特許第6330104号(P6330104)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6330104
(24)【登録日】2018年4月27日
(45)【発行日】2018年5月23日
(54)【発明の名称】多用途補助ランプ
(51)【国際特許分類】
   F21S 9/02 20060101AFI20180514BHJP
   F21L 2/00 20060101ALI20180514BHJP
   F21L 4/00 20060101ALI20180514BHJP
   F21V 21/096 20060101ALI20180514BHJP
   F21V 19/00 20060101ALI20180514BHJP
   F21Y 115/15 20160101ALN20180514BHJP
【FI】
   F21S9/02 420
   F21L2/00 130
   F21L4/00 100
   F21L4/00 500
   F21V21/096
   F21V19/00 170
   F21Y115:15
【請求項の数】10
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2017-511619(P2017-511619)
(86)(22)【出願日】2014年9月3日
(65)【公表番号】特表2017-527082(P2017-527082A)
(43)【公表日】2017年9月14日
(86)【国際出願番号】KR2014008250
(87)【国際公開番号】WO2016035906
(87)【国際公開日】20160310
【審査請求日】2017年2月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】リー, ジュン ヒョン
(72)【発明者】
【氏名】キム, ジョン ソク
(72)【発明者】
【氏名】シン, ヘ チョ
(72)【発明者】
【氏名】オ, ソン チュル
【審査官】 津田 真吾
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−026650(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0201038(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2003/0193795(US,A1)
【文献】 登録実用新案第3212075(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21L 4/00
F21S 6/00
F21S 9/00
F21V 19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
屈曲面をもつOLED照明シートと、前記OLED照明シートの前面に重なって面接触する屈曲面をもつ透明フィルムおよび前記OLED照明シートの背面に面接触した状態で、左右側の縁によって前記OLED照明シートと前記透明フィルムを収容および支持する屈曲面をもつケーシングプレート(Casing plate)を備える照明部、
前記照明部の一端部に結合して前記照明部を支持する回転本体部、および
前記回転本体部に回転可能にヒンジ結合し、内部に前記OLED照明シートを駆動するための回路部およびバッテリを収容するベース部、
を備える、多用途補助ランプ。
【請求項2】
前記ケーシングプレートは、
前記OLED照明シートの背面に面接触するバックカバー部と、前記バックカバー部の互いに対面する両側面から垂直に突出し、前記OLED照明シートおよび前記透明フィルムを側面で支持するサイド突出端部と、前記サイド突出端部から内側に前記バックカバー部の正面と平行に延長して前記透明フィルムの表面の縁を接触支持するガイドアーム部を備えることを特徴とする、請求項1に記載の多用途補助ランプ。
【請求項3】
前記照明部は、長さ方向に両端部がそのまま外部に露出する自由端部に形成され、前記回転本体部と結合する前記一端部の正反対側の他端部には、前記ケーシングプレートに収容された前記OLED照明シートおよび前記透明フィルムが外部に露出することを防ぐための封止プラグ(Plug)が挟み結合されることを特徴とする、請求項2に記載の多用途補助ランプ。
【請求項4】
前記ケーシングプレートは、
前記OLED照明シートの背面に面接触するバックカバー部と、前記バックカバー部の少なくとも互いに対面する両側の縁に付着し、前記前面に向かって垂直に突出することにより、内側には、前記バックカバー部の正面によって前記OLED照明シートおよび前記透明フィルムの各縁を接触支持するサイドフレーム部を備えることを特徴とする、請求項1に記載の多用途補助ランプ。
【請求項5】
前記サイドフレーム部は、
前記バックカバー部の側面の縁と当接して支持する第1垂直端部と、前記OLED照明シートの側面の縁と当接して支持する第2垂直端部と、前記透明フィルムの側面の縁と当接して支持する第3垂直端部が順に形成されることを特徴とする、請求項4に記載の多用途補助ランプ。
【請求項6】
前記サイドフレーム部は、
前記第1垂直端部と前記第2垂直端部の間に形成され、前記バックカバー部の前面の縁に付着する第1水平端部と、前記第2垂直端部と前記第3垂直端部の間に形成され、前記透明フィルムの背面の縁に付着する第2水平端部がさらに形成されることを特徴とする、請求項5に記載の多用途補助ランプ。
【請求項7】
前記透明フィルムは、前記OLED照明シートの前面に面接触する前面カバー部と、前記前面カバー部の互いに対面する両側面から垂直に突出し、前記OLED照明シートを側面で支持するサイド端部を備え、
前記ケーシングプレートは、前記OLED照明シートの背面に面接触するバックカバー部と、前記バックカバー部の互いに対面する両側面から垂直に突出し、前記サイド端部を側面で支持するサイド突出端部を備えることを特徴とする、請求項1に記載の多用途補助ランプ。
【請求項8】
前記透明フィルムのサイド端部は、その長さ方向に沿って多数の係止突起が突出形成され、
前記ケーシングプレートのサイド突出端部は、前記多数の係止突起に対応する各位置に係止凹溝部が形成されることを特徴とする、請求項7に記載の多用途補助ランプ。
【請求項9】
前記ベース部は、外部への付着のために、背面に磁性体が備えられることを特徴とする、請求項1に記載の多用途補助ランプ。
【請求項10】
前記磁性体は前記ベース部の背面の内/外側に付けられ、外側の磁性体は前記背面に着脱可能に備えられることを特徴とする、請求項9に記載の多用途補助ランプ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は多用途補助ランプに関し、より詳しくは、屈曲面をもつOLED照明シートの前面および後面にそれぞれ屈曲面をもつ透明フィルムおよびケーシングプレート(Casing plate)を備えて照明部を構成し、回転本体部と照明部の一端部を結合して照明部を支持し、回転本体部とヒンジ結合するベース部の内部にOLED照明シートを駆動するための回路部とバッテリを備えることにより、光源としてOLEDを組み合わせることによって厚さを最小化し、輝度が向上した光を提供する多用途補助ランプに関する。
【背景技術】
【0002】
室内の寝室やリビングルームなどに設置される従来の電灯は、壁や天井に固定装着する構造をもつ関係から、このような電灯を移動させたり必要な場所に位置させることは不可能であった。
【0003】
これにより、本発明では、ユーザの必要に応じて室内の多様な位置に掛けて照明機能を実行することができる多用途補助ランプを提案するに至った。もちろん、このような多用途補助ランプは、室外でのキャンプや釣りのようなレジャー用としても使用することができる。
【0004】
このような本発明の多用途補助ランプに関する従来技術としては、ランタンのような携帯用補助ランプを挙げることができるが、上述したような室内での用途を含んで考慮するとき、従来の携帯用補助ランプは、停電などの非常時に使われる程度に過ぎないため、本発明とはかけ離れている。
【0005】
一方、従来の携帯用補助ランプは、照明手段の発達に伴ってフィラメント電球類を利用していたが、最近ではLED(Light−emitting diode)などの新しくて多様な照明手段を採用した製品が登場している。特に、最近開発されているOLED(Organic light−emitting diode:有機発光ダイオード)は、高輝度性、薄膜化、屈曲可能性などの側面において強点をもつという関係から、TVなどの各種映像装置に採択されている。
【0006】
これにより、本発明では、上述したように高輝度および薄膜化が可能なOLEDを照明手段として適用することにより、既存の携帯用補助ランプに比べて輝度がさらに向上することはもちろん、よりスリムで洗練された多用途補助ランプを提案する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、薄膜型のOLED照明シート、透明フィルム、およびケーシングプレートを結合して照明部を薄膜化することにより、厚さを最小化し、輝度が向上した光を発光する多用途補助ランプを提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明は、照明部の光源として柔軟性をもつOLED照明シートおよび透明フィルムを利用することにより、曲率半径の変更が可能な照明部を備えた多用途補助ランプを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した目的を達成するために、本発明は、屈曲面をもつOLED照明シートと、前記OLED照明シートの前面に重なって面接触する屈曲面をもつ透明フィルムおよび前記OLED照明シートの背面に面接触した状態で、左右側の縁によって前記OLED照明シートと前記透明フィルムを収容および支持する屈曲面をもつケーシングプレート(Casing plate)を備える照明部、前記照明部の一端に結合して前記照明部を支持する回転本体部、および前記回転本体部に回転可能にヒンジ結合し、内部に前記OLED照明シートを駆動するための回路部およびバッテリを収容するベース部を備える多用途補助ランプを提供する。
【0010】
ここで、前記ケーシングプレートは、前記OLED照明シートの背面に面接触するバックカバー部と、前記バックカバー部の互いに対面する両側面から垂直に突出し、前記OLED照明シートおよび前記透明フィルムを側面で支持するサイド突出端部と、前記サイド突出端部から内側に前記バックカバー部の正面と平行に延長し、前記透明フィルムの表面の縁を接触支持するガイドアーム部を備えることもできる。
【0011】
このとき、前記照明部は、長さ方向に両端部がそのまま外部に露出する自由端部に形成されることにより、前記回転本体部と結合する前記一端部の正反対側の他端部には、前記ケーシングプレートに収容された前記OLED照明シートおよび前記透明フィルムが外部に露出することを防ぐための封止プラグ(Plug)が挟み結合されることもできる。
【0012】
また、前記ケーシングプレートは、前記OLED照明シートの背面に面接触するバックカバー部と、前記バックカバー部の少なくとも互いに対面する両側の縁に付着し、前記前面に向かって垂直に突出することにより、内側には、前記バックカバー部の正面によって前記OLED照明シートおよび前記透明フィルムの各縁を接触支持するサイドフレーム部を備えることもできる。
【0013】
このとき、前記サイドフレーム部は、前記バックカバー部の側面の縁と当接して支持する第1垂直端部と、前記OLED照明シートの側面の縁と当接して支持する第2垂直端部と、前記透明フィルムの側面の縁と当接して支持する第3垂直端部が順に形成されることもできる。
【0014】
この場合、前記サイドフレーム部は、前記第1垂直端部と前記第2垂直端部の間に形成され、前記バックカバー部の前面の縁に付着する第1水平端部と、前記第2垂直端部と前記第3垂直端部の間に形成され、前記透明フィルムの背面の縁に付着する第2水平端部がさらに形成されることもできる。
【0015】
また、前記透明フィルムは、前記OLED照明シートの前面に面接触する前面カバー部と、前記前面カバー部の互いに対面する両側面から垂直に突出し、前記OLED照明シートを側面で支持するサイド端部を備え、前記ケーシングプレートは、前記OLED照明シートの背面に面接触するバックカバー部と、前記バックカバー部の互いに対面する両側面から垂直に突出し、前記サイド端部を側面で支持するサイド突出端部を備えることもできる。
【0016】
このとき、前記透明フィルムのサイド端部は、その長さ方向に沿って多数の係止突起が突出形成され、前記ケーシングプレートのサイド突出端部は、前記多数の係止突起に対応する各位置に係止凹溝部が形成されることもできる。
【0017】
一方、前記バックハウジング部は、外部への付着のために、背面に磁性体が備えられることもできる。
【0018】
このとき、前記磁性体は前記ベース部の背面の内/外側に付けられ、外側の磁性体は前記背面に着脱が可能なように備えられることもできる。
【発明の効果】
【0019】
以上のように、本発明に係る多用途補助ランプによると、OLED照明シート、透明フィルム、およびケーシングプレートの結合によって構成される照明部の薄膜化により、既存の補助ランプに比べて輝度が向上することはもちろん、よりスリムで洗練された多用途補助ランプを提供することができる。
【0020】
また、照明部と一体に結合する回転本体部がベース部と回転可能なようにヒンジ結合することにより、前記ベース部が付着する表面に沿って前記照明部を垂直または水平に回転させる状態を維持することができる上に、屈曲面をもつ前記照明部の形態から、室内の寝室やリビングルームのムードランプとしての使用により適した用途を有することができる。
【0021】
もちろん、本発明に係る多用途補助ランプは、野外キャンプや釣りなどのレジャー用としても、ユーザが所望する用途および位置に合わせて便利に使用することができる。
【0022】
また、照明部の組み立てにおいても、既存の螺子や両面テープなどで部品間を付着する方式を採用するときは、体積ないし厚さが増加し、作業工数が増え、不良率が高いという問題があったが、本発明に係る照明部は、OLED照明シートと透明フィルムをケーシングプレートに嵌め込んだりスライド挿入させるという単純な方法を採択しているため、体積と厚さが減少するのはもちろん、作業工数が大幅に減り、組み立てによる製品の不良率を大きく低減させることができる。
【0023】
なお、OLEDの特性上、既存のフィラメント電球やLEDなどでは実現することができなかった自然光に近い照明色を提供することができ、消費電力も著しく低下することにより、エコロジーな多用途補助ランプを実現することができる。
【0024】
さらに、上述したようなOLED照明シートは、これを曲げて立体的に屈曲した形態でも使用することができるため、凸や凹、または多重曲面などとしても多様に屈曲をもつ照明部を実現できるようになることから、多様なデザインを実現できるという利点をもつ。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の第1実施例に係る多用途補助ランプの斜視図である。
図2図1の多用途補助ランプの側面図である。
図3図1の多用途補助ランプの分解斜視図である。
図4図1の多用途補助ランプの一構成要素である照明部の断面図である。
図5図1の多用途補助ランプの変形例を示した斜視図である。
図6】本発明の第2実施例に係る多用途補助ランプの一構成要素である照明部の断面図である。
図7】本発明の第3実施例に係る多用途補助ランプの一構成要素である照明部の断面図である。
図8】本発明の第4実施例に係る多用途補助ランプの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明の第1実施例に係る多用途補助ランプ1は、図1および図2に示すように、全体的に屈曲面をもつ薄板形態からなる照明部10、この照明部10の下端部に結合して前記照明部10を支持する回転本体部20、この回転本体部20の一端部に結合するベース部30を備えて構成される。
【0027】
照明部10は、図3に示すように、薄膜OLED照明シート11を照明手段として備えており、このOLED照明シート11の前面に重なって面接触する長方形の透明フィルム12を備える。透明フィルム12は、OLED照明シート11から発生する光は通過させ、外部の衝撃からこれを保護する機能を行う。
【0028】
また、照明部10は、OLED照明シート11と透明フィルム12を収容および支持する長方形のケーシングプレート(Casing plate)13をさらに備える。
【0029】
ケーシングプレート13は、OLED照明シート11の背面に面接触した状態で、図4に示すように、その左右側の縁によってOLED照明シート11および透明フィルム12を収容および支持する。
【0030】
具体的に、ケーシングプレート13は、OLED照明シート11の背面(図4では上面)に面接触するバックカバー部13a、このバックカバー部13aの互いに対面する両側面から垂直に突出するサイド突出端部13b、およびこのサイド突出端部13bから内側にバックカバー部13aの正面と平行に延長するガイドアーム部13cを備える。
【0031】
サイド突出端部13bは、上下に積層しているOLED照明シート11と透明フィルム12を側面で支持し、ガイドアーム部13cは、透明フィルム12の表面(図4では底面)の縁を接触支持することにより、上述したガイドアーム部13cおよびバックカバー部13aと共に形成する内部空間において、OLED照明シート11と透明フィルム12が共に収容および支持されるようにする。
【0032】
このようなケーシングプレート13は、圧出アルミニウム圧出によって実現されることができ、照明部10は、前記ケーシングプレート13の長さ方向の一側端部からOLED照明シート11と透明フィルム12を挟む方式によって組み立てることができる。
【0033】
一方、図3に示すように、OLED照明シート11と透明フィルム12を挟んだケーシングプレート13の上下両側の自由端部10aのうち、上側の自由端部10aには細い棒形状の封止プラグ(Plug)14を挟み結合させることにより、ケーシングプレート13に挟まれて収容されたOLED照明シート11と透明フィルム12が前記自由端部10aから外部に露出することを防ぐことができる。
【0034】
下側の自由端部10aは、回転本体部20に挿入締結される。
【0035】
回転本体部20は、上述したような照明部10と結合する反対側の端部がヒンジピン21を媒介としてベース部30に回転可能なように結合する。これにより、ベース部30は、照明部10および回転本体部20に対して回転可能な構造をもつ(図5の(a)参照)。
【0036】
このように回転可能なベース部30の構成により、図5の(b)〜(e)に示すように、底面または壁面のようにベース部が付着ないし支持される対象面に沿って照明部10および回転本体部20を一側または他側に回転させることができるため、携帯用照明ランプ1を多様な形状で実現することができる。
【0037】
ベース部30は、図1図3に示すように、回転本体部20の一側に回転可能に結合し、内部にはOLED照明シート11を駆動するための回路部31およびバッテリ32を収容する。バッテリ32としては、携帯電話などに使用されるものと同じリチウム−イオンバッテリを使用することにより、携帯電話の充電装置をそのまま利用できるようにする。
【0038】
また、ベース部30には、リチウム−イオンバッテリ32への電源供給のためのコネクタ(図示せず)が備えられることにより、電線を通じて外部から電源が供給される状態でも使用できるように備えることもできる。
【0039】
ベース部は、底面を通じて壁や床に面接触することにより、携帯用補助ランプ1の支え台ないし支持体としても機能し、プラスチック射出物によって成形することができる。貫通ホール30aを通じては壁釘を挿入させて固定させることができる。
【0040】
また、図3に示すように、ベース部30は、その底面カバー33の内側および外側に磁石板34、35が備えられることにより、鉄材で形成された外部器物に付着させることもできる。
【0041】
特に、外側の磁石板35の場合には、ベース部30から分離が可能なように備えることにより、テントのような薄い膜を間に置いて内/外側の磁石板34、35を互いに付けることによって携帯用ランプ1を固定させることもできる。
【0042】
本発明の第2実施例に係る多用途補助ランプの照明部10’において、ケーシングプレートは、図6に示すように、バックカバー部14とサイドフレーム部15を備える。
【0043】
バックカバー部14は、OLED照明シート11の背面(図面では上面)に面接触して支持し、サイドフレーム部15は、バックカバー部14の前面(図面では下面)の互いに対面する両側面の縁に付着し、前記前面に向かって垂直に突出し、その内側には前記バックカバー部14の正面(すなわち、前面)によってOLED照明シート11および透明フィルム12の各縁を接触支持する。
【0044】
具体的に、サイドフレーム部15は、バックカバー部14の両側の縁と当接して支持する第1垂直端部15a、OLED照明シート11の両側の縁と当接して支持する第2垂直端部15b、透明フィルム12の両側の縁と当接して支持する第3垂直端部15cが順に形成された、横からみた断面が「T」字の形状をなしている。
【0045】
また、サイドフレーム部15は、上述した第1垂直端部15aと第2垂直端部15bの間に形成される第1水平端部15dによってバックカバー部14の前面縁に付着し、上述した第2垂直端部15bと第3垂直端部15cの間に形成される第2水平端部15eによって透明フィルム12の背面の縁に付着する。
【0046】
ここで、バックカバー部14は、ステンレスまたはカーボン材質で形成されることができ、サイドフレーム部15はアルミニウム射出物で形成されることができる。
【0047】
本発明の第3実施例に係る多用途補助ランプの照明部10’’は、図7に示すように、OLED照明シート11の前面に重なって面接触する透明フィルム12’と、OLED照明シート11と透明フィルム12’を側面で収容および支持する長方形のケーシングプレート13’を備える。
【0048】
透明フィルム12’は、OLED照明シート11の前面(図面では底面)に面接触する前面カバー部12a’と、この前面カバー部12a’の左右両側面から垂直に突出してOLED照明シート11を側面で支持するサイド端部12b’を備える。
【0049】
ケーシングプレート13’は、前記OLED照明シート11の背面(図面では上面)に面接触するバックカバー部13a’と、バックカバー部13a’の互いに対面する両側面から垂直に突出し、前記サイド端部12b’を側面で支持するサイド突出端部13b’を備える。
【0050】
これにより、照明部10’’は、OLED照明シート11、透明フィルム12’、およびケーシングプレート13’の三層だけからなる厚さを有することにより、同じスライド組み立て方式を採用している上述した第1実施例の照明部(図4の10)よりも、さらに薄い照明部を実現することができる。
【0051】
このとき、図7に示すように、透明フィルム12’のサイド端部12b’は、その長さ方向に沿って多数の係止突起(T)が突出形成され、これに対してケーシングプレート13’のサイド突出端部13b’には、前記多数の係止突起(T)に対応する各位置に係止凹溝部(H)が形成されることにより、組み立ての際には互いに締結できるようにする。
【0052】
一方、本発明に係る多用途補助ランプは、照明源であるOLED照明シートのフレキシブル(flexible)な特性により、図8などのように、多重の屈曲面をもつ照明部10を実現することができる。
【0053】
上述した多用途補助ランプは、本発明の理解を助けるための一実施形態に過ぎず、本発明の権利範囲ないし技術的範囲が上述されたものに限定されると理解されてはならない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8