(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1搬送部は、前記第2支持部における物品を支持する支持高さより上方に突出する突出部を前記棚前後方向に間隔を空けた状態で複数備え、且つ、前記複数の突出部を移動させて前記列状態の物品を前記前方向に移動させる第1駆動部を備え、
前記収納棚は、棚横幅方向に並ぶ状態で前記収納部を複数備え、
前記収納部は、前記棚横幅方向に隣り合う別の前記収納部との間に、前記収納部に作業者が物品の補充を行うための物品補充用の空間が形成される状態で配設されている請求項2又は3記載のピッキング設備。
前記制御装置は、1つの前記オーダー情報にて指定されている物品を、当該オーダー情報以外のオーダー情報にて指定されている物品とは異なる前記第3支持部に支持させる形態で、1つの前記オーダー情報にて指定されている物品のうちで前記収納棚に収納されている物品の全てを、複数の前記第3支持部のうちの1つ又は2つ以上に同時に支持させるべく、前記第1搬送装置及び前記第2搬送装置の作動を制御する請求項7記載のピッキング設備。
前記制御装置は、1つの前記オーダー情報にて指定されている物品のうちで前記収納棚に収納されている物品の全てを、複数の前記第3支持部のうちの2つ以上に分散して支持させるべく、前記第1搬送装置及び前記第2搬送装置の作動を制御する請求項7記載のピッキング設備。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のピッキング設備では、ピッキングを行うに伴って空からの容器を収納部から取り除く必要があり、収納部から空の容器を取り除く作業が煩わしく、ピッキングの作業効率が低下していた。
また、取り扱う物品によっては、例えば、物品が冷凍食品である場合は、作業者がピッキングを行う作業環境が低温の環境になる等、作業者がピッキングを行う環境が良好な環境でない場合がある。そのため、ピッキングの自動化が求められている。
【0006】
そこで、ピッキングの自動化を図るとともにピッキングを効率よく行えるピッキング設備が求められる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るピッキング設備の特徴構成は、物品を収納する収納部を複数備えた収納棚と、物品を搬送する搬送装置と、前記搬送装置の作動を制御する制御装置と、を備え、物品として、複数種類の物品があり、前記収納棚は、棚前後方向に対して交差する並び方向に並ぶ状態で前記収納部を複数備え、且つ、複数種類の物品を複数の前記収納部に種類別に収納し、前記収納棚に収納されている物品が複数のオーダー情報に基づいてピッキングされるピッキング設備において、
複数の前記収納部の夫々が、上下方向に見て棚前後方向に沿って複数の物品が並ぶ列状態で支持する第1支持部を備え、前記搬送装置として、第1搬送装置と、第2搬送装置と、を備え、前記第1搬送装置は、複数の前記収納部の夫々に備えられ、且つ、前記列状態の物品を前記棚前後方向の前方向に搬送して物品を前記収納部から1つずつ取り出す第1搬送部を備え、前記第2搬送装置の搬送先として、前記第2搬送装置の前記前方側に複数の第3支持部が配設され、前記第2搬送装置は、前記収納棚の前記棚前後方向の前方側に配設されて物品を支持する第2支持部と、前記第2支持部を前記並び方向に移動させる第2駆動部と、前記第2支持部に支持されている物品を前記前方向に搬送する第2搬送部と、を備え、複数の前記オーダー情報の夫々は、物品の種類及び各種類の物品の数を指定する情報であり、前記制御装置は、1つの前記オーダー情報にて指定されている物品のうちで前記収納棚に収納されている物品の全てを、複数の前記第3支持部のうちの1つ又は2つ以上に同時に支持させるべく、前記第1搬送装置及び前記第2搬送装置の作動を制御
し、前記第1搬送部は、前記第2支持部における物品を支持する支持高さより上方に突出する突出部を前記棚前後方向に間隔を空けた状態で複数備え、且つ、前記複数の突出部を移動させて前記列状態の物品を前記前方向に移動させる第1駆動部を備え、前記収納棚は、棚横幅方向に並ぶ状態で前記収納部を複数備え、前記収納部は、前記棚横幅方向に隣り合う別の前記収納部との間に、前記収納部に作業者が物品の補充を行うための物品補充用の空間が形成される状態で配設されている点にある。
【0008】
この特徴構成によれば、複数の収納部の夫々には、第1支持部に支持される状態で複数の物品が列状態で収納されている。そして、この列状態で収納されている物品は、第1搬送部にて前方向に搬送されることで、物品を収納部から1つずつ取り出すことができる。よって、物品を容器に収容する形態で収納部に収納する場合のように、ピッキングに伴って収納部から容器を取り除く必要がなくなるため、ピッキングの作業効率を改善できる。
【0009】
また、物品を搬送する搬送装置として、上述した第1搬送部を備える第1搬送装置に加えて、第2搬送装置が設けられている。
第2搬送装置の第2支持部は、収納棚の前方側に配設されており、第2搬送部を第2駆動部にて複数の収納部が並ぶ並び方向に移動させることで、第2支持部を複数の収納部の夫々に対応する受取位置に移動させることができる。第2支持部を受取位置に位置させることで、第1搬送部にて収納部から取り出された物品を第2支持部にて支持することができる。
また、第2支持部の前方側には複数の第3支持部が配設されており、第2支持部を第2駆動部にて並び方向に移動させることで、第2支持部を複数の第3支持部の夫々に対応する受渡位置に移動させることができる。第2支持部を受渡位置に位置した状態で、第2支持部に支持されている物品を第2搬送部にて搬送することで、第2支持部の前方側に位置する第3支持部に支持させることができる。
このように、収納部に収納されている物品を第1搬送装置にて取り出し、その取り出した物品を第3支持部に支持させるように第2搬送装置にて搬送することができ、ピッキング作業の自動化を図ることができる。
そして、制御装置は、1つのオーダー情報にて指定されている物品のうちで収納棚に収納されている物品の全て(以下、オーダーされた全ての物品と略称する)を、複数の第3支持部のうちの1つ又は2つ以上に同時に支持(以下、同時支持と略称する)させるべく、第1搬送装置及び第2搬送装置の作動を制御する。
ちなみに、オーダーされた全ての物品が第3支持部に同時支持されるように、オーダーされた全ての物品を第2搬送装置にて1回で纏めて搬送してもよく、また、オーダーされた全ての物品を第2搬送装置にて複数回に分けて搬送してもよい。
上述の如く、オーダーされた全ての物品は第3支持部に同時支持されるため、オーダーされた物品を集め易い。つまり、オーダーされた全ての物品が複数回に分けて搬送される場合に、物品が第3支持部に物品が搬送される毎にその搬送された物品を回収して物品を集める場合に比べて、オーダーされた全ての物品が第3支持部に同時支持された物品を集めることで、オーダーされた全ての物品を集め易い。この点においても、ピッキングを効率よく行うことができる。
従って、ピッキング作業の自動化を図るとともにピッキング作業を効率よく行えるピッキング設備を提供できるに至った。
また、この構成によれば、物品を棚前後方向に隣接する一対の突出部の間に位置する状態で、収納部に複数の物品を列状態で収納することができる。このように複数の物品を列状態で収納した状態で、第1駆動部にて複数の突出部を前方向に移動させることで、物品を1つずつ収納部から取り出すことができる。そして、列状態の物品の物品同士の間には突出部が存在することで、列状態の物品の物品同士の間隔を一定に維持しながら前方側に搬送できるので、物品を1つずつ適切に収納部から取り出し易い。
上述の如く、突起部の間に位置する状態で物品を収納すると、この突起部が邪魔となって収納部の後方側から物品を補充し難い。しかし、棚横幅方向で隣り合う別の収納部との間に物品補充用の空間が形成されているため、作業者はこの物品補充用の空間から収納部に対して横側方から容易に補充することができる。
【0010】
本発明に係るピッキング設備の特徴構成は、物品を収納する収納部を複数備えた収納棚と、物品を搬送する搬送装置と、前記搬送装置の作動を制御する制御装置と、を備え、物品として、複数種類の物品があり、前記収納棚は、棚前後方向に対して交差する並び方向に並ぶ状態で前記収納部を複数備え、且つ、複数種類の物品を複数の前記収納部に種類別に収納し、前記収納棚に収納されている物品が複数のオーダー情報に基づいてピッキングされるピッキング設備において、
複数の前記収納部の夫々が、上下方向に見て棚前後方向に沿って複数の物品が並ぶ列状態で支持する第1支持部を備え、前記搬送装置として、第1搬送装置と、第2搬送装置と、を備え、前記第1搬送装置は、複数の前記収納部の夫々に備えられ、且つ、前記列状態の物品を前記棚前後方向の前方向に搬送して物品を前記収納部から1つずつ取り出す第1搬送部を備え、前記第2搬送装置の搬送先として、前記第2搬送装置の前記前方側に複数の第3支持部が配設され、前記第2搬送装置は、前記収納棚の前記棚前後方向の前方側に配設されて物品を支持する第2支持部と、前記第2支持部を前記並び方向に移動させる第2駆動部と、前記第2支持部に支持されている物品を前記前方向に搬送する第2搬送部と、を備え、複数の前記オーダー情報の夫々は、物品の種類及び各種類の物品の数を指定する情報であり、前記制御装置は、1つの前記オーダー情報にて指定されている物品のうちで前記収納棚に収納されている物品の全てを、複数の前記第3支持部のうちの1つ又は2つ以上に同時に支持させるべく、前記第1搬送装置及び前記第2搬送装置の作動を制御し、棚横幅方向にのみ並ぶ状態で前記収納部を複数備え、且つ、複数の前記収納部に種類別に物品を収納している第2収納棚が設けられ、前記第2収納棚の前記前方側において前記棚横幅方向に並ぶ状態で複数の第5支持部が配設され、前記複数の第5支持部は、前記第2収納棚の複数の前記収納部と同数の第5支持部を、前記第2収納棚の複数の前記収納部の夫々の前記前方側に存在する状態で配設され、前記制御装置が、1つの前記オーダー情報にて指定されている物品のうちで前記第2収納棚に収納されている物品を、前記第5支持部に支持させるべく、前記第1搬送装置の作動を制御する点にある。
【0011】
この特徴構成によれば、複数の収納部の夫々には、第1支持部に支持される状態で複数の物品が列状態で収納されている。そして、この列状態で収納されている物品は、第1搬送部にて前方向に搬送されることで、物品を収納部から1つずつ取り出すことができる。よって、物品を容器に収容する形態で収納部に収納する場合のように、ピッキングに伴って収納部から容器を取り除く必要がなくなるため、ピッキングの作業効率を改善できる。
また、物品を搬送する搬送装置として、上述した第1搬送部を備える第1搬送装置に加えて、第2搬送装置が設けられている。
第2搬送装置の第2支持部は、収納棚の前方側に配設されており、第2搬送部を第2駆動部にて複数の収納部が並ぶ並び方向に移動させることで、第2支持部を複数の収納部の夫々に対応する受取位置に移動させることができる。第2支持部を受取位置に位置させることで、第1搬送部にて収納部から取り出された物品を第2支持部にて支持することができる。
また、第2支持部の前方側には複数の第3支持部が配設されており、第2支持部を第2駆動部にて並び方向に移動させることで、第2支持部を複数の第3支持部の夫々に対応する受渡位置に移動させることができる。第2支持部を受渡位置に位置した状態で、第2支持部に支持されている物品を第2搬送部にて搬送することで、第2支持部の前方側に位置する第3支持部に支持させることができる。
このように、収納部に収納されている物品を第1搬送装置にて取り出し、その取り出した物品を第3支持部に支持させるように第2搬送装置にて搬送することができ、ピッキング作業の自動化を図ることができる。
そして、制御装置は、1つのオーダー情報にて指定されている物品のうちで収納棚に収納されている物品の全て(以下、オーダーされた全ての物品と略称する)を、複数の第3支持部のうちの1つ又は2つ以上に同時に支持(以下、同時支持と略称する)させるべく、第1搬送装置及び第2搬送装置の作動を制御する。
ちなみに、オーダーされた全ての物品が第3支持部に同時支持されるように、オーダーされた全ての物品を第2搬送装置にて1回で纏めて搬送してもよく、また、オーダーされた全ての物品を第2搬送装置にて複数回に分けて搬送してもよい。
上述の如く、オーダーされた全ての物品は第3支持部に同時支持されるため、オーダーされた物品を集め易い。つまり、オーダーされた全ての物品が複数回に分けて搬送される場合に、物品が第3支持部に物品が搬送される毎にその搬送された物品を回収して物品を集める場合に比べて、オーダーされた全ての物品が第3支持部に同時支持された物品を集めることで、オーダーされた全ての物品を集め易い。この点においても、ピッキングを効率よく行うことができる。
従って、ピッキング作業の自動化を図るとともにピッキング作業を効率よく行えるピッキング設備を提供できるに至った。
また、この構成によれば、第2収納棚における収納部の夫々に対して、第5支持部が支持されている。そのため、第2収納棚の収納部に物品を第1搬送装置にて取り出した場合に、その取り出した物品を第5支持部にて受け止めることで、第5支持部に支持させることができる。よって、第2収納棚の収納部に収納されている物品を迅速に第5支持部に支持されるように搬送することができる。
【0012】
本発明に係るピッキング設備の特徴構成は、物品を収納する収納部を複数備えた収納棚と、物品を搬送する搬送装置と、前記搬送装置の作動を制御する制御装置と、を備え、物品として、複数種類の物品があり、前記収納棚は、棚前後方向に対して交差する並び方向に並ぶ状態で前記収納部を複数備え、且つ、複数種類の物品を複数の前記収納部に種類別に収納し、前記収納棚に収納されている物品が複数のオーダー情報に基づいてピッキングされるピッキング設備において、
複数の前記収納部の夫々が、上下方向に見て棚前後方向に沿って複数の物品が並ぶ列状態で支持する第1支持部を備え、前記搬送装置として、第1搬送装置と、第2搬送装置と、を備え、前記第1搬送装置は、複数の前記収納部の夫々に備えられ、且つ、前記列状態の物品を前記棚前後方向の前方向に搬送して物品を前記収納部から1つずつ取り出す第1搬送部を備え、前記第2搬送装置の搬送先として、前記第2搬送装置の前記前方側に複数の第3支持部が配設され、前記第2搬送装置は、前記収納棚の前記棚前後方向の前方側に配設されて物品を支持する第2支持部と、前記第2支持部を前記並び方向に移動させる第2駆動部と、前記第2支持部に支持されている物品を前記前方向に搬送する第2搬送部と、を備え、複数の前記オーダー情報の夫々は、物品の種類及び各種類の物品の数を指定する情報であり、前記制御装置は、1つの前記オーダー情報にて指定されている物品のうちで前記収納棚に収納されている物品の全てを、複数の前記第3支持部のうちの1つ又は2つ以上に同時に支持させるべく、前記第1搬送装置及び前記第2搬送装置の作動を制御し、前記収納棚が、上下方向に前記収納部が複数並ぶ収納部列を棚横幅方向に複数並べて構成され、前記第2支持部は、複数の前記収納部列の夫々に対応して、複数の前記収納部列の夫々の前記前方側に各別に備えられ、前記第2駆動部は、複数の前記第2支持部を独立して上下方向に移動させるように構成され、前記第3支持部は、複数の前記第2支持部の夫々に対応して、前記第2支持部の前記前方側に各別に存在する状態で複数備えられている点にある。
【0013】
この特徴構成によれば、複数の収納部の夫々には、第1支持部に支持される状態で複数の物品が列状態で収納されている。そして、この列状態で収納されている物品は、第1搬送部にて前方向に搬送されることで、物品を収納部から1つずつ取り出すことができる。よって、物品を容器に収容する形態で収納部に収納する場合のように、ピッキングに伴って収納部から容器を取り除く必要がなくなるため、ピッキングの作業効率を改善できる。
また、物品を搬送する搬送装置として、上述した第1搬送部を備える第1搬送装置に加えて、第2搬送装置が設けられている。
第2搬送装置の第2支持部は、収納棚の前方側に配設されており、第2搬送部を第2駆動部にて複数の収納部が並ぶ並び方向に移動させることで、第2支持部を複数の収納部の夫々に対応する受取位置に移動させることができる。第2支持部を受取位置に位置させることで、第1搬送部にて収納部から取り出された物品を第2支持部にて支持することができる。
また、第2支持部の前方側には複数の第3支持部が配設されており、第2支持部を第2駆動部にて並び方向に移動させることで、第2支持部を複数の第3支持部の夫々に対応する受渡位置に移動させることができる。第2支持部を受渡位置に位置した状態で、第2支持部に支持されている物品を第2搬送部にて搬送することで、第2支持部の前方側に位置する第3支持部に支持させることができる。
このように、収納部に収納されている物品を第1搬送装置にて取り出し、その取り出した物品を第3支持部に支持させるように第2搬送装置にて搬送することができ、ピッキング作業の自動化を図ることができる。
そして、制御装置は、1つのオーダー情報にて指定されている物品のうちで収納棚に収納されている物品の全て(以下、オーダーされた全ての物品と略称する)を、複数の第3支持部のうちの1つ又は2つ以上に同時に支持(以下、同時支持と略称する)させるべく、第1搬送装置及び第2搬送装置の作動を制御する。
ちなみに、オーダーされた全ての物品が第3支持部に同時支持されるように、オーダーされた全ての物品を第2搬送装置にて1回で纏めて搬送してもよく、また、オーダーされた全ての物品を第2搬送装置にて複数回に分けて搬送してもよい。
上述の如く、オーダーされた全ての物品は第3支持部に同時支持されるため、オーダーされた物品を集め易い。つまり、オーダーされた全ての物品が複数回に分けて搬送される場合に、物品が第3支持部に物品が搬送される毎にその搬送された物品を回収して物品を集める場合に比べて、オーダーされた全ての物品が第3支持部に同時支持された物品を集めることで、オーダーされた全ての物品を集め易い。この点においても、ピッキングを効率よく行うことができる。
従って、ピッキング作業の自動化を図るとともにピッキング作業を効率よく行えるピッキング設備を提供できるに至った。
また、この構成によれば、複数の収納部列の夫々に対応して第2支持部が各別に備えられている。第2搬送装置は、収納部の並び方向として上下方向に移動させるだけで、第2支持部を複数の収納部の夫々に対応する受取位置に移動させることができる。そのため、第1支持部を上下方向及び棚横幅方向に移動させる場合に比べて、第2搬送装置の構成の簡素化を図ることができる。
また、複数の第2支持部を用いて、複数の収納部列から取り出した複数の物品を同時に搬送することができるため、収納部から取り出した物品を効率よく第3支持部に支持するように搬送できる。
【0014】
また、前記第1搬送部は、前記第2支持部における物品を支持する支持高さより上方に突出する突出部を前記棚前後方向に間隔を空けた状態で複数備え、且つ、前記複数の突出部を移動させて前記列状態の物品を前記前方向に移動させる第1駆動部を備え、前記収納棚は、棚横幅方向に並ぶ状態で前記収納部を複数備え、前記収納部は、前記棚横幅方向に隣り合う別の前記収納部との間に、前記収納部に作業者が物品の補充を行うための物品補充用の空間が形成される状態で配設されていると好適である。
【0015】
この構成によれば、物品を棚前後方向に隣接する一対の突出部の間に位置する状態で、収納部に複数の物品を列状態で収納することができる。このように複数の物品を列状態で収納した状態で、第1駆動部にて複数の突出部を前方向に移動させることで、物品を1つずつ収納部から取り出すことができる。そして、列状態の物品の物品同士の間には突出部が存在することで、列状態の物品の物品同士の間隔を一定に維持しながら前方側に搬送できるので、物品を1つずつ適切に収納部から取り出し易い。
上述の如く、突起部の間に位置する状態で物品を収納すると、この突起部が邪魔となって収納部の後方側から物品を補充し難い。しかし、棚横幅方向で隣り合う別の収納部との間に物品補充用の空間が形成されているため、作業者はこの物品補充用の空間から収納部に対して横側方から容易に補充することができる。
【0016】
また、複数の前記突出部は、前記棚前後方向に沿う回転軸心を中心として螺旋状に形成された螺旋体の上部にて構成され、前記第1駆動部は、前記螺旋体を前記回転軸心周りに回転させると好適である。
この構成によれば、第1搬送部は、螺旋状の螺旋体を回転軸心周りに回転させる構成であるため、例えば、突出部を備えたベルトコンベヤにて第1搬送部を構成する場合に比べて、構成の簡素化を図ることができる。
【0017】
また、前記制御装置は、1つの前記オーダー情報にて指定されている物品のうちで前記収納棚に収納されている取出対象の物品が複数存在する場合は、取出対象の複数の物品を前記収納棚から前記第2支持部に支持させた後、その第2支持部に支持されている取出対象の複数の物品を、複数の前記第3支持部のうちの1つ又は2つ以上に支持させるべく、前記第1搬送装置及び前記第2搬送装置の作動を制御すると好適である。
この構成によれば、取出対象の物品が複数存在する場合でも、その複数の物品を第2搬送装置にて1回で纏めて搬送することができる。従って、取出対象の物品が複数存在する場合に、その複数の物品を第2搬送装置にて複数回に分けて搬送する場合に比べて、複数の物品を効率よく第3支持部に搬送することができる。
【0018】
また、前記搬送装置として、第3搬送装置と第4搬送装置とを備え、前記第3搬送装置は、複数の前記第3支持部の夫々に対応して第3搬送部を備え、前記第3搬送部は、対応する前記第3支持部に支持されている物品を第1搬送方向に沿って搬送するように構成され、前記第4搬送装置は、物品を支持する第4支持部を前記第1搬送方向に対して交差する第2搬送方向に複数並ぶ状態で備え、且つ、複数の前記第4支持部を前記第2搬送方向に沿って移動させる第4駆動部を備え、前記制御装置は、1つの前記オーダー情報にて指定されている物品のうちで前記第3支持部に支持されている物品を、当該物品を指定した1つの前記オーダー情報に対して割り当てられた第4支持部に支持させるべく、前記第3搬送装置の作動を制御すると好適である。
【0019】
この構成によれば、1つのオーダー情報に対して、第4搬送装置の第4支持部が割り当てられ、その第4支持部は、第4駆動部にて棚横幅方向に移動する。そして、第3支持部に支持されている物品は、第3搬送部にて第2搬送方向の搬送下流側に搬送することで、第3支持部に支持されている物品を、その搬送下流側に位置する割り当てられた第4支持部に支持させることができる。
そして、収納棚を複数設けた場合において、1つのオーダー情報にて指定されている物品が複数の収納棚に分散して収納されている場合でも、それら複数の収納棚の夫々において、第1搬送装置と第2搬送装置と第3搬送装置とで、1つのオーダー情報にて指定されている物品を当該オーダー情報に対して割り当てられた第4支持部に支持させることで、上述の如く分散して収納されていた物品を、割り当てられた第4支持部に自動的に集めることができる。
【0020】
また、前記制御装置は、1つの前記オーダー情報にて指定されている物品を、当該オーダー情報以外のオーダー情報にて指定されている物品とは異なる前記第3支持部に支持させる形態で、1つの前記オーダー情報にて指定されている物品のうちで前記収納棚に収納されている物品の全てを、複数の前記第3支持部のうちの1つ又は2つ以上に同時に支持させるべく、前記第1搬送装置及び前記第2搬送装置の作動を制御すると好適である。
【0021】
この構成によれば、あるオーダー情報にて指定された物品と、当該オーダー情報とは異なるオーダー情報にて指定された物品とは、異なる第3支持部に支持される。つまり、1つの第3支持部に支持されている物品は、同じオーダー情報にて指定されている物品となる。
そのため、第3支持部に支持されている物品を第4支持部に支持させるべく第3搬送装置の作動を制御するときに、第3支持部に支持されている物品の全てを同じ第4支持部に支持させるように第3搬送装置の作動を制御すればよいため、第3支持部に支持されている物品を複数の第4支持部に分散させて支持させる場合に比べて、第3支持部に支持されている物品を第4支持部に支持させるように容易に搬送でき、第4支持部に異なるオーダー情報にて指定された物品が混在してしまうリスクを低減できる。
【0022】
また、前記制御装置は、1つの前記オーダー情報にて指定されている物品のうちで前記収納棚に収納されている物品の全てを、複数の前記第3支持部のうちの2つ以上に分散して支持させるべく、前記第1搬送装置及び前記第2搬送装置の作動を制御すると好適である。
【0023】
この構成によれば、1つのオーダー情報に指定されている物品が複数ある場合は、2つ以上の第3支持部に分散して支持される。そのため、1つのオーダー情報に指定されている物品を1つの第3支持部に纏めて支持する場合に比べて、1つの第3支持部に支持される物品の数を少なくできる。そのため、1つの第3支持部に支持されている物品を第4支持部に支持されるように搬送する場合に、短時間で搬送することができる。
【0024】
また、前記第4搬送装置は、前記第4駆動部にてベルトをその長手方向に移動させるベルトコンベヤにて構成され、複数の前記第4支持部の夫々が、前記ベルトの長手方向で区分されたベルト部分にて構成されていると好適である。
【0025】
この構成によれば、第4支持部が、ベルトコンベヤにおけるベルト部分にて構成されている。そのため、例えば、ベルトコンベヤのベルト上にコンテナを載せて、このコンテナを第4支持部とした場合では、物品をコンテナから取り出すに伴って、コンテナをベルトコンベヤから降ろす必要がある。しかし、第4支持部を、ベルトコンベヤにおけるベルト部分にて構成することで、物品をベルト部分から降ろすだけでよくなるので、ピッキングの作業効率の向上を図ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明にかかるピッキング設備の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、ピッキング設備には、物品Wを収納する収納部1を複数備えた物品収納棚2と、物品Wを搬送する搬送装置3と、搬送装置3にて搬送されている物品Wに混入している異物を検出する異物検出装置4と、搬送装置3にて搬送されている物品Wを包装する包装装置5と、搬送装置3の作動を制御する制御装置H(
図4参照)と、が備えられている。
また、ピッキング設備には、搬送装置3にて搬送された包装されている物品Wを作業者が容器Bに収容するための作業エリアAが設けられている。この作業エリアAには、容器Bを搬送する容器搬送コンベヤ6や、容器Bを段積みした状態で移動する台車7等が設けられている。
そして、ピッキング設備において扱われる物品Wには、複数種類の物品Wがあり、物品収納棚2は、複数種類の物品Wを複数の収納部1に種類別に収納している。
【0032】
制御装置Hは、指令される複数のオーダー情報に基づいて、搬送装置3の作動を制御するように構成されている。
図11に示すように、1つのオーダー情報には、オーダーした顧客を示す顧客IDの情報、オーダーした物品Wの種類を示す物品IDの情報、及び、オーダーした各種類の物品Wの数を示す情報が含まれている。また、複数のオーダー情報には、物品Wを出荷する順にオーダーナンバーが振り分けられる。また、制御装置Hには、顧客IDと物品Wを出荷する出荷先を示す情報とが関連付けた状態で記憶されている。
このように、複数のオーダー情報の夫々は、物品Wの種類及び各種類の物品Wの数を指定する情報である。
【0033】
ピッキング設備では、物品収納棚2に収納されている物品Wがオーダー情報に基づいてピッキングされて、1つのオーダー情報にて指定された複数個の物品Wが1纏まりとなって搬送装置3にて搬送される。そして、1つのオーダー情報にて指定された1纏まりの物品Wは、包装装置5にて同じ袋に詰められる。尚、1つのオーダー情報にて指定された物品Wの数や種類によっては、2つ以上の袋に分けて詰められる場合がある。また、2つ以上のオーダー情報にて指定された物品Wが同じ袋に詰められることはない。また、1つのオーダー情報にて物品Wが1つのみ指定される場合がある。
そして、搬送装置3にて搬送された包装されている物品Wは、作業エリアAにおいて作業者にて容器Bに梱包され、このように複数の包装されている物品Wが梱包された容器Bが台車7に複数個段積みされて、ピッキング設備から搬出される。
【0034】
〔物品収納棚〕
次に、物品収納棚2について説明する。
図2に示すように、ピッキング設備には、物品収納棚2として、第1物品収納棚8と第2物品収納棚9と第3物品収納棚10とが備えられている。これら第1物品収納棚8と第2物品収納棚9と第3物品収納棚10とは、棚横幅方向に並設されている。
第1物品収納棚8は、棚横幅方向に並ぶ6つの収納部列2aにて構成されており、1基のみ設けられている。第2物品収納棚9は、棚横幅方向に並ぶ2つの収納部列2aにて構成されており、棚横幅方向に並ぶ状態で3基並設されている。第3物品収納棚10は、棚横幅方向に並ぶ2つの収納部列2aにて構成されており、棚横幅方向に並ぶ状態で3基並設されている。
【0035】
図3に示すように、第1物品収納棚8を構成する6つの収納部列2aの夫々は、収納部1を上下方向にのみ複数並設して構成されている。このように構成された収納部列2aを棚横幅方向に複数並設して構成された第1物品収納棚8は、上下方向及び棚横幅方向に並ぶ状態で収納部1を複数備えている。
第2物品収納棚9を構成する2つの収納部列2aの夫々も、第1物品収納棚8を構成する収納部列2aと同様に構成されており、第2物品収納棚9は、上下方向及び棚横幅方向に並ぶ状態で収納部1を複数備えている
第3物品収納棚10を構成する収納部列2aの夫々は、収納部1を1つのみ備えて構成されている。このような収納部列2aを棚横幅方向に複数並設して構成された第3物品収納棚10は、棚横幅方向にのみ並ぶ状態で収納部1を複数備えている。
尚、第1物品収納棚8及び第2物品収納棚9が、収納棚に相当し、第3物品収納棚10が、第2収納棚に相当する。
【0036】
図6に示すように、第1物品収納棚8に備えられている複数の収納部1の夫々には、上下方向に見て棚横幅方向と交差する棚前後方向に沿って複数の物品Wが並ぶ列状態で支持する第1支持部13が備えられている。また、第2物品収納棚9及び第3物品収納棚10に備えられている複数の収納部1の夫々にも、第1支持部13が備えられている。
【0037】
第1物品収納棚8、第2物品収納棚9及び第3物品収納棚10は、いずれも複数の収納部1に種類別に物品Wを収納し、且つ、複数の収納部1の夫々に第1支持部13及び後述する第1搬送装置18を備えている。そのため、第1物品収納棚8と第2物品収納棚9と第3物品収納棚10とは、上下方向に並ぶ収納部1の段数(本実施形態では、第1物品収納棚8は5段、第2物品収納棚9は5段、第3物品収納棚10は1段に構成されている)や列数が異なる以外は同様に構成されている。
【0038】
次に、物品収納棚2に物品Wを補充するために形成されている物品補充用の空間Sについて説明する。尚、第1物品収納棚8、第2物品収納棚9及び第3物品収納棚10では、いずれも同様に物品補充用の空間Sが形成されているため、第1物品収納棚8について説明し、第2物品収納棚9及び第3物品収納棚10については説明を省略する。
図2に示すように、第1物品収納棚8には、棚横幅方向に6つ並ぶ状態で複数の収納部列2aが備えられており、6つの収納部列2aにより、一対の収納部列2aを組として、収納部列2aの組が3組形成されている。そして、棚横幅方向に隣接する収納部列2aは、同じ組に属する場合は、間に作業者が入れないように棚横幅方向に近接させた状態で設置され、異なる組に属する場合は、間に作業者が入ることができるように棚横幅方向に離間させた状態で設置されている。
【0039】
このような形態で複数の収納部列2aを配設することで、棚横幅方向に隣接する別の収納部列2a(収納部1)が両側に存在する収納部列2a(収納部1)では、その両側に隣接する一対の収納部列2a(収納部1)のうちの一方の収納部列2a(収納部1)との間に物品補充用の空間Sが形成されるように配設されている。また、棚横幅方向に隣接する別の収納部列2a(収納部1)が一方側にのみ存在する収納部列2a(収納部1)では、別の収納部列2a(収納部1)が存在していない他方側に物品補充用の空間Sが形成されるように配設されている。作業者は、物品補充用の空間Sに進入して、収納部1に対して棚横幅方向から物品Wを補充できるように構成されている。
尚、物品補充用の空間Sの前方側には、物品補充用の空間Sの作業者が第2搬送装置19が設置されている空間に侵入することを防止する柵11が設けられている。この柵11は、収納部1に収納される列状態の物品Wより棚前後方向で前方側に配設されている。
【0040】
図7及び
図8に示すように、収納部1の夫々には、棚横幅方向に並ぶ状態で一対の螺旋体15が備えられており、これら一対の螺旋体15は巻回方向が逆方向となっている。そして、第1駆動部16(
図4参照)の駆動により、棚前後方向の前方側から後方側に見て、右側に位置する螺旋体15を時計回りに回転させ、左側に位置する螺旋体15を反時計回りに回転させるように構成されている。
【0041】
〔搬送装置〕
図2、
図4及び
図5に示すように、搬送装置3として、第1搬送装置18と第2搬送装置19と第3搬送装置20と第4搬送装置21とが備えられている。尚、
図4の制御ブロックには、第1物品収納棚8に対応して設けられている駆動部群については、第1物品収納棚用の駆動部群8aとして図示し、同様に、第2物品収納棚用の駆動部群9aと第3物品収納棚用の駆動部群10aとも図示している。そして、各駆動部群において、第1物品収納棚用の駆動部群8aにおいては、第1物品収納棚8の複数の収納部1の夫々に備えられている第1駆動部16を1つのみ図示する等、複数設けられている駆動部については1つのみ図示している。
第1搬送装置18は、複数の収納部1の夫々に備えられている。
第2搬送装置19は、第1物品収納棚8の前方側と第2物品収納棚9の前方側とに配設されており、第3物品収納棚10の前方側には配設されていない。
第3搬送装置20は、第2搬送装置19の前方側と第3物品収納棚10の前方側とに配設されている。
第4搬送装置21は、第3搬送装置20の前方側に棚横幅方向に沿って配設されている。
【0042】
〔第1搬送装置〕
図6〜
図8に示すように、第1搬送装置18は、列状態の物品Wを棚前後方向の前方向に搬送して物品Wを収納部1から1つずつ取り出す第1搬送部14を備えている。
第1搬送部14は、棚前後方向に沿う回転軸心を中心として螺旋状に形成された螺旋体15と、螺旋体15を回転軸心周りに回転させて列状態の物品Wを前方向に移動させる第1駆動部16(
図4参照)と、を備えている。
図7及び
図8に示すように、螺旋体15は、線状の部材を螺旋状に形成されている。そして、螺旋体15の下端部は第1支持部13が物品Wを支持する支持高さより下方に位置しており、第1支持部13の上部は、第1支持部13の支持高さより上方に突出しており、棚前後方向に間隔を空けた状態で複数存在している。
そして、螺旋体15の上部にて、複数の突出部が構成されている。そして、第1駆動部16は、螺旋体15を回転させて複数の突出部を移動させるように構成されている。
【0043】
〔第2搬送装置〕
第2搬送装置19は、物品収納棚2の前方側に配設されて物品Wを支持する第2支持部としての第2ベルト29と、第2ベルト29を収納部1の並び方向に移動させる第2駆動部30と、第2ベルト29にて支持されている物品Wを前方側に搬送する第2搬送部27と、を備えている。
【0044】
図2及び
図3に示すように、第1物品収納棚8の前方側には、第2搬送装置19として上下左右搬送装置19aが配設されている。上下左右搬送装置19aは、案内マスト22に沿って上下方向に移動する昇降体23と、昇降体23を上下方向に沿って移動させる上下駆動部24(
図4参照)と、昇降体23上を棚横幅方向に沿って移動する移動体25と、移動体25を昇降体23上で棚横幅方向に沿って移動させる左右駆動部26(
図4参照)と、移動体25に支持された第2搬送部27と、を備えている。
【0045】
図2に示すように、第2物品収納棚9の前方側には、一対の収納部列2aの夫々に対応して、一対の収納部列2aの夫々の前方側に各別に、第2搬送装置19として一対の上下搬送装置19bが備えられている。一対の上下搬送装置19bは、棚横幅方向に並ぶ状態で並設されており、一対の上下搬送装置19bの夫々は、案内マスト22に沿って上下方向に移動する昇降体23と、案内マスト22に沿って上下方向に移動する昇降体23と、昇降体23を上下方向に沿って移動させる上下駆動部24(
図4参照)と、昇降体23に支持された第2搬送部27と、を備えている。
【0046】
第2搬送部27は、第2コンベヤ駆動部28にて第2ベルト29をその長手方向に移動させるベルトコンベヤにて構成されている。第2搬送部27は、第2ベルト29上に棚前後方向に並ぶ状態で第1許容数の物品Wを支持可能である。ちなみに、本実施形態では、第1許容数は3としており、第2搬送部27は、第2ベルト29上に棚前後方向に並ぶ状態で最大寸法の種類の3つの物品Wを支持可能な長さに構成されている。第2ベルト29は、物品Wを支持する第2支持部に相当する。そして、第2搬送部27は、第2ベルト29に支持されている物品Wを前方向に搬送する。
【0047】
上下左右搬送装置19aにおける第2搬送部27は、移動体25に支持されており、上下駆動部24の駆動により昇降体23が上下方向に沿って移動することで第2搬送部27も上下方向に沿って移動し、左右駆動部26の駆動により移動体25が棚横幅方向に沿って移動することで第2搬送部27も棚横幅方向に沿って移動するように構成されている。
このように設けられた第2搬送部27(第2ベルト29)は、第1物品収納棚8の前方側に配設されている。そして、上下駆動部24と左右駆動部26とで、第2搬送部27(第2ベルト29)を第1物品収納棚8における収納部1の並び方向(上下方向及び棚横幅方向)に移動させる第2駆動部30が構成されている。
【0048】
また、上下搬送装置19bにおける一対の第2搬送部27は、昇降体23に支持されており、上下駆動部24の駆動により昇降体23が上下方向に沿って移動することで第2搬送部27も上下方向に沿って移動するように構成されている。
このように設けられた一対の第2搬送部27(第2ベルト29)は、第2物品収納棚9の前方側に配設されている。また、一対の第2搬送部27は、第2コンベヤ駆動部28の駆動により支持した物品Wを棚前後方向の前方向に搬送するように構成されている。そして、一対の第2搬送部27に備えられている一対の上下駆動部24にて、第2搬送部27(第2ベルト29)を第2物品収納棚9における収納部1の並び方向(上下方向)に移動させる第2駆動部30が構成されている。この第2駆動部30は、一対の第2搬送部27(第2ベルト29)を独立して上下方向に移動させるように構成されている。
【0049】
〔第3搬送装置〕
第3搬送装置20は、棚横幅方向に並ぶ複数の第3搬送部32を備えている。第1物品収納棚8に対して設けられている第3搬送装置20は、第1物品収納棚8において棚横幅方向に並設される収納部1の数より多数(本実施形態では8つ)の第3搬送部32を備えている。第2物品収納棚9や第3物品収納棚10に対して設けられている第3搬送装置20は、第2物品収納棚9や第3物品収納棚10において棚横幅方向に並設される収納部1の数と同数(本実施形態では2つ)の第3搬送部32を備えている。
【0050】
第3搬送部32は、第3駆動部33にて第3ベルト34をその長手方向に移動させるベルトコンベヤにて構成されている。第3搬送部32は、第3ベルト34上に棚前後方向に並ぶ状態で第2許容数の物品Wを支持可能である。ちなみに、本実施形態では、第2許容数は3としており、第3搬送部32は、第3ベルト34上に棚前後方向に並ぶ状態で最大寸法の種類の3つの物品Wを支持可能な長さに構成されている。
第3ベルト34は、物品Wを支持する第3支持部に相当する。つまり、第3搬送装置20は、複数の第3搬送部32の夫々に第3ベルト34を備えている。そして、第3搬送部32は、第3ベルト34に支持されている物品Wを前方向(第1搬送方向)に搬送するように構成されている。
【0051】
第1物品収納棚8に対する第3搬送装置20に備えられている複数の第3ベルト34は、上下左右搬送装置19aの前方側において棚横幅方向(棚前後方向に対して交差する方向)に並ぶ状態で複数並設されている。これらの複数の第3ベルト34は、上下左右搬送装置19aの搬送先となる。
第2物品収納棚9に対応する第3搬送装置20に備えられている複数の第3ベルト34は、一対の第2ベルト29の夫々に対応して、一対の第2ベルト29の前方側に各別に存在する状態で複数配設されている。これらの一対の第3ベルト34は、上下搬送装置19bの搬送先となる。
第3搬送装置20に対応する第3搬送装置20に備えられている複数の第3ベルト34は、第3物品収納棚10の複数の収納部1と同数の第3ベルト34を、第3物品収納棚10の複数の収納部1の夫々の前方側に存在する状態で複数配設されている。これらの複数の第3ベルト34は、第3物品収納棚10の前方側において棚横幅方向に並ぶ状態で配設された複数の第5支持部に相当する。
【0052】
〔第4搬送装置〕
第4搬送装置21は、第4駆動部36にて第4ベルト37をその長手方向に移動させるベルトコンベヤにて構成されている。第4搬送装置21は、複数の第3搬送部32の前方側に、棚横幅方向に沿う状態で配設されている。第4ベルト37は、第4ベルト37の長手方向に一定間隔ごとに形成された突起部37aにて複数のベルト部分に区分されている。この第4ベルト37の長手方向で区分された複数のベルト部分にて、物品Wを支持する第4支持部38が形成されている。
つまり、第4搬送装置21は、物品Wを支持する第4支持部38を棚横幅方向(第1搬送方向に対して交差する第2搬送方向)に並ぶ状態で備え、且つ、複数の第4支持部38を棚横幅方向に沿って移動させる第4駆動部36を備えている。尚、第4ベルト37は、複数の第4支持部38を構成するベルトに相当する。
そのため、第4搬送装置21は、第4駆動部36にて第4ベルト37を長手方向に移動させることで、第4ベルト37の第4支持部38にて支持した物品Wを棚横幅方向に搬送するように構成されている。
【0053】
〔制御装置〕
次の、制御装置Hによる搬送装置3の制御について説明する。
第1物品収納棚8及び第2物品収納棚9における複数の収納部1の夫々について、第2搬送部27が停止する受取停止位置が予め設定されている。この受取停止位置は、
図7及び
図8に示すように、物品Wを取り出す対象となる収納部1について設定された受取停止位置に第2搬送部27が位置する状態で、第2搬送部27と対象の収納部1の第1搬送部14とを作動させることで、対象の収納部1の第1支持部13上から第2搬送部27の第2ベルト29上に物品Wを移載できる位置である。
また、第1物品収納棚8及び第2物品収納棚9における複数の第3搬送部32の夫々について、第2搬送部27が停止する受渡停止位置が予め設定されている。この受渡停止位置は、
図9及び
図10に示すように、物品Wを受け渡す対象の第3搬送部32について設定された受渡停止位置に第2搬送部27が位置する状態で、第2搬送部27と対象の第3搬送部32とを作動させることで、第2搬送部27の第2ベルト29上から第3搬送部32の第3ベルト34上に物品Wを移載できる位置である。
これらの受取停止位置及び受渡停止位置の情報は、制御装置Hに記憶されている。
【0054】
制御装置Hは、オーダー情報に含まれるオーダーナンバーが小さい順に、1つのオーダー情報に対して1つ又は2つ以上の第4支持部38(対象の第4支持部38と称する場合がある)を設定する。尚、オーダー情報として、オーダー情報A,オーダー情報B、オーダー情報Cの順にオーダーされた場合について説明し、
図21〜
図24において、オーダー情報AからCに対して設定された第4支持部38にAからCの符号を付して示している。
【0055】
オーダー情報Aを、(例えば、オーダーナンバー001のオーダー情報)とオーダー情報B(例えば、オーダーナンバー002のオーダー情報)とについて、オーダー情報Bのオーダーナンバーがオーダー情報Aの次のオーダーナンバーの場合は、
図21〜
図24に示すように、制御装置Hは、オーダー情報Aに対して設定された第4支持部38に対して、棚横幅方向において搬送上流側に隣接する次の第4支持部38を、オーダー情報Bに対する第4支持部38として設定する。
また、制御装置Hは、1つのオーダー情報(例えば、オーダー情報C)にて指定されている物品Wの種類及び数が、包装装置5にて2つの袋に詰めるべき種類及び数と判断した場合は、
図22〜
図24に示すように、当該1つのオーダー情報に対して2つの第4支持部38を連続して設定する。
【0056】
制御装置Hは、複数の収納部1からオーダー情報にて指定されている種類の物品Wが収納されている収納部1を対象の収納部1として設定する。尚、例えば、1つのオーダー情報にて3種類の物品Wが指定されている場合、その指定されている3種類の物品Wの全てが第1物品収納棚8に収納されている場合や、第1物品収納棚8と第2物品収納棚9と第3物品収納棚10とに分散して収納されている場合がある。前者の場合では、第1物品収納棚8に集中して対象の収納部1が設定され、後者の場合では、第1物品収納棚8と第2物品収納棚9と第3物品収納棚10とに分散して対象の収納部1が設定される。
また、制御装置Hは、第1物品収納棚8の対象の収納部1から物品Wを取り出す場合に、その物品Wを搬送する搬送先を第1物品収納棚8に対応して設けられている複数の第3搬送部32から選択し、その選択した第3搬送部32を対象の第3搬送部32として設定する。尚、第2物品収納棚9や第3物品収納棚10に対象の収納部1を設定した場合は、その対象の収納部1に対応する第3搬送部32は1つであるため、その1つの第3搬送部32が対象の第3搬送部32となる。
【0057】
制御装置Hは、第1制御と、第2制御と、第3制御と、第4制御と、を実行する。
第1制御は、対象の収納部1に対して設定された受取停止位置に第2搬送部27を移動させた後、第2搬送部27と対象の収納部1の第1搬送部14とを作動させて、オーダー情報にて指定されている物品Wを第2搬送部27の第2ベルト29に支持させるべく、第1搬送装置18及び第2搬送装置19の作動を制御する。
第2制御は、対象の第3搬送部32に対して設定された受渡停止位置に第2搬送部27を移動させた後、第2搬送部27と対象の第3搬送部32とを作動させて、第2ベルト29に支持されている物品Wを対象の第3搬送部32の第3ベルト34に支持させるべく、第2搬送装置19と第3搬送装置20との作動を制御する。
第3制御は、対象の第3搬送部32の第3ベルト34に支持されている物品Wを、当該物品Wを指定したオーダー情報に対して設定されている第4支持部38に支持させるべく、第3搬送装置20の作動を制御する。
第4制御は、対象の収納部1に収納されている物品Wを対象の第3搬送部32の第3ベルト34に支持させるべく、第1搬送装置18と第3搬送装置20との作動を制御する。
ちなみに、第1物品収納棚8や第2物品収納棚9に収納されている物品Wを対象の第4支持部38に支持されるように搬送する場合は、第1制御、第2制御、第3制御の順に実行され、第3物品収納棚10に収納されている物品Wを対象の第4支持部38に支持されるように搬送する場合は、第4制御、第3制御の順に実行される。
【0058】
次に、第1物品収納棚8から物品Wをピッキングする場合における各制御について、次のオーダー情報AからCの具体例を挙げて説明する。
オーダー情報Aは、種類Iの物品Wを1つ指定している情報である。オーダー情報Bは、種類Iの物品Wが2つと種類IIの物品Wが1つとを指定している情報である。オーダー情報Cは、種類IIIの物品Wが4つと種類IVの物品Wが2つと種類Vの物品Wが1つとを指定している情報である。
尚、
図12から
図24において、種類Iの物品Wを円形に図示し、種類IIの物品Wを三角形に図示し、種類IIIの物品WをD形に図示し、種類IVの物品Wを長円形に図示し、種類Vの物品Wを6角形に図示している。他の種類の物品Wは長方形に図示している。また、
図20から
図24において、オーダー情報AからCにて指定されている物品Wについて、夫々符号a〜cを付して図示している。ちなみに、種類IからIIIの物品Wは第1物品収納棚8に収納されており、種類IV及び種類Vの物品Wは第2物品収納棚9に収納されている。
【0059】
まず、オーダー情報Aに基づく制御装置Hの制御について説明する。
オーダー情報Aでは、1つのオーダー情報にて指定されている物品Wのうちで第1物品収納棚8(1つの物品収納棚2)に収納されている取出対象の物品Wは、種類Iの物品W
が1つとなる。
制御装置Hは、第1物品収納棚8における種類Iの物品Wが収納されている収納部1を対象の収納部1として設定する。また、制御装置Hは、複数の第3搬送部32から対象の第3搬送部32を設定し、複数の第4支持部38から対象の第4支持部38を設定する。
そして、制御装置Hは、
図12及び
図13に示すように、種類Iの物品W1つを、第1
物品収納棚8の対象の収納部1から第1物品収納棚8に対応する第2搬送部27に搬送させるように、第1制御を実行した後、種類Iの物品W1つを第1搬送装置18に対応する
第2搬送部27から対象の第3搬送部32に搬送するように、第2制御を実行する。そして、制御装置Hは、
図21に示すように、対象の第3ベルト34に支持されている物品Wを対象の第4支持部38に支持させるべく、第3制御を実行する。
【0060】
次に、オーダー情報Bに基づく制御装置Hの制御について説明する。
オーダー情報Bでは、1つのオーダー情報にて指定されている物品Wのうちで第1物品収納棚8(1つの物品収納棚2)に収納されている取出対象の物品Wは、種類Iの物品W
が2つと、種類IIの物品Wが1つとなる。
制御装置Hは、第1物品収納棚8における種類Iの物品Wが収納されている収納部1と種類IIの物品Wが収納されている収納部1とを対象の収納部1として設定する。また、制御装置Hは、複数の第3搬送部32から対象の第3搬送部32を設定し、複数の第4支持部38から対象の第4支持部38を設定する。
そして、制御装置Hは、
図14〜
図16に示すように、種類Iの物品W2つを第1物品
収納棚8の対象の収納部1から第1物品収納棚8に対応する第2搬送部27に搬送させる第1制御と、種類IIの物品W1つを第1物品収納棚8の対象の収納部1から第1物品収納棚8に対応する第2搬送部27に搬送させる第1制御と、を実行する。このように第1制御を繰り返し実行した後、種類Iの物品W1つ種類IIの物品Wとの計3つの物品Wを、第1物品収納棚8に対応する第2搬送部27から対象の第3搬送部32に搬送するように、第2制御を実行する。そして、制御装置Hは、
図22に示すように、対象の第3ベルト34に支持されている計3つの物品Wを対象の第4支持部38に支持させるべく、第3制御を実行する。
【0061】
次に、オーダー情報Cに基づく制御装置Hの制御について説明する。
オーダー情報Cでは、1つのオーダー情報にて指定されている物品Wのうち、第1物品収納棚8(1つの物品収納棚2)に収納されている取出対象の物品Wは、種類IIIの物品Wが4つとなり、第2物品収納棚9(1つの物品収納棚2)に収納されている取出対象の物品Wは、種類IVの物品Wが2つと種類Vの物品Wが1つとなる。
制御装置Hは、第1物品収納棚8における種類IIIの物品Wが収納されている収納部1と、第2物品収納棚9における種類IVの物品Wが収納されている収納部1及び種類Vの物品Wが収納されている収納部1と、を対象の収納部1として設定する。
また、第1物品収納棚8に収納されている取出対象の物品Wの数は、第1許容数や第2許容数以上であるため、制御装置Hは、第1物品収納棚8に対応する複数の第3搬送部32から対象の第3搬送部32を複数(今回は2つ)設定する。また、第2物品収納棚9における一対の収納部列2aの双方に対して対象の収納部1が設定されているため、第2物品収納棚9に対して配設されている一対の第3搬送部32の双方が対象の第3搬送部32となる。
また、制御装置Hは、オーダー情報Cにて指定されている物品Wの種類及び数は、包装装置5にて2つの袋に詰めるべき種類及び数と判断し、オーダー情報Cに対して2つの第4支持部38を連続して設定する。
【0062】
そして、制御装置Hは、まず、種類IIIの物品W3つを、第1物品収納棚8の対象の収納部1から第1物品収納棚8に対応する第2搬送部27に搬送させるように、第1制御を実行した後、種類IIIの物品W3つを、第1物品収納棚8に対応する第2搬送部27から対象の一対の第3搬送部32の一方に搬送するように、第2制御を実行する。その後、種類IIIの物品W1つを、第1物品収納棚8の対象の収納部1から第1物品収納棚8に対応する第2搬送部27に搬送させるように、第1制御を実行した後、種類IIIの物品W1つの物品Wを、第1物品収納棚8に対応する第2搬送部27から対象の一対の第3搬送部32の一方に搬送するように、第2制御を実行する。
このようにして、第1物品収納棚8(1つの物品収納棚2)に収納されている取出対象の物品Wの全てが、
図17に示すように、2つの第3搬送部32の第3ベルト34に同時に支持される。
【0063】
また、制御装置Hは、
図18及び
図19に示すように、種類IVの物品W2つを、第2物品収納棚9における一方の収納部列2aに設定された対象の収納部1から当該一方の収納部列2aに対応する対象の第3搬送部32に搬送させるように、第1制御及び第2制御を実行する。また、この第1制御及び第2制御と同時又は前後して、制御装置Hは、
図18及び
図19に示すように、種類Vの物品W1つを、第2物品収納棚9における他方の収納部列2aに設定された対象の収納部1から当該他方の収納部列2aに対応する対象の第3搬送部32に搬送させるように、第1制御と第2制御とを実行する。
このようにして、第2物品収納棚9(1つの物品収納棚2)に収納されている取出対象の物品Wの全てが、2つの第3搬送部32に同時に支持される。
そして、制御装置Hは、
図20に示すように、対象の2つの第3搬送部32に支持されている計3つの物品Wを対象の第4支持部38に支持させるべく、第3制御を実行する。
【0064】
上述の如く、制御装置Hは、オーダー情報Bやオーダー情報Cのように、1つのオーダー情報に指定されている物品Wのうちの第1物品収納棚8に収納されている取出対象の物品Wが複数存在している場合は、取出対象の複数の物品Wを第1物品収納棚8から第2ベルト29に支持させた後、その第2ベルト29に支持されている取出対象の物品Wを、複数の第3ベルト34のうちの1つ(オーダー情報Bの場合)又は2つ以上(オーダー情報Cの場合)に支持させるべく、第1搬送装置18や第2搬送装置19の作動を制御している。
また、制御装置Hは、オーダー情報Cのように、1つのオーダー情報に指定されている物品Wのうちの第2物品収納棚9に収納されている取出対象の物品Wが複数存在している場合は、取出対象の複数の物品Wを第2物品収納棚9から第2ベルト29に支持させた後、その第2ベルト29に支持されている取出対象の物品Wを、複数の第3ベルト34のうちの1つ(例示は省略)又は2つ以上(オーダー情報Cの場合)に支持させるべく、第1搬送装置18や第2搬送装置19の作動を制御している。
【0065】
また、制御装置Hは、オーダー情報Aに対して設定した対象の第3搬送部32と、オーダー情報Bに対して設定した設定した第3搬送部32と、オーダー情報Cに対して設定した第3搬送部32とが異なるように、対象の第3搬送部32を設定している。つまり、制御装置Hは、1つのオーダー情報にて指定されている物品Wを、当該オーダー情報以外のオーダー情報にて指定されている物品Wとは異なる第3搬送部32に支持させる形態で、1つのオーダー情報にて指定されている物品Wのうちで第1物品収納棚8(又は、第2物品収納棚9)に収納されている物品Wの全てを、複数の第3搬送部32のうちの1つ又は2つ以上に同時に支持させるべく、第1搬送装置18及び第2搬送装置19の作動を制御する。
【0066】
このように、1つのオーダー情報にて指定されている物品Wのうちで1つの収納棚に収納されている物品Wの全てを、複数の第3搬送部32のうちの1つ又は2つ以上に同時に支持させるべく、第1搬送装置18及び第2搬送装置19の作動を制御する。つまり、1つのオーダー情報(例えば、オーダー情報C)にて指定されている物品Wのうちで1つの収納棚(例えば、第1物品収納棚8)に収納されている取出対象の物品Wのうち、先に第3搬送部32に支持される物品W(例えば、種類IIIの物品W3つ)が、設定された第4支持部38に支持させるための第3搬送部32の作動が開始する前に、後に第3搬送部32に支持される物品W(種類IIIの物品W1つ)が第3搬送部32に支持される。
【0067】
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、収納棚として、第1物品収納棚8と第2物品収納棚9とを備えたが、収納棚として、第1物品収納棚8のみ又は第2物品収納棚9のみを備えてもよい。また、第1物品収納棚8を複数設けてもよく。第2物品収納棚9を1つのみ設けてもよい。
【0068】
(2)上記実施形態では、第2支持部が物品Wを複数支持している場合、その複数の物品Wを同じ第3支持部に支持させたが、第2支持部が物品Wを複数支持している場合、その複数の物品Wを別々の第3支持部に支持させてもよい。具体的には、例えば、第2支持部が物品Wを3つ支持している場合、その3つの物品Wを棚横幅方向に連続して並ぶ3つの第3支持部に分散させて支持させてもよい。
【0069】
(3)上記実施形態では、制御装置は、1つの第3支持部(第3搬送部32)に、1つのオーダー情報にて指定されている物品Wが支持されるように、対象の第3支持部を選択したが、制御装置が、1つの第3支持部に複数のオーダー情報にて指定されている物品が支持されるように、対象の第3支持部を選択してもよい。
具体的には、例えば、オーダーAにて指定されている物品W1つと、オーダー情報Bにて指定されている物品3つのうちの2つと、を同じ第3支持部に支持されるように、対象の第3支持部を選択してもよい。また、上述(3)のように、3つの物品Wを棚横幅方向に連続して並ぶ3つの第3支持部に分散させて支持させた場合でも、あるオーダー情報にて指定された複数の物品Wのうちの1つと、当該オーダー情報とは異なるオーダー情報にて指定された複数の物品Wのうちの1つとを、同じ第3支持部に支持されるように、対象の第3支持部を選択してもよい。
【0070】
(4)上記実施形態では、第1搬送部14を、螺旋体15とその螺旋体15を回転させる第1駆動部16とを備えて、スパイラス式の搬送部を構成したが、第1搬送部14を、第1ベルトを備えたベルトコンベヤにて構成し、その第1ベルトに複数の突出部を備えて構成してもよい。この場合、第1ベルトにて第1支持部13が構成され、第1駆動部16にて第1ベルトがその長手方向に移動される。
【0071】
(5)上記実施形態では、第2搬送部27や第3搬送部32を、ベルトコンベヤにて構成して、第2支持部や第3支持部を、ベルトコンベヤのベルトにて構成したが、第2搬送部27及び第3搬送部32の一方又は双方を、ローラコンベヤにて構成して、第2支持部や第3支持部を、ローラコンベヤのローラにて構成してもよい。
また、第2搬送部27や第3搬送部32を、物品Wを下方から支持する第2支持部や第3支持部を前方向に移動させることで、第2支持部や第3支持部に支持されている物品Wを前方向に移動させたが、第2搬送部27や第3搬送部32を、物品Wを前方向に押し操作して第2支持部や第3支持部上で物品Wを摺動させることで、物品Wを前方側に移動させてもよい。
また、第2支持部を上方が開口する容器状に形成し、第2搬送部27を、第2支持部を棚横幅方向に沿う回転軸心周りに回転させて、開口から支持体の前方側に落とすようにして、物品Wを前方側に搬送するようにしてもよい。尚、第3搬送部32についても、第2搬送部27と同様に第3支持部を回転軸心周りに回転させるように構成してもよい。
【0072】
(6)上記実施形態では、第4搬送装置21を、ベルトコンベヤにて構成して、複数の第4支持部38の夫々を、第4ベルト37の長手方向で区分されたベルト部分にて構成したが、複数の第4支持部の夫々を、コンベヤ装置上に棚横幅方向に沿って複数並べられた容器にて構成してもよい。この場合、第4搬送装置21は、ローラコンベヤ等にて構成してもよい。
また、上記実施形態では、突起部を備えて、第4ベルト37を長手方向に物理的に区分したが、このような突起部を備えずに、第4ベルト37を長手方向に仮想的に区分してもよい。