【実施例】
【0117】
以下実施例等をあげて本発明を説明するが、本発明はこれらの例によって限定されるものではない。なお、実施例および比較例中の樹脂および感光性樹脂組成物の評価は以下の方法により行った。
【0118】
(1)有機溶剤に対する樹脂の溶解性評価
PGMEA(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)にポリマー粉末を30重量%の固形分濃度になるように添加して室温で1時間撹拌した後、目視で状態を観察し、不溶物の樹脂の有無を確認した。不溶の樹脂が観察されなかったものを溶解、不溶の樹脂が確認された樹脂を不要と判定した。
【0119】
(2)粘度評価
(2−1)ポリマー溶液粘度
PGMEAにポリマー粉末を30重量%で溶解し、E型粘度計を用いて25℃で測定した。感光性樹脂組成物中の固形分濃度を高くしてもスリット塗布に適した粘度を保つためには、ポリマー溶液の粘度は150mPa・s未満であることが好ましい。
【0120】
スリット塗布により均一な厚膜を形成するための適性評価として、ポリマー粉末がPGMEAに30重量%で溶解し、かつ溶液粘度が150mPa・s未満であった場合は「A」、ポリマー粉末はPGMEAに30重量%で溶解するが、溶液粘度が150mPa・s以上であった場合は「B」、ポリマー粉末がPGMEAに30重量%で溶解しなかった場合は「C」と判定した。
【0121】
(2−2)ワニスの溶液粘度
実施例および比較例で作製した固形分濃度20%の感光性樹脂組成物(ワニス)をE型粘度計を用いて25℃で測定した。スリット塗布により均一な膜厚を形成するためには溶液粘度が1〜15cpであることが好ましく、1〜10cpであることがより好ましい。25℃におけるワニスの粘度が10cp未満のものを「S」、10cp以上15cp未満のものを「A」、15cp以上のものを「C」と判定した。
【0122】
感光性樹脂組成物の固形分濃度が20%でない場合は、感光性樹脂組成物の溶媒組成が変化したり、感光性樹脂組成物が変質しないようにして、濃縮や希釈して固形分濃度20%にし測定すれば良い。
【0123】
(3)現像膜減り量評価および感度評価
現像膜の作製
実施例および比較例で作製した感光性樹脂組成物(ワニス)を8インチシリコンウエハ上に回転塗布し、次いで、ホットプレート(東京エレクトロン(株)製、塗布現像装置Mark−7)を用いて、120℃で2分間熱処理(プリベーク)し、厚さ2.5μmのプリベーク膜を作製した。得られたプリベーク膜を、i線ステッパー((株)ニコン製、NSR−2005i9C)を用いて50〜400mJ/cm
2の露光量にて10mJ/cm
2ステップで露光した。露光後、ネガ型感光性樹脂組成物については100℃で1分間露光後ベークを行った。ポジ型感光性樹脂組成物については露光後、ネガ型感光性樹脂組成物については露光後ベーク後、2.38重量%のテトラメチルアンモニウム(TMAH)水溶液(三菱ガス化学(株)製、ELM−D)で60秒間現像し、次いで純水でリンスし、現像膜を得た。
【0124】
膜厚の測定方法
プリベーク後および現像後の膜厚は、大日本スクリーン製造(株)製光干渉式膜厚測定装置ラムダエースSTM−602を使用し、屈折率1.63として測定した。
【0125】
現像膜減り量の算出
現像膜減り量は以下の式に従って算出した。プリベーク後の膜厚が2.5μmであることから、現像膜減り量は0.50μm未満であることが好ましい。現像膜減り量が0.50μm未満の場合は「A」、0.51〜0.59μmの場合は「B」、0.60μm以上の場合は「C」と判定した。
【0126】
現像膜減り量(μm)=プリベーク後の膜厚−現像後の膜厚
感度の算出
露光および現像後、20μmのライン・アンド・スペースパターン(1L/1S)を1対1の幅に形成する露光量(最適露光量Eopという)を感度とした。Ethが200mJ/cm
2以下であれば高感度であると判断できる。150mJ/cm
2以下がより好ましい。
【0127】
以下の実施例および比較例に示す酸二無水物、ジアミン化合物、末端封止剤および溶剤の略記号の名称は下記の通りである。
6FDA:2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン二無水物
ODPA:3,3’,4,4’−ジフェニルエーテルテトラカルボン酸二無水物
BSAA:2,2−ビス[4−(3,4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]プロパン二無水物
BAHF:2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン
SiDA:1,3−ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン
BIS−AT−AF:2,2−ビス(3−アミノ−4−メチルフェニル)ヘキサフルオロプロパン
3,3’−DDS:3,3’−ジアミノジフェニルスルホン
MAP:3−アミノフェノール
ABP:2−アミノ−4−tert−ブチルフェノール
MA:無水マレイン酸
DFA:N,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール
NMP:N−メチル−2−ピロリドン
PGMEA:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート
GBL:γ−ブチロラクトン
また、6FDA、ODPA、BSAA、BAHF、SiDA、BIS−AT−AF、3,3’−DDS、MAP、ABPおよびMAについては構造式を以下に示す。
【0128】
【化15】
【0129】
合成例1 ジアミン化合物(α)の合成
BAHF(セントラル硝子(株)製)18.3g(0.05モル)をアセトン100mL、プロピレンオキシド(東京化成(株)製)17.4g(0.3モル)に溶解させ、−15℃に冷却した。ここに3−ニトロベンゾイルクロリド(東京化成(株)製)20.4g(0.11モル)をアセトン100mLに溶解させた溶液を滴下した。滴下終了後、−15℃で4時間撹拌し、その後室温に戻した。析出した白色固体をろ別し、50℃で真空乾燥した。
【0130】
得られた白色固体30gを300mLのステンレスオートクレーブに入れ、メチルセルソルブ250mLに分散させ、5%パラジウム−炭素(和光純薬工業(株)製)を2g加えた。ここに水素を風船で導入して、還元反応を室温で行った。約2時間後、風船がこれ以上しぼまないことを確認して反応を終了させた。反応終了後、濾過して触媒であるパラジウム化合物を除き、ロータリーエバポレーターで濃縮し、下記式で表されるジアミン化合物(α)を得た。
【0131】
【化16】
【0132】
合成例2 キノンジアジド化合物(b−1)の合成
乾燥窒素気流下、TrisP−PA(商品名、本州化学工業(株)製)、21.22g(0.05モル)と5−ナフトキノンジアジドスルホン酸クロリド(東洋合成(株)製、NAC−5)26.8g(0.1モル)を1,4−ジオキサン450gに溶解させ、室温にした。ここに、1,4−ジオキサン50gと混合したトリエチルアミン12.65gを、系内が35℃以上にならないように滴下した。滴下後40℃で2時間撹拌した。トリエチルアミン塩を濾過し、濾液を水に投入した。その後、析出した沈殿を濾過で集め、さらに1%塩酸水1Lで洗浄した。その後、さらに水2Lで2回洗浄した。この沈殿を真空乾燥機で乾燥し、下記式で表されるキノンジアジド化合物(b−1)を得た。
【0133】
【化17】
【0134】
合成例3 アルコキシメチル基含有熱架橋剤(d−1)の合成
(1)TrisP−HAP(商品名、本州化学工業(株)製)103.2g(0.4モル)を、水酸化ナトリウム80g(2.0モル)を純水800gに溶解させた溶液に溶解させた。完全に溶解させた後、20〜25℃で36〜38重量%のホルマリン水溶液686gを2時間かけて滴下した。その後20〜25℃で17時間撹拌した。これに硫酸98gと水552gを加えて中和を行い、そのまま2日間放置した。放置後に溶液に生じた針状の白色結晶をろ過で集め、水100mLで洗浄した。この白色結晶を50℃で48時間真空乾燥した。乾燥した白色結晶を島津製作所(株)製の高速液体クロマトグラフィーで、カラムにODSを、展開溶媒にアセトニトリル/水=70/30を用い、254nmで分析したところ、出発原料は完全に消失し、純度92%であることがわかった。さらに、重溶媒にDMSO−d6を用いてNMR(日本電子(株)製、GX−270)により分析したところ、ヘキサメチロール化したTrisP−HAPであることがわかった。
【0135】
(2)次に、このようにして得た化合物をメタノール300mLに溶解させ、硫酸2gを加えて室温で24時間撹拌した。この溶液にアニオン型イオン交換樹脂(Rohm and Haas社製、アンバーリストIRA96SB)15gを加え1時間撹拌し、濾過によりイオン交換樹脂を除いた。その後、乳酸エチル500mLを加え、ロータリーエバポレーターでメタノールを除き、乳酸エチル溶液にした。この溶液を室温で2日間放置したところ、白色結晶が生じた。得られた白色結晶を高速液体クロマトグラフィー法により分析したところ、下記式で表される純度99%のTrisP−HAPのヘキサメトキシメチル化合物(アルコキシメチル基含有熱架橋剤(d−1))であることがわかった。
【0136】
【化18】
【0137】
実施例で使用したその他の熱架橋剤およびフェノール性水酸基を有する化合物は以下のとおりである。
アルコキシメチル基含有熱架橋剤(d−2):“ニカラック(登録商標)”MX−270
熱架橋剤(d−3):VG−3101L
フェノール化合物(e−1):BisP−AF
【0138】
【化19】
【0139】
実施例1
乾燥窒素気流下、合成例1で得られたジアミン化合物(α)15.1g(0.025モル)、BAHF3.66g(0.01モル)およびSiDA(信越化学工業(株)製)0.62g(0.0025モル)をNMP200gに溶解した。ここに6FDA(ダイキン工業(株)製)22.2g(0.05モル)をNMP50gとともに加えて、40℃で1時間撹拌した。その後、MAP(東京化成(株)製)2.73g(0.025モル)を加え、40℃で1時間撹拌した。さらに、DFA(三菱レーヨン(株)製)11.9g(0.1モル)をNMP5gで希釈した溶液を10分かけて滴下し、滴下後、40℃で2時間撹拌を続けた。撹拌終了後、溶液を水2Lに投入して、ポリマー固体の沈殿をろ過で集めた。さらに水2Lで3回洗浄を行い、集めたポリマー固体を50℃の真空乾燥機で72時間乾燥し、ポリアミド酸エステル樹脂(A)を得た。得られた樹脂(A)を用いて、上述の方法により有機溶剤に対する溶解性評価とポリマー溶液粘度の測定を行った。結果を表2に示す。
得られた樹脂(A)10gに合成例2で得られたキノンジアジド化合物(b−1)3.0g、フェノール化合物(e−1)1.0gおよびGBL(三菱化学(株)製)50gを加えてポジ型の感光性樹脂組成物のワニス(A−1)を得た。ワニス(A−1)を用いて、前記のように現像膜減り量の評価を行った。結果を表3に示す。
【0140】
実施例2
BAHF3.66g(0.01モル)の代わりにBIS−AT−AF(セントラル硝子(株)製)3.62g(0.01モル)を用いた以外は実施例1と同様にしてポリアミド酸エステル樹脂(B)を得た。得られた樹脂(B)を用いて、上述の方法により有機溶剤に対する溶解性評価とポリマー溶液粘度の測定を行った。結果を表2に示す。
【0141】
樹脂(A)の代わりに上記で得られた樹脂(B)10gを加え、さらに合成例3で得られたアルコキシメチル基含有熱架橋剤(d−1)1.0gを加えた以外は実施例1と同様にしてポジ型の感光性樹脂組成物のワニス(B)を作製した。得られたワニス(B)を用いて、実施例1と同様に現像膜減り量の評価を行った。結果を表3に示す。
【0142】
実施例3
ジアミン化合物(α)15.1g(0.025モル)を19.3g(0.032モル)、BAHF3.66g(0.01モル)を2.01g(0.0055モル)およびMAP2.73g(0.025モル)を2.18g(0.02モル)とした以外は実施例1と同様にしてポリアミド酸エステル樹脂(C)を得た。得られた樹脂(C)を用いて、上述の方法により有機溶剤に対する溶解性評価とポリマー溶液粘度の測定を行った。結果を表2に示す。
【0143】
樹脂(A)の代わりに上記で得られた樹脂(C)10gを加え、さらに熱架橋剤(d−2)0.5gを加えた以外は実施例1と同様にしてポジ型の感光性樹脂組成物のワニス(C)を作製した。得られたワニス(C)を用いて、実施例1と同様に有現像膜減り量の評価を行った。結果を表3に示す。
【0144】
実施例4
乾燥窒素気流下、6FDA22.2g(0.05モル)をNMP200gに溶解した。ここにABP(東京化成(株)製)6.60g(0.04モル)を加えて40℃で1時間撹拌した。その後、ジアミン化合物(α)9.06g(0.015モル)、BIS−AT−AF4.53g(0.0125モル)およびSiDA0.62g(0.0025モル)をNMP50gとともに加え、40℃で2時間撹拌した。さらに、DFA11.9g(0.1モル)をNMP5gで希釈した溶液を10分かけて滴下し、滴下後、40℃で2時間撹拌を続けた。撹拌終了後、溶液を水2Lに投入して、ポリマー固体の沈殿をろ過で集めた。さらに水2Lで3回洗浄を行い、集めたポリマー固体を50℃の真空乾燥機で72時間乾燥し、ポリアミド酸エステル樹脂(D)を得た。得られた樹脂(D)を用いて、上述の方法により有機溶剤に対する溶解性評価とポリマー溶液粘度の測定を行った。結果を表2に示す。
【0145】
樹脂(A)の代わりに上記で得られた樹脂(D)10gを加え、さらに熱架橋剤(d−3)0.5gを加えた以外は実施例1と同様にしてポジ型の感光性樹脂組成物のワニス(D)を作製した。得られたワニス(D)を用いて、実施例1と同様に現像膜減り量の評価を行った。結果を表3に示す。
【0146】
実施例5
乾燥窒素気流下、ジアミン化合物(α)21.2g(0.035モル)、BAHF4.58g(0.0125モル)およびSiDA0.62g(0.0025モル)をNMP200gに溶解した。ここに6FDA13.3g(0.03モル)をNMP50gとともに加えて、40℃で1時間撹拌した。その後、MA(和光純薬工業(株)製)3.92g(0.04モル)を加え、40℃で1時間撹拌した。さらに、DFA11.9g(0.1モル)をNMP5gで希釈した溶液を10分かけて滴下し、滴下後、40℃で2時間撹拌を続けた。撹拌終了後、溶液を水2Lに投入して、ポリマー固体の沈殿をろ過で集めた。さらに水2Lで3回洗浄を行い、集めたポリマー固体を50℃の真空乾燥機で72時間乾燥し、ポリアミド酸エステル樹脂(E)を得た。得られた樹脂(E)を用いて、上述の方法により有機溶剤に対する溶解性評価とポリマー溶液粘度の測定を行った。結果を表2に示す。
樹脂(A)の代わりに上記で得られた樹脂(E)10gを加え、さらに熱架橋剤(d−1)1.0gを加えた以外は実施例1と同様にしてポジ型の感光性樹脂組成物のワニス(E)を作製した。得られたワニス(E)を用いて、実施例1と同様に現像膜減り量の評価を行った。結果を表3に示す。
【0147】
実施例6
ジアミン化合物(α)21.2g(0.035モル)を25.7g(0.0425モル)、BAHF4.58g(0.0125モル)を1.83g(0.005モル)、6FDA13.3g(0.03モル)を16.7g(0.0375モル)およびMA3.92g(0.04モル)を2.45g(0.025モル)とした以外は実施例5と同様にしてポリアミド酸エステル樹脂(F)を得た。得られた樹脂(F)を用いて、上述の方法により有機溶剤に対する溶解性評価とポリマー溶液粘度の測定を行った。結果を表2に示す。
【0148】
樹脂(A)の代わりに上記で得られた樹脂(F)10gを加え、さらに熱架橋剤(d−2)0.5gを加えた以外は実施例1と同様にしてポジ型の感光性樹脂組成物のワニス(F)を作製した。得られたワニス(F)を用いて、実施例1と同様に現像膜減り量の評価を行った。結果を表3に示す。
【0149】
実施例7
乾燥窒素気流下、ジアミン化合物(α)15.1g(0.025モル)、BAHF8.24g(0.0225モル)およびSiDA0.62g(0.0025モル)をNMP200gに溶解した。ここにMA4.90g(0.05モル)をNMP50gとともに加えて、40℃で1時間撹拌した。その後、6FDA11.1g(0.025モル)を加え、40℃で2時間撹拌した。さらに、DFA11.9g(0.1モル)をNMP5gで希釈した溶液を10分かけて滴下し、滴下後、40℃で2時間撹拌を続けた。撹拌終了後、溶液を水2Lに投入して、ポリマー固体の沈殿をろ過で集めた。さらに水2Lで3回洗浄を行い、集めたポリマー固体を50℃の真空乾燥機で72時間乾燥し、ポリアミド酸エステル樹脂(G)を得た。得られた樹脂(G)を用いて、上述の方法により有機溶剤に対する溶解性評価とポリマー溶液粘度の測定を行った。結果を表2に示す。
【0150】
樹脂(A)の代わりに上記で得られた樹脂(G)10gを加え、さらに熱架橋剤(d−3)0.5gを加えた以外は実施例1と同様にしてポジ型の感光性樹脂組成物のワニス(G)を作製した。得られたワニス(G)を用いて、実施例1と同様に現像膜減り量の評価を行った。結果を表3に示す。
【0151】
実施例8
実施例1で得られた樹脂(A)10gに1,2−オクタンジオン−1−[4−(フェニルチオ)−2−(o−ベンゾイルオキシム)](ODPTBO)(BASFジャパン(株)製)0.1g、エチレンオキサイド変性ビスフェノールAジメタクリレート(新中村化学工業(株)製、NKエステルBPE−100)2.0g、トリメチロールプロパントリアクリレート(TPT)0.5g、合成例3で得られたアルコキシメチル基含有熱架橋剤(d−3)1.0gおよびGBL50gを加えてネガ型の感光性樹脂組成物のワニス(A−2)を得た。得られたワニス(A−2)を用いて、前記のように現像膜減り量の評価を行った。結果を表2に示す。
【0152】
実施例9
BAHF2.01g(0.0055モル)を2.93g(0.008モル)およびMAP2.18g(0.02モル)を1.63g(0.015モル)とした以外は実施例3と同様にしてポリアミド酸エステル樹脂(H)を得た。得られた樹脂(H)を用いて、上述の方法により有機溶剤に対する溶解性評価とポリマー溶液粘度の測定を行った。結果を表2に示す。
【0153】
樹脂(A)の代わりに上記で得られた樹脂(H)10gを加えた以外は実施例3と同様にしてポジ型の感光性樹脂組成物のワニス(H)を作製した。得られたワニス(H)を用いて、実施例3と同様に有機溶剤に対する溶解性、ポリマー溶液粘度、現像膜減り量の評価を行った。結果を表3に示す。
【0154】
実施例10
BIS−AT−AF4.53g(0.0125モル)を3.62g(0.01モル)およびABP6.60g(0.04モル)を7.43g(0.045モル)とした以外は実施例4と同様にしてポリアミド酸エステル樹脂(I)を得た。得られた樹脂(I)を用いて、上述の方法により有機溶剤に対する溶解性評価とポリマー溶液粘度の測定を行った。結果を表2に示す。
【0155】
樹脂(A)の代わりに上記で得られた樹脂(I)10gを加えた以外は実施例4と同様にしてポジ型の感光性樹脂組成物のワニス(I)を作製した。得られたワニス(I)を用いて、実施例4と同様に現像膜減り量の評価を行った。結果を表3に示す。
【0156】
実施例11
6FDA16.7g(0.0375モル)を17.8g(0.04モル)およびMA2.45g(0.025モル)を1.96g(0.02モル)とした以外は実施例6と同様にしてポリアミド酸エステル樹脂(J)を得た。得られた樹脂(J)を用いて、上述の方法により有機溶剤に対する溶解性評価とポリマー溶液粘度の測定を行った。結果を表2に示す。
【0157】
樹脂(A)の代わりに上記で得られた樹脂(J)10gを加えた以外は実施例6と同様にしてポジ型の感光性樹脂組成物のワニス(J)を作製した。得られたワニス(J)を用いて、実施例6と同様に現像膜減り量の評価を行った。結果を表3に示す。
【0158】
実施例12
6FDA11.1g(0.025モル)を9.99g(0.0225モル)、MA4.90g(0.05モル)を5.39g(0.055モル)とした以外は実施例7と同様にして樹脂ポリアミド酸エステル(K)を得た。得られた樹脂(K)を用いて、上述の方法により有機溶剤に対する溶解性評価とポリマー溶液粘度の測定を行った。結果を表2に示す。
【0159】
樹脂(A)の代わりに上記で得られた樹脂(K)10gを加えた以外は実施例7と同様にしてポジ型の感光性樹脂組成物のワニス(K)を作製した。得られたワニス(K)を用いて、実施例7と同様に現像膜減り量の評価を行った。結果を表3に示す。
【0160】
比較例1
6FDA22.2g(0.05モル)の代わりにODPA(マナック(株)製)15.5g(0.05モル)を用いた以外は実施例1と同様にしてポリアミド酸エステル樹脂(L)を得た。得られた樹脂(L)を用いて、上述の方法により有機溶剤に対する溶解性評価とポリマー溶液粘度の測定を行った。結果を表2に示す。
【0161】
樹脂(A)の代わりに上記で得られた樹脂(L)10gを加えた以外は実施例1と同様にしてポジ型の感光性樹脂組成物のワニス(L)を作製した。得られたワニス(L)を用いて、実施例1と同様に現像膜減り量の評価を行った。結果を表3に示す。
【0162】
比較例2
ジアミン化合物(α)15.1g(0.025モル)を21.2g(0.035モル)とし、BAHFを加えなかった以外は実施例1と同様にしてポリアミド酸エステル樹脂(M)を得た。得られた樹脂(M)を用いて、上述の方法により有機溶剤に対する溶解性評価とポリマー溶液粘度の測定を行った。結果を表2に示す。
【0163】
樹脂(A)の代わりに上記で得られた樹脂(M)10gを加えた以外は実施例1と同様にしてポジ型の感光性樹脂組成物のワニス(M)を作製した。得られたワニス(M)を用いて、実施例1と同様に現像膜減り量の評価を行った。結果を表3に示す。
【0164】
比較例3
BAHF3.66g(0.01モル)の代わりに3,3’−DDS(三井化学ファイン(株)製)2.48g(0.01モル)を用いた以外は実施例1と同様にしてポリアミド酸エステル樹脂(N)を得た。得られた樹脂(N)を用いて、上述の方法により有機溶剤に対する溶解性評価とポリマー溶液粘度の測定を行った。結果を表2に示す。
【0165】
樹脂(A)の代わりに上記で得られた樹脂(N)10gを加えた以外は実施例1と同様にしてポジ型の感光性樹脂組成物のワニス(N)を作製した。得られたワニス(N)を用いて、実施例1と同様に現像膜減り量の評価を行った。結果を表3に示す。
【0166】
比較例4
ジアミン化合物(α)15.1g(0.025モル)の代わりに3,3’−DDS6.20g(0.025モル)を用いた以外は実施例1と同様にしてポリアミド酸エステル樹脂(O)を得た。得られた樹脂(O)を用いて、上述の方法により有機溶剤に対する溶解性評価とポリマー溶液粘度の測定を行った。結果を表2に示す。
【0167】
樹脂(A)の代わりに上記で得られた樹脂(O)10gを加えた以外は実施例1と同様にしてポジ型の感光性樹脂組成物のワニス(O)を作製した。得られた樹脂(O)およびワニス(O)を用いて、実施例1と同様に現像膜減り量の評価を行った。結果を表3に示す。
【0168】
比較例5
ジアミン化合物(α)15.1g(0.025モル)を6.05g(0.01モル)およびBAHF3.66g(0.01モル)を9.15g(0.025モル)とした以外は実施例1と同様にしてポリアミド酸エステル樹脂(P)を得た。得られた樹脂(P)を用いて、上述の方法により有機溶剤に対する溶解性評価とポリマー溶液粘度の測定を行った。結果を表2に示す。
【0169】
樹脂(A)の代わりに上記で得られた樹脂(P)10gを加えた以外は実施例1と同様にしてポジ型の感光性樹脂組成物のワニス(P)を作製した。得られたワニス(P)を用いて、実施例1と同様に現像膜減り量の評価を行った。結果を表3に示す。
【0170】
比較例6
ジアミン化合物(α)21.2g(0.035モル)を28.7g(0.0475モル)とし、BAHFを加えなかった以外は実施例5と同様にしてポリアミド酸エステル樹脂(Q)を得た。得られた樹脂(Q)を用いて、上述の方法により有機溶剤に対する溶解性評価とポリマー溶液粘度の測定を行った。結果を表2に示す。
【0171】
樹脂(A)の代わりに上記で得られた樹脂(Q)10gを加えた以外は実施例1と同様にしてポジ型の感光性樹脂組成物のワニス(Q)を作製した。得られたワニス(Q)を用いて、実施例1と同様に現像膜減り量の評価を行った。結果を表3に示す。
【0172】
比較例7
乾燥窒素気流下、ジアミン化合物(α)24.2g(0.04モル)、SiDA0.62g(0.0025モル)をNMP250gに溶解させた。ここに6FDA22.2g(0.05モル)をNMP50gとともに加えて、30℃で2時間撹拌した。その後、MAP1.09g(0.01モル)を加え、40℃で2時間撹拌を続けた。さらにピリジン(東京化成(株)製)2.5gをトルエン(東京化成(株)製)15gに希釈して溶液に加え、冷却管を付けて系外に水をトルエンとともに共沸で除去しながら溶液の温度を120℃にして2時間、さらに180℃で2時間反応させた。この溶液の温度を室温まで低下させ、水2Lに溶液を投入し、ポリマー固体の沈殿をろ過で集めた。さらに水2Lで3回洗浄を行い、集めたポリマー固体を50℃の真空乾燥機で72時間乾燥させ、ポリイミド樹脂(R)を得た。得られた樹脂(R)を用いて、上述の方法により有機溶剤に対する溶解性評価とポリマー溶液粘度の測定を行った。結果を表2に示す。
【0173】
樹脂(A)の代わりに上記で得られた樹脂(R)10gを加えた以外は実施例1と同様にしてポジ型の感光性樹脂組成物のワニス(R)を作製した。得られたワニス(R)を用いて、実施例1と同様に現像膜減り量の評価を行った。結果を表3に示す。
【0174】
比較例8
ジアミン化合物(α)24.2g(0.04モル)をBAHF10.4g(0.0285モル)、MAP1.09g(0.01モル)を4.09g(0.0375モル)および6FDA22.2g(0.05モル)をODPA15.5g(0.05モル)とした以外は比較例7と同様にしてポリイミド樹脂(S)を得た。得られた樹脂(S)を用いて、上述の方法により有機溶剤に対する溶解性評価とポリマー溶液粘度の測定を行った。結果を表2に示す。
【0175】
樹脂(A)の代わりに上記で得られた樹脂(S)10gを加えた以外は実施例1と同様にしてポジ型の感光性樹脂組成物のワニス(S)を作製した。得られたワニス(S)を用いて、実施例1と同様に現像膜減り量の評価を行った。結果を表3に示す。
【0176】
比較例9
乾燥窒素気流下、ジアミン化合物(α)12.1g(0.02モル)、BAHF8.24g(0.0225モル)およびSiDA0.62g(0.0025モル)をNMP200gに溶解した。ここに6FDA6.66g(0.015モル)およびODPA10.9g(0.035モル)をNMP50gとともに加えて、40℃で2時間撹拌した。その後、DFA11.9g(0.1モル)をNMP5gで希釈した溶液を10分かけて滴下し、滴下後、40℃で2時間撹拌を続けた。撹拌終了後、溶液を水2Lに投入して、ポリマー固体の沈殿をろ過で集めた。さらに水2Lで3回洗浄を行い、集めたポリマー固体を50℃の真空乾燥機で72時間乾燥し、ポリアミド酸エステル樹脂(T)を得た。得られた樹脂(T)を用いて、上述の方法により有機溶剤に対する溶解性評価とポリマー溶液粘度の測定を行った。結果を表2に示す。
【0177】
樹脂(A)の代わりに上記で得られた樹脂(T)10gを加えた以外は実施例1と同様にしてポジ型の感光性樹脂組成物のワニス(T)を作製した。得られたワニス(T)を用いて、実施例1と同様に現像膜減り量の評価を行った。結果を表3に示す。
【0178】
比較例10
ジアミン化合物(α)12.1g(0.02モル)を19.3g(0.032モル)、BAHF8.24g(0.0225モル)を2.01g(0.0055モル)および6FDA6.66g(0.015モル)を15.5g(0.035モル)とし、ODPA10.9g(0.035モル)の代わりにBSAA(サビック・ジャパン(株)製)7.81g(0.015モル)を用いた以外は比較例9と同様にしてポリアミド酸エステル樹脂(U)を得た。得られた樹脂(U)を用いて、上述の方法により有機溶剤に対する溶解性評価とポリマー溶液粘度の測定を行った。結果を表2に示す。
【0179】
樹脂(A)の代わりに上記で得られた樹脂(U)10gを加えた以外は実施例1と同様にしてポジ型の感光性樹脂組成物のワニス(U)を作製した。得られたワニス(U)を用いて、実施例1と同様に有機溶剤に対する溶解性、ポリマー溶液粘度、現像膜減り量の評価を行った。結果を表1および表2に示す。
【0180】
実施例および比較例で用いた樹脂A〜Uに用いたモノマーおよび末端封止剤組成を表1に、樹脂A〜Uの有機溶剤溶解性およびポリマー溶液粘度の評価結果を表2に示す。また、実施例および比較例のワニス組成および現像膜減り量の評価結果を表3に示す。
【0181】
【表1】
【0182】
【表2】
【0183】
【表3】
【0184】
実施例13
乾燥窒素気流下、合成例1で得られたジアミン化合物(α)16.6g(0.0275モル)、BAHF1.83g(0.005モル)およびSiDA(信越化学工業(株)製)0.62g(0.0025モル)をNMP200gに溶解した。ここに6FDA(ダイキン工業(株)製)22.2g(0.05モル)をNMP50gとともに加えて、40℃で1時間撹拌した。その後、MAP(東京化成(株)製)3.27g(0.03モル)を加え、40℃で1時間撹拌した。さらに、DFA(三菱レーヨン(株)製)11.9g(0.1モル)をNMP5gで希釈した溶液を10分かけて滴下し、滴下後、40℃で2時間撹拌を続けた。撹拌終了後、溶液を水2Lに投入して、ポリマー固体の沈殿をろ過で集めた。さらに水2Lで3回洗浄を行い、集めたポリマー固体を50℃の真空乾燥機で72時間乾燥し、ポリアミド酸エステル樹脂(AA)を得た。得られた樹脂(AA)を用いて、上述の方法により有機溶剤に対する溶解性評価を行った。
【0185】
得られた樹脂(AA)7.0gに合成例2で得られたキノンジアジド化合物(b−1)2.0g、フェノール化合物(e−1)2.0g、メガファックF554(DIC製)0.01gおよびPGMEA44gを加えてポジ型の固形分濃度20%感光性樹脂組成物のワニス(AA−1)を得た。ワニス(AA−1)を用いて、前記のように粘度評価と感光性評価を行った。結果を表5に示す。
【0186】
実施例14
乾燥窒素気流下、6FDA22.2g(0.05モル)をNMP200gに溶解した。ここにABP(東京化成(株)製)4.95g(0.03モル)を加えて40℃で1時間撹拌した。その後、ジアミン化合物(α)16.6g(0.0275モル)、BAHF1.83g(0.005モル)およびSiDA0.62g(0.0025モル)をNMP50gとともに加え、40℃で2時間撹拌した。さらに、DFA11.9g(0.1モル)をNMP5gで希釈した溶液を10分かけて滴下し、滴下後、40℃で2時間撹拌を続けた。撹拌終了後、溶液を水2Lに投入して、ポリマー固体の沈殿をろ過で集めた。さらに水2Lで3回洗浄を行い、集めたポリマー固体を50℃の真空乾燥機で72時間乾燥し、ポリアミド酸エステル樹脂(AB)を得た。得られた樹脂(AB)を用いて、実施例13と同様に有機溶剤に対する溶解性評価を行った。
【0187】
樹脂(AA)の代わりに上記で得られた樹脂(AB)7.0gを加えた以外は実施例13と同様にしてポジ型の感光性樹脂組成物のワニス(AB)を作製した。得られたワニス(AB)を用いて、実施例13と同様に粘度評価と感光性評価を行った。結果を表5に示す。
【0188】
実施例15
BAHF1.83g(0.005モル)を0.91g(0.0025モル)、およびMAP3.27g(0.03モル)を3.81g(0.035モル)とした以外は実施例13と同様にしてポリアミド酸エステル樹脂(AC)を得た。得られた樹脂(AC)を用いて実施例13と同様に有機溶剤に対する溶解性評価を行った。
【0189】
樹脂(AA)の代わりに上記で得られた樹脂(AC)7.0gを加えた以外は実施例1と同様にしてポジ型の固形分濃度20%感光性樹脂組成物のワニス(AC)を作成した。得られたワニス(AC)を用いて、実施例13と同様に粘度評価と感光性評価を行った。結果を表5に示す。
【0190】
実施例16
ABP4.95g(0.03モル)を5.73g(0.035モル)、BAHF1.83g(0.005モル)を0.915g(0.0025モル)、とした以外は実施例14と同様にしてポリアミド酸エステル樹脂(AD)を得た。得られた樹脂(AD)を用いて、実施例13と同様に有機溶剤に対する溶解性評価を行った。
【0191】
樹脂(AA)の代わりに上記で得られた樹脂(AD)10gを加え、さらに熱架橋剤(d−3)0.5gを加えた以外は実施例13と同様にしてポジ型の感光性樹脂組成物のワニス(AD)を作製した。得られたワニス(AD)を用いて、実施例13と同様に粘度評価と感光性評価を行った。結果を表5に示す。
【0192】
実施例17
乾燥窒素気流下、ジアミン化合物(α)25.7g(0.0425モル)、BAHF1.83g(0.005モル)およびSiDA0.62g(0.0025モル)をNMP200gに溶解した。ここに6FDA17.8g(0.04モル)をNMP50gとともに加えて、40℃で1時間撹拌した。その後、MA(和光純薬工業(株)製)1.96g(0.02モル)を加え、40℃で1時間撹拌した。さらに、DFA11.9g(0.1モル)をNMP5gで希釈した溶液を10分かけて滴下し、滴下後、40℃で2時間撹拌を続けた。撹拌終了後、溶液を水2Lに投入して、ポリマー固体の沈殿をろ過で集めた。さらに水2Lで3回洗浄を行い、集めたポリマー固体を50℃の真空乾燥機で72時間乾燥し、ポリアミド酸エステル樹脂(AE)を得た。得られた樹脂(AE)を用いて、実施例13と同様に有機溶剤に対する溶解性評価を行った。
【0193】
樹脂(AA)の代わりに上記で得られた樹脂(AE)7.0gを加えた以外は実施例13と同様にしてポジ型の感光性樹脂組成物のワニス(AE)を作製した。得られたワニス(AE)を用いて、実施例13と同様に粘度評価と感光性評価を行った。結果を表5に示す。
【0194】
実施例18
ABP4.95g(0.03モル)を2.48g(0.015モル)、ジアミン化合物(α)16.6g(0.0275モル)を18.1g(0.03モル)、BAHF1.83g(0.005モル)を3.66g(0.01モル)、とした以外は実施例14と同様にしてポリアミド酸エステル樹脂(AF)を得た。得られた樹脂(AF)を用いて実施例13と同様に有機溶剤に対する溶解性評価を行った。
【0195】
樹脂(AA)の代わりに上記で得られた樹脂(AF)7.0gを加えた以外は実施例13と同様にしてポジ型の固形分濃度20%感光性樹脂組成物のワニス(AF)を作成した。得られたワニス(AF)を用いて、実施例13と同様に粘度評価と感光性評価を行った。結果を表5に示す。
【0196】
実施例19
ジアミン化合物(α)16.6g(0.0275モル)を13.6g(0.0225モル)、BAHF1.83g(0.005モル)を7.32g(0.02モル)、およびMAP3.27g(0.03モル)を1.09g(0.01モル)とした以外は実施例13と同様にしてポリアミド酸エステル樹脂(AG)を得た。得られた樹脂(AG)を用いて実施例13と同様に有機溶剤に対する溶解性評価を行った。
【0197】
樹脂(AA)の代わりに上記で得られた樹脂(AG)7.0gを加えた以外は実施例13と同様にしてポジ型の固形分濃度20%感光性樹脂組成物のワニス(AG)を作成した。得られたワニス(AG)を用いて、実施例13と同様に粘度評価と感光性評価を行った。結果を表5に示す。
【0198】
実施例20
ABP4.95g(0.03モル)を4.13g(0.025モル)、ジアミン化合物(α)16.6g(0.0275モル)を3.02g(0.005モル)、BAHF1.83g(0.005モル)を10.98g(0.03モル)、とした以外は実施例14と同様にしてポリアミド酸エステル樹脂(AH)を得た。得られた樹脂(AH)を用いて実施例13と同様に有機溶剤に対する溶解性評価を行った。
【0199】
樹脂(AA)の代わりに上記で得られた樹脂(AH)7.0gを加えた以外は実施例1と同様にしてポジ型の固形分濃度20%感光性樹脂組成物のワニス(AH)を作成した。得られたワニス(AH)を用いて、実施例13と同様に粘度評価と感光性評価を行った。結果を表5に示す。
【0200】
実施例21
ジアミン化合物(α)16.6g(0.0275モル)を3.02g(0.005モル)、BAHF1.83g(0.005モル)を12.81g(0.035モル)、およびMAP3.27g(0.03モル)を1.64g(0.015モル)とした以外は実施例13と同様にしてポリアミド酸エステル樹脂(AI)を得た。得られた樹脂(AI)を用いて実施例13と同様に有機溶剤に対する溶解性評価を行った。
【0201】
樹脂(A)の代わりに上記で得られた樹脂(AI)7.0gを加えた以外は実施例13と同様にしてポジ型の固形分濃度20%感光性樹脂組成物のワニス(AI)を作成した。得られたワニス(AI)を用いて、実施例13と同様に粘度評価と感光性評価を行った。結果を表5に示す。
【0202】
実施例22
BAHF1.83g(0.005モル)の代わりにBIS−AT−AF(セントラル硝子(株)製)3.62g(0.01モル)、ジアミン化合物(α)16.6g(0.0275モル)を15.1g(0.025モル)、およびMAP3.27g(0.03モル)を2.73g(0.025モル)とした以外は実施例13と同様にしてポリアミド酸エステル樹脂(AJ)を得た。得られた樹脂(AJ)を用いて実施例13と同様に有機溶剤に対する溶解性評価を行った。
【0203】
樹脂(AA)の代わりに上記で得られた樹脂(AJ)7.0gを加えた以外は実施例13と同様にしてポジ型の固形分濃度20%感光性樹脂組成物のワニス(AJ)を作成した。得られたワニス(AJ)を用いて、実施例13と同様に粘度評価と感光性評価を行った。結果を表5に示す。
【0204】
実施例23
ABP4.95g(0.03モル)を6.60g(0.04モル)、BAHF1.83g(0.005モル)の代わりにBIS−AT−AF4.53g(0.0125モル)、ジアミン化合物(α)16.6g(0.0275モル)を9.06g(0.015モル)とした以外は実施例14と同様にしてポリアミド酸エステル樹脂(AK)を得た。得られた樹脂(AK)を用いて実施例13と同様に有機溶剤に対する溶解性評価を行った。
【0205】
樹脂(AA)の代わりに上記で得られた樹脂(AK)7.0gを加えた以外は実施例13と同様にしてポジ型の固形分濃度20%感光性樹脂組成物のワニス(AK)を作成した。得られたワニス(AK)を用いて、実施例13と同様に粘度評価と感光性評価を行った。結果を表5に示す。
【0206】
実施例24
ジアミン化合物(α)25.7g(0.0425モル)を21.1g(0.035モル)、BAHF1.83g(0.005モル)を4.57g(0.0125モル)、6FDA17.8g(0.04モル)を13.3g(0.03モル)、MA1.96g(0.02モル)を3.92g(0.04モル)とした以外は実施例17と同様にしてポリアミド酸エステル樹脂(AL)を得た。得られた樹脂(AL)を用いて実施例13と同様に有機溶剤に対する溶解性評価を行った。
【0207】
樹脂(AA)の代わりに上記で得られた樹脂(AL)7.0gを加えた以外は実施例13と同様にしてポジ型の固形分濃度20%感光性樹脂組成物のワニス(AL)を作製した。得られたワニス(AL)を用いて、実施例13と同様に粘度評価と感光性評価を行った。結果を表5に示す。
【0208】
実施例25
6FDA17.8g(0.04モル)を16.6g(0.0375モル)、MA1.96g(0.02モル)を2.45g(0.025モル)とした以外は実施例17と同様にしてポリアミド酸エステル樹脂(AM)を得た。得られた樹脂(AM)を用いて実施例13と同様に有機溶剤に対する溶解性評価を行った。
【0209】
樹脂(AA)の代わりに上記で得られた樹脂(AM)7.0gを加えた以外は実施例13と同様にしてポジ型の固形分濃度20%感光性樹脂組成物のワニス(AM)を作製した。得られたワニス(AM)を用いて、実施例13と同様に粘度評価と感光性評価を行った。結果を表5に示す。
【0210】
実施例26
ジアミン化合物(α)25.7g(0.0425モル)を15.1g(0.025モル)、BAHF1.83g(0.005モル)を8.23g(0.0225モル)、6FDA17.8g(0.04モル)を11.1g(0.025モル)、MA1.96g(0.02モル)を4.90g(0.05モル)とした以外は実施例17と同様にしてポリアミド酸エステル樹脂(AN)を得た。得られた樹脂(AN)を用いて実施例13と同様に有機溶剤に対する溶解性評価を行った。
【0211】
樹脂(AA)の代わりに上記で得られた樹脂(AN)7.0gを加えた以外は実施例13と同様にしてポジ型の固形分濃度20%感光性樹脂組成物のワニス(AN)を作製した。得られたワニス(AN)を用いて、実施例13と同様に粘度評価と感光性評価を行った。結果を表5に示す。
【0212】
実施例27
ジアミン化合物(α)16.6g(0.0275モル)を7.56g(0.0125モル)、BAHF1.83g(0.005モル)を8.24g(0.0225モル)、およびMAP3.27g(0.03モル)を2.73g(0.025モル)とした以外は実施例13と同様にしてポリアミド酸エステル樹脂(AO)を得た。得られた樹脂(AO)を用いて実施例13と同様に有機溶剤に対する溶解性評価を行った。
【0213】
樹脂(AA)の代わりに上記で得られた樹脂(AO)7.0gを加えた以外は実施例13と同様にしてポジ型の固形分濃度20%感光性樹脂組成物のワニス(AO)を作成した。得られたワニス(AO)を用いて、実施例13と同様に粘度評価と感光性評価を行った。結果を表5に示す。
【0214】
実施例28
乾燥窒素気流下、BAHF7.32g(0.02モル)、BIS−AT−AF7.24g(0.02モル)、およびMAP2.18g(0.02モル)をNMP50g、グリシジルメチルエーテル26.4g(0.3モル)に溶解させ、溶液の温度を−15℃まで冷却した。ここにジフェニルエーテルジカルボン酸クロリド14.7g(日本農薬(株)製、0.050モル)をGBL25gに溶解させた溶液を、内部の温度が0℃を超えないように滴下した。滴下終了後、6時間−15℃で撹拌を続けた、反応終了後、溶液をメタノールを10重量%含んだ水3Lに投入して白色の沈殿を析出させた。この沈殿をろ過で集めて、水で3回洗浄した後、50℃の真空管早期で72時間乾燥し、アルカリ可溶性のポリベンゾオキサゾール前駆体(AP)を得た。得られた樹脂(AP)を用いて実施例13と同様に有機溶剤に対する溶解性評価を行った。
【0215】
樹脂(AA)の代わりに上記で得られた樹脂(AP)7.0gを加えた以外は実施例13と同様にしてポジ型の固形分濃度20%感光性樹脂組成物のワニス(AP)を作成した。得られたワニス(AP)を用いて、実施例13と同様に粘度評価と感光性評価を行った。結果を表5に示す。
【0216】
実施例29
実施例13で得られた樹脂(AA)7.0gにキノンジアジド化合物(b−1)2.0g、フェノール化合物(e−1)2.0g、合成例3で得られたアルコキシメチル基含有熱架橋剤(d−1)2.0g、メガファックF554(DIC製)0.01gおよびPGMEA52gを加えてポジ型の固形分濃度20%感光性樹脂組成物のワニス(AA−2)を得た。ワニス(AA−2)を用いて、前記のように粘度評価と感光性評価を行った。結果を表5に示す。
【0217】
実施例30
実施例13で得られた樹脂(AA)7.0gにキノンジアジド化合物(b−1)2.0g、フェノール化合物(e−1)2.0g、アルコキシメチル基含有熱架橋剤(d−2)2.0g、メガファックF554(DIC製)0.01gおよびPGMEA52gを加えてポジ型の固形分濃度20%感光性樹脂組成物のワニス(AA−3)を得た。ワニス(AA−3)を用いて、前記のように粘度評価と感光性評価を行った。結果を表5に示す。
【0218】
実施例31
実施例13で得られた樹脂(AA)7.0gにキノンジアジド化合物(b−1)2.0g、フェノール化合物(e−1)2.0g、熱架橋剤(d−3)2.0g、メガファックF554(DIC製)0.01gおよびPGMEA52gを加えてポジ型の固形分濃度20%感光性樹脂組成物のワニス(AA−4)を得た。ワニス(AA−4)を用いて、前記のように粘度評価と感光性評価を行った。結果を表5に示す。
【0219】
実施例32
実施例13で得られた樹脂(AA)10gに1,2−オクタンジオン−1−[4−(フェニルチオ)−2−(o−ベンゾイルオキシム)](ODPTBO)(BASFジャパン(株)製)0.1g、エチレンオキサイド変性ビスフェノールAジメタクリレート(新中村化学工業(株)製、NKエステルBPE−100)2.0g、トリメチロールプロパントリアクリレート(TPT)0.5g、熱架橋剤(d−3)1.0g、メガファックF554(DIC製)0.01gおよびPGMEA54.4gを加えてネガ型の感光性樹脂組成物のワニス(A−5)を得た。得られたワニス(AA−5)を用いて、前記のように粘度評価と感光性評価を行った。結果を表5に示す。
【0220】
比較例11
乾燥窒素気流下、BAHF18.3g(0.05モル)をNMP50g、グリシジルメチルエーテル26.4g(0.3モル)に溶解させ、溶液の温度を−15℃まで冷却した。ここにジフェニルエーテルジカルボン酸クロリド14.7g(日本農薬(株)製、0.050モル)をGBL25gに溶解させた溶液を、内部の温度が0℃を超えないように滴下した。滴下終了後、6時間−15℃で撹拌を続けた、反応終了後、溶液をメタノールを10重量%含んだ水3Lに投入して白色の沈殿を析出させた。この沈殿をろ過で集めて、水で3回洗浄した後、50℃の真空管早期で72時間乾燥し、アルカリ可溶性のポリベンゾオキサゾール前駆体(AQ)を得た。得られた樹脂(AQ)を用いて実施例13と同様に有機溶剤に対する溶解性評価を行った。
【0221】
樹脂(AA)の代わりに上記で得られた樹脂(AQ)7.0gを加えた以外は実施例13と同様にしてポジ型の固形分濃度20%感光性樹脂組成物のワニス(Q)を作成した。得られたワニス(AQ)を用いて、実施例13と同様に粘度評価と感光性評価を行った。結果を表5に示す。
【0222】
比較例12
6FDA22.2g(0.05モル)の代わりにODPA15.5g(0.05モル)、ジアミン化合物(α)16.6g(0.0275モル)を24.18g(0.04モル)、MAP3.27g(0.03モル)を1.09g(0.01モル)とし、BAHFを加えなかった以外は実施例13と同様にしてポリアミド酸エステル樹脂(AR)を得た。得られた樹脂(AR)を用いて実施例13と同様に有機溶剤に対する溶解性評価を行った。
【0223】
比較例13
乾燥窒素気流下、BAHF15.46g(0.04225モル)、SiDA0.62g(0.0025モル)をNMP250gに溶解した。ここにODPA15.5g(0.05モル)をNMP50gとともに加えて、30℃で2時間撹拌した。その後、MAP(東京化成(株)製)1.09g(0.01モル)を加え、40℃で2時間撹拌を続けた。さらにピリジン(東京化成(株)製)2.5gをトルエン(東京化成(株)製)15gに希釈して溶液に加え、冷却管を付けて系外に水をトルエンとともに共沸で除去しながら溶液の温度を120℃にして2時間、さらに180℃で2時間反応させた。この溶液の温度を室温まで低下させ、水2Lに溶液を投入し、ポリマー固体の沈殿をろ過で集めた。さらに水2Lで3回洗浄を行い、集めたポリマー固体を50℃の真空乾燥機で72時間乾燥させ、ポリイミド樹脂(AS)を得た。得られた樹脂(AS)を用いて実施例13と同様に有機溶剤に対する溶解性評価を行った。
【0224】
樹脂(AA)の代わりに上記で得られた樹脂(AS)7.0gを加えた以外は実施例13と同様にしてポジ型の固形分濃度20%感光性樹脂組成物のワニス(AS)を作成した。得られたワニス(AS)を用いて、実施例13と同様に粘度評価と感光性評価を行った。結果を表5に示す。
【0225】
比較例14
6FDA22.2g(0.05モル)の代わりにODPA15.5g(0.05モル)、ジアミン化合物(α)16.6g(0.0275モル)を15.1g(0.025モル)、BAHF1.83g(0.005モル)を3.66g(0。01モル)、およびMAP3.27g(0.03モル)を2.73g(0.025モル)とした以外は実施例13と同様にしてポリアミド酸エステル樹脂(AT)を得た。得られた樹脂(AT)を用いて実施例13と同様に有機溶剤に対する溶解性評価を行った。
【0226】
比較例15
ジアミン化合物(α)16.6g(0.0275モル)を21.1g(0.035モル)、MAP3.27g(0.03モル)を2.73g(0.025モル)とし、BAHFを加えなかった以外は実施例13と同様にしてポリアミド酸エステル樹脂(AU)を得た。得られた樹脂(AU)を用いて実施例13と同様に有機溶剤に対する溶解性評価を行った。
【0227】
比較例16
ジアミン化合物(α)16.6g(0.0275モル)を15.1g(0.0225モル)、BAHF1.83g(0.005モル)の代わりに3,3’−DDS(三井化学ファイン(株)製)を2.48g(0.01モル)、およびMAP3.27g(0.03モル)を2.73g(0.025モル)とした以外は実施例13と同様にしてポリアミド酸エステル樹脂(AV)を得た。得られた樹脂(AV)を用いて実施例13と同様に有機溶剤に対する溶解性評価を行った。
【0228】
比較例17
ジアミン化合物(α)16.6g(0.0275モル)の代わりに3,3’−DDSを6.20g(0.025モル)、BAHF1.83g(0.005モル)を3.66g(0.01モル)、およびMAP3.27g(0.03モル)を2.73g(0.025モル)とした以外は実施例13と同様にしてポリアミド酸エステル樹脂(AW)を得た。得られた樹脂(AW)を用いて実施例13と同様に有機溶剤に対する溶解性評価を行った。
【0229】
比較例18
ジアミン化合物(α)25.7g(0.0425モル)を28.7g(0.0475モル)、6FDA17.8g(0.04モル)を13.3g(0.03モル)、MA1.96g(0.02モル)を3.92g(0.04モル)とし、BAHFを加えなかった以外は実施例17と同様にしてポリアミド酸エステル樹脂(AX)を得た。得られた樹脂(AX)を用いて実施例13と同様に有機溶剤に対する溶解性評価を行った。
【0230】
比較例19
乾燥窒素気流下、ジアミン化合物(α)12.1g(0.02モル)、BAHF8.24g(0.0225モル)およびSiDA0.62g(0.0025モル)をNMP200gに溶解した。ここに6FDA6.66g(0.015モル)およびODPA10.9g(0.035モル)をNMP50gとともに加えて、40℃で2時間撹拌した。その後、DFA11.9g(0.1モル)をNMP5gで希釈した溶液を10分かけて滴下し、滴下後、40℃で2時間撹拌を続けた。撹拌終了後、溶液を水2Lに投入して、ポリマー固体の沈殿をろ過で集めた。さらに水2Lで3回洗浄を行い、集めたポリマー固体を50℃の真空乾燥機で72時間乾燥し、ポリアミド酸エステル樹脂(AY)を得た。得られた樹脂(AY)を用いて実施例13と同様に有機溶剤に対する溶解性評価を行った。
【0231】
比較例20
ジアミン化合物(α)12.1g(0.02モル)を19.3g(0.032モル)、BAHF8.24g(0.0225モル)を2.01g(0.0055モル)および6FDA6.66g(0.015モル)を15.5g(0.035モル)とし、ODPA10.9g(0.035モル)の代わりにBSAA(サビック・ジャパン(株)製)7.81g(0.015モル)を用いた以外は比較例19と同様にしてポリアミド酸エステル樹脂(AZ)を得た。得られた樹脂(AZ)を用いて、上述の方法により有機溶剤に対する溶解性評価とポリマー溶液粘度の測定を行った。
【0232】
実施例および比較例で用いた樹脂AA〜AZに用いたモノマーおよび末端封止剤組成を表4に、樹脂AA〜AZの有機溶剤溶解性、ワニス組成、ワニス溶液粘度および感度の評価結果を表5に示す。
【0233】
【表4】
【0234】
【表5】
【0235】
実施例33
実施例13で得られた樹脂(AA)7.0gに、キノンジアジド化合物(b−1)2.0g、フェノール化合物(e−1)2.0g、メガファックF554(DIC製)0.01gおよびGBL99gを加えてポジ型の感光性樹脂組成物のワニス(AA−6)を得た。ポジ型レジスト(東京応化(株)製“OFPR−800”)を送液したスリットコーター(東レエンジニアリング(株)製TSコーター)を上記ワニス(AA−6)に切り替えて、加圧送液を開始し、1100mm×960mmのクロム成膜基板に感光性樹脂組成物を乾燥後の膜厚が5μmとなるように塗布した。
【0236】
実施例34
ポジ型レジスト(東京応化(株)製“OFPR−800”)を送液したスリットコーター(東レエンジニアリング(株)製TSコーター)の送液タンクから口金先端までの送液ポンプ、送液ラインおよび口金の容量200mLに対して、1Lのシンナーで洗浄を行った後、実施例33で用いたワニス(AA−6)に切り替えて、加圧送液を開始し、1100mm×960mmのクロム成膜基板に感光性樹脂組成物を乾燥後の膜厚が5μmとなるように塗布した。
【0237】
比較例21
比較例12で得られた樹脂(AR)7.0gに、キノンジアジド化合物(b−1)2.0g、フェノール化合物(e−1)2.0g、メガファックF554(DIC製)0.01gおよびGBL99gを加えてポジ型の感光性樹脂組成物のワニス(AR)を得た。実施例33と同様にしてポジ型レジスト(東京応化(株)製“OFPR−800”)を送液したスリットコーター(東レエンジニアリング(株)製TSコーター)を上記ワニス(AR)に切り替えて加圧送液を開始したところ、送液ポンプ内、送液ライン内および口金内において固体成分の析出を確認した。
【0238】
比較例22
ポジ型レジスト(東京応化(株)製“OFPR−800”)を送液したスリットコーター(東レエンジニアリング(株)製TSコーター)の送液タンクから口金先端までの送液ポンプ、送液ラインおよび口金の容量200mLに対して、1Lのシンナーで洗浄を行った後、比較例21で用いたワニス(AR)に切り替えて加圧送液を開始したところ、送液ポンプ内、送液ライン内および口金内において固体成分の析出を確認した。