(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記複数の収納体のうちの互いに隣接する2つの収納体のそれぞれの前記第1方向の一側(+X)の前記第1箇所に対して前記第2方向の他側(−Y)に位置する第3箇所(13,23,33,43)を前記第2方向に平行な回転軸に対して回動可能に連結する第3連結軸(53)をさらに備えることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の収納装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、複数の収納体を連動して同一方向に回転することができる収納装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の収納装置は、上面視において互いに交差する第1及び第2方向(X及びY)に拡がる収納空間を有する複数の収納体(
10,20,30,40)と、複数の収納体のそれぞれの第1方向(X)の一側(+X)の第2方向(Y)の一側(+Y)に位置する第1箇所(
11,21,31,41)を第2方向に平行な回転軸に対して回動可能に連結する第1連結軸(51)と、複数の収納体のそれぞれの第1方向の他側(−X)の第2方向の他側(−Y)に位置する第2箇所(
12,22,32,42)を第2方向に平行な回転軸に対して回動可能に連結する第2連結軸(52)と、を備えることを特徴とする。
【0006】
これによれば、第1及び第2連結軸(51,52)により連結された複数の収納体(
10,20,30,40)において、第1連結軸(51)に対してそれぞれの第1箇所(
11,21,31,41)を回動するとともに、第2連結軸(52)に対してそれぞれの第2箇所(
12,22,32,42)を回動することで、複数の収納体(
10,20,30,40)を第2方向(Y)に並ぶ状態から第1及び第2方向のそれぞれに直交する方向(Z)に並ぶ状態にそれぞれを連動して回転することができる。
【0007】
本発明の収納装置は、収納空間は、上面視において矩形状に拡がり、第1及び第2箇所は、矩形の互いに対向する一対の頂点近傍にそれぞれ配されることを特徴とする。
【0008】
これによれば、第1及び第2連結具により複数の収納体を安定に支持することができる。
【0009】
本発明の収納装置は、複数の収納体のうちの互いに隣接する2つの収納体のそれぞれの第1方向の一側(+X)の第1箇所に対して第2方向の他側(−Y)に位置する第3箇所(
13,23,33,43)を第2方向に平行な回転軸に対して回動可能に連結する第3連結軸(53)をさらに備えることを特徴とする。
【0010】
これによれば、第3連結軸(53)により、第1及び第2連結軸(51,52)により連動して回転する複数の収納体のうちの互いに隣接する2つの収納体を安定に支持することができる。
【0011】
本発明の収納装置は、複数の収納体のうちの互いに隣接する2つの収納体のそれぞれの第2方向の他側(−Y)の第2箇所(
12,22,32,42)に対して第2方向の一側(+Y)に位置する第4箇所(
14,24,34,44)を第2方向に平行な回転軸に対して回動可能に連結する第4連結軸(54)をさらに備えることを特徴とする。
【0012】
これによれば、第4連結軸(54)により、第1及び第2連結軸(51,52)により連動して回転する複数の収納体のうちの互いに隣接する2つの収納体を安定に支持することができる。
【0013】
本発明の収納装置は、複数の収納体のうちの第1連結軸(51)の一端側(+Y)に連結された第1収納体(10)の第1箇所(11)に設けられた第1軸体(11a)と、複数の収納体のうちの第1連結軸(51)の他端側(−Y)に連結された第2収納体(40)の第1箇所(41)に設けられた第2軸体(41a)と、第2収納体(40)の第1箇所(41)より第2方向の他側(−Y)に位置する第3箇所(43)に設けられた第3軸体(43a)と、第1収納体(10)の第2箇所(12)に設けられた第4軸体(12a)と、第2収納体(40)の第2箇所(42)に設けられた第5軸体(42a)と、第1収納体(10)の第2箇所(12)より第2方向の一側(+Y)に位置する第4箇所(14)に設けられた第6軸体(14a)と、第1〜3軸体(11a,41a,43a)をそれぞれ第2方向(Y)に移動可能に係止する第1〜3係止部(61a,61b,61c)を有する第1支持部材(61)と、第4〜6軸体(12a,42a,14a)をそれぞれ第2方向に移動可能に係止する第4〜6係止部(62a,62b,62c)を有する第2支持部材(62)と、をさらに備え、第1、第4、第6係止部(61a,62a,62c)は第2方向の一側(+Y)に延び、第2、第3、第5係止部(61b,61c,62b)は第2方向の他側(−Y)に延びていることを特徴とする。
【0014】
これによれば、第1収納部(10)を第2方向の一側(+Y)に移動することで、第1支持部材(61)の第1係止部(61a)及び第2支持部材(62)の第4及び第6係止部(62a,62c)からそれぞれ第1、第4、及び第6軸体(11a,12a,14a)を外すことで第1及び第2支持部材(61,62)から第1収納体(10)を外し、第1及び第2支持部材(61,62)に支持されている第2収納体(40)に対して第1収納体(10)を含むその他の収納体(10,20,30)を回転することができ、第2収納部(40)を第2方向の他側(−Y)に移動することで、第1支持部材(61)の第2及び第3係止部(61b,61c)及び第2支持部材(62)の第5係止部(62b)からそれぞれ第2、第3、及び第5軸体(41a,43a,42a)を外すことで第1及び第2支持部材(61,62)から第2収納体(40)を外し、第1及び第2支持部材(61,62)に支持されている第1収納体(10)に対して第2収納体(40)を含むその他の収納体(20,30,40)を回転することができる。
【0015】
本発明の収納装置は、複数の収納体のうちの第1連結軸(51)の一端側(+Y)に連結された第1収納体(10)の第1箇所(11)又は第1箇所(11)より第2方向の一側(+Y)に位置する箇所に設けられた第1軸体(11a)と、複数の収納体のうちの第1連結軸(51)の他端側(−Y)に連結された第2収納体(40)の第1箇所(41)又は第1箇所(41)より第2方向の他側(−Y)に位置する箇所に設けられた第2軸体(41a)と、第1収納体(10)の第2箇所(12)又は第2箇所(12)より第2方向の他側(−Y)に位置する箇所に設けられた第4軸体(12a)と、第2収納体(40)の第2箇所(42)又は第2箇所(42)より第2方向の他側(−Y)に位置する箇所に設けられた第5軸体(42a)と、第1及び第2軸体(11a,41a)をそれぞれ第2方向(Y)に移動可能に係止する第1及び第2係止部(61a,61b)を有する第1支持部材(61)と、第4及び第5軸体(12a,42a)をそれぞれ第2方向に移動可能に係止する第4及び第5係止部(62a,62b)を有する第2支持部材(62)と、をさらに備え、第1及び第4係止部(61a,62a)は第2方向の一側(+Y)に延び、第2及び第5係止部(61b,62b)は第2方向の他側(−Y)に延びていることを特徴とする。
【0016】
これによれば、第1収納部(10)を第2方向の一側(+Y)に移動することで、第1支持部材(61)の第1係止部(61a)及び第2支持部材(62)の第4係止部(62a)からそれぞれ第1及び第4軸体(11a,12a)を外すことで第1及び第2支持部材(61,62)から第1収納体(10)を外し、第1及び第2支持部材(61,62)に支持されている第2収納体(40)に対して第1収納体(10)を含むその他の収納体(10,20,30)を回転することができ、第2収納部(40)を第2方向の他側(−Y)に移動することで、第1支持部材(61)の第2係止部(61b)及び第2支持部材(62)の第5係止部(62b)からそれぞれ第2及び第5軸体(41a,42a)を外すことで第1及び第2支持部材(61,62)から第2収納体(40)を外し、第1及び第2支持部材(61,62)に支持されている第1収納体(10)に対して第2収納体(40)を含むその他の収納体(20,30,40)を回転することができる。
【0017】
本発明の収納装置は、第2収納体(40)の第1箇所(41)より第2方向の他側(−Y)に位置する第3箇所(43)に設けられた第3軸体(43a)と、第1収納体(10)の第2箇所(12)より第2方向の一側(+Y)に位置する第4箇所(14)に設けられた第6軸体(14a)と、をさらに備え、第1支持部材(61)は、第3軸体(43a)を第2方向(Y)に移動可能に係止する第2方向の他側(−Y)に延びる第3係止部(61c)を有し、第2支持部材(62)は、第6軸体(14a)をそれぞれ第2方向に移動可能に係止する第2方向の一側(+Y)に延びる第6係止部(62c)を有することを特徴とする。
【0018】
これによれば、第1支持部材(61)の第1係止部(61a)及び第2支持部材(62)の第4及び第6係止部(62a,62c)により第1、第4、及び第6軸体(11a,12a,14a)を係止することで第1及び第2支持部材(61,62)により第1収納体(10)を安定に支持することができ、第1支持部材(61)の第2及び第3係止部(61b,61c)及び第2支持部材(62)の第5係止部(62b)により第2、第3、及び第5軸体(41a,43a,42a)を係止することで第1及び第2支持部材(61,62)により第2収納体(40)を安定に支持することができる。
【0019】
本発明の収納装置は、第2係止部(61b)は、第1方向の他側(−Y)に向かって下る傾斜を有することを特徴とする。
【0020】
これによれば、第1収納体(10)が第1方向の一側(+Y)に引かれた際に、ともに第2収納体(40)が第1方向の一側(+Y)に引かれて第2軸体(41a)を係止する第2係止部(61b)の傾斜により第2収納体(40)の一側(+Y)が上方に傾く。それにより、第2収納体(40)が第1及び第2支持部材(61,62)に支持されて、第2収納体(40)に対して第1収納体(10)を含むその他の収納体(10,20,30)が一側(+Y)の下方に向かって回転した際に、それぞれの収納体の一側(+Y)が下方に傾くのを防止できる。
【0021】
本発明の収納装置は、第3係止部(62a)は、第1方向の一側(+Y)に向かって下る傾斜を有することを特徴とする。
【0022】
これによれば、第2収納体(40)が第1方向の他側(−Y)に引かれた際に、ともに第1収納体(10)が第1方向の他側(−Y)に引かれて第3軸体(12a)を係止する第3係止部(62a)の傾斜により第1収納体(10)の他側(−Y)が上方に傾く。それにより、第1収納体(10)が第1及び第2支持部材(61,62)に支持されて、第1収納体(10)に対して第2収納体(40)を含むその他の収納体(20,30,40)が他側(−Y)の下方に向かって回転した際に、それぞれの収納体の他側(−Y)が下方に傾くのを防止できる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、複数の収納体を連動して同一方向に回転することができる収納装置を提供することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の一実施形態について説明する。
【0026】
図1及び
図2は、それぞれ、本実施形態に係る収納装置100の全体構成及び構成各部を示す。収納装置100は、複数の収納体を連動して回転することができる装置であり、複数の収納体
10,20,30,40、連結軸51,52、軸体71〜78、及び支持部材61,62を備える。
【0027】
複数の収納体
10,20,30,40は、一例として4つの収納体を含み、荷物等を収納することのできる収納空間を有する箱体である。収納空間は、上面視において互いに交差するX軸方向及びY軸方向に拡がる。収納体
10,20,30,40の+X側面の+Y側に位置する第1箇所
11,21,31,41にそれぞれ円形状の開口が形成され、+Y側面の内側にそれらの開口に内部空間を連ねる角筒
15,25,35,45が設けられている。同様に、収納体
10,20,30,40の−X側面の−Y側に位置する第2箇所
12,22,32,42にそれぞれ円形状の開口が形成され、−Y側面の内側にそれらの開口に内部空間を連ねる角筒(不図示)が設けられている。さらに、収納体10の−X側面の+Y側に位置する第4箇所14に角筒15の内部に連なる円形状の開口が形成され、収納体40の+X側面の−Y側に位置する第3箇所43に角筒(不図示)の内部に連なる円形状の開口が形成されている。
【0028】
本実施形態では、収納空間は、上面視において矩形状に拡がり、第1箇所
11,21,31,41及び第2箇所
12,22,32,42は矩形の互いに対向する一対の頂点近傍にそれぞれ配されることとする。それにより、後述する連結軸51,52により複数の収納体
10,20,30,40を安定に支持することができる。なお、収納空間の上面視形状は矩形状に限られるものではなく、円形、楕円形、多角形等、X軸方向の一側及び他側が対称な形状であれば任意の形状であってよい。
【0029】
連結軸51,52は、後述する軸体71〜78により、それぞれ収納体
10,20,30,40の第1箇所
11,21,31,41及び第2箇所
12,22,32,42をY軸方向に平行な回転軸に対して回動可能に連結する部材であり、一軸方向を長手とする矩形板状の部材である。
【0030】
軸体71〜78は、連結軸51,52に接続され、収納体
10,20,30,40を連結軸51,52に回動可能に固定する棒状部材である。
【0031】
軸体71は、+X端を連結軸51の+Z端近傍に貫通して固定される。ここで、連結軸51から+X側に突出する軸体71の+X端を軸体11aとする。軸体71は、−X端を順に座金71a、収納体10の+X側面の第1箇所11の開口、及び角筒15の内部を通して、収納体10の−X側面の第4箇所14の開口を介して−X側に突出する。ここで、−X側面の−X側に突出する軸体71の−X端を軸体14aとする。それにより、収納体10はその第1箇所11にて連結軸51の+Z端側に連結され、軸体11aは収納体10の第1箇所11に設けられ、軸体14aは収納体10の第2箇所12より+Y側に位置する第4箇所14に設けられたこととなる。
【0032】
軸体72は、−X端を連結軸52の+Z端近傍に貫通して固定される。ここで、連結軸52から−X側に突出する軸体72の−X端を軸体12aとする。軸体72は、+X端を順に座金72a及び収納体10の−X側面の第2箇所12の開口を通して角筒(不図示)内に挿入される。それにより、収納体10はその第2箇所12にて連結軸52の+Z端側に連結され、軸体12aは収納体10の第2箇所12に設けられたこととなる。
【0033】
軸体73,75は、それぞれ、+X端を連結軸51の中央から+Z側及び−Z側に固定される。軸体73,75は、それぞれ、−X端を順に座金73a,75a、収納体20,30の+X側面の第1箇所21,31の開口を通して、角筒25,35内に挿入される。それにより、収納体20,30はそれらの第1箇所21,31にて連結軸51に連結される。
【0034】
軸体74,76は、それぞれ、−X端を連結軸52の中央から+Z側及び−Z側に固定される。軸体74,76は、それぞれ、+X端を順に座金74a,76a及び収納体20,30の−X側面の第2箇所22,32の開口を通して角筒(不図示)内に挿入される。それにより、収納体20,30はそれらの第2箇所22,32にて連結軸52に連結される。
【0035】
軸体77は、+X端を連結軸51の−Z端近傍に貫通して固定される。ここで、連結軸51から+X側に突出する軸体77の+X端を軸体41aとする。軸体71は、−X端を順に座金77a及び収納体40の+X側面の第1箇所41の開口を通して、角筒45内に挿入される。それにより、収納体40はその第1箇所41にて連結軸51の−Z端側に連結され、軸体41aは収納体40の第1箇所41に設けられたこととなる。
【0036】
軸体78は、−X端を連結軸52の−Z端近傍に貫通して固定される。ここで、連結軸52から−X側に突出する軸体78の−X端を軸体42aとする。軸体78は、+X端を順に座金78a、収納体40の−X側面の第2箇所42の開口、及び角筒(不図示)の内部を通して、収納体40の+X側面の第3箇所43の開口を介して+X側に突出する。ここで、+X側面の+X側に突出する軸体78の+X端を軸体43aとする。それにより、収納体40はその第2箇所42にて連結軸52の−Z端側に連結され、軸体42aは収納体40の第2箇所42に設けられたこととなり、軸体43aは収納体40の第1箇所41より−Y側に位置する第3箇所43に設けられたこととなる。
【0037】
支持部材61,62は、例えば屋内の対向する壁面上部の間に架設されて(
図4参照)、複数の収納体
10,20,30,40を支持する棒状部材である。
図3に示すように、収納状態において収納体
10,20,30,40は支持部材61,62により天井下に支持される。
【0038】
図4に、
図3の収納状態において支持部材61,62の係止部61a,61b,61c,62a,62b,62cと収納体
10,20,30,40の軸体11a,12a,14a,41a,42a,43aの位置関係を示す。
【0039】
図4(B)に示すように、支持部材61は、軸体11a,41a,43aをそれぞれY軸方向に移動可能に係止する係止部61a,61b,61cを有する。係止部61aは、支持部材61の+Y端部近傍の下端から+Y方向に延びる。係止部61b,61cは、それぞれ支持部材61の中央から−Y側寄り及び−Y端部近傍の下端から−Y方向に延びる。なお、係止部61a,61cの先端には、軸体11a,43aを係止する+Z方向に突出する爪片が形成されている。係止部61b,61cの離間距離は軸体41a,43aの離間距離に等しく、係止部61aの先端と係止部61cの先端との離間距離は軸体11a,43aの離間距離より長い、ただし係止部61aの先端と係止部61cの基端の左端との離間距離及び係止部61aの基端の右端と係止部61cの先端との離間距離は軸体11a,43aの離間距離より短い。
【0040】
図4(A)に示すように、支持部材62は、軸体12a,42a,14aをそれぞれY軸方向に移動可能に係止する係止部62a,62b,62cを有する。係止部62a,62cは、それぞれ支持部材62の中央から+Y側寄り及び+Y端部近傍の下端から+Y方向に延びる。係止部62bは、支持部材62の−Y端部近傍から−Y方向に延びる。なお、係止部62b,62cの先端には、軸体42a,14aを係止する+Z方向に突出する爪片が形成されている。係止部62a,62cの離間距離は軸体12a,14aの離間距離に等しく、係止部62bの先端と係止部62cの先端との離間距離は軸体14a,42aの離間距離より長い、ただし係止部62bの先端と係止部62cの基端の右端との離間距離及び係止部62bの基端の左端と係止部62cの先端との離間距離は軸体14a,42aの離間距離より短い。
【0041】
上述の支持部材61,62の係止部61a,61b,61c,62a,62b,62cと収納体
10,20,30,40の軸体11a,12a,14a,41a,42a,43aの位置関係により、
図5(A)及び(B)並びに
図6に示すように、収納体10を+Y方向に移動することで、支持部材61の係止部61a及び支持部材62の係止部62a,62cからそれぞれ軸体11a,12a,14aを外して支持部材61,62から収納体10を外し、支持部材61,62に支持されている収納体40に対して収納体10を含むその他の収納体10,20,30を白抜き矢印の方向に回転することができる。そして、
図7に示すように、収納体10を下方に降ろして、収納体
10,20,30,40を高さ方向に並べることができる。このとき、支持部材61の係止部61b,61c及び支持部材62の係止部62bにより軸体41a,43a,42aを係止することで支持部材61,62により収納体40及び連結軸51,52により収納体40に連結する収納体
10,20,30を安定に支持することができる。
【0042】
なお、支持部材61の係止部61bは、−Y方向に向かって下る傾斜を有する。それにより、収納体10が+Y方向に引かれた際に、ともに収納体40が+Y方向に引かれて軸体41aを係止する係止部61bの傾斜により収納体40の+Y側が上方に傾く。従って、収納体40が支持部材61,62に支持されて、収納体40に対して収納体10を含むその他の収納体10,20,30が+Y側の下方に向かって回転した際に、それぞれの収納体の+Y側が下方に傾くのを防止することができる。
【0043】
また、
図8(A)及び(B)並びに
図9に示すように、収納体40を−Y方向に移動することで、支持部材61の係止部61b,61c及び支持部材62の係止部62bからそれぞれ軸体41a,43a,42aを外して支持部材61,62から収納体40を外し、支持部材61,62に支持されている収納体10に対して収納体40を含むその他の収納体20,30,40を白抜き矢印の方向に回転することができる。そして、
図10に示すように、収納体40を下方に降ろして、収納体
10,20,30,40を高さ方向に並べることができる。このとき、支持部材61の係止部61a及び支持部材62の係止部62a,62cにより軸体11a,12a,14aを係止することで支持部材61,62により収納体10及び連結軸51,52により収納体10に連結する収納体
20,30,40を安定に支持することができる。
【0044】
なお、支持部材62の係止部62aは、+Y方向に向かって下る傾斜を有する。それにより、収納体40が−Y方向に引かれた際に、ともに収納体10が−Y方向に引かれて軸体12aを係止する係止部62aの傾斜により収納体10の−Y側が上方に傾く。従って、収納体10が支持部材61,62に支持されて、収納体10に対して収納体40を含むその他の収納体20,30,40が−Y側の下方に向かって回転した際に、それぞれの収納体の−Y側が下方に傾くのを防止することができる。
【0045】
なお、収納体
10,20,30,40を天井下に収納する場合には、上述の手順を逆順で行えばよい。
【0046】
以上詳細に説明したように、本実施形態に係る収納装置100は、上面視において互いに交差するX軸及びY軸方向に拡がる収納空間を有する複数の収納体
10,20,30,40、複数の収納体
10,20,30,40のそれぞれの+X方向の+Y側に位置する第1箇所
11,21,31,41をY軸方向に平行な回転軸に対して回動可能に連結する連結軸51、複数の収納体
10,20,30,40のそれぞれの−X方向の−Y側に位置する第2箇所
12,22,32,42をY軸方向に平行な回転軸に対して回動可能に連結する連結軸52を備える。連結軸51,52により連結された複数の収納体
10,20,30,40において、連結軸51に対してそれぞれの第1箇所
11,21,31,41を回動するとともに、連結軸52に対してそれぞれの第2箇所
12,22,32,42を回動することで、複数の収納体
10,20,30,40をY軸方向に並ぶ状態からZ軸方向に並ぶ状態にそれぞれを連動して回転することができる。
【0047】
なお、本実施形態に係る収納装置100では、2つの連結軸51,52を用いて複数の収納体
10,20,30,40を連結することとしたが、さらに1以上の連結軸を用いて複数の収納体
10,20,30,40を連結してもよい。
【0048】
図11に、変形例に係る収納装置200の構成を示す。収納装置200は、複数の収納体
110,120,130,140、軸体11a,12a,14a,41a,42a,43a、連結軸51〜54、及び支持部材61,62を備える。これらのうち、連結軸51,52及び支持部材61,62は先述の収納装置100におけるそれらと同様に構成されている。
【0049】
複数の収納体
110,120,130,140は、先述の収納装置100における収納体
10,20,30,40に固定片17,27,37,28,38,48が設けられたものである。ただし、角筒
15,25,35,45を除く。固定片17,27,37,28,38,48は上面視においてL字状に屈曲する板片である。固定片17,27,37は、それぞれ、収納体110,120,130の−X側面と平行に−X及び+Y角部に固定されている。固定片17,27,37の先端にそれぞれ第2箇所12,22,32が位置する。固定片28,38,48は、それぞれ、収納体120,130,140の+X側面と平行に+X及び−Y角部に固定されている。固定片28,38,48の先端にそれぞれ第1箇所21,31,41が位置する。
【0050】
軸体11a,12a,14a,41a,42a,43aは、支持部材61,62に収納体110及び140を支持するための部材である。軸体11a,12a,14aは、それぞれ、収納体110の第1箇所11、第2箇所12、第4箇所14に固定されている。ここで、軸体11a,12aは、それぞれ、収納体110の+X側面及び固定片17に固定されている。軸体14aは収納体110の−X側面に固定片17を介して−X側に先端を突出して固定されている。軸体41a,42a,43aは、それぞれ、収納体140の第1箇所41、第2箇所42、第3箇所43に固定されている。ここで、軸体41a,42aは、それぞれ、固定片48及び収納体140の−X側面に固定されている。軸体43aは収納体140の+X側面に固定片48を介して+X側に先端を突出して固定されている。
【0051】
連結軸51,52は、不図示の軸体とともにそれぞれ軸体11a,41a及び12a,42aにより、それぞれ収納体
10,20,30,40の第1箇所
11,21,31,41及び第2箇所
12,22,32,42をY軸方向に平行な回転軸に対して回動可能に連結する。
【0052】
連結軸53,54は、収納体
110,120,130,140のうちの互いに隣接する2つの収納体のそれぞれの第3箇所
13,23,33,43及び第4箇所
14,24,34,44をY軸方向に平行な回転軸に対して回動可能に連結する部材であり、先端に段部が設けられた一軸方向を長手とする矩形板状の部材である。それらの先端には、収納体
110,120,130の第3箇所
13,23,33及び収納体
120,130,140の第4箇所
24,34,44に回動可能に連結するための軸体(不図示)が固定されている。それらの基端には、収納体
110,120,130,140の第3箇所
13,23,33,43及び収納体
110,120,130,140の第4箇所
14,24,34,44に設けられた軸体(軸体14a,43a及び不図示の軸体)を通すための開口が形成されている。
【0053】
1つの連結軸53は、基端の開口(不図示)を収納体120の第3箇所23に設けられた軸体(不図示)に通して、+X側面と固定片28の間で回動可能に固定され、先端の段部に固定された軸体(不図示)を収納体110の第3箇所13に回動可能に固定されている。2つの連結軸53は、それぞれ、基端の開口(不図示)を収納体130,140の第3箇所33,43に設けられた軸体(不図示)に通して、+X側面と固定片38,48の間で回動可能に固定され、先端の段部に固定された軸体(不図示)を収納体120,130の固定片28,38の第3箇所23,33に回動可能に固定されている。
【0054】
1つの連結軸54は、基端の開口(不図示)を収納体130の第4箇所34に設けられた軸体(不図示)に通して、−X側面と固定片37の間で回動可能に固定され、先端の段部に固定された軸体(不図示)を収納体140の第4箇所44に回動可能に固定されている。2つの連結軸54は、それぞれ、基端の開口(不図示)を収納体110,120の第4箇所14,24に設けられた軸体(不図示)に通して、−X側面と固定片17,27の間で回動可能に固定され、先端の段部に固定された軸体(不図示)を収納体120,130の固定片27,37の第4箇所24,34に回動可能に固定されている。
【0055】
上述の構成における連結軸53,54により、第1及び第2連結軸51,52により連動して回転する複数の収納体
110,120,130,140のうちの互いに隣接する2つの収納体をそれぞれ連結して、収納体
110,120,130,140をさらに安定に支持することができる。
【0056】
なお、本実施形態に係る収納装置100では、複数の収納体
10,20,30,40の第1
箇所11,21,31,41,及び第21箇所12,22,32,42はそれぞれ+X側面の+Y側及び−X側面の−Y側に位置することとしたが、これに限らず、+X側面の−Y側及び−X側面の+Y側に位置することとしてもよい。これとともに、連結軸51は、複数の収納体
10,20,30,40のそれぞれの+X側面の−Y側に位置する箇所を回動可能に連結し、連結軸52は、複数の収納体
10,20,30,40のそれぞれの−X側面の+Y側に位置する箇所を回動可能に連結することとしてもよい。
【解決手段】収納装置100は、上面視において互いに交差するX軸及びY軸方向に拡がる収納空間を有する複数の収納体10〜40、複数の収納体のそれぞれの+X方向の+Y側に位置する第1箇所11〜41をY軸方向に平行な回転軸に対して回動可能に連結する連結軸51、複数の収納体のそれぞれの−X方向の−Y側に位置する第2箇所12〜42をY軸方向に平行な回転軸に対して回動可能に連結する連結軸52を備える。連結軸51,52により連結された複数の収納体において、連結軸51に対してそれぞれの第1箇所11〜41を回動するとともに、連結軸52に対してそれぞれの第2箇所12〜42を回動することで、複数の収納体をY軸方向に並ぶ状態からZ軸方向に並ぶ状態にそれぞれを連動して回転することができる。