特許第6332710号(P6332710)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6332710支持装置、管路の製造装置及び管路の製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6332710
(24)【登録日】2018年5月11日
(45)【発行日】2018年5月30日
(54)【発明の名称】支持装置、管路の製造装置及び管路の製造方法
(51)【国際特許分類】
   E21D 9/06 20060101AFI20180521BHJP
【FI】
   E21D9/06 311Z
【請求項の数】5
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2017-61406(P2017-61406)
(22)【出願日】2017年3月27日
【審査請求日】2017年3月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】591036653
【氏名又は名称】株式会社常磐ボーリング
(73)【特許権者】
【識別番号】591098938
【氏名又は名称】沼田建設株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100067323
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 教光
(74)【代理人】
【識別番号】100124268
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 典行
(72)【発明者】
【氏名】瀬谷 藤夫
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 康彦
【審査官】 佐々木 創太郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭62−280426(JP,A)
【文献】 特開2003−129794(JP,A)
【文献】 特開2001−271591(JP,A)
【文献】 特開2001−323779(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E21D 1/00−9/14
F16L 1/00−1/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
両端に開口を有する貫通路の内部に配置された本管を空中に支持する支持装置であって、
前記本管を貫通して前記本管の中心に配置される1本の支持長体と、
前記支持長体に中央を貫通して取り付けられ、前記本管の内面に接触して前記本管を前記貫通路の内部で空中に支える円板状の支持部材と、
前記貫通路及び前記本管の外部に設置され、前記支持長体に張力を与えて前記本管の中心に張設する張力付与手段と、
を備えたことを特徴とする支持装置。
【請求項2】
発進立坑から到達立坑側に推進される推進管と、
前記推進管の一方の開口と他方の開口の間に敷設される本管と、
前記本管を貫通して前記本管の中心に配置される1本の支持長体と、
前記支持長体に中央を貫通して取り付けられ、前記本管の内面に接触して前記本管を前記貫通路の内部で空中に支える円板状の支持部材と、
前記貫通路及び前記本管の外部に設置され、前記支持長体に張力を与えて前記本管の中心に張設する張力付与手段と、
前記到達立坑側において、前記推進管の開口のうち前記本管よりも外側の環状の部分を塞ぐとともに前記本管に対して摺動できるように前記推進管に取り付けられた環状の閉止部材と、
前記到達立坑において、前記本管の外側において前記推進管の一方の開口を閉止するとともに、前記推進管と地盤との間に生じる開口部を閉塞する閉塞部材と、
前記発進立坑において前記本管の開口に接するように前記支持長体に固定された押さえ部材と、
備えたことを特徴とする管路の製造装置
【請求項3】
両端に開口を有する貫通路の内部に本管を敷設する工程と、
1本の支持長体と前記支持長体に中央を貫通して取り付けられた円板状の支持部材とを有する支持装置を前記支持長体が前記本管の中心にくるように前記本管の内部に配置し、前記支持長体に張力を与えることにより前記支持部材を介して前記本管を前記貫通路内で空中に支える工程と、
前記貫通路の前記両端において、地盤から突出している前記貫通路の開口のうち前記本管よりも外側の環状の部分を閉塞する工程と、
前記貫通路の内面と前記本管の外面との間に充填材料を充填する工程と、
を備えたことを特徴とする管路の製造方法。
【請求項4】
発進立坑から到達立坑側に推進管を推進する工程と、
前記推進管の一方の開口と他方の開口の間に本管を敷設する工程と、
1本の支持長体と前記支持長体に中央を貫通して取り付けられた円板状の支持部材とを有する支持装置を前記支持長体が前記本管の中心にくるように前記本管の内部に配置し、前記支持長体に張力を与えることにより前記支持部材を介して前記本管を前記推進管内で空中に支える工程と、
前記発進立坑と前記到達立坑において、地盤から突出している前記推進管の開口のうち前記本管よりも外側の環状の部分を閉塞する工程と、
前記推進管の内面と前記本管の外面との間に充填材料を充填する工程と、
を備えたことを特徴とする管路の製造方法。
【請求項5】
発進立坑から到達立坑側に推進管を推進する工程と、
前記推進管の一方の開口と他方の開口の間に本管を敷設する工程と、
1本の支持長体と前記支持長体に中央を貫通して取り付けられた円板状の支持部材とを有する支持装置を前記支持長体が前記本管の中心にくるように前記本管の内部に配置し、前記支持長体に張力を与えることにより前記支持部材を介して前記本管を前記推進管内で空中に支える工程と、
前記到達立坑側において、前記推進管の開口に前記本管よりも外側の環状の部分を塞ぐような環状の閉止部材を前記本管に対して摺動できるように固定する工程と、
前記到達立坑において、前記本管の外側において前記推進管の一方の開口を閉止するとともに、前記推進管と地盤との間に生じる開口部を閉塞する工程と、
前記発進立坑において前記本管の開口に接する押さえ部材を前記支持長体に固定して設ける工程と、
前記到達立坑から前記発進立坑に前記推進管を引き戻して前記発進立坑で前記推進管を回収するとともに、前記推進管が撤去された地盤と前記本管の外面との間に形成された空間に充填材料を充填する工程と、
を備えたことを特徴とする管路の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、両端が開口した貫通路の中に本管路を設置する工事に有用な本管路の支持装置と、該支持装置を利用する管路の製造装置及び該製造装置を用いて行う管路の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図11は、両端が開口した貫通路100の中に本管101を設置する工事に有用な本管の支持装置と、この支持装置を用いて行う管路の製造方法を示す図である。同図に示す支持装置及び管路の製造方法は、例えば上水道管や下水道管を地中に敷設するために用いることができる。例えば塩化ビニール管(以下、塩ビ管と称する。)を上水道管として地中に敷設する場合を説明すると、塩ビ管は強度の問題のために推進装置を用いて地中に直接押し込んで敷設していく工法を採用することができない場合がある。このため、地中に所定長さの鋼管を継ぎ足しながら推進装置で推進し、図11に示すように必要な長さの貫通路100を鋼管で構成し、その内部の空間に鋼管よりも外径の小さい塩ビ管の本管101を挿入して接続することにより本管路を敷設する工法を採用する場合がある。
【0003】
このような工法を採用する場合、鋼管の内部の所定位置に継ぎ足した塩ビ管の本管101を配置させるため、図11に示すように、本管101の外周に、貫通路の内周面との間に所定の隙間を設けるためのスペーサ102を取り付ける。このスペーサ102は、本管101の外周に取り付ける環状部103と、環状部103に取り付けられた4枚の羽部104から構成される。4枚の羽部104は、環状部103の周方向について90度の間隔をおいた4つの位置に、環状部103の半径方向について放射状の姿勢で環状部103に取り付けられている。
【0004】
ここで、貫通路100を構成するため、所定長さの鋼管を継ぎ足しながら地中に推進していくと、土質その他の推進条件により、鋼管と鋼管の継ぎ目に微小な角度が生じ、地中に敷設された鋼管の貫通路100が一直線状にならず、全体として蛇行するような屈曲状態となってしまうことがある。完全に直線状の貫通路100が得られ、その内部に本管101を敷設するのであれば、前記スペーサ102の4枚の羽部104は全て所定の同一寸法とし、本管101を貫通路100の中心に直線状に配置することができる。
【0005】
しかしながら、前述したように蛇行した貫通路100の内部に本管101を敷設する場合には、このような同一のスペーサ102を装着したのでは、貫通路100の内部で本管101を直線状を保持して配置することが困難となる。そこで、鋼管の推進後、得られた貫通路100について測量を行い、その蛇行した状態を把握する作業が必要となる。すなわち、貫通路100の軸方向の各位置ごとに、所定の基準位置から見た上下及び左右の各方向に関する誤差を測定する。そして、次に、この測定結果に応じて貫通路100の軸方向の各位置に配置される本管101の各スペーサ102について、その4枚の羽部104の寸法を適切に設計、加工する作業を行なう。このようにすれば、貫通路100が蛇行していても、4枚の羽部104が貫通路100の蛇行状態に適合した寸法に加工されたスペーサ102を本管101に取り付けた場合、可及的に直線状態の本管101を貫通路100の内部に安定して配置することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図11に示した本管101の支持装置と、この支持装置を用いて行う管路の製造方法によれば、蛇行した鋼管の貫通路100が基準位置からどの程度外れているかを知るために、蛇行状態の測量を行う必要があり、さらに、その測量結果に応じて複数のスペーサ102の羽部104を個別に加工して長さの調整作業を行なわなければならない。このような作業は大変煩雑なものであり、その結果として本管の敷設作業には長時間を要し、工費が嵩むという問題があった。
【0007】
本発明は、以上説明した従来の技術における課題に鑑みてなされたものであり、両端が開口した貫通路の中に本管を設置する工事を従来よりも簡単に行なうことができるようにすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載された支持装置は、
両端に開口を有する貫通路の内部に配置された本管を支持する支持装置であって、
前記本管を貫通して前記本管の中心に配置される1本の支持長体と、
前記支持長体に中央を貫通して取り付けられ、前記本管の内面に接触して前記本管を前記貫通路の内部で空中に支える円板状の支持部材と、
前記貫通路及び前記本管の外部に設置され、前記支持長体に張力を与えて前記本管の中心に張設する張力付与手段と、
を備えたことを特徴としている。
【0009】
請求項2に記載された管路の製造装置は、
発進立坑から到達立坑側に推進される推進管と、
前記推進管の一方の開口と他方の開口の間に敷設される本管と、
前記本管を貫通して前記本管の中心に配置される1本の支持長体と、
前記支持長体に中央を貫通して取り付けられ、前記本管の内面に接触して前記本管を前記貫通路の内部で空中に支える円板状の支持部材と、
前記貫通路及び前記本管の外部に設置され、前記支持長体に張力を与えて前記本管の中心に張設する張力付与手段と、
前記到達立坑側において、前記推進管の開口のうち前記本管よりも外側の環状の部分を塞ぐとともに前記本管に対して摺動できるように前記推進管に取り付けられた環状の閉止部材と、
前記到達立坑において、前記本管の外側において前記推進管の一方の開口を閉止するとともに、前記推進管と地盤との間に生じる開口部を閉塞する閉塞部材と、
前記発進立坑において前記本管の開口に接するように前記支持長体に固定された押さえ部材と、
備えたことを特徴としている。
【0010】
請求項3に記載された管路の製造方法は、
両端に開口を有する貫通路の内部に本管を敷設する工程と、
1本の支持長体と前記支持長体に中央を貫通して取り付けられた円板状の支持部材とを有する支持装置を前記支持長体が前記本管の中心にくるように前記本管の内部に配置し、前記支持長体に張力を与えることにより前記支持部材を介して前記本管を前記貫通路内で空中に支える工程と、
前記貫通路の前記両端において、地盤から突出している前記貫通路の開口のうち前記本管よりも外側の環状の部分を閉塞する工程と、
前記貫通路の内面と前記本管の外面との間に充填材料を充填する工程と、
を備えたことを特徴としている。
【0011】
請求項4に記載された管路の製造方法は、
発進立坑から到達立坑側に推進管を推進する工程と、
前記推進管の一方の開口と他方の開口の間に本管を敷設する工程と、
1本の支持長体と前記支持長体に中央を貫通して取り付けられた円板状の支持部材とを有する支持装置を前記支持長体が前記本管の中心にくるように前記本管の内部に配置し、前記支持長体に張力を与えることにより前記支持部材を介して前記本管を前記推進管内で空中に支える工程と、
前記発進立坑と前記到達立坑において、地盤から突出している前記推進管の開口のうち前記本管よりも外側の環状の部分を閉塞する工程と、
前記推進管の内面と前記本管の外面との間に充填材料を充填する工程と、
を備えたことを特徴としている。
【0012】
請求項5に記載された管路の製造方法は、
発進立坑から到達立坑側に推進管を推進する工程と、
前記推進管の一方の開口と他方の開口の間に本管を敷設する工程と、
1本の支持長体と前記支持長体に中央を貫通して取り付けられた円板状の支持部材とを有する支持装置を前記支持長体が前記本管の中心にくるように前記本管の内部に配置し、前記支持長体に張力を与えることにより前記支持部材を介して前記本管を前記推進管内で空中に支える工程と、
前記到達立坑側において、前記推進管の開口に前記本管よりも外側の環状の部分を塞ぐような環状の閉止部材を前記本管に対して摺動できるように固定する工程と、
前記到達立坑において、前記本管の外側において前記推進管の一方の開口を閉止するとともに、前記推進管と地盤との間に生じる開口部を閉塞する工程と、
前記発進立坑において前記本管の開口に接する押さえ部材を前記支持長体に固定して設ける工程と、
前記到達立坑から前記発進立坑に前記推進管を引き戻して前記発進立坑で前記推進管を回収するとともに、前記推進管が撤去された地盤と前記本管の外面との間に形成された空間に充填材料を充填する工程と、
を備えたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載された支持装置において、貫通路に配置された本管の内部に支持装置を通し、本管の両端の開口から突出した1本の支持長体に所要の張力を加えれば、支持長体に中央を貫通して取り付けられた円板状の支持部材が本管の内面に接触し、貫通路の内部において本管を可及的に直線的な状態で空中に安定して支えることができる。
【0014】
請求項2に記載された管路の製造装置によれば、発進立坑から到達立坑側に推進管を推進し、推進管の一方の開口と他方の開口の間に本管を敷設し、その本管の内部に設置した1本の支持長体に張力を与えることによって本管を推進管内の所定位置で空中に支えることができる。さらに到達立坑において、前記本管の外側において前記推進管の一方の開口を閉止するとともに、推進管によって形成された地盤の開口部を閉塞することができる。そして、到達立坑から発進立坑に推進管を引き戻して発進立坑で推進管を順次回収しつつ、推進管が撤去された地盤と本管の外面との間に形成された空間に充填材料を充填して固化させることにより、固化した充填材料によって被覆された本管を地中内に敷設することができる。また、発進立坑に引き戻した推進管は回収して再利用することができる。また、推進管を発進立坑に向けて引き戻し、推進管の到達立坑側の開口に取り付けた閉止部材が本管の外周面と擦れて本管を発進立坑に引き戻す力が働いても、押さえ部材があるため、本管が推進管内の空中の所定位置からずれることはない。
【0015】
請求項3に記載された管路の製造方法によれば、両端に開口を有する貫通路の内部に本管を敷設し、その本管の内部に支持装置を設置し、支持装置の1本の支持長体に張力を与えることによって本管を可及的に直線的な状態で貫通路内の所定位置で空中に支えることができるので、貫通路と本管の隙間に充填材料を充填して固化させることにより、貫通路内に本管を敷設することができる。
【0016】
請求項4に記載された管路の製造方法によれば、発進立坑から到達立坑側に推進管を推進し、推進管の一方の開口と他方の開口の間に本管を敷設し、その本管の内部に支持装置を設置し、支持装置の1本の支持長体に張力を与えることによって本管を可及的に直線的な状態で推進管内の所定位置で空中に支えることができるので、推進管と本管の隙間に充填材料を充填して固化させることにより、地中内にある推進管の内部に本管を敷設することができる。
【0017】
請求項5に記載された管路の製造方法によれば、発進立坑から到達立坑側に推進管を推進し、推進管の一方の開口と他方の開口の間に本管を敷設し、その本管の内部に支持装置を設置し、支持装置の1本の支持長体に張力を与えることによって本管を可及的に直線的な状態で推進管内の所定位置で空中に支えることができる。さらに到達立坑において、前記本管の外側において前記推進管の一方の開口を閉止するとともに、推進管によって形成された地盤の開口部を閉塞する。そして、到達立坑から発進立坑に推進管を引き戻して発進立坑で推進管を順次回収しつつ、推進管が撤去された地盤と本管の外面との間に形成された空間に充填材料を充填して固化させることにより、固化した充填材料によって被覆された本管を地中内に敷設することができる。また、発進立坑に引き戻した推進管は回収して再利用することができる。また、推進管を発進立坑に向けて引き戻し、推進管の到達立坑側の開口に取り付けた閉止部材が本管の外周面と擦れて本管を発進立坑に引き戻す力が働いても、押さえ部材があるため、本管が推進管内の空中の所定位置からずれることはない。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】支持装置を用いた本管の製造方法の実施形態を示すために、貫通路である推進管及び本管の一部を破断して支持装置を示した斜視図。
図2】第1実施形態において、推進管を地中に推進する工程を示す第1の工程図である。
図3】第1実施形態において、推進管を地中に推進する工程を示す第2の工程図である。
図4】第1実施形態において、地中に推進された推進管の内部に本管を敷設する工程を示す工程図である。
図5】第1実施形態において、敷設された本管の内部に支持装置を配置して本管を支持する工程を示す工程図である。
図6】第1実施形態において、推進管と本管の隙間に充填材料を充填する工程を示す工程図である。
図7】第2実施形態において、敷設された本管の内部に支持装置を配置して本管を支持し、さらに推進管を引き抜いて地盤と本管の隙間に充填材料を充填する工程を示す工程図である。
図8】第2実施形態において、到達立坑において、前記推進管の一方の開口に取り付けられて本管の外面に接する環状の閉止部材を説明する図である。
図9】第2実施形態において、発進立坑内の支持長体に固定され、推進管を発進立坑側に引き戻す際に本管の発進立坑側の端部に係止する押さえ部材を説明する図である。
図10】第2実施形態において、推進管を引き抜いて地盤と本管の隙間に充填材料を充填する工程を示す工程図である。
図11】両端が開口した貫通路の中に本管を設置する工事に有用な従来の支持装置と、この支持装置を用いて行う従来の管路の製造方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。
本発明の実施形態は、両端が開口した貫通路の中に、所定の目的を有する本管を設置する工事に有用な本管の支持装置と、この支持装置を用いて行う本管の製造方法に関するものである。この支持装置及び本管の製造方法は、例えば上水道管や下水道管を地中に敷設するために用いることができる。このような用途の本管としては、塩ビ管が使用されることがあるが、塩ビ管は、強度の問題のために推進装置を用いて地中に直接押し込んで敷設していくことができない場合がある。このため、地中に所定長さの鋼管を継ぎ足しながら推進装置で推進し、必要な長さの貫通路を鋼管で構成しておき、その内部の空間に、鋼管よりも外径の小さい塩ビ管を挿入して接続しながら推進していくことにより、本管を敷設する工法をとることがある。
【0020】
1.支持装置の基本的構成及びこれを用いた管路の製造方法の概要
図1は、後述する第1実施形態と第2の実施形態に共通な構成として、本管の支持装置の基本的構造と、これを用いた本管の製造方法の概要を説明する図である。地中に推進された推進管1(例えば鋼管)で構成される貫通路は、図示はしないが、その両端が地盤の外の空間に開口を介して連通している。ここで、地盤の外の空間とは、後述する第1及び第2実施形態においては、地面に掘削された発進立坑や到達立坑のような地上に連通する縦穴状の空間等を意味する。このような推進管1の内部に、推進管1よりも外径の細い本管2を敷設する。本管2は例えば塩ビ管であり、所定長さのものを接続して構成する。この本管2の両端も、図示はしないが、地盤の外の空間に連通している。そして、本管2の内部には、本管2を支持する支持装置3が設置される。支持装置3は、本管2を貫通して配置されるワイヤ等の支持長体4と、支持長体4に取り付けられ、本管2の内面に接触して本管2を推進管1の内部で支える円板状の支持部材5とを備えている。
【0021】
図1には示さないが、地盤の外の空間に設置した装置を用い、支持装置3の支持長体4に張力を加えて弛まないように張設すれば、本管2は支持部材5を介して支持長体4に支えられ、推進管1の内部で支持長体4に沿って略直線状の形態で空中に保持された状態となる。この状態を維持しつつ、推進管1と本管2の間の環状の空間を充填材料(例えばセメント等)で埋めていく。その結果、地中には、周囲をセメントで固められた本管2が残り、本管2の敷設が完了する。なお、後述する第1実施形態は、推進管1を地中に残すことにより、地中の推進管1の内部にセメントで被覆された本管2が得られる例であり、第2実施形態は、推進管1を地中から撤去しながらセメントによる充填を行なうことにより、セメントで被覆された本管2が地中に得られる例である。
【0022】
2.第1実施形態(図1図6
第1実施形態を、図1と、図2図6に示す模式的な工程図を参照して説明する。
第1実施形態は、所定距離をおいて発進立坑6と到達立坑7を形成し、両坑の間の地中に推進管1を通し、この推進管1の内部にセメントで被覆された本管2を敷設する本管2の製造方法に関する。
【0023】
図2(a)に示すように、2つの地点の間の地中に本管2を敷設する場合、その2つの地点の地面を掘り下げて、発進立坑6と到達立坑7を形成する。発進立坑6の底部に推進装置8を設置する。推進装置8は、基台9と、基台9の上に設置されて油圧等の駆動力で推進管1を地中に圧入する推進部10を備える。そして、発進立坑6の外から推進管1を搬入して推進装置8に設置する。推進管1は鋼管とし、その外径は例えば500mmとする。
【0024】
図2(b)に示すように推進部10で推進管1を地中に圧入、推進する。圧入後、図2(c)に示すように推進部10を後退させ、2番目の推進管1を発進立坑6の外から搬入し、図2(d)に示すように推進装置8に設置する。そして、図3(a)に示すように、最初の推進管1と2番目の推進管1を接続してから2番目の推進管1を推進部10で押圧し、最初の推進管1とともに地中に圧入、推進する。
【0025】
その後、図3(b)及び図3(c)に示すように、2番目の推進管1と同様の手順で3番目の推進管1を推進部10で押圧して最初の推進管1及び2番目の推進管1とともに地中に圧入、推進する。推進管1を継ぎ足しながらこのような工程を必要な回数だけ繰り返し、図3(d)に示すように、最初の推進管1を到達立坑7に到達させる。これによって、発進立坑6と到達立坑7の間の地中に推進管1が敷設された。推進管1の両端の開口は発進立坑6と到達立坑7に位置しており、発進立坑6と到達立坑7は連通している。
【0026】
図4(a)に示すように、発進立坑6から推進装置8を撤去する。なお、推進装置8の撤去は、以下の工程の便宜のために行なったが、特に作業に支障がなければ推進装置8は設置したままにしておいてもよい。そして、発進立坑6に本管2を搬入する。本管2は塩ビ管とし、その外径は例えば250mmとする。図4(b)に示すように、発進立坑6において、推進管1の一方の開口から本管2を挿入し、推進管1の内部に押し込む。塩ビ管の本管2は軽いので、この作業は作業員が機械を使用せずに行なうことができる。図4(c)に示すように、発進立坑6に第2の本管2を搬入し、図4(d)に示すように、この第2の本管2を最初の本管2に接続し、推進管1の内部に押し込む。
【0027】
本管2を継ぎ足しながらこのような工程を必要な回数だけ繰り返し、図5(a)に示すように、最初の本管2を到達立坑7に到達させる。最後の本管2の発進立坑6に突出している部分は、適当な長さとなるように切断する。これによって、発進立坑6と到達立坑7の間の地中に埋設された推進管1の内部には、本管2の管路が敷設された状態となる。但し、模式図である図5からは必ずしも明瞭ではないが、外径250mmの本管2は、外径500mmの推進管1の内部の底部に載置されて接触した状態となっている。
【0028】
支持装置3を発進立坑6に搬入し、図5(b)に示すように、発進立坑6にある本管2の一方の開口からこれを挿入する。支持装置3は、先に説明したように、ワイヤ等の支持長体4と、支持長体4に所定間隔で取り付けられた複数の円板状の支持部材5とを備えている。これを、作業員が一方の開口から本管2の内部に送り込む。支持装置3は全体として軽量でありながら、支持長体4は相応の剛性を有しているので、この作業は作業員が機械を使用せずに行なうことができる。
【0029】
図5(c)に示すように、支持装置3の支持長体4が到達立坑7に到達すると、図5(d)に示すように、発進立坑6と到達立坑7の内部に張力付与手段としてのウインチ11をそれぞれ設置し、支持長体4の両端部を各ウインチ11に接続する。ウインチ11を駆動し、支持装置3の支持長体4に所要の張力を加える。この支持長体4が支持部材5を介して本管2の重量を支えるので、本管2は推進管1の内面から離れ、可及的に直線的な状態で安定して支えられる。
【0030】
なお、本管2が推進管1の内面と接触している箇所の寸法が長い等、推進管1内における本管2の位置が適当でないと考えられる場合には、一対のウインチ11,11の高さを必要に応じてそれぞれ適宜に調整する。これにより、両ウインチ11,11間で直線的に張設されている支持長体4及び本管2の位置を調整し、推進管1内において本管2が推進管1からなるべく離れた位置となるようにすることができる。
【0031】
このように、発進立坑6と到達立坑7の間の地中に推進管1を敷設し、その推進管1の内部に本管2を浮かせて支持した状態では、推進管1の開口は、発進立坑6及び到達立坑7の内部にそれぞれ連通している。そこで、図6(a)に示すように、発進立坑6及び到達立坑7において、地盤から突出している推進管1の開口のうち、本管2よりも外側の環状の部分を環状の閉塞部材12で塞ぎ、推進管1と本管2の間の空間を密閉する。そして、図示しない充填材料の充填手段を発進立坑6に設置し、又は発進立坑6の外に設置した充填手段に接続した供給管等を発進立坑6内に導き、充填手段によって推進管1と本管2の間の空間に充填材料15を注入していく。図6(a)では詳細は示していないが、発進立坑6の側にある閉塞部材12を経て推進管1と本管2の間の空間に充填材料15を注入しているので、充填材料15は発進立坑6の側から到達立坑7の側に向けて順次充填されていく。
【0032】
図6(b)に示すように、推進管1と本管2の間の空間が充填材料15で充填されたら、充填手段による充填を終了する。
【0033】
図6(c)に示すように、適宜の時間が経過して充填材料15が固化した後、発進立坑6と到達立坑7の各ウインチ11による張力付与を停止し、支持長体4をウインチ11から外し、ウインチ11を坑外に撤去する。
【0034】
図6(d)に示すように、本管2から支持装置3を取り出して坑外に撤去する。
【0035】
このように、第1実施形態によれば、発進立坑6と到達立坑7の間の地中に推進管1を敷設し、この推進管1の内部に固化した充填材料15で被覆された本管2の管路を製造することができる。
【0036】
3.第2実施形態(図1図7図10
第2実施形態を、図1図8及び図9に示す斜視図と、図7及び図10に示す模式的な工程図を参照して説明する。
第2実施形態は、所定距離をおいて発進立坑6と到達立坑7を形成し、両坑の間の地中に推進管1を通し、この推進管1の内部に本管2を敷設して支持装置3で支持するまでは第1実施形態と同一であるが、その後、推進管1を引き抜きながら地盤と本管2の隙間に充填材料15を充填することにより、最終的には地中に推進管1を残さず、固化した充填材料で被覆された本管2を地中に残す点において、第1実施形態の製造方法と相違する。従って、推進管1の内部に本管2を敷設するまでの工程は、図2図4及び図5(a)の記載及び第1実施形態におけるこれらの図に関する記載を援用して説明を省略する。
【0037】
支持装置3を発進立坑6に搬入し、図7(a)に示すように、発進立坑6にある本管2の一方の開口からこれを挿入する。支持装置3は、先に説明したように、ワイヤ等の支持長体4と、支持長体4に所定間隔で取り付けられた複数の円板状の支持部材5とを備えている。これを、作業員が一方の開口から本管2の内部に送り込む。支持装置3は全体として軽量でありながら、支持長体4は相応の剛性を有しているので、この作業は作業員が機械を使用せずに行なうことができる。また、発進立坑6と到達立坑7には張力付与手段であるウインチ11を搬入し、設置しておく。この例では、推進装置8は発進立坑6に設置したままとしている。
【0038】
図7(b)に示すように、支持装置3の支持長体4が到達立坑7に到達すると、支持長体4の両端部を各ウインチ11に接続する。ウインチ11を駆動し、支持装置3の支持長体4に所要の張力を加える。この支持長体4が支持部材5を介して本管2の重量を支えるので、本管2は貫通路の内面から離れ、可及的に直線的な状態で安定して支えられる。
【0039】
なお、この状態で本管2が推進管1の内面と接触している箇所がある等、本管2の位置が適当でないと考えられる場合には、一対のウインチ11,11の高さを適宜に調整する。これにより、両ウインチ11,11間で直線的に張設されている支持長体4及び本管2の位置を調整し、推進管1内において本管2が推進管1からなるべく離れた位置を占めるようにすることができる。
【0040】
このように、発進立坑6と到達立坑7の間の地中に推進管1を敷設し、その推進管1の内部に本管2を浮かせて支持した状態では、推進管1の開口は発進立坑6及び到達立坑7の内部にそれぞれ連通している。そこで、図8に示すように、推進管1の開口1aに、本管2よりも外側の環状の部分を塞ぐような環状の閉止部材16を固定し、本管2が閉止部材16の中央孔16aを挿通した状態とする。従って、推進管1を発進立坑6の側に引き戻せば、所定位置に保持されている本管2に対して閉止部材16は摺動することができる。また、閉止部材16の中央孔16aと本管2との間は、上述のように摺動可能であるが、充填材料15が漏れない程度に密閉された状態とする。
【0041】
また、図7(c)に示すように、到達立坑7において、推進管1が地盤から突出した部分を環状の閉塞部材17で塞ぎ、本管2が閉塞部材17の中央孔17aを密閉状態で貫通した状態とする。なお、密閉の程度は充填材料15が漏れない程度とする。
【0042】
以上説明したように、推進管1の開口に閉止部材16を取り付け、推進管1が到達立坑7に到達してできた開口を閉塞部材17で塞いだので、所定位置に保持された本管2に沿って推進管1を引き戻すと、地盤内には、推進管1の先端の閉止部材16と、本管2と、閉塞部材17によって区画された立体環状の空間が現れることとなる。
【0043】
また、図7(c)及び図9に示すように、発進立坑6において、本管2の開口に接する押さえ部材18を支持長体4に固定して設ける。この押さえ部材18は、本管2の外径よりも若干大きい円板状であり、支持長体4に中央を貫通されており、本管2の開口2aに接する位置で支持長体4に固定されている。推進管1を発進立坑6に向けて引き戻し、推進管1の到達立坑7側の開口1aに取り付けた閉止部材16の中央孔16aが本管2の外周面と擦れて本管2を発進立坑6に引き戻す力が働いても、この押さえ部材18があるため、本管2が所定の位置からずれることはない。
【0044】
図7(c)に示すように、発進立坑6の外に設置した図示しない充填手段に接続した供給管19を発進立坑6内に導く。この供給管19を、推進管1と本管2の間を通して閉止部材16まで導き、閉止部材16を貫通して推進管1の先方に充填材料15を供給できるようにする。
【0045】
図7(d)に示すように、到達立坑7において、推進装置8の推進部10を最後部の推進管1に接続し、同推進管1を発進立坑6に引き戻した後に先方の推進管1から外して発進立坑6の外に搬出する。このとき、到達立坑7の側では、最先部の推進管1が、推進管1の1本分の長さだけ発進立坑6に向けて移動する。この推進管1が移動した跡には、推進管1が掘削した地盤の空洞が現れる。この空洞は、推進管1の先端に設けた閉止部材16と、本管2の外周面と、到達立坑7の地盤の開口に取り付けた閉塞部材17によって区画されており、大きい円柱の中心部から小さい円柱を除去したような形態となる。この空間に供給管19から充填材料15を注入して充填し、固化させることにより、固化した充填材料15によって被覆された本管2を地中内に敷設することができる。
【0046】
図7(d)の工程で充填した充填材料15が固化したら、図10(a)に示すように、再び推進装置8によって推進管1を適当な本数、発進立坑6に順次引き戻して順次分解し、発進立坑6外に搬出する。固化した充填材料15の後方には、推進管1の引き戻しによって再び空洞が生じるので、この空間に供給管19から充填材料15を注入して充填し、固化させる。これによって、図10(b)に示すように、固化した充填材料15で本管2が被覆された部分の長さがさらに長くなる。
【0047】
推進管1の後退、充填材料15の充填及び固化の工程を繰り返すことにより、図10(c)に示すように、すべての推進管1を抜き去り、推進管1が掘削した空洞と、空洞内に配置された本管2との間を充填材料15で埋めた構造物が完成する。その後、図10(c)に示すように、支持長体4をウインチ11から外し、支持装置3及びウインチ11を坑外に撤去する。また、推進装置8も撤去する。なお、発進立坑6に引き戻して回収した推進管1は再利用することができる。
【0048】
このように、第2実施形態によれば、発進立坑6と到達立坑7の間の地中に、固化した充填材料15で被覆された本管2の管路を形成することができる。
【0049】
以上説明した各実施形態では、支持装置3の支持長体4としてワイヤーを例示したが、その他に、ピアノ線、本管2に挿入可能なサイズの管や棒等も、張力が負荷される支持長体4として使用することができる。また、支持部材5は円盤状としたが、これも、支持長体4に取り付けることが可能で、かつ本管2の内面に接触して本管2を支持しうるものであれば、特に円盤状には限らない。
【0050】
また、以上説明した実施形態では、本管2を敷設する貫通路として、地中に形成される推進管1の管路や、その推進管1を抜き去って地盤に形成されたトンネル状の空洞を例に挙げた。しかしながら、本実施形態の支持装置3及び工法を適用して本管2を敷設する貫通路は、必ずしも新規に形成したものである必要はなく、既存又は既設のトンネル、孔、管路等を貫通路とすることもできる。また、貫通路は、必ずしも推進工法で製造されたものである必要もなく、また必ずしも地中にある必要もない。従って、例えば種々の用途で地上に設置された配管やダクト等を貫通路とすることもできる。さらにまた、本発明は本管2を支持装置3で所定の位置に安定して配置できることから、貫通路は必ずしも円筒形の空間である必要はなく、例えば角型の箱体を接続して構成した構造体、例えば建物内のダクト等を貫通路とすることもできるし、角型以外の形状、例えば蒲鉾形や其の他の異形状の貫通路でもよい。
【符号の説明】
【0051】
1…貫通路を構成する推進管
1a…貫通路の開口
2…本管
2a…本管の開口
3…支持装置
4…支持長体
5…支持部材
6…発進立坑
7…到達立坑
8…推進装置
11…張力付与手段としてのウインチ
12…閉塞部材
15…充填材料
16…閉止部材
16a…中央孔
17…閉塞部材
17a…中央孔
18…押さえ部材
19…充填材料の供給手段の一部を構成する供給管
【要約】
【課題】両端が開口した貫通路の中に本管を適切に設置する工事を従来よりも簡単に行なえるようにすること。
【解決手段】 発進立坑から到達立坑側に推進管1を推進し、推進管内に本管2を通し、この本管内に支持長体4と支持部材5からなる支持装置3を通し、支持長体に張力を与えて本管を推進管内で支持する。推進管と本管の間に充填材を充填して固化させた後、支持装置を取り出す。推進管が多少蛇行していても、支持長体に張力を加えるだけで推進管内に本管を直線状に安定して保持できるので、推進管内に本管を直線状に敷設することができる。
【選択図】図1
図1
図2
図3
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図11