含有膜の成分の拡散を抑制するよう構成される第二の拡散防止膜を形成する工程とを有する技術を提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る技術によれば、エアギャップが形成された半導体装置において、良好な特性を実現可能とする技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】一実施形態に係る半導体デバイスの製造フローを説明する説明図である。
図2】一実施形態に係るウエハの説明図である。
図3】一実施形態に係るウエハの処理状態を説明する説明図である。
図4】一実施形態に係るウエハの処理状態を説明する説明図である。
図5】一実施形態に係るウエハの処理状態を説明する説明図である。
図6】一実施形態に係るウエハの処理状態を説明する説明図である。
図7】一実施形態に係る基板処理装置を説明する説明図である。
図8】一実施形態に係る基板処理装置を説明する説明図である。
図9】一実施形態に係る第二の拡散防止膜を形成するフローを説明する説明図である。
図10】一実施形態に係るウエハの処理状態を説明する説明図である。
図11】一実施形態に係るウエハの処理状態を説明する説明図である。
図12】一実施形態に係る基板処理装置を説明する説明図である。
図13】一実施形態に係る第二の拡散防止膜を形成するフローを説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(第一の実施形態)
以下に本発明の第一の実施形態について説明する。
【0011】
図1を用いて、半導体装置の製造工程の一工程を説明する。
【0012】
(配線層形成工程S101)
配線層形成工程S101について説明する。
配線層形成工程S101に関し、図2を用いて説明する。図2は、半導体ウエハ200に形成する配線層2006を説明した図である。配線層2006は、絶縁膜2001上に形成される。絶縁膜2001より下方には、図示しない電極層が存在し、電極層にはゲート電極、アノード等の構成が設けられている。絶縁膜2001は、電極層と絶縁する層間絶縁膜として用いられる。
【0013】
絶縁膜2001は例えばポーラス状の炭素含有シリコン膜(SiOC膜)である。絶縁膜2001上には、配線間絶縁膜2002が形成されている。配線間絶縁膜2002は、例えばSiOC膜で形成される。
【0014】
配線間絶縁膜2002には複数の溝2003が設けられ、溝2003の表面にはバリア膜2004が形成されている。バリア膜2004は、例えば窒化タンタル膜(TaN膜)である。バリア膜2004上には、後に配線として用いられる銅含有膜2005が形成される。銅含有膜2005は、例えば銅で構成される。
【0015】
銅含有膜2005を形成したら、CMP(Chemical Mechanical Polishing)にて余分な銅含有膜2005を除去して図2の状態とし、各溝2003内に形成された銅含有膜2005間を絶縁させる。
【0016】
本実施形態においては、層間絶縁膜2002、溝2003、バリア膜2004、銅含有膜2005が設けられた層を配線層2006と呼ぶ。本実施形態においては、説明の便宜上、下層の配線層を第一の配線層と呼び、第一の配線層の上方に設けられる配線層を第二の配線層と呼ぶ。
【0017】
(第一の拡散防止膜形成工程S102)
続いて、第一の拡散防止膜形成工程S102について、図3を用いて説明する。ここでは図2の配線層2006が形成された状態のウエハ200に対して、第一の拡散防止膜2007を形成する。拡散防止膜2007は、例えばSiON膜である。拡散防止膜2007は絶縁性の性質および拡散を抑制する性質を有する。具体的には、第一の拡散防止膜2007を形成することで、銅含有膜2005の成分が上層への拡散を抑制することができる。また、著しく配線間が狭い場合には、配線層2006上に形成される上層を介して配線(銅含有膜2005)が導通する恐れがあるが、それを抑制することができる。
【0018】
(パターニング工程S103)
次にパターニング工程S103について説明する。
ここでは、図3に記載の拡散防止膜2007が形成された状態のウエハ200を処理する。まず、拡散防止膜2007上に、パターニング用のレジスト層2008を形成する。その後露光処理を行い、図4(A)に記載のように、レジスト層2008を所望のパターンに形成する。
【0019】
レジスト層2008を所望のパターンに形成したら、エッチング処理を行い、図4(B)に記載のように、配線間絶縁膜2002の一部をエッチングし、銅含有膜2005間に空隙2009を形成する。たとえば、銅含有膜2005aと銅含有膜2005bとの間に空隙2009を形成する。空隙2009は、後にエアギャップとして構成される。
【0020】
空隙2009を形成後、レジスト2008を除去する。
【0021】
ここでエアギャップについて説明する。
近年の微細化、高密度化に伴い、配線間の距離が狭くなってきている。そうなると配線間でコンデンサ容量が増加して信号遅延が発生するという問題がある。この場合、従来同様、配線間に低誘電率の絶縁物を充填することが考えられるが、それには物理的な限界がある。それを回避するために、配線間にエアギャップと呼ばれる空隙を設け、誘電率を下げる。
【0022】
(第二の拡散防止膜形成工程S104)
ところで、近年の微細化、高密度化によって、デバイス上の配線間の距離が狭くなってきているが、それに伴い露光精度も限界に近づいており、ミスアライメントの影響を受けやすくなっている。ミスアライメントが起きると、たとえば図4(B)に記載のように、銅含有膜2005間だけでなく、銅含有膜2005上の拡散防止膜2007の一部がエッチングされ、被エッチング部2007a上を露出させてしまう。
【0023】
レジスト2008除去後、銅含有膜2005aの一部が露出された状態で、銅含有膜2005上に層間絶縁膜を形成すると、銅含有膜2005aの露出面から上方の層間絶縁膜にリーク電流が発生し、それが隣接する銅含有膜2005と導通したりする。例えば、銅含有膜2005aと銅含有膜2005bとの間が導通したりする。または上層の層間絶縁膜に金属(銅)の成分が拡散したりする。このような問題はデバイスの特性を低くしてしまう。
【0024】
そこで本実施形態では、レジスト2008を除去後、図5に記載のように、少なくとも被エッチング部(銅含有膜2005aの露出面)に、第二の拡散防止膜2010を形成する。拡散防止膜2010の形成方法については後述する。
【0025】
このようにして第一の拡散防止膜と第二の拡散防止膜を形成する。これらの拡散防止膜の性質について改めてまとめると、次のように表される。即ち、第一の拡散防止膜は、銅含有膜上面の一部の面上に形成されており、一部の面を介して銅含有膜から前記第一の配線層の上方に形成される第二の配線層に前記銅含有膜の成分の拡散を抑制するような性質を有する。第二の拡散防止膜は、銅含有膜上のうち前記第一の拡散防止膜が形成されていない露出面上に、露出面を介して銅含有膜から第二の配線層に銅含有膜の成分の拡散を抑制する性質を有する。
【0026】
(第二の層間絶縁膜形成工程S105)
続いて、拡散防止膜2010上に層間絶縁膜2011を形成する第二の層間絶縁膜形成工程S105について説明する。拡散防止膜2010を形成したら、図6に記載のように、拡散防止膜2010上に、層間絶縁膜2011を形成する。層間絶縁膜2011は、例えば炭素含有シリコン酸化膜(SiOC膜)である。形成する際は、例えばシリコン含有ガスと酸素含有ガスとをウエハ200上に供給して気相反応させ、その後炭素をドーピングする、等の方法が考えられる。
【0027】
次に、この工程にて空隙2009が確保された状態で層間絶縁膜2011が形成される理由を以下に説明する。
前述のように配線間が非常に狭い場合、層間絶縁膜2011の堆積が進行するに従って、拡散防止膜2007の上部付近では、堆積物に遮られてガスが下方に回りこみにくくなる。このため、空隙2009の下方の堆積速度は、拡散防止膜2007の上方における堆積速度よりも小さくなる。そのような状態で成膜処理を継続することで、空隙2009を確保する。確保された空隙2009はエアギャップとして用いられる。
【0028】
続いて、第二の拡散防止膜形成工程S104で用いる基板処理装置、拡散防止膜形成方法を説明する。第二の拡散防止膜の形成方法は、半導体製造方法の一部であり、基板処理方法の一部でもある。
【0029】
(基板処理装置)
まず図7を用いて基板処理装置100を説明する。本実施形態においては、基板処理装置100は拡散防止膜2010を形成する。
【0030】
基板処理装置100を構成するチャンバ202は、横断面が円形であり扁平な密閉容器として構成されている。また、チャンバ202は、例えばアルミニウム(Al)やステンレス(SUS)などの金属材料により構成されている。チャンバ202内には、基板としてのシリコンウエハ等のウエハ200を処理する処理空間201と、ウエハ200を処理空間201に搬送する際にウエハ200が通過する搬送空間203とが形成されている。チャンバ202は、上部容器202aと下部容器202bで構成される。上部容器202aと下部容器202bの間には仕切り板204が設けられる。
【0031】
下部容器202bの側面には、ゲートバルブ205に隣接した基板搬入出口206が設けられており、ウエハ200は基板搬入出口206を介して図示しない搬送室との間を移動する。下部容器202bの底部には、リフトピン207が複数設けられている。
【0032】
処理空間201内には、ウエハ200を支持する基板支持部210が設けられている。基板支持部210は、ウエハ200を載置する載置面211と、載置面211を表面に持つ載置台212、基板載置台212に内包された加熱源としてのヒータ213を主に有する。基板載置台212には、リフトピン207が貫通する貫通孔214が、リフトピン207と対応する位置にそれぞれ設けられている。ヒータ213には、通電具合を制御するヒータ制御部220が接続される。
【0033】
基板載置台212はシャフト217によって支持される。シャフト217の支持部はチャンバ202の底壁に設けられた穴215を貫通しており、更には支持板216を介してチャンバ202の外部で昇降機構218に接続されている。昇降機構218を作動させてシャフト217及び支持台212を昇降させることにより、基板載置面211上に載置されるウエハ200を昇降させることが可能となっている。なお、シャフト217下端部の周囲はベローズ219により覆われている。チャンバ202内は気密に保持されている。
【0034】
基板載置台212は、ウエハ200の搬送時には、基板載置面211が基板搬入出口206に対向する位置(ウエハ搬送位置、ウエハ搬送ポジション)まで下降し、ウエハ200の処理時には、図7で示されるように、ウエハ200が処理空間201内の処理位置(ウエハ処理位置、ウエハ処理ポジション)となるまで上昇する。
【0035】
具体的には、基板載置台212をウエハ搬送位置まで下降させた時には、リフトピン207の上端部が基板載置面211の上面から突出して、リフトピン207がウエハ200を下方から支持するようになっている。また、基板載置台212をウエハ処理位置まで上昇させたときには、リフトピン207は基板載置面211の上面から埋没して、基板載置面211がウエハ200を下方から支持するようになっている。なお、リフトピン207は、ウエハ200と直接触れるため、例えば、石英やアルミナなどの材質で形成することが望ましい。
【0036】
処理空間201の上部(上流側)には、ガス分散機構としてのシャワーヘッド230が設けられている。シャワーヘッド230の蓋231には第一分散機構241が挿入される貫通孔231aが設けられる。第一分散機構241は、シャワーヘッド内に挿入される先端部241aと、蓋231に固定されるフランジ241bを有する。
【0037】
先端部241aは柱状であり、例えば円柱状に構成される。円柱の側面には分散孔が設けられている。後述するチャンバのガス供給部(供給系)から供給されるガスは、先端部241aを介してバッファ空間232に供給される。
【0038】
シャワーヘッド230は、ガスを分散させるための第二分散機構としての分散板234を備えている。この分散板234の上流側がバッファ空間232であり、下流側が処理空間201である。分散板234には、複数の貫通孔234aが設けられている。分散板234は、基板載置面211と対向するように配置されている。
【0039】
分散板234は例えば円盤状に構成される。貫通孔234aは分散板234の全面にわたって設けられている。隣接する貫通孔234aは例えば等距離で配置されており、最外周に配置された貫通孔234aは基板載置台212上に載置されたウエハの外周よりも外側に配置される。
【0040】
上部容器202aはフランジを有し、フランジ上に支持ブロック233が載置され、固定される。支持ブロック233はフランジ233aを有し、フランジ233a上には分散板234が載置され、固定される。更に、蓋231は支持ブロック233の上面に固定される。このような構造とすることで、上方から、蓋231、分散板234、支持ブロック233の順に取り外すことが可能となる。
【0041】
(供給系)
シャワーヘッド230の蓋231に設けられたガス導入孔231aには、第一分散機構241が接続されている。第一分散機構241には、共通ガス供給管242が接続されている。第一分散機構241にはフランジが設けられ、ねじ等によって、蓋231や共通ガス供給管242のフランジに固定される。
【0042】
第一分散機構241と共通ガス供給管242は、管の内部で連通しており、共通ガス供給管242から供給されるガスは、第一分散機構241、ガス導入孔231aを介してシャワーヘッド230内に供給される。
【0043】
共通ガス供給管242には、第一ガス供給管243a、第二ガス供給管244a、第三ガス供給管245aが接続されている。
【0044】
第一ガス供給管243aを含む第一ガス供給系243からは第一元素含有ガスが主に供給され、第二ガス供給管244aを含む第二ガス供給系244からは主に第二元素含有ガスが供給される。
【0045】
(第一ガス供給系)
第一ガス供給管243aには、上流方向から順に、第一ガス供給源243b、流量制御器(流量制御部)であるマスフローコントローラ(MFC)243c、及び開閉弁であるバルブ243dが設けられている。
【0046】
第一ガス供給管243aから、第一元素を含有するガス(以下「第一元素含有ガス」)が、マスフローコントローラ243c、バルブ243d、共通ガス供給管242を介してシャワーヘッド230に供給される。
【0047】
第一元素含有ガスは、例えば水素(H)ガスであり、還元ガス、すなわち、処理ガスの一つである。ここで、第一元素は、例えば水素(H)である。すなわち、第一元素含有ガスは、例えば水素含有ガスである。
【0048】
第一ガス供給管243aのバルブ243dよりも下流側には、第一不活性ガス供給管246aの下流端が接続されている。第一不活性ガス供給管246aには、上流方向から順に、不活性ガス供給源246b、流量制御器(流量制御部)であるマスフローコントローラ(MFC)246c、及び開閉弁であるバルブ246dが設けられている。不活性ガスは、還元工程(S304)、選択成長工程(S306)ではキャリアガス或いは希釈ガスとして作用する。
【0049】
ここで、不活性ガスは、例えば、窒素(N)ガスである。なお、不活性ガスとして、Nガスのほか、例えばヘリウム(He)ガス、ネオン(Ne)ガス、アルゴン(Ar)ガス等の希ガスを用いることができる。
【0050】
主に、第一ガス供給管243a、マスフローコントローラ243c、バルブ243dにより、第一元素含有ガス供給系243が構成される。
【0051】
また、主に、第一不活性ガス供給管246a、マスフローコントローラ246c及びバルブ246dにより第一不活性ガス供給系が構成される。なお、不活性ガス供給源234b、第一ガス供給管243aを、第一不活性ガス供給系に含めて考えてもよい。
【0052】
更には、第一ガス供給源243b、第一不活性ガス供給系を、第一元素含有ガス供給系243に含めて考えてもよい。
【0053】
(第二ガス供給系)
第二ガス供給管244aには、上流方向から順に、第二ガス供給源244b、流量制御器(流量制御部)であるマスフローコントローラ(MFC)244c、及び開閉弁であるバルブ244dが設けられている。
【0054】
第二ガス供給管244aからは、第二元素を含有するガス(以下「第二元素含有ガス」)が、マスフローコントローラ244c、バルブ244d、共通ガス供給管242を介して、シャワーヘッド230内に供給される。
【0055】
第二元素含有ガスは、処理ガスの一つである。第二元素含有ガスは、銅含有膜2005上に膜を成長させやすく、配線間絶縁膜2002上では膜が成長しにくいという、成膜に関する選択性を有する。言い換えれば銅含有膜2005上に選択成長可能なガスである。例えば遷移金属を含むガスである。遷移金属は析出しやすい性質を有するため、銅含有膜と反応しやすく、絶縁膜とは反応しにくい。そのため、選択成長が可能となる。
【0056】
ここで、第二元素含有ガスは、第一元素と異なる第二元素を含有する。第二元素は遷移金属であり、例えばタングステン(W)である。第二元素含有ガスは、例えば6フッ化タングステン(WF)ガスが用いられる。
【0057】
ここで、第二元素含有ガスが、銅含有膜2005と配線間絶縁膜2002の間で選択性を有する理由について説明する。
タングステンは、活性点の多い領域で選択的に成長する性質を有する。本実施形態における活性点の多い領域とは、銅含有膜2005の露出部分である。露出部分では最外殻反応によって電子の移動が為されやすく、それが活性点となる。一方、配線間絶縁膜2002や第一の層間絶縁膜2001の表面は電子の移動が行われにくいため、活性点とはなりにくい。すなわち、溝2009の側面を構成する配線絶縁膜2002の側面2002aと、溝2009の底面を構成する層間絶縁膜2001の表面2001aは活性点とはなりにくい。このような関係であるので、銅含有膜2005の露出面の表面にタングステン膜が成長するが、配線間絶縁膜2002の表面にはタングステン膜が成長しない。この様な特徴を有する金属含有ガスであれば、WFガスに限らず用いることが可能である。
【0058】
主に、第二ガス供給管244a、マスフローコントローラ244c、バルブ244dにより、第二元素含有ガス供給系244(金属含有ガス供給系ともいう)が構成される。
【0059】
また、第二ガス供給管244aのバルブ244dよりも下流側には、第二不活性ガス供給管247aの下流端が接続されている。第二不活性ガス供給管247aには、上流方向から順に、不活性ガス供給源247b、流量制御器(流量制御部)であるマスフローコントローラ(MFC)247c、及び開閉弁であるバルブ247dが設けられている。
【0060】
第二不活性ガス供給管247aからは、不活性ガスが、マスフローコントローラ247c、バルブ247d、第二ガス供給管247aを介して、シャワーヘッド230内に供給される。不活性ガスは、第二の拡散防止膜形成工程(S104)ではキャリアガス或いは希釈ガスとして作用する。
【0061】
主に、第二不活性ガス供給管247a、マスフローコントローラ247c及びバルブ247dにより第二不活性ガス供給系が構成される。なお、不活性ガス供給源247bを第二不活性ガス供給系に含めて考えてもよい。
【0062】
更には、第二ガス供給源247b、第二不活性ガス供給系を、第二元素含有ガス供給系244に含めて考えてもよい。
【0063】
(第三ガス供給系)
第三ガス供給管245aには、上流方向から順に、第三ガス供給源245b、流量制御器(流量制御部)であるマスフローコントローラ(MFC)245c、及び開閉弁であるバルブ245dが設けられている。
【0064】
第三ガス供給管245aから、パージガスとしての不活性ガスが、マスフローコントローラ245c、バルブ245d、共通ガス供給管242を介してシャワーヘッド230に供給される。
【0065】
ここで、不活性ガスは、例えば、窒素(N)ガスである。なお、不活性ガスとして、Nガスのほか、例えばヘリウム(He)ガス、ネオン(Ne)ガス、アルゴン(Ar)ガス等の希ガスを用いることができる。
【0066】
第三ガス供給管245aのバルブ245dよりも下流側には、エッチングガス供給管248aの下流端が接続されている。エッチングガス供給管248aには、上流方向から順に、エッチングガス供給源248b、流量制御器(流量制御部)であるマスフローコントローラ(MFC)248c、及び開閉弁であるバルブ248dが設けられている。エッチングガスは、タングステン含有膜を除去する性質を有し、例えばフッ素含有ガスであり、NFガスである。
【0067】
主に、第三ガス供給管245a、マスフローコントローラ245c、バルブ245dにより、第三ガス供給系245が構成される。
【0068】
また、主に、エッチングガス供給管248a、マスフローコントローラ248c及びバルブ248dによりエッチングガス供給系が構成される。なお、エッチングガス供給源248b、第三ガス供給管245aを、エッチングガス供給系に含めて考えてもよい。
【0069】
更には、第三ガス供給源245b、エッチングガス供給系を、第三ガス供給系245に含めて考えてもよい。
【0070】
第三ガス供給管245aからは、選択成長工程306では、不活性ガスが、マスフローコントローラ245c、バルブ245d、共通ガス供給管242を介して、シャワーヘッド230内に供給される。また、エッチング工程では、エッチングガスが、マスフローコントローラ248c、バルブ248d、共通ガス供給管242を介して、シャワーヘッド230内に供給される。
【0071】
不活性ガス供給源245bから供給される不活性ガスは、基板処理工程では、処理容器202やシャワーヘッド230内に留まったガスをパージするパージガスとして作用する。また、エッチング工程では、エッチングガスのキャリアガス或いは希釈ガスとして作用しても良い。
【0072】
エッチングガス供給源248bから供給されるエッチングガスは、エッチング工程ではウエハ200上に形成されるアイランド状のタングステン膜をエッチングする。
【0073】
エッチングガスは、例えば三フッ化窒素(NF)ガスであるが、三フッ化塩素ガス(ClF)ガス等を用いても良く、またこれらを組合せて用いても良い。
【0074】
(排気系)
チャンバ202の雰囲気を排気する排気系は、チャンバ202に接続された複数の排気管を有する。具体的には、処理空間201に接続される排気管262と、搬送空間203に接続される排気管261とを有する。また、各排気管261,262の下流側には、排気管264が接続される。
【0075】
排気管261は、搬送空間203の側面あるいは底面に設けられる。排気管261には、ターボ分子ポンプ265が設けられる。排気管261においてターボ分子ポンプ265の上流側には搬送空間用第一排気バルブとしてのバルブ266が設けられる。
【0076】
排気管262は、処理空間201の側方に設けられる。排気管262には、処理空間201内を所定の圧力に制御する圧力制御器であるAPC(AutoPressure Controller)276が設けられる。APC276は開度調整可能な弁体(図示せず)を有し、後述するコントローラ280からの指示に応じて排気管262のコンダクタンスを調整する。また、排気管262においてAPC276の上流側にはバルブ275が設けられる。排気管262とバルブ275、APC276をまとめて処理室排気部と呼ぶ。
【0077】
排気管264には、DP(Dry Pump。ドライポンプ)267が設けられる。図示のように、排気管264には、その上流側から排気管262、排気管261が接続され、さらにそれらの下流にDP267が設けられる。DP267は、排気管262、排気管261のそれぞれを介して処理空間201および搬送空間203のそれぞれの雰囲気を排気する。また、DP267は、TMP265が動作するときに、その補助ポンプとしても機能する。すなわち、高真空(あるいは超高真空)ポンプであるTMP265は、大気圧までの排気を単独で行うのは困難であるため、大気圧までの排気を行う補助ポンプとしてDP267が用いられる。上記した排気系の各バルブには、例えばエアバルブが用いられる。
【0078】
(コントローラ)
基板処理装置100は、基板処理装置100の各部の動作を制御するコントローラ280を有している。コントローラ280は、図8に記載のように、演算部(CPU)280a、一時記憶部280b、記憶部280c、送受信部280dを少なくとも有する。コントローラ280は、送受信部280を介して基板処理装置100の各構成に接続され、上位コントローラや使用者の指示に応じて記憶部280cからプログラムやレシピを呼び出し、その内容に応じて各構成の動作を制御する。なお、コントローラ280は、専用のコンピュータとして構成してもよいし、汎用のコンピュータとして構成してもよい。例えば、上述のプログラムを格納した外部記憶装置(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスクやハードディスク等の磁気ディスク、CDやDVD等の光ディスク、MO等の光磁気ディスク、USBメモリ(USB Flash Drive)やメモリカード等の半導体メモリ)282を用意し、外部記憶装置282を用いて汎用のコンピュータにプログラムをインストールすることにより、本実施形態に係るコントローラ280を構成することができる。また、コンピュータにプログラムを供給するための手段は、外部記憶装置282を介して供給する場合に限らない。例えば、インターネットや専用回線等の通信手段を用いても良いし、上位装置280から受信部283を介して情報を受信し、外部記憶装置282を介さずにプログラムを供給するようにしてもよい。また、キーボードやタッチパネル等の入出力装置281を用いて、コントローラ280に指示をしても良い。
【0079】
なお、記憶部280cや外部記憶装置282は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体として構成される。以下、これらを総称して、単に記録媒体ともいう。なお、本明細書において記録媒体という言葉を用いた場合は、記憶部280c単体のみを含む場合、外部記憶装置282単体のみを含む場合、または、その両方を含む場合がある。
【0080】
(基板処理方法)
続いて、基板処理装置に搬入されたウエハ200の第二拡散防止膜形成工程S104の詳細について、図9を用いて説明する。なお、ウエハ200は図4(B)の状態からレジスト層2008を除去した状態であり、銅含有膜2005が露出した状態である。
【0081】
以下、第一の処理ガスとしてHガスを用い、第二の処理ガスとしてWFガスを、第三の処理ガスとしてNFガスを用いて、拡散防止膜2010を形成する例について説明する。
【0082】
(基板搬入・載置工程S302)
基板処理装置100では基板載置台212をウエハ200の搬送位置(搬送ポジション)まで下降させることにより、基板載置台212の貫通孔214にリフトピン207を貫通させる。その結果、リフトピン207が、基板載置台212表面よりも所定の高さ分だけ突出した状態となる。続いて、ゲートバルブ205を開いて搬送空間203を移載室(図示せず)と連通させる。そして、この移載室からウエハ移載機(図示せず)を用いてウエハ200を搬送空間203に搬入し、リフトピン207上にウエハ200を移載する。これにより、ウエハ200は、基板載置台212の表面から突出したリフトピン207上に水平姿勢で支持される。
【0083】
チャンバ202内にウエハ200を搬入したら、ウエハ移載機をチャンバ202の外へ退避させ、ゲートバルブ205を閉じてチャンバ202内を密閉する。その後、基板載置台212を上昇させることにより、基板載置台212に設けられた基板載置面211上にウエハ200を載置させ、さらに基板載置台212を上昇させることにより、前述した処理空間201内の処理位置(基板処理ポジション)までウエハ200を上昇させる。
【0084】
ウエハ200が搬送空間203に搬入された後、処理空間201内の処理位置まで上昇すると、バルブ266を閉とする。これにより、搬送空間203とTMP265の間が遮断され、TMP265による搬送空間203の排気が終了する。一方、バルブ275を開き、処理空間201とAPC276の間を連通させる。APC276は、排気管263のコンダクタンスを調整することで、DP267による処理空間201の排気流量を制御し、処理空間201を所定の圧力(例えば10−5〜10−1Paの高真空)に維持する。
【0085】
また、ウエハ200を基板載置台212の上に載置する際は、基板載置台212の内部に埋め込まれたヒータ213に電力を供給し、ウエハ200の表面が所定の温度となるよう制御される。ウエハ200の温度は、例えば室温以上800℃以下であり、好ましくは、室温以上であって700℃以下である。この際、ヒータ213の温度は、温度センサにより検出された温度情報に基づいてコントローラ280が制御値を抽出し、温度制御部220によってヒータ213への通電具合を制御することによって調整される。
【0086】
(還元工程S304)
続いて還元工程S304を行う。
還元工程S304では第一ガス供給系から処理空間201にHガスを供給する。ここでは、搬送途中においてウエハ200の表面に形成された自然酸化膜等を除去する。特に、被エッチング部2007aにおける銅含有膜2005の露出面を清浄化(クリーニング)する。清浄化することで、銅含有膜2005の露出面と拡散防止膜2010との間の反応阻害物を除去できるので、銅含有膜2005の露出面全面に渡って拡散防止膜2010との間の反応性を高めることができる。したがって、露出面における拡散防止膜2010を均一に形成することができる。
【0087】
還元工程S304では、処理空間201の圧力を100Pa〜1000Pa、ウエハ200の温度を150℃〜400℃とすると共に、水素含有ガスの流量を1000sccm〜3000sccmとする。
【0088】
(選択成長工程S306)
基板処理装置に搬入されたウエハ200の選択成長工程S306について説明する。選択成長工程S306では、図4(B)の状態でのウエハを処理する。
【0089】
以下、第一の処理ガスとしてHガスを用い、第二の処理ガスとしてWFガスを用いて、第二の拡散防止膜2010を形成する例について説明する。
【0090】
還元工程S404にて所定の時間経過後、引き続き水素含有ガスを供給しつつ、第二ガス供給系からWFガスを供給する。供給されたWF6ガスは熱分解され、ウエハ200上に供給される。WFガスは、前述のように成膜に関する選択性を有することから、側面2002aや表面2001aにはタングステン膜が形成されずに、銅含有膜2005の露出面上にタングステンを主成分とした第二の拡散防止膜2010が形成される。
【0091】
このように形成することで、図5に記載のように、空隙2009の幅Lを確保することができる。従って、低誘電率のエアギャップを実現することが可能となる。
【0092】
選択成長工程S306では、処理空間201の圧力を1Pa〜10Pa、ウエハ200の温度を150℃〜300℃とすると共に、水素含有ガスの流量を1000sccm〜3000sccm、WFガスの流量を3sccm〜100sccmとする。
WFガスの割合は、例えば水素含有ガスとWFガスの混合ガスのうち、0.1%〜3%の間とする。
【0093】
所定時間経過したら、WFガスの供給を停止する。水素含有ガスの供給は継続する。このように、先にWFの供給を停止し、水素含有ガスの供給を継続することで、WFガスの分圧が増加することを避けることができ、選択性の低下を防止することができる。
【0094】
より望ましくは遷移金属の中でも銅と反応しにくいタングステン(W)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)のいずれかを用いることが望ましい。例えば遷移金属としてチタン(Ti)を用いた場合、タングステン等に比べて銅と反応しやすい。そのため、銅含有膜2005中にTi成分が拡散し、銅含有膜2005の抵抗値を上昇させる恐れがある。
【0095】
一方、タングステン(W)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)は銅と反応しにくいため、各金属成分が銅に拡散することが容易ではなく、従って抵抗値が上昇することがない。
【0096】
(エッチング工程S308)
ところで、選択成長工程S306においては、処理条件等が一時的に変動し、選択性が破れることがある。この場合、図5に記載のように、露出面上だけでなく、層間絶縁膜2001の表面2001aや配線間絶縁膜2002の側面2002aに、まだらな状態の膜2012が形成されることがある。この状態で次の工程である第二の層間絶縁膜形成工程S105以降の工程を行った場合、局所的にエアギャップの誘電率が高くなる等、エアギャップ構造の特性低下が起きる。
【0097】
そこで本工程では、まだらな膜2012を除去するために、次のように膜2012のエッチングを行う。
【0098】
選択成長工程S306にて所定の時間経過後、水素含有ガスの供給を停止すると共に、雰囲気を排気する。排気後、バルブ248dを開として、エッチングガスを処理空間201に供給する。供給されたエッチングガスは膜2012を除去する。
【0099】
エッチング工程S308では、処理空間201の圧力を1Pa〜10Pa、ウエハ200の温度を150℃〜300℃とすると共に、エッチングガスの流量を10〜1000sccmとする。
【0100】
(基板搬出工程S310)
改質工程S308が終了したら、基板搬出工程S310を実施する。基板搬出工程S310では、基板載置台212を下降させ、基板載置台212の表面から突出させたリフトピン207上にウエハ200を支持させる。これにより、ウエハ200は処理位置から搬送位置となる。
【0101】
次いで、ウエハ200が搬送位置まで移動すると、バルブ275を閉とし、搬送空間203と排気管264との間を遮断する。一方、バルブ266を開とし、TMP265(およびDP267)によって搬送空間203の雰囲気を排気することにより、チャンバ202を高真空(超高真空)状態(例えば10−5Pa以下)に維持し、同様に高真空(超高真空)状態(例えば10−6Pa以下)に維持されている移載室との圧力差を低減する。所定の圧力に到達したら、図示しないアームによってウエハ200は搬出される。
【0102】
(第二の実施形態)
続いて第二の実施形態について説明する。
第二の実施形態は、主に次の点で第一の実施形態と相違する。一つ目の相違点は第二のガスが異なる点である。二つ目の相違点は、第二の拡散防止膜を形成する工程が異なる点である。
【0103】
以下に、図11から図13を用いて、第一の実施形態との相違点を中心に、具体例を説明する。尚、第一の実施形態と同様の内容については説明を省略する。
【0104】
本実施工程では図4(B)においてレジスト層2008を除去した状態のウエハ200に対して、図11(B)のように第二の層間絶縁膜2015を形成することを目的とする。
【0105】
図11図5に相当する図である。ここでは、図4においてレジスト層を除去した状態のウエハ200を本実施形態の第二の拡散防止膜形成工程S104で処理して図11(A)のようにシリコン含有膜2013を形成し、その後シリコン含有膜2013を改質して図11(B)のように第二の拡散防止膜2015を形成する。
【0106】
また図12は本実施形態における第二の拡散防止膜形成工程を実現するための基板処理装置100’を説明する図である。図13図9に相当する図であり、本実施形態における第二の拡散防止膜形成工程S104を説明する図である。
【0107】
本実施形態で処理するウエハ200は、図4に記載の第一の実施形態と同様に、パターニング工程において銅含有膜2005の表面の一部が露出した状態である。
【0108】
まず、図11を用いて、第二の実施形態に係る基板処理によるウエハ200の状態を説明する。本工程においては、図11(A)のシリコン含有膜2013を形成し、その後シリコン含有膜2013が改質して図11(B)の第二の拡散防止膜2014としている。
【0109】
続いて、第二の拡散防止膜2014を形成する方法およびそれを実現する基板処理装置について説明する。
【0110】
(基板処理装置)
ここでは図12を用いて基板処理装置100’を説明する。基板処理装置100’は、第一の実施形態の基板処理装置100と比べ第二のガス供給系、第三のガス供給系の構成が異なると共に、第四のガス供給系が新たに加わった。以下では基板処理装置100との相違点を中心に詳細を説明する。なお、基板処理装置100と同様の番号の構成については説明を省略する。
【0111】
(第二ガス供給系)
第二の実施形態における第二ガス供給系249を説明する。
第二ガス供給管249aには、上流方向から順に、第二ガス供給源249b、流量制御器(流量制御部)であるマスフローコントローラ(MFC)249c、及び開閉弁であるバルブ249dが設けられている。
【0112】
第二ガス供給管249aからは、第二ガスである第二元素を含有するガス(以下、「第二元素含有ガス」)が、マスフローコントローラ249c、バルブ249d、共通ガス供給管242を介して、シャワーヘッド230内に供給される。
【0113】
第二元素含有ガスは、処理ガスの一つである。第二元素含有ガスは、銅含有膜2005上に膜を成長しやすく、配線間絶縁膜2002上では膜が成長しにくいという、成膜に関する選択性を有する。言い換えれば銅含有膜2005上に選択成長可能なガスである。例えばシリコン成分を含むガスである。
【0114】
ここで、第二元素含有ガスは、第一元素と異なる第二元素を含有する。第二元素はシリコン含有ガスであり、例えばジシラン(Si)である。
【0115】
主に、第二ガス供給管249a、マスフローコントローラ249c、バルブ249dにより、第二元素含有ガス供給系249(シリコン含有ガス供給系ともいう)が構成される。
【0116】
また、第二ガス供給管249aのバルブ249dよりも下流側には、第二不活性ガス供給管250aの下流端が接続されている。第二不活性ガス供給管250aには、上流方向から順に、不活性ガス供給源250b、流量制御器(流量制御部)であるマスフローコントローラ(MFC)250c、及び開閉弁であるバルブ250dが設けられている。
【0117】
第二不活性ガス供給管250aからは、不活性ガスが、マスフローコントローラ250c、バルブ250d、第二ガス供給管249aを介して、シャワーヘッド230内に供給される。不活性ガスは、第二の拡散防止膜形成工程(S104)ではキャリアガス或いは希釈ガスとして作用する。
【0118】
主に、第二不活性ガス供給管250a、マスフローコントローラ250c及びバルブ250dにより第二不活性ガス供給系が構成される。なお、不活性ガス供給源250bを第二不活性ガス供給系に含めて考えてもよい。
【0119】
更には、第二ガス供給源250b、第二不活性ガス供給系を、第二元素含有ガス供給系249に含めて考えてもよい。
【0120】
(第三ガス供給系)
第三ガス供給管251aには、上流方向から順に、第三ガス供給源251b、流量制御器(流量制御部)であるマスフローコントローラ(MFC)251c、及び開閉弁であるバルブ251dが設けられている。
【0121】
第三ガス供給管251aから、パージガスとしての不活性ガスが、マスフローコントローラ250c、バルブ250d、共通ガス供給管242を介してシャワーヘッド230に供給される。
【0122】
ここで、不活性ガスは、例えば、窒素(N)ガスである。なお、不活性ガスとして、Nガスのほか、例えばヘリウム(He)ガス、ネオン(Ne)ガス、アルゴン(Ar)ガス等の希ガスを用いることができる。
【0123】
第三ガス供給管251aのバルブ251dよりも下流側には、エッチングガス供給管252aの下流端が接続されている。エッチングガス供給管252aには、上流方向から順に、エッチングガス供給源252b、流量制御器(流量制御部)であるマスフローコントローラ(MFC)252c、及び開閉弁であるバルブ252dが設けられている。エッチングガスは、シリコン含有膜を除去する性質を有し、例えば塩素含有ガスであり、HClガスである。
【0124】
主に、第三ガス供給管251a、マスフローコントローラ251c、バルブ251dにより、第三ガス供給系251が構成される。
【0125】
また、主に、エッチングガス供給管252a、マスフローコントローラ252c及びバルブ252dによりエッチングガス供給系が構成される。なお、エッチングガス供給源252b、第三ガス供給管251aを、エッチングガス供給系に含めて考えてもよい。
【0126】
更には、第三ガス供給源251b、エッチングガス供給系を、第三ガス供給系251に含めて考えてもよい。
【0127】
第三ガス供給管251aからは、選択成長工程406では、不活性ガスが、マスフローコントローラ251c、バルブ251d、共通ガス供給管242を介して、シャワーヘッド230内に供給される。また、エッチング工程では、エッチングガスが、マスフローコントローラ252c、バルブ252d、共通ガス供給管242を介して、シャワーヘッド230内に供給される。
【0128】
不活性ガス供給源251bから供給される不活性ガスは、基板処理工程では、処理容器202やシャワーヘッド230内に留まったガスをパージするパージガスとして作用する。また、エッチング工程では、エッチングガスのキャリアガス或いは希釈ガスとして作用しても良い。
【0129】
エッチングガス供給源252bから供給されるエッチングガスは、エッチング工程ではウエハ200上に形成されるまだら状(もしくはアイランド状)のシリコン含有膜をエッチングする。
【0130】
(第四ガス供給系)
続いて第四ガス供給系252を説明する。
第四ガス供給管252aには、上流方向から順に、第四ガス供給源252b、流量制御器(流量制御部)であるマスフローコントローラ(MFC)252c、及び開閉弁であるバルブ252d、リモートプラズマユニット252eが設けられている。
【0131】
第四ガス供給管252aからは、改質工程S410で用いられる窒化ガスが、マスフローコントローラ252c、バルブ252d、リモートプラズマユニット252e、共通ガス供給管242を介してシャワーヘッド230に供給される。
【0132】
ここで、窒化ガスは、例えばアンモニア(NH)ガスである。なお、窒化ガスとして、NHガスのほか、例えば窒素(N)ガス等を用いることができる。
【0133】
第四ガス供給管252aのバルブ252dよりも下流側には、不活性ガス供給管253aの下流端が接続されている。不活性ガス供給管253aには、上流方向から順に、不活性ガス供給源253b、流量制御器(流量制御部)であるマスフローコントローラ(MFC)253c、及び開閉弁であるバルブ253dが設けられている。
【0134】
主に、第四ガス供給管252a、マスフローコントローラ252c、バルブ252d、リモートプラズマユニット252eにより、第四ガス供給系252が構成される。
【0135】
また、主に、不活性ガス供給管253a、マスフローコントローラ253c及びバルブ253dにより不活性ガス供給系が構成される。なお、不活性ガス供給源253b、第四ガス供給管253aを、不活性ガス供給系に含めて考えてもよい。
【0136】
更には、第四ガス供給源252b、不活性ガス供給系供給系を、第四ガス供給系252に含めて考えてもよい。
【0137】
次に、第二の実施形態における第二の拡散防止膜形成工程S104の詳細を、図13を用いて説明する。なお、基板搬入・載置工程S402は基板搬入・載置工程S302と同様であり、還元工程S404は還元工程S304と同様であり、基板搬出工程S408は基板搬出工程S310と同様であるので説明を省略する。
【0138】
(選択成長工程S406)
基板処理装置に搬入されたウエハ200の選択成長工程S406について説明する。選択成長工程S406では、図4(B)の状態のうち、レジスト層2008が除去された状態のウエハを処理する。
【0139】
以下、第一の処理ガスとしてH2ガスを用い、第二の処理ガスとしてSiガスを用いて、シリコン含有膜2013を形成し、さらにシリコン含有膜2013を改質して第二の拡散防止膜2014を形成する例について説明する。
【0140】
還元工程S404にて所定の時間経過後、引き続き水素含有ガスを供給しつつ、第二ガス供給系からSiガスを供給する。供給されたSiガスは熱分解され、ウエハ200上に供給される。Siガスは、銅含有膜2005の露出面上でシリコン含有膜2013を形成する。所定時間経過後、Siガスの供給を停止する。
【0141】
選択成長工程S406では、処理空間201の圧力を1Pa〜10Pa、ウエハ200の温度を150℃〜300℃とすると共に、シリコン含有ガスの流量を10〜1000sccmとする。
【0142】
(エッチング工程S408)
ところで、選択成長工程S406においては、選択性の問題から銅含有膜2005の露出面だけでなく、層間絶縁膜2001の表面2001aや配線間絶縁膜2002の側面2002aにまだら状態の膜2014が形成される。この状態で次の工程である第二の層間絶縁膜形成工程S105以降の工程を行った場合、エアギャップの誘電率が高くなる等、エアギャップ構造の特性低下が起きる。
【0143】
そこで本工程では、膜2014を除去するために、次のように膜2014のエッチングを行う。
【0144】
具体的には、選択成長工程S406にて所定の時間経過後、Siガスの供給を停止すると共に、雰囲気を排気する。排気後、バルブ248dを開として、エッチングガスを処理空間201に供給する。供給されたエッチングガスは膜2012を除去する。
【0145】
エッチング工程S408では、処理空間201の圧力を1Pa〜10Pa、ウエハ200の温度を150℃〜300℃とすると共に、エッチングガスの流量を10〜1000sccmとする。
【0146】
(改質工程S410)
続いて改質工程S410を説明する。
ところで、一般的に、例えば400℃程度の高温状態の場合、シリコン成分は銅に拡散しやすいということが知られている。本実施形態に照らし合わせてみると、銅で構成される銅含有膜2005の露出部分に形成されたシリコン含有膜2013に含まれるシリコン成分が、銅含有膜2005に拡散される恐れがある。
【0147】
シリコン成分が拡散した銅含有膜は抵抗値が上昇するため、配線としての性能を劣化させる。そこで、より良くは、シリコン成分の拡散を抑制するよう、シリコン含有膜2013を改質する。
【0148】
次に改質工程S410におけるシリコン含有膜2010の改質方法の具体例を説明する。第一ガス供給系243、第二ガス供給系244、第三ガス供給系245のバルブを閉とし、各ガス供給系から供給されるガスの供給を停止して選択成長工程S406およびエッチング工程408を終了したら、バルブ252dを開としてアンモニア(NH)ガスの供給を開始する。このとき、リモートプラズマユニット252eは既に起動されている。
【0149】
リモートプラズマユニット252eを通過したアンモニアガスはプラズマ状態となり、ウエハ200上にはプラズマ状態のアンモニアガスが供給される。ウエハ200では、シリコン含有膜2013とアンモニアプラズマが反応してシリコン含有膜を窒化し、第二の拡散防止膜2015を形成する。シリコン含有膜2013の窒化処理は、シリコン成分と窒素成分の結合度を高くするため、シリコン成分の拡散を抑制することができる。所定の時間経過後、アンモニアガスの供給を停止する。
【0150】
ここで、窒素含有ガスのプラズマを用いて窒化する理由を説明する。前述したように、高温状態ではシリコン成分が銅含有膜に拡散されやすいことが知られている。一方、窒化する場合、高いエネルギーが必要であることが知られている。そのため、仮に高熱によって反応エネルギーを補填した場合、より高温にウエハ200を加熱する必要がある。ウエハ200を高温にすると、前述のようにシリコンが拡散し、銅含有膜2005の抵抗値が上昇してしまうという問題がある。銅含有膜2005は後に配線として用いられるものであり、効率よく電流を流すためには、できるだけ抵抗値が低いことが望ましい。
【0151】
従って、シリコン成分が銅含有膜への拡散を抑制する程度の温度で窒化処理を行う必要がある。そこで、ウエハ200を高温にして窒化しないよう、窒素含有ガスをプラズマ状態として反応に必要なエネルギーをプラズマで補填することで、シリコン含有膜を窒化処理する。
【0152】
ここで、改質工程S410における処理条件では、本工程では、NHガスの供給量は例えば10〜1000sccm、好ましくは10〜500sccmの範囲内の流量とする。NHガスをウエハ200に対して供給する時間は、例えば1〜600秒、好ましくは1〜120秒の範囲内の時間とする。また、ウエハ200の温度は、例えば200〜400℃程度とし、好ましくは300〜380℃程度とする。
【0153】
このように形成することで、図11に記載のように、空隙2009の幅Lを確保した状態で第一の拡散防止膜と第二の拡散防止膜を形成することができる。従って、銅成分の拡散を防ぐと共に、低誘電率のエアギャップを実現することが可能となる。
【0154】
尚、本実施形態においてはシリコン含有ガスとしてSiガスを用いて説明したが、それに限るものではなく、例えばモノシラン(SiH)ガスや、その混合ガスを用いても良い。
【0155】
(主な効果)
以上の実施形態に伴う主な効果を以下に記す。
(a)第二の拡散防止膜を形成することで、エッチング工程にて銅含有膜が露出したとしても、上層への金属成分の拡散を抑制することができる。
(b)第二の拡散防止膜を形成することで、エッチング工程にて銅含有膜が露出したとしても、隣接する銅含有膜との導通を抑制することができる。
【符号の説明】
【0156】
200 ウエハ(基板)
201 処理空間
202 チャンバ
212 基板載置台
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
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図9
図10
図11
図12
図13