【文献】
今どきのWebアクセス,日経NETWORK 第40号,日本,日経BP社,2003年 7月22日,p.73−75
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0017】
(第1の実施形態)
図1〜
図4を参照して、情報管理サーバ、情報提供システム、情報提供方法、および、情報管理プログラムの第1の実施形態について説明する。
【0018】
[情報提供システムの構成]
図1を参照して、情報提供システムの全体構成について説明する。
図1に示されるように、情報提供システムは、ICタグ10と、ユーザ端末20と、コンテンツ提供サーバ30と、情報管理サーバ40とを含む。ユーザ端末20と、コンテンツ提供サーバ30と、情報管理サーバ40とは、インターネット等のネットワークNWに接続されて、相互にデータを送信および受信する。
【0019】
ICタグ10は、ICチップやアンテナを備え、近距離無線通信によるデータの送受信が可能な装置である。ICタグ10の備えるICチップは、タグ情報Itを記憶している。ICタグ10が有するタグ情報Itは、当該ICタグ10に固有の情報であって、ICタグ10ごとに割り当てられている。第1の実施形態において、タグ情報Itは、情報管理サーバ40におけるアクセス先を示すアドレスとしてのURL(ユニフォーム・リソース・ロケータ)に具体化される。
【0020】
ICタグ10は、例えば、街頭や駅や商業施設に設置されるスマートポスターやデジタルサイネージ等の広告媒体に埋め込まれている。あるいは、ICタグ10は、広告が付随しない状態で、情報提供システムの利用方法や提供されるコンテンツの内容等が示された案内とともに、街頭や駅や商業施設等の所定の場所に設置されてもよい。またあるいは、ICタグ10は、書籍やCD等の物品に貼り付けられていてもよい。
【0021】
なお、タグ情報Itは、複数のICタグ10の各々に共通する情報であってもよく、例えば、同一の商品を掲載する複数の広告媒体では、複数のICタグ10の各々は、共通する1つのタグ情報Itを有していてもよい。
【0022】
ユーザ端末20は、近距離無線通信機能、ネットワークNWへの接続機能、および、ウェブサイトの閲覧機能を備える端末である。また、ユーザ端末20は、ユーザ端末20にて設定されている表示言語の種類を示す言語情報Igを有している。表示言語は、ユーザ端末20の操作に際してユーザ端末20の有する表示部に表示される文字情報を表す言語である。こうしたユーザ端末20は、例えば、NFC(ニア・フィールド・コミュニケーション)に対応したスマートフォンに具体化される。
【0023】
ユーザ端末20は、ICタグ10に割り当てられたタグ情報ItをICタグ10から非接触で読み取り、読み取られたタグ情報Itに基づいて情報管理サーバ40にアクセスする。このとき、ユーザ端末20は、付加情報として言語情報Igを情報管理サーバ40に送信する。そして、ユーザ端末20は、情報管理サーバ40から、コンテンツ情報Icを受信し、受信した情報に基づいてコンテンツ提供サーバ30にアクセスする。なお、ネットワークNWには、こうした複数のユーザ端末20が接続される。
【0024】
コンテンツ提供サーバ30は、コンテンツを提供するウェブサイトを構築している。コンテンツ提供サーバ30が提供するコンテンツには、ウェブサイト上で提供される文字情報や静止画や動画や音声が含まれる。コンテンツは、例えば、ICタグ10が備えられた広告媒体の掲載内容に関連する情報やICタグ10が備えられた物品に関連する情報に具体化される。コンテンツ提供サーバ30は、ユーザ端末20からのアクセスに応じて、コンテンツをユーザ端末20に送信する。なお、ネットワークNWには、相互に異なるコンテンツを提供する複数のコンテンツ提供サーバ30がコンテンツの提供元として接続されてもよい。
【0025】
情報管理サーバ40は、ユーザ端末20からのアクセスに応じて、ユーザ端末20から受信した言語情報Igに基づき、コンテンツの提供元を示すコンテンツ情報Icを特定する。そして、情報管理サーバ40は、特定されたコンテンツ情報Icをユーザ端末20に送信する。第1の実施形態において、コンテンツ情報Icは、コンテンツ提供サーバ30におけるアクセス先を示すアドレスとしてのURLに具体化される。
【0026】
[情報管理サーバの構成]
図2および
図3を参照して、情報管理サーバ40の構成について説明する。
図2に示されるように、情報管理サーバ40は、通信部41と、制御部42と、記憶部43とを備えている。
【0027】
通信部41は、情報管理サーバ40とユーザ端末20との接続処理を実行する。また、通信部41は、受信部、取得部、および出力部として機能し、情報管理サーバ40とユーザ端末20との間でデータの送信および受信を行う。
【0028】
制御部42は、CPUを含み、記憶部43に記憶されたプログラムやデータに基づいて、通信部41における通信の制御や記憶部43における情報の読み出しを含め、各種の演算処理や情報管理サーバ40の各部の制御を行う。
【0029】
制御部42は、情報提供システムによる情報提供方法を実現する構成の一部として、情報特定部42aを備えている。情報特定部42aは、通信部41が受信したユーザ端末20からのリクエストに応じ、ユーザ端末20から受信した言語情報Igを用いて、記憶部43に記憶された対応コンテンツデータ43aにてタグ情報Itと対応付けられている複数のコンテンツ情報Icの中から1つのコンテンツ情報Icを特定する。特定されたコンテンツ情報Icは、通信部41からユーザ端末20に出力される。
【0030】
記憶部43は、制御部42の処理に必要なプログラムやデータを一時的あるいは永続的に記憶する。こうしたデータの一例として、記憶部43は、上記の対応コンテンツデータ43aを記憶している。対応コンテンツデータ43aでは、タグ情報Itとコンテンツ情報Icと言語情報Igとが互いに対応付けられている。
【0031】
なお、制御部42の情報特定部42aとしての機能は、複数のCPUやメモリ等の各種のハードウェアによって具体化されてもよく、共通する1つのハードウェアに複数の機能を与えるソフトウェアによって具体化されてもよい。こうしたソフトウェアは、情報管理プログラムとして、記憶部43に記憶される。
【0032】
図3を参照して、ICタグ10が有するタグ情報Itと、対応コンテンツデータ43aを構成するコンテンツ情報Icおよび言語情報Igの対応関係について説明する。
図3に示されるように、タグの識別情報がタグIDとして設定され、1つのタグIDには、1つのタグ情報Itが対応付けられている。また、対応コンテンツデータ43aにおいて、コンテンツ情報Icおよび言語情報Igは、タグ情報Itに対応付けられる状態で記憶されている。1つのタグ情報Itには、1つのコンテンツ情報Icと1つの言語情報Igとからなる情報の組が複数対応付けられている。記憶部43は、1以上のタグ情報Itについて、対応コンテンツデータ43aを記憶している。
【0033】
例えば、「001」のタグIDを有するICタグ10には、タグ情報Itとして「http://△△/abc」が記憶されている。すなわち、「001」というタグIDは、「http://△△/abc」というタグ情報Itと対応付けられている。ここで、タグ情報ItとしてのURLのうち、「△△」は、情報管理サーバ40のドメイン名を示す。また、「abc」は、情報管理サーバ40内におけるファイルのパス名を示す。すなわち、「001」のタグIDには、情報管理サーバ40の「abc」に対応するファイルをアクセス先として指定する情報が対応付けられている。
【0034】
そして、タグ情報Itにて指定されるアクセス先のファイル、すなわち「abc」に対応するファイルには、「Aコンテンツ」を提供するコンテンツ提供サーバ30のURLであるコンテンツ情報Icと日本語を示す言語情報Igとが互いに対応付けられて記憶されている。さらに、「abc」に対応するファイルには、「Bコンテンツ」を提供するコンテンツ提供サーバ30のURLであるコンテンツ情報Icと英語を示す言語情報Igとが互いに対応付けられて記憶され、「Cコンテンツ」を提供するコンテンツ提供サーバ30のURLであるコンテンツ情報Icと中国語を示す言語情報Igとが互いに対応付けられて記憶されている。「Aコンテンツ」は日本語で表示されるコンテンツであり、「Bコンテンツ」は英語で表示されるコンテンツであり、「Cコンテンツ」は中国語で表示されるコンテンツである。これらのコンテンツは、「http://△△/abc」というタグ情報Itが記憶されているICタグ10が備えられた広告媒体や物品に関連するコンテンツであって、コンテンツにおける表示言語以外の内容は同一であってもよいし異なっていてもよい。
【0035】
このように、1つのタグ情報Itには、複数の互いに異なるコンテンツ情報Icと複数の互いに異なる言語情報Igとが対応付けられており、1つのコンテンツ情報Icには1つの言語情報Igが対応付けられている。そして、コンテンツ情報Icは、そのコンテンツ情報Icに対応付けられている言語情報Igが示す言語によって表示されるコンテンツの提供元を示す情報である。
【0036】
なお、1つのタグ情報Itに対応付けられる言語情報Igとコンテンツ情報Icの組は、2以上であればよく、その数は限定されない。また、言語情報Igが示す言語は、上述の例に限らず、いずれの言語であってもよい。
【0037】
[情報提供システムの作用]
図4を参照して、情報提供システムによるコンテンツの提供の手順について説明する。
まず、コンテンツを取得したいユーザによって、ユーザ端末20における近距離無線通信によるデータの読み取り部がICタグ10にかざされる。これにより、ICタグ10に記憶されているタグ情報Itが、ユーザ端末20に読み取られる(ステップS10)。タグ情報Itが読み取られると、ユーザ端末20は、タグ情報Itによって特定される情報管理サーバ40のアクセス先に対するリクエストを情報管理サーバ40に送信する(ステップS11)。このとき、ユーザ端末20は、ユーザ端末20が有する言語情報Igを情報管理サーバ40に送信する。こうして、情報管理サーバ40は、アクセス先として指定された態様でユーザ端末20からタグ情報Itを受け取り、かつ、ユーザ端末20から言語情報Igを取得する。
【0038】
情報管理サーバ40の情報特定部42aは、ユーザ端末20からのリクエストに応じ、記憶部43に記憶されている対応コンテンツデータ43aを参照して、指定されたアクセス先に記憶される複数のコンテンツ情報Icの中から、ユーザ端末20から受信した言語情報Igと対応付けられているコンテンツ情報Icを特定する(ステップS12)。そして、情報特定部42aは、通信部41を介して、特定されたコンテンツ情報Icをレスポンスとしてユーザ端末20に送信する。これにより、ICタグ10が有するタグ情報Itおよびユーザ端末20が有する言語情報Igに情報管理サーバ40にて対応付けられているコンテンツ情報Icがユーザ端末20に送信される(ステップS13)。
【0039】
なお、ユーザ端末20から受信した言語情報Igが、タグ情報Itに対応付けられている言語情報Igの中に存在しない言語情報Igであった場合、情報特定部42aは、例えば英語で表示されるコンテンツに対応するコンテンツ情報Ic等、予め決められたコンテンツ情報Icを特定してユーザ端末20に送信する。あるいは、情報管理サーバ40は、コンテンツを提供できない旨の通知をユーザ端末20に送信してもよい。
【0040】
情報管理サーバ40からコンテンツ情報Icを受信すると、ユーザ端末20は、コンテンツ情報Icによって特定されるコンテンツ提供サーバ30のアクセス先に対するリクエストをコンテンツ提供サーバ30に送信する(ステップS14)。
【0041】
コンテンツ提供サーバ30は、ユーザ端末20からのリクエストに応じ、レスポンスとしてコンテンツをユーザ端末20に送信する(ステップS15)。コンテンツ提供サーバ30からコンテンツを受信すると、ユーザ端末20は、受信したコンテンツを表示部に表示する(ステップS16)。これにより、ユーザ端末20にて設定されている表示言語によって表示されるコンテンツが、ユーザに提供される。
【0042】
このように、情報管理サーバ40では、1つのタグ情報Itに複数のコンテンツ情報Icが対応付けられ、コンテンツ情報Icの各々には、言語情報Igが対応付けられている。そして、情報管理サーバ40は、ユーザ端末20から受け取ったタグ情報Itおよび言語情報Igに合致するタグ情報Itおよび言語情報Igに対応付けられているコンテンツ情報Icを特定して、ユーザ端末20へコンテンツ情報Icを送信する。これにより、ユーザ端末20は、コンテンツ情報Icを利用して、コンテンツの提供を受けることができる。
【0043】
すなわち、情報管理サーバ40からユーザ端末20に送信されるコンテンツ情報Icは、タグ情報Itに対応付けられた複数のコンテンツ情報Icの中から選択され、選択されるコンテンツ情報Icは、情報管理サーバ40がユーザ端末20から取得した言語情報Igに応じて変わる。その結果、同一のICタグ10からタグ情報Itが読み取られた場合でも、ユーザ端末20の有する言語情報Igによって、情報管理サーバ40から出力されるコンテンツ情報Icは変わる。互いに異なるコンテンツ情報Icの出力を受けたユーザ端末20は、それぞれのコンテンツ情報Icを利用して、互いに異なるコンテンツの提供を受けることができる。
【0044】
したがって、このようなタグ情報Itとコンテンツ情報Icと言語情報Igとの管理によって、1つのICタグ10を通じて互いに異なるコンテンツを提供することを可能とするように、情報を管理することができる。
【0045】
また、ICタグ10とコンテンツとの対応付けが、情報管理サーバ40にてまとめて管理される。そのため、ICタグ10がタグ情報Itとしてコンテンツ提供サーバ30のアドレスを有する場合のように、ICタグ10にてICタグ10とコンテンツとが対応付けられ、ICタグ10とコンテンツとの対応付けがICタグ10ごとに管理される形態と比較して、ICタグ10とコンテンツとの対応付けの管理が容易になる。例えば、ICタグ10を通じて提供されるコンテンツを確認する際にも、ICタグ10の設置場所への移動や設置場所でのタグ情報Itの取得を行わずとも、情報管理サーバ40が有する対応コンテンツデータ43aの確認によってコンテンツの確認が可能であるため、確認作業に要する労力が軽減される。
【0046】
また、第1の実施形態では、タグ情報Itに対応付けられた複数のコンテンツ情報Icの中から1つのコンテンツ情報Icを特定するために用いられる付加情報として、言語の種類を示す言語情報Igが用いられている。対応コンテンツデータ43aを用いて行われる照合の照合元となる言語情報Ig、すなわち情報管理サーバ40が取得する言語情報Igは、ユーザ端末20にて設定されている表示言語の種類を示す言語情報Igである。そして、照合先となる言語情報Ig、すなわち対応コンテンツデータ43aに含まれる言語情報Igには、その言語情報Igが示す言語にて表示されるコンテンツの提供元を示すコンテンツ情報Icが対応付けられている。
【0047】
したがって、情報管理サーバ40から出力されるコンテンツ情報Icは、タグ情報Itを読み取ったユーザ端末20にて設定されている表示言語によって表示されるコンテンツに対応する。すなわち、ユーザ端末20は、ICタグ10を通じて、ユーザ端末20にて設定されている表示言語によって表示されるコンテンツを取得できる。それゆえ、ユーザは、ユーザ端末20にて使い慣れている言語で表示されるコンテンツを取得できるため、ユーザの利便性が高められる。特に、複数の国の人々が訪れる観光地や催事場にて、第1の実施形態の情報提供システムが用いられると、その有効性が高められる。
【0048】
以上説明したように、第1の実施形態によれば、以下に列挙する効果が得られる。
(1)情報管理サーバ40は、ユーザ端末20が受信したタグ情報Itに対応付けられている複数のコンテンツ情報Icの中から、情報管理サーバ40が取得した付加情報に対応付けられている1つのコンテンツ情報Icを特定して出力する。したがって、付加情報に応じて、互いに異なるコンテンツ情報Icが出力される。情報の出力を受けた装置は、付加情報に応じた互いに異なるコンテンツ情報Icを利用することができる。結果として、1つのICタグ10を通じて互いに異なるコンテンツを提供することを可能とするように、情報を管理することができる。
【0049】
(2)付加情報として言語情報Igが用いられ、情報管理サーバ40が取得する言語情報Igは、ユーザ端末20にて設定されている表示言語の種類を示す言語情報Igであり、情報管理サーバ40にてタグ情報Itに対応付けられているコンテンツ情報Icは、当該コンテンツ情報Icに対応付けられている言語情報Igが示す言語にて表示されるコンテンツの提供元を示す情報である。したがって、情報管理サーバ40から出力されるコンテンツ情報Icは、タグ情報Itを読み取ったユーザ端末20にて設定されている表示言語によって表示されるコンテンツの提供元を示す情報である。出力されたコンテンツ情報Icを利用することにより、ユーザ端末20は、ICタグ10を通じて、ユーザ端末20にて設定されている表示言語によって表示されるコンテンツを取得できるため、ユーザの利便性が高められる。
【0050】
(第2の実施形態)
図5〜
図8を参照して、情報管理サーバ、情報提供システム、情報提供方法、および、情報管理プログラムの第2の実施形態について説明する。以下では、第1の実施形態との相違点を中心に説明し、第1の実施形態と同様の構成については同じ符号を付してその説明を省略する。
【0051】
[情報提供システムの構成]
図5を参照して、情報提供システムの全体構成について説明する。
図5に示されるように、情報提供システムは、ICタグ10、ユーザ端末20、コンテンツ提供サーバ30、および、情報管理サーバ40に加えて、表示装置50を含む。表示装置50は、ネットワークNWに接続されて、情報管理サーバ40と相互にデータを送信および受信する。
【0052】
表示装置50は、大型の表示部を有し、ネットワークNWへの接続機能と表示部への画像等の表示機能とを備える。表示装置50は、例えばデジタルサイネージ等に具体化され、街頭や駅や商業施設等に設置される。表示装置50は、情報管理サーバ40からの指示に従い、情報管理サーバ40から予め受信した表示データを用いて、文字情報や静止画や動画等を表示部に表示する。
【0053】
ICタグ10は、第1の実施形態と同様の構成を有する装置であって、タグ情報Itとして、情報管理サーバ40におけるアクセス先を示すアドレスとしてのURLを記憶している。ICタグ10は、表示装置50ごとに割り当てられ、表示装置50を視認可能な位置に設置される。表示装置50を視認可能な位置であれば、ICタグ10は、表示装置50に設けられてもよいし、表示装置50から離れた場所に設置されてもよい。
【0054】
ユーザ端末20は、第1の実施形態と同様の構成を有する端末であるが、第2の実施形態では、情報提供システムによるコンテンツの提供に際して言語情報Igは用いられないため、ユーザ端末20は言語情報Igを有していなくてもよい。
【0055】
情報管理サーバ40は、ユーザ端末20からのアクセスに応じて、情報管理サーバ40が取得した付加情報としての時刻情報Imに基づき、コンテンツの提供元を示すコンテンツ情報Icを特定する。そして、情報管理サーバ40は、特定されたコンテンツ情報Icをユーザ端末20に送信する。また、情報管理サーバ40は、表示装置50における表示内容を時刻に応じて制御する。
【0056】
なお、コンテンツ提供サーバ30は、第1の実施形態と同様の構成を有する。
[情報管理サーバの構成]
図6および
図7を参照して、情報管理サーバ40の構成について説明する。
【0057】
図6に示されるように、情報管理サーバ40は、通信部41と、制御部42と、記憶部43と、時計部44とを備えている。
通信部41は、情報管理サーバ40とユーザ端末20あるいは表示装置50との接続処理を実行する。また、通信部41は、受信部および出力部として機能し、情報管理サーバ40とユーザ端末20あるいは表示装置50との間でデータの送信および受信を行う。
【0058】
制御部42は、情報特定部42aに加えて、表示制御部42bを備えている。
情報特定部42aは、取得部を兼ね、通信部41がユーザ端末20からのリクエストを受けたとき、時計部44から時刻情報Imを取得する。そして、情報特定部42aは、取得した時刻情報Imを用いて、記憶部43に記憶された対応コンテンツデータ43aにてタグ情報Itと対応付けられている複数のコンテンツ情報Icの中から1つのコンテンツ情報Icを特定する。特定されたコンテンツ情報Icは、通信部41からユーザ端末20に出力される。
【0059】
表示制御部42bは、記憶部43に記憶された表示装置配信データ43bに含まれる表示データを、通信部41を介して表示装置50に送信する。送信される表示データには、複数の表示内容に相当する表示データが含まれる。また、表示制御部42bは、時計部44から時刻情報Imを定期的に取得し、時刻情報Imが所定の時刻を示すときに、表示装置50に対して、表示装置50に送信した表示データのうちの所定の表示データを用いて表示を行うことを指示する信号を、通信部41を介して送信する。このように、表示制御部42bは、予め複数の表示内容に相当する表示データを表示装置50に送信し、表示装置50にて用いられる表示データを時刻に応じて指示することによって、表示装置50の表示内容を時刻に応じて制御する。
【0060】
記憶部43は、対応コンテンツデータ43aと表示装置配信データ43bとを記憶している。対応コンテンツデータ43aでは、タグ情報Itとコンテンツ情報Icと時刻情報Imとが互いに対応付けられている。表示装置配信データ43bは、表示装置50に配信される文字情報や動画等のデータである表示データから構成されている。
【0061】
時計部44は、時刻を計測し、計測した時刻を情報特定部42aや表示制御部42bに出力する。
なお、制御部42の情報特定部42aおよび表示制御部42bとしての機能は、複数のCPUやメモリ等の各種のハードウェアによって具体化されてもよく、共通する1つのハードウェアに複数の機能を与えるソフトウェアによって具体化されてもよい。こうしたソフトウェアは、情報管理プログラムとして、記憶部43に記憶される。
【0062】
図7を参照して、ICタグ10が有するタグ情報Itと、対応コンテンツデータ43aを構成するコンテンツ情報Icおよび時刻情報Imの対応関係について説明する。
図7に示されるように、対応コンテンツデータ43aにおいて、コンテンツ情報Icと、時刻情報Imを導く設定時間とは、タグ情報Itに対応付けられる状態で記憶されている。設定時間は、特定の時刻から特定の時刻までの時間の範囲を示す情報である。1つのタグ情報Itには、複数のコンテンツ情報Icが対応付けられ、1つのコンテンツ情報には、1以上の設定時間が対応付けられている。記憶部43は、1以上のタグ情報Itについて、対応コンテンツデータ43aを記憶している。
【0063】
例えば、「001」というタグIDは、「http://△△/abc」というタグ情報Itと対応付けられている。そして、タグ情報Itにて指定されるアクセス先のファイル、すなわち「abc」に対応するファイルには、「Dコンテンツ」を提供するコンテンツ提供サーバ30のURLであるコンテンツ情報Icと「0:00〜10:59」を示す設定時間とが互いに対応付けられて記憶されている。すなわち、「Dコンテンツ」に対応するコンテンツ情報Icには、「0:00〜10:59」に含まれる時刻を示す時刻情報Imが対応付けられている。「Dコンテンツ」は「0:00〜10:59」の時間帯に、「http://△△/abc」というタグ情報Itを有するICタグ10が割り当てられている表示装置50に表示される内容に関連するコンテンツである。
【0064】
さらに、「abc」に対応するファイルには、「Eコンテンツ」を提供するコンテンツ提供サーバ30のURLであるコンテンツ情報Icと「11:00〜14:59」を示す設定時間とが互いに対応付けられて記憶され、「Fコンテンツ」を提供するコンテンツ提供サーバ30のURLであるコンテンツ情報Icと「15:00〜23:59」を示す設定時間とが互いに対応付けられて記憶されている。すなわち、「Eコンテンツ」に対応するコンテンツ情報Icには、「11:00〜14:59」に含まれる時刻を示す時刻情報Imが対応付けられ、「Fコンテンツ」に対応するコンテンツ情報Icには、「15:00〜23:59」に含まれる時刻を示す時刻情報Imが対応付けられている。「Eコンテンツ」は「11:00〜14:59」の時間帯に、「http://△△/abc」というタグ情報Itを有するICタグ10が割り当てられている表示装置50に表示される内容に関連するコンテンツであり、「Fコンテンツ」は「15:00〜23:59」の時間帯に、「http://△△/abc」というタグ情報Itを有するICタグ10が割り当てられている表示装置50に表示される内容に関連するコンテンツである。
【0065】
このように、1つのタグ情報Itには、複数の互いに異なるコンテンツ情報Icが対応付けられており、1つのコンテンツ情報Icには1つの設定時間に含まれる1以上の時刻情報Imが対応付けられている。なお、1つのタグ情報Itに対応付けられるコンテンツ情報Icは、2以上であればよく、その数は限定されない。また、同一のタグ情報Itに対応付けられる複数の設定時間に、同一の時刻情報Imが含まれない態様であれば、1つのコンテンツ情報Icに複数の設定時間が対応付けられてもよい。
【0066】
ここで、
図7に例示されるように、「http://△△/abc」というタグ情報Itに、「0:00〜10:59」、「11:00〜14:59」、「15:00〜23:59」という3つの設定時間が対応付けられ、それぞれの設定時間がコンテンツ情報Icに対応付けられているとき、表示制御部42bは、「http://△△/abc」というタグ情報Itを有するICタグ10が割り当てられている表示装置50に表示される表示内容を、上記3つの設定時間ごとに切り替える。具体的には、表示制御部42bは、上記3つの設定時間のそれぞれの開始に合わせて、該当する表示装置50に対して、表示に用いられる表示データを切り替えることを指示する。表示制御部42bが、切り替え後の表示データとして指示する表示データは予め設定されており、それぞれの設定時間に対応付けられるコンテンツ情報Icが、その設定時間での表示装置50の表示内容に関連するコンテンツの提供元を示す情報とされる。
【0067】
このように、表示装置50にて互いに異なる表示内容が表示される期間の各々と、その表示装置50に割り当てられているICタグ10が有するタグ情報Itに対応付けられる設定時間の各々との範囲が合わせられている。そして、各設定時間に対応付けられるコンテンツ情報Icに対応するコンテンツは、その時間帯での表示装置50の表示内容に関連するコンテンツである。
【0068】
[情報提供システムの作用]
図8を参照して、情報提供システムによるコンテンツの提供の手順について説明する。
まず、表示装置50を見ているユーザによって、ユーザ端末20における近距離無線通信によるデータの読み取り部がICタグ10にかざされる。これにより、ICタグ10に記憶されているタグ情報Itが、ユーザ端末20に読み取られる(ステップS20)。タグ情報Itが読み取られると、ユーザ端末20は、タグ情報Itによって特定される情報管理サーバ40のアクセス先に対するリクエストを情報管理サーバ40に送信する(ステップS21)。こうして、情報管理サーバ40は、アクセス先として指定された態様で、ユーザ端末20からタグ情報Itを受け取る。
【0069】
ユーザ端末20からのリクエストを受信すると、情報管理サーバ40の情報特定部42aは、時計部44から現在時刻を示す時刻情報Imを取得する(ステップS22)。そして、情報特定部42aは、対応コンテンツデータ43aを参照して、指定されたアクセス先に記憶される複数のコンテンツ情報Icの中から、時計部44から取得した時刻情報Imと対応付けられているコンテンツ情報Icを特定する(ステップS23)。そして、情報特定部42aは、通信部41を介して、特定されたコンテンツ情報Icをレスポンスとしてユーザ端末20に送信する。これにより、ICタグ10が有するタグ情報It、および、情報管理サーバ40がユーザ端末20からのリクエストを受信した時刻を示す時刻情報Imに、情報管理サーバ40にて対応付けられているコンテンツ情報Icがユーザ端末20に送信される(ステップS24)。
【0070】
情報管理サーバ40からコンテンツ情報Icを受信すると、ユーザ端末20は、コンテンツ情報Icによって特定されるコンテンツ提供サーバ30のアクセス先に対するリクエストをコンテンツ提供サーバ30に送信する(ステップS25)。
【0071】
コンテンツ提供サーバ30は、ユーザ端末20からのリクエストに応じ、レスポンスとしてコンテンツをユーザ端末20に送信する(ステップS26)。コンテンツ提供サーバ30からコンテンツを受信すると、ユーザ端末20は、受信したコンテンツを表示部に表示する(ステップS27)。これにより、コンテンツがユーザに提供される。提供されるコンテンツは、ユーザ端末20によってタグ情報Itが読み取られたICタグ10が割り当てられている表示装置50にて表示されている表示内容に関連するコンテンツである。すなわち、ユーザは、ユーザが見ている表示装置50の表示内容に関連するコンテンツを取得できる。
【0072】
このように、情報管理サーバ40では、1つのタグ情報Itに複数のコンテンツ情報Icが対応付けられ、コンテンツ情報Icの各々には、時刻情報Imが対応付けられている。そして、情報管理サーバ40は、ユーザ端末20から受け取ったタグ情報Itと情報管理サーバ40が取得した時刻情報Imとに合致するタグ情報Itおよび時刻情報Imに対応付けられているコンテンツ情報Icを特定して、ユーザ端末20へコンテンツ情報Icを送信する。これにより、ユーザ端末20は、コンテンツ情報Icを利用して、コンテンツの提供を受けることができる。
【0073】
すなわち、第2の実施形態においても、情報管理サーバ40からユーザ端末20に送信されるコンテンツ情報Icは、タグ情報Itに対応付けられた複数のコンテンツ情報Icの中から選択され、選択されるコンテンツ情報Icは、情報管理サーバ40が取得した時刻情報Imに応じて変わる。その結果、同一のICタグ10からタグ情報Itが読み取られた場合でも、時刻によって、情報管理サーバ40から出力されるコンテンツ情報Icは変わる。互いに異なるコンテンツ情報Icの出力を受けたユーザ端末20は、それぞれのコンテンツ情報Icを利用して、互いに異なるコンテンツの提供を受けることができる。
【0074】
したがって、このようなタグ情報Itとコンテンツ情報Icと時刻情報Imとの管理によって、1つのICタグ10を通じて互いに異なるコンテンツを提供することを可能とするように、情報を管理することができる。
【0075】
また、第2の実施形態では、タグ情報Itに対応付けられた複数のコンテンツ情報Icの中から1つのコンテンツ情報Icを特定するために用いられる付加情報として、時刻を示す時刻情報Imが用いられている。対応コンテンツデータ43aを用いて行われる照合の照合元となる時刻情報Im、すなわち情報管理サーバ40が取得する時刻情報Imは、現在時刻を示す時刻情報Imである。そして、照合先となる時刻情報Im、すなわち対応コンテンツデータ43aに含まれる時刻情報Imに対応付けられるコンテンツ情報Icは、その時刻情報Imが示す時刻に、その時刻情報Imが対応付けられているタグ情報Itを有するICタグ10が割り当てられている表示装置50にて表示される内容に関連するコンテンツの提供元を示す。
【0076】
したがって、情報管理サーバ40から出力されるコンテンツ情報Icは、タグ情報Itが読み取られたICタグ10が割り当てられている表示装置50におけるその時刻での表示内容に関連するコンテンツに対応する。そして、表示装置50の表示内容は情報管理サーバ40によって制御されている。すなわち、表示装置50での表示内容と提供されるコンテンツとの双方が情報管理サーバ40にて管理され、表示装置50での表示内容と提供されるコンテンツとが連動している。
【0077】
その結果、ユーザ端末20は、ICタグ10を通じて、そのICタグ10が割り当てられている表示装置50のその時刻での表示内容に関連するコンテンツを取得できる。それゆえ、ユーザは視聴中の表示装置50の表示内容に関連するコンテンツを取得できるため、表示内容の切り替わりに応じてユーザに適切なコンテンツが提供される。
【0078】
以上説明したように、第2の実施形態によれば、第1の実施形態の(1)の効果に加え、以下の効果が得られる。
(3)付加情報として時刻情報Imが用いられ、情報管理サーバ40が取得する時刻情報Imは、現在時刻を示す時刻情報Imである。また、情報管理サーバ40にてタグ情報Itに対応付けられているコンテンツ情報Icは、当該コンテンツ情報Icに対応付けられている時刻情報Imが示す時刻における表示装置50の表示内容に関連するコンテンツの提供元を示す情報である。したがって、情報管理サーバ40から出力されるコンテンツ情報Icは、タグ情報Itが読み取られたICタグ10が割り当てられている表示装置50におけるその時刻での表示内容に関連するコンテンツの提供元を示す情報である。出力されたコンテンツ情報Icを利用することにより、ユーザ端末20は、ICタグ10を通じて、表示装置50のその時刻での表示内容に関連するコンテンツを取得できるため、表示内容の切り替わりに応じてユーザに適切なコンテンツが提供される。
【0079】
(変形例)
上記各実施形態は、以下のように変更して実施することが可能である。
・第2の実施形態において、ユーザ端末20がタグ情報Itを読み取った時刻が、当該ユーザ端末20から情報管理サーバ40に時刻情報Imとして送信され、情報管理サーバ40は、受信された時刻情報Imを用いてコンテンツ情報Icを特定してもよい。この場合、通信部41が取得部として機能する。
【0080】
・第2の実施形態において、表示制御部42bは、予め複数の表示内容に相当する表示データを表示装置50に送信することに代えて、設定時間の開始の度に、互いに異なる表示データを表示装置50に送信してもよい。要は、表示装置50の表示内容が時刻に応じて制御可能であればよい。
【0081】
・第2の実施形態において、ICタグ10は表示装置50に割り当てられず、タグ情報Itに対応付けられているコンテンツ情報Icは、表示装置50の表示内容とは関連しないコンテンツの提供元を示す情報であってもよい。要は、表示装置50の表示内容と提供されるコンテンツとは連動せず、提供されるコンテンツが時刻に応じて変わる構成であってもよい。こうした構成によっても、上記(1)の効果は得られる。
【0082】
・付加情報は、言語情報Igや時刻情報Imに限られず、情報管理サーバ40が、タグ情報Itの取得に伴って、情報管理サーバ40とは異なる装置あるいは情報管理サーバ40内から取得可能な情報であればよい。例えば、付加情報は、ユーザ端末20が有するOSの種類や、スマートフォンあるいはタブレット端末といった端末の種別等、ユーザ端末20の機種に関する情報であってもよい。また、付加情報は、ユーザに割り当てられたユーザの識別情報であってもよい。例えば、会員が複数の階級のいずれかに分類される会員制のサービスにて会員に割り当てられた会員IDがユーザの識別情報とされ、対応コンテンツデータ43aでは最上級の階級に属する会員の会員IDと特別なコンテンツのコンテンツ情報Icとが対応付けられる等により、ユーザが会員として属する階級に応じたコンテンツが提供されてもよい。ユーザの識別情報は、ユーザ端末20がタグ情報Itを読み取る度にユーザによってユーザ端末20に入力されてもよいし、ユーザ端末20に記憶されていてもよい。
【0083】
また例えば、情報管理サーバ40は、タグ情報Itを取得して情報管理サーバ40にアクセスしたユーザ端末20の識別情報や、アクセス回数等の情報を履歴データとして記憶し、記憶されたアクセス回数が付加情報として用いられてもよい。また、1つのコンテンツ情報Icに、互いに異なる種類の複数の付加情報が対応付けられていてもよい。要は、1つのタグ情報Itに対応付けられている複数のコンテンツ情報Icの中から1つのコンテンツ情報Icが特定可能なように、各コンテンツ情報Icに付加情報が対応付けられていればよい。
【0084】
・情報管理サーバ40が取得した付加情報が、タグ情報Itに対応付けられている付加情報の中に存在しない付加情報である場合、情報管理サーバ40は、ユーザ端末20に対してエラー通知を送信してもよいし、取得した付加情報をタグ情報Itに対応付けられている付加情報うちの所定の付加情報とみなして処理をしてもよい。また、ユーザ端末20は、付加情報が存在しない場合に送信するコンテンツ情報Icとして予め設定されているコンテンツ情報Icをユーザ端末20に送信してもよい。
【0085】
・ICタグ10は、タグIDのみを記憶し、情報管理サーバ40の記憶部43は、コンテンツ情報Icと付加情報とをタグIDに対応付けて記憶してもよい。この構成にて、ユーザ端末20によって読み取られたICタグ10のタグIDは、ユーザ端末20から情報管理サーバ40に送信され、情報管理サーバ40は、受信されたタグIDと情報管理サーバ40が取得した付加情報とに対応付けられるコンテンツ情報Icを特定する。要するに、ICタグ10が有するタグ情報Itは、URLに限らず、当該タグに固有の情報であって、タグごとに割り当てられた情報であればよい。そして、情報管理サーバ40の記憶部43は、複数のコンテンツ情報Icと、コンテンツ情報Icの各々に対応付けられた付加情報とを、1つのタグ情報Itに対応付けて記憶する構成であればよい。
【0086】
・コンテンツ情報Icは、コンテンツの提供元に関する情報であればよく、多数のコンテンツの中から推薦されるコンテンツを選定し、当該コンテンツの提供元を示す推薦コンテンツ情報を動的に作成するサーバである推薦コンテンツ選定サーバのアドレスであってもよい。例えば、情報管理サーバ40が、上述のように履歴データを記憶し、タグ情報Itと付加情報とに基づいて特定したコンテンツ情報Icが、推薦コンテンツ選定サーバのアドレスであるときに、推薦コンテンツ選定サーバに向けて履歴データを送信する。そして、推薦コンテンツ選定サーバは、履歴データを利用して推薦されるコンテンツを選定し、選定されたコンテンツを提供するサーバのURLを推薦コンテンツ情報としてユーザ端末20に送信する。ユーザ端末20は推薦コンテンツ情報に基づいてコンテンツ提供サーバ30にアクセスし、コンテンツの提供を受ける。これらの場合、情報管理サーバ40の制御部42は出力部として機能し、タグ情報Itに基づいて特定したコンテンツ情報Icを通信部41に出力する。
【0087】
こうした構成によれば、例えば、付加情報が言語情報Igであるときには、言語情報Igに基づいて特定されるコンテンツ情報Icが、その言語情報Igが示す言語にて表示されるコンテンツの中から推薦されるコンテンツを選定する推薦コンテンツ選定サーバのアドレスとされる。これにより、ユーザは、推薦されるコンテンツとして、ユーザ端末20にて設定されている表示言語によって表示されるコンテンツを取得できる。また、例えば、付加情報が時刻情報Imである時には、時刻情報Imに基づいて特定されるコンテンツ情報Icが、ある時刻には特定のコンテンツの提供元であるサーバのアドレスとされ、ある時刻には推薦コンテンツサーバのアドレスとされる。これにより、ユーザには、ある時刻には特定のコンテンツが提供され、ある時刻には、推薦コンテンツ選定サーバによって選定されたコンテンツが提供される。
【0088】
・上記実施形態では、ICチップを備えたICタグ10と、非接触でICタグ10の有する情報を読み取るユーザ端末20とを用いたが、これに代えて、例えば二次元バーコード等、端末によって読み取り可能な情報を保持する記憶媒体をタグとして用い、対応する読み取り端末をユーザ端末として用いてもよい。また、タグは、タグが記憶しているタグ情報を、例えばBluetooth(登録商標)を利用した無線通信等の近距離無線通信によって発信する装置であってもよく、この場合、ユーザ端末としては、タグが使用する近距離無線通信に対応した通信機能を有してタグ情報を受信可能な端末が用いられる。要は、タグは、タグが有するタグ情報を、ユーザ端末からの要求に応じて、あるいは自発的に、ユーザ端末に受け渡す物であればよい。