(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6332749
(24)【登録日】2018年5月11日
(45)【発行日】2018年5月30日
(54)【発明の名称】空調装置
(51)【国際特許分類】
F24F 5/00 20060101AFI20180521BHJP
【FI】
F24F5/00 Z
【請求項の数】1
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2014-172999(P2014-172999)
(22)【出願日】2014年8月27日
(65)【公開番号】特開2016-48135(P2016-48135A)
(43)【公開日】2016年4月7日
【審査請求日】2015年1月30日
【審判番号】不服2016-17802(P2016-17802/J1)
【審判請求日】2016年11月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】712007348
【氏名又は名称】株式会社ドクター中松創研
(72)【発明者】
【氏名】中松 義郎
【合議体】
【審判長】
田村 嘉章
【審判官】
莊司 英史
【審判官】
中村 則夫
(56)【参考文献】
【文献】
特開2001−241775(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
家の屋根に設置されるソーラパネルと、熱交換機と、気化器と、前記ソーラパネルの下面、前記熱交換機及び前記気化器を環状に接続し内部で空気を循環させるダクトと、を備え、低温の水が前記熱交換機で前記空気と熱交換された後、前記気化器で気化させることで部屋の冷房を行うことを特徴とする空調装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はソーラーパネルを屋根に用いた空調装置に関し、更に詳しくは夏には涼しく冬には暖かい空調装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、石油を熱源に用いない所謂エコ発電が用いられるようになってきた。例えば一般家庭においては、屋根をソーラーパネルで覆い、該ソーラーパネルで発生した電力を家庭の各種電気機器に利用し、余った電力は電力会社に買い取ってもらうようになっている。
【0003】
図1はこの種の公知の空調装置を示す図である。図において、21は家の屋根に設置したソーラーユニットで、図に示す例では合計8個のユニットで1個のソーラーパネルを示すが、8個に限るものではなく、任意の数のソーラーユニットを用いることができる。図では、示されていないが、北向きの屋根の面にも設置することができる。南向きの面ほど出力は高くないが、十分な量の発電をおこなわせることができる。
【0004】
以下、従来装置の構成の該略について説明する。22は図に示すソーラーシステムの出力を取り出すための電線、23は該電線22の出力と接続され、電源制御を行う制御装置である。該制御装置としては、例えば16ビット程度のマイクロコンピュータが用いられる。この制御装置23は電線22から入ってくる直流電圧を交流電圧に変換するためのインバータ制御や、余った電力を電力会社に買い取ってもらうための制御を行う。24は家庭内の冷蔵庫や洗濯機,エアコン(エアコンディショナー)等の電気機器にパワーを供給するための電線である。25は発生した電力を電力会社に買い取ってもらうための電線である。
【0005】
ソーラーパネルの出力は直流であるので、冷蔵庫やエアコン等の交流機器に対し、制御装置23で例えば50Hzの交流電源に変換する。また、制御装置23は余った電力を電線25から取出し、電力会社に買い取ってもらう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述したように、従来の装置は家庭内のエアコンに定格に見合ったパワーを供給せねばならず、ソーラーパネルの光エネルギーの使用効率がよいとはいえなかった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、夏涼しく、冬暖かい効率のよい空調装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は部屋の中に存在する空気の対流をうまく捉えて、部屋の上部は暖かい空気、部屋の下部には冷たい空気を作り、高温空気と低温空気が部屋の中でうまく対流する構成とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、熱い時には熱変換器と気化器を利用して冷たい空気を作って部屋全体を冷房し、寒い時には熱交換機と気化器を使用しないようにして部屋の中を循環させるようにする。このような構成で、夏涼しく、冬暖かい効率のよい空調装置を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図2は本発明の実施例を示す図である。図において、1は
暖かい空気を矢印13方向に循環させるダクト、2は
暖かい空気を入力して、低い温度の
水に変換する熱交換機、3は該熱交換器2より出力され
る水を気化させる気化器である
。
【0011】
5は
気化器3から発生した低温空気を上部矢印14方向に循環させるダクト
である。10はソーラーパネル、6は該ソーラーパネル10を通りぬけて部屋の中に入ってくる日光である。
この日光の透過率は5%程度が好ましい。この日光により部屋の中は暖気されることになる。ソーラーパネル10の出力電圧は、電線11により外部に取り出される。取り出されたパワーは、
図1について説明したように、インバータを介して50Hzの交流に変換され、家庭内機器の電源として用いられる
。
【0012】
図中に示す部屋はAとBに破線で示すように仕切り16により分割
されている。部屋Aの中は効率的に冷却され、
瞬く間に−3℃程度に冷房される。これに対して、部屋Bは空間が広いので冷
暖房に要する時間がかかり、しかも冷却温度は
2〜3℃と、
冷房能力が劣る。
【0013】
本発明はソーラーパネルを基準面(例えば地面)にたいして斜めに立てかけて作り出した部屋を設けている。普通の部屋に比較したら、その快適度は幾分劣るが、真夏日に十分な冷房が効いた部屋の中にいることができることは何事にも代えがたいものである。
【符号の説明】
【0014】
1 ダクト
2 熱交換機
3 気化器
5 ダクト
6 日光
10 ソーラーパネル
11 電線
13 矢印
14 矢印
21 ソーラーパネル
22 電線
23 制御装置
24 電線
25 電線