(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
上記カメラは、上記入力部が上記ユーザによる上記動画の撮影開始操作または撮影終了操作を受け付けた場合に、上記動画の撮影を開始する、または、撮影を終了することを特徴とする請求項3に記載の写真シール作成装置。
上記ページ作成手段は、同一のカレンダー上に、上記端末装置のユーザによって選択された複数のユーザの情報を掲載したスケジュールページを作成することを特徴とする請求項5に記載の管理装置。
【発明を実施するための形態】
【0028】
〔実施形態1〕
本発明の第1実施形態について、
図1〜
図24を参照して以下に説明する。以下の特定の実施形態で説明する構成以外の構成については、必要に応じて説明を省略する場合があるが、他の実施形態で説明されている場合は、その構成と同じである。また、説明の便宜上、各実施形態に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、適宜その説明を省略する。さらに、各図面に記載した構成の形状、ならびに、長さ、大きさおよび幅などの寸法は、実際の形状および寸法を反映させたものではなく、図面の明瞭化と簡略化のために適宜変更している。
【0029】
(撮影画像管理システム10)
図2は、本発明の第1実施形態に係る撮影画像管理システム10の構成を示す図である。
図2に示すように、撮影画像管理システム10は、写真シール作成装置1、携帯端末(端末装置)6、および管理サーバ(管理装置)4を備えている。
【0030】
撮影画像管理システム10の概要について、以下に説明する。撮影画像管理システム10は、ユーザの写真撮影、画像の編集、画像の写真シールとしての印刷、および画像提供サイトへの画像の保存を実現するサービスをユーザに提供する。写真撮影、画像編集、および写真シール印刷のサービスは、ゲームセンターなどの店舗に設置された写真シール作成装置1によって提供される。画像保存のサービスは、画像提供サイトを管理する管理サーバ4によって提供される。ユーザは、自身が所持する携帯端末6を操作することによって、自身の撮影画像を画像提供サイトに保存することができる。
【0031】
画像提供サイトへの画像の保存には、事前の会員登録が必要である。ユーザは、無料会員として自身を画像提供サイトに登録する。無料会員は、会費を支払う必要がないが、画像提供サイトは保存できる画像の枚数に制限を受ける。本実施形態では、無料会員は、一回のゲームごとに一枚の画像のみを画像提供サイトに保存できる。
【0032】
ユーザは、自身の会員属性を、無料会員から有料会員に変更することができる。有料会員は、一定の会費を継続的に支払う必要がある代わりに、画像提供サイトに無制限に画像を保存できる。本実施形態では、一回の写真撮影によって生成された撮影画像を全て画像提供サイトに保存できる。
【0033】
また、会員には、無料会員および有料会員(以下では一般会員と称する)と異なるモデル会員がある。画像提供サイトでは、モデル会員が撮影した画像が保存され、一般会員が当該画像を閲覧することができる。一般会員は、モデル会員の画像を見ることにより、写真シール作成装置1の撮影方法を真似たり、モデル会員のファッションを参考にしたりすることができる。なお、一般会員およびモデル会員をユーザと総称する。
【0034】
撮影画像管理システム10における写真撮影から画像保存までの流れについて、以下に簡潔に説明する。一人または複数人のユーザは、代金を写真シール作成装置1に支払い、写真撮影および画像編集に関するゲームをプレイする。ユーザはゲーム中に自身を被写体として撮影する。ユーザは、撮影によって生成された画像の中から、編集対象の画像をいくつか選択し、好きなように編集する。また、ユーザは、後で画像を画像提供サイトに保存するために、写真シール作成装置1に自身のメールアドレスを入力する。
【0035】
ゲームの終了後、ユーザは写真シールを手に入れる。一方、写真シール作成装置1は、生成した画像に、入力されたユーザのメールアドレスを関連付けて、管理サーバ4に送信する。管理サーバ4は、受信したメールアドレス宛に、受信した画像を画像提供サイトに保存することを案内するメールを送信する。ユーザは、自身の携帯端末6においてこのメールを受信する。メールには、画像を画像提供サイトに保存するための手順が、記載されている。ユーザは、その手順に従い、画像を保存するための操作を携帯端末6に対して行う。この結果、画像提供サイトにおけるユーザ専用の画像記憶領域に、画像が保存される。
【0036】
画像提供サイトへの画像保存後、ユーザは、携帯端末6または所望の他の装置を用いて画像提供サイトにログインして、画像をダウンロードすることができる。
【0037】
(写真シール作成装置の構成)
撮影画像管理システム10を構成する各装置の構成および機能について、以下に詳細に説明する。まず、写真シール作成装置1の詳細について、
図3〜
図11を参照して説明する。
図3は、本発明の第1実施形態に係る写真シール作成装置1の外観の構成例を示す斜視図である。この図に示すように、写真シール作成装置1は、主に、撮影ユニット11、編集部12、および事後接客部13を備えている。写真シール作成装置1は、撮影ユニット11と編集部12とが接し、かつ、編集部12と事後接客部13とが接した状態で設置される。
【0038】
(撮影ユニット11)
撮影ユニット11は、撮影部21および背景部22を備えている。撮影部21と背景部22とは、所定の距離だけ離れて設置される。撮影部21と背景部22の間に形成される空間である撮影空間において、撮影制御が行われる。
【0039】
撮影部21は、撮影制御をユーザに行わせる装置である。撮影部21は、撮影空間に入り、撮影制御を行っているユーザの正面に位置する。撮影空間を正面に望む面を構成する撮影部21の正面パネル41には、撮影制御時にユーザによって用いられるタッチパネルモニタ(入力部、表示部)などが設けられる。撮影空間にいるユーザから見て左側の面を左側面、右側の面を右側面とすると、撮影部21の左側面が側面パネル42Aによって構成され、右側面が側面パネル42Bによって構成される。
【0040】
背景部22は、正面を向いて撮影制御を行っているユーザの背面側に位置する板状の部材である背面パネル51、背面パネル51の左端に取り付けられ、側面パネル42Aより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52A、および、背面パネル51の右端に取り付けられ、側面パネル42Bより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52B(
図4)から構成される。
【0041】
撮影部21の左側面を構成する側面パネル42Aと背景部22の側面パネル52Aは、ほぼ同一平面に設けられ、それぞれの上部が板状の部材である連結部23Aによって連結される。また、撮影部21の右側面を構成する側面パネル42Bと背景部22の側面パネル52Bは、ほぼ同一平面に設けられ、それぞれの上部が板状の部材である連結部23Bによって連結される。
【0042】
撮影部21の側面パネル42A、連結部23A、および背景部22の側面パネル52Aに囲まれることによって形成される開口が撮影空間の出入り口G1となる。撮影部21の側面パネル42B、連結部23B、および背景部22の側面パネル52Bに囲まれることによって形成される開口も撮影空間の出入り口G2となる。
【0043】
背景部22の上部には、背面パネル51、側面パネル52A、および側面パネル52Bに支持される形で背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25には、色または柄の異なる、背景に利用する巻き取り式の背景カーテンが複数収納される。背景カーテンユニット25は、撮影部21に設けられたカメラ等による撮影と連動して動作し、撮影の際に、例えばユーザによって選択された色のカーテンを下ろし、その他のカーテンを巻き取る。
【0044】
背景カーテンユニット25に収納される背景カーテンとしては、複数枚のカーテンを1枚のクロマキ用のカーテンとして使用する昇降式カーテンを用意してもよい。また、クロマキ用のカーテンを予め撮影空間の背面となる背面パネル51に張り付けると共に、合成用の背景画像を複数種類用意し、後述する編集制御において、ユーザが所望する背景画像をカーテンの部分に合成することができるようにしてもよい。
【0045】
撮影空間の上方には、撮影部21の正面パネル41、連結部23A、連結部23B、および背景カーテンユニット25に囲まれる開口が形成され、その開口の一部を覆うように天井ストロボユニット24が設けられる。天井ストロボユニット24の一端が連結部23Aに固定され、他端が連結部23Bに固定される。天井ストロボユニット24は、撮影に合わせて撮影空間内に向けて発光するストロボを内蔵する。天井ストロボユニット24を構成するストロボの内部には蛍光灯が設けられており、撮影空間の照明としても機能する。
【0046】
(編集部12)
編集部12は、撮影制御によって得られた画像を編集する処理である編集制御をユーザに行わせる装置である。編集部12は、一方の側面が撮影部21の正面パネル41の背面に接するように撮影ユニット11に連結して設けられる。編集部12には、編集制御時にユーザによって用いられるタブレット内蔵モニタなどの構成が設けられる。
【0047】
図3に示す編集部12の構成を正面側の構成とすると、2組のユーザが同時に編集することができるように、編集部12の正面側と背面側には編集制御に用いられる構成がそれぞれ設けられる。
【0048】
編集部12の正面側は、床面に対して垂直な面であり、側面パネル42Aとほぼ平行な面である面71と、面71の上方に形成された斜面72から構成され、編集制御に用いられる構成が斜面72に設けられる。斜面72の左側には、柱状の形状を有し、照明装置74の一端を支持する支持部73Aが設けられる。支持部73Aの上面にはカーテンレール26を支持する支持部75が設けられる。斜面72の右側にも、照明装置74の他端を支持する支持部73B(
図4)が設けられる。
【0049】
編集部12の上方にはカーテンレール26が取り付けられる。カーテンレール26は、上から見たときの形状がコの字状となるように3本のレール26A乃至26Cを組み合わせて構成される。平行に設けられるレール26Aと26Bの一端は、連結部23Aと連結部23Bにそれぞれ固定され、他端に残りの一本のレール26Cの両端が接合される。
【0050】
カーテンレール26には、編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間の内部が外から見えないようにカーテンが取り付けられる。カーテンレール26に取り付けられたカーテンによって囲まれる編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間が、ユーザが編集制御を行う編集空間となる。
【0051】
(事後接客部13)
図4は、写真シール作成装置の外観を他の角度からみた斜視図である。事後接客部13は事後接客を行い、ユーザに事後接客に対する操作を行わせる装置である。事後接客には、画像(編集済みの画像を含む)を管理サーバ4に送信する処理、ミニゲームをユーザに行わせる処理、アンケートに答えさせる処理などが含まれる。
【0052】
図4に示すように、事後接客部13は、所定の厚さを有する板状の筐体を有しており、その背面が編集部12の左側面に接するように編集部12に連結して設けられる。事後接客部13の正面には、事後接客に対する操作時にユーザによって用いられるタブレット内蔵モニタ、および、画像(編集済みの画像を含む)が印刷されたシール紙が排出される排出口などが設けられる。事後接客部13の正面前方の空間が、シール紙への印刷が終わるのを待っているユーザが事後接客に対する操作を行う事後接客空間となる。
【0053】
(ユーザの移動)
写真シール作成ゲームの流れと、それに伴うユーザの移動について
図5を参照して説明する。
図5は、ユーザの移動について説明する図である。
【0054】
写真シール作成装置1のユーザは、白抜き矢印#1で示すように出入り口G1から、または白抜き矢印#2で示すように出入り口G2から、撮影部21と背景部22の間に形成された撮影空間A1に入り、撮影部21に設けられたカメラおよびタッチパネルモニタなどを利用して撮影制御を行う。
【0055】
なお、ユーザの画像の撮影においては、すべての撮影がシール紙に印刷される画像を撮影するものとは限らず、携帯端末6に送信するため(又は、携帯端末6において閲覧可能なように、管理サーバ4に送信するため)にのみ撮影される場合もある。これは、印刷される画像と携帯端末6に送信される画像との間でユーザの嗜好が異なることがあるためであり、ユーザの撮影時において、携帯端末6への送信を意識した撮影をしたいユーザの意向にこたえるものである。
【0056】
撮影制御を終えたユーザは、白抜き矢印#3で示すように出入り口G1を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−1に移動するか、白抜き矢印#4で示すように出入り口G2を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−2に移動する。
【0057】
編集空間A2−1は、編集部12の正面側の編集空間であり、編集空間A2−2は、編集部12の背面側の編集空間である。編集空間A2−1と編集空間A2−2のいずれの空間に移動するのかが、撮影部21のタッチパネルモニタの画面表示などによって案内される。例えば2つの編集空間のうちの空いている方の空間が移動先として案内される。編集空間A2−1または編集空間A2−2に移動したユーザは編集制御を開始する。編集空間A2−1のユーザと、編集空間A2−2のユーザは同時に編集制御を行うことができる。
【0058】
編集制御が終了した後、画像(編集済みの画像を含む)の中から選択された画像の印刷が開始される。画像の印刷中、編集制御を終えたユーザは、編集空間A2−1で編集制御を行っていた場合には白抜き矢印#5で示すように編集空間A2−1から事後接客空間A3に移動して事後接客を受け、当該事後接客に対する操作を行う。また、編集制御を終えたユーザは、編集空間A2−2で編集制御を行っていた場合には白抜き矢印#6で示すように編集空間A2−2から事後接客空間A3に移動し、事後接客空間A3において事後接客を受け、当該事後接客に対する操作を行う。
【0059】
画像の印刷が終了したとき、ユーザは、事後接客部13に設けられた排出口からシール紙を受け取り、一連の写真シール作成ゲームを終えることになる。
【0060】
(各部材の構成)
次に、写真シール作成装置1に備えられる各部材の構成について説明する。
【0061】
(撮影部21)
図6は、写真シール作成装置1に備えられる撮影部21の構成例を示す図である。撮影部21は、正面パネル41、側面パネル42A、および側面パネル42Bが、箱状の形状を有するベース部43に取り付けられることによって構成される。
【0062】
正面パネル41は撮影空間A1で撮影制御を行うユーザの正面に位置し、側面パネル42Aと側面パネル42Bは、それぞれ、撮影空間A1で撮影制御を行うユーザの左側、右側に位置する。側面パネル42Aの上方には連結部23Aが固定され、側面パネル42Bの上方には連結部23Bが固定される。
【0063】
正面パネル41のほぼ中央には撮影・表示ユニット81が設けられる。撮影・表示ユニット81は、カメラ91、正面ストロボ92、およびタッチパネルモニタ93から構成される。
【0064】
カメラ91は、CCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(complementary metal-oxide semiconductor)などの撮像素子によって構成され、撮影空間A1にいるユーザを撮影する。カメラ91によって取り込まれた動画像は、タッチパネルモニタ93にリアルタイムで表示される。ユーザによって撮影が指示されたときなどの所定のタイミングでカメラ91によって取り込まれた画像は画像(静止画像)として保存される。
【0065】
カメラ91の下側に設けられたタッチパネルモニタ93は、LCD(Liquid Crystal Display)などのモニタと、それに積層されたタッチパネルによって構成される。タッチパネルモニタ93は、カメラ91によって取り込まれた動画像を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種のGUI(Graphical User Interface)画像を表示し、ユーザの選択操作をタッチパネルによって受け付ける機能とを備えている。タッチパネルモニタ93には、適宜、背景等の画像が合成された後の動画像が表示される。
【0066】
正面パネル41には、撮影・表示ユニット81の位置を基準として、上方に上ストロボ82が設置される。また、左方に左ストロボ83が設置され、右方に右ストロボ84が設置される。撮影・表示ユニット81の下方の位置には、ベース部43の上面が一部突出する形で下ストロボ85が設けられる。
【0067】
上ストロボ82は、ユーザを上前方から照射する。左ストロボ83は、ユーザを左前方から照射し、右ストロボ84は、ユーザを右前方から照射する。下ストロボ85は、ユーザを下前方から照射する。
【0068】
ベース部43にはユーザの足元を照射する足元ストロボ86も設けられる。上ストロボ82、左ストロボ83、右ストロボ84、下ストロボ85、および足元ストロボ86の内部には蛍光灯が設けられており、天井ストロボユニット24を構成するストロボの内部の蛍光灯と合わせて、撮影空間A1内の照明として用いられる。後述するように、各蛍光灯の発光量を調整することによって、または、発光させる蛍光灯の数を調整することによって、撮影空間A1内の明るさが、ユーザが行っている撮影制御の内容に応じて適宜調整される。
【0069】
足元ストロボ86の右側には、ユーザがお金を投入する硬貨投入返却口87が設けられる。
【0070】
下ストロボ85を挟んでベース部43の上面の左右に形成されるスペース43Aおよび43Bは、撮影制御を行うユーザが手荷物等を置くための荷物置場として用いられる。正面パネル41の例えば天井付近には、撮影制御の案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音等の音を出力するスピーカも設けられる。
【0071】
(背景部22)
図7は、写真シール作成装置1に備えられる背景部22の構成例を示す図である。上述したように、背面パネル51の上方には背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25のほぼ中央には、撮影空間A1内で撮影制御を行っているユーザを後方中央から照射する背面中央ストロボ101が取り付けられる。
【0072】
背面パネル51の上方であって、出入り口G1側の位置には、撮影空間A1内で撮影制御を行っているユーザを左後方から照射する背面左ストロボ102が取り付けられる。また、背面パネル51の上方であって、出入り口G2側の位置には、撮影空間A1内で撮影制御を行っているユーザを右後方から照射する背面右ストロボ103が取り付けられる。
【0073】
(編集部12)
図8は、写真シール作成装置1に備えられる編集部12の構成例を示す図である。この図に示すように、編集部12において、斜面72のほぼ中央には、タブレット内蔵モニタ131が設けられる。タブレット内蔵モニタ131を挟んで左側にタッチペン132Aが設けられ、右側にタッチペン132Bが設けられる。
【0074】
タブレット内蔵モニタ131は、タッチペン132A及び132Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどのモニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ131には、例えば、編集対象画像として選択された画像の編集に用いられる画面である編集画面が表示される。2人で同時に編集作業を行う場合、タッチペン132Aは一方のユーザによって用いられ、タッチペン132Bは他方のユーザによって用いられる。
【0075】
なお、編集部12において行われる画像の編集は、すべてが印刷される画像に対する編集であるとは限らず、ユーザが携帯端末6への送信のみを想定している画像(つまり、印刷されない画像)に対する編集である場合もある。これは、印刷される画像と携帯端末6へ送信されてweb上で利用される画像との間で、ユーザの嗜好に違いがあり、例えばブログなどに利用する画像などに対して、印刷される画像に対する編集とは異なる編集をしたいというユーザの意向にこたえるためのものである。
【0076】
(事後接客部13)
編集部12の左側には事後接客部13が設けられる。
図9は、写真シール作成装置1に備えられる事後接客部13の構成例を示す図である。
【0077】
事後接客部13の上方中央にはタブレット内蔵モニタ161が設けられる。タブレット内蔵モニタ161を挟んで左側にタッチペン162Aが設けられ、右側にタッチペン162Bが設けられる。タブレット内蔵モニタ161もタブレット内蔵モニタ131と同様に、タッチペン162Aまたは162Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどのモニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ161には、ミニゲームなどの事後接客の工程において用いられる画面が表示される。
【0078】
タブレット内蔵モニタ161の下には非接触型ICリーダ/ライタ163が設けられ、非接触型ICリーダ/ライタ163の下にはシール紙排出口164が設けられる。シール紙排出口164の下にはスピーカ165が設けられる。
【0079】
非接触型ICリーダ/ライタ163は、近接された非接触型ICと通信を行い、非接触型ICからのデータの読み出しおよび非接触型ICに対するデータの書き込みを行う。
【0080】
シール紙排出口164には、編集空間A2−1のユーザが編集制御を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙、または、編集空間A2−2のユーザが編集制御を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙が排出される。編集部12の内部にはプリンタが設けられており、画像の印刷がそのプリンタによって行われる。
【0081】
スピーカ165は、事後接客時の案内音声、BGM、効果音等の音を出力する。
【0082】
(写真シール作成装置1の内部構成)
次に、写真シール作成装置1の内部構成について説明する。
図10は、写真シール作成装置1の内部の構成例を示すブロック図である。上述した構成と同じ構成には同じ符号を付す。重複する説明については適宜省略する。
【0083】
制御部201は、CPU(Central Processing Unit)などから構成され、ROM(Read Only Memory)206または記憶部202に記憶されているプログラムを実行し、写真シール作成装置1の全体の動作を制御する。制御部201には、記憶部202、通信部203、ドライブ204、ROM206、RAM(Random Access Memory)207が接続される。制御部201には、撮影部21、編集部12、事後接客部13、および印刷部211の各構成も接続される。
【0084】
記憶部202は、ハードディスクまたはフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体からなり、制御部201から供給された各種の設定情報を記憶する。記憶部202に記憶されている情報は制御部201によって適宜読み出される。
【0085】
通信部203はインターネットなどのネットワークのインタフェースであり、制御部201による制御に従って外部の装置と通信を行う。
【0086】
ドライブ204には、光ディスクまたは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205が適宜装着される。ドライブ204によってリムーバブルメディア205から読み出されたコンピュータプログラムおよびデータは、制御部201に供給され、記憶部202に記憶されたり、インストールされたりする。
【0087】
ROM206には、制御部201において実行されるプログラムおよびデータが記憶されている。RAM207は、制御部201が処理するデータおよびプログラムを一時的に記憶する。
【0088】
撮影部21は、撮影空間A1におけるユーザの撮影制御に関する処理を行う。撮影部21は、硬貨処理部221、背景制御部222、照明制御部223、カメラ91、タッチパネルモニタ93、およびスピーカ224から構成される。
【0089】
硬貨処理部221は、硬貨投入返却口87に対する硬貨の投入を検出する。硬貨処理部221は、例えば300円などの所定の金額分の硬貨が投入されたことを検出した場合、そのことを表す起動信号を制御部201に出力する。
【0090】
背景制御部222は、制御部201より供給される背景制御信号に従って背景カーテンユニット25に収納されている背景カーテンの上げ下ろしを行う。背景カーテンの選択がユーザによって手動で行われるようにしてもよい。
【0091】
照明制御部223は、制御部201より供給される照明制御信号に従って、撮影空間A1内の各ストロボの発光を制御する。上述したように、撮影空間A1には、天井ストロボユニット24のストロボの他に、撮影部21に設けられる上ストロボ82、左ストロボ83、右ストロボ84、下ストロボ85、足元ストロボ86と、背景部22に設けられる背面中央ストロボ101、背面左ストロボ102、背面右ストロボ103が設けられる。各ストロボの内部には蛍光灯も設けられる。
【0092】
また、照明制御部223は、各ストロボの内部に設けられる蛍光灯の発光量を調整することによって、または、発光させる蛍光灯の数を調整することによって、ユーザが行っている撮影制御の段階に応じて撮影空間A1内の明るさを調整する。
【0093】
カメラ91は、制御部201による制御に従って撮影を行い、撮影によって得られた画像(画像)を制御部201に出力する。
【0094】
編集部12Aは、編集空間A2−1におけるユーザの編集制御に関する処理を行う。編集部12Aは、編集部12の正面側に設けられるタブレット内蔵モニタ131、タッチペン132A、132B、およびスピーカ231から構成される。編集部12Bも編集部12Aと同一の構成を有しており、編集空間A2−2におけるユーザの編集制御に関する処理を行う。
【0095】
タブレット内蔵モニタ131は、制御部201による制御に従って編集画面を表示し、編集画面に対するユーザの操作を検出する。ユーザの操作の内容を表す信号は制御部201に供給され、編集対象の画像の編集が行われる。
【0096】
事後接客部13は、事後接客空間A3における事後接客に関する処理を行う。事後接客部13は、タブレット内蔵モニタ161、タッチペン162A、162B、非接触型ICリーダ/ライタ163、およびスピーカ165から構成される。
【0097】
印刷部211は、印刷制御を行う構成であるプリンタ241、およびシール紙ユニット242から構成される。プリンタ241は、画像、またはユーザによる編集制御によって得られた編集済みの画像を、プリンタ241に装着されたシール紙ユニット242に収納されているシール紙に印刷し、シール紙排出口164に排出する。一点鎖線で囲んで示す事後接客部13と印刷部211が、事後接客空間A3にいるユーザを相手とした事後接客に関する処理を行う構成となる。
【0098】
また、印刷部211は、印刷制御に係る処理において、シール紙への撮影画像(又は編集画像)の印刷に加え、欄外(シール紙の端部など)に、管理サーバ4へ送信した画像を取得するためのURL(Uniform Resource Locater)、及び、シールID(画像取得用ID)などを印刷してもよい。シールIDとは、写真シール作成装置1において1ゲーム中に生成された1又は複数の画像(撮影画像および編集画像を含む)を一義的に特定するための識別子であり、ユーザが1ゲーム中に生成された画像を取得するための識別子である。ユーザは、画像を取得するためのURLにアクセスし、シールIDを入力することにより、写真シール作成装置1において1ゲーム中に生成された画像を取得するためのウェブページ(画像取得用ページ)を携帯端末6に表示させることができる。
【0099】
これは、例えば、事後接客部13などにおいてユーザからメールアドレスの入力を受け付ける際に、タイムアウトやミス入力により正しいアドレスを受け付けることができず、画像を取得するためのURLなどの情報をユーザに送信することができないなど場合に、シール紙に印刷されているURLにアクセスしてシールIDを入力することによりユーザが画像を取得することができるようにするためである。
【0100】
なお、印刷部211は、画像を取得するための情報として、URLではなく、例えば、所定のメールアドレス又はQRコード(登録商標)などを印刷してもよい。所定のメールアドレスが印刷されている場合には、ユーザは、当該所定のメールアドレスに空メールを送信することにより、画像を取得するためのURLが記載されたメールを管理サーバ4から受信することができる。また、シール紙にQRコードが印刷されている場合には、ユーザは、携帯端末6を用いてQRコードの示すウェブページへアクセスすることにより、画像取得用ページへ直接アクセスすることもできる。
【0101】
(制御部の構成)
図11は、写真シール作成装置1に備えられる制御部201の詳細な構成例を示す機能ブロック図である。この図に示すように、制御部201は、通信制御部(出力手段、取得手段、送信手段)311、撮影制御部312、編集制御部(編集手段)313、印刷制御部314、および事後接客制御部315を備えている。
【0102】
通信制御部311は、通信部203による外部の装置との通信を制御する。通信制御部311は、ユーザが画像提供サイトに保存するように指定した画像に、画像IDを対応付けて管理サーバ4に送信する。通信制御部311は、ユーザが画像提供サイトに保存するように指定した画像に、さらに、日時情報、機器ID、撮影設定情報、補正情報、編集情報、ファッションスタイル情報、人物情報等の画像管理情報(タグデータ)を対応付けて管理サーバ4に送信してもよい。
【0103】
ここで、画像管理情報とは、写真シール作成装置1で撮影された画像を管理するための情報であり、画像ID、日時情報、機器ID、撮影設定情報、補正情報、編集情報、ファッションスタイル情報等を含む。換言すると、画像管理情報とは、画像の属性を示す情報である。画像IDとは、画像を一義的に特定するための情報である。また、日時情報とは、画像が撮影された日時を示す情報である。また、機器IDとは、画像を撮影した写真シール作成装置1を一義的に特定するための情報である。また、撮影設定情報とは、画像撮影時にユーザまたは写真シール作成装置1が設定した内容を示す情報である。換言すると、撮影設定情報は、撮影空間のタッチパネルモニタ93でユーザが設定する設定内容を示す各種情報を含むものである。例えば、撮影設定情報は、撮影時にユーザが設定する撮影コースの種類、撮影時に合成する背景画像、撮影時に処理される画像処理の種類、カメラ91の画角、露出、シャッタースピードなどの撮影時の設定、さらに照明の種類、位置、工数などの証明設定などを示すものである。補正情報は、撮影された画像に対する画像補正の補正内容を示す情報である。例えば、補正情報は、目の大きさ、小顔処理などの顔の輪郭の処理、肌の色などの補正内容を示す情報である。また、編集情報とは、ユーザによって画像に合成された編集内容を示す情報である。例えば、編集情報は、スタンプの種類、サイズ、取付位置、角度など、さらにペンの種類、太さ、作画された軌跡点の情報、背景の種類などの情報、名前など文字スタンプの情報、コンテンツの属性、色フィルターなどの画像処理の種類などの情報である。また、ファッションスタイル情報とは、画像に撮影されているユーザのファッションスタイルを示す情報である。ファッションスタイル情報は、具体的には、ユーザのファッションの系統を示す情報であり、例えば、赤文字系雑誌、ギャル系雑誌等、雑誌の種別で分類される系統を示す情報であってよい。人物情報とは、画像に撮影されている人物を示す情報(例えば人物名、会員ID等)である。
【0104】
さらに、画像管理情報は、画像を生成した写真シール作成装置1の機種を示す機種情報、当該写真シール作成装置1の機種のバージョンを示すバージョン情報、当該写真シール作成装置1が設置されている店舗を示す設置店舗情報等を含んでいてもよい。
【0105】
なお、通信制御部311は、機器IDの代わりに、ユーザの携帯端末6の位置を示す端末位置情報(例えば、GPS情報等)または写真シール作成装置1の設置位置を示す設置位置情報等を画像に対応付けて送信してもよい。
【0106】
ここで、写真シール作成装置1が生成する画像には、3種類の画像がある。具体的には、(1)撮影制御部312がカメラ91から取得する撮影画像、(2)撮影制御部312が撮影画像を補正した補正画像、および、(3)編集制御部313が、ユーザの操作に基づいて、撮影画像または補正画像を編集した編集画像である。この撮影画像、補正画像および編集画像を、生成画像と総称する。なお、撮影画像は、換言すると、カメラ91が撮影した画像である。また、補正画像とは、撮影制御部312により、例えば、撮影画像に撮影されている人物の顔部位等が補正された画像である。より詳細には、補正画像は、目の大きさ、顔の大きさ(小顔処理)、およびその他の部位の大きさ、並びに部位の色等が修正された画像である。編集画像とは、例えば、編集落書き処理により、フレーム背景など合成画像が合成され、スタンプ画像またはペン画像が追記され、さらに色補正などが加えられた画像である。
【0107】
通信制御部311は、管理サーバ4に撮影画像、補正画像および編集画像の少なくとも1種の画像を送信する。
【0108】
また、通信制御部311は、撮影制御部312から入力された撮影風景動画をリアルタイムで管理サーバ4に送信してもよい。また、通信制御部311は、管理サーバ4の要求に応じて、記憶部202から撮影風景動画を読み出し、読み出した撮影風景動画を管理サーバ4に送信してもよい。また、通信制御部311は、会員ID等を対応付けて撮影風景動画を管理サーバ4に送信してもよい。ここで、撮影風景動画とは、撮影作業の工程中におけるユーザの様子(撮影風景)を撮影した動画である。また、通信制御部311は、編集風景動画および編集過程動画も撮影風景動画と同様に管理サーバ4に送信してもよい。
【0109】
また、通信制御部311は、管理サーバ4から、ユーザの画像および当該画像に対応付けられている画像管理情報、並びにユーザのユーザ特定情報等を受信し、受信したデータを記憶部202の画像データベース342および会員データベース341にそれぞれ格納する。
【0110】
撮影制御部312は、撮影部21による、写真シール作成ゲームを開始する際に投入される代金に関する処理と、ユーザの撮影制御に従いユーザグループを撮影する等、写真シール作成ゲームにおけるユーザの撮影制御に関する処理とを制御する。撮影制御部312は、画像IDおよび画像が撮影された日時に関する日時情報を生成することもできる。
【0111】
具体的には、撮影制御部312は、カメラ制御部(カメラ制御手段)321、画像補正部(補正手段)322および表示制御部(表示制御手段)323を備える。カメラ制御部321は、カメラ91を制御して、所定の設定内容でカメラ91にユーザを撮影させる。カメラ制御部321は、カメラ91が撮影した画像を取得し、取得した画像を画像補正部322に出力する。画像補正部322は、カメラ制御部321から画像を取得し、カメラ91が撮影した画像を所定の補正内容で補正する。画像補正部322は、補正した画像を編集制御部313に出力する。表示制御部323は、撮影作業の工程中にカメラ91が撮影しているユーザの動画像をタッチパネルモニタ93にライブビュー表示させる。また、表示制御部32は、ユーザに設定内容および補正内容を選択させるための設定選択画像をタッチパネルモニタ93に表示させる。
【0112】
より詳細には、カメラ制御部321は、ユーザの選択操作に基づいて、例えば、明るさ等の設定内容を設定し、設定した設定内容でカメラ91にユーザを撮影させる。このとき、カメラ制御部321は、設定した設定内容を示す撮影設定内情報を生成し、撮影した画像に撮影設定情報を対応付ける。また、画像補正部322は、ユーザの選択操作に基づいて、例えば、肌の色および目の大きさの補正の有無およびその補正の程度等の補正内容を設定し、カメラ91が撮影した画像を、設定した補正内容で補正する。このとき、画像補正部322は、設定した補正内容を示す補正情報を生成し、補正した画像に補正情報を対応付ける。なお、カメラ制御部321および画像補正部322は、それぞれ、設定内容、補正内容を、ユーザの選択操作によらず、自動的に設定してもよい。
【0113】
また、撮影制御部312は、
図11に示すように、ユーザ判定部(判定手段)324を備えていてもよい。ユーザ判定部324は、ユーザが、撮影風景を動画で撮影する対象(動画撮影対象)であるか否かを判定する。ユーザ判定部324は、判定結果をカメラ制御部321に出力する。例えば、ユーザ判定部324は、ユーザが入力した会員IDに基づいて、動画撮影対象のユーザであるか否かを判定してもよい。ユーザの特定方法はこれに限らず、任意でよい。
【0114】
カメラ制御部321は、ユーザ判定部324が動画撮影対象のユーザであると判定した場合、カメラ91および/または他のカメラ(不図示)に、撮影作業の工程中におけるユーザの様子である撮影風景を動画で撮影させてもよい。具体的には、写真シール作成装置1の本来の撮影作業とは別に、ユーザの撮影状況を撮影し、その動画を取得する。カメラ制御部321は、カメラ91等から取得した撮影風景動画をリアルタイムで通信制御部311に出力してもよいし、記憶部202の動画データベース343に格納してもよい。これにより、ユーザの撮影時の楽しむ状況がわかる動画が生成される。
【0115】
また、カメラ制御部321は、撮影風景動画を、撮影されているユーザと対応付けてもよい。具体的には、カメラ制御部321は、カメラ91等から取得した撮影風景動画にユーザの会員ID等を対応付けて、通信制御部311に出力したり、記憶部202の動画データベース343に格納したりする。なお、複数のユーザがいる場合、カメラ制御部321は、複数のユーザの会員ID等を入力させて、撮影風景動画に複数の会員ID等を対応付けてもよい。
【0116】
さらに、カメラ制御部321は、撮影風景動画と、動画撮影時に写真シール作成装置で生成された画像とを対応付けてもよい。例えば、カメラ制御部321は、撮影風景動画に画像ID等を対応付けてもよい。また、カメラ制御部321は、写真シール作成装置で生成された画像に、撮影風景動画を一義的に特定するための動画IDを対応付けてもよい。
【0117】
また、カメラ制御部321は、撮影風景動画を自動的に撮影させてもよい。この場合、カメラ制御部321は、撮影画像の撮影時の設定内容を設定する選択操作のいずれかのボタンに際に撮影風景動画の撮影を開始し、さらに撮影画像の撮影後の所定のタイミングまたは、撮影後の選択操作の際に撮影風景動画の撮影終了を行ってもよい。また、カメラ制御部321は、ユーザの指示を受けて、撮影風景動画の撮影を開始、終了させてもよい。具体的には、表示制御部323は、タッチパネルモニタ93に撮影風景動画の撮影開始ボタンおよび撮影終了ボタンを表示させる。タッチパネルモニタ93が撮影開始ボタンまたは撮影終了ボタンに対するユーザの操作を検出すると、カメラ制御部321は、タッチパネルモニタ93からの信号に基づいて、撮影風景動画の撮影開始または撮影終了をカメラ91等に指示する。なお、表示制御部323が撮影開始ボタンを表示させた場合であっても、当該撮影開始ボタンを押さない状態で、撮影画像の撮影が始まる場合は、カメラ制御部321は、自動的に、撮影風景動画の撮影を開始してもよい。ただし、この場合、表示制御部323は撮影中止のボタンを表示させ、中止のボタンは押された場合は、カメラ制御部321は、撮影を中止し、取得した途中の撮影風景動画を削除する。また、撮影終了ボタンが押されずに、撮影画像の撮影が終了した場合は、カメラ制御部321は、撮影画像の撮影終了時の所定のタイミングで、自動的に撮影風景動画の撮影を終了してもよい。この場合、カメラ制御部321は、取得した動画を、正常に取得されたものとして扱う。
【0118】
また、表示制御部323は、撮影作業の工程中にカメラ91が撮影しているユーザの動画像をタッチパネルモニタ93にライブビュー表示させる場合、記憶部202の画像データベース342に格納されている、過去に写真シール作成装置1(ユーザが使用している写真シール作成装置1および他の写真シール作成装置1を含む)で撮影された画像を、ユーザのライブビュー(動画像)に重畳させて表示させてもよい。例えば、表示制御部323は、過去に写真シール作成装置1で撮影された画像を半透明にしてタッチパネルモニタ93に表示させてよい。また、表示制御部323は、過去に写真シール作成装置1で撮影された画像を、ライブビュー画像の近傍に隣接させてタッチパネルモニタ93に表示させてよい。また、表示制御部323は、過去に写真シール作成装置1で撮影されたモデル会員の画像を表示させてよい。また、ユーザがお気に入りのモデル会員や他の一般会員を登録している場合、表示制御部323は、過去に写真シール作成装置1で撮影された、ユーザが登録している他のユーザの画像を表示させてよい。また、表示制御部323は、過去に写真シール作成装置1で撮影された、ユーザ自身の画像を表示させてよい。
【0119】
これにより、ユーザは、指定した画像と、同じ(被写体の)ポーズおよび構図等で撮影することができる。例えば、ユーザは、好きなモデル会員またはお気に入りのユーザの画像のポーズおよび構図等を容易に真似る(再現する)ことができる。
【0120】
また、撮影制御部312は、ユーザが選択した画像に対応付けられている撮影設定情報の示す設定内容に設定して、撮影作業の工程を実行してもよい。具体的には、表示制御部323は、過去に写真シール作成装置1で撮影された画像をユーザに選択させるための選択画像をタッチパネルモニタ93に表示させる。タッチパネルモニタ93が所定の画像に対するユーザの選択操作を検出すると、カメラ制御部321は、ユーザが選択した画像に対応付けられている撮影設定情報の示す設定内容で、カメラ91に撮影させてもよい。また、画像補正部322は、ユーザが選択した画像に対応付けられている補正情報の示す補正内容で、カメラ91が撮影した画像を補正してもよい。このとき、表示制御部323は、タッチパネルモニタ93にユーザが選択した画像を表示してもよい。さらに、表示制御部323は、ユーザが選択した画像の撮影時に撮影された撮影風景動画もタッチパネルモニタ93で再生してもよい。
【0121】
また、このとき、カメラ制御部321は、ユーザの操作に基づいて、撮影風景動画にスタンプ等の落書きを合成したり、動画の背景を変える合成やVFX(Visual Effects)合成を行ってもよい。
【0122】
これにより、ユーザは、指定した画像と同じ設定内容および補正内容の画像を容易に取得することができる。例えば、ユーザは、好きなモデル会員またはお気に入りのユーザの画像を容易に真似る(再現する)ことができる。
【0123】
編集制御部313は、編集部12Aおよび編集部12Bによる画像に対する落書き編集等、写真シール作成ゲームにおけるユーザの編集制御に関する処理を制御する。具体的には、編集制御部313は、撮影制御部312から画像を取得し、ユーザの編集操作に基づいて、取得した画像を編集する。
【0124】
編集制御部313は、撮影した画像に対応付けるタグデータとして、編集情報を生成してもよい。例えば、編集制御部313は、ユーザによって画像に合成されたスタンプ、背景画像およびフレーム(前景画像)の種別およびその画像上の位置を示す情報(スタンプ情報、背景情報およびフレーム情報)を編集情報として生成してよい。また、編集制御部313は、入力された軌跡等に基づいて、ユーザによって画像に合成された文字列およびその画像上の位置を示す文字列情報を編集情報として生成してもよい。また、編集制御部313は、画像の色調補正処理(モノクロまたはセピア等)の内容を示す色調補正情報を編集情報として生成してもよい。すなわち、編集情報とは、スタンプ情報、背景情報、フレーム情報、文字列情報および色調補正情報等を少なくとも1つ含む情報である。
【0125】
編集制御部313は、表示制御部(表示制御手段)331を備える。表示制御部331は、編集作業の工程中に、ユーザに編集内容を指定させるための編集画像をタブレット内蔵モニタ(入力部、表示部)131に表示させる。
【0126】
また、編集制御部313は、ユーザが選択した画像に対応付けられている編集情報の示す編集内容で、撮影制御部312から取得した画像を編集してもよい。具体的には、表示制御部331は、過去に写真シール作成装置1で撮影された画像をユーザに選択させるための選択画像をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。タブレット内蔵モニタ131が所定の画像に対するユーザの選択操作を検出すると、編集制御部313は、ユーザが選択した画像に対応付けられている編集情報の示す編集内容で、撮影制御部312から取得した画像を編集してもよい。このとき、表示制御部331は、タブレット内蔵モニタ131にユーザが選択した画像を表示してもよい。さらに、表示制御部331は、ユーザが選択した画像の編集時に撮影された編集風景動画および編集過程動画もタブレット内蔵モニタ131で再生してもよい。
【0127】
また、編集制御部313は、上記ユーザ判定部324と同じ機能を有し、撮影風景動画と同様に、編集作業の工程中における動画撮影対象のユーザの様子(編集風景)を動画で撮影し、編集風景動画を取得してもよい。この場合、編集部12Aおよび編集部12Bは、編集風景動画を撮影するためのカメラ(不図示)を別途備える。また、編集制御部313は、編集作業の工程中にタブレット内蔵モニタ131に表示される編集過程の画像を編集過程動画として取得してもよい。編集過程動画とは、編集画像が生成する過程を示す動画であって、ユーザの編集操作の過程を示す動画である。
【0128】
これにより、ユーザは、指定した画像と同じ編集内容の画像を容易に取得することができる。例えば、ユーザは、好きなモデル会員またはお気に入りのユーザの画像の落書き等を容易に真似る(再現する)ことができる。
【0129】
印刷制御部314は、印刷部211における、シール紙の印刷等の写真シール作成ゲームの印刷の工程に関する処理を制御する。
【0130】
事後接客制御部315は、事後接客部13による、編集作業を終了したユーザグループを接客する処理等、写真シール作成ゲームにおける事後接客に関する処理を制御する。
【0131】
事後接客制御部315は、詳細は後述するが、事後接客の工程においてユーザが入力した情報に基づいて、ファッションスタイル情報、人物情報等を生成してもよい。また、事後接客制御部315は、詳細は後述するが、事後接客の工程において、ユーザの所有する携帯端末6から端末位置情報を取得してもよい。
【0132】
(記憶部202の詳細)
図11に示すように、記憶部202は、会員データベース341、画像データベース342および動画データベース343を有している。
【0133】
(会員データベース341)
会員データベース341は、写真シール作成装置1が管理サーバ4から受信したユーザ特定情報が、ユーザ別に格納されている。ユーザ特定情報について詳細は後述する。
【0134】
(画像データベース342)
画像データベース342は、写真シール作成装置1が管理サーバ4から受信したユーザの画像、および/または、写真シール作成装置1が過去に生成した画像を格納している。画像データベース342には、画像が、会員データベース341に会員として登録されているユーザごとに区別されて格納されている。
【0135】
(動画データベース343)
動画データベース343は、写真シール作成装置1によって撮影された撮影風景動画、編集風景動画および編集過程動画を格納している。動画データベース343には、撮影風景動画、編集風景動画および編集過程動画が撮影されているユーザに対応付けられて格納されていてもよい。
【0136】
(管理サーバ4)
次に、管理サーバ4の詳細について、
図1を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態1に係る管理サーバ4の要部構成を示すブロック図である。この図に示すように、管理サーバ4は、主に、制御部401、記憶部402、および通信部403を備えている。制御部401は、管理サーバ4に備えられる各部材を統括制御する。記憶部402は、管理サーバ4において使用される各種データを記憶する。通信部403は、撮影画像管理システム10を構成する他の装置と通信する。
【0137】
(制御部401の詳細)
図1に示すように、制御部401は、通信制御部(受信手段)411、メール作成部412、ウェブページ作成部(ページ作成手段)413、画像管理部414、写真シール作成装置管理部415、動画管理部416およびユーザ情報管理部417を備えている。
【0138】
(通信制御部411)
通信制御部411は、通信部403による通信を制御する。
【0139】
(メール作成部412)
メール作成部412は、写真シール作成装置1で遊んだユーザのメールアドレス宛に送信されるメールを作成する。本実施形態では、メール作成部412は、メールデータベース421に格納されているデータを用いて、通信制御部411から入力されたメールアドレス宛に送信される、画像の保存を案内するメールを作成し、通信制御部411に出力する。
【0140】
(ウェブページ作成部413)
ウェブページ作成部413は、携帯端末6に表示されるウェブページを作成する。本実施形態では、ウェブページ作成部413は、ウェブページデータベース423に格納されているデータを用いて、携帯端末6から受信したアクセス要求に応じたウェブページを作成し、通信制御部411に出力する。詳細は後述するが、ウェブページ作成部413は、ユーザの会員種別に応じたウェブページを作成する。
【0141】
具体的には、ウェブページ作成部413は、画像データベース424に保存されている複数の画像を携帯端末6が表示するための画像一覧ページを作成する。より具体的には、ウェブページ作成部413は、会員ID(ユーザ)ごとに、当該会員IDに対応付けられている画像を表示するための画像一覧ページを作成する。
【0142】
また、上記画像一覧ページは複数のフォルダを含み、各画像は、画像の属性に応じたフォルダに格納されていてもよい。例えば、ウェブページ作成部413は、イベント情報またはスタンプ情報が「ハロウィーン」である画像は、「ハロウィーン」フォルダに格納する。また、ウェブページ作成部413は、例えば、ファッションスタイル情報に基づいて、各画像を「赤文字系雑誌」フォルダ、「ギャル系雑誌」フォルダに格納してもよい。
【0143】
具体的には、ウェブページ作成部413は、撮影風景動画、編集風景動画および/または編集過程動画を掲載した動画閲覧ページを作成する。ウェブページ作成部413は、動画データベース425から撮影風景動画、編集風景動画および/または編集過程動画を読み出して、動画閲覧ページを作成してもよい。また、ウェブページ作成部413は、通信制御部411から撮影風景動画、編集風景動画および/または編集過程動画をリアルタイムで取得して、動画閲覧ページにおいてストリーミング配信を行ってもよい。
【0144】
なお、特定のユーザ(例えば、有料会員)だけが、動画閲覧ページにアクセスできるようにしてもよい。
【0145】
また、ウェブページ作成部413は、写真シール作成装置1が生成した画像を、カレンダー上における当該画像が撮影された日に掲載したスケジュールページであって、当該画像に撮影されている人物、当該画像が撮影された場所および当該画像を生成した写真シール作成装置1の機種の少なくとも何れかを掲載したスケジュールページを作成する。
【0146】
また、ウェブページ作成部413は、同一のカレンダー上に、携帯端末6のユーザによって選択された複数のユーザの情報を掲載したスケジュールページを作成してもよい。また、ウェブページ作成部413は、携帯端末6から受信したデータに基づく情報を掲載したスケジュールページを作成してもよい。また、携帯端末6が外部サイトを管理するサイト管理装置(不図示)に情報を掲載するためにデータを送信した場合、ウェブページ作成部413は、サイト管理装置から携帯端末6が送信したデータを受信し、携帯端末6からサイト管理装置に送信されたデータに基づく情報を掲載したスケジュールページを作成してもよい。
【0147】
なお、以下において「ページ」は、例えば、ウェブページのように、管理サーバ4が携帯端末6等の通信端末に送信して表示するためのデータを意味する。上記ページには、通常、テキストデータおよび画像データが含まれており、さらに、音声データおよび動画データが含まれていてもよい。
【0148】
(画像管理部414)
画像管理部414は、画像提供サイトを通じてユーザに提供される画像を管理する。本実施形態では、画像管理部414は、写真シール作成装置1によって作成された画像のうち、ユーザによって指定された画像を画像データベース424に保存する。また、画像管理部414は、画像に対応付けられている画像管理情報も画像データベース424に保存する。さらに、画像管理部414は、新たな情報を生成して、画像管理情報に含めてもよい。
【0149】
ここで、画像データベース424に保存される画像に対応付けられている画像管理情報について
図18に基づいて説明する。
図18は、画像管理情報の一例を示す図である。
図18に示すように、画像管理情報は、「画像ID」、「撮影設定情報」、「補正情報」、「編集情報」、「ファッションスタイル情報」、「イベント情報」、「人物情報」および「撮影場所情報」を含む。
【0150】
「画像ID」は、写真シール作成装置1から送信された画像に対応付けられた画像IDである。
図18に示す例では、「画像ID」は、撮影日時、機器ID、および、その撮影日時で示される年月日に、その機器IDの示す写真シール作成装置1で撮影された撮影画像に対して連続的に振られる番号である連番から構成される。すなわち、
図18に示す例では、画像IDに日時情報および機器IDが含まれる。
【0151】
なお、画像管理部414は、日時情報として、撮影日時の代わりに、画像が管理サーバ4に保存された日時を使用してもよい。すなわち、
図18に示す例において、画像IDに、保存日時が含まれていてもよい。
【0152】
「撮影設定情報」、「補正情報」、「編集情報」、「ファッションスタイル情報」は、上記で説明した通りである。
【0153】
「イベント情報」は、画像に関連するイベントを示す情報である。画像管理部414は、
図19に示すイベント情報変換テーブルを参照して、画像に対応付けられた日時情報または編集情報等に対応するイベント情報を特定して、当該画像のイベント情報を生成する。
図19に示すイベント情報変換テーブルは一例であり、日時情報、編集情報等と、イベント情報との対応関係を規定する情報であればどのようなものであってよい。
【0154】
このように、画像にイベント情報を対応付けることにより、画像をイベント情報によって分類することができる。そのため、ウェブページ作成部413は、イベントの種別毎のフォルダを作成し、各フォルダに画像を分類して画像一覧ページを作成することができる。
【0155】
「人物情報」は、上述のように、画像に撮影されている人物を示す情報(例えば人物名、会員ID)である。画像管理部414は、写真シール作成装置1から送信される画像管理情報に人物情報が含まれない場合、画像を解析して、「人物情報」を生成してもよい。この場合、画像から人物を特定するための情報、例えば、人物情報(人物名、会員ID)と、各人物撮像されている画像(基準画像)とが対応付けられた情報等が記憶部402に予め記憶されている。また、画像管理部414は、画像を解析して、画像に書き込まれた文字列から人物を特定してもよい。
【0156】
なお、
図18に示す例では、「人物情報」には、画像の所有者であるユーザを示す情報を含まず、画像に撮影されているユーザ以外の人物を示す情報のみが記述される。ただし、これに限るものではなく、「人物情報」に、画像の所有者であるユーザを含めた人物を記述してもよい。
【0157】
「撮影場所情報」は、画像が撮影された場所を示す情報である。画像管理部414は、写真シール作成装置1から送信される、画像に対応付けられた機器ID、端末位置情報または設置位置情報に基づいて、「撮影場所情報」を生成する。例えば、画像管理部414は、機器ID、端末位置情報または設置位置情報と、撮影場所情報とが対応付けられた撮影場所変換テーブルを参照し、機器ID、端末位置情報または設置位置情報に対応する撮影場所情報を特定して、「撮影場所情報」を生成してもよい。また、画像管理部414は、端末位置情報または設置位置情報をそのまま撮影場所情報としてもよい。
【0158】
また、ユーザは、写真シール作成装置1が生成した画像以外の画像を管理サーバ4に携帯端末6等から保存可能である。例えば、ユーザは、他の装置、ウェブサイト、アプリケーションによって生成・加工・編集等された画像を画像提供サイト(管理サーバ4)に保存可能である。この場合、画像管理部414は、写真シール作成装置1によって生成された画像以外の画像も、画像管理情報を生成して画像データベース424に保存する。
【0159】
(写真シール作成装置管理部415)
写真シール作成装置管理部415は、1または複数の写真シール作成装置1を管理する。具体的には、写真シール作成装置管理部415は、所定のタイミングで、記憶部402の画像データベース424からユーザの画像、および会員データベース422からユーザ特定情報を読み出し、読み出した画像およびユーザ特定情報を写真シール作成装置1に送信する。写真シール作成装置管理部415は、例えば、画像データベース424および/または会員データベース422が更新(追加・修正)された場合に、ユーザの画像および/またはユーザ特定情報を写真シール作成装置1に送信してよい。また、写真シール作成装置管理部415は、一定期間毎に、ユーザの画像およびユーザ特定情報を写真シール作成装置1に送信してよい。また、写真シール作成装置管理部415は、写真シール作成装置1からリクエストを受信した場合に、ユーザの画像およびユーザ特定情報を写真シール作成装置1に送信してよい。なお、写真シール作成装置管理部415は、画像と共に、対応付けられている画像管理情報も写真シール作成装置1に送信する。
【0160】
(動画管理部416)
動画管理部416は、写真シール作成装置1から送信された撮影風景動画、編集風景動画および編集過程動画を管理する。動画管理部416は、写真シール作成装置1から送信された撮影風景動画、編集風景動画および編集過程動画を記憶部402の動画データベース425に格納する。
【0161】
また、動画管理部416は、ユーザの操作に基づいて、撮影風景動画、編集風景動画および編集過程動画にスタンプ等の落書きを合成したり、動画の背景を変える合成やVFX(Visual Effects)合成を行ってもよい。
【0162】
(ユーザ情報管理部417)
ユーザ情報管理部417は、携帯端末6またはSNSもしくはBLOG等の外部サイトを管理するサイト管理装置(不図示)から取得した、ユーザに関する情報を管理する。具体的には、ユーザ情報管理部417は、携帯端末6またはサイト管理装置から取得したユーザに関する情報を記憶部402のユーザ情報データベース426に格納する。
【0163】
(記憶部402の詳細)
図1に示すように、記憶部402は、メールデータベース421、会員データベース422、ウェブページデータベース423、および画像データベース424を有している。
【0164】
(メールデータベース421)
メールデータベース421は、ユーザに送信するメールを作成するための各種データを格納している。
【0165】
(会員データベース422)
会員データベース422は、画像提供サイトの会員であるユーザに関する各種情報を格納している。本実施形態では、会員データベース422には、写真シール作成装置1を利用するユーザを特定する情報(ユーザ特定情報)が、ユーザ別に格納されている。ユーザ特定情報としては、例えば、ユーザの会員ID、メールアドレス、ニックネーム、生年月日、住所、会員属性、入会日、および、ユーザが保有する携帯端末の端末IDなどを挙げることができる。また、会員属性としては、例えば、有料会員、無料会員およびモデル会員などを挙げることができる。
【0166】
また、ユーザ特定情報は、ユーザが登録したお気に入りのユーザ(モデル会員または他の一般会員)を含んでいてよい。
【0167】
(ウェブページデータベース423)
ウェブページデータベース423は、携帯端末6に表示される画像提供サイトのウェブページを作成するための各種データを格納している。
【0168】
(画像データベース424)
画像データベース424は、写真シール作成装置1によって作成されたユーザの画像のうち、画像提供サイトに保存するようにユーザによって指示された画像を格納している。画像データベース424には、画像が、会員データベース422に会員として登録されているユーザごとに区別されて格納されている。
【0169】
図示はしないが、記憶部402は、写真シール作成装置1から受信した画像などのデータを一時的に保存する一時保存データベースも有している。
【0170】
また、上述のように、画像データベース424は、写真シール作成装置1によって生成された画像以外の画像および当該画像に対応付けられた画像管理情報を格納してもよい。
【0171】
(動画データベース425)
動画データベース425は、写真シール作成装置1によって撮影された撮影風景動画、編集風景動画および編集過程動画を格納している。動画データベース425には、撮影風景動画、編集風景動画および編集過程動画が撮影されているユーザに対応付けられて格納されていてもよい。
【0172】
(ユーザ情報データベース426)
ユーザ情報データベース426は、携帯端末6またはサイト管理装置から送信されたユーザに関する情報をユーザ毎に格納している。ここで、ユーザに関する情報とは、画像データ、テキストデータ、動画データ、音声データ等、任意のデータである。また、携帯端末6からサイト管理装置に送信された、外部サイトにアップロードした情報等を含む。すなわち、ユーザ情報データベース426は、ユーザ個人のデータをストレージするものである。
【0173】
(通信部403の詳細)
本実施形態では、写真シール作成装置1および携帯端末6が、通信部403の通信相手である。通信部403は、通信制御部411の制御を受けることによって、他の装置からデータを受信したり、他の装置にデータを送信したりする。
【0174】
(携帯端末6)
図12は、本発明の実施形態1に係る携帯端末6の要部構成を示すブロック図である。この図に示すように、携帯端末6は、主に、制御部601、記憶部602、通信部603、入力部604、および表示部605を備えている。制御部601は、携帯端末6に備えられる各部材を統括制御する。記憶部602は、携帯端末6において使用される各種データを記憶する。携帯端末6は、撮影画像管理システム10を構成する他の装置と通信する。入力部604は、タッチパネルなどの、ユーザが携帯端末6に情報を入力するための装置である。表示部605は、液晶表示装置などの、情報を表示するための装置である。
【0175】
(制御部601の詳細)
図12に示すように、制御部601は、通信制御部611、入力制御部612、および表示制御部613を備えている。
【0176】
通信制御部611は、通信部603による通信を制御する。入力制御部612は、入力部604における情報入力を制御する。表示制御部613は、表示部605における情報表示を制御する。たとえば、通信制御部611から入力されたウェブページを表示制御部613が表示部605に出力することによって、当該ウェブページを表示部605に表示させることができる。
【0177】
(会員登録処理)
撮影画像管理システム10では、画像提供サイトに会員登録したユーザが、撮影画像を画像提供サイトに保存することができる。ユーザは、所定の手順に従い自身を画像提供サイトに無料会員として登録する。その手順について、
図13を参照して以下に説明する。
図13は、会員登録処理時に携帯端末6の表示部605に表示されるウェブページの一例を示す画面遷移図である。
【0178】
ユーザは、画像提供サイトに会員登録するために、携帯端末6を用いて画像提供サイトにアクセスする。この結果、
図13の(a)に示すような画像提供サイトのトップページ1001が、携帯端末6の表示部605に表示される。トップページ1001は、会員ログイン処理を進めるためのリンク画像1002、および無料会員登録処理を進めるためのリンク画像1003を少なくとも含む。
【0179】
ユーザは、携帯端末6の入力部604を操作することによって、無料会員登録を進めるためのリンク画像1003を選択する。この結果、携帯端末6は、管理サーバ4と通信し、結果として、
図13の(b)に示すような、無料会員登録用のウェブページ1011を表示部605に表示する。
【0180】
ウェブページ1011は、無料会員登録されるユーザを特定する情報(ユーザ特定情報)を入力するための入力フォーム1012、および、入力されたユーザ特定情報を管理サーバ4に送信するためのリンク画像1013を少なくとも含む。ユーザは、携帯端末6の入力部604を操作することによって、ユーザの会員ID、パスワード、およびメールアドレスなどの各種の個人情報を、ユーザ特定情報として入力フォーム1012に入力する。ユーザは、ユーザ特定情報の入力完了後、リンク画像1013を選択する。これにより携帯端末6は、ユーザ特定情報を管理サーバ4に送信すると共に、ユーザの無料会員登録を管理サーバ4に要求する。
【0181】
管理サーバ4の通信制御部411は、携帯端末6から送信されたユーザ特定情報を通信部403を通じて受信する。通信制御部411は、受信したユーザ特定情報をメール作成部412に出力すると共に、会員登録用メールの作成をメール作成部412に指示する。この指示を受けて、メール作成部412は、
図13の(c)に示すような会員登録用メール1021を作成する。会員登録用メール1021は、受信したユーザ特定情報に含まれるメールアドレス宛のメールであり、無料会員登録の完了を示すウェブページへのURL1022を含んでいる。メール作成部412は、作成した会員登録用メール1021を通信制御部411に出力する。通信制御部411は、入力された会員登録用メール1021を、通信部403を介してユーザのメールアドレス宛に送信する。
【0182】
携帯端末6は、送信された会員登録用メール1021を受信し、表示部605に表示する。ユーザは、表示された会員登録用メール1021を確認し、URL1022を選択する。これにより携帯端末6は、URL1022によって特定されるウェブページを、管理サーバ4に要求する。
【0183】
この要求を受けて、管理サーバ4は、無料会員登録を完了させる。具体的には、管理サーバ4が、会員データベース422にユーザ用のアカウント領域(会員固有のデータを保存する記憶領域)を作成し、当該アカウント領域に、ユーザ特定情報を保存する。このとき、ユーザが無料会員であることを表す情報を、アカウント領域に追加する。最後に、管理サーバ4は、無料会員登録が完了したことを示すウェブページを作成し、携帯端末6に送信する。
【0184】
なお、ユーザは、無料会員の登録後、会員ID及びパスワードを入力することにより画像提供サイトにログインし、所定の手続きを踏むことによって、自身を有料会員として画像提供サイトに登録することができる。この登録完了後、ユーザのアカウント領域には、ユーザが有料会員であることを表す情報が追加される。
【0185】
(サービスの流れ)
次に、撮影画像管理システム10によって提供されるサービスの流れの詳細について、
図14および
図15を参照して以下に説明する。
図14は、撮影画像管理システム10における写真撮影から画像保存までの一連の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【0186】
(写真撮影)
図14に示すように、ユーザは、写真シール作成装置1においてゲームのプレイを開始する(ステップS1)。具体的には、ユーザは、写真シール作成装置1の正面パネル41の前に立ち、ゲームのプレイに必要な料金の硬貨を、硬貨投入返却口87に投入する。撮影制御部312は、所定の金額分の硬貨が投入されたか否かを、硬貨処理部221から供給される信号に基づいて判定する。
【0187】
投入されたと判定した場合、撮影制御部312は、撮影部21を制御し、カメラ91に取り込まれた被写体の動画像をタッチパネルモニタ93にライブビュー表示させ、ユーザによる撮影制御に従って、撮影空間A1にいるユーザを被写体として撮影する(ステップS2)。この撮影制御は撮影処理時間内に複数回行われる。
【0188】
なお、撮影制御における処理として、シール紙への印刷用の画像の撮影ではなく、携帯端末6への送信用の画像の撮影として、所定の回数の撮影を行うこともある。この場合には、携帯端末6への送信用の画像に適した画像として、合成用画像をクロマキ合成した画像、及び、色フィルターによるフィルタリング処理などの画像処理を施した画像を、撮影時に作成することもある。
【0189】
写真撮影の終了後、撮影制御部312は、撮影空間A1にいるユーザに対して、編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動を案内する。この案内は、案内画面を撮影部21のタッチパネルモニタ93に表示させることによって、または、音声案内をスピーカ224から出力させることによって、行われる。
【0190】
(画像編集)
案内の終了後、編集制御部313は、編集空間A2−1と編集空間A2−2のうち、撮影制御を終えたユーザの移動先とした方の編集空間に対応する編集部12を制御することによって、編集部12に画像を編集させる(ステップS3)。具体的には、編集制御部313は、編集対象画像として選択または取得された画像に合成するための合成用画像をユーザに選択させ、選択された合成用画像を画像に合成させ、得られた合成画像を、ユーザによる編集操作に従って編集する。また、携帯端末6への送信用の画像に対する編集として、例えば、画像を所定のサイズにトリミングする処理、色フィルターによるフィルタリング処理、及び、複数の画像を一つの画像として仕上げるコラージュ合成処理などの処理を行うこともできる。
【0191】
編集の終了後、編集制御部313は、編集空間A2−1または編集空間A2−2において編集制御を終えたユーザに、事後接客空間A3への移動を案内する。この案内は、案内画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させることによって、または、案内音声をスピーカ231から出力させることによって、行われる。
【0192】
(写真シール印刷)
案内の終了後、印刷制御部314は、ユーザによって選択された画像をプリンタ241に出力してシール紙に印刷させる(ステップS4)。印刷が終了すると、事後接客制御部315は、印刷が終了した旨をタブレット内蔵モニタ161に表示させ、プリンタ241は、管理サーバ4及び写真シール作成装置1から同じ手順で画像を取得可能なように、写真シール作成装置1において作成されたシールIDおよび、画像取得情報(画像取得サイトのURL、または、取得のためのメールアドレスなど)が欄外に印刷され、また、所定の画像が中央部に印刷されたシール紙をシール紙排出口164に排出する。
【0193】
なお、写真シール作成装置1は、管理サーバ4が画像IDおよびシールIDの作成に使用するアルゴリズムと同じアルゴリズムを用いて、通信によらない付帯情報で画像IDおよびシールIDを作成してもよい。この場合、写真シール作成装置1は、管理サーバ4が画像IDおよびシールIDを作成することなく、画像IDおよびシールIDを得ることができ、かつ、管理サーバ4は、写真シール作成装置1が作成した画像IDおよびシールIDを適切に認識して、対応する一時保管データベースに保存された画像を特定できる。例えば、シールIDは、撮影日時および機器IDから生成され、画像IDは、撮影日時、機器IDおよび連番から生成されるものとする。
【0194】
(事後接客)
印刷中、事後接客制御部315は、事後接客部13を制御し、印刷終了待機中のユーザに対する事後接客に関する処理を制御する(ステップS5)。具体的には、事後接客制御部315は、事後接客部13による事後接客に関する処理として、写真シール作成ゲームにおいて画像(編集済みの画像を含む)を管理サーバ4に送信するための処理を制御する。その際、事後接客制御部315は、ゲームをプレイしたユーザのメールアドレスを入力するためのメールアドレスの入力画面、および、送信する画像の選択画面をタブレット内蔵モニタ161に表示させる。ユーザは、タッチペン162Aまたはタッチペン162Bを用いることによって、現在用いているメールアドレスを入力すると共に、管理サーバ4に送信したい画像を選択する。
【0195】
さらに、事後接客制御部315は、撮影した画像の属性をユーザが入力するための入力画面をタブレット内蔵モニタ161に表示させてもよい。例えば、事後接客制御部315は、画像の編集内容、画像に撮影されている人物、画像に撮影されている被写体のファッションスタイル、画像に関連するイベント等をユーザが入力するための入力画面をタブレット内蔵モニタ161に表示させて、ユーザが入力した情報に基づいて、編集情報、人物情報、ファッションスタイル情報、イベント情報等を生成してもよい。
【0196】
また、事後接客制御部315は、ユーザの所有する携帯端末6から端末位置情報を取得してもよい。事後接客制御部315は、非接触型ICリーダ/ライタ163等の通信手段を介して、携帯端末6と通信を行い、携帯端末6から端末位置情報を取得してもよい。
【0197】
(画像送信)
通信制御部311は、入力されたメールアドレスおよび選択された画像もしくは制御部201が送信対象と決定した画像を、通信部203を通じて管理サーバ4に送信する(ステップS6)。このとき送信される画像には、当該画像を一義的に特定するための識別子(画像ID)が関連付けられている。写真シール作成装置1から送信されたメールアドレス、画像、および画像IDを、管理サーバ4の通信部403が受信し(ステップS7)、通信制御部411に出力する。通信制御部411は、受信した画像を、記憶部402の図示しない一時保存データベースに保存する。保存された画像などのデータは、規定の期限が経過するまで一時保存データベースに格納され続け、期限が経過すると自動的に一時保存データベースから削除される。
【0198】
なお、通信制御部311は、管理サーバ4に対し、ユーザが選択した所定の枚数の画像だけではなく、ユーザが将来有料会員になる場合を考慮して、すべての画像を送信してもよい。これにより、ユーザは、無料会員の状態で撮影したあと、サイト上で有料会員になった場合に、無料会員の状態で撮影したすべての画像を取得することができる。
【0199】
(案内メールの作成および送信)
通信制御部411は、受信したメールアドレスおよび画像IDをメール作成部412に出力する。メール作成部412は、通信制御部411から受け取ったメールアドレス宛に送信される、画像の保存をユーザに案内する案内メールを作成する。その手順は次の通りである。メール作成部412は、画像IDをウェブページ作成部413に出力すると共に、当該画像IDによって特定される画像を保存するためのウェブページを示すURL1102の生成を、ウェブページ作成部413に要求する。ウェブページ作成部413は、要求されたURL1102を生成し、メール作成部412に出力する。
【0200】
メール作成部412は、案内メールを作成するためのデータをメールデータベース421から取得する。そして、当該データ、URL1102、およびユーザのメールアドレスを用いて、
図15の(a)に示す案内メール1101を作成する。案内メール1101の本文中には、URL1102が記載されている。メール作成部412は、作成した案内メール1101を通信制御部411に出力する。通信制御部411は、通信部403を介して、ユーザのメールアドレス宛に案内メール1101を送信する(ステップS8)。
【0201】
なお、メール作成部412は、画像IDとその画像IDにかかわる画像とをまとめるウェブページではなく、シールIDをユーザに入力してもらうだけのウェブページを示すURLを含む案内メールを送信してもよい。この場合には、管理サーバ4は、案内メールに含まれるURLの示すウェブページ上において、携帯端末6からシール紙の欄外に印刷されたシールIDの入力を受け付け、当該管理サーバ4に送信されている画像を表示するようにしてもよい。
【0202】
(画像保存用ウェブページの要求および送信)
携帯端末6の通信部603は、送信された案内メール1101を受信し(ステップS9)、通信制御部611に出力する。通信制御部611は、入力された案内メール1101を表示制御部613に出力する。表示制御部613は、入力された案内メール1101を表示部605に出力する。ユーザは、表示部605に表示された案内メール1101を確認し、画像提供サイトに画像を保存するために、入力部604を用いてURL1102を選択する(ステップS10)。
【0203】
入力制御部612は、入力部604における選択入力を受け付け、URL1102が選択されたことを通信制御部611に通知する。これを受けて通信制御部611は、選択されたURL1102に対応するウェブページを、管理サーバ4に要求する。具体的な手順は次の通りである。通信制御部611は、記憶部602に格納されているユーザの会員IDを取得し、この会員IDを含みかつウェブページの提供を求める所定のリクエストを、通信部603を通じて管理サーバ4に送信する。
【0204】
通信制御部411は、送信されたリクエストを通信部403を通じて受信し(ステップS11)、ウェブページ作成部413に出力する。ウェブページ作成部413は、リクエストに含まれる会員IDを会員データベース422に照会することによって、ユーザの会員種別を判定する(ステップS12)。本実施形態では、ウェブページ作成部413は、ユーザが無料会員および有料会員のいずれであるかを判定し、判定結果に応じたウェブページを作成する。ウェブページ作成部413は、ユーザが無料会員であると判定した場合には、
図15(b)に示すような、無料会員が画像を保存するためのウェブページ1103を作成する。一方、ユーザが有料会員であると判定した場合には、
図15(c)に示すような、有料会員が画像を保存するためのウェブページ1107を作成する。
【0205】
図15(b)に示すように、ウェブページ1103は、一つのサムネイル画像1104、ユーザに有料会員の登録を促すリンク画像1105、および、画像提供サイトに画像を一枚保存するためのリンク画像1106を含んでいる。ユーザが無料会員である場合には保存できる画像が一枚であるため、サムネイル画像1104は、その一枚の画像のサムネイルである。なお、当該一枚の画像とは、写真シール作成装置1においてユーザにより選択された画像である。一方、画像が複数枚ある場合、サムネイル画像1104は、これら複数の画像のいずれかのサムネイルである。
【0206】
図15(c)に示すように、ウェブページ1107は、一つのサムネイル画像1104、および、全ての画像を保存するためのリンク画像1108を含んでいる。
【0207】
本例では、ユーザは無料会員であるので、ウェブページ作成部413は、無料会員用のウェブページ1103を作成する。ウェブページ作成部413は、作成したウェブページ1103を通信制御部411に出力する。通信制御部411は、入力されたウェブページ1103を、通信部403を通じて携帯端末6に送信する(ステップS13)。
【0208】
(画像保存)
携帯端末6は、通信部603を通じてウェブページ1103を受信する(ステップS14)。ウェブページ1103は、通信制御部611を介して表示制御部613に出力される。表示制御部613は、入力されたウェブページ1103を表示部605に出力する。ユーザは、表示部605に表示されたウェブページ1103を確認する。ユーザが無料会員である場合、画像が複数枚あったとしても、画像提供サイトに保存できるのは、それらのうちのいずれか一枚である。ユーザは、一枚の画像を保存したい場合、入力部604を通じてリンク画像1106を選択する。なお、当該保存したい画像は、写真シール作成装置1において携帯端末6へ送信する画像として選択した画像に限られず、例えば、画像提供サイトにアクセスしている携帯端末6において保存対象の画像として指定された画像であってもよい。
【0209】
入力制御部612は、入力部604における選択入力を受け付け、リンク画像1106が選択されたことを通信制御部611に通知する。これを受けて、通信制御部611は、画像保存の指示を管理サーバ4に送信する(ステップS15)。
【0210】
送信された保存指示を、通信制御部411が通信部403を通じて受信する(ステップS16)。これにより通信制御部411は、画像の保存を画像管理部414に指示する。画像管理部414は、この指示を受けて、一時保存データベースに格納されているユーザの画像を、ユーザの会員IDに関連付けて画像データベース424に保存する(ステップS17)。その際、画像が一枚なら、その画像を保存する。一方、画像が複数枚なら、そのうちのいずれか一つ(たとえばサムネイル画像1104に対応する画像)を保存する。これにより、
図14に示す一連の処理は完了する。
【0211】
なお、無料会員であるユーザは、全ての画像を保存したい場合、リンク画像1105を選択する。この場合、有料会員登録のための一連の処理が撮影画像管理システム10において行われる。そして登録が完了すると、全ての画像がユーザの会員IDに関連付けられて画像データベース424に保存される。
【0212】
また、ユーザが有料会員である場合の保存処理は、本質的には上述した無料会員の場合の保存処理と同じである。ただし、ユーザは、ウェブページ1107に含まれるリンク画像1108を選択する。これにより管理サーバ4は、画像データベース424におけるユーザの画像記憶領域に、全ての画像を保存する。なお、ユーザによる保存する画像(無料会員であれば1枚の画像、有料会員であれば全ての画像)の選択は、写真シール作成装置1において受け付けられていてもよい。この場合には、画像管理部414は、写真シール作成装置1において選択されている画像を画像データベース424に保存すればよい。
【0213】
(携帯端末6への画像保存)
以下に、画像提供サイトに保存された画像をユーザの携帯端末6に保存する際の処理の流れについて、
図16および
図17を参照して説明する。
図16は、撮影画像管理システム10における携帯端末6への画像保存に関する一連の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図17は、携帯端末6への画像保存処理時に携帯端末6の表示部605に表示されるウェブページの一例を示す画面遷移図である。
【0214】
ユーザは、画像提供サイトにログインするために、画像提供サイトにアクセスする。その結果、
図17(a)に示すような画像提供サイトのトップページ1001が、携帯端末6の表示部605に表示される。ユーザは、携帯端末6の入力部604を操作することによって、画像提供サイトへの会員ログイン処理を進めるためのリンク画像1002を選択する。入力制御部612はこの選択操作を受け付けて、リンク画像1002が選択されたことを通信制御部611に通知する。これにより通信制御部611は、ユーザの会員IDおよびパスワードを記憶部602から読み出し、通信部603を通じて管理サーバ4に送信すると共に、画像提供サイトへのログインを管理サーバ4に要求する(ステップS21)。なお、通信制御部611は、リンク画像1002が選択された場合に、ユーザの会員IDおよびパスワードを入力するためのウェブページを取得してもよい。この場合には、管理サーバ4は、ウェブページにおいて会員IDおよびパスワードの入力を受け付ければよい。
【0215】
管理サーバ4の通信制御部411は、この要求を、通信部403を通じて受け付ける(ステップS22)。次に通信制御部411は、受信した会員IDおよびパスワードをウェブページ作成部413に出力すると共に、会員トップページ1031の作成をウェブページ作成部413に指示する。
【0216】
ウェブページ作成部413は、入力された会員IDおよびパスワードを会員データベース422と照合することによって、ユーザが画像提供サイトに会員として登録されているか否かを判定する。登録されていると判定した場合、ウェブページデータベース423から、会員トップページ1031を生成するためのデータを取得する。ウェブページ作成部413は、当該データを用いて、
図17(b)に示すような会員トップページ1031を生成し、通信制御部411に出力する。会員トップページ1031は、画像提供サイトに保存されているユーザの画像の一覧を表示するためのリンク画像1032を含んでいる。通信制御部411は、通信部403を通じて会員トップページ1031を携帯端末6に送信する(ステップS23)。
【0217】
携帯端末6の通信制御部611は、通信部603を通じて、会員トップページ1031を受信する。通信制御部611は、受信した会員トップページ1031を表示制御部613に出力する。表示制御部613は、会員トップページ1031を表示部605に出力する。結果、表示部605に会員トップページ1031が表示される(ステップS24)。
【0218】
ユーザは、携帯端末6の入力部604を操作することによって、リンク画像1032を選択する(ステップS25)。入力制御部612が、この選択操作を受け付けて、リンク画像1032が選択されたことを通信制御部611に通知する。これにより通信制御部611は、画像提供サイトに保存されているユーザの画像の一覧を含むウェブページの提供を求めるリクエストを、通信部603を通じて管理サーバ4に送信する。
【0219】
管理サーバ4の通信制御部411は、送信されたリクエストを、通信部403を通じて受け付ける(ステップS26)。次に通信制御部411は、画像データベース424に保存されているユーザの画像の一覧を含む画像一覧ページ1041の生成を、ウェブページ作成部413に指示する。
【0220】
ウェブページ作成部413は、画像一覧ページ1041を生成するためのデータを、ウェブページデータベース423から取得する。ウェブページ作成部413は、データを用いると共に、画像データベース424に保存されているユーザの全画像を参照することによって、
図17(c)に示すような画像一覧ページ1041を生成し、通信制御部411に出力する。画像一覧ページ1041は、画像データベース424に保存されているユーザの全画像を個別に表す、複数のサムネイル画像1042を含んでいる。通信制御部411は、通信部403を通じて画像一覧ページ1041を携帯端末6に送信する(ステップS27)。
【0221】
携帯端末6の通信制御部611は、通信部603を通じて画像一覧ページ1041を受信する。通信制御部611は、受信した画像一覧ページ1041を表示制御部613に出力する。表示制御部613は、画像一覧ページ1041を表示部605に出力する。結果、表示部605に画像一覧ページ1041が表示される(ステップS28)。
【0222】
ユーザは、携帯端末6の入力部604を操作することによって、表示中のサムネイル画像1042のうち、携帯端末6に保存したい画像に対応するサムネイル画像1042を選択する(ステップS29)。入力制御部612は、この選択操作を受け付けて、サムネイル画像1042が選択されたことを通信制御部611に通知する。これにより通信制御部611は、選択されたサムネイル画像1042に対応する画像の提供を求めるリクエストを、通信部603を通じて管理サーバ4に送信する。
【0223】
管理サーバ4の通信制御部411は、通信部403を通じて、送信されたリクエストを受信する(ステップS30)。次に通信制御部411は、携帯端末6から提供を求められたユーザの画像を通信制御部411に出力するように、画像管理部414に指示する。
【0224】
画像管理部414は、指示された画像を画像データベース424から取得し、通信制御部411に出力する。通信制御部411は、通信部403を通じて、入力された画像を携帯端末6に送信する(ステップS31)。
【0225】
携帯端末6の通信制御部611は、通信部603を通じて、送信された画像を受信し、記憶部602に保存する(ステップS32)。以上により、携帯端末6への画像保存処理が完了する。
【0226】
なお、上述の説明では、携帯端末6が画像提供サイトへログインすることにより画像を取得する構成を例に挙げて説明したが、本実施形態では、シールIDを用いて画像を取得することもできる。例えば、携帯端末6は、シール紙に印刷されているURL(又は、案内メールに含まれるURL)の示すウェブページにアクセスすると共に、ユーザによるシールIDの入力操作を受け付けることにより、画像取得用ページにアクセスする。
【0227】
このとき、画像取得用ページは、ユーザが有料会員である場合にはシールIDにより特定される画像であって1ゲーム中に生成された全ての画像をユーザが選択可能に一覧表示し、ユーザが無料会員である場合にシールIDにより特定される全画像のうち1枚の画像のみをユーザが選択可能に一覧表示してもよい。また、画像取得用ページは、ユーザが無料会員である場合には、写真シール作成装置1において予め選択されている1枚の画像のみを表示してもよい。なお、画像取得用ページには、編集画像のみが一覧表示されることが好ましいが、例えば、編集画像の生成されていない撮影画像が存在する場合には編集画像と編集画像の生成されていない撮影画像とを一覧表示してもよいし、編集画像および撮影画像の全てを一覧表示してもよいし、特に限定されるものではない。
【0228】
携帯端末6は、画像取得用ページにおいて一覧表示されている画像のうち、ユーザにより選択された画像を管理サーバ4から取得し、記憶部602に保存する。なお、ユーザが有料会員である場合には、携帯端末6は、画像取得用ページにおいて一覧表示されている画像に対するユーザの選択操作を受け付けることなく、一覧表示されている全ての画像を管理サーバ4から取得し、記憶部602に保存してもよい。
【0229】
(写真撮影の工程の変形例)
上記のS2の写真撮影の工程の変形例について、
図20に基づいて説明する。
図20は、写真撮影の工程の一例を示すフローチャートである。ここでは、ユーザにモデル会員の画像を選択させ、ユーザが選択した画像に基づいて、撮影制御部312が処理を実行する例を示す。
【0230】
硬貨が投入された後、
図20に示すように、まず、表示制御部323は、記憶部202の会員データベース341に記憶されているデータを読み出して、ユーザに複数のモデル会員の中から一のモデル会員を選択させるためのモデル選択画像を生成する。表示制御部323は、生成したモデル選択画像をタッチパネルモニタ93に表示させる(S41)。
【0231】
次に、表示制御部323は、タッチパネルモニタ93からユーザの選択操作を示す信号が送信されるのを待つ(S42)。ここで、タッチパネルモニタ93がユーザの選択操作を検出し、ユーザの選択操作(所定のモデル会員)を示す信号を表示制御部323に送信すると(S42でYES)、表示制御部323は、記憶部202の画像データベース342に記憶されているデータを読み出して、ユーザが選択したモデル会員の画像の中から一の画像を選択させるための選択画像を生成する。表示制御部323は、生成した選択画像をタッチパネルモニタ93に表示させる(S43)。
【0232】
次に、表示制御部323は、タッチパネルモニタ93からユーザの選択操作を示す信号が送信されるのを待つ(S44)。ここで、タッチパネルモニタ93がユーザの選択操作を検出し、ユーザの選択操作(所定の画像)を示す信号を表示制御部323に送信すると(S44でYES)、表示制御部323は、カメラ91に取り込まれた被写体の動画像をタッチパネルモニタ93にライブビュー表示させると共に、そのライブビューにユーザが選択した画像(半透明)を重畳させて表示させる(S45)。なお、表示制御部323は、ライブビュー画像とユーザが選択した画像とを重畳させず、ライブビュー画像の近傍に隣接させて、ユーザが選択した画像をタッチパネルモニタ93に表示させてもよい。
【0233】
また、カメラ制御部321は、ユーザによる撮影操作にしたがって、ユーザが選択した画像に対応付けられている撮影設定情報の示す設定内容で、カメラ91に撮影させる(S46:撮影ステップ)。カメラ制御部321は、カメラ91から撮影画像を取得し、取得した撮影画像を画像補正部322に出力する。そして、画像補正部322は、カメラ制御部321から撮影画像を取得すると、ユーザが選択した画像に対応付けられている補正情報の示す補正内容で、取得した撮影画像を補正する(S47:補正ステップ)。
【0234】
なお、
図20に示す例では、モデル会員の画像の中からユーザに選択させているが、これに限るものではない。後述のように、ユーザがログインした場合、ユーザのお気に入りのユーザの画像、または、ユーザ自身の画像の中から選択させてもよい。
【0235】
また、ライブビューに重畳させる画像、設定内容を設定するための画像、補正内容を設定するための画像について、それぞれ異なる画像をユーザに選択させてもよい。
【0236】
(画像編集の工程の変形例)
上記のS3の画像編集の工程の変形例について、
図21に基づいて説明する。
図21は、画像編集の工程の一例を示すフローチャートである。ここでは、ユーザにログインさせて、ユーザにお気に入りのユーザの画像を選択させ、ユーザが選択した画像に基づいて、編集制御部313が処理を実行する例を示す。
【0237】
編集空間への案内の終了後、
図21に示すように、まず、編集制御部313の表示制御部331は、ユーザを認証するためのログイン画像を生成して、タブレット内蔵モニタ131にログイン画像を表示させる(S51)。ユーザが会員IDおよびパスワード等を入力してログインが完了すると(S52)、表示制御部331は、記憶部202の会員データベース341を参照して、ログインしたユーザのお気に入りのユーザを特定する。そして、表示制御部331は、ユーザにお気に入りのユーザの中から一のユーザを選択させるためのユーザ選択画像を生成する。表示制御部331は、生成したユーザ選択画像をタブレット内蔵モニタ131に表示させる(S53)。
【0238】
次に、表示制御部331は、タブレット内蔵モニタ131からユーザの選択操作を示す信号が送信されるのを待つ(S54)。ここで、タブレット内蔵モニタ131がユーザの選択操作を検出し、ユーザの選択操作(所定のユーザ)を示す信号を表示制御部331に送信すると(S54でYES)、表示制御部331は、記憶部202の画像データベース342に記憶されているデータを読み出して、ユーザが選択したユーザの画像の中から一の画像を選択させるための選択画像を生成する。表示制御部331は、生成した選択画像をタブレット内蔵モニタ131に表示させる(S55)。
【0239】
次に、編集制御部313は、タブレット内蔵モニタ131からユーザの選択操作を示す信号が送信されるのを待つ(S56)。ここで、タブレット内蔵モニタ131がユーザの選択操作を検出し、ユーザの選択操作(所定の画像)を示す信号を編集制御部313に送信すると(S56でYES)、編集制御部313は、S56においてユーザが選択した画像に対応付けられている編集情報の示す編集内容で、撮影制御部312から取得した画像を編集する(S57:編集ステップ)。そして、通信制御部311は、編集制御部331が編集した画像を管理サーバ4に送信する(出力ステップ)。
【0240】
なお、
図21に示す例では、お気に入りのユーザの画像の中からユーザに選択させているが、これに限るものではない。例えば、ユーザ自身の画像の中から選択させてもよいし、上述のように、モデル会員の画像の中から選択させてもよい。
【0241】
また、既に写真撮影の工程において、ユーザが画像を選択している場合、S51〜S56の処理を省略して、編集制御部313は、写真撮影の工程においてユーザが選択した画像に対応付けられている編集情報に基づいて編集してもよい。
【0242】
(撮影風景動画の撮影工程)
撮影風景動画の撮影工程について、
図22に基づいて説明する。
図22は、撮影風景動画の撮影工程の一例を示すフローチャートである。ここでは、モデル会員を動画撮影対象のユーザとする。ただし、動画撮影対象のユーザはモデル会員に限るものではなく、予め定めた特定のユーザであればよい。
【0243】
写真撮影の工程が開始すると、または写真撮影の工程中に、
図22に示すように、まず、撮影制御部312の表示制御部323は、ユーザを認証するためのログイン画像を生成して、タッチパネルモニタ93にログイン画像を表示させる(S61)。ユーザが会員IDおよびパスワード等を入力してログインが完了すると(S62)、ユーザ判定部324は、記憶部202の会員データベース341を参照して、ログインしたユーザが動画撮影対象のユーザ、つまり、モデル会員であるか否かを判定する(S63:判定ステップ)。
【0244】
ユーザ判定部324が動画撮影対象のユーザであると判定すると(S63でYES)、表示制御部323は、タッチパネルモニタ93に撮影風景動画の撮影開始ボタンおよび撮影終了ボタンを表示させる(S64)。カメラ制御部321は、タッチパネルモニタ93からユーザの撮影開始操作を示す信号が送信されるのを待つ(S65)。ここで、タッチパネルモニタ93がユーザの撮影開始操作を検出し、ユーザの撮影開始操作を示す信号をカメラ制御部321に送信すると(S65でYES)、カメラ制御部321は、撮影風景動画の撮影開始するようにカメラ91等に指示する。指示を受けたカメラ91等がユーザの撮影風景を動画で撮影する(S66:動画撮影ステップ)。ここで、表示制御部323は、撮影風景を撮影中であることを示す情報(例えば、撮影風景撮影中等のテキスト)をタッチパネルモニタ93に表示させてもよい。
【0245】
撮影風景動画の撮影中に、タッチパネルモニタ93は、ユーザの撮影終了操作を検出すると(S67でYES)、ユーザの撮影終了操作を示す信号をカメラ制御部321に送信し、カメラ制御部321は、撮影風景動画の撮影を終了するようにカメラ91等に指示する。指示を受けたカメラ91等がユーザの撮影風景の撮影を終了する(S68)。そして、通信制御部311は、撮影風景動画を管理サーバ4に送信する(送信ステップ)。
【0246】
カメラ制御部321は、撮影風景動画をリアルタイムで管理サーバ4に送信するように、通信制御部311に指示してもよい。また、通信制御部311は、管理サーバ4の動画管理部416の要請に応じて、記憶部202の動画データベース343から撮影風景動画を読み出して送信してもよい。
【0247】
これにより、管理サーバ4は、画像提供サイト等を介して、ユーザの携帯端末6に撮影風景動画を配信することができる。また、管理サーバ4は、予め携帯端末6に動画閲覧アプリを送信し、動画閲覧アプリを介して、ユーザの携帯端末6に撮影風景動画を配信してもよい。例えば、モデル会員の写真シール作成装置1での撮影会の様子を撮影風景動画として撮影することにより、ユーザは携帯端末6を用いて、その撮影会の様子を見ることができる。
【0248】
なお、S65において、当該撮影開始ボタンが押されない場合(S65でNO)でも、撮影画像の撮影が始まる場合は、カメラ制御部321は、自動的に、撮影風景動画の撮影を開始してもよい。ただし、この場合、表示制御部323は撮影中止のボタンを表示させ、中止のボタンは押された場合は、カメラ制御部321は、撮影を中止し、取得した途中の撮影風景動画を削除する。
【0249】
また、S67において、撮影終了ボタンが押されずに(S67でNO)、撮影画像の撮影が終了した場合は、カメラ制御部321は、撮影画像の撮影終了時の所定のタイミングで、自動的に撮影風景動画の撮影を終了してもよい。この場合、カメラ制御部321は、取得した動画を、正常に取得されたものとして扱う。
【0250】
なお、編集風景動画および編集過程動画も、撮影風景動画と同様に生成される。
【0251】
(スケジュールページ)
次に、ウェブページ作成部413が作成するスケジュールページについて、
図23および
図24に基づいて説明する。
図23は、ウェブページ作成部413が作成するスケジュールトップページの一例を示す図であり、
図24は、ウェブページ作成部413が作成するスケジュール詳細ページの一例を示す図である。なお、スケジュールページは、スケジュールトップページおよびスケジュール詳細ページを含む。
【0252】
図23に示すように、スケジュールトップページ1051は、表示切替タブ1052およびカレンダー1053を含む。表示切替タブ1052は、ユーザ自身のスケジュールが掲載されたカレンダー、モデル会員のスケジュールが掲載されたカレンダー、お気に入りのユーザのスケジュールが掲載されたカレンダー等の表示を切り替えるものである。カレンダー1053には、写真シール作成装置1が生成した画像のサムネイル画像1054が、当該画像が撮影された日に掲載されている。なお、同日に複数の画像がある場合は、最初に撮影された画像またはユーザが選択した画像等の1つの画像のサムネイル画像1054を掲載してよい。サムネイル画像1054を選択すると、当該画像の詳細ページであるスケジュール詳細ページ1061が表示される。
【0253】
図24に示すように、スケジュール詳細ページ1061は、写真シール作成装置1が生成した画像1062および当該画像1062に関する情報1063を含む。ウェブページ作成部413は、画像1062に対応づけられている画像管理情報を参照して、画像1062に撮影されている人物、画像1062が撮影された場所および画像1062を生成した写真シール作成装置の機種の少なくとも何れかを情報1063として掲載する。
図24に示す例では、情報1063として、画像1062の撮影者(画像1062に対応付けられているユーザ:所有者)、画像1062の撮影日時、画像1062の撮影場所、画像1062に一緒に写っている人(撮影者以外の人物)、画像1062を生成した写真シール作成装置の機種、および、画像1062に関してユーザが入力したコメントが掲載されている。だたし、情報1063は、これに限るものではなく、ファッションスタイルやイベント等の任意の情報が含まれていてよい。さらに、同日に撮影された他の画像の情報も参照できるように、次の画像への遷移ボタン(進む、戻るボタン)を掲載してもよい。
【0254】
なお、ウェブページ作成部413は、スケジュールトップページ1051のレイアウトを変更して、画像1062に関する情報1063をカレンダー1053上に掲載してもよい。
【0255】
また、ウェブページ作成部413は、同一のカレンダー上に、複数のユーザのスケジュールを掲載してもよい。例えば、ウェブページ作成部413は、ユーザ自身のスケジュールが掲載されているカレンダー1053上に、ユーザが選択したモデル会員またはお気に入りのユーザ等のスケジュールを掲載してもよい。また、ウェブページ作成部413は、同一のカレンダー上に、複数のモデル会員またはお気に入りのユーザのスケジュールを掲載してもよい。同一のカレンダー上に複数のユーザのスケジュールを掲載する場合、各スケジュールがどのユーザのスケジュールかがわかるように、ユーザ名を掲載してもよい。
【0256】
また、ウェブページ作成部413は、ユーザにお気に入りのユーザを登録させる際に、ユーザの閲覧履歴からお気に入りのユーザ候補を提示してもよい。
【0257】
また、画像管理部414は、スケジュールページに画像1062に関するコメントをユーザが入力した場合、当該画像1062の画像管理情報として、ユーザが入力したコメントを示すコメント情報を生成して、画像1062に対応付けてもよい。
【0258】
また、ウェブページ作成部413は、カレンダー1053またはスケジュール詳細ページ1061に、写真シール作成装置1で生成された画像以外の情報を掲載してもよい。具体的には、通信制御部411は携帯端末6からデータを受信し、ウェブページ作成部413は受信したデータ(画像データ、テキストデータ、動画データ、音声データ等)に基づく情報を掲載したスケジュールページを作成してもよい。例えば、1日のユーザの行動の予定等を掲載してもよい。すなわち、ユーザは、スケジュールページをスケジュール帳として利用することができる。具体的には、モデル会員は、或る日の1日の行動をスケジュールページに掲載して、他のユーザに公開することができる。
【0259】
ユーザ情報管理部417は、スケジュールページに掲載された情報をユーザ毎にまとめて、ユーザ情報データベース426に格納する。すなわち、ユーザ情報管理部417は、携帯端末6から受信した各種データを、ユーザに対応付けてユーザ情報データベース426に格納する。このように、ユーザは、任意のデータを管理サーバ4に保存することができる。そのため、管理サーバ4は、個人のスケジュール管理および個人データのストレージサービスを提供することができる。
【0260】
また、携帯端末6が外部サイトを管理するサイト管理装置(不図示)に情報を掲載するためにデータを送信した場合、通信制御部411はサイト管理装置から携帯端末6が送信したデータを受信し、ウェブページ作成部413は携帯端末6からサイト管理装置に送信されたデータに基づく情報を掲載したスケジュールページを作成してもよい。具体的には、ユーザが外部サイトであるSNSまたはBLOG等に情報(画像、動画およびテキスト等)をアップロードした場合、ウェブページ作成部413は、その外部サイトに掲載した情報をそのままスケジュールページに掲載する。
【0261】
これにより、ユーザが外部サイトに掲載した情報もスケジュールページで閲覧することができる。なお、ウェブページ作成部413は、自動的にサイト管理装置から携帯端末6が送信したデータを受信してもよいし、ユーザの操作(例えば連携ボタンの押下)に従って、サイト管理装置から携帯端末6が送信したデータを受信してもよい。
【0262】
また、ユーザ情報管理部417は、サイト管理装置から受信したデータに、当該サイト管理装置(または外部サイト)を一義的に特定するためのサイトIDを対応付けてユーザ情報データベース426に格納する。
【0263】
このように、管理サーバ4は、写真シール作成装置1で生成された画像以外の画像も保存するため、所定期間(1年または3年等)の画像(写真シール作成装置1で生成された画像および写真シール作成装置1で生成された画像以外の画像)をまとめたアルバムを作成してもよい。また、管理サーバ4は、ユーザがストレージを希望する画像集フォルダを作成してもよい。
【0264】
なお、本実施形態では、管理サーバ4が、ユーザに対してSNSの機能を提供することもできる(以降では、単に、SNSを提供する、とも表現する)。
【0265】
このとき、管理サーバ4は、提供するSNSにより、例えば、ユーザ間(友達登録しているユーザ同士)の画像の共有、友達登録している他のユーザ(友達)の画像の閲覧、友達の画像に対する評価(後述する「いいね」など)などが可能であってもよい。また、管理サーバ4は、提供するSNSにより、友達のページに画像が投稿された旨のメールやお知らせをユーザに通知してもよいし、携帯端末6において画像閲覧用アプリケーションを起動した際に(又は、携帯端末6が当該SNSにアクセスした際に)携帯端末6の表示部605に友達の画像を表示させてもよい。
【0266】
また、管理サーバ4は、提供するSNSにおいて、友達の画像をアルバム形式で閲覧可能にしてもよいし、ユーザと友達とで画像を見せ合う専用のアルバムを作成してもよい。さらに、管理サーバ4は、提供するSNSの1つの機能として、上述のカレンダー機能を有していてもよい。
【0267】
なお、管理サーバ4は、提供するSNSにおいて、他人がユーザの画像を閲覧可能するための条件として、ユーザと友達であることを設定可能であってもよい(つまり、ユーザは、友達の友達であって自身の友達ではない人物の画像を閲覧することはできない)。これによれば、ユーザは、自分の画像が不特定の人物に閲覧されることを望まない場合には、友達のみが閲覧可能にすることができる。
【0268】
また、管理サーバ4の提供するSNSは、ユーザの友達と友達登録されている他のユーザを、友達がユーザに紹介できる機能を有していてもよい。この場合には、SNSは、例えば、ユーザが友達から紹介を受けた他のユーザの画像を閲覧したときに当該ユーザと他のユーザとの友達登録を可能にしてもよいし、ユーザが紹介を受けた他のユーザと友達登録したときに当該他のユーザの画像を閲覧可能にしてもよい。また、管理サーバ4は、提供するSNSにおいて、写真シール作成装置1において同じ画像IDを入力したユーザ同士を自動的に友達登録してもよいし、画像提供サイトにおいて同じシールID又は画像IDを入力したユーザ同士を友達登録してもよい。
【0269】
また、ユーザは、携帯端末6を操作して、管理サーバ4に格納されている、写真シール作成装置1で生成された画像を、SNSまたはBLOG等の外部サイトに掲載することができる。このとき、携帯端末6は、当該画像を対応付けられている画像管理情報と共にサイト管理装置に送信することにより、サイト管理装置は、画像管理情報に基づいて、外部サイトに画像の撮影日時、撮影されている人物、撮影場所、撮影機種、撮影コース、撮影店舗、その他撮影に必要な情報等を掲載することができる。そのため、ユーザは、外部サイトに写真シール作成装置1で生成された画像を掲載するときに、改めて画像の撮影日時、撮影されている人物、撮影場所等を入力する必要がなく、容易に画像および画像に関連する情報を外部サイトに掲載することができる。また、この外部サイトを見たユーザは、掲載されている画像がどこで撮影されたものか、どのようにして撮影されたものかを知ることができる。そのため、外部サイトを見たユーザは、画像を生成した写真シール作成装置1と同一の場所にあり、同一の機種である写真シール作成装置1で撮影することができ、外部サイトに掲載されている画像に似せた画像を容易に作成することができる。
【0270】
(変形例)
なお、写真シール作成装置1は、管理サーバ4上で人気のある画像をダウンロードして、利用前のデモンストレーション、印刷待ちなどにおいて表示してもよい。上記利用前のデモンストレーションにおいて上記人気のある画像を表示すると、当該写真シール作成装置1において撮影および編集を行う動機付けとなる。また、上記印刷待ちにおいて上記人気のある画像を表示すると当該人気のある画像に近い画像を作成するために、写真シール作成装置1を再び利用する動機付けとなる。
【0271】
また、写真シール作成装置1は、管理サーバ4上で人気のある画像の背景等の各種設定情報をダウンロードして、当該設定情報が示す設定でユーザが利用するコースを設けてもよい。この場合、ユーザが各種の設定を行う手間を省くことができ、利用時間を短縮することができる。また、当該コースでは、上記人気のある画像の人物への成り切りの度合いを判定したり、上記人気のある画像における撮影を忠実に再現している度合いを判定したりしてもよい。また、編集処理を上記人気のある画像の編集処理と同様とすることにより、写真撮影のみで上記人気のある画像に対するユーザの画像の評価が決定することになる。
【0272】
なお、上記人気のある画像の例としては、「いいね」が多い画像、すなわち、多数のユーザが支持する画像が挙げられる。また、写真シール作成装置1がダウンロードする人気のある画像は、同じ機種で作成されたものであることが好ましいが、異なる機種で作成されたものであってもよい。この場合、上記異なる機種を利用する動機付けとなる。また、上記ダウンロードの代わりに、写真シール作成装置1にて作成した画像を閲覧可能である旨をユーザの携帯端末6に送信するための電子メールに、上記人気のある画像であって、同じ機種で作成された画像を、お勧め画像として、当該画像へのリンク情報を含めてもよい。
【0273】
また、ユーザのお気に入りの人(モデル、友達など)を管理サーバ4予め登録しておき、登録された人の画像に利用されているスタンプ等の編集処理用ツールを、上記ユーザが利用中の写真シール作成装置1にて利用可能としたり、反映したり、ユーザに推奨したりしてもよい。このとき、写真シール作成装置1にて上記ユーザを認証してから行うことが好ましい。また、上記登録された人の画像を、管理サーバ4から写真シール作成装置1にダウンロードして、写真シール作成装置1における操作のデモンストレーションにて表示してもよい。
【0274】
〔ソフトウェアによる実現例〕
写真シール作成装置1、管理サーバ4、および携帯端末6の制御ブロック(特に制御部201、制御部401および制御部601)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
【0275】
後者の場合、写真シール作成装置1、管理サーバ4、および携帯端末6は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することによって、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークまたは放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
【0276】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。